JP2002333703A - ペリクル用枠体 - Google Patents
ペリクル用枠体Info
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Abstract
ル用枠体であって、特に前記ペリクル膜を枠体に展張し
て貼着した際に、該枠体の各辺が内側に撓むことを抑制
することが可能なペリクル用枠体を目的とする。 【解決手段】 ペリクル膜2を展張して貼着支持し得る
一対の長辺1aと一対の短辺1bとより構成される枠体
1であって、その枠体1の各隅部の断面積が中心部の断
面積より連続して徐々に大きくなるように構成された枠
体1の構造である。
Description
て貼着支持し得るペリクル用枠体に係り、特に、IC
(集積回路)、LSI(大規模集積回路)、TFTLC
D(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)等の半導体装
置を製造する際のリソグラフィー工程で使用されるフォ
トマスクやレティクルに異物が付着することを防止する
ために用いられるペリクル用枠体であって、ペリクル膜
の張力によって該ペリクル用枠体の長辺と短辺が枠体の
内側に向かう撓みを抑制してフォトマスクやレティクル
等の有効露光領域を確保することが出来るペリクル用枠
体に関するものである。
ては、フォトマスクやレティクルの両面側にペリクルと
称する防塵手段を配置して該フォトマスクやレティクル
への異物の付着を防止することが行われている。
状に合わせた形状を有する厚さ数ミリ程度の枠体の一方
の縁面に厚さ10μm以下のニトロセルロース或はセル
ロース誘導体等の透明な高分子膜からなるペリクル膜を
展張して接着し、且つ該枠体の他方の縁面に粘着材を介
してフォトマスクやレティクルの表面に貼着される。
付着した場合、その異物が半導体ウェハ上に形成された
フォトレジスト上に結像して回路パターン欠陥の原因と
なるが、フォトマスクやレティクルの両面側にペリクル
を配置した場合、ペリクルの表面に付着した異物はフォ
ーカス位置のずれによって半導体ウェハ上に形成された
フォトレジスト上に結像することなく回路パターンに欠
陥を生じさせないものである。
枠体は、直径5インチ(127mm)の半導体ウェハに
応じた大きさで方形状に形成されたものが一般である。
メディアの普及により高画質、高精細表示が可能な大型
のカラーTFTLCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプ
レイ)のフォトリソグラフィ工程で使用される大型のフ
ォトマスクやレティクルに適用出来る大型のペリクルが
要望されている。
晶ディスプレイ)等のフォトリソグラフィ工程で使用さ
れる大型のフォトマスクやレティクルに適用出来るペリ
クルの枠体としては、長辺と短辺を有する方形状のもの
が一般であるが、この枠体にペリクル膜を貼り付ける
と、該ペリクル膜の張力により枠体の辺が内側に向かっ
て撓み易く、この撓みによってフォトマスクやレティク
ルの有効露光領域が小さくなってしまうという問題があ
り、ペリクル膜の展張面積が大きくなるにつれてその現
象が顕著になる問題があった。
来の問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、
一対の長辺と一対の短辺とを有するペリクル用枠体の隅
部から中心部にかけての断面積を変化させることによっ
て、各辺が枠体の内側に向かって撓むことを防止し、こ
れによってフォトマスクやレティクル等の有効露光領域
を確保することが出来るようにした全く新しい構造のペ
リクル用枠体の技術を提供するものである。
枠体は、前述の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、一対の長辺と一対の短辺とよりなるペリクル用枠体
の全周にわたり異形断面に形成することによって、ペリ
クル膜の張力による該長辺と該短辺の枠体の内側に向か
う撓みを抑制してフォトマスクやレティクル等の有効露
光領域を確保することが出来るようにした技術である。
要旨は、ペリクル膜を展張して貼着支持するペリクル用
枠体であって、前記枠体は少なくとも4辺からなり、該
辺の内の2辺が交差する隅部から辺の中心部にかけての
断面積に於いて、該隅部の断面積が該辺の中心部の断面
積より大きく構成されていることを特徴とするペリクル
用枠体である。
展張して貼着支持し得るペリクル用枠体の2辺が交差す
る隅部から辺の中心部にかけての断面積に於いて、隅部
の断面積が辺の中心部の断面積より大きくなるように構
成したので、特に枠体の隅部の強度を著しく大きくする
ことが出来、これによってペリクル膜を展張して貼着支
持した際に、枠体が内側に向かって撓むことを抑制する
ことが出来る。
ては、隅部の断面積を大きくしたので、即ち、隅部の上
面の幅を大きくしたので、該枠体にペリクル膜を貼着す
る作業を容易にすると共に、ペリクル膜と枠体との接着
をより確実にし、かつその接着強度を強力にさせ、ペリ
クル膜をより安定させることが出来る。
要旨は、前記隅部から辺中心部にかけての断面積の大き
さが連続的に変化して構成されていることを特徴とする
第1発明のペリクル用枠体である。
体の隅部から辺中心部にかけての断面積を連続的に変化
させて構成したので、ペリクル用枠体の形状を美しくす
ると共に、隅部から辺中心部にかけての強度を徐々にス
