JP2002321392A - プリンタおよびインクカートリッジの構成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの構成をより柔軟に変更することを
可能にする方法とプリンタを提供する。 【解決手段】 １組の印刷パラメータ（ＰＰ）がプリン
タの制御ユニット（１８）に記憶されてなるプリンタ
（１２、１４）を構成するための方法であって、所定の
ＵＲＩ（ユニバーサル・リソース・識別子）でインター
ネットを介して処理可能な記憶装置（１０）内に、プリ
ンタ（１２、１４）の特定の機能構成要素（２６、２
８、４６）に用いられる１組の印刷パラメータ（ＰＰ）
を記憶するステップと、プリンタ（１２、１４）を構成
する際に、前記ＵＲＩにアクセスするステップと、その
１組の印刷パラメータ（ＰＰ）をプリンタの制御ユニッ
ト（１８）に直接ダウンロードするステップとを備える
方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は１組の印刷パラメー
タが制御ユニットに記憶されてなるプリンタの構成方法
に関する。

【０００２】さらに、本発明はこの方法を実行するため
に好適なプリンタとこの種のインクジェットプリンタと
ともに使用されるインクカートリッジに関する。

【０００３】

【従来の技術】プリンタは、典型的には、印刷パラメー
タの設定に影響を及ぼす、たとえばインクジェットプリ
ンタではノズルヘッドやインクカートリッジ、レーザプ
リンタではＬＥＤアレイ、光伝導体またはトナーカート
リッジなど、少なくとも１つの機能構成要素を有する。
よって、このような機能構成要素を交換する場合、プリ
ンタが確実に適切な動作を行い、および／または最高の
画質を得られるようにプリンタを再構成する、つまりパ
ラメータ設定を変更する必要がある。新しいプリントヘ
ッドをプリンタに挿入した状態で再構成される必要のあ
る印刷パラメータの一例としてはインクジェットノズル
ヘッドの個々のノズル、あるいはレーザプリンタの個々
のＬＥＤを通電する際の電圧が挙げられる。別の例とし
ては、個々のノズルやＬＥＤの位置誤差の補償がある。
走査型インクジェットプリンタまたはレーザプリンタに
おいては、ノズルやＬＥＤがそれぞれ典型的には主走査
方向に直交する方向に延びる線形アレイ状に配列され
る。製造時の寸法公差によって、主走査方向でのノズル
またはＬＥＤの位置は互いにわずかにそれる。こうした
位置誤差は、プリントヘッドの走査動作中にノズルまた
はＬＥＤが発射される個々のタイミングに適切な時間オ
フセットを与えることによって補償できる。まったく同
一の製造系列で製造されるプリントヘッドのノズルは通
常同一の位置誤差を持つので、それに対応する時間オフ
セットはこの系列に属するすべてのプリントヘッドにつ
いて同一のものとなる。しかし、別の製造系列からのプ
リントヘッドを用いると、訂正した時間オフセットを与
えるためにプリンタを再構成する必要がある。たとえば
別のパラメータは、記録紙の運搬速度、記録紙の滑りお
よび／または厚さの変化の補償、色補正ルーチンなどに
関連するものであってよい。

