JP2021146715A - 液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法 - Google Patents

液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷環境が変化しても、安定した画質で印刷することができる液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法を提供する。【解決手段】本発明は、複数のノズルから媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの温度を取得する温度取得部と、前記温度取得部が取得した温度に基づいて、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する変更部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法に関する。
従来、インクジェット方式の画像形成装置では、印刷中のヘッドの駆動による発熱等によりヘッドの温度及びヘッドから吐出される液滴の温度に変動が生じ、液滴の吐出性が変化することが知られている。
これに対し、例えば、特許文献1には、ヘッド温度に応じてインク滴の種類及び数の組み合わせを変化させてインク滴を吐出させる技術が開示されている。しかしながら、特許文献1の技術では、温度変化以外の変化も含む印刷環境の変化により、サテライトの発生や吐出滴割れ等の吐出障害が発生する可能性があり、安定した画質で印刷ができないおそれがあるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷環境が変化しても、安定した画質で印刷することができる液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のノズルから媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの温度を取得する温度取得部と、前記温度取得部が取得した温度に基づいて、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する変更部と、を備える。
本発明によれば、印刷環境が変化しても、安定した画質で印刷することができる。
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の要部構成の一例を示す図である。 図2は、第1実施形態のキャリッジの構成の一例を示す模式図である。 図3は第1実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、駆動波形の構成の一例を示す説明図である。 図6は階調パターンの一例を示す図である。 図7は、インクの打ち込み数の変更を行わない場合の着弾ドットの一例を示す図である。 図8は、インクの打ち込み数の変更を行った場合の着弾ドットの一例を示す図である。 図9は、媒体の一定範囲におけるインクの打ち込み数と被覆率との関係性の一例を示す図である。 図10は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の入力データの変更処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。 図12は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の入力データの変更処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明にかかる液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
〈第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成〉
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の要部構成の一例を示す図である。図2は、第1実施形態のキャリッジの構成の一例を示す模式図である。図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の要部構成について説明する。本実施形態では、図1に示すインクジェット記録装置10を、シリアル型のインクジェット記録装置(液体吐出装置の一例)として説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、プラテン11と、ロールメディア収納部12と、巻取りロール13と、搬送部14と、画像形成部20と、を備えている。
プラテン11は、画像形成部20からのインク(液体の一例)の吐出時にメディア100(媒体の一例)を非記録面側から支持する部材である。ロールメディア収納部12は、給紙手段であり、巻かれたメディア100がセットされている部材である。ロールメディア収納部12には、幅方向のサイズが異なるメディア100をセットすることができる。巻取りロール13は、排紙手段であり、回収するために、画像形成(印刷)されたメディア100が巻き取られたものである。上述のプラテン11、ロールメディア収納部12及び巻取りロール13は、メディア100がロールメディア収納部12からプラテン11を経て、巻取りロール13に到達するように配置されている。
搬送部14は、メディア100を搬送方向(副走査方向)に搬送させる機能を有する部材である。搬送部14は、図1に示すように、メディア100の下方に配置され、搬送方向に送る送りローラ141と、プラテン11の上方に配置される押えローラ142とによって構成されている。送りローラ141と押えローラ142との間に、メディア100が挟み込まれる。送りローラ141が回転することによって、プラテン11上に搬入されたメディア100が、前方(図1に示す矢印方向)に向けて搬送される。
