JP2002332426A - 水性ブラックインク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

水性ブラックインク組成物及びインクジェット記録方法

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JP2002332426A JP2001136880A JP2001136880A JP2002332426A JP 2002332426 A JP2002332426 A JP 2002332426A JP 2001136880 A JP2001136880 A JP 2001136880A JP 2001136880 A JP2001136880 A JP 2001136880A JP 2002332426 A JP2002332426 A JP 2002332426A
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康夫 白崎
Hiroaki Ono
博昭 大野
Tatsu Tabei
達 田部井
Shinichi Nanba
晋一 難波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水性ブラックインク組成物及びインクジェット
記録方法 【解決手段】式(1) 【化1】 (式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシアルコキシ
基、スルホン酸基、カルボキシル基又はウレイド基を表
わし、R2は水素原子又はアルキル基を表わし、Xは塩
素、水酸基、アルコキシ基、フェノキシ基(スルホン酸
基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、アミノ基、水
酸基から選択される置換基で置換されていても良
い。)、アミノ基、アルキルアミノ基スルホン酸基及び
カルボキシル基から選択される1種又は2種の置換基で
置換されていても良い。)またはアニリノ基(スルホン
酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種の
置換基で置換されていても良い。)で表わされる。Mは
水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機アミ
ンのカチオン又はアンモニウムイオンをそれぞれ示
す。)で表されるトリアジン染料とブラック染料を含有
することを特徴とする水性ブラックインク組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性ブラックインク
組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタによる記録方法
としてはインクの各種吐出方式が開発されているが、い
ずれもインクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材
料(紙、フィルム、布帛等)に付着させ記録を行うもの
である。インクジェットプリンタによる記録方法は、記
録ヘッドと被記録材料とが接触しない為、音の発生がな
く静かであり、凹凸面、柔軟物質、壊れやすい製品等、
場所を選ばず印字ができるという特長がある。またプリ
ンタの小型化、高速化、カラー化が容易という特長の
為、近年急速に普及し、今後も大きな伸長が期待されて
いる。コンピュータのカラーディスプレイ上の画像又は
文字情報をインクジェットプリンタにより、カラ−で記
録するには、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインク
による減法混色で表現される。CRTディスプレイ等の
レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)による加
法混色画像を出来るだけ忠実に減法混色画像により再現
するには、使用する色素、中でもYMCのインクに使用
される色素には出来るだけYMCそれぞれの標準に近い
色相を有し、且つ鮮明であることが望まれる。又、イン
ク組成物は長期の保存に対し安定であり、又プリントし
た画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性、耐オゾン
性、耐湿性等の堅牢度に優れていることが求められる。
今後使用分野を拡大すべく、広告等の展示物に活用した
場合、光(電灯、蛍光灯、日光等)に暴露される場合が
多くなり、特に耐光性の優れたインク組成物が求められ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットプリン
タの用途はOA用小型プリンタから産業用の大型プリン
タまで拡大されており、耐水性及び耐光性等の堅牢性が
これまで以上に求められている。耐水性についてはカチ
オン系ポリマー、多孔質シリカ、アルミナゾル、特殊セ
ラミックスなどのインク中の色素を吸着し得る無機又は
有機の微粒子をPVA樹脂などとともに紙の表面にコー
ティングすることにより大幅に改良されつつある。既に
インクジェットプリント用の各種コート紙が市販されて
いる。しかし、耐光性については大幅に改良させる技術
は未だ確立されておらず、その改良が重要な課題となっ
ている。
【0004】インクジェット記録用水性インクに用いら
れるブラック染料はそれ単体では理想的なブラックの色
相を有していないものが多く、実際配合で使用されてい
る場合が多い。しかし色相をブラックにするため配合染
料を用いると配合することによって色相はブラックにな
るものの耐光性などの劣化を引き起こす。そのため色
相、耐光性、耐水性、耐オゾン性、耐湿性及び溶解安定
性のすべてを満足させるブラック染料は得られていな
い。
【0005】本発明は、インクジェット記録に適する色
相を有し、且つ記録物の堅牢度が強くまた保存安定性が
優れたブラックインク組成物を提供する事を目的とす
る。具体的には前記式(1)のトリアジン染料とブラッ
ク染料を配合することによって色相、耐光性、耐水性、
耐オゾン性、耐湿性が良好なブラックインク組成物を提
