JP2002275559A - 金属−セラミックス複合材料の製造方法 - Google Patents
金属−セラミックス複合材料の製造方法Info
- Publication number
- JP2002275559A JP2002275559A JP2001080480A JP2001080480A JP2002275559A JP 2002275559 A JP2002275559 A JP 2002275559A JP 2001080480 A JP2001080480 A JP 2001080480A JP 2001080480 A JP2001080480 A JP 2001080480A JP 2002275559 A JP2002275559 A JP 2002275559A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite material
- preform
- ceramic
- aluminum alloy
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複合材料を連続的に作製することのできる金
属−セラミックス複合材料の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ５００〜７００℃の温度でＭｇ蒸気を充
満させた窒素雰囲気中にセラミックス粉末またはセラミ
ックス繊維からなるプリフォームを挿入して保持し、続
いてそのプリフォームを非加圧の窒素雰囲気中で７００
〜９００℃の温度で溶融したアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金中に浸漬することとした金属−セラミックス
複合材料の製造方法。
属−セラミックス複合材料の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ５００〜７００℃の温度でＭｇ蒸気を充
満させた窒素雰囲気中にセラミックス粉末またはセラミ
ックス繊維からなるプリフォームを挿入して保持し、続
いてそのプリフォームを非加圧の窒素雰囲気中で７００
〜９００℃の温度で溶融したアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金中に浸漬することとした金属−セラミックス
複合材料の製造方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属−セラミック
ス複合材料の製造方法に関し、特に複合材料を連続的に
作製することのできる金属−セラミックス複合材料の製
造方法に関する。
ス複合材料の製造方法に関し、特に複合材料を連続的に
作製することのできる金属−セラミックス複合材料の製
造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、半導体製造装置や液晶製造装置等
にセラミックス粉末またはセラミックス繊維を強化材と
し、アルミニウムまたはアルミニウム合金をマトリック
スとする金属−セラミックス複合材料が使われ始められ
ている。
にセラミックス粉末またはセラミックス繊維を強化材と
し、アルミニウムまたはアルミニウム合金をマトリック
スとする金属−セラミックス複合材料が使われ始められ
ている。
【０００３】この複合材料の製造方法、特に金属として
アルミニウムをマトリックスとする複合材料の製造方法
としては、粉末冶金法、高圧鋳造法、真空鋳造法等の方
法が従来から知られている。しかし、これらの方法で
は、強化材であるセラミックスの含有率を高くできな
い、あるいは大型の加圧装置が必要である、もしくはニ
アネットの成形が困難である、コストが極めて高いなど
の理由によりいずれも満足できるものではなかった。
アルミニウムをマトリックスとする複合材料の製造方法
としては、粉末冶金法、高圧鋳造法、真空鋳造法等の方
法が従来から知られている。しかし、これらの方法で
は、強化材であるセラミックスの含有率を高くできな
い、あるいは大型の加圧装置が必要である、もしくはニ
アネットの成形が困難である、コストが極めて高いなど
の理由によりいずれも満足できるものではなかった。
【０００４】そこで最近では、上記問題を解決する製造
方法として、米国ランクサイド社が開発した非加圧金属
浸透法（ＰｒｉｍｅｘTM）がある。この方法は、ＳｉＣ
やＡｌ2Ｏ3などのセラミックス粉末で形成されたプリフ
ォームにＭｇを含むアルミニウム合金を接触させ、これ
をＮ2雰囲気炉中で７００〜９００℃の温度に加熱して
溶融したアルミニウム合金を浸透させる方法である。こ
れは、Ｍｇの化学反応を利用してセラミックス粉末と溶
融金属との濡れ性を改善し、機械的な加圧を行わなくて
もプリフォーム中に浸透できるという特徴があるので、
加圧装置が不要な優れた方法である。
方法として、米国ランクサイド社が開発した非加圧金属
浸透法（ＰｒｉｍｅｘTM）がある。この方法は、ＳｉＣ
やＡｌ2Ｏ3などのセラミックス粉末で形成されたプリフ
