JP2002025904A - 加熱処理装置及び基板処理装置 - Google Patents

加熱処理装置及び基板処理装置

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JP2002025904A
JP2002025904A JP2001127670A JP2001127670A JP2002025904A JP 2002025904 A JP2002025904 A JP 2002025904A JP 2001127670 A JP2001127670 A JP 2001127670A JP 2001127670 A JP2001127670 A JP 2001127670A JP 2002025904 A JP2002025904 A JP 2002025904A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱不良を防止することができ,位置ずれが
起こっても基板の搬出を円滑に行うことができる,加熱
処理装置を提供する。 【解決手段】 加熱・冷却処理装置43は,ウェハWを
載置して加熱処理する熱板72と,搬入位置P1にて主
搬送装置13から受け取ったウェハWを吸着口80によ
り吸着し,熱板72上の加熱位置P2に載置する昇降自
在な第1の支持ピン77と,ウェハWを載置して冷却処
理する冷却プレート91と,搬出前にウェハWの位置を
検出する位置センサ100,101とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板を加熱する加
熱処理装置及び基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造におけるフォトレ
ジスト処理工程が行われる塗布現像処理装置おいては,
半導体ウェハ(以下,「ウェハ」)の表面にレジスト液
を塗布した後の加熱処理であるプリベーキング(PRE
BAKE)や,パターンの露光を行った後の加熱処理で
あるポストエクスポージャーベーキング(PEB)等,
種々の加熱処理が行われている。かかる一連の処理を行
うにあたっては,従来から塗布現像処理システムが用い
られている。この塗布現像処理システムには,各種処理
が行われる処理装置が個別に配置され,これら処理装置
に対するウェハの搬送は,ウェハを保持するピンセット
を備えた主搬送装置によって行われている。
【0003】これらの加熱処理は,通常,加熱処理装置
によって行われる。この加熱処理装置は,円盤状の熱板
を備えている。この熱板には3本の支持ピンが設けられ
ており,各支持ピンは,熱板内に形成された各孔内を昇
降自在となっている。
【0004】ウェハを加熱処理する場合,先ず主搬送装
置が加熱処理装置に移動し,ウェハを保持したピンセッ
トを進入させる。次いで,熱板の上方の所定位置にて,
上昇して熱板から突出している3本の支持ピンに対して
ウェハを受け渡す。その後,ウェハを水平姿勢で支持し
た支持ピンを下降させ,熱板上の加熱位置にウェハを載
置する。熱板に内蔵されている発熱体(ヒータ等)によ
って熱板を所定温度に加熱することで,ウェハを加熱処
理する。その後,支持ピンを上昇させて熱板の上方の所
定位置にウェハを持ち上げると,再び進入してきたピン
セットが,支持ピンからウェハを受け取る。
【0005】ところで,ウェハを下降させる際,空気抵
抗などによりウェハが支持ピンから浮き上がる。そうな
ると,下降中にウェハが横ずれしたり,または載置され
る瞬間に熱板上で横滑りし,熱板上の加熱位置からずれ
た位置にウェハを載置する場合がある。加熱後,このよ
うなウェハを支持ピンにより上昇させると,熱板の上方
の所定位置からずれた位置に持ち上げることになる。通
常,主搬送装置は,熱板の上方の所定位置でウェハの授
受を行うようにプログラム制御されているので,このよ
うに熱板の上方の所定位置からずれた位置にウェハがあ
ると,ウェハの受け渡しが困難になる。例えばピンセッ
トが支持ピンからウェハを受け取る際に,ウェハを取り
こぼしてしまい,落として破損させるおそれがある。
【0006】そこで,このような位置ずれを防止するた
めに,図16に示すように,熱板200に,環状のウェ
ハガイド201が設けられている。このウェハガイド2
01は,ウェハWとのクリアランス(隙間)Lを0.2
mm程度とるように設計されている。このため,支持ピ
ン202は,ウェハガイド201に沿ってウェハWを,
図13中の二点鎖線W’で示す位置に真っ直ぐに降ろ
し,熱板200上に載置することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,ウェハ
ガイド201のクリアランスLが0.2mm程度と非常
に厳しいため,ウェハWを搬入する場合,主搬送装置内
に設けられたモータ等の振動等により,ピンセットが僅
かに横にぶれるだけでも,支持ピン202に対する受け
渡しに失敗して,図16中の実線で示すように,ウェハ
ガイド201上にウェハWが乗り上げる場合がある。こ
のため,熱板200にウェハWを載置することができ
ず,加熱不良となる。さらにウェハWを搬出する場合,
ウェハガイド201上に乗り上げた状態では,主搬送装
置のピンセットは,ウェハWを保持することができず,
搬出を行うことができない。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされてもので
あり,その目的は,加熱不良を防止することができ,位
置ずれ等が起こっても基板の搬出を円滑に行うことがで
きる,新規な加熱処理装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,請求項1の発明は,基板を加熱処理する装置であっ
て,搬入された基板を載置して加熱処理する熱板を備
