JP2000219522A - ガラス成形用の成形型およびそれを用いたガラスの成形方法 - Google Patents

ガラス成形用の成形型およびそれを用いたガラスの成形方法

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JP2000219522A JP2022299A JP2022299A JP2000219522A JP 2000219522 A JP2000219522 A JP 2000219522A JP 2022299 A JP2022299 A JP 2022299A JP 2022299 A JP2022299 A JP 2022299A JP 2000219522 A JP2000219522 A JP 2000219522A
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glass
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molding
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正明 東城
Kunio Hibino
邦男 日比野
Makoto Umetani
梅谷  誠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その表面が平坦性に優れるガラス成形用の成
形型を提供する。 【解決手段】 基板1の一方の表面1aに中間層2aと
表面層3bとからなるガラス成形層4を形成し、他方の
表面1bに、その内部応力により前記ガラス成形層4a
表面を平坦にする層(平坦化層)4bとして、中間層2
bと表面層3bとを形成する。基板が平坦性に優れる場
合は、前記ガラス成形層と平坦化層との厚みを等しくし
て、基板の平坦性を保持し、基板がたわみを有する場合
は、前記両層の厚みを変え、前記ガラス成形層の内部応
力と基板のたわみとが、前記平坦化層の内部応力と釣り
合うようにして、表面が平坦なガラス成形層とする。前
記中間層としては、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Si
CとIrとの混合物、前記表面層としては、Ir、P
t、Rh、Ru、Re、Os、前記基板としては、ガラ
ス、セラミックス、酸化物単結晶がそれぞれ使用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスをプレス成
形するための成形型に関し、特にプレス成形後に研磨を
必要としない高精度のガラス成形体を作製するための成
形型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス成形によるガラスレンズ
等の成形は、例えば、以下に示すようにして行うことが
できる。まず、球面形状または非球面形状に仕上げた表
面層を有する成形型間に、予め軟化させた被成形ガラス
を供給するか、もしくは被成形ガラスを供給してから、
加熱により前記被成形ガラスを軟化させる。そして、こ
れらの成形型に所定の圧力を加えることによって、ガラ
ス成形体が作製できる。
【0003】前記ガラス成形体の中でも、特に平面状で
あるハードディスク用ガラス基板(以下、「ガラスディ
スク」という)を作製する際には、使用する成形型の表
面が、滑らかさおよび平坦性に優れることが要求されて
いる。つまり、成形型は、その表面層の表面形状が、ガ
ラス成形体の表面形状としてそのまま転写されるため、
例えば、 (i) 前記表面層に気孔等の欠陥がなく、緻密で面精度の
高い鏡面を有すること (ii)ガラス成形の際、高温状態では、その表面形状を維
持し、また、低温状態では、表面層が、ガラス片、屑等
によるキズ、損傷等の発生に耐えうる十分な硬度および
強度を有すること 等が求められている。
【0004】従来、前記ガラスディスク用成形型の材料
としては、例えば、金属粉末冶金法により作製した超硬
合金が用いられているが、前記超硬合金は金属粉体を固
めているため面精度が粗くなり、例えば、前記ガラスデ
ィスクに求められる1nm以下の面精度を得ることは困
難である。また、前記ガラスディスクは、通常、その板
厚が0.6mm、直径が93mmと大きいことから、そ
の成形型も、通常のガラスレンズ用成形型より大きくな
るため、前記成形型材料には、表面が緻密で面精度が高
く、平坦性のよい材料を用いる必要がある。
【0005】また、前記成形型の材料として、前記超硬
合金以外に、例えば、誘電体材料等が使用されている
が、この場合、基板上に前記誘電体材料との密着性が高
い中間層を設けることが好ましく、その中間層の厚み
が、成形型表面の緻密性および滑らかさを決定する要因