供する。特に本発明のインク組成物は耐光性が非常に優
れている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記した課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った
ものである。即ち本発明は、 (1) 式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式(1)中、R1は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシ
アルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシル基又はウレ
イド基を表わし、R2は水素原子又はアルキル基を表わ
し、Xは塩素、水酸基、アルコキシ基、フェノキシ基
(スルホン酸基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、
アミノ基、水酸基から選択される置換基で置換されてい
てもよい。)、アミノ基、アルキルアミノ基(スルホン
酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種の
置換基で置換されていても良い。)またはアニリノ基
(スルホン酸基及びカルボキシル基から選択される1種
又は2種の置換基で置換されていてもよい。)で表わさ
れる。Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、有機アミンのカチオン又はアンモニウムイオンをそ
れぞれ示す。)で表されるトリアジン染料とブラック染
料を含有することを特徴とする水性ブラックインク組成
物。 (2)式(1)で表わされるトリアジン染料とジス及び
/又はトリスアゾ染料を含有することを特徴とする水性
ブラックインク組成物。 (3)水及び有機溶剤を含有する(1)又は(2)に記
載の水性ブラックインク組成物。 (4)インクジェット記録用である(1)乃至(3)に
記載の水性ブラックインク組成物。 (5)記録材への印刷後の色相が10≦L*≦40、−
5≦a*≦5、−10≦b*≦0の範囲になるように調
整された(1)乃至(4)に記載の水性ブラックインク
組成物。
【0009】(6)インク滴を記録信号に応じて吐出さ
せて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法にお
いて、インクとして(1)乃至(5)のいずれか一項に
記載の水性ブラックインク組成物を使用することを特徴
とするインクジェット記録方法。 (7)被記録材が情報伝達用シートである(6)に記載
のインクジェット記録方法。 (8)(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の水性ブ
ラックインク組成物を含む容器が装填されたインクジェ
ットプリンタ。に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の水性ブラックインク組成
物中のトリアジン染料前記式(1)は、1個のアミノ基
又はアルキルアミノ基を有するジスアゾ染料を用いて特
公昭33−7643に記載された方法によって製造する
ことができる。又式(1)のトリアジン染料と併用する
ことができるブラック染料としては例えば特開平10−
265693、特開平10−279824、特開平10
−324815、特願2000−105906及び特願
2001−77754に記載のブラック染料があげられ
る。式(1)のトリアジン染料とブラック染料の配合の
目安は配合した全重量に対し式(1)のトリアジン染料
は例えば、1〜50重量%、好ましくは1〜40重量
%、更に好ましくは5〜30重量%である。
【0011】前記式(1)において、R1は水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、アルカノイルアミノ基、ア
ルコキシアルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシル基
又はウレイド基を表わす。アルキル基の例はメチル、エ
チル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−
ブチル、第二ブチル、第三ブチル等であり、好ましくは
メチル、エチルである。アルコキシ基の例はメトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ、i−ブトキシ、第二ブトキシ、第三ブトキシ等で
あり、好ましくはメトキシ、エトキシである。アルコキ
シアルコキシ基の例はメトキシメトキシ、メトキシエト
キシ、メトキシプロポキシ、メトキシブトキシ、エトキ
シメトキシ、エトキシエトキシ、エトキシプロポキシ、
エトキシブトキシ、n−プロポキシプロポキシ、i−プ
ロポキシブトキシ、n−プロポキシブトキシ等であり、
好ましくはメトキシエトキシまたはエトキシエトキシで
ある。アルカノイルアミノ基の例はアセチルアミノ、n
−プロピオニルアミノ、i−プロピオニルアミノ、ヒド
ロキシアセチルアミノ、2−または3−ヒドロキシ−n
−プロピオニルアミノまたはブチロイルアミノ等であ
り、アセチルアミノまたはn−プロピオニルアミノが好
ましい。R2は水素原子又はアルキル基を表わす。アル
キル基の例はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル、i−ブチル、第二ブチル、第三ブチ
ル等であり、好ましくはメチル、エチルである。
【0012】Xは塩素、水酸基、アルコキシ基、フェノ
キシ基(スルホン酸基、カルボキシル基、アセチルアミ
ノ基、アミノ基、水酸基から選択される置換基で置換さ
れていても良い。)、アミノ基、アルキルアミノ基スル
ホン酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2
種の置換基で置換されていても良い。)またはアニリノ
基(スルホン酸基及びカルボキシル基から選択される1
