JP2002338089A - 用紙整合装置 - Google Patents

用紙整合装置

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JP2002338089A
JP2002338089A JP2001141279A JP2001141279A JP2002338089A JP 2002338089 A JP2002338089 A JP 2002338089A JP 2001141279 A JP2001141279 A JP 2001141279A JP 2001141279 A JP2001141279 A JP 2001141279A JP 2002338089 A JP2002338089 A JP 2002338089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの搬送ローラの回転速度差に起因して用
紙に回転力が作用することを未然に防ぐ。 【解決手段】 搬送方向に沿って用紙32を搬送する搬
送ローラ31aと、これよりも搬送方向の下流側で搬送
ローラ31aと共に用紙32を搬送方向に沿って搬送す
る搬送ローラ31bと、搬送ローラ31a,31bを搬
送方向と直交する方向に移動させるための駆動源となる
移動駆動モータ42a,42bと、この移動駆動モータ
42a,42bの駆動による搬送ローラ31a,31b
の移動を制御する制御部45を備える。制御部45は、
搬送ローラ31aにより搬送される用紙32を搬送方向
と直交する方向に移動させる場合、移動駆動モータ42
a,42bにそれぞれ同じモータ駆動信号を与え、これ
によって2つのローラ位置が搬送方向と直交する方向で
常に一致するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に用いられる用紙整合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、搬送中の用紙が
スキュー(斜行)したり、搬送方向と直交する方向に位
置ずれしたりすると、用紙に対して画像がずれた状態で
形成されることになる。特に、両面コピー機能をもつ複
写機等においては、用紙の第1面に画像を形成した後、
用紙反転部で用紙を表裏反転してから第2面に画像を形
成するため、上述のように用紙にスキューや位置ずれが
生じていると、第1面と第2面の画像がずれてしまう。
【0003】このため、搬送中の用紙のスキューや、搬
送方向と直交する方向における用紙の位置ずれ、即ちサ
イドレジストレーション(以下、サイドレジと略称す
る)などを補正するための用紙整合装置が用いられてい
る。用紙整合装置には、用紙の側端をガイド部材に突き
当てるサイドレジ基準による整合方式と、用紙の先端を
ストッパー部材に突き当てるリードレジ基準による整合
方式が知られている。
【0004】しかしながら、サイドレジ基準による整合
方式では、ガイド部材への突き当てによる用紙の座屈な
どで補正精度が悪化するなどの問題があり、リードレジ
基準による整合方式では、サイドレジ合わせができない
うえ、ストッパー部材への突き当てによる衝突音の発生
や生産性の低下などの問題があり、いずれの整合方式を
採用した用紙整合装置でも満足のいく効果が得られてい
なかった。
【0005】そこで本出願人は、特開2000−185
847号公報において、用紙の搬送方向の異なる位置に
3つの搬送ローラを設けるとともに、各々の搬送ローラ
を搬送方向と直交する方向に移動可能とし、これら3つ
の搬送ローラの移動を制御することにより、搬送中の用
紙のスキュー及びサイドレジを素早く矯正できるように
した用紙整合装置を提示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に提示された用紙整合装置には、次のような難点があ
った。即ち、かかる公報に記載の用紙整合装置では、上
記3つの搬送ローラのうち、先ず、上流側の2つの搬送
ローラで用紙整合動作を行い、その後、下流側の2つの
搬送ローラ又は最上流と最下流の2つの搬送ローラで用
紙整合動作を行うようにしている。このとき、上流側の
2つの搬送ローラを用いた用紙整合動作では、搬送中の
用紙が搬送方向と直交する方向にずれた分だけ2つの搬
送ローラをそのホームポジション(初期位置)から移動
させる。そのため、上流側の2つの搬送ローラと最下流
の搬送ローラとの位置関係が、用紙の搬送方向と直交す
る方向で大きくずれてしまう。
【0007】その結果、下流側の2つの搬送ローラ又は
最上流と最下流の2つの搬送ローラで用紙整合動作を行
う段階で、これら2つの搬送ローラの回転速度(2つの
搬送ローラによる用紙の搬送量)に差があると、この速
度差によって用紙に回転力が作用する。そして、この回
転力によって用紙にスキューが発生し、姿勢補正の精度
が悪化してしまうという問題があった。また、回転する
用紙からの反力により、下流側の2つの搬送ローラ又は
最上流と最下流の2つの搬送ローラの駆動系がメカ的な
ガタの範囲内で搬送方向と直交する方向に移動してしま
うという問題もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る用紙整合装
置は、搬送方向に沿って用紙を搬送する第1の用紙搬送
手段と、前記第1の用紙搬送手段を前記搬送方向と直交
する方向に移動させる第1の移動手段と、前記第1の用
紙搬送手段よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前
記第1の用紙搬送手段と共に前記用紙を前記搬送方向に
沿って搬送する第2の用紙搬送手段と、前記第2の用紙
搬送手段を前記搬送方向と直交する方向に移動させる第
2の移動手段と、前記第1,第2の移動手段による前記
第1,第2の用紙搬送手段の移動を制御するもので、前
記第1の用紙搬送手段により搬送される用紙を前記第1
