JP2002335825A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2002335825A JP2002142806A JP2002142806A JP2002335825A JP 2002335825 A JP2002335825 A JP 2002335825A JP 2002142806 A JP2002142806 A JP 2002142806A JP 2002142806 A JP2002142806 A JP 2002142806A JP 2002335825 A JP2002335825 A JP 2002335825A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は魚釣用スピニングリールに関し、糸
撚れの蓄積による釣糸の糸絡みや糸切れを防止し、併せ
て釣糸のダメージの軽減を図った魚釣用スピニングリー
ルを提供することを目的とする。 【解決手段】 ハンドルに連動回転するロータの支持ア
ームに装着した支持部材に、釣糸案内部を設けたライン
ローラを回転可能に支持したスピニングリールに於て、
上記ラインローラの一側部に、巻取り操作時に於ける釣
糸のラインローラ軸方向への移動を規制するガイド部
を、ラインローラの他側部側よりも1m/m以上大径且
つその釣糸接触面を平滑な平面状に成形すると共に、ラ
インローラの釣糸案内部を、上記ガイド部の基部に設け
た釣糸の案内周溝と、当該案内周溝からロータの釣糸巻
取り回転方向へ順次大径に成形されて、釣糸を当該案内
周溝に誘導する傾斜誘導面とで構成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸撚れの蓄積によ
る釣糸の糸絡みや糸切れを防止し、併せて釣糸のダメー
ジの軽減を図った魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知のように魚釣用スピニングリー
ル(以下、「スピニングリール」という)は、ロータに
設けた一対の支持アームの先端に、半環状のベールが一
対の支持部材を介して釣糸巻取り位置と釣糸放出位置と
に反転自在に取り付き、スプールに釣糸を案内するライ
ンローラが一方の支持部材に装着されている。
【0003】そして、ベールを釣糸巻取り位置に倒して
ハンドル操作で釣糸の巻取り操作を行うと、ロータの回
転に連動して前後方向へトラバース運動するスプールに
釣糸が巻回され、また、ベールを釣糸放出位置へ倒して
仕掛けを投擲すると、スプールに巻回された釣糸がスパ
イラル状に繰り出されるようになっている。
【0004】ところで、従来、この種のスピニングリー
ルにあっては、スプールの周囲を回転するロータ(支持
部材)に装着したラインローラによって釣糸をスプール
に案内する構造上、釣竿ガイドに対するラインローラの
位置の変化やスプールに巻回される釣糸の糸巻径の変
化、更には前後方向へトラバース運動するスプールの位
置の変化の影響でラインローラの釣糸案内部への糸道が
安定せず、このため、スプールへの釣糸の巻取りに伴
い、釣糸がラインローラの軸方向へ移動して釣糸に糸撚
れが発生することが知られている。
【0005】そして、釣糸に糸撚れが蓄積されると、魚
釣操作中に糸絡みが発生し、また、長期に亘る使用によ
って糸切れ等のトラブルが発生してしまう虞があった。
また、斯かる不具合を解決するため、昨今、図12及び
図13に示すように、ラインローラ1,3の釣糸案内部
1a,3aの外周面に案内周溝5,7を設けたスピニン
グリールが、実開平6−46467号公報及び実用新案
登録第3020798号公報で夫々開示されている。
【0006】而して、これらのスピニングリールによれ
ば、案内周溝5,7が釣糸の不要な軸方向(各図中、矢
印方向)への移動を規制するため、糸道が安定して従来
に比し糸撚れを減少させることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、図12及
び図13に示す従来例にあっては、釣糸をスプールに案
内する案内周溝5,7の側面(軸方向規制面)の接触面
積が小さく、而も、実際の巻取り操作時に於ける釣糸の
張力変動の影響もあって、当該側面との摺接抵抗で釣糸
に局部的な変形やしごきが加わり、釣糸がダメージを受
けて寿命が低下してしまうといった課題が残されてい
た。
【0008】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、糸撚れの蓄積による釣糸の糸絡みや糸切れを防止
し、併せて釣糸のダメージの軽減を図ったスピニングリ
ールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、ハンドルに連動回転するロ
ータの支持アームに装着した支持部材に、釣糸案内部を
設けたラインローラを回転可能に支持したスピニングリ
ールに於て、上記ラインローラの一側部に、巻取り操作
時に於ける釣糸のラインローラ軸方向への移動を規制す
るガイド部を、ラインローラの他側部側よりも1m/m
以上大径且つその釣糸接触面を平滑な平面状に成形する
と共に、ラインローラの釣糸案内部を、上記ガイド部の
基部に設けた釣糸の案内周溝と、当該案内周溝からロー
タの釣糸巻取り回転方向へ順次大径に成形されて、釣糸
を当該案内周溝に誘導する傾斜誘導面とで構成したこと
を特徴とする。
【0010】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載のスピニングリールに於て、ガイド部の隅部に、案
内周溝に連通する座ぐりを設けたことを特徴とする。
【0011】(作用)請求項1に係るスピニングリール
によれば、釣糸の巻取り操作時に各ラインローラの傾斜
誘導面が釣糸を案内周溝に案内させた後、当該案内周溝
とガイド部の釣糸接触面が糸道を安定させて釣糸のライ
ンローラ軸方向への不要な移動を規制する。
【0012】また、ガイド部の外径をラインローラの他
側部よりも大径として釣糸接触面の接触面積を大きくす
ると共に、釣糸接触面を平滑な平面状に成形したので、
釣糸に局部的な変形やしごきが加わることがなく、釣糸
に与えるダメージが減少する。そして、請求項2に係る
発明によれば、ガイド部の隅部に座ぐりを設けること
で、案内周溝の軸方向規制面と釣糸との接触がなくな
り、釣糸に対する抵抗が軽減することとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1乃至図4は請求項1に係る
スピニングリールの第一実施形態を示し、図1に於て、
11はスピニングリール13のリール本体で、当該リー
ル本体11の前端に、図示しないフライヤ軸を介してロ
ータ15が回転可能に軸着されており、ロータ15に
は、図2に示すようにこれと一体に一対の支持アーム1
7,19がリール本体11の前後方向に形成されてい
る。
【0014】そして、支持アーム17,19の先端に、
一対のベール支持部材21,23が釣糸巻取り位置と釣
糸放出位置とに反転自在に装着されており、両ベール支
持部材21,23間に半環状のベール25が取り付き、
一方のベール支持部材21にラインローラ27が回転可
能に装着されている。図3に示すようにベール支持部材
21は、支持アーム17に反転自在に取り付くベールア
ーム29と、ベール25の取付部として機能する断面略
T字状のラインスライダー31とからなり、ラインスラ
イダー31はその軸部31aがベールアーム29にボル
ト締めされている。そして、当該軸部31aとベールア
ーム29との間に挟持されたボールベアリング33を介
して、ラインローラ27が回転可能に支持されている。
【0015】而して、図3及び図4に示すようにライン
ローラ27のベールアーム29側周縁部には、釣糸の巻
取り操作時に釣糸のラインローラ軸方向への移動を規制
して糸道を安定させる環状のガイド部35が一体成形さ
れており、ガイド部35は、その外径L1 がラインロー
ラ27の他側部27aの外径L2 よりも1m/m以上大
径に形成されると共に、巻取り操作時に釣糸が接触する
その釣糸接触面35aが、ベールアーム29の周縁部側
に傾斜する平滑な平面状の傾斜面とされている。
【0016】そして、ラインローラ27の釣糸案内部3
9は、ガイド部35の基部に設けた案内周溝39aと、
当該案内周溝39aに釣糸を誘導する傾斜誘導面39b
とで構成されており、傾斜誘導面39bは、案内周溝3
9aからロータ15の釣糸巻取り回転方向へ向け順次大
径となるテーパ状に形成され、また、案内周溝39aの
底部はラインローラ27の軸方向と平行に形成されて、
当該底部から釣糸接触面35aが斜め方向に形成されて
いる。
【0017】尚、既述したようにガイド部35の外径L
1 は、ラインローラ27の他側部27aの外径L2 より
も1m/m以上大きく設定されているが、これを2m/
m以上大きく設定すると、平滑な釣糸接触面35aが更
に大きくなって、釣糸への摺接が優しくより好ましいも
のとなることが試験結果から明らかとなっている。そし
て、図3に於て、29a,31bは、夫々、ガイド部3
5とラインローラ27の他側部27aの外周を覆ってベ
ールアーム29とラインスライダー31の周縁部に設け
た糸噛み防止用の環状突起で、上述したようにガイド部
35に比しラインローラ27の他側部27a側を小径と