え,前記熱板に,前記熱板の上方の所定位置で基板を水
平姿勢で支持すると共に,熱板上の加熱位置に基板を載
置するように昇降自在に構成された支持手段を設け,前
記基板を搬出する前に前記基板の位置を検出する位置セ
ンサを設けたことを特徴とする,加熱処理装置を提供す
る。
【0010】請求項2の発明は,基板を加熱処理する装
置であって,搬入された基板を載置して加熱処理する熱
板を備え,前記熱板に,前記熱板の上方の所定位置で基
板を水平姿勢で支持すると共に,熱板上の加熱位置に基
板を載置するように昇降自在に構成された支持手段を設
け,前記基板を搬出する前に前記基板の位置合わせを行
うための位置合わせ手段を設けたことを特徴とする,加
熱処理装置を提供する。
【0011】請求項1及び2に記載の加熱処理装置にお
いて,請求項3に記載したように,前記支持手段に,前
記基板を吸着する吸着口が形成されていることが好まし
い。
【0012】請求項1,3に記載した加熱処理装置に対
しては,例えば搬送装置が基板を搬入出する。かかる加
熱処理装置によれば,搬送装置が基板を加熱処理装置内
に搬入し,上昇した支持手段に受け渡す。支持手段は,
熱板の上方の所定位置にて基板を水平姿勢で支持する。
次いで,支持手段の下降により熱板上の加熱位置に基板
を載置する。この場合,吸着口により支持手段に基板を
吸着させるので,下降中に空気抵抗等を受けても基板が
支持手段から浮き上がることがない。このため,下降中
の横ずれ等による位置ずれを防止することができ,熱板
上の加熱位置に基板を正確に載置することが可能とな
る。また,基板の位置ずれが起こらないことから,従来
のように,基板を真っ直ぐに降ろすための基板ガイドを
設ける必要がなくなる。このため,基板を支持手段に受
け渡す際に,基板ガイドに基板が乗り上げる事態を未然
に防ぐことができ,加熱不良を防止することができる。
なお,下降中の基板の浮き上がりを防止する他の構成と
して,例えば基板の昇降が行われる空間内の空気を逃が
す手段を設け,下降中の空気抵抗を無くすようにしても
良い。
【0013】加熱処理後,支持手段の上昇により基板を
持ち上げ,再び熱板の上方の所定位置にて水平姿勢で支
持する。搬送装置は,支持手段から基板を受け取り加熱
処理装置内から搬出する。この場合,基板を搬出する前
に,位置センサにより基板の位置を検出し,位置センサ
の検出信号を搬送装置に入力して基板の位置を知らせ
る。このため,基板を加熱処理装置内に搬入してから何
れかの時点において,万が一基板に位置ずれが起こっ
て,搬出する際に熱板の上方の所定位置からずれた位置
に基板を持ち上げた状態になっても,基板の位置に合わ
せて搬送装置の搬出動作や位置をフィードバック制御
し,リアルタイムで補正することができる。その結果,
搬送装置は,支持手段から円滑に基板を受け取り,装置
内から搬出することができる。
【0014】また,請求項2,3に記載した加熱処理装
置によれば,請求項1,3に記載した加熱処理装置と同
様に,基板ガイドを設ける必要が無くなり,基板が乗り
上げる事態を未然に防いで,加熱不良を防止することが
できる。また,万が一基板に位置ずれが起こっても,位
置合わせ手段により基板の位置を位置合わせするので,
搬送装置は,通常どおりに熱板の上方の所定位置にて支
持手段から円滑に基板を受け取り,装置内から搬出する
ことができる。
【0015】請求項4に記載したように,前記熱板に,
前記熱板上の加熱位置に載置した際には少なくとも基板
との間に隙間が1.5mm以上ある,基板の位置ずれを
防止するずれ防止部材を設けても良い。かかる構成によ
れば,防止部材は,熱板上に基板を載置した際に横滑り
が起こり,加熱位置から大幅に基板が位置ずれする事態
を防止することができる。また,少なくとも熱板と基板
との隙間に1.5mm以上の余裕を持たせているので,
支持手段に基板を受け渡す際に,搬送装置に多少の横ぶ
れが起こっても,ずれ防止部材上に基板が乗り上げるよ
うなことがない。
【0016】請求項5に記載したように,前記熱板によ
り加熱処理された基板を載置して冷却処理する冷却板を
設けても良い。かかる構成によれば,熱板により加熱処
理された基板を冷却板に載置して冷却処理する。冷却板
に,冷却板の上方の所定位置で基板を水平姿勢で支持す
ると共に,冷却板上の冷却位置に基板を載置するように
昇降自在に構成された冷却板側の支持手段を設け,冷却
板側から基板を搬出するように構成しても良い。
【0017】この場合,前記請求項1,3に記載した加
熱処理装置であれば,冷却板側に位置センサを配置す
る。即ち,加熱処理後,基板を冷却板に載置して冷却す
る。その後,冷却板側の支持手段の上昇により基板を持
ち上げ,冷却板の上方の所定位置にて水平姿勢で支持す
る。搬送装置は,冷却板側の支持手段から基板を受け取
り加熱処理装置内から搬出する。この場合,基板を搬出
する前に,位置センサにより基板の位置を検出して確認
する。さらに位置センサの検出信号を搬送装置に入力
し,基板の位置を知らせる。このため,基板を加熱処理
装置内に搬入してから何れかの時点において,万が一基
板に位置ずれが起こって,搬出する際に冷却板の上方の
所定位置からずれた位置に基板を持ち上げた状態になっ
ても,基板の位置に合わせて搬送装置の搬出動作や位置
をフィードバック制御し,リアルタイムで補正すること
ができる。その結果,搬送装置は,冷却板側の支持手段
から円滑に基板を受け取り,装置内から搬出することが
できる。
【0018】一方,前記請求項2,3に記載した加熱処
理装置であれば,冷却板側に位置合わせ手段を配置す
る。即ち,万が一基板に位置ずれが起こっても,位置合
わせ手段により基板の位置を位置合わせするので,搬送
装置は,通常どおりに冷却板の上方の所定位置にて冷却
板側の支持手段から円滑に基板を受け取り,装置内から
搬出することができる。
【0019】請求項6に記載したように,前記冷却板