種又は2種の置換基で置換されていても良い。)があげ
られる。アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブト
キシ基等のC1〜C4のアルコキシ基があげられる。ス
ルホン酸基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、アミ
ノ基、水酸基から選択される置換基で置換されていても
良いフェノキシ基としては、例えば4−スルホフェノキ
シ基、4−カルボキシフェノキシ基、4−アセチルアミ
ノフェノキシ基、4−アミノフェノキシ基、4−ヒドロ
キシフェノキシ基等があげられる。スルホン酸基もしく
はカルボキシル基を有するアルキルアミノ基としては、
例えば2−スルホエチルアミノ基、カルボキシメチルア
ミノ基、2−カルボキシエチルアミノ基または1−カル
ボキシエチルアミノ基等があげられる。スルホン酸基及
びカルボキシル基から選択される1種又は2種の置換基
で置換されていても良いアニリノ基としては、例えば
2,5−ジスルホアニリノ基、3−スルホアニリノ基、
2−スルホアニリノ基、2−カルボキシ−4−スルホア
ニリノ基、2−カルボキシ−5−スルホアニリノ基等が
あげられる。
【0013】また、前記式(1)において、Mは水素原
子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機アミンのカ
チオンまたはアンモニウムイオンである。アルカリ金属
としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウム等が
挙げられる。アルカリ土類金属としては、例えばカルシ
ウム、マグネシウム等が挙げられる。有機アミンのカチ
オンとしては、例えばメチルアミン、エチルアミン、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロ
パノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げ
られる。好ましいMとしては、水素原子、ナトリウム、
カリウム、リチウム等のアルカリ金属、アンモニウムイ
オン、モノエタノールアミンイオン、ジエタノールアミ
ンイオン、トリエタノールアミンイオン、モノイソプロ
パノールアミンイオン、ジイソプロパノールアミンイオ
ン、トリイソプロパノールアミンイオン等のアルカノー
ルアミンイオン等が挙げられる。また、それらの塩は例
えば、ナトリウム塩の場合、反応液に食塩を加えて、塩
析、濾過することによりナトリウム塩が得られる。更に
ナトリウム塩を水に溶解し、酸を加えて酸性で結晶を析
出させた後、濾過し、遊離酸の形で色素のケーキを得
る。次いで、その遊離酸の形の色素を水に溶解又は懸濁
し、目的の塩に対応する塩基、例えばアミン類、Na以
外のアルカリ金属化合物等を添加、溶解することにより
各々の塩の溶液が得られる。この溶液から、それぞれの
塩を、常法により、析出、濾過、乾燥することにより、
ナトリウム塩以外の塩を得ることが出来る。本発明の水
性ブラックインク組成物は、前記式(1)のブラックト
リアジン染料及びブラック染料を水又は水性溶媒(水溶
性有機溶剤含有水)に溶解したものである。この水性ブ
ラックインク組成物をインクジェットプリンタ用のイン
クとして使用する場合、式(1)のブラックトリアジン
染料及びブラック染料は金属陽イオンの塩化物、硫酸塩
等の無機物の含有量が少ないものを用いるのが好まし
く、その含有量の目安は例えば、塩化ナトリウムと硫酸
ナトリウムの総含有量として、染料又は染料混合物中に
1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下である。
【0014】無機塩の含有量は、例えばCl-及びSO4
2-はイオンクロマトグラフ法、重金属類は原子吸光法又
はICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法で、
Ca 2+及びMg2+についてはイオンクロマトグラフ法、
原子吸光法、ICP発光分析法にて測定される。
【0015】本発明の水性ブラックインク組成物用に、
より無機塩含量の少ない色素とするには、必要に応じ
て、例えば逆浸透膜による通常の方法又は本発明の色素
成分(本発明の化合物又は色素混合物)の乾燥品あるい
はウェットケーキ、好ましくはウェットケーキを、溶媒
中、例えば含水低級アルコール好ましくはメタノール及
び水の混合溶媒中で撹拌処理し、次いで濾過、乾燥する
方法で脱塩処理すればよい。
【0016】本発明の水性ブラックインク組成物は、前
記の色素成分を水又は水性溶媒(後記する水溶性有機溶
剤を含有する水)に溶解したものである。インクのpH
は6〜11程度が好ましい。この水性ブラックインク組
成物をインクジェット記録用プリンタで使用する場合、
色素成分としては前記した通り金属陽イオンの塩化物、
硫酸塩等の無機塩の含有量が少ないものを用いるのが好
ましい。
【0017】本発明の水性ブラックインク組成物は水を
媒体として調製され、色素成分は該水性ブラックインク
組成物中に、好ましくは0.1〜20重量%、より好ま
しくは0.5〜10重量%、更に好ましくは1〜8重量
%程度含有される。本発明の水性ブラックインク組成物
にはさらに水溶性有機溶剤を約60重量%以下、好まし
くは約50重量%以下、より好ましくは約40重量%以
下、更に好ましくは約30重量%以下含有していてもよ
く、下限は0%でもよいが、一般的には約5重量%以上
であり、より好ましくは10重量%以上であり、10〜
30重量%がもっとも好ましい。また本発明の水性ブラ
ックインク組成物はインク調製剤を0〜10重量%程
度、好ましくは5重量%以下含有していても良い。以上
の成分以外の残部は水である。
【0018】水溶性有機溶剤としては、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタ
ノール等のC1 〜C4 アルカノール;N,N−ジメチル
ホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等の低