の移動手段によって当該第1の用紙搬送手段と共に前記
搬送方向と直交する方向に移動させるとともに、前記第
1の用紙搬送手段により搬送される用紙が前記第2の用
紙搬送手段に挟持される前に、前記第1,第2の用紙搬
送手段の位置が前記搬送方向と直交する方向でほぼ一致
するように制御する移動制御手段とを備えた構成となっ
ている。
【0009】上記構成の用紙整合装置において、移動制
御手段は、第1の用紙搬送手段により搬送される用紙を
第1の移動手段によって搬送方向と直交する方向に移動
させた場合、第1の用紙搬送手段により搬送される用紙
が第2の用紙搬送手段に挟持される前に、第1,第2の
用紙搬送手段の位置が搬送方向と直交する方向でほぼ一
致するように制御する。これにより、搬送方向と直交す
る方向で第1,第2の用紙搬送手段の位置を揃えた状態
で、用紙が第2の用紙搬送手段に挟持されるようにな
る。そのため、第1の用紙搬送手段と共に第2の用紙搬
送手段が用紙を搬送する際には、第1,第2の用紙搬送
手段による用紙の搬送量に若干の差があっても、用紙に
回転力が作用することがなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】図1は本発明に係る用紙整合装置の一実施
形態を示す概略構成図であり、図2は当該用紙整合装置
の制御構成を示すブロック図である。図示した用紙整合
装置においては、3つの搬送ローラ1a,1b,1cが
用紙2の搬送方向(図の矢印方向)において異なる位置
に設けられている。これらの搬送ローラ1a,1b,1
cは、回転軸3a,3b,3cの一端にそれぞれ固定さ
れている。回転軸3a,3b,3cは、その中間部にお
いてフレーム4a,4bに対して回転自在にかつその軸
方向、即ち搬送方向と直交する方向にそれぞれ軸受5
a,5b,5c,6a,6b,6cによって移動可能に
保持されている。
【0012】回転軸3a,3b,3cのフレーム4a,
4b間の部位には、駆動ギヤ7a,7b,7cが取り付
けられている。また、駆動ギヤ7a,7b,7cの相互
間には、それぞれ駆動ギヤ7a,7b及び7b,7cに
各々噛合した状態で中間ギヤ8a,8bが設けられてい
る。さらに、一方の中間ギヤ8bは、フレーム4aに固
定された回転駆動モータ9の回転軸9aに取り付けられ
ている。
【0013】この構成においては、回転駆動モータ9に
よって中間ギヤ8bが回転駆動されると、その回転力が
駆動ギヤ7b,7cに同じ回転方向の回転力として伝達
され、さらに駆動ギヤ7bに伝達された回転力が、中間
ギヤ8aを介して駆動ギヤ7aにも同じ回転方向の回転
力として伝達される。また、各々の駆動ギヤ7a,7
b,7cに伝達された回転力は、それぞれに対応する回
転軸3a,3b,3cを介して搬送ローラ1a,1b,
1cに伝達され、これを受けて搬送ローラ1a,1b,
1cがそれぞれの位置で用紙2を搬送する。これによ
り、3つの用紙搬送手段が構成されている。ちなみに、
搬送ローラ1a,1b,1cはそれぞれ図示せぬピンチ
ローラと対をなし、このピンチローラとの間に用紙2を
ニップ(挟持)しつつ搬送するように構成されている。
ピンチローラは、それぞれに対応する搬送ローラ1a,
1b,1cと連動して軸方向に移動可能に支持される。
【0014】回転軸3a,3b,3cの他端には、軸方
向に溝が切られたラック10a,10b,10cが取り
付けられている。各々のラック10a,10b,10c
には、移動駆動モータ11a,11b,11cの各回転
軸に取り付けられたピニオン12a,12b,12cが
それぞれ噛合している。
【0015】移動駆動モータ11a,11b,11c
は、搬送ローラ1a,1b,1cを搬送方向と直交する
方向(図の左右方向)に移動させる駆動源となる。即
ち、移動駆動モータ11a,11b,11cによってピ
ニオン12a,12b,12cが回転駆動され、その回
転運動がラック10a,10b,10cを介して回転軸
3a,3b,3cに直線運動として伝達されることで、
回転軸3a,3b,3cの各一端に固定された搬送ロー
ラ1a,1b,1cが搬送方向と直交する方向に移動す
る。このとき、搬送ローラ1a,1b,1cの移動方向
は、移動駆動モータ11a,11b,11cの回転方向
に対応したものとなり、これによって上記3つの用紙搬
送手段をそれぞれ搬送方向と直交する方向に移動させる
3つの移動手段が構成されている。
【0016】搬送ローラ1a,1b,1cの図の左側に
は、搬送方向において異なる位置、例えば搬送ローラ1
a,1b,1cの近傍の位置に3つの用紙側端検知セン
サ13a,13b,13cが設けられている。これらの
用紙側端検知センサ13a,13b,13cは、搬送ロ
ーラ1a,1b,1cの回転による搬送中の用紙2の側
端を検知する用紙側端検知手段を構成するものである。
【0017】また、用紙2の搬送路中には、搬送方向に
おける用紙2の通過(先端通過/後端通過)を検知する
用紙パスセンサ14a,14b,14cが設けられてい
る。このうち、用紙パスセンサ14aは搬送ローラ1a
よりも僅かに上流側に配置され、用紙パスセンサ14b
は搬送ローラ1bよりも僅かに上流側に配置され、用紙
パスセンサ14cは搬送ローラ1cよりも僅かに下流側
に配置されている。
【0018】さらに、搬送ローラ1a,1b,1cより
も下流側には搬送ローラ17が配置されている。この搬
送ローラ17は図示せぬ駆動系によって回転駆動される
とともに、図示せぬピンチローラとの間で用紙2を挟持
しつつ搬送するもので、そのニップ状態はニップ解除機
構18により解除可能となっている。また、上記3つの
搬送ローラ1a,1b,1cのニップ状態についても、
それぞれに対応するニップ解除機構19a,19b,1
9cにより解除可能となっている。
【0019】上記構成において、用紙側端検知センサ1
3a,13b,13cの各検知出力は制御回路15a,