は,前記熱板に対して進退自在であり,かつ熱板との間
で基板の授受が行えるように構成されていることが好ま
しい。
【0020】請求項7の発明は,基板を処理する装置で
あって,請求項1,3,4,5又は6に記載の加熱処理
装置と,前記加熱処理装置に対して基板を搬入出する搬
送装置とを備え,前記搬送装置は,前記位置センサから
入力されてくる検出信号に基づいて基板の搬出を行うよ
うに構成されていることを特徴とする,基板処理装置を
提供する。
【0021】請求項7に記載の基板処理装置によれば,
搬送装置は,加熱処理装置に対して基板を円滑に搬入出
することができる。
【0022】請求項8のように,前記冷却板上の基板を
位置合わせする位置合わせ機構備えた構成としてもよ
い。この場合,位置合わせ機構としては,たとえば冷却
板上に固定されたガイドピンと,このガイドピンに向け
て冷却板上の基板を押圧する押圧部材,あるいは冷却板
上の基板を挟んで対向して該基板を押圧する複数の押圧
部材とが提案できる。
【0023】このような位置合わせ機構を備えること
で,熱板と冷却板との間で基板を授受する際に,位置ズ
レが発生しても,これを修正して,次処理や搬送をを適
切に実施することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,第1の実施の形態にかか
る加熱処理装置を備えた塗布現像処理システム1(基板
処理装置)の平面図であり,図2は,塗布現像処理シス
テム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システム
1の背面図である。
【0025】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている露光装置(図示せず)との間でウェハWの受
け渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した
構成を有している。
【0026】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0027】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するアドヒージョン装置31やエクス
テンション装置32に対してもアクセスできるように構
成されている。
【0028】処理ステーション3では,ウェハWを保持
するピンセット10,11,12を上中下3本備えた主
搬送装置13が中心部に配置されている。主搬送装置1
3の周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置
群を構成している。該塗布現像処理システム1において
は,4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置さ
れており,第1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布
現像処理システム1の正面側に配置され,第3の処理装
置群G3は,カセットステーション2に隣接して配置さ
れ,第4の処理装置群G4は,インターフェイス部4に
隣接して配置されている。さらにオプションとして破線
で示した第5の処理装置群G5を背面側に別途配置可能
となっている。
【0029】第1の処理装置群G1では図2に示すよう
に,2種類のスピンナ型の液塗布処理装置,例えばウェ
ハWに対してレジストを塗布して処理するレジスト塗布
装置15と,ウェハWに現像液を供給して処理する現像
処理装置16が下から順に2段に配置されている。第2
の処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装置1
7と,現像処理装置18とが下から順に2段に積み重ね
られている
【0030】第3の処理装置群G3では,図3に示すよ
うに,ウェハWを冷却処理するクーリング装置30,レ
ジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのアドヒー
ジョン装置31,ウェハWを待機させるエクステンショ
ン装置32,レジスト塗布後の加熱処理を行うプリベー
キング装置33,34及び現像処理後の加熱処理を行う
ポストベーキング装置35,36等が下から順に例えば
8段に重ねられている。
【0031】第4の処理装置群G4では,例えばクーリ
ング装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエク
ステンション・クーリング装置41,エクステンション
装置42,第1の実施の形態にかかる加熱・冷却処理装
置43,44,45,ポストベーキング装置46,47
等が下から順に例えば8段に積み重ねられている。
【0032】インターフェイス部4の中央部にはウェハ
搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50
は,第4の処理装置群G4に属するエクステンション・
クーリング装置41,エクステンション装置42,周辺
露光装置51及び露光装置(図示せず)に対してアクセ
スできるように構成されている。
【0033】ここで,加熱・冷却処理装置43,44,
45の構成について,加熱・冷却処理装置43を例にと
って説明する。図4及び図5に示すように,加熱・冷却
処理装置43は,露光処理後の加熱処理を行うポストエ
クスポージャーベーキングと,その後の冷却処理を行う
ように構成されている。
【0034】加熱・冷却処理装置43は,ケーシング6
1内に加熱部62と冷却部63とを有している。加熱部
62側におけるケーシング61の側面に,ウェハWを搬
入するための搬入口64が設けられ,冷却部62側にお
けるケーシング61側面に,ウェハWを搬出するための
搬出口65が設けられている。
