JP2002317425A - ポーラスコンクリートカブル集合体及びその製造方法 - Google Patents

ポーラスコンクリートカブル集合体及びその製造方法

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JP2002317425A
JP2002317425A JP2001123080A JP2001123080A JP2002317425A JP 2002317425 A JP2002317425 A JP 2002317425A JP 2001123080 A JP2001123080 A JP 2001123080A JP 2001123080 A JP2001123080 A JP 2001123080A JP 2002317425 A JP2002317425 A JP 2002317425A
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Kazumitsu Kanamaru
和光 金丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易、安価に製造でき、布設容易なポーラス
コンクリートカブル集合体及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 多連1列又は多列に配置した多数個取り
の型枠を用いて、上下型枠の合わせ目高さ位置にネット
等柔軟連結材を介在させて各ポーラスコンクリートカブ
ルを相互に結合した形でポーラスコンクリートカブル集
合体を製造する。かくして得られる集合体は地面配置に
対して自重で折れ曲り、底面が地面に密着する。球状の
場合の合わせ目は中心高さ位置より僅か下とする。上下
の一方向に拡張部分を有する場合は、それを上側とす
る。製造された多連多列の集合体は多段積み重ねができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポーラスコンクリ
ートカブル(Porous ConcreteCobb
le)集合体に関し、詳しくは、既に日本国で多用され
ている多機能型玉石と呼ばれる透水性のあるバレーボー
ル状の玉石、即ちポーラスコンクリートカブル(以下P
CCと称す)を複数配置し、1又は複数列の集合体に一
体成型して成るPCC集合体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、河川の環境改善を目的として、河
川護岸ブロック、渓谷の土砂流失防止堤、土留擁壁、魚
巣、魚礁、藻礁にPCCが多用されている。PCCは、
粗骨材を隙間を持たせてモルタル等による接着ペースト
剤で固着し、球形に仕上げた透水性のある成形体であ
る。最近のPCCでは、単に透水性を持たせただけでな
く、即硬性のモルタルを主剤とする接着ペーストに人工
ゼオライトを混入したり、形状を適切化したり、或いは
その組合せ方式を工夫する等により、多機能化されて、
各種各用途に利用されている。
【0003】従来のPCCの1例としては、例えば特開
平10−8435号公報(多孔質ブロック及びその構築
物)に示されるものの例がある。これはバレーボール状
の透水性のあるコンクリートの玉に3次元(XYZ)方
向の貫通孔を設け、列状に配置した各PCCの各貫通孔
に長尺ボルトを挿通し、その両端をナットで締結し、状
況に応じて1次元又は2次元或いは3次元形状に組合せ
配列できるようにしたものである。
【0004】このように、従来のPCCは、これを複数
配列する場合、その配列方向に開けられた貫通孔に長尺
ボルトを挿通し、その両端をナットで締結して固定する
というものであった。
【0005】しかしながら、この種従来のPCCの配列
方式は、列状に配置した複数のPCCを、各PCCに明
けられた貫通孔に対して長尺ボルトを挿通してナット締
結し固定するというものであったため、長尺のボルトを
準備しなければならない点、ボルト挿通のために各PC
Cの配置位置を正確に定めなければならない点、長尺ボ
ルトを挿通可能の設計をしなければならない点において
多大の費用と労を要するという問題点があった。
【0006】因みに、長尺ボルトは防錆メッキ加工が必
要であり、ボルト単価が相当高価なものとなっている。