ォームにＭｇを含むアルミニウム合金を接触させ、これ
をＮ2雰囲気炉中で７００〜９００℃の温度に加熱して
溶融したアルミニウム合金を浸透させる方法である。こ
れは、Ｍｇの化学反応を利用してセラミックス粉末と溶
融金属との濡れ性を改善し、機械的な加圧を行わなくて
もプリフォーム中に浸透できるという特徴があるので、
加圧装置が不要な優れた方法である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、浸透促進剤であるＭｇが水溶液に反応するた
め、水溶液を用いるセディメントキャストなどの湿式法
では、そのＭｇをプリフォーム中に含ませることができ
ないという問題があった。そのため、水溶液を用いる湿
式法で形成したプリフォームの場合には、アルミニウム
またはアルミニウム合金の浸透が遅くなり、複合材料を
例えば連続炉のような連続的に作製することができない
いう問題があった。
法では、浸透促進剤であるＭｇが水溶液に反応するた
め、水溶液を用いるセディメントキャストなどの湿式法
では、そのＭｇをプリフォーム中に含ませることができ
ないという問題があった。そのため、水溶液を用いる湿
式法で形成したプリフォームの場合には、アルミニウム
またはアルミニウム合金の浸透が遅くなり、複合材料を
例えば連続炉のような連続的に作製することができない
いう問題があった。
【０００６】本発明は、上述した金属−セラミックス複
合材料の製造方法が有する課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、複合材料を連続的に作製することの
できる金属−セラミックス複合材料の製造方法を提供す
ることにある。
合材料の製造方法が有する課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、複合材料を連続的に作製することの
できる金属−セラミックス複合材料の製造方法を提供す
ることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、プリフォーム中にＭ
ｇ3Ｎ2を生成させ、そのプリフォームを溶融したアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金中に浸漬すれば、複合材
料を連続的に作製することができるとの知見を得て本発
明を完成するに至った。
を達成するため鋭意研究した結果、プリフォーム中にＭ
ｇ3Ｎ2を生成させ、そのプリフォームを溶融したアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金中に浸漬すれば、複合材
料を連続的に作製することができるとの知見を得て本発
明を完成するに至った。
【０００８】即ち、本発明は、（１）５００〜７００℃
の温度でＭｇ蒸気を充満させた窒素雰囲気中にセラミッ
クス粉末またはセラミックス繊維からなるプリフォーム
を挿入して保持し、次いで、続いてそのプリフォームを
非加圧の窒素雰囲気中で７００〜９００℃の温度で溶融
したアルミニウムまたはアルミニウム合金中に浸漬する
ことを特徴とする金属−セラミックス複合材料の製造方
法（請求項１）とし、（２）前記プリフォームが、穴を
有したプリフォームであることを特徴とする請求項１記
載の金属−セラミックス複合材料の製造方法（請求項
２）とし、（３）５００〜７００℃の温度の窒素雰囲気
中に穴を有し、その穴にＭｇ粉末を充填したセラミック
ス粉末またはセラミックス繊維からなるプリフォームを
挿入して保持し、続いてそのプリフォームを非加圧の窒
素雰囲気中で７００〜９００℃の温度溶融したアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金中に浸漬することを特徴と
する金属−セラミックス複合材料の製造方法（請求項
３）とすることを要旨とする。以下さらに詳細に説明す
る。
の温度でＭｇ蒸気を充満させた窒素雰囲気中にセラミッ
クス粉末またはセラミックス繊維からなるプリフォーム
を挿入して保持し、次いで、続いてそのプリフォームを
非加圧の窒素雰囲気中で７００〜９００℃の温度で溶融
したアルミニウムまたはアルミニウム合金中に浸漬する
ことを特徴とする金属−セラミックス複合材料の製造方
法（請求項１）とし、（２）前記プリフォームが、穴を
有したプリフォームであることを特徴とする請求項１記
載の金属−セラミックス複合材料の製造方法（請求項
２）とし、（３）５００〜７００℃の温度の窒素雰囲気
中に穴を有し、その穴にＭｇ粉末を充填したセラミック
ス粉末またはセラミックス繊維からなるプリフォームを
挿入して保持し、続いてそのプリフォームを非加圧の窒
素雰囲気中で７００〜９００℃の温度溶融したアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金中に浸漬することを特徴と
する金属−セラミックス複合材料の製造方法（請求項
３）とすることを要旨とする。以下さらに詳細に説明す
