JP2002337205A - 射出成形機の駆動制御装置および駆動制御方法 - Google Patents

射出成形機の駆動制御装置および駆動制御方法

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JP2002337205A JP2001143236A JP2001143236A JP2002337205A JP 2002337205 A JP2002337205 A JP 2002337205A JP 2001143236 A JP2001143236 A JP 2001143236A JP 2001143236 A JP2001143236 A JP 2001143236A JP 2002337205 A JP2002337205 A JP 2002337205A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個のサーボモータの動作の同時性が確保
されると共に、これらサーボモータと射出成形機の構成
部材との間の機械的動力伝達機構の構成が簡単となり、
さらに停止時及び低速時の非線形摩擦の影響を受け難い
射出成形機の駆動制御装置及び方法を提供する。 【解決手段】 複数のモータ10,12の駆動軸の位置
を検出し、検出された駆動軸の位置に基づいて所定のモ
ータ12を制御する位置制御と、各駆動軸の速度を検出
し、検出された各駆動軸の速度に基づいて各モータ1
0,12を制御する速度制御と、複数のモータ10,1
2それぞれにおける速度制御出力値の比較結果に基づい
て所定のモータ12についての前記速度制御出力値を変
更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の構成
部材、限定するものではないが、特にスクリュを2個以
上のサーボモータで同期的に駆動するときの駆動制御装
置および駆動制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動射出成形機は、従来周知のように、
加熱シリンダ、この加熱シリンダ内で回転駆動されると
共に軸方向に駆動されるようになっているスクリュ、こ
のスクリュを駆動する電動モータ等からなっている。し
たがって、電動モータによりスクリュを回転駆動して樹
脂材料を可塑化、計量し、そしてスクリュを軸方向に駆
動すると、計量された溶融樹脂が型締めされた金型のキ
ャビテイに射出され、冷却固化を待って金型を開くと、
所望の形状の成形品が得られる。ところで、上記のよう
な電動モータには、位置、速度、トルク等の制御が容易
なサーボモータが適用されているが、大型の射出機には
複数個のサーボモータが用いられている。これは、ボー
ルネジの出力限界への対応、駆動機構の簡素化、加速性
能劣化の防止等を目的とした駆動方式であるが、このよ
うな複数個のサーボモータを制御する射出成形機の駆動
制御装置が、例えば特開平11−28751号により提
案されている。
【0003】上記公報により提案されている射出成形機
の駆動制御装置は、図3に示されているように、動作指
示手段60、マスタサーボアンプ62、スレーブサーボ
アンプ64、マスタサーボモータ66、スレーブサーボ
モータ68等からなっている。そして、マスタサーボモ
ータ66とスレーブサーボモータ68の出力軸には、ベ
ルト74が掛け回され機械的に連結され、これらのサー
ボモータ66、68間のトルクの同時性が確保されてい
る。なお、図3中の他の符号70はスクリュを、76a
はマスタサーボモータ66の出力軸と機械的に接続され
ている送りネジを、76bはスレーブサーボモータ68
の出力軸と機械的に接続されている送りネジを、78は
これらの送りネジ76a、76bに螺合して、スクリュ
70を軸方向に駆動する駆動部材を、そして72は加熱
シリンダをそれぞれ示している。したがって、動作指示
手段60により可塑化信号が出力されると、図に示され
ていないモータによりスクリュ70が回転駆動され、樹
脂材料が可塑化され、加熱シリンダ72の先端部に計量
される。次いで、動作指示手段60から射出信号がマス
タサーボアンプ62へ出力される。そうすると、特開平
11−28751号の5ページ7欄の13〜36行目に
記載されているようにして溶融樹脂が金型80へ射出さ
れる。これにより、従来周知のように成形品が得られ
る。
【0004】上記のように、従来の射出成形機の駆動制
御装置も、マスタサーボアンプ62がスレーブサーボア
ンプ64へトルク指令信号を出力し、スレーブサーボモ
ータ68はトルク制御されるようになっているので、外
乱に強く安定した制御が行われるという利点は認められ
る。また、マスタサーボアンプ62とスレーブサーボア
ンプ64が同期信号に同期して動作するので、駆動タイ
