JP2002338585A - ポリマー化可能な基を有するホスホン酸型液晶材料、その製造方法、プロトン輸送材料および液晶状態による分子配列を利用したプロトン輸送方法 - Google Patents

ポリマー化可能な基を有するホスホン酸型液晶材料、その製造方法、プロトン輸送材料および液晶状態による分子配列を利用したプロトン輸送方法

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JP2002338585A JP2001149139A JP2001149139A JP2002338585A JP 2002338585 A JP2002338585 A JP 2002338585A JP 2001149139 A JP2001149139 A JP 2001149139A JP 2001149139 A JP2001149139 A JP 2001149139A JP 2002338585 A JP2002338585 A JP 2002338585A
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、優れたプロトン輸送能を有する新
規な材料を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子、メチル基、Aはアルキレン
基、−C64−CH2−、−CO−O−(CH2n−又
は−CO−、Bはアルキレン基を示す。)で表されるこ
とを特徴とするポリマー化可能な基を有するホスホン酸
型液晶材料、その製造方法、それを用いるプロトン輸送
材料及びプロトン輸送方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたプロトン輸
送能を有し、特に燃料電池の電解質膜の原料として有用
な、ポリマー化可能な基を有するホスホン酸型液晶材
料、その製造方法、それを用いたプロトン輸送材料およ
び液晶状態による分子配列を利用したプロトン輸送方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、クリーンな電気エネルギー
供給源として特に注目されている。この燃料電池は、例
えば一方の電極に水素等の燃料が供給され、他方の電極
には、酸素等の酸化剤が供給される。これにより、燃料
の酸化に伴う化学エネルギーを電気エネルギーに変換す
る。燃料電池の電解質は、水素イオンを通す一方、反応
ガス(水素及び酸素)を通さない機能を持つ。燃料電池
は、複数の単セルを有しており、その単セルの各々が、
電解質と電解質に隔てられた一対の電極を有する。燃料
電池の電解質としては、高分子電解質等の固体、リン酸
等の液体が用いられており、近年、燃料電池の電解質と
して、高分子電解質膜が好適に用いられている。
【0003】この高分子電解質としては、例えばペルフ
ルオロカーボンスルホン酸ポリマーが提案されている。
このポリマー中のスルホン酸基は、水素イオンを解離し
てアニオンとなることができることから、優れたプロト
ン導電性を示す。また、ポリベンズイミダドールのアル
キルリン酸(特開平9−110982号公報)、ポリサ
イラミン(高分子、第44巻、623頁、1995年)
やポリベンゾイミダゾール等の塩基性ポリマーとリン
酸、硫酸等の強酸との複合体(米国特許5,525,4
36号公報)、ポリサイラミンと強酸との複合体(特開
平11−323137号公報)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来知られているプロ
トン輸送は、例えば、ペルフルオロスルホン酸系プロト
ン膜を例にとると、膜中にSO3H基からなる、かなり
大きなイオンチャンネル(クラスター径数ナノメート
ル)を形成し、ここに取りこまれた水分子とチャンネル
壁面のSO3H基の間のH+ホッピングにより、イオン導
電性が得られる。この場合、SO3H基は、ランダムな
位置に存在することから、かなり不規則なH+ホッピン
グが起こることが考えられる。
【0005】これらの膜において要求されている性質と
しては、イオンチャンネルがより微細で高密度に分布し
たものであること等がある。これは、イオン導電性を高
める上で特に重要な課題となっている。従って、本発明
は、優れたプロトン輸送能を有する新規な液晶材料、そ
の製造方法、それを用いるプロトン輸送材料及び優れた
プロトン輸送能を発現させるためのプロトン輸送方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】液晶性化合物は、表示材
料として種々の機器で応用され、例えば、時計、電卓、
テレビ、パソコン、携帯電話等で利用されている。液晶
物質には、相転移を与える手段に基づいて、サーモトロ
ピック液晶(温度転移型液晶)とリオトロピック液晶
(濃度転移型液晶)に分類される。これらの液晶は分子
配列的に見ると、スメクチック液晶、ネマチック液晶お
よびコレスチック液晶の三種類に分類される。
【0007】特に、液晶相としてスメクチック相を有す
る化合物は、そのスメクチック相の液晶状態において、
スメクチック相という分子の重なりが密な液晶状態で重
ねることができることは興味深く、先に、本発明者ら
は、このスメクチック相の分子配向に着目し、その特性
を利用した電荷の輸送方法(特願2000−16805
7号)を提案した。
【0008】更に、本発明者らは、このスメクチック相
の性質を利用した新規な機能性材料について研究を進め
る中に、前記一般式(1)で表されるポリマー化可能な
基を有するホスホン酸型液晶材料が優れたプロトン輸送
能を有し、更に、このホスホン酸型液晶材料であって、
液晶相としてスメクチック相を有する液晶性化合物を用
いた場合において、スメクチック相の液晶状態で、ホス
ホン酸基のイオン導電性部位を密な状態に重ねることが
でき、この分子配向を維持したままの状態で該ホスホン
酸型液晶材料を用いることにより特に優れたプロトン輸
送能を有することを知見し本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明の第1の発明は、下記一般式
(1)
【化7】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、Aはアルキレン
基、−C64−CH2−、−CO−O−(CH2n−又
は−CO−、Bはアルキレン基を示す。)で表されるこ
とを特徴とするポリマー化可能な基を有するホスホン酸
型液晶材料を提供するものである。
【0010】また、本発明の第2の発明は、下記一般式
(2)
【化8】 (式中、R1、Aは前記と同義、Xはハロゲン原子であ
る)で表されるハロゲン化物と、下記一般式(3)
