JP3879434B2 - 用紙整合装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等の画像形成装置に用いられる用紙整合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置において、搬送中の用紙がスキュー(斜行)したり、搬送方向と直交する方向に位置ずれしたりすると、用紙に対して画像がずれた状態で形成されることになる。特に、両面コピー機能をもつ複写機等においては、用紙の第1面に画像を形成した後、用紙反転部で用紙を表裏反転してから第2面に画像を形成するため、上述のように用紙にスキューや位置ずれが生じていると、第1面と第2面の画像がずれてしまう。
【0003】
このため、搬送中の用紙のスキューや、搬送方向と直交する方向における用紙の位置ずれ、即ちサイドレジストレーション(以下、サイドレジと略称する)などを補正するための用紙整合装置が用いられている。用紙整合装置には、用紙の側端をガイド部材に突き当てるサイドレジ基準による整合方式と、用紙の先端をストッパー部材に突き当てるリードレジ基準による整合方式が知られている。
【0004】
しかしながら、サイドレジ基準による整合方式では、ガイド部材への突き当てによる用紙の座屈などで補正精度が悪化するなどの問題があり、リードレジ基準による整合方式では、サイドレジ合わせができないうえ、ストッパー部材への突き当てによる衝突音の発生や生産性の低下などの問題があり、いずれの整合方式を採用した用紙整合装置でも満足のいく効果が得られていなかった。
【0005】
そこで本出願人は、特開2000−185847号公報において、用紙の搬送方向の異なる位置に3つの搬送ローラを設けるとともに、各々の搬送ローラを搬送方向と直交する方向に移動可能とし、これら3つの搬送ローラの移動を制御することにより、搬送中の用紙のスキュー及びサイドレジを素早く矯正できるようにした用紙整合装置を提示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に提示された用紙整合装置には、次のような難点があった。即ち、かかる公報に記載の用紙整合装置では、上記3つの搬送ローラのうち、先ず、上流側の2つの搬送ローラで用紙整合動作を行い、その後、下流側の2つの搬送ローラ又は最上流と最下流の2つの搬送ローラで用紙整合動作を行うようにしている。このとき、上流側の2つの搬送ローラを用いた用紙整合動作では、搬送中の用紙が搬送方向と直交する方向にずれた分だけ2つの搬送ローラをそのホームポジション(初期位置)から移動させる。そのため、上流側の2つの搬送ローラと最下流の搬送ローラとの位置関係が、用紙の搬送方向と直交する方向で大きくずれてしまう。
【0007】
その結果、下流側の2つの搬送ローラ又は最上流と最下流の2つの搬送ローラで用紙整合動作を行う段階で、これら2つの搬送ローラの回転速度(2つの搬送ローラによる用紙の搬送量)に差があると、この速度差によって用紙に回転力が作用する。そして、この回転力によって用紙にスキューが発生し、姿勢補正の精度が悪化してしまうという問題があった。また、回転する用紙からの反力により、下流側の2つの搬送ローラ又は最上流と最下流の2つの搬送ローラの駆動系がメカ的なガタの範囲内で搬送方向と直交する方向に移動してしまうという問題もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る用紙整合装置は、搬送方向に沿って用紙を搬送する第1の用紙搬送手段と、前記第1の用紙搬送手段を用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させる第1の移動手段と、前記第1の用紙搬送手段よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記第1の用紙搬送手段と共に前記用紙を前記搬送方向に沿って搬送する第2の用紙搬送手段と、前記第2の用紙搬送手段を用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させる第2の移動手段と、前記第1,第2の移動手段による前記第1,第2の用紙搬送手段の移動を制御するもので、前記第1の用紙搬送手段により搬送される用紙を前記第1の移動手段によって当該第1の用紙搬送手段と共に用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させるとともに、前記第1の用紙搬送手段により搬送される用紙が前記第2の用紙搬送手段に挟持される前に、前記第1,第2の用紙搬送手段の位置が用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向でほぼ一致するように制御する移動制御手段とを備えた構成となっている。
【0009】
