JP2002313872A - 基板搬送手段のティーチング方法 - Google Patents
基板搬送手段のティーチング方法Info
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- JP2002313872A JP2002313872A JP2001117190A JP2001117190A JP2002313872A JP 2002313872 A JP2002313872 A JP 2002313872A JP 2001117190 A JP2001117190 A JP 2001117190A JP 2001117190 A JP2001117190 A JP 2001117190A JP 2002313872 A JP2002313872 A JP 2002313872A
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Abstract
とを備えた基板搬送手段2と処理ユニットとの位置調整
を行うにあたり、1枚のティーチング用ウエハを用いて
前記位置調整を行うこと。 【解決手段】 先ず基板搬送手段の第1のアーム41に
第1の大きさのウエハと同じ大きさのティーチング用ウ
エハ6を載置して位置調整を行い、このときの位置デー
タを基板搬送手段の制御部に記憶させる。次いで基板搬
送手段の第2のアーム42に、前記ティーチング用ウエ
ハ6を、第2のアーム42に第2の大きさのウエハを載
置したときのこのウエハの中央位置と当該ティーチング
用ウエハ6の中央位置とを揃えた状態で位置決めして保
持するティーチング用治具62を取り付け、この後この
ティーチング用治具62に前記ティーチング用ウエハ6
を載置して位置調整を行なう。
Description
ハやLCD基板(液晶ディスプレイ用ガラス基板)など
の基板に例えばデバイスの保護膜用の塗布液を塗布する
処理ユニットと、この処理ユニットに基板を搬送する基
板搬送手段との間で、基板搬送手段の動作を制御部に覚
えさせるティーチングを行う技術に関する。
などの基板上にポリイミド膜を半導体デバイスの保護膜
や層間絶縁膜として形成する処理がある。この形成手法
としては、例えばポリイミドを溶剤に溶かした塗布液を
ウエハのほぼ中央に吐出し、ウエハを回転させて前記塗
布液を遠心力により拡散させ、こうしてウエハ表面全体
に塗布液を塗布した後、ウエハを加熱して溶剤を揮発さ
せ、次いでウエハを冷却する方法が知られている。
ループットの向上を図るために、例えばウエハに塗布液
を塗布する塗布ユニットやウエハを加熱する加熱ユニッ
ト、ウエハを冷却する冷却ユニット等を複数備えると共
に、これらのユニットの間でウエハの搬送を行う搬送ア
ームを備えた基板処理装置にて実施されており、前記搬
送アームとしては例えば3枚のアームを備えたものが用
いられている。この際前記3枚のアームは例えば12イ
ンチサイズ(300mmサイズ)のウエハを処理する場
合、例えば一番上が300.3mmサイズの第1のアー
ム、下の2枚が304mmサイズの第2のアームとして
構成されている。
が用いられる理由は、次の通りである。つまりウエハに
塗布液を塗布する塗布ユニットでは、塗布液を遠心力に
より拡散させて塗布しているので、塗布液を均一に塗布
するためにはウエハを保持すると共に回転させる載置部
の中心と、ウエハの中心とを位置合わせした状態でウエ
ハを載置部に載置する必要がある。
ティーチングと呼ばれる各ユニットの載置部と載置部に
搬送するウエハとの中心の位置合わせ工程を予め行って
いて、ティーチングで用いたウエハと同じサイズのウエ
ハを搬送する場合であれば、アームが自動的に中心位置
を合わせた状態でウエハを載置部に載置するようになっ
ている。
イズのアームであるが、これは300.3mmサイズの
ウエハを載置したときに、ウエハの周縁が実質遊びを持
たずにガイドされて安定した状態となって、中心位置が
一定になる大きさということであって、300.3mm
サイズと大きさが異なれば中心位置がずれてきてしま
う。
うことも、これは304mmサイズのウエハを載置した
ときに、ウエハの周縁が実質遊びを持たずにガイドされ
て安定した状態となって、中心位置が一定になる大きさ
ということである。
2mmサイズであるので、第1のアームにより塗布ユニ
ットに搬送すれば、ウエハを常にほぼ中心の位置が合っ
た状態で載置部に載置することになり、均一性の高い塗
布処理を行うことができる。
ミド膜がウエハの周縁領域まで形成されているので、例
