JP2002338275A - ディスク用ガラス基板成形用金型、ディスク用ガラス基板製造方法、ディスク用ガラス基板製造装置およびディスク用ガラス基板 - Google Patents

ディスク用ガラス基板成形用金型、ディスク用ガラス基板製造方法、ディスク用ガラス基板製造装置およびディスク用ガラス基板

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JP2002338275A
JP2002338275A JP2001149165A JP2001149165A JP2002338275A JP 2002338275 A JP2002338275 A JP 2002338275A JP 2001149165 A JP2001149165 A JP 2001149165A JP 2001149165 A JP2001149165 A JP 2001149165A JP 2002338275 A JP2002338275 A JP 2002338275A
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glass substrate
disk
press
molding
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Kunio Hibino
邦男 日比野
Tatsumi Kawada
辰実 川田
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Fuji Electric Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
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Fuji Electric Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却時に金型表面からガラス材料が容易に離
型するようにしてその離型に際してガラス基板の割れを
なくすこと。 【解決手段】プレス成形用の一対の型部材12,16か
らなり、第1型部材12は、平面視円形状でかつ側面視
平坦なプレス成形面を有し、第2型部材16は、平面視
円形状でかつ側面視が中央から周縁に向かうにつれ肉薄
となるプレス成形面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、光
ディスク、その他の情報記録ないし再生が可能なディス
ク用ガラス基板成形用金型、ディスク用ガラス基板製造
方法、ディスク用ガラス基板製造装置およびディスク用
ガラス基板に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータにおける外部記憶装置の一
つである磁気ディスク装置において、その磁気ディスク
の基板材料としては、アルミニュウム合金に代えてガラ
ス材料が検討され既に実用化されている。
【0003】そして、このガラス材料をプレス成形して
磁気ディスク用のガラス基板を製造する方法において、
それに用いる金型は、高温高圧状態でガラスを繰り返し
成形しても劣化しない特殊な金型が必要であり、種々の
検討がなされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】ところで、金型を構成す
る一対の型部材を型締めしてガラス材料を加熱してプレ
ス成形においては、そのプレス成形後、その型締め状態
で冷却させて所要形状のガラス基板を得る。そして、こ
の冷却時における金型とガラス材料との熱収縮の差によ
り金型表面からのガラス基板を離型させる。
【0005】しかしながら、最近の高密度記録の動きに
伴うプレス成形面が高い平滑な面とされた金型の場合、
ガラス基板のプレス成形において金型表面と加熱軟化し
たガラス材料とが強固に密着し、冷却時における金型表
面からのガラス基板の離型する力よりも密着する力が大
きく上回り、これによって、離型しにくく、ガラス割れ
を発生しやすい。
【0006】したがって、本発明は、冷却時に金型表面
からガラス材料が容易に離型するようにしてその離型に
際してガラス基板の割れをなくすことを解決課題として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明のディスク用
ガラス基板成形用金型(以下側型部材という)は、プレス
成形用の一対の型部材からなり、一方の第1型部材は、
平面視円形状でかつ側面視形状が平坦なプレス成形面を
有し、他方の第2型部材は、平面視円形状でかつ側面視
形状が中央から周縁に向かうにつれ肉薄となるテーパと
されたプレス成形面を有することを特徴とする。
【0008】本発明の金型によると、プレス成形された