【０００４】電圧、動作温度などの印刷パラメータの中
には用いられるインクやトナーの材齢に依存するものも
またあってもよい。

【０００５】交換可能なプリントヘッドを有するプリン
タをより好適に構成または再構成するために、特定のプ
リントヘッドに関する印刷パラメータをプリントヘッド
に設けられるメモリ素子内に符号化または記憶してもよ
いことが長年知られている。プリントヘッドをプリンタ
に搭載する際、メモリ素子に記憶された情報をプリンタ
の制御ユニットに自動的に読み出させて、こうして新た
な印刷パラメータが記憶される。この種の方法は、たと
えば、１９８３年刊のゼロックス公開ジャーナル（Ｘｅ
ｒｏｘ Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ Ｊｏｕｒｎａｌ）Ｎ
ｏ．６、第８巻５０３ページ、米国特許第４８７２０２
７号明細書および米国特許第５０４９８９８号明細書に
開示されている。これら公知の方法においてはいずれ
も、印刷パラメータを一旦メモリ素子に記憶させてしま
うと、動作条件が変化した場合にプリンタの構成を改良
することがもはや不可能か処理が非常に困難となる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プリ
ンタの構成をより柔軟に変更することが可能な方法とプ
リンタを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】発明によれば、この目的
は、所定のＵＲＩ（ユニバーサル・リソース識別子）で
インターネットを介してアドレス可能な記憶装置に、プ
リンタの特定の機能構成要素に用いられる１組の印刷パ
ラメータを記憶するステップと、プリンタを構成する際
に、前記ＵＲＩにアクセスするステップと、該１組の印
刷パラメータをプリンタの制御ユニットに直接ダウンロ
ードするステップとを備える請求項１の序文部に記載の
方法によって達成される。

【０００８】よって、機能構成要素に関する印刷パラメ
ータがインターネットを通じてダウンロードされる。

【０００９】コンピュータネットワークに接続されるプ
リンタの不具合遠隔診断のためにインターネット通信を
利用することは米国特許第６００３０７８号明細書にお
いて既に提案されている。しかしながら、本発明は別の
目的でインターネットを利用する。すなわち、プリンタ
がまず作動状態になる前に、またはプリンタの機能構成
要素が交換されたときに、手動か自動で通常実行される
構成化手順を行うために利用する。印刷パラメータはイ
ンターネットを介してプリンタの制御ユニットに直接ダ
ウンロードされるので、印刷パラメータを機能構成要素
上のメモリ素子から読み出す従来技術の場合にみられた
ような、印刷パラメータを手動入力する手間がユーザか
ら軽減される。本発明の利点は、特定の機能構成要素に
関する１組の印刷パラメータを、機能構成要素が納品さ
れた後でも変更可能な点にある。その結果、たとえばプ
リンタとその機能構成要素を納品してしばらくの間実際
に用いた後に製造メーカ側で経験された新たな経験を考
慮することが可能となる。同様に、機能構成要素が製造
され納品された時点では予期しなかった新たな技術的進
歩や新たな動作条件にプリンタの構成を適応させること
も可能となる。たとえば、機能構成要素がレーザプリン
タの光伝導体ドラムであった場合、この光伝導体ドラム
について元々規定された印刷パラメータがプリンタとと
もに用いる特定の種類のトナー材料について最適化され
る。その後、新たなトナー材料が利用可能になると、適
切に変更した１組の印刷パラメータをダウンロードする
ことによってプリンタをその新しいトナー材料とともに
用いるように容易に再構成することが可能となる。同様
にして、プリンタも新しい種類の記録媒体用に再構成し
てもよい。

【００１０】新しい機能をプリンタに追加することも本
発明の骨組みにおいては可能である。たとえば、インタ
ーネットを介してダウンロードする印刷パラメータが、
インクジェットプリンタにおけるクロストークを補償す
る、あるいはマルチカラープリンタにおける色補正をす
るための新たに開発または改良した手順を規定してもよ
い。ここで用いている「印刷パラメータ」という用語は
１組の定数に限定されず、プリンタの制御プログラムに
組み込むべき１組の命令またはソフトウエアルーチンも
包含するものであってよいことはこの文脈で理解されよ
う。

【００１１】本発明にかかる方法は、公知のインターネ
ットに基づくプリンタ用遠隔診断システムと好適に組み
合わせることができる。それから、プリンタを遠隔診断
結果にしたがって再構成してもよい。

【００１２】発明のより具体的な選択可能な特徴は従属
請求項に示されている。

【００１３】プリンタのある機能構成要素についての印
刷パラメータが記憶されるＵＲＩは、機能構成要素がプ
リンタに挿入されたときに自動的に読み出されるように
書き込み時かあるいはより好ましくは機械読み取り可能
な形式で機能構成要素自体に特定されるのが好ましい。
これによって、ユーザの便宜性がさらに向上し、しかも
正しい１組の印刷パラメータが混乱するおそれもなく確
実にダウンロードされる。