また、長尺ボルトを挿通可能にするためには、XYZ方
向に明けられた挿通孔は必ずしも成形体の中心軸を通っ
ておらず、偏心されており各PCCの偏心位置を同一状
況に合わすためには1個1個の正確な配置作業が必要と
なってくる。さらに、幅狭な河川の作業では、ボルト挿
通がままならない等々である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、河
川への複数PCCの配置において、基本的には長尺ボル
トを必要とせず、手間が要らずに簡易に配置でき、幅狭
河川においても容易に対応可能のPCC集合体を提供す
ることを目的とする。
【0008】また、製造容易で製造原価を大幅に低下可
能のPCCの集合体の製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りのPCC集合体
及びその製造方法を構成した。
【0010】即ち、本発明のPCC集合体は、単位のP
CCを複数配置し、1又は複数列の集合体から成るPC
C集合体であって、前記集合体を地面上に配置したと
き、各PCCの自重により各PCC間で折れ曲り、各P
CCの底面が前記地面に密着するよう、相隣り合うPC
C間を相互に柔軟連結材で連結し、一体成型して成るこ
とを特徴とする。
【0011】PCCの配置は、一般的には格子状とされ
るが、1列のみの配置や千鳥状に配置されても良い。
【0012】柔軟連結材による連結は、相隣り合うPC
C同士の連結が条件であり、一対のPCCを連結する短
い連結材を用いて各PCCを連続的に連結したものでも
よい。また、列状配置されたPCCに対し1本の長尺ロ
ープを挿通した形としてもよく、格子状配列されるPC
Cを網状に結合されたロープで結合した形としても良
い。
【0013】柔軟連結材の素材としては、集合体を地面
上に配置したとき、自重により折れ曲り各PCCが地面
に密着することを条件とする。具体的には、例えば直径
30cmのPCC1個の重量が15kgであるとすると
き、2.25kg・mのトルクで折れ曲れば良いので、
直径5mm以下の細い鉄棒又は針金、ワイヤー、万線が
これに相当する。但し、鉄材使用の場合には、メッキ等
による防錆処理が必要である。より好適な柔軟連結材と
しては、クレモナ、アラミドテナック、エチレン等の耐
蝕性のある高強度の樹脂ロープを用いることができる。
これらロープを例えば網状に組み、網の目の部分をPC
C間に位置させ、その目による瘤状部分を錨とすること
によりPCC相互を強固に固定することができる。錨効
果を持たせてロープをPCC内で固定するためには、ロ
ープ結び目を作って瘤状部分を作ってもよく、専用の金
具をロープ上で固定するようにしても良い。
【0014】従って、本発明のPCC集合体は、列状又
は格子状、或いは千鳥状に配置された集合体が相互に連
結された形であり、これを工場生産して河川に運搬し、
クレーンで吊って河川に降ろすことにより、そのまま利
用できる。即ち、河川での配置、組み合せ、長尺ボルト
挿通の作業を皆無とすることができる。各種列数の集合
体を準備しておけば、配置作業を迅速に行うことができ
る。
【0015】集合体同士の相互の組み合せ、結合は、集
合体の例えば四隅に取付けたフック部材を相互に結合す
ること等で実行できる。土堤への固定は、PCCの垂直
方向に明けたボルト挿通孔にアンカーボルトを立てるこ
と等で対処できる。河川の端に対して形状を合わせる場
合には、不要の部分のPCCを外すべく、その部分の連
結材を切断すれば良い。この場合、連結材が金属製万線
の場合には万線カッターで切断すれば良く、樹脂性ロー
プであれば刃物で切るか熱切断することができる。
【0016】また、本発明は、相隣り合うPCCを相互
に柔軟連結材で連結し、一体成型して成るPCC集合体
であって、前記PCCが球形である場合、上下型枠の接
合面を、前記球形中心高さより僅か下位置に設定し、こ
の高さ位置に各PCCを相互に結合する柔軟連結材を配
置し、型枠内に接着ペースト塗りの粗骨材を投入し、前
記接着ペーストの硬化後、下型枠を外した状態で前記上
型枠で各PCCを支持して前記PCC集合体を台上に移
し、次いで前記上型枠を平面内で分割して外し、前記台
上に前記PCC集合体を載置できるようにしたことを特
徴とする。
【0017】本発明の製造方法では、PCCが球形であ
