JP2002339882A - スクロール圧縮機の自転防止装置 - Google Patents

スクロール圧縮機の自転防止装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体を圧縮するとき、旋回スクロールが自転
することを防止するスクロール圧縮機の自転防止装置を
提供すること。 【解決手段】 リング状に形成されて旋回スクロール3
とフレーム110間に位置される本体121と、該本体
121からそれぞれ突成して旋回スクロール3及びフレ
ーム110に形成された各キー溝3b、3c、113
a、113bにそれぞれ挿入される各キー122a、1
22b、122c、122dとを備えて構成されるスク
ロール圧縮機の自転防止装置120において、本体12
1が、相互隣接するキー同士を線形的に連結した体積を
有するように形成されてスクロール圧縮機の自転防止装
置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
に係るもので、詳しくは、流体を圧縮するとき、旋回ス
クロールが自転(rotation)することを防止するスクロー
ル圧縮機の自転防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール圧縮機は、2つの螺
旋状のラップ間に気体が流入された状態で旋回すること
によって空気や冷媒ガスなどの流体を圧縮させる機械で
ある。このようなスクロール圧縮機は、駆動力を発生す
る電動機構部と、該電動機構部から伝達された駆動力を
利用してガスを圧縮させる圧縮機構部とにより構成され
ている。
【0003】そして、従来技術によるスクロール圧縮機
の圧縮機構部では、図8に示すように、フレーム1の上
面にインボリュート曲線(involute curve)状のラップ2
aが形成された固定スクロール2が結合され、該固定ス
クロール2のラップ2aに係合するようにインボリュー
ト曲線状のラップ3aが形成された旋回スクロール3が
フレーム1と固定スクロール2間に旋回運動できるよう
に偏心して結合されている。
【0004】固定スクロール2は、一方側面に流体が吸
入される吸入孔2bが穿孔形成され、上方側中央部には
圧縮されたガスが排出される吐出孔2cが穿孔形成され
ている。旋回スクロール3の底面にはボス部3dが突出
して、前記電動機構部(未図示)によって回転される回
転軸4の偏心部4aに結合される。
【0005】特に、フレーム1と旋回スクロール3間に
は、旋回スクロール3が自転することを防止するよう
に、オルダム継手(Oldham coupling)と称される自転防
止部材10が配設されている。図中、未説明符号P1及
びP2は、固定スクロール2のラップ2aと旋回スクロ
ール3のラップ3a間に形成される圧縮空間をそれぞれ
示している。
【0006】そして、自転防止部材10では、図9に示
すように、円形リング状に形成された本体11の上面に
四角状に突出した第1、第2キー12a、12bが一直
線上に配置され、本体11の底面の第1、第2キー12
a、12bを連結する直線に対して直交する直線上には
四角状に突出した第3、第4キー12c、12dが配置
されている。
【0007】旋回スクロール3の底面には、第1、第2
キー12a、12bが挿入して直線運動できるように各
キー溝(key groove)3b、3cが一直線上にそれぞれ形
成され、また、フレーム1の上面には、第3、第4キー
12c、12dが挿入して直線運動できるように各キー
溝1a、1bがそれぞれ形成されている。
【0008】フレーム1の中央には回転軸4が貫通する
貫通孔1cが穿孔形成され、該貫通孔1cの周辺には、
旋回スクロール3の底面を回転可能に支持するようにス
ラストベアリング面(thrust bearing face)を成す段差
部1dが形成されている。
【0009】自転防止部材10をフレーム1と旋回スク
ロール3間に組立てる際、第1、第2キー12a、12
bは旋回スクロール3の各キー溝3b、3cにそれぞれ
挿入され、第3、第4キー12c、12dはフレーム1
の各キー溝1a、1bにそれぞれ挿入される。
【0010】以下、図10を参照して、従来技術による
スクロール圧縮機の動作過程を説明する。先ず、電動機