【００１４】本発明にかかる方法を実施するのに好適な
プリンタは、印刷パラメータを記憶するためのメモリを
有する制御ユニットと、ＵＲＩに接続して印刷パラメー
タをメモリにダウンロードするための、たとえば制御ユ
ニットにロードされるプログラムの形式のインターネッ
トクライアントとを備える。

【００１５】好ましくは、プリンタはさらに機能構成要
素がプリンタに挿入されると機能構成要素上で示される
ＵＲＩを読み出すための読み出しヘッドを備えるのがよ
い。この場合、インターネットクライアントは読み出し
ヘッドが読み出すＵＲＩに接続するので、ユーザはＵＲ
Ｉを手動で入力する必要がない。さらに、プリンタがユ
ーザが介入することなくそれ自体が自動的に構成または
再構成されるように、プリンタに新しい機能構成要素が
挿入されるとインターネットクライアントを自動的に作
動させるようプリンタをプログラミングしてもよい。

【００１６】本発明にかかるプリンタとともに用いるイ
ンクまたはトナーカートリッジは、ＵＲＩが機械読み出
し可能な形式で記憶されるメモリ素子を備えることに特
徴がある。

【００１７】

【発明の実施の形態】発明の好ましい実施形態を図面を
参照しながら説明する。

【００１８】図１に示されるように、ウェブサーバ１０
は、インターネットを介して複数のプリンタ１２、１４
と通信する。プリンタ１２は、プリンタの制御ユニット
１８に組み込まれるインターネットクライアント１６を
通してインターネットに直接接続する。あるいは、イン
ターネットクライアント１６を図１において破線で示さ
れるようにローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）を通
してインターネットに接続するようにしてもよい。当該
技術において公知であるように、ＬＡＮはさらにプリン
タ１２を複数のワークステーション２０、２２と接続さ
せて、プリントジョブがワークステーションからプリン
タ１２に送られるようにする。ＬＡＮはインターネット
ゲートウエイ２４を介してインターネットに接続する。

【００１９】図示の例では、プリンタ１２は、少なくと
も１つの交換可能なカートリッジ２８が搭載された交換
可能なプリンタヘッド２６を有するインクジェットプリ
ンタである。プリンタ１２の制御ユニット１８は、印刷
動作を適切に制御するのに必要な少なくとも１組の印刷
パラメータを記憶するためのメモリ３０を含む。具体的
には、プリンタ１２を制御するのに実際に用いられる１
組の印刷パラメータは、交換可能な機能構成要素の特
性、すなわちプリントヘッド２６の特性とインクカート
リッジ２８に含まれるインクの特性に適応するものであ
る。

【００２０】インターネットクライアント１６は、制御
ユニット１８内に組み込まれるものであり、インターネ
ットとメモリ３０の両方に接続し、ウェブサーバ１０か
ら新しい１組の印刷パラメータをダウンロードすること
ができる。これらの印刷パラメータはその後メモリ３０
に記憶される。

【００２１】ウェブサーバ１０は、たとえばプリンタ１
２、１４の製造メーカによって運営され、プリントヘッ
ドの特定のタイプまたは特定の製造系列に割り当てられ
る多数のページ３２、３４を与えるものである。ここ
で、インターネットのサブアドレス「／ｐｒｉｎｔｈｅ
ａｄ−１」を有するページ３２をプリンタ１２に搭載さ
れたプリントヘッド２６に割り当てるものとする。ペー
ジ３２は多数のサブページ３６、３８を有し、それぞれ
がサブアドレス「／ｉｎｋ−Ａ」と「／ｉｎｋ−Ｂ」の
もと特定のタイプのインクについての１組の印刷パラメ
ータＰＰを記憶している。たとえば、「／ｉｎｋ−Ａ」
はインクカートリッジ２８に含まれるインクのタイプを
特定するものである。ページ３６に記憶される印刷パラ
メータＰＰはその後、プリントヘッド２６の特性とイン
クカートリッジ２８に含まれるインクの特性に照らして
最適化される。