えばレジスト液を塗布する場合のような周縁領域に形成
されたレジスト液を除去するサイドリンス工程は行われ
ない。このため例えば第1のアームを用いて次工程まで
搬送すると、ウエハ周縁領域とアームとの隙間がほとん
どないため、アームにポリイミド膜が付着してしまう場
合がある。ポリイミドが付着すると、例えば加熱工程に
て昇温されたウエハを冷却工程に搬送しようとしたと
き、付着したポリイミドがウエハからの熱で軟化して再
びウエハに付着し、これによりウエハとアームとがポリ
イミドでくっついた状態となって、ウエハがアームから
離れにくくなり、搬送エラーを引き起こす一因となって
しまう。そこでポリイミド膜を形成した後は、ウエハ周
縁領域とアームとの間にある程度の隙間が形成される大
きさの第2のアームを用いて次工程まで搬送するように
し、アームへのポリイミドの付着を抑えている。
ングと呼ばれる工程は、中央にカメラを備えたカメラ付
きのティーチング用ウエハを用いて載置部と載置部に搬
送するウエハとの中心の位置合わせを行うものである
が、ティーチングを自動的に行うようにするには、アー
ムにウエハを載置したときに常にウエハの中心位置が一
定になる必要がある。このためティーチング用ウエハは
ウエハの周縁部が実質遊びを持たずにガイドされるよう
に、第1のアームには300.3mmサイズのティーチ
ング用ウエハ、第2のアームには304mmサイズのテ
ィーチング用ウエハが要求される。
り高価であり、2種類のサイズのティーチング用ウエハ
を用意しなければならないとすると、コスト高を招く。
一方1つのサイズのティーチング用ウエハでサイズの異
なるアームのティーチングを行うようにすると、サイズ
の合わないティーチング用ウエハを用いる場合には、オ
ペレータがティーチング毎に、アームにウエハを載置し
たときにウエハの中心位置がアームのガイドで規定され
る輪郭の中心と一致するように位置合わせ作業を行なわ
なければならない他、一旦中心合わせを行ったウエハが
ずれないように作業を行なうことが要求され、ティーチ
ング作業が煩雑になってしまう。
たものであり、その目的は第1の大きさと第2の大きさ
のアームを備えた基板搬送手段の動作を制御部に覚えさ
せるティーチングと呼ばれる位置調整作業を行うにあた
り、1種類のサイズのティーチング用の基板を用いて容
易にティーチング作業を行うことができる技術を提供す
ることにある。
ティーチング方法は、基板の周縁をガイドした状態で基
板をほぼ水平に保持する第1のアームと、この第1のア
ームよりも遊び量が大きい遊びを持って前記基板と同一
サイズの基板の周縁をガイドした状態で基板をほぼ水平
に保持する第2のアームとを、備えた基板搬送手段の動
作を制御部に覚えさせるティーチングを行う方法におい
て、前記第1のアーム及び第2のアームのうちの一方の
アームに、当該一方のアームのガイドで規定される輪郭
の中心と中心位置が一致するサイズに作られたティーチ
ング用の基板を、当該一方のアームに保持させてこの一
方のアームのティーチングを行う工程と、前記ティーチ
ング用の基板の周縁が実質遊びを持たずにガイドされる
ように作られた基板治具を、前記第1のアーム及び第2
のアームのうちの他方のアームに、当該基板治具により
規定されるティーチング用の基板の中心と当該他方のア
ームのガイドで規定される輪郭の中心とが一致するよう
に取り付ける工程と、前記基板治具にティーチング用の
基板を保持させて前記他方のアームのティーチングを行
う工程と、を含むことを特徴とする。
のアームの大きさが異なる場合であっても、第1及び第
2のアームのうちの他方のアームに基板治具を取り付け
ることにより、第1及び第2のアームのうちの一方のア
ームに合わせたサイズのティーチング用の基板を前記他
方のアームに中央位置をほぼ揃えた状態で載置すること
ができる。このため高価なティーチング用の基板が1枚
で済み、経済的に有利となる。
布膜形成装置について説明する。先ずこの装置の全体構
成について図1,図2を参照しながら簡単に説明する。
図中11はカセットステーションであり、例えば25枚
のウエハWを収納したカセットCを載置するカセット載
置部12と、載置されたカセットCとの間でウエハWの
受け渡しを行うための受け渡しアーム13とが設けられ
ている。この受け渡しアーム13の奥側には筐体14に
て周囲を囲まれる処理部S1が接続されている。処理部
S1の中央には基板搬送手段2が設けられており、これ
を取り囲むように例えば奥を見て右側には複数の塗布ユ
ニット15が、左側、手前側、奥側には加熱・冷却系の
