JP2002322522A - 金属−セラミックス複合材料の製造方法 - Google Patents

金属−セラミックス複合材料の製造方法

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JP2002322522A
JP2002322522A JP2001127908A JP2001127908A JP2002322522A JP 2002322522 A JP2002322522 A JP 2002322522A JP 2001127908 A JP2001127908 A JP 2001127908A JP 2001127908 A JP2001127908 A JP 2001127908A JP 2002322522 A JP2002322522 A JP 2002322522A
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preform
aluminum alloy
holes
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JP2001127908A
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Tamotsu Harada
保 原田
Hiromasa Shimojima
浩正 下嶋
Chokusui Odano
直水 小田野
Takeshi Higuchi
毅 樋口
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Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合材料の形状が大型であっても、アルミニ
ウム合金の未浸透部分を生じることのない金属−セラミ
ックス複合材料の製造方法を提供すること。 【解決手段】 強化材であるセラミックス粉末またはセ
ラミックス繊維で穴を有するプリフォームを形成し、そ
の穴にMgを含むセラミックス粉末またはセラミックス
繊維からなるスラリーを充填し、それを乾燥した後、そ
のプリフォームにマトリックスである溶融したアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金を窒素雰囲気中で非加圧で
浸透させることとした金属−セラミックス複合材料の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属−セラミック
ス複合材料の製造方法に関し、特に金属の浸透を改善す
ることのできる金属−セラミックス複合材料の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体製造装置等にセラミックス
粉末またはセラミックス繊維を強化材とし、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金をマトリックスとする金属−
セラミックス複合材料が使われ始められている。
【0003】この複合材料の製造方法、特に金属として
アルミニウムをマトリックスとする複合材料の製造方法
としては、粉末冶金法、高圧鋳造法、真空鋳造法等の方
法が従来から知られている。しかし、これらの方法で
は、強化材であるセラミックスの含有率を高くできな
い、あるいは大型の加圧装置が必要である、もしくはニ
アネットの成形が困難である、コストが極めて高いなど
の理由によりいずれも満足できるものではなかった。
【0004】そこで最近では、上記問題を解決する製造
方法として、米国ランクサイド社が開発した非加圧金属
浸透法(PrimexTM)がある。この方法は、SiC
やAl23などのセラミックス粉末で形成されたプリフ
ォームにMgを含むアルミニウム合金を接触させ、これ
をN2雰囲気炉中で700〜900℃の温度に加熱して
溶融したアルミニウム合金を浸透させる方法である。こ
れは、Mgの化学反応を利用してセラミックス粉末と溶
融金属との濡れ性を改善し、機械的な加圧を行わなくて
もプリフォーム中に浸透できるという特徴があるので、
加圧装置が不要な優れた方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、複合材料の形状が大きくなるとアルミニウム合
金の浸透が全体に行き渡らず不十分となり、アルミニウ
ム合金の未浸透部分が生じるという問題があった。
【0006】本発明は、上述した金属−セラミックス複
合材料の製造方法が有する課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、複合材料の形状が大型であっても、
アルミニウム合金の未浸透部分を生じることのない金属
−セラミックス複合材料の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、プリフォームを穴を
有するプリフォームとし、その穴にMgを含むセラミッ
クス粉末またはセラミックス繊維を充填したプリフォー
ムにアルミニウムまたはアルミニウム合金を浸透させれ
ば、複合材料の形状が大型であっても、アルミニウム合
金の未浸透部分を生じることのない複合材料が得られる
との知見を得て本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(1)強化材であるセラ
