JP3352419B2 - 塗布膜形成方法および塗布処理システム - Google Patents

塗布膜形成方法および塗布処理システム

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JP3352419B2
JP3352419B2 JP2498099A JP2498099A JP3352419B2 JP 3352419 B2 JP3352419 B2 JP 3352419B2 JP 2498099 A JP2498099 A JP 2498099A JP 2498099 A JP2498099 A JP 2498099A JP 3352419 B2 JP3352419 B2 JP 3352419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示装置(LCD)基板等の基板の表面上に例えばレ
ジスト膜のような塗布膜を形成する塗布膜形成方法およ
び塗布処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウ
エハの表面にレジスト膜を形成するレジスト塗布処理
と、レジスト塗布後の半導体ウエハに対して所定のパタ
ーンの露光処理を行った後にそのパターンを現像する現
像処理とが行われている。このレジスト塗布処理におい
ては、半導体ウエハ表面にレジスト液を均一に塗布する
ための方法としてスピンコーティング法等が多用されて
いる。
【0003】図9は、このスピンコーティング法の概要
を示すものである。例えばスピンチャック141により
真空吸着によって半導体ウエハWを固定保持した状態
で、図示しない回転駆動手段によりスピンチャック14
1とともに半導体ウエハWを回転させ、半導体ウエハW
の上方に配置されたレジストノズル142からその表面
の中央にレジスト液を滴下する。滴下されたレジスト液
は、遠心力によって半導体ウエハWの径方向外方に向か
って広げられる。その後レジスト液の滴下を停止し、半
導体ウエハWを所定速度で回転させて、残余のレジスト
を振り切るとともに乾燥させている。これにより、半導
体ウエハ上に均一な膜厚を有するレジスト膜が形成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
レジスト膜の表面には、種々の原因によりパーティクル
が付着することがあるが、このような表面のパーティク
ルは露光および現像後の回路パターンの欠陥の原因にな
るため、このようなパーティクルの付着が発生した場合
に、それを解消する必要がある。
【0005】このパーティクルは、レジスト液の塗布中
または塗布後に半導体ウエハ上に生じるが、その分布パ
ターンとしては、例えば、パーティクルがウエハの全面
に分布するパターン、パーティクルがウエハの周辺部に
集中して分布するパターン、パーティクルがウエハの中
心部に集中して分布するパターン、パーティクルがウエ
ハの中心部から放射状に延びて分布するパターン、また
はパーティクルがウエハの周辺部にクレーター形状で分
布するパターン等がある。
【0006】このような各種のパターンは種々の原因で
生じるが、これらを解消するため、従来は、技術者各人
の経験に基づき、試行錯誤により個々別々の手段を講じ
てパーティクルの発生を解消するようにしており、各種
のパターンであらわれるパーティクルの防止に関して、
体系的な対策といったものが存在しない。
【0007】したがって、塗布膜表面にパーティクルが
発生した場合に、その原因を突き止め、パーティクルを
解消するのに時間がかかり、生産性を悪化させてしま
う。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、各種のパターンで現れる塗布膜表面のパーティ
クルを速やかに解消して、健全な塗布膜を形成すること
ができる塗布膜形成方法および塗布処理システムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の観点によれば、基板上に形成された
塗布膜表面に発生するパーティクルを解消するための対
策をパーティクル分布状態毎に予め把握しておく工程
と、基板上に塗布液供給ノズルから塗布液を供給して
布膜を形成する工程と、塗布膜に付着したパーティクル
の分布状態を検出する工程と、 前記予め把握された塗
布膜表面のパーティクル付着を解消するための対策に基
づいて、検出されたパーティクル分布状態に応じた対策
を講じる工程と、対策後の条件で次の基板に塗布膜を形
成する工程とを具備する塗布膜形成方法であって、検出
されたパーティクルが基板の全面に分布した状態の場合
に、対策として前記塗布液供給ノズルの状態または前記
塗布膜を形成する際の排気圧の状態を調整するように
し、検出されたパーティクルが基板の周辺部に集中して
分布している場合に、対策として基板の側縁部および背
面の洗浄状態を調整するようにし、検出されたパーティ
クルが基板の中心部に集中して分布している場合に、対
策として塗布液供給ノズルの状態を調整するようにし、
検出されたパーティクルが基板の中心部から放射状に延
びて分布している場合に、対策として前記塗布液供給ノ
ズルの状態を調整するようにし、検出されたパーティク
ルが基板の周辺部にクレーター形状で分布している場合
に、対策として基板の側縁部の洗浄状態を調整するよう
にしたことを特徴とする塗布膜形成方法が提供される。
【0010】本発明の第2の観点によれば、基板上に
布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形成する
工程と、基板上に形成された塗布膜に付着したパーティ
クルの分布状態を検出する工程と、このパーティクルの
分布状態に応じて、塗布液のミストを排気するための排
