JP3379529B2 - 用紙整合装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙整合装置およびこれを備えた画像形成装置

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JP3379529B2 JP2001033154A JP2001033154A JP3379529B2 JP 3379529 B2 JP3379529 B2 JP 3379529B2 JP 2001033154 A JP2001033154 A JP 2001033154A JP 2001033154 A JP2001033154 A JP 2001033154A JP 3379529 B2 JP3379529 B2 JP 3379529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送中の用紙のス
キュー(skew;斜行)や搬送方向と交わる方向にお
ける位置ずれなどを修正するための用紙整合装置および
これを備えた複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、搬送中の用紙が
斜行したり、あるいは搬送方向と交わる方向において位
置ずれを生じた場合には、用紙に対して画像がずれた状
態で形成されてしまうことになる。特に、両面コピー機
能を持つ複写機等においては、第1面に画像を形成した
後、反転装置で用紙を反転してから第2面に画像を形成
するため、搬送中の用紙が斜行したり、あるいは搬送方
向と交わる方向における位置ずれがあると、第1面と第
2面の画像がずれてしまうことになる。
【0003】このため、搬送中の用紙のスキューや、搬
送方向と交わる方向における位置ずれ、即ちサイドレジ
ストレーション(以下、サイドレジと略称する)などを
修正するための用紙整合装置が用いられる。この用紙整
合装置として、従来種々提案されており、その代表的な
ものを以下に挙げる。
【0004】その従来装置の1つとして、用紙の搬送路
中に搬送方向と交わる方向において異なる位置に一対の
ストッパーを進退自在に設け、搬送中の用紙の先端をこ
の一対のストッパーに突き当てることによってリードス
キューを矯正し、その後一対のストッパーを搬送路から
退避させて用紙を引き続き搬送させる構成のものが知ら
れている(例えば、特開昭63‐225052号公報参
照)。
【0005】また、他の従来装置として、用紙の搬送中
に搬送方向と交わる方向において異なる位置に一対の用
紙検知センサを設け、この一対の用紙検知センサを用紙
の先端が通過する時間差からスキュー量を算出し、その
スキュー量に基づいて搬送方向と交わる方向に離間して
設けられた2つの搬送ローラの回転速度を独立に制御す
ることによってリードスキューを矯正する構成のものが
知られている(例えば、特公平3‐53219号公報参
照)。
【0006】さらに他の従来装置として、用紙の搬送路
の一方側に搬送方向に沿って基準壁を設けるとともに、
用紙の搬送路中に斜行ローラを配置し、この斜行ローラ
によって搬送中の用紙を基準壁方向へ寄せ、用紙のサイ
ドエッジを基準壁に突き当ててサイドスキューを矯正す
ると同時にサイドレジを合わせる構成のものが知られて
いる(例えば、特開昭57‐90344号公報参照)。
【0007】さらに他の従来装置として、用紙を搬送す
る搬送ローラをその軸方向に移動可能に設けるととも
に、その搬送ローラの近傍のサイドレジの基準位置に用
紙のサイドエッジを検知する用紙検知センサを配置し、
この用紙検知センサによって搬送中の用紙のサイドエッ
ジが基準位置にあるか否かを検知し、その検知結果に基
づいて搬送ローラを軸方向へ移動させることによってサ
イドレジを合わせる構成のものが知られている(例え
ば、特開昭59‐4552号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63‐225052号公報に開示の従来装置では、用紙
の先端をストッパーに突き当てる構成を採っているの
で、用紙のリードスキューについては矯正できるもの
の、サイドレジを合わせることはできなく、しかも用紙
をストッパーに突き当てる際に衝突音が発生するととも
に、用紙が一旦停止することになるため生産性が悪い。
【0009】さらに、矯正可能な入力スキューの範囲が
狭く、しかも一般的に用紙の先辺と後辺の平行度がゼロ
でないことから、両面コピー機能を持つ複写機などの場
合には、反転装置によって用紙を反転した際に用紙の先
辺と後辺が入れ替わってしまうため、用紙の先端をスト
ッパーに突き当ててスキュー補正を行うと、第1面と第
2面の画像がずれてしまう。
【0010】特公平3‐53219号公報に開示の従来
装置では、上記の従来装置の場合と同様に、用紙の先端
を基準にスキュー補正を行う構成を採っているので、サ
イドレジを合わせることができないとともに、両面コピ
ーの際に第1面と第2面の画像がずれてしまう。さら
に、用紙の先端が一対の用紙検知センサを通過する時間
差からスキュー量を算出し、そのスキュー量から搬送ロ
ーラの速度プロファイルを計算する必要があることか
ら、その計算を行うための演算手段が必要となり高価で
あり、しかも搬送ローラが磨耗するとその分だけスキュ
ーが悪くなる。
【0011】特開昭57‐90344号公報に開示の従
来装置では、斜行ローラの搬送力によって用紙を基準壁
に突き当ててサイドレジを合わせる構成を採っているの
で、その搬送力が強すぎると用紙の紙厚が薄い場合に用
紙が座屈したり、逆に搬送力が弱すぎると用紙の紙厚が
厚い場合に用紙を基準壁まで搬送できなかったりし、適
用できる紙質の範囲が狭い。さらに、斜行ローラが摩耗
し易いとともに、サイドレジ精度が紙質によってばらつ
くことになる。
【0012】特開昭59‐4552号公報に開示の従来
装置では、搬送中の用紙を単に横方向(搬送方向と直交
する方向)に平行移動させることによって用紙のサイド
エッジを基準位置に合わせる構成を採っているので、ス
キューを矯正することはできなく、その効果を発揮でき
るのはスキューが無い状態で搬送されている用紙に対し
てのみである。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、用紙の紙質に関係な
くスキューおよびサイドレジを同時に矯正でき、しかも
両面コピーなどの場合であっても第1面と第2面の画像
にずれを生じさせることのない用紙整合装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による用紙整合装
置は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、用紙を回転させ
る用紙回転手段と、搬送方向において異なる位置に配置
され、用紙搬送手段により搬送される用紙の側端が存在
するか否かを検知する第1および第2の用紙側端検知手
段と、これら用紙側端検知手段の検知結果に基づいて用
紙回転手段による回転方向を制御する制御手段とを備
え、前記用紙搬送手段および前記用紙回転手段が、搬送
方向において異なる位置に設けられ、用紙に対してそれ
ぞれ搬送力を付与する第1および第2の用紙搬送手段
と、前記第1および第2の用紙搬送手段をそれぞれ独立
搬送方向と交わる方向に移動させる第1および第2の
移動手段とを有し、前記制御手段が、前記第1および第
2の用紙側端検知手段の検知結果に基づいて前記第1お
よび第2の移動手段による移動方向を逆方向に制御する
構成となっている。
【0015】上記構成の用紙整合装置において、第1お
よび第2の用紙搬送手段によって搬送中の用紙は、その
側端が存在するか否かを第1および第2の用紙側端検知
手段によって常時検知される。制御手段は、これら第1
および第2の用紙側端検知手段の検出結果に基づいて、
第1および第2の移動手段による第1および第2の用紙
搬送手段の移動方向を逆方向に制御する。このように、
用紙を第1および第2の用紙搬送手段によって搬送しつ
つ、第1および第2の用紙側端検知手段の検出結果に
づいて、第1および第2の移動手段によって第1および
第2の用紙搬送手段を逆方向に移動させて用紙を回転さ
