JP2005153325A - 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷開始直後に印刷した画像と、印刷開始から数枚印刷した後に印刷される画像とが、ほぼ同様の色合いにて印刷される印刷装置等を実現する。
【解決手段】印刷を実行する前に、印刷する際にインクを吐出させるための駆動信号より短い周期にて、インクを吐出させる駆動素子を駆動し、駆動素子を駆動するための駆動回路の発熱により装置内の温度を上昇させる。
【選択図】 図9

Description

この発明は、インク吐出部からインクを吐出して媒体上にドットを形成することにより印刷する印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法に関する。
複数のインク吐出部からインクを吐出して媒体上にドットを形成することにより印刷をする印刷装置として、例えばインクジェット方式のプリンタが知られている。インクジェット方式のプリンタは、各インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、駆動素子を駆動するための駆動回路とを備え、印刷データに基づいて、駆動回路により駆動素子を駆動してインクを吐出する。
特開平10−81013号公報
ところで、上記のようなプリンタにて、継続して印刷動作を実行すると、駆動回路が発熱し、プリンタの機体内温度が上昇する。機体内温度が上昇すると、駆動素子やインクが暖められることにより、各インク吐出部のインクの吐出特性が変化する。このため、プリンタの機体内温度が十分に上昇する前に印刷した画像と、機体内温度が上昇した後に印刷した画像とでは、色合いが異なる畏れがある。すなわち、同一の印刷データに基づいて連続して画像を印刷した場合であっても、印刷開始直後に印刷した画像と、印刷開始から数枚印刷した後に印刷される画像とでは、色合いが異なって印刷される畏れがあるという課題があった。
この発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、印刷開始直後に印刷した画像と、印刷開始から数枚印刷した後に印刷される画像とが、ほぼ同様の色合いにて印刷される印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法を提供することを目的とする。
主たる発明は、インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置において、前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明確にする。
本発明によれば、印刷開始直後に印刷した画像と、印刷開始から数枚印刷した後に印刷した画像とが、ほぼ同様の色合いにて印刷される印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法を実現することが可能である。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置において、前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、印刷を実行する前に装置内の温度を上昇させるので、インクを吐出する際には、装置内の温度が高くなっている。このため、印刷を開始してから終了するまでの間において、装置内の温度の上昇を抑えることが可能である。すなわち、インク吐出部、駆動素子、駆動回路が設けられ、インクが収容されている装置内の温度が安定しているため、駆動回路から安定した駆動信号が出力されて駆動素子が安定して動作し、インク吐出部から吐出されるインクの量のばらつきを小さく抑えることが可能である。このため、複数枚連続して印刷する場合であっても、印刷開始直後の数枚の画像と、所定枚数印刷した後に印刷される画像とが、異なった色合いにて印刷されることを抑えることが可能である。
また、装置内に設けられた駆動回路の発熱により、装置内の温度を上昇させるので、印刷動作に必要のないヒーター等を設ける必要はないため、低コストにて印刷開始直後に印刷される画像の色合いが経時的に変化して印刷されることを抑えることが可能である。
さらに、インクを吐出して印刷を実行する駆動信号より短い周期の信号にて装置内の温度を上昇させるので、通常の印刷時より、駆動素子を高速に駆動するため、駆動回路を急速に発熱させることが可能である。このため、装置内の温度を急速に上昇させ、1枚目を印刷するまでの時間を短縮することが可能であり、スループットを向上させることが可能である。
かかる印刷装置において、前記装置内の温度を検出するための装置内温度センサを有し、前記装置内温度センサにて検出した温度が、所定の温度に到達した後に、前記印刷を実行することが望ましい。
このような印刷装置によれば、装置内の温度を温度センサにより検出することが可能なので、装置内の温度が所定の温度に確実に上昇した後に印刷を実行することが可能である。このため、印刷開始後から連続して印刷される数枚の画像の間にて、色合いが異なる画像が印刷されることを確実に抑えることが可能である。
かかる印刷装置において、前記所定の温度は、印刷動作を継続した際に、前記装置内の温度が定常状態となる温度であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷を実行する前に上昇させる装置内の温度を、定常状態となる温度としたので、印刷を開始した後には装置内の温度が変化しない。このため、印刷される画像の色合いが、経時的に変化することを抑えることが可能である。