ガラス基板の厚みが、中心から外周に向かって、薄くな
ることによって、冷却時における金型とガラス基板との
熱収縮の差により発生する力を、離型方向に分散させる
ことができるから、前記密着力の低減とともに、ガラス
にかかる力も低減されるため、離型が容易になる。その
ことによって、冷却工程および型開き工程におけるガラ
ス割れを防止することができる。
【0009】・好ましくは、前記第2型部材のプレス成
形面は勾配1/100以上のテーパ形状である。
【0010】この勾配により、より適正に冷却工程およ
び型開き工程におけるガラス割れを防止することができ
る。
【0011】・好ましくは、前記第1型部材が、下側型
部材としてそのプレス成形面を上に向けられて配置され
る一方、前記第2型部材が、上側型部材としてそのプレ
ス成形面を下に向けられて配置され、この配置状態で前
記両型部材の型締めおよび型開きが行われる。こうした
場合、型開き時に、成形したガラス基板が第2型部材の
プレス成形面に付着することを防止することができ、落
下によるガラス基板の割れを防止することができる。
【0012】・好ましくは、前記第2型部材のプレス成
形面の中心には、軸一体型の情報記録ディスクにおける
軸部形成用の凹みが設けられている。
【0013】こうした凹みを有する場合、回転軸を有す
る軸一体型の情報記録ディスク用ガラス基板をガラス材
料からプレス成形により得ることができる。
【0014】・好ましくは、前記両型部材それぞれは、
超硬合金からなり、かつ、それぞれのプレス成形面に
は、貴金属合金薄膜からなる保護膜が形成され、さらに
好ましくは、前記保護膜が、白金、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、イリジウム、オスミニウム、レニウ
ム、タンタルの元素を一種以上含有する。
【0015】こうした場合、プレス成形時の高温高荷重
下での繰り返し使用におけるプレス成形面へのガラス付
着を防止できるとともに、プレス成形面の面荒れによる
表面性の低下を防止できる。
【0016】・好ましくは、前記保護膜が、スパッタリ
ングにより形成されている。
【0017】(2)本発明のディスク用ガラス基板製造方
法は、 一対の型部材からなる金型を用いプレス成形に
よりガラス材料からディスク用ガラス基板を製造する方
法であって、前記両型部材として、前記(1)に記載のデ
ィスク用ガラス基板成形用金型における両型部材を用い
ることを特徴とするものである。
【0018】本発明によると、前記(1)に記載のディス
ク用ガラス基板成形用金型における両型部材を用いるか
ら、ガラス基板の厚みを、中心から外周に向かって、薄
く成形することができるから、冷却時における金型とガ
ラス基板との熱収縮の差により発生する力を、離型方向
に分散させて、前記密着力が低減するとともに、ガラス
にかかる力も低減さられるため、離型が容易になる。そ
のことによって、冷却工程および型開き工程におけるガ
ラス割れを防止することができる。
【0019】・好ましくは、前記第1型部材を下側型部
材としてそのプレス成形面を上に向け、前記第2型部材
を上側型部材としてそのプレス成形面を下に向け、この
配置状態で前記両型部材の型締めおよび型開きを行う。
【0020】こうした場合、型開き時に、成形したガラ
ス基板が第2型部材のプレス成形面に付着することを防
止することができ、落下によるガラス基板の割れを防止
することができる。
【0021】(3)本発明のディスク用ガラス基板製造装
置は、 窒素ガス雰囲気下でガラス材料を予熱する予熱
室と、一対の型部材からなる金型を備え、かつ、前記両
型部材を用いて前記予熱室で予熱されたガラス材料をデ
ィスク用ガラス基板の形状にプレス成形するプレス室
と、前記プレス室でプレス成形されたディスク用ガラス
基板を冷却する冷却室とを有し、前記プレス室におい
て、前記両型部材として、請求項1ないし7いずれかに
記載のディスク用ガラス基板成形用金型を構成する両型
部材を備えたことを特徴とするものである。
【0022】本発明によると、プレス成形されたガラス
基板の厚みが、中心から外周に向かって、薄くなること
によって、冷却時における金型とガラス基板との熱収縮
の差により発生する力を、離型方向に分散させることが
できるから、前記密着力の低減とともに、ガラスにかか
る力も低減されるため、離型が容易になる。そのことに
よって、冷却工程および型開き工程におけるガラス割れ
を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面を参照
して説明する。本発明は、磁気ディスクに適用して説明
するが、これに限定されるものではなく、他の情報記録
ディスクにも適用することができる。
【0024】図1は、本発明の実施形態に従う金型を備