画像形成部20は、メディア100に対してプラテン11と対向する位置に配置された、インクを吐出する装置である。画像形成部20は、キャリッジ21を有する。なお、本実施形態においてインクが吐出される媒体として、メディア100について説明しているが、これに限定されるものではなく、媒体としては中間転写ベルト等の液体が付着可能なものであればよい。また、吐出させるのはインクに限定されるものではなく、有色(黒色、灰色を含む)の液体であってもよい。また、媒体に画像を形成する装置に限定されるものではなく、液体を媒体に付着させる装置であれば適用可能である。
キャリッジ21は、プラテン11側の面に記録ヘッド22(吐出ヘッドの一例)を備えている。記録ヘッド22は、複数のノズルから媒体に液体を吐出する。本実施形態において、記録ヘッド22は、インクを吐出する複数の吐出口であるノズル孔が配列したノズル列を有する液体吐出ヘッドである。
記録ヘッド22は、図2に示すように、カラーインクを吐出するノズル列を有するカラーインク用吐出ヘッド221と、背景インク(下地用インクを含む)を吐出するノズル列を有する背景インク用吐出ヘッド222と、を有する。
図2に示すように、キャリッジ21の主走査方向において、カラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して背景インク用吐出ヘッド222の一部が重なるように配置されている。すなわち、背景インク用吐出ヘッド222は、副走査方向でのカラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して、メディア100の搬送方向の上流側にずれて配置される。また、プラテン11を基準にして、ロールメディア収納部12が配置される側を上流側とし、巻取りロール13が配置される側を下流側としている。つまり、図2に示される吐出用ヘッドの配置は表刷り印刷用の配置となる。なお、副走査方向でのカラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して、背景インク用吐出ヘッド222をメディア100の搬送方向の下流側にずれて配置されたものは、裏刷り印刷用となる。
キャリッジ21は、図2に示すように、主走査方向に延在するガイドシャフト23によって、摺動可能に保持される。キャリッジ21は、後述する主走査モータ72の回転駆動によって、ガイドシャフト23の方向(主走査方向)に沿って、移動する。また、キャリッジ21は、サブタンクを搭載し、メインタンクからサブタンクにインクを補充供給する構成となっている。なお、この構成に代えて、キャリッジ21に記録ヘッド22の各ヘッドに液体を供給するインクカートリッジを着脱自在に搭載できる構成としてもよい。
図2に示すように、記録ヘッド22のカラーインク用吐出ヘッド221として、イエロー(Ye)、マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液体吐出ヘッドが設けられる。また、記録ヘッド22の背景インク用吐出ヘッド222として、白またはシルバー等の背景色(BG)のインク滴を吐出する1個の液体吐出ヘッドが設けられる。カラーインク用吐出ヘッド221及び背景インク用吐出ヘッド222から吐出されるインク滴の吐出動作は、各ヘッドの各ノズルに対応して設けられる駆動素子に印加する駆動パルスによって制御される。駆動素子として、例えば、PZT等の圧電素子が用いられる。また、吐出方法としては、バブルジェット(登録商標)方式を適用するものとしてもよい。
また、インクジェット記録装置10は、図1に示すように、メディア加熱部30と、温風ファン34とを、さらに備えている。
メディア加熱部30は、プリントヒータ31と、プリヒータ32と、ポストヒータ33と、を備えている。
プリントヒータ31は、画像形成部20が設けられた画像形成領域に設けられ、記録ヘッド22のノズルから噴射されるインク滴が着弾するメディア100を加熱するヒータである。プリヒータ32は、プリントヒータ31のメディア100の搬送方向上流側に設けられ、メディア100を予備的に加熱するヒータである。ポストヒータ33は、プリントヒータ31のメディア100の搬送方向下流側に設けられ、メディア100を引き続き加熱し、着弾したインク滴の乾燥を促すヒータである。プリントヒータ31、プリヒータ32及びポストヒータ33には、セラミックまたはニクロム線を用いた電熱ヒータ等が用いられる。
温風ファン34は、ポストヒータ33のメディア100の搬送方向下流側に設けられ、メディア100のインク滴が着弾した記録面に温風を吹き付けるファンである。温風ファン34によって、記録面のインクに直接温風が当たる。これによって、記録面周辺の雰囲気の湿度を下げ、巻取りロール13でメディア100が巻き取られる前にインクを乾燥させることができる。
なお、キャリッジ21がメディア100の幅方向(主走査方向)に往復運動しながらインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置10では、片方向印字と双方向印字とを行うことができる。片方向印字は、キャリッジ21の動作が往路のときにのみインクを吐出して画像を形成する方法である。双方向印字は、キャリッジ21の動作が往路復路両方でインクを吐出して画像を形成する方法である。印刷速度は、片方向印字に比して双方向印字の方が速いため、双方向印字で印刷を行うことが望ましい。
〈第1実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成〉