気圧の状態、基板の側縁部および背面の洗浄状態、なら
びに塗布液供給ノズルの状態のいずれかを調整する工程
と、上記いずれかの状態を調整後の条件で次の基板の塗
布膜を形成する工程とを具備する塗布膜形成方法であっ
て、検出されたパーティクルの分布状態が、パーティク
ルが基板の全面に分布した状態の場合に、前記塗布液供
給ノズルの状態または前記排気圧の状態を調整し、検出
されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが基板
の周辺部に集中して分布した状態の場合に、基板の側縁
部および背面の洗浄状態を調整し、検出されたパーティ
クルの分布状態が、パーティクルが基板の中心部に集中
して分布している状態の場合に、前記塗布液供給ノズル
の状態を調整し、検出されたパーティクルの分布状態
が、パーティクルが基板の中心部から放射状に延びて分
布している状態の場合に、前記塗布液供給ノズルの状態
を調整し、検出されたパーティクルの分布状態が、パー
ティクルが基板の周辺部にクレーター形状で分布してい
る状態の場合に、基板の側縁部の洗浄状態を調整する
とを特徴とする塗布膜形成方法が提供される。
【0011】本発明の第3の観点によれば、処理容器内
に収容された基板を回転させながら、塗布液供給ノズル
から塗布液を基板に吐出して、基板に塗布膜を形成し、
塗布液の吐出の際に排気手段により塗布液のミストを排
気する塗布処理ユニットと、基板に対して熱的処理を施
す複数の熱的処理ユニットと、基板に形成された塗布膜
に付着したパーティクルの分布状態を検出する検出手段
とを具備する塗布処理システムであって、検出されたパ
ーティクルが基板の全面に分布した状態の場合に、対策
として前 記塗布液供給ノズルの状態または前記ミストを
排気する際の排気圧の状態を調整するようにし、検出さ
れたパーティクルが基板の周辺部に集中して分布してい
る場合に、対策として基板の側縁部および背面の洗浄状
態を調整するようにし、検出されたパーティクルが基板
の中心部に集中して分布している場合に、対策として塗
布液供給ノズルの状態を調整するようにし、検出された
パーティクルが基板の中心部から放射状に延びて分布し
ている場合に、対策として前記塗布液供給ノズルの状態
を調整するようにし、検出されたパーティクルが基板の
周辺部にクレーター形状で分布している場合に、対策と
して基板の側縁部の洗浄状態を調整するようにしたこと
を特徴とする塗布処理システムが提供される。
【0012】本発明においては、本発明者らがパーティ
クルの分布状態を生じさせる原因を分析することによ
り、各原因に対応するパーティクル付着を解消するため
の対策をパーティクル分布状態毎に予め把握し、これら
予め把握されたパーティクル分布毎の対策に基づいて、
検出されたパーティクル分布状態に応じた対策を講じ、
その対策後の条件で次の基板に塗布膜を形成するので、
各種のパターンで現れる塗布膜表面のパーティクルを速
やかに解消することができ、生産性を悪化させることな
く、パーティクルが存在しない健全な塗布膜を形成する
ことができる。
【0013】また、本発明においては、検出されたパー
ティクルの分布状態に応じて、塗布液のミストを排気す
るための排気圧の状態、基板の側縁部および背面の洗浄
状態、ならびに塗布液供給ノズルの状態のいずれかを選
択して調整するので、パーティクルの分布状態に応じ
て、パーティクルの発生を解消するための最適な手段を
速やかに講じることができる。したがって、技術者が試
行錯誤をすることなく、迅速に塗布膜表面のパーティク
ルを解消することができ、生産性を悪化させることな
く、パーティクルが存在しない健全な塗布膜を形成する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1ないし図3は、各々本発明の実施
の形態が採用された半導体ウエハ(以下、「ウエハ」と
いう)の塗布現像処理システム1の全体構成の図であっ
て、図1は平面、図2は正面、図3は背面をそれぞれ示
している。
【0015】この塗布現像処理システム1は、図1に示
すように、被処理基板としてウエハWをウエハカセット
CRで複数枚、例えば25枚単位で外部からシステムに
搬入したり、あるいはシステムから搬出したり、ウエハ
カセットCRに対してウエハWを搬入・搬出したりする
ためのカセットステーション10と、塗布現像工程の中
で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処
理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理ステーシ
ョン11と、この処理ステーション11に隣接して設け
られる露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡
しするためのインターフェイス部12とを一体に接続し
た構成を有している。
【0016】前記カセットステーション10では、図1
に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起2
0aの位置に、複数個例えば4個までのウエハカセット
CRが、夫々のウエハ出入口を処理ステーション11側
に向けてX方向に一列に載置され、このカセット配列方
向(X方向)およびウエハカセットCR内に収納された
ウエハのウエハ配列方向(Z方向:垂直方向)に移動可
能なウエハ搬送体21が各ウエハカセットCRに選択的
にアクセスするようになっている。
【0017】さらにこのウエハ搬送体21は、θ方向に
回転自在に構成されており、後述するように処理ステー
ション11側の第3の処理ユニット群Gの多段ユニッ
ト部に属するアライメントユニット(ALIM)および
イクステンションユニット(EXT)にもアクセスでき
るようになっている。