級カルボン酸(モノ又はジ)低級アルキルアミド;ε−
カプロラクタム、N−メチルピロリジン−2−オン等の
ラクタム類、好ましくは4員環ないし8員環のラクタム
類;尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン
又は1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン
等の環式尿素好ましくは5ないし6員環の環式尿素;ア
セトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロ
キシペンタン−4−オン等の直鎖の炭素鎖の長さが炭素
数4ないし7のケトン又はケトアルコール;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル、好ましくは5ない
し6員環の環状エーテル;エチレングリコール、1,2
−又は1,3−プロピレングリコール、1,2−又は
1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、チオジグリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のC
2 〜C6 アルキレン単位を有するモノー、オリゴー又は
ポリアルキレングリコール又はチオグリコール;グリセ
リン、ヘキサン−1.2.6−トリオール等のポリオー
ル(好ましくは炭素鎖の炭素数が3ないし6のトリオー
ル);エチレングリコールモノメチルーエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の
多価アルコール(好ましくはエチレングリコールもしく
はポリエチレングリコール)のC1 〜C4 アルキルエー
テル;γーブチロラクトン又はジメチルスルホキシド等
があげられる。これらの水溶性有機溶剤の中には染料溶
解助剤としての機能を有するものもある。
【0019】これらの水溶性有機溶剤は2種以上併用し
ても良い。これらのうち、好ましいものとしては、例え
ばN−メチルピロリジン−2−オン、C2 〜C66アルキ
レン単位を有するモノ、ジ又はトリアルキレングリコー
ル(好ましくはモノ、ジ又はトリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール)、ジメチルスルホキシド等が
挙げられ、特に、N−メチルピロリジン−2−オン、ジ
エチレングリコール、ジメチルスルホキシドの使用が好
ましい。
【0020】インク調製剤としては、上記の水、色素成
分及び水性有機溶媒以外の全ての成分が挙げられ、例え
ば防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水
溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、界面活性剤な
どがあげられる。防腐防黴剤としては、例えばデヒドロ
酢酸ソーダ、ソルビン酸ソーダ、2−ピリジンチオール
−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペ
ンタクロロフェノールナトリウム等があげられる。pH
調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさず
に、インクのpHを6〜11の範囲に制御できるもので
あれば任意の物質を使用することができる。その例とし
て、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの
アルカノールアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化
物、水酸化アンモニウム、あるいは炭酸リチウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩
などが挙げられる。キレート試薬としては、例えばエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリ
ウム、ヒドロキシチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラシル
二酢酸ナトリウムなどがあげられる。防錆剤としては、
例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグル
コール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトラ
イト、四硝酸ペンタエリスリトールなどがあげられ、水
溶性紫外線吸収剤としては、例えばスルホン化されたベ
ンゾフェノン、スルホン化されたベンゾトリアゾールな
どがあげられ、水溶性高分子化合物としては、例えばポ
リビニルアルコール、ポリアミン、ポリイミンなどがあ
げられ、染料溶解剤としては、例えばε−カプロラクタ
ム、尿素、エチレンカーボネートなどがあげられ、界面
活性剤としては例えば、通常のアニオン系、カチオン
系、ノニオン系の界面活性剤があげられる。
【0021】本発明の水性ブラックインク組成物は、蒸
留水等不純物を含有しない水に、本発明の色素及び必要
により、上記水溶性有機溶剤、インク調製剤等を添加混
合することにより調製される。また、水と上記水溶性有
機溶剤、インク調製剤等との混合物に本発明の染料を添
加、溶解してもよい。また必要なら水性ブラックインク
組成物を得た後で濾過を行い、狭雑物を除去してもよ
い。
【0022】本発明のインクジェット記録方法において
使用される被記録材の具体例としては例えば紙、フィル
ム等の情報伝達用シートが挙げられる。情報伝達用シー
トについては、表面処理されたもの、具体的にはこれら
の基材にインク受容層を設けたものが好ましい。インク
受容層には、例えば上記基材にカチオン系ポリマーを含
浸あるいは塗工することにより、また多孔質シリカ、ア
ルミナゾルや特殊セラミックス等のインク中の色素を吸
収し得る無機微粒子をポリビニルアルコールやポリビニ
ルピロリドン等の親水性ポリマーと共に上記基材表面に
塗工することにより設けられる。このようなインク受容
