JP2002319547A - 表示パネル用基板の加熱処理装置 - Google Patents

表示パネル用基板の加熱処理装置

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JP2002319547A
JP2002319547A JP2001123709A JP2001123709A JP2002319547A JP 2002319547 A JP2002319547 A JP 2002319547A JP 2001123709 A JP2001123709 A JP 2001123709A JP 2001123709 A JP2001123709 A JP 2001123709A JP 2002319547 A JP2002319547 A JP 2002319547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示パネル用基板の加熱処理装置において、
基板の給送部を構成する石英製ローラの改良された駆動
機構を提供し、石英製ローラの破損を防止するとともに
各ローラの回転を精密に同期化して回転むらを防ぐ。 【解決手段】 給送部は、基板0の流動方向に沿って整
列しフレーム4a,4bにより回転自在に支持された石
英製ローラ1の列と、各石英製ローラ1間で同期を取り
ながら各石英製ローラ1を一斉に回転駆動する駆動手段
とからなる。この駆動手段は、各石英製ローラ1のロー
ラ軸1bの周囲に配され且つフレーム4bにより回転自
在に支持されたプーリ2と、各プーリ2に装着されたタ
イミングベルト3と、タイミングベルト3を駆動して各
プーリ2を同期的に回転させるモータと、各プーリ2の
回転を偏心自在に対応するローラ軸1bに伝達する伝達
部材とからなる。この伝達部材は、ローラ軸1bに取り
付けられ且つカム溝5cが形成されたカム車5と、プー
リ2に取り付けられカム溝5cに係合するカムホロワ6
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示用基板の加熱処
理装置に関する。より詳しくは、加熱処理装置に組み込
まれる基板搬送用の石英製ローラの回転駆動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型表示パネルの基
板を加工する為に、従来からランプを熱源にした加熱処
理装置が使われている。この加熱処理装置は、例えばガ
ラスなどからなる基板の上に画素スイッチング用の薄膜
トランジスタを集積形成する場合など、薄膜半導体プロ
セスに使われる。例えば、半導体薄膜に注入された不純
物を活性化する為に、この表示パネル用基板の加熱処理
装置が使われる。
【0003】係る加熱処理装置は、基本的な構成とし
て、給送部と、光源部と、徐熱徐冷部とを備えている。
給送部は、表示パネル用に加工された基板を搬送する。
光源部は紫外線ランプもしくは赤外線ランプからなり、
給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱
処理を行なう。徐熱徐冷部は、光源部の前後で給送部に
載って流動する基板の徐熱徐冷を行なう。ここで給送部
は、基板の流動方向に沿って整列しフレームにより回転
自在に支持された石英製ローラの列と、各石英製ローラ
間で同期を取りながら各石英製ローラを一斉に回転駆動
する駆動手段とで構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7は、従来の加熱処
理装置の一例を示す模式図であり、主要な構成要素であ
る給送部を模式的に表わしている。図示する様に、給送
部は基板の流動方向(図では紙面上左右方向)に沿って
整列しフレーム(図示せず)により回転自在に支持され
た石英製ローラ1の列と、各石英製ローラ1間で同期を
取りながら石英製ローラ1を一斉に回転駆動するモータ
90とで構成されている。具体的には、各石英製ローラ
1は、たすき掛けされた丸ゴム92を介してモータ90
の回転軸91に連結されている。図示する様に各ローラ
1の回転軸とモータ90の回転軸91は直交しており、
個々の丸ゴム92が互いに直交する回転軸を連結してい
る。しかしながら、この様な単純な駆動手段では、個々
のローラ1に回転むらが生じ、基板を一定速度で給送す
ることができない。
【0005】図8は、従来の加熱処理装置の他の例を示
す模式図であり、同じく主要な構成要素である給送部を
模式的に表わしている。図示する様に、石英製ローラ1
の両端に突出した回転軸1a,1bは、それぞれフレー
ム(図示せず)に取り付けられたベアリング9a,9b
により回転自在に支持されている。片方のローラ軸1b
の端部にはプーリ2が固定されている。具体的には、プ