となっている。
【0006】さらに、前記ガラスディスク用成形型は、
前述のように、通常の成形型より大きいため、蓄熱効果
が高く、ガラスの成形時間に長時間要するという問題も
ある。
【0007】前記蓄熱効果を低減するには、例えば、前
記成形型の基板を薄くする方法があるが、これは以下に
示すような問題がある。基板を薄くした場合の成形型の
一例を、図5および図6に基づき説明する。図5は、ガ
ラスディスク用成形型の一例の構成概略を示す断面図で
あり、図6は、このガラスディスク用成形型を用いてガ
ラスディスクを作製する工程の一例の概略を示す断面図
である。なお、図5および図6において、同一箇所には
同一符号を付している。
【0008】図5に示すように、成形型8は、基板1の
一方の表面上に、中間層2と表面層3とがこの順序で形
成されている。しかし、前記中間層2および表面層3
は、その形成の際に内部応力(圧縮応力)を有するた
め、前記基板1の厚みが薄いと、図示のように、前記内
部応力により反りが生じ、前記成形型8の平坦性が劣化
するおそれがある。
【0009】また、図5に示す前記成形型8を二つ用意
し、図6に示すように、前記両成形型8の表面層3で被
成形ガラス7を挟持し、圧力をかけ、ガラス成形を行っ
ても、前記成形型8の表面形状がそのままガラスに転写
されるため、平坦性に優れたガラス成形体を得ることは
困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、基板を薄化しても、ガラス成形層表面の平坦性に優
れたガラス成形型であり、特にガラスディスク成形に適
した成形型を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のガラス成形体の成形型は、基板の一方の表
面にガラス成形層が形成され、他方の表面にその内部応
力により前記ガラス成形層表面を平坦にする層(以下、
「平坦化層」という)が形成されているという構成を有
する。
【0012】例えば、使用する基板は平坦であるが、ガ
ラス成形層が内部応力を有するために、成形型全体が反
りを有する場合、この内部応力と同じ内部応力を有する
層を、前記基板の他方の表面に形成すれば、前記両内部
応力は相殺されるため、基板の平坦性は保持され、前記
ガラス成形層の表面は平坦になる。この場合、前記平坦
化層を、前記ガラス成形層と同じ構成および同じ材料で
形成し、さらに、その厚みを同じ厚みにすれば、前記ガ
ラス成形層と同じ内部応力を容易に得ることができるた
め好ましい。
【0013】また、例えば、使用する基板がたわみ、か
つガラス成形層が内部応力を有するために、成形型全体
が大きく反りを有する場合、前記たわみおよび内部応力
と釣り合う内部応力を有する層を、前記基板の他方の表
面に形成すれば、前記基板のたわみは修復され、かつ内
部応力も相殺されるため、前記ガラス成形層の表面は平
坦になる。この場合、前記平坦化層を、前記ガラス成形
層と同じ構成および同じ材料で形成し、かつ、その厚み
を前記ガラス成形層より厚くすれば、前記たわみおよび
前記ガラス成形層の内部応力と釣り合う内部応力を容易
に得ることができるため好ましい。
【0014】以上のように、本発明ガラス成形用の成形
型は、例えば、蓄熱効果の低減のために、基板を薄化し
ても、前記ガラス成形層の表面が平坦性に優れる成形型
であり、この成形型を用いれば、その表面の緻密性、滑
らかさおよび平坦性に優れたガラス成形体を迅速に作製
でき、特に、ガラスディスク等の製造に好適である。
【0015】本発明の成形型において、前記ガラス成形
層が、中間層の上に表面層が形成された構成であること
が好ましい。これにより、前記基板とガラス成形層との
密着性が向上し、例えば、ガラス成形の際に、前記ガラ
ス成形層が基板から剥離することを防止できる。
【0016】本発明の成形型において、前記中間層の厚
みが、0.1〜1μmの範囲であることが好ましい。前
記厚みが1μmより厚いと、前記中間層の表面粗さが劣
化して、成形型表面の平滑性が損なわれるおそれがあ
り、前記厚みが0.1μmより薄いと、前記中間層によ
る基板と表面層との密着性を向上することが困難となる
おそれがある。また、前記表面層の厚みは、0.1〜3
μmの範囲であることが好ましい。前記厚みが3μmよ
り厚いと、中間層が基板から剥離するおそれがあり、前
記厚みが0.1μmより薄いと、ガラス成形の際に、前
記表面層が損傷して、剥離するおそれがある。
【0017】本発明の成形型において、前記基板への密
着性に優れることから、前記中間層が、クロム(C
r)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、チタン
(Ti)およびタングステン(W)および炭化シリコン
