JP2002326712A - 三次元の搬送軌道を走行可能なトレー式搬送装置 - Google Patents

三次元の搬送軌道を走行可能なトレー式搬送装置

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JP2002326712A
JP2002326712A JP2001136726A JP2001136726A JP2002326712A JP 2002326712 A JP2002326712 A JP 2002326712A JP 2001136726 A JP2001136726 A JP 2001136726A JP 2001136726 A JP2001136726 A JP 2001136726A JP 2002326712 A JP2002326712 A JP 2002326712A
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tray
carriage
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Katsunori Mizumoto
克典 水本
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲線状に傾斜している垂直曲がりがある搬送
軌道においても、搬送キャリッジの姿勢に拘らず、レー
ルに追従できる搬送装置を提供すること。 【解決手段】 トレー式搬送装置10は、搬送物品用ト
レー11を装着した搬送キャリッジ12と、搬送キャリ
ッジ12に連結されたローラユニット13と、円形断面
パイプレール14,14で構成されている。搬送キャリ
ッジ12は、リニア駆動機構によって駆動力を受ける。
搬送キャリッジ12はローラユニット13,13により
両持ち支持される。搬送キャリッジ12は、前方部にお
いて、xyz軸のいずれの軸回りにも回転できるように
ローラユニット13に取り付けられている。搬送キャリ
ッジ12は、後方部において、yz軸のいずれの軸回り
にも回転できるようにローラユニット13に取り付けら
れている。したがって、搬送キャリッジ12は、水平曲
がり及び垂直曲がりの搬送軌道へも追従性が向上し、安
定して走行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送物品用トレー
を装着した搬送キャリッジと、搬送軌道に並列敷設され
た一対のレールを挟むローラユニットとを備え、前記搬
送キャリッジに前記ローラユニットが取り付けられ、前
記ローラユニットがレールに沿って走行するトレー式搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような搬送装置として、例
えば、図6に示すようなリニア搬送装置がある。このリ
ニア搬送装置は、搬送物品を載置する搬送物品用トレー
A1が仕分け先に応じて搬送方向の側方に傾動可能とな
るように搬送キャリッジA2に取り付けられている。そ
して、この搬送キャリッジA2の前方部および後方部に
は、搬送軌道に沿って設置した走行レールB1のレール
上を転動走行する4個の走行ローラA3,A3,A3,
A3とガイドレールB2の側壁面を転動走行する2個の
横揺れ防止用サイドローラA4,A4がそれぞれ取り付
けられている。また、連結し合う前後の搬送キャリッジ
A2,A2の間には、連結中心を基点に自在回転可能な
球面ジョイントを両端に配した連結ジョイント杆A5が
設けられており、この連結ジョイント杆A5を介して前
後の搬送キャリッジA2,A2は連結される、いわゆ
る、いわゆる、連結機構を有している。
【0003】さらに、搬送キャリッジA2の下部には、
前記搬送軌道に沿って配置したリニアモーターの一次コ
イルA6から搬送方向の走行駆動力を受けるリアクショ
ンプレートA7が水平方向に横設されているとともに、
上部には、搬送方向の側方へ傾動可能に支持された搬送
物品用トレー支持体A8と該搬送物品用トレー支持体A
8を側方に傾動させるインデックスプレートA9とが取
り付けられている。なお、搬送物品を載置する搬送物品
用トレーA1は、前記搬送物品用トレー支持体A8に取
り付けられている。
【0004】そして、このようなリニア搬送装置は、前