【0035】加熱部62は,上側に位置して上下動自在
な蓋体66と,下側に位置して蓋体66と一体となって
処理室Sを形成する熱板収容部67とからなっている。
【0036】蓋体66は,中心部に向かって次第に高く
なる略円錐状の形態を有し,頂上部には排気管68が接
続され,処理室S内の雰囲気は排気管68から均一に排
気されるようになっている。
【0037】熱板収容部67は,外周の略円筒状のケー
ス69,ケース69内に配置された略円筒状の内側ケー
ス70,内側ケース70内に固着された断熱性の良好な
サポートリング71,このサポートリング71に支持さ
れた円盤状の熱板72を有している。内側ケース70の
上面には,吹き出し口70aが設けられ,処理室S内に
向けて例えば空気や不活性ガス等を吹き出すことが可能
である。
【0038】熱板72の内部には,給電により発熱する
ヒータ75が内蔵されていると共に,3個の孔76が形
成されている。各孔76には,ウェハWの裏面を支持す
る熱板72側の支持手段として第1の支持ピン77がそ
れぞれ挿入されている。これら各孔76と内側ケース7
0の底板70aとの間には,第1の支持ピン77の外周
を被って外部雰囲気と隔離するための筒状のガイド78
が各々垂直に配置されている。これら3本の第1の支持
ピン77は,昇降機構79により上下動する。従って,
第1の支持ピン77は,熱板72の上方の所定位置であ
る搬入位置P1でウェハWを水平姿勢で支持すると共
に,熱板72上の加熱位置P2にウェハWを載置するよ
うに構成されている。
【0039】図6及び図7に示すように,第1の支持ピ
ン77の上部に,ウェハWを第1の支持ピン77に吸着
させる吸着口80が各々形成されている。第1の支持ピ
ン77の内部には,吸着口80に接続された引き込み流
路81が設けられており,この引き込み流路81は,真
空ポンプや負圧発生器等からなる吸引機構82に通じて
いる。引き込み流路81には,バルブ83が介装されて
いる。吸引機構82,バルブ83と前記昇降機構79
は,コントローラ84に接続されている。コントローラ
84は,昇降機構79及び吸引機構82の稼働と,バル
ブ83の開閉による吸引タイミングとを制御するように
構成されている。なお,前記支持ピン77の先端部分の
みが弾性体である例えば耐熱性ゴムで形成されている。
【0040】図4及び図6に示すように,昇降機構79
によって第1の支持ピン77が上昇すると,加熱・冷却
処理装置43内に進入してきた前記主搬送装置13のピ
ンセット10〜12との間でウェハWの授受が行える状
態になる。例えば主搬送装置13のピンセット11から
ウェハWを受け取ると,第1の支持ピン77は,搬入位
置P1でウェハWを水平姿勢で支持するようになってい
る。このとき,吸引機構82の真空吸引によりウェハW
を吸着口80にしっかりと吸着させる。平面からウェハ
Wをみると,熱板72上の加熱位置P2に位置決めされ
た状態となる。この場合,吸引のタイミングとして,例
えばウェハを受け渡す際に主搬送装置13から出力され
る受け渡し動作信号と同期して吸引機構82が吸引を開
始すると良い。なお,ピンセット10〜12の使い分け
として,例えばピンセット11,12を加熱・冷却処理
装置43,44,45やプリベーキング装置33,34
等のウェハWの受け渡し,クーリング装置40等へウェ
ハWの渡し,スピンナ型の液塗布処理装置からのウェハ
Wの受け取りに用い,ピンセット10を,クーリング装
置40等からのウェハWの受け取り,スピンナ型の液塗
布処理装置へのウェハWの渡しに用いるとよい。
【0041】次いで,昇降機構79によって第1の支持
ピン77が下降すると,ウェハWを熱板72上の加熱位
置P2に載置するようになっている。このとき,コント
ローラ84は,ウェハWを熱板72に載置するタイミン
グを見計らって吸引機構82による真空吸引を停止させ
る。従って,載置した瞬間に第1の支持ピン77からウ
ェハWを離して熱板72上で跳ね返らないようにし,安
定した載置を行う構成となっている。なお載置するタイ
ミングは,例えば予めウェハWを載置するのに必要な第
1の支持ピン77の下降時間をコントローラ84に記憶
させておき,この下降時間に基づいて載置するタイミン
グを見計らうようにしても良いし,昇降機構79に位置
検出センサを設けて,この位置検出センサから出力され
る検出信号に基づいて載置するタイミングを見計らうよ
うにしても良い。
【0042】図8に示すように,熱板72の周縁部に
は,周方向に沿って環状のずれ防止部材85が設けられ
ている。ずれ防止部材85は,熱板72上の加熱位置P
2にウェハWを載置した際には少なくともウェハWとの
間にクリアランス(隙間)Lが,1.5mm以上あるよ
うに設計されている。
【0043】冷却部63は,移動レール90に沿って移
動自在でかつ上下動自在な駆動機構(図示せず)に接続
された冷却板としての冷却プレート91と,冷却プレー
ト側91側の支持手段として第2の支持ピン92を有し
ている。
【0044】この冷却プレート91は,全体として略方
形の平板形状をなしている。加熱後,冷却プレート91
がウェハWを受け取る場合,まず冷却プレート91は上
昇する。一方,加熱部62側では,第1の支持ピン77
が上昇して搬入位置P1でウェハWを支持すると共に,
蓋体66が上昇する。その後,冷却プレート91は,加
熱部62側に移動し,搬入位置P1において,第1の支
持ピン77の下降によりウェハWを冷却プレート91上
の冷却位置P3に載せて受け取るようになっている。こ
のとき,冷却プレート91に形成されたスリット94,
95により,第1の支持ピン77と冷却プレート91と
は接触することがない。その後,冷却プレート91は冷
却部63側に戻って元の高さに下降し,冷却部63の処
理位置P4にウェハWを移動させる。このように,冷却
プレート91は,熱板72に対して進退自在であり,か