ユニット等を多段に積み重ねた棚ユニットU1,U2,
U3が夫々配置されている。
ット15の前処理及び後処理を行うための処理ユニット
などを各種組み合わせて構成されるものであり、その組
み合わせは例えば図3に示すように、ウエハWを加熱
(ベーク)する第1の加熱ユニット16、第2の加熱ユ
ニット17、ウエハWを冷却する冷却ユニット18等が
含まれる。なお棚ユニットU2,U3については、ウエ
ハWを受け渡すための受け渡し台を備えた受け渡しユニ
ット29も組み込まれる。ここで前記第1及び第2の加
熱ユニット16,17は、ウエハWを所定温度に調整さ
れた加熱プレート上に所定時間載置するように構成さ
れ、冷却ユニット18はウエハWを所定温度に調整され
た冷却プレート上に所定時間載置するように構成されて
いる。また、前記基板搬送手段2は例えば昇降及び前後
に移動自在で且つ鉛直軸周りに回転自在に構成されてお
り、塗布ユニット15及び棚ユニットU1,U2,U3
を構成する各ユニット間でウエハWの受け渡しを行うこ
とが可能となっている。
明を行う。31は基板保持部であるスピンチャックであ
り、真空吸着によりウエハWを水平に保持するように構
成されている。このスピンチャック31はモータ及び昇
降部を含む駆動部32により鉛直軸周りに回転でき、且
つ昇降できるようになっている。またスピンチャック3
1の周囲にはウエハWからスピンチャック31に跨る側
方部分を囲い、且つ下方側全周に亘って凹部が形成され
た液受けカップ33が設けられ、当該液受けカップ33
の底面には排気管34及びドレイン管35が接続されて
いる。液受けカップ33の上方側に塗布液供給ノズル3
6が設けられており、このノズル36はウエハWの中央
部上方と前記液受けカップ33の外側との間で移動でき
るように構成されている。
おいては、前記基板搬送手段2によりウエハWが搬入さ
れてスピンチャック31に受け渡される。そしてノズル
36からウエハWの中央部に塗布液であるポリイミド液
を供給すると共にスピンチャック31を回転させるとポ
リイミド液はその遠心力によりウエハWの径方向に広が
ってウエハW表面にポリイミド液の液膜が形成される。
と、この基板搬送手段2は図4に示すように、ウエハW
を保持する複数例えば3本のアーム4(41,42a,
42b)と、このアーム4を進退自在に支持する基台2
2と、この基台22を昇降自在に支持する一対の案内レ
ール23(23a,23b)と、これら案内レール23
の上端及び下端を夫々連結する連結部材24(24a,
24b)と、案内レール23及び連結部材24よりなる
枠体を鉛直軸回りに回転自在に駆動するために案内レー
ル23下端の連結部材24bに一体的に取り付けられた
回転駆動部25と、案内レール23上端の連結部材24
aに設けられた回転軸部26と、を備えている。
るように3段構成になっており、1番上の上段アーム4
1は第1の大きさのウエハW1の周縁を遊びを持ってガ
イドする大きさに設定され、上段アーム41の下側の中
段アーム42a及び最下段の下段アーム42bは、前記
第1のアーム41よりも遊び量が大きい遊びを持って第
1の大きさのウエハW1の周縁をガイドする大きさに設
定されている。この例では上段アーム41が第1のアー
ムに相当し、中段アーム42a及び下段アーム42bが
第2のアームに相当する。
方向に独立してスライド移動し得るようになっており、
これらアーム4の進退移動は図示しない第1の駆動手段
により駆動制御されるように構成され、また基台22の
昇降移動は図示しない第2の駆動手段により駆動制御さ
れるように構成される。これら第1及び第2の駆動手
段、案内レール23、回転駆動部25はアーム4を鉛直
軸回りに回転自在かつ昇降自在かつ進退自在に駆動する
駆動機構27を構成しており、この駆動機構27の駆動
動作は制御部28により制御されるようになっている。
ついて図5に基づいて説明する。図中43は、例えば先
端部の一部が切欠された環状に形成された支持枠であ
り、この支持枠43の内側部には、ウエハを安定に支持
するために、ウエハの周縁部に係合してガイドする複数
例えば3個の支持片44が設けられている。これら各支
持片44は、図5(b)に示すように内側に向けて下が
るように傾斜面45が設けられており、この傾斜面45
に沿ってウエハを滑り落とし込ませることで、このウエ
ハの周縁を遊びを持ってガイドした状態で保持されるこ
とになる。
した状態で保持するとは、ウエハのずれを抑えて、アー
ムのガイドで規定される輪郭の中心と当該アームで保持
されるウエハの中心とが合うように位置決めされた状態