ーリ2はネジ7とオーリング8によってローラ軸1bに
固定されている。プーリ2にはタイミングベルト3が装
着されている。このタイミングベルト3はモータ(図示
せず)により駆動され、個々のローラ1に取り付けられ
たプーリ2を同期的に回転させる。
【0006】表示パネル用基板の加熱処理装置では、石
英製ローラが平行に並んだ上を表示パネル用基板が移動
しながら、ランプ光源により加熱されていく。従って、
ローラの回転速度に変化があると、ガラス基板の裏面に
傷が付き好ましくない。その為、各ローラの直径は精密
に合わせ込まれており、且つ各ローラの回転を互いに同
期させる為に、図示の様なプーリ2とタイミングベルト
3とで各石英製ローラを回転駆動している。しかしなが
ら、図8に示す様に片方のローラ軸1bに取り付けられ
たプーリ2にタイミングベルトを掛けると、ベルトの張
力により回転力以外に曲げモーメントが作用し、石英製
ローラ1の破損につながる。
【0007】図9は、図8に示した石英製ローラを整列
配置して構築した給送部の全体を示す模式図である。図
示する様に、各ローラに取り付けられたプーリ2が上段
に配列されている。下段にはアイドラー95とモータに
取り付けられたプーリ90pが配列している。これらの
プーリ2、アイドラー95、モータプーリ90pを連結
する様に、タイミングベルト3が掛け渡されている。モ
ータプーリ90pによってタイミングベルト3を駆動す
ることで、各プーリ2に一体となったローラは互いに同
期的に回転する。ここで、タイミングベルト3の張力
(テンション)を調節する為に、アイドラー95zが使
われている。前述した様に、タイミングベルト3の張力
を強くすると、曲げ応力が作用して石英製ローラの破損
につながる。そこで、従来はタイミングベルト3のテン
ションを比較的緩めに設定して、ローラの破損を防いで
いた。しかしながら、タイミングベルト3を緩めに掛け
ると各ローラ間で正確な同期を取ることができなくな
り、回転むらが生じる。この結果、基板の裏側に傷が付
く恐れがある。従来、タイミングベルトのテンションに
つき適切な調整ポイントを発見することが極めて困難で
あった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決するため、本発明は表示パネル用基板の加熱処
理装置において、基板の給送部を構成する石英製ローラ
の改良された駆動機構を提供し、石英製ローラの破損を
防止するとともに各ローラの回転を精密に同期化して回
転むらを防ぐことを目的とする。係る目的を達成するた
めに以下の手段を講じた。即ち、本発明の第一面は、表
示パネル用に加工された基板を搬送する給送部と、該給
送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱処
理を行なう光源部と、該光源部の前後で該給送部に載っ
て流動する基板の徐熱徐冷を行なう徐熱徐冷部と、該給
送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基板の
加熱処理装置において、前記給送部は、基板の流動方向
に沿って整列し該フレームにより回転自在に支持された
石英製ローラの列と、各石英製ローラ間で同期を取りな
がら各石英製ローラを一斉に回転駆動する駆動手段とか
らなり、前記駆動手段は、各石英製ローラのローラ軸の
周囲に配され且つ該フレームにより回転自在に支持され
たプーリと、各プーリに装着されたタイミングベルト
と、該タイミングベルトを駆動して各プーリを同期的に
回転させるモータと、各プーリの回転を偏心自在に対応
するローラ軸に伝達する伝達部材とからなることを特徴
とする。好ましくは、前記伝達部材は、該ローラ軸に取
り付けられ且つカム溝が形成されたカム車と、該プーリ
に取り付けられ該カム溝に係合するカムホロワとからな
る。
【0009】本発明の第二面は、表示パネル用に加工さ
れた基板を搬送する給送部と、該給送部に載って通過す
る基板にランプ光を照射して加熱処理を行なう光源部
と、該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の
徐熱徐冷を行なう徐熱徐冷部と、該給送部を支持するフ
レームとを備えた表示パネル用基板の加熱処理装置にお
いて、前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該
フレームにより回転自在に支持された石英製ローラの列
と、各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ロー
ラを一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、前記駆動