(SiC)とイリジウム(Ir)との混合物からなる群
から選択された少なくとも一つの金属を含むことが好ま
しい。
【0018】本発明の成形型において、前記表面層の硬
度を向上できることから、前記表面層が、イリジウム
(Ir)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウ
ム(Ru)、レニウム(Re)およびオスミニウム(O
s)からなる群から選択された少なくとも1つの金属を
含むことが好ましい。前記表面層の硬度が向上すること
により、例えば、ガラス成形の際に、ガラスやガラスく
ず等により、前記表面層が損傷したり、剥離することを
防止できる。
【0019】本発明の成形型において、前記基板が、ガ
ラス、セラミックおよび酸化物単結晶からなる群から選
択された少なくとも一つの材料を含むことが好ましい。
これによれば、前記成形型は、ガラス成形層の表面が平
坦性および滑らかさに優れ、かつ、ガラス成形体の離型
性に優れる。
【0020】つぎに、本発明のガラス成形体の製造方法
は、本発明のガラス成形用の成形型を二つ準備し、前記
両成形型をその表面が対面する状態で配置し、その間に
被成形ガラスを供給して、これを成形する方法である。
この方法によれば、その表面の緻密性、滑らかさおよび
平坦性に優れたガラス成形体を得ることができる。
【0021】本発明の製造方法において、前記被成形ガ
ラスの熱膨張率と異なる熱膨張率である前記二つの成形
型を用いることが好ましく、特に好ましくは、前記二つ
の成形型の熱膨張率も異なることである。これにより、
ガラス成形体の離型性が向上し、効率良くガラス成形を
行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図に
基づいて、以下に説明する。なお、本発明は、以下の実
施形態に制限されない。
【0023】(第1の実施形態)図1は、本実施形態に
おけるガラス成形型の一例の構成概略を示す断面図であ
る。図示のように、成形型5は、基板1の一方の表面1
a(図において上方表面)に、ガラス成形層4aが形成
され、他方の表面1b(図において下方表面)に、平坦
化層4bが形成されている。これら両層4a、4bにお
いて、その構成は、それぞれ中間層2a、2bの上に、
表面層3a、3bが積層された構成であり、前記2つの
中間層2a、2bの厚みは同じであり、また前記2つの
表面層3a、3bの厚みも同じである。
【0024】前記基板1の厚みは、通常、4〜19mm
の範囲であり、好ましくは、4〜6mmの範囲である。
また、前述のように、前記中間層2の厚みは、通常、
0.1〜1μmの範囲であり、好ましくは、0.1〜
0.2μmの範囲、前記表面層3の厚みは、0.1〜3
μmの範囲であり、好ましくは、0.6〜1μmの範囲
である。
【0025】前記成形型5の表面の平坦性は、後述する
基板1の平坦性と同様であり、通常、平坦度3μm以
下、特に好ましくは、0.1μm以下である。なお、前
記平坦度とは、平面内の凹凸のうねりにおける、凸部と
凹部の高さの差をいい、光学的干渉等により測定でき
る。
【0026】前記基板1としては、例えば、耐熱温度が
高く、硬度および高温状態における機械強度に優れ、ま
た、熱膨張率が小さいものであることが好ましく、前述
のようにガラス、セラミック、酸化物単結晶等を含むも
のが使用できる。このような基板は、熱による変形や変
質が生じにくい。
【0027】前記ガラスを含む基板は、非晶質であるた
め、その表面を非常に滑らかに研磨加工することが可能
であり、通常、ホウ珪酸ガラス、石英等が使用できる。
この中でも特に好ましくは、耐熱温度が高く、熱膨張率
の低い石英である。
【0028】前記酸化物単結晶を含む基板は、結晶性で
あり、かつ耐熱性に優れている。また、例えば、ダイヤ
モンド砥粒を用いて、その表面を滑らかに仕上げること
により、緻密性および平面性に優れる平面を得ることが
できる。前記酸化物単結晶としては、例えば、アルミナ
単結晶、人造水晶等が使用でき、この中でも特に好まし
くは、アルミナ単結晶である。
【0029】また、前記セラミックを含む基板は、その
表面が滑らかであり、耐熱性および平面性にも優れる。
前記セラミックとしては、通常、粒子の小さなアルミ
ナ、ジルコニア等が使用でき、この中でも特に好ましく
は、アルミナである。例えば、前記セラミック粒子を圧
縮して、焼成することにより、透明なセラミック基板を
得ることができる。
【0030】前記基板1の平坦度は、通常、3μm以下
であり、特に好ましくは、0.1μm以下である。
【0031】また、前記基板1表面は、滑らかであるこ
とが好ましく、その表面粗さ(Ra)は、0.5nm以
下であることが好ましい。このため、前記基板表面は、
通常、ダイヤモンド、アルミナ等により研磨する方法