つ熱板72との間でウェハWの授受が行えるように構成
されている。
【0045】冷却プレート91の内部には,循環路91
a内が形成され,この循環路91aには,外部に設置さ
れている恒温水供給源96から供給される所定温度(た
とえば23℃)の液体,たとえば恒温水が冷却プレート
91内に循環供給されている。従って,冷却プレート9
1は,冷却部63の処理位置P4にて,熱板72により
加熱処理されたウェハWを冷却プレート上の冷却位置P
3に載置した状態で冷却処理するように構成されてい
る。
【0046】各第2の支持ピン92は,昇降機構97に
より上下動する。冷却プレート91に載置されたウェハ
Wを搬出する場合,第2の支持ピン92は,昇降機構9
7により上昇してスリット94,95内を通り,冷却部
63における冷却プレート91の上方の所定位置である
搬出位置P5でウェハWを水平姿勢で支持するようにな
っている。
【0047】冷却部63には,ウェハWを搬出する前に
ウェハWの位置を検出する位置センサ100,101が
設けられている。この位置センサ100,101は,ウ
ェハWを冷却部63に移動させた際に,ウェハWの位置
ずれを検出するように構成されている。また,冷却部6
3には,位置決めセンサ102が設けられている。この
位置決めセンサ102は,ウェハWが冷却部63に移動
してきたことを検出するように構成されている。位置セ
ンサ100,101,位置決めセンサ102は,何れも
前記コントローラ84に接続されている。コントローラ
84は,位置センサ100,101から入力される検出
信号に基づいて主搬送装置13の搬出動作や位置を,位
置決めセンサ102から入力される検出信号に基づいて
冷却プレート91の移動動作をそれぞれフィードバック
制御する。
【0048】ここで,ウェハWを加熱・冷却処理装置4
1内に搬入してから何れかの時点においても,ウェハW
に位置ずれが起こらなかった場合について説明すると,
先ず図9に示すように,冷却プレート91は,熱板72
から受け取ったウェハWを冷却部63に移動する。冷却
部63に移動する途中で,冷却プレート91(図9中の
二点鎖線91’で示す)上の冷却位置P3(図9中の二
点鎖線P3’で示す)に載置されたウェハWが,図9中
の二点鎖線W’で示す位置に移動すると,位置決めセン
サ102がウェハWの周縁部を検出し,コントローラ8
4に検出信号を入力してウェハWが来たことを知らせ
る。コントローラ84は,位置決めセンサ102の検出
信号が入力された時点から例えば所定の距離若しくは時
間だけ冷却プレート91を動かす。このため,図9中の
実線で示す位置にウェハWを移動させた際には,ウェハ
Wに位置ずれが起こるか否かに関わらずに,常に平面視
で冷却部63の処理位置P4におけるY方向の中心線
と,ウェハWにおけるY方向の中心線とは一致するよう
になる。また,位置ずれも無く,ウェハWを正常に冷却
部63に移動させているため,冷却部63の処理位置P
4におけるX方向の中心線と,ウェハWにおけるX方向
の中心線も一致する。
【0049】また,ウェハWが冷却部63の処理位置P
4に移動してくると,位置センサ100,101がウェ
ハWの周縁部を同時に検出する。何れの位置センサ10
0,101の検出信号も等しくコントローラ84に入力
され,コントローラ84は,ウェハWに位置ずれがない
ことを確認する。冷却後,第2の支持ピン92が上昇
し,搬出位置P5にウェハWを持ち上げる。コントロー
ラ84は特に主搬送装置13をフィードバック制御する
ことはなく,主搬送装置13は,通常どおりに冷却プレ
ート91側から円滑にウェハWを受け取り,装置内から
搬出するようになっている。
【0050】一方,ウェハWに位置ずれが起こった場合
では,図10に示すように,例えば一方の位置センサ1
00だけが先にウェハWを検出し,他方の位置センサ1
01は遅れて検出するか若しくはウェハWの位置を検出
することができない。そうなると,コントローラ84に
対する位置センサ100,101の検出信号の入力に時
間差が生じる。この時間差と冷却プレート91の移動速
度(既知の値)とを所定の関係式に代入すると,ウェハ
Wのずれ量,即ち冷却部63の処理位置P4におけるX
方向の中心線と,ウェハWにおけるX方向の中心線とが
どれくらいずれているか把握することができる。そし
て,冷却後に第2の支持ピン92によりウェハWを上昇
させると,搬出位置P5からずれた位置にウェハWを持
ち上げることになる。この場合には,コントローラ84
は主搬送装置13をフィードバック制御し,例えば装置
内にピンセット10〜12を進入させる際のピンセット
10〜12の突っ込み量を変化させる。このため,位置
ずれが起こっても取りこぼさずに,第2の支持ピン92
からウェハWを受けることができるようになっている。
【0051】第1の実施の形態にかかる加熱・冷却処理
装置43は,以上のように構成されており,次にその作
用等について説明する。先ず露光装置において露光処理
が終了したウェハWが,第4の処理装置郡G4に属する
加熱・冷却処理装置43内に搬入される。
【0052】ここで,加熱・冷却処理装置43において
行われる処理について説明する。まず,主搬送装置13
がウェハWを加熱・冷却処理装置43内に搬入し,上昇
した第1の支持ピン77に受け渡す。第1の支持ピン7
7は,搬入位置P1にてウェハWを水平姿勢で支持す
る。次いで,第1の支持ピン77の下降により熱板72
上の加熱位置P2にウェハWを載置する。この場合,吸
着口80により第1の支持ピン77にウェハWを吸着さ
せるので,下降中に空気抵抗等を受けてもウェハWが第
1の支持ピン77から浮き上がることがない。このた
め,下降中の横ずれを防止することができ,熱板72上
の加熱位置P2にウェハWを正確に載置することが可能
となる。
【0053】さらに熱板72上に,ずれ防止部材85が