ムーズに変化させることが出来る。
枠体の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に
係るペリクル用枠体の構成を示す斜視図、図2は図1の
ペリクル用枠体にペリクル膜を貼着した状態の平面図、
図3は図1のペリクル用枠体の平面図及び断面説明図で
ある。
であって、厚さ10μm以下のニトロセルロースやセル
ロース誘導体等の透明な高分子膜で構成されるペリクル
膜(以下、単に「ペリクル膜」という)2を展張して貼着
支持するアルミニウムやその合金、或は鉄や鉄系合金等
により構成されるペリクル用枠体(以下、単に「枠体」
という)で構成されている。
1bとを有しており、長辺1a及び短辺1bは、互いに
異なる所定の断面寸法を夫々有して構成されている。枠
体1の長辺1a及び短辺1bの一方の上面は、該枠体1
の全体に亘って平坦面で構成され、ペリクル膜2を貼着
するための貼着面1al、1blが形成されている。
積と辺中心部の断面積とが異なる異形断面で形成されて
いる。即ち該隅部の断面積が中心部の断面積より大きく
なるように構成されている。
の中心部の断面積との断面積の変化率を連続的に変化さ
せ、これによって枠体1の全体の形状を美しくし、かつ
辺の中心部から隅部に向かっての強度をスムーズに変化
させている。しかし、本発明は、断面積の変化率を連続
的に変化させることに限定されるものではなく、この断
面積の変化率を不連続に変化させて枠体1を構成するこ
とも可能である。
中心部の断面積よりも隅部の断面積を大きくしたので、
この隅部の上面、即ちペリクル膜2の貼着面の幅(面
積)を大きくすることが出来、これによってペリクル膜
2を枠体1の貼着面1al、1blに貼着する際の作業
を極めて容易にし、かつペリクル膜2と枠体1との接着
強度を高め、ペリクル膜2をより安定した状態で枠体1
に取付固定することが出来る。
lにペリクル膜2を貼着支持した場合には、この枠体1
は前述のように全周に亘って異形断面とされ、その枠体
1の隅部の断面積が辺の中心部よりも大きくなっている
ので、強度の大きい隅部で辺の中心部を安定した状態で
支持することが出来、これによって前記枠体1の長辺1
a及び短辺1bが内側に向かって撓みが生ずることを抑
制することが出来る。
いフォトマスクやレティクル等の有効露光領域を確保す
ることが出来る。前述のようにペリクル膜2を展張して
貼着支持し得る本発明の枠体1は、特にIC、LSI、
TFTLCD等のフォトリソグラフィー工程で使用され
るフォトマスクやレティクルに使用出来るペリクルの枠
体として極めて有効に利用することが出来る。
の全周にわたり異形断面に形成された一対の長辺1aと
一対の短辺がペリクル膜2の張力により略直線状に維持
される一例として、枠体1の材質としてアルミニウム合
金を使用し、長辺1a及び短辺1bの断面形状が幅7m
m、高さ4.3mmの方形状で、一対の短辺1bの長さ
が348mm、一対の長辺1aの長さが582mmと
し、ペリクル膜2の材質としてセルロース系ポリマーを
使用し、その膜厚を4μmとした場合、枠体1の貼着面
1al、1blにペリクル膜2を貼着した後の該ペリク
ル膜2の張力により長辺1aの中央部と短辺1bの中央
部の最大撓み量は0.5mm以下であり、極めて良好な
結果が得られた。また、ペリクル膜を展張する面積が1
000cm2以上の場合は特に有効であった。
て貼着支持し得るペリクル用枠体の2辺が交差する隅部
から辺の中心部にかけての断面積に於いて、隅部の断面
積が辺の中心部の断面積より大きくなるように構成した
ので、特に枠体の隅部の強度を著しく大きくすることが
出来、これによってペリクル膜を展張して貼着支持した
際に、枠体が内側に向かって撓むことを抑制することが
出来る等の多大な効果を有している。
ては、隅部の断面積を大きくしたので、即ち、隅部の上
面の幅を大きくしたので、該枠体にペリクル膜を貼着す
る作業を容易にすると共に、ペリクル膜と枠体との接着
をより確実にし、かつその接着強度を強力にさせ、ペリ
クル膜をより安定させることが出来る効果も有してい
る。
の隅部から辺中心部にかけての断面積を連続的に変化さ
せて構成した場合には、ペリクル用枠体の形状を美しく
すると共に、隅部から辺中心部にかけての強度を徐々に
スムーズに変化させることが出来る効果を有している。
図である。
状態の平面図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ペリクル膜を展張して貼着支持するペリ
クル用枠体であって、前記枠体は少なくとも4辺からな
り、該辺の内の2辺が交差する隅部から辺の中心部にか
けての断面積に於いて、該隅部の断面積が該辺の中心部
の断面積より大きく構成されていることを特徴とするペ
リクル用枠体。 - 【請求項2】 前記隅部から辺中心部にかけての断面積
の大きさが連続的に変化して構成されていることを特徴
とする請求項1のペリクル用枠体。
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- 2001-05-11 JP JP2001141111A patent/JP4601204B2/ja not_active Expired - Fee Related
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