JP7480559B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルからインク等の液体を吐出して被記録媒体に印刷する印刷装置に関する。
2つの連続する吐出期間(印字周期)において、吐出の後に不吐出が続いている場合、2つの連続する吐出期間に跨る駆動波形であって、キャンセルパルスを含む駆動波形が選択されるインクジェットヘッドの駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2002-160362号公報
しかしながら、上記特許文献1では、所定の駆動波形が複数の吐出期間にわたって連続している場合であって、当該所定の駆動波形によって1つの吐出期間内に生じた残留圧力を当該吐出期間内に減衰できない場合に生じる、印刷結果の不具合(例えば、ドットの抜け、ミストの発生等)については考慮されていなかった。
本発明は、所定の駆動波形が複数の印字周期にわたって連続している場合であって、当該所定の駆動波形によって1つの印字周期内に生じた残留圧力を当該印字周期内に減衰できない場合であっても、印刷結果に不具合が生じにくい印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の個別流路と、前記複数の個別流路にそれぞれ対応して設けられ、前記複数の個別流路内の液体に吐出エネルギーを付与する複数の駆動素子とを有するヘッドと、
前記複数の駆動素子に対して、複数種類の駆動信号を供給するコントローラとを備え、
前記コントローラは、前記複数の駆動素子の各々について、外部装置から受信した画像データに基づいて、複数の印字周期の各々に、複数種類の駆動信号の何れかを割り当て、
前記複数種類の駆動信号は少なくとも、前記液体を吐出させない非吐出信号と、1つの前記印字周期内に収まる波形を有する第1吐出信号と、2つの前記印字周期に跨る波形を有する第2吐出信号とを含み、
前記コントローラは、連続する2つの印字周期において、2つの前記第1吐出信号が連続している場合、2つの前記第1吐出信号を、1つの前記第2吐出信号と1つの前記非吐出信号とに変更する印刷装置が提供される。
本発明の態様によれば、連続する2つの印字周期において2つの第1吐出信号が連続している場合、2つの第1吐出信号は1つの第2吐出信号と1つの非吐出信号に変更されるので、印刷結果に不具合が生じにくい。
本実施形態の印刷装置の構成を概略的に示す平面図である。 本実施形態の印刷装置を構成するヘッドの一例を示す底面図である。 ヘッドに形成される個別流路の断面図である。 本実施形態の印刷装置における電気的な構成を示すブロック図である。 コントローラからドライバICに供給される複数種類の駆動信号の波形の一例を示す回路図である。 連続する複数の印字周期において所定の駆動信号が連続した場合に、各印字周期で選択されるべき駆動信号をコントローラが変更する様子を示す図である。 隣接する2つのノズルにおいて、連続する複数の印字周期で所定の駆動信号が連続した場合に、各印字周期で選択されるべき駆動信号をコントローラが変更する様子を示す図である。 異なる2つのノズル列にそれぞれ含まれる2つの隣接ノズルにおいて、連続する複数の印字周期で所定の駆動信号が連続した場合に、各印字周期で選択されるべき駆動信号をコントローラが変更する様子を示す図である。 変形例における図8相当の図である。
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置について、図1~8を参照しつつ説明する。
図1において、シートSの搬送方向上流側を印刷装置1の前方、搬送方向下流側を印刷装置1の後方と定義する。また、シートSが搬送される面(図1の紙面と平行な面)と平行で、且つ、前記搬送方向と直交する方向をシート幅方向と定義する。尚、図1の左側が印刷装置1の左方、図1の右側が印刷装置1の右方である。さらに、シートSの搬送面と直交する方向(図1の紙面に直交する方向)を、印刷装置1の上下方向と定義する。図1において、紙面表側が上方、紙面裏側が下方である。以下では、前後左右上下を適宜使用して説明する。シート幅方向は本発明の第1の方向の一例であり、搬送方向は本発明の第2の方向の一例である。
図1に示すように、印刷装置1は、筐体2と、プラテン3と、4個のラインヘッド4と、2個の搬送ローラ5A、5Bと、コントローラ7とを備える。
