JP3880769B2 - 搬送装置の位置合わせ方法および基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送装置の位置合わせ方法および半導体ウエハ等の基板に各種処理を施す各種処理ユニットを備えた基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体デバイス製造プロセスの塗布現像処理システムにおいては、半導体ウエハ(以下、ウエハという)にフォトレジスト液が塗布され、フォトリソグラフィ技術を用いて回路パターン等が縮小してフォトレジスト膜が露光され、現像処理されている。
【0003】
この塗布現像処理システムは、ウエハを収納したカセットが搬入されて、ウエハを一枚ずつ搬出するためのカセットステーションと、ウエハに塗布現像のための各種処理を施すための各種処理ユニットが多段配置された処理ステーションと、この処理ステーションに隣接して配置されてウエハを露光するための露光装置と、処理ステーションと露光装置との間でウエハを受け渡しするためのインターフェイス部と、を一体に接続した構成を備えている。
【0004】
このような塗布現像処理システムでは、カセットステーションにおいて、カセットからウエハが一枚ずつ取り出されて処理ステーションに搬送される。このウエハが洗浄ユニットにて洗浄された後、アドヒージョン処理ユニットにて疎水化処理が施され、冷却処理ユニットにて冷却された後、レジスト塗布ユニットにてフォトレジスト膜が塗布される。次いで、ウエハは、熱処理ユニットにて加熱してベーキング処理される。
【0005】
その後、ウエハは、処理ステーションからインターフェイス部を介して露光装置に搬送されて、露光装置にて所定のパターンが露光され、露光後、ウエハは、インターフェイス部を介して、再度処理ステーションに搬送される。この露光されたウエハは、現像ユニットにて現像液が塗布されて所定のパターンが形成された後に、ベーキング処理(ポストベーク)が施される。この一連の処理が終了した後、ウエハは、カセットステーションに搬送されて、ウエハカセットに収容される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような一連の塗布・現像処理の際、処理ステーション内においては、洗浄処理、塗布処理、現像処理、加熱処理等の各種処理を行う複数の処理ユニットとの間でウエハの受け渡しを行うためのウエハ搬送装置が上下方向移動自在に設けられている。
【0007】
このウエハ搬送装置は、水平方向に移動自在なピンセットを有しており、ウエハ搬送装置自身は、上下方向(Z方向)に昇降自在であると共に、θ方向に回転自在になっている。これにより、ウエハ搬送装置は、ピンセットにより、ウエハを各処理ユニットから受け取り、または受け渡すと共に、ウエハ搬送装置自身は、上下方向(Z方向)に昇降すると共にθ方向に回転して、各種処理ユニットにアクセスするようになっている。
【0008】
このウエハ搬送装置がピンセットにウエハを載置して、各種処理ユニット内の載置台にウエハを受け渡す際、ウエハが載置台に正確に載置されるように、所定のタイミングでピンセットの位置を調整する位置合わせ(センタリング)を行う必要がある。すなわち、ピンセットがウエハを載置しながら移動して、ピンセットが載置台にウエハを最終的に受け渡す際の位置を調整する必要がある。
【0009】
このようなウエハ搬送装置の位置合わせは、塗布・現像処理システムの初期設定時に、各処理ユニットに対して行っており、また、その他の場合にも、搬送装置の位置合わせを定期的または不定期に行っているが、このような位置合わせは、極力時間をかけずに、また、自動的に行いたいといった要望がある。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、基板搬送装置の位置合わせを短時間で自動的に行うことができる搬送装置の位置合わせ方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、基板に所定の処理を施すための複数の処理ユニットと、これら処理ユニットに対して基板を搬入出する搬送装置とを有する処理装置において、前記搬送装置が各処理ユニットの所定の受渡位置に基板を搬入するように、搬送装置を位置合わせする搬送装置の位置合わせ方法であって、
各処理ユニットにおける搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを予め行って、その位置合わせデータを記憶手段に記憶しておく工程と、
所定のタイミングで、一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第1の補正工程と、
この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、記憶手段に既に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換する置換工程と、
置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第2の補正工程と
を具備することを特徴とする搬送装置の位置合わせ方法が提供される。
【0016】
このように、所定のタイミングで、一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、記憶手段に既に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するので、一つの処理ユニットに対する補正データを得れば、他の処理ユニットは、この補正データに基づいて既に記憶されている位置合わせデータの補正のみを行えばよい。したがって、複数の処理ユニットの搬送装置の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。
【0017】
本発明の第2の観点によれば、回転可能な載置台上に載置された基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第1の処理ユニットと、複数のリフトピンを有する処理プレートを有し、このリフトピンにより載置位置と搬送位置との間で基板を移動し、載置位置において基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第2の処理ユニットと、これら第1および第2の処理ユニットに対して基板を搬入出する搬送装置とを有する処理装置において、前記搬送装置が各処理ユニットの所定の受渡位置に基板を搬入するように、搬送装置を位置合わせする搬送装置の位置合わせ方法であって、
前記第1の処理ユニットおよび前記第2の処理ユニットについて、互いに異なる方法で搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを予め行ってこれらの位置合わせデータを記憶手段に記憶しておく工程と、
前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係を予め把握しておき前記記憶手段に記憶しておく工程と、
所定のタイミングで、前記第1の処理ユニットおよび第2の処理ユニットのうちいずれか一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第1の補正工程と、
この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データ、および前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係に基づいて、この記憶手段に予め記憶されている他の処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換する置換工程と、
これら他の処理ユニットの置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第2の補正工程と
を具備することを特徴とする搬送装置の位置合わせ方法が提供される。
【0018】
このように、所定のタイミングで、第1の処理ユニットおよび第2の処理ユニットのうちいずれか一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データ、および前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係に基づいて、この記憶手段に予め記憶されている他の処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、これら他の処理ユニットの置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するので、第1の処理ユニットと第2の処理ユニットとで異なる方法で位置合わせを行う場合であっても、一つの処理ユニットに対する補正データを得れば、他の処理ユニットは、この補正データに基づいて既に記憶されている位置合わせデータの補正のみを行えばよい。したがって、複数の処理ユニットの搬送装置の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。
【0019】
本発明の第3の観点によれば、基板に所定の処理を施すための複数の処理ユニットが垂直方向に積み重ねられてなる処理部と、これら積み重ねられた処理ユニットに対して基板を搬入出する搬送装置とを有し、前記複数の処理ユニットはそれぞれの受渡位置の平面的位置が一致するように配置されている処理装置において、前記搬送装置が各処理ユニットの所定の受渡位置に基板を搬入するように、搬送装置を位置合わせする搬送装置の位置合わせ方法であって、
各処理ユニットにおける搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを予め行って、その位置合わせデータを記憶手段に記憶しておく工程と、
所定のタイミングで、一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第1の補正工程と、
この際の補正データを記憶手段に入力して、記憶装置に既に記憶されている他の処理ユニットの水平面内の位置合わせデータを、この補正データのうちの水平面内のデータに置換する置換工程と、
置換後の補正データに基づいて、前記他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第2の補正工程と