ミングを一致させることができ、サーボモータが複数個
であっても、安定して制御できる効果も、さらにはスレ
ーブサーボアンプ64はスレーブサーボモータ68に対
してトルク制御を行っているので、マスタサーボモータ
66の容量と、スレーブサーボモータ68の容量が一致
する必要がなく、装置設計の自由度が高くなるという利
点も認められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、例えば、スレーブサーボモータ68が
トルク制御のみで制御されているので、マスタサーボモ
ータ66およびスレーブサーボモータ68の動作すなわ
ち推力および移動量の同時性は、トルク発生の同期化に
みによって保証されていることになる。従って、マスタ
サーボモータ66の出力軸あるいはスレーブサーボモー
タ68の出力軸と、射出成形機のスクリュ70を駆動す
る送りネジ76a、76bとを連結するベルトの伸び、
各部の機械的摩擦力が均等でない場合は、マスタサーボ
モータ66とスレーブサーボモータ68の回転量は必ず
しも保証されているとは限らない。そこで、前記従来の
射出成形機の駆動制御装置においては、マスタサーボモ
ータ66の出力軸とスレーブサーボモータ68の出力軸
は、ベルト74で掛け回されて一体化し、これにより、
マスタサーボモータ66とスレーブサーボモータ68の
回転量、送りネジの移動量等の同時性を一応確保するよ
うにしている。
【0006】しかしながら、マスタサーボモータ66の
出力軸あるいはスレーブサーボモータ68の出力軸と、
送りネジ76a、76bとの間に掛け回されているベル
トの張力関係に注意を払う必要があり、メインテナンス
の問題がある。また、ベルトの経年変化に対して格別に
対策が採られていないので、この点においても問題があ
る。さらには、マスタサーボモータ66の出力軸と、ス
レーブサーボモータ68の出力軸との間にベルト74を
設けなければならないので、駆動機構が複雑になり、コ
スト高になることも予想される。
【0007】この為、本出願人は、ベルト74を排除
し、制御アルゴリズムの適用によりソフトウェア的にベ
ルト74の機能を実現することにより、駆動機構の簡略
化を行うと共に、複数の送りねじの動作(推力及び移動
量)の同時性を確保し、さらに経年変化の度合いを監視
することが可能な射出成形機の制御装置及び方法の発明
について、既に出願しているが、かかる技術において
は、スレーブサーボモータは基本的にトルク制御されて
おり、送りねじ機構等の比較的静止摩擦が大きい駆動装
置においては、低速時や停止時の制御が困難になるとい
う問題がある。
【0008】本発明は、上記したような従来の問題点を
解決した射出成形機の駆動制御装置および制御方法を提
供することを目的とし、具体的には複数個のサーボモー
タの動作、例えば射出成形機のボールネジの推力と移動
量の同時性が確保されると共に、これらのサーボモータ
と射出成形機の構成部材例えばスクリュとの間の機械的
動力伝達機構の構成が簡単となり、さらに、停止時及び
低速時の非線形摩擦の影響を受け難い射出成形機の駆動
制御装置及び方法を提供することを目的とている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、複数のモータを駆動して射出成形機の
可動部を駆動するようにした射出成形機の駆動制御装置
において、前記複数のモータの駆動軸の位置を検出する
ための位置検出手段(11,13)と、前記位置検出手
段(11,13)により検出される前記駆動軸の位置に
基づいて前記複数のモータ(10,12)のうちの所定
のモータ(12)を駆動制御する位置制御手段(43)
と、各駆動軸の速度を検出するための速度検出手段(3
6,46)と、前記速度検出手段(36,46)により
検出される各駆動軸の速度に基づいて対応する前記複数
のモータ(10,12)それぞれを駆動制御する速度制
御手段(32,38)と、前記複数のモータ(10,1
2)それぞれにおける前記速度制御手段(32,38)
からの出力値の比較結果に基づいて前記複数のモータ
(10,12)のうちの所定のモータ(12)について
の前記速度制御手段(38)の出力値を変更する速度変
更手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の射出成形機の駆動制御装置
において、前記速度変更手段(44,45)は、前記比
較結果をトルク同調手段(45)を介して前記速度制御
手段(38)にフィードバックするフィードバックルー
プにより構成されることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の射出成形機の駆動制御装置
において、前記複数のモータ(10,12)は、送りね