せることで、用紙のスキューおよびサイドレジの矯正が
同時に行われる。
【0016】特に、第1および第2の用紙搬送手段は、
用紙の側端が第1および第2の用紙側端検知手段によっ
て検知される位置まで用紙を平行移動させるように制御
手段によって制御される。したがって、搬送中の用紙が
第1および第2の用紙側端検知手段から大きくずれてい
る場合には、第1および第2の用紙搬送手段がその用紙
第1および第2の用紙検知手段側へ平行移動させるこ
とで、第1および第2の用紙側端検知手段の検出結果に
基づくスキューおよびサイドレジの矯正の動作に素早く
移行できる。
【0017】本発明による他の用紙整合装置は、用紙を
搬送する用紙搬送手段と、用紙を回転させる用紙回転手
段と、搬送方向において異なる位置に配置され、用紙搬
送手段により搬送される用紙の側端が存在するか否かを
検知する第1および第2の用紙側端検知手段と、これら
用紙側端検知手段の検知結果に基づいて用紙回転手段に
よる回転方向を制御する制御手段とを備え、前記用紙搬
送手段および前記用紙回転手段が、搬送方向と交わる方
向において異なる位置に設けられ、用紙に対して独立し
た搬送速度を付与する第1および第2の用紙搬送手段を
有し、前記制御手段が、前記第1および第2の用紙側端
検知手段の一方のみが用紙を検知したときは前記第1お
よび第2の用紙搬送手段の一方の搬送速度を他方の搬送
速度よりも高速にし、前記第1および第2の用紙側端検
知手段の両方が用紙を検知したときは前記第1および第
2の用紙搬送手段の各搬送速度を同じにする構成となっ
ている。
【0018】上記構成の他の用紙整合装置において、第
1および第2の用紙搬送手段によって搬送中の用紙は、
その側端が存在するか否かを第1および第2の用紙側端
検知手段によって常時検知される。制御手段は、第1お
よび第2の用紙側端検知手段の検出結果に基づいて、第
1および第2の用紙搬送手段の搬送速度を個別に制御す
る、具体的には第1および第2の用紙側端検知手段の一
方のみが用紙を検知したときは第1および第2の用紙搬
送手段の一方の搬送速度を他方の搬送速度よりも高速に
し、第1および第2の用紙側端検知手段の両方が用紙を
検知したときは第1および第2の用紙搬送手段の各搬送
速度を同じにする。このように、用紙を第1および第2
用紙搬送手段によって搬送しつつ、第1および第2の
用紙側端検知手段の検出結果に基づいて第1および第2
の用紙搬送手段の搬送速度を個別に制御することで、用
紙のスキューおよびサイドレジの矯正が同時に行われ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の第1実施形態を示す概略
構成図である。図1において、搬送ローラ1a,1bが
用紙2の搬送方向(図の矢印方向)において異なる位置
に設けられている。搬送ローラ1a,1bは、回転軸3
a,3bの一端にそれぞれ固定されている。回転軸3
a,3bは、その中間部においてフレーム4a,4bに
対して回転自在にかつその軸方向、即ち搬送方向と交わ
る方向に移動可能に軸受5a,5b,6a,6bによっ
て保持されている。
【0021】回転軸3a,3bのフレーム4a,4b間
の部位には、駆動ギヤ7a,7bが取り付けられてい
る。また、駆動ギヤ7a,7bの中間位置には、これら
駆動ギヤ7a,7bの各々に噛合した状態で中間ギヤ8
が設けられている。この中間ギヤ8は、フレーム4bに
固定された回転駆動モータ9の回転軸9aに取り付けら
れている。回転駆動モータ9としては、サーボモータや
ステッピングモータなどが用いられる。この回転駆動モ
ータ9は、搬送ローラ1a,1bを回転駆動する駆動源
となる。
【0022】すなわち、回転駆動モータ9によって中間
ギヤ8が回転駆動され、その回転力が駆動ギヤ7a,7
bに同じ回転方向の回転力として伝達され、さらに回転
軸3a,3bを介して搬送ローラ1a,1bに用紙2の
搬送力として伝達される。以上の搬送ローラ1a,1
b、回転軸3a,3b、駆動ギヤ7a,7b、中間ギヤ
8、回転駆動モータ9およびその周辺部材により、用紙
2に対してそれぞれ搬送力を付与する第1,第2の用紙
搬送手段が構成されている。
【0023】回転軸3a,3bの他端には、軸方向に溝
が切られたギヤ10a,10bが取り付けられている。
これらギヤ10a,10bには、移動駆動モータ11
a,11bの各回転軸に取り付けられたギヤ12a,1
2bが噛合している。移動駆動モータ11a,11bと
しては、DCモータなどが用いられる。これら移動駆動
モータ11a,11bは、搬送ローラ1a,1bを搬送
方向と交わる方向に移動させる駆動源となる。
【0024】すなわち、移動駆動モータ11a,11b
によってギヤ12a,12bが回転駆動され、その回転
運動がギヤ10a,10bを介して回転軸3a,3bに
移動駆動モータ11a,11bの回転方向に応じた方向
の直線運動として伝達されることで、回転軸3a,3b
の各一端に固定された搬送ローラ1a,1bが搬送方向
と交わる方向に移動する。
【0025】以上の搬送ローラ1a,1b、回転軸3
a,3b、ギヤ10a,10b、移動駆動モータ11
a,11b、ギヤ12a,12bおよびその周辺部材に
より、用紙2を回転させる用紙回転手段および用紙2を
移動させる用紙移動手段が構成されている。すなわち、
搬送ローラ1a,1bのいずれか一方のみが移動すると
きは、用紙2を回転させる用紙回転手段として機能し、
搬送ローラ1a,1bが共に移動するときは、用紙2を
移動させる用紙移動手段として機能する。
【0026】ところで、搬送ローラ1a,1bはそれぞ
れ図示せぬ従動ローラと対をなし、搬送ローラ1a,1
bと従動ローラとの間に用紙2を把持しつつ搬送するよ
うに構成されている。従動ローラは、用紙2の回転動作
や移動動作を容易にするために、搬送ローラ1a,1b
に連動して軸方向に移動可能な構成が採られる。ただ
し、必ずしも軸方向に移動自在な構成とする必要はな
く、軸方向において固定とした構成を採る場合には、用
紙2が滑りやすいような材質のローラ、例えばプラスチ
ック製のローラを従動ローラとして用いれば良い。
【0027】搬送ローラ1a,1bの図の左側には、搬
送方向において異なる位置、例えば搬送ローラ1a,1
bの近傍の位置に2つの用紙検知センサ13a,13b
が、用紙2の側端を検知する用紙側端検知手段として設
けられている。これら用紙検知センサ13a,13bの
配設位置が用紙側端基準位置となる。用紙検知センサ1
3a,13bとしては、発光素子と受光素子との組み合
わせからなる光学センサなどが用いられる。
【0028】これら用紙検知センサ13a,13bの各
検知出力は、制御回路14a,14bにそれぞれ供給さ
れる。制御回路14a,14bは、用紙検知センサ13
a,13bの検知結果に基づいて移動駆動モータ11
a,11bの回転方向、即ち搬送ローラ1a,1bの移
動方向の制御を行う。これら制御回路14a,14bの
具体的な制御ロジックを表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】すなわち、用紙検知センサ13aが用紙2
の側端を検知しないとき、即ち用紙無し(case1)
のときは、この用紙検知センサ13aを検知出力を受け
て制御回路14aは移動駆動モータ11aを図のccw
(反時計回り)方向に回転駆動する。これにより、回転
軸3aが図の左方向に移動し、搬送ローラ1aを介して
用紙2を用紙検知センサ13aがその側端を検知する位
置まで移動させる。
【0031】用紙検知センサ13aが用紙2の側端を検
知したとき、即ち用紙有り(case2)のときは、こ
の用紙検知センサ13aを検知出力を受けて制御回路1
4aは移動駆動モータ11aを図のcw(時計回り)方
向に回転駆動する。これにより、回転軸3aが図の右方
向に移動し、搬送ローラ1aを介して用紙2を用紙検知
センサ13aがその側端を検知しない位置まで移動させ
る。
【0032】用紙検知センサ13bが用紙2の側端を検
知しないとき、即ち用紙無し(case1)のときは、
この用紙検知センサ13bを検知出力を受けて制御回路
14bは移動駆動モータ11bを図のccw方向に回転
駆動する。これにより、回転軸3bが図の左方向に移動
し、搬送ローラ1bを介して用紙2を用紙検知センサ1