を具備することを特徴とする搬送装置の位置合わせ方法が提供される。
【0020】
このように、複数の処理ユニットが垂直方向に積み重ねられて処理部をなしており、1つの処理部をなす複数の処理ユニットのそれぞれの受渡位置が高さのみ異なり水平面内では同じ位置になるように調整されている場合には、所定のタイミングで、一つの処理ユニットで位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置がこの処理ユニットに基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、同じ処理部をなす各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、この置換された補正データに基づいて、同じ処理部をなす各処理ユニットに搬送装置が基板を受け渡す位置を補正することにより、一つの処理ユニットに対する補正データによって同じ処理部に属する他の処理ユニットの位置合わせができるので、搬送装置の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。
【0021】
本発明の第4の観点によれば、基板に所定の処理を施すための基板処理装置であって、
基板に所定の処理を施すための複数の処理ユニットと、
各処理ユニット内の所定の受渡位置に基板を搬入する搬送装置と、
各処理ユニットで、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するための補正データを得て、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す受渡位置を補正するための位置合わせ手段と
を具備し、
前記位置合わせ手段は、
各処理ユニットに対する位置合わせデータが記憶された記憶手段と、
一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを前記記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、記憶手段に既に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する制御手段とを有することを特徴とする基板処理装置が提供される。
【0022】
本発明の第5の観点によれば、基板に所定の処理を施すための基板処理装置であって、
回転可能な載置台上に載置された基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第1の処理ユニットと、
複数のリフトピンを有する処理プレートを有し、このリフトピンにより載置位置と搬送位置との間で基板を移動し、載置位置において基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第2の処理ユニットと、
これら第1および第2の処理ユニット内の所定の受渡位置に対して基板を搬入出する搬送装置と、
各処理ユニットで、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するための補正データを得て、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す受渡位置を補正するための位置合わせ手段と
を具備し、
前記位置合わせ手段は、
前記第1の処理ユニットおよび前記第2の処理ユニットについて、互いに異なる方法で搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを行った位置合わせデータ、および前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係が記憶された記憶手段と、
前記第1の処理ユニットおよび第2の処理ユニットのうちいずれか一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データ、および前記記憶手段に記憶されている前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係に基づいて、前記記憶手段に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する制御手段とを有することを特徴とする基板処理装置が提供される。
【0023】
これら本発明の第4の観点および第5の観点においても、上記第1の観点および第2の観点と同様、一つの処理ユニットに対する補正データを得れば、他の処理ユニットは、この補正データに基づいて既に記憶されている位置合わせデータの補正のみを行えばよいので、複数の処理ユニットの搬送装置の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明の実施に用いるレジスト塗布・現像処理システムを示す概略平面図、図2はその正面図、図3はその背面図である。
【0025】
この処理システムは、搬送ステーションであるカセットステーション10と、複数の処理ユニットを有する処理ステーション11と、処理ステーション11と隣接して設けられる露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡すためのインターフェイス部12とを具備している。
【0026】
上記カセットステーション10は、被処理体としての半導体ウエハW(以下、単にウエハと記す)を複数枚例えば25枚単位でウエハカセットCRに搭載された状態で他のシステムからこのシステムへ搬入またはこのシステムから他のシステムへ搬出したり、ウエハカセットCRと処理ステーション11との間でウエハWの搬送を行うためのものである。
【0027】
このカセットステーション10においては、図1に示すように、ウエハカセット載置台20上に図中X方向に沿って複数(図では4個)の位置決め突起20aが形成されており、この突起20aの位置にウエハカセットCRがそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション11側に向けて一列に載置可能となっている。ウエハカセットCRにおいてはウエハWが垂直方向(Z方向)に配列されている。また、カセットステーション10は、ウエハカセット載置台20と処理ステーション11との間に位置するウエハ搬送機構21を有している。このウエハ搬送機構21は、カセット配列方向(X方向)およびその中のウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用アーム21aを有しており、この搬送アーム21aによりいずれかのウエハカセットCRに対して選択的にアクセス可能となっている。また、ウエハ搬送用アーム21aは、θ方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステーション11側の第3の処理部G3に属するアライメントユニット(ALIM)およびエクステンションユニット(EXT)にもアクセスできるようになっている。
【0028】
上記処理ステーション11は、半導体ウエハWへ対して塗布・現象を行う際の一連の工程を実施するための複数の処理ユニットを備え、これらが所定位置に多段に配置されており、これらにより半導体ウエハWが一枚ずつ処理される。この処理ステーション11は、図1に示すように、中心部に搬送路22aを有し、この中に主ウエハ搬送機構22が設けられ、ウエハ搬送路22aの周りに全ての処理ユニットが配置されている。これら複数の処理ユニットは、複数の処理部に分かれており、各処理部は複数の処理ユニットが鉛直方向に沿って多段に配置されている。
【0029】
主ウエハ搬送機構22は、図3に示すように、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持体49はモータ(図示せず)の回転駆動力によって回転可能となっており、それにともなってウエハ搬送装置46も一体的に回転可能となっている。
【0030】
ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これらの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハWの受け渡しを実現している。
【0031】
また、図1に示すように、この実施の形態においては、4個の処理部G1,G2,G3,G4がウエハ搬送路22aの周囲に実際に配置されており、処理部G5は必要に応じて配置可能となっている。
【0032】
これらのうち、第1および第2の処理部G1,G2はシステム正面(図1において手前)側に並列に配置され、第3の処理部G3はカセットステーション10に隣接して配置され、第4の処理部G4はインターフェイス部12に隣接して配置されている。また、第5の処理部G5は背面部に配置可能となっている。
【0033】
この場合、図2に示すように、第1の処理部G1では、カップCP内でウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置して所定の処理を行う2台のスピナ型処理ユニットが上下2段に配置されており、この実施形態においては、ウエハWにレジストを塗布するレジスト塗布ユニット(COT)およびレジストのパターンを現像する現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。第2の処理部G2も同様に、2台のスピナ型処理ユニットとしてレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。
【0034】
このようにレジスト塗布ユニット(COT)等を下段側に配置する理由は、レジスト液の廃液が機構的にもメンテナンスの上でも現像液の廃液よりも本質的に複雑であり、このように塗布ユニット(COT)等を下段に配置することによりその複雑さが緩和されるからである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニット(COT)等を上段に配置することも可能である。
【0035】