じ機構により前記可動部に推力を与えることを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明の射出成形機の駆動制御装置
において、前記可動部は射出成形機のスクリュ(21)
が設けられたスライドプレート(26)であることを特
徴とするものである。
【0013】また、本発明は、複数のモータ(10,1
2)を駆動して射出成形機の可動部を駆動するようにし
た射出成形機の駆動制御方法において、前記複数のモー
タ(10,12)の駆動軸の位置を検出し、該検出値に
基づいて前記複数のモータ(10,12)のうちの所定
のモータ(12)を位置制御すると共に、各駆動軸の速
度を検出し、該検出値に基づいて前記複数のモータ(1
0,12)それぞれの速度制御値を出力し、さらにこれ
ら速度制御出力値の比較結果に基づいて前記複数のモー
タ(10,12)のうちの所定のモータ(12)につい
ての前記速度制御出力値を変更することを特徴とするも
のである。
【0014】以上のような構成において、位置制御によ
り複数のモータの駆動軸が例えば一致するように制御す
ることにより、従来技術における同期ベルトがなくても
各モータの位置を一致させることができる。また、各モ
ータにおいては、それぞれ速度制御ループを設けると共
に、各モータの出力トルクを比較し、その差分を補正す
るフィードバック処理を行わせることにより、各軸の出
力トルクがアンバランスになることを防止すると共に、
停止時及び低速時の非線形摩擦の影響をキャンセルする
ことができ、同期精度を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1に示されているように、本実施の形態では射
出成形機の可動部がスクリュ21の取り付けられたスラ
イドプレート26であり、このスクリュ21を軸方向に
駆動するサーボモータ10、12が2個の例について説
明する。本実施の形態に係わる制御装置は、指令発生コ
ントローラ1、サーボコントローラ2、マスタ電圧形イ
ンバータ3、スレーブ電圧形インバータ4等からなって
いる。指令発生コントローラ1は、信号ラインaにより
サーボコントローラ2に接続され、スクリュ21の駆動
方向、射出速度、射出圧力、可塑化時の背圧等に関する
信号が、サーボコントローラ2に入力されるようになっ
ている。サーボコントローラ2とマスタ電圧形インバー
タ3は、信号ラインbで接続され、サーボコントローラ
2で演算される演算値がマスタ電圧形インバータ3に入
力され、このマスタ電圧形インバータ3において周波
数、電圧振幅、および位相が可変な交流電圧が得られ
る。そして、第1の動力線E1によりマスタサーボモー
タ10に供給されるようになっている。同様に、サーボ
コントローラ2とスレーブ電圧形インバータ4は、信号
ラインcで接続され、サーボコントローラ2で演算され
る演算値がマスタ電圧形インバータ4に入力され、この
マスタ電圧形インバータ4において電圧が可変な交流電
圧が得られる。そして、第2の動力線E2によりスレー
ブサーボモータ12に供給されるようになっている。
【0016】マスタパルスジェネレータ11が、マスタ
サーボモータ10に関連して設けられている。このマス
タパルスジェネレータ11とサーボコントローラ2は信
号ラインdで接続され、マスタパルスジェネレータ11
によりマスタサーボモータ10の位置あるいは回転速度
にしたがってマスタサーボモータ10により駆動される
第1のボールネジ22の位置あるいは移動速度がサーボ
コントローラ2に入力されるようになっている。また、
スレーブパルスジェネレータ13が、スレーブサーボモ
ータ12に関連して設けられている。このスレーブパル
スジェネレータ13とサーボコントローラ2は信号ライ
ンeで接続されている。これにより、スレーブパルスジ
ェネレータ13によりスレーブサーボモータ12の位置
あるいは回転速度にしたがってスレーブサーボモータ1
2により駆動される第2のボールネジ24の位置あるい
は移動速度がサーボコントローラ2に入力される。第1
の動力線E1には、第1の電流センサ5が、そして第2
の動力線E2には、第2の電流センサ6がそれぞれ設け
られ、これらの電流センサ5、6で計測される電流値は
それぞれの信号ラインf、gによりサーボコントローラ
2に入力されるようになっている。
【0017】射出成形機自体は従来周知であるので、射
出成形機に関しては、図1には加熱シリンダ20と、こ
の加熱シリンダ20内で回転方向と軸方向とに駆動可能
に設けられているスクリュ21のみが示されている。こ
のスクリュ21は、本実施の形態では、マスタサーボモ
ータ10とスレーブサーボモータ12の2個のサーボモ
ータにより軸方向に駆動され、所定の射出速度、保圧
