JP3136470B2 - 護岸用ブロック - Google Patents

護岸用ブロック

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JP3136470B2 JP08135969A JP13596996A JP3136470B2 JP 3136470 B2 JP3136470 B2 JP 3136470B2 JP 08135969 A JP08135969 A JP 08135969A JP 13596996 A JP13596996 A JP 13596996A JP 3136470 B2 JP3136470 B2 JP 3136470B2
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勝美 竹内
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共和コンクリート工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する分野】本発明は、河川、海岸、湖沼等の
法面の護岸に使用するブロックでブロック同志が如何な
る個所でも容易に連結できるようにしたことを特徴とし
た護岸用ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川、海岸、湖沼等の法面の保護にはコ
ンクリートブロックによって被覆する工法が多く行わ
れ、これらのブロックの連結については、ブロックの特
定個所に連結用のフックを埋設し、その連結用フックを
相互に連結用金具により、連結する方法がとられている
が、この場合は、ブロックを配列したとき、連結用フッ
クが互いに隣接するようなブロックの構成とする必要が
あり、ブロックを自由な方向に配置して連結することが
できなく、カーブ間の接合が難点とされていた。また、
近年では大型の護岸用張りブロックが用いられている
が、このような大型ブロックでは、カーブに合わせた異
型ブロックを用いたり、大型ブロックを切断して、まち
部を設け現場打ちコンクリートで対処しているが、この
ような方法では景観上好ましくないばかりか、生物の自
然棲息環境の破壊をもたらすことになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような現状か
ら、平面形状が円形あるいは多角形等の任意の形状であ
っても、ブロックが自由に連結することができ、カーブ
施工が容易となる連結方法と植生緑化機能の空間を創出
し、生物の棲息環境の造成を図ることができる多自然型
景観創出ブロックの開発が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】平面形状が円形あるい
は多角形等の任意の形状の本体の周囲から適当の間隔を
おいて、連結用フックを設ける護岸用ブロックにおい
て、該連結用フックは複数個あること、および各連結用
フックは無端の線条材からなり、その線条材の一部を本
体の内部に埋設して一体としたことにより、ブロックを
如何なる箇所でも容易に連結できるように護岸用ブロッ
クを構成する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施例と、この実施例と
技術的関連はあるものの、特許請求の範囲を構成しない
本発明の参考例とについて図面に基づいて説明する。
結用フックの構成の観点のみで見るなら、図6〜図11
は本発明の実施例に関わり、図4〜図5および図12〜
図14は本発明の参考例に関わり、図1〜図3および図
15〜図20は本発明の実施例、実施例の双方に共通す
る技術を示している。 図1乃至図3のブロックは、外形
が円形のものであって、1はブロックの本体であり、2
は本体1の中央に設けられた貫通孔であり、本例は三角
形であるが、これは円形でも多角形でもよいものであ
る。3は、ブロックの本体1の表面に設けられた擬石で
多数設けられている。4は、本体1の外周に一定の間隔
をあけて設けられた金属製の連結用フックであり、3個
に分割されている。そしてその両端は本体1の内部に埋
設されている。
【0006】本体1は、図1乃至図11のように円形の
みならず、図12,図13のように六角形、八角形等の
多角形、又は図14ような適宜な形状に形成する。
【0007】連結用フッック4は、本体1が円形の場合
は、図4、図5のように1個の円状のものでもよく、そ
の場合は、連結用フック4より適宜の間隔に突片5を突
出し、その端部を本体1の内部に埋設する。連結用フッ
ク4が円形の場合は、図6、図7のように2個、図8、
図9のように3個、図10、図11のように4個に、適
宜に分割してもよく、この場合、無端の線条材からなる