【化9】 で表される4,4’−ビフェノールとを反応させて、下
記一般式(4)
【化10】 (式中、R1及びAは前記と同義。)で表されるフェノ
ール誘導体を得た後、得られた一般式(4)で表される
フェノール誘導体と、下記一般式(5)
【化11】 (式中、Xはハロゲン原子、Bは前記と同義。)で表さ
れるハロゲン化ホスホン酸型液晶材料とを反応させるこ
とを特徴とする下記一般式(1)
【化12】 (式中、R1、A、Bは前記と同義。)で表されるポリ
マー化可能な基を有するホスホン酸誘導体の製造方法を
提供するものである。
【0011】また、本発明の第3の発明は、前記一般式
(1)で表されるポリマー化可能な基を有するホスホン
酸型液晶材料又はそれから誘導される化合物を含有する
ことを特徴とするプロトン輸送材料を提供するものであ
る。また、本発明の第4の発明は、前記一般式(1)で
表されるポリマー化可能な基を有するホスホン酸型液晶
材料又はそれらから誘導される化合物をスメクチック相
の液晶状態で用いることを特徴とする液晶状態による分
子配列を利用したプロトン輸送方法を提供するものであ
る。また、本発明の第5の発明は、前記一般式(1)で
表されるポリマー化可能な基を有するホスホン酸型液晶
材料又はそれらから誘導される化合物をスメクチック相
からの相転移で生じる固体状態で用いることを特徴とす
る液晶状態による分子配列を利用したプロトン輸送方法
を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (ホスホン酸型液晶材料)本発明の前記一般式(1)で
表されるポリマー化可能な基を有するホスホン酸型液晶
材料(以下、化合物(1)という)の式中、R1は水素
原子又はメチル基であり、Aは直鎖状または分岐状のア
ルキレン基、−C64−CH2−、−CO−O−(C
2n−又は−CO−、で表わされる基を示す。このア
ルキレン基としては具体的には炭素数1〜18のものが
好ましく、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、エチルエ
チレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、
オクタデシレン基、ノニレン基、デシレン基、ドデシレ
ン基等が挙げられ、この中、炭素数6〜10のアルキレ
ン基が特に好ましい。また、−CO−O−(CH2n
のnは1〜18のものが特に好ましい。
【0013】化合物(1)において、Bはアルキレン基
を表し、直鎖状又は分岐状のどちらでもよい。具体的に
は炭素数1〜18のものが好ましく、例えばメチレン
基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、
ペンタメチレン基、エチルエチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、ヘキシレン基、オクタデシレン基、ノニレ
ン基、デシレン基、ドデシレン基等が挙げられ、この
中、炭素数6〜10のアルキレン基が特に好ましい。A
及びBは同じアルキレン基であってもよいし、異なるア
ルキレン基であってもよい。
【0014】化合物(1)の好ましい具体例としては、
6−[6−(6−ヘプテニルオキシ)ビフェニルオキシ]
ヘキシルホスホン酸、7−[6−(6−ヘプテニルオキ
シ)ビフェニルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−
(6−ヘプテニルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチル
ホスホン酸9−[6−(6−ヘプテニルオキシ)ビフェ
ニルオキシ]ノニルホスホン酸、10−[6−(6−ヘプ
テニルオキシ)ビフェニルオキシ]デシルホスホン酸、
6−[6−(7−オクテニルオキシ)ビフェニルオキシ]
ヘキシルホスホン酸、7−[6−(7−オクテニルオキ
シ)ビフェニルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−
(7−オクテニルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチル
ホスホン酸9−[6−(7−オクテニルオキシ)ビフェ
ニルオキシ]ノニルホスホン酸、10−[6−(7−オク
テニルオキシ)ビフェニルオキシ]デシルホスホン酸、
6−[6−(8−ノネニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘ
キシルホスホン酸、7−[6−(8−ノネニルオキシ)
ビフェニルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(8−
ノネニルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン
酸9−[6−(8−ノネニルオキシ)ビフェニルオキシ]
ノニルホスホン酸、10−[6−(8−ノネニルオキ
シ)ビフェニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−
(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシルホ
スホン酸、7−[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニ
ルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(9−デセニル
オキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン酸、9−
[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]ノニル
ホスホン酸、10−[6−(9−デセニルオキシ)ビフ
ェニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−(10−ウン
デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシルホスホン
酸、7−[6−(10−ウンデセニルオキシ)ビフェニル
オキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(10−ウンデセニ
ルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン酸、9
−[6−(10−ウンデセニルオキシ)ビフェニルオキ
シ]ノニルホスホン酸、10−[6−(10−ウンデセニル