上記構成の用紙整合装置において、移動制御手段は、第1の用紙搬送手段により搬送される用紙を第1の移動手段によって搬送方向と直交する方向に移動させた場合、第1の用紙搬送手段により搬送される用紙が第2の用紙搬送手段に挟持される前に、第1,第2の用紙搬送手段の位置が搬送方向と直交する方向でほぼ一致するように制御する。これにより、搬送方向と直交する方向で第1,第2の用紙搬送手段の位置を揃えた状態で、用紙が第2の用紙搬送手段に挟持されるようになる。そのため、第1の用紙搬送手段と共に第2の用紙搬送手段が用紙を搬送する際には、第1,第2の用紙搬送手段による用紙の搬送量に若干の差があっても、用紙に回転力が作用することがなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明に係る用紙整合装置の一実施形態を示す概略構成図であり、図2は当該用紙整合装置の制御構成を示すブロック図である。図示した用紙整合装置においては、3つの搬送ローラ1a,1b,1cが用紙2の搬送方向(図の矢印方向)において異なる位置に設けられている。これらの搬送ローラ1a,1b,1cは、回転軸3a,3b,3cの一端にそれぞれ固定されている。回転軸3a,3b,3cは、その中間部においてフレーム4a,4bに対して回転自在にかつその軸方向、即ち搬送方向と直交する方向にそれぞれ軸受5a,5b,5c,6a,6b,6cによって移動可能に保持されている。
【0012】
回転軸3a,3b,3cのフレーム4a,4b間の部位には、駆動ギヤ7a,7b,7cが取り付けられている。また、駆動ギヤ7a,7b,7cの相互間には、それぞれ駆動ギヤ7a,7b及び7b,7cに各々噛合した状態で中間ギヤ8a,8bが設けられている。さらに、一方の中間ギヤ8bは、フレーム4aに固定された回転駆動モータ9の回転軸9aに取り付けられている。
【0013】
この構成においては、回転駆動モータ9によって中間ギヤ8bが回転駆動されると、その回転力が駆動ギヤ7b,7cに同じ回転方向の回転力として伝達され、さらに駆動ギヤ7bに伝達された回転力が、中間ギヤ8aを介して駆動ギヤ7aにも同じ回転方向の回転力として伝達される。また、各々の駆動ギヤ7a,7b,7cに伝達された回転力は、それぞれに対応する回転軸3a,3b,3cを介して搬送ローラ1a,1b,1cに伝達され、これを受けて搬送ローラ1a,1b,1cがそれぞれの位置で用紙2を搬送する。これにより、3つの用紙搬送手段が構成されている。ちなみに、搬送ローラ1a,1b,1cはそれぞれ図示せぬピンチローラと対をなし、このピンチローラとの間に用紙2をニップ(挟持)しつつ搬送するように構成されている。ピンチローラは、それぞれに対応する搬送ローラ1a,1b,1cと連動して軸方向に移動可能に支持される。
【0014】
回転軸3a,3b,3cの他端には、軸方向に溝が切られたラック10a,10b,10cが取り付けられている。各々のラック10a,10b,10cには、移動駆動モータ11a,11b,11cの各回転軸に取り付けられたピニオン12a,12b,12cがそれぞれ噛合している。
【0015】
移動駆動モータ11a,11b,11cは、搬送ローラ1a,1b,1cを搬送方向と直交する方向(図の左右方向)に移動させる駆動源となる。即ち、移動駆動モータ11a,11b,11cによってピニオン12a,12b,12cが回転駆動され、その回転運動がラック10a,10b,10cを介して回転軸3a,3b,3cに直線運動として伝達されることで、回転軸3a,3b,3cの各一端に固定された搬送ローラ1a,1b,1cが搬送方向と直交する方向に移動する。このとき、搬送ローラ1a,1b,1cの移動方向は、移動駆動モータ11a,11b,11cの回転方向に対応したものとなり、これによって上記3つの用紙搬送手段をそれぞれ搬送方向と直交する方向に移動させる3つの移動手段が構成されている。
【0016】
搬送ローラ1a,1b,1cの図の左側には、搬送方向において異なる位置、例えば搬送ローラ1a,1b,1cの近傍の位置に3つの用紙側端検知センサ13a,13b,13cが設けられている。これらの用紙側端検知センサ13a,13b,13cは、搬送ローラ1a,1b,1cの回転による搬送中の用紙2の側端を検知する用紙側端検知手段を構成するものである。
【0017】
また、用紙2の搬送路中には、搬送方向における用紙2の通過(先端通過/後端通過)を検知する用紙パスセンサ14a,14b,14cが設けられている。このうち、用紙パスセンサ14aは搬送ローラ1aよりも僅かに上流側に配置され、用紙パスセンサ14bは搬送ローラ1bよりも僅かに上流側に配置され、用紙パスセンサ14cは搬送ローラ1cよりも僅かに下流側に配置されている。
【0018】
さらに、搬送ローラ1a,1b,1cよりも下流側には搬送ローラ17が配置されている。この搬送ローラ17は図示せぬ駆動系によって回転駆動されるとともに、図示せぬピンチローラとの間で用紙2を挟持しつつ搬送するもので、そのニップ状態はニップ解除機構18により解除可能となっている。また、上記3つの搬送ローラ1a,1b,1cのニップ状態についても、それぞれに対応するニップ解除機構19a,19b,19cにより解除可能となっている。
【0019】
上記構成において、用紙側端検知センサ13a,13b,13cの各検知出力は制御回路15a,15b,15cにそれぞれ供給される。また、用紙パスセンサ14a,14b,14cの各検知出力はシステムコントローラ16に供給される。システムコントローラ16は、用紙パスセンサ14a,14b,14cの各検知出力に基づいて、用紙整合動作の開始/終了を指示する旨の指令信号を制御回路15a,15b,15cに与えるとともに、搬送ローラ17,1a,1b,1cのニップ状態を制御するためのニップ制御信号をニップ解除機構18,19a,19b,19cに与える。
【0020】
制御回路15a,15b,15cは、システムコントローラ16から用紙整合動作を開始する旨の指令信号が与えられると、用紙検知センサ13a,13b,13cの検知結果に基づいて移動駆動モータ11a,11b,11cの回転方向、即ち搬送ローラ1a,1b,1cの移動方向の制御を行う。
【0021】