力、可塑化時の背圧等が同期的に与えられるようになっ
ている。マスタサーボモータ10の出力軸には、駆動プ
ーリ14が、そして第1のボールネジ22には従動プー
リ15が取り付けられ、これらのプーリ14、15の間
には、第1のタイミングベルト16が掛け回されてい
る。同様に、スレーブサーボモータ12の出力軸には、
駆動プーリ17が、そして第2のボールネジ24には従
動プーリ18が取り付けられ、これらのプーリ17、1
8の間には、第2のタイミングベルト19が掛け回され
ている。第1のボールネジ22には、第1のボールナッ
ト23が、そして第2のボールネジ24には、第2のボ
ールナット25がそれぞれ螺合している。第1、2のボ
ールナット23、25は、軸方向には移動するが回転方
向には規制されているスライドプレート26に固定され
ている。したがって、第1、2のボールネジ22、24
が回転駆動されると、第1、2のボールナット23、2
5は回転することはできず、軸方向に移動することにな
る。これにより、スライドプレート26が軸方向に駆動
される。このように軸方向に駆動されるスライドプレー
ト26には、圧力センサ27を介してスクリュ21の始
端部が取り付けられている。なお、圧力センサ27によ
り計測される射出圧力、保圧力、背圧等の圧力信号は信
号ラインhによりサーボコントローラ2に入力されるよ
うになっている。なお、スクリュ21を回転方向すなわ
ち可塑化方向に駆動するモータは、図1には示されてい
ない。
【0018】次に、図1に示されている実施の形態の作
用について説明する。指令発生コントローラ1からスク
リュ21の基本動作となる速度指令値、位置指令値また
は圧力指令値、例えばスクリュ21を回転駆動して可塑
化するときのスクリュ21の後退速度、後退位置すなわ
ち計量位置、このときの背圧値、計量された溶融樹脂を
射出するときの射出速度、射出圧力、射出後の保圧力等
の各種の指令値が信号ラインaによりサーボコントロー
ラ2へ出力される。一方、サーボコントローラ2には、
マスタパルスジェネレータ11で計測されるマスタサー
ボモータ10の回転速度および位置にしたがって第1の
ボールネジ22の移動速度および位置がフイードバック
量として信号ラインdにより入力される。また、圧力セ
ンサ27により計測されるスクリュ21の圧力もフイー
ドバック量として入力される。さらには、第1の動力線
E1に流れる電流が第1の電流センサ5により計測され
て、同様にフイードバック量として信号ラインfにより
サーボコントローラ2に入力される。サーボコントロー
ラ2は、指令発生コントローラ1からの指令値と計測さ
れたフイードバック量とから得られる偏差量に基づいて
演算し、そして演算値は信号ラインbによりマスタ電圧
形インバータ3へ出力する。マスタ電圧形インバータ3
において交流の電圧が得られ、そして第1の動力線E1
によりマスタサーボモータ10に供給される。これによ
り、マスタサーボモータ10は、指令発生コントローラ
1から出力される指令値になるようにフイードバック制
御される。
【0019】スレーブサーボモータ12も、同様に制御
されるが、このスレーブサーボモータ12により駆動さ
れる第2のボールネジ24の回転速度すなわち軸方向の
位置と推力とが、マスタサーボモータ10により駆動さ
れる第1のボールネジ22の軸方向の位置と推力とにそ
れぞれ一致するように制御される。これにより、スクリ
ュ21は1個の共通のスライドプレート26により軸方
向に同期して駆動される。
【0020】上記のように、サーボコントローラ2にお
いて、第2のボールネジ24の軸方向の位置と推力が、
第1のボールネジ22の軸方向の位置と推力にそれぞれ
一致するようなに演算された信号により、スレーブサー
ボモータ12は制御されるが、指令発生コントローラ1
からサーボコントローラ2に出力される指令信号が速度
指令信号である場合の、上記サーボコントローラ内の制
御装置のブロック図が図2に示されている。
【0021】図2において、図1に示されている構成要
素と同じ要素には同じ参照符号を付けて重複説明はしな
いが、本実施の形態による制御装置は、マスタサーボモ
ータ駆動制御部と、スレーブサーボモータ駆動制御部と
を備えている。マスタサーボモータ駆動制御部は、速度
指令が第1加算器31を介して入力される速度制御器3
2と、速度制御器32の出力が第2加算器33により電
流センサ5からのフィードバック電流と加算されて入力
され、マスタ電圧型インバータ3に制御電流を出力する
電流制御器34と、上述のマスタパルスジェネレータ1
1からの信号(マスタ速度FB(フィードバック))から
位置信号を出力する位置信号処理器35と、位置信号処
理器35からの位置信号から速度信号を得て第1加算器