【００２２】ユーザが新しいプリントヘッド２６および
／または新しいインクカートリッジ２８を購入して、こ
れらの機能構成要素をプリンタ１２に搭載させると、プ
リンタをそれに応じて構成する必要がある、すなわち、
サブページ３６に記憶された関連の印刷パラメータをプ
リンタのメモリ３０にダウンロードしなければならな
い。

【００２３】あるいは、ユーザがワークステーション２
０、２２の一つから手動でダウンロード手順を呼び出し
てもよい。この場合、ユーザはウェブサーバ１０の関連
のダウンロードアドレス、すなわち「ｈｔｔｐ：／／ｍ
ａｎｕｆａｃｔｕｒｅｒ．ｎｌ／ｐａｒａｍｅｔｅｒｓ
／ｐｒｉｎｔｈｅａｄ−Ｉ／ｉｎｋ−ｘｘ」を入力す
る。そのアドレス情報はプリントヘッド２６とインクカ
ートリッジ２８上に見出され、および／またはそのパッ
ケージ材料および／またはサービスマニュアル内に見出
される。ウェブサーバ１０との接続が確立すると、ユー
ザはダウンロードボタンをクリックしてダウンロード手
順を開始する。それからウェブサーバ１０は、メモリ３
０にアクティブ印刷パラメータとして転送される印刷パ
ラメータを送る。

【００２４】図示の実施形態によれば、プリンタ１２を
構成する手順を、プリンタの制御ユニット１８によって
自動的に行わせてもよい。そのためには、プリントヘッ
ド２６とインクカートリッジ２８はそれぞれたとえば集
積回路チップによって形成されるメモリ素子４０と４２
を含む。メモリ素子４０は、プリントヘッド２６に関連
するＵＲＩの前半部分、すなわち「ｈｔｔｐ：／／ｗｗ
ｗ．ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｅｒ．ｎｌ／ｐａｒａｍｅｔ
ｅｒｓ／ｐｒｉｎｔ ｈｅａｄ−Ｉ」を記憶し、一方メ
モリ素子４２はアドレスの後半部分、すなわち「／ｉｎ
ｋ−ｘｘ」を記憶する。プリントヘッド２６をプリンタ
１２に搭載して、インクカートリッジ２８をプリントヘ
ッドに挿入すると、メモリ素子４０と４２の内容を組み
合わせたものをインターネットクライアント１６に接続
したプリンタの読み出しヘッド４４が読み取ることがで
きる。新しいプリントヘッド２６および／または新しい
インクカートリッジ２８が挿入されたことを読み取りヘ
ッド４４で検出すると、インターネットクライアント１
６がメモリ素子において特定されているＵＲＩを自動的
に呼び出してダウンロード手順を行う。そのインクカー
トリッジ２８をタイプｙｙのインクを含有する別のイン
クカートリッジと交換すると、このタイプのインクに用
いられる印刷パラメータがウェブサーバ１０のサブペー
ジ３８からダウンロードされる。

【００２５】印刷パラメータはたとえばプリントヘッド
２６の様々なノズルを通電させる際の電圧レベルであ
り、これはプリントヘッド２６の特性のみに依存するの
ではなく、用いられるインクの特性にも依存する。多数
の異なるインクを多数の異なるタイプのプリントヘッド
に組み合わせると、印刷パラメータの組の合計数は非常
に多くなり、このような多くの情報をメモリ素子４０、
４２に記憶させるのは実用的ではないことが理解されよ
う。したがって、本発明は与えられる異なる組の印刷パ
ラメータの数に実質的に制限を設けず、したがってプリ
ンタの様々な機能構成要素をより柔軟に組み合わせるこ
とが可能となるという効果がある。