即ち、用紙検知センサ13aを検知していないときは、この用紙検知センサ13aの検知出力を受けて制御回路15aが移動駆動モータ11aを図のccw(反時計回り)方向に回転駆動する。これにより、搬送ローラ1aが回転軸3aと一緒に図の左方向に移動することから、制御回路15aは、用紙検知センサ13aが用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11aをccw方向に回転駆動する。また、用紙検知センサ13aが用紙2を検知しているときは、この用紙検知センサ13aの検知出力を受けて制御回路15aが移動駆動モータ11aを図のcw(時計回り)方向に回転駆動する。これにより、搬送ローラ1aが回転軸3aと一緒に図の右方向に移動することから、制御回路15aは、用紙検知センサ13aが用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11aをcw方向に回転駆動する。
【0022】
同様に、用紙検知センサ13bが用紙2を検知していないときは、この用紙検知センサ13bの検知出力を受けて制御回路15bが移動駆動モータ11bを図のccw方向に回転駆動する。これにより、搬送ローラ1bが回転軸3bと一緒に図の左方向に移動することから、制御回路15bは、用紙検知センサ13bが用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11bをccw方向に回転駆動する。また、用紙検知センサ13bが用紙2を検知しているときは、この用紙検知センサ13bの検知出力を受けて制御回路15bが移動駆動モータ11bを図のcw方向に回転駆動する。これにより、搬送ローラ1bが回転軸3bと一緒に図の右方向に移動することから、制御回路15bは、用紙検知センサ13bが用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11bをcw方向に回転駆動する。
【0023】
同様に、用紙検知センサ13cが用紙2を検知していないときは、この用紙検知センサ13cの検知出力を受けて制御回路15cが移動駆動モータ11cを図のccw方向に回転駆動する。これにより、搬送ローラ1cが回転軸3cと一緒に図の左方向に移動することから、制御回路15cは、用紙検知センサ13cが用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11cをccw方向に回転駆動する。また、用紙検知センサ13cが用紙2を検知しているときは、この用紙検知センサ13cの検知出力を受けて制御回路15cが移動駆動モータ11cを図のcw方向に回転駆動する。これにより、搬送ローラ1cが回転軸3cと一緒に図の右方向に移動することから、制御回路15cは、用紙検知センサ13cが用紙2の側端を検知するまで移動駆動モータ11cをcw方向に回転駆動する。
【0024】
つまり、かかる用紙整合装置においては、回転駆動モータ9を駆動源として回転する搬送ローラ1a,1b,1cを搬送方向において異なる位置に設け、これらの搬送ローラ1a,1b,1cを移動駆動モータ11a,11b,11cを駆動源とする移動手段によってそれぞれ搬送方向と直交する方向に移動可能にするとともに、用紙側端基準位置上に用紙検知センサ13a,13b,13cを設け、用紙検知センサ13a(13b,13c)が用紙2を検知していないときは、当該センサに対応する搬送ローラ1a(1b,1c)を用紙側端基準位置に近づく方向に、また用紙2を検知しているときは、離れる方向に移動させるように移動駆動モータ11a,11b,11cを制御するようにしている。
【0025】
ここで、各々の制御回路15a,15b,15cに対してシステムコントローラ16から与えられる、用紙整合動作を開始/終了する旨の指令信号は、当該システムコントローラ16で設定される動作制御モードに応じたタイミングで出力される構成となっている。動作制御モードは用紙整合に係る制御モードであり、本実施形態では2つのモードが用意されている。
【0026】
一つは、上流側の2つの搬送ローラ1a,1bを用いて第1段階の用紙整合動作を実行させた後、下流側の2つの搬送ローラ1b,1cを用いて第2段階の用紙整合動作を実行させる動作制御モード(以下、第1の動作制御モードと記す)である。もう一つは、上流側の2つの搬送ローラ1a,1bを用いて第1段階の用紙整合動作を実行させた後、最上流と最下流の2つの搬送ローラ1a,1cを用いて第2段階の用紙整合動作を実行させる動作制御モード(以下、第2の動作制御モードと記す)である。これら2つの動作制御モードは、実際に搬送される用紙サイズに応じてシステムコントローラ16により切り替えられる。即ち、搬送方向に対して用紙長の短い用紙を搬送する場合は第1の動作制御モードが適用され、搬送方向に対して用紙長の長い用紙を搬送する場合は第2の動作制御モードが適用される。
【0027】
これにより、第1の動作制御モードが適用された場合は、先ず第1段階の用紙整合動作に伴う搬送ローラ1a,1bの移動より、搬送中の用紙2の側端が、用紙検知センサ13a,13bで検知される基準位置、即ち用紙検知センサ13a,13bの検知ポイントを結んだライン上まで移動した後、そこを境に往復動しながら徐々に収束し、次いで第2段階の用紙整合動作に伴う搬送ローラ1b,1cの移動により、搬送中の用紙2の側端が、用紙検知センサ13b,13cで検知される基準位置に、即ち用紙検知センサ13b,13cの検知ポイントを結んだライン上に合致するように微調整される。
