JP4715019B2 - 表示パネル用基板の加熱処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は表示用基板の加熱処理装置に関する。より詳しくは、加熱処理装置に組み込まれる基板搬送用の石英製ローラの回転駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型表示パネルの基板を加工する為に、従来からランプを熱源にした加熱処理装置が使われている。この加熱処理装置は、例えばガラスなどからなる基板の上に画素スイッチング用の薄膜トランジスタを集積形成する場合など、薄膜半導体プロセスに使われる。例えば、半導体薄膜に注入された不純物を活性化する為に、この表示パネル用基板の加熱処理装置が使われる。
【0003】
係る加熱処理装置は、基本的な構成として、給送部と、光源部と、徐熱徐冷部とを備えている。給送部は、表示パネル用に加工された基板を搬送する。光源部は紫外線ランプもしくは赤外線ランプからなり、給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱処理を行なう。徐熱徐冷部は、光源部の前後で給送部に載って流動する基板の徐熱徐冷を行なう。ここで給送部は、基板の流動方向に沿って整列しフレームにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを一斉に回転駆動する駆動手段とで構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、従来の加熱処理装置の一例を示す模式図であり、主要な構成要素である給送部を模式的に表わしている。図示する様に、給送部は基板の流動方向(図では紙面上左右方向)に沿って整列しフレーム(図示せず)により回転自在に支持された石英製ローラ1の列と、各石英製ローラ1間で同期を取りながら石英製ローラ1を一斉に回転駆動するモータ90とで構成されている。具体的には、各石英製ローラ1は、たすき掛けされた丸ゴム92を介してモータ90の回転軸91に連結されている。図示する様に各ローラ1の回転軸とモータ90の回転軸91は直交しており、個々の丸ゴム92が互いに直交する回転軸を連結している。しかしながら、この様な単純な駆動手段では、個々のローラ1に回転むらが生じ、基板を一定速度で給送することができない。
【0005】
図8は、従来の加熱処理装置の他の例を示す模式図であり、同じく主要な構成要素である給送部を模式的に表わしている。図示する様に、石英製ローラ1の両端に突出した回転軸1a,1bは、それぞれフレーム(図示せず)に取り付けられたベアリング9a,9bにより回転自在に支持されている。片方のローラ軸1bの端部にはプーリ2が固定されている。具体的には、プーリ2はネジ7とオーリング8によってローラ軸1bに固定されている。プーリ2にはタイミングベルト3が装着されている。このタイミングベルト3はモータ(図示せず)により駆動され、個々のローラ1に取り付けられたプーリ2を同期的に回転させる。
【0006】
表示パネル用基板の加熱処理装置では、石英製ローラが平行に並んだ上を表示パネル用基板が移動しながら、ランプ光源により加熱されていく。従って、ローラの回転速度に変化があると、ガラス基板の裏面に傷が付き好ましくない。その為、各ローラの直径は精密に合わせ込まれており、且つ各ローラの回転を互いに同期させる為に、図示の様なプーリ2とタイミングベルト3とで各石英製ローラを回転駆動している。しかしながら、図8に示す様に片方のローラ軸1bに取り付けられたプーリ2にタイミングベルトを掛けると、ベルトの張力により回転力以外に曲げモーメントが作用し、石英製ローラ1の破損につながる。
【0007】
図9は、図8に示した石英製ローラを整列配置して構築した給送部の全体を示す模式図である。図示する様に、各ローラに取り付けられたプーリ2が上段に配列されている。下段にはアイドラー95とモータに取り付けられたプーリ90pが配列している。これらのプーリ2、アイドラー95、モータプーリ90pを連結する様に、タイミングベルト3が掛け渡されている。モータプーリ90pによってタイミングベルト3を駆動することで、各プーリ2に一体となったローラは互いに同期的に回転する。ここで、タイミングベルト3の張力(テンション)を調節する為に、アイドラー95zが使われている。前述した様に、タイミングベルト3の張力を強くすると、曲げ応力が作用して石英製ローラの破損につながる。そこで、従来はタイミングベルト3のテンションを比較的緩めに設定して、ローラの破損を防いでいた。しかしながら、タイミングベルト3を緩めに掛けると各ローラ間で正確な同期を取ることができなくなり、回転むらが生じる。この結果、基板の裏側に傷が付く恐れがある。