層を設けたものは通常インクジェット専用紙(フィル
ム)、光沢紙(フィルム)等と呼ばれ、例えばピクトリ
コ(旭硝子(株)製)、カラーBJペーパー、カラーB
Jフォトフィルムシート、プロフェッショナルフォトペ
ーパー(いずれもキャノン(株)製)、カラーイメージ
ジェット用紙(シャープ(株)製)、スーパーファイン
専用光沢フィルム、PM写真用紙(エプソン(株)
製)、ピクタファイン(日立マクセル(株)製)等とし
て市販されている。なお、普通紙にも利用できることは
もちろんである。
【0023】本発明のインクジェット記録方法で、被記
録材に記録するには、例えば上記の水性ブラックインク
組成物を含有する容器をインクジェットプリンタにセッ
トし、通常の方法で前記したような被記録材に記録すれ
ばよい。インクジェットプリンタとしては、例えば機械
的振動を利用したピエゾ方式のプリンタや加熱により生
ずる泡を利用したバブルジェット(R)方式のプリンタ
等があげられる。
【0024】本発明のインクジェット記録方法では、上
記の水性ブラックインク組成物はイエローインク組成
物、マゼンタインク組成物、シアンインク組成物と併用
される。必要に応じて上記とは濃度が異なる淡色マゼン
タインク組成物、淡色シアンインク組成物とも併用され
る。
【0025】本発明の水性ブラックインク組成物は、色
相が理想的なブラックであり、かつ耐光性及び耐水性の
優れた既存のイエロー、マゼンタ、シアンと共に用いる
ことで耐光性及び耐水性に優れた記録物を得ることがで
きる。
【0026】
【実施例】以下に本発明を更に実施例により具体的に説
明する。尚、本文中「部」及び「%」とあるのは、特別
の記載のない限り重量基準である。
【0027】合成例1 4−アミノアゾベンゼン−3,4´−ジスルホン酸を常
法によりジアゾ化し、m−トルイジンに弱酸性〜中性下
でカップリングさせることにより得られたジスアゾ化合
物25.6部を水400部中に溶解させた。次に塩化シ
アヌル10.0部を分散剤0.1部及び水を加えて温度
を5℃とした中に加えてよく分散させ、上記ジスアゾ化
合物の溶液を炭酸ナトリウム水溶液でpH5〜6、温度
5〜10℃を保ちながら、1時間で滴下し、更に同pH
及び温度を保ちながら1時間撹拌した。この反応液中
に、上記ジスアゾ化合物25.1部を水400部中に溶
解させた液を加え、炭酸ナトリウム水溶液でpH5−6
を保ちながら60℃で5時間撹拌して二次縮合反応を完
結させた。次いで、アニリン10.1部を加え90−9
5℃に昇温し、炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを8
−9に保ちながら、同温度で3時間三次縮合させた。縮
合終了後、対液15%の塩化ナトリウムを加えて塩析、
濾過、乾燥して次式で表わされる化合物(水中のλma
xは435nm)77部を得た。得られた化合物のMは
Naであり、化合物は逆浸透膜を用いて脱塩処理を行い
無機物の含有量を少なくした。 無機塩含有量:0.5重量%以下(NaCl:0.32
%、Na2SO4:0.10%)
【0028】
【化3】
【0029】合成例2 上記合成例において、アニリン10.1部の代わりにス
ルファニル酸18.8部を用いて三次縮合すると次式で
表わされる化合物80部が得られた。得られた化合物の
MはNaであり、化合物は逆浸透膜を用いて脱塩処理を
行い無機物の含有量を少なくした。 無機塩含有量:0.5重量%以下(NaCl:0.30
%、Na2SO4:0.13%)
【0030】
【化4】
【0031】合成例3 特願2001−77754実施例2に記載の次式の化合
物(ジスアゾブラック染料)(M=Na)をイソプロピ
ルアルコール及び水の混合溶媒中で撹拌処理し、次いで
濾過、乾燥する方法で脱塩処理を行い無機物の含有量を
少なくした。 無機塩含有量:0.4重量%以下(NaCl:3729
ppm、Na2SO4:143ppm)
【0032】
【化5】
【0033】上記のジスアゾブラック染料は以下のよう
にして製造した。 (1)3−アミノ−4−メトキシアセトアニリド90部
を水1500部に1時間懸濁後、塩酸150部を注加す
る。次に氷を加えて0℃に冷却後、亜硝酸ナトリウム3
5.0部を加え、5℃以下でジアゾ化する。得られたジ
アゾニウム塩水溶液を、7−(3’−スルホフェニル)
アミノ−1−ヒドロキシナフタレン−3−スルホン酸
(以下、これをメタニルガンマー酸とする)195部の
アルカリ性水溶液に15〜25℃で滴下する。滴下中は
カップリングのpH値を炭酸ナトリウムにてpH8.5
〜9.5に保持する。滴下終了後、更に15〜25℃で
3時間、pH8.5〜9.5で撹拌しカップリング反応
を完結させる。このあと塩化ナトリウムを加え塩析を行
い、濾過単離して式(2)の化合物を264部得た。
【0034】
【化6】
【0035】(2)上記(1)で得られた式(2)の化
合物45.5部を水500部に溶解し、塩酸を100部
加え、加熱して95℃に調整した。90〜95℃で8時
間加熱し加水分解した。このあと冷却し、水酸化ナトリ
ウムを加えてpH7.0に中和後、塩化ナトリウムを加
えて塩析を行い、濾過単離して式(3)の化合物を3
0.2部得た。
【0036】
【化7】
【0037】(3)式(4)
【0038】
【化8】
【0039】の化合物10.5部をジアゾ化し、上記
(2)で得られた式(3)の化合物12.1部のアルカ
リ性水溶液に15〜25℃で滴下した。滴下中はカップ
リングのpH値を炭酸ナトリウムにてpH7.5〜8.
5に保持した。滴下終了後、更に15〜25℃で3時
間、pH7.5〜8.5で撹拌しカップリング反応を完
結させた。このあと塩化ナトリウムを加え塩析を行い、
濾過単離して式(5)の化合物を20.3部得た。
【0040】
【化9】
【0041】(4)上記(3)で得られた式(5)の化
合物9.5部を、式(6)
【0042】
【化10】
【0043】の化合物の水溶液78部に加え、炭酸ナト
リウムでpH7.5に調整した。次に50℃に加温し、
pH7.0〜7.5、45〜50℃で3時間縮合した。
更に80℃に加温して、水酸化ナトリウムを加えてpH
11.0とした。80〜85℃、pH10.0〜10.