プラテン3は筐体2内に平置きされている。プラテン3の上面には、シートSが載置される。4個のラインヘッド4は、プラテン3の上方に前後方向に並設されている。2個の搬送ローラ5A、5Bは、プラテン3に対して前側と後側にそれぞれ配置されている。2個の搬送ローラ5A、5Bは、搬送モータ51(図4参照)によってそれぞれ駆動され、プラテン3上のシートSを後方へ搬送する。なお、本実施形態では、4個のラインヘッド4を備える構成であるが、ラインヘッド4の数は4個に限定されない。また、シートSは、搬送方向の上流端を含む供給ロールと、搬送方向の下流端を含む回収ロールとからなるロール状のシートであってもよい。この場合、供給ロールは搬送方向上流側の搬送ローラ5Aに取り付けられてもよく、回収ロールは搬送方向下流側の搬送ローラ5Bに取り付けられてもよい。あるいは、シートSは、搬送方向の上流端を含む供給ロールのみを含むロール状のシートであってもよい。この場合、供給ロールは搬送方向上流側の搬送ローラ5Aに取り付けられてもよい。
筐体2には、4個のラインヘッド4に対応して、4個のヘッド保持部8が取り付けられている。4個のヘッド保持部8は、プラテン3の上方で、且つ、搬送ローラ5A、5Bの間の位置において、前後に並設されている。各ヘッド保持部8によって、1個のラインヘッド4が保持される。
4個のラインヘッド4は、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを吐出する。各ラインヘッド4には、図示しないインクタンクから、対応する1色のインクが供給される。
図2に示すように、本実施形態の各ラインヘッド4は、9個のヘッド11を備える。9個のヘッド11は、シート幅方向に沿って千鳥状に2列に配置されている。1つのラインヘッド4には1色のインクが供給されるので、当該1つのラインヘッド4に含まれる9個のヘッド11からは、当該1色のインクが吐出される。なお、本実施形態では、ラインヘッド4が9個のヘッド11を備える構成であるが、ヘッド11の数は9個に限定されない。
本実施形態の各ヘッド11の底面には、複数(n個)のノズル11aが開口しており、複数のノズル11aは、搬送方向に並べられた複数のノズル列を形成している。そして、各ノズル列は、シート幅方向に並べられた複数のノズル11aにより形成されている。
ここで、各ヘッド11を構成する流路基板112について、図3を参照しつつ説明する。流路基板112には、複数のノズル11a、複数のノズル11aとそれぞれ連通する複数の個別流路12、及び、複数の個別流路12と連通する共通流路13が形成されている。そして、流路基板112には、複数の個別流路12にそれぞれ対応して、複数の駆動素子111が配置されている。図3に示すように、各個別流路12は圧力室12aを含み、各駆動素子111は圧力室12aと対向するように配置されている。共通流路13には、流路基板112に設けられたインク供給口を介して、不図示のインク供給部からインクが供給され、共通流路13に供給されたインクが、各個別流路12に供給される。
そして、後述するように、コントローラ7から駆動信号が供給されることにより駆動素子111が変形すると、その駆動素子111と対向する圧力室12aが、図3の破線で示されるように変形する。これにより、圧力室12aの内圧が上昇し、ノズル11aからインクが吐出される。つまり、駆動素子111は、複数の個別流路12内のインクに吐出エネルギーを付与する。一方、駆動素子111が変形から回復すると、図3の実線で示されるように、圧力室12aの変形も回復する。これにより、圧力室12aの内圧が回復し、個別流路12には共通流路13からインクが流れ込む。このように、駆動素子111が変形と回復を繰り返すことにより、対応するノズル11aからインクが吐出される。なお、駆動素子111としては、例えば、電圧を付与することにより圧電変形(圧電歪み)が生じる圧電素子を用いることができる。
図4に示すように、コントローラ7は、CPU(Central Processing Unit )71の他に、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)74などを備える。コントローラ7は、パーソナルコンピュータ等の外部装置9と相互に通信が可能である。コントローラ7は、外部装置9又は印刷装置1が具備する操作部(不図示)からの指示により、ROM72に格納されたプログラムに従って各ヘッド11及び搬送ローラ5A、5Bの動作を制御する。なお、CPU71に代えてMPU(Microprocessor Unit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)を使用してもよい。