手段は、各ローラ軸に対応して配置された複数のモータ
と、各モータの回転を互いに同期を取って制御する制御
部と、各モータの回転を偏心自在に対応するローラ軸に
伝達する伝達部材とからなることを特徴とする。好まし
くは、前記伝達部材は、該モータの軸と該ローラ軸とを
互いに連結するフレキシブルジョイントからなる。
【0010】本発明の第一面によれば、プーリを直接ロ
ーラ軸に取り付けるのではなく、ローラ軸を囲む様に回
転自在にフレームでプーリを支持している。このフレー
ムにより支持されたプーリにタイミングベルトを装着し
て各プーリを同期的に回転させる。タイミングベルトの
張力はプーリを支持するフレームによって受けられ、ロ
ーラ軸には伝わらないので、石英製ローラが破損する恐
れはない。尚、フレームによって支持されたプーリの回
転は伝達部材によって偏心自在にローラ軸に伝達され
る。従って、ローラ軸に回転力以外の不要な応力は実質
的に作用しない。本発明の第二面によれば、ローラ軸に
対応して個々にモータが配置されている。各モータの回
転は互いに同期を取って制御されている。各モータの回
転はフレキシブルジョイントなどにより偏心自在に対応
する石英製ローラのローラ軸に伝達される。これによ
り、回転力以外の不要な応力を実質的に印加することな
く、個々の石英製ローラを同期的に回転制御可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る表示パネ
ル用基板の加熱処理装置の第一実施形態を示す模式図で
あり、主要構成要素である給送部の断面構造並びに側面
構造を表わしている。尚、理解を容易にする為、図8に
示した従来の構造と対応する部分には対応する参照番号
を付してある。図示する様に、石英製ローラ1は両端に
ローラ軸1a,1bを備えている。石英製ローラ1は本
体も軸も全て耐熱性を備えた石英で作られており、その
直径は例えば13mm程度である。石英製ローラ1はそ
の上に搭載された基板0を搬送する為に回転駆動され
る。片方のローラ軸1aはベアリング9aを介して加熱
処理装置の本体フレーム4aに取り付けられている。他
方のローラ軸1bも同様にベアリング9bを介して本体
フレーム4bに取り付けられている。ローラ軸1bの周
囲にはプーリ2が回転自在に取り付けられている。具体
的には、プーリ2はベアリング9c及びフランジ4fを
介して本体フレーム4bに取り付けられている。従来と
異なり、プーリ2は直接ローラ軸1bに取り付けられる
のではなく、本体フレーム4bに取り付けられている。
よってプーリ2はローラ1とは別体で回転可能である。
プーリ2にはタイミングベルト3が装着されている。こ
のタイミングベルト3はモータ(図示せず)により駆動
されており、個々のプーリ2を同期的に回転させる。図
から明らかな様に、プーリ2にはタイミングベルト3の
張力が加わるが、これは本体フレーム4bによって受け
られ、ローラ軸1bには伝達されない。従って、石英製
ローラ1がタイミングベルト3の応力によって破損する
恐れはない。
【0012】タイミングベルト3によって駆動されるプ
ーリ2の回転を偏心自在にローラ軸1bに伝達する為
に、伝達部材が用いられている。この伝達部材はカム車
5とカムホロワ6とで構成されている。図示する様に、
カム車5はローラ軸1bに取り付けられ且つカム溝5c
が形成されている。カム車5は石英製のローラ軸1bが
割れない様に固定しなければならない。そこで、本実施
例ではオーリング8をローラ軸1bとカム車5との間に
挿入し且つ押えネジ7でオーリング8を径方向に変形さ
せて、カム車5をローラ軸1bに固定している。これに
代え、流体を利用して締め付けるETPブッシュの様な
構造を採用してもよい。あるいは、くさびを利用したコ
レットチャックによりカム車5をローラ軸1bに固定し
てもよい。一方、カムホロワ6はプーリ2に取り付けら
れておりカム溝5cに偏心自在に係合する。カムホロワ
6は先端にベアリングが装着されており、偏心による径
方向の微小変位に対して滑らかに対応でき、ローラ1の
円滑な回転を保証しているとともに、異物が発生する恐
れもない。図示の例では、一対のカムホロワ6を用いて
プーリ2の回転を偏心自在にローラ1側に伝達している
が、1本又は3本以上のカムホロワを用いてもよい。
【0013】図2は、本発明に係る加熱処理装置の第二
実施形態を示す模式図である。理解を容易にする為、図
1に示した第一実施形態と対応する部分には対応する参
照番号を付してある。図示する様に、ローラ軸1bに対
応してモータ11が配置されている。モータ11は互い
に同期を取って制御されている。この目的で、モータ1
1はパルスモータ、AC又はDCのサーボモータ、ステ
ッピングモータなどを用いることが好ましい。本例で