ミックス粉末またはセラミックス繊維で穴を有するプリ
フォームを形成し、その穴にMgを含むセラミックス粉
末またはセラミックス繊維からなるスラリーを充填し、
それを乾燥した後、そのプリフォームにマトリックスで
ある溶融したアルミニウムまたはアルミニウム合金を窒
素雰囲気中で非加圧で浸透させることを特徴とする金属
−セラミックス複合材料の製造方法(請求項1)とし、
(2)前記セラミックスが窒化アルミニウムまたはアル
ミナであり、前記穴の大きさが直径で5〜15mmであ
り、穴の間隔が20〜40mmであり、かつ縁部の穴の
位置が縁部より20mm以内にあることを特徴とする請
求項1記載の金属−セラミックス複合材料の製造方法
(請求項2)とし、(3)前記セラミックスが炭化けい
素であり、前記穴の大きさが直径で5〜15mmであ
り、穴の間隔が50〜100mmであり、かつ縁部の穴
の位置が縁部より30mm以内にあることを特徴とする
請求項1記載の金属−セラミックス複合材料の製造方法
(請求項3)とすることを要旨とする。以下さらに詳細
に説明する。
【0009】上記で述べたように、本発明の複合材料の
製造方法として、先ず穴を有するプリフォームを形成
し、その穴にMgを含むセラミックス粉末またはセラミ
ックス繊維からなるスラリーを充填し、それを乾燥する
ことにより、プリフォーム中に浸透促進剤であるMgを
含むセラミックス粉末またはセラミックス繊維が充填さ
れた部分が形成されるため、そのMgを含む部分が起点
となって浸透してきたアルミニウムまたはアルミニウム
合金をさらに四方に浸透させることができるので、未浸
透部分を生じることなくアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金を浸透させることのできる製造方法となる。
【0010】そのプリフォームに設ける穴については、
窒化アルミニウムまたはアルミナの場合には、穴の径に
ついては5〜15mmとし、穴の間隔については20〜
40mmとし、縁部の穴の位置については縁部より20
mm以内にあることとした。穴の大きさは直径で5mm
より小さいと浸透効果が小さく、15mmより大きいと
ヤング率、強度が低下して好ましくない。穴の間隔につ
いては20mmより狭いとプリフォームの強度が低下し
取り扱い難くなり、また、Mgの雰囲気(濃度)が高く
なり、浸透に悪影響を与えるので好ましくなく、40m
mより離れると浸透効果が小さい。縁部の穴の位置につ
いては縁部より20mmより離れると浸透効果が小さ
い。
【0011】一方、炭化けい素の場合には、穴の大きさ
については窒化アルミニウムまたはアルミナと同じでよ
く、穴の間隔については窒化アルミニウムまたはアルミ
ナより離れてもよいことから50mm以上でよいが、1
00mmより離れすぎると浸透効果か小さい。縁部の穴
の位置については縁部より30mm離れると浸透効果が
小さい。なお、穴の深さについては、プリフォームの大
きさにもよるが、プリフォームの厚さの1/2〜1/3
程度でよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の複合材料の製造方法をさ
らに詳しく述べると、先ず強化材であるセラミックス粉
末またはセラミックス繊維としてSiC、Al23、A
lNなどのセラミックス粉末またはセラミックス繊維を
用意し、これに浸透させるアルミニウム合金としてMg
を含むアルミニウム合金のインゴットも用意する。そし
て、浸透促進剤であるMg粉末も用意する。
【0013】用意したセラミックス粉末またはセラミッ
クス繊維で穴を有するプリフォームを形成する。穴を有
するプリフォームを形成するのは、あらかじめ穴を有す
るプリフォームを形成してもよいし、形成したプリフォ
ームに機械加工により穴を設けてもよい。
【0014】得られたプリフォームの穴にMg粉末を含
むセラミックス粉末またはセラミックス繊維からなるス
ラリーを充填し、乾燥する。この場合、Mg粉末は水と
反応するので、溶媒はアルコールなどを用いる必要があ
る。セラミックスの種類はプリフォームと同じにした方
が望ましい。
【0015】得られたプリフォームにアルミニウム合金
のインゴットを接触させ、それを窒素雰囲気中で700
〜900℃の温度で熱処理し、溶融したアルミニウム合
金を非加圧で浸透させ、冷却して複合材料を作製する。
【0016】以上の方法で金属−セラミックス複合材料
を作製すれば、複合材料の形状が大型であっても、アル
ミニウム合金が未浸透部分を生じることなく浸透させる
ことのできる複合材料が得られる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例と共に具体的に
挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0018】(実施例1) (1)金属−セラミックス複合材料の作製 強化材として#800(平均粒径15μm)の市販Al
N粉末70質量部と#180(平均粒径60μm)の市
販AlN粉末30質量部を用い、それにバインダーとし
てコロイダルシリカ液をシリカ固形分が2重量部となる
量を添加し、それにさらに消泡剤としてフォーマスタV
L(サンノブコ社製)を0.2重量部、イオン交換水を
24重量部加え、ポットミルで12時間混合した。
【0019】得られたスラリーをφ10×深さ50mm
の穴を30mmの間隔で225個有する500×500
