JPH07132680A - 黒色画像形成組成物及びそれを用いた感熱転写記録材料 - Google Patents

黒色画像形成組成物及びそれを用いた感熱転写記録材料

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JPH07132680A
JPH07132680A JP27992793A JP27992793A JPH07132680A JP H07132680 A JPH07132680 A JP H07132680A JP 27992793 A JP27992793 A JP 27992793A JP 27992793 A JP27992793 A JP 27992793A JP H07132680 A JPH07132680 A JP H07132680A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱転写記録において、濃度階調を表現する
際に、全濃度域でニュートラルグレーを再現できる黒色
画像形成組成物及び、それを用いた画像記録材料を提供
する。 【構成】 支持体上に熱移行性の色素を含有する感熱転
写層を有し、該熱移行性の色素が501nm〜560nmの範囲に
主たる吸収極大を有し、かつ400nm〜470nmの範囲に副吸
収極大を有する色素と570nm〜650nmの範囲に吸収極大を
有する色素で構成されることを特徴とする感熱転写記録
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写記録材料、イン
クジェット記録材料等の画像記録材料に用いられる新規
な黒色画像形成組成物に関し、更に詳しくは耐光性に優
れ、光照射による色調の変化が少ない黒色画像形成組成
物及び該組成物を用いた感熱転写記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラーハードコピーを得る方
法として、インクジェット、電子写真、ハロゲン化銀感
光材料、感熱転写記録材料等を用いたカラー画像記録技
術が検討されている。
【0003】これらの中でも感熱転写記録方法は、操作
や保守の容易、装置の小型化、低コストが可能、更にラ
ンニングコストが安い等の利点を有している。このよう
な感熱転写記録材料を用いてフルカラー画像を得るに
は、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色それぞれのイ
ンク層を有する感熱転写記録材料を用いることにより達
成できる。更に黒を表現するために、黒色のインク層を
併用し4色とすることが一般的に知られている。
【0004】従来用いられている黒色のインク層は、最
大吸収波長の異なる数種類の色素を含有させることによ
り可視光全領域をカバーして光吸収が行われるように設
計されている。しかし、印加エネルギー変化による濃度
階調変化において、各色素の印加エネルギーによる熱移
行性が異なるため、低濃度部と高濃度部で色調に差が生
じたり、又、光照射による色素の耐光性も異なるため、
低濃度部と高濃度部で色調に差が生じ、安定したニュー
トラルグレーを得ることが困難であった。更に、数種類
の色素を用いた黒色画像形成材料の場合、フラットな黒
色を得るには高濃度で色素をインク層に含有させる必要
があり、そのために感熱転写記録材料の保存性が悪くな
り、色素の析出、ブロッキング等の膜物性の悪化を引き
起こしていた。
【0005】勿論、一つの色素で可視光全領域をカバー
できれば上記問題を解決できるが、吸収波形がフラット
にならない、熱移行性が悪く感度が出ない、色素の画像
保存性が悪い等の欠点を有しているため実用化には至っ
ていない。
【0006】特開平5-201147号には、これらの問題点を
改良すべく吸収極大が420nm〜500nmの範囲にあり、半値
幅が少なくとも100nmの光吸収ピークを有する第1の染
料と、吸収極大が570nm〜650nmの範囲にあり、半値幅が
少なくとも100nmの光吸収ピークを有する第2の染料と
を併用することにより達成できるとの記載があるが、未
だ低光吸収部が生じ、必要に応じ吸収極大が500nm〜550
nmの範囲の光吸収ピークを有する第3の染料と吸収極大
が620nm〜680nmの範囲の光吸収ピークを有する第4の染
料を用いる必要があり、不十分であった。
【0007】又、インクとして用いる場合には色素の合
成が容易であること、溶剤に対する溶解性が良好である
ことも重要であり、これらの改良が望まれていた。
【0008】本発明はこれらの問題点を改良すべく為さ
れたものである。即ち、吸収極大が420nm〜500nmの範囲
にあり、半値幅が少なくとも100nmの光吸収ピークを有
する染料と、吸収極大が570nm〜650nmの範囲にあり、半
値幅が少なくとも100nmの光吸収ピークを有する染料と
で形成された時に生じる低光吸収部を無くすために、50
1nm〜560nmの範囲に主たる吸収極大を有し、かつ400nm
〜470nmに副吸収極大を有する(以下、二次吸収と称す
る)色素を用いることにより、黄色領域をカバーした色
素系が開発された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、濃度階調変化を行っても低濃度部と高濃度部
での色調の変化が実質的に少ない感熱転写記録材料を提
供することにある。
【0010】第2の目的は、インク化適性を有する色素