は、モータ11は取り付け用のフレーム14,15を介
して本体フレーム4bに取り付けられている。モータ1
1の回転を偏心自在に対応するローラ軸1bに伝達する
為に、フレキシブルジョイント12からなる伝達部材を
用いている。図示する様に、フレキシブルジョイント1
2はモータ11の軸11aとローラ軸1bとを互いに連
結している。具体的には、フレキシブルジョイント12
の一端12bはオーリング8およびカシメ用のネジ13
とでローラ軸1bに固定されている。フレキシブルジョ
イント12の他端12aはモータ11の回転軸11aに
固定されている。両端12a,12bを互いに接続する
中間部分は、所定の剛性並びに弾性を備えており、偏心
自在にモータ11の回転をローラ1側に伝達する。これ
により、回転力以外の不要な応力が石英製ローラ1に伝
わることを防いでいる。
【0014】図3は、本発明に係る表示パネル用基板の
加熱処理装置の全体構成を示す模式的な斜視図である。
図示する様に、本加熱処理装置は給送部と光源部と徐熱
徐冷部と本体フレームとで構成されている。給送部はパ
ネル用に加工された基板0を搬送する。尚、この基板0
はカセットステーション20で大気ロボット30を介
し、加熱処理装置側に取り込まれる。給送部は、基板0
の流動方向に沿って整列し本体フレーム4により回転自
在に支持された石英製ローラ1の列と、各石英製ローラ
1間で同期を取りながら各石英製ローラ1を一斉に回転
駆動する駆動手段とで構成されている。石英製ローラ1
でベルトコンベアが構成され、カセットステーション2
0から取り込まれた基板0はベルトコンベアの下段を通
過した後、昇降リフタ40で上段に移され、反対側に移
送されて大気ロボット30により再びカセットステーシ
ョン20側に取り出される。光源部60は例えばXeラ
ンプからなり、給送部に沿って通過する基板0にランプ
光を照射して加熱処理を行なう。光源部60の前には赤
外線ランプなどからなる徐熱部70が配されており、給
送部に沿って流動する基板0の徐熱を行なう。又、光源
部60の後には同じく赤外線ランプなどからなる徐冷部
74が配されており、加熱処理された基板0の徐冷を行
なう。尚、フレーム4の上部には塵埃捕集用のフィルタ
50が取り付けられている。
【0015】図4は、図3に示した加熱処理装置(RT
A装置)の主要部を表わす模式的な斜視図であり、光源
部と徐熱徐冷部を示す一方、図示を簡略化する為給送部
は除かれている。処理対象となる基板0は、複数に分か
れた赤外線ランプからなる熱処理ゾーン(Zone)で
400〜500℃程度まで加熱される。本例では、三分
割された加熱ゾーン71,72,73が用いられてい
る。加えて、本RTA装置は、Xeランプ又はハロゲン
ランプなどの紫外光ランプ61,62からなる加熱ユニ
ットを含む。この加熱ユニットは、上下一対の紫外光ラ
ンプ61,62をカバーする様に、反射板82が配され
ている。又、温度制御用の温度検出器83が備えられて
いる。加えて、基板0の進行方向下流には一個の冷却ゾ
ーン74が設けられている。各加熱ゾーン71,72,
73はそれぞれ基板進行方向に沿って50cm程度の長
さ寸法がある。但し、これは基板0の基板進行方向サイ
ズが300mm程度の場合である。この基板を図示しな
い給装部で5〜25mm/sec程度の速度で搬送する
と、基板0の先端が第一加熱ゾーン71に進入してから
約60〜150秒で基板0の先端が第三加熱ゾーン73
を過ぎ、冷却ゾーン74を出るまでは80〜200秒と
なる。これに基板0の長さ分の時間を加えたものが、一
枚の基板に要する正味のプロセス時間となる。基板0上
にあらかじめ形成された半導体薄膜は、第三加熱ゾーン
73に至るまでに500〜750℃程度まで加熱され
る。ここで、半導体薄膜は紫外光を吸収する材料である
ので、紫外光ランプ61,62により極短時間紫外光を
照射することで(1秒程度)光吸収により半導体薄膜は
急激に加熱される。第三加熱ゾーン73を通過後、基板
0はやはり赤外線ランプで加熱された冷却ゾーン74に
搬送され、ここで徐冷される。プロセス温度は、各加熱
ゾーン及び冷却ゾーンを構成する赤外線ランプの出力、
基板の搬送速度という二つのパラメータで決まる。熱処
理条件は使用する基板ガラス材料の材質やガラスの板
厚、基板サイズなどにより最適パラメータが異なる。
【0016】図5は、本発明に係る加熱処理装置によっ
て処理された基板を用いて組み立てられたアクティブマ
トリクス型液晶表示パネルの一例を示す模式的な斜視図
である。図示するように、本表示装置は一対の絶縁基板
0,102と両者の間に保持された電気光学物質103
とを備えたパネル構造を有する。電気光学物質103と
しては、液晶材料を用いる。下側の絶縁基板0には画素
