JP2002315542A - 生海苔から紐等を分離除去する方法及び装置 - Google Patents

生海苔から紐等を分離除去する方法及び装置

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JP2002315542A JP2001126351A JP2001126351A JP2002315542A JP 2002315542 A JP2002315542 A JP 2002315542A JP 2001126351 A JP2001126351 A JP 2001126351A JP 2001126351 A JP2001126351 A JP 2001126351A JP 2002315542 A JP2002315542 A JP 2002315542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、混合液から紐等を分離除去する
ことを目的としたものである。 【解決手段】 この発明は、生海苔と水との混合液を分
離槽内へ給送し、前記混合液を撹拌して紐等と、生海苔
との分離を促進させると共に、前記混合液を分離隙間か
ら吸引通過させて、該分離隙間より大きい物を分離し、
前記分離隙間の目詰まりを防止することを特徴とした生
海苔から紐等を分離除去する方法により目的を達成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生海苔と水(例
えば海水)との混合液から、紐その他比較的細長い物
(紐等)を分離除去することを目的とした生海苔から紐
等を分離除去する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来生海苔と水との混合液から異物を除
去する装置としては色々の構成が提案されている。出願
人は、先に固定盤の環状溝と、回転盤の環状突条とによ
って、環状の微隙間を形成し、該隙間により生海苔と異
物とを分離する装置を提案し、その実施機は広く使用さ
れ、好評を博している(特許第3061181号)。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】前記各種構成の異
物除去装置には、一長一短がある。出願人が先に提案し
た発明は、異物除去能力が大きく、全国各地で好評を得
ており、細小の異物も洩れなく除去できる反面、比較的
大きい異物を手軽に分離除去する点で、装置が高精度す
ぎると言われている。
【0004】そこで、比較的大型異物(例えば紐、線な
どで直径1mm以上、長さ1cm以上)を能率よく除去
する異物除去機(荒ゴミ取り)が要請される地域もあり
(生産地による特性)、この発明は前記要望を満たすべ
く発明されたものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】この発明は、生海苔と水と
の混合液を小隙間から吸引通過させることにより、円滑
容易に紐等を除去することができる。従来の異物分離機
においては、隙間を0.15〜0.3mm程度にする点
で若干劣ることは否定できなかった。
【0006】然し乍ら、ロープ、網糸、綱などのいわゆ
る紐等は、もっと広い隙間(例えば1.5〜3mm)程
度で、ほぼ分離除去できるので、産地によっては荒ゴミ
取りとして重用されることが判明した。従って、前記混
合液の状況によって異なるけれども、比較的紐等が多い
場合には、荒ゴミを除去してほぼ目的を達成する場合
と、荒ゴミの除去と、更に従来の微細ゴミを除去する方
が結果的に高能率化が図れる場合もある。
【0007】そこで、この発明は、前記荒ゴミ除去の方
法と装置を提案し、実験の結果好評を得たのである。
【0008】即ち方法の発明は、生海苔と水との混合液
を分離槽内へ給送し、前記混合液を撹拌して紐等と、生
海苔との分離を促進させると共に、前記混合液を分離隙
間から吸引通過させて、該分離隙間より大きい物を分離
し、前記分離隙間の目詰まりを防止することを特徴とし
た生海苔から紐等を分離除去する方法である。また、分
離隙間の目詰まりを防止するには、前記分離隙間に清掃
片を通過させるものであり、撹拌は、放射状の撹拌羽根