かかる印刷装置のおいて、装置外の温度を検出する装置外温度センサを有し、前記所定の温度は、前記装置外温度センサにて検出した温度より、所定度数高い温度であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷を実行する前に上昇させる装置内の温度を、前記装置外温度センサにて検出した温度より、所定度数高い温度とすることにより、印刷を開始する温度が明確になり、制御が容易である。特に定常状態の温度は、装置が設置されている環境の温度に影響されるので、印刷を実行する前に上昇させる装置内の温度を、前記装置外温度センサにて検出した温度を基準とした値にて設定することにより、容易な制御により確実に装置内の温度を定常状態とすることが可能である。
かかる印刷装置において、前記駆動信号は、所定量より大きく電位が変化し、前記装置内の温度を上昇させるために前記駆動素子を駆動する際には、電位の変化が所定量以下の信号を前記駆動素子に供給することが望ましい。
このような印刷装置によれば、装置内の温度を上昇させるために駆動素子を駆動する際には、インクを吐出させる駆動信号における電位の変化量以下の変化量の信号にて駆動素子を駆動するので、インク吐出部からインクは吐出され難い。このため、装置内の温度を上昇させるためだけに駆動素子を動作させる際に、インクが吐出されることを抑えることが可能である。
かかる印刷装置において、前記電位の変化が所定量以下の信号に基づいて前記駆動素子を駆動した際には、前記インク吐出部からインクを吐出しないことが望ましい。
このような印刷装置によれば、このため、装置内の温度を上昇させるためだけに駆動素子を動作させる際に、インクを吐出しないのでインクを浪費することなく、装置内の温度を上昇させることが可能である。
かかる印刷装置において、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動するための、前記駆動信号と異なる駆動信号を有することが望ましい。
このような印刷装置によれば、駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動するための駆動信号を、インクを吐出させて印刷するための駆動信号とは別に有しているので、印刷前に装置内の温度を上昇させる際と、印刷を実行する際とにて、使用する駆動信号を切り替えることが可能である。このため、装置内の温度を上昇させるために、電位を変更したり、電位を変化させるタイミングを調整したりすることなく、装置内の温度を上昇させることが可能である。このため、容易な制御にて装置内の温度を上昇させることが可能である。
かかる印刷装置において、媒体に印刷可能な印刷領域の外側に吐出されたインクを収容する吐出インク収容部を有しており、前記装置内の温度を上昇させるために前記駆動素子を駆動する際には、前記吐出インク収容部にインクを吐出してもよい。
このような印刷装置によれば、装置内の温度を上昇させるために、インクを吐出するので、駆動素子にはインクを吐出しない場合より高い電位の信号が供給される。このため、装置内の温度を短時間にて所定温度に上昇させることが可能である。また、装置内の温度を上昇させるために吐出するインクは、吐出インク収容部に収容されるため、媒体の搬送部等には吐出されない。このため、装置内をインクにて汚すことなく温度をより早く上昇させることが可能であり、また、後に印刷する媒体の裏面がインクにて汚れる畏れもない。
また、インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、所定の周期にて所定量より大きく電位が変化する駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置において、前記装置内の温度を検出するための装置内温度センサと、装置外の温度を検出する装置外温度センサとを有し、前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期の、前記駆動信号と異なる駆動信号を、前記駆動素子に供給し、前記インク吐出部からインクを吐出させることなく前記駆動素子を駆動して、前記駆動回路の発熱により、前記装置内温度センサにて検出した温度が、前記装置外温度センサにて検出した温度より、所定度数高い温度に、前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、上述した効果を奏するため、本発明の目的を最も有効に達成することが可能である。
また、インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置に、前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させる機能を実現させるためのコンピュータプログラムも実現可能である。
また、コンピュータ本体、及び、このコンピュータ本体に接続され、インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置、を有する印刷システムにおいて、前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷システムも実現可能である。
また、インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子を駆動するための駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷するための、所定周期の駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させるステップと、前記装置内の温度が上昇した後に、前記駆動信号に基づいて前記駆動素子を駆動し、前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷するステップと、を有することを特徴とする印刷方法も実現可能である。