従来、タイミングベルトのテンションにつき適切な調整ポイントを発見することが極めて困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術の課題を解決するため、本発明は表示パネル用基板の加熱処理装置において、基板の給送部を構成する石英製ローラの改良された駆動機構を提供し、石英製ローラの破損を防止するとともに各ローラの回転を精密に同期化して回転むらを防ぐことを目的とする。係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち、本発明の第一面は、表示パネル用に加工された基板を搬送する給送部と、該給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱処理を行なう光源部と、該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の徐熱徐冷を行なう徐熱徐冷部と、該給送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基板の加熱処理装置において、前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該フレームにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、前記駆動手段は、各石英製ローラのローラ軸の周囲に配され且つ該フレームにより回転自在に支持されたプーリと、各プーリに装着されたタイミングベルトと、該タイミングベルトを駆動して各プーリを同期的に回転させるモータと、各プーリの回転を偏心自在に対応するローラ軸に伝達する伝達部材とからなることを特徴とする。好ましくは、前記伝達部材は、該ローラ軸に取り付けられ且つカム溝が形成されたカム車と、該プーリに取り付けられ該カム溝に係合するカムホロワとからなる。
【0009】
本発明の第二面は、表示パネル用に加工された基板を搬送する給送部と、該給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱処理を行なう光源部と、該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の徐熱徐冷を行なう徐熱徐冷部と、該給送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基板の加熱処理装置において、前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該フレームにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、前記駆動手段は、各ローラ軸に対応して配置された複数のモータと、各モータの回転を互いに同期を取って制御する制御部と、各モータの回転を偏心自在に対応するローラ軸に伝達する伝達部材とからなることを特徴とする。好ましくは、前記伝達部材は、該モータの軸と該ローラ軸とを互いに連結するフレキシブルジョイントからなる。
【0010】
本発明の第一面によれば、プーリを直接ローラ軸に取り付けるのではなく、ローラ軸を囲む様に回転自在にフレームでプーリを支持している。このフレームにより支持されたプーリにタイミングベルトを装着して各プーリを同期的に回転させる。タイミングベルトの張力はプーリを支持するフレームによって受けられ、ローラ軸には伝わらないので、石英製ローラが破損する恐れはない。尚、フレームによって支持されたプーリの回転は伝達部材によって偏心自在にローラ軸に伝達される。従って、ローラ軸に回転力以外の不要な応力は実質的に作用しない。本発明の第二面によれば、ローラ軸に対応して個々にモータが配置されている。各モータの回転は互いに同期を取って制御されている。各モータの回転はフレキシブルジョイントなどにより偏心自在に対応する石英製ローラのローラ軸に伝達される。これにより、回転力以外の不要な応力を実質的に印加することなく、個々の石英製ローラを同期的に回転制御可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置の第一実施形態を示す模式図であり、主要構成要素である給送部の断面構造並びに側面構造を表わしている。尚、理解を容易にする為、図8に示した従来の構造と対応する部分には対応する参照番号を付してある。図示する様に、石英製ローラ1は両端にローラ軸1a,1bを備えている。石英製ローラ1は本体も軸も全て耐熱性を備えた石英で作られており、その直径は例えば13mm程度である。石英製ローラ1はその上に搭載された基板0を搬送する為に回転駆動される。片方のローラ軸1aはベアリング9aを介して加熱処理装置の本体フレーム4aに取り付けられている。他方のローラ軸1bも同様にベアリング9bを介して本体フレーム4bに取り付けられている。ローラ軸1bの周囲にはプーリ2が回転自在に取り付けられている。具体的には、プーリ2はベアリング9c及びフランジ4fを介して本体フレーム4bに取り付けられている。従来と異なり、プーリ2は直接ローラ軸1bに取り付けられるのではなく、本体フレーム4bに取り付けられている。よってプーリ2はローラ1とは別体で回転可能である。プーリ2にはタイミングベルト3が装着されている。このタイミングベルト3はモータ(図示せず)により駆動されており、個々のプーリ2を同期的に回転させる。図から明らかな様に、プーリ2にはタイミングベルト3の張力が加わるが、これは本体フレーム4bによって受けられ、ローラ軸1bには伝達されない。従って、石英製ローラ1がタイミングベルト3の応力によって破損する恐れはない。