や、反応性化学エッチング等の方法により、鏡面状に処
理される。なお、前記表面粗さ(Ra)は、原子間力顕
微鏡などにより測定できる。
【0032】前記中間層2としては、前記基板1と表面
層3との密着性を向上するものであれば特に制限されな
いが、通常、前述のようにCr、Mo、Ta、Ti、
W、またはSiCとIrとの混合物等の金属が使用で
き、特に好ましくは、Crである。これらの金属は、酸
化されやすく、かつ薄膜化しやすいことからも好まし
い。また、前記酸化物単結晶を含む基板を用いる場合、
前記金属は、前記酸化物結晶中の酸素との共有結合によ
り前記基板と密着するため、前記基板への中間層の付着
力が向上する。なお、前記金属は、一種類でもよいし、
二種類以上を併用してもよい。
【0033】前記表面層3としては、例えば、硬度に優
れ、ガラス成形の際、被成形ガラスを軟化する高温条件
下でも酸化しにくい金属が好ましい。前記金属として
は、通常、前述のような、Ir、Pt、Rh、Ru、R
e、Os等の金属が使用でき、特に好ましくは、Irで
ある。なお、前記金属は、一種類でもよいし、二種類以
上を併用してもよい。
【0034】つぎに、前記成形型5は、例えば、以下に
示すようにして作製できる。まず、基板1を準備し、こ
の基板1の一方の表面1a上に中間層2aを形成し、こ
の中間層2a上に表面層3aを形成する。そして、前記
基板1の他方の表面1b上に、中間層2bおよび表面層
3bをこの順序で形成することにより、前記成形型5が
得られる。
【0035】なお、前記中間層2a、2bおよび表面層
3a、3bの形成順序は、特に制限されず、例えば、前
記各中間層2a、2bを前記基板1の表面1a、1bに
形成してから、表面層3a、3bを形成してもよい。
【0036】前記中間層2の形成方法としては、通常、
前記金属をターゲット金属とし、これをスパッタリング
して前記基板1上に形成する方法が採用できる。前記ス
パッタリング法は、例えば、直接スパッタ法、マグネト
ロンスパッタリング法、高周波スパッタ法等があげら
れ、特に好ましくは、高周波スパッタ装置を用いた高周
波スパッタ法である。このスパッタリング法による成膜
条件は、前記ターゲット金属の種類等により適宜決定さ
れるが、厚み0.1〜5μmの成膜を行う場合、通常、
ガス圧1×10-2〜1×10-4torr、パワー密度1
〜10W/cm2である。
【0037】前記表面層3の形成も、前記金属をターゲ
ット金属として、前述の中間層2の形成方法と同様にし
て行うことができる。
【0038】前記成形型5は、基板1の一方の表面1a
にガラス成形層4aが形成され、他方の表面1bに、前
記ガラス成形層4aと同じ構成および同じ材料かつ同じ
厚みである平坦化層4bが形成されていることから、前
記ガラス成形層4aと平坦化層4bの内部応力が相殺さ
れ、前記基板1と同様の平坦性を得ることが可能とな
る。なお、このように前記基板の両面が平坦性に優れる
場合は、前記平坦化層4bもガラス成形層として使用で
きる。
【0039】ただし、前記成形型において、前記ガラス
成形層と平坦化層の内部応力が等しければ、前記各層の
材料、構成および厚みは特に制限されない。
【0040】(第2の実施形態)図2は、本実施形態に
おける、両表面が凸面状である基板を用いた場合の、成
形型の製造工程の一例の概略を示す断面図である。
【0041】例えば、基板を鏡面状に研磨した場合、前
記基板の中央部よりも周辺部の方が研磨され易いため、
前記中央部が突き出た凸面状となる場合がある。同図
(a)に示すように、その両表面1a、1bの中央部が
突き出た凸面である基板1を用いる場合、例えば、以下
に示すようにして成形型を作製できる。
【0042】前記基板1の一方の表面1aに、前記第1
の実施形態と同様にして、ガラス成形層4aとして、中
間層2aおよび表面層3aを形成する。前記各層2a、
3aは内部応力を有するため、前記基板1の表面1a
は、平坦性が更に劣化した凸面となる。
【0043】つぎに、前記基板1の他方の表面1bに、
平坦化層4bとして、その全体の厚みが前記ガラス成形
層4aよりも厚い中間層2bおよび表面層3bを、前述
と同様にして形成する。
【0044】なお、前述と同様に、前記中間層2a、2
bおよび表面層3a、3bの形成順序は、特に制限され
ず、前記各中間層2a、2bを前記基板1の表面1a、
1bに形成してから表面層3a、3bを形成してもよ
い。
【0045】前記ガラス成形層4a(中間層2aおよび
表面層3a)の厚みより、前記平坦化層4b(中間層2
bおよび表面層3b)の厚みが厚ければ、それらが有す
る内部応力も大きくなる。したがって、前記各層の厚み
を最適化することによって、前記ガラス成形層4aの内
部応力と、基板1のたわみとの合計が、前記平坦化層4
