JPH04120180A - 記録液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット記録用及び筆記具用の記録液と
して用いるのに好適なブラックの記録液に関する。

〔従来の技術〕

インクジェット記録用及び筆記具用の記録液においては
、用いられる溶剤は、印字に際して、ＰＰＣ用紙、ファ
ンホールド紙の様な一般的なオフィスにおいて汎用され
ている紙に対し、定着が速く、かつ印字品位が良好であ
ることが要求されるほか、保存時の安定性等も必要であ
り、使用できる溶剤が著しく制限されるのが現状である
。

一方、これらの記録液に用いられる染料に関しては、前
記の様な限られた溶剤に対し、十分な溶解性を有し、長
期に保存した場合でも安定であることの他、印字された
画像の濃度が高く、耐水性、耐光性、耐オゾン性に優れ
ていること等が要求されている。

上記の様な多くの要求を同時に満足させることは、相当
に困難である。とりわけ、耐光性及び耐オゾン性に関し
ては、他の印字方式（例えば、電子写真方式、感熱溶融
転写方式等）において、着色剤として用いられている顔
料（有機および無機）の耐光性及び耐オゾン性が優れて
いるため、顔料に対抗し得る耐光性及び耐オゾン性の良
い染料を含有するインクジェット記録用及び筆記用具用
の記録液の開発が強く要求されている。

このために、特開昭５５−１４４，０６５号、特開昭５
７−３０，７７３号、特開昭５７−２０７．６６０号、
特開昭５８−１４７．４７０号、特開昭６２−１９０，
２６９号、特開昭６２−１９０．２７１号、特開昭６２
−１９０，２７２号、特開昭６２−２５０．０８２号等
、多くの特許出願がなされているものの、市場の要求を
完全に満足するには至っていない。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は溶解性が高く、長期間保存した場合でも安定で
あり、かつ印字された画像の濃度が高くしかも耐水性・
耐光性とりわけ耐オゾン性に優れた染料を含有するブラ
ックの記録液の提供を目的とするものである。

〔課題を解決するための手段］ 本発明は下記−形式（１）及び／又は（Ｉ［）（５０３
町。

（式中Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇはアルキル基、アル
コキシ基、アシルアミノ基、Ｓｏ、Ｍ基もしくはハロゲ
ン原子で置換されていても良いベンゼン環又はＳＯ，Ｍ
基で置換されたナフタレン環を表わし、Ｘは塩素原子又
はアミノ基を表わし、Ｍはアルカリ金属、アンモニウム
又はアミン塩類を表わし、１２．　ｍ、　　ｎは０又は
ｌを表わす。）で示される染料を少くとも１種含有する
ことを特徴とする記録液に関する。

以下、本発明の詳細な説明する。

Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆ及びＧが置換されたベンゼン環
である場合の置換基のアルキル基、アルコキシ基として
は、炭素数１ないし４のアルキル基又はアルコキシ基が
挙げられ、アシルアミノ基のアシル基としては、炭素数
２ないし５のアルキルカルボニル基又はベンゾイル基が
挙げられ、ハロゲン原子としてはＣ１，Ｆがあげられる
。又、Ｍで表わされるアルカリ金属としては、Ｎａ、Ｋ
。

Ｌｉが挙げられ、アミン塩類としては（モノ、ジ。

トリ←アルキルアミン、（モノ、ジ、トリー）−アルカ
ノールアミン又はアルキル基あるいは１ｊｔＡされたア
ミンが挙げられる。

本発明に使用する一般式（１）の染料の具体例としては
例えば以下の様なものが挙げられる。

ヌ 本発明では、（１）式の染料はグリ−ニッシュブラック
の染料であり、（ＩＩ）式の染料はプラウニッシュブラ
ックの染料であり、これらを混合することにより、ニュ
ートラルな色調のブラックを容易に得ることができ、特
に好ましい。その配合比は所望の色調に応じて、〔Ｉ〕
弐のグリ−ニッシュブラック染料対（ＩＩ）式のプラウ
ニッシュブラック染料が２二８〜８：２、好適には４：
６〜６：４の割合で混合することが望ましい。

本発明の化合物は、例えば細田豊著「新染料化学」　（
昭和４８年１２月２１日発行、技報堂）第３９６頁第１
行ないし第４０７頁上から１４行及び第４４１真下から
４行〜第４４２真上から５行の記載に順じて通常のジア
ゾ化、カップリング及びトリアジニル化することにより
製造することができる。

上記染料の総合有量としては、記録液全重量に対して０
．５〜８％の範囲、好ましくは２〜５％の範囲が挙げら
れる。

本発明の記録液に用いられる溶剤としては、水の他、水
溶性有機溶剤としてエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール
、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール（
＃２００）、ポリエチレングリコール（＃４００）、グ
リセリン、Ｎメチル−ピロリドン、Ｎ−エチル−ピロリ
ドン、Ｎ−ビニル−ピロリドン、１．３−ジメチル−イ
ミダゾリジノン、エチレングリコールモノアリルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコール千ツメチルエーテル等を含有しているのが
好ましく、水及び上記水溶性有機溶剤の含有量としては
、各々記録液全重量に対し、１０〜９０重量％、好まし
くは１０〜７０重量％、特に好ましくは１０〜５０重量
％の範囲が挙げられる。