図3は第1実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、制御部50と、温度センサ71と、主走査モータ72と、メディア搬送モータ73と、操作パネル160と、ストレージ170と、を備えている。また、インクジェット記録装置10は、プリントヒータ31と、プリヒータ32と、ポストヒータ33と、温風ファン34と、キャリッジ21と、を備えているのは上述した通りである。
制御部50は、インクジェット記録装置10全体の動作を制御する装置である。制御部50は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)54と、I/O55と、ホストI/F56と、ヘッド駆動制御部61と、主走査モータ駆動部62と、搬送モータ駆動部63と、ヒータ制御部64と、温風ファン制御部65と、を備えている。
CPU51は、インクジェット記録装置10全体の動作制御を司る演算装置である。ROM52は、インクジェット記録装置10の電源が遮断されている間もデータ及びプログラムを保持している不揮発性メモリである。RAM53は、CPU51のワークエリア(作業領域)として機能する揮発性メモリである。
ASIC54は、画像データもしくは印字データに対する各種信号処理、及び並び替え等を行う画像処理、またはその他インクジェット記録装置10全体を制御するための入出力信号を処理する集積回路である。
I/O55は、温度センサ71及びその他の各種センサからの検出信号を入力するインターフェースである。ホストI/F56は、ホスト150側との間でデータ及び信号の送受を行うインターフェースである。ホストI/F56は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠したネットワークインターフェースである。なお、ホストI/F56は、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェースであってもよい。ホストI/F56に接続されるホスト150としては、例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理装置、イメージスキャナ等の画像読取装置、または、デジタルカメラ等の撮像装置等が挙げられる。
ヘッド駆動制御部61は、記録ヘッド22を駆動制御する。ヘッド駆動制御部61は、画像データ(処理済みデータ、吐出データ)をシリアルデータで記録ヘッド22内部の駆動回路へ転送する。このとき、ヘッド駆動制御部61は、画像データの転送及び転送の確定等に必要な転送クロック及びラッチ信号、ならびに、記録ヘッド22からインク滴を吐出する際に使用する駆動波形を生成し、記録ヘッド22内部の駆動回路へ出力する。記録ヘッド22内部の駆動回路は、入力した画像データに対応する駆動波形を選択的に、記録ヘッド22の各ノズルの圧電素子(アクチュエータ)に入力する。
主走査モータ駆動部62は、CPU51の制御下で、主走査モータ72の駆動を制御して、キャリッジ21の主走査方向の移動を制御する。主走査モータ72は、回転駆動することで、タイミングベルトを介して、キャリッジ21を主走査方向に移動させるモータである。
搬送モータ駆動部63は、CPU51の制御下で、メディア搬送モータ73を駆動する。メディア搬送モータ73は、図1に示す送りローラ141を回転させメディア100を副走査方向に搬送させるモータである。
ヒータ制御部64は、プリントヒータ31、プリヒータ32及びポストヒータ33の加熱制御を行う。
温風ファン制御部65は、所定の温度の、所定の風量の送風が行われるように温風ファン34を制御する。
温度センサ71(温度検出部の一例)は、記録ヘッド22の温度を検出する。なお、「記録ヘッド22の温度を検出する」とは、記録ヘッド22そのものの温度を検出することに限定されるものではなく、記録ヘッド22の近傍における温度を検出すること等を含む概念とする。
操作パネル160は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報(例えば、受け付けた操作に応じた情報、インクジェット記録装置10の動作状況を示す情報、設定画面等)を表示する、入力機能及び表示機能を有する装置である。操作パネル160は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)で構成される。なお、操作パネル160は、液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、タッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)の表示装置で構成されていてもよい。また、操作パネル160は、タッチパネル機能に加えてまたはこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部、またはランプ等の表示部を設けることもできる。
ストレージ170は、プログラム等の各種データを記憶し、インクジェット記録装置10の電源が遮断されている間も各種データを保持する。
以上のような構成のインクジェット記録装置10における動作の概要について説明する。制御部50は、ホストI/F56を介して、ホスト150側からの印刷データ等をケーブルまたはネットワークを介して受信する。そして、CPU51は、ホストI/F56に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析する。続いて、ASIC54は、必要な画像処理、及びデータの並び替え処理等を行い、この処理済みデータ(画像データ)をヘッド駆動制御部61を介して記録ヘッド22に転送する。なお、画像を出力するためのドットパターンデータの生成は、例えば、ROM52にフォントデータを格納して行ってもよく、ホスト150側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開して、インクジェット記録装置10側に転送するようにしてもよい。