る。
【０００９】上記で述べたように、本発明の製造方法と
して、先ず５００〜７００℃の温度でＭｇ蒸気を充満さ
せた窒素雰囲気中にプリフォームを挿入して保持するこ
とにより、Ｍｇ3Ｎ2となっている蒸気がプリフォーム中
に入り込んで内部のセラミックス粉末またはセラミック
ス繊維に付着し、それを溶融したアルミニウムまたはア
ルミニウム合金中に浸漬することにより、アルミニウム
またはアルミニウム合金がプリフォーム中に速やかに短
時間で浸透していくので、複合材料を連続的に作製する
ことのできる製造方法となる。
して、先ず５００〜７００℃の温度でＭｇ蒸気を充満さ
せた窒素雰囲気中にプリフォームを挿入して保持するこ
とにより、Ｍｇ3Ｎ2となっている蒸気がプリフォーム中
に入り込んで内部のセラミックス粉末またはセラミック
ス繊維に付着し、それを溶融したアルミニウムまたはア
ルミニウム合金中に浸漬することにより、アルミニウム
またはアルミニウム合金がプリフォーム中に速やかに短
時間で浸透していくので、複合材料を連続的に作製する
ことのできる製造方法となる。
【００１０】その浸透させるプリフォームとしては、そ
のままでも勿論構わないが、穴を設けた方がその穴部を
起点としてＭｇ3Ｎ2がプリフォーム中の全体に渡って行
き渡るので、より好ましいものとなる。その穴部の大き
さとしては、径で３ｍｍ程度でよく、深さとしては、厚
さの１／４程度でよく、穴の数としては、１０ｃｍ3あ
たり４個程度でよい。
のままでも勿論構わないが、穴を設けた方がその穴部を
起点としてＭｇ3Ｎ2がプリフォーム中の全体に渡って行
き渡るので、より好ましいものとなる。その穴部の大き
さとしては、径で３ｍｍ程度でよく、深さとしては、厚
さの１／４程度でよく、穴の数としては、１０ｃｍ3あ
たり４個程度でよい。
【００１１】上記以外の他の製造方法としては、前述し
たと違ってプリフォームの穴にＭｇを存在させるもので
あって、これを窒素雰囲気中で熱処理することにより、
Ｍｇが蒸発するとともにＭｇ3Ｎ2となり、そのＭｇ3Ｎ2
蒸気が前記したと同様プリフォーム中に入り込んで内部
のセラミックス粉末またはセラミックス繊維に付着し、
それを溶融したアルミニウムまたはアルミニウム合金中
に浸漬することにより、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金がプリフォーム中に速やかに短時間で浸透してい
くので、先と同様複合材料を連続的に作製することので
きる製造方法となる。
たと違ってプリフォームの穴にＭｇを存在させるもので
あって、これを窒素雰囲気中で熱処理することにより、
Ｍｇが蒸発するとともにＭｇ3Ｎ2となり、そのＭｇ3Ｎ2
蒸気が前記したと同様プリフォーム中に入り込んで内部
のセラミックス粉末またはセラミックス繊維に付着し、
それを溶融したアルミニウムまたはアルミニウム合金中
に浸漬することにより、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金がプリフォーム中に速やかに短時間で浸透してい
くので、先と同様複合材料を連続的に作製することので
きる製造方法となる。
【００１２】この方法は、Ｍｇを充填した穴部を起点と
して生成したＭｇ3Ｎ2が直接プリフォーム中の全体に渡
って速やかに行き渡るので、前記したと同様やはりより
好ましいものとなる。その穴部の大きさとしては、前述
と同様径で３ｍｍ程度でよく、深さとしては厚さの１／
２程度でよく、その数としては、１０ｃｍ3あたり４個
程度でよい。
して生成したＭｇ3Ｎ2が直接プリフォーム中の全体に渡
って速やかに行き渡るので、前記したと同様やはりより
好ましいものとなる。その穴部の大きさとしては、前述
と同様径で３ｍｍ程度でよく、深さとしては厚さの１／
２程度でよく、その数としては、１０ｃｍ3あたり４個
程度でよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の複合材料の製造方法をさ
らに詳しく述べると、先ず強化材としてセラミックス粉
末またはセラミックス繊維としてＳｉＣ、Ａｌ2Ｏ3、Ａ
ｌＮなどのセラミックス粉末またはセラミックス繊維を
用意し、金属の浸透を改善するＭｇ粉末も用意する。一
方、マトリックスとする金属としてアルミニウムまたは
アルミニウム合金のインゴットも用意する。
らに詳しく述べると、先ず強化材としてセラミックス粉
末またはセラミックス繊維としてＳｉＣ、Ａｌ2Ｏ3、Ａ
ｌＮなどのセラミックス粉末またはセラミックス繊維を
用意し、金属の浸透を改善するＭｇ粉末も用意する。一
方、マトリックスとする金属としてアルミニウムまたは
アルミニウム合金のインゴットも用意する。
【００１４】用意したセラミックス粉末またはセラミッ
クス繊維でプリフォームを、または穴を有するプリフォ
ームを形成する。得られたプリフォームを５００〜７０
０℃の温度で用意したＭｇの蒸気を充満させた窒素雰囲
気中に挿入して保持し、それを窒素雰囲気中で７００〜
９００℃の温度で非加圧で溶融したアルミニウムまたは