記インデックスプレートA9が搬送軌道における所望の
仕分け位置において固設された公知の傾動作動部材Kの
作動制御によって搬送物品用トレー支持体A8を傾動さ
せて、搬送物品用トレーA1上の搬送物品を所望の仕分
け位置に付設されている側方シュートへ放下して搬送物
品の仕分けを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
搬送装置では、搬送物品を載置する搬送物品用トレーA
1が仕分け先に応じて搬送方向の側方に傾動した状態で
レール上を走行する場合でもトレー式搬送装置がレール
上を安定して走行できるようにレールとローラとの隙間
を狭く(小さく)している。また、搬送軌道に沿って設
置した走行レールB1のレール上を転動走行する4個の
走行ローラA3,A3,A3,A3と、ガイドレールB
2の側壁面を転動走行する2個の横揺れ防止用サードロ
ーラA4,A4は、搬送キャリッジA2に対して相対的
に固定された位置に取り付けられ、その位置で各ローラ
は車軸の回りを回転する。さらに、搬送キャリッジA2
はの前方部及び後方部の間には、距離Lが存在する。搬
送物品の搬送軌道に、曲線状に傾斜している垂直曲がり
の搬送軌道があると、1つの搬送キャリッジが曲線状に
傾斜している垂直曲がりの搬送軌道に進入したとき、1
つの搬送キャリッジの前方部の2個の走行ローラA3,
A3と走行レールB1との走行面(接触面)及び1個の
横揺れ防止用サイドローラA4とガイドレールB2との
走行面(接触面)と後方部のそれぞれの走行面(接触
面)は、走行方向水平軸回りでねじれた位置関係にあ
り、レールとローラの隙間が狭い(小さい)状態では、
ローラが、レールに強く押し付けられる。このため、ロ
ーラにいわゆる「こじり」が生じる。
【0006】「こじり」を防止する1つの解決策とし
て、レールとローラとの隙間を大きくする方法がある。
こうすることで、「こじり」は防止することができる。
しかしその一方で、その隙間が大きくなればなるほど、
レールとローラとの間の衝突が大きくなり、騒音が大き
くなる問題や、振動により搬送物品が落下する問題があ
った。また、レールにローラが衝突するので、ローラの
摩耗が早期に進行する問題もあった。
【0007】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題を解決し、曲線状に傾斜している垂直曲がりがあ
る搬送軌道においても、搬送キャリッジの姿勢に拘ら
ず、ローラユニットが小さな隙間でもレールに追従する
ことができる搬送装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送物品用ト
レーを装着した搬送キャリッジと、搬送軌道に並列敷設
された一対のレールを挟むローラユニットとを備え、前
記搬送キャリッジに前記ローラユニットが取り付けら
れ、前記ローラユニットがレールを敷設した搬送軌道に
沿って走行する搬送装置において、前記搬送キャリッジ
の前方部及び後方部が、搬送軌道に沿って離間する2つ
のローラユニット間に跨がって取り付けられ、前記搬送
キャリッジの前方部及び後方部の両方が、前記ローラユ
ニットに対して幅方向水平軸回りで回り対偶をなすこと
を特徴とする。
【0009】また、前記発明において、搬送キャリッジ
の前方部及び後方部の両方が、垂直軸回りで回り対偶を
なすことが好ましい。
【0010】さらに、前記発明において、搬送キャリッ
ジの前方部及び後方部の一方が、前記ローラユニットに
対して走行方向水平軸回りで回り対偶をなすことが好ま
しい。
【0011】本発明において、搬送キャリッジとローラ
ユニットは、機構学上独立した機素(リンク)として構
成されている。搬送キャリッジ及びローラユニットは、
レールの搬送軌道に沿って走行する。
【0012】搬送キャリッジは、後方部において1つの
ローラユニットに取り付けられている。搬送キャリッジ
は、前方部において1つ前方にある(先行する)搬送キ
ャリッジの後方部に取り付けられたローラユニットに連
結されている。こうすることにより、搬送キャリッジは
ローラユニットにより両持ち支持される。搬送物品用ト
レーに載置された物品の荷重は、支持点の間、すなわ
ち、前後のローラユニットの間に作用する。そのため、