15b,15cにそれぞれ供給される。また、用紙パス
センサ14a,14b,14cの各検知出力はシステム
コントローラ16に供給される。システムコントローラ
16は、用紙パスセンサ14a,14b,14cの各検
知出力に基づいて、用紙整合動作の開始/終了を指示す
る旨の指令信号を制御回路15a,15b,15cに与
えるとともに、搬送ローラ17,1a,1b,1cのニ
ップ状態を制御するためのニップ制御信号をニップ解除
機構18,19a,19b,19cに与える。
【0020】制御回路15a,15b,15cは、シス
テムコントローラ16から用紙整合動作を開始する旨の
指令信号が与えられると、用紙検知センサ13a,13
b,13cの検知結果に基づいて移動駆動モータ11
a,11b,11cの回転方向、即ち搬送ローラ1a,
1b,1cの移動方向の制御を行う。
【0021】即ち、用紙検知センサ13aを検知してい
ないときは、この用紙検知センサ13aの検知出力を受
けて制御回路15aが移動駆動モータ11aを図のcc
w(反時計回り)方向に回転駆動する。これにより、搬
送ローラ1aが回転軸3aと一緒に図の左方向に移動す
ることから、制御回路15aは、用紙検知センサ13a
が用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11aを
ccw方向に回転駆動する。また、用紙検知センサ13
aが用紙2を検知しているときは、この用紙検知センサ
13aの検知出力を受けて制御回路15aが移動駆動モ
ータ11aを図のcw(時計回り)方向に回転駆動す
る。これにより、搬送ローラ1aが回転軸3aと一緒に
図の右方向に移動することから、制御回路15aは、用
紙検知センサ13aが用紙2の側端を検知するまで移動
駆動モータ11aをcw方向に回転駆動する。
【0022】同様に、用紙検知センサ13bが用紙2を
検知していないときは、この用紙検知センサ13bの検
知出力を受けて制御回路15bが移動駆動モータ11b
を図のccw方向に回転駆動する。これにより、搬送ロ
ーラ1bが回転軸3bと一緒に図の左方向に移動するこ
とから、制御回路15bは、用紙検知センサ13bが用
紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11bをcc
w方向に回転駆動する。また、用紙検知センサ13bが
用紙2を検知しているときは、この用紙検知センサ13
bの検知出力を受けて制御回路15bが移動駆動モータ
11bを図のcw方向に回転駆動する。これにより、搬
送ローラ1bが回転軸3bと一緒に図の右方向に移動す
ることから、制御回路15bは、用紙検知センサ13b
が用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11bを
cw方向に回転駆動する。
【0023】同様に、用紙検知センサ13cが用紙2を
検知していないときは、この用紙検知センサ13cの検
知出力を受けて制御回路15cが移動駆動モータ11c
を図のccw方向に回転駆動する。これにより、搬送ロ
ーラ1cが回転軸3cと一緒に図の左方向に移動するこ
とから、制御回路15cは、用紙検知センサ13cが用
紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11cをcc
w方向に回転駆動する。また、用紙検知センサ13cが
用紙2を検知しているときは、この用紙検知センサ13
cの検知出力を受けて制御回路15cが移動駆動モータ
11cを図のcw方向に回転駆動する。これにより、搬
送ローラ1cが回転軸3cと一緒に図の右方向に移動す
ることから、制御回路15cは、用紙検知センサ13c
が用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11cを
cw方向に回転駆動する。
【0024】つまり、かかる用紙整合装置においては、
回転駆動モータ9を駆動源として回転する搬送ローラ1
a,1b,1cを搬送方向において異なる位置に設け、
これらの搬送ローラ1a,1b,1cを移動駆動モータ
11a,11b,11cを駆動源とする移動手段によっ
てそれぞれ搬送方向と直交する方向に移動可能にすると
ともに、用紙側端基準位置上に用紙検知センサ13a,
13b,13cを設け、用紙検知センサ13a(13
b,13c)が用紙2を検知していないときは、当該セ
ンサに対応する搬送ローラ1a(1b,1c)を用紙側
端基準位置に近づく方向に、また用紙2を検知している
ときは、離れる方向に移動させるように移動駆動モータ
11a,11b,11cを制御するようにしている。
【0025】ここで、各々の制御回路15a,15b,
15cに対してシステムコントローラ16から与えられ
る、用紙整合動作を開始/終了する旨の指令信号は、当
該システムコントローラ16で設定される動作制御モー
ドに応じたタイミングで出力される構成となっている。
動作制御モードは用紙整合に係る制御モードであり、本
実施形態では2つのモードが用意されている。
【0026】一つは、上流側の2つの搬送ローラ1a,
1bを用いて第1段階の用紙整合動作を実行させた後、
下流側の2つの搬送ローラ1b,1cを用いて第2段階
の用紙整合動作を実行させる動作制御モード(以下、第
1の動作制御モードと記す)である。もう一つは、上流
側の2つの搬送ローラ1a,1bを用いて第1段階の用
紙整合動作を実行させた後、最上流と最下流の2つの搬
送ローラ1a,1cを用いて第2段階の用紙整合動作を
実行させる動作制御モード(以下、第2の動作制御モー
ドと記す)である。これら2つの動作制御モードは、実
際に搬送される用紙サイズに応じてシステムコントロー
ラ16により切り替えられる。即ち、搬送方向に対して
用紙長の短い用紙を搬送する場合は第1の動作制御モー
ドが適用され、搬送方向に対して用紙長の長い用紙を搬
送する場合は第2の動作制御モードが適用される。