を取り付けた回転筒を回転して行うものである。
【0009】次に装置の発明は、分離槽に生海苔と水と
の混合液の給送手段と、吸引排出手段と、撹拌手段を設
け、前記混合液の給送手段と吸引排出手段との間に分離
手段を介装すると共に、該分離手段に清掃手段を付設し
たことを特徴とする生海苔から紐等を分離除去する装置
であり、有底分離槽の上部に同心円状に分離隙間を設け
た分離板を設置すると共に、中央部へ同心状に回転筒を
架設し、該回転筒の外壁へ撹拌羽根を放射状に突設し、
前記分離槽の側壁へ生海苔と水の混合液送入口を設ける
と共に、洗浄水送入口を設け、前記底板へ排水口を設
け、前記分離板の上方は、逆漏斗状蓋で覆い、該逆漏斗
状蓋の上部に吸引口を設け、前記回転筒の上端部へ、前
記分離間隙の清掃手段を固定したことを特徴とする生海
苔から紐等を分離除去する装置である。また、吸引排出
手段は、分離手段の一側を漏斗蓋で被覆し、前記漏斗蓋
の中央部の吸引口をポンプの吸入口に連結したものであ
り、撹拌手段は、分離槽と同心状に設けた回転筒の外壁
に、その中心軸と平行して、撹拌羽根を放射状に突設し
たものである。更に、分離手段は、分離槽の下流側に設
けた塞板に、分離槽と同心状に設けた分離間隙としたも
のであり、清掃手段は、回転筒の分離隙間側へ、分離隙
間を清掃する清掃片を固定したものである。
【0010】前記発明における分離槽は、縦型であっ
て、下方から混合液を給送し、上方から排出させるのが
一般的であるが、前記の逆に上方から給送し、下方から
排出することもできるし、横型にすることを妨げない。
【0011】この発明の隙間の大きさは、特別の規制は
ないが、1〜3mmが普通であり、1.5〜2.0mm
が好ましい。
【0012】この発明における環状隙間は、例えばステ
ンレス板へ環状に穿設するが、その数は、2〜3条が普
通である。然し乍ら、1条であっても、4条であっても
特に不都合のことはなく、専ら能率及び効率を勘案して
定める。
【0013】この発明における清掃片は、例えばステン
レスの屈曲片であって、環状隙間に挿入して摺接回転
し、生海苔はもとより紐等による目詰まりを防止する作
用効果があり、紐等を切断したり、取り除いたりして分
離能率を向上させる効果がある。直径対称的に設置すれ
ば十分であるが、例えば3条の環状隙間がある場合に、
清掃片は120度又は180度間隔に設置することがで
きる。
【0014】この発明における撹拌羽根は、矩形板を回
転筒の全長に亘って縦設し、その外端縁を若干(120
度〜150度)屈曲させることが好ましい。尤も矩形板
に代えて棒を用いることもある。
【0015】前記環状隙間は、円形板(中央を若干打ち
抜く)へ複数の環状溝を同心状に穿設したものである
が、前記円形板の材質について特別の要求はないが、ス
テンレススチール又は砲金が一般的で、要は比較的狭い
環状溝を設け易く、かつ耐久性があれば良いと思料す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明は、生海苔と水との混合
液を、分離隙間を一方から他方へ通過させ、分離隙間よ
り大きい紐等と、小さい生海苔を分離し、混入している
紐等を分離除去したものである。
【0017】この発明の装置は、有底分離槽の上部に分
離隙間を有する分離板を設置すると共に、前記分離槽の
中心部へ回転筒を架設し、回転筒の外壁に撹拌羽根を放
射状に突設し、前記分離槽の下側部へ混合液の送入口を
設け、底板へ排出口を設け、前記分離槽の上側部へ洗浄
水送入口を設け、前記分離板の上方に逆漏斗状蓋を被冠
してその中央部に吸引口を設けた生海苔から紐等を分離
除去する装置である。
【0018】前記撹拌羽根には紐等がからみつくことが
あるが、放射状に突設してある為に洗浄水を掛けるのみ
で容易に外れ、排出口から排出される。
【0019】
【実施例1】この発明の方法の実施例を図1について説
明する。生海苔と海水との混合液を分離槽に給送し、回
転筒を回転すると、混合液中の紐等は撹拌羽根などにま
つわりついて分離され、生海苔と海水との混合液中、生
海苔などのように隙間(1〜3mm)より小さい物のみ
海水と共に隙間を通過し、次工程へ送られる。一方分離