【0028】
一方、第2の動作制御モードが適用された場合は、先ず第1段階の用紙整合動作に伴う搬送ローラ1a,1bの移動より、搬送中の用紙2の側端が、用紙検知センサ13a,13bで検知される基準位置、即ち用紙検知センサ13a,13bの検知ポイントを結んだライン上まで移動した後、そこを境に往復動しながら徐々に収束し、次いで第2段階の用紙整合動作に伴う搬送ローラ1a,1cの移動により、搬送中の用紙2の側端が、用紙検知センサ13a,13cで検知される基準位置に、即ち用紙検知センサ13a,13cの検知ポイントを結んだライン上に合致するように微調整される。
【0029】
また、システムコントローラ16で動作制御モードの切り替えが行われると、それに応じたモード切替信号がセレクタ20に与えられる。このセレクタ20には、制御回路15a,15bからのモータ駆動信号がそれぞれ入力される構成となっている。このセレクタ20は、システムコントローラ16から与えられるモード切替信号に応じて、制御回路15a,15bからのモータ駆動信号の一方を選択して移動量制御回路21に出力するものである。移動量制御回路21は、セレクタ20から出力されたモータ駆動信号に基づくモータ駆動信号を制御回路15cに出力するもので、このモータ駆動信号が制御回路15cから移動駆動モータ11cへと送られるようになっている。
【0030】
続いて、上記構成からなる用紙整合装置の具体的な動作例について説明する。なお、本実施形態においては、各々の搬送ローラ1a,1b,1cの初期位置(ホームポジション)が用紙の搬送方向と直交する方向で互いに同じ位置に設定され、この初期位置を起点として各搬送ローラ1a,1b,1cの移動が開始されるものとする。また、用紙を1枚搬送するごとに、各々の搬送ローラ1a,1b,1cが所定のタイミングで初期位置に復帰するものとする。
【0031】
先ず、システムコントローラ16で第1の動作制御モードが適用された場合は、搬送路に沿って図の矢印方向に搬送される用紙2の先端が用紙パスセンサ14aを通過し、さらにその下流側の用紙パスセンサ14bを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14bからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側端検知センサ13bを通過するタイミングで制御回路15a,15bに用紙整合動作を開始する旨の指令信号を与える。これにより、移動駆動モータ11a,11bの回転駆動に伴う搬送ローラ1a,1bの移動(軸方向移動)により第1段階の用紙整合動作が開始される。
【0032】
その後、搬送ローラ1a,1bにより搬送される用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先立ち、システムコントローラ16からニップ解除機構19cに搬送ローラ1cのニップ状態を解除する旨のニップ制御信号が与えられる。これにより、搬送中の用紙2が搬送ローラ1cに挟持される前にニップ解除機構19cによって搬送ローラ1cのニップ状態が解除され、この状態で用紙2の先端が搬送ローラ1cを通過することになる。
【0033】
また、搬送ローラ1a,1bにより搬送される用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先立ち、セレクタ20では制御回路15bからのモータ駆動信号が選択され、このモータ駆動信号に基づくモータ駆動信号が移動量制御回路21から制御回路15cに出力される。このとき、セレクタ20で選択された制御回路15bからのモータ駆動信号φD1の波形が図3(a)に示すものであったとすると、移動量制御回路21は図3(b)に示すような波形のモータ駆動信号φD2を制御回路15cに出力する。
【0034】
ここで、図3(a)に示すモータ駆動信号φD1では、搬送方向と直交する方向での用紙の位置ずれを素早く補正するために最初に大きな移動のための駆動信号を移動駆動モータ11bに送り、用紙の側端を用紙側端検知センサ13bで検知した後は第1段階の用紙整合動作が終了するまで比較的小さな移動(往復移動)のための駆動信号を移動駆動モータ11bに送るようになっている。これに対して、図3(b)に示すモータ駆動信号φD2では、用紙の側端を用紙側端検知センサ13bで検知するまでの間は、制御回路15cから送られるモータ駆動信号φD1と同じ波形の駆動信号を移動駆動モータ11cに送り、その後は駆動信号の送出を停止させる、つまり移動駆動モータ11cの回転を停止させるものとなっている。
【0035】
これにより、第1段階の用紙整合動作に伴って搬送ローラ1a,1bが搬送方向と直交する方向に移動した際には、搬送ローラ1bと同じ方向にほぼ同じ距離だけ搬送ローラ1cが移動する。そのため、搬送中の用紙2が搬送ローラ1cに挟持される前に、2つの搬送ローラ1b,1cの位置が搬送方向と直交する方向でほぼ一致する状態となる。
【0036】
次いで、搬送ローラ1a,1bにより搬送される用紙2の先端が用紙パスセンサ14cを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14cからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側端検知センサ13cを通過するタイミングで制御回路15cに用紙整合動作を開始する旨の指令信号を与える一方、制御回路15aには用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与える。また、それと同時に、ニップ解除機構19cには搬送ローラ1cをニップ状態とする旨のニップ制御信号を与える。これにより、移動駆動モータ11b,11cの回転駆動に伴う搬送ローラ1b,1cの移動(軸方向移動)により第2段階の用紙整合動作が開始される。