の組合せにより、保存性即ち色素の析出及び/又はブロ
ッキング等を起こさない、感熱転写記録材料及び黒色画
像形成組成物を提供することにある。
【0011】第3の目的は、できるだけ少ない種類の染
料で安定な黒色画像を与える感熱転写記録材料を提供す
ることにある。
【0012】第4の目的は、少ない印加エネルギーにお
いても高い濃度を示す高感度な感熱転写記録材料を提供
することにある。
【0013】第5の目的は、得られた黒色画像の安定
性、即ち熱及び/又は光に対する保存性が改良された感
熱転写記録材料及び黒色画像形成組成物を提供すること
にある。
【0014】第6の目的は、色素合成における生産性が
高く、コストが安い黒色画像形成色素を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成された。即ち、 (a)501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400nm〜470nmの範
囲に二次吸収を有する色素と570nm〜650nmの範囲に吸収
極大を有する色素で構成される黒色画像形成組成物。
【0016】(b)支持体上に熱移行性の色素を含有する
感熱転写層を有し、該熱移行性の色素が501nm〜560nmの
範囲に吸収極大、400nm〜470nmの範囲に二次吸収を有す
る色素と570nm〜650nmの範囲に吸収極大を有する色素で
構成される感熱転写記録材料。
【0017】(c)501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400nm
〜470nmの範囲に二次吸収を有する色素が下記一般式
(1)で表される色素である(a)に記載の黒色画像形成
組成物。
【0018】
【化2】
【0019】式中、R1、R2及びR3は各々、水素原子
又は置換基を、R4及びR5は各々、置換又は非置換のア
ルキル基を表す。R4とR5は、互いに結合して環を形成
してもよい。
【0020】(d)501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400nm
〜470nmの範囲に二次吸収を有する色素が前記一般式
(1)で表される色素である(b)に記載の感熱転写記録
材料。
【0021】尚、501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400n
m〜470nmの範囲に二次吸収を有する色素において、主た
る吸収極大と二次吸収における吸収極大での吸光度比が
1:0.3〜1:0.9で表される色素が好ましく、又、570n
m〜650nmの範囲に吸収極大を有する色素の半値幅が少な
くとも100nm以上の吸収を有する色素が好ましい。
【0022】以下、本発明をより詳細に説明する。
【0023】上記一般式(1)において、R1、R2及び
3で表される置換基は同じであっても異なっていても
よく、ハロゲン原子(例えば塩子、臭子、弗素原子
等)、アルキル基(例えば炭素原子数1〜8の直鎖又は
分岐のアルキル基)、アリール基(例えばフェニル
基)、アルコキシ基(例えば炭素原子数1〜8の直鎖又
は分岐のアルキルオキシ基)、アシルアミノ基(例えば
炭素原子数1〜8の直鎖又は分岐のアルキルカルボニル
アミノ基)、アニリノ基(例えばフェニルアミノ基)、
ウレイド基(例えば炭素原子数1〜8の直鎖又は分岐の
アルキルアミノカルボニルアミノ基)等が挙げられる。
【0024】R4及びR5で表される置換又は非置換のア
ルキル基は同じであっても異なっていてもよく、各々、
炭素原子数1〜8の直鎖又は分岐のアルキル基が挙げら
れ、窒素原子と共に5員又は6員の環を形成してもよ
い。
【0025】R1〜R5の各基は更に置換されてもよく、
置換基としてハロゲン原子、アルコキシ基、アリール
基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ドノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基、アシル基、アミノ基、スル
ホニル基、スルファモイル基、ニトロ基、シアノ基等が
挙げられる。
【0026】570nm〜650nmに吸収極大を有する色素は、
従来公知の色素から適宜選択して用いることができる。
例えばアゾメチン系色素、ナフトキノン系染料、アント
ラキノン系染料等が挙げられ、好ましくはアゾメチン系
色素が挙げられる。又、下記一般式(2)で表される色
素が好ましい。
【0027】
【化3】
【0028】式中、R3、R4及びR5は、前記一般式
(1)におけるR3、R4及びR5と、それぞれ同義であ
り、Cpはアミノピリジン誘導体とアルカリ条件下で酸化
剤の存在下に酸化カップリングし得る残基を表し、好ま
しくはフェノール、ナフトール、ナフトサルタム、ヒド
ロキシピリドン残基を表す。特に好ましくは下記一般式
(3)で表される。
【0029】
【化4】
【0030】式中、R4及びR5、は前記一般式(1)に
おけるR4及びR5と、それぞれ同義であり、R6は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アシルアミノ基、カ
ルバモイル基又はウレイド基を表す。R7は一般式
(1)におけるR3と同義である。
【0031】一般式(1)で表される色素と一般式
(2)で表される色素は、それぞれ30:70〜70:30重量
%の範囲で組み合わされることが好ましく、それぞれ2