各連結用フックの端部は、夫々本体1の内部に埋設する
ものであり、これらは本発明の実施例をなす。
【0008】本体1を図12,図13のように多角形に
形成した場合は、連結用フック4を各辺ごとに突出し、
その端部を本体1の内部に埋設する。本体1を図14の
ような適宜な形状に形成した場合は、連結用フック4を
1個の円形に形成し、適宜の位置から、突片5を突出
し、その端部を本体1の内部に埋設する。
【0009】図15は、連結用金具6であって、U字状
杆の両端に螺旋部7があり、これに帯板8が挿通され、
螺旋部7にナット9が螺合しているものである。
【0010】本発明の実施例および参考例は前記のよう
な構造であるので、図14、図16乃至図19のように
配置し、隣接するブロックの本体1の連結用フック4,
4に、連結用金具6のU字状杆を挿通し、帯板8を嵌合
してナット9を螺合することを繰返して行い連結するも
のである。そしてブロック間の空間に植物10を植生す
るものである。
【0011】
【発明の効果】本発明は、ブロックの本体1の側面から
一定の間隔をあけてブロックの外周に沿う連結用フック
4を配設したことにより、ブロックを護岸面に敷設した
際に、これらの連結用フック4,4の接触点、又は連結
用フック4,4が連結用金具6を介して届く距離であれ
ば、適宜の位置で自由自在に連結することができ、施工
は極めて容易で迅速に行うことができ、直線のみならず
如何なるカーブ施工も容易に強固に連結でき、連結され
たブロックは屈撓性に富み法面によくなじむことができ
る。
【0012】また、ブロックの配列を変えることによ
り、単位あたりの重量を変化させることができるし、敷
設されたブロック間によつて形成された空間及び本体の
表面に設けられた貫通孔に、土や砂礫が充填され、これ
らの場所が植物の生育空間、生物の棲息空間となり、生
物にとって好適な環境を造成することができる。
【0013】また、ブロックの表面に擬石を形成するこ
とにより、自然石を配置したようになり、一種類の型枠
によって形成されたブロックでも方向性なく配置するこ
とができるので、種々な表面表情が演出され多様な景観
が創出され、ブロックの製作コストを軽減し工費を安価
にすることができるし、覆土の滑落防止にもなるもので
あるし、植物が生長して護岸面を覆うことにより自然の
環境をかもしだす等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本体が円形のブロックの斜視図
【図2】その平面図
【図3】その正面図
【図4】連結用フックを1個とした円形の本発明の参考
例のブロックの平面図
【図5】その正面図
【図6】連結用フックを2個に分割した円形の本発明の
実施例のブロックの平面図
【図7】その正面図
【図8】連結用フックを3個に分割した円形の本発明の
実施例のブロックの平面図
【図9】その正面図
【図10】連結用フックを4個に分割した円形の本発明
実施例のブロックの平面図
【図11】その正面図
【図12】本体を六角形とした本発明の参考例の連結用
フックを有するブロックの平面図
【図13】その正面図
【図14】本体を適宜の形状とした本発明の参考例の連
結用フックを有するブロックを連結した平面図
【図15】連結金具の斜視図
【図16】本体が円形のブロックの施工状態を示した平
面図
【図17】本体が円形のブロックの他の施工状態を示し
た平面図
【図18】本体が角形のブロックの施工状態を示した平
面図
【図19】本体が角形のブロックの他の施工状態を示し
た平面図
【図20】本体が円形のブロックのカーブ施工状態を示
した平面図
【図21】その側面図
【符号の説明】
1…本体 2…貫通孔 3…擬石 4…連結用フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が円形あるいは多角形等の任意
    の形状の本体の周囲から適当の間隔をおいて、連結用フ
    ックを設ける護岸用ブロックにおいて、該連結用フック
    は複数個あること、および各連結用フックは無端の線条
    材からなり、その線条材の一部を本体の内部に埋設して
    一体としたことにより、ブロックを如何なる箇所でも容
    易に連結できようにしたことを特徴とした護岸用ブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 本体の表面に多数の擬石を一体に形成し
    たことを特徴とした請求項1に記載の護岸用ブロック。
  3. 【請求項3】 本体の表面に設けた多数の擬石間に、表
    面から裏面に連通する1個ないし数個の貫通孔を設けた
    ことを特徴とした請求項2に記載の護岸用ブロック。
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