なお、図3に示したインクジェット記録装置10のハードウェア構成は、一例を示すものであり、図3に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
〈第1実施形態に係るインクジェット記録装置の機能〉
図4は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るインクジェット記録装置10の制御部50は、階調取得部301、選択部302、温度取得部303、解像度取得部304、変更部305、液滴吐出制御部306を備える。また、インクジェット記録装置10は、制御部50外に、記憶部307を備える。
階調取得部301は、出力画像の階調を取得する。本実施形態において、階調取得部301は、ホスト150から受信した印刷データをASIC54が処理した画像データから、所定範囲ごとに出力画像の階調を取得する。なお、所定範囲は任意に設定可能であり、例えば、階調取得部301は、1画素ごとに出力画像の階調を取得する。
選択部302は、仮入力データを選択する。本実施形態において、選択部302は、階調取得部301が取得した出力画像の階調に応じて、仮入力データを選択する。仮入力データは、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数(滴数の一例)を仮に定めたデータである。
具体的には、仮入力データは、例えば、Mj0、Mj1、Mj2という駆動波形について、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数をそれぞれ仮に定めたデータである。なお、媒体の所定範囲は、階調取得部301が出力画像の階調を取得する単位となる所定範囲と対応して変化する。
ここで、駆動波形について説明する。図5は、駆動波形の構成の一例を示す説明図である。この図は、Mj0とMj1という二つの要素を持つMj2という駆動波形を示している。
この例では、Mj1をマスクすることで、記録ヘッド22は、Mj0という駆動波形を用いてインクの吐出を行うことができる。同様に、Mj1という駆動波形を用いる場合は、Mj0をマスクする。Mj2という駆動波形を用いる場合は、特にマスクは行わない。これにより、記録ヘッド22は、3つの駆動波形を用いてインクの吐出を行うことができる。
なお、記録ヘッド22が吐出する液滴のサイズは、Mj0<Mj1<Mj2となるものとする。また、上記は、駆動波形の構成の一例であり、駆動波形の構成はこれに限定されるものではない。例えば、3つ以上の要素を持つ駆動波形を用いても構わない。
次に出力画像の階調に応じて仮入力データを選択する理由について説明する。図6は階調パターンの一例を示す図である。階調とは、数値化された濃淡の段階数のことをいう。この図は、階調パターンAが最も高階調(濃い)であり、階調パターンF側に向かうにつれ、徐々に低階調(淡い)になっていくことを示している。
例えば、出力画像の階調が階調パターンAである場合と階調パターンBである場合とを比較してみると、階調パターンAの方が階調パターンBよりも高階調であるため、出力画像の階調が階調パターンAである場合よりも、階調パターンBである場合の方が、必要なインクの量は少なくなる。したがって、出力画像の階調が階調パターンAである場合と出力画像の階調が階調パターンBである場合とでは、吐出に用いる駆動波形やインクの打ち込み数を変える必要がある。
そこで、本実施形態の選択部302は、出力画像の階調に応じて、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2について、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数をそれぞれ定めるために、仮入力データを選択することとしている。
具体的には、選択部302は、出力画像の階調と、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2について、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数をそれぞれ定めたデータである入力データとを対応付けたテーブルを参照して、出力画像の階調に対応する入力データを仮入力データとして選択する。
温度取得部303は、温度検出部により検出された吐出ヘッドの温度を取得する。本実施形態において、温度取得部303は、温度センサ71により検出された記録ヘッド22の温度を取得する。
解像度取得部304は、出力画像の解像度を取得する。本実施形態において、解像度取得部304は、ホスト150から受信した印刷データをASIC54が処理した画像データから出力画像の解像度を取得する。
変更部305は、温度取得部303が取得した温度に基づいて、媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更する。本実施形態において、変更部305は、温度取得部303が取得した温度と、解像度取得部304が取得した出力画像の解像度に応じて、選択部302が仮入力データとして選択した入力データについて、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれのインクの打ち込み数を変更する。
なお、本実施形態では、温度取得部303が取得した温度と、解像度取得部304が取得した出力画像の解像度に応じて、インクの打ち込み数を変更するが、温度取得部303が取得した温度のみに基づいて、インクの打ち込み数を変更しても構わない。
具体的には、変更部305は、出力画像の階調ごとに、記録ヘッド22の温度と、出力画像の解像度と、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれについてのインクの打ち込み数の増減値とを対応付けたテーブルを参照して、選択部302が仮入力データとして選択した入力データについて、記録ヘッド22の温度に対応する増減値を加算または減算し、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれのインクの打ち込み数を変更する。