搬送キャリッジの走行方向水平軸上で前記支持点の間に
位置するトレー上のどの位置であっても、換言すれば、
前後に偏って物品が載置されても、前記支持点の間の物
品の荷重が存在するので、支持点を中心に回転する、換
言すれば、この回転力によりローラユニットがレールか
ら浮き上がり脱線するといった不安定状態は発生せず、
トレー搬送装置は、安定して走行する。
【0013】本発明において、搬送キャリッジとローラ
ユニットは、所定の対偶で連結されている。この種の搬
送装置では、搬送キャリッジ及びローラユニットを循環
させる必要があることから、搬送軌道に水平曲がりがあ
る。このため、搬送キャリッジは、前方部及び後方部に
連結されたローラユニットと、垂直軸回りで回り対偶を
なす。さらに、本発明では、垂直曲がりの搬送軌道にも
対応するように、搬送キャリッジは、前方部及び後方部
の両方で、ローラユニットに対して幅方向水平軸回りで
回り対偶をなす。こうすることにより、搬送キャリッジ
及びローラユニットが、搬送軌道の上り勾配や下り勾配
にさしかかったときでも、幅方向水平軸回りで回り対偶
なす搬送キャリッジ及びローラユニットは互いに垂直方
向に屈曲することができる。
【0014】搬送キャリッジは、前方部及び後方部の少
なくとも一方で、ローラユニットに対して幅方向水平軸
回りで回り対偶をなしてもよいが、搬送キャリッジの前
方部及び後方部の両方が、幅方向水平軸回りで回り対偶
をなすことが好ましい。こうすることにより、1つのロ
ーラユニットは、先行するローラユニットや後続するロ
ーラユニットの位置や姿勢、さらに、そのローラユニッ
トに連結された前後の搬送キャリッジの姿勢に拘らず、
搬送軌道に追従して走行する。搬送キャリッジは、前方
部及び後方部に連結されたローラユニットが水平曲がり
や垂直曲がりのどのような搬送軌道にあっても、また、
前方部及び後方部に連結されたローラユニットが直線状
の搬送軌道から水平曲がりや垂直曲がりの搬送軌道にさ
しかかっても、ローラユニットに対して水平方向及び垂
直方向に屈曲できる。したがって、搬送キャリッジは、
ローラユニットの位置や姿勢に拘束されず、独立して適
正な姿勢をとることができる。逆に、ローラユニット
は、搬送キャリッジの姿勢に拘束されず、独立して搬送
軌道を基準に適正な姿勢をとることができる。このた
め、ローラユニットとレールとの隙間をゼロ又は小さく
しても、いわゆる「こじり」が生じることがなくなる。
【0015】しかし、トレー式搬送装置は、搬送物品用
トレーに物品を載置して搬送するものであるから、搬送
途中で物品の落下があってはならない。そのため、搬送
方向、すなわち、長手方向水平軸回りで、搬送キャリッ
ジはローラユニットに対して回転を拘束されていなけれ
ばならない。搬送キャリッジは、前方部及び後方部の両
方において、長手方向水平軸回りで回転を拘束されてい
てもよいが、搬送キャリッジの前方部及び後方部の一方
が、前記ローラユニットに対して走行方向水平軸回りで
回転の拘束を解くように構成してもよい。このようにし
てローラユニットの自由度及び搬送軌道追従性を高める
ことにより、搬送キャリッジを安定して走行させること
ができ、ローラユニットとレールとの隙間を一層小さく
でき、「こじり」が生じることなくが殆どなくなる。
【0016】そして、ローラユニットのレールへの追従
性を高め、ローラユニットとレールとの隙間を小さくす
ることにより、搬送キャリッジが駆動力を受けるリニア
駆動機構を採用した場合、リニアモータの一次コイルと
リアクションプレートとの間の隙間も小さくなり、省電
力で搬送キャリッジ及びローラユニットを走行させるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
トレー式搬送装置の一実施形態を説明する。図1乃至図
5は、本発明の一実施形態である三次元の搬送軌道を走
行可能なトレー式搬送装置10を示したものであって、
図1はトレー式搬送装置の斜視図、図2は連結部分の拡
大斜視図、図3は連結部分の断面図、図4は曲線状下り
勾配から直線状態にさしかかった搬送軌道の斜視図、図
5は曲線状下り勾配の搬送軌道の斜視図を示した図であ
る。
【0018】図1乃至図5に示すように、本実施形態の
トレー式搬送装置10は、搬送物品用トレー11を装着