【0018】前記処理ステーション11には、図1に示
すように、ウエハ搬送装置を備えた垂直搬送型の主ウエ
ハ搬送機構22が設けられ、その周りに全ての処理ユニ
ットが1組または複数の組に亙って多段に配置されてい
る。
【0019】主ウエハ搬送機構22は、図3に示すよう
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転軸に接続されてお
り、このモータの回転駆動力によって、前記回転軸を中
心としてウエハ搬送装置46と一体に回転し、それによ
りこのウエハ搬送装置46は、θ方向に回転自在となっ
ている。なお筒状支持体49は前記モータによって回転
される別の回転軸(図示せず)に接続するように構成し
てもよい。
【0020】ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
【0021】また、図1に示すように、この例では、5
つの処理ユニット群G、G、G、G、Gが配
置可能な構成であり、第1および第2の処理ユニット群
、Gの多段ユニットは、システム正面(図1にお
いて手前)側に配置され、第3の処理ユニット群G
多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配
置され、第4の処理ユニット群Gの多段ユニットはイ
ンターフェイス部12に隣接して配置され、第5の処理
ユニット群Gの多段ユニットは背面側に配置されるこ
とが可能である。
【0022】図2に示すように、第1の処理ユニット群
では、カップCP内でウエハWをスピンチャックに
載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニッ
ト、例えばレジスト塗布処理ユニット(COT)および
現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられて
いる。第2の処理ユニット群Gでも、2台のスピンナ
型処理ユニット、例えばレジスト塗布処理ユニット(C
OT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段
に重ねられている。これらレジスト塗布処理ユニット
(COT)は、レジスト液の排液が機械的にもメンテナ
ンスの上でも面倒であることから、このように下段に配
置するのが好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に
配置することももちろん可能である。
【0023】図3に示すように、第3の処理ユニット群
では、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を
行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う
クーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高
めるためのいわゆる疎水化処理を行うアドヒージョンユ
ニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニッ
ト(ALIM)、イクステンションユニット(EX
T)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニ
ット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を
行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下
から順に例えば8段に重ねられている。
【0024】第4の処理ユニット群Gでも、オーブン
型の処理ユニット、例えばクーリングユニット(CO
L)、イクステンション・クーリングユニット(EXT
COL)、イクステンションユニット(EXT)、クー
リングユニット(COL)、プリベーキングユニット
(PREBAKE)およびポストベーキングユニット
(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられ
ている。
【0025】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベ
ーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキン
グユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニ
ット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱
的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ラ
ンダムな多段配置としてもよい。
【0026】前記インターフェイス部12は、図1に示
すように、奥行方向(X方向)については、前記処理ス
テーション11と同じ寸法を有するが、幅方向について
はより小さなサイズに設定されている。そしてこのイン
ターフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアッ
プカセットCRと、定置型のバッファカセットBRが2
段に配置され、他方、背面部には周辺露光装置23が配
置され、さらに、中央部には、ウエハ搬送体24が設け
られている。このウエハ搬送体24は、X方向、Z方向
に移動して両カセットCR、BRおよび周辺露光装置2
3にアクセスするようになっている。前記ウエハ搬送体
24は、θ方向にも回転自在となるように構成されてお
り、前記処理ステーション11側の第4の処理ユニット
群Gの多段ユニットに属するイクステンションユニッ
ト(EXT)や、さらには隣接する露光装置側のウエハ