した結果、ベールアーム29側の環状突起29aの外径
L3 に比しラインスライダー31側の環状突起31bの
外径L4 を小さくすることができ、この結果、ラインス
ライダー31の小型,軽量化によってロータ15全体の
軽量化が図られると共に、前方への重量偏倚が少なくな
ってロータ15の回転バランスが良好となる副次的な効
果が得られる。
【0018】また、リール本体11にはロータ15と同
軸上にスプール41が装着されており、当該スプール4
1は、リール本体11にトラバース運動可能に取り付く
図示しないスプール軸の先端にナットを介して螺着され
ている。そして、リール本体11には釣糸巻取用のハン
ドル43が装着されており、ハンドル43のハンドル軸
とロータ15は、図示しない従来周知の駆動歯車やピニ
オンからなるギヤ機構を介して連繋され、また、スプー
ル軸は、その後端部に固着した摺動子やトラバースカム
軸からなる従来周知のトラバース機構により、ロータ1
5の回転に連動してリール本体11の前後方向へ往復動
するようになっている。
【0019】尚、図1に示すように上記スプール41
も、従来と同様、前側鍔部41aと釣糸巻回胴部41b
と後側鍔部41cとで構成されている。そして、一般に
スプールの釣糸巻回胴部は、スプール軸方向前方に向か
って順次小径となるテーパ状(正テーパ)に成形されて
いるが、本実施形態は、スプール41の釣糸巻回胴部4
1bを従来と逆方向にテーパ状(逆テーパ)に成形し
て、釣糸放出時に於ける釣糸の糸崩れの防止を図ってい
る。
【0020】また、本実施形態は、上記釣糸巻回胴部4
1bを従来に比し大口径化すると共に、後側鍔部41c
の後部41d側を内方へ向けて折曲形成したことを特徴
としており、斯様に後側鍔部41cの後部41d側を内
方へ折曲させることで、ロータ15を大口径化すること
なくスプール41の大口径化が可能となり、この結果、
糸巻量の増加,釣糸の放出性の向上等といったスプール
の大口径化の利点を活かし乍ら、釣糸放出時の糸崩れの
防止を図り、更にリール全体の小型,軽量化が可能とな
るそして、一般にラインローラの材質としては種々のセ
ラミックスや銅合金に硬質メッキ処理を施した硬質材が
多く使用されるが、上記ラインローラ27もこのような
硬質材によって成形されている。
【0021】本実施形態はこのように構成されているか
ら、ベール25を釣糸放出位置へ倒して仕掛けを投擲す
ると、スプール41に巻回された釣糸がスパイラル状に
繰り出され、スプール41の釣糸巻回胴部41bは逆テ
ーパに成形されているため、釣糸放出時に於ける釣糸の
糸崩れが防止される。また、ベール25を釣糸巻取り位
置へ反転させてハンドル操作でロータ15を釣糸巻取り
方向へ回転させれば、これに連動してリール本体11の
前後方向へトラバース運動するスプール41に、ライン
ローラ27を介して釣糸が巻回されるが、釣糸巻取り位
置へのベール25の反転操作で釣糸が傾斜誘導面39b
を介して案内周溝39aに案内され、当該案内周溝39
aとガイド部35の釣糸接触面35aによって釣糸のラ
インローラ軸方向への移動を規制し乍ら、糸道を安定さ
せて釣糸をスプール41に案内する。
【0022】そして、ガイド部35は、ラインローラ2
7の他側部27aよりも外径が1m/m以上大径とされ
て釣糸接触面35aの接触面積が大きくされると共に、
当該釣糸接触面35aが、ベールアーム29の周縁部側
に傾斜する平滑な平面状の傾斜面とされているため、図
12及び図13の従来例に比し釣糸に局部的な変形やし
ごきが加わることがない。
【0023】このように、本実施形態は、釣糸の巻取り
操作時に傾斜誘導面39bが釣糸を案内周溝39aに案
内させた後、当該案内周溝39aとガイド部35の釣糸
接触面35aが糸道を安定させて釣糸のラインローラ軸
方向への不要な移動を規制するので、糸撚れが蓄積され
ず、糸撚れの蓄積による糸絡みや糸切れ等のトラブルの
発生を防止することが可能となった。
【0024】また、既述したように本実施形態は、ガイ
ド部35の外径をラインローラ27の他側部27aより
も大径として釣糸接触面35aの接触面積を大きくする
と共に、その釣糸接触面35aを平滑に成形したので、
図12及び図13に示す従来例に比し釣糸に局部的な変
形やしごきが加わることがなくなって、釣糸に与えるダ
メージが減少することとなった。
【0025】更にまた、ガイド部35に比しラインロー
ラ27の他側部27a側を小径とした結果、ベールアー
ム29側の環状突起29aの外径に比しラインスライダ
ー31側の環状突起31bの外径を小さくすることがで
きるので、ラインスライダー31の小型,軽量化によっ
てロータ15全体の軽量化が図られると共に、前方への