でウエハが保持されることをいう。つまりこの例では、
第1のアーム41は第1の大きさのウエハW1例えば最
小基板径299.8mm〜300.2mmサイズのウエ
ハW1を、ウエハの周縁を遊びを持ってガイドした状態
で常に中央位置が揃うように支持することになる。
及び下段アーム42b)は、図6に示すように、前記第
1のアーム41よりも遊び量が大きい遊びを持って第1
の大きさのウエハW1をガイドするように、第1の大き
さよりも大きい第2の大きさのウエハW2の周縁部(輪
郭)の一部に係合するような円弧50を先端側に備える
アーム本体51と、このアーム本体51の前記円弧50
の両端から先端側に伸び出す2本のフォーク部52と、
を備えている。前記2本のフォーク部52の先端側と基
端側には、第2の大きさのウエハW2の周縁領域の裏面
側を支持する突部53(53a,53b,53c,53
d)が夫々設けられており、前記各フォーク部52のほ
ぼ中央部には、ウエハの裏面側の周縁領域よりも内方側
の位置を吸着して当該ウエハを保持するための吸着部材
をなす吸着パッド54が設けられている。
載置される最小基板径のウエハの裏面側を吸着できる位
置にフォーク部材42に設けられ、例えば第2の大きさ
例えばこの例では304mmのウエハを保持する場合に
周縁部から28mm〜30mm内方側の位置を吸着する
ようになっている。このような吸着パッド54は例えば
図7の断面図に示すように、例えば横断面形状が円形の
シリコンゴム、ブチルゴム、テフロン(登録商標)ゴム
等の弾性体より構成され、これにより高さ方向が変位可
能なパッド体55を備えている。フォーク部52のパッ
ド体55の下面に対する領域はその他の領域より一段低
くなっており、ここにパッド体55の下部側が入り込む
ようになっていて、パッド体55は周縁領域の例えば2
カ所の位置で固定部材55aによりフォーク部52に固
定されている。
mm〜30mm程度に形成されており、そのほぼ中央に
は口径2mm〜3mm程度の大きさの吸引孔56が設け
られている。一方フォーク部52には吸引孔56と連通
するように吸引路57が形成されており、この吸引路5
7はフォーク部52及びアーム本体51の内部を通って
吸引手段58に接続されている。図中Vは吸引路58の
開閉バルブである。またパッド体55の下面とフォーク
部52とは吸引路58の近傍にてシール部材であるOリ
ング59により気密に接合されている。
対しては、第2の大きさ(304mmサイズ)のウエハ
W2は、円弧50にウエハW2の周縁部が接するように
ガイドされて4つの突部53上に載置され、これにより
304mmサイズのウエハW2が載置されたときに、ウ
エハW2の中心が第2のアーム42のガイドで規定され
る輪郭の中心と一致するように、ウエハのずれを抑えて
常に中央位置が一定した状態で支持されることになる。
小さい例えば第1の大きさ(300.3mmサイズ)の
ウエハW1を載置するときには、4つの突部53よりも
内側に位置するもののウエハW1の裏面側が吸着パッド
55の吸引孔56を塞ぐように載置されるので、この吸
着パッド55の吸着力により、ウエハW1は第1のアー
ムよりも遊び量が大きい遊びを持ってガイドした状態で
保持され、これによりウエハW1の周縁部はウエハW1
のずれや搬送中のがたつきが抑えられる。この際パッド
体55の高さは、ウエハW1を吸着保持して高さ方向が
変位したときであっても固定部材56より大きくなり、
突部53よりは小さくなるように設定されている(図7
(b)参照)。
のウエハW1を保持する場合には、ウエハW1をフォー
ク部52の所定の位置に搭載した後、開閉バルブVを開
いて吸着パッド55によりウエハWを吸着保持する。一
方第2のアーム52から加熱ユニット16,17等の基
板保持部にウエハW1を受け渡す場合には、開閉バルブ
Vを閉じて、ウエハW1の吸着を解除してから、ウエハ
Wの受け渡しを行う。この際の第1及び第2のアームの
動作や開閉バルブVの開閉は制御部によりコントロール
されるようになっている。
れについて簡単に説明する。先ずカセットCがカセット
ステーション11に搬入されると、受け渡しアーム13
により例えば第1の大きさのウエハW1が取り出され
る。そしてウエハW1は受け渡しアーム13から棚ユニ
ットU2中の受け渡しユニット18を介して基板搬送手
段2の第1のアーム41へと受け渡され、塗布ユニット
15内に搬入される。塗布ユニット15内に搬入された
ウエハW1は、第1のアーム52によりスピンチャック
31にスピンチャック31とウエハW1との中央位置を
ほぼ合わせた状態で載置され、スピンチャック31にウ