受け渡し台(図示せず)にもアクセスできるようになっ
ている。
【0027】また前記塗布現像処理システム1では、図
1に示すように、既述の如く主ウエハ搬送機構22の背
面側にも破線で示した第5の処理ユニット群Gの多段
ユニットが配置できるようになっているが、この第5の
処理ユニット群Gの多段ユニットは、案内レール25
に沿って主ウエハ搬送機構22からみて、側方へシフト
できるように構成されている。したがって、この第5の
処理ユニット群Gの多段ユニットを図示の如く設けた
場合でも、前記案内レール25に沿ってスライドするこ
とにより、空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構
22に対して背後からメンテナンス作業が容易に行える
ようになっている。なお第5の処理ユニット群Gの多
段ユニットは、そのように案内レール25に沿った直線
状のスライドシフトに限らず、図1中の一点鎖線の往復
回動矢印で示したように、システム外方へと回動シフト
させるように構成しても、主ウエハ搬送機構22に対す
るメンテナンス作業のスペース確保が容易である。
【0028】このようなレジスト塗布現像処理システム
においては、カセットステーション10において、ウエ
ハ搬送体21によりウエハカセットCRから一枚のウエ
ハWが取り出され、処理ユニット群Gのイクステンシ
ョンユニット(EXT)に搬送される。そして、ウエハ
Wは、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送装置46によ
り、まず、アドヒージョン処理ユニット(AD)におい
て、レジストの定着性を高めるための疎水化処理(HM
DS処理)が施される。この処理は加熱を伴うため、そ
の後ウエハWは、ウエハ搬送装置46により、クーリン
グユニット(COL)に搬送されて冷却される。引き続
き、ウエハWは、ウエハ搬送装置46によりレジスト塗
布ユニット(COT)に搬送され、後述するようにして
塗布膜が形成される。
【0029】塗布処理終了後、ウエハWはプリベーキン
グユニット(PREBAKE)にてプリベーク処理さ
れ、その後クーリングユニット(COL)にて冷却され
る。冷却されたウエハWは、アライメントユニット(A
LIM)に搬送され、そこでアライメントされた後、処
理ユニット群Gのイクステンションユニット(EX
T)に搬送される。
【0030】その後、ウエハWはウエハ搬送体24によ
りインターフェース部12に搬送去れ、周辺露光装置2
3により周辺露光されて余分なレジストが除去された
後、インターフェース部12に隣接して設けられた図示
しない露光装置により所定のパターンに露光される。
【0031】露光後のウエハWは、再びインターフェー
ス部12に戻され、ウエハ搬送体24により、イクステ
ンションユニット(EXT)に搬送される。そして、ウ
エハWは、ウエハ搬送装置46により、いずれかのポス
トベーキングユニット(POBAKE)に搬送されてポ
ストエクスポージャーベーク処理が施され、次いで、ク
ーリングユニット(COL)により冷却される。
【0032】その後、ウエハWは現像ユニット(DE
V)に搬送され、そこで露光パターンを現像する。現像
終了後、ウエハWはいずれかのポストベーキングユニッ
ト(POBAKE)に搬送されてポストベーク処理が施
され、次いで、クーリングユニット(COL)により冷
却される。このような一連の処理が終了後、処理ユニッ
ト群Gのイクステンションユニット(EXT)を介し
てカセットステーション10に戻され、いずれかのカセ
ットCRに収容される。
【0033】次に、本実施形態におけるレジスト塗布処
理ユニット(COT)について説明する。図4および図
5は、レジスト塗布処理ユニット(COT)の全体構成
を示す概略断面図および概略平面図である。
【0034】このレジスト塗布処理ユニット(COT)
の中央部には環状のカップCPが配置され、カップCP
の内側にはスピンチャック52が配置されている。スピ
ンチャック52は真空吸着によってウエハWを固定保持
した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。駆
動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口5
0aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウム
からなるキャップ状のフランジ部材58を介してたとえ
ばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降ガ
イド手段62と結合されている。駆動モータ54の側面
にはたとえばSUSからなる筒状の冷却ジャケット64
が取り付けられ、フランジ部材58は、この冷却ジャケ
ット64の上半部を覆うように取り付けられている。
【0035】レジスト塗布時、フランジ部材58の下端
58aは、開口50aの外周付近でユニット底板50に
密着し、これによってユニット内部が密閉される。スピ
ンチャック52と主ウエハ搬送機構22の保持部材48
との間でウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降駆動
手段60が駆動モータ54ないしスピンチャック52を
上方へ持ち上げることでフランジ部材58の下端がユニ
ット底板50から浮くようになっている。
【0036】ウエハWの表面にレジスト液を供給するた
めのレジストノズル86は、レジスト供給管88を介し
てレジスト供給部(後述する)に接続されている。この
レジストノズル86はレジストノズルスキャンアーム9
2の先端部にノズル保持体100を介して着脱可能に取
り付けられている。このレジストノズルスキャンアーム
92は、ユニット底板50の上に一方向(Y方向)に敷