また、図4に示すように、各ヘッド11には、ノズル11aと同数(n個)の駆動素子111(1)~111(n)と、ドライバIC27とが備えられている。本実施形態の印刷装置1は4個のラインヘッド4を備え、各ラインヘッド4は9個のヘッド11を備えるので、印刷装置1は、36個のヘッド11を備える。従って、ドライバIC27の数も36個となる。そして、コントローラ7は、36個のドライバIC27に接続される。なお図4では、便宜上、1個のドライバIC27のみを示している。
コントローラ7は、搬送ローラ5A、5Bを駆動するモータ51を制御して、搬送ローラ5A、5BにシートSを搬送方向に搬送させる。また、コントローラ7は、各ヘッド11を制御してシートSに向けてインクを吐出させる。これにより、シートSに画像が印刷される。つまり、本実施形態の印刷装置1は、所謂ラインヘッド方式のインクジェットプリンタである。
コントローラ7は、PC等の外部装置9からの画像データに基づいて、複数のノズル11aに対応した複数の駆動素子111のそれぞれについて、波形選択信号SINを生成する。波形選択信号SINは、例えば図5に示すような複数種類の駆動信号から、1種類を選択させるための信号である。そして、コントローラ7は、複数種類の駆動信号の波形データCOMを、波形選択信号SINとともにドライバIC27に送信する。
複数種類の駆動信号は、1つのノズル11aから液滴を吐出させない非吐出信号DS0と、1つのノズル11aから異なる量の液滴(小滴、中滴、大滴、特大滴)を吐出させるための吐出信号DS1~DS4とを含む。図5に示すように、非吐出信号DS0は、1印字周期(シートSに1ドットを形成する周期)にパルスPを含まない。吐出信号DS1~DS3は、1印字周期(シートSに1ドットを形成する周期)に含まれるパルスPの数がそれぞれ異なっている。そして、吐出信号DS4は、2つの印字周期にまたがっており、2つの印字周期に含まれるパルスPのパルス長が吐出信号DS1~DS3とは異なる。つまり、コントローラ7は、複数のノズル11aに対応した複数の駆動素子111のそれぞれについて、PC等の外部装置9からの画像データに基づいて、複数の印字周期の各々に、複数種類の駆動信号の何れかを割り当てている。小滴、中滴、大滴、特大滴の液滴量はそれぞれ、2pl、3pl、4pl、8pl程度である。なお、これらの液滴量は一例に過ぎず、特大滴の液滴量は大滴の液滴量の2倍以上であることが望ましい。吐出信号DS3は本発明の第1吐出信号の一例であり、吐出信号DS4は本発明の第2吐出信号の一例である。
ドライバIC27は、複数の駆動素子111のそれぞれについて、波形選択信号SINに基づいて、複数種類の駆動信号の波形データから1種類を選択し、選択された波形を有する駆動信号VINを生成する。そして、ドライバIC27は、生成した駆動信号VINを複数の駆動素子111にそれぞれ供給する。
ここで、図5に示すように、本実施形態の吐出信号DS1及びDS2では、最後のパルスPが立ち下がってから次の印字周期が開始されるまでの時間(以下、「残り時間」という)が、吐出信号DS3の残り時間と比べて長い。このため、吐出信号DS1及びDS2では、パルスPによって個別流路12内に生じた残留圧力は、次の印字周期が開始されるまでに、次の印字周期における印字に影響を与えない程度に減衰する。一方、吐出信号DS3では、吐出信号DS1及びDS2により吐出されるインクよりもより多くのインクを吐出させるため、残り時間が短い。吐出信号DS3の最後のパルスPによって個別流路12内に生じた残留圧力は、次の印字周期が開始されるまでに、次の印字周期における印字に影響を与えない程度に減衰することができない。つまり、吐出信号DS3における残り時間は、最後のパルスPによる残留圧力が、次の印字周期に影響を与えない程度まで減衰するのに要する時間よりも短い。
ここで、次の印字周期における駆動信号が吐出信号DS1又はDS2の場合、残り時間が十分なため、最初のパルスPの立ち上がりタイミングを遅らせることにより、前の印字周期からの残留圧力の影響を回避することができる。しかしながら、次の印字周期における駆動信号が吐出信号DS3の場合、残り時間が短いため、前の印字周期からの残留圧力の影響を回避できる程度まで、最初のパルスPの立ち上がりタイミングを遅らせることができない。このため、2つの連続する印字周期において吐出信号DS3が連続した場合、後の印字周期では、前の印字周期における残留圧力の影響により、例えば、ドットの抜けが生じたりミストが発生して、印刷結果が乱れることがある。そしてこの問題は、駆動素子111の駆動周波数が高くなり、1印字周期が短くなるにつれて顕著となる。
そこで、本実施形態のコントローラ7は、各駆動素子111について、2つの連続する印字周期で吐出信号DS3が連続した場合、2つの吐出信号DS3を、吐出信号DS4に変更する。なお、本実施形態における吐出信号DS4は、上述したように2つの印字周期にまたがっており、十分な残り時間を有する。つまり、吐出信号DS4では、最後のパルスPによって個別流路12内に生じた残留圧力は、次の印字周期が開始されるまでに、次の印字周期における印字に影響を与えない程度に減衰する。