bの内部応力と釣り合い、前記たわみが修復され、ガラ
ス成形層4a表面の平坦性に優れる成形型6となる。な
お、前記平坦化層4bは、それ自身の平坦性がさらに劣
化するため、ガラス成形層として利用するには不適であ
る。
【0046】本実施形態において、前記各層を形成する
前の前記基板1の凸面における平坦度は、特に制限され
ないが、通常、1〜10μmの範囲であり、好ましく
は、1〜5μmの範囲である。この場合、前記各層の条
件は、例えば、中間層2aの厚みが、0.1〜1μmの
範囲、表面層3aの厚みが、0.1〜3μmの範囲、前
記中間層2bの厚みが、0.1〜2μmの範囲、表面層
3bの厚みが、2〜10μmの範囲である。
【0047】なお、前記各層の厚みは、中間層のみの厚
みを変えたり、中間層と表面層の両方の厚みを変えるこ
ともできるが、操作の簡便性からも前記表面層の厚みを
最適化することが好ましい。
【0048】ただし、前記成形型において、前記ガラス
成形層の内部応力および基板のたわみが、前記平坦化層
の内部応力と釣り合えば、前記各層の材料、構成および
厚みは特に制限されない。
【0049】(第3の実施形態)図3は、前記第1の実
施形態における成形型を用いて、被成形ガラスを成形す
る工程の一例の概略を示す断面図である。なお、図3に
おいて、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0050】同図に示すように、成形型5を二つ準備す
る。被成形ガラス7を、前記両成形型5で挟持し、これ
らを加熱して、前記成形型5の外側から圧力を加える。
そして、これらを冷却して、前記両成形型5を取りはず
すことにより、ガラスディスク7が得られる。前記成形
型5は、その表面の平坦性に優れることから、前記ガラ
スディスク7もその平坦性に優れる。
【0051】前記成形型5は、本発明の成形型であれ
ば、特に制限されず、例えば、二つの成形型が異なる構
成で、異なる材料からなるガラス成形層を有していても
よいし、前記第1の実施形態の成形型と前記第2の実施
形態の成形型とを用いてもよい。
【0052】前記ガラス成形は、通常、電気ヒーター等
を用いて、温度500〜700℃で、5〜10分間加熱
した後、窒素雰囲気下、温度500〜700℃、圧力1
0〜50kg/cm2で10〜20分間処理することに
より行うことができる。なお、熱処理と加圧処理は、同
時に行ってもよい。
【0053】(第4の実施形態)図4は、熱膨張率が異
なる二つの本発明の成形型を用いて、被成形ガラスをガ
ラスディスクに成形する工程の一例の概略を示す断面図
である。図4において、図1と同一部分には同一符号を
付しており、7は、被成形ガラスまたはガラスディスク
を示す。
【0054】同図に示すように、ガラス成形を行うため
に、上型15および下型の成形型5を準備する。例え
ば、熱膨張率の異なる基板を使用して、異なる熱膨張率
である2つの成形型を、前記第1の実施形態と同様にし
て作製する。そして、前記2つの成形型のうち、熱膨張
率の小さい成形型を前記下型の成形型5、熱膨張率の大
きい成形型を前記上型の成形型15としてそれぞれ配置
し、前記上型の成形型15より大きい熱膨張率である被
成形ガラス7を供給する以外は、前記第3の実施形態と
同様にして、ガラスディスクの成形を行う。なお、同図
において、11は基板、11a、11bは基板11の表
面、12a、12bは中間層、13a、13bは表面
層、14aはガラス成形層、14bは平坦化層をそれぞ
れ示す。
【0055】前記下型成形型5、上型成形型15および
ガラスディスク7を冷却すると、前記三者の熱膨張率が
異なるため、特に前記ガラスディスク7と成形型5との
間で滑りが生じて、前記両者7、5の間が離型し易くな
る。そして、前記ガラスディスク7と成形型5との間が
離型すると、ガラスディスク7は、成形型15に押し付
けられていないため、前記両者7、15の間も容易に離
型できる。
【0056】前記基板の熱膨張率は、例えば、基板の材
料等により適宜決定できる。前記下型の成形型5に使用
する前記基板1と、前記上型の成形型15に使用する基
板11との組み合わせとしては、例えば、石英とホウ珪
酸ガラス、石英とアルミナ単結晶、石英とセラミックス
等があげられる。
【0057】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について説明する。
【0058】(実施例1)まず、予め、直径86mm、
厚み4mm、平坦度1μmである円板状の石英基板1を
準備し、ターゲット金属としてCrをセットした高周波
スパッタ装置(日本真空技術社製、以下同じ)により、
Arガス圧2.5×10-3torr、パワー密度4W/
cm2の条件で、前記基板の一方の表面上に、厚み0.