5で6時間攪拌し加水分解を行った。 このあと冷却
し、塩酸を加えてpH7.0に中和後、塩化ナトリウム
を加えて塩析を行い、濾過単離して目的とする前記のジ
スアゾブラック染料を得た。(λmax 611nm、水
中)。なお上記(6)の化合物は以下のようにして得
た。すなわち、0℃の氷水100部に塩化シアヌル5.
5部を1時間懸濁した。水100部に4−アミノベンゼ
ンスルホン酸5.1部を中性で溶解し、先の懸濁液に注
加した。次に水酸化ナトリウムでpH3.0に調整後、
室温で4時間攪拌し、式(6)の化合物の水溶液250
部を得た。
【0044】合成例4 特願2000−105906実施例10に記載の次式の
化合物(トリスアゾブラック染料)(M=Na)をイソ
プロピルアルコール及び水の混合溶媒中で撹拌処理し、
次いで濾過、乾燥する方法で脱塩処理を行い無機物の含
有量を少なくした。 無機塩含有量:0.5重量%以下(NaCl:0.31
%、Na2SO4:0.10%)
【0045】
【化11】
【0046】上記のトリスアゾブラック染料は以下のよ
うにして製造した。 (1) 水500部中に式(7)の化合物70.9部を
弱アルカリ性で溶解後、亜硝酸ナトリウム7.6部を添
加した溶液を4.5%塩酸400g中に10〜15℃に
て滴下しジアゾ化する。
【0047】
【化12】
【0048】次いで、得られた式(7)のジアゾ懸濁液
を水500部中6−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフ
タレンスルホン酸23.9部を水酸化ナトリウムの存在
下、溶解した水溶液中に10〜15℃の温度で約30分
かけて滴下する。この滴下の間、カップリング液のpH
値を炭酸ナトリウム水溶液の添加で9〜10に保持す
る。滴下後、更に10〜15℃で3時間、15〜20℃
で3時間、いずれもpH9.0〜9.5で撹拌しカップ
リング反応を完結させる。そして次に水酸化ナトリウム
溶液でpH値を11に調整し、この反応混合物をpH値
10〜11、70〜75℃の温度で約4時間撹拌する。
このあと室温まで冷却し、得られた溶液を濃塩酸でpH
を9まで中和する。このあと塩化ナトリウムを加えて塩
析し、濾過単離して乾燥する事により式(8)の化合物
66.1部を得た。
【0049】
【化13】
【0050】上記で得られた式(8)の化合物8.3部
を温水100部に溶解し、そして亜硝酸ナトリウム0.
85部を添加した溶液を4.5%塩酸50部中に20〜
25℃にて滴下しジアゾ化する。次いで、得られた式
(30)のジアゾ懸濁液に同温度で、水酸化ナトリウム
の存在下、溶解した8−アミノ−2−ナフタレンスルホ
ン酸2.2部を添加したのち反応懸濁液を炭酸ナトリウ
ム溶液にて約1時間かけてpH6.5に中和する。中和
後、更に20〜25℃、pH7〜8で5時間撹拌しカッ
プリング反応を完結させる。このあと濃塩酸にてpH値
を4.0としたのち塩化ナトリウムを加え酸塩析を行
い、析出した染料を濾過単離して乾燥する事により上記
のブラックトリスアゾ染料9.4部を得た。水中でのこ
の化合物の吸収スペクトルはλmax=605nmであ
る。 実施例1 (A)インクの調製 表1に示した組成の液体を調製し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過する事により各インクジェット
用水性ブラックインク組成物を得た。また水はイオン交
換水を使用した。尚、インク組成物のpHがpH=8〜
10、総量100部になるように水、苛性ソーダを加え
た。
【0051】実施例2 インク組成物中の色素成分として合成例1、合成例3及
び合成例4で得られた染料を用いてインクを作製した。
インクの組成については表1に示す。
【0052】実施例3 インク組成物中の色素成分として合成例1と合成例3で
得られた染料を重量比で12:88で配合した染料を用
いてインクを作製した。インクの組成については表1に
示す。
【0053】実施例4 インク組成物中の色素成分として合成例1と合成例4で
得られた染料を重量比で20:80で配合した染料を用
いてインクを作製した。インクの組成については表1に
示す。
【0054】 表1 上記合成例で得られた染料(色素成分)(個体換算) 5.0部 水+苛性ソーダ 76.0部 グリセリン 5.0部 尿素 5.0部 N−メチル−2−ピロリドン 4.0部 IPA 3.0部 ブチルカルビトール 2.0部 計 100.0部
【0055】(B)インクジェットプリント インクジェットプリンタ(商品名 NEC社PICTY
80L)を用いて、普通紙(プリンタペーパーA4 T
LB5A4S(キャノン社製))、光沢紙A(プロフェ
ッショナルフォトペーパーPR−101(キャノン社
製))、光沢紙B(PM写真用紙KA420PSK(エ
プソン社製))の3種の被記録材料にインクジェット記
録を行った。本発明の水性ブラックインク組成物の記録
画像の色相を表2に示す。また耐光性、耐水性、耐オゾ
ン性及び耐湿試験の結果は表3に示す。
【0056】比較対象として実際にインクジェット用ブ
ラック色素として用いられているC.I. Food Black 2