された紐等が分離槽内に溜まると、適宜間隔(例えば2
0〜40分毎)に、混合液の給送を中断し、分離槽内へ
洗浄水を給送して、内部を洗浄し、紐等を排出する。
【0020】この場合に、減圧吸引も中止するので、洗
浄水は、分離槽内の紐等を洗い流すので、排水口から外
界へ排出することができる。通常は、洗浄水で紐等は洗
い流すことができるが、紐等が回転筒に強くまきついた
り、その他の原因で、洗浄水の水圧のみでは分離できな
いときには、蓋を開いて洗浄槽内の紐等を手で取り出す
ことになる。
【0021】実験の結果によれば、通常紐等の洗浄は2
0〜40分毎に行えば、十分目的を達成できるが、紐等
が詰まるのは1日〜2日の連続作業時に発生するので、
平均的には1日に1回の作業終了時の分解清掃で十分間
に合うことになる。
【0022】
【実施例2】この発明の装置の実施例を図2、3、4に
ついて説明する。この発明は、円筒状の分離槽1の上部
にボス2から放射状リブ3、3を等間隔に設け、該リブ
3、3の下面へ分離板4を固定して、前記分離槽1の上
部を塞ぐ。
【0023】前記分離板4には、回転軸5と同心円状に
2本の環状溝6、6を穿設する。該環状溝6、6は、幅
1.5mm〜2mmの隙間を構成している。
【0024】前記回転軸5には、回転筒7が同心的に固
定され、回転筒7の外壁には、直径対称的に撹拌羽根
8、8が放射状に突設され、各撹拌羽根8、8の外縁8
aは若干屈曲してある。
【0025】前記分離槽1の下部側壁には、混合液を送
入する為にバルブ9a付の給送パイプ9が開口し、ホー
ス10が連結してある。また分離槽1の上部側壁には、
洗浄水の給送口11が開口し、ホース12が連結してあ
る。また分離槽1の底板13に排出口14が開口し、バ
ルブ15a付の排出パイプ15が連結してある。前記分
離板4の上方には、逆漏斗状の蓋16が気密に被冠固定
され、蓋16の中央部に混合液の排出パイプ17が連結
され、排出パイプ17は吸引ポンプ(図示してない)の
吸引口に連結してある。前記回転筒7の上端部には頂板
18が固定してあり、該頂板18に直径的に固定した固
定板19には、前記環状溝6、6に挿入できる清掃片2
0、20が固定してある。
【0026】前記回転軸5の下端はハンドル21と連結
され、ハンドル21の回転によって前記回転筒7の頂板
18を前記分離板4の下面へ当接し、頂板18の上面が
分離板4の下面と摺接回転できるようにしてある。図中
32は覗き窓、33はモータ、34はギヤーボックス、
35は締付具、36は送気パイプである。前記におい
て、ハンドル21を右又は左に回転すると、軸5は矢示
37、38のように上下することができる。
【0027】前記実施例において、給送口9から矢示2
2のように混合液を給送すると共に、回転軸5を回転す
ると(例えば20〜50rpm)、回転筒7も同方向へ
回転するので(図4中矢示28)、撹拌板8も同方向へ
回転し、混同液を矢示29、29の方向へ分散させる。
一方吸引ポンプを始動すると、混合液は、矢示23、2
4のように吸引されるので、分離槽1内の混合液は撹拌
されつつ、吸引されて分離板4の環状溝6、6を通過
し、紐等を分離することができる。この場合に、紐30
等は撹拌羽根8、8などにまつわりついているので、適
宜時間毎(例えば30分毎)にポンプを駆動し、洗浄水
を矢示25の方向へ供給すると、洗浄水は矢示26、2
7のように移動し、紐等を洗除して分離槽1の底板13
上へ集め、排水と紐等の混合液として矢示31のように
排出される。
【0028】前記回転筒の回転につれて清掃片20が環
状溝6内を清掃するので、目詰まりを生じるおそれはな
い。前記清掃片20は、環状溝6内を摺接して目詰まり
を解消するのみならず、環状溝6に引掛っている海苔な
ども切断して目詰まりを未然に防止する。前記実施例に
おいては、環状溝6を2条にしたが、1条でも2条以上
でも使用することができる。
【0029】
【発明の効果】この発明は、比較的広い環状溝(隙間)
を介して生海苔と水との混合液から紐等を効率よく能率
的に分離除去できる効果がある。また連続運転しても目
詰まりを生じるおそれがなく、からみついた紐等を自動
的に、かつ素早く排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のブロック図。