エハW1が吸着保持された状態で既述のように所定のポ
リイミド液の塗布処理が行われる。
ハW1は、基板搬送手段2の第2のアーム42に受け取
られて第1の加熱ユニット16へ搬送され、ここで所定
温度例えば150℃で所定時間加熱された後、再び基板
搬送手段2の第2のアーム42に受け取られて第2の加
熱ユニット17へ搬送され、ここで所定温度例えば35
0℃で所定時間加熱される。
の溶剤が揮発されて、ポリイミド膜が固化されたウエハ
W1は、基板搬送手段2の第2のアーム42に受け取ら
れて冷却ユニット18へ搬送され、ここでウエハWは所
定温度で所定時間冷却される。この後ウエハWは、例え
ば基板搬送手段2の第2アーム42によりカセットステ
ーション11の元のカセットC内に戻される。なおウエ
ハW1が第2のアーム42にて搬送されるときには、吸
着パッド55によりウエハW1裏面側を吸着した状態で
搬送される。
続いてこのティーチング手法について説明する。先ずテ
ィーチングについて説明すると、これは各処理ユニット
の基板載置位置の中心と基板の中心とを一致させるため
に行われる調整であり、基板搬送手段2の動作を制御部
28に覚えさせることをいい、例えば塗布ユニット15
や加熱ユニット16等のウエハWが搬送される処理ユニ
ットの基板保持部の中心位置と、基板搬送手段2の第1
及び第2のアーム41,42との位置合わせを行い、位
置合わせしたときの情報を基板搬送手段2の駆動操作を
制御する制御部28に記憶させることにより行われる。
えば図8に示すように、中央に撮像手段であるCCDカ
メラ61を備えたティーチング用の基板をなすティーチ
ング用ウエハ6をティーチングを行おうとするアーム4
に載置し、ウエハが搬送される処理ユニット例えば塗布
ユニット15の基板保持部(スピンチャック31)の中
心位置をティーチング用ウエハ6のカメラ61を介して
モニタで見ながら、基板保持部とティーチング用ウエハ
6の中心位置の位置合わせを行い、この中心位置での基
板搬送手段2の位置データを前記制御部28に送信して
記憶させることにより行われる。前記位置データとして
は、例えば基板搬送手段2の位置がX軸位置、θ軸位
置、Z軸位置により決定される場合には、X軸位置デー
タと、θ軸位置データと、Z軸位置データとの夫々のデ
ータが制御部28に記憶される。
ウエハ6をティーチングを行おうとするアーム4に保持
させるときに、常にアームのガイドで規定される輪郭の
中心とティーチング用ウエハ6の中心位置が一定になる
ように保持させることが必要であるが、続いて大きさの
異なる2種類のアームに共通のティーチング用ウエハ6
をアームのガイドで規定される輪郭の中心と中心位置が
揃うように載置させるために用いられるティーチング用
治具(基板治具)について説明する。
すように、2個の円弧枠63(63a,63b)よりな
り、両端部に夫々ガイド孔64(64a,64b)が形
成されていて、このガイド孔64を第2のアーム42の
フォーク部52に設けられた4個の突部53に差し込む
ことにより(図9(b)参照)、第2のアーム42に取
り付けられるようになっている。そして前記円弧枠63
は第2のアーム42に取り付けられたときに、例えば内
周縁部が、例えば第2の大きさのウエハW2を第2のア
ーム42に載置したときに、このウエハW2と同心円で
あってこのウエハW2よりもわずかに径が小さい円の一
部を成すように構成されている。
64より内側の近傍位置には、ティーチング用ウエハ6
を、第2のアーム42のガイドで規定される輪郭の中心
と当該ティーチング用ウエハ6の中心位置とを合わせた
状態で第2のアーム42に載置したときに、このティー
チング用ウエハ6の外周縁の一部と内縁部が係合するよ
うに内側に僅かに突出する位置決め部材をなす係合部6
5(65a,65b)が形成されている。
ーチング用治具62が取り付けられた第2のアーム42
に載置させるときには、ティーチング用ウエハ6の外周
縁をティーチング用治具62の4個の係合部65の内縁
に接合させるように載置すれば、ティーチング用ウエハ
6は、ティーチング用治具62によりティーチング用ウ
エハ6の周縁が実質遊びを持たずにガイドされて、第2
のアーム42のガイドで規定される輪郭の中心とが一致
するように載置されることになり、この際のティーチン
グ用ウエハ6の中心位置は第2の大きさのウエハW2を
載置したときのこの第2のウエハW2の中心位置と同じ
位置になる。
説明する。ティーチングは例えば各処理ユニットの基板
保持部と基板搬送手段2の各アーム4の間で行われ、こ