した搬送キャリッジ12と、この搬送キャリッジ12に
連結されたローラユニット13と、搬送軌道に並列敷設
された一対の円形断面パイプレール14,14で構成さ
れている。ローラユニット13は、レール14,14を
敷設してなる搬送軌道に沿って走行する。
【0019】また、本実施形態では、図3に示すよう
に、搬送キャリッジ12の下端部には、一対の円形断面
パイプレール14の下方域に配置したリニアモーターの
一次コイルSから搬送方向の走行駆動力を受けるリアク
ションプレートRが水平方向に横設されている。これら
のリニアモーターの一次コイルSとリアクションプレー
トRとで構成されるリニア駆動機構によって、搬送キャ
リッジ12が駆動力を受ける。
【0020】本実施形態における搬送物品用トレー11
は、搬送キャリッジ12に対して公知の固着手段によっ
て装着自在に設けられており、搬送軌道のそれぞれの仕
分け位置に沿って多数付設された公知の傾動作動手段
(図示を省略)と前記搬送キャリッジ12に搭載した従
動手段(図示を省略)との連動によって、搬送方向の側
方に傾動可能になっている。
【0021】図2及び図3に示すように、ローラユニッ
ト13は、支持フレーム15と、その支持フレーム15
に回転自在に取り付けられた複数のローラ16,17,
18を備えている。なお、図2では、上部の支持フレー
ム15を除いている。上部ローラ16は、円形断面パイ
プレール14の上面に対向して、その上方周面を転接走
行する前後一対のローラである。下部ローラ17は、円
形断面パイプレール14の下面に対向して、上部ローラ
16,16の間において、レールの下方周面を転接走行
するローラである。サイドローラは、円形断面パイプレ
ールの内側側面に対向して、その側方周面を転接走行す
る前後一対のローラである。なお、上部ローラ16は、
片側の円形断面パイプレール14に関して、ローラユニ
ット13毎に1つでもよく、サイドローラ18はレール
の外側側面に対向していてもよい。
【0022】搬送キャリッジ12及びローラユニット1
3は、機構学上独立した機素であり、それぞれ同数だけ
搬送軌道に投入されている。図1に戻り、1つの搬送キ
ャリッジ12は、その前後においてローラユニット1
3,13に跨がって取り付けられている。したがって、
1つの搬送キャリッジ12の前方部は、先行する搬送キ
ャリッジ12の後方のローラユニット13に取り付けら
れており、1つの搬送キャリッジ12の後方のローラユ
ニット13は、後続する搬送キャリッジ12の前方部に
取り付けられている。こうすることにより、搬送キャリ
ッジ12はローラユニット13,13により両持ち支持
される。搬送物品用トレー11に載置された物品の荷重
は、搬送キャリッジ12の前方及び後方に取り付けられ
たローラユニット13,13に作用する。また、搬送物
品用トレー11の前後に物品が載置されても、両持ち支
持された支持点の間に物品の荷重が存在するので、支持
点の中心に発生する回転力によりローラユニット13が
円形断面パイプレール14から浮き上がり脱線するとい
った不安定状態は発生せず、トレー式搬送装置10は安
定して走行することができる。
【0023】搬送キャリッジ12とローラユニット13
は、所定の対偶で連結されている。本実施形態では、搬
送キャリッジ12は、前方部において、xyz軸のいず
れの軸回りにも回転できるようにローラユニット13に
取り付けられている。搬送キャリッジ12は、後方部に
おいて、yz軸のいずれの軸回りにも回転できるように
ローラユニット13に取り付けられている。搬送キャリ
ッジ12は、後方部において、x軸回りの回転が拘束さ
れているので、その結果、搬送キャリッジ12は、搬送
軌道の幅方向に傾動することはない。具体的に説明する
と、まず、ローラユニット13は、支持フレーム15の
中央上面から突出する垂直軸20を備えている。この垂
直軸20の所定の高さ位置に球面ジョイント21を介し
て後続する搬送キャリッジ12が取り付けられている。
この球面ジョイント21により、ローラユニット13に
対して後続する搬送キャリッジ12はxyz軸回りに回
転することができる。また、垂直軸20には、矩形枠状
のキャリア22が垂直軸回りで回転自在に取り付けられ
ている。球面ジョイント21は、キャリア22内に配置