【0027】これにより、第1の動作制御モードが適用
された場合は、先ず第1段階の用紙整合動作に伴う搬送
ローラ1a,1bの移動より、搬送中の用紙2の側端
が、用紙検知センサ13a,13bで検知される基準位
置、即ち用紙検知センサ13a,13bの検知ポイント
を結んだライン上まで移動した後、そこを境に往復動し
ながら徐々に収束し、次いで第2段階の用紙整合動作に
伴う搬送ローラ1b,1cの移動により、搬送中の用紙
2の側端が、用紙検知センサ13b,13cで検知され
る基準位置に、即ち用紙検知センサ13b,13cの検
知ポイントを結んだライン上に合致するように微調整さ
れる。
【0028】一方、第2の動作制御モードが適用された
場合は、先ず第1段階の用紙整合動作に伴う搬送ローラ
1a,1bの移動より、搬送中の用紙2の側端が、用紙
検知センサ13a,13bで検知される基準位置、即ち
用紙検知センサ13a,13bの検知ポイントを結んだ
ライン上まで移動した後、そこを境に往復動しながら徐
々に収束し、次いで第2段階の用紙整合動作に伴う搬送
ローラ1a,1cの移動により、搬送中の用紙2の側端
が、用紙検知センサ13a,13cで検知される基準位
置に、即ち用紙検知センサ13a,13cの検知ポイン
トを結んだライン上に合致するように微調整される。
【0029】また、システムコントローラ16で動作制
御モードの切り替えが行われると、それに応じたモード
切替信号がセレクタ20に与えられる。このセレクタ2
0には、制御回路15a,15bからのモータ駆動信号
がそれぞれ入力される構成となっている。このセレクタ
20は、システムコントローラ16から与えられるモー
ド切替信号に応じて、制御回路15a,15bからのモ
ータ駆動信号の一方を選択して移動量制御回路21に出
力するものである。移動量制御回路21は、セレクタ2
0から出力されたモータ駆動信号に基づくモータ駆動信
号を制御回路15cに出力するもので、このモータ駆動
信号が制御回路15cから移動駆動モータ11cへと送
られるようになっている。
【0030】続いて、上記構成からなる用紙整合装置の
具体的な動作例について説明する。なお、本実施形態に
おいては、各々の搬送ローラ1a,1b,1cの初期位
置(ホームポジション)が用紙の搬送方向と直交する方
向で互いに同じ位置に設定され、この初期位置を起点と
して各搬送ローラ1a,1b,1cの移動が開始される
ものとする。また、用紙を1枚搬送するごとに、各々の
搬送ローラ1a,1b,1cが所定のタイミングで初期
位置に復帰するものとする。
【0031】先ず、システムコントローラ16で第1の
動作制御モードが適用された場合は、搬送路に沿って図
の矢印方向に搬送される用紙2の先端が用紙パスセンサ
14aを通過し、さらにその下流側の用紙パスセンサ1
4bを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14
bからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が
所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側
端検知センサ13bを通過するタイミングで制御回路1
5a,15bに用紙整合動作を開始する旨の指令信号を
与える。これにより、移動駆動モータ11a,11bの
回転駆動に伴う搬送ローラ1a,1bの移動(軸方向移
動)により第1段階の用紙整合動作が開始される。
【0032】その後、搬送ローラ1a,1bにより搬送
される用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先
立ち、システムコントローラ16からニップ解除機構1
9cに搬送ローラ1cのニップ状態を解除する旨のニッ
プ制御信号が与えられる。これにより、搬送中の用紙2
が搬送ローラ1cに挟持される前にニップ解除機構19
cによって搬送ローラ1cのニップ状態が解除され、こ
の状態で用紙2の先端が搬送ローラ1cを通過すること
になる。
【0033】また、搬送ローラ1a,1bにより搬送さ
れる用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先立
ち、セレクタ20では制御回路15bからのモータ駆動
信号が選択され、このモータ駆動信号に基づくモータ駆
動信号が移動量制御回路21から制御回路15cに出力
される。このとき、セレクタ20で選択された制御回路
15bからのモータ駆動信号φD1の波形が図3(a)
に示すものであったとすると、移動量制御回路21は図
3(b)に示すような波形のモータ駆動信号φD2を制
御回路15cに出力する。
【0034】ここで、図3(a)に示すモータ駆動信号
φD1では、搬送方向と直交する方向での用紙の位置ず
れを素早く補正するために最初に大きな移動のための駆
動信号を移動駆動モータ11bに送り、用紙の側端を用
紙側端検知センサ13bで検知した後は第1段階の用紙
整合動作が終了するまで比較的小さな移動(往復移動)
のための駆動信号を移動駆動モータ11bに送るように
なっている。これに対して、図3(b)に示すモータ駆
動信号φD2では、用紙の側端を用紙側端検知センサ1
3bで検知するまでの間は、制御回路15cから送られ
るモータ駆動信号φD1と同じ波形の駆動信号を移動駆
動モータ11cに送り、その後は駆動信号の送出を停止
させる、つまり移動駆動モータ11cの回転を停止させ
るものとなっている。
【0035】これにより、第1段階の用紙整合動作に伴
って搬送ローラ1a,1bが搬送方向と直交する方向に
移動した際には、搬送ローラ1bと同じ方向にほぼ同じ
距離だけ搬送ローラ1cが移動する。そのため、搬送中
の用紙2が搬送ローラ1cに挟持される前に、2つの搬
送ローラ1b,1cの位置が搬送方向と直交する方向で
ほぼ一致する状態となる。
【0036】次いで、搬送ローラ1a,1bにより搬送