===印刷装置の全体構成===
図1〜図4は、本発明における印刷装置としてのインクジェットプリンタの一実施形態を説明するための図である。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの外観を示す図、図2は、インクジェットプリンタの構成を示すブロック図、図3は、インクジェットプリンタのキャリッジ及びその周辺部を示す図、図4は、インクジェットプリンタの搬送部及びその周辺部を示す図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ(以下、プリンタという)1は、外装カバー31を有し、背面から供給された印刷用紙等の媒体を前面から排出するように構成されている。プリンタ1の前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には給紙部4が設けられている。また、プリンタ1の外周部には、装置外部、すなわちプリンタ1外部の温度を検出するための装置外温度センサ9が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー7が設けられている。給紙部4には、カット紙(図示しない)を保持する給紙トレー8、媒体ユニットとしてのロール紙ユニット30を保持するロール紙ユニットホルダ35、36が備えられている。
図2に示すように、プリンタ1は、その主要部として、紙搬送ユニット10と、インク吐出ユニット20と、キャリッジ駆動ユニット40と、コントローラ60とを備えている。
紙搬送ユニット10は、印刷用紙等の媒体を印刷可能な位置に搬送し、印刷動作時に所定の搬送方向(図2において紙面に垂直な方向)に所定の移動量にて間欠的に搬送する搬送機構として機能する。紙搬送ユニット10は、図4に示すように、薄手の印刷用紙等を挿入するための紙挿入口11A及びロール紙や厚手の印刷用紙等を挿入するための挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙搬送モータ(以下、PFモータという)15と、紙搬送モータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、搬送ローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bと、搬送ローラ17Aの回転量を検出するためのロータリー式エンコーダ52と、印刷される紙の先端及び後端の位置を検出するための紙検出センサ53を有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
給紙モータ(不図示)は、紙挿入口11Aに挿入された印刷用紙をプリンタ1内に搬送するモータであり、パルスモータで構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11Aから挿入された紙をプリンタ1内に搬送するローラであり、給紙モータによって駆動される。一方、紙挿入口11Bからはロール紙や、厚手の印刷用紙がプリンタ1の操作者により挿入される。
PFモータ15は、図2および図3に示すように、媒体である例えば印刷用紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15を駆動するためのものである。搬送ローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された印刷用紙を印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、搬送ローラ17Aと対向する位置に設けられ、印刷用紙を搬送ローラ17Aとの間に挟むことによって印刷用紙を搬送ローラ17Aに向かって押さえる。紙挿入口11Bから挿入されたロール紙や、厚手の印刷用紙は、その先端が後述する搬送ローラ17Aとフリーローラ18Aとに挟持されるべく挿入された後に、上述したように搬送ローラ17Aにて搬送される。
排紙ローラ17Bは、印刷が終了した印刷用紙をプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、印刷用紙を排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって印刷用紙を排紙ローラ17Bに向かって押さえる。プラテン14については後述する。
インク吐出ユニット20は、印刷用紙等の媒体にインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、図2に示すように、キャリッジ41に搭載された印刷ヘッド21と、印刷ヘッド21を駆動するための駆動回路としてのヘッドドライバ22とを有する。印刷ヘッド21は、インクを吐出するためのノズルnを複数有し、各ノズルnから断続的にインクを吐出する。ヘッドドライバ22は、印刷ヘッド21を駆動して、印刷ヘッド21から断続的にインクを吐出させるためのものである。また、キャリッジ41には、装置内部、すなわち、プリンタ1の内部の温度を検出するための装置内温度センサ54が設けられている。この装置内温度センサ54は、例えば、ヘッドドライバ22、印刷ヘッド21と同様にキャリッジ41に搭載されている場合には、ヘッドドライバ22に設けられていてもよい。
キャリッジユニット40は、図3に示すように、インクを収容するインクカートリッジ48,49及び印刷ヘッド21が搭載されたキャリッジ41を所定の方向(図2において紙面の左右方向、以下、CR移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46と、キャリッジ41の位置を検出するためのリニア式エンコーダ51と、印刷していないときに印刷ヘッド21のノズルnを覆う吐出インク収容部としての印刷ヘッドキャップ23とを有する。そして、印刷ヘッド21が有するノズルnは、CR移動方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出して印刷し、印刷しないときには印刷用紙が搬送される搬送領域の外側に設けられた待機位置に位置して、各ノズルnは印刷ヘッドキャップ23にて覆われるように構成されている。