されるが、その動作は制限されることはない。キャリア
22には、その外側側面に先行する搬送キャリッジ12
の二股アーム23が幅方向水平軸回りで回転自在に取り
付けられている。垂直軸20とキャリア22とが垂直軸
回りで回り対偶をなし、キャリア22とアーム23とが
幅方向水平軸回りで回り対偶をなすので、ローラユニッ
ト13に対して先行する搬送キャリッジ12は、yz軸
回りに回転することができる。上記関係において、球面
ジョイント21が垂直軸20に取り付けられた高さと、
二股アーム23がキャリア22に取り付けられた高さは
同じであり、さらに、球面ジョイント21が垂直軸20
に取り付けられた位置と、二股アーム23がキャリア2
2に取り付けられた位置が、並列敷設されたレール間、
すなわち、上部ローラ16と下部ローラ17の間にある
ので、先行する又は後続する搬送キャリッジ12からロ
ーラユニット13に駆動力が作用しても、ローラユニッ
ト13が前後方向に傾動するようなモーメントを受ける
ことが少なくなっている。
【0024】以上のように構成することにより、図4及
び図5(搬送物品用トレーを除いている)に示すよう
に、ローラユニット13に連結された前後の搬送キャリ
ッジ12の姿勢や動作、先行するローラユニットや後続
するローラユニットの位置や姿勢に拘らず、ローラユニ
ット13は搬送軌道に追従して走行することができる。
なお、搬送キャリッジ12は、前方部及び後方部に連結
されたローラユニット13,13が水平曲がりや垂直曲
がりのどのような搬送軌道にあっても、また、前方部及
び後方部に連結されたローラユニット13,13が、水
平曲がりや垂直曲がりの搬送軌道から直線状の搬送軌道
にさしかかったり、直線状の搬送軌道から水平曲がりや
垂直曲がりの搬送軌道にさしかかっても、独立して適正
な姿勢をとることができる。逆に、ローラユニット13
は、搬送キャリッジ12の姿勢や動作に拘束されず、独
立して搬送軌道のレール14,14を基準に適正な姿勢
をとることができる。このため、ローラユニット12と
レール14との隙間をゼロ化又は小さくしても、いわゆ
る「こじり」が生じることがなくなる。なお、トレー式
搬送装置においては、搬送物品用トレーに載置した物品
が落下しないようにする必要があることから、搬送キャ
リッジ12とローラユニット13との間の自由度のうち
x軸回りの回転のみ拘束することとし、本実施形態で
は、最大限、搬送キャリッジ12とローラユニット13
との間が自由に屈曲できるようにしている。
【0025】そして、ローラユニット13のレールへの
追従性を高め、ローラユニット13のローラ16,17
とレール14との隙間を小さくすることにより、搬送キ
ャリッジ12が駆動力を受けるリニア駆動機構を採用し
た場合、リニアモータの一次コイルSとリアクションプ
レートRとの間の隙間も小さくなり、省電力で搬送キャ
リッジ12及びローラユニット13を走行させることが
できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1及び請求項2の発
明では、次の効果を奏する。 (1)搬送キャリッジが、前方部及び後方部において、
2つのローラユニットに跨がるように取り付けられてい
る。したがって、搬送物品用トレーに載置された物品の
荷重は、搬送キャリッジ前後のローラユニットに分散
し、両持ち支持される。また、搬送物品用トレー上の前
後に物品が載置されても、両持ち支持された支持点の間
に物品の荷重が存在するので、支持点を中心に発生する
回転力によりローラユニットがレールから浮き上がり脱
線するといった不安定状態は発生せず、トレー式搬送装
置は安定して走行する。 (2)搬送キャリッジとローラユニットが、機構学上独
立した機素(リンク)として構成されている。その上
で、搬送キャリッジは、前方部及び後方部において、垂
直軸回りでローラユニットと回り対偶をなし、水平曲が
りの搬送軌道があってもローラユニットの位置や姿勢の
影響を受けることなく、ローラユニットと独立した姿勢
をとることができる。さらに、搬送キャリッジは、前方
部及び後方部の両方で、ローラユニットに対して幅方向
水平軸回りで回り対偶をなし、搬送軌道の上り勾配や下
り勾配にさしかかったときでも、幅方向水平軸回りで回
り対偶なす搬送キャリッジ及びローラユニットは互いに