3bがその側端を検知する位置まで移動させる。
【0033】用紙検知センサ13bが用紙2の側端を検
知したとき、即ち用紙有り(case2)のときは、こ
の用紙検知センサ13bを検知出力を受けて制御回路1
4bは移動駆動モータ11bを図のcw方向に回転駆動
する。これにより、回転軸3bが図の右方向に移動し、
搬送ローラ1bを介して用紙2を用紙検知センサ13b
がその側端を検知しない位置まで移動させる。
【0034】図2は、制御回路14a,14bの構成の
一例を示す回路図である。図2において、制御回路14
aは、直流電源E11の正側と負側との間に直列に接続
されたnpnトランジスタQ11およびpnpトランジ
スタQ12と、同様に直流電源E11の正側と負側との
間に直列に接続されたnpnトランジスタQ13および
pnpトランジスタQ14と、これら各トランジスタQ
11〜Q14の各々に対して逆方向に並列接続されたダ
イオードD11〜D14と、トランジスタQ13,Q1
4の各ベースに対してトランジスタQ11,Q12の各
ベースと逆相の入力を与えるインバータIN11とから
構成されている。
【0035】この制御回路14aにおいて、トランジス
タQ11,Q12の各エミッタ共通接続点に移動駆動モ
ータ11aの一端が接続され、トランジスタQ13,Q
14の各エミッタ共通接続点に移動駆動モータ11aの
他端が接続されている。そして、用紙検知センサ13a
から検知出力が入力されると、この検知出力は直接トラ
ンジスタQ11,Q12の各ベースに与えられるととも
に、インバータIN11で反転されてトランジスタQ1
3,Q14の各ベースに与えられる。
【0036】今、用紙検知センサ13aから高レベル
(以下、“H”レベルと称する)の検知出力が入力され
たとすると、トランジスタQ11,Q14がオン状態、
トランジスタQ12,Q13がオフ状態となるため、移
動駆動モータ11aには図の左側から右側に流れる直流
電流が供給される。一方、用紙検知センサ13aから低
レベル(以下、“L”レベルと称する)の検知出力が入
力されたとすると、トランジスタQ12,Q13がオン
状態、トランジスタQ11,Q14がオフ状態となるた
め、移動駆動モータ11aには図の右側から左側に流れ
る直流電流が供給される。
【0037】このように、用紙検知センサ13aの検知
結果に応じて移動駆動モータ11aの回転方向が変わる
ため、搬送ローラ1aの移動方向を制御できることにな
る。なお、移動駆動モータ11aはインダンクタンス負
荷であり、駆動電圧を急激に遮断すると大きな逆起電力
が発生することから、この逆起電力によってトランジス
タQ11〜Q14が破壊されないようにダイオードD1
1〜D14が設けられている。すなわち、これらダイオ
ードD11〜D14は、逆起電力を吸収するフライホイ
ール・ダイオードとして作用する。
【0038】制御回路14bも、制御回路14aと全く
同様の回路構成となっている。すなわち、直流電源E2
1の正側と負側との間に直列に接続されたnpnトラン
ジスタQ21およびpnpトランジスタQ22と、同様
に直流電源E21の正側と負側との間に直列に接続され
たnpnトランジスタQ23およびpnpトランジスタ
Q24と、これら各トランジスタQ21〜Q24の各々
に対して逆方向に並列接続されたダイオードD21〜D
24と、トランジスタQ23,Q24の各ベースに対し
てトランジスタQ21,Q22の各ベースと逆相の入力
を与えるインバータIN21とから構成されている。
【0039】この制御回路14bにおいて、トランジス
タQ21,Q22の各エミッタ共通接続点に移動駆動モ
ータ11bの一端が接続され、トランジスタQ23,Q
24の各エミッタ共通接続点に移動駆動モータ11bの
他端が接続されている。そして、用紙検知センサ13b
から検知出力が入力されると、この検知出力は直接トラ
ンジスタQ21,Q22の各ベースに与えられるととも
に、インバータIN21で反転されてトランジスタQ2
3,Q24の各ベースに与えられる。トランジスタQ2
1〜Q24およびダイオードD21〜D24の作用につ
いては、制御回路14aの場合と同じであり、その説明
については重複するので省略する。
【0040】なお、用紙検知センサ13a,13bは、
一例として、発光ダイオード等の発光素子15a,15
bと、フォトトランジスタ等の受光素子16a,16b
との組み合わせによって構成されている。そして、用紙
検知センサ13a,13bが透過型の場合には、用紙2
の側端を検知したとき、発光素子15a,15bからの
照射光が用紙2によって遮られ、受光素子16a,16
bがオフ状態となるため、“H”レベルの検知結果を出
力する。一方、用紙2の側端を検知しないときは、発光
素子15a,15bからの照射光がそのまま受光素子1
6a,16bに入射し、受光素子16a,16bがオン
状態となるため、“L”レベルの検知結果を出力する。
【0041】用紙検知センサ13a,13bが反射型の
場合には逆に、用紙2の側端を検知したとき、発光素子
15a,15bからの照射光が用紙2で反射し、その反
射光が受光素子16a,16bに入射し、受光素子16
a,16bがオン状態となるため、“L”レベルの検知
結果を出力する。一方、用紙2の側端を検知しないとき
には、用紙2からの反射光の入射がなく、受光素子16
a,16bがオフ状態となるため、“L”レベルの検知
結果を出力する。用紙検知センサ13a,13bとして
は、これらの構成に限定されるものではなく、用紙2の
側端を検知できるものであれば良い。
【0042】上述したように、第1実施形態に係る用紙
整合装置においては、回転駆動モータ9を駆動源とする
搬送ローラ1a,1bを搬送方向において異なる位置に
設け、これら搬送ローラ1a,1bを移動駆動モータ1
1a,11bを駆動源とする用紙移動手段によって搬送
方向と交わる方向において移動可能に構成するととも
に、用紙側端基準位置上に用紙検知センサ13a,13
bを設け、用紙検知センサ13a(13b)が用紙2の
側端を検知していないときは、当該センサに対応する搬
送ローラ1a(1b)を用紙側端基準位置に近づく方向
に、また用紙2の側端を検知しているときは、離れる方
向に移動させるように移動駆動モータ11a,11bを
制御することで、搬送中の用紙2のスキューおよびサイ
ドレジを共に矯正できる。
【0043】特に、搬送ローラ1a,1bの双方を搬送
方向と交わる方向において移動可能とし、搬送中の用紙
2を図の時計回りおよび反時計回りの両方向に回転可能
な構成としたことで、用紙2のスキューおよびサイドレ
ジの矯正動作を素早く行うことができる。また、搬送ロ
ーラ1a,1bを同時に同方向に移動させることで、搬
送中の用紙2を平行移動させることができるので、用紙
側端基準位置から極端に離れた状態で用紙2が搬送され
てきた場合には、この機能を使って用紙2を用紙側端基
準位置まで平行移動させることができるので、スキュー
およびサイドレジの矯正動作に素早く移行できる。
【0044】また、制御回路14a,14bについて
は、用紙検知センサ13a,13bの検知結果に基づい
て移動駆動モータ11a,11bの駆動方向を制御する
だけで良く、演算処理などを全く必要としないため、制
御回路14a,14bを簡単な電子回路で構成できる。
なお、用紙2の通過後は、搬送ローラ1a,1bは、ホ
ームポジション(例えば、搬送ローラ1a,1bの可動
範囲の中間位置)に戻される。
【0045】図3は、本発明の第2実施形態を示す概略
構成図である。図3において、搬送ローラ41a,41
bが用紙42の搬送方向(図の矢印方向)と交わる方向
において異なる位置に設けられている。搬送ローラ41
a,41bは、同一の回転軸43に固定されている。回
転軸43は、その両端部においてフレーム44a,44
bに対して回転自在にかつその軸方向、即ち搬送方向と
交わる方向に移動可能に軸受45a,45bによって保
持されている。
【0046】回転軸43の搬送ローラ41a,41bの
近傍には、駆動ギヤ47a,47bが取り付けられてい
る。これら駆動ギヤ47a,47bには、中間ギヤ48
a,48bがそれぞ噛合している。これら中間ギヤ48
a,48bは、搬送ローラ41a,41bを回転駆動す