なお、上記テーブルは、記録ヘッド22の温度が変わっても、常にインクの媒体に対する被覆率が略一定となるように、記録ヘッド22の温度と、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれのインクの打ち込み数の増減値とを対応付けている。
ここで、温度に応じて、媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更する理由について説明する。図7は、インクの打ち込み数の変更を行わない場合の着弾ドットの一例を示す図である。
中央の図(b)は、規定温度で吐出を行った場合の着弾ドットの一例である。左の図(a)は、規定温度よりも低温で吐出を行った場合の着弾ドットの一例である。右の図(c)は、規定温度よりも高温で吐出を行った場合の着弾ドットの一例である。
規定温度よりも低温で吐出を行った場合、インクの吐出量が低下する傾向があり、(a)の図に示すように、着弾ドットの径が小さくなる可能性がある。一方、規定温度よりも高温で吐出を行った場合、インクの吐出量が不安定になる傾向があり、(b)の図に示すように、サテライトが増えたり、液滴が割れる滴割れが発生したりする可能性がある。なお、サテライトとは、液体を吐出したときに生じる小さい不要な液滴のことをいう。
つまり、規定温度よりも低温で吐出を行うと、インクの吐出量が低下する可能性があるため、インクの媒体に対する被覆率が低下するおそれがある。また、規定温度よりも高温で吐出を行うと、吐出が不安定になり、不要な液滴が増える可能性があり、インクの媒体に対する被覆率が上昇するおそれがある。このようにインクの媒体に対する被覆率が変化すると、形成される画像の色味が変化するため、画質にも影響が生じる。
したがって、記録ヘッド22の温度が変化しても、インクの媒体に対する被覆率は変化しないようにする必要がある。そこで、本実施形態の変更部305は、インクの媒体に対する被覆率が常に略一定となるように、記録ヘッド22の温度に応じて、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2のインクの打ち込み数を変更することとしている。
なお、出力画像の階調によって、インクの媒体に対する被覆率を常に略一定にするためのインクの打ち込み数の変更量が異なるため、変更のためのテーブルは、出力画像の階調ごとに用意する必要がある。
図8は、インクの打ち込み数の変更を行った場合の着弾ドットの一例を示す図である。例えば、変更部305は、記録ヘッド22の温度が規定温度よりも低い場合、インクの媒体に対する被覆率の低下する傾向があるため、規定温度の場合より、液滴サイズが小さくなるMj0の打ち込み数を減らし、Mj0よりも液滴サイズが大きくなるMj1またはMj2の打ち込み数を増やす。これにより、(a)の図に示すように、インクの媒体に対する被覆率の低下を防ぐことができる。
また、例えば、変更部305は、記録ヘッド22の温度が規定温度よりも高い場合、インクの媒体に対する被覆率の上昇する傾向があるため、規定温度の場合より、液滴サイズが大きくなるMj2の打ち込み数を減らし、Mj2よりも液滴サイズが小さくなるMj1またはMj0の打ち込み数を増やす。これにより、(c)の図に示すように、インクの媒体に対する被覆率の上昇を防ぐことができる。
次に、インクの打ち込み数(インクの打ち込み総数、及び、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2について、それぞれのインクの打ち込み数)と被覆率との関係性について説明する。
図9は、媒体の一定範囲におけるインクの打ち込み数と被覆率との関係性の一例を示す図である。この図では、図6に示した階調パターンBについての媒体の一定範囲におけるインクの打ち込み数と被覆率との関係性を例として挙げている。
図9の左側は、変更部305が入力データの変更を行わない場合の媒体の一定範囲におけるインクの打ち込み数(媒体の一定範囲におけるインクの総打ち込み数、及び、媒体の一定範囲におけるMj0、Mj1、Mj2それぞれでのインクの打ち込み数)と、付着量の計算値と、温度ごと(低温、規定温度、高温)の被覆率との関係を表している。
変更部305が入力データの変更を行わない場合、図7に示したように、記録ヘッド22の温度によって、インクの吐出性が異なるため、記録ヘッド22の温度が変化すると、出力画像の被覆率も変化してしまう。
一方、図9の右側は、変更部305が入力データの変更を行った場合のインクの打ち込み数と、付着量の計算値と、温度ごとの被覆率との関係を表している。上述のように、本実施形態では、記録ヘッド22の温度によって変動する出力画像の被覆率(色味)を、変更部305が入力データを変更することによって補正する。これにより、記録ヘッド22の温度に関わらず、出力画像の被覆率は略一定となる。
なお、変更部305は、記録ヘッド22の温度だけでなく、出力画像の解像度も加味して、インクの打ち込み数を変更するが、これは出力画像の解像度によっても、インクの吐出性が異なるからである。
例えば、あるインクジェット記録装置において、高解像度の画像を出力すると、インクの吐出が不安定になってしまい、出力画像の被覆率が高くなる傾向がある等の事情がある場合、記録ヘッド22が同じ温度だったとしても、低解像度の画像を出力する場合とは、インクの打ち込み数の変更量を変える必要があるからである。
図4に戻って説明を続ける。液滴吐出制御部306は、記録ヘッド22のインク滴の吐出動作を制御する。本実施形態において、液滴吐出制御部306は、変更部305が変更した入力データに従い、記録ヘッド22にインク滴を吐出させる制御を行う。