2μmの中間層を形成した。そして、この中間層上に、
ターゲット金属としてIrをセットした高周波スパッタ
装置により、Arガス圧3.3×10-3torr、パワ
ー密度4W/cm2の条件で、厚み1μmの表面層を形
成した。その後、前述の方法と同様にして、前記基板の
他方の表面上に、Crからなる厚み0.2μmの中間層
と、Irからなる厚み1μmの表面層とを、この順序で
形成して、成形型を作製した。
【0059】前記成形型は、前記基板の両面に、同じ金
属からなる同じ厚みの中間層および表面層をそれぞれ形
成したことから、前記各層の持つ内部応力が相殺され、
前記成形型表面は、前記基板と同じ約1μmの平坦性が
得られた。また、この成形型を用いてガラス成形を行っ
ても、前記表面層の硬度が高いため、前記表面層に損傷
がないことを確認した。
【0060】(実施例2)まず、直径86mm、厚み4
mmであり、片面が平坦度2μmの凸面状である円板状
石英基板を準備し、この凸状表面(以下、「表面A」と
いう)上に、前記実施例1と同様にして、Crからなる
厚み0.2μmの中間層と、Irからなる厚み1μmの
表面層とをこの順序で成膜した。
【0061】前記スパッタ法により形成した前記中間層
と表面層とは、内部応力を有するため、前記基板の表面
Aの平坦度は、さらに1μm劣化し、前記基板のたわみ
と合わせて平坦度は3μmとなった。
【0062】つぎに、前記基板の他方の表面(以下、
「表面B」という)上に、前記実施例1と同様にして、
Crからなる厚み0.2μmの中間層と、Irからなる
厚み3μmの表面層とをこの順序で形成し、成形型を作
製した。
【0063】その結果、得られた成形型において、前記
表面A側の平坦度は、0.1μm以下であった。これは
前記表面B上に形成した表面層は、その厚みが3μmと
厚いことから、大きい内部応力を有するため、この内部
応力が、前記基板の表面Aのたわみと表面A上の表面層
の内部応力との合計と、釣り合ったためである。なお、
得られた成形型において、基板の表面B側は、形成した
層の内部応力のために、突起して平坦性は劣化した。
【0064】以上のように、平坦性の良くない表面を有
する基板の両面に、厚みの異なる層をそれぞれ形成する
ことにより、一方の表面の平坦性が優れた成形型を作製
でき、また、前記基板表面を表面層で覆うため、基板表
面の損傷を防止できる。
【0065】(実施例3)まず、直径86mm、厚み4
mm、平坦度1μmの円板状の石英基板を準備し、この
一方の表面に、ターゲット金属としてTaを用いた以外
は、前記実施例1と同様にして、厚み0.1μmの中間
層と、Irからなる厚み1μmの表面層を形成した。
【0066】そして、前記基板の他方の表面上に、前述
と同様にして、Taからなる厚み0.1μmの中間層
と、Irからなる厚み1μmの表面層とをこの順序で形
成して、成形型を作製した。
【0067】得られた成形型について、前記中間層の前
記基板に対する密着性を確認した。まず、前記成形型を
二つ準備し、これらの表面で被成形ガラスを挟持した。
そして、これらを温度700℃に加熱した電気炉の中に
1時間放置した後、700℃の窒素雰囲気中、10kg
/cm2の圧力を加えてガラスディスクを成形した。こ
のガラスディスクの成形を、数百回繰り返した結果、前
記中間層は前記基板から剥離しなかった。
【0068】このように、前記基板表面に酸化性の高い
Taからなる中間層を形成すると、前記基板に対する中
間層の接着力が優れるため、剥離が起こりにくく、成形