例えば、図6の表に示されるように、あるノズル11a(k)に対応する駆動素子111(k)について、外部装置9から受信した画像データによれば、第1印字周期から第6印字周期まで、吐出信号DS3が連続していたと仮定する。もし、コントローラ7が吐出信号DS3を変更しない場合、シートSには、第1印字周期から第6印字周期にかけて、大滴による6個のドットD3(1)~D3(6)が形成される。しかし、第2印字周期以降に形成されるドットD3(2)~D3(6)では、上述したように、それらよりも前の印字周期における残留圧力の影響により、印刷結果が乱れ易い。
そこで、コントローラ7は、第1印字周期の吐出信号DS3と第2印字周期の吐出信号DS3とを吐出信号DS4に変更する。次に、コントローラ7は、第3印字周期の吐出信号DS3と第4印字周期の吐出信号DS3とを吐出信号DS4に変更する。そして、コントローラ7は、第5印字周期の吐出信号DS3と第6印字周期の吐出信号DS3とを吐出信号DS4に変更する。つまり、連続する2つの印字周期において、2つの吐出信号DS3が連続している場合、2つの吐出信号DS3を、1つの吐出信号DS4に変更する。この結果、シートSには、図6に示されるように、第1印字周期及び第2印字周期において、特大滴による1個のドットD4(1)が形成され、第3印字周期及び第4印字周期において、特大滴による1個のドットD4(3)が形成され、第5印字周期及び第6印字周期において、特大滴による1個のドットD4(5)が形成される。
ここで、上述したように、特大滴は大滴に約2倍の液滴量からなるので、特大滴によって形成された1個のドットD4の面積は、大滴によって形成された2個のドットD3の面積とほぼ等しい。このため、大滴による2個のドットD3を特大滴による1個のドットD4に置き換えることができる。また、上述したように、吐出信号DS4は残り時間が十分なので、残留圧力の影響が次の印字周期(第3印字周期、第5印字周期)までは及ばない。このため、第3印字周期及び第4印字周期において形成されたドットD4(3)と、第5印字周期及び第6印字周期において形成されたドットD4(5)では、印刷結果の乱れが生じにくく、所望の印字品質を得ることができる。
さらに、本実施形態のコントローラ7は、図7に示すように、ノズル11a(k)とシート幅方向に隣接するノズル11a(k+1)において、2つの連続する印字周期で吐出信号DS3が連続した場合も、2つの吐出信号DS3を、吐出信号DS4に変更する。但し、この場合、ノズル11a(k+1)では、第1印字周期において吐出信号DS3が非吐出信号DS0に変更され、第2印字周期と第3印字周期、第4印字周期と第5印字周期、及び第6印字周期と第7印字周期(図示せず)において2つの吐出信号DS3が吐出信号DS4に変更される。つまり、ノズル11a(k+1)では、吐出信号DS4に変更する印字周期が、ノズル11a(k)と比べて1印字周期分ずれている。この結果、シートSには、図7に示されるように、第1印字周期、第3印字周期、及び第5印字周期において、ノズル11a(k)から吐出された特大滴による3個のドットD4(1)、D4(3)、D4(5)が形成され、第2印字周期、第4印字周期、及び第6印字周期において、ノズル11a(k+1)から吐出された特大滴による3個のドットD4(2)、D4(4)、D4(6)が形成される。この場合、ノズル11a(k)とノズル11a(k+1)とで吐出信号DS4の供給される印字周期が同じ場合と比べて、印刷結果の解像度を高めることができる。ノズル11a(k)は本発明の第1ノズルの一例であり、ノズル11a(k+1)は本発明の第2ノズルの一例である。
また、1つのヘッド11にi列目のノズル列とj列目のノズル列とが含まれており、i列目のノズル列に含まれるノズル11a(k)とノズル11a(k+1)において、吐出信号DS3が連続しており、j列目のノズル列に含まれるノズル11a(k)とノズル11a(k+1)においても、吐出信号DS3が連続している場合、コントローラ7は、図8に示されるように、吐出信号DS3を変更する。より具体的には、コントローラ7は、j列目のノズル列に含まれるノズル11a(k)について、第1印字周期の吐出信号DS3を非吐出信号DS0に変更し、第2印字周期と第3印字周期とに連続する2つの吐出信号DS3を吐出信号DS4に変更する。また、コントローラ7は、j列目のノズル列に含まれるノズル11a(k+1)について、第1印字周期と第2印字周期とに連続する2つの吐出信号DS3を吐出信号DS4に変更する。