CRモータ42は、キャリッジ41をCR移動方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取り付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41をCR移動方向に案内する。印刷ヘッドキャップ23は、キャリッジ41の移動可能範囲であり、且つ、印刷用紙が搬送される搬送領域外に設けられ、印刷していないときに、印刷ヘッド21のノズルnを覆うことにより、ノズルn内のインクの乾燥を防止し、印刷する際には、印刷ヘッド21から離れる方向に移動する。また、印刷ヘッドキャップ23内にはインク吸収部材が設けられており、長時間印刷が実行されない場合には、印刷ヘッド21はノズルnが印刷ヘッドキャップ23に覆われた状態にてインクを吐出するフラッシングを実行し、目詰まりを防止する。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うためのものである。コントローラ60は、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度や吐出ヘッドの駆動波形等を制御する。メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令とリニア式エンコーダ51,ロータリー式エンコーダ52、装置内温度センサ54、装置外温度センサ9等の各種センサ等からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
このようなインクジェットプリンタ1では、印刷時において、印刷用紙が搬送ローラ17Aにより間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の合間にキャリッジ41が、搬送ローラ17Aによる搬送方向に対して交差する方向、即ちここではCR移動方向に沿って移動しながら、吐出ヘッド21から印刷用紙に向けてインクを吐出する。この吐出されたインクによって、印刷用紙上にはドットが形成されて印刷用紙上に画像が形成される。
===印刷ヘッド21の吐出機構===
図5は、印刷ヘッド21の下面部に設けられたインクの吐出ノズルnの配列を示した図である。印刷ヘッド21の下面部には、同図に示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の色毎にそれぞれ複数のノズルn1〜n48(本実施形態では48個)からなるノズル列211が設けられている。各ノズルn1〜n48は、印刷用紙の搬送方向に沿って直線状に配列されている。各ノズル列211は、印刷ヘッド21の移動方向(CR移動方向)に沿って相互に間隔を隔てて平行に配置されている。各ノズルn1〜n48には、インク滴を吐出するための駆動素子としてのピエゾ素子PEが設けられている。
ピエゾ素子PEは、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子PEの伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズルn1〜n48から吐出される。
図6は、各ノズルn1〜n48のヘッドドライバ22を示したブロック図である。このヘッドドライバ22は、図6に示すように、原駆動信号生成部221と、複数のマスク回路222とを備えている。原駆動信号生成部221は、各ノズルn1〜n48に共通して用いられる原駆動信号ODRVを生成する。本実施形態においては、原駆動信号生成部221は、メモリ65に記憶された2つの駆動信号情報に基づいて、2種類の原駆動信号を生成することが可能である。
2つの原駆動信号の一方は、インクを吐出して印刷するための第1原駆動信号ODRV1と、インクを吐出させることなくピエゾ素子PEを伸縮(振動)させるための第2原駆動信号ODRV2である。
第1原駆動信号ODRV1は、キャリッジ41の移動速度や画像解像度に基づいて決定され、画素を所定の位置に形成するために周期的にインクを吐出する基準タイミング信号PTSに基づいて、出力される駆動信号である。
本実施形態において、1つの画素は、3滴のインク滴の組み合わせにより、各サイズの画素、すなわち大サイズ画素、中サイズ画素、小サイズ画素が形成されている。そして、1画素を形成するためのインクを吐出可能な期間(以下、1画素期間という)TWに最大3滴のインクを吐出する。
図7は、ノズル列からインクを吐出させるための第1原駆動信号を示す図である。
図7に示すように、第1原駆動信号ODRV1は、期間T1に出力される第1パルス信号PS1と、期間T2に出力される第2パルス信号PS2と、期間T3に出力される第3パルス信号PS3とを有しており、1つの画素を形成する周期TWにて繰り返し発生するパルス列波形信号である。
第1原駆動信号ODRV1において、第1パルス信号PS1はノズルnから中インク滴を吐出させ中ドット駆動パルスDP1であり、第2パルス信号PS2はノズルnから小インク滴を吐出させる小ドット駆動パルスDP2であり、第3パルス信号PS3は第1パルス信号PS1と同様に、ノズルnから中インク滴を吐出させる中ドット駆動パルスDP3である。