型の寿命が長くなる。
【0069】(実施例4)まず、直径86mm、厚み4
mm、平坦度1μmの円板状の石英基板を準備し、この
一方の表面に、前記実施例1と同様にしてCrからなる
厚み0.2μmの中間層を形成した。そして、この中間
層の上に、ターゲット金属として70%のIrと30%
のRuとの混合物を用いた以外は、前記実施例1と同様
にして、厚み1μmの表面層を成膜した。
【0070】そして、前記基板の他方の表面に、前述と
同様にして、Crからなる厚み0.2μmの中間層と、
IrとRuとからなる厚み1μmの表面層とを形成し
て、成形型を作製した。
【0071】得られた成形型について、前記表面層の前
記中間層に対する密着性を確認するため、前記実施例3
と同様にして、ガラスディスクの成形を行った。このガ
ラスディスクの成形を数百回繰り返した結果、前記表面
層は、中間層から剥がれたり、損傷することもなかっ
た。
【0072】このように、IrとRuとの混合金属を用
いて表面層を形成すると、表面層の硬度が向上するた
め、ガラス成形の際に、成形型表面が損傷することを防
ぐことができ、成形型の寿命が長くなる。
【0073】(実施例5)まず、直径86mm、厚み4m
mのアルミナ単結晶基板を準備し、この表面を、粒径
0.2μmのダイヤモンド粒子で研磨して、表面が緻
密、且つ、滑らかであり、平坦度が1μmの基板を準備
した。得られた研磨済みの基板は、硬度が9と非常に硬
く、また剛性、耐熱性(溶融温度:1800℃)も高
く、表面粗さはRa=0.1nmと非常に小さく、成形
型の基板に適していた。
【0074】この基板の一方の表面に、前記実施例1と
同様にしてCrからなる厚み0.2μmの中間層と、I
rからなる厚み1μmの表面層とをこの順序で形成し
た。そして、前記基板の他方の表面に、同様にして、C
rからなる厚み0.2μmの中間層と、Irからなる厚
み1μmの表面層とを形成し、成形型を作製した。
【0075】得られた成形型は、前記基板の両面に、同
じ厚みの中間層と表面層とをそれぞれ形成したことか
ら、各層の有する内部応力が相殺され、前記基板と同様
の約1μmの平坦度を示した。
【0076】前記成形型を二つ準備し、これらを用いて
ガラスディスクの成形を行った。前記成形は、前記両成
形型の間に、被成形ガラスを挿入し、圧力10kg/cm2
温度700℃、時間30分の条件で加熱加圧処理するこ
とにより行った。
【0077】前記両成形型のアルミナ単結晶基板は、熱
伝導性に優れることから、加熱冷却操作が比較的容易で
あり、ガラスの成形時間を従来よりも短縮することがで
きた。また、前記基板は硬く、かつCrからなる中間層
により前記表面層と基板との密着性に優れることから、
ガラス成形により前記表面層が剥離することもなく、寿
命の長い成形型を得ることができた。
【0078】(実施例6)まず、直径86mm、厚み4
mm、平坦度1μmの円板状の石英基板を準備し、前記
実施例1と同様にして、この一方の表面に、Crからな
る厚み0.2μmの中間層と、Irからなる厚み1μm
の表面層とをこの順序で形成した。そして、他方の表面
にも、同じ中間層と表面層とを前述と同様に形成して、
第1の成形型を作製した。
【0079】一方、直径86mm、厚み4mm、平坦度
1μmの円板状のホウ珪酸ガラス基板を準備し、この表
面に、ターゲット金属として、SiCとIrとの混合物
を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、厚み0.