る場合でも下型枠を外した状態において上型枠で各PC
Cを吊下げ支持することができ、台上に移して後上型枠
を外すことで台上に集合体を置くことができる。重ね置
きできることも勿論である。
【0018】一般に1個取りの型枠を複数同時作動させ
ることは、可能である。本発明は、この複数型枠の同時
作動と同様に、上下枠の高さ位置に柔軟連結材を配置し
た状態で複数のPCCの同時成型ができることを意味す
る。即ち、本発明では、成型において従来の単品製造と
同一又はそれ以上の速度で製造することができる。
【0019】また、本発明では、集合体の重ね置きが可
能であり、移動、積み換えを集合体単位で行える。従っ
て、これら取扱性の改善によって従来の集合体製造原価
に対し総製造コストを30%強縮減することが可能とな
る。
【0020】さらに、本発明は、相隣り合うPCCを相
互に柔軟連結材で連結し、一体成型して成るPCC集合
体の製造方法であって、前記PCCが上下の一方向に対
し拡張部分を有する場合、前記拡張部分を上側とし、結
合する柔軟連結材を配置し、上型枠上部より接着ペース
ト塗りの粗骨材を投入し、前記接着ペーストの硬化後、
任意高さに設定される上下型枠の合わせ高さ位置に各P
CCを相互に下型枠を外した状態で上型枠で各PCCを
支持して前記PCC集合体を台上に移し、次いで前記上
型枠を平面内で分割して外し、前記台上に前記拡張部分
が上位置となる状態で前記PCC集合体を載置するよう
にしたことを特徴とする。
【0021】本発明では、例えば断面が台形である場合
のようにPCCが上下の一方向に対し拡張部分を有する
場合、その拡張部分を上側とすることにより、下型枠を
外したときに上型枠でPCCを吊下げ支持することがで
き、前述の球状PCCと同様の態様で量産製造できる。
作用、効果についても同様であり、単品製造に比べ製造
コストを30%強縮減できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を示す図1
(平面図)において、PCC集合体1は、バレーボール
状のPCC単体2を5連5列配置して成る。各PCC2
の水平断面内にはアラミド製ロープを網目構造に組立て
た柔軟連結材の一例としてのネット3が組込まれてい
る。組込みは、ネット3の結び目4が各PCC2に対し
夫々4個内臓される形とされている。ネット3の高さ位
置は、各PCC2の中心高さ位置より僅か下位置とされ
ている。ネット3の高さ位置を中心からずらせたのは製
造上の都合からである。
【0023】ネット3の平面配置において、1個のPC
Cに対し2本のロープを充当したのは、PCC同士を接
合してその接合点を故意に破断して利用することもある
のでその位置を避けるためである。このようにロープ通
過位置について接合点を避けておけば、PCCを折れ曲
り易くできるのと、状況に応じロープ切断しやすくでき
る等の利点がある。
【0024】前記PCC集合体1の四隅のPCC2に対
しては、ネット3の外部終端にループ5を形成してい
る。このループ5は、搬送時のフックとして利用される
他、平面配置された集合体1同士の接合を行うためのも
のである。
【0025】図2に示すように、図1の如く構成された
PCC集合体1は、曲面たる地面に載置された場合、各
PCC2間で折れ曲り、各PCC2の底面が地面GLに
密着する。即ち、図1に示すPCC集合体1を河川の川
底(地面)或いは法面に配置すれば、各PCC間で適度
に折れ曲り、各PCCの底面を川底又は法面に密着させ
て設置することができる。
【0026】柔軟連結材としては、図示のネット3の
他、防錆処理した金属製線材であっても良い。また1本
のロープに多数の結び目4を設け、これを縦横多数本配
置してネット状に構成しても良い。さらに、柔軟連結材
はPCC相互を結合することを条件とするものであるか
ら相隣り合うPCCに対してのみ結合できる短い連結材
を各PCC2間に対して設置することも可能である。さ
らに、複数個ずつのPCCを結合する小さなネットを組
合せ、全体を結合すること等もできる。
【0027】また結び目4に関しては、PCC内で錨作
用を果すことを目的とするものであるから、ロープ上に
比較的小さな金具を固定したようなものであっても良
い。
【0028】図3は、上記PCC集合体1を製造する型