アレイ部104と駆動回路部とが集積形成されている。
駆動回路部は垂直駆動回路105と水平駆動回路106
とに分かれている。又、絶縁基板0の周辺部上端には外
部接続用の端子部107が形成されている。端子部10
7は配線108を介して垂直駆動回路105及び水平駆
動回路106に接続している。画素アレイ部104には
行状のゲート配線109と列状の信号配線110が形成
されている。両配線の交差部には画素電極111とこれ
を駆動する薄膜トランジスタTFTが形成されている。
薄膜トランジスタTFTのゲート電極は対応するゲート
配線109に接続され、ドレイン領域は対応する画素電
極11に接続され、ソース領域は対応する信号配線11
0に接続している。ゲート配線109は垂直駆動回路1
05に接続する一方、信号配線110は水平駆動回路1
06に接続している。画素電極111をスイッチング駆
動する薄膜トランジスタTFT及び垂直駆動回路105
と水平駆動回路106に含まれる薄膜トランジスタは、
本発明にかかる加熱処理装置を利用して作成されたもの
である。
【0017】図6は、本発明に係る加熱処理装置によっ
て処理された基板を用いて作成されたエレクトロルミネ
ッセンス表示パネルの一例を示す模式的な断面図であ
る。本実施例は、画素として有機エレクトロルミネッセ
ンス素子OLEDを用いている。OLEDは陽極A,有
機層210及び陰極Kを順に重ねたものである。陽極A
は画素毎に分離しており、例えばクロムからなり基本的
に光反射性である。陰極Kは画素間で共通接続されてお
り、例えば極薄の金属層211と透明導電層212の積
層構造であり、基本的に光透過性である。係る構成を有
するOLEDの陽極A/陰極K間に順方向の電圧(10
V程度)を印加すると、電子や正孔などキャリアの注入
が起こり、発光が観測される。OLEDの動作は、陽極
Aから注入された正孔と陰極Kから注入された電子によ
り形成された励起子による発光と考えられる。
【0018】一方、OLEDを駆動する薄膜トランジス
タTFTは、ガラスなどからなる基板0の上に形成され
た熱吸収層26aと、その上面に重ねられた半導体薄膜
205と、ゲート絶縁膜を介して半導体薄膜205の上
方に重ねられたゲート電極とからなる。薄膜トランジス
タTFTはOLEDに供給される電流の通路となるソー
ス領域S、チャネル領域Ch及びドレイン領域Dを備え
ている。チャネル領域Chは丁度ゲート電極201の直
下に位置する。ここでは、半導体薄膜205に注入され
た不純物を活性化してソース領域S及びドレイン領域D
を形成する際に、本発明に係る加熱処理装置が用いられ
る。このトップゲート構造を有する薄膜トランジスタT
FTは層間絶縁膜207により被覆されており、その上
には配線電極209及びドレイン電極200が形成され
ている。これらの上には別の層間絶縁膜291を介して
前述したOLEDが成膜されている。このOLEDの陽
極Aはドレイン電極200を介して薄膜トランジスタT
FTに電気接続されている。
【0019】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、モ
ータ側で発生する回転力は偏心自由にローラ側に伝達さ
れ、不要な曲げ応力は加わらない構成となっている。こ
れにより、タイミングベルトを強く張ることができる様
になり、従来の様な調整ポイントを見つけることが困難
な状況を解決できる。従来の様に、比較的弱いテンショ
ンでタイミングベルトを張ると、ローラを精密に同期さ
せることができない。又、本発明によれば石英製ローラ
の破損を防ぐことができる。加えて、ローラの回転むら
がなくなるので、ガラス基板の傷の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置
の第一実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置
の第二実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置
の全体構成を示す模式図である。
【図4】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置
の主要部を示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明に係る加熱処理装置によって処理された
基板を用いて作成された表示パネルの一例を示す模式的
な斜視図である。
【図6】本発明に係る加熱処理装置によって処理された
基板を用いて作成された表示パネルの他の例を示す模式
的な断面図である。
【図7】従来の加熱処理装置の一例を示す模式図であ
る。
【図8】従来の加熱処理装置の他の例を示す模式図であ