記憶部307は、各種データを記憶する。具体的には、記憶部307は、例えば、出力画像の階調と、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2について、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数をそれぞれ定めたデータである入力データとを対応付けたテーブルの情報、及び、出力画像の階調ごとに、記録ヘッド22の温度と、出力画像の解像度と、入力データの増減値とを対応付けたテーブルの情報等を記憶する。記憶部307は、例えば、図3に示すストレージ170によって実現される。
なお、階調取得部301、選択部302、温度取得部303、解像度取得部304、変更部305及び液滴吐出制御部306は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
〈第1実施形態に係るインクジェット記録装置の処理〉
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録装置10の処理について説明する。図10は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の入力データの変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、階調取得部301は、画像データから所定範囲ごとに出力画像の階調を取得する(ステップS101)。選択部302は、階調取得部301が取得した出力画像の階調に対応する入力データを仮入力データとして選択する(ステップS102)。
温度取得部303は、温度センサ71が検出した記録ヘッド22の温度を取得する(ステップS103)。解像度取得部304は、画像データから出力画像の解像度を取得する(ステップS104)。
変更部305は、温度取得部303が取得した記録ヘッド22の温度、及び、解像度取得部304が取得した出力画像の解像度に応じて、選択部302が仮入力データとして選択した入力データを変更し、本処理を終了する(ステップS105)。
〈第1実施形態に係るインクジェット記録装置の効果〉
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録装置10の効果について説明する。本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、記録ヘッド22の温度を取得する温度取得部303と、温度取得部303が取得した温度と、出力画像の解像度とに応じて、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更する変更部305と、を備える。
これにより、記録ヘッド22の温度の変化や出力画像の解像度の変更といった印刷環境の変化があった場合でも、変更部305は、媒体に対するインクの被覆率が常に略一定となるように媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更することができる。
上記のように媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更することで、記録ヘッド22は、どんな印刷環境であっても、略同じ色味の画像を形成することができる。つまり、第1実施形態に係るインクジェット記録装置10は、出力画像の解像度の変更のような記録ヘッド22の温度変化以外の変化も含めた印刷環境の変化があっても、安定した画質で印刷を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るインクジェット記録装置10について説明する。この第2実施形態の説明において、上述の第1実施形態と同様の動作を示す箇所には、図面等において同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態は、吐出ヘッドの温度と、出力画像の解像度とに応じて、媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更する。これに対して、本実施形態では、吐出ヘッドの温度と、使用ノズル数及び印刷速度とに応じて、媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更する。
〈第2実施形態に係るインクジェット記録装置の機能〉
図11は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るインクジェット記録装置10の制御部50は、階調取得部301、選択部302、温度取得部303、変更部305、液滴吐出制御部306、ノズル数取得部308、印刷速度取得部309を備える。また、インクジェット記録装置10は、制御部50外に、記憶部307を備える。
階調取得部301、選択部302、温度取得部303、液滴吐出制御部306、記憶部307については、第1実施形態と略同様のため、詳細な説明は省略する。ノズル数取得部308は、媒体に液体を吐出するために用いられるノズルの数を示す使用ノズル数を取得する。本実施形態において、ホスト150から受信した印刷データをASIC54が処理した画像データに基づいて、使用ノズル数を取得する。
印刷速度取得部309は、媒体に液体を吐出することにより画像を形成する速度を示す印刷速度を取得する。本実施形態において、印刷速度取得部309は、ホスト150から受信した印刷データに基づいて、印刷速度を取得する。
変更部305は、温度取得部303が取得した温度と、使用ノズル数とに応じて、媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更する。