そして、図7に示すように大サイズ画素を形成する際には、第1パルス信号PS1と第3パルス信号PS3とがピエゾ素子PEに供給されて、2つの中ドットにて1つの画素が形成される。中サイズ画素を形成する際には、第1パルス信号PS1及び第3パルス信号PS3のいずれかと、第2パルス信号PS2とがピエゾ素子PEに供給されて、1つの中ドットと1つの小ドットとにて1つの画素が形成される。このとき、第1パルス信号PS1及び第3パルス信号PS3のいずれを供給するかは、キャリッジ41移動方向により設定されている。小サイズ画素を形成する際には、第2パルス信号PS2がピエゾ素子PEに供給されて、1つの小ドットにて1つの画素が形成される。図7の画素イメージ図において、2つのドットにて形成される画素が有するドット同士の間隔が開いているように示されているが、実際にはインクの広がりや滲みにより1つの画素を形成する。
第2原駆動信号ODRV2は、前述した基準タイミング信号PTSより短い周期のタイミング信号NPTSに基づいて、出力される駆動信号である。
図8は、インクを吐出することなくピエゾ素子PEを振動させるための第2原駆動信号を示す図である。
図8に示すように、第2原駆動信号ODRV2は、期間TWの1/3の周期のタイミング信号NPTSに基づいて出力される第4パルス信号PS4を繰り返し発生するパルス列波形信号である。第2原駆動信号ODRV2は、第1原駆動信号ODRV1より周波数が高く、電位の変化は第1原駆動信号ODRV1より小さい駆動信号である。このため、第2原駆動信号がピエゾ素子PEに供給されると、ピエゾ素子PEは高い周波数にて小さな変位にて微振動する。この微振動では、ノズルnからインクは吐出されない。
ヘッドドライバ22は、インクを吐出することなくピエゾ素子PEを振動させる場合には、コントローラ60の制御により、第2原駆動信号ODRV2を原駆動信号生成部221にて生成してピエゾ素子PEに供給し、印刷を実行する場合には、第1原駆動信号ODRV1を原駆動信号生成部221にて生成してピエゾ素子PEに供給する。
マスク回路222は、印刷ヘッド21のノズルn1〜n48をそれぞれ駆動する複数のピエゾ素子PEに対応して設けられている。各マスク回路222には、原駆動信号生成部221から第1原駆動信号信号ODRV1が入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。この印刷信号PRT(i)は、画素に対応する画素データであり、一画素に対して3ビットの情報を有する2値信号である。マスク回路222は、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、第1原駆動信号ODRV1を遮断したり通過させたりする。すなわち、印刷信号PRT(i)がレベル『0』のときには、第1原信号ODRV1のパルスを遮断する一方、印刷信号PRT(i)がレベル『1』のときには、第1原駆動信号ODRV1の対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとしてピエゾ素子PEに供給する。例えば、大サイズ画素を印刷するための印刷信号PRT(i)は「101」であり、この印刷信号に基づいて、第1原駆動信号ODRV1の第1パルス信号PS1と第3パルス信号PS3とがピエゾ素子PEに供給される。中サイズ画素を印刷するための印刷信号PRT(i)は「110」又は「011」であり、この印刷信号に基づいて、第1原駆動信号ODRV1の第1パルス信号PS1と第2パルス信号PS2、又は第2パルス信号PS2、第3パルス信号PS3がピエゾ素子PEに供給される。小サイズ画素を印刷するための印刷信号PRT(i)は「010」であり、この印刷信号に基づいて、第1原駆動信号ODRV1の第2パルス信号PS2がピエゾ素子PEに供給される。
第2原駆動信号ODRV2も必要に応じてマスク回路222により、パルスを出力しないことも可能であるが、本実施形態では、第2原駆動信号ODRV2のパルスをマスク回路により遮断することはない。また、本実施形態では、第2原駆動信号ODRV2の周期を第1原駆動信号ODRV1の1/3としたが、周期は限るものではなく、第2原駆動信号ODRV2の周期を第1原駆動信号ODRV1より短く設定することにより、ピエゾ素子PEを高い周波数にて振動させることが可能であり、ヘッドドライバ22を早く発熱させることが可能である。
また、第2原駆動信号ODRV2を出力するタイミングとなるタイミング信号NPTSは、基準タイミング信号PTSの出力に基づいて、基準タイミング信号PTSの一周期の間に、複数のパルス信号が発生されるように設定してもよい。
===印刷動作===
図9は、本実施形態のプリンタにおける印刷動作の一例を示すフローチャートである。本実施形態のプリンタ1において、複数枚の印刷用紙に連続して印刷し装置内の温度Tinが定常状態となる温度は、装置外の温度Toutより、例えば5℃高い温度であることが実験的に予め確認されているとする。この場合には、装置内の温度Tinが、装置外の温度Toutより5℃以上高くなったときから、印刷を開始するように設定する。
プリンタ1は、プリンタ1に接続されたホストコンピュータ67からの印刷指令信号と、印刷信号PRTとを受信すると(S101)、プリンタ1のコントローラ60は、プリンタ1の外周部に設けられた装置外温度センサ9の出力により装置外の温度Toutと、キャリッジ41に設けられた装置内温度センサ54の出力により装置内の温度inとを検出する(S102,S103)。
コントローラ60は、検出した装置内の温度Tinと、装置外の温度Toutとを比較し(S104)、装置内の温度Tinが、装置外の温度Toutより5℃高い温度(Tout+5)より小さい場合には、ヘッドドライバ22の原駆動信号生成部221にて、第2原駆動信号ODRV2を生成する(S105)。生成した第2原駆動信号ODRV2をピエゾ素子PEに供給することにより、ノズルnからインクを吐出しない程度にピエゾ素子PEを微振動させる(S106)。ピエゾ素子PEを微振動させることにより、ヘッドドライバ22が発熱し、装置内の温度が上昇する。