枠モデルの正面側面図である。本例の型枠は、PCC2
が球形のものである場合に適用される。図4は、この型
枠で作られたPCC集合体1A、1Bを積み重ねた状態
を示す正面側面図である。
【0029】図3において、本例の型枠は下型枠6と上
型枠7から成り、上下型枠6,7の合わせ目は、中心高
さ位置から少し下方にずらされている。
【0030】製造手順を示すと、まず下型枠6の半球形
部分に接着ペースト塗布の粗骨材を投入し、上型枠7を
合わせる。次いでネット3を載せ、上型枠を合わせ、例
えば上型枠の上部に設けた孔部(図示せず)から接着ペ
ースト塗布の粗骨材を投入し、加圧状態としてペースト
硬化を待つ。ペースト硬化時間は特殊な即硬剤として配
合されたものであるので10〜20分程度である。粗骨
材の型枠への投入方式は、これに限定されるものではな
い。
【0031】ペーストの硬化後、まず下型枠6を外し、
図4に示す台8に対し相対移動して集合体1の全体底面
をパレット等台8の上面に合わせ、しかる後上型枠7を
外す。上型枠7は分割構造とされているので、その分割
体を分割することにより、集合体1Aを台8上に載置で
きる。同様手順で次の集合体1Bが製造された場合に
は、この集合体1Bを先に製造した集合体1Aの真上に
載置出来、複数段に積み上げることができる。各集合体
1A,1Bの各PCC2にはネット3が夫々張られてい
るので、積載物がずれ落ちることはない。
【0032】図5は、図3に示した場合と同様に、PC
C単体が台形状である場合に適用される型枠9,10の
正面側面図である。
【0033】本例では台形状のPCC(図示せず)を製
造するに当り、図3で示したと同様手順で接着ペースト
塗りの粗骨材を投入し、ネット3を張り、上型枠にも粗
骨材を投入し、加圧状態でペースト硬化を待ち、その後
下型枠9を外し、台8に対して移動し、その後上型枠1
0を分割して外し台8上にPCC集合体を載置し、積み
重ねて行くことができる。
【0034】以上示したように本発明のPCC集合体の
製造方法では、多数個取りの手順で次々とPCC集合体
1A,1B…を作ることができ、台8上に次々と積み重
ねて行くことができる。因みに、従来、多数個取りの手
順で複数のPCCを台8上に載置した場合、積み重ね方
をピラミッド状としなければならないので多量の積載が
不可能で、かつ人手を介して積み直しが必要であった。
本例では、その手間が全く不要で製造コストを従来に比
べ相当縮減できる。
【0035】また、出荷等に対しての搬送では、フォー
クリフト等により台(パレット)8ごとの搬送を安全に
行うことができ、かつ例えば図1に示したループ5にフ
ックをかけてクレーンその他の重機で集合体毎に搬送で
き、搬送作業が大変楽である。
【0036】図6は、PCC集合体の具体的な製品例を
示す斜視図である。本例のPCC集合体1Cは、上部が
球形で下部を水平に裁断した形の丸型ベンチ状のPCC
2を4連4列配置して成る。各PCC2Aは、図1で示
したネット3と同様のネットが内蔵され、各PCCは相
互に結合されている。各側面の中間位置には搬送及び連
結を行うためのフック11が設けられている。
【0037】以上の構成のPCC集合体1Cを河川に布
設する場合には、川岸にクレーン車を配置するか工事中
の河川内にクレーン車ないしバックホー等の重量物を吊
上げ可能の重機を配置し、クレーンフックでフック11
を引掛け、吊上げて所望の位置に配置してゆく。相隣り
合うPCC集合体のフック11同士は、適宜防錆処理さ
れたバンド金具で相互に固定して行く。川端で半端が生
じた場合には、ネット3の接合部分を切断し余計な部分
を切り外すこともできる。また、半端が生じないよう、
例えば4連1列、4連2列等別途に製造したPCC集合
体(図示せず)を組合せ用いることができる。
【0038】図7は、図6で示した如く配置されるPC
C集合体1Cの底面が川底など地面GLに密着する状態
を示す説明図である。図示のように、PCC集合体1C
は、各単位PCCをネット3等で結合したものであるの
で、各PCCは、底面を地面GLに密着させた状態で折
れ曲る。従って、地面GLが曲面である場合にも適合で
き、地面が法面であっても容易に対応できる。
【0039】以上の通り、本発明のPCC集合体の河川
への布設では、各PCCの1次又は2次(XY)方向に