設されたガイドレール94上で水平移動可能な垂直支持
部材96の上端部に取り付けられており、図示しないY
方向駆動機構によって垂直支持部材96と一体にY方向
に移動するようになっている。
【0037】また、レジストノズル86は、レジスト液
を一旦吐出した後、サックバックされるようになってお
り、これにより、レジスト液の液垂れを防止すると共
に、レジスト液の乾燥を防止している。
【0038】さらに、レジストノズルスキャンアーム9
2は、レジストノズル待機部90でレジストノズル86
を選択的に取り付けるためにY方向と直角なX方向にも
移動可能であり、図示しないX方向駆動機構によってX
方向にも移動するようになっている。
【0039】さらに、レジストノズル待機部90でレジ
ストノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90aに挿
入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先
端のレジスト液が固化または劣化しないようになってい
る。また、複数本のレジストノズル86が設けられ、例
えばレジスト液の種類に応じてそれらのノズルが使い分
けられるようになっている。
【0040】レジストノズルスキャンアーム92の先端
部(ノズル保持体100)には、ウエハ表面へのレジス
ト液の供給に先立ってウエハ表面にウエハ表面を濡らす
ための溶剤例えばシンナーを供給する溶剤ノズル101
が取り付けられている。この溶剤ノズル101は図示し
ない溶剤供給管を介して溶剤供給部(後述する)に接続
されている。溶剤ノズル101とレジストノズル86は
レジストノズルスキャンアーム92のY移動方向に沿う
直線上に各々の吐出口が位置するように取り付けられて
いる。
【0041】ガイドレール94上には、レジストノズル
スキャンアーム92を支持する垂直支持部材86だけで
なく、リンスノズルスキャンアーム120を支持しY方
向に移動可能な垂直支持部材122も設けられている。
このリンスノズルスキャンアーム120の先端部にはサ
イドリンス用のリンスノズル124が取り付けられてい
る。Y方向駆動機構(図示せず)によってリンスノズル
スキャンアーム120およびリンスノズル124はカッ
プCPの側方に設定されたリンスノズル待機位置(実線
の位置)とスピンチャック52に設置されているウエハ
Wの周辺部の真上に設定されたリンス液吐出位置(点線
の位置)との間で並進または直線移動するようになって
いる。
【0042】図6はレジスト塗布処理ユニット(CO
T)の制御系の構成を示す図である。制御部130は、
レジスト塗布処理ユニット(COT)内の各部を制御す
るもので、例えば駆動モータ54の駆動を制御する他、
レジスト供給部131や溶剤供給部132等を制御す
る。例えば、制御部130は、駆動モータ54の回転速
度を数段階、例えばレジスト塗布時に3段階に制御して
いる。また、制御部130は、レジスト供給部131か
らレジストノズル86へのレジスト液の供給や、溶剤供
給部132から溶剤ノズル101への溶剤、例えばシン
ナーの供給を制御している。
【0043】このように構成されたレジスト塗布処理ユ
ニット(COT)において、レジスト液の消費量が従来
よりも少ない省レジスト方式のレジスト液の塗布の処理
動作について、以下に説明する。
【0044】まず、主ウエハ搬送機構22の保持部材4
8によってレジスト塗布処理ユニット(COT)内のカ
ップCPの真上までウエハWが搬送されると、そのウエ
ハWは、例えばエアシリンダからなる昇降駆動手段60
および昇降ガイド手段62によって上昇してきたスピン
チャック52によって真空吸着される。主ウエハ搬送機
構22はウエハWをスピンチャック52に真空吸着せし
めた後、保持部材48をレジスト塗布処理ユニット(C
OT)内から引き戻し、レジスト塗布処理ユニット(C
OT)へのウエハWの受け渡しを終える。
【0045】次いで、スピンチャック52はウエハWが
カップCP内の定位置まで下降し、駆動モータ54によ
ってスピンチャック52の回転駆動が開始される。その
後、レジストノズル待機部90からのノズル保持体10
0の移動が開始される。このノズル保持体100の移動
はY方向に沿って行われる。
【0046】溶剤ノズル101の吐出口がスピンチャッ
ク52の中心(ウエハWの中心)上に到達したところ
で、溶剤、例えばシンナーを、回転するウエハWの表面
に供給する。ウエハWの表面に供給された溶剤は遠心力
によってウエハ中心からその周囲全域にむらなく広が
る。このように、レジスト液の塗布に先立ってシンナー
等の溶剤で半導体ウエハW表面の表面全体を濡らす、い
わゆるプリウエット処理を行うことにより、レジストが
より拡散しやすくなり、結果としてより少量のレジスト
液量で均一なレジスト膜を形成することができる。
【0047】続いて、ノズル保持体100は、レジスト
ノズル86の吐出口がスピンチャック52の中心(ウエ
ハWの中心)上に到達するまでY方向に移動され、レジ
ストノズル86の吐出口からレジスト液が、回転するウ
エハWの表面の中心に滴下され、遠心力によりウエハW
の中心から周辺に向けて拡散されて、ウエハW上にレジ
スト膜が形成される。この時、図示しない排気手段によ
り、吐出するレジスト液の周囲に飛散するミストを回収
し、これにより、後述するように、レジスト膜へのパー
ティクルの付着を防止する。
【0048】レジスト液の滴下終了後、ウエハWの回転
速度が加速されて、残余のレジスト液が振り切られると
ともに乾燥され、所定厚さのレジスト膜が形成される。
【0049】その後、ノズル保持体100がホームポジ
ションに戻され、図示しない洗浄手段により、ウエハW
の背面がバックリンスされ、また、必要があれば、図示
しない洗浄手段により、ウエハWの側縁部がサイドリン