【0037】
ちなみに、搬送方向における搬送ローラ1a,1c間の距離(ローラ間隔)は、第1の動作制御モードの適用対象となる用紙の先端が搬送ローラ1cに到達した際に、その用紙後端が搬送ローラ1aを抜けるように設定されている。そのため、搬送ローラ1aは常にニップ状態に保持されていても用紙の搬送に支障をきたすことはない。
【0038】
その後、用紙2の後端が用紙パスセンサ14bを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14bからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の後端が搬送ローラ1bを通過する前のタイミングで制御回路15b,15cに用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与えるとともに、ニップ解除機構18に搬送ローラ17をニップ状態とする旨のニップ制御信号を与える。これにより、第1の動作制御モードにおける一連の用紙整合動作が終了し、以後、用紙2は搬送ローラ1c,17により更に下流側へと搬送される。
【0039】
これに対して、システムコントローラ16で第2の動作制御モードが適用された場合は、搬送路に沿って図の矢印方向に搬送される用紙2の先端が用紙パスセンサ14aを通過し、さらにその下流側の用紙パスセンサ14bを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14bからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側端検知センサ13bを通過するタイミングで制御回路15a,15bに用紙整合動作を開始する旨の指令信号を与える。これにより、移動駆動モータ11a,11bの回転駆動に伴う搬送ローラ1a,1bの移動により第1段階の用紙整合動作が開始される。
【0040】
その後、搬送ローラ1a,1bにより搬送される用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先立ち、システムコントローラ16からニップ解除機構19cに搬送ローラ1cのニップ状態を解除する旨のニップ制御信号が与えられる。これにより、搬送中の用紙2が搬送ローラ1cに挟持される前にニップ解除機構19cによって搬送ローラ1cのニップ状態が解除され、この状態で用紙2の先端が搬送ローラ1cを通過することになる。
【0041】
また、搬送ローラ1a,1bにより搬送される用紙2の先端が搬送ローラ1cに到達するのに先立ち、セレクタ20では制御回路15aからのモータ駆動信号が選択され、このモータ駆動信号に基づくモータ駆動信号が移動量制御回路21から制御回路15cに出力される。このとき、セレクタ20で選択された制御回路15aからのモータ駆動信号と、移動量制御回路21から制御回路15cに出力されるモータ駆動信号の関係は、先の図3(a),(b)に示すものと同様である。
【0042】
これにより、第1段階の用紙整合動作に伴って搬送ローラ1a,1bが搬送方向と直交する方向に移動した際には、搬送ローラ1aと同じ方向にほぼ同じ距離だけ搬送ローラ1cが移動する。そのため、搬送中の用紙2が搬送ローラ1cに挟持される前に、2つの搬送ローラ1a,1cの位置が搬送方向と直交する方向でほぼ一致する状態となる。
【0043】
次いで、搬送ローラ1a,1bにより搬送される用紙2の先端が用紙パスセンサ14cを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14cからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の先端が用紙側端検知センサ13cを通過するタイミングで制御回路15cに用紙整合動作を開始する旨の指令信号を与える一方、制御回路15bには用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与える。また、それと同時に、ニップ解除機構19cには搬送ローラ1cをニップ状態とする旨のニップ制御信号を与え、ニップ解除機構15bには搬送ローラ1bのニップ状態を解除する旨のニップ制御信号を与える。これにより、移動駆動モータ11a,11cの回転駆動に伴う搬送ローラ1a,1cの移動により第2段階の用紙整合動作が開始される。
【0044】
その後、用紙2の後端が用紙パスセンサ14aを通過すると、それを知らせる用紙パスセンサ14aからの検知信号を受けてシステムコントローラ16が所定のタイミング、即ち搬送中の用紙2の後端が搬送ローラ1aを通過する前のタイミングで制御回路15a,15cに用紙整合動作を終了する旨の指令信号を与えるとともに、ニップ解除機構18に搬送ローラ17をニップ状態とする旨のニップ制御信号を与える。これにより、第2の動作制御モードにおける一連の用紙整合動作が終了し、以後、用紙2は搬送ローラ1c,17により更に下流側へと搬送される。
【0045】