構部(未図示)に電源が印加されて駆動力が回転軸4に
伝達されると、旋回スクロール3が自転防止部材10に
よって固定スクロール2と係合して旋回され、この過程
で固定スクロール2のラップ2aと旋回スクロール3の
ラップ3aとの間に存在する一対の圧縮空間P1、P2
が連続して吐出孔2cに向かって移動しながら次第に体
積が減少されるので、吸入孔2bを介して吸入された気
体が圧縮されて吐出孔2cを介して外部に排出される。
【0011】より詳細には、旋回スクロール3は回転軸
4と一緒に偏心回転しようとするが、自転防止部材10
の各キー12a、12b、12c、12dがそれらの上
下方向に配置された旋回スクロール3の各キー溝3b、
3c及びフレーム1の各キー溝1a、1bに半径方向だ
けにスライディングできるように挿入されてあるので、
各キー12a、12b、12c、12dの一方側面が各
キー溝3b、3c、1a、1bの対応面に接触しながら
旋回スクロール3が自転することを防止するようにな
る。
【0012】従って、旋回スクロール3は、自転防止部
材10によって自転運動が不可能になった条件下で、フ
レーム1の上面で所定軌跡を維持した状態で旋回運動を
行いながら固定スクロール2との間で流体を圧縮するよ
うになっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来技術によるスクロール圧縮機では、次のような不都合
な点がある。即ち、自転防止部材10が円形のリング構
造に形成されてあるため、図11に示すように、旋回ス
クロール3が旋回する際、各キー12a、12b、12
c、12dの接触面Oo1、Oo2、Of1、Of2に発生する
反力Fo、Ffによって本体11に主に曲げ応力(bending
stress)が作用するが、該曲げ応力は、通常、引張応力
や圧縮応力よりも相対的に遥かに大きいため、自転防止
部材10の変形を招き、そこで、自転防止部材10の変
形を防止するために、該自転防止部材10の大きさを必
要以上に大きく設計すべきであるため、材料費が増加す
るという不都合な点がある。
【0014】このように自転防止部材10を大きく設計
すると、自重が増加して、慣性に大いに影響を受ける各
キー12a、12b、12c、12dの反力の変化幅が
増加して、実質的に自転防止部材10の各キー12a、
12b、12c、12dに作用する最大反力の増加を誘
発する。
【0015】詳しくは、図12は、自転防止部材10の
質量が前記旋回スクロールの質量の1/3の値を有する
場合に、旋回角度による自転防止部材10の各接触面O
o1、Oo2、Of1、Of2に発生する反力値を示したグラフ
で、図13は、自転防止部材10の質量がゼロの場合
に、旋回角度による自転防止部材10の各接触面Oo1
o2、Of1、Of2に発生する反力値を示したグラフであ
って、自転防止部材10の質量が大きくなるほど、旋回
スクロール3に接触する前記自転防止部材の各接触面O
o1、Oo2間の反力が大きくなることが分かる。
【0016】従って、上述したように自転防止部材10
の質量が大きくなると、各キー12a、12b、12
c、12dの摩耗発生が大きくなり、よって、圧縮ガス
が漏洩するか、または、各キー12a、12b、12
c、12dと各キー溝3b、3c、1a、1bとが衝接
して発生する衝突騷音が大きくなるなど、逆機能が発生
するという不都合な点があった。
【0017】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたもので、自転防止部材に曲げ応力の代わりに引
張応力及び圧縮応力が作用するように構成して、自転防
止部材のサイズを縮小し、製作費用を節減し得るスクロ
ール圧縮機の自転防止装置を提供することを目的とす
る。
【0018】また、本発明の他の目的は、自転防止部材
の軽量化を実現することで、キーとキー溝間の反力を減
少させて摩耗発生を最小化し、圧縮機の信頼性を向上さ
せ、圧縮効率を向上し得るスクロール圧縮機の自転防止
装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係るスクロール圧縮機の自転防止装置
では、リング状に形成されて旋回スクロールとフレーム
間に位置される本体と、該本体からそれぞれ突成して前