オキシ)ビフェニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−
(4−ビニルベンジルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキ
シルホスホン酸、7−[6−(4−ビニルベンジルオキ
シ)ビフェニルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(4
−ビニルベンジルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチル
ホスホン酸、9−[6−(4−ビニルベンジルオキシ)
ビフェニルオキシ]ノニルホスホン酸、10−[6−(4−
ビニルベンジルオキシ)ビフェニルオキシ]デシルホス
ホン酸、等を例示することができる。
【0015】(製造方法)次に、化合物(1)の製造方
法について説明する。本発明の製造方法は、基本的に下
記の二つの反応工程からなるものである。
【0016】<第一工程>第一工程は、下記の反応式
(A)
【化13】 (式中、R1、X、Aは前記と同義。)で示される反応
により、前記一般式(4)で示されるフェノール誘導体
を製造する工程である。
【0017】第一工程で用いる原料の前記一般式(2)
で表されるハロゲン化物は公知の方法で製造することが
でき、その一例を示せば、下記反応式(B)
【化14】 (式中、R1、Aは前記と同義。Xはハロゲン原子を示
す。)で表わされる反応により、一般式(6)で表され
るアルコール類と、一般式(7)で表されるハロゲン化
燐とを等モルで、ピリジン等の塩基の存在下にベンゼン
等の溶媒中で、室温で反応させることにより容易に目的
とする前記一般式(2)で表されるハロゲン化物を製造
することができる。また、例えば、ビニルベンジルクロ
ライドは東京化成工業社から市販されている。第一工
程、第二工程に用いるハロゲン化物におけるハロゲンと
しては塩素、臭素等が挙げられる。
【0018】第一工程の反応は、前記一般式(2)で表
されるハロゲン化物と前記一般式(3)で表される4,
4’−ビフェノールとを、塩基及び所望により重合禁止
剤の存在下に反応させる。
【0019】塩基としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
カルシウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等の無
機塩基類、トリメチルアミン、N,N−ジメチルシクロ
ヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミ
ン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N’−ジメ
チルピペラジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン,N,N,N’,N’−テトラメチル
−1,3−プロパンジアミン、ピリジン、α−ピコリ
ン、β−ピコリン、γ−ピコリン、4−エチルモルホリ
ン、トリエチレンジアミン、1,3−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン、N−エチルピペリジ
ン、キノリン、イソキノリン、N,N−ジメチルピペラ
ジン、N,N−ジエチルピペラジン、キナルジン、2−
エチルピリジン、4−エチルピリジン、3,5−ルチジ
ン、2,6−ルチジン、4−メチルモルホリン、2,
4,6−コリジン等の有機塩基類、ピリジル基やジメチ
ルアミノベンジル基を有するイオン交換樹脂等の1種又
は2種以上で用いられるが、特にこれらに限定されるも
のではない。これら塩基の添加量は、4,4’−ビスフ
ェノールに対して通常1〜2倍モル、好ましくは1〜
1.2倍モルである。
【0020】重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチア
ジン、2、6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾー
ル、チオ尿素、尿素、N−フェニル−N’−イソプロピ
ル−p−フェニルンジアミン等の1種又は2種以上で用
いられるが、特にこれらの種類に制限されるものではな
い。また、重合禁止剤の添加量は、得られる目的物に対
して100〜10000ppm、好ましくは500〜5
000ppm程度であるが、これらの添加量は特に制限
されるものではない。
【0021】反応溶媒としては、例えば、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジブチルエーテル等のエーテル
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、アセトン、水等の1種又は2種以上で
用いられる。前記一般式(3)で表される4,4’−ビ
スフェノールの添加量は、前記一般式(2)で表される
ハロゲン化物に対して、1〜1.5倍モル、好ましくは
1〜1.2倍モルである。
【0022】反応条件としては、反応温度が0〜100
℃、好ましくは20〜50℃であり、反応時間が0.5
〜50時間、好ましくは10〜30時間で反応を行う。
反応終了後、所望により常法により酸で洗浄し、抽出、
洗浄、脱水、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の精
製の諸操作を経て前記一般式(4)で表されるフェノー
ル誘導体を得る。
【0023】<第二工程>第二工程は、下記の反応式
(C)
【化15】 (式中、R1、Aは前記と同義、Xはハロゲン原子であ
る)で表される反応により、前記一般式(1)で表され
るホスホン酸型液晶材料を製造する工程である。
【0024】第二工程で用いる原料の前記一般式(5)
で表されるハロゲン化ホスホン酸誘導体は、公知の方法
により製造することができ、その一例を示せば、下記反
応式(D)
【化16】
【0025】及び下記反応式(E)
【化17】 (反応式(D)、(E)において、Bは前記と同義。R
2はアルキル基、Xはハロゲン原子を示す。)で表され
る反応がある。R2のアルキル基としては、炭素数1〜
5の直鎖状又は分岐状の低級アルキル基が好ましい。
【0026】すなわち、一般式(8)で表される亜燐酸
トリエステルと一般式(9)で表されるジハロゲン化物
とを1.0:1.5のモル比で、110℃で2時間反応
させ、反応終了後、蒸留し単離して一般式(10)で表
されるホスホン酸ジエステルを得る(反応式(D))。
次いで、得られた一般式(10)で表されるホスホン酸
ジエステルと一般式(11)で表されるハロゲン化水素
