JP2001307984A - レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置 - Google Patents

レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置

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JP2001307984A
JP2001307984A JP2000120999A JP2000120999A JP2001307984A JP 2001307984 A JP2001307984 A JP 2001307984A JP 2000120999 A JP2000120999 A JP 2000120999A JP 2000120999 A JP2000120999 A JP 2000120999A JP 2001307984 A JP2001307984 A JP 2001307984A
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resist
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wafer
rotating
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Kosuke Yoshihara
孝介 吉原
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸を有する基板表面にレジストを均一に塗
布することができるレジスト塗布方法及びレジスト塗布
装置を提供すること。 【解決手段】 振り切り乾燥時にウエハWをレジスト塗
布時の回転速度(第1の回転速度)よりも遅い回転速度
(第2の回転速度)で回転させているので、ウエハW表
面を伸展するレジスト液が凹凸の溝143の、ウエハW
の回転中心から見て陰になる位置144にも均一に入り
込み、ウエハWの表面に均一にレジスト液を伸展するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
基板上にレジストを塗布するレジスト塗布方法およびレ
ジスト塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウ
エハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト膜を
形成するレジスト塗布処理と、レジスト塗布後のウエハ
に対して露光処理を行った後に当該ウエハを現像する現
像処理とが行われている。このレジスト塗布処理におい
ては、ウエハ表面にレジスト液を均一に塗布するための
方法としてスピンコーティング法等が多用されている。
【0003】このスピンコーティング法では、例えばス
ピンチャックにより真空吸着によってウエハを固定保持
した状態で、回転駆動手段によりスピンチャックと共に
ウエハを回転させ、ウエハの上方に配置されたレジスト
ノズルからウエハ表面の回転中心にレジスト液を滴下す
る。滴下されたレジスト液は、遠心力によってウエハの
径方向外方に向かって広がり、その後レジスト液の滴下
は停止するが、回転を継続してウエハの表面に広がった
レジスト液の振り切り乾燥を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエハに形
成される配線パターン等を均一な線幅とするためにはウ
エハ上に均一な膜厚のレジスト膜を形成する必要ある
が、既に回路パターン等の下地膜が形成された後のウエ
ハ表面上には凹凸が生じていることから、レジストを均
一に塗布することは困難である、という課題がある。す
なわち、レジスト液の振り切り乾燥時にウエハ表面上に
形成された凹凸の溝の部分にレジスト液が十分に入り込
まないためにレジストを均一に塗布できない場合があ
る。
【0005】本発明は上記課題に対処するもので、その
目的は、凹凸を有する基板表面にレジストを均一に塗布
することができるレジスト塗布方法及びレジスト塗布装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決する、
本発明の第1の観点に係るレジスト塗布方法は、(a)
第1の回転速度で基板を回転させつつ基板のほぼ回転中
心にレジスト液を供給する工程と、(b)前記工程
(a)の後に、前記第1の回転速度よりも遅い第2の回
転速度で基板を回転させつつ前記基板上のレジスト液を
振り切り乾燥する工程とを具備することを特徴とする。
【0007】本発明の第2の観点に係るレジスト塗布方
法は、基板上で第1層目のエッチング処理を行う際に
は、(a)第5の回転速度で基板を回転させつつ基板の
ほぼ回転中心にレジスト液を供給する工程と、(b)前
記工程(a)の後に、前記第5の回転速度よりも速い第
6の回転速度で基板を回転させつつ前記基板上のレジス
ト液を振り切り乾燥する工程とを経てレジストを塗布
し、基板上で第2層目以降のエッチング処理を行う際に
は、(c)第1の回転速度で基板を回転させつつ基板の
ほぼ回転中心にレジスト液を供給する工程と、(d)前
記工程(c)の後に、前記第1の回転速度よりも遅い第
2の回転速度で基板を回転させつつ前記基板上のレジス
ト液を振り切り乾燥する工程とを経てレジストを塗布す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の第3の観点に係るレジスト塗布装
置は、回転する基板にレジスト液を供給して塗布するレ