また、本発明の記録液のｐ）ｌは６〜８が望ましい。

さらに本発明の記録液は記録液全重量に対し０．１〜１
０重量％、好ましくは０．５〜５重量％の尿素、チオ尿
素、ビウレット、セミカルバジドから選ばれる化合物を
添加したり、又０．００１〜０．５重量％の界面活性剤
を添加することにより印字後の速乾性及び印字品位をよ
り一層改良することができる。

〔本発明の効果〕

本発明の記録液は、インクジェット記録用、筆記用具用
等のブラックの記録液として用いられ、普通紙に記録し
た場合でも、記録画像の耐光性、耐水性及び耐オゾン性
に優れている他、記録液としての保存安定性も良好であ
る。

〔実施例〕

本発明を以下の実施例で更に詳細に説明するが、本発明
はこれら実施例により回答限定されるものではない。

実施例１ エチレングリコールモノ エチレングリコール 前記Ｎα１の化合物 前記Ｎα８の化合物 水 アリルエーテル　２５ 残量 八　　　　計 上記の各成分を容器の中で充分混合溶解し、孔径１μの
テフロンフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ及
び超音波を用いて脱気処理し記録液を調製した。

得られた記録液を用いて、インクシェアドプリンター（
ＨＧ−４８００、エプソン株式会社製造）でインクジェ
ット記録を行ない、下記（ａ）及び（ｂ）の方法に従っ
て、インクジェット記録に関する評価を行った。

（ａ）　　記録液の長期保存性：記録液をガラス容器に
密閉し、１０°Ｃと６０°Ｃで６力月間保存したのちで
も不溶分の析出は認められず、液の物性や色調にも変化
がなかった。

ら）記録画像の品質：記録された画像はブラック色で濃
度が高く鮮明であった。室内光に３力月さらしたのちの
濃度の低下率は１％以下であり、また、キセノンフェー
ドメーター（スガ試験機■製造）により１００時間露光
後の濃度の低下率は７％と低かった。

又、オゾン１２ｐ、ｐ、ｍを含有する空気中に９０分間
曝露した際の変退色（ΔＥ”　）の値を前後の色差とし
てＪＩＳ　　Ｚ８７３０により求めたところ、その値は
５と小さいものであった。

又、水中に２４時間浸漬した後の画像のにじみはわずか
であり又濃度の低下も小さかった。

実施例２ グリセリン エチレングリコール 前記Ｎｏ、　２の化合物 合　　　　計　　　　　　　　　　　　　１００実施例
１と同様にして上記組成の記録液を調製し、（ａ）及び
（ｂ）の検討を行った結果、いずれも良好を結果を得た
。

実施例３ ジエチレングリコールモノブチルエーテル　１５グリセ
リン　　　　　　　　　　　　　　１５前記Ｎｏ、　９
の化合物 合　　　　計　　　　　　　　　　　　　　１００実施
例１の方法に従って、上記の組成から成る記録液を調製
し、実施例１に記載の（ａ）及び（ｂ）の方法に従って
、評価を行なった結果、いずれも良好であった。

実施例４ ジエチレングリコール グリセリン 前記Ｎｏ、　３の化合物 前記Ｎｏ、１０の化合物 合　　　　計　　　　　　　　　　　　　１００実施例
１の方法に従って、上記の組成から成る記録液を調製し
、実施例１に記載の（ａ）及びら）の方法に従って、評
価を行なった結果、いずれも良好であった。

実施例５〜８ 実施例１におけるＮα１の化合物の代りにＮα４゜Ｎｌ
１５．　Ｎα６．隘７の化合物を各々用いて記録液を調
製し、実施例１と同様にして評価を行った結果、いずれ
も良好であった。

実施例９〜１２ 実施例１におけるＮ１１８の化合物の代りにＮα１１゜
漱１２．Ｎα１３．Ｎ１１１４の化合物を各々用いて記
録液を調製し、実施例１と同様にして評価を行った結果
、いずれも良好であった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶剤と下記一般式〔 I 〕及び／又は〔II〕で示
   される染料を少なくとも一種含有することを特徴とする
   記録液。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 （式中Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇはアルキル基、アル
   コキシ基、アシルアミノ基、ＳＯ＿３Ｍ基もしくはハロ
   ゲン原子で置換されていても良いベンゼン環又はＳＯ＿
   ３Ｍ基で置換されたナフタレン環を表わし、Ｘは塩素原
   子又はアミノ基を表わし、Ｍはアルカリ金属、アンモニ
   ウム又はアミン塩類を表わし、ｌ、ｍ、ｎは０又は１を
   表わす。）