このように、システムコントローラ16で第1の動作制御モードに基づく処理が実行される場合、第2段階の用紙整合動作に用いられる2つの搬送ローラ1b,1cについては、搬送ローラ1a,1bによって搬送される用紙2が下流側の搬送ローラ1cに挟持される前に、2つの搬送ローラ1b,1cの位置が搬送方向と直交する方向で一致するように制御される。
【0046】
また、システムコントローラ16で第2の動作制御モードに基づく処理が実行される場合、第2段階の用紙整合動作に用いられる2つの搬送ローラ1a,1cについては、搬送ローラ1a,1bによって搬送される用紙2が下流側の搬送ローラ1cに挟持される前に、2つの搬送ローラ1a,1cの位置が搬送方向と直交する方向で一致するように制御される。
【0047】
これにより、下流側の2つの搬送ローラ1b,1cを用いて第2段階の用紙整合動作を行う場合、又は最上流と最下流の2つの搬送ローラ1a,1cを用いて第2段階の用紙整合動作を行う場合は、それに先立って2つの搬送ローラ1b、1c又は1a,1cの位置を搬送方向と直交する方向で揃えることができる。そのため、用紙整合動作中に用紙2に回転力が作用することがなくなる。その結果、用紙整合に係る補正精度の向上を図ることができる。
【0048】
なお、上記実施形態に係る用紙整合装置において、セレクタ20から移動量制御回路21に与えられるモータ駆動信号φD1と、移動量制御回路21から制御回路15cに与えられるモータ駆動信号φD2との関係は、先の図3(a),(b)に示すものに限らず、例えば図4(a),(b)に示すように、セレクタ20から与えられるモータ駆動信号φD1と全く同じ波形のモータ駆動信号φD2を、移動量制御回路21が制御回路15cに与えるものとしてもよい。このうち、図3(a),(b)に示す信号波形を採用した場合は、省エネルギー効果と低コスト化に加えて、用紙2の到達に先立つ搬送ローラ1cの移動制御を簡素化することができる。また、図4(a),(b)に示す信号波形を採用した場合は、用紙の搬送方向と直交する方向において、上流側の各搬送ローラ1a,1bに対し下流側の搬送ローラ1cの位置を厳密(正確)に一致させることができる。
【0049】
また、用紙搬送のための駆動源となる回転駆動モータ9については、各々の搬送ローラ1a,1b,1cに対して個別に設けるようにしてもよい。また、搬送方向と直交する方向に移動される用紙搬送手段を、搬送方向の異なる位置に4つ以上備えた構成とし、第1段階の用紙整合動作では、上流側の用紙搬送手段を少なくとも1つ含む、2つの用紙搬送手段を用い、第2段階の用紙整合動作では、下流側の用紙搬送手段を少なくとも1つ含む、2つの用紙搬送手段を用いて、用紙整合動作を実行するようにしてもよい。
【0050】
図5は本発明に係る用紙整合装置の他の実施形態を示す概略構成図である。図示した用紙整合装置においては、2つの搬送ローラ31a,31bが用紙32の搬送方向(図の矢印方向)において異なる位置に設けられている。ただし、搬送方向と直交する方向では、2つの搬送ローラ31a,31bの位置が一致した状態となっている。これらの搬送ローラ31a,31bは、回転軸33a,33bの一端にそれぞれ固定されている。回転軸33a,33bは、その中間部においてフレーム34a,34bに対して回転自在にかつその軸方向、即ち搬送方向と直交する方向にそれぞれ軸受35a,35b,35c,36a,36b,36cによって移動可能に保持されている。
【0051】
回転軸33a,33bのフレーム34a,34b間の部位には、駆動ギヤ37a,37bが取り付けられている。一方の駆動ギア37aには回転駆動モータ38aの回転軸39aに取り付けられたモータギア40aが噛合し、他方の駆動ギア37bには回転駆動モータ38bの回転軸39bに取り付けられたモータギア40bが噛合している。
【0052】
この構成においては、回転駆動モータ38aによってモータギア40aが回転駆動されると、その回転力が駆動ギア37aに伝達される。駆動ギア37aに伝達された回転力は、回転軸33aを介して搬送ローラ31aに伝達され、これを受けて搬送ローラ31aが搬送方向に沿って用紙32を搬送する。これと同様に、回転駆動モータ38bによってモータギア40bが回転駆動されると、その回転力が駆動ギア37bに伝達される。駆動ギア37bに伝達された回転力は、回転軸33bを介して搬送ローラ31bに伝達され、これを受けて搬送ローラ31bが搬送方向に沿って用紙32を搬送する。これにより、搬送ローラ31aは第1の用紙搬送手段を構成するものとなり、それよりも搬送方向の下流側に設けられた搬送ローラ31bは第2の用紙搬送手段を構成するものとなる。
【0053】
ちなみに、搬送ローラ31a,31bはそれぞれ図示しないピンチローラと対をなし、搬送ローラ31a,31bとピンチローラとの間に用紙32をニップ(挟持)しつつ搬送するように構成されている。
【0054】
回転軸33a,33bの他端には、軸方向に溝が切られたラック41a,41bが取り付けられている。これらのラック41a,41bには、移動駆動モータ42a,42bの各回転軸に取り付けられたピニオン43a,43bが噛合している。移動駆動モータ42a,42bは、それぞれに対応する搬送ローラ31a,31bを搬送方向と直交する方向(図の左右方向)に移動させる駆動源となる。
【0055】
即ち、移動駆動モータ42aによってピニオン43aが回転駆動されると、その回転運動がラック41aを介して回転軸33aに直線運動として伝達されることで、回転軸33aに固定された搬送ローラ31aが搬送方向と直交する方向に移動する。このとき、搬送ローラ31aの移動方向は、移動駆動モータ42aの回転方向に対応したものとなる。これにより、第1の用紙搬送手段を搬送方向と直交する方向に移動させる第1の移動手段が構成されている。