ジスト塗布装置であって、基板を保持する基板保持部材
と、前記基板保持部材を回転する回転手段と、前記基板
保持部材に保持された基板のほぼ回転中心にレジスト液
を供給するレジスト液供給ノズルと、前記レジスト液供
給時に基板を保持した前記基板保持部材を第1の回転速
度で回転させ、振り切り乾燥時に基板を保持した前記基
板保持部材を前記第1の回転速度よりも遅い第2の回転
速度で回転させるように、前記回転手段を制御する制御
手段とを具備することを特徴とする。
【0009】本発明の第4の観点に係るレジスト塗布装
置は、回転する基板にレジスト液を供給して塗布するレ
ジスト塗布装置であって、基板を保持する基板保持部材
と、前記基板保持部材を回転する回転手段と、前記基板
保持部材に保持された基板のほぼ回転中心にレジスト液
を供給するレジスト液供給ノズルと、基板上で第1層目
のエッチング処理を行う際の前記レジスト液供給時には
基板を保持した前記基板保持部材を第5の回転速度で回
転させ、基板上で第1層目のエッチング処理を行う際の
振り切り乾燥時には基板を保持した前記基板保持部材を
前記第5の回転速度よりも速い第6の回転速度で回転さ
せ、基板上で第2層目以降のエッチング処理を行う際の
前記レジスト液供給時には基板を保持した前記基板保持
部材を第1の回転速度で回転させ、基板上で第2層目以
降のエッチング処理を行う際の振り切り乾燥時には基板
を保持した前記基板保持部材を前記第1の回転速度より
も遅い第2の回転速度で回転させるように、前記回転手
段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】本発明では、レジスト液の供給時には第1
の回転速度で基板を回転させ、レジスト液の振り切り乾
燥時には第1の回転速度よりも遅い第2の回転速度で基
板を回転させているので、振り切り乾燥時に凹凸を有す
る基板上の溝内にレジスト液が入り込み、基板表面にレ
ジストを均一に塗布することができる。
【0011】以上の手段に以下に示す実施形態で開示さ
れた構成要素又はこれらの構成要素の上位概念の手段を
組み合わせることも可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0013】図1〜図3は発明の一実施形態に係る塗布
現像処理システムの全体構成の図であって、図1は平
面、図2は正面、図3は背面をそれぞれ示している。
【0014】この塗布現像処理システム1ほ、図1に示
すように、基板としてウエハWをウエハカセットCRで
複数枚、例えば25枚単位で外部からシステムに搬入し
たり、あるいはシステムから搬出したり、ウエハカセッ
トCRに対してウエハWを搬入・搬出したりするための
カセットステーション10と、塗布現像工程の中で1枚
ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニ
ットを所定位置に多段配置してなる処理ステーション1
1と、この処理ステーション11に隣接して設けられる
露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡しする
ためのインターフェイス部12とを一体に接続した構成
を有している。
【0015】前記カセットステーション10では、図1
に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起2
0aの位置に、複数個例えば4個までのウエハカセット
CRが、夫々のウエハ出入口を処理ステーション11側
に向けてX方向に一列に載置され、このカセット配列方
向(X方向)およびウエハカセットCR内に収納された
ウエハのウエハ配列方向(Z方向:垂直方向)に移動可
能なウエハ搬送体21が各ウエハカセットCRに選択的
にアクセスするようになっている。
【0016】さらにこのウエハ搬送体21は、θ方向に
回転自在に構成されており、後述するように処理ステー
ション11側の第3の処理ユニット群Gの多段ユニッ
ト部に属するアライメントユニット(ALIM)および
イクステンションユニット(EXT)にもアクセスでき
るようになっている。
【0017】前記処理ステーション11には、図1に示
すように、ウエハ搬送装置を備えた垂直搬送型の主ウエ
ハ搬送機構22が設けられ、その周りに全ての処理ユニ
ットが1組または複数の組に亙って多段に配置されてい
る。
【0018】主ウエハ搬送機構22は、図3に示すよう
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転軸に接続されてお
り、このモータの回転駆動力によって、前記回転軸を中
心としてウエハ搬送装置46と一体に回転し、それによ
りこのウエハ搬送装置46は、θ方向に回転自在となっ
ている。なお筒状支持体49は前記モータによって回転
される別の回転軸(図示せず)に接続するように構成し
てもよい。
【0019】ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
【0020】また、図1に示すように、この例では、5
つの処理ユニット群G、G、G 、G、Gが配
置可能な構成であり、第1および第2の処理ユニット群
、Gの多段ユニットは、システム正面(図1にお
いて手前)側に配置され、第3の処理ユニット群G
多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配
置され、第4の処理ユニット群Gの多段ユニットはイ
ンターフェイス部12に隣接して配置され、第5の処理
ユニット群Gの多段ユニットは背面側に配置されるこ
とが可能である。
【0021】図2に示すように、第1の処理ユニット群