される用紙2の先端が用紙パスセンサ14cを通過する
と、それを知らせる用紙パスセンサ14cからの検知信
号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミン
グ、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側端検知センサ1
3cを通過するタイミングで制御回路15cに用紙整合
動作を開始する旨の指令信号を与える一方、制御回路1
5aには用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与え
る。また、それと同時に、ニップ解除機構19cには搬
送ローラ1cをニップ状態とする旨のニップ制御信号を
与える。これにより、移動駆動モータ11b,11cの
回転駆動に伴う搬送ローラ1b,1cの移動(軸方向移
動)により第2段階の用紙整合動作が開始される。
【0037】ちなみに、搬送方向における搬送ローラ1
a,1c間の距離(ローラ間隔)は、第1の動作制御モ
ードの適用対象となる用紙の先端が搬送ローラ1cに到
達した際に、その用紙後端が搬送ローラ1aを抜けるよ
うに設定されている。そのため、搬送ローラ1aは常に
ニップ状態に保持されていても用紙の搬送に支障をきた
すことはない。
【0038】その後、用紙2の後端が用紙パスセンサ1
4bを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14
bからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が
所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の後端が搬送ロ
ーラ1bを通過する前のタイミングで制御回路15b,
15cに用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与える
とともに、ニップ解除機構18に搬送ローラ17をニッ
プ状態とする旨のニップ制御信号を与える。これによ
り、第1の動作制御モードにおける一連の用紙整合動作
が終了し、以後、用紙2は搬送ローラ1c,17により
更に下流側へと搬送される。
【0039】これに対して、システムコントローラ16
で第2の動作制御モードが適用された場合は、搬送路に
沿って図の矢印方向に搬送される用紙2の先端が用紙パ
スセンサ14aを通過し、さらにその下流側の用紙パス
センサ14bを通過すると、それを知らせる用紙パスセ
ンサ14bからの検知信号を受けてシステムコントロー
ラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の先端
が用紙側端検知センサ13bを通過するタイミングで制
御回路15a,15bに用紙整合動作を開始する旨の指
令信号を与える。これにより、移動駆動モータ11a,
11bの回転駆動に伴う搬送ローラ1a,1bの移動に
より第1段階の用紙整合動作が開始される。
【0040】その後、搬送ローラ1a,1bにより搬送
される用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先
立ち、システムコントローラ16からニップ解除機構1
9cに搬送ローラ1cのニップ状態を解除する旨のニッ
プ制御信号が与えられる。これにより、搬送中の用紙2
が搬送ローラ1cに挟持される前にニップ解除機構19
cによって搬送ローラ1cのニップ状態が解除され、こ
の状態で用紙2の先端が搬送ローラ1cを通過すること
になる。
【0041】また、搬送ローラ1a,1bにより搬送さ
れる用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先立
ち、セレクタ20では制御回路15aからのモータ駆動
信号が選択され、このモータ駆動信号に基づくモータ駆
動信号が移動量制御回路21から制御回路15cに出力
される。このとき、セレクタ20で選択された制御回路
15aからのモータ駆動信号と、移動量制御回路21か
ら制御回路15cに出力されるモータ駆動信号の関係
は、先の図3(a),(b)に示すものと同様である。
【0042】これにより、第1段階の用紙整合動作に伴
って搬送ローラ1a,1bが搬送方向と直交する方向に
移動した際には、搬送ローラ1aと同じ方向にほぼ同じ
距離だけ搬送ローラ1cが移動する。そのため、搬送中
の用紙2が搬送ローラ1cに挟持される前に、2つの搬
送ローラ1a,1cの位置が搬送方向と直交する方向で
ほぼ一致する状態となる。
【0043】次いで、搬送ローラ1a,1bにより搬送
される用紙2の先端が用紙パスセンサ14cを通過する
と、それを知らせる用紙パスセンサ14cからの検知信
号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミン
グ、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側端検知センサ1
3cを通過するタイミングで制御回路15cに用紙整合
動作を開始する旨の指令信号を与える一方、制御回路1
5bには用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与え
る。また、それと同時に、ニップ解除機構19cには搬
送ローラ1cをニップ状態とする旨のニップ制御信号を
与え、ニップ解除機構15bには搬送ローラ1bのニッ
プ状態を解除する旨のニップ制御信号を与える。これに
より、移動駆動モータ11a,11cの回転駆動に伴う
搬送ローラ1a,1cの移動により第2段階の用紙整合
動作が開始される。
【0044】その後、用紙2の後端が用紙パスセンサ1
4aを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14
aからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が
所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の後端が搬送ロ
ーラ1aを通過する前のタイミングで制御回路15a,
15cに用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与える
とともに、ニップ解除機構18に搬送ローラ17をニッ
プ状態とする旨のニップ制御信号を与える。これによ
り、第2の動作制御モードにおける一連の用紙整合動作
が終了し、以後、用紙2は搬送ローラ1c,17により
更に下流側へと搬送される。
【0045】このように、システムコントローラ16で
第1の動作制御モードに基づく処理が実行される場合、
第2段階の用紙整合動作に用いられる2つの搬送ローラ
1b,1cについては、搬送ローラ1a,1bによって
搬送される用紙2が下流側の搬送ローラ1cに挟持され
る前に、2つの搬送ローラ1b,1cの位置が搬送方向
と直交する方向で一致するように制御される。
【0046】また、システムコントローラ16で第2の
動作制御モードに基づく処理が実行される場合、第2段
階の用紙整合動作に用いられる2つの搬送ローラ1a,
1cについては、搬送ローラ1a,1bによって搬送さ
れる用紙2が下流側の搬送ローラ1cに挟持される前
に、2つの搬送ローラ1a,1cの位置が搬送方向と直
交する方向で一致するように制御される。
【0047】これにより、下流側の2つの搬送ローラ1
b,1cを用いて第2段階の用紙整合動作を行う場合、
又は最上流と最下流の2つの搬送ローラ1a,1cを用
いて第2段階の用紙整合動作を行う場合は、それに先立
って2つの搬送ローラ1b、1c又は1a,1cの位置
を搬送方向と直交する方向で揃えることができる。その
ため、用紙整合動作中に用紙2に回転力が作用すること
がなくなる。その結果、用紙整合に係る補正精度の向上
を図ることができる。
【0048】なお、上記実施形態に係る用紙整合装置に
おいて、セレクタ20から移動量制御回路21に与えら
れるモータ駆動信号φD1と、移動量制御回路21から
制御回路15cに与えられるモータ駆動信号φD2との
関係は、先の図3(a),(b)に示すものに限らず、
例えば図4(a),(b)に示すように、セレクタ20
から与えられるモータ駆動信号φD1と全く同じ波形の
モータ駆動信号φD2を、移動量制御回路21が制御回
路15cに与えるものとしてもよい。このうち、図3
(a),(b)に示す信号波形を採用した場合は、省エ
ネルギー効果と低コスト化に加えて、用紙2の到達に先
立つ搬送ローラ1cの移動制御を簡素化することができ
る。また、図4(a),(b)に示す信号波形を採用し
た場合は、用紙の搬送方向と直交する方向において、上
流側の各搬送ローラ1a,1bに対し下流側の搬送ロー
ラ1cの位置を厳密(正確)に一致させることができ
る。
【0049】また、用紙搬送のための駆動源となる回転
駆動モータ9については、各々の搬送ローラ1a,1
b,1cに対して個別に設けるようにしてもよい。ま
た、搬送方向と直交する方向に移動される用紙搬送手段
を、搬送方向の異なる位置に4つ以上備えた構成とし、
第1段階の用紙整合動作では、上流側の用紙搬送手段を
少なくとも1つ含む、2つの用紙搬送手段を用い、第2
段階の用紙整合動作では、下流側の用紙搬送手段を少な
くとも1つ含む、2つの用紙搬送手段を用いて、用紙整
合動作を実行するようにしてもよい。
【0050】図5は本発明に係る用紙整合装置の他の実
施形態を示す概略構成図である。図示した用紙整合装置
においては、2つの搬送ローラ31a,31bが用紙3
2の搬送方向(図の矢印方向)において異なる位置に設
けられている。ただし、搬送方向と直交する方向では、
2つの搬送ローラ31a,31bの位置が一致した状態
となっている。これらの搬送ローラ31a,31bは、
回転軸33a,33bの一端にそれぞれ固定されてい
る。回転軸33a,33bは、その中間部においてフレ
ーム34a,34bに対して回転自在にかつその軸方
向、即ち搬送方向と直交する方向にそれぞれ軸受35
a,35b,35c,36a,36b,36cによって
移動可能に保持されている。
【0051】回転軸33a,33bのフレーム34a,
34b間の部位には、駆動ギヤ37a,37bが取り付
けられている。一方の駆動ギア37aには回転駆動モー
タ38aの回転軸39aに取り付けられたモータギア4
0aが噛合し、他方の駆動ギア37bには回転駆動モー
タ38bの回転軸39bに取り付けられたモータギア4
0bが噛合している。
【0052】この構成においては、回転駆動モータ38
aによってモータギア40aが回転駆動されると、その
回転力が駆動ギア37aに伝達される。駆動ギア37a
に伝達された回転力は、回転軸33aを介して搬送ロー
ラ31aに伝達され、これを受けて搬送ローラ31aが
搬送方向に沿って用紙32を搬送する。これと同様に、
回転駆動モータ38bによってモータギア40bが回転
駆動されると、その回転力が駆動ギア37bに伝達され
る。駆動ギア37bに伝達された回転力は、回転軸33
bを介して搬送ローラ31bに伝達され、これを受けて
搬送ローラ31bが搬送方向に沿って用紙32を搬送す
る。これにより、搬送ローラ31aは第1の用紙搬送手
段を構成するものとなり、それよりも搬送方向の下流側
に設けられた搬送ローラ31bは第2の用紙搬送手段を
構成するものとなる。
【0053】ちなみに、搬送ローラ31a,31bはそ
れぞれ図示しないピンチローラと対をなし、搬送ローラ
31a,31bとピンチローラとの間に用紙32をニッ
プ(挟持)しつつ搬送するように構成されている。
【0054】回転軸33a,33bの他端には、軸方向
に溝が切られたラック41a,41bが取り付けられて