【００２６】プリンタ１４は、たとえば、１つのインク
カートリッジまたは異なる色のいくつかのインクカート
リッジがプリントヘッド４６それ自身の内部で統合され
たインクジェットプリンタである。プリントヘッド４６
についての印刷パラメータはサブアドレス「／ｐｒｉｎ
ｔ ｈｅａｄ−ＩＩ」のサーバページ３４に記憶され
る。ページ３４は、すべて同じタイプまたは製造系列の
プリントヘッド４６に用いられているがプリンタ１４で
用いる個々のタイプの印刷紙について最適化される異な
る組の印刷パラメータを記憶したサブページ４８と５０
を含む。これは、印刷パラメータによって決定されるイ
ンク滴の最適なサイズが印刷媒体ごとに異なるからであ
る。プリンタ１４にロードされる印刷紙のタイプはプリ
ンタコンソール上で手動でまたはワークステーションの
１つを通して入力すればよい。プリンタ１４の制御ユニ
ットのメモリ３０が１組の印刷パラメータだけしか記憶
できない場合は、印刷紙が変わるごとにプリンタを再構
成しなければならない。しかし、メモリ３０は数組の印
刷パラメータを記憶することができれば、構成手順とし
ては、印刷紙のタイプに応じていくつかのサブページ４
８、５０のダウンロードを含めばよく、アクティブ印刷
パラメータの組はプリンタ１４内で選択される。

【００２７】図２は、インクジェットプリントヘッド、
たとえば図１に示されるプリントヘッド２６の可能な印
刷パラメータの組の一例を示している。プリントヘッド
は個々に通電される（インデックスｉで示された）複数
のノズルを有する。第１のグループ５２であるパラメー
タＶ（ｉ、ｔｈｅａｄ）は、最適なサイズのインク滴を
得るためにノズルを通電させる際の電圧をそれそれのノ
ズルについて規定する。これらのパラメータは、プリン
トヘッドの各製造系列ごとに経験的に決定されてからウ
ェブサーバ１０の対応するページに記憶される。寸法公
差によって、どのプリントヘッドも同じタイプに属する
場合であっても最適な電圧値は製造系列ごとにわずかに
異なってくる。こういうわけで、各製造系列ごとに別々
のサブページが与えられ、関連のサブページのアドレス
がこの製造系列に属するすべてのプリントヘッドの記憶
装置４０に記憶される。

【００２８】さらに、プリントヘッドはエージングにさ
らされるので、最適な作動電圧はプリントヘッドが作動
する累積時間ｔｈｅａｄに応じて変わる。本発明では、
プリンタを時々再構成することによってこれらのエージ
ング効果についての訂正を行えるようにする。累積作動
時間ｔｈｅａｄはプリンタの制御ユニット１８内のレジ
スタに記憶して構成手順でウェブサーバ１０に送信すれ
ばよい。その後、１つのサーバのサブページがたとえば
５０から１００時間の間の作動時間ｔｈｅａｄについて
の正しい電圧を含み、別のサブページが１００から１５
０時間の間での作動時間ｔｈｅａｄを含むようにする。
あるいは、サーバページはインターネットを介して送信
される値ｔｈｅａｄに基づき正しい電圧を算出するアク
ティブページであってよい。

【００２９】印刷パラメータの別のグループ５４は、や
はり各製造系列について、主走査方向での個々のノズル
の位置オフセット量を規定する。これらのパラメータ
は、個々のノズルが通電するタイミングを変更すること
によってオフセットを補償するようにプリンタ内で用い
られる。

【００３０】印刷パラメータの別のグループ５６は、イ
ンクジェットプリントヘッドの様々な経路間で生じるク
ロストークの補償に関するものである。プリンタの制御
ユニット１８にロードされるプログラムは、グループ５
６に記憶されるパラメータに依存するクロストーク補償
についてのあるルーチンを含む。最適通電電圧のよう
に、これらのパラメータがプリントヘッドの累積作動時
間に依存するものであってもよい。クロストーク補償用
固定ルーチンについてのパラメータを変更する代わり
に、再構成手順において全体としてクロストーク補償ル
ーチンを入れ替えるようにしてもよい。

