JP2001262250A - 金属−セラミックス複合材料の製造方法 - Google Patents

金属−セラミックス複合材料の製造方法

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JP2001262250A
JP2001262250A JP2000076330A JP2000076330A JP2001262250A JP 2001262250 A JP2001262250 A JP 2001262250A JP 2000076330 A JP2000076330 A JP 2000076330A JP 2000076330 A JP2000076330 A JP 2000076330A JP 2001262250 A JP2001262250 A JP 2001262250A
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JP
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composite material
metal
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producing
preform
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JP2000076330A
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Hiromasa Shimojima
浩正 下嶋
Takeshi Higuchi
毅 樋口
Chokusui Odano
直水 小田野
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Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張係数が低く、靭性の高い金属−セラミ
ックス複合材料の製造方法を提供すること。 【解決手段】 強化材であるセラミックス粉末でプリフ
ォームを形成し、そのプリフォームに溶融した金属を浸
透させる金属−セラミックス複合材料の製造方法におい
て、該セラミックス粉末が、SiC粉末であり、そのS
iC粉末で形成したプリフォームに窒素雰囲気中で70
0℃以上の温度でSiを30%以上含むアルミニウム合
金を溶融して非加圧浸透法で浸透させることとした金属
−セラミックス複合材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属−セラミック
ス複合材料の製造方法に関し、特に熱膨張係数の低い金
属−セラミックス複合材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属の高靭性、高熱伝導性とセラ
ミックスの高剛性、低熱膨張性を兼ね備えた材料として
金属−セラミックス複合材料が注目されている。この材
料の製造方法としては、粉末冶金法、高圧鋳造法、真空
鋳造法などが従来から知られているが、強化材であるセ
ラミックス粉末の含有量が制御できない、あるいは大型
の加圧装置が必要である、ニアネット成形が困難である
などの理由により、いずれも満足できず、またコストも
かかるものであった。これら問題を解決した金属−セラ
ミックス複合材料の製造方法として注目されているの
が、米国ランクサイド社が開発した非加圧金属浸透法
(PrimexTM)がある。
【0003】この製造方法は、SiCやAl23などの
セラミックス粉末で形成されたプリフォームにアルミニ
ウム合金を接触させ、これをN2雰囲気炉中で700〜
900℃の温度に加熱して溶融したアルミニウム合金を
浸透させる方法であるが、これは、化学反応を利用して
セラミックス粉末と溶融金属との濡れ性を改善し、機械
的な加圧を行わなくてもプリフォーム中に浸透できると
いう特徴がある。本発明によれば、プリフォームの形状
の自由度が高いので、かなり複雑な形状をニアネットで
作ることも可能であり、かつ高価な加圧装置も不要であ
るので、設備費が少なくて済み、かつニアネットシェイ
プに成形して加工部分を減らせるので、コスト的にも有
利である。
【0004】この製造方法で作製された複合材料は、近
年、半導体製造関係の部材に用いられることが多くなっ
てきている。そして、この半導体の製造においては、チ
ップの配線の接続精度の向上を図ること、熱膨張が大き
いことにより発生する歪みの低減を図ることなどから、
使用する部材の熱膨張係数も小さくする方向に進んでい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この製
造方法で作製された複合材料の熱膨張係数は、浸透させ
る金属がアルミニウム合金であるので、熱膨張係数が大
きく、半導体製造関係の部材には用い難いという問題が
あった。これに対して金属がアルミニウム合金ではな
く、Siとした複合材料もあるが、これは確かに低熱膨
張性を示すが、Siが脆く破壊靭性が低いことから、加
工している際にチッピングを生じ易いという問題があ
る。
【0006】本発明は、上述した金属−セラミックス複
合材料の製造方法が有する課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、熱膨張係数が低く、靭性の高い金属
−セラミックス複合材料の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、セラミックス粉末を
SiC粉末とし、金属をSiを多く含むアルミニウム合
金とすれば、熱膨張係数が低く、靭性の高い金属−セラ
ミックス複合材料が得られるとの知見を得て本発明を完
成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(1)強化材であるセラ
ミックス粉末でプリフォームを形成し、そのプリフォー
ムに溶融した金属を浸透させる金属−セラミックス複合
材料の製造方法において、該セラミックス粉末が、Si
C粉末であり、そのSiC粉末で形成したプリフォーム
に窒素雰囲気中で700℃以上の温度でSiを30%以
上含むアルミニウム合金を溶融して非加圧浸透法で浸透
させることを特徴とする金属−セラミックス複合材料の
製造方法(請求項1)とし、(2)前記複合材料の熱膨
張係数が、10×10-6/℃以下であることを特徴とす
る請求項1記載の金属−セラミックス複合材料の製造方
法(請求項2)とし、(3)前記複合材料の熱膨張係数
が、5×10-6/℃以下であることを特徴とする請求項
1記載の金属−セラミックス複合材料の製造方法(請求
項3)とし、(4)前記複合材料のヤング率が、300
GPa以上であることを特徴とする請求項1、2または