記旋回スクロール及びフレームに形成された各キー溝に
それぞれ挿入される各キーとを備えて構成されるスクロ
ール圧縮機の自転防止装置において、前記本体が、相互
隣接するキー同士を線形的に連結した体積を有するよう
に形成されることを特徴とする。
【0020】前記各キーは、前記各キー溝に接触する接
触面を有し、前記本体は、相互隣接する接触面同士を線
形的に連結する体積を有するように形成される。前記本
体は、相互隣接する接触面同士の中心間を線形的に連結
する体積を有するように形成される。前記本体は、相互
隣接する接触面同士の両側端部間を線形的に連結して形
成される。
【0021】前記本体は四角状に形成される。前記本体
は、内側面及び外側面中何れか一方側は、断面積が増加
して拡張された形状を有する。
【0022】ここで、前記本体は、内側面はキーとキー
間を直線状に連結し、外側面はキーとキー間を円形状に
連結した形状を有するか、または、外側面はキーとキー
間を直線状に連結し、内側面はキーとキー間を円形状に
連結した形状を有する。前記各キーは、前記本体の上面
及び下面にそれぞれ2個ずつ、合わせて4個が等間隔に
形成される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。本発明に係る自転防止装置が具
備されるスクロール圧縮機の圧縮機構部では、図1に示
すように、密閉容器(未図示)の内部に固定されたフレ
ーム110と、該フレーム110の上部に固定される固
定スクロール2と、フレーム1と固定スクロール2間で
固定スクロール2のラップ2aと自分のラップ3aとが
相互係合して結合され、電動機構部(未図示)に結合さ
れた回転軸4に偏心結合される旋回スクロール3と、フ
レーム110と旋回スクロール3の間に半径方向にスラ
イディング可能に位置されて旋回スクロール3の自転を
防止する自転防止部材120とを包含して構成されてい
る。
【0024】フレーム110の中央には、電動機構部の
回転子(未図示)に結合された回転軸4が貫通されると
同時に該回転軸4に対してラジアルベアリング面(radia
l bearing face)を成すように貫通孔111が穿孔形成
され、該貫通孔111の周辺には、自転防止部材120
が安着されると共に自転防止部材120が所定軌跡を有
して運動するように溝形状に形成された受容部112が
形成され、該受容部112には、後述する自転防止部材
120の第3キー122c及び第4キー122dが挿入
される第3キー溝113a及び第4キー溝113bが同
一直線上に形成されている。
【0025】受容部112の外郭のフレーム110の上
面には、旋回スクロール3と面接触するように平面に精
密加工されたスラストベアリング面115が形成されて
いる。ここで、スラストベアリング面115は、自転防
止部材の内側に位置していた従来の構造とは相違して、
自転防止部材120が位置される部分の外郭に位置し
て、旋回スクロール3に一層安定した接触支持構造を提
供する。
【0026】旋回スクロール3は、固定スクロール2の
ラップ2aと係合して一対の圧縮空間P1、P2を形成
するラップ3aが上面に形成され、底面の両方側には自
転防止部材120の第1キー122a及び第2キー12
2bがスライディング可能に挿入される第1キー溝3b
及び第2キー溝3cが同一直線上に形成される。
【0027】自転防止部材120は、図2に示すよう
に、四角のリング状に形成されてフレーム110の受容
部112に受容される本体121と、該本体121の上
面に四角状に突出して旋回スクロール3の各キー溝3
b、3cに滑り挿入される第1キー122a及び第2キ
ー122bと、本体121の底面に四角状に突出してフ
レーム110の各キー溝113a、113bに滑り挿入
される第3キー122c及び第4キー122dとにより
構成されている。
【0028】ここで、本体121は、図3に示すよう
に、内側面及び外側面が直線を有する四角状に形成さ
れ、各キー122a、122b、122c、122d
は、本体121の各直線部が接するた頂点部にそれぞれ
形成される。特に、前記直線部の体積範囲は、旋回スク
ロール3に接触する各キー122a、122bの接触面
o1、Oo2の中心とフレーム110に接触する他のキー