とを1:3のモル比で110℃で3時間反応させ、反応
終了後クロロホルム等の適当な溶媒で抽出し洗浄、乾燥
することにより目的とする前記一般式(5)で表される
ハロゲン化ホスホン酸誘導体を容易に得ることができる
(反応式(E))。
【0027】第二工程の反応は、前記一般式(4)で表
されるフェノール誘導体と、前記一般式(5)で表され
るハロゲン化ホスホン酸誘導体とを、塩基及び所望によ
り重合禁止剤の存在下に反応させる。
【0028】塩基としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
カルシウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等の無
機塩基類、トリメチルアミン、N,N−ジメチルシクロ
ヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミ
ン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N’−ジメ
チルピペラジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン,N,N,N’,N’−テトラメチル
−1,3−プロパンジアミン、ピリジン、α−ピコリ
ン、β−ピコリン、γ−ピコリン、4−エチルモルホリ
ン、トリエチレンジアミン、1,3−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン、N−エチルピペリジ
ン、キノリン、イソキノリン、N,N−ジメチルピペラ
ジン、N,N−ジエチルピペラジン、キナルジン、2−
エチルピリジン、4−エチルピリジン、3,5−ルチジ
ン、2,6−ルチジン、4−メチルモルホリン、2,
4,6−コリジン等の有機塩基類、ピリジル基やジメチ
ルアミノベンジル基を有するイオン交換樹脂等の1種又
は2種以上で用いられるが、特にこれらに限定されるも
のではない。これら塩基の添加量は、前記一般式(4)
で表されるフェノール誘導体に対して通常1〜10倍モ
ル、好ましくは5〜8倍モルである。
【0029】重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチア
ジン、2、6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾー
ル、チオ尿素、尿素、N−フェニル−N’−イソプロピ
ル−p−フェニルンジアミン等の1種又は2種以上を挙
げることができるが、特にこれらの種類に制限されるも
のではない。また、重合禁止剤の添加量は、得られる目
的物に対して100〜10000ppm、好ましくは5
00〜5000ppm程度であるが、特にこれらの添加
量に制限されるものではない。
【0030】反応溶媒としては、例えば、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジブチルエーテル等のエーテル
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、アセトン、水等の1種又は2種以上で
用いられる。
【0031】前記一般式(5)で表されるハロゲン化ホ
スホン酸誘導体の添加量は、前記一般式(4)で表され
るフェノール誘導体に対して、1〜5倍モル、好ましく
は2〜4倍モルである。反応条件としては、反応温度が
0〜100℃、好ましくは20〜50℃であり、反応時
間が0.5〜50時間、好ましくは10〜30時間で反
応を行う。反応終了後、所望により再結晶等の常法の精
製手段により精製後、溶媒を加えて酸性下にろ過し、更
に洗浄、乾燥して目的とする前記一般式(1)で表され
るポリマー化可能な基を有するホスホン酸誘導体を得
る。
【0032】かくして得られる化合物(1)は、優れた
プロトン輸送能を有するものであり、例えば、電池の電
解質、表示素子、エレクトクロミック素子、各種センサ
ーの電解質、燃料電池の電解質膜の原料として好適に用
いることができる。
【0033】(プロトン輸送材料)次に、本発明のプロ
トン輸送材料について説明する。本発明にかかるプロト
ン輸送材料は、化合物(1)又はそれから誘導される化
合物を含有する。ここで、化合物(1)から誘導される
化合物とは、化合物(1)のホモ重合体、共重合体、架
橋剤により架橋されている高分子量の化合物、或いはヒ
ドロシリル基を有する高分子化合物に化合物(1)を付
加反応させて得られる高分子量の化合物をいう(以下、
重合体という)。
【0034】ここで、重合体は、少なくとも下記一般式
(12)又は一般式(13)
【化18】
【化19】 (式中、R1、A、Bは前記と同義。)で表される繰り
返し単位を含有する。
【0035】重合体は、共重合成分として、アクリル
酸、メタクリル酸又はスチレン等から誘導される繰り返
し単位を有していてもよい。共重合体の場合、上記一般
式(12)又は(13)で表される繰り返し単位は、共
重合体中50モル%、好ましくは70モル%、さらに好
ましくは80モル%である。重合体の分子量は、数平均
分子量が1000〜数千万の範囲、好ましくは数万〜数
百万の範囲である。重合体は以下の方法で製造すること
ができる。例えば化合物(1)のホモ重合体、共重合
体、或いは架橋剤により架橋されている高分子量の化合
物を製造するには、所望のモノマー又は所望のモノマー
と架橋剤とを重合開始剤の存在下に、溶液重合法、懸濁
重合法、乳化重合法、バルク重合法等のラジカル重合法
により重合反応を行なうことにより製造することができ
る。また、ヒドロシリル基を有する高分子化合物に化合
物(1)を付加反応させて得られる高分子量の化合物を
製造するには、ヒドロシリル基を有する高分子化合物と
化合物(1)とを、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコー
ル溶液、白金とオレフィンの錯体、白金とビニルシロキ
サン錯体等の白金系触媒、ウィルキンソン錯体、ロジウ
ムとカルボニルの錯体等のロジウム系触媒等の存在下に
反応を行なうことにより製造することができる。
【0036】(化合物(1)含有組成物)本発明のプロ
トン輸送材料の一態様として化合物(1)を含有する組
成物が挙げられる。かかる組成物は、化合物(1)を少
なくとも30重量%、好ましくは50重量%、さらに好
ましくは90重量%含有する。かかる組成物中他の成分
としては、スメクチック相あるいはネマチック相を示す
液晶化合物、アルキルスルホン酸、ナフィオン膜系の構
造を持つ化合物、アルキルカルボン酸、アルキルホスホ
ン酸等が挙げられる。組成物は、以下のように調製する
ことができる。即ち、化合物(1)と所望の上記成分を