明けられた貫通孔に対して長尺ボルトを挿通し組立てて
いた従来方式に比較し、その手間を1/2〜1/3程度
と大幅に縮減することができる。
【0040】以上の如くして河川の川底や土堤、法面に
布線されたPCC集合体1は、水面下にあっては魚や虫
の生息域となり、あるいは水中有機物の分解場所となり
水質改善に大きく寄与することができる。また土堤への
布設では、そのポーラス機能を最大限に発揮して表面部
分の水はけを良好とし、かつ高度の水分を保存し、微生
物や小植物の育成を助長し、土堤へ美観を保ちながら法
面補強することができ、川面の環境改善を図ることがで
きる。
【0041】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形
して実施できる。例えば、河川への布設では単一層の布
設の例を示したが、複層に積み重ねて設置することもで
きる。用途的にも、景観用構築ブロック、水質浄化用ブ
ロック、水利用根固めブロック、緑化護岸用ブロック、
人工魚礁ブロック、藻礁ブロック等広範な用途がある。
【0042】また、接着ペースト及び粗骨材に関連させ
て、各種ゼオライト、ベントナイト、鉄鉱石、色彩顔
料、種石、沸石、火山礫、軽石等効果的素材を混入する
ことにより、各種目的に適合できるPCC集合体とする
ことができる。
【0043】さらに、図6及び図7に示したPCC集合
体1Cでは、PCC2A相互が接合している。この場
合、集合体1Cを地面GLに配置すると、相互に離れ、
相互に破断面ができる。そこで、この破断面に集中的に
各種ゼオライト、鉄鉱石等、上記の効果的素材を配置
し、これらの効果素材が表面付近で破断によって露出で
きるようにすることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、多連1列又は多
列に配置して成る複数のポーラスコンクリートカブルを
柔軟連結材で相互に結合して成るポーラスコンクリート
カブル集合体であるので、集合体単位で布設することが
でき、作業容易にしてその費用を大幅に削減することが
できる。また、柔軟結合材による結合であるので、各ポ
ーラスコンクリートカブル単体が相隣り合うポーラスコ
ンクリートカブルに対し自重で折れ曲り、各単体底面を
地面に密着させることができ、布設作業が大変容易であ
る。
【0045】柔軟結合材を紐状の又は網状とし、各ポー
ラスコンクリートカブルに対する挿通部分に固定のため
の瘤状部を形成する場合には、瘤状部の錨作用によって
結合を確実にすることができる。
【0046】柔軟連結材をクレモナ、アラミド等耐蝕性
のある高強度の樹脂製ロープとする場合には、取扱い、
作業性が容易で高品質の結合を行うことができ、高品質
のポーラスコンクリートカブル集合体を構成することが
できる。
【0047】球状ポーラスコンクリートカブルを対象と
する集合体の製造では、多連多列に配置した多数個取り
の型枠を用い、上下型枠の合わせ目を中心高さ位置より
僅か下位置とすることにより、下枠を外した状態でポー
ラスコンクリートカブル集合体を台上に運び、次いで上
型を外すことで、台上にポーラスコンクリートカブル集
合体を載置することができる。積み重ねも可能である。
従って、製造容易にして安価に量産できる。
【0048】ポーラスコンクリートカブルが上下の一方
向に対し拡張部分を有する場合には、拡張部分を上側に
することにより、下枠を外した状態でポーラスコンクリ
ートカブル集合体を台上に運び、次いで上型を外すこと
で、台上にポーラスコンクリートカブル集合体を載置す
ることができる。積み重ねも可能である。従って、製造
容易にして安価に量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る5連5列型ポーラス
コンクリートカブル集合体の平面図である。
【図2】図1の集合体と曲面に載せた場合の各ポーラス
コンクリートカブルの折れ曲り状態を示す正面側面図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態に係るポーラスコンクリー
トカブル(単体は球状)集合体製造方法を示す型枠の正
面側面説明図である。
【図4】図3に示す型枠により製造されたポーラスコン
クリートカブル集合体を台上に積み上げた状態を示す正