122c、122dの接触面Of1、Of2の中心とを連結
した中心線CLを外れない範囲内で形成される。
【0029】図3は、本体121の直線部が中心線CL
を外れずに、各接触面Oo1、Oo2の両方側と各接触面O
o1、Oo2の両方側とを連結した体積範囲内に一部または
全体が重畳するように形成されたものを示している。
【0030】一方、各キー122a、122b、122
c、122d中何れか1つのキー122aから対角線方
向に位置する他のキー122bまでの接触面中心を連結
する長さLoは、他の2つのキー122c、122dの
接触面中心を連結する対角線の長さLfと同一に形成す
ることが好ましいが、圧縮機の設計条件によっては、両
対角線の長さLo、Lfを相違するように形成することも
できる。図1において、未説明符号2bは吸入口、2c
は吐出口をそれぞれ示したものである。
【0031】以下、本実施形態によるスクロール圧縮機
の自転防止装置の作用を説明する。先ず、電動機構部に
電源を印加して回転軸4が回転すると、該回転軸4に偏
心して結合された旋回スクロール3がフレーム110の
上面で旋回しながら固定スクロール2との圧縮空間に冷
媒ガスを連続的に吸入、圧縮して吐出する一連の過程が
反復して行われる。
【0032】この時、フレーム110と旋回スクロール
3間には自転防止部材120が結合されて旋回スクロー
ル3の自転運動を抑制させるが、この過程で自転防止部
材120の各キー122a、122b、122c、12
2dが旋回スクロール3またはフレーム110の各キー
溝3b、3c、113a、113bに接触する時、各キ
ー122a、122b、122c、122dには反力が
作用され、このようにそれらキー122a、122b、
122c、122dに反力が作用する時、自転防止部材
120が四角形の構造に形成されてあるため、本体12
1の直線部には主に圧縮応力または引張応力が作用す
る。
【0033】ここで、前記圧縮応力または引張応力は、
円形構造を有した従来の自転防止部材から主に発生して
いた曲げ応力よりも著しく減少された応力値を有するた
め、各キー122a、122b、122c、122dの
反力の最大値を減少させる。
【0034】以下、自転防止部材120の作用について
詳細に説明する。通常、自転防止部材120の各キー1
22a、122b、122c、122dに作用する反力
は、大きく分けて、旋回スクロール3の自転を防止する
ために作用するトルクによる反力と、旋回スクロール3
との接触面Oo1、Oo2で作用する自転防止部材120の
自体慣性力とがある。
【0035】このとき、トルクによる反力は、圧縮機の
容量が決定されると各キー間の距離によって調節するこ
とができるが、各キー間の距離が一定であると仮定する
と、旋回スクロール3の自転モーメント及び自転防止の
ためのトルクは決定される一方、自転防止部材120の
自体慣性力は、該自転防止部材120の構造によって大
きさを加減することができる。
【0036】即ち、図2に示すように、各キー122
a、122b、122c、122dが接触面に対して垂
直にモーメントを受ける場合、本体121の直線部は、
主に圧縮応力及び引張応力を受けるようになるが、それ
は図11に示すように本体12が円形に形成されて主に
曲げ応力を受ける時よりも応力値の大きさが遥かに減少
される。
【0037】このような結果は、図5に示す従来自転防
止部材が円形であったときの応力分布と、図6に示す本
発明の自転防止部材が四角であるときの応力分布とを比
較して見れば確認することができる。
【0038】次の表は、円形構造を有する従来自転防止
部材(図5)と、四角構造を有する本発明の自転防止部
材(図6)と、の最大応力値をそれぞれ示したものであ
る。
【表1】
【0039】従って、自転防止部材本体の断面積が同様
であると仮定すると、本発明に係る自転防止部材120
は、強度が増加して旋回スクロール3の駆動を安定的に
維持させ、反対に、自転防止部材120の強度を同一に
しようとするとき、本発明のように本体121を直線状
に形成すると、強度が良くなって本体121の断面積を
縮小し得るので、結局、自転防止部材120を製作する
時、高価のアルミニウム部材の使用量を低減させて製作
費用を低下させることができる。