える磁気ディスク用ガラス基板製造装置の概略構成図、
図2は、前記製造装置で製造された磁気ディスクの側面
図、図3は、図1の上側型部材と下側型部材の斜視図で
ある。
【0025】図1を参照して、この磁気ディスク製造装
置は、ガラス材料搬入機1、予熱室2、プレス室3、冷
却室4、およびガラス材料搬出機5を備える。
【0026】予熱室2、プレス室3、冷却室4それぞれ
の側壁には、符号をとらず、また、図示もしないが、そ
れぞれガラス材料搬入機1、ガラス材料搬出機5それぞ
れの搬入および搬出のための開口とそれら各開口を開閉
するためのシャッタが設けられている。
【0027】ガラス材料搬入機1は、予熱室2の側壁開
口を通して、ガラス材料6を予熱室2内に搬入するもの
であり、内部を通されるガラス材料6を加熱するととも
に、その先端からガラス材料6を排出するようになって
いる。なお、図1では、ガラス材料搬入機1は、予熱室
2の側壁の外部に位置している状態で示される。
【0028】予熱室2は、ガラス材料搬入機1から搬入
されてきたガラス材料6をプレス室3でプレス成形する
前に予め加熱するものであり、そのため、内部底面上の
搭載台7上に配備されたヒータブロック8によりその上
に搭載されたガラス材料6を予熱する。
【0029】そして、予熱室2は、前記予熱を行うに際
しては、その内部に対して天壁に貫通された窒素ガス導
入管9から窒素ガスが導入されることにより窒素ガス雰
囲気とされている。
【0030】プレス室3は、予熱室2で予熱されかつガ
ラス材料搬入機1で搬入されてきたガラス材料6をプレ
ス成形するものであり、そのため、内部底面上の搭載台
10上にヒータブロック11が配備されるとともに、そ
のヒータブロック11の上面に下側型部材12が設置さ
れている。
【0031】そして天壁の開口からプレス機13に直結
されたシリンダ14が内部に通されると共に、そのシリ
ンダ14の先端にヒータブロック15が接続され、さら
に、そのヒータブロック15下面に上側型部材16が設
置されている。
【0032】プレス室3はさらに、そのプレス成形を行
うに際しては、その内部に対して天壁に貫通された窒素
ガス導入管17から窒素ガスが導入されることにより窒
素ガス雰囲気とされている。
【0033】冷却室4は、プレス室3でプレス成形され
かつガラス材料搬入機1により搬入されてきたガラス材
料6に対して、その内部底面には配備された冷却ブロッ
ク18の上面で冷却するものである。
【0034】冷却室4はまた、天壁に貫通された窒素ガ
ス導入管19から窒素ガスが導入されることにより窒素
ガス雰囲気とされている。
【0035】ガラス材料搬出機5は、冷却室4の側壁に
設けられた開口を通して冷却が終了したガラス材料を外
部に搬出するようになっている。
【0036】本実施の形態の特徴について図2および図
3を参照して、説明する。
【0037】すなわち、本実施の形態に係る金型は、下
側型部材12は、平面視円形状でかつ側面視形状が平坦
なプレス成形面を有している。そして、上側型部材16
は、平面視円形状でかつ側面視が中央から周縁に向かう
につれ肉薄となって好ましくは勾配1/100以上の所
要のテーパ形状とされたプレス成形面を有することを特
徴としている。
【0038】このようなテーパ形状は、ダイヤモンド砥
石による研削加工および研磨工法など従来の加工技術に
よる形成が可能である。
【0039】本実施の形態の金型は、この特徴構成を有
することにより、冷却時における両型部材12,16と
ガラス基板21との熱収縮の差により発生する力を、離
型方向に分散させることができる。これによって、両型
部材12,16とガラス基板21との密着力の低減とと
もに、ガラス基板21にかかる力も低減されるため、離
型が容易になる。そのことによって、冷却後における型
開きに際してガラス基板の割れを防止することができ
る。
【0040】なお、下側型部材12と上側型部材16そ
れぞれはその母材が超硬合金で作られており、それぞれ
のプレス成形面には、貴金属合金薄膜からなる保護膜が
形成されている。
【0041】そして、下側型部材12のプレス成形面
は、ガラス材料をプレス成形して磁気ディスクを得ると
きに、その磁気ディスクの磁気記録面に対応するプレス
成形面となる。
【0042】上側型部材16のプレス成形面は、その磁
気ディスクにおける前記磁気記録面と反対側の面に対応
するプレス成形面となり、下側型部材12のそれより粗
い表面粗さを有する。
【0043】また、上側型部材16の中心には、図3で
示されるような中心に回転軸20を有するいわゆる軸一
体型磁気ディスク21に対しその軸部形成用の凹み22
が設けられている。
【0044】次に、上記金型を用いた磁気ディスク用の
ガラス基板の製造方法を説明する。
【0045】予熱室5のヒータブロック8により予め加