【0012】
タイミングベルト3によって駆動されるプーリ2の回転を偏心自在にローラ軸1bに伝達する為に、伝達部材が用いられている。この伝達部材はカム車5とカムホロワ6とで構成されている。図示する様に、カム車5はローラ軸1bに取り付けられ且つカム溝5cが形成されている。カム車5は石英製のローラ軸1bが割れない様に固定しなければならない。そこで、本実施例ではオーリング8をローラ軸1bとカム車5との間に挿入し且つ押えネジ7でオーリング8を径方向に変形させて、カム車5をローラ軸1bに固定している。これに代え、流体を利用して締め付けるETPブッシュの様な構造を採用してもよい。あるいは、くさびを利用したコレットチャックによりカム車5をローラ軸1bに固定してもよい。一方、カムホロワ6はプーリ2に取り付けられておりカム溝5cに偏心自在に係合する。カムホロワ6は先端にベアリングが装着されており、偏心による径方向の微小変位に対して滑らかに対応でき、ローラ1の円滑な回転を保証しているとともに、異物が発生する恐れもない。図示の例では、一対のカムホロワ6を用いてプーリ2の回転を偏心自在にローラ1側に伝達しているが、1本又は3本以上のカムホロワを用いてもよい。
【0013】
図2は、本発明に係る加熱処理装置の第二実施形態を示す模式図である。理解を容易にする為、図1に示した第一実施形態と対応する部分には対応する参照番号を付してある。図示する様に、ローラ軸1bに対応してモータ11が配置されている。モータ11は互いに同期を取って制御されている。この目的で、モータ11はパルスモータ、AC又はDCのサーボモータ、ステッピングモータなどを用いることが好ましい。本例では、モータ11は取り付け用のフレーム14,15を介して本体フレーム4bに取り付けられている。モータ11の回転を偏心自在に対応するローラ軸1bに伝達する為に、フレキシブルジョイント12からなる伝達部材を用いている。図示する様に、フレキシブルジョイント12はモータ11の軸11aとローラ軸1bとを互いに連結している。具体的には、フレキシブルジョイント12の一端12bはオーリング8およびカシメ用のネジ13とでローラ軸1bに固定されている。フレキシブルジョイント12の他端12aはモータ11の回転軸11aに固定されている。両端12a,12bを互いに接続する中間部分は、所定の剛性並びに弾性を備えており、偏心自在にモータ11の回転をローラ1側に伝達する。これにより、回転力以外の不要な応力が石英製ローラ1に伝わることを防いでいる。
【0014】
図3は、本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置の全体構成を示す模式的な斜視図である。図示する様に、本加熱処理装置は給送部と光源部と徐熱徐冷部と本体フレームとで構成されている。給送部はパネル用に加工された基板0を搬送する。尚、この基板0はカセットステーション20で大気ロボット30を介し、加熱処理装置側に取り込まれる。給送部は、基板0の流動方向に沿って整列し本体フレーム4により回転自在に支持された石英製ローラ1の列と、各石英製ローラ1間で同期を取りながら各石英製ローラ1を一斉に回転駆動する駆動手段とで構成されている。石英製ローラ1でベルトコンベアが構成され、カセットステーション20から取り込まれた基板0はベルトコンベアの下段を通過した後、昇降リフタ40で上段に移され、反対側に移送されて大気ロボット30により再びカセットステーション20側に取り出される。光源部60は例えばXeランプからなり、給送部に沿って通過する基板0にランプ光を照射して加熱処理を行なう。光源部60の前には赤外線ランプなどからなる徐熱部70が配されており、給送部に沿って流動する基板0の徐熱を行なう。又、光源部60の後には同じく赤外線ランプなどからなる徐冷部74が配されており、加熱処理された基板0の徐冷を行なう。尚、フレーム4の上部には塵埃捕集用のフィルタ50が取り付けられている。
【0015】