2μmの中間層と、Irからなる厚み1μmの表面層と
を形成した。また、前述と同様にして、前記ホウ珪酸ガ
ラス基板の他方の表面にも、同様の中間層と表面層とを
形成して、第2の成形型を作製した。
【0080】つぎに、前記第1の成形型を下型、前記第
2の成形型を上型として、これらで被成形ガラスを挟持
し、700℃の窒素雰囲気中で前記両成形型の外側から
1kg/cm2の圧力を加えて、ガラスディスクを成形
した。前記第1の成形型、第2の成形型およびガラスデ
ィスクのそれぞれの熱膨張率は、第1の成形型<第2の
成形型<ガラスディスクの順に大きい。したがって、前
記加熱加圧処理後、これらを冷却すると、熱膨張率の違
いから前記第1の成形型とガラスディスクとの間で滑り
が生じて、両者が離型した。さらに冷却すると、前記第
2の成形型とガラスディスクの間で滑りが生じ、前記ガ
ラスディスクが前記第2の成形型から離型した。
【0081】以上のように、熱膨張率の異なる2枚の成
形型を用いてガラスディスクを成形すると、冷却時の熱
収縮の大きさが違うことから、前記両成形型とガラスデ
ィスクとの間で滑りが生じ、ガラスディスクが成形型か
ら容易に離型することができた。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明のガラス成形型
は、基板の一方の表面にガラス成形層が、他方の表面に
平坦化層がそれぞれ形成されているため、前記各層が有
する内部応力や、前記基板のたわみがあっても、ガラス
成形層表面の平坦性に優れたガラス成形型となる。した
がって、このようなガラス成形型を用いれば、平坦性に
優れたガラス成形体を得ることができるため、例えば、
ガラスディスクの成形等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における成形型の一例の構
成概略を示す断面図である。
【図2】本発明のその他の実施形態における成形型の製
造工程の一例の概略を示す断面図であり、(a)は、基
板の断面図であり、(b)は、前記基板にガラス成形層
と平坦化層とを形成した状態を示す断面図である。
【図3】本発明のさらにその他の実施形態における成形
型を用いたガラス成形工程の一例の概略を示す断面図で
ある。
【図4】本発明のさらにその他の実施形態における成形
型を用いたガラス成形工程の一例の概略を示す断面図で
ある。
【図5】従来の成形型の構成概略を示す断面図である。
【図6】従来の成形型を用いたガラス成形工程の一例の
概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11 基板 2、12 中間層 3、13 表面層 4a、14a ガラス成形層 4b、14b 平坦化層 5、6、8、15 成形型 7 被成形ガラス(ガラスディスク)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の表面にガラス成形層が形成
    され、他方の表面にその内部応力により前記ガラス成形
    層表面を平坦にする層が形成されているガラス成形用の
    成形型。
  2. 【請求項2】 ガラス成形層表面を平坦にする層が、前
    記ガラス成形層と同じ構成および同じ材料で形成されて
    いる請求項1記載の成形型。
  3. 【請求項3】 ガラス成形層と、前記ガラス成形層表面
    を平坦にする層とが、同じ厚みである請求項1または2
    記載の成形型。
  4. 【請求項4】 ガラス成形層と、前記ガラス成形層表面
    を平坦にする層とが、異なる厚みである請求項1または
    2記載の成形型。
  5. 【請求項5】 ガラス成形層が、中間層の上に表面層が
    形成された構成である請求項1〜4のいずれか一項に記
    載の成形型。
  6. 【請求項6】 中間層の厚みが、0.1〜1μmの範囲
    であり、表面層の厚みが、0.1〜3μmの範囲である
    請求項5記載の成形型。
  7. 【請求項7】 中間層が、クロム、モリブデン、タンタ
    ル、チタン、タングステンおよび炭化シリコンとイリジ
    ウムとの混合物からなる群から選択された少なくとも一
    つの金属を含む請求項5または6記載の成形型。
  8. 【請求項8】 表面層が、イリジウム、白金、ロジウ
    ム、ルテニウム、レニウムおよびオスミニウムからなる
    群から選択された少なくとも1つの金属を含む請求項5
    〜7のいずれか一項に記載の成形型。
  9. 【請求項9】 基板が、ガラス、セラミックおよび酸化
    物単結晶からなる群から選択された少なくとも一つの材
    料を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の成形型。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    ガラス成形用の成形型を二つ準備し、前記両成形型をそ
    の表面が対面する状態で配置し、その間に被成形ガラス
    を供給して、これを成形するガラス成形体の製造方法。
  11. 【請求項11】 被成形ガラスの熱膨張率と異なる熱膨
    張率である二つの成形型を用いる請求項10記載の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 熱膨張率の異なる二つの成形型を用い
    る請求項11記載の製造方法。
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