熱したガラス材料6をガラス材料搬入機1を用いて、プ
レス室3の下側型部材12のプレス成形面上に載置す
る。
【0046】次に、上側型部材16を下降させると共に
上下側部材12,16をガラス材料の軟化温度付近まで
加熱し、次いで、シリンダ14を介してプレス機13で
所定の圧力で加圧し、胴型20により上側型部材16を
摺動案内すると共に厚みを規制し、磁気ディスク用ガラ
ス基板21に成形する。
【0047】次に、上下型部材12,16をガラス材料
のガラス転移温度付近まで冷却した後、上側型部材16
を上昇させ、ガラス材料搬出機5を用いて、成形された
ガラス基板21を冷却室4に移し、温度調節された冷却
ブロック18により、常温まで冷却する。その後、冷却
室4からガラス基板21を取り出す。
【0048】次に、上記金型を構成する両型部材12、
16の母材は成形時の高温、高加重での繰り返し使用に
よる変形を防止するため、できるだけ高温時の機械強度
の優れたものがよく、WC(タングステンカーバイト)
を主成分とする超硬合金は、金型母材として最適であ
る。
【0049】下側型部材13のプレス成形面は、磁気デ
ィスクにおける磁気記録面の転写用プレス成形面となる
から、その表面粗さは、中心線平均粗さRaで1nm未
満が適当であり、より好ましくは、0.5nm以下、更
に好ましくは0.3nm以下が適当である。このような
表面粗さの金型成形面は、金型母材である超硬合金の成
形面をダイヤモンド微粒子を用いた精密研磨法によって
得ることができる。
【0050】金型表面に形成する保護膜は貴金属合金薄
膜からなり、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジ
ウム(Rh)、ルテニュウム(Ru)、イリジウム(I
r)、オスミウム(Os)、レニウム(Re)、タンタ
ル(Ta)の元素を一種以上含有しており、プレス成形
時の高温高加重下での繰り返し使用におけるプレス面へ
のガラス付着を防止すると共に、プレス面の面荒れによ
る表面性の低下を防止する。
【0051】保護層は対応する材料から成るターゲット
をスパッタリングし、形成することができる。スパッタ
リング法としては、直流スパッタ法、高周波スパッタ
法、マグネトロンスパッタ法、イオンビームスパッタ法
が適用でき、成膜条件としては、ガス圧1x10−2〜
1x10−4Torr、パワー密度1〜10W/cm2が
適当であり、膜厚としては、0.5〜5μmが適当であ
る。これ以下の膜厚では、保護膜として十分な膜強度が
得られなくなり、これ以上の膜厚では、表面が荒れやす
くなり、金型表面の平滑性が損なわれる。
【0052】保護膜の形成は、金型母材表面をアルゴン
などの不活性ガスでエッチングした後行う。エッチング
により、保護膜の付着強度を向上することが出来ると共
に、金型母材表面の平滑性を制御することが出来る。
【0053】エッチング条件としては、ガス圧1x10
−2〜1x10−4Torr、パワー密度0.1〜10
W/cm2が適当である。
【0054】また、本実施の形態のガラス基板の製造方
法は、外径Xと厚さYとの関係において、X>40Yで
あるガラス基板において、その効果が著しい。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明の金型によれば、プ
レス成形用の一対の型部材からなり、一方の第1型部材
は、平面視円形状でかつ側面視平坦なプレス成形面を有
し、他方の第2型部材は、平面視円形状でかつ側面視が
中央から周縁に向かうにつれ肉薄となるプレス成形面を
有することから、冷却時における金型とガラス基板との
熱収縮の差により発生する力を、離型方向に分散させる
ことができ、これによって、前記密着力の低減ととも
に、ガラスにかかる力も低減され、離型が容易になる。
そのことによって、冷却工程および型開き工程における
ガラス割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る金型を備えた磁気ディ
スク用ガラス基板製造装置の概略構成図
【図2】図1の装置で製造された磁気ディスク用のガラ
ス基板の側面図
【図3】図1の金型の斜視図
【符号の説明】
2 予熱室 3 プレス室 4 冷却室 12 下側型部材 16 上側型部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/84 G11B 5/84 Z 7/26 7/26 // B29L 17:00 B29L 17:00 (72)発明者 川田 辰実 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AH38 AH79 AJ02 AJ09 CA09 CB01 CK11 5D006 CB06 5D112 AA02 BA03 BA10 5D121 AA02 DD04 DD17 DD18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス成形用の一対の型部材からなり、 一方の第1型部材は、平面視円形状でかつ側面視形状が