では、カップCP内でウエハWをスピンチャックに
載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニッ
ト、例えばレジスト塗布装置ユニット(COT)および
現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられて
いる。第2の処理ユニット群Gでも、2台のスピンナ
型処理ユニット、例えばレジスト塗布装置ユニット(C
OT)および現象ユニット(DEV)が下から順に2段
に重ねられている。これらレジスト塗布装置ユニット
(COT)は、レジスト液の排液が機械的にもメンテナ
ンスの上でも面倒であることから、このように下段に配
置するのが好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に
配置することももちろん可能である。
【0022】図3に示すように、第3の処理ユニット群
では、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を
行うオープン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う
クーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高
めるためのいわゆる疎水化処理を行うアドヒージョンユ
ニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニッ
ト(ALIM)、イクステンションユニット(EX
T)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニ
ット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を
行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下
から順に例えば8段に重ねられている。
【0023】第4の処理ユニット群Gでも、オープン
型の処理ユニット、例えばクーリングユニット(CO
L)、イクステンション・クーリングユニット(EXT
COL)、イクステンションユニット(EXT)、クー
リングユニット(COL)、プリベーキングユニット
(PREBAKE)およびポストベーキングユニット
(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられ
ている。
【0024】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベ
ーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキン
グユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニ
ット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱
的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ラ
ンダムな多段配置としてもよい。
【0025】前記インターフェイス部12は、図1に示
すように、奥行方向(X方向)については、前記処理ス
テーション11と同じ寸法を有するが、幅方向について
はより小さなサイズに設定されている。そしてこのイン
ターフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアッ
プカセットCRと、定置型のバッファカセットBRが2
段に配置され、他方、背面部には周辺露光装置23が配
置され、さらに、中央部には、ウエハ搬送体24が設け
られている。このウエハ搬送体24は、X方向、Z方向
に移動して両カセットCR、BRおよび周辺露光装置2
3にアクセスするようになっている。前記ウエハ搬送体
24は、θ方向にも回転自在となるように構成されてお
り、前記処理ステーション11側の第4の処理ユニット
群Gの多段ユニットに属するイクステンションユニッ
ト(EXT)や、さらには隣接する露光装置側のウエハ
受け渡し台(図示せず)にもアクセスできるようになっ
ている。
【0026】また前記塗布現像処理システム1では、図
1に示すように、記述の如く主ウエハ搬送機構22の背
面側にも破線で示した第5の処理ユニット群Gの多段
ユニットが配置できるようになっているが、この第5の
処理ユニット群Gの多段ユニットは、案内レール25
に沿って主ウエハ搬送機構22からみて、側方ヘシフト
できるように構成されている。したがって、この第5の
処理ユニット群Gの多段ユニットを図示の如く設けた
場合でも、前記案内レール25に沿ってスライドするこ
とにより、空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構
22に対して背後からメンテナンス作業が容易に行える
ようになっている。なお第5の処理ユニット群Gの多
段ユニットは、そのように案内レール25に沿った直線
状のスライドシフトに限らず、図1中の一点鎖線の往復
回動矢印で示したように、システム外方へと回動シフト
させるように構成しても、主ウエハ搬送機構22に対す
るメンテナンス作業のスペース確保が容易である。
【0027】次に、本実施形態におけるレジスト塗布装
置ユニット(COT)について説明する。図4および図
5は、レジスト塗布装置ユニット(COT)の全体構成
を示す略断面図および略平面図である。
【0028】このレジスト塗布装置ユニット(COT)