種以上を併用してもよい。
【0032】一般式(1)及び、一般式(2)又は
(3)で表される色素は、従来公知の方法で容易に合成
できる。
【0033】以下に一般式(1)で表される色素の具体
例を示すが、これらの化合物に限定されるものではな
い。
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】以下、好ましく用いられる570nm〜650nmに
吸収極大を有する色素の具体例を示すが、これらの化合
物に限定されない。
【0037】
【化7】
【0038】
【化8】
【0039】次に本発明の色素の組合せによる黒色画像
形成組成物について説明する。
【0040】組成物をインクとして用いる場合、有機溶
媒可溶性樹脂を結着剤として用いる。該樹脂としては、
セルロース系、アクリル酸系、澱粉系、エポキシ系等の
水溶性樹脂;アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリビニルブチラール、エチルセルロース、
アセチルセルロース、ポリエステル、AS樹脂、フェノ
キシ樹脂等の有機溶媒可溶性樹脂を挙げることができ
る。
【0041】更に、インク調製の為の媒体として、水溶
性樹脂に用いられる水の他、メタノール、エタノール、
イソプロパノール等のアルコール類;メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類;トルエン、キ
シレン等の芳香族類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;テトラヒ
ドロフラン等のエーテル類;ジメチルホルムアミド、N-
メチルピロリドン等のアミド類等の有機溶媒を用いるこ
とができる。更に必要に応じ、有機、無機の非昇華性微
粒子、分散剤、帯電防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度
調整剤等を加えることができる。
【0042】次に本発明の色素を用いた感熱転写材料に
ついて説明する。
【0043】本発明の感熱転写材料は、支持体上に少な
くとも色素及びバインダーからなる色素含有層を有す
る。色素の含有量は、支持体1m2当たり0.05〜10gが好
ましい。
【0044】バインダーとしてはアクリル樹脂、メタク
リル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチルセル
ロース等の溶剤可溶性ポリマーが好ましい。これらのバ
インダーは、1種又は2種以上を有機溶媒に溶解して用
いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用してもよ
い。バインダーの使用量としては、支持体1m2当たり0.
1〜20gが好ましい。
【0045】前記色素含有層は、本発明の色素をバイン
ダーと共に溶剤中に溶解することにより、或いは溶媒中
に微粒子状に分散させることにより感熱転写層形成用イ
ンク液を調製し、支持体上に塗布し適宜乾燥することに
より形成できる。色素含有層の厚さは、乾燥膜厚で0.1
〜10μmが好ましい。
【0046】支持体としては、寸法安定性が良く、記録
の際感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであれば制約され
ないが、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、
ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボ
ネートのような耐熱性のプラスチックフィルム等が好ま
しく用いられる。
【0047】支持体の厚さは2〜30μmが好ましく、
又、支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の支
持体への転写、染着を防止する目的で選択されたポリマ
ーからなる下引層を有することが好ましい。更に支持体
の裏面(色素含有層と反対側)には、ヘッドが支持体に
粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有しても
よい。
【0048】本発明の感熱転写材料をフルカラー画像記
録が可能な感熱転写材料に適用するには、イエロー色素
からなるイエロー感熱転写層、マゼンタ色素からなるマ
ゼンタ感熱転写層、シアン色素からなるシアン感熱転写
層及び本発明の黒色色素からなる黒色感熱転写層の合計
4層を支持体上の同一表面上に順次繰り返して塗設する
ことが好ましい。
【0049】本発明の感熱転写材料を用いた記録方法と
しては、感熱転写材料の色素含有層と受像材料とを重ね
合わせてから、画像情報に応じた熱を感熱転写記録材料
に与え、色素による画像を受像材料上に形成する。
【0050】受像材料は、一般に支持体上に受像層を有
するものが用いられる。受像材料の支持体としては、
紙、プラスチックフィルム、又は紙-プラスチックフィ
ルム複合体を用いることが出来る。具体的には、特開平
3-54556号5頁右上欄17行〜左下欄11行に記載の支持体
が挙げられる。
【0051】受像層はポリマーバインダーから構成され
る。ポリマーバインダーとしては熱可塑性ポリマーが好
ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えば酢酸ビニル等)