垂直方向に屈曲することができ、ローラユニットと独立
した姿勢をとることができる。このように、搬送軌道に
対するローラユニットの追従性が向上し、いわゆる「こ
じり」を回避できるので、ローラユニットとレールとの
間の隙間を詰めて、搬送キャリッジを安定して走行させ
ることができる。そして、隙間を小さくすることによ
り、ローラユニットとレールとの間の衝突が原因する騒
音や振動を低減でき、ローラの摩耗も抑制することがで
きる。 (3)さらに、ローラユニットとレールの隙間が小さく
なることから、搬送キャリッジが駆動力を受けるリニア
駆動機構を採用した場合、リニアモータの一次コイルと
リアクションプレートとの間の隙間も小さくなり、省電
力で搬送キャリッジ及びローラユニットを走行させるこ
とができる。
【0027】請求項3の発明では、搬送キャリッジの前
方部及び後方部の一方が、ローラユニットに対して走行
方向水平軸回りで回り対偶をなす。このように、ローラ
ユニットの自由度及び搬送軌道追従性を高めることによ
り、曲線状に傾斜している垂直曲がりの搬送軌道であっ
ても、搬送キャリッジを安定して走行させることがで
き、ローラユニットとレールとの隙間を一層小さくで
き、「こじり」が生じることなくが殆どなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるトレー式搬送装置の一実施形態
の斜視図。
【図2】 搬送キャリッジとローラユニットとの連結部
分の拡大斜視図。
【図3】 図1のトレー式搬送装置における連結部分の
断面図。
【図4】 曲線状下り勾配から直線状態にさしかかった
搬送軌道上を走行する搬送キャリッジ及びローラユニッ
トの斜視図。
【図5】 曲線状下り勾配の搬送軌道上の走行する搬送
キャリッジ及びローラユニットのの斜視図。
【図6】 従来のトレー式物品搬送装置を示す断面図。
【符号の説明】
S リニアモーターの一次コイル R リアクションプレート 10 トレー式搬送装置 11 搬送物品用トレー 12 搬送キャリッジ 13 ローラユニット 14 円形断面パイプレール 15 支持フレーム 16 上部ローラ 17 下部ローラ 18 サイドローラ 20 垂直軸 21 球面ジョイント 22 キャリア 23 アーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物品用トレーを装着した搬送キャリ
    ッジと、搬送軌道に並列敷設された一対のレールを挟む
    ローラユニットとを備え、前記搬送キャリッジに前記ロ
    ーラユニットが取り付けられ、前記ローラユニットがレ
    ールを敷設した搬送軌道に沿って走行する搬送装置にお
    いて、 前記搬送キャリッジの前方部及び後方部が、搬送軌道に
    沿って離間する2つのローラユニット間に跨がって取り
    付けられ、 前記搬送キャリッジの前方部及び後方部の両方が、前記
    ローラユニットに対して幅方向水平軸回りで回り対偶を
    なす、 トレー式搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送キャリッジの前方部及び後方部
    の両方が、垂直軸回りで回り対偶をなす、請求項1記載
    のトレー式搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送キャリッジの前方部及び後方部
    の一方が、前記ローラユニットに対して走行方向水平軸
    回りで回り対偶をなす、請求項2記載のトレー式搬送装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016604A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Tsubakimoto Chain Co 仕分け搬送用トレー
JP2012131618A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Tsubakimoto Chain Co 物品搬送用トレー

Cited By (2)

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