の例では塗布ユニット15、第1の加熱ユニット16及
び第2の加熱ユニット17、冷却ユニット18、受け渡
しユニット19に対し行われる。この場合加熱ユニット
16,17の加熱プレート、冷却ユニット18の冷却プ
レート、受け渡しユニット19の受け渡し台が各処理ユ
ニットの基板保持部に相当する。
の位置調整操作を行う。この基準ユニットでは、基板搬
送手段2の3本のアーム4の夫々にティーチング用ウエ
ハ6を載置して、各アーム毎に位置調整が行われる。基
準ユニットとしては、塗布処理装置のいずれの処理ユニ
ットを用いるようにしてもよいが、この例では塗布ユニ
ット15を基準ユニットとした場合について説明する。
アーム41に第1の大きさである300.3mmサイズ
のティーチング用基板6を載置する。この第1のアーム
41は第1の大きさのウエハW1を載置したときに、こ
のウエハW1と第1のアーム41で規定される輪郭の中
心とが一致するように構成されているので、ティーチン
グ用基板6は第1のアーム41のガイドで規定される中
心位置と中心位置が揃うように載置される。
後、ティーチング用基板6の中心位置Aと塗布ユニット
15の基板保持部であるスピンチャック31の中心位置
Bとが一致するように第1のアーム41を移動させ、両
中心位置A,Bが揃った時点で、そのときの基板搬送手
段の位置データを制御部28に記憶させる。
第2のアーム42aに、ティーチング用治具62を取り
付け、この後ティーチング用治具62上にティーチング
用基板6を載置する。このとき既述のようにティーチン
グ用治具62の係合部65の内縁部にティーチング用ウ
エハ6の外周縁が接合するように載置することにより、
ティーチング用基板6は第2のアーム42のガイドで規
定される中心位置と中心位置が一致するように載置さ
れ、このときの中心位置Aは第2のアーム42に第2の
大きさのウエハW2を載置したときの中心位置Aと同じ
になる。こうしてティーチング用基板6を第2のアーム
42a上に載置した後、第1のアーム41と同様にティ
ーチング用基板6の中心位置Aと塗布ユニット15のス
ピンチャック31の中心位置Bとが揃うように第2のア
ーム42aを移動させ、中心位置が揃った時点で、その
位置データを制御部28に記憶させる。
下段の第2のアーム42bに、ティーチング用治具62
を取り付け、この後ティーチング用治具62上にティー
チング用基板6を載置して、ティーチング用基板6の中
心位置Aと塗布ユニット15の基板保持部31の中心位
置Bとが揃うように第2のアーム42bを移動させ、中
心位置A,Bが揃った時点で、その位置データを制御部
28に記憶させる。
4の各軸(X軸、θ軸、Z軸)の位置データを把握した
後、制御部28にて各アーム4の各軸のズレ量を算出す
る。つまり3本のアームのうちの1本例えば第1のアー
ム41を基準アームに設定し、この第1のアーム41に
対して残りの2本のアーム42a,42bがどの程度ず
れているかを算出する。具体的には第1のアーム42で
得られた位置データと中段の第2のアーム42aで得ら
れた位置データとを比較して、中段第2のアーム42a
と第1のアーム41との差分データ(第1の差分デー
タ)を算出し、また第1のアーム41で得られた位置デ
ータと下段の第2のアーム42bで得られた位置データ
とを比較して、下段第2のアーム42bと第1のアーム
41との差分データ(第2の差分データ)を算出する。
えば加熱ユニット16,17や、冷却ユニット18、受
け渡しユニット19では、第1のアーム41に第1の大
きさである300.3mmサイズのティーチング用基板
6を載置して、ティーチング用基板6の中心位置Aと各
処理ユニットの基板保持部の中心位置とが揃うように第
1のアーム41を移動させ、中心位置が揃った時点で、
その位置データを制御部28に記憶させる。
得られた位置データに基づいて第1の差分データ分の補
正を行い、中段第2のアーム42aの位置データを算出
する。続いて同様に第1のアーム41で得られた位置デ
ータに基づいて第2の差分データ分の補正を行い、下段
第2のアーム42bの位置データを算出する。こうして
基準ユニット以外の処理ユニットでは、第1のアーム4
1のみ位置調整操作を行い、このときの位置データに基
づいて中段第2のアーム42a及び下段第2のアーム4
2bの位置データを算出して、中段第2のアーム42a
及び下段第2のアーム42bでは算出された位置データ
を制御部28に記憶させる。
は、第1のアーム41と第2のアーム42との大きさが
異なる場合であっても、第2のアーム42にティーチン