その後、コントローラ60は周期的に、装置内の温度Tinと装置外の温度Toutとを検出し、装置内の温度Tinが、装置外の温度Toutより5℃高い温度(Tout+5)より小さい場合には、ヘッドドライバ22にて生成した第2原駆動信号ODRV2に基づいてピエゾ素子PEを微振動させる(S102〜S106)。
そして、装置内の温度Tinが、装置外の温度Toutより5℃以上高い温度(Tout+5)に到達すると、ヘッドドライバ22の原駆動信号生成部221にて、第1原駆動信号ODRV1を生成する(S107)。生成した第1原駆動信号ODRV1と、ホストコンピュータ67等から受信した印刷信号PRTとを同期させてマスク回路222に供給する。
マスク回路222では、印刷信号PRTに基づいて、第1原駆動信号ODRV1を遮断または通過させるマスク処理を実行し、印刷すべき画像に対応した信号を出力してピエゾ素子PEに供給する。
ピエゾ素子PEは、マスク回路222から供給された信号に基づいて駆動され、各ノズルnからは供給された信号に応じてインクが吐出されることにより画像が印刷される(S108)。
本実施形態のプリンタに1よれば、印刷を実行する前に、印刷するための第1原駆動信号より短い周期の第2原駆動信号ODRV2にてピエゾ素子PEを駆動することにより、ヘッドドライバ22を発熱させ、装置内の温度が定常状態になるまで上昇させる。このため、印刷を開始した後に、装置内の温度Tinが上昇しないため、印刷開始時から印刷終了時まで同一温度下にて印刷することが可能である。よって、各ノズルn、ピエゾ素子PE、ヘッドドライバ22、が設けられ、インクが収容されている装置内の温度Tinが安定しているため、ヘッドドライバ22から電位が安定した信号が出力されるので、ピエゾ素子PEが安定して動作する。すなわち、各ノズルnから吐出されるインクの量のばらつきを小さく抑えることが可能である。このため、複数枚連続して印刷する場合であっても、印刷開始直後の数枚の画像と、所定枚数印刷した後に印刷される画像とが、異なった色合いにて印刷されることを抑えることが可能である。
また、装置内の温度Tinを検出するための装置内温度センサ54を備えたので、装置内の温度Tinが確実に定常状態となった後に印刷を実行することが可能であり、連続して画像を印刷した場合であっても、経時的に色合いが変化して画像が印刷されることを確実に抑えることが可能である。
また、定常状態となる温度を予め装置外の温度Toutを基準とした値として(Tout+5)℃に設定することにより、装置外の温度Toutを検出する装置外温度センサ9の出力に基づいて設置された環境に応じて適切な温度まで装置内の温度Tinを上昇させた後に、印刷することが可能である。
さらに、第1原駆動信号ODRV1より短い周期の第2原駆動信号ODRV2にてピエゾ素子PEを駆動し高周波数にて振動させるので、ヘッドドライバ22を急速に発熱させることが可能である。このため、装置内の温度を急速に上昇させ、最初の1枚目を印刷するまでの時間を短縮することが可能であり、スループットを向上させることが可能である。
また、装置内に設けられたヘッドドライバ22の発熱により、装置内の温度を上昇させるので、印刷動作に必要のないヒーター等を設ける必要はない。このため、低コストにて連続して印刷される画像の色合いが経時的に変化することを抑えることが可能である。
また、装置内の温度Tinを上昇させるための第2原駆動信号ODRV2の電位の変化量は、インクを吐出させる第1原駆動信号駆動ODRV1の電位の変化量以下なので、各ノズルnからはインクは吐出されない。このため、インクを浪費することなく装置内の温度Tinを上昇させることが可能である。さらに、インクを吐出させるための第1原駆動信号ODRV1と、装置内の温度Tinを上昇させるための第2原駆動信号ODRV2とをそれぞれ有し、印刷前に第2原駆動信号ODRV2にて装置内の温度を定常状態とした後に、印刷する際には第1原駆動信号ODRV1に切り替えてピエゾ素子PEを駆動するので、容易な制御にて装置内の温度Tinを上昇させることが可能である。
本実施形態においては、装置内の温度Tinを上昇させるための原駆動信号を、インクを吐出しない程度の微振動としたが、インクを吐出させてもよい。
図10は、インクを吐出させて装置内の温度Tinを上昇させるための第3原駆動信号を示す図である。
図10に示すように、第3原駆動信号ODRV3は、第2原駆動信号ODRV2と同様に期間TWの1/3の周期のタイミング信号NPTSに基づいて、例えば第1原駆動信号ODRV1の第1パルス信号PS1を繰り返し発生するパルス列波形信号である。すなわち、第3原駆動信号ODRV3は、第1パルス信号PS1のみを第1原駆動信号ODRV1の周期の1/3の周期にてピエゾ素子PEに供給することが可能であり、第3原駆動信号ODRV3が供給されたピエゾ素子PEを有するノズルnからは、中ドットを形成可能なインク滴が吐出される。このため、インクを吐出させて装置内の温度Tinを上昇させる場合には、予めキャリッジ41を移動させて、印刷用紙の搬送領域外に設けられた印刷ヘッドキャップ23にて印刷ヘッド21のノズルnを覆っておく。そして、ピエゾ素子PEに第3原駆動信号ODRV3が供給されてノズルnから吐出されたインクは印刷ヘッドキャップ23内のインク吸収部材に吸収される。
このように装置内の温度を上昇させるためにインクを吐出させると、インクを吐出しない場合より高い電位の信号がピエゾ素子PEに供給される。このため、装置内の温度Tinを短時間にて定常状態まで上昇させることが可能である点で上記実施形態より優れているが、印刷以外の目的にてインクを消費するため、インクを吐出しない形態の方がより望ましい。このとき、装置内の温度を上昇させるために吐出したインクは、印刷ヘッドキャップ23内に収容されるため、印刷媒体の搬送領域には吐出されない。このため、装置内をインクにて汚すことなく温度をより早く上昇させることが可能であり、また、後に印刷する印刷用紙の裏面がインクにて汚れる畏れもない。