図4は、図3に示した加熱処理装置(RTA装置)の主要部を表わす模式的な斜視図であり、光源部と徐熱徐冷部を示す一方、図示を簡略化する為給送部は除かれている。処理対象となる基板0は、複数に分かれた赤外線ランプからなる熱処理ゾーン(Zone)で400〜500℃程度まで加熱される。本例では、三分割された加熱ゾーン71,72,73が用いられている。加えて、本RTA装置は、Xeランプ又はハロゲンランプなどの紫外光ランプ61,62からなる加熱ユニットを含む。この加熱ユニットは、上下一対の紫外光ランプ61,62をカバーする様に、反射板82が配されている。又、温度制御用の温度検出器83が備えられている。加えて、基板0の進行方向下流には一個の冷却ゾーン74が設けられている。各加熱ゾーン71,72,73はそれぞれ基板進行方向に沿って50cm程度の長さ寸法がある。但し、これは基板0の基板進行方向サイズが300mm程度の場合である。この基板を図示しない給装部で5〜25mm/sec程度の速度で搬送すると、基板0の先端が第一加熱ゾーン71に進入してから約60〜150秒で基板0の先端が第三加熱ゾーン73を過ぎ、冷却ゾーン74を出るまでは80〜200秒となる。これに基板0の長さ分の時間を加えたものが、一枚の基板に要する正味のプロセス時間となる。基板0上にあらかじめ形成された半導体薄膜は、第三加熱ゾーン73に至るまでに500〜750℃程度まで加熱される。ここで、半導体薄膜は紫外光を吸収する材料であるので、紫外光ランプ61,62により極短時間紫外光を照射することで(1秒程度)光吸収により半導体薄膜は急激に加熱される。第三加熱ゾーン73を通過後、基板0はやはり赤外線ランプで加熱された冷却ゾーン74に搬送され、ここで徐冷される。プロセス温度は、各加熱ゾーン及び冷却ゾーンを構成する赤外線ランプの出力、基板の搬送速度という二つのパラメータで決まる。熱処理条件は使用する基板ガラス材料の材質やガラスの板厚、基板サイズなどにより最適パラメータが異なる。
【0016】
図5は、本発明に係る加熱処理装置によって処理された基板を用いて組み立てられたアクティブマトリクス型液晶表示パネルの一例を示す模式的な斜視図である。図示するように、本表示装置は一対の絶縁基板0,102と両者の間に保持された電気光学物質103とを備えたパネル構造を有する。電気光学物質103としては、液晶材料を用いる。下側の絶縁基板0には画素アレイ部104と駆動回路部とが集積形成されている。駆動回路部は垂直駆動回路105と水平駆動回路106とに分かれている。又、絶縁基板0の周辺部上端には外部接続用の端子部107が形成されている。端子部107は配線108を介して垂直駆動回路105及び水平駆動回路106に接続している。画素アレイ部104には行状のゲート配線109と列状の信号配線110が形成されている。両配線の交差部には画素電極111とこれを駆動する薄膜トランジスタTFTが形成されている。薄膜トランジスタTFTのゲート電極は対応するゲート配線109に接続され、ドレイン領域は対応する画素電極11に接続され、ソース領域は対応する信号配線110に接続している。ゲート配線109は垂直駆動回路105に接続する一方、信号配線110は水平駆動回路106に接続している。画素電極111をスイッチング駆動する薄膜トランジスタTFT及び垂直駆動回路105と水平駆動回路106に含まれる薄膜トランジスタは、本発明にかかる加熱処理装置を利用して作成されたものである。
【0017】
図6は、本発明に係る加熱処理装置によって処理された基板を用いて作成されたエレクトロルミネッセンス表示パネルの一例を示す模式的な断面図である。本実施例は、画素として有機エレクトロルミネッセンス素子OLEDを用いている。OLEDは陽極A,有機層210及び陰極Kを順に重ねたものである。陽極Aは画素毎に分離しており、例えばクロムからなり基本的に光反射性である。陰極Kは画素間で共通接続されており、例えば極薄の金属層211と透明導電層212の積層構造であり、基本的に光透過性である。係る構成を有するOLEDの陽極A/陰極K間に順方向の電圧(10V程度)を印加すると、電子や正孔などキャリアの注入が起こり、発光が観測される。OLEDの動作は、陽極Aから注入された正孔と陰極Kから注入された電子により形成された励起子による発光と考えられる。
【0018】
一方、OLEDを駆動する薄膜トランジスタTFTは、ガラスなどからなる基板0の上に形成された熱吸収層26aと、その上面に重ねられた半導体薄膜205と、ゲート絶縁膜を介して半導体薄膜205の上方に重ねられたゲート電極とからなる。薄膜トランジスタTFTはOLEDに供給される電流の通路となるソース領域S、チャネル領域Ch及びドレイン領域Dを備えている。チャネル領域Chは丁度ゲート電極201の直下に位置する。ここでは、半導体薄膜205に注入された不純物を活性化してソース領域S及びドレイン領域Dを形成する際に、本発明に係る加熱処理装置が用いられる。このトップゲート構造を有する薄膜トランジスタTFTは層間絶縁膜207により被覆されており、その上には配線電極209及びドレイン電極200が形成されている。これらの上には別の層間絶縁膜291を介して前述したOLEDが成膜されている。このOLEDの陽極Aはドレイン電極200を介して薄膜トランジスタTFTに電気接続されている。