面側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るポーラスコンクリー
トカブル集合体(単体は台形を逆さにした形)製造方法
を示す型枠の正面側面説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るポーラスコンクリー
トカブル集合体を河川に配置した状態を示す斜視図であ
る。
【図7】図6に示すポーラスコンクリートカブル集合体
を河川の岸に沿って連続配置した状態を示す岸側から見
た側面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C ポーラスコンクリートカブル
(PCC)集合体 2、2A PCC単体 3 ネット 4 結び目 5 ループ 6、9 下型枠 7、10 上型枠 8 台 11 フック GL 曲面(地面)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位のポーラスコンクリートカブルを複
    数配置し、1又は複数列の集合体から成るポーラスコン
    クリートカブル集合体であって、 前記集合体を地面上に配置したとき、各ポーラスコンク
    リートカブルの自重により各ポーラスコンクリートカブ
    ル間で折れ曲り、各ポーラスコンクリートカブルの底面
    が前記地面に密着するよう、相隣り合うポーラスコンク
    リートカブル間を相互に柔軟連結材で連結し、一体成型
    して成ることを特徴とするポーラスコンクリートカブル
    集合体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポーラスコンクリート
    カブル集合体であって、前記柔軟連結材は各ポーラスコ
    ンクリートカブルを挿通する一本の又は網状の柔軟連結
    材であり、該連結材の各ポーラスコンクリートカブルに
    対する挿通部分には、固定のための瘤状部が形成される
    ことを特徴とするポーラスコンクリートカブル集合体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポーラスコンクリート
    カブル集合体であって、前記柔軟連結材は、クレモナ、
    アラミド等耐蝕性のある高強度の樹脂製ロープで構成さ
    れることを特徴とするポーラスコンクリートカブル集合
    体。
  4. 【請求項4】 相隣り合うポーラスコンクリートカブル
    を相互に柔軟連結材で連結し、一体成型して成るポーラ
    スコンクリートカブル集合体であって、 前記ポーラスコンクリートカブルが球形である場合、上
    下型枠の接合面を、前記球形中心高さより僅か下位置に
    設定し、この高さ位置に各ポーラスコンクリートカブル
    を相互に結合する柔軟連結材を配置し、型枠内に接着ペ
    ースト塗りの粗骨材を投入し、前記接着ペーストの硬化
    後、下型枠を外した状態で前記上型枠で各ポーラスコン
    クリートカブルを支持して前記ポーラスコンクリートカ
    ブル集合体を台上に移し、次いで前記上型枠を平面内で
    分割して外し、前記台上に前記ポーラスコンクリートカ
    ブル集合体を載置できるようにしたことを特徴とするポ
    ーラスコンクリートカブル集合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 相隣り合うポーラスコンクリートカブル
    を相互に柔軟連結材で連結し、一体成型して成るポーラ
    スコンクリートカブル集合体の製造方法であって、 前記ポーラスコンクリートカブルが上下の一方向に対し
    拡張部分を有する場合、前記拡張部分を上側とし、下型
    枠を外した状態で上型枠で各ポーラスコンクリートカブ
    ル集合体を支持して前記ポーラスコンクリートカブル集
    合体を台上に移し、次いで前記上型枠を平面内で分割し
    て外し、前記台上に前記拡張部分が上位置となる状態で
    前記ポーラスコンクリートカブル集合体を載置するよう
    にしたことを特徴とするポーラスコンクリートカブル集
    合体の製造方法。
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