【００３１】印刷パラメータの別のグループ５８は、プ
リントヘッドの作動中にインクが保つべき最適温度Ｔを
規定している。高画質を得るためには、温度を入念に制
御する必要がある。なぜなら温度はインクの粘度に大き
な影響を及ぼし、したがってインク滴生成のプロセスに
も大きな影響を及ぼすからである。インクの最適温度
は、インクの材齢ｔｉｎｋに依存する。インクのタイプ
が変化しないとしても、インクの粘度と、したがって温
度パラメータＴが変化する。なぜならインクは一括プロ
セスで用意され、インクの物理特性はバッチに応じて変
化するからである。インクの各製造バッチに応じて別個
のサブページ３６を与える（すなわちアドレス「／ｉｎ
ｋ−ｘｘ」は特定の製造バッチを表す）ことによりこれ
らの影響をすべて考慮することができる。それからその
ページに記憶される温度パラメータＴを、インクの本来
の粘度と材齢の両方に基づいて決定する。本来の粘度は
製造直後の各バッチについて計測され、インクの材齢は
バッチの製造日からわかる。

【００３２】印刷パラメータのさらに別のグループ６０
は、マルチカラープリントヘッドの色補正に関するもの
である。色補正のルーチンまたはこれらのルーチンにつ
いてのパラメータは、インクカートリッジのメモリ素子
４２内のアドレス情報で暗黙のうちに規定されるインク
のタイプに依存する。

【００３３】図３は、プリンタを構成または再構成する
ためのプログラムのフローチャートである。このプログ
ラムはたとえば、プリンタの電源スイッチが投入される
たびにプリンタの制御ユニット１８によって実行され
る。ステップＳ１では、読み出しヘッド４４によって与
えられる信号を確認してメモリ素子４０と４２の内容に
変化があったかどうかを判定する。そのような変化は、
新しい構成要素（プリントヘッドまたはインクカートリ
ッジ）が挿入されたことを示す。変化がなければ、ステ
ップＳ２で、所定の更新間隔が経過したかどうかを確認
する。この更新間隔は、ウェブサーバ１０に入力された
すべての可能な更新に照らしてプリンタを再構成すべき
時間間隔（たとえば数ヶ月）である。新しい構成要素が
挿入されず、更新間隔も経過していなければ、プログラ
ムは終了する。そうでなければ、メモリ素子４０と４２
で規定されるＵＲＩがステップＳ３で読み出される。そ
の後ステップＳ４で、インターネットクライアント１６
がウェブサーバ１０の関連のサブページとの接続を確立
して、ステップＳ５でそのサブページに記憶された印刷
パラメータＰＰをダウンロードする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の個々の実施形態を示すネットワークア
ーキテクチャのブロックダイアグラムである。

【図２】インターネット上で入手可能な１組の印刷パラ
メータの一例である。

【図３】プリンタを構成するためのプログラムのフロー
チャートである。

【符号の説明】

１０ 記憶装置 １２、１４ プリンタ １６ インターネットクライアント １８ 制御ユニット ２０、２２ ワークステーション ２４ インターネットゲートウエイ ２６、２８、４６ 機能構成要素 ３０ メモリ ３２、３４ ページ ３６、３８、４８、５０ サブページ ４０、４２ メモリ素子 ４４ 読み取りヘッド ５２ 第１のグループ ５４、５６、５８、６０ 印刷パラメータの別のグルー
プ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマヌス・ヘンリクス・メイース オランダ国、5915・ゼツト・ベー・フエン ロ、カレル・ベー・ラーン・76 Ｆターム(参考） 2C056 EA22 EB20 EB44 EB45 EB59 KC01 2C061 AP01 AQ05 AQ06 HJ01 HJ08 HN05 HN15 HQ12