る駆動源となる回転駆動モータ49a,49bの各回転
軸に取り付けられている。回転駆動モータ49a,49
bとしては、サーボモータやステッピングモータなどが
用いられる。
【0047】以上の搬送ローラ41a,41b、回転軸
43、駆動ギヤ47a,47b、中間ギヤ48a,48
b、回転駆動モータ49a,49bおよびその周辺部材
により、用紙42に対してそれぞれ搬送力を付与する第
1,第2の用紙搬送手段が構成されている。この第1,
第2の用紙搬送手段は、回転駆動モータ49a,49b
によって搬送ローラ41a,41bの回転速度を個別に
制御可能であり、用紙42に対して独立した搬送速度を
付与できることから、用紙42を回転させる用紙回転手
段としての機能をも持つ。
【0048】すなわち、搬送ローラ41a,41bが共
に同じ速度で回転しているときは用紙搬送手段として機
能するが、搬送ローラ41aの回転速度が搬送ローラ4
1bのそれよりも速い場合には、用紙42を図の反時計
回り方向に回転させ、搬送ローラ41bの回転速度が搬
送ローラ41aのそれよりも速い場合には、用紙42を
図の時計回り方向に回転させる。
【0049】回転軸43の一方の端部には、軸方向に溝
が切られたギヤ50が取り付けられている。このギヤ5
0には、移動駆動モータ51の回転軸に取り付けられた
ギヤ52が噛合している。移動駆動モータ51として
は、DCモータなどが用いられる。この移動駆動モータ
51は、搬送ローラ41a,41bを搬送方向と交わる
方向に移動させる駆動源となる。
【0050】すなわち、移動駆動モータ51によってギ
ヤ52が回転駆動され、その回転運動がギヤ50を介し
て回転軸43に、移動駆動モータ51の回転方向に応じ
た方向の直線運動として伝達されることで、回転軸43
に固定された搬送ローラ41a,41bが搬送方向と交
わる方向に移動する。以上の搬送ローラ41a,41
b、回転軸43、ギヤ50、移動駆動モータ51、ギヤ
52およびその周辺部材により、用紙42を移動させる
用紙移動手段が構成されている。
【0051】ところで、搬送ローラ41a,41bはそ
れぞれ図示せぬ従動ローラと対をなし、搬送ローラ41
a,41bと従動ローラとの間に用紙42を把持しつつ
搬送するように構成されている。従動ローラは、用紙4
2の回転動作や移動動作を容易にするために、搬送ロー
ラ41a,41bに連動して軸方向に移動可能な構成が
採られる。ただし、必ずしも軸方向に移動自在な構成と
する必要はなく、軸方向において固定とした構成を採る
場合には、用紙42が滑りやすいような材質のローラ、
例えばプラスチック製のローラを従動ローラとして用い
れば良い。
【0052】フレーム44b側には、搬送方向において
異なる位置に2つの用紙検知センサ53a,53bが、
用紙42の側端を検知する用紙側端検知手段として設け
られている。これら用紙検知センサ53a,53bの配
設位置が用紙側端基準位置となる。用紙検知センサ53
a,53bとしては、発光素子と受光素子との組み合わ
せからなる光学センサなどが用いられる。
【0053】これら用紙検知センサ53a,53bの各
検知出力は共に、制御回路54a,54bに供給され
る。制御回路54aは、用紙検知センサ53a,53b
の検知結果に基づいて回転駆動モータ49a,49bの
回転速度の制御を行う。制御回路54bは、用紙検知セ
ンサ53a,53bの検知結果に基づいて移動駆動モー
タ51の回転方向、即ち搬送ローラ41a,41bの移
動方向の制御を行う。これら制御回路54a,54bの
具体的な制御ロジックを表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】すなわち、用紙検知センサ53a,53b
が共に用紙42の側端を検知しない(用紙無し)とき
(case1の場合)は、この用紙検知センサ53a,
53bの各検知出力を受けて制御回路54aは、回転駆
動モータ49a,49bを共に標準速度で回転駆動す
る。また、制御回路54bは、移動モータ51を図のc
cw方向に回転駆動する。これにより、回転軸43が図
の左方向に移動し、搬送ローラ41a,41bを介して
用紙42を用紙検知センサ53a,53bがその側端を
検知する位置まで平行移動させる。
【0056】用紙検知センサ53a,53bが共に用紙
42の側端を検知した(用紙有り)とき(case2の
場合)は、この用紙検知センサ53aq,53bの各検
知出力を受けて制御回路54aは、回転駆動モータ49
a,49bを共に標準速度で回転駆動する。また、制御
回路54bは、移動モータ51を図のcw方向に回転駆
動する。これにより、回転軸43が図の右方向に移動
し、搬送ローラ41a,41bを介して用紙42を用紙
検知センサ53a,53bがその側端を検知しない位置
まで平行移動させる。
【0057】用紙検知センサ53aが用紙42の側端を
検知し(用紙有り)、用紙検知センサ53bが検知しな
い(用紙無し)とき(case3の場合)は、この用紙
検知センサ53a,53bの各検知出力を受けて制御回
路54aは、回転駆動モータ49aを高速で回転駆動
し、回転駆動モータ49bを標準速度で回転駆動する。
この場合には、制御回路54bは移動駆動モータ51を
停止させる。これにより、搬送ローラ41aの搬送速度
の方が搬送ローラ41bのそれよりも早くなるので、搬
送中の用紙42は図の反時計回り方向に回転する。
【0058】用紙検知センサ53aが用紙42の側端を
検知せず(用紙無し)、用紙検知センサ53bが検知し
た(用紙有り)とき(case4の場合)は、この用紙
検知センサ53a,53bの各検知出力を受けて制御回
路54aは、回転駆動モータ49aを標準速度で回転駆
動し、回転駆動モータ49bを高速で回転駆動する。こ
の場合にも、制御回路54bは移動駆動モータ51を停
止させる。これにより、搬送ローラ41bの搬送速度の
方が搬送ローラ41aのそれよりも早くなるので、搬送
中の用紙42は図の時計回り方向に回転する。
【0059】図4は、回転駆動モータ49a,49bと
して例えばステッピングモータを用いた場合の制御回路
54aの構成の一例を示す回路図である。ここで、回転
駆動モータ49a,49bとして用いたステッピングモ
ータはその総回転角が入力パルスの総数に比例し、その
回転速度が入力パルス信号のパルスレートに比例する特
性を有するモータである。
【0060】図4において、回転駆動モータ49a,4
9bの各駆動系は、一定周期のパルス信号を発生するク
ロックパルスジェネレータ61a,61bと、これらク
ロックパルスジェネレータ61a,61bから発生され
るパルス信号の周波数を変化させる周波数可変回路62
a,62bと、クロックパルスジェネレータ61a,6
1bから与えられるパルス信号に基づいてステッピング
モータの各励磁相(励磁コイル)に駆動信号を分配する
励磁相制御回路63a,63bと、各モータ49a,4
9bをその励磁電流を適宜増幅しつつ駆動する電力増幅
回路64a,64bとから構成されている。
【0061】一方、2つの用紙検知センサ53a,53
bの各検知出力は、EX‐OR(排他的論理和)回路6
5の2入力となるとともに、2入力AND(論理積)回
路66a,66bの各一方の入力となる。EX‐OR回
路65の出力は、AND回路66a,66bの各他方の
入力となる。AND回路66a,66bの各出力は、周
波数可変回路62a,62bの制御入力となる。周波数
可変回路62a,62bは、AND回路66a,66b
の各出力の論理に応じて、クロックパルスジェネレータ
61a,61bから発生されるパルス信号の周波数を2
段階に切り替える構成となっている。
【0062】ここで、2つの用紙検知センサ53a,5
3bからは、用紙有りのとき“H”レベルの検知出力
が、用紙無しのとき“L”レベルの検知出力がそれぞれ
出力されるものとすると、表3の制御ロジックにおい
て、共に用紙無しのとき(case1の場合)又は用紙
有りのとき(case2の場合)は、EX‐OR回路6
5の出力が“L”レベルとなり、AND回路66a,6
6bの出力が共に“L”レベルとなるため、周波数可変
回路62a,62bはクロックパルスジェネレータ61
a,61bから発生されるパルス信号の周波数を、標準
速度に対応した周波数に設定する。