(比較例1)を同様のインク組成で調整したインク組成
物の記録画像の耐光性、耐水性、耐オゾン性及び耐湿性
試験結果を表3に示す。
【0057】(C)記録画像の評価 1 色相評価 記録画像の色相は記録紙をGRETAG SPM50
(GRETAG(株)製)を用いて測色した。 2 耐光試験 カーボンアークフェードメーター(スガ試験機社製)を
用い、記録画像に40時間照射した。判定級は、JIS
L−0841に規定されたブルースケールの等級に準
じて判定するとともに、上記の測色システムを用いて試
験前後の色差(ΔE)を測定した。 3 耐水試験 水を張ったビーカー中に記録紙を入れ、2分間撹拌した
後取り出し風乾し、試験前後の変化をJIS変褪色グレ
ースケールで判定するとともに、上記の測色システムを
用いて試験前後の色差(ΔE)を測定した。 4 耐オゾン試験 試験片をオゾンウェザーメーター(スガ試験機社製)を
用いて40℃、4ppmで10時間放置し、試験前後の
色差(ΔE)を測定した。 5 耐湿試験 試験片を恒温恒湿器(応用技研産業(株)製)を用いて
60℃、90%RHで1日間放置し、試験前後の染料の
にじみを目視により判定した。 ○ 染料のにじみが小さい。 △ 染料のにじみがやや大きい。 × 染料のにじみが大きい。
【0058】 表2 色相 L* a* b* 実施例3の 配合ブラックインク 普通紙 31.7 -1.2 -3.0 光沢紙A 11.6 -2.4 -8.1 光沢紙B 10.5 -1.6 -6.2 実施例4の 配合ブラックインク 普通紙 29.0 -3.5 -2.9 光沢紙A 8.3 -2.2 -9.3 光沢紙B 8.6 -0.9 -5.5 合成例1の染料を含有するインク 普通紙 45.4 37.9 34.7 光沢紙A 38.7 58.5 50.1 光沢紙B 40.0 58.1 56.4 合成例3のの染料を含有するインク 普通紙 32.2 -1.1 -10.5 光沢紙A 12.3 0.7 -20.8 光沢紙B 11.2 1.5 -18.2 合成例4の染料を含有するインク 普通紙 25.3 -0.9 -7.2 光沢紙A 7.3 -0.3 -14.5 光沢紙B 8.1 0.8 -12.3
【0059】表2から合成例3及び合成例4の化合物は
色相がブルー味ブラックであるが本発明のトリアジン染
料(合成例1)を添加した実施例3及び実施例4のイン
クは理想的なブラックの色相を有している。具体的には
5≦L*≦40、−5≦a*≦5、−10≦b*≦0の
範囲のブラックの色相である。記録画像の色相は記録紙
をGRETAG SPM50(GRETAG(株)製)を
用いて測色し、L*、a*、b*で表記した。L*、a*、
b*は物体色の表示方法であり、L*は明度指数、a*、
b*クロマティクネス指数を示す(JIS Z 8105
(色に関する用語)及びJIS Z 8120(光学用語)
参照)
【0060】 表3 耐光性 耐水性 耐オゾン性 耐湿性 判定値(ΔE) 判定値(ΔE) ΔE 実施例3の 配合ブラックインク 普通紙 5級(1.6) 3級(7.6) 0.1 ○ 光沢紙A 5級(1.2) 5級(2.2) 4.0 ○ 光沢紙B 5級(0.8) 5級(4.3) 2.8 ○ 実施例4の 配合ブラックインク 普通紙 5級(2.1) 4級(4.7) 0.8 ○ 光沢紙A 5級(0.9) 5級(1.7) 1.9 ○ 光沢紙B 5級(0.4) 5級(4.3) 1.6 ○ 合成例1のインク 普通紙 3-4級(5.5) 3級(8.0) 0.3 ○ 光沢紙A 3級(9.7) 5級(4.6) 17.4 ○ 光沢紙B 3級(14.5) 5級(3.7) 15.5 △ 合成例3のインク 普通紙 5級(1.4) 2級(12.9) 0.1 ○ 光沢紙A 4-5級(2.9) 5級(2.9) 3.4 ○ 光沢紙B 5級(0.9) 5級(4.8) 2.7 ○ 合成例4のインク 普通紙 5級(1.3) 3級(7.6) 0.4 ○ 光沢紙A 5級(0.9) 5級(3.0) 2.9 ○ 光沢紙B 5級(0.8) 5級(5.3) 2.0 ○ 比較例1 普通紙 2級(9.5) 1級(18.8) 0.6 △ 光沢紙A 4-5級(2.6) 5級(2.5) 34.8 × 光沢紙B 4-5級(2.7) 4級(7.1) 32.1 ×
【0061】表3より、本発明の実施例3及び実施例4
の配合ブラックインクは一般的にインクジェット用ブラ
ックインクの染料として用いられている比較例1のイン
クと比較して耐光性、耐水性、耐オゾン性、耐湿性の品
質すべてで非常に優れている。特に配合ブラックインク
に使用しているトリアジン染料(合成例1)は耐光性、
耐オゾン性が不良であるにも関わらず配合した場合は耐
光性、耐オゾン性が改善され非常に優れた品質を有する
ブラックインクになることがわかる。またトリアジン染
料を配合した場合の品質(耐光性、耐水性、耐オゾン
性、耐湿性)は配合に用いたブラック染料(合成例3及
び合成例4)の品質を劣化させていないことも表3から
わかる。
【0062】以上のことから本発明のトリアジン染料を
配合したブラックインク組成物は使用用途の範囲が広い
非常に優れたインクジェット用ブラックインクの作製が