溶媒に溶解した後、溶媒を加熱、減圧等で除去するか、
化合物(1)と所望の上記成分を混合し、加熱溶融する
か、又はスパッタリング、真空蒸着等を行なうことによ
り調製することができる。
【0037】(重合体含有組成物)本発明のプロトン輸
送材料の他の態様として重合体含有組成物が挙げられ
る。重合体含有組成物は、重合体を、少なくとも30重
量%、好ましくは50重量%、さらに好ましくは80重
量%含有する。かかる組成物中他の成分としては、スメ
クチック相あるいはネマチック相を示す液晶化合物、ア
ルキルスルホン酸、ナフィオン膜系の構造を持つ化合
物、アルキルカルボン酸、アルキルホスホン酸等が挙げ
られる。組成物は、以下のように調製することができ
る。即ち、化合物(1)と所望の上記成分を溶媒に溶解
した後、溶媒を加熱、減圧等で除去するか、化合物
(1)と所望の上記成分を混合し、加熱溶融するか、又
はスパッタリング、真空蒸着等を行なうことにより調製
することができる。
【0038】本発明のプロトン輸送材料においては、液
晶相としてスメクチック相を有する液晶性の化合物
(1)が特に好ましく、このような化合物としては、化
合物(1)のなかでも、R1が水素原子又はメチル基で
あり、Aが炭素数6〜10のアルキレン基、Bが炭素数
6〜10のアルキレン基である化合物が特に好ましい。
スメクチック相は、A、B、C、D、E、F、G相の何
れであってもよい。
【0039】化合物(1)において、液晶相としてスメ
クチック相を有する好ましい化合物としては、6−[6
−(6−ヘプテニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシ
ルホスホン酸、7−[6−(6−ヘプテニルオキシ)ビ
フェニルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(6−ヘ
プテニルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン
酸9−[6−(6−ヘプテニルオキシ)ビフェニルオキ
シ]ノニルホスホン酸、10−[6−(6−ヘプテニルオ
キシ)ビフェニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−
(7−オクテニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシル
ホスホン酸、7−[6−(7−オクテニルオキシ)ビフ
ェニルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(7−オク
テニルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン酸
9−[6−(7−オクテニルオキシ)ビフェニルオキシ]
ノニルホスホン酸、10−[6−(7−オクテニルオキ
シ)ビフェニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−
(8−ノネニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシルホ
スホン酸、7−[6−(8−ノネニルオキシ)ビフェニ
ルオキシ]ヘプチルホスホン酸8−[6−(8−ノネニル
オキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン酸9−[6
−(8−ノネニルオキシ)ビフェニルオキシ]ノニルホ
スホン酸、10−[6−(8−ノネニルオキシ)ビフェ
ニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−(9−デセニ
ルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシルホスホン酸、7
−[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘプ
チルホスホン酸8−[6−(9−デセニルオキシ)ビフ
ェニルオキシ]オクチルホスホン酸、9−[6−(9−デ
セニルオキシ)ビフェニルオキシ]ノニルホスホン酸、
10−[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]
デシルホスホン酸、6−[6−(10−ウンデセニルオキ
シ)ビフェニルオキシ]ヘキシルホスホン酸、7−[6−
(10−ウンデセニルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘプチ
ルホスホン酸8−[6−(10−ウンデセニルオキシ)ビ
フェニルオキシ]オクチルホスホン酸、9−[6−(10
−ウンデセニルオキシ)ビフェニルオキシ]ノニルホス
ホン酸、10−[6−(10−ウンデセニルオキシ)ビフェ
ニルオキシ]デシルホスホン酸、6−[6−(4−ビニルベ
ンジルオキシ)ビフェニルオキシ]ヘキシルホスホン
酸、等を例示することができる。
【0040】本発明において、このような液晶相として
スメクチック相を有する化合物は、スメクチック相の液
晶状態で用いるか、又はスメクチック相からの降温過程
で相転移で生じる固体状態、具体的には、結晶相、ガラ
ス状態、不定形固体で用いることが特に好ましい。
【0041】従来のスルホン酸基を有する化合物のプロ
トン輸送の機構は、図1に示すが如くSO3H基からな
るかなり大きなイオンチャンネル(クラスター径数ナノ
メートル)を形成し、ここに取りこまれた水分子とチャ
ンネル壁面のSO3H基の間のH+ホッピングにより、イ
オン導電性が得られるものである。これに対して、本発
明のプロトン輸送材料において、上記した液晶相として
スメクチック相を有する化合物を用いた場合には、スメ
クチック相状態において図2に示すが如く層状配列を持
った配向をとり、イオン導電性基となるホスホン酸基の
部分を、液晶状態で蜜に重ねた状態でプロトン輸送を行
うことから効率的なプロトン輸送を行うことができる。
【0042】本発明にかかるプロトン輸送材料は、電池
の電解質、表示素子、エレクトクロミック素子、各種セ
ンサーの電解質、燃料電池の電解質膜の原料として有用
であり、また、前記一般式(1)で表されるポリマー化
可能な基を有するホスホン酸型液晶材料から誘導される
高分子化合物は、膜成形することにより、燃料電池の電
解質膜として好適に使用することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】実施例1 <第一工程で用いる原料の9−ブロモ−1−デセンの合
成>500mlの三角フラスコにベンゼン100ml及
びピリジン1.0gを加え9−デセン−1−オール0.