つまり、i列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)、11a(k+1)における吐出信号の入れ替え方と、j列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)、11a(k+1)における吐出信号の入れ替え方とを異ならせる。なお、j列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)の、シート幅方向における位置は、i列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)の、シート幅方向における位置と同じであり、j列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k+1)の、シート幅方向における位置は、i列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k+1)の、シート幅方向における位置と同じであるとする。この結果、シートSには、図8に示されるように、i列目のノズル列に含まれるノズル11a(k)とノズル11a(k+1)により6個のドットD4i(1)~D4i(6)が形成される。そして、ドットD4i(1)、D4i(3)、D4i(5)とシート幅方向に重なる位置にはそれぞれ、j列目のノズル列のノズル11a(k+1)によって、ドットD4j(1)、D4j(3)、D4j(5)が形成される。また、ドットD4i(2)、D4i(4)、D4i(6)とシート幅方向に重なる位置にはそれぞれ、j列目のノズル列のノズル11a(k)によって、ドットD4j(2)、D4j(4)、D4j(6)が形成される。この場合、印刷結果の解像度をより高めることができる。なお、i列目のノズル列は本発明の第1ノズル列の一例であり、j列目のノズル列は本発明の第2ノズル列の一例である。
また、本実施形態の印刷装置1は4個のラインヘッド4を備えており、4個のラインヘッド4からは4色のインクがそれぞれ吐出される。そして、コントローラ7は、各ラインヘッド4に含まれる9個のヘッド11に対して、図6~図8に示されるような、吐出信号の入れ替えを行うことができる。このため、1個目のラインヘッド4を使って図8のD4i(1)~D4i(6)のようなドットを下地として形成した後に、2個目のラインヘッド4から下地の色とは異なる色のインクを吐出することにより、図8のD4j(1)~D4j(6)のようなドットを下地の上に重ねて形成することができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。上記実施形態では、図8に示されるように、i列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)、11a(k+1)における吐出信号の入れ替え方が、j列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)、11a(k+1)における吐出信号の入れ替え方と異なっていたが、これには限られない。例えば、図9に示されるように、i列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)、11a(k+1)における吐出信号の入れ替え方と、j列目のノズル列に含まれる隣接ノズル11a(k)、11a(k+1)における吐出信号の入れ替え方とが、同じであってもよい。この場合、図9に示されるように、j列目のノズル列によって形成されるドットD4j(1)~D4j(6)の位置をそれぞれ、i列目のノズル列によって形成されたドットD4i(1)~D4i(6)の位置に重ね合わせることができる。
上記実施形態及び変形例では、印刷装置1は4個のラインヘッド4を備えており、4個のラインヘッド4からは4色のインクがそれぞれ吐出されていたが、これに限られない。印刷装置1は、2個のラインヘッド4を有していてもよいし、1個のラインヘッドを有していてもよい。これらの場合、1つのヘッド11にi列目のノズル列とj列目のノズル列とが含まれており、i列目のノズル列からブラック色のインク、j列目のノズル列からシアン色のインクを吐出させてもよい。i列目のノズル列からブラック色のインク、j列目のノズル列からマゼンタ色のインクを吐出させてもよい。i列目のノズル列からブラック色のインク、j列目のノズル列からイエロー色のインクを吐出させてもよい。また、i列目のノズル列からシアン色のインク、j列目のノズル列からマゼンタ色のインクを吐出させてもよい。i列目のノズル列からシアン色のインク、j列目のノズル列からイエロー色のインクを吐出させてもよい。さらに、i列目のノズル列からマゼンタ色のインク、j列目のノズル列からイエロー色のインクを吐出させてもよい。つまり、i列目のノズル列から吐出されるインクの色が、j列目のノズル列から吐出されるインクの色と異なってもよい。