3記載の金属−セラミックス複合材料の製造方法(請求
項4)とすることを要旨とする。以下さらに詳細に説明
する。
【0009】上記で述べたように、金属−セラミックス
複合材料の製造方法としては、セラミックス粉末をSi
C粉末とし、そのSiC粉末で形成したプリフォームに
窒素雰囲気中で700℃以上の温度でSiを30%以上
含むアルミニウム合金を溶融して非加圧浸透法で浸透さ
せることとする金属−セラミックス複合材料の製造方法
とした(請求項1)。
【0010】セラミックス粉末をSiC粉末としたの
は、他のセラミックス粉末より熱膨張係数が特に低いこ
とによる。また、浸透させる金属をSiを30%以上含
むアルミニウム合金としたのは、高い靭性を持たせるた
めにアルミニウム合金とするものの、そのアルミニウム
合金の熱膨張係数を低くするためにSiを多く含むこと
としたものである。そのSiの含有量は、30%より少
ないと低熱膨張性の効果が少ないため、30%以上とし
た。
【0011】そして、この方法で作製した複合材料の熱
膨張係数は、10×10-6/℃以下とすることができ
(請求項2)、また、Siの含有量を増やせば5×10
-6/℃以下にもすることができる(請求項3)。なお、
その複合材料のヤング率としては、300GPa以上と
なる(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の複合材料の製造方法をさ
らに詳しく述べると、先ずセラミックス粉末としてSi
C粉末を用意する。このSiC粉末に浸透促進剤として
Mg粉末を添加してもよい。
【0013】そのSiC粉末を用いてプリフォームを形
成する。その方法としては、慣用の方法を用いることが
できる。例えば、セラミックス粉末にバインダーを添加
し、プレスにより成形する方法、セラミックス粉末にセ
ラミックス粉末と反応を起こさない有機溶媒、無機バイ
ンダーを添加してスラリーとし、これを湿式フィルター
などにより成形する方法、あるいはセラミックス粉末を
水などに分散させてスラリーとし、これをゴム型に注入
し、セラミックス粉末を沈降させて成形するいわゆるセ
ディメント法などがある。
【0014】得られたプリフォームに窒素雰囲気中で7
00℃以上の温度で溶融したSiを30%以上含むアル
ミニウム合金を非加圧浸透法で浸透させて複合材料を作
製する。得られた複合材料は、熱膨張が低いことに加え
て、セラミックス粉末とアルミニウム合金との熱膨張差
が小さくなっているので、引け鬆ができ難くなり、引け
鬆によるポアが低減される。そして、ポアが低減する
分、不純物の溜りも低減し、発生するガスも低減され
る。
【0015】以上の方法で金属−セラミックス複合材料
を作製すれば、作製された複合材料の熱膨張係数が従来
より極めて低く、かつ靭性の高い金属−セラミックス複
合材料を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を具体的に挙げ、本発明
をより詳細に説明する。
【0017】(実施例1) (1)金属−セラミックス複合材料の作製 市販の#800のSiC粉末30質量%と市販の#18
0のSiC粉末70質量%を混合した混合粉末でプリフ
ォームを形成した。得られたプリフォームにアルミニウ
ム合金(Al−40Si−1Mg)を窒素雰囲気中で1
000℃の温度で加熱処理して浸透させ、冷却して複合
材料を作製した。
【0018】(2)評価 得られた複合材料の熱膨張係数をTMA(Therma
l Mechanical Analysis)でJI
S R 1618により測定した。その結果、熱膨張係
数は10×10-6/℃以下であった。また、得られた複
合材料を切断し、その切断面を目視観察した。その結
果、ポアは認められず、アルミニウム合金の浸透状態は
良好であった。
【0019】(実施例2) (1)金属−セラミックス複合材料の作製 市販の#500のSiC粉末50質量%とタップ密度が
1.7以上の球形SiC粒子(粒径17μm)50質量
%を混合した混合粉末でプリフォームを形成した。得ら
れたプリフォームにアルミニウム合金(Al−55Si
−1Mg)を窒素雰囲気中で1300℃の温度で加熱処
理して浸透させ、冷却して複合材料を作製した。
【0020】(2)評価 得られた複合材料の熱膨張係数を実施例1と同じく評価
した。その結果、熱膨張係数は5×10-6/℃以下であ
った。また、実施例1と同様に得られた複合材料を切断
し、その切断面を目視観察した。その結果、ポアは認め
られず、アルミニウム合金の浸透状態は良好であった。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明の金属−セラミック
ス複合材料の製造方法であれば、熱膨張係数が従来より
極めて低く、かつ靭性の高い複合材料を作製することが
できるようになった。このことにより、この複合材料の
用途が大きく広がった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田野 直水 宮城県仙台市泉区明通3−7 セランクス 株式会社仙台工場 Fターム(参考) 4K020 AA22 AC01 BA02 BB22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化材であるセラミックス粉末でプリフ
    ォームを形成し、そのプリフォームに溶融した金属を浸
    透させる金属−セラミックス複合材料の製造方法におい
    て、該セラミックス粉末が、SiC粉末であり、そのS
    iC粉末で形成したプリフォームに窒素雰囲気中で70
    0℃以上の温度でSiを30%以上含むアルミニウム合
    金を溶融して非加圧浸透法で浸透させることを特徴とす
    る金属−セラミックス複合材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記複合材料の熱膨張係数が、10×1
    -6/℃以下であることを特徴とする請求項1記載の金
    属−セラミックス複合材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記複合材料の熱膨張係数が、5×10
    -6/℃以下であることを特徴とする請求項1記載の金属
    −セラミックス複合材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記複合材料のヤング率が、300GP
    a以上であることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の金属−セラミックス複合材料の製造方法。
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