【0040】自転防止部材120の質量を低減させる
と、図12及び図13から確認できるように、旋回スク
ロール3との「反力の変化幅」を小さくして、実質的に
自転防止部材120の各キー122a、122b、12
2c、122dに作用する最大反力を低減させ、従っ
て、それらキー122a、122b、122c、122
dまたはキー溝3b、3c、113a、113bの摩耗
を抑制して、圧縮機の信頼性向上は勿論で、効率向上及
び騷音低減を達成することができる。
【0041】一方、図2に示すように、自転防止部材1
20をフレーム110の内側の受容部112内に装着さ
せ、フレーム110及び旋回スクロール3のスラストベ
アリング面115を自転防止部材120の外側に形成す
ることによって、旋回スクロール3の回転中心を起点と
するモーメントアームの長さを増加させ、よって、旋回
スクロール3が傾く傾向に対する復元モーメントが大き
くなって、旋回スクロール3の駆動安全性を向上させる
要因として作用することができる。
【0042】そして、本発明に係る自転防止部材の第2
実施形態では、図7に示すように、本体121を直線状
にして四角形状に自転防止部材120を形成する第1実
施形態とは相違して、本体221の内側面は直線状に形
成するが、外側面は円形に形成して自転防止部材220
のスラスト面を増加させるか、その他の理由によって本
体221の断面積を増加させてある。
【0043】反対に、本体の内側面は円形に形成して、
外側面を直線状に形成することもできる。図中、未説明
符号222a、222b、222c、222dはキー
で、CLは各キー222a、222bの接触面の中心か
ら他のキー222c、222dの接触面の中心を連結し
た中心線を示したものである。
【0044】なお、本明細書では、自転防止部材をフレ
ームと旋回スクロール間に装着した場合を例示している
が、場合によっては自転防止部材を固定スクロールと旋
回スクロール間に装着させることも可能で、このときも
自転防止部材を多角形状に形成することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ロール圧縮機の自転防止装置では、フレームと旋回スク
ロール間、または、固定スクロールと旋回スクロール間
に、半径方向にスライディング運動できるように装着さ
れて、旋回スクロールの自転を防止する自転防止部材を
直線状に形成することで、自転防止部材を小型軽量化し
て製造コストを節減させ、キーとキー溝間の摩耗を減ら
して旋回スクロールの安全性を維持すると共に、ガス漏
洩を予防して圧縮機の信頼性及び効率を向上し得る効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部を
示した縦断面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明に係るスクロール圧縮機の自転防止部材
の第1実施形態を示した平面図である。
【図4】図3の自転防止部材に作用する反力の状態を示
した概略図である。
【図5】円形構造を有する自転防止部材に発生する応力
分布を示した図である。
【図6】四角構造を有する自転防止部材に発生する応力
分布を示した図である。
【図7】本発明に係るスクロール圧縮機の自転防止部材
の第2実施形態を示した平面図である。
【図8】従来技術によるスクロール圧縮機の圧縮機構部
を示した縦断面図である。
【図9】図8の分解斜視図である。
【図10】従来技術によるスクロール圧縮機の圧縮原理
を示した動作順序図である。
【図11】従来技術によるスクロール圧縮機の自転防止
部材に作用する反力の状態を示した概略図である。
【図12】従来自転防止部材の質量が旋回スクロールの
質量の1/3である場合、自転防止部材の各接触面から
発生する反力の変化を示したグラフである。
【図13】従来自転防止部材の質量がゼロである場合、
自転防止部材の各接触面から発生する反力の変化を示し
たグラフである。
【符号の説明】
2…固定スクロール 3…旋回スクロール 3a…ラップ 3b…第1キー溝 3c…第2キー溝 110…フレーム 111…貫通孔 113a…第3キー溝 113b…第4キー溝 120…自転防止部材 121…本体 122a…第1キー 122b…第2キー 122c…第3キー 122d…第4キー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状に形成されて旋回スクロールと