===その他の実施形態===
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
(2)本発明は、一般にインク滴を吐出するタイプの印刷装置に適用可能であり、カラーインクジェットプリンタ以外の種々の印刷装置に適用可能である。例えば、インクジェット方式のファクシミリ装置やコピー装置にも適用可能である。
<<<印刷システム等の構成>>>
次に、本発明に係る実施形態の一例である印刷システム、コンピュータプログラムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図11は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム700は、コンピュータ本体702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図12は、図11に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ本体702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体702とプリンタ706から構成されても良く、印刷システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ本体702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
また、上述した実施形態における、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、プリンタコントローラ41のメモリに記憶されており、プリンタコントローラがこのコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態のプリンタ動作を達成してもよい。
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
本実施形態のインクジェットプリンタの外観を示す図。 インクジェットプリンタの構成を示すブロック図。 インクジェットプリンタのキャリッジ及びその周辺部を示す図。 インクジェットプリンタの搬送部及びその周辺部を示す図。 印刷ヘッドの下面部に設けられたインクの吐出ノズルの配列を示した図。 各ノズルのヘッドドライバを示したブロック図。 ノズル列からインクを吐出させるための第1原駆動信号を示す図。 インクを吐出することなくピエゾ素子を振動させるための第2原駆動信号を示す図。 本実施形態のプリンタにおける印刷動作の一例を示すフローチャート。 インクを吐出させて装置内の温度を上昇させるための第3原駆動信号を示す図。 印刷システムの外観構成を示した説明図。 図11に示した印刷システムの構成を示すブロック図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(プリンタ)、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙部、
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレー、8 給紙トレー、
9 装置外温度センサ,10 紙搬送ユニット、11A,11B 紙挿入口
13 給紙ローラ、 14 プラテン、
15 紙搬送モータ(PFモータ)、16 紙搬送モータドライバ(PFモータドライバ)、
17A 搬送ローラ、 17B 排紙ローラ、18A・18B フリーローラ、
20 インク吐出ユニット、21 吐出ヘッド、 211 ノズル列、
22 ヘッドドライバ、221 原駆動信号生成部、 222 マスク回路、
23 印刷ヘッドキャップ,30 ロール紙ユニット、31 外装カバー、
35,36 ロール紙ユニットホルダ、 40 キャリッジユニット、41 キャリッジ、
42 キャリッジモータ(CRモータ)、
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)、
44 プーリ、 45 タイミングベルト、 46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ(黒),49 インクカートリッジ(カラー)、
51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 装置内温度センサ、60 コントローラ、 61 CPU、
62 タイマ、63 インターフェース部、 64 ASIC、 65 メモリ、
66 DCコントローラ、 67 ホストコンピュータ、
700 印刷システム、 702 コンピュータ本体、
704 表示装置、 706 プリンタ、 708 入力装置、
708A キーボード、 708B マウス、 710 読取装置、
710A フレキシブルディスクドライブ装置、
710B CD−ROMドライブ装置、 802 内部メモリ、
804 ハードディスクドライブユニット、DRV 駆動信号
n ノズル、ODRV1 第1原駆動信号、ODRV2 第2原駆動信号、
ODRV3 第3原駆動信号、PE ピエゾ素子、PRT 印刷信号、
PS1 第1パルス信号、PS2 第2パルス信号、PS3 第3パルス信号、
PS4 第4パルス信号、Tout 装置外の温度、Tin 装置内の温度

Claims (12)

  1. インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、