【0063】次に、用紙検知センサ53aの検知出力が
用紙有り、用紙検知センサ53bの検知出力が用紙無し
のとき(case3の場合)には、EX‐OR回路65
の出力が“H”レベルとなり、AND回路66aの出力
が“H”レベル、AND回路66bの出力が“L”レベ
ルとなるため、周波数可変回路62aはクロックパルス
ジェネレータ61aから発生されるパルス信号の周波数
を、高速に対応した周波数に設定し、周波数可変回路6
2bはクロックパルスジェネレータ61bから発生され
るパルス信号の周波数を、標準速度に対応した周波数に
保つ。
【0064】一方、用紙検知センサ53aの検知出力が
用紙無し、用紙検知センサ53bの検知出力が用紙有り
のとき(case4の場合)には、EX‐OR回路65
の出力が“H”レベルとなり、AND回路66aの出力
が“L”レベル、AND回路66bの出力が“H”レベ
ルとなるため、周波数可変回路62aはクロックパルス
ジェネレータ61aから発生されるパルス信号の周波数
を、標準速度に対応した周波数に保ち、周波数可変回路
62bはクロックパルスジェネレータ61bから発生さ
れるパルス信号の周波数を、高速に対応した周波数に設
定する。
【0065】このように、2つの用紙検知センサ53
a,53bのいずれか一方が用紙42の側端を検知した
場合、即ち用紙検知センサ53a,53bの各検知出力
が不一致の場合において、これら用紙検知センサ53
a,53bの各検知出力に基づいてクロックパルスジェ
ネレータ61a,61bから発生されるパルス信号の周
波数を切り替えることで、回転駆動モータ(ステッピン
グモータ)49a,49bの回転速度を標準速度/高速
の各モードに切り替えることができる。
【0066】なお、移動駆動モータ51を制御する制御
回路54bについては、第2実施形態における制御回路
34の回路構成と基本的に同じであるので、ここではそ
の説明を省略する。ただし、本実施形態の場合には、表
3から明らかなように、2つの用紙検知センサ53a,
53bが共に用紙42を検知したとき又は検知しないと
きに、移動駆動モータ51の回転方向を制御する必要が
あることから、用紙検知センサ53a,53bの各検知
出力が一致したときにのみ直流電源E31から電源電圧
を供給するように構成すれば良い。このとき、用紙検知
センサ53a,53bの各検知出力は同論理であること
から、制御回路54bの制御入力として用紙検知センサ
53a,53bの各検知出力の一方のみを与えれば良
い。
【0067】上述したように、第2実施形態に係る用紙
整合装置においては、回転駆動モータ49a,49bを
各々駆動源とする搬送ローラ41a,41bを搬送方向
と交わる方向において異なる位置に設け、用紙42に対
して独立した搬送速度を付与するように構成するととも
に、用紙側端基準位置上に用紙検知センサ53a,53
bを設け、これら用紙検知センサ53a,53bのう
ち、用紙検知センサ53aのみが用紙42を検知したと
きは回転駆動モータ49aを高速駆動し、用紙検知セン
サ53bのみが用紙42を検知したときは回転駆動モー
タ49bを高速駆動するように制御することで、搬送中
の用紙42のスキューおよびサイドレジを共に矯正でき
る。
【0068】また、搬送ローラ41a,41bを移動駆
動モータ51を駆動源とする用紙移動手段によって搬送
方向と交わる方向において移動可能に構成し、用紙検知
センサ53a,53bが共に用紙42の側端を検知して
いないときは搬送ローラ41a,41bを用紙側端基準
位置に近づく方向に、また用紙42の側端を検知してい
るときは、離れる方向に移動させるように移動駆動モー
タ51を制御することにより、搬送中の用紙42を平行
移動させることができるので、用紙側端基準位置から極
端に離れた状態で用紙42が搬送されてきた場合には、
この機能を使って用紙42を用紙側端基準位置まで平行
移動させることができるので、スキューおよびサイドレ
ジの矯正動作に素早く移行できる。
【0069】また、制御回路54a,54bについて
は、用紙検知センサ53a,53bの検知結果に基づい
て回転駆動モータ49a,49bの回転速度および移動
駆動モータ51の駆動方向を制御するだけで良く、演算
処理などを全く必要としないため、第1実施形態の場合
と同様に、制御回路54a,54bを簡単な電子回路で
構成できる。なお、用紙42の通過後は、搬送ローラ4
1a,41bは、ホームポジション(例えば、搬送ロー
ラ41a,41bの可動範囲の中間位置)に戻される。
【0070】図5は、本発明の第3実施形態を示す概略
構成図であって、基本的な構成は第1実施形態の場合と
同じであり、図中、図1と同等部分には同一符号を付し
て示してある。本実施形態において、第1実施形態と異
なるのは、搬送方向前方に用紙検知センサ91を配する
とともに、制御回路14a,14bを用紙検知センサ1
3a,13bおよび用紙検知センサ91の各検知出力に
基づいて移動駆動モータ11a,11bの回転方向を制
御するように構成した点である。制御回路14a,14
bの具体的な制御ロジックを表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】表3から明らかなように、制御回路14
a,14bは用紙検知センサ13a,13bの各検知出
力に基づいて全く同じ動作を行うことから、以下では制
御回路14aについてのみ説明する。先ず、用紙検知セ
ンサ91が用紙2を検知しない(用紙無し)状態におい
て、用紙検知センサ13aが用紙2の側端を検知しない
(用紙無し)とき(case1の場合)は、この用紙検
知センサ13aを検知出力を受けて制御回路14aは移
動駆動モータ11aを図のccw方向に高速駆動する。
これにより、回転軸3aが図の左方向に高速移動し、搬
送ローラ1aを介して用紙2を用紙検知センサ13aが
その側端を検知する位置まで移動させる。
【0073】同様に、用紙検知センサ91が用紙2を検
知しない(用紙無し)状態において、用紙検知センサ1
3aが用紙2の側端を検知した(用紙有り)とき(ca
se2の場合)は、この用紙検知センサ13aを検知出
力を受けて制御回路14aは移動駆動モータ11aを図
のcw方向に高速駆動する。これにより、回転軸3aが
図の右方向に高速移動し、搬送ローラ1aを介して用紙
2を用紙検知センサ13aがその側端を検知しない位置
まで移動させる。
【0074】次に、用紙検知センサ91が用紙2を検知
した(用紙有り)状態において、用紙検知センサ13a
が用紙2の側端を検知しない(用紙無し)とき(cas
e3の場合)は、この用紙検知センサ13aを検知出力
を受けて制御回路14aは移動駆動モータ11aを図の
ccw方向に低速駆動する。これにより、回転軸3aが
図の左方向に低速移動し、搬送ローラ1aを介して用紙
2を用紙検知センサ13aがその側端を検知する位置ま
で移動させる。
【0075】同様に、用紙検知センサ91が用紙2を検
知した(用紙有り)状態において、用紙検知センサ13
aが用紙2の側端を検知した(用紙有り)とき(cas
e4の場合)は、この用紙検知センサ13aを検知出力
を受けて制御回路14aは移動駆動モータ11aを図の
cw方向に低速駆動する。これにより、回転軸3aが図
の右方向に低速移動し、搬送ローラ1aを介して用紙2
を用紙検知センサ13aがその側端を検知しない位置ま
で移動させる。
【0076】以上の制御を行う制御回路14a,14b
の回路構成については、基本的には第1実施形態の場合
と同じである。ただし、用紙検知センサ91による用紙
2の検知の有無(用紙有り/無し)に応じて移動駆動モ
ータ11a,11bの回転速度を低速モード/高速モー
ドに切り替える必要がある点で第1実施形態の場合と異
なることから、図2の回路構成において、直流電源E1
1,E21から供給する電源電圧を用紙検知センサ91
の検知出力に応じて2段階に切り替える構成とすれば良
い。
【0077】上述したように、第3実施形態に係る用紙
整合装置においては、第1実施形態の構成に加え、用紙
2の搬送方向前方に用紙検知センサ91を設け、この用
紙検知センサ91の検知出力に基づいて移動駆動モータ
11a,11bの回転速度を低速モード/高速モードに
切り替えるようにしたことで、先ず用紙検知センサ91