    平坦なプレス成形面を有し、 他方の第2型部材は、平面視円形状でかつ側面視形状が
    中央から周縁に向かうにつれ肉薄となるテーパ形状とさ
    れたプレス成形面を有する、ことを特徴とするディスク
    用ガラス基板成形用金型。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のディスク用ガラス基板成
    形用金型において、 前記第2型部材のプレス成形面は勾配1/100以上の
    テーパ形状である、ことを特徴とするディスク用ガラス
    基板成形用金型。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のディスク用ガラ
    ス基板成形用金型において、 前記第1型部材が、下側型部材としてそのプレス成形面
    を上に向けられて配置される一方、前記第2型部材が、
    上側型部材としてそのプレス成形面を下に向けられて配
    置され、この配置状態で前記両型部材の型締めおよび型
    開きが行われる、ことを特徴とするディスク用ガラス基
    板成形用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれかに記載のディ
    スク用ガラス基板成形用金型において、 前記第2型部材は、プレス成形面の中央にディスクに一
    体化される軸成形用の凹部を有する、ことを特徴とする
    ディスク用ガラス基板成形用金型。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4いずれかに記載のディス
    ク用ガラス基板成形用金型において、 前記両型部材それぞれは、超硬合金からなり、かつ、そ
    れぞれのプレス成形面には、貴金属合金薄膜からなる保
    護膜が形成されている、ことを特徴とするディスク用ガ
    ラス基板成形用金型。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のディスク用ガラス基板
    成形用金型において、 前記保護膜が、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウ
    ム、イリジウム、オスミニウム、レニウム、タンタルの
    元素を一種以上含有する、ことを特徴とするディスク用
    ガラス基板成形用金型。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のディスク用ガラ
    ス基板成形用金型において、 前記保護膜が、スパッタリングにより形成されている、
    ことを特徴とするディスク用ガラス基板成形用金型。
  8. 【請求項8】 一対の型部材からなる金型を用いプレス
    成形によりガラス材料からディスク用ガラス基板を製造
    する方法であって、 前記両型部材として、前記請求項1ないし7いずれかに
    記載のディスク用ガラス基板成形用金型における両型部
    材を用いる、ことを特徴とするディスク用ガラス基板製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のディスク用ガラス基板
    製造方法において、 前記第1型部材を下側型部材としてそのプレス成形面を
    上に向け、 前記第2型部材を上側型部材としてそのプレス成形面を
    下に向け、 この配置状態で前記両型部材の型締めおよび型開きを行
    う、ことを特徴とするディスク用ガラス基板製造方法。
  10. 【請求項10】 窒素ガス雰囲気下でガラス材料を予熱
    する予熱室と、 一対の型部材からなる金型を備え、かつ、前記両型部材
    を用いて前記予熱室で予熱されたガラス材料をディスク
    用ガラス基板の形状にプレス成形するプレス室と、 前記プレス室でプレス成形されたディスク用ガラス基板
    を冷却する冷却室とを有し、 前記プレス室において、前記両型部材として、請求項1
    ないし7いずれかに記載のディスク用ガラス基板成形用
    金型を構成する両型部材を備える、ことを特徴とするデ
    ィスク用ガラス基板製造装置。
  11. 【請求項11】請求項8または9に記載のディスク用ガ
    ラス基板製造方法により製造されるディスク用ガラス基
    板。
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