    前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、
    所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置において、
    前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記装置内の温度を検出するための装置内温度センサを有し、
    前記装置内温度センサにて検出した温度が、所定の温度に到達した後に、前記印刷を実行することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記所定の温度は、印刷動作を継続した際に、前記装置内の温度が定常状態となる温度であることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の印刷装置のおいて、
    装置外の温度を検出する装置外温度センサを有し、
    前記所定の温度は、前記装置外温度センサにて検出した温度より、所定度数高い温度であることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記駆動信号は、所定量より大きく電位が変化し、
    前記装置内の温度を上昇させるために前記駆動素子を駆動する際には、電位の変化が所定量以下の信号を前記駆動素子に供給することを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    前記電位の変化が所定量以下の信号に基づいて前記駆動素子を駆動した際には、前記インク吐出部からインクを吐出しないことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動するための、前記駆動信号と異なる駆動信号を有することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
    媒体に印刷可能な印刷領域の外側に吐出されたインクを収容する吐出インク収容部を有しており、
    前記装置内の温度を上昇させるために前記駆動素子を駆動する際には、前記吐出インク収容部にインクを吐出することを特徴とする印刷装置。
  9. インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、
    前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、
    所定の周期にて所定量より大きく電位が変化する駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置において、
    前記装置内の温度を検出するための装置内温度センサと、装置外の温度を検出する装置外温度センサとを有し、
    前記印刷を実行する前に、
    前記駆動信号より短い周期の、前記駆動信号と異なる駆動信号を、前記駆動素子に供給し、前記インク吐出部からインクを吐出させることなく前記駆動素子を駆動して、
    前記駆動回路の発熱により、前記装置内温度センサにて検出した温度が、前記装置外温度センサにて検出した温度より、所定度数高い温度に、前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷装置。
  10. インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、
    前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、
    所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置に、
    前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム。
  11. コンピュータ本体、及び、このコンピュータ本体に接続され、
    インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子と、
    前記駆動素子を駆動するための駆動回路と、を装置内に有し、
    所定の周期の駆動信号に基づいて、前記駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷を実行する印刷装置、を有する印刷システムにおいて、
    前記印刷を実行する前に、前記駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させることを特徴とする印刷システム。
  12. インク吐出部からインクを吐出させるための駆動素子を駆動するための駆動回路により前記駆動素子を駆動して前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷するための、所定周期の駆動信号より短い周期にて前記駆動素子を駆動し、前記駆動回路の発熱により前記装置内の温度を上昇させるステップと、
    前記装置内の温度が上昇した後に、前記駆動信号に基づいて前記駆動素子を駆動し、前記インク吐出部からインクを吐出することにより印刷するステップと、を有することを特徴とする印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009190380A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Riso Kagaku Corp 印刷装置

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