JP2890492B2 - 記録液 - Google Patents

記録液

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット記録用及び筆記用具用の記録
液に関するものである。
〔従来の技術〕
インクジェット記録及び筆記具に用いられる記録液は
通常、水性媒体及び色素から構成されるが、この種の記
録液の媒体に用いられる溶剤は、印字に際して一般的な
オフィスで汎用されているPPC用紙、ファンホールド紙
の様な紙に対して定着が速く、且つ印字品位が良好であ
ることが要求されるほか、保存時の安定性等も必要であ
るので、実際に使用できる溶剤は著しく制限を受けてい
るのが現状である。
一方、これらの記録液に用いられる色素に関しては前
記の様な限られた溶剤に対し、十分な溶解性を有し、又
長期に保存した場合でも安定であることの他、印字され
た画像の濃度が高く、耐水性、耐光性、耐オゾン性に優
れていること等が要求されている。
上記の様な多くの要求を同時にすべて満足させること
は相当に困難である。とりわけ耐光性、耐オゾン性に関
しては、インクジェット方式以外の他の印字方式(例え
ば、電子写真方式、感熱溶融転写方式等)において着色
剤として用いられる顔料(有機及び無機)の耐光性、耐
オゾン性が優れているため、インクジェット方式におい
てもこれに十分対抗し得る耐光性及び耐オゾン性の良い
色素を含有する記録液の開発が強く要求されている。
このため、例えば特開昭55−144065、特開昭57−3077
3、特開昭57−207660、特開昭58−147470、特開昭62−1
90269、特開昭62−190271、特開昭62−190272、特開昭6
2−250082等に見られる如く、多くの提案がなされてい
るが、いまだ市場の要求を完全に満足するには至ってい
ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は溶解性が高く、長期保存した場合でも安定で
あり、かつ印字された画像の濃度が高く、しかも耐水
性、耐光性とりわけ耐オゾン性に優れた色素を含有する
記録液の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、水性媒体及び下記一般式〔I〕 (式中、Xは、置換されていてもよいフェニル基又は2,
2,6,6テトラメチルピペラジニル基を表し、Yは塩素原
子又はアミノ基を表し、mは1又は2を表し、nは0又
は1を表し、Mはアルカリ金属、アンモニウム又はアミ
ン塩を示す。)で示される色素の少なくとも1種を含有
することを特徴とする記録液を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する色素は前記一般式〔I〕で示される
が、式中、置換されていてもよいフェニル基の置換基と
しては、アミノ基、アセチルアミノ基のようなアシルア
ミノ基、スルホン酸基、スルホン酸のアルカリ金属塩及
び四級アミン塩基等が挙げられ、また、フェニル基は異
なった置換基を2個有していてもよい。これらの色素の
具体例としては以下の様なものが挙げられる。
本発明の一般式〔I〕で示される化合物は、例えば細
田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日発行;技報
堂)第396頁〜第407頁上から14行及び第441頁下から4
行〜第442頁上から5行の記載に順じて通常のジアゾ
化、カップリング及びトリアジニル化を行うことにより
製造することができる。
記録液中の上記色素の含有量としては、記録液全重量
に対して0.5〜5%の範囲、好ましくは2〜4%の範囲
から選ばれる。
本発明の記録液に用いられる水性媒体としては、水の
他に水溶性有機溶剤としてエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール(#200)、ポリエチレングリコール(#400)、グ
リセリン、N−メチル−ピロリドン、N−エチル−ピロ
リドン、N−ビニル−ピロリドン、1,3−ジメチル−イ
ミダゾリジノン、エチレングリコールモノアリルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル等を含有しているのが
好ましく、水溶性有機溶剤の含有量としては、記録液全
重量に対し、10〜50重量%の範囲が挙げられる。
本発明の記録液のpHは6〜8に調整するのが望まし
い。
さらに本発明の記録液は記録液全重量に対し0.1〜10
重量%、好ましくは0.5〜5重量%の尿素、チオ尿素、
ピウレット、セミカルバジドから選ばれる化合物を添加
したり、又0.001〜0.5重量%の界面活性剤を添加するこ
とにより印字後の速乾性及び印字品位をより一層改良す
ることができる。
〔効果〕
本発明の記録液は、インクジェット記録用、筆記用具
用等として用いられ、普通紙に記録した場合でも記録画
像の耐光性、耐水性、耐オゾン性に優れている他、記録
液としての保存安定性も良好である。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例で更に詳細に説明するが、本発
明はこれら実施例により何等限定されるものではない。
実施例1 記録液の組成 使用量(重量%) グリセリン 10 エチレングリコール 10 前記No.1の化合物 5 水 残量 合計 100 上記の各成分を容器の中で充分混合溶解し、孔径1μ
のテフロンフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ
及び超音波を用いて脱気処理し記録液を調製した。
得られた記録液を用いて、インクジェットプリンター
(HG−4800、エプソン株式会社製造)でインクジェット
記録を行い、下記(a)及び(b)の方法に従って、イ
ンクジェット記録に関する評価を行った。
(a)記録液の長期保存性:記録液をガラス容器に密閉
し、10℃と60℃で6ヶ月間保存したのちでも不溶分の析
出は認められず、液の物性や色調にも変化がなかった。
(b)記録画像の品質:記録された画像は濃度が高く鮮
明であった。室内光に3ヵ月さらしたのちの濃度の低下
率は1%以下であり、また、キセノンフェードメーター
(スガ試験機(株)製造)により100時間露光後の濃度
の低下率は5%であった。
又、オゾン12ppmを含有する空気中に90分間曝露した
際の変退色ΔEを前後の色差としてJIS Z 8730により
求めたところ3であった。
又、水中に24時間浸漬した後の画像のにじみはなく、
又濃度の低下(浸漬前後の印字部分の濃度変化を下記式 OD残存率(%)=(浸漬後OD値/浸漬前OD値)×100 で求めた値) は93%であった。
比較例1 上記の各成分を容器の中で充分混合溶解し、孔径1μ
のテフロンフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ
及び超音波を用いて脱気処理し記録液を調製した。
得られた記録液を用いて、インクジェットプリンター
(HG−4800、エプソン株式会社製造)でインクジェット
記録を行い、下記(a)及び(b)の方法に従って、イ
ンクジェット記録に関する評価を行った。
(a)記録液の長期保存性:記録液をガラス容器に密閉
し、10℃と60℃で6ヶ月間保存したのちでも不溶分の析
出は認められず、液の物性や色調にも変化がなかった。
(b)記録画像の品質:記録された画像は濃度が高く鮮
明であった。室内光に3ヵ月さらしたのちの濃度の低下
率は1%以下であり、また、キセノンフェードメーター
(スガ試験機(株)製造)により100時間露光後の濃度
の低下率は7%であった。
又、オゾン12ppmを含有する空気中に90分間曝露した
際の変退色ΔEを前後の色差としてJIS Z 8730により
求めたところ5であった。
又、水中に24時間浸漬した後の画像のにじみはわずか
にあり、又濃度の低下(浸漬前後の印字部分の濃度変化
を下記式 OD残存率(%)=(浸漬後OD値/浸漬前OD値)×100 で求めた値) は82%であった。
実施例2 記録液の組成 使用量(重量%) ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5 グリセリン 15 前記No.2の化合物 2水 残量 合計 100 実施例1の方法に従って、上記の組成から成る記録液
を調製し、実施例1に記載の(a)及び(b)の方法に
従って、評価を行った結果、 (a)記録液の長期保存性:記録液をガラス容器に密閉
し、10℃と60℃で6ヶ月間保存したのちでも不溶分の析
出は認められず、液の物性や色調にも変化がなかった。
(b)記録画像の品質:記録された画像は濃度が高く鮮
明であった。室内光に3ヵ月さらしたのちの濃度の低下
率は1%以下であり、また、キセノンフェードメーター
(スガ試験機(株)製造)により100時間露光後の濃度
の低下率は3%であった。
又、オゾン12ppmを含有する空気中に90分間曝露した
際の変退色ΔEを前後の色差としてJIS Z 8730により
求めたところ2であった。
又、水中に24時間浸漬した後の画像のにじみはなく、
又濃度の低下(浸漬前後の印字部分の濃度変化を下記式 OD残存率(%)=(浸漬後OD値/浸漬前OD値)×100 で求めた値) は89%であった。
実施例3、4 実施例1において、No.1の化合物の代りに各々No.3、
No.4の化合物を用いて実施例1と同様にして記録液を調
整し、かつ(a)及び(b)の方法に従って評価を行っ
た結果、 (a)記録液の長期保存性:各記録液をガラス容器に密
閉し、10℃と60℃で6ヶ月間保存したのちでもいずれも
不溶分の析出は認められず、液の物性や色調にも変化が
なかった。
(b)記録画像の品質:記録された画像は濃度が高く鮮
明であった。室内光に3ヵ月さらしたのちの濃度の低下
率はいずれも1%以下であり、また、キセノンフェード
メーター(スガ試験機(株)製造)により100時間露光
後の濃度の低下率はそれぞれ5%(No.3)、3%(No.
4)であった。
又、オゾン12ppmを含有する空気中に90分間曝露した
際の変退色ΔEを前後の色差としてJIS Z 8730により
求めたところいずれも3であった。
又、水中に24時間浸漬した後の画像のにじみはいずれ
もなく、又濃度の低下(浸漬前後の印字部分の濃度変化
を下記式 OD残存率(%)=(浸漬後OD値/浸漬前OD値)×100 で求めた値) はそれぞれ95%(No.3)、93%(No.4)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体及び下記一般式〔I〕 (式中、Xは、置換されていても良いフェニル基又は2,
    2,6,6テトラメチルピペラジニル基を表し、Yは塩素原
    子又はアミノ基を表し、mは1又は2を表し、nは0又
    は1を表し、Mはアルカリ金属、アンモニウム又はアミ
    ン塩を表す。)で示される色素の少なくとも1種を含有
    することを特徴とする記録液。
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