いる。これらのラック41a,41bには、移動駆動モ
ータ42a,42bの各回転軸に取り付けられたピニオ
ン43a,43bが噛合している。移動駆動モータ42
a,42bは、それぞれに対応する搬送ローラ31a,
31bを搬送方向と直交する方向(図の左右方向)に移
動させる駆動源となる。
【0055】即ち、移動駆動モータ42aによってピニ
オン43aが回転駆動されると、その回転運動がラック
41aを介して回転軸33aに直線運動として伝達され
ることで、回転軸33aに固定された搬送ローラ31a
が搬送方向と直交する方向に移動する。このとき、搬送
ローラ31aの移動方向は、移動駆動モータ42aの回
転方向に対応したものとなる。これにより、第1の用紙
搬送手段を搬送方向と直交する方向に移動させる第1の
移動手段が構成されている。
【0056】また、移動駆動モータ42bによってピニ
オン43bが回転駆動されると、その回転運動がラック
41bを介して回転軸33bに直線運動として伝達され
ることで、回転軸33bに固定された搬送ローラ31b
が搬送方向と直交する方向に移動する。このとき、搬送
ローラ31bの移動方向は、移動駆動モータ42bの回
転方向に対応したものとなる。これにより、第2の用紙
搬送手段を搬送方向と直交する方向に移動させる第2の
移動手段が構成されている。
【0057】搬送ローラ31aの図の左側には、当該搬
送ローラ31aよりも若干下流側に位置して用紙側端検
知センサ44が設けられている。用紙側端検知センサ4
4の検知出力は制御部45に供給される。制御部45
は、用紙側端検知センサ44の検知結果に基づいて移動
駆動モータ42a,42bを制御するものである。
【0058】上記構成からなる用紙整合装置において、
搬送方向の上流側から搬送されてきた用紙32は、先
ず、搬送ローラ31aにニップされ、回転駆動モータ3
8aの回転駆動に伴う搬送ローラ31aの回転により搬
送方向に沿って搬送される。この搬送ローラ31aによ
る用紙32の搬送中に、制御部45は、用紙32の先端
が用紙側端検知センサ44よりも下流側に移動したタイ
ミングで移動駆動モータ42a,42bにそれぞれ同じ
モータ駆動信号を与える。
【0059】これにより、2つの搬送ローラ31a,3
1bは互いに連動したかたちで、同じ方向に同じ量ずつ
移動する。また、搬送ローラ31aにニップされた用紙
32は、当該搬送ローラ31aと共に図の左側に移動す
る。この移動中に用紙側端検知センサ44が用紙32の
側端を検知すると、その検知信号を受けて制御部45は
移動駆動モータ42a,42bへのモータ駆動信号の送
出を停止する。そうすると、2つの搬送ローラ31a,
31bが同時に停止するとともに、用紙32の側端が用
紙側端検知センサ44の検知ポイントで位置合わせされ
る。この位置合わせは、例えば複写機等の画像形成装置
において、搬送方向と直交する方向での用紙位置を画像
形成位置に適合させるなどの目的で行われる。また、搬
送ローラ31a,31bの移動停止は、用紙32が搬送
ローラ31bにニップされる前の段階で行われる。
【0060】その後、用紙32は搬送ローラ31a,3
1bにニップされた状態で、当該搬送ローラ31a,3
1bの回転駆動により更に下流側へと搬送される。この
とき、搬送ローラ31a,31bの位置は搬送方向と直
交する方向で一致していることから、それらのローラ回
転速度に若干の差があっても、用紙32に回転力が作用
することはない。つまり、2つの搬送ローラ31a,3
1bにより、搬送方向に沿って用紙32を真っ直ぐに搬
送することができる。その結果、用紙整合に係る補正精
度を向上させることが可能となる。
【0061】なお、搬送ローラ31a,31bを搬送方
向と直交する方向に移動させる際の移動量については、
上述のように用紙側端検知センサ44からの検知信号を
基に制御する以外にも、例えば、移動開始から移動終了
までの時間をタイマー等で計測したり、移動駆動信号4
2a,42bに与えるモータ駆動信号のパルス数をカウ
ントするなどして制御してもよい。
【0062】また、2つの搬送ローラ31a,31bを
共通の移動駆動モータを用いて搬送方向と直交する方向
に移動させる構成としてもよい。かかる構成を採用した
場合は、メカ構成及び制御構成が共に簡素化されること
になる。
【0063】さらに、用紙搬送のための駆動源となる回
転駆動モータについても、図6に示すように、各々の搬
送ローラ31a,31bの回転軸33a,33bに固定
された駆動ギア37a,37bの間に中間ギア46を介
在させ、この中間ギア46を回転駆動モータ38の回転
軸39に取り付けることにより、2つの搬送ローラ31
a,31bを共通の回転駆動モータ38で回転駆動させ
る構成としてもよい。
【0064】また、制御部45による移動制御におい
て、下流側の搬送ローラ31bを移動させるタイミング
は、必ずしも上流側の搬送ローラ31aを移動させるタ
イミングと同じタイミングでなくてもよい。即ち、移動
駆動モータ42aにモータ駆動信号を送出した後、これ
と同じモータ駆動信号を移動駆動モータ42bに送出し
て搬送ローラ31bを移動させるようにしてもよい。た
だし、移動駆動モータ42bによる搬送ローラ31bの
移動は、搬送ローラ31aによって搬送される用紙32
が搬送ローラ31bに挟持される前に完了させる必要が
ある。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、用
紙の搬送方向と直交する方向において第1,第2の用紙
搬送手段の位置を揃えた状態で、用紙が第2の用紙搬送
手段に挟持されるようになるため、第1,第2の用紙搬
送手段による用紙の搬送量に若干の差があっても、用紙
に回転力が作用させることなく、搬送方向に沿って真っ
直ぐに用紙を搬送させることができる。その結果、用紙
整合に係る補正精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る用紙整合装置の一実施形態を示