スされる。その後、ウエハWの回転速度が加速されて、
バックリンスおよびサイドリンスのリンス液が振り切っ
て捨てられ、その後、ウエハWの回転が停止されて、塗
布処理工程が終了する。
【0050】次に、ウエハW上にレジスト液を供給して
形成されたレジスト膜のパーティクルを解消するための
対策について説明する。
【0051】ウエハWに形成されたレジスト膜表面のパ
ーティクルは、種々の原因によりいくつかのパターンで
生じるが、このようなパーティクルが存在するとパター
ンの欠陥につながるため、解消する必要がある。本実施
の形態では、パーティクルが生じる現象を観察して、パ
ーティクルの分布を図7のNo.1〜5に示す5個のパ
ターンとして分類し、各パターンごとに、パーティクル
が生じる原因を分析し、各原因に対応してパーティクル
を解消する対策を予め把握して図7に示すような一覧表
を作成する。
【0052】パーティクルの分布パターンを検出する工
程としては、一日に一回、レジスト膜の膜厚チェックを
行う際に同時に、ウエハW上のパーティクルの分布状態
をチェックすることが考えられる。また、塗布・現像を
終えたウエハWの歩留まりが低下した場合に、その原因
を調べる一環として、パーティクルの分布状態をチェッ
クすることが考えられる。このようにしてパーティクル
分布状態を把握する際には、例えばレジスト塗布現像処
理システム外において、例えば目視または顕微鏡観察、
さらにはパーティクルカウンターにより行う。
【0053】また、レジスト塗布現像システム内に検出
手段としてパーティクルカウンターを設ければ、例え
ば、レジスト塗布を終え、プリベーキングユニット(P
REBAKE)により露光処理前の加熱処理を行って、
クーリングユニット(COL)により冷却処理を行った
後に、インラインでウエハW上のパーティクルの分布状
態を測定することができる。このようなパーティクルカ
ウンターは、例えば、図8に示すように、処理ユニット
群Gの一つの冷却ユニット(COL)の代わりに設け
られた検出ユニット110内に設置することができる。
このようにパーティクルカウンターをシステム内に設置
すれば、パーティクルカウンターで検出したパーティク
ル分布状態のパターンに応じて、制御部130がパーテ
ィクルを解消するように、所定部分の調整を行うように
することも可能である。
【0054】次に、パーティクルの分布状態の態様と、
その原因および対策とを個々に説明する。図7のNo.
1は、パーティクルがウエハWの全面に分布するパター
ンである。このパターンの第1の原因としては、レジス
トノズル86からレジスト液を吐出する際、このレジス
ト液の汚れに起因して生じたミストがウエハWに付着す
るからと推測される。第2の原因としては、カップCP
内のレジスト液のミストを排気するための排気手段(図
示略)の排気圧が比較的低いことに起因して、このミス
トを十分に回収できないからと推測される。第1の原因
に対する対策としては、レジストノズル86からレジス
ト液のダミーディスペンスを行って、汚れのないレジス
ト液を吐出することが考えられる。第2の原因に対する
対策としては、ミストを十分に回収するため、排気手段
(図示略)の排気圧を高くすることが考えられる。
【0055】図7のNo.2は、パーティクルがウエハ
Wの周辺部に集中して分布するパターンである。このパ
ターンの原因としては、サイドリンスやバックリンスの
洗浄手段(図示略)によりウエハWの側縁部および背面
を洗浄する際、リンス液の「跳ね」がウエハWに付着す
るからと考えられる。この対策としては、サイドリンス
やバックリンスの洗浄手段(図示略)の吐出量、吐出角
度および吐出位置の高さを調整して、リンス液の「跳
ね」を防止することが有効であると考えられる。
【0056】図7のNo.3は、パーティクルがウエハ
Wの中心部に集中して分布するパターンである。このパ
ターンの第1の原因としては、レジストノズル86から
レジスト液を吐出する際、このレジストノズル86の汚
れに起因して生じたミストがウエハWに付着するからと
推測される。第2の原因としては、アドヒージョンユニ
ット(AD)により疎水化処理を行う際、発塵等に起因
して、パーティクルがウエハWに付着するからと推測さ
れる。第1の原因に対する対策としては、レジストノズ
ル86の洗浄を行ってこのノズル自体の汚れを除去する
か、または、レジストノズル86のサックバックの状態
を確認してレジスト液の液垂れまたは乾燥を十分に防止
できているかを確認することが考えられる。第2の原因
に対する対策としては、アドヒージョンユニット(A
D)内でのウエハWの搬送状態を検査してパーティクル
が生じているか否かを確認するか、または、アドヒージ
ョンユニット(AD)からの発塵の場合には、アドヒー
ジョンユニット(AD)のみだけのエージングを行うこ
とが考えられる。
【0057】図7のNo.4は、パーティクルがウエハ
Wの中心部から放射状に延びて分布するパターンであ
る。このパターンの原因としては、レジストノズル86
からレジスト液を吐出する際、このレジストノズル86
の汚れに起因して生じたミストがウエハWに付着するか
らと推測される。これに対する対策としては、No.3
の場合と同様に、レジストノズル86の洗浄を行ってこ
のノズル自体の汚れを除去するか、または、レジストノ
ズル86のサックバックの状態を確認してレジスト液の
液垂れまたは乾燥を十分に防止できているかを確認する
ことが考えられる。
【0058】図7のNo.5は、パーティクルがウエハ
Wの周辺部にクレーター形状で分布するパターンであ
り、顕微鏡により拡大すると、パーティクルがクレータ
ー形状であることが観察される。このパターンの原因と
しては、No.2の場合と同様に、サイドリンスの洗浄
手段(図示略)によりウエハWの側縁部を洗浄する際、