本実施形態において、変更部305は、温度取得部303が取得した温度と、ノズル数取得部308が取得した使用ノズル数と、印刷速度取得部309が取得した印刷速度とに応じて、選択部302が仮入力データとして選択した入力データについて、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれのインクの打ち込み数を変更する。
具体的には、変更部305は、出力画像の階調ごとに、記録ヘッド22の温度と、使用ノズル数と、印刷速度と、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれについてのインクの打ち込み数の増減値とを対応付けたテーブルを参照して、選択部302が仮入力データとして選択した入力データについて、記録ヘッド22の温度に対応する増減値を加算または減算し、駆動波形Mj0、Mj1、Mj2、それぞれのインクの打ち込み数を変更する。
ここで、変更部305が、記録ヘッド22の温度だけでなく、使用ノズル数及び印刷速度も加味して、インクの打ち込み数を変更する理由について説明する。これは使用ノズル数及び印刷速度によっても、インクの吐出性が異なるからである。
例えば、あるインクジェット記録装置において、インクの吐出に使用するノズル数が増加すると、インクの吐出が不安定になってしまい、出力画像の被覆率が高くなる傾向がある等の事情がある場合、記録ヘッド22が同じ温度だったとしても、インクの吐出に使用するノズル数が少ない場合とは、インクの打ち込み数の変更量を変える必要があるからである。
また、例えば、あるインクジェット記録装置において、印刷速度を変更するとインクの吐出に用いる駆動波形の周波数が変動するため、高速で印刷するとインクの吐出が不安定になってしまい、出力画像の被覆率が高くなる傾向がある等の事情がある場合、記録ヘッド22が同じ温度だったとしても、低速で印刷する場合とは、インクの打ち込み数の変更量を変える必要があるからである。
なお、本実施形態では、記録ヘッド22の温度と、使用ノズル数及び印刷速度とに応じて、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更するが、記録ヘッド22の温度と、使用ノズル数とに応じて、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更しても構わない。
〈第2実施形態に係るインクジェット記録装置の処理〉
次に、第2実施形態に係るインクジェット記録装置10の処理について説明する。図12は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置の入力データの変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、階調取得部301は、画像データから所定範囲ごとに出力画像の階調を取得する(ステップS201)。選択部302は、階調取得部301が取得した出力画像の階調に対応する入力データを仮入力データとして選択する(ステップS202)。
温度取得部303は、温度センサ71が検出した記録ヘッド22の温度を取得する(ステップS203)。ノズル数取得部308は、画像データに基づいて、使用ノズル数を取得する(ステップS204)。印刷速度取得部309は、印刷データに基づいて、印刷速度を取得する(ステップS205)。
変更部305は、温度取得部303が取得した記録ヘッド22の温度、ノズル数取得部308が取得した使用ノズル数及び印刷速度取得部309が取得した印刷速度に応じて、選択部302が仮入力データとして選択した入力データを変更し、本処理を終了する(ステップS206)。
なお、階調取得部301、選択部302、温度取得部303、変更部305、液滴吐出制御部306、ノズル数取得部308及び印刷速度取得部309は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図12で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図12の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
〈第2実施形態に係るインクジェット記録装置の効果〉
次に、第2実施形態に係るインクジェット記録装置10の効果について説明する。第2実施形態に係るインクジェット記録装置10は、記録ヘッド22の温度を取得する温度取得部303と、温度取得部303が取得した温度と、使用ノズル数及び印刷速度とに応じて、媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更する変更部305と、を備える。
これにより、記録ヘッド22の温度の変化、使用ノズル数の変更、印刷速度の変更といった印刷環境の変化があった場合でも、変更部305は、媒体に対するインクの被覆率が常に略一定となるように媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更することができる。
上記のように媒体の所定範囲に対するインクの打ち込み数を変更することで、記録ヘッド22は、どんな印刷環境であっても、略同じ色味の画像を形成することができる。つまり、第2実施形態に係るインクジェット記録装置10は、使用ノズル数の変更や印刷速度の変更のような記録ヘッド22の温度変化以外の変化も含めた印刷環境の変化があっても、第1実施形態と同様に、安定した画質で印刷を行うことができる。
なお、上記で説明した実施形態では、変更部305は、吐出ヘッドの温度と出力画像の解像度、または、吐出ヘッドの温度と使用ノズル数及び印刷速度に応じて、媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更するが、変更部305は、これ以外の要素を加味して媒体の所定範囲に吐出される液体の滴数を変更しても構わない。