す概略構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態における用紙整合装置の
制御構成を示すブロック図である。
【図3】 移動制御用のモータ駆動信号の一例を示す図
である。
【図4】 移動制御用のモータ駆動信号の他の例を示す
図である。
【図5】 本発明に係る用紙整合装置の他の実施形態を
示す概略構成図である。
【図6】 本発明の他の実施形態における用紙整合装置
の変形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,17,31a,31b…搬送ロー
ラ、2,32…用紙、3a,3b,3c,33a,33
b…回転軸、9,38,38a,38b…回転駆動モー
タ、10a,10b,10c,41a,41b…ラッ
ク、11a,11b,11c,42a,42b…移動駆
動モータ、12a,12b,12c,43a,43b…
ピニオン、13a,13b,13c,44…用紙側端検
知センサ、14a,14b,14c…用紙パスセンサ、
15a,15b,15c…制御回路、16…システムコ
ントローラ、18,19a,19b,19c…ニップ解
除機構、20…セレクタ、21…移動量制御回路、45
…制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向に沿って用紙を搬送する第1の
    用紙搬送手段と、 前記第1の用紙搬送手段を前記搬送方向と直交する方向
    に移動させる第1の移動手段と、 前記第1の用紙搬送手段よりも前記搬送方向の下流側に
    設けられ、前記第1の用紙搬送手段と共に前記用紙を前
    記搬送方向に沿って搬送する第2の用紙搬送手段と、 前記第2の用紙搬送手段を前記搬送方向と直交する方向
    に移動させる第2の移動手段と、 前記第1,第2の移動手段による前記第1,第2の用紙
    搬送手段の移動を制御するもので、前記第1の用紙搬送
    手段により搬送される用紙を前記第1の移動手段によっ
    て当該第1の用紙搬送手段と共に前記搬送方向と直交す
    る方向に移動させるとともに、前記第1の用紙搬送手段
    により搬送される用紙が前記第2の用紙搬送手段に挟持
    される前に、前記第1,第2の用紙搬送手段の位置が前
    記搬送方向と直交する方向でほぼ一致するように制御す
    る移動制御手段とを備えることを特徴とする用紙整合装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の移動手段を、共通の移
    動手段によって構成してなることを特徴とする請求項1
    記載の用紙整合装置。
  3. 【請求項3】 前記移動制御手段は、前記第1,第2の
    用紙搬送手段を互いに連動して移動させることにより、
    前記第1,第2の用紙搬送手段の位置が前記搬送方向と
    直交する方向でほぼ一致するように制御することを特徴
    とする請求項1記載の用紙整合装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の用紙搬送手段による搬送中の
    用紙の側端を検知する検知手段を備えるとともに、 前記移動制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づい
    て前記第1,第2の用紙搬送手段の移動を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の用紙整合装置。
  5. 【請求項5】 搬送方向の異なる位置でそれぞれ用紙を
    搬送する少なくとも3つの用紙搬送手段と、 前記少なくとも3つの用紙搬送手段をそれぞれ前記搬送
    方向と直交する方向に移動させる少なくとも3つの移動
    手段と、 前記少なくとも3つの移動手段による前記3つの用紙搬
    送手段の移動を制御するもので、前記少なくとも3つの
    用紙搬送手段のうち、上流側の用紙搬送手段を少なくと
    も1つ含む、2つの用紙搬送手段を用いた第1段階の用
    紙整合動作と、下流側の用紙搬送手段を少なくとも1つ
    含む、2つの用紙搬送手段を用いた第2段階の用紙整合
    動作とを順に実行させるとともに、前記第1段階又は前
    記第2段階の用紙整合動作に用いられる前記2つの用紙
    搬送手段のうち、上流側の用紙搬送手段により搬送され
    る用紙が下流側の用紙搬送手段に挟持される前に、前記
    2つの用紙搬送手段の位置が前記搬送方向と直交する方
    向でほぼ一致するように制御する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする用紙整合装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、 前記搬送方向で上流側から下流側に順に配置された3つ
    の用紙搬送手段のうち、上流側の2つの用紙搬送手段を
    用いて用紙整合動作を実行させた後、下流側の2つの用
    紙搬送手段を用いて用紙整合動作を実行させる第1の動
    作制御モードと、上流側の2つの用紙搬送手段を用いて
    用紙整合動作を実行させた後、最下流と最上流の2つの
    用紙搬送手段を用いて用紙整合動作を実行させる第2の
    動作制御モードとを有するとともに、 前記搬送方向と直交する方向で位置制御の対象とされる
    前記2つの用紙搬送手段の組み合わせを、前記第1,第
    2の動作制御モードに応じて選択的に切り替える切替手
    段を備えることを特徴とする請求項5記載の用紙整合装
    置。
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