第3の処理部G3においては、図3に示すように、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を行うオーブン型の処理ユニットが多段に重ねられている。すなわち冷却処理を行うクーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、露光処理前や露光処理後、さらには現像処理後にウエハWに対して加熱処理を行う4つのホットプレートユニット(HP)が下から順に8段に重ねられている。なお、アライメントユニット(ALIM)の代わりにクーリングユニット(COL)を設け、クーリングユニット(COL)にアライメント機能を持たせてもよい。
【0036】
第4の処理部G4も、オーブン型の処理ユニットが多段に重ねられている。すなわち、クーリングユニット(COL)、クーリングプレートを備えたウエハ搬入出部であるエクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、および4つのホットプレートユニット(HP)が下から順に8段に重ねられている。
【0037】
上述したように、主ウエハ搬送機構22の背部側に第5の処理部G5を設けることができるが、第5の処理部G5を設ける場合には、例えば案内レール25に沿って主ウエハ搬送機構22から見て側方へ移動できるようになっている。したがって、第5の処理部G5を設けた場合でも、これを案内レール25に沿ってスライドすることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構22に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことができる。この場合に、このような直線状の移動に限らず、回動させるようにしても同様にスペースの確保を図ることができる。なお、この第5の処理部G5としては、基本的に第3および第4の処理部G3,G4と同様、オーブン型の処理ユニットが多段に積層された構造を有しているものを用いることができる。
【0038】
上記インターフェイス部12は、奥行方向(X方向)については、処理ステーション11と同じ長さを有している。図1、図2に示すように、このインターフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアップカセットCRと定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、背面部には周辺露光装置23が配設され、中央部には、ウエハ搬送体24が配設されている。このウエハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセットCR,BRおよび周辺露光装置23にアクセス可能となっている。また、このウエハ搬送体24は、θ方向に回転可能であり、処理ステーション11の第4の処理部G4に属するエクステンションユニット(EXT)や、さらには隣接する露光装置側のウエハ受け渡し台(図示せず)にもアクセス可能となっている。
【0039】
このようなレジスト塗布現像処理システムにおいては、まず、カセットステーション10において、ウエハ搬送機構21のウエハ搬送用アーム21aがカセット載置台20上の未処理のウエハWを収容しているウエハカセットCRにアクセスして、そのカセットCRから一枚のウエハWを取り出し、第3の処理部G3のエクステンションユニット(EXT)に搬送する。
【0040】
ウエハWは、このエクステンションユニット(EXT)から、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送装置46により、処理ステーション11に搬入される。そして、第3の処理部G3のアライメントユニット(ALIM)によりアライメントされた後、アドヒージョン処理ユニット(AD)に搬送され、そこでレジストの定着性を高めるための疎水化処理(HMDS処理)が施される。この処理は加熱を伴うため、その後ウエハWは、ウエハ搬送装置46により、クーリングユニット(COL)に搬送されて冷却される。
【0041】
アドヒージョン処理が終了し、クーリングユニット(COL)で冷却さたウエハWは、引き続き、ウエハ搬送装置46によりレジスト塗布ユニット(COT)に搬送され、そこで塗布膜が形成される。塗布処理終了後、ウエハWは処理部G3,G4のいずれかのホットプレートユニット(HP)内でプリベーク処理され、その後いずれかのクーリングユニット(COL)にて冷却される。
【0042】
冷却されたウエハWは、第3の処理部G3のアライメントユニット(ALIM)に搬送され、そこでアライメントされた後、第4の処理部群G4のエクステンションユニット(EXT)を介してインターフェイス部12に搬送される。
【0043】
インターフェイス部12では、周辺露光装置23により余分なレジストを除去するための周辺露光が行われた後、インターフェイス部12に隣接して設けられた露光装置(図示せず)により所定のパターンに従ってウエハWのレジスト膜に露光処理が施される。
【0044】
露光後のウエハWは、再びインターフェイス部12に戻され、ウエハ搬送体24により、第4の処理部G4に属するエクステンションユニット(EXT)に搬送される。そして、ウエハWは、ウエハ搬送装置46により、いずれかのホットプレートユニット(HP)に搬送されてポストエクスポージャーベーク処理が施され、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却される。
【0045】
その後、ウエハWは現像ユニット(DEV)に搬送され、そこで露光パターンの現像が行われる。現像終了後、ウエハWはいずれかのホットプレートユニット(HP)に搬送されてポストベーク処理が施され、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却される。このような一連の処理が終了した後、第3処理ユニット群G3のエクステンションユニット(EXT)を介してカセットステーション10に戻され、いずれかのウエハカセットCRに収容される。
【0046】
次に、図1、図4、および図5を参照して、ウエハWの搬送系について説明する。図4は、処理ステーション内の模式的斜視図であり、図5は、搬送系を主体とした塗布現像処理システムのブロック図である。
なお、X方向は、図1に示すように、各ステーションの前後方向であり、Z方向は、図4に示すように、各ステーション内での上下方向であり、θ方向は、搬送装置の回転方向である。
【0047】
処理ステーション11内のウエハ搬送装置46は、図4に示すように、水平方向に移動自在なピンセット48を有していると共に、ウエハ搬送装置46自身は、上下方向(Z方向)に昇降自在であると共に、θ方向に回転自在になっている。
【0048】
これにより、ウエハ搬送装置46は、ピンセット48により、ウエハWを各処理ユニットから受け取り、または受け渡すことが可能であり、また、上下方向(Z方向)に昇降することにより、同じ処理群(例えば、第3の処理部G3)内において、各種処理ユニット(例えば、HP,……COL)にアクセスすることが可能であり、さらに、上下方向(Z方向)に昇降するとともにθ方向に回転して、一方の処理部(例えば第2の処理部G2)のいずれかの処理ユニット(例えばCOT)から他方の処理部(例えば第3の処理部G3)のいずれかの処理ユニット(例えばHP)へアクセス可能である。
【0049】
さらに、図5に示すように、塗布現像システム全体を統括するためのシステムコントローラ150が設けられ、このシステムコンローラ150に、各処理ユニットのコントローラ、例えば、塗布処理ユニットコントローラ151、ホットプレートユニットコントローラ152、およびウエハ搬送装置コントローラ153等が接続されている。なお、これら各処理ユニットのコントローラとシステムコントローラ150との間には、例えば処理ユニット群ごとに管理する中間的なブロックコントローラが設けられていてもよい。
【0050】
ウエハ搬送装置46には、ピンセット48を移動するためのX軸モータ154と、搬送装置自身を回転するためのθ軸モータ155と、搬送装置自身を上下方向に移動するためのZ軸モータ156とが設けられ、これらは、搬送装置コントローラ153により制御されるようになっている。また、X軸モータ154、θ軸モータ155、およびZ軸モータ156には、各モータの回転量(すなわち、ピンセット48の移動量、搬送装置46自身の回転量および移動量)を搬送装置コントローラ153を介してシステムコントローラ150にフィードバックするためのX軸エンコーダ157、θ軸エンコーダ158、およびZ軸エンコーダ159が設けられている。
【0051】
また、ウエハ搬送装置コントローラ153には、後述するように、ホットプレートユニット(HP)において、搬送装置46の位置合せ(センタリング)に用いる透過型光電センサーのX方向センサー160およびθ方向センサー161の検出信号が入力されるようになっている。さらに、システムコントローラ150には、後述するように、位置合せ(センタリング)時の位置補正データ等を記憶するデータメモリー162が接続されている。さらに、塗布処理ユニットコントローラ151には、後述するように、塗布処理ユニット(COT)において、搬送装置46の位置合せ(センタリング)に用いる反射型光電センサー163の検出信号と、ノズルアームのエンコーダ164の位置データ信号とが入力されるようになっている。なお、データメモリー162はシステムコントローラ150に内蔵されていてもよい。
【0052】
次に、本実施形態におけるレジスト塗布処理ユニット(COT)について説明する。図6および図7は、レジスト塗布処理ユニット(COT)の全体構成を示す略断面図および略平面図である。
【0053】
このレジスト塗布処理ユニット(COT)の中央部には環状のカップCPが配置され、カップCPの内側にはスピンチャック52が配置されている。スピンチャック52は真空吸着によってウエハWを固定保持した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。駆動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口50aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウムからなるキャップ状のフランジ部材58を介してたとえばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降ガイド手段62と結合されている。駆動モータ54の側面には例えばステンレス鋼(SUS)からなる筒状の冷却ジャケット64が取り付けられ、フランジ部材58は、この冷却ジャケット64の上半部を覆うように取り付けられている。
【0054】