アルミニウム合金中に浸漬してアルミニウムまたはアル
ミニウム合金を浸透させる。
クス繊維でプリフォームを、または穴を有するプリフォ
ームを形成する。得られたプリフォームを５００〜７０
０℃の温度で用意したＭｇの蒸気を充満させた窒素雰囲
気中に挿入して保持し、それを窒素雰囲気中で７００〜
９００℃の温度で非加圧で溶融したアルミニウムまたは
アルミニウム合金中に浸漬してアルミニウムまたはアル
ミニウム合金を浸透させる。
【００１５】一方、別の製造方法として、用意したセラ
ミックス粉末またはセラミックス繊維で穴を有するプリ
フォームを形成する。得られたプリフォームの穴に用意
したＭｇ粉末を充填し、それを５００〜７００℃の温度
の窒素雰囲気中に挿入して保持し、それを先の溶融した
アルミニウムまたはアルミニウム合金中に浸漬してアル
ミニウムまたはアルミニウム合金を浸透させる。
ミックス粉末またはセラミックス繊維で穴を有するプリ
フォームを形成する。得られたプリフォームの穴に用意
したＭｇ粉末を充填し、それを５００〜７００℃の温度
の窒素雰囲気中に挿入して保持し、それを先の溶融した
アルミニウムまたはアルミニウム合金中に浸漬してアル
ミニウムまたはアルミニウム合金を浸透させる。
【００１６】以上の方法で金属−セラミックス複合材料
を作製すれば、連続的に作製することのできる複合材料
が得られる。
を作製すれば、連続的に作製することのできる複合材料
が得られる。
【００１７】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例と共に具体的に
挙げ、本発明をより詳細に説明する。
挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【００１８】（実施例１） （１）金属−セラミックス複合材料の作製 強化材として＃１８０（平均粒径６６μｍ）の市販Ｓｉ
Ｃ粉末７０重量部と＃５００（平均粒径２５μｍ）の市
販ＳｉＣ粉末３０重量部を用い、それにバインダーとし
てコロイダルシリカ液をシリカ固形分が２重量部となる
量を添加し、それにさらにイオン交換水を２４重量部加
え、ポットミルで１２時間混合した。
Ｃ粉末７０重量部と＃５００（平均粒径２５μｍ）の市
販ＳｉＣ粉末３０重量部を用い、それにバインダーとし
てコロイダルシリカ液をシリカ固形分が２重量部となる
量を添加し、それにさらにイオン交換水を２４重量部加
え、ポットミルで１２時間混合した。
【００１９】得られたスラリーを１００×１００×５０
ｍｍの成形体が得られるゴム型に流し込み、それを２４
時間静置し、ＳｉＣ粉末を沈殿させ、上澄み液を布など
で除去した後、それを冷凍室に入れ、３０時間冷凍させ
て脱型した。得られた成形体を１０００℃の温度で焼成
してＳｉＣ粉末の充填率が７０体積％のプリフォームを
形成した。
ｍｍの成形体が得られるゴム型に流し込み、それを２４
時間静置し、ＳｉＣ粉末を沈殿させ、上澄み液を布など
で除去した後、それを冷凍室に入れ、３０時間冷凍させ
て脱型した。得られた成形体を１０００℃の温度で焼成
してＳｉＣ粉末の充填率が７０体積％のプリフォームを
形成した。
【００２０】得られたプリフォームを５００〜７００℃
の温度でＭｇ蒸気を充満させた窒素雰囲気中に挿入して
保持し、そのプリフォームをＡｌ−１２Ｓｉ−３Ｍｇ組
成のアルミニウム合金のインゴットを非加圧の窒素雰囲
気中で８２５℃の温度で溶融したアルミニウム合金中に
１２時間浸漬してアルミニウム合金をプリフォーム中に
浸透させた後、冷却して複合材料を作製した。
の温度でＭｇ蒸気を充満させた窒素雰囲気中に挿入して
保持し、そのプリフォームをＡｌ−１２Ｓｉ−３Ｍｇ組
成のアルミニウム合金のインゴットを非加圧の窒素雰囲
気中で８２５℃の温度で溶融したアルミニウム合金中に
１２時間浸漬してアルミニウム合金をプリフォーム中に
浸透させた後、冷却して複合材料を作製した。
【００２１】（２）評価 得られた複合材料を切断し、アルミニウム合金の浸透状
態を目視で調べた。その結果、連続的に浸透させた短い
時間でも未浸透部分は認められず、アルミニウム合金は
プリフォーム中に問題なく浸透されていた。
態を目視で調べた。その結果、連続的に浸透させた短い
時間でも未浸透部分は認められず、アルミニウム合金は
プリフォーム中に問題なく浸透されていた。
【００２２】（実施例２）プリフォームとして径が３ｍ
ｍで、深さが１５ｍｍの穴を１６個設けたプリフォーム
とし、浸透させるアルミニウム合金の浸透時間を１０時
間とした他は実施例１と同様に複合材料を作製し、評価
した。その結果、実施例１よりさらに短い時間でも未浸
透部分は認められず、アルミニウム合金は問題なく浸透
されていた。
ｍで、深さが１５ｍｍの穴を１６個設けたプリフォーム
とし、浸透させるアルミニウム合金の浸透時間を１０時
間とした他は実施例１と同様に複合材料を作製し、評価
した。その結果、実施例１よりさらに短い時間でも未浸
透部分は認められず、アルミニウム合金は問題なく浸透