の中央部には環状のカップCPが配置され、カップCP
の内側にはスピンチャック52が配置されている。スピ
ンチャック52は真空吸着によってウエハWを固定保持
した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。駆
動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口5
0aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウム
からなるキャップ状のフランジ部材58を介してたとえ
ばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降ガ
イド手段62と結合されている。駆動モータ54の側面
にはたとえばSUSからなる筒状の冷却ジャケット64
が取り付けられ、フランジ部材58は、この冷却ジャケ
ット64の上半部を覆うように取り付けられている。
【0029】レジスト塗布時、フランジ部材58の下端
58aは、開口50aの外周付近でユニット底板50に
密着し、これによってユニット内部が密閉される。スピ
ンチャック52と主ウエハ搬送機構22の保持部材48
との間でウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降駆動
手段60が駆動モータ54ないしスピンチャック52を
上方へ持ち上げることでフランジ部材58の下端がユニ
ット底板50から浮くようになっている。
【0030】ウエハWの表面にレジスト液を供給するた
めのレジストノズル86は、レジスト供給管88を介し
てレジスト供給部(後述する)に接続されている。この
レジストノズル86はレジストノズルスキャンアーム9
2の先端部にノズル保持体100を介して着脱可能に取
り付けられている。このレジストノズルスキャンアーム
92は、ユニット底板50の上に一方向(Y方向)に敷
設されたガイドレール94上で水平移動可能な垂直支持
部材96の上端部に取り付けられており、図示しないY
方向駆動機構によって垂直支持部材96と一体にY方向
に移動するようになっている。
【0031】また、レジストノズルスキャンアーム92
は、レジストノズル待機部90でレジストノズル86を
選択的に取り付けるためにY方向と直角なX方向にも移
動可能であり、図示しないX方向駆動機構によってX方
向にも移動するようになっている。
【0032】さらに、レジストノズル待機部90でレジ
ストノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90aに挿
入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先
端のレジスト液が固化または劣化しないようになってい
る。また、複数本のレジストノズル86が設けられ、例
えばレジスト液の種類に応じてそれらのノズルが使い分
けられるようになっている。
【0033】また、レジストノズルスキャンアーム92
の先端部(ノズル保持体100)には、ウエハ表面への
レジスト液の供給に先立ってウエハ表面にウエハ表面を
濡らすための溶剤例えばシンナーを供給する溶剤ノズル
101が取り付けられている。この溶剤ノズル101は
図示しない溶剤供給管を介して溶剤供給部(後述する)
に接続されている。溶剤ノズル101とレジストノズル
86はレジストノズルスキャンアーム92のY移動方向
に沿う直線上に各々の吐出口が位置するように取り付け
られている。
【0034】さらに、ガイドレール94上には、レジス
トノズルスキャンアーム92を支持する垂直支持部材8
6だけでなく、リンスノズルスキャンアーム120を支
持しY方向に移動可能な垂直支持部材122も設けられ
ている。このリンスノズルスキャンアーム120の先端
部にはサイドリンス用のリンスノズル124が取り付け
られている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリン
スノズルスキャンアーム120およびリンスノズル12
4はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位
置(実線の位置)とスピンチャック52に設置されてい
るウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液吐出位
置(点線の位置)との間で並進または直線移動するよう
になっている。
【0035】図6はレジスト塗布装置ユニット(CO
T)の制御系の構成を示す図である。
【0036】制御部130は、レジスト塗布装置ユニッ
ト(COT)内の各部を制御するもので、例えば駆動モ
ータ54の駆動を制御する他、レジスト供給部131や
溶剤供給部132等を制御する。具体的には、制御部1
30は、駆動モータ54の回転速度を数段階、例えば後
述するようにレジスト塗布時に3段階に制御する。ま
た、制御部130は、レジスト供給部131からレジス
トノズル86へのレジスト液の供給や、溶剤供給部13
2から溶剤ノズル101への溶剤、例えばシンナーの供
給を制御している。
【0037】次に、このように構成されたレジスト塗布
装置ユニット(COT)におけるレジスト塗布の動作を
説明する。
【0038】主ウエハ搬送機構22の保持部材48によ
ってレジスト塗布装置ユニット(COT)内のカップC
Pの真上までウエハWが搬送されると、そのウエハW
は、例えばエアシリンダからなる昇降駆動手段60およ
び昇降ガイド手段62によって上昇してきたスピンチャ
ック52によって真空吸着される。主ウエハ搬送機構2