31に出力し、上述した速度指令と加算して速度制御器
32に出力する速度信号処理器36とを備えて構成され
ている。
【0022】スレーブサーボモータ制御部は、速度指令
が第3加算器37を介して入力される速度制御器38
と、速度制御器38の出力が第4加算器39を介して入
力される電流制御器40と、上述したスレーブパルスジ
ェネレータ13からの信号(スレーブ速度FB(フィー
ドバック))から位置信号を出力する位置信号処理器4
1と、位置信号処理器35と41の位置信号を減算しそ
れらの偏差を得る第5加算器42を介して、マスタサー
ボモータ10の駆動軸の位置とスレーブサーボモータ1
2の駆動軸の位置の偏差が入力される位置制御器43
と、マスタサーボモータ制御部における速度制御器32
の出力と、スレーブサーボモータ制御部における速度制
御器38の出力との偏差を検出する加算器44を介し
て、これら出力の偏差が入力され、その出力であるトル
ク同調制御出力を第3加算器37に入力させるトルク同
調器45と、位置信号処理器41からの位置信号より速
度信号を得て第3加算器37に入力する速度信号処理器
46とを備えて構成されている。なお、第3加算器37
は速度指令からトルク同調制御出力と速度信号処理器4
6からの速度信号とを減算する。
【0023】以上の構成において、指令発生コントロー
ラ1からの速度指令は、マスタサーボモータ10からの
速度FBと比較され、速度制御器32により速度制御さ
れる。速度制御器32の出力はマスタサーボモータ10
の電流指令となり、マスタサーボモータ10の電流FB
と比較され電流制御器34により電流制御される。
【0024】一方、スレーブサーボモータ制御部の速度
制御器38に対しては、マスタサーボモータ10に入力
された速度指令と同一の速度指令が入力され、スレーブ
サーボモータ12からの速度FBと比較され、速度制御
器38により速度制御される。速度制御器38の出力は
スレーブサーボモータ12の電流指令となり、スレーブ
サーボモータ12の電流FBと比較され電流制御器40
により電流制御される。
【0025】また、マスタサーボモータ10の速度FB
は位置信号処理器(積算カウンタ)35により積算さ
れ、マスタサーボモータ10の位置信号を得る。一方、
スレーブサーボモータ12の速度FBは位置信号処理器
(積算カウンタ)41により積算され、スレーブサーボ
モータ12の位置信号となる。得られたマスタサーボモ
ータ10の位置信号とスレーブサーボモータ12の位置
信号が比較され、位置制御器43によりマスタサーボモ
ータ10とスレーブサーボモータ12の位置が等しくな
るように位置制御される。位置制御器43からの位置制
御出力は、位置同期制御出力としてスレーブサーボモー
タ12の電流指令に加算器39により加算される。
【0026】さらに、マスタサーボモータ10の速度制
御器32から出力される速度制御出力とスレーブサーボ
モータ12の速度制御器38から出力される速度制御出
力が加算器44により比較され、トルク同調器45によ
りマスタサーボモータ10及びスレーブサーボモータ1
2の速度制御出力が一致するように制御され、トルク同
調制御出力となり、スレーブサーボモータ12の速度制
御器38に入力される。
【0027】こうして実施の形態における射出成形機の
駆動制御装置および駆動制御方法によれば、従来技術で
説明したベルトを排除することができ、機械構造を簡略
化できる。また、主駆動軸と従駆動軸の連結部が送りね
じ機構の部分のみであるため、力伝達の関係が明確であ
り、例えば、マスタサーボモータ10とスレーブサーボ
モータ12の出力軸の変位量を測定して、測定した変位
量とトルクとから、前記出力軸間のバネ定数を得るの
で、このバネ定数から機械的動力伝達機構の経年変化の
度合いを監視することができ、機械の信頼性を向上させ
ることができる。さらに、主駆動軸と従駆動軸の位置関
係及び駆動力の関係をソフトウェア的に制御することが
可能となり、主駆動軸と従駆動軸の動作の同時性を確保
することが確実なものとなる。これにより、特に送りね
じ機構の平衡度が確保され、機械効率の低下を防止し、
更に送りねじ寿命の低下を防止することが可能となる。
また、さらにトルクバランスを同調する制御構成を持つ
ことにより、主駆動軸と従駆動軸にそれぞれ速度制御ル
ープを施すことが可能となるため、停止時及び低速時の
非線形摩擦の影響がキャンセルされ、同期精度の高い駆
動システムを構成することができる。そして、以上の効
果により、機械効率の向上及び経年変化に対する信頼性
の向上となり、最終ユーザに対しては長期間に渡って安
定した成形品を生産できる射出成形機を提供することが
可能となる。
【0028】なお、本実施の形態においては、サーボモ
ータはマスタサーボモータ10とスレーブサーボモータ