【図2】同じく実施装置の一部を省略した断面図。
【図3】同じく一部を省略した斜視図。
【図4】同じく蓋を外し、一部を省略した平面図。
【図5】(a)同じく回転筒の平面図。 (b)同じく清掃片の状態を示す一部拡大断面図。
【符号の説明】
1 分離槽 2 ボス 3 リブ 4 分離板 5 回転軸 6 環状溝 7 回転筒 8 撹拌羽根 9 給送パイプ 10、12、15 ホース 11 供給口 13 底板 14 排出口 16 蓋 17 排出パイプ 18 頂板 19 固定板 20 清掃片 21 ハンドル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生海苔と水との混合液を分離槽内へ給送
    し、前記混合液を撹拌して紐等と、生海苔との分離を促
    進させると共に、前記混合液を分離隙間から吸引通過さ
    せて、該分離隙間より大きい物を分離し、前記分離隙間
    の目詰まりを防止することを特徴とした生海苔から紐等
    を分離除去する方法。
  2. 【請求項2】 分離隙間の目詰まりを防止するには、前
    記分離隙間に清掃片を通過させることを特徴とした請求
    項1記載の生海苔から紐等を分離除去する方法。
  3. 【請求項3】 撹拌は、放射状の撹拌羽根を取り付けた
    回転筒を回転して行うことを特徴とした請求項1記載の
    生海苔から紐等を分離除去する方法。
  4. 【請求項4】 分離槽に生海苔と水との混合液の給送手
    段と、吸引排出手段と、撹拌手段を設け、前記混合液の
    給送手段と吸引排出手段との間に分離手段を介装すると
    共に、該分離手段に清掃手段を付設したことを特徴とす
    る生海苔から紐等を分離除去する装置。
  5. 【請求項5】 有底分離槽の上部に同心円状に分離隙間
    を設けた分離板を設置すると共に、中央部へ同心状に回
    転筒を架設し、該回転筒の外壁へ撹拌羽根を放射状に突
    設し、前記分離槽の側壁へ生海苔と水の混合液送入口を
    設けると共に、洗浄水送入口を設け、前記底板へ排水口
    を設け、前記分離板の上方は、逆漏斗状蓋で覆い、該逆
    漏斗状蓋の上部に吸引口を設け、前記回転筒の上端部
    へ、前記分離間隙の清掃手段を固定したことを特徴とす
    る生海苔から紐等を分離除去する装置。
  6. 【請求項6】 吸引排出手段は、分離手段の一側を漏斗
    蓋で被覆し、前記漏斗蓋の中央部の吸引口をポンプの吸
    入口に連結したことを特徴とする請求項4記載の生海苔
    から紐等を分離除去する装置。
  7. 【請求項7】 撹拌手段は、分離槽と同心状に設けた回
    転筒の外壁に、その中心軸と平行して、撹拌羽根を放射
    状に突設したことを特徴とする請求項4記載の生海苔か
    ら紐等を分離除去する装置。
  8. 【請求項8】 分離手段は、分離槽の下流側に設けた塞
    板に、分離槽と同心状に設けた分離間隙としたことを特
    徴とする請求項4記載の生海苔から紐等を分離除去する
    装置。
  9. 【請求項9】 清掃手段は、回転筒の分離隙間側へ、分
    離隙間を清掃する清掃片を固定したことを特徴とする請
    求項4記載の生海苔から紐等を分離除去する装置。
JP2001126351A 2001-04-24 2001-04-24 生海苔から細長い異物を分離除去する方法及び装置 Expired - Lifetime JP3896566B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008141971A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Fulta Electric Machinery Co Ltd 生海苔混合液の粗異物を分離及び/又は除去する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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