されていた。
【００２３】（実施例３）プリフォームとして径が３ｍ
ｍで、深さが２５ｍｍの穴を１６個設けた穴にＭｇを充
填したプリフォームとし、それを５００〜７００℃の温
度の窒素雰囲気中に挿入する他は実施例２と同様に複合
材料を作製し、評価した。その結果、実施例２と同様未
浸透部分は認められず、アルミニウム合金は問題なく浸
透されていた。このことは、実施例１、２を含めて述べ
ると、本発明の製造方法とすれば、複合材料を連続的に
作製することのできる製造方法とすることができること
を示している。
ｍで、深さが２５ｍｍの穴を１６個設けた穴にＭｇを充
填したプリフォームとし、それを５００〜７００℃の温
度の窒素雰囲気中に挿入する他は実施例２と同様に複合
材料を作製し、評価した。その結果、実施例２と同様未
浸透部分は認められず、アルミニウム合金は問題なく浸
透されていた。このことは、実施例１、２を含めて述べ
ると、本発明の製造方法とすれば、複合材料を連続的に
作製することのできる製造方法とすることができること
を示している。
【００２４】（比較例）比較のために、実施例１で得ら
れたプリフォームをそのまま実施例１の溶融したアルミ
ニウム合金中に浸漬した他は実施例１と同様に複合材料
を作製し、評価した。その結果、複合材料中に未浸透部
がいくつか認められ、この時間ではアルミニウム合金の
浸透を完了させることができなかった。これをアルミニ
ウム合金中に浸漬させる時間を２４時間と延長したが、
これでもアルミニウム合金を浸透させることができなか
った。
れたプリフォームをそのまま実施例１の溶融したアルミ
ニウム合金中に浸漬した他は実施例１と同様に複合材料
を作製し、評価した。その結果、複合材料中に未浸透部
がいくつか認められ、この時間ではアルミニウム合金の
浸透を完了させることができなかった。これをアルミニ
ウム合金中に浸漬させる時間を２４時間と延長したが、
これでもアルミニウム合金を浸透させることができなか
った。
【００２５】
【発明の効果】以上の通り、本発明の金属−セラミック
ス複合材料の製造方法であれば、複合材料を連続的に作
製することのできる製造方法とすることができるように
なった。このことにより、現在バッチ式で製造していた
ものが連続炉のような連続的に製造できる連続式で製造
することができるようになり、生産性が大幅に向上させ
ることができるようになった。
ス複合材料の製造方法であれば、複合材料を連続的に作
製することのできる製造方法とすることができるように
なった。このことにより、現在バッチ式で製造していた
ものが連続炉のような連続的に製造できる連続式で製造
することができるようになり、生産性が大幅に向上させ
ることができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ２２Ｄ 23/00 Ｂ２２Ｄ 23/00 Ｂ Ｃ２２Ｃ 47/06 Ｃ２２Ｃ 47/06 49/06 49/06 (72)発明者 樋口 毅 宮城県仙台市泉区明通３−７ セランクス 株式会社仙台工場 Ｆターム(参考） 4K020 AA05 AA22 AC01 BA02 BA03 BB02 BB22
Claims (3)
- 【請求項１】 ５００〜７００℃の温度でＭｇ蒸気を充
満させた窒素雰囲気中にセラミックス粉末またはセラミ
ックス繊維からなるプリフォームを挿入して保持し、続
いてそのプリフォームを非加圧の窒素雰囲気中で７００
〜９００℃の温度で溶融したアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金中に浸漬することを特徴とする金属−セラミ
ックス複合材料の製造方法。 - 【請求項２】 前記プリフォームが、穴を有するプリフ
ォームであることを特徴とする請求項１記載の金属−セ
ラミックス複合材料の製造方法。 - 【請求項３】 ５００〜７００℃の温度の窒素雰囲気中
に穴を有し、その穴にＭｇ粉末を充填したセラミックス
粉末またはセラミックス繊維からなるプリフォームを挿
入して保持し、続いてそのプリフォームを非加圧の窒素
雰囲気中で７００〜９００℃の温度溶融したアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金中に浸漬することを特徴とす
る金属−セラミックス複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001080480A JP2002275559A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001080480A JP2002275559A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002275559A true JP2002275559A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18936759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001080480A