が用紙2を検知しない段階では高速にてスキューおよび
サイドレジの矯正が行われ、用紙検知センサ91が用紙
2を検知した段階では低速にて再度スキューおよびサイ
ドレジの矯正が行われるので、第1実施形態の場合より
もスキューおよびサイドレジの矯正を迅速に行うことが
できるとともに、位置精度をさらに向上できる。
【0078】なお、本実施形態においては、第1実施形
態をもとにして構成した場合について説明したが、第2
実施形態についても同様な構成が可能である。
【0079】以上説明した第1〜第3実施形態において
は、用紙側端基準位置を1箇所に設定し、この用紙側端
基準位置を基準にして各サイズの用紙を搬送する構成の
用紙整合装置に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、各サイズの用紙を常に搬送
路の中心を位置させて搬送する構成の用紙整合装置にも
同様に適用可能である。以下、この場合の実施形態につ
いて説明する。
【0080】図6は、本発明の第4実施形態を示す概略
構成図であって、基本的な構成は第1実施形態と同じで
あり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示し
てある。本実施形態において、第1実施形態と異なるの
は、用紙2のサイズに対応した例えば第1〜第3の用紙
側端基準位置の3箇所に用紙検知センサ13-1a,13
-1b〜13-3a,13-3bを配するとともに、制御回路
14a,14bを用紙基準位置判定回路93からの判定
情報に対応するセンサ出力を用いて移動駆動モータ11
a,11bの回転方向を制御するように構成した点であ
る。
【0081】すなわち、用紙基準位置判定回路93は、
外部から与えられる用紙サイズやジョブ(Job)情報
に基づいて搬送中の用紙2の用紙側端基準位置を判定
し、その判定情報を制御回路14a,14bに供給す
る。これら制御回路14a,14bは、3系統の用紙検
知センサ13-1a,13-1b〜13-3a,13-3bの各
検知出力のうち、用紙基準位置判定回路93からの判定
情報に対応した検知出力を用いて移動駆動モータ11
a,11bの回転方向の制御を行う。
【0082】これにより、3系統の用紙検知センサ13
-1a,13-1b〜13-3a,13-3bのうちの1系統を
基準として、第1実施形態の場合と同様の処理によって
スキューおよびサイドレジの矯正が行われる。その結
果、搬送中の用紙2は、スキューおよびサイドレジが矯
正され、かつそのサイズに関係なく搬送路の中心に位置
した状態で搬送されることになる。
【0083】上述したように、第4実施形態に係る用紙
整合装置においては、複数の用紙側端基準位置にそれぞ
れ用紙検知手段を配し、搬送中の用紙のサイズに対応し
た用紙検知手段の検知結果に基づいて搬送中の用紙の回
転制御を行うことで、各サイズの用紙を常に搬送路の中
心を位置させて搬送する構成の用紙整合装置において
も、スキューおよびサイドレジの矯正を行うことができ
る。
【0084】なお、3系統の用紙検知センサ13-1a,
13-1b〜13-3a,13-3bとしては、各々独立した
センサを用いても良く、またセンサ13-1a,13-2
a,13-3aとセンサ13-1b,13-2b,13-3bを
それぞれ一体化したセンサ、例えばCCDラインセンサ
を用いることも可能である。CCDラインセンサを用い
た場合には、第1〜第3の用紙側端基準位置に対応した
画素情報を用いることになる。さらに、1系統の用紙検
知センサ13a.13bを搬送方向と交わる方向におい
て移動可能に構成し、用紙基準位置判定回路93からの
判定情報に基づいてその位置を用紙サイズに対応した位
置に設定するように構成することも可能である。
【0085】また、本実施形態においては、第1実施形
態をもとにして構成した場合について説明したが、第2
実施形態についても同様な構成が可能である。
【0086】図7は、本発明の第5実施形態を示す概略
構成図であって、基本的な構成は第1実施形態と同じで
あり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示し
てある。上述した第4実施形態の場合には、用紙2のサ
イズに対応した例えば第1〜第3の用紙側端基準位置の
3箇所に用紙検知センサ13-1a,13-1b〜13-3
a,13-3bを配する構成を採っている。
【0087】これに対し、本実施形態においては、搬送
ローラ1a,1b、回転軸3a,3b、ギヤ10a,1
0b、移動駆動モータ11a,11b、ギヤ12a,1
2bおよびその周辺部材が、移動駆動モータ11a,1
1bの同方向駆動時に、用紙2を移動させる用紙移動手
段を構成することに着目し、この用紙移動手段を用いて
スキューおよびサイドレジの矯正が行われた用紙2を用
紙サイズに対応した位置まで移動させる構成を採ってい
る。
【0088】すなわち、制御回路14a,14bは、次
工程との間のある地点に用紙2が達するまでは、第1実
施形態の場合と同様に、用紙検知センサ13a,13b
の検知結果に基づいて、搬送中の用紙2のスキューおよ
びサイドレジを矯正するための処理を行い、その後は、
用紙基準位置判定回路94からの判定情報に基づいて用
紙サイズに対応した位置まで用紙2を搬送させるべく移
動駆動モータ11a,11bの回転方向および回転量
(即ち、用紙2の移動方向および移動量)の制御を行
う。
【0089】なお、用紙基準位置判定回路94は、第4
実施形態における用紙基準位置判定回路93と同様に、
外部から与えられる用紙サイズやジョブ情報に基づいて
搬送中の用紙2の用紙側端基準位置を判定し、その判定
情報を制御回路14a,14bに供給する。
【0090】上述したように、第5実施形態に係る用紙
整合装置においては、スキューおよびサイドレジの矯正
が行われた搬送中の用紙を、用紙移動手段を用いて搬送
方向と交わる方向において用紙サイズに対応した位置ま
で移動させることで、各サイズの用紙を常に搬送路の中
心を位置させて搬送する構成の用紙整合装置において
も、スキューおよびサイドレジの矯正を行うことがで
き、また用紙検知手段が1系統で済むため、第4実施形
態の場合に比べて安価に構成できる。
【0091】なお、本実施形態においては、第1実施形
態をもとにして構成した場合について説明したが、搬送
中の用紙を搬送方向と交わる方向に移動させる用紙移動
手段を持つ第2実施形態についても同様な構成が可能で
ある。
【0092】次に、上述した第1〜第5実施形態に係る
用紙整合装置を備える画像形成装置における当該用紙整
合装置の配置例について説明する。
【0093】図8(A),(B)は、用紙の片面にのみ
画像形成が可能な画像形成装置において、例えば第1実
施形態に係る用紙整合装置を配置する場合の配置例を示
す配置図である。図8(A),(B)において、給紙部
101から給紙ローラ101aによって送り出された用
紙は、搬送ローラ102,103によって画像形成部1
04に搬送され、ここで画像形成が行われ、次に定着部
105に供給されて定着処理が行われた後、次工程に送
り出される。
【0094】かかる構成の画像形成装置において、図8
(A)の配置例では、搬送ローラ102,103を用紙
整合装置の搬送ローラに兼用し、画像形成部102の直
前の搬送路中に第1実施形態に係る用紙整合装置を配し
た構成をとっている。図8(A)において、搬送ローラ
102,103が第1実施形態における搬送ローラ1
a,1bに相当し、用紙検知センサ106,107が第
1実施形態における用紙検知センサ13a,13bに相
当する(図1を参照)。
【0095】図8(B)の配置例では、給紙部101の
給紙ローラ101aと搬送ローラ102を用紙整合装置
の搬送ローラに兼用し、給紙部101の直後の搬送路中
に第1実施形態に係る用紙整合装置を配した構成をとっ
ている。図8(B)において、給紙ローラ101a,搬
送ローラ102が第1実施形態における搬送ローラ1
a,1bに相当し、用紙検知センサ106,107が第
1実施形態における用紙検知センサ13a,13bに相
当する(図1を参照)。
【0096】なお、図8(A),(B)では、第1実施
形態に係る用紙整合装置の配置例について示したが、第