【0019】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、モータ側で発生する回転力は偏心自由にローラ側に伝達され、不要な曲げ応力は加わらない構成となっている。これにより、タイミングベルトを強く張ることができる様になり、従来の様な調整ポイントを見つけることが困難な状況を解決できる。従来の様に、比較的弱いテンションでタイミングベルトを張ると、ローラを精密に同期させることができない。又、本発明によれば石英製ローラの破損を防ぐことができる。加えて、ローラの回転むらがなくなるので、ガラス基板の傷の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置の第一実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置の第二実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置の全体構成を示す模式図である。
【図4】本発明に係る表示パネル用基板の加熱処理装置の主要部を示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明に係る加熱処理装置によって処理された基板を用いて作成された表示パネルの一例を示す模式的な斜視図である。
【図6】本発明に係る加熱処理装置によって処理された基板を用いて作成された表示パネルの他の例を示す模式的な断面図である。
【図7】従来の加熱処理装置の一例を示す模式図である。
【図8】従来の加熱処理装置の他の例を示す模式図である。
【図9】従来の加熱処理装置の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
0・・・基板、1・・・石英製ローラ、1a・・・ローラ軸、1b・・・ローラ軸、2・・・プーリ、3・・・タイミングベルト、4a・・・本体フレーム、4b・・・本体フレーム、4f・・・フランジ、5・・・カム車、5c・・・カム溝、6・・・カムホロワ、8・・・オーリング、9a・・・ベアリング、9b・・・ベアリング、9c・・・ベアリング、11・・・モータ、12・・・フレキシブルジョイント、60・・・光源部
Claims (4)
- 表示パネル用に加工された基板を搬送する給送部と、
該給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱処理を行なう光源部と、
該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の徐熱徐冷を行なう徐熱徐冷部と、
該給送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基板の加熱処理装置において、
前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該フレームにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、
各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、
前記駆動手段は、各石英製ローラのローラ軸の周囲に配され且つ該フレームにより回転自在に支持されたプーリと、各プーリに装着されたタイミングベルトと、該タイミングベルトを駆動して各プーリを同期的に回転させるモータと、各プーリの回転を偏心自在に対応するローラ軸に伝達する伝達部材とからなることを特徴とする表示パネル用基板の加熱処理装置。 - 前記伝達部材は、該ローラ軸に取り付けられ且つカム溝が形成されたカム車と、該プーリに取り付けられ該カム溝に係合するカムホロワとからなることを特徴とする請求項1記載の表示パネル用基板の加熱処理装置。
- 表示パネル用に加工された基板を搬送する給送部と、
該給送部に載って通過する基板にランプ光を照射して加熱処理を行なう光源部と、
該光源部の前後で該給送部に載って流動する基板の徐熱徐冷を行なう徐熱徐冷部と、
該給送部を支持するフレームとを備えた表示パネル用基板の加熱処理装置において、
前記給送部は、基板の流動方向に沿って整列し該フレームにより回転自在に支持された石英製ローラの列と、
各石英製ローラ間で同期を取りながら各石英製ローラを一斉に回転駆動する駆動手段とからなり、
前記駆動手段は、各ローラ軸に対応して配置された複数のモータと、
各モータの回転を互いに同期を取って制御する制御部と、
各モータの回転を偏心自在に対応するローラ軸に伝達する伝達部材とからなることを特徴とする表示パネル用基板の加熱処理装置。 - 前記伝達部材は、該モータの軸と該ローラ軸とを互いに連結するフレキシブルジョイントからなることを特徴とする請求項3記載の表示パネル用基板の加熱処理装置。
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