Pending JP2002275559A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002275559A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013237597A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Hitachi Metals Ltd | プリフォーム、それを用いた金属−セラミックス複合材及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001080480A patent/JP2002275559A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013237597A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Hitachi Metals Ltd | プリフォーム、それを用いた金属−セラミックス複合材及びその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4681151A (en) | Method for production of fiber-reinforced metal composite material | |
| JP2002275559A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| RU2353474C2 (ru) | Способ получения высокопористого материала | |
| JP2002212690A (ja) | 肉厚部を有する金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JPH09268065A (ja) | 長繊維複合セラミックスおよびその製造方法 | |
| JP2005146392A (ja) | 金属基複合材料およびその製造方法 | |
| JP2002249832A (ja) | 金属−セラミックス複合材料およびその製造方法 | |
| JP2002194456A (ja) | 大型肉厚の金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002241869A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002322522A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP4294882B2 (ja) | 金属−セラミックス複合材料およびその製造方法 | |
| CN109890932B (zh) | 轻质且高韧性的具有陶瓷基质的铝复合材料 | |
| JP4744722B2 (ja) | 中空構造を有する金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002256358A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002371330A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2003003221A (ja) | 金属−セラミックス複合材料 | |
| JP2002322521A (ja) | ヒータを埋め込んだ金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002348645A (ja) | 金属管を埋め込んだ金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002322523A (ja) | 金属−セラミックス複合材料及びその製造方法 | |
| JP2002322524A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002235128A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002294356A (ja) | シャワープレートの製造方法 | |
| JP4183361B2 (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP2002371329A (ja) | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 | |
| JP4313442B2 (ja) | 金属−セラミックス複合材料及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060808 |