設けられているので,熱板72上にウェハWを載置した
際に横滑りが起こり,加熱位置P2から大幅にウェハW
が位置ずれする事態を防止することができる。また,少
なくともずれ防止部材85とウェハWとのクリアランス
(隙間)Lに1.5mm以上の余裕を持たせているの
で,第1の支持ピン77にウェハWを受け渡す際に,主
搬送装置13に多少の横ぶれが起こり,僅かに横ずれし
て第1の支持ピン77にウェハWが受け渡されるように
なっても,加熱位置P2にウェハWを載置する際には,
ずれ防止部材85上にウェハWが乗り上げるようなこと
がない。
【0054】加熱後,冷却プレート91は,熱板72か
らウェハWを受け取り,冷却位置P3に載置する。その
後,冷却部63の処理位置P4にウェハWを移動させて
冷却処理する。その後,第2の支持ピン92の上昇によ
りウェハWを持ち上げ,搬出位置P5にて水平姿勢で支
持する。その後,主搬送装置13が,第2の支持ピン9
2からウェハWを受け取り,加熱・冷却処理装置40内
から搬入する。
【0055】かかる加熱・冷却処理装置43によれば,
熱板72上の加熱位置P2にウェハWを正確に載置する
ことができるので,従来のように,ウェハWを真っ直ぐ
に降ろすためのウェハガイドを設ける必要がなくなる。
このため,ウェハWを第1の支持ピン77に受け渡す際
に,ウェハガイドにウェハWが乗り上げる事態を未然に
防ぐことができ,加熱不良を防止することができる。な
お,下降中のウェハWの浮き上がりを防止する他の構成
として,例えばウェハWの昇降が行われる空間内の空気
を逃がす手段を設け,下降中の空気抵抗を無くすように
しても良い。
【0056】一方,ウェハWを搬出する前に,位置セン
サ100,101によりウェハWの位置を検出し,位置
センサ100,101の検出信号を主搬送装置13に入
力してウェハWの位置を知らせる。このため,ウェハW
を加熱・冷却処理装置40内に搬入してから何れかの時
点において,万が一ウェハWに位置ずれが起こって,搬
出する際に搬出位置P5からずれた位置にウェハWを持
ち上げた状態になっても,ウェハWの位置に合わせて主
搬送装置13のピンセット10〜12の搬出動作や位置
をフィードバック制御し,リアルタイムで補正すること
ができる。その結果,主搬送装置13は,第2の支持ピ
ン92から円滑にウェハWを受け取り,装置内から搬出
することができる。
【0057】また従来では,ウェハガイドに接触するこ
とがないように,さらには第1の支持ピン77,第2の
支持ピン92との間でウェハWの授受を円滑に行えるよ
うに,加熱・冷却処理装置43のインスタレーション時
(立ち上げ時)に,工場内のオペレータ等が,搬入出時
における主搬送装置13のピンセット10〜12の動作
ポジションを目でみながら慎重にマニュアル調整してい
た。しかしながら,本実施の形態によれば,ウェハガイ
ドを無くし,ピンセット10〜12の搬出動作や位置を
フィードバック制御できることから,従来に比べてマニ
ュアル調整を簡単に済ますことができるようになり,加
熱・冷却処理装置43のインスタレーション時間を短縮
することができる。
【0058】プリベーキング装置33,34,ポストベ
ーキング装置46,47に対して,加熱・冷却処理装置
43の基本的な構成を応用することができる。即ち,プ
リベーキング装置33,34,ポストベーキング装置4
6,47は,内部に冷却部63を設けない以外は,基本
的に加熱・冷却処理装置43と同様の構成を有している
ので,各装置内に設けられた第1の支持ピン77に吸着
口80を形成すれば,熱板72上にウェハガイドを設け
なくて済むようになる。さらに,熱板72側に位置セン
サ100,101を設置し,仮に位置ずれが起こって
も,主搬送装置13による搬出が円滑に行えるようにす
る。
【0059】さらに,位置センサ100,101により
X方向におけるウェハWのずれ量を検出するだけでな
く,Y方向におけるウェハWのずれ量,例えば加熱・冷
却処理装置43であれば,冷却部63の処理位置P4に
おけるY方向の中心線と,ウェハWにおけるY方向の中
心線とがどれくらいずれているか検出する位置センサを
設けて,より正確にウェハWの位置ずれを検出するよう
にしても良い。
【0060】また,第1の支持ピンの上部を適宜加工し
て,吸着口の形状を自由に形成しても良い。例えば図1
1に示すように,第1の支持ピン110の吸着口111
は,上端を拡径とし下方になるに従って口径が狭められ
ていく,いわゆる逆三角錘台状の形態を成している。こ
のように吸着口111の吸着面積を広げると,第1の支
持ピン110は,より強力にウェハWを吸着することが
できるようになり,下降中の横ずれをより確実に防止す
ることができる。また,吸着口111の吸着面積は広い
ので,例えば3本の第1の支持ピン110のうち,2本
の第1の支持ピン110のみに吸着口を設けても,効果
的にウェハWを吸着することができる。
【0061】次に,第2の実施の形態にかかる加熱・冷
却処理装置120について説明する。図12に示すよう
に,冷却部63には,冷却板収容部121内に収納され
た冷却板122が設けられている。冷却板122に形成
された3本の孔(図示せず)には,第2の支持ピン92
がそれぞれ挿入されている。さらに熱板72と冷却板1
22の間でウェハWを移動させるユニットアーム125
が設けられている。
【0062】冷却板121の一方側(図12中の左側)
には,図12に示すように,位置合わせ手段として機械
的なアライメント板126が設けられている。図13に
示すように,前記ユニットアーム125は,加熱後にウ
ェハWを熱板72から冷却板122に移動させ,上昇し
た第2の支持ピン92に受け渡す前に,ウェハWをアラ
イメント板126に押し当てる。アライメント板126
の形状は,万が一ウェハWに位置ずれが起こった場合,
ウェハWが押し当てられた際には,ウェハWの位置ずれ