12の二つの場合について説明したが、三つ以上の場合
においても同様に適用できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、複数
個のサーボモータの動作、例えば射出成形機のボールネ
ジの推力と移動量の同時性が確保されると共に、これら
のサーボモータと射出成形機の構成部材である例えばス
クリュとの間の機械的動力伝達機構の構成が簡単とな
り、さらに、停止時及び低速時の非線形摩擦の影響を受
け難い射出成形機の駆動制御装置及び方法を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の概略を示す制御ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の制御ブロック図である。
【図3】 従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 指令発生コントローラ、2 サーボコントローラ、
10 マスタサーボモータ、12 スレーブサーボモー
タ、11 マスタパルスジェネレータ、13スレーブパ
ルスジェネレータ、31,33,37,39,42,4
4 加算器、35,41 位置信号処理器、36,46
速度信号処理器、34,40 電流制御器、43 位
置制御器、45 トルク同調器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモータ(10,12)を駆動して
    射出成形機の可動部を駆動するようにした射出成形機の
    駆動制御装置において、 前記複数のモータ(10,12)の駆動軸の位置を検出
    するための位置検出手段(11,35,13,41)
    と、 前記位置検出手段(11,35,13,41)により検
    出される前記駆動軸の位置に基づいて前記複数のモータ
    (10,12)のうちの所定のモータ(12)を駆動制
    御する位置制御手段(43)と、 各駆動軸の速度を検出するための速度検出手段(11,
    36,13,46)と、 前記速度検出手段(11,36,13,46)により検
    出される各駆動軸の速度に基づいて対応する前記複数の
    モータ(10,12)それぞれを駆動制御する速度制御
    手段(32,38)と、 前記複数のモータ(10,12)それぞれにおける前記
    速度制御手段(32,38)からの出力値の比較結果に
    基づいて前記複数のモータ(10,12)のうちの所定
    のモータ(12)についての前記速度制御手段(32,
    38)の出力値を変更する速度変更手段(44,45)
    とを備えたことを特徴とする射出成形機の駆動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の射出成形機の駆動制御
    装置において、 前記速度変更手段(44,45)は、前記比較結果をト
    ルク同調手段(45)を介して前記速度制御手段にフィ
    ードバックするフィードバックループにより構成される
    ことを特徴とする射出成形機の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の射出成形
    機の駆動制御装置において、 前記複数のモータ(10,12)は、送りねじ機構によ
    り前記可動部に推力を与えることを特徴とする射出成形
    機の駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の射出成形機の駆動制御装置において、 前記可動部は射出成形機のスクリュが設けられたスライ
    ドプレート(26)であることを特徴とする射出成形機
    の駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 複数のモータ(10,12)を駆動して
    射出成形機の可動部を駆動するようにした射出成形機の
    駆動制御方法において、 前記複数のモータ(10,12)の駆動軸の位置を検出
    し、該検出値に基づいて前記複数のモータ(10,1
    2)のうちの所定のモータ(12)を位置制御すると共
    に、 各駆動軸の速度を検出し、該検出値に基づいて前記複数
    のモータ(10,12)それぞれの速度制御値を出力
    し、さらにこれら速度制御出力値の比較結果に基づいて
    前記複数のモータ(10,12)のうちの所定のモータ
    (12)についての前記速度制御出力値を変更すること
    を特徴とする射出成形機の駆動制御方法。
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