リンス液の「跳ね」がウエハWに付着するからと考えら
れる。この対策としては、サイドリンスの洗浄手段(図
示略)の吐出量、吐出角度および吐出位置の高さを調整
して、リンス液の「跳ね」を防止することが有効である
と考えられる。
【0059】このようにして、図7に示したような一覧
表に基づいて、検出されたウエハWのレジスト膜表面の
パーティクルの分布状態に応じて、パーティクルを解消
するための対策を講じ、対策後の条件で次のウエハWに
レジスト塗布処理を行う。
【0060】以上のように、本実施の形態では、パーテ
ィクルの分布状態の5つの態様とその原因および解消の
ための対策とを予め図7に示すような一覧表にまとめ、
各分布パターンに応じて、パーティクル解消対策とし
て、ミストのための排気手段(図示略)の排気圧の状
態、サイドリンスやバックリンスの洗浄状態、レジスト
ノズルの状態、および疎水化処理の状態のいずれかを選
択して調整するようにしているので、パーティクルの発
生を解消するための最適な手段を速やかに講じることが
できる。したがって、技術者が試行錯誤をすることな
く、迅速にウエハW上のレジスト膜表面のパーティクル
を解消することができ、生産性を悪化させることなく、
パーティクルが存在しない健全なレジスト膜を形成する
ことができる。
【0061】また、上述したように、パーティクルを検
出する検出手段としてパーティクルカウンターをレジス
ト塗布現像処理システム内に組み込めば、インラインで
パーティクルの分布状態を把握することができ、一層迅
速にパーティクルの分布状態の把握およびその対策を行
うことができ、極めて迅速にウエハW上のパーティクル
を解消することができる。
【0062】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態
では、半導体ウエハにレジスト液を塗布する塗布装置に
ついて説明したが、半導体ウエハ以外の他の被処理基
板、例えばLCD基板にレジスト液を塗布する場合にも
本発明を適用することができる。また、塗布膜としても
レジスト膜に限らず他の膜であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パーティクル付着を解消するための対策をパーティクル
分布状態毎に予め把握し、これら予め把握されたパーテ
ィクル分布毎の対策に基づいて、検出されたパーティク
ル分布状態に応じた対策を講じ、その対策後の条件で次
の基板に塗布膜を形成するので、各種のパターンで現れ
る塗布膜表面のパーティクルを速やかに解消することが
でき、生産性を悪化させることなく、パーティクルが存
在しない健全な塗布膜を形成することができる。
【0064】また、本発明によれば、検出されたパーテ
ィクルの分布状態に応じて、塗布液のミストを排気する
ための排気圧の状態、基板の側縁部および背面の洗浄状
態、ならびに塗布液供給ノズルの状態のいずれかを選択
して調整するので、パーティクルの分布状態に応じて、
パーティクルの発生を解消するための最適な手段を速や
かに講じることができる。したがって、技術者が試行錯
誤をすることなく、迅速に塗布膜表面のパーティクルを
解消することができ、生産性を悪化させることなく、パ
ーティクルが存在しない健全な塗布膜を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体ウエハの塗
布現像処理システムの全体構成の平面図。
【図2】図1に示す塗布現像処理システムの正面図。
【図3】図1に示す塗布現像処理システムの背面図。
【図4】図1に示した塗布現像処理システムに装着した
レジスト塗布装置の全体構成の断面図。
【図5】図4に示したレジスト塗布装置の平面図。
【図6】図4に示したレジスト塗布装置の制御系の構成
を示す図。
【図7】種々のパーティクル分布状態と、各々の発生原
因およびパーティクルを解消する対策とを一覧にして示
す図。
【図8】パーティクルカウンターが設置された検出ユニ
ットを備えたレジスト塗布現像システムの一部を示す背
面図。
【図9】従来のレジスト塗布装置の概略構成図。
【符号の説明】
52……スピンチャック 86……レジストノズル(塗布液供給ノズル) 110……検出ユニット 130……制御部 W……半導体ウエハ(基板) COT……レジスト塗布処理ユニット AD……アドヒージョンユニット(疎水化処理ユニッ
ト) PREBAKE……プリベーキングユニット COL……クーリングユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/027 H01L 21/30 564D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/08 B05C 9/10 B05D 1/40 G03F 7/16 H01L 21/027

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された塗布膜表面に発生す
    るパーティクルを解消するための対策をパーティクル分
    布状態毎に予め把握しておく工程と、基板上に塗布液供
    給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形成する工程
    と、塗布膜に付着したパーティクルの分布状態を検出す
    る工程と、 前記予め把握された塗布膜表面のパーティ
    クル付着を解消するための対策に基づいて、検出された
    パーティクル分布状態に応じた対策を講じる工程と、対
    策後の条件で次の基板に塗布膜を形成する工程とを具備
    する塗布膜形成方法であって、 検出されたパーティクルが基板の全面に分布した状態の
    場合に、対策として前記塗布液供給ノズルの状態または
    前記塗布膜を形成する際の排気圧の状態を調整するよう