レジスト塗布時、フランジ部材58の下端58aは、開口50aの外周付近でユニット底板50に密着し、これによってユニット内部が密閉される。スピンチャック52と主ウエハ搬送機構22の保持部材48との間でウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降駆動手段60が駆動モータ54ないしスピンチャック52を上方へ持ち上げることでフランジ部材58の下端がユニット底板50から浮くようになっている。
【0055】
ウエハWの表面にレジスト液を吐出するためのレジストノズル86は、レジストノズルスキャンアーム92の先端部にノズル保持体100を介して着脱可能に取り付けられている。このレジストノズルスキャンアーム92は、ユニット底板50の上に一方向(Y方向)に敷設されたガイドレール94上で水平移動可能な垂直支持部材96の上端部に取り付けられており、図示しないY方向駆動機構によって垂直支持部材96と一体にY方向に移動するようになっている。
【0056】
このレジストノズルスキャンアーム92のノズル保持体100の側面には、後述する搬送装置の位置合せ(センタリング)に用いる反射型光電センサー163が取り付け可能となっている。
【0057】
また、レジストノズルスキャンアーム92は、レジストノズル待機部90でレジストノズル86を選択的に取り付けるためにY方向と直角なX方向にも移動可能であり、図示しないX方向駆動機構によってX方向にも移動するようになっている。
【0058】
さらに、レジストノズル待機部90でレジストノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90aに挿入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先端のレジスト液が固化または劣化しないようになっている。また、複数本のレジストノズル86が設けられ、例えばレジスト液の種類に応じてそれらのノズルが使い分けられるようになっている。
【0059】
さらにまた、レジストノズルスキャンアーム92の先端部(ノズル保持体100)には、ウエハ表面へのレジスト液の吐出に先立ってウエハ表面にウエハ表面を濡らすための溶剤例えばシンナーを吐出するシンナーノズル101が取り付けられている。シンナーノズル101とレジストノズル86はレジストノズルスキャンアーム92のY移動方向に沿う直線上に各々の吐出口が位置するように取り付けられている。
【0060】
さらにまた、ガイドレール94上には、レジストノズルスキャンアーム92を支持する垂直支持部材86だけでなく、リンスノズルスキャンアーム120を支持しY方向に移動可能な垂直支持部材122も設けられている。このリンスノズルスキャンアーム120の先端部にはサイドリンス用のリンスノズル124が取り付けられている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリンスノズルスキャンアーム120およびリンスノズル124はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位置(実線の位置)とスピンチャック52に設置されているウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液吐出位置(点線の位置)との間で並進または直線移動するようになっている。
【0061】
次に、このように構成されたレジスト塗布装置ユニット(COT)におけるレジスト液の塗布動作を説明する。
主ウエハ搬送機構22の保持部材48によってレジスト塗布処理ユニット(COT)内のカップCPの真上までウエハWが搬送されると、そのウエハWは、例えばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降ガイド手段62によって上昇してきたスピンチャック52によって真空吸着される。主ウエハ搬送機構22はウエハWをスピンチャック52に真空吸着せしめた後、保持部材48をレジスト塗布処理ユニット(COT)内から引き戻し、レジスト塗布処理ユニット(COT)へのウエハWの受け渡しを終える。
【0062】
次いで、スピンチャック52はウエハWがカップCP内の定位置まで下降し、駆動モータ54によってスピンチャック52の回転駆動が開始される。
その後、レジストノズル待機部90からのノズル保持体100の移動が開始される。このノズル保持体100の移動はY方向に沿って行われる。
【0063】
シンナーノズル101の吐出口がスピンチャック52の中心(ウエハWの中心)上に到達したところで、シンナーを回転するウエハWの表面に供給する。ウエハWの表面に供給されたシンナーは遠心力によってウエハW中心からその周囲全域にむらなく拡げられる。
【0064】
続いて、ノズル保持体100がレジストノズル86の吐出口がウエハWの中心上に到達するまでY方向に移動され、ウエハWが所定の回転数で回転された状態で、レジストノズル86の吐出口からレジスト液が、回転するウエハWの表面の中心に滴下され、遠心力によりウエハWの中心から周辺に向けて拡散されて、ウエハW上にレジスト膜が形成される。この際に、レジスト消費量の削減の観点からは、比較的高速度、例えば、3000rpm以上で回転される。
【0065】
レジスト液の滴下終了後、必要に応じてウエハWの回転速度が所定時間だけ減速されて膜圧が調整され、次いで、ウエハWの回転速度が加速されて、残余のレジスト液が振り切られるとともに乾燥され、所定厚さのレジスト膜が形成される。
【0066】
その後、ノズル保持体100がホームポジションに戻され、図示しない洗浄手段により、ウエハWの背面がバックリンスされ、また、必要があれば、図示しない洗浄手段により、ウエハWの側縁部がサイドリンスされる。その後、ウエハWの回転速度が加速されて、バックリンスおよびサイドリンスのリンス液が振り切って捨てられ、その後、ウエハWの回転が停止されて、塗布処理工程が終了する。
【0067】
次に、図5、図8および図9を参照して、塗布処理ユニット(COT)に対するウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)について説明する。
図8は、レジスト塗布処理ユニット(COT)の部分的平面図であり、図9は、塗布処理ユニット(COT)に対するウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)のためのフローチャートである。
【0068】
図8に示すように、ウエハ搬送装置46のピンセット48は、ウエハWを載置しながらスピンチャック52の上方に移動し、次いで、降下して、ウエハWとスピンチャック52との隙間(Z軸隙間)が規定値になった時点で、ウエハWがスピンチャック52により真空吸着される。
【0069】
レジストノズルスキャンアーム92(以下、ノズルアーム92と記す)のノズル保持体100の側面には、上述したように、反射型の光電センサー163が取り付けられ、この光電センサー163は、ノズルアーム92によりダミーウエハDW上を水平方向に移動されて、ダミーウエハDWのエッジを検出し、このエッジの検出信号は、塗布処理ユニットコントローラ151に入力される。
【0070】
また、ノズルアーム92は、移動機構(図示略)によりダミーウエハDW上を水平方向に移動するように構成され、このノズルアーム92の移動機構(図示略)に設けられたエンコーダ164により、ノズルアーム92の位置データが塗布処理ユニットコントローラ151に入力される。
【0071】
したがって、光電センサー163がノズルアーム92によりダミーウエハDW上を移動されて、ダミーウエハDWの1箇所のエッジを検出すると、エッジの検出信号(ON信号)が光電センサー163から塗布処理ユニットコントローラ151に入力されるとともに、この検出時点のノズルアーム92の位置データがエンコーダ164から塗布処理ユニットコントローラ151に入力される。
【0072】
ダミーウエハDWの1箇所のエッジの検出が終わると、ダミーウエハDWは、図8に示すように、90°ずつ回転されて、光電センサー163によりエッジが検出され、その結果、0°,90°,180°,270°の合計4箇所のエッジが検出される。
【0073】
これら4箇所のエッジの検出信号と、各検出時点のノズルアーム92の位置データとが塗布処理ユニットコントローラ151に入力されると、システムコントローラ150内では、これらに基づいて、スピンチャック52上の受渡位置に対するダミーウエハDWの位置ズレ幅(X軸,Y軸)が演算され、次いで、ピンセット48の補正データ(X軸,θ軸)が演算される。
【0074】
次に、図9のフローチャートに従って、塗布処理ユニット(COT)におけるウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)工程を説明する。
まず、ダミーウエハDWがウエハ搬送装置46のピンセット48により載置されてスピンチャック52の上方に搬入され、次いで、降下されて、ダミーウエハDWとスピンチャック52との隙間(Z軸隙間)が規定値になった時点で、ダミーウエハDWがスピンチャック52により真空吸着される(ステップ101)。
【0075】
次いで、ノズルアーム92がダミーウエハDW上方を水平方向に移動される(ステップ102)。そして、ノズルアーム92に取り付けた反射型の光電センサー163がダミーウエハDWのエッジを検出してONすると、エッジの検出信号と、この検出時点のノズルアーム92の位置データとが塗布処理ユニットコントローラ151に入力される(ステップ103)。
【0076】
ダミーウエハDWの1箇所のエッジの検出が終わると、図8に示すように、ダミーウエハDWは、90°回転される。90°,180°,270°のエッジが同様に検出され、各エッジの検出信号と、各検出時点のノズルアーム92の位置データとが塗布処理ユニットコントローラ151に入力される(ステップ104)。
【0077】
引き続き、合計4箇所のエッジの検出が終了したか否かが判断され(ステップ105)、終了している場合には、システムコントローラ150内では、入力された各エッジの検出信号(ON信号)と、各検出時点のノズルアーム92の位置データとに基づいて、スピンチャック52上の受渡位置に対するダミーウエハDWの位置ズレ量(X,Y)が演算される(ステップ106)。
【0078】
このダミーウエハDWの位置ズレ量(X,Y)のデータに基づいて、システムコントローラ150でピンセット48の位置ズレ量(X,θ)が演算される。