【0056】
また、移動駆動モータ42bによってピニオン43bが回転駆動されると、その回転運動がラック41bを介して回転軸33bに直線運動として伝達されることで、回転軸33bに固定された搬送ローラ31bが搬送方向と直交する方向に移動する。このとき、搬送ローラ31bの移動方向は、移動駆動モータ42bの回転方向に対応したものとなる。これにより、第2の用紙搬送手段を搬送方向と直交する方向に移動させる第2の移動手段が構成されている。
【0057】
搬送ローラ31aの図の左側には、当該搬送ローラ31aよりも若干下流側に位置して用紙側端検知センサ44が設けられている。用紙側端検知センサ44の検知出力は制御部45に供給される。制御部45は、用紙側端検知センサ44の検知結果に基づいて移動駆動モータ42a,42bを制御するものである。
【0058】
上記構成からなる用紙整合装置において、搬送方向の上流側から搬送されてきた用紙32は、先ず、搬送ローラ31aにニップされ、回転駆動モータ38aの回転駆動に伴う搬送ローラ31aの回転により搬送方向に沿って搬送される。この搬送ローラ31aによる用紙32の搬送中に、制御部45は、用紙32の先端が用紙側端検知センサ44よりも下流側に移動したタイミングで移動駆動モータ42a,42bにそれぞれ同じモータ駆動信号を与える。
【0059】
これにより、2つの搬送ローラ31a,31bは互いに連動したかたちで、同じ方向に同じ量ずつ移動する。また、搬送ローラ31aにニップされた用紙32は、当該搬送ローラ31aと共に図の左側に移動する。この移動中に用紙側端検知センサ44が用紙32の側端を検知すると、その検知信号を受けて制御部45は移動駆動モータ42a,42bへのモータ駆動信号の送出を停止する。そうすると、2つの搬送ローラ31a,31bが同時に停止するとともに、用紙32の側端が用紙側端検知センサ44の検知ポイントで位置合わせされる。この位置合わせは、例えば複写機等の画像形成装置において、搬送方向と直交する方向での用紙位置を画像形成位置に適合させるなどの目的で行われる。また、搬送ローラ31a,31bの移動停止は、用紙32が搬送ローラ31bにニップされる前の段階で行われる。
【0060】
その後、用紙32は搬送ローラ31a,31bにニップされた状態で、当該搬送ローラ31a,31bの回転駆動により更に下流側へと搬送される。このとき、搬送ローラ31a,31bの位置は搬送方向と直交する方向で一致していることから、それらのローラ回転速度に若干の差があっても、用紙32に回転力が作用することはない。つまり、2つの搬送ローラ31a,31bにより、搬送方向に沿って用紙32を真っ直ぐに搬送することができる。その結果、用紙整合に係る補正精度を向上させることが可能となる。
【0061】
なお、搬送ローラ31a,31bを搬送方向と直交する方向に移動させる際の移動量については、上述のように用紙側端検知センサ44からの検知信号を基に制御する以外にも、例えば、移動開始から移動終了までの時間をタイマー等で計測したり、移動駆動信号42a,42bに与えるモータ駆動信号のパルス数をカウントするなどして制御してもよい。
【0062】
また、2つの搬送ローラ31a,31bを共通の移動駆動モータを用いて搬送方向と直交する方向に移動させる構成としてもよい。かかる構成を採用した場合は、メカ構成及び制御構成が共に簡素化されることになる。
【0063】
さらに、用紙搬送のための駆動源となる回転駆動モータについても、図6に示すように、各々の搬送ローラ31a,31bの回転軸33a,33bに固定された駆動ギア37a,37bの間に中間ギア46を介在させ、この中間ギア46を回転駆動モータ38の回転軸39に取り付けることにより、2つの搬送ローラ31a,31bを共通の回転駆動モータ38で回転駆動させる構成としてもよい。
【0064】
また、制御部45による移動制御において、下流側の搬送ローラ31bを移動させるタイミングは、必ずしも上流側の搬送ローラ31aを移動させるタイミングと同じタイミングでなくてもよい。即ち、移動駆動モータ42aにモータ駆動信号を送出した後、これと同じモータ駆動信号を移動駆動モータ42bに送出して搬送ローラ31bを移動させるようにしてもよい。ただし、移動駆動モータ42bによる搬送ローラ31bの移動は、搬送ローラ31aによって搬送される用紙32が搬送ローラ31bに挟持される前に完了させる必要がある。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、用紙の搬送方向と直交する方向において第1,第2の用紙搬送手段の位置を揃えた状態で、用紙が第2の用紙搬送手段に挟持されるようになるため、第1,第2の用紙搬送手段による用紙の搬送量に若干の差があっても、用紙に回転力が作用させることなく、搬送方向に沿って真っ直ぐに用紙を搬送させることができる。その結果、用紙整合に係る補正精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る用紙整合装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態における用紙整合装置の制御構成を示すブロック図である。
【図3】 移動制御用のモータ駆動信号の一例を示す図である。
【図4】 移動制御用のモータ駆動信号の他の例を示す図である。
【図5】 本発明に係る用紙整合装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