×100mmの成形体が得られるゴム型に流し込み、そ
れを24時間静置し、AlN粉末を沈殿させ、上済み液
を布などで除去した後、それを冷凍室に入れ、30時間
冷凍させて脱型した。得られた成形体を1000℃の温
度で焼成してAlN粉末からなるプリフォームを形成し
た。
【0020】得られたプリフォームの穴にMg粉末(山
石金属社製、#100)を3重量部加えた先のAlN粉
末を市販のイソプロピルアルコールに分散させたスラリ
ーを充填し、それを乾燥した。得られたプリフォームに
Al−3Mg組成のアルミニウム合金のインゴットを接
触させ、それを窒素雰囲気中で825℃の温度で24時
間熱処理し、溶融したアルミニウム合金を非加圧浸透さ
せた後、冷却して複合材料を作製した。
【0021】(2)評価 得られた複合材料を切断し、その切断面のアルミニウム
合金の浸透状態を目視で調べた。その結果、アルミニウ
ム合金の未浸透部分は認められず、アルミニウム合金が
問題なく浸透されたことが確認された。
【0022】(実施例2)強化材として#320(平均
粒径80μm)の市販Al23粉末70質量部と#50
0(平均粒径66μm)の市販Al23粉末30質量部
を用いた他は実施例1と同様に複合材料を作製し、評価
した。その結果、アルミニウム合金の未浸透部分は認め
られず、アルミニウム合金が問題なく浸透されたことが
確認された。
【0023】(実施例3)強化材として#180(平均
粒径66μm)の市販SiC粉末70質量部と#500
(平均粒径25μm)の市販SiC粉末30質量部を用
い、穴の間隔を50mmとし、その穴の個数を100個
とした他は実施例1と同様に複合材料を作製し、評価し
た。その結果、アルミニウム合金の未浸透部分は認めら
れず、アルミニウム合金が問題なく浸透されたことが確
認された。このことは、実施例1、2を含めて述べる
と、本発明の複合材料の製造方法であれば、形状が大型
であっても、アルミニウム合金を未浸透部分を生じるこ
となく浸透させることができることを示している。
【0024】(比較例1)比較のために比較例1では、
実施例1のプリフォームを穴を有さないプリフォームと
した(すなわちMg粉末を含む部分はない)他は実施例
1と同様に複合材料を作製し、評価した。その結果、ア
ルミニウム合金の未浸透部分がいくつか認められた。
【0025】(比較例2)比較のために比較例2では、
実施例2のプリフォームを穴を有さないプリフォームと
した(すなわちMg粉末を含む部分はない)他は実施例
1と同様に複合材料を作製し、評価した。その結果、ア
ルミニウム合金の未浸透部分がいくつか認められた。
【0026】(比較例3)比較のために比較例3では、
実施例3のプリフォームを穴を有さないプリフォームと
した(すなわちMg粉末を含む部分はない)他は実施例
1と同様に複合材料を作製し、評価した。その結果、ア
ルミニウム合金の未浸透部分がいくつか認められた。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明の金属−セラミック
ス複合材料の製造方法であれば、複合材料の形状が大型
であっても、アルミニウム合金の未浸透部分を生じるこ
とのない金属−セラミックス複合材料の製造方法とする
ことができるようになった。このことにより、金属の未
含浸部分の発生を防止することができるので、不良品の
発生を大幅に減少させることができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 101:16 C22C 101:16 (72)発明者 小田野 直水 宮城県仙台市泉区明通3−7 セランクス 株式会社仙台工場 (72)発明者 樋口 毅 宮城県仙台市泉区明通3−7 セランクス 株式会社仙台工場 Fターム(参考) 4K020 AA05 AA06 AA08 AA22 AC01 BA05 BB02 BB22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化材であるセラミックス粉末またはセ
    ラミックス繊維で穴を有するプリフォームを形成し、そ
    の穴にMgを含むセラミックス粉末またはセラミックス
    繊維からなるスラリーを充填し、それを乾燥した後、そ
    のプリフォームにマトリックスである溶融したアルミニ
    ウムまたはアルミニウム合金を窒素雰囲気中で非加圧で
    浸透させることを特徴とする金属−セラミックス複合材
    料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記セラミックスが窒化アルミニウムま
    たはアルミナであり、前記穴の大きさが直径で5〜15
    mmであり、穴の間隔が20〜40mmであり、かつ縁
    部の穴の位置が縁部より20mm以内にあることを特徴
    とする請求項1記載の金属−セラミックス複合材料の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記セラミックスが炭化けい素であり、
    前記穴の大きさが直径で5〜15mmであり、穴の間隔
    が50〜100mmであり、かつ縁部の穴の位置が縁部
    より30mm以内にあることを特徴とする請求項1記載
    の金属−セラミックス複合材料の製造方法。
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