グ用治具62を載置することにより、同じ大きさのティ
ーチング用ウエハ6を用いてティーチングを行うことが
できる。これにより高価なティーチング用ウエハ6が1
枚で済み、コスト的に有利となる。
ング用ウエハ6が第2のアーム42に位置決めされた状
態で載置されるように、ティーチング用ウエハ6の外周
縁の4カ所と係合部65の内縁部とが接合されるように
なっているので、第2のアーム42にティーチング用ウ
エハ6を載置したときに常に第2のアーム42のガイド
で規定される輪郭の中心位置が一定の状態となる。また
このときのティーチングウエハ6の中心位置は第2のア
ームに第2の大きさのウエハW2を載置したときの中心
位置と同じ位置になるようにティーチング部材6が形成
されているので、第2の大きさのウエハW2と大きさが
異なるティーチング用ウエハ6を用いても中心位置がず
れるおそれがなく、精度の高いティーチングを容易に行
うことができる。
アーム4に対して位置調整を行い、このときに1本の基
準アーム4の位置データに対して残りの2本のアーム4
の位置データの差分データを算出し、基準アームの位置
データに対する補正量を求めているので、他の処理ユニ
ットでは基準アームのみについて位置調整操作を行な
い、他の2本のアームに対しては前記差分データ分の補
正を行うことにより、実際には位置調整操作を行ってい
ない残りの2本のアームに対しても位置調整を行ったと
同じ状態になる。このため位置調整操作を1本のアーム
のみに行えばよいので、位置調整操作が容易になる。
塗布した後は、ウエハサイズよりも大きい第2のアーム
42を用いてウエハを保持しており、ウエハとアーム4
2の内縁との間にある程度の隙間があくので、厚膜のポ
リイミド膜がウエハの周縁領域まで形成されていてもア
ーム42にポリイミドが付着することを抑えられる。こ
れにより既述のようなアームにポリイミドが付着するこ
とによる搬送ミスを防ぐことができる。
2の大きさより小さいウエハを載置するときには、ウエ
ハの裏面側を吸着パッド55により吸着保持するように
しているので、ウエハのずれが抑えられ、各処理ユニッ
トからウエハを受け取るときに、ティーチングされた情
報に基づいてウエハの中央部を保持すれば、中央位置を
位置合わせを確保した状態で次工程まで搬送することが
できる。
と、12インチサイズの場合最大3mm程度の反りが生
じることが知られているが、このようにウエハが反った
状態となっても、吸着パッド55は高さ方向が変位可能
に構成されているので、ウエハの反りに形状を合わせる
ことができる。さらにこの際吸着パッド54は、ウエハ
の周縁領域から30mmから28mm内側の2点を保持
するように設けられているので、どのような形で反った
としても反り形状に対応でき、常にウエハが吸引孔を塞
ぐことになる。このためウエハに反りが生じたとしても
確実にウエハを吸着保持することができる。なお吸着パ
ッド54のパッド体55としては、スプリングを用いる
ようにしてもよい。
用ウエハ6を第1の大きさとし、第1のアームよりも大
きい第2のアームにティーチング用治具を載置する例に
ついて説明したが、ティーチング用ウエハ6を第2の大
きさとして、第1のアームにティーチング用治具を載置
するようにしてもよい。
ームにティーチング用ウエハ6を、第1のアームに第1
の大きさのウエハW1を載置したときの当該ウエハW1
の中央位置と当該ティーチング用ウエハ6の中央位置と
を揃えた状態で位置決めして保持するように構成され、
例えば第1のアームに取り付けられたときに、この第1
のアームに載置されるティーチング用基板と同心円であ
ってティーチング用基板よりも僅かに大きい円の一部を
形成する複数の円弧体と、この円弧体の内縁から突出す
るように設けられ、ティーチング用ウエハの外縁と接合
して、第1のアームに第1の大きさのウエハW1を載置
したときの中央位置と当該ティーチング用ウエハの中央
位置がほぼ一定になるように、このティーチング用ウエ
ハの位置決めを行う複数の係合部とにより構成される。
ィーチング用の基板の周縁を実質遊びを持たずにガイド
されるように、第2のアームのガイドで規定される輪郭
の中心と当該ティーチング用の基板の中心とを揃えた状
態で位置決めして保持するものであればよく、例えば複
数の円弧体を組み合わせて構成する代わりに、図12に
示すように一部に切欠部を設けた連続した円弧体70に
よりティーチング用治具7を構成するようにしてもよい
し、係合部はティーチング用の基板を、第2のアームの
ガイドで規定される輪郭の中心と当該ティーチング用の