【0079】
システムコントローラ150内に初期データが存在する場合には、このピンセット48の位置ズレ量(X,θ)とこの初期データとが比較され、位置ズレ量が初期データの許容範囲に収まっているか否かが判断され(ステップ108)、許容範囲を超えている場合には、位置ズレ量(X,θ)に基づいてピンセット48の受け渡しの際の位置が補正される(ステップ109)。これにより、ウエハWは、ピンセット48によりスピンチャック52上の受渡位置に正確に載置される。なお、初期データが存在しない場合(初期設定時)には、ピンセット48の位置ズレ量(X,θ)が設計値の許容範囲内に収まっているかどうかが判断され、許容範囲内に収まっている場合には、位置ズレ量(X,θ)に基づいてピンセット48の受け渡しの際の位置が所定の位置になるように補正される。位置ズレが許容範囲内に収まっていない場合にはシステムの再設定が行われる。
【0080】
以上のように、作業者の手を煩わせることなく自動的に位置合せ(センタリング)を行うことができ、塗布処理ユニット(COT)の位置合せを迅速に行うことができる。
【0081】
なお、初期設定時の位置合わせデータ(X,θ)は、システムコントローラ150に接続された(または内蔵された)データメモリー162に記憶され、後で利用されるようにすることができる。
【0082】
次に、図10を参照して、ホットプレートユニット(HP)について説明する。図10は、加熱処理ユニット(HP)の概略断面図である。
ホットプレートユニット(HP)は、昇降自在のカバー171を有し、このカバー171の下側には、ウエハWを加熱するための加熱プレート172がその面を水平にして配置されている。この加熱プレート172内には、ヒーター(図示せず)が装着されており、所望の温度に設定可能となっている。
【0083】
この加熱プレート172の表面には、複数の固定ピン(プロキシミティピン)173が設けられており、これらの固定ピン173によって加熱プレート172との間に微少間隔をおいてウエハWが保持されている。すなわち、プロキシミティ方式が採用されており、加熱プレート172とウエハWとの直接の接触を避け、加熱プレート172からの輻射熱によって、ウエハWが加熱処理されるようになっている。
【0084】
また、加熱プレート172の複数の孔を通挿して、複数(3本)のリフトピン174が昇降自在に設けられ、これらリフトピン174の下部には、昇降機構(図示略)が設けられている。3本のリフトピン174は、その上昇した状態で、ウエハ搬送装置46のピンセット48からウエハWを受け取り、次いで、降下して、固定ピン173上にウエハWを載置するようになっている。
【0085】
このようなホットプレートユニット(HP)においては、レジスト液が塗布されたウエハWが所定温度でプリベーク処理され、または露光後のウエハWがポストエクスポージャーベーク処理され、現像後のウエハWにポストベーク処理が施される。
【0086】
次に、図5、図11ないし図13を参照して、ホットプレートユニット(HP)に対するウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)について説明する。図11は、ホットプレートユニット(HP)とウエハ搬送装置のピンセットの部分的平面図であり、図12(a)は、ホットプレートユニット(HP)上のセンターピンを光電センサーにより検出するときの模式図であり、図12(b)は、ホットプレートユニット(HP)上のリフトピン上端を光電センサーにより検出するときの模式図であり、図13は、ホットプレートユニット(HP)に対するウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)のためのフローチャートである。
【0087】
図11に示すように、位置合わせ時には、ウエハ搬送装置46のピンセット48のウエハ載置箇所に、外リング181と内リング182からなる位置合せ用治具が取付部材183により取り付けられている。内リング182には、透過型光電センサーの投光側X方向センサー160aと受光側X方向センサー160bとが対向するように180°離隔して取り付けられており、透過型光電センサーの投光側θ方向センサー161aと受光側θ方向センサー161bとが対向するように180°離隔して取り付けられている。
【0088】
また、加熱プレートの中心には、中心孔(図示略)が設けられ、位置合わせのためのセンターピン184が中心孔(図示略)に挿入して立設されている。
さらに、ピンセット48は、上昇した3本のリフトピン174の上端にウエハWを受け渡すようになっており、より詳細には、ピンセット48がウエハWを最終的に受け渡す際の位置は、加熱プレート172の中心位置と上昇した3本のリフトピン174の上端位置とにより規定される位置(受渡位置)である。
【0089】
さらに、上述したように、ウエハ搬送装置46のX軸モータ154、θ軸モータ155、およびZ軸モータ156には、各モータの回転量(すなわち、ピンセット48の移動量、搬送装置46自身の回転量および移動量)を搬送装置コントローラ153にフィードバックするためのX軸エンコーダ157、θ軸エンコーダ158、およびZ軸エンコーダ159が設けられている。
【0090】
したがって、図12(a)に示すように、投光側X方向センサー160aが受光側X方向センサー160bに光を投光しながらX方向にスキャンして、センターピン184を検出すると、検出信号(ON信号)がX方向センサー160から搬送装置コントローラ153に入力されるとともに、この時のピンセット48のX方向の位置データがX軸エンコーダ157から搬送装置コントローラ153に入力されるようになっている。
【0091】
また、特に図示しないが、投光側θ方向センサー161aが受光側θ方向センサー161bに光を投光しながらθ方向にスキャンして、センターピン184を検出すると、検出信号(ON信号)がθ方向センサー161から搬送装置コントローラ153を介してシステムコントローラ150に入力されるとともに、この時のピンセット48のθ方向の位置データがθ軸エンコーダ158から搬送装置コントローラ153を介してシステムコントローラ150に入力されるようになっている。
【0092】
さらに、図12(b)に示すように、3本のリフトピン174の上端に、ダミーウエハDWが載置され、投光側X方向センサー160a(またはθ方向センサー161a)が受光側X方向センサー160b(またはθ方向センサー161b)に光を投光しながら、Z方向にスキャンして、ダミーウエハDWの下面(すなわち、リフトピンの上端)を検出すると、検出信号(ON信号)がシステムコントローラ150に入力されるとともに、この時のピンセット48のZ方向の位置データがZ軸エンコーダ157から搬送装置コントローラ153を介してシステムコントローラ150に入力されるようになっている。
【0093】
次に、図13のフローチャートに従って、ホットプレートユニット(HP)におけるウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)工程を説明する。
図12(a)に示すように、投光側X方向センサー160aが受光側X方向センサー160bに光を投光しながらX方向にスキャンする(ステップ201)。
【0094】
X方向センサー160がセンターピン184を検出すると(ステップ202)、検出信号(ON信号)がX方向センサー160から搬送装置コントローラ153に入力されるとともに、この時のピンセット48のX方向の位置データがX軸エンコーダ157から搬送装置コントローラ153に入力される(ステップ203)。
【0095】
次に、投光側θ方向センサー161aが受光側θ方向センサー161bに光を投光しながらθ方向にスキャンする(ステップ204)。そして、θ方向センサー161がセンターピン184を検出すると(ステップ205)、検出信号(ON信号)がθ方向センサー161から搬送装置コントローラ153に入力されるとともに、この時のピンセット48のθ方向の位置データがθ軸エンコーダ158から搬送装置コントローラ153に入力される(ステップ206)。
【0096】
その後、図12(b)に示すように、3本のリフトピン174の上端に、ダミーウエハDWが載置され、投光側X方向センサー160a(またはθ方向センサー161a)が受光側X方向センサー160b(またはθ方向センサー161b)に光を投光しながら、Z方向にスキャンする(ステップ207)。
【0097】
これにより、ダミーウエハDWの下面(すなわち、リフトピンの上端)を検出すると(ステップ208)、検出信号(ON信号)が搬送装置コントローラ153に入力されるとともに、この時のピンセット48のZ方向の位置データがZ軸エンコーダ157から搬送装置コントローラ153に入力される(ステップ209)。
【0098】
そして、搬送装置コントローラ153内では、センターピン184およびダミーウエハDWの下面を検出した際のピンセット48のX方向、θ方向およびZ方向の位置データから、位置ズレ量が把握される(ステップ210)。
【0099】
システムコントローラ150内に初期データが存在する場合には、このピンセット48の位置ズレ量(X,θ)とこの初期データとが比較され、位置ズレ量が初期データの許容範囲に収まっているか否かが判断され(ステップ211)、許容範囲を超えている場合には、位置ズレ量に基づいてピンセット48の受渡しの際の位置が補正され(ステップ212)、これによりウエハWは、ピンセット48により、加熱プレート172の中心位置と上昇した3本のリフトピン174の上端位置とにより規定される受渡位置に正確に載置されるようになる。なお、初期データが存在しない場合(初期設定の場合)には、ピンセット48の位置ズレ量(X,θ)が設計値の許容範囲内に収まっているかどうかが判断され、許容範囲内に収まっている場合には、位置ズレ量(X,θ)に基づいてピンセット48の受け渡しの際の位置が所定の位置になるように補正される。位置ズレが許容範囲内に収まっていない場合にはシステムの再設定が行われる。
【0100】
以上のように、作業者の手を煩わせることなく自動的に位置合せ(センタリング)を行うことができ、ホットプレートユニット(HP)の位置合せを迅速に行うことができる。
【0101】
なお、初期設定時の位置合わせデータ(X,θ,Z)は、システムコントローラ150に接続された(または内蔵された)データメモリー162に記憶され、後で利用されるようにすることができる。
【0102】