    フレーム間に位置される本体と、該本体からそれぞれ突
    成して前記旋回スクロール及びフレームに形成された各
    キー溝にそれぞれ挿入される各キーとを備えて構成され
    るスクロール圧縮機の自転防止装置において、 前記本体が、相互隣接するキー同士を線形的に連結した
    体積を有するように形成されることを特徴とするスクロ
    ール圧縮機の自転防止装置。
  2. 【請求項2】 前記各キーは、前記各キー溝に接触する
    接触面を有し、 前記本体は、相互隣接する接触面同士を線形的に連結す
    る体積を有するように形成されることを特徴とする請求
    項1記載のスクロール圧縮機の自転防止装置。
  3. 【請求項3】 前記本体は、相互隣接する接触面同士の
    中心間を線形的に連結する体積を有するように形成され
    ることを特徴とする請求項2記載のスクロール圧縮機の
    自転防止装置。
  4. 【請求項4】 前記本体は、相互隣接する接触面同士の
    両側端部間を線形的に連結して形成されることを特徴と
    する請求項2記載のスクロール圧縮機の自転防止装置。
  5. 【請求項5】 前記本体は、四角状に形成されることを
    特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機の自転防止
    装置。
  6. 【請求項6】 前記本体は、内側面及び外側面中何れか
    一方側は、断面積が増加して拡張された形状を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機の自転
    防止装置。
  7. 【請求項7】 前記本体は、内側面はキーとキー間を直
    線状に連結し、外側面はキーとキー間を円形状に連結し
    た形状を有することを特徴とする請求項6記載のスクロ
    ール圧縮機の自転防止装置。
  8. 【請求項8】 前記本体は、外側面はキーとキー間を直
    線状に連結し、内側面はキーとキー間を円形状に連結し
    た形状を有することを特徴とする請求項6記載のスクロ
    ール圧縮機の自転防止装置。
  9. 【請求項9】 前記各キーは、前記本体の上面及び下面
    にそれぞれ2個ずつ、合わせて4個が等間隔に形成され
    ることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機の
    自転防止装置。
  10. 【請求項10】 フレームと、該フレームに固定される
    固定スクロールと、前記フレームと固定スクロール間で
    固定スクロールと係合されて流体を圧縮する旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールとフレーム間、または、前記
    旋回スクロールと固定スクロール間に半径方向にスライ
    ディングできるように装着されて、旋回スクロールの自
    転を防止する自転防止部材とを備えて構成されたスクロ
    ール圧縮機において、 前記自転防止部材は、リング状に形成される本体と、該
    本体から上方側及び下方側にそれぞれ突成して、前記フ
    レーム及び旋回スクロール、または、前記固定スクロー
    ル及び旋回スクロールに形成された各キー溝にスライデ
    ィング運動できるように挿入される各キーとにより構成
    され、 前記本体は、その内側面及び外側面中何れか一方側が直
    線状に形成されることを特徴とするスクロール圧縮機の
    自転防止装置。
  11. 【請求項11】 前記フレームまたは固定スクロールに
    は、前記自転防止部材を受容するための溝形状の受容部
    が形成され、該受容部の外方側には前記旋回スクロール
    と接触するスラストベアリング面が形成されることを特
    徴とする請求項10記載のスクロール圧縮機の自転防止
    装置。
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