基板の中心とを揃えた状態で位置決めして保持するもの
であればよく、例えば図5に示す第1のアームの支持片
のように基板を搭載して位置決めするタイプのものであ
ってもよい。
のアームの形状は上述の実施の形態に限らず、本発明方
法は、ポリイミド液を塗布する塗布処理装置以外の粘度
の高い薬液例えばレジスト液の塗布処理を行う塗布処理
装置にも適用でき、さらに本発明の基準ユニットは塗布
ユニットに限らず、加熱ユニットや冷却ユニットであっ
てもよい。
きさと第2の大きさのアームを備えた基板搬送手段の動
作を制御部に覚えさせるティーチングと呼ばれる位置調
整作業を行うにあたり、1種類のサイズのティーチング
用の基板を用いて容易にティーチング作業を行うことが
できる。
ける全体構造を示す平面図である。
図である。
ットの構成について示す概略断面図である。
手段を示す斜視図である。
図と側面図である。
図と平面図である。
一例を示す断面図及び側面図である。
用治具を示す斜視図である。
る。
工程図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 基板の周縁をガイドした状態で基板をほ
ぼ水平に保持する第1のアームと、この第1のアームよ
りも遊び量が大きい遊びを持って前記基板と同一サイズ
の基板をガイドした状態で基板をほぼ水平に保持する第
2のアームとを、備えた基板搬送手段の動作を制御部に
覚えさせるティーチングを行う方法において、 前記第1のアーム及び第2のアームのうちの一方のアー
ムに、当該一方のアームのガイドで規定される輪郭の中
心と中心位置が一致するサイズに作られたティーチング
用の基板を、当該一方のアームに保持させてこの一方の
アームのティーチングを行う工程と、 前記ティーチング用の基板の周縁が実質遊びを持たずに
ガイドされるように作られた基板治具を、前記第1のア
ーム及び第2のアームのうちの他方のアームに、当該基
板治具により規定されるティーチング用の基板の中心と
当該他方のアームのガイドで規定される輪郭の中心とが
一致するように取り付ける工程と、 前記基板治具にティーチング用の基板を保持させて前記
他方のアームのティーチングを行う工程と、を含むこと
を特徴とする基板搬送手段のティーチング方法。 - 【請求項2】 前記ティーチング用の基板は撮像手段を
備えており、この撮像手段にて撮像しながらティーチン
グを行うことを特徴とする請求項1記載の基板搬送手段
のティーチング方法。 - 【請求項3】 前記ティーチングは、基板を略水平に保
持する基板保持部を備え、この基板保持部に前記基板搬
送手段により基板が搬送される処理ユニットと、前記基
板搬送手段との位置合わせを行うものであることを特徴
とする請求項1又は2記載の基板搬送手段のティーチン
グ方法。 - 【請求項4】 第1のアームのティーチングデータと第
2のアームのティーチングデータの差分データを算出す
る工程と、 前記第1のアーム及び第2のアームのうちの一方のアー
ムに、当該一方のアームのガイドで規定される輪郭の中
心と中心位置が一致するサイズに作られたティーチング
用の基板を、当該一方のアームに保持させてこの一方の
アームのティーチングを行う工程と、 次いで第1のアーム及び第2のアームのうちの一方のア
ームのティーチングデータを前記差分データにて補正
し、この補正により得られたティーチングデータを、前
記第1のアーム及び第2のアームのうちの他方のアーム
のティーチングデータとして基板搬送手段の制御部に覚
えさせる工程と、を含むことを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載の基板搬送手段のティーチング方
法。 - 【請求項5】 前記処理ユニットは、基板に塗布液を塗
布処理する塗布ユニットを含み、 前記第1のアーム及び第2のアームのうちの一方のアー
ムにより、前記塗布液が塗布される前の基板を塗布ユニ
ットに搬送し、 前記第1のアーム及び第2のアームのうちの他方のアー
ムにより、前記塗布液が塗布された後の基板を塗布ユニ
ットから他の処理ユニットに搬送することを特徴とする
請求項1ないし4のいずれかに記載の基板搬送手段のテ
ィーチング方法。 - 【請求項6】 前記第1のアーム及び/又は第2のアー
ムは、基板の裏面側の周縁領域の内方側を吸着するため
の高さ方向が変位可能な吸着部材を備えることを特徴と
する請求項1ないし5のいずれかに記載の基板搬送手段
のティーチング方法。
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