上記実施形態の吐出信号DS1~DS4では、ノズル11aからインクを吐出させるためのパルスPのみが含まれていたが、これに限られない。例えば、吐出信号DS1~DS4には、ノズル11aからインクを吐出させずに個別流路12内の残留圧力を相殺するための、所謂キャンセルパルスが含まれていてもよい。また、吐出信号の種類は4種類に限られず、非吐出信号の種類も1種類には限られない。
上記実施形態及び上記変形例において、印刷装置1は、印刷装置1に対して固定されたシート幅方向に長いラインヘッド4からインクを吐出する所謂ラインヘッド方式で、シートSへの印刷を行う。しかし、印刷装置1は、キャリッジによってヘッド11をシート幅方向に移動させる所謂シリアルヘッド方式で、シートSへの印刷を行ってもよい。
上記実施形態及び変形例では、印刷装置1にラインヘッド4が固定され、シートSが搬送されていたが、ラインヘッド4に対してシートSが相対的に移動していればよく、例えば、固定されたシートSに対してラインヘッド4が移動するように構成してもよい。
1 印刷装置
4 ラインヘッド
5A,5B 搬送ローラ
7 コントローラ
11 ヘッド
11a ノズル
12 個別流路
11a 圧力室
13 共通流路
27 ドライバIC
111 駆動素子
112 流路基板

Claims (4)

  1. 複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の個別流路と、前記複数の個別流路にそれぞれ対応して設けられ、前記複数の個別流路内の液体に吐出エネルギーを付与する複数の駆動素子とを有するヘッドと、
    前記複数の駆動素子に対して、複数種類の駆動信号を供給するコントローラとを備え、
    前記複数のノズルは、それぞれが第1の方向に沿って延びる第1ノズル列及び第2ノズル列を形成し、
    前記第1ノズル列と前記第2ノズル列は、前記第1の方向と交差する第2の方向に並んでおり、
    前記第1ノズル列は、前記第1の方向に互いに隣接する第1ノズル及び第2ノズルを含み、
    前記第2ノズル列は、前記第1の方向に互いに隣接する第3ノズル及び第4ノズルを含み、
    前記第3ノズルは、前記第1ノズルと前記第1の方向における位置が同じであり、
    前記第4ノズルは、前記第2ノズルと前記第1の方向における位置が同じであり、
    前記コントローラは、前記複数の駆動素子の各々について、外部装置から受信した画像データに基づいて、複数の印字周期の各々に、複数種類の駆動信号の何れかを割り当て、
    前記複数種類の駆動信号は少なくとも、前記液体を吐出させない非吐出信号と、1つの前記印字周期内に収まる波形を有する第1吐出信号と、2つの前記印字周期に跨る波形を有する第2吐出信号とを含み、
    前記コントローラは、
    連続する第1印字周期及び第2印字周期において、前記第1ノズル、前記第2ノズル、前記第3ノズル、及び、前記第4ノズルの各々で2つの前記第1吐出信号が連続している場合、
    前記第1ノズル及び前記第4ノズルの各々について、前記第1印字周期と前記第2印字周期との2つの前記第1吐出信号を、1つの前記第2吐出信号に変更し、
    前記第2ノズル及び前記第3ノズルの各々について、前記第1印字周期の前記第1吐出信号を前記非吐出信号に変更し、前記第2印字周期と前記第2印字周期と連続する第3印字周期との2つの前記第1吐出信号を、1つの前記第2吐出信号に変更する印刷装置。
  2. 前記液体はインクであり、
    前記第1ノズル列から吐出されるインクの色が、前記第2ノズル列から吐出されるインクの色とは異なる請求項に記載の印刷装置。
  3. 前記第2吐出信号によって吐出される液滴量は、前記第1吐出信号によって吐出される液適量の2倍以上である請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1吐出信号は複数の吐出パルスを含み、最後の吐出パルスが立ち下がってから次の印字周期が開始するまでの時間は、前記第1吐出信号による残留圧力が次の印字周期に影響を与えない程度まで減衰するのに要する時間よりも短い請求項1~の何れか一項に記載の印刷装置。
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