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １組の印刷パラメータ（ＰＰ）がプリン
   タの制御ユニット（１８）に記憶されてなるプリンタ
   （１２、１４）の構成方法であって、 所定のＵＲＩ（ユニバーサル・リソース識別子）でイン
   ターネットを介してアドレス可能な記憶装置（１０）
   に、プリンタ（１２、１４）の特定の機能構成要素（２
   ６、２８、４６）に用いられる１組の印刷パラメータ
   （１８）を記憶するステップと、 プリンタ（１２、１４）を構成する際に、前記ＵＲＩに
   アクセスするステップと、 該１組の印刷パラメータ（ＰＰ）をプリンタの制御ユニ
   ット（１８）に直接ダウンロードするステップとを備え
   る方法。
2. 【請求項２】 前記特定のＵＲＩはプリンタに自動的に
   読み取られるように機械読み取り可能な形式で機能構成
   要素（２６、２８、４６）上に示されるものであること
   を特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 前記印刷パラメータは、各製造系列ごと
   に機能構成要素（２６、２８、４６）のサンプルについ
   て行われる計測に基づいて、機能構成要素（２６、２
   ８、４６）の各製造系列ごとに個々に決定され、異なる
   製造系列についての印刷パラメータは記憶装置（１０）
   に別個に記憶されることを特徴とする請求項１または２
   に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記印刷パラメータ（ＰＰ）は使用され
   る印刷媒体のタイプに応じてプリンタ（１２、１４）を
   再構成するためのデータおよび／またはプログラムコー
   ドを備える、請求項１から３のいずれか一項に記載の方
   法。
5. 【請求項５】 機能構成要素が交換されたかどうかを制
   御ユニット（１８）によって検出するステップと、 交換されていた場合に新たな機能構成要素に関する新し
   い１組の印刷パラメータのダウンロードを開始するステ
   ップとを備える、請求項１から４のいずれか一項に記載
   の方法。
6. 【請求項６】 印刷パラメータ（ＰＰ）を記憶すること
   が可能なメモリ（３０）を有する制御ユニット（１８）
   を具備するプリンタであって、該制御ユニット（１８）
   が、印刷パラメータの記憶されているＵＲＩに接続し
   て、該印刷パラメータをメモリ（３０）にロードするた
   めのインターネットクライアント（１６）を有すること
   を特徴とするプリンタ。
7. 【請求項７】 少なくとも１つの交換可能な機能構成要
   素（２６、２８、４６）を有し、前記制御ユニット（１
   ８）は機能構成要素が交換されたかどうかを検出し、検
   出された場合は、新たな機能構成要素に関する新たな１
   組の印刷パラメータのダウンロードを開始するように構
   成されていることを特徴とする請求項６に記載の方法。
8. 【請求項８】 前記交換可能な機能構成要素（２６、２
   ８、４６）がＵＲＩ情報を記憶するメモリ素子（４０、
   ４２）を備え、前記プリンタ（１２、１４）は機能構成
   要素がプリンタに挿入されたときに前記ＵＲＩ情報を読
   み取るための読み取りヘッド（４４）を有することを特
   徴とする請求項７に記載の方法。
9. 【請求項９】 前記インターネットクライアント（１
   ６）が所定の時間が経過するたびに新しい印刷パラメー
   タのダウンロードを開始するよう構成されていることを
   特徴とする請求項６、７または８に記載の方法。
10. 【請求項１０】 請求項８に記載のプリンタにおいて交
    換可能な機能構成要素（２８）として用いるインクカー
    トリッジであって、ＵＲＩが機械で読み取り可能な形式
    で記憶されているメモリ素子（４２）を有することを特
    徴とするインクカートリッジ。
11. 【請求項１１】 請求項８に記載のプリンタにおいて交
    換可能な機能構成要素（２８）として用いるトナーカー
    トリッジであって、ＵＲＩが機械で読み取り可能な形式
    で記憶されているメモリ素子（４２）を有することを特
    徴とするトナーカートリッジ。