を補正するような形態をなしている。このため,冷却板
122上に載置する前にウェハWの位置合わせを行うよ
うになっている。
【0063】かかる構成によれば,万が一ウェハWに位
置ずれが起こっても,アライメント板126によりウェ
ハWの位置を位置合わせするので,主搬送装置13は,
通常どおりに搬出位置P5にて第2の支持ピン92から
円滑にウェハWを受け取り,装置内から搬出することが
できる。また,位置センサ100,101等を用いたフ
ィードバック制御を行う必要が無くなるので,装置を簡
素化することができる。もちろん,このようなアライメ
ント板126を前記加熱・冷却処理装置43内に設け,
冷却プレート91がウェハWを冷却部63に移動させる
際に,位置合わせを行うようにしても良い。
【0064】なお前記加熱・冷却処理装置において,冷
却プレート91上のウエハWを位置合わせする位置合わ
せ機構を別途設けてもよい。
【0065】図14に示した例では,冷却プレート91
上におけるスリット94,95の各外側の所定位置に,
ガイドピン151,151が設けられている。そして冷
却プレート91上におけるスリット94,95の基部の
外側には,押圧部材152が設けられている。この押圧
部材152自体は,シリンダなどの駆動機構によってス
リット94,95と平行に熱板72側に移動可能であ
る。この押圧部材152の動作方向における熱板72側
の面は,ウエハWの外周とほぼ同じ曲率半径の,熱板7
2側に凹の湾曲部153を有している。なお押圧部材1
52の押圧面の形状は,そのような湾曲形状に限られる
ものではなく,もちろん棒状や適宜の凸部の形状を有し
ていてもよい。たとえば棒状の先端部を突き出す構成の
ものでもよい。
【0066】かかる押圧部材152によれば,冷却プレ
ート91上のウエハWをスリット94,95に沿ってガ
イドピン151,151側に押すことで,ウエハWを所
定位置に位置合わせすることができる。したがって,冷
却プレート91が熱板72からウエハWを受け取った際
に,ウエハWが位置ズレを起こしても,これを修正して
所定の位置に位置合わせすることが可能である。それゆ
えピンセット10によって冷却プレート91からウエハ
Wを搬出する際にも,位置再現性が高く,受け渡しを好
適に実施することができる。
【0067】位置合わせするタイミングについては,下
記の例を提案できる。 熱板72側に冷却プレート91が移動して,加熱処理
の終了したウエハWを受け取った後, 加熱・冷却処理装置43内にピンセット10からウエ
ハWが搬入され,冷却プレート91が該ウエハWを受け
取った後であって,熱板72上にこのウエハWを移送す
る際 そして,のいずれの場合であっても,冷却プレート
91の移動中に同時に位置合わせを実施することで,格
別位置合わせに必要な時間が不要であり,スループット
を低下させることはない。
【0068】図15に示した例では,ガイドピン151
を省略すると共に,一対の押圧部材152,152をウ
エハWを挟んで対向した位置,すなわちスリット94,
95と直角方向に対向して配置したものである。かかる
構成によっても,冷却プレート91上のウエハWを一対
の押圧部材152,152で押すことで,ウエハWを所
定位置に位置合わせすることができ,熱板72と冷却プ
レート91との間でのウエハWの授受の際に位置ズレが
発生しても,これを修正することができる。なお,図1
5の例において,一方の押圧部材152を省略して,前
記ガイドピンを採用してもよい。
【0069】なお,本発明の実施の形態の一例について
説明したが,本発明はこの例に限らず種々の態様を採り
うるものである。例えば基板を上記ウェハWに限定せ
ず,方形の他の基板,たとえばLCD基板を加熱処理す
る方法及び装置に対しても適用可能である。
【0070】
【発明の効果】請求項1〜6に記載の加熱処理装置によ
れば,従来のように,基板を真っ直ぐに降ろすための基
板ガイドを設ける必要がなくなり,基板が基板ガイドに
乗り上げることによる加熱不良を防止することができ
る。また,万が一基板に位置ずれが起こっても,請求項
1では,基板の位置に合わせて搬送装置の搬出動作や位
置をフィードバック制御し,請求項2では,基板の位置
合わせを行うので,基板の搬出を円滑に行うことができ
る。その結果,例えば搬出する際に基板を取りこぼして
破損させるような事態を防止することができる。また,
加熱処理装置のインスタレーション時間を短縮すること
ができる。
【0071】特に請求項3によれば,下降中の横ずれ等
による位置ずれを防止することができ,熱板上の加熱位
置に基板を正確に載置することが可能となる。さらに請
求項4によれば,基板が部材上に乗り上げることもな
く,熱板上に基板を載置した際の横滑りを防止すること
ができる,ずれ防止部材を実現することができる。請求
項5,6の記載では,冷却板側から基板を円滑に搬出す
ることができる。
【0072】請求項7に記載の基板処理装置によれば,
搬送装置は,加熱処理装置に対して基板を円滑に搬入出
することができる。請求項8〜10の加熱処理装置によ
れば,熱板と冷却板との間での基板の授受の際に位置ズ
レが発生しても,これを修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる加熱・冷却
処理装置を備えた塗布現像処理システムの平面図であ
る。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる加熱・冷却
処理装置の縦断面を示す説明図である。
【図5】図4の加熱・冷却処理装置の平面説明図であ
る。
【図6】図4の加熱・冷却処理装置の要部を拡大して示
した説明図である。
【図7】吸着口を拡大して示した説明図である。
【図8】ずれ防止部材を拡大して示した拡大図である。
【図9】ウェハを正常に冷却部に移動させる際の様子を
