JPH0734033U

JPH0734033U - 擬石ブロック連結体及びそれに使用する単位擬石ブロック

Info

Publication number: JPH0734033U
Application number: JP6955093U
Authority: JP
Inventors: 邦雄進藤
Original assignee: 共和コンクリート工業株式会社
Priority date: 1993-12-01
Filing date: 1993-12-01
Publication date: 1995-06-23

Abstract

(57)【要約】【目的】河川、海岸、道路等の法面に敷設して護岸や
根固めとして使用する。【構成】適宜の形状で数種類の擬石１をコンクリート
によって形成し、それらの擬石１には水平状で交叉する
貫通孔２を設け、その擬石１を縦横に多数並列し、各擬
石１の貫通孔２には杆体３を挿通して一定の大きさと
し、端部の擬石１より連結用のフック６を突出した単位
擬石ブロック及びそれら単位擬石ブロックを連結金具７
で連結した擬石ブロック連結体である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、河川、海岸、道路の法面等に敷設して護岸や根固めあるいは法面保護材として使用する単位擬石ブロック及びその単位擬石ブロックによって構成した擬石ブロック連結体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年は、河川、海岸、道路の法面等や根固めにコンクリートブロック工法が多く行なわれるようになっている。しかしその工法はコンクリート面が強調されて景観が好ましくなかった。そこで最近は、本物の石や岩石が使用されるようになってきた。しかし、本物の石や岩石は段々と採取が難しくなってきているし、他面では自然環境を破壊することにもなるので、近年は、自然石に代って、一定の板状の表面に半球状の擬石、擬岩状の突起を設けたコンクリートブロックを敷設するものが施工されるようになった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし前記のようなブロックを敷設すると、ブロックの表面と法面の土とは不連続となり、植生をすることが難かしく、また、コンクリートの表面が露出し景観を損うなどの不都合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、前記の不都合を解消するために提案されたものであって、適宜の形状の数種類の擬石をコンクリートによって形成し、それらの擬石には水平状で交叉する貫通孔を設け、その擬石を縦横に多数並列し、各擬石の貫通孔には杆体を挿通し、その端部を屈曲して留めるか、あるいは、端部をナットにより固定して単位擬石ブロックを形成する。その単位擬石ブロックの多数を使用して法面を覆い、各単位擬石ブロックを互いに連結して擬石ブロック連結体を構成するものである。そのような単位擬石ブロックを多数使用して連結することにより、容易に法面を覆うことができ、擬石間には隙間が生じ、これに草木等の植物を植生して、コンクリートブロックの表面を被覆して自然の環境に近い風情を醸しだし環境を良好にするものである。

【０００５】

【実施例１】その実施例１を図面について説明する。１は、適宜の形状の擬石で、コンクリートによって数種類の形状のものが形成されている。２は、擬石１に水平状で縦横に設けられた貫通孔である。３は、杆体であって、平面的に縦横に並列された多数の擬石１の貫通孔２に挿通し、その端部を屈曲４して一定の大きさとした単位擬石ブロックである。６は隅角部より突出している連結用のフックである。

【０００６】

【実施例２】次に実施例２を図面について説明する。１は、適宜の形状の擬石で、コンクリートによって数種類の形状のものが形成されている。２は、擬石１に水平状で縦横に設けられた貫通孔である。３は杆体であって、平面的に縦横に並列された多数の擬石１の貫通孔２に挿通し、その杆体３の端部にナット５を螺合して固定した単位擬石ブロックである。６は、端部の擬石１の隅角部より突出している連結用のフックである。

【０００７】

【実施例３】実施例３は、実施例１，２の単位擬石ブロックの多数を法面８に敷設し、各単位擬石ブロックの端部より突出している連結用のフック６を連結用金具７あるいは溶接によって互いに連結して擬石ブロック連結体を構成したのである。９は草木等の植物である。

【０００８】

【作用】

本考案は前記のような構造であるので、これを施工するには、実施例１，２の単位擬石ブロックを河川、海岸、道路等の法面８に敷設し、単位擬石ブロックの隅角部より突出している連結用のフック６を互いに溶接するか、連結金具７によって連結し、ブロック間に土砂を充填し、これに草木等の植物９を植生して施工されるものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、多数の擬石１を並列して貫通孔２に鉄筋またはボルト等の杆体３を挿通して単位擬石ブロックを構成しているので、縦横に並列する擬石１の数を増加することにより、より大きい単位擬石ブロックを容易に構成できるし、また、擬石１の配列をかえることによつて、異なる模様の単位擬石ブロックを構成することができる。また、本考案は一定の大きさであるので、法面８に多数敷設し、連結用のフック６に連結金具７を取付けることにより、護岸や根固めあるいは法面保護を容易に迅速に施工することができるし、本考案の擬石ブロック連結体は自由に屈撓することができるので、法面８に良くなじむことができる。そして擬石１間は隙間ができるので、これに草木等の植物９を植生することができ、これが成長するとブロックの表面を植物９で覆うことになり、擬石のコンクリート面を覆い自然の環境を構成するし、植物９は法面８の土と一体化し強固な護岸や根固めあるいは法面保護等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１の単位擬石ブロックの斜視図

【図２】図１の縦断正面図

【図３】本考案の実施例２の単位擬石ブロックの斜視図

【図４】図３の縦断正面図

【図５】本考案の実施例３の擬石ブロック連結体の平面
図

【図６】図５の一部側面図

【図７】擬石の平面図

【図８】図７の縦断側面図

【図９】連結金具の斜視図

【図１０】本考案を護岸として法面に施工した状態の縦
断側面図

【図１１】本考案を根固めとして施工した状態の縦断側
面図である。

【符号の説明】

１擬石２貫通孔３杆体４屈曲５ナット６連結用のフック７連結金具８法面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】適宜の形状で数種類の擬石をコンクリー
トによって形成し、それらの擬石には水平状で交叉する
貫通孔を設け、その擬石を縦横に多数並列し、各擬石の
貫通孔には杆体を挿通して一定の大きさとし、端部の擬
石より連結用のフックを突出したことを特徴とした擬石
ブロック連結体に使用する単位擬石ブロック。
【請求項２】請求項１に記載された単位擬石ブロック
の多数を法面に敷設し、単位擬石ブロックの端部より突
出している連結用のフックを連結金具によって互いに結
合したことを特徴とした擬石ブロック連結体。