【図6】 本発明の他の実施形態における用紙整合装置の変形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,17,31a,31b…搬送ローラ、2,32…用紙、3a,3b,3c,33a,33b…回転軸、9,38,38a,38b…回転駆動モータ、10a,10b,10c,41a,41b…ラック、11a,11b,11c,42a,42b…移動駆動モータ、12a,12b,12c,43a,43b…ピニオン、13a,13b,13c,44…用紙側端検知センサ、14a,14b,14c…用紙パスセンサ、15a,15b,15c…制御回路、16…システムコントローラ、18,19a,19b,19c…ニップ解除機構、20…セレクタ、21…移動量制御回路、45…制御部

Claims (6)

  1. 搬送方向に沿って用紙を搬送する第1の用紙搬送手段と、
    前記第1の用紙搬送手段を用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させる第1の移動手段と、
    前記第1の用紙搬送手段よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記第1の用紙搬送手段と共に前記用紙を前記搬送方向に沿って搬送する第2の用紙搬送手段と、
    前記第2の用紙搬送手段を用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させる第2の移動手段と、
    前記第1,第2の移動手段による前記第1,第2の用紙搬送手段の移動を制御するもので、前記第1の用紙搬送手段により搬送される用紙を前記第1の移動手段によって当該第1の用紙搬送手段と共に用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させるとともに、前記第1の用紙搬送手段により搬送される用紙が前記第2の用紙搬送手段に挟持される前に、前記第1,第2の用紙搬送手段の位置が用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向でほぼ一致するように制御する移動制御手段と
    を備えることを特徴とする用紙整合装置。
  2. 前記第1,第2の移動手段を、共通の移動手段によって構成してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙整合装置。
  3. 前記移動制御手段は、前記第1,第2の用紙搬送手段を互いに連動して移動させることにより、前記第1,第2の用紙搬送手段の位置が用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向でほぼ一致するように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙整合装置。
  4. 前記第1の用紙搬送手段による搬送中の用紙の側端を検知する検知手段を備えるとともに、
    前記移動制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて前記第1,第2の用紙搬送手段の移動を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙整合装置。
  5. 搬送方向の異なる位置でそれぞれ用紙を搬送する少なくとも3つの用紙搬送手段と、
    前記少なくとも3つの用紙搬送手段をそれぞれ用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向に移動させる少なくとも3つの移動手段と、
    前記少なくとも3つの移動手段による前記3つの用紙搬送手段の移動を制御するもので、前記少なくとも3つの用紙搬送手段のうち、上流側の用紙搬送手段を少なくとも1つ含む、2つの用紙搬送手段を用いた第1段階の用紙整合動作と、下流側の用紙搬送手段を少なくとも1つ含む、2つの用紙搬送手段を用いた第2段階の用紙整合動作とを順に実行させるとともに、前記第1段階又は前記第2段階の用紙整合動作に用いられる前記2つの用紙搬送手段のうち、上流側の用紙搬送手段により搬送される用紙が下流側の用紙搬送手段に挟持される前に、前記2つの用紙搬送手段の位置が用紙搬送面に平行であり、かつ前記搬送方向と直交する方向でほぼ一致するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする用紙整合装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記搬送方向で上流側から下流側に順に配置された3つの用紙搬送手段のうち、上流側の2つの用紙搬送手段を用いて用紙整合動作を実行させた後、下流側の2つの用紙搬送手段を用いて用紙整合動作を実行させる第1の動作制御モードと、上流側の2つの用紙搬送手段を用いて用紙整合動作を実行させた後、最下流と最上流の2つの用紙搬送手段を用いて用紙整合動作を実行させる第2の動作制御モードとを有するとともに、
    前記搬送方向と直交する方向で位置制御の対象とされる前記2つの用紙搬送手段の組み合わせを、前記第1,第2の動作制御モードに応じて選択的に切り替える切替手段を備える
    ことを特徴とする請求項5記載の用紙整合装置。
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