次に、図14を参照して、ホットプレートユニット(HP)に対するウエハ搬送装置の位置合わせ方法の他の例について説明する。図14は、ウエハ搬送装置の位置合わせ方法の他の例を説明するためのホットプレート(HP)とウエハ搬送装置のピンセットの部分的平面図である。
【0103】
この例では、上述した例とは異なり、位置合わせ用治具を用いることなく、ウエハ搬送装置46のピンセット48に、透過型光電センサーが直接的に取り付けられている。すなわち、ウエハ搬送装置46のピンセット48のウエハ載置箇所に、透過型光電センサーの投光側X方向センサー160aと受光側X方向センサー160bが対向するように180°離隔して取り付けられているとともに、透過型光電センサーの投光側θ方向センサー161aと受光側θ方向センサー161bが対向するように180°離隔して取り付けられている。
【0104】
この場合にも、上述した実施の形態と同様に、投光側X方向センサー160a、受光側X方向センサー160b、投光側θ方向センサー161aおよび受光側θ方向センサー161bにより、センターピン184およびダミーウエハDW下面が検出され、この検出時のピンセット48のX方向、θ方向およびZ方向の位置データが演算され、これらに基づいて、ピンセット48の位置ズレ値(X,θ,Z)が演算され、基板受け渡し時のピンセット48の位置が補正されるるようになっている。
なお、上述した光電センサーが取り付けられたピンセットが、ウエハWを搬送するためのピンセット48とは別個にウエハ搬送装置46に設けられていてもよい。
【0105】
次に、図15を参照して、ホットプレートユニット(HP)に対するウエハ搬送装置の位置合わせ方法のさらに他の例について説明する。図15の(a)は、ウエハ搬送装置の位置合わせ方法のさらに他の例を説明するためのホットプレート(HP)とウエハ搬送装置のピンセットの部分的平面図であり、(b)はそのCCDカメラ部分を示す部分的側面図である。
【0106】
この例では、透過型光電センサーに代えて、CCDカメラを用いている。すなわち、ピンセット48のウエハ載置箇所の基端側から延在する支持部材191に、CCDカメラ190が、上下方向に90°揺動可能に設けられており、水平方向および下方向を向けることが可能となっている。
【0107】
CCDカメラ190が下方向に向けられた場合には、センターピン184(または加熱プレート172の中心孔)が上方から撮像され、X−θ平面が画像データとして処理され、これにより、センターピン184のX方向およびθ方向の位置データが演算される。
【0108】
CCDカメラ190が水平方向に向けられた場合には、上昇した3本のリフトピン174上のダミーウエハDW下面が側方から撮像され、θ−Z平面が画像データとして処理され、これにより、リフトピン174上のダミーウエハDW下面のZ方向の位置データが演算される。
【0109】
これらセンターピン184のX方向およびθ方向の位置データ並びにリフトピン174上のダミーウエハDW下面の位置データに基づいて、ピンセット48の位置ズレ値(X,θ,Z)が演算され、基板受け渡し時のピンセット48の位置が補正されるようになっている。
なお、上述したCCDカメラが取り付けられたピンセットが、ウエハWを搬送するためのピンセット48とは別個にウエハ搬送装置46に設けられていてもよい。
【0110】
次に、図5および図16を参照して、塗布現像処理システムの処理工程中にウエハ搬送装置の位置合わせ(センタリング)を行う場合について説明する。図16は、塗布現像処理システムの処理工程中にウエハ搬送装置の位置合わせ(センタリング)の確認を行う場合のフローチャートである。なお、以下のフローは、システムコントローラ150により制御される。
【0111】
図5に示すように、システムコントローラ150には、データメモリー162が接続され、このデータメモリー162内には、例えば、塗布処理ユニット(COT)に対するウエハ搬送装置46の位置合わせデータが記憶され、また、ホットプレートユニット(HP)に対するウエハ搬送装置46の位置合わせデータが記憶されている。また、上述したように、ウエハWがスピンチャックに固定される塗布処理ユニット(COT)と、回転しない加熱プレートに固定されるホットプレートユニット(HP)とでは位置合わせの方法が異なっており位置合わせデータが互いに異なるため、これらの位置合わせデータの関係が位置データメモリー162内に記憶されている。
【0112】
各処理ユニットにおいて、初期設定時のウエハ搬送装置46の位置合わせ(センタリング)を終了した後、塗布・現像処理システムの処理工程中に、各処理ユニットに対するウエハ搬送装置46の位置合わせ(センタリング)を定期的または不定期に行う場合について、図16のフローチャートに沿って説明する。
【0113】
まず、塗布・現像処理システムの処理プロセスを開始し(ステップ301)、処理工程中の所定のタイミングで、各処理ユニットに対するウエハ搬送装置46の位置合わせ(センタリング)を行うか否かを判断する(ステップ302)。位置合わせの確認を行う場合には、一つの処理ユニット、例えば、塗布処理ユニット(COT)内でピンセット48がウエハWを受け渡す位置の位置ズレ量を上述したように把握し、これに基づいてウエハWを受け渡す際のピンセット48の位置を補正する(ステップ303)。
【0114】
すなわち、処理工程中に、ピンセット48の位置ズレ量(X,θ)を得て、この位置ズレ量(X,θ)に基づいて、ピンセット48がウエハWを受け渡す際の位置ズレを確認し補正することができる。
【0115】
次に、この際の補正データ(X,θ)を位置データメモリー162に入力して、この位置データメモリー162に予め記憶されている各処理ユニットのピンセット48の位置合わせデータを、所定の補正データ(X,θ)に置換する(ステップ304)。ここで、他の処理ユニットが位置合わせを行っているユニットと異なる位置合わせを行うユニットの場合、例えば、位置合わせをしている処理ユニットが塗布処理ユニット(COT)で他の処理ユニットがホットプレートユニット(HP)の場合、上述したようにこれらの位置合わせデータの関係が位置データメモリー162内に記憶されているので、同様に位置合わせデータを補正することができる。
【0116】
次に、この置換後の位置補正データ(X,θ)を位置データメモリー162から出力して、これに基づいて、他の処理ユニット、例えば、ホットプレートユニット(HP)内でピンセット48が基板を受け渡す位置を補正する(ステップ305)。
【0117】
このように、位置合わせの検出方法が同じユニット間のみならず、位置合わせの検出方法が異なる処理ユニット間においても、一つの処理ユニットに対する補正データを得れば、他の処理ユニットは、この補正データに基づいて既に記憶されている位置合わせデータの補正のみを行えばよい。したがって、一つの処理ユニットに対して位置合わせを行えば、他の複数の処理ユニットに対しても同様に位置合わせを行ったようにすることができ、複数の処理ユニットの搬送装置46のピンセット48の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。
【0118】
なお、上記の例では、塗布処理ユニット(COT)での位置合わせにより得た補正データに基づいて、ホットプレートユニット(HP)の補正を行ったが、逆に、ホットプレートユニット(HP)での位置合わせにより得た補正データに基づいて、塗布処理ユニット(COT)で補正を行ってもよい。また、同じ種類の処理ユニット同士で補正データを受け渡して補正動作を行ってもよい。
【0119】
また、一つの処理ユニットで得られた補正データに基づいて、他の処理ユニットでの位置合わせを行うかどうかを、使用者が判断する工程を設けてもよい。以下、この場合の位置合わせ動作について、図17のフローチャートに沿って説明する。
【0120】
まず、塗布・現像処理システムの処理プロセスを開始し(ステップ401)、処理工程中の所定のタイミングで、一つの処理ユニットに対するウエハ搬送装置46の位置合わせ(センタリング)を行うか否かを判断する(ステップ402)。位置合わせの確認を行う場合には、この処理ユニット、例えば、塗布処理ユニット(COT)内でピンセット48がウエハWを受け渡す位置の位置ズレ量を上述したように把握し、これに基づいてウエハWを受け渡す際のピンセット48の位置を補正する(ステップ403)。
【0121】
次に、この際の補正データ(X,θ)に基づいて、他の処理ユニットに対するウエハ搬送装置46の位置合わせを行うか否かを使用者が判断する(ステップ404)。他の処理ユニットの位置合わせを行う場合には、前記補正データ(X,θ)を位置データメモリー162に入力して、この位置データメモリー162に予め記憶されている各処理ユニットに対するピンセット48の位置合わせデータを、所定の補正データ(X,θ)に置換する(ステップ405)。この際、前記同様、塗布処理ユニット(COT)等に対する場合の位置合わせデータと、ホットプレートユニット(HP)等に対する場合の位置合わせデータとの関係は位置データメモリー162内に記憶されているので、いずれか一方の処理ユニットで得られた補正データに基づいて他方の処理ユニットに対する位置合わせデータを補正することができる。
【0122】
次に、この置換後の位置補正データ(X,θ)を位置データメモリー162から出力して、これに基づいて、他の処理ユニットに対してピンセット48が基板を受け渡す位置を補正する(ステップ406)。
【0123】
このように、一つの処理ユニットでの位置合わせの補正データに基づいて、他の処理ユニットでの位置合わせを行うか否かを使用者が判断するので、例えば、位置ズレの原因が位置合わせを行った処理ユニットに固有の問題であることが明らかであり、この補正データに基づいて他の処理ユニットの位置合わせを行うことが適当でない場合には、使用者が他の処理ユニットでの位置合わせを行わないように判断することで、他の処理ユニットについて無用な位置合わせが行われることを回避することできる。
【0124】
さらに、図3に示したように、上記レジスト塗布・現像処理システムは、複数の処理ユニットが垂直方向に積み重ねられてなる処理部G1,G2,G3,G4を有しており、これらの処理部をなす処理ユニットはそれぞれの受渡位置の平面的位置が一致するように配置することが可能である。処理ユニットをこのように配置した場合には、さらに別の動作により搬送システム46の位置合わせを行うことができる。以下、第3の処理部G3において、この別の動作により行われる位置合わせについて、図18を参照して説明する。