16mol(25.0g)を溶解した。次に三臭化リン
0.16mol(43.2g)を溶解させたベンゼン溶
液100mlを氷冷下でゆっくりと滴下した後、室温で
18時間攪拌した。その後、反応液を氷水中に注ぎ、ジ
エチルエーテル300mlで抽出した。ここで得たエー
テル−ベンゼン混合液は無水硫酸ナトリウムで一晩脱水
した。吸引ろ過により硫酸ナトリウムを除き、エーテル
−ベンゼンを減圧除去し、残さを減圧蒸留して目的物9
−ブロモ−1−デセン10.48g(収率29.9%)
を得た。
【0045】<同定データ> 留出温度;70〜73℃(1mmHg) ・FT-IR(KBr、cm-1): 2927〜2854(C-H伸縮振動)、1641(C=C伸縮振動)、99
3〜910(C-H面外変角) ・1H-NMR(δ、CDCl3): 0.8〜2.5(m,14H、−(CH2)7−)、3.4〜3.6(t,2
H、Br−CH2)、3.9〜6.4(m,3H,CH2=CH−)
【0046】<第二工程で用いる原料の8−ブロモオク
チルホスホン酸の合成>四つ口フラスコに1,8−ジブ
ロモオクタン171.4g(0.63モル)を仕込み、
110℃に保持した状態で、窒素雰囲気下で亜燐酸トリ
エチル69.8g(0.42モル)を4時間かけて滴下
した。次いで110℃で2時間反応を行った。反応終了
後、減圧蒸留して8−ブロモオクチルホスホン酸ジエチ
ル48.5g(収率35%)を得た。四つ口フラスコに
上記で調製した8−ブロモオクチルホスホン酸ジエチル
48.5g(0.147モル)、臭化水素酸35.7g
(0.442モル)を仕込み、110℃で3時間反応さ
せた。反応終了後、クロロホルムと水で洗浄し、クロロ
ホルム層を濃縮し、8−ブロモオクチルホスホン酸3
4.7gを得た。
【0047】<同定データ> ・1H-NMR(δ、CDCl3): 1.3〜1.9(m,14H)、3.4(t,2H)、9.2(s,1H) ・MASS(FAB;Xe):274(M +1)
【0048】<第一工程> 4−(9−デセニルオキシフェニル)フェノールの合成 水酸化ナトリウム0.08mol(3.40g)を10
0mlのエタノールに溶解させた。この溶液を4,4’
−ビフェノール0.08mol(14.9g)を溶解さ
せた100mlエタノールに少量ずつ加え、エタノール
を減圧除去した。残さを150mlDMFに窒素気流下
で加温して溶解させた(A液)。上記で調製した9−ブ
ロム−1−デセン0.072mol(15.8g)、フ
ェノチアジン0.1gを30mlのDMFに溶解させた
(B液)。
【0049】窒素雰囲気下でよく攪拌しながらA液にB
液を30分程度かけて加え、40℃で24時間反応させ
た。反応終了後、反応液を冷却し、300mlの10%
冷希塩酸で洗浄した後、300mlのエーテルで抽出
し、次いで100ml冷蒸留水で洗浄した。エーテル層
は無水硫酸ナトリウムで一晩脱水する。硫酸ナトリウム
をろ過により取り除き、エーテルを減圧除去する。残さ
に300mlのヘキサンを加え、ろ過により沈澱物を得
る。次いで200mlベンゼンを加え、ベンゼン可溶部
分をベンゼンを用いたカラムクロマトグラフィーで精製
して4−(9−デセニルオキシフェニル)フェノール
4.19g(収率18.0%)を得た。
【0050】<同定データ> ・FT-IR(KBr、cm-1): 3424〜3382(O−H伸縮振動),3073〜3037(C−H伸縮振動
(芳香族)),2925〜2852(C−H伸縮振動)、1610(C=
C伸縮振動) ・1H-NMR(δ、d−DMSO): 1.0〜2.3(m,14H,−(CH2)7−)、3.8〜4.2(t,2
H,−CH2−O−)、5.0〜5.7(m,3H,CH2=CH−)、6.