る。
【図9】従来の加熱処理装置の他の例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
0・・・基板、1・・・石英製ローラ、1a・・・ロー
ラ軸、1b・・・ローラ軸、2・・・プーリ、3・・・
タイミングベルト、4a・・・本体フレーム、4b・・
・本体フレーム、4f・・・フランジ、5・・・カム
車、5c・・・カム溝、6・・・カムホロワ、8・・・
オーリング、9a・・・ベアリング、9b・・・ベアリ
ング、9c・・・ベアリング、11・・・モータ、12
・・・フレキシブルジョイント、60・・・光源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/68 H01L 21/26 G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示パネル用に加工された基板を搬送す
    る給送部と、 該給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加
    熱処理を行なう光源部と、 該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の徐熱
    徐冷を行なう徐熱徐冷部と、 該給送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基
    板の加熱処理装置において、 前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該フレー
    ムにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、 各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを
    一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、 前記駆動手段は、各石英製ローラのローラ軸の周囲に配
    され且つ該フレームにより回転自在に支持されたプーリ
    と、各プーリに装着されたタイミングベルトと、該タイ
    ミングベルトを駆動して各プーリを同期的に回転させる
    モータと、各プーリの回転を偏心自在に対応するローラ
    軸に伝達する伝達部材とからなることを特徴とする表示
    パネル用基板の加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達部材は、該ローラ軸に取り付け
    られ且つカム溝が形成されたカム車と、該プーリに取り
    付けられ該カム溝に係合するカムホロワとからなること
    を特徴とする請求項1記載の表示パネル用基板の加熱処
    理装置。
  3. 【請求項3】 表示パネル用に加工された基板を搬送す
    る給送部と、 該給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加
    熱処理を行なう光源部と、 該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の徐熱
    徐冷を行なう徐熱徐冷部と、 該給送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基
    板の加熱処理装置において、 前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該フレー
    ムにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、 各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを
    一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、 前記駆動手段は、各ローラ軸に対応して配置された複数
    のモータと、 各モータの回転を互いに同期を取って制御する制御部
    と、 各モータの回転を偏心自在に対応するローラ軸に伝達す
    る伝達部材とからなることを特徴とする表示パネル用基
    板の加熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達部材は、該モータの軸と該ロー
    ラ軸とを互いに連結するフレキシブルジョイントからな
    ることを特徴とする請求項3記載の表示パネル用基板の
    加熱処理装置。
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