【0125】
第3の処理部G3は、図3に示したように、クーリングユニット(COL)、アドヒージョンユニット(AD)、アライメントユニット(ALIM)、エクステンションユニット(EXT)、および、4つのホットプレートユニット(HP)が下から順に積み重ねられてなっている。ここでは、これらの処理ユニットを、それぞれの受渡位置の平面的位置が一致するように配置して、第3の処理部G3の一つの処理ユニットでの位置合わせデータに基づいて、同じ処理部に属する他の処理ユニットの位置合わせを行う。
【0126】
まず、塗布・現像処理システムの処理プロセスを開始し(ステップ501)、処理工程中の所定のタイミングで、第3の処理部G3に属する処理ユニットに対するウエハ搬送装置46の位置合わせ(センタリング)を行うか否かを判断する(ステップ502)。位置合わせの確認を行う場合には、第3の処理部G3に属する処理ユニットの一つ、例えばクーリングユニット(COL)内でピンセット48がウエハWを受け渡す位置の位置ズレ量を上述したように把握し、これに基づいてウエハWを受け渡す際のピンセット48の位置を補正する(ステップ503)。
【0127】
次に、この際の補正データ(X,θ)に基づいて、第3の処理部G3の他の処理ユニットの位置合わせを行う。すなわち、前記補正データ(X,θ)を位置データメモリー162に入力して、この位置データメモリー162に予め記憶されている、第3の処理部G3に属する他の処理ユニットに対するピンセット48の水平面内の位置合わせデータを、前記の補正データ(X,θ)に置換する(ステップ504)。
【0128】
次に、この置換後の位置補正データ(X,θ)を位置データメモリー162から出力して、これに基づいて、他の処理ユニットに対してピンセット48が基板を受け渡す位置を補正する(ステップ506)。前述したように、処理部G3の処理ユニットのそれぞれの受渡位置は、その平面的位置が一致するように配置されているので、一つの処理ユニットに対する水平面内の位置補正データ(X,θ)により、他の処理ユニットに対する水平面内の位置合わせを適切に行うことができる。したがって、一つの処理ユニットに対して位置合わせを行うことにより、同じ処理部の他の処理ユニットに対する搬送装置46のピンセット48の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。なお、ここでは第3の処理部G3での位置合わせについて説明したが、処理部G1,G2,G4においても、処理ユニットの受渡位置の平面的位置が一致するように配置されていることを前提として、この動作により位置合わせを行うことができる。
【0129】
さらに、上記の実施形態においては、塗布現像処理システムの処理工程中に、各処理ユニットに対するウエハ搬送装置の位置合わせ(センタリング)を定期的または不定期的に行う場合について説明したが、この不定期的な位置合わせは、例えば、使用者が塗布現像処理システムを任意の時点で位置合わせのモードに設定することにより行うことができる。また、塗布現像処理システムで搬送エラーが検出された場合に、前記システムコントローラー150が塗布現像処理システムを自動的に位置合わせのモードに設定するようにしてもよい。
【0130】
搬送エラーの検出は、例えば塗布現送処理システム内の駆動系に異常な負荷が発生した場合に、搬送エラーが生じたものとみなすことにより行うことができる。このような場合には、搬送エラーにより異常な負荷の生じた駆動系のどこかにウエハWが落下して詰まっているものと考えられるためである。
【0131】
さらに、搬送エラーの検出は、例えばウエハ搬送装置46のピンセット48上に保持されているべき時点に、ピンセット48上にウエハWが存在しない場合を搬送エラーとみなすことにより行うことができる。このような場合には、搬送エラーによりウエハWがピンセット48上から落下したものと考えられるからである。このようにして搬送エラーを検出するためには、例えば図19に示すように、ウエハ搬送装置46のピンセット48の上部前方にウエハWを検出するためのセンサー、例えば反射型の光電センサー48aを配置し、所定のタイミングで、3段に配置されたピンセット48のうちウエハWの保持に使用しているものを前方に突き出して、光電センサー48aによりウエハWの有無を確認する。なお、図19では上段のピンセット48におけるウエハWの有無を確認する場合を示したが、中段および下段のピンセット48についても同様にウエハWの有無を確認することができる。
【0132】
また、図19に示したようにウエハ搬送装置にセンサーを設けた場合には、センサーによりウエハWの位置ズレを検出することも可能であり、ここで検出された位置ズレ量が許容範囲を超えた場合に、前記システムコントローラー150が塗布・現像処理システムを位置合わせのモードに設定するようにしてもよい。
【0133】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、回転ステージを有する処理ユニットとして塗布処理ユニット(COT)、および固定ステージを有する処理ユニットとしてホットプレートユニット(HP)を例にとって、これらで搬送装置の位置合わせを行う場合について説明したが、これに限らず、回転ステージを有する処理ユニットとして他のスピナー系ユニットである現像処理ユニット(DEV)を用い、固定ステージを有する処理ユニットとしてクーリングユニット(COL)、アドヒージョンユニット(AD)等の他の熱的処理ユニットを用いてもよい。また、上記実施の形態では、半導体ウエハの塗布現像処理システムに本発明を適用した場合について示したが、このようなシステムに限るものではなく、処理ユニットのステージ上に搬送装置を用いて基板を載置する場合であれば適用可能である。また、基板についても、半導体ウエハ以外の他の被処理基板、例えばLCD基板であってもよい。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、搬送装置により処理ユニットの載置台に基板を搬入し、検出手段により、載置台上の受渡位置に対する基板の位置ズレ量を検出し、次いで、この基板の位置ズレ量の検出値に基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を演算し、求められた搬送装置の位置ズレ量に基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するので、作業者の手を煩わせることなく自動的に位置合せを行うことができ、例えば処理ユニットの初期設定時に、搬送装置の位置合せを迅速に行うことができる。
【0135】
また、本発明によれば、搬送装置により検出手段を処理プレートの上方で移動させながら、検出手段により、処理プレートの中心位置と上昇した複数のリフトピンの上端位置とを検出し、次いで、この中心位置と上端位置の検出値に基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、この搬送装置の位置ズレ量に基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するので、作業者の手を煩わせることなく自動的に位置合せを行うことができ、特に、熱系の処理ユニット等の初期設定時に、位置合せを迅速に行うことができる。
【0136】
さらに、本発明によれば、所定のタイミングで、一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、記憶手段に既に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するので、一つの処理ユニットに対する補正データを得れば、他の処理ユニットは、この補正データに基づいて既に記憶されている位置合わせデータの補正のみを行えばよい。したがって、複数の処理ユニットの搬送装置の位置合わせを極めて短時間で行うことができる。また、第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係を把握しておくことにより、第1の処理ユニットと第2の処理ユニットとで異なる方法で位置合わせを行う場合であっても、一つの処理ユニットに対する補正データを得れば、他の処理ユニットは、この補正データに基づいて既に記憶されている位置合わせデータの補正のみを行えばよい。さらに、上記実施形態では基板としてダミーを用いたが、実基板であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体ウエハの塗布現像処理システムの全体構成を示す平面図。
【図2】図1に示す塗布現像処理システムを示す正面図。
【図3】図1に示す塗布現像処理システムを示す背面図。
【図4】図4は、処理ステーション内を模式的に示す斜視図。
【図5】搬送系を主体とした塗布現像処理システムのブロック図。
【図6】レジスト塗布処理ユニット(COT)の全体構成を示す略断面図。
【図7】レジスト塗布処理ユニット(COT)の全体構成を示す略平面図。
【図8】レジスト塗布処理ユニット(COT)の部分的平面図。
【図9】塗布処理ユニット(COT)に対するウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)のためのフローチャート。
【図10】ホットプレートユニット(HP)の概略断面図。
【図11】ホットプレートユニット(HP)とウエハ搬送装置のピンセットの部分的平面図。
【図12】ホットプレートユニット(HP)上のセンターピンを光電センサーにより検出するときの模式図、およびホットプレートユニット(HP)上のリフトピン上端を光電センサーにより検出するときの模式図。
【図13】ホットプレートユニット(HP)に対するウエハ搬送装置の位置合せ(センタリング)のためのフローチャート。
【図14】ウエハ搬送装置の位置合わせ方法の他の例を説明するためのホットプレート(HP)とウエハ搬送装置のピンセットの部分的平面図。
【図15】ウエハ搬送装置の位置合わせ方法のさらに他の例を説明するためのホットプレート(HP)とウエハ搬送装置のピンセットの部分的平面図および部分的側面図。
【図16】塗布現像処理システムの処理工程中にウエハ搬送装置の位置合わせ(センタリング)を行う場合のフローチャート。
【図17】塗布現像処理システムの処理工程中にウエハ搬送装置の位置合わせ(センタリング)を行う場合の別のフローチャート。