例えば、液体(インク)の種類を加味して、媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更してもよい。これは、インクに用いる成分(有機溶剤、水、色材、有機溶剤、樹脂、界面活性剤、添加剤等)によって、駆動波形が同一でも吐出されるドットの径が異なったり、発生するサテライトの性状が異なったりするため、インクの種類を加味して変更を行うことで、より安定した画質で印刷を行うことができると考えられるからである。
また、例えば、使用する媒体の種類を加味して、媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更してもよい。これは媒体の種類(普通紙、光沢紙、特殊紙、布、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等)によって、インクが吐出された際のドットの径が異なるため、媒体の種類を加味して変更を行うことで、より安定した画質で印刷を行うことができると考えられるからである。
上記で説明した実施形態において、インクジェット記録装置10の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係るインクジェット記録装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るインクジェット記録装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るインクジェット記録装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態のインクジェット記録装置10で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU51が上述の記憶装置(ROM52またはストレージ170)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(例えば、RAM53)上にロードされて生成されるようになっている。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。上記新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 インクジェット記録装置
11 プラテン
12 ロールメディア収納部
13 巻取りロール
14 搬送部
20 画像形成部
21 キャリッジ
22 記録ヘッド
23 ガイドシャフト
30 メディア加熱部
31 プリントヒータ
32 プリヒータ
33 ポストヒータ
34 温風ファン
50 制御部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 ASIC
55 I/O
56 ホストI/F
61 ヘッド駆動制御部
62 主走査モータ駆動部
63 搬送モータ駆動部
64 ヒータ制御部
65 温風ファン制御部
71 温度センサ
72 主走査モータ
73 メディア搬送モータ
100 メディア
141 送りローラ
142 押えローラ
150 ホスト
160 操作パネル
170 ストレージ
221 カラーインク用吐出ヘッド
222 背景インク用吐出ヘッド
301 階調取得部
302 選択部
303 温度取得部
304 解像度取得部
305 変更部
306 液滴吐出制御部
307 記憶部
特開2005−280068号公報

Claims (7)

  1. 複数のノズルから媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドの温度を取得する温度取得部と、
    前記温度取得部が取得した温度に基づいて、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する変更部と、
    を備える液体吐出装置。
  2. 前記変更部は、前記温度取得部が取得した温度と、出力画像の解像度とに応じて、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する、
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記変更部は、前記温度取得部が取得した温度と、前記媒体に液体を吐出するノズルの数とに応じて、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する、
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記変更部は、さらに前記媒体に液体を吐出することにより画像を形成する速度を示す印刷速度を加味して、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する、
    請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記変更部は、さらに前記液体の種類を加味して、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記変更部は、さらに前記媒体の種類を加味して、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 複数のノズルから媒体に液体を吐出する吐出ヘッドを備える液体吐出装置の制御方法であって、
    前記吐出ヘッドの温度を取得する温度取得ステップと、
    前記温度取得ステップで取得した温度に基づいて、前記媒体の所定範囲に吐出される前記液体の滴数を変更する変更ステップと、
    を含む液体吐出装置の制御方法。
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