実施形態、第4実施形態および第5実施形態に係る用
紙整合装置についても、同様の配置が可能である。ま
た、他の配置例としては、原稿送り装置において原稿読
み取り部の上流に配置する例や、後処理装置において穴
開け加工部の上流に配置する例なども可能である。
【0097】図9(A),(B),(C)は、用紙の両
面に画像形成が可能な画像形成装置において、例えば第
1実施形態に係る用紙整合装置を配置する場合の配置例
を示す配置図である。図9(A),(B),(C)にお
いて、給紙部101から給紙ローラ101aによって送
り出された用紙は、搬送ローラ102,103によって
画像形成部104に搬送され、ここで画像形成が行わ
れ、次に定着部105に供給されて定着処理が行われた
後、片面印字の場合には排出用搬送ローラ111,11
2によって次工程に送り出され、両面印字の場合には手
前側の排出用搬送ローラ111によって反転ローラ11
3,114に送られ、ここで反転された後、両面印字用
搬送ローラ115,116によって再度搬送ローラ10
2,103に送り出される。
【0098】かかる構成の画像形成装置において、図9
(A)の配置例では、両面印字用搬送ローラ115,1
16を用紙整合装置の搬送ローラに兼用し、反転された
用紙の搬送路中に第1実施形態に係る用紙整合装置を配
した構成をとっている。図9(A)において、両面印字
用搬送ローラ115,116が第1実施形態における搬
送ローラ1a,1bに相当し、用紙検知センサ117,
118が第1実施形態における用紙検知センサ13a,
13bに相当する(図1を参照)。
【0099】図9(B)の配置例では、排出用搬送ロー
ラ111,112を用紙整合装置の搬送ローラに兼用
し、定着部105の直後の搬送路中に第1実施形態に係
る用紙整合装置を配した構成をとっている。図9(B)
において、排出用搬送ローラ111,112が第1実施
形態における搬送ローラ1a,1bに相当し、用紙検知
センサ117,118が第1実施形態における用紙検知
センサ13a,13bに相当する(図1を参照)。
【0100】図9(C)の配置例では、反転ローラ11
3,114を用紙整合装置の搬送ローラに兼用し、用紙
反転のための搬送路中に第1実施形態に係る用紙整合装
置を配した構成をとっている。図9(C)において、両
面印字用搬送ローラ115,116が第1実施形態にお
ける搬送ローラ1a,1bに相当し、反転ローラ11
3,114が第1実施形態における用紙検知センサ13
a,13bに相当する(図1を参照)。
【0101】なお、図9(A),(B),(C)では、
第1実施形態に係る用紙整合装置の配置例について示し
たが、第3実施形態、第4実施形態および第5実施形態
に係る用紙整合装置についても、同様の配置が可能であ
る。また、他の配置例としては、原稿送り装置において
原稿読み取り部の上流に配置する例や、後処理装置にお
いて穴開け加工部の上流に配置する例なども可能であ
る。
【0102】図10(A),(B)は、用紙の片面にの
み画像形成が可能な画像形成装置において、例えば第2
実施形態に係る用紙整合装置を配置する場合の配置例を
示す配置図である。図10(A)の配置例では、搬送ロ
ーラ103を用紙整合装置の搬送ローラに兼用し、画像
形成部102の直前の搬送路中に第3実施形態に係る用
紙整合装置を配した構成をとっている。図10(A)に
おいて、搬送ローラ103が第2実施形態における搬送
ローラ41a,41bに相当し、用紙検知センサ12
1,122が第2実施形態における用紙検知センサ53
a,53bに相当する(図3を参照)。
【0103】図10(B)の配置例では、給紙部101
の給紙ローラ101aを用紙整合装置の搬送ローラに兼
用し、給紙部101の直後の搬送路中に第3実施形態に
係る用紙整合装置を配した構成をとっている。図10
(B)において、給紙ローラ101aが第2実施形態に
おける搬送ローラ41a,41bに相当し、用紙検知セ
ンサ121,122が第2実施形態における用紙検知セ
ンサ53a,53bに相当する(図3を参照)。
【0104】なお、図10(A),(B)では、第3実
施形態に係る用紙整合装置の配置例について示したが、
第4実施形態に係る用紙整合装置についても、同様の配
置が可能である。また、他の配置例としては、原稿送り
装置において原稿読み取り部の上流に配置する例や、後
処理装置において穴開け加工部の上流に配置する例など
も可能である。
【0105】図11(A),(B),(C)は、用紙の
両面に画像形成が可能な画像形成装置において、例えば
第2実施形態に係る用紙整合装置を配置する場合の配置
例を示す配置図である。図11(A)の配置例では、両
面印字用搬送ローラ116を用紙整合装置の搬送ローラ
に兼用し、反転された用紙の搬送路中に第3実施形態に
係る用紙整合装置を配した構成をとっている。図11
(A)において、両面印字用搬送ローラ116が第3実
施形態における搬送ローラ41a,41bに相当し、用
紙検知センサ123,124が第3実施形態における用
紙検知センサ53a,53bに相当する(図3を参
照)。
【0106】図11(B)の配置例では、排出用搬送ロ
ーラ112を用紙整合装置の搬送ローラに兼用し、定着
部105の直後の搬送路中に第2実施形態に係る用紙整
合装置を配した構成をとっている。図11(B)におい
て、排出用搬送ローラ112が第2実施形態における搬
送ローラ41a,41bに相当し、用紙検知センサ12
3,124が第2実施形態における用紙検知センサ53
a,53bに相当する(図3を参照)。
【0107】図11(C)の配置例では、反転ローラ1
13を用紙整合装置の搬送ローラに兼用し、用紙反転の
ための搬送路中に第3実施形態に係る用紙整合装置を配
した構成をとっている。図11(C)において、反転ロ
ーラ113が第3実施形態における搬送ローラ41a,
41bに相当し、用紙検知センサ123,124が第3
実施形態における用紙検知センサ53a,53bに相当
する(図3を参照)。
【0108】なお、図11(A),(B),(C)で
は、第3実施形態に係る用紙整合装置の配置例について
示したが、第4実施形態に係る用紙整合装置について
も、同様の配置が可能である。また、他の配置例として
は、原稿送り装置において原稿読み取り部の上流に配置
する例や、後処理装置において穴開け加工部の上流に配
置する例なども可能である。
【0109】また、上述した各配置例をとる画像形成装
置において、各実施形態に係る用紙整合装置における制
御回路は、当該用紙整合装置によってスキューやサイド
レジを矯正されつつ搬送されている用紙が、印字部(図
示せず)に到達する前の所定の位置で、用紙回転手段に
よる用紙の回転および用紙移動手段による用紙の移動を
終了するように、その制御を停止する。このようにする
ことにより、用紙整合装置の下流に位置する印字部に到
達した用紙、あるいは当該印字部で印字が開始された用
紙に対して用紙整合装置によって整合処理が行われるの
を回避できるので、印字動作を良好に行うことができ
る。
【0110】さらに、各実施形態に係る用紙整合装置に
おける制御回路は、当該用紙整合装置によってスキュー
やサイドレジを矯正されつつ搬送されている用紙が、当
該用紙整合装置の下流側に位置する軸方向の動きが規制
されている搬送ローラ等の用紙搬送手段に到達する前の
所定の位置で、用紙回転手段による用紙の回転および用
紙移動手段による用紙の移動を終了するように、その制
御を停止する。このようにすることにより、用紙整合装
置の下流側の用紙搬送手段に到達し、回転および移動が
不可能な状態の用紙に対して用紙整合装置によって整合
処理が行われるのを回避できるので、整合が済んだ用紙
をその状態を維持しつつ良好に搬送することができる。
【0111】なお、いずれの場合にも、搬送中の用紙が
上記所定の位置に到来したことを検知するには、当該所
定の位置に用紙検知センサを配置し、その用紙検知セン
サの検知出力を用いる方法、あるいは用紙の搬送速度は
決まっていることから、例えば給紙部の給紙ローラ付近
に設けられたセンサが、用紙の送り出しを検知した時点
から時間の計測を開始し、その計測時間が用紙の搬送速
度から求まる上記所定の位置までの搬送時間に達したか