    にし、 検出されたパーティクルが基板の周辺部に集中して分布
    している場合に、対策として基板の側縁部および背面の
    洗浄状態を調整するようにし、 検出されたパーティクルが基板の中心部に集中して分布
    している場合に、対策として塗布液供給ノズルの状態を
    調整するようにし、 検出されたパーティクルが基板の中心部から放射状に延
    びて分布している場合に、対策として前記塗布液供給ノ
    ズルの状態を調整するようにし、 検出されたパーティクルが基板の周辺部にクレーター形
    状で分布している場合に、対策として基板の側縁部の洗
    浄状態を調整するようにした ことを特徴とする塗布膜形
    成方法。
  2. 【請求項2】 塗布膜形成前に基板に疎水化処理を施す
    工程をさらに具備し、検出されたパーティクルが基板の中心部に集中して分布
    している場合に、対策として前記塗布液供給ノズルの状
    態または疎水化処理の状態を調整するようにしたことを
    特徴とする 請求項1に記載の塗布膜形成方法。
  3. 【請求項3】 基板上に塗布液供給ノズルから塗布液を
    供給して塗布膜を形成する工程と、基板上に形成された
    塗布膜に付着したパーティクルの分布状態を検出する工
    程と、このパーティクルの分布状態に応じて、塗布液の
    ミストを排気するための排気圧の状態、基板の側縁部お
    よび背面の洗浄状態、ならびに塗布液供給ノズルの状態
    のいずれかを調整する工程と、上記いずれかの状態を調
    整後の条件で次の基板の塗布膜を形成する工程とを具備
    する塗布膜形成方法であって、 検出されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが
    基板の全面に分布した状態の場合に、前記塗布液供給ノ
    ズルの状態または前記排気圧の状態を調整し、 検出されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが
    基板の周辺部に集中して分布した状態の場合に、基板の
    側縁部および背面の洗浄状態を調整し、 検出されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが
    基板の中心部に集中して分布している状態の場合に、前
    記塗布液供給ノズルの状態を調整し、 検出されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが
    基板の中心部から放射状に延びて分布している状態の場
    合に、前記塗布液供給ノズルの状態を調整し、 検出されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが
    基板の周辺部にクレーター形状で分布している状態の場
    合に、基板の側縁部の洗浄状態を調整する ことを特徴と
    する塗布膜形成方法。
  4. 【請求項4】 塗布膜形成前に基板に疎水化処理を施す
    工程をさらに具備し、 検出されたパーティクルの分布状態が、パーティクルが
    基板の中心部に集中して分布している状態の場合に、疎
    水化処理の状態を調整することを特徴とする請求項3に
    記載の塗布膜形成方法。
  5. 【請求項5】 処理容器内に収容された基板を回転させ
    ながら、塗布液供給ノズルから塗布液を基板に吐出し
    て、基板に塗布膜を形成し、塗布液の吐出の際に排気手
    段により塗布液のミストを排気する塗布処理ユニット
    と、基板に対して熱的処理を施す複数の熱的処理ユニッ
    トと、基板に形成された塗布膜に付着したパーティクル
    の分布状態を検出する検出手段とを具備する塗布処理シ
    ステムであって、 検出されたパーティクルが基板の全面に分布した状態の
    場合に、対策として前記塗布液供給ノズルの状態または
    前記ミストを排気する際の排気圧の状態を調整 するよう
    にし、 検出されたパーティクルが基板の周辺部に集中して分布
    している場合に、対策として基板の側縁部および背面の
    洗浄状態を調整するようにし、 検出されたパーティクルが基板の中心部に集中して分布
    している場合に、対策として塗布液供給ノズルの状態を
    調整するようにし、 検出されたパーティクルが基板の中心部から放射状に延
    びて分布している場合に、対策として前記塗布液供給ノ
    ズルの状態を調整するようにし、 検出されたパーティクルが基板の周辺部にクレーター形
    状で分布している場合に、対策として基板の側縁部の洗
    浄状態を調整するようにした ことを特徴とする塗布処理
    システム。
  6. 【請求項6】 塗布膜形成前の基板に対して疎水化処理
    を施す疎水化処理ユニットをさらに具備し、検出されたパーティクルが基板の中心部に集中して分布
    している場合に、対策として前記塗布液供給ノズルの状
    態または前記疎水化処理の状態を調整するようにしたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の塗布処理システム。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、前記塗布処理ユニット
    および熱的処理ユニットとともに同一筐体内に設けられ
    ていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載
    の塗布処理システム。
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