重量偏倚が少なくなってロータ15の回転バランスが良
好となる利点を有する。
【0026】加えて、本実施形態によれば、スプール4
1の釣糸巻回胴部41bを逆テーパ形状としたため、釣
糸放出時に於ける釣糸の糸崩れの防止が図れると共に、
スプール41の後側鍔部41cの後部41d側を内方へ
折曲させることで、ロータ15を大口径化することなく
スプール41の大口径化が可能となるため、スプールの
大口径化の利点を活かし乍らリール全体の小型,軽量化
が可能となった。
【0027】図5は請求項1の第二実施形態に係るスピ
ニングリールに装着するラインローラを示し、本実施形
態は、テーパ状に成形した上記傾斜誘導面39bに代
え、傾斜誘導面45aを、ロータ15の釣糸巻取り回転
方向へ向け順次大径となるラッパ状に成形すると共に、
上記案内周溝39aと同一形状からなる案内周溝45b
をガイド部35の基部に設けて、傾斜誘導面45aと当
該案内周溝45bとでラインローラ47の釣糸案内部4
5を構成したものである。
【0028】また、図6乃至図8は、夫々、請求項1の
第三乃至第五実施形態に係るスピニングリールに用いる
ラインローラ49,51,53を示し、図6のラインロ
ーラ49は、ガイド部35の基部に設けた案内周溝55
aの軸方向規制面55a-1を垂直面として、当該案内周
溝55aと傾斜誘導面39bとで釣糸案内部55を構成
し、そして、図7のラインローラ51は、ガイド部35
の基部に断面略U字状の案内周溝57aを設けて、当該
案内周溝57aと傾斜誘導面39bとで釣糸案内部57
を構成し、更に図8のラインローラ53は、既述したガ
イド部35に比し若干肉厚で、ベールアーム29の周縁
部側に傾斜する平滑な平面状の傾斜面からなる釣糸接触
面59aの先端側を若干アール形状としたガイド部59
をベールアーム29側周縁部に設けると共に、その基部
に断面略V字状の案内周溝61aを設けて、当該案内周
溝61aと傾斜誘導面39bとで釣糸案内部61を構成
したものである。
【0029】更にまた、図9は請求項1の第六実施形態
に係るスピニングリールに装着するラインローラを示
し、このラインローラ63は、図4のラインローラ27
のガイド部35に代え、ガイド部65の釣糸接触面65
aを垂直な平滑面として、その基部に設けた案内周溝6
7aと傾斜誘導面39bとで釣糸案内部67を構成した
ものである。
【0030】そして、図10に示す請求項1及び請求項
2の一実施形態に係るラインローラ69は、図9の構成
に加え、ガイド部65の隅部に、案内周溝67aに連通
する座ぐり71を設けることで、案内周溝の軸方向規制
面と釣糸との接触をなくして釣糸に対する抵抗の軽減を
図ったもので、その他、図5乃至図10の各実施形態に
於て、ガイド部は、その外径がラインローラの他側部の
外径よりも1m/m以上大径に形成されている。
【0031】而して、これらの各実施形態のラインロー
ラ47,49,51,53,63,69を用いたスピニ
ングリールによっても、釣糸の巻取り操作時に各ライン
ローラ47,49,51,53,63,69の傾斜誘導
面39b,45aが釣糸を案内周溝45b,55a,5
7a,61a,67aに案内させた後、当該案内周溝4
5b,55a,57a,61a,67aと釣糸接触面3
5a,59a,65aが糸道を安定させて釣糸のライン
ローラ軸方向への不要な移動を規制するので、従来に比
し糸撚れが蓄積されず、糸撚れの蓄積による糸絡みや糸
切れ等のトラブルの発生を防止することが可能となる。
【0032】また、既述したようにこれらの実施形態
も、ガイド部35,59,65の外径をラインローラ4
7,49,51,53,63,69の他側部よりも大径
として釣糸接触面35a,59a,65aの接触面積を
大きくすると共に、釣糸接触面35a,59a,65a
を平滑な平面状に成形したので、図12及び図13に示
す従来例に比し釣糸に局部的な変形やしごきが加わるこ
とがなくなり、釣糸に与えるダメージが減少する。
【0033】更にまた、斯様にガイド部35,59,6
5に比しラインローラ47,49,51,53,63,
69の他側部側を小径とした結果、ベールアーム29側
の環状突起29aの外径に比しラインスライダー31側
の環状突起31bの外径を小さくすることができるの
で、ラインスライダー31の小型,軽量化によってロー
タ15全体の軽量化が図られると共に、前方への重量偏
倚が少なくなってロータ15の回転バランスが良好とな
る利点を有する。
【0034】そして、図9の如くガイド部65の釣糸接
触面65aを垂直な平滑面としたことで、ベール反転操
作による糸すくい時等に於て、図4のラインローラ27