否かを判定する方法などが考えられる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による用紙
整合装置においては、第1および第2の用紙搬送手段を
搬送方向において異なる位置に設け、これら用紙搬送手
段を搬送方向と交わる方向において移動可能に構成する
とともに、第1および第2の用紙搬送手段による用紙の
搬送路中に用紙の側端が存在するか否かを常時検知する
第1および第2の用紙側端検知手段を設け、これら用紙
側端検知手段の検出結果に基づいて、第1および第2の
用紙搬送手段を逆方向に移動させて搬送中の用紙を回転
させるようにしたことにより、スキューとサイドレジを
同時に矯正でき、しかも常に矯正しているため搬送ロー
ラが磨耗しても性能に影響を及ぼすことがない。
【0113】本発明による他の用紙整合装置において
は、第1および第2の用紙搬送手段を搬送方向と交わる
方向において異なる位置に設け、用紙に対して独立した
搬送速度を付与するように構成するとともに、第1およ
び第2の用紙搬送手段による用紙の搬送路中に用紙の側
端が存在するか否かを常時検知する第1および第2の
紙側端検知手段を設け、第1および第2の用紙側端検知
手段の一方のみが用紙を検知したときは第1および第2
の用紙搬送手段の一方の搬送速度を他方の搬送速度より
も高速にし、第1および第2の用紙側端検知手段の両方
が用紙を検知したときは第1および第2の用紙搬送手段
の各搬送速度を同じにするようにしたことにより、搬送
中の用紙のスキューおよびサイドレジを共に矯正でき
る。
【0114】また、上記のいずれの用紙整合装置におい
ても、用紙の側端を基準に合わせるため、両面印字の際
に第1面と第2面の画像ずれがなく、しかも用紙を突き
当てないため、用紙の厚みや剛性が性能に影響すること
がないとともに、衝突音が発生することもない。さら
に、用紙を停止させないため、生産性が高い。さらにま
た、スキューおよびサイドレジの矯正に際し、演算の必
要が全く無いため、簡単なスイッチング回路で制御で
き、安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】 第1実施形態に係る制御回路の構成の一例を
示す回路図である。
【図3】 本発明の第2実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図4】 第2実施形態に係る制御回路の構成の一例を
示す回路図である。
【図5】 本発明の第3実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図6】 本発明の第4実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図7】 本発明の第実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図8】 用紙整合装置の配置例を示す配置図(その
1)である。
【図9】 用紙整合装置の配置例を示す配置図(その
2)である。
【図10】 用紙整合装置の配置例を示す配置図(その
3)である。
【図11】 用紙整合装置の配置例を示す配置図(その
4)である。
【符号の説明】
1a,1b,41a,41b…搬送ローラ、2,42…
用紙、9,49a,49b…回転駆動モータ、11a,
11b,51…移動駆動モータ、13a,13b,53
a,53b,83,91…用紙検知センサ、14a,1
4b,54a,54b…制御回路、93,94…用紙基
準位置判定回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 9/00 - 9/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を搬送する用紙搬送手段と、 用紙を回転させる用紙回転手段と、搬送方向において異なる 位置に配置され、前記用紙搬送
    手段により搬送される用紙の側端が存在するか否かを検
    知する第1および第2の用紙側端検知手段と、 前記第1および第2の用紙側端検知手段の検知結果に基
    づいて前記用紙回転手段による回転方向を制御する制御
    手段とを備え、 前記用紙搬送手段および前記用紙回転手段は、搬送方向
    において異なる位置に設けられ、用紙に対してそれぞれ
    搬送力を付与する第1および第2の用紙搬送手段と、前
    記第1および第2の用紙搬送手段をそれぞれ独立に搬送
    方向と交わる方向に移動させる第1および第2の移動手
    段とを有し、 前記制御手段は、前記第1および第2の用紙側端検知手
    段の検知結果に基づいて前記第1および第2の移動手段
    による移動方向を逆方向に制御することを特徴とする用
    紙整合装置。
  2. 【請求項2】 用紙を搬送する用紙搬送手段と、 用紙を回転させる用紙回転手段と、搬送方向において異なる 位置に配置され、前記用紙搬送
    手段により搬送される用紙の側端が存在するか否かを検
    知する第1および第2の用紙側端検知手段と、 前記第1および第2の用紙側端検知手段の検知結果に基
    づいて前記用紙回転手段による回転方向を制御する制御
    手段とを備え、 前記用紙搬送手段および前記用紙回転手段は、搬送方向
    と交わる方向において異なる位置に設けられ、用紙に対
    して独立した搬送速度を付与する第1および第2の用紙
    搬送手段を有し、 前記制御手段は、前記第1および第2の用紙側端検知手
    段の一方のみが用紙を検知したときは前記第1および第
    2の用紙搬送手段の一方の搬送速度を他方の搬送速度よ
    りも高速にし、前記第1および第2の用紙側端検知手段
    の両方が用紙を検知したときは前記第1および第2の用
    紙搬送手段の各搬送速度を同じにすることを特徴とする
    用紙整合装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙搬送手段よりも搬送方向前方に
    配置され、前記用紙搬送手段よって搬送されてきた用紙
    の先端を検知する用紙先端検知手段を備え、 前記制御手段は、前記用紙側端検知手段の検知結果に基
    づく制御を、前記用紙先端検知手段の検知出力に基づい
    て前記用紙回転手段の回転速度を高速モードおよび低速
    モードのいずれか一方に切り替えることを特徴とする
    求項1または2記載の用紙整合装置。
  4. 【請求項4】 前記用紙側端検知手段は、搬送方向と交
    わる方向において複数箇所に設けられていることを特徴
    とする請求項1または2記載の用紙整合装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙側端検知手段は、搬送方向と交
    わる方向において移動可能であることを特徴とする請求
    項1または2記載の用紙整合装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    に記載の用紙整合装置を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記用紙整合装置を印字部の上流部に配
    置したことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記印字部に用紙が到
    達する前に前記用紙回転手段による用紙の回転を終了す
    るように制御することを特徴とする請求項7記載の画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 前記用紙整合装置を両面印字用の搬送路
    に配置したことを特徴とする請求項記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記用紙整合装置の
    下流側に位置する軸方向の動きを規制されている用紙搬
    送手段に用紙に到達する前に前記用紙回転手段による用
    紙の回転を終了するように制御することを特徴とする
    求項9記載の画像形成装置。
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