7〜7.1(d,4H,aromatic)、7.2〜7.6(d,4H,aroma
tic)、9.6〜9.8(s,1H,−OH)
【0051】<第二工程> ・8−[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]
オクチルホスホン酸の合成 NaOH 0.003mol(0.12g)を30mlの
エタノールに溶解させ、これに15mlのエタノールに
溶解させた4−(9−デセニルオキシフェニル)フェノ
ール0.003mol(1g)を加え、エタノールを減
圧除去した(A液)。NaOH 0.018mol
(0、72g)を20mlエタノールに溶解させ、これ
に30mlのエタノールに溶解させた8−ブロモオクチ
ルホスホン酸 0.009mol(1.25g)を加
え、過剰のエタノールを減圧除去した(B液)。
【0052】A液、B液の両方を20mlのDMFに溶
解させ、窒素雰囲気下で40℃48時間反応させた。反
応後冷却し、DMFを減圧除去して残さに300mlエ
ーテルを加え、沈澱物を得た。これを100mlクロロ
ホルムに溶解させ、6N塩酸20mlを徐々に加え、不
溶部分の沈澱をろ過により得、次いでこの沈澱を乾燥し
て8−[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]
オクチルホスホン酸0.57g(収率38.3%)を得
た。
【0053】<同定データ> ・FT-IR(KBr、cm-1): 3072(C-H伸縮振動(芳香族)),2931〜2854(C−H伸縮
振動),1641(C=C伸縮振動)、1135(P=O伸縮振動)、
1014(P-OH伸縮振動) ・1H-NMR(δ、d−DMSO): 1.0〜2.0(m,28H、−(CH27−、−(CH27−)、
3.9〜4.1(s,4H,−CH2−O−)、4.9〜5.9(m,3
H,CH2=CH−)、6.9〜7.0(d,4H,aromatic)、7.4〜
7.6(d,4H,aromatic)
【0054】更に、得られた化合物の相転移温度を測定
し、下記の結果が得られた。また、図3に得られた8−
[6−(9−デセニルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチ
ルホスホン酸のX線チャートを示す。
【数1】 Crst.;結晶、SmC;スメクチックC相、Sm
A;スメクチックA相、Iso.;等方性液体
【0055】実施例2 <第一工程> ・4−(ビニルベンジルオキシフェニル)フェノールの
合成 50mlDMFに4,4’−ビフェノール0.03mol
(5.59g)及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデンセン(DBU)0.03mol
(4.57g)を溶解した。
【0056】これに4−ビニルベンジルクロライド(東
京化成工業社製)0.03mol(4.58g)、フェ
ノチアジン0.1gを10mlのDMFに溶解したもの
を窒素雰囲気下で少量ずつ滴下し、35℃で24時間反
応させた。反応終了後、冷却し、10%冷希塩酸300
mlで洗浄し、300mlのエーテルで抽出した後、1
00ml冷蒸留水で洗浄した。エーテル層は無水硫酸ナ
トリウムで脱水後、ろ過により無水硫酸ナトリウムを除
き、エーテルを減圧除去する。残さをヘキサンで洗い、
エーテルで再結晶して4−(ビニルベンジルオキシフェ
ニル)フェノール1.28g(収率14.1%)を得
た。
【0057】<同定データ> ・FT-IR(KBr、cm-1): 3424〜3382(O−H伸縮振動),3073〜3037(C-H伸縮振
動(芳香族)、2925〜2852(C-H伸縮振動)、1610(C=C
伸縮振動) ・1H-NMR(δ、d−DMSO): 5.0〜5.1(s,2H,−CH2−O−)、5.3〜6.9(m,2H,
CH2=)、6.6〜6.7(m,1H,CH−)、6.8〜7.1(m,4
H,aromatic)、7.3〜7.5(m,8H,aromatic)、9.4
(s,1H,−OH)
【0058】<第二工程> ・8−[6−(4−ビニルベンジルオキシ)ビフェニル
オキシ]オクチルホスホン酸の合成 NaOH 0.004mol(0.17g)を20mlのエ
タノールに溶解させ、これに10mlのエタノールに溶
解させた4−(ビニルベンジルオキシフェニル)フェノ
ール0.004mol(1.21g)を加え、過剰のエ
タノールを減圧除去した(A液)。NaOH 0.04mo
l(1.7g)を100mlエタノールに溶解させ、こ
れに20mlのエタノールに溶解させた実施例1と同様
な操作で合成した8−ブロモオクチルホスホン酸0.0
2mol(5.46g)を加え、過剰のエタノールを減
圧除去した(B液)。
【0059】A液、B液の両方を50mlのDMFに溶
解させ、窒素雰囲気下で40℃48時間反応させた。反
応終了後、DMFを減圧除去して残さに100mlエー
テルを加え、沈澱物を得た。これをクロロホルム50m
lに溶解させ、6N塩酸20mlを徐々に加え、不溶部
分の沈澱をろ過して得た。次いで、その沈澱をエーテ
ル、クロロホルムで洗浄し、乾燥して8−[6−(4−
ビニルベンジルオキシ)ビフェニルオキシ]オクチルホ
スホン酸0.7g(収率35.3%)を得た。
【0060】<同定データ> ・FT-IR(KBr、cm-1): 3072(C-H伸縮振動(芳香族))、2931〜2854(C-H伸縮
振動)、1641(C=C伸縮振動)、1135(P=O伸縮振動)、10
14(P-OH伸縮振動) ・1H-NMR(δ、d−DMSO): 1.0〜1.8(m、14H,−(CH27−)、3.8〜3.9(s,2H,−C
H2−O−)、4.8〜4.9(s、2H,−CH2−O−)、5.2〜5.8