に比し案内周溝67aからの釣糸のはみ出しや乗り上が
りを確実に防止することができ、また、図10の如くガ
イド部65の隅部に座ぐり71を設けることで、案内周
溝の軸方向規制面と釣糸との接触をなくして釣糸に対す
る抵抗の軽減が図れる利点を有する。
【0035】尚、図4のガイド部35に代え、図11に
示すラインローラ73のように、ガイド部75の釣糸接
触面75aを緩やかな曲面形状からなる略平面状に成形
してもよく、斯かる実施形態によっても同様の効果を得
ることが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係るスピ
ニングリールによれば、釣糸の巻取り操作時に於ける糸
道が安定すると共に、釣糸に局部的な変形やしごきが加
わることがなくなって釣糸のダメージが減少することと
なった。
【0037】而も、ガイド部に比しラインローラの他側
部側を小径とした結果、ベール取付部側の小型,軽量化
か可能となるので、ロータ全体の軽量化が図られると共
に、前方への重量偏倚が少なくなってロータの回転バラ
ンスが良好となる利点を有する。そして、請求項2に係
る発明の如くガイド部の隅部に座ぐりを設けることで、
案内周溝の軸方向規制面と釣糸との接触をなくして、釣
糸に対する抵抗の軽減が図れる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の第一実施形態に係るスピニングリー
ルの正面図である。
【図2】図1に示すスピニングリールの側面図である。
【図3】ラインローラとこれを支持するベール支持部材
の断面図である。
【図4】図1のスピニングリールに用いるラインローラ
の断面図である。
【図5】請求項1の第二実施形態に係るスピニングリー
ルに用いるラインローラの断面図である。
【図6】請求項1の第三実施形態に係るスピニングリー
ルに用いるラインローラの断面図である。
【図7】請求項1の第四実施形態に係るスピニングリー
ルに用いるラインローラの断面図である。
【図8】請求項1の第五実施形態に係るスピニングリー
ルに用いるラインローラの断面図である。
【図9】請求項1の第六実施形態に係るスピニングリー
ルに用いるラインローラの断面図である。
【図10】請求項1及び請求項2の一実施形態に係るス
ピニングリールに用いるラインローラの断面図である。
【図11】請求項1の第七実施形態に係るスピニングリ
ールに用いるラインローラの断面図である。
【図12】従来のラインローラとこれを支持するベール
支持部材の断面図である。
【図13】従来の他のラインローラとこれを支持するベ
ール支持部材の断面図である。
【符号の説明】
11 リール本体 13 スピニングリール 15 ロータ 17,19 支持アーム 21,23 ベール支持部材 25 ベール 27,47,49,51,53,63,69,73 ラ
インローラ 29 ベールアーム 31 ラインスライダー 35,59,65,75 ガイド部 35a,59a,65a,75a 釣糸接触面 39,45,55,57,61,67 釣糸案内部 39a,45b,55a,57a,61a,67a 案
内周溝 39b,45a,傾斜誘導面 41 スプール 71 座ぐり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 英二 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダ イワ精工株式会社内 Fターム(参考) 2B108 BC19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルに連動回転するロータの支持ア
    ームに装着した支持部材に、釣糸案内部を設けたライン
    ローラを回転可能に支持した魚釣用スピニングリールに
    於て、 上記ラインローラの一側部に、巻取り操作時に於ける釣
    糸のラインローラ軸方向への移動を規制するガイド部
    を、ラインローラの他側部側よりも1m/m以上大径且
    つその釣糸接触面を平滑な平面状に成形すると共に、 ラインローラの釣糸案内部を、上記ガイド部の基部に設
    けた釣糸の案内周溝と、 当該案内周溝からロータの釣糸巻取り回転方向へ順次大
    径に成形されて、釣糸を当該案内周溝に誘導する傾斜誘
    導面とで構成したことを特徴とする魚釣用スピニングリ
    ール。
  2. 【請求項2】 ガイド部の隅部に、案内周溝に連通する
    座ぐりを設けたことを特徴とする請求項1記載の魚釣用
    スピニングリール。
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