との共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリカーボネート等の1種又は2種以上から
なるポリマー層を形成する。
【0052】
【実施例】以下に本発明の感熱転写記録材料の具体的実
施例を提示するが、本発明の実施態様はこれらに限定さ
れない。
【0053】実施例1 (感熱転写材料の作製) −インクの調製− 下記の原料を混合して本発明の色素を含有する均一な溶
液のインクを得た。
【0054】 色素(D−1) 4g 色素(E−9) 4g ポリビニルブチラール樹脂(BL−1:積水化学工業製) 5g メチルエチルケトン 200cc −比較用インクの調製− 下記の原料を混合して本発明外の色素を含有する均一な
溶液のインクを得た。
【0055】 色素(Y−1) 4g 色素(M−1) 3g 色素(C−1) 3g ポリビニルブチラール樹脂(BL−1:前出) 5g メチルエチルケト 200cc 上記インクを、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)ベース上にワイヤーバーを用いて乾燥後の
塗布量が0.8g/m2になるよう塗布・乾燥し、PETフ
ィルム上に感熱転写層を有する感熱転写材料1を作成し
た。なお、上記PETベースの裏面には、スティキング
防止層としてシリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105:大
日精化製)を含むニトロセルロース層が設けられてい
る。
【0056】
【化9】
【0057】(受像材料の作製)紙の両面にポリエチレ
ンをラミネートした支持体(片側のポリエチレン層に白
色顔料(TiO2)と青味剤を含む)の上に、受像層として
エステル変性シリコン(付き量0.15g/m2)を含むポリ
エステル樹脂を含むメチルエチルケトン溶液をポリエス
テル樹脂の付量が5g/m2になるよう塗布・乾燥し、受
像材料を得た。
【0058】(転写画像の作成)前記感熱転写材料1の
感熱転写層と上記受像材料の受像層を重ね合わせ、感熱
ヘッドを感熱転写材料の裏面から当てて、下記の記録条
件で画像記録を行ったところ、階調性に優れ、且つ高濃
度と低濃度部での色調の変化が実質的に少ない優れた黒
色画像1が得られた。得られた画像の最高濃度は表2に
示す。
【0059】(記録条件) 主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm 記録電力:
0.6W/ドット 加熱時間:20msec〜0.2msecの間で段階的に加熱時間を
調整 上記の感熱転写材料1の色素を、表1に示す色素に変え
た以外は感熱転写材料1と同じ構成で本発明の感熱転写
材料2〜8及び比較感熱転写材料9,10を作製し、上記
と同じ方法により黒色画像2〜10を作成した。得られた
画像の最高濃度を表2に示す。
【0060】
【表1】
【0061】(耐光性評価)得られた転写画像にキセノ
ンフェードメーターで光照射を行い、各画像の色素残存
率で耐光性を評価した。色素残存率の結果も併せて表2
に示す。
【0062】尚、色素残存率(%)は、光照射前の濃度
をD0、光照射後の濃度をDとして、D/D0×100で表
す。
【0063】
【表2】
【0064】表2に示す通り、本発明の色素を用いた感
熱転写材料は色素の転写性が優れているので、比較材料
8に比べて得られる画像濃度が高く、又、耐光性にも優
れ光照射による色調の変化が少ないことがわかる。
【0065】
【発明の効果】以上の実施例が示す通り、本発明の色素
は吸光係数が大きく、耐光性も良好である。従って本発
明の色素は、感熱転写材料を初めとする画像形成材料に
用いた場合に優れた特性を示すことが出来る。
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【化5】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400nm
    〜470nmの範囲に二次吸収を有する色素と570nm〜650nm
    の範囲に吸収極大を有する色素で構成されることを特徴
    とする黒色画像形成組成物。
  2. 【請求項2】 支持体上に熱移行性の色素を含有する感
    熱転写層を有し、該熱移行性の色素が501nm〜560nmの範
    囲に吸収極大、400nm〜470nmの範囲に二次吸収を有する
    色素と570nm〜650nmの範囲に吸収極大を有する色素で構
    成されることを特徴とする感熱転写記録材料。
  3. 【請求項3】 501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400nm
    〜470nmの範囲に二次吸収を有する色素が下記一般式
    (1)で表される色素であることを特徴とする請求項1
    記載の黒色画像形成組成物。 【化1】 〔式中、R1、R2及びR3は各々、水素原子又は置換基
    を、R4及びR5は各々、置換又は非置換のアルキル基を
    表す。R4とR5は、互いに結合して環を形成してもよ
    い。〕
  4. 【請求項4】 501nm〜560nmの範囲に吸収極大、400nm
    〜470nmの範囲に二次吸収を有する色素が前記一般式
    (1)で表される色素であることを特徴とする請求項2
    記載の感熱転写記録材料。
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