【図18】図1に示すレジスト塗布現像処理システムの処理部G3でウエハ搬送装置の位置合わせ(センタリング)を行う場合のさらに別のフローチャート。
【図19】ウエハ搬送装置の別の例を説明するための部分的断面図。
【符号の説明】
46; ウエハ搬送装置(搬送装置)
48; ピンセット(基板支持部材)
52; スピンチャック(載置台)
92; ノズルアーム(移動手段)
153;ウエハ搬送装置コントローラ(制御手段)
160;X方向センサー(検出器、検出手段)
161;θ方向センサー(検出器、検出手段)
162;位置データメモリー(記憶手段)
163;光電センサー(検出器、検出手段)
172;加熱プレート(熱的な処理プレート)
174;リフトピン
181;外リング(治具)
182;内リング(治具)
184;センターピン(処理プレートの中心)
190;CCDカメラ(撮像手段、検出手段)
HP;ホットプレートユニット
COT;塗布処理ユニット
DW;ダミーウエハ
W;半導体ウエハ
Claims (11)
- 基板に所定の処理を施すための複数の処理ユニットと、これら処理ユニットに対して基板を搬入出する搬送装置とを有する処理装置において、前記搬送装置が各処理ユニットの所定の受渡位置に基板を搬入するように、搬送装置を位置合わせする搬送装置の位置合わせ方法であって、
各処理ユニットにおける搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを予め行って、その位置合わせデータを記憶手段に記憶しておく工程と、
所定のタイミングで、一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第1の補正工程と、
この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、記憶手段に既に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換する置換工程と、
置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第2の補正工程と
を具備することを特徴とする搬送装置の位置合わせ方法。 - 回転可能な載置台上に載置された基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第1の処理ユニットと、複数のリフトピンを有する処理プレートを有し、このリフトピンにより載置位置と搬送位置との間で基板を移動し、載置位置において基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第2の処理ユニットと、これら第1および第2の処理ユニットに対して基板を搬入出する搬送装置とを有する処理装置において、前記搬送装置が各処理ユニットの所定の受渡位置に基板を搬入するように、搬送装置を位置合わせする搬送装置の位置合わせ方法であって、
前記第1の処理ユニットおよび前記第2の処理ユニットについて、互いに異なる方法で搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを予め行ってこれらの位置合わせデータを記憶手段に記憶しておく工程と、
前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係を予め把握しておき前記記憶手段に記憶しておく工程と、
所定のタイミングで、前記第1の処理ユニットおよび第2の処理ユニットのうちいずれか一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第1の補正工程と、
この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データ、および前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係に基づいて、この記憶手段に予め記憶されている他の処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換する置換工程と、
これら他の処理ユニットの置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第2の補正工程と
を具備することを特徴とする搬送装置の位置合わせ方法。 - 基板に所定の処理を施すための複数の処理ユニットが垂直方向に積み重ねられてなる処理部と、これら積み重ねられた処理ユニットに対して基板を搬入出する搬送装置とを有し、前記複数の処理ユニットはそれぞれの受渡位置の平面的位置が一致するように配置されている処理装置において、前記搬送装置が各処理ユニットの所定の受渡位置に基板を搬入するように、搬送装置を位置合わせする搬送装置の位置合わせ方法であって、
各処理ユニットにおける搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを予め行って、その位置合わせデータを記憶手段に記憶しておく工程と、
所定のタイミングで、一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第1の補正工程と、
この際の補正データを記憶手段に入力して、記憶装置に既に記憶されている他の処理ユニットの水平面内の位置合わせデータを、この補正データのうちの水平面内のデータに置換する置換工程と、
置換後の補正データに基づいて、前記他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する第2の補正工程と
を具備することを特徴とする搬送装置の位置合わせ方法。 - さらに、前記第1の補正工程と前記置換工程との間に、前記第1の補正工程における補正データに基づいて、搬送装置が他の処理ユニットに基板を受け渡す位置を補正するか補正しないかを選択する工程を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の搬送装置の位置合わせ方法。
- 基板処理中に搬送エラーが検出された場合に、前記第1の補正工程が行われることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の搬送装置の位置合わせ方法。
- 前記搬送エラーの検出は、前記処理装置内のそれぞれの駆動系の負荷をモニターすることにより行われることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置の位置合わせ方法。
- 前記搬送エラーの検出は、前記搬送手段に設けられたセンサーによりウエハの存在および位置を検出することにより行われることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置の位置合わせ方法。
- 前記搬送手段に設けられたセンサーにより基板の位置を検出し、前記基板搬送手段における基板の位置ズレが所定値を超えた場合に前記第1の補正工程が行われることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の搬送装置の位置合わせ方法。
- 基板に所定の処理を施すための基板処理装置であって、
基板に所定の処理を施すための複数の処理ユニットと、
各処理ユニット内の所定の受渡位置に基板を搬入する搬送装置と、
各処理ユニットで、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するための補正データを得て、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す受渡位置を補正するための位置合わせ手段と
を具備し、
前記位置合わせ手段は、
各処理ユニットに対する位置合わせデータが記憶された記憶手段と、
一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを前記記憶手段に入力して、この補正データに基づいて、記憶手段に既に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する制御手段とを有することを特徴とする基板処理装置。 - 基板に所定の処理を施すための基板処理装置であって、
回転可能な載置台上に載置された基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第1の処理ユニットと、
複数のリフトピンを有する処理プレートを有し、このリフトピンにより載置位置と搬送位置との間で基板を移動し、載置位置において基板に所定の処理を施す少なくとも1つの第2の処理ユニットと、
これら第1および第2の処理ユニット内の所定の受渡位置に対して基板を搬入出する搬送装置と、
各処理ユニットで、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正するための補正データを得て、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す受渡位置を補正するための位置合わせ手段と
を具備し、
前記位置合わせ手段は、
前記第1の処理ユニットおよび前記第2の処理ユニットについて、互いに異なる方法で搬送装置が基板を受け渡す位置の位置合わせを行った位置合わせデータ、および前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係が記憶された記憶手段と、
前記第1の処理ユニットおよび第2の処理ユニットのうちいずれか一つの処理ユニット内で、搬送装置が基板を受け渡す位置の位置ズレ量を把握し、これに基づいて、搬送装置が基板を受け渡す位置を補正し、この際の補正データを記憶手段に入力して、この補正データ、および前記記憶手段に記憶されている前記第1の処理ユニットにおける位置合わせデータと前記第2の処理ユニットにおける位置合わせデータとの関係に基づいて、前記記憶手段に記憶されている各処理ユニットの位置合わせデータを所定の補正データに置換し、置換後の補正データに基づいて、他の処理ユニット内で搬送装置が基板を受け渡す位置を補正する制御手段とを有することを特徴とする基板処理装置。 - 前記第1の処理ユニットは、基板に塗布液を塗布する塗布処理ユニットであり、前記第2の処理ユニットは、基板に対して熱的処理を施す熱的処理ユニットであることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
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