(m,2H,CH2=)、6.5〜6.7(m,4H,CH−)、6.7〜6.8
(m,4H,aromatic)、7.2〜7.4(m,8H,aromatic)
【0061】<プロトン輸送能の評価> 1.ITO電極を備えたセル(電極面積:0.16cm
2、電極間距離:50μm、(株)EHC社製)に実施例
1で得られた8−[6−(9−デセニルオキシ)ビフェ
ニルオキシ]オクチルホスホン酸20mgを210℃以
上の温度でセル中に注入した。次いで、180℃まで冷
却しスメクチックC相の液晶状態を維持したまま、微小
電流計((株)アドバンテスト社製R8340)にて5V
に印加した際の電気伝導度を測定した。なお、その際に
外部電場の影響のないようセルを入れた恒温層をさらに
ノズルフィルターの中に入れ、電気伝導度を測定した。
その結果、電気伝導度は9×10-3S/cmであった。
【0062】2.ITO電極を備えたセル(電極面積:
0.16cm2、電極間距離:50μm、(株)EHC社
製)に実施例1で得られた8−[6−(9−デセニルオ
キシ)ビフェニルオキシ]オクチルホスホン酸20mg
を210℃以上の温度でセル中に注入した。次いで、2
5℃まで冷却し、スメクチックC相の相転移で生じる固
体状態で、前記1と同様に電気伝導度を測定した。その
結果、電気伝導度は8×10-2S/cmであった。
【0063】
【発明の効果】上記したとおり、本発明のポリマー化可
能な基を有するホスホン酸型液晶材料は、優れたプロト
ン輸送能を有する新規な化合物であり、特に、この化合
物の中、液晶相としてスメクチック相を有する液晶性化
合物を用いて、スメクチック液晶相状態又はスメクチッ
ク相からの相転移で生じる固体状態で用いることにより
優れたイオン伝導性を示すことから、本発明のポリマー
化可能な基を有するホスホン酸型液晶材料を高分子化
し、膜成形することにより、燃料電池の電解質膜として
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスルホン酸基を有する化合物のプロトン
輸送能の機構を示す概略図である。
【図2】本発明のポリマー化可能な基を有するホスホン
酸型液晶材料をスメクチック相の液晶状態で用いた際の
プロトン輸送能の機構を表す概略図である。
【図3】実施例1で得られたポリマー化可能な基を有す
るホスホン酸型液晶材料のX線回折図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01M 8/02 H01M 8/02 P Fターム(参考) 4H027 BA03 BD24 CD02 4H050 AA02 AC40 4J035 BA02 CA271 CA301 EA01 LA05 LB20 4J100 AB07P AE09P AE18P AE26P AL08P BA02P BA64P BC44P BD13P CA01 DA56 DA66 JA43 JA45 5H026 AA06 CX05 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、Aはアルキレン
    基、−C64−CH2−、−CO−O−(CH2n−又
    は−CO−、Bはアルキレン基を示す。)で表されるこ
    とを特徴とするポリマー化可能な基を有するホスホン酸
    型液晶材料。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2) 【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、Aはアルキレン
    基、−C64−CH2−、−CO−O−(CH2n−又
    は−CO−、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるハ
    ロゲン化物と、下記一般式(3) 【化3】 で表される4,4’−ビフェノールとを反応させて、下
    記一般式(4) 【化4】 (式中、R1及びAは前記と同義。)で表されるフェノ
    ール誘導体を得た後、次いで、得られた一般式(4)で
    表されるフェノール誘導体と、下記一般式(5) 【化5】 (式中、Xはハロゲン原子、Bはアルキレン基)で表さ
    れるハロゲン化ホスホン酸誘導体とを反応させることを
    特徴とする下記一般式(1) 【化6】 (式中、R1、A、Bは前記と同義。)で表されるポリ
    マー化可能な基を有するホスホン酸型液晶材料の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で表されるポリマー化
    可能な基を有するホスホン酸型液晶材料又はそれから誘
    導される化合物を含有することを特徴とするプロトン輸
    送材料。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表されるポリマー化
    可能な基を有するホスホン酸型液晶材料又はそれらから
    誘導される化合物をスメクチック相の液晶状態で用いる
    ことを特徴とする液晶状態による分子配列を利用したプ
    ロトン輸送方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)で表されるポリマー化
    可能な基を有するホスホン酸型液晶材料又はそれらから
    誘導される化合物をスメクチック相からの相転移で生じ
    る固体状態で用いることを特徴とする液晶状態による分
    子配列を利用したプロトン輸送方法。
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