可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明のトリアジン染料を配合した水性
ブラックインクはインク組成物製造過程でのメンブラン
フィルターに対するろ過性が良好という特徴を有し、イ
ンクジェット用色素として高濃度のインク作製が可能で
ある。さらに、カラーバリューも高い。又、本発明の水
性ブラックインク組成物は長期間保存後の結晶析出、物
性変化、色変化等もなく、貯蔵安定性が良好である。そ
して本発明のインク組成物をインクジェット記録用のブ
ラックインクとして使用した印刷物はメディア(紙、フ
ィルム等)を選択することなく理想的なブラックの色相
である。また耐光性、耐オゾン性、耐湿性及び耐水性に
も非常に優れており、トリアジン染料単体では不良であ
った耐光性及び耐オゾン性がブラック染料と配合するこ
とにより改善されている。特にトリアジン染料と共に用
いたブラック染料の品質は全く劣化させないことも大き
な特徴である。更に本発明の水性ブラックインク組成物
は、イエロー、マゼンタ及びシアンインクと共に用いる
ことで耐光性、耐オゾン性、耐湿性及び耐水性に優れた
インクジェット記録が可能で、広い可視領域の色調を色
出しする事ができる。従って、本発明の水性ブラックイ
ンク組成物はインクジェット記録用のブラックインクに
極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 33/28 B41J 3/04 101Y (72)発明者 大野 博昭 東京都板橋区小豆沢3−11−7 (72)発明者 田部井 達 埼玉県北本市東間8−90−50 (72)発明者 難波 晋一 東京都北区志茂3−17−2 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 2H086 BA01 BA53 BA56 4J039 BA29 BA30 BC07 BC09 BC12 BC13 BC16 BC19 BC29 BC31 BC33 BC36 BC37 BC39 BC41 BC42 BC50 BC51 BC52 BC54 BE12 EA19 EA35 EA38 EA40 EA44 FA02 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシアルコキシ
    基、スルホン酸基、カルボキシル基又はウレイド基を表
    わし、R2は水素原子又はアルキル基を表わし、Xは塩
    素、水酸基、アルコキシ基、フェノキシ基(スルホン酸
    基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、アミノ基、水
    酸基から選択される置換基で置換されていてもよ
    い。)、アミノ基、アルキルアミノ基(スルホン酸基及
    びカルボキシル基から選択される1種又は2種の置換基
    で置換されていても良い。)またはアニリノ基(スルホ
    ン酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種
    の置換基で置換されていてもよい。)で表わされる。M
    は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機ア
    ミンのカチオン又はアンモニウムイオンをそれぞれ示
    す。)で表されるトリアジン染料とブラック染料を含有
    することを特徴とする水性ブラックインク組成物。
  2. 【請求項2】ブラック染料がジス及び/又はトリスアゾ
    染料である請求項1の水性ブラックインク組成物。
  3. 【請求項3】水及び有機溶剤を含有する請求項1又は請
    求項2に記載の水性ブラックインク組成物。
  4. 【請求項4】インクジェット記録用である請求項1乃至
    請求項3に記載の水性ブラックインク組成物。
  5. 【請求項5】記録材への印刷後の色相が5≦L*≦4
    0、−5≦a*≦5、−10≦b*≦0の範囲になるよ
    うに調整された請求項1乃至請求項4に記載の水性ブラ
    ックインク組成物。
  6. 【請求項6】インク滴を記録信号に応じて吐出させて被
    記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、
    インクとして請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記
    載の水性ブラックインク組成物を使用することを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】被記録材が情報伝達用シートである請求項
    6に記載のインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記
    載の水性ブラックインク組成物を含む容器が装填された
    インクジェットプリンタ。
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