平面から示した説明図である。
【図10】位置ずれしたウェハを冷却部に移動させる際
の様子を平面から示した説明図である。
【図11】吸着口の変形例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかる加熱・冷
却処理装置の平面説明図である。
【図13】アライメント板にウェハを押し当てる際の様
子を示す平面説明図である。
【図14】加熱・冷却処理装置の冷却プレートに位置合
わせ用の押圧部材を設けた様子を示す平面説明図であ
る。
【図15】加熱・冷却処理装置の冷却プレートに位置合
わせ用の押圧部材を設けた別の例の様子を示す平面説明
図である。
【図16】従来の加熱処理装置において,ウェハガイド
にウェハが乗り上げた様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 13 主搬送装置 43,44,45 加熱・冷却処理装置 72 熱板 77 第1の支持ピン 80 吸着口 85 ずれ防止部材 91 冷却プレート 92 第2の支持ピン 100,101 位置センサ P1 搬入位置 P2 加熱位置 P3 冷却位置 P5 搬出位置 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 502J (72)発明者 飯田 成昭 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 磧本 栄一 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 3K058 AA41 BA00 CA15 CA23 CA31 5F031 CA02 FA01 FA07 FA12 GA03 GA42 GA47 GA49 HA02 HA13 HA33 HA37 HA38 HA57 HA58 HA60 JA06 JA14 JA17 JA22 JA29 JA36 KA02 KA03 KA11 KA15 LA15 MA02 MA04 MA06 MA24 MA26 NA04 PA02 5F046 CD01 KA04 KA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を加熱処理する装置であって,搬入
    された基板を載置して加熱処理する熱板を備え,前記熱
    板に,前記熱板の上方の所定位置で基板を水平姿勢で支
    持すると共に,熱板上の加熱位置に基板を載置するよう
    に昇降自在に構成された支持手段を設け,前記基板を搬
    出する前に前記基板の位置を検出する位置センサを設け
    たことを特徴とする,加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 基板を加熱処理する装置であって,搬入
    された基板を載置して加熱処理する熱板を備え,前記熱
    板に,前記熱板の上方の所定位置で基板を水平姿勢で支
    持すると共に,熱板上の加熱位置に基板を載置するよう
    に昇降自在に構成された支持手段を設け,前記基板を搬
    出する前に前記基板の位置合わせを行うための位置合わ
    せ手段を設けたことを特徴とする,加熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段に,前記基板を吸着する吸
    着口が形成されていることを特徴とする,請求項1又は
    2に記載の加熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記熱板に,前記熱板上の加熱位置に載
    置した際には少なくとも基板との間に隙間が1.5mm
    以上ある,基板の位置ずれを防止するずれ防止部材を設
    けたことを特徴とする,請求項1,2又は3に記載の加
    熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記熱板により加熱処理された基板を載
    置して冷却処理する冷却板を設けたことを特徴とする,
    請求項1,2,3又は4に記載の加熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却板は,前記熱板に対して進退自
    在であり,かつ熱板との間で基板の授受が行えるように
    構成されていることを特徴とする,請求項5に記載の加
    熱処理装置。
  7. 【請求項7】 基板を処理する装置であって,請求項
    1,3,4,5又は6に記載の加熱処理装置と,前記加
    熱処理装置に対して基板を搬入出する搬送装置とを備
    え,前記搬送装置は,前記位置センサから入力されてく
    る検出信号に基づいて基板の搬出を行うように構成され
    ていることを特徴とする,基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記冷却板上の基板を位置合わせする位
    置合わせ機構を有することを特徴とする,請求項6に記
    載の加熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記位置合わせ機構は,冷却板上に固定
    されたガイドピンと,このガイドピンに向けて冷却板上
    の基板を押圧する押圧部材とを有することを特徴とす
    る,請求項8に記載の加熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記位置合わせ機構は,冷却板上の基
    板を挟んで対向して該基板を押圧する複数の押圧部材と
    を有することを特徴とする,請求項8に記載の加熱処理
    装置。
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