2はウエハWをスピンチャック52に真空吸着せしめた
後、保持部材48をレジスト塗布装置ユニット(CO
T)内から引き戻し、レジスト塗布装置ユニット(CO
T)へのウエハWの受け渡しを終える。
【0039】次いで、スピンチャック52はウエハWが
カップCP内の定位置まで下降し、駆動モータ54によ
ってスピンチャック52の回転駆動が開始される。
【0040】その後、レジストノズル待機部90からの
ノズル保持体100の移動が開始される。このノズル保
持体100の移動はY方向に沿って行われる。
【0041】溶剤ノズル101の吐出口がスピンチャッ
ク52の中心(ウエハWの中心)上に到達したところ
で、溶剤、例えばシンナーを、回転するウエハWの表面
に供給する。ウエハ表面に供給された溶剤は遠心力によ
ってウエハ中心からその周囲全域にむらなく広がる。
【0042】続いて、ノズル保持体100は、レジスト
ノズル86の吐出口がスピンチャック52の中心(ウエ
ハWの中心)上に到達するまでY方向に移動され、レジ
ストノズル86の吐出口からレジスト液が、回転するウ
エハWの表面の中心に滴下されてウエハ表面へのレジス
ト塗布が行われる。
【0043】本実施の形態では、制御部130によりウ
エハWの回転速度(即ち、駆動モータ54の回転速度)
を制御し、図7にも示す、以下の(a)〜(d)の工程
を実施する。 (a)ウエハWを0〜2000rpm、より好ましくは
1000rpmの回転速度(第4の回転速度)で回転さ
せながら、例えば0.1秒間、溶剤ノズル101からウ
エハWの略中央にシンナーを供給してウエハWの径方向
外方に拡げてウエハWを濡らす。このようなレジストの
塗布に先立ってシンナー等の溶剤で半導体ウエハW表面
の表面全体を濡らす、いわゆるプリウエット処理を行う
ことにより、レジストがより拡散しやすくなり、結果と
してより少量のレジスト液量で均一なレジスト膜を形成
することができ、より一層レジストの消費量を削減する
ことができる。 (b)ウエハWを3000〜6000rpm、より好ま
しくは4000rpmの回転速度(第1の回転速度)で
回転させながら、例えば1秒間、レジストノズル86か
らウエハWの略中央にレジスト液を供給してウエハWの
径方向外方に拡げながら塗布する。 (c)レジスト液の供給終了後、ウエハWを50〜20
00rpm、より好ましくは100rpmの回転速度
(第3の回転速度)に減速する。この減速期間としは、
例えば1.5秒間程度が好ましい。 (d)ウエハWを2000〜3500rpm、より好ま
しくは3000rpmの回転速度(第2の回転速度)で
回転させながら、例えば30秒間、レジスト液の振り切
り乾燥を行う。
【0044】このように本実施形態では、レジスト液の
供給時にはウエハWを例えば4000rpm程度の第1
の回転速度で、つまり比較的高速の回転速度で回転させ
ることにより上記プリウェット処理と相俟ってウエハW
の表面にマクロ的には均一にレジスト液を伸展すること
ができる。
【0045】そして、その後のレジスト液の振り切り乾
燥時にはウエハWを上記の第1の回転速度よりも遅い3
000rpm程度の第2の回転速度で回転させているの
で、ウエハWの表面にミクロ的にも均一にレジスト液を
伸展することができる。この点について更に詳細に説明
する。
【0046】即ち、図8に示すように、既に回路パター
ン等の下地膜141が形成されたウエハWの表面上には
凹凸が生じている。従って、従来のように振り切り乾燥
時にウエハWをレジスト塗布時の回転速度と同じ或いは
該回転速度よりも速い回転速度で回転させると、例えば
ウエハWの表面上を遠心力により図8の矢印142の方
向に伸展するレジスト液が凹凸の溝143、特にウエハ
Wの回転中心から見て陰になる位置144に十分に入り
込まなくなり、この位置144に形成されるレジストの
膜厚が他の位置に形成されたレジストの膜厚と比べて非
常に薄くなる。
【0047】これに対して本実施形態では、振り切り乾
燥時にウエハWをレジスト塗布時の回転速度(第1の回
転速度)よりも遅い回転速度(第2の回転速度)で回転
させているので、図8の矢印142の方向に伸展するレ
ジスト液が凹凸の溝143の、ウエハWの回転中心から
見て陰になる位置144にも均一に入り込み、ウエハW
の表面に均一にレジスト液を伸展することができる。
【0048】よって、本実施形態によれば、凹凸を有す
るウエハWの表面にマクロ的にもミクロ的にもレジスト
膜を均一に形成することができる。
【0049】また、本実施形態の上記工程(c)のよう
に、レジスト液の供給終了直後からウエハの回転速度を
所定時間だけ第3の回転速度に減速することで、ウエハ
Wの膜厚、特にウエハWの外周部の膜厚を調整すること
が可能となる。これは、低速の第3の回転速度に減速し
た際には、この減速の際の加速度により半導体ウエハW
上のレジスト液に中心へ向かう力が作用し、しかも、被
処理基板の回転が低速であることからレジスト液の乾燥
が遅く、結果として膜厚を整える機能が発揮されるから
である。すなわち、この減速によって作用する内側へ向
かう力により、ウエハW外方へ飛散するレジスト量が抑
制され、外周部にも中央部と同様にレジストが保持され
ることとなる。
【0050】すなわち、従来のスピンコーティング法
(レジスト液の滴下終了後上記のように減速せず残余の
レジスト液の振り切りを行う法)では、半導体ウエハW
へのレジスト液の滴下量を少なくした場合には、滴下し
たレジスト液がウエハの径方向外方に十分に拡がる前
に、レジスト液の乾燥が速く進行するため、塗布した膜
の膜厚分布は、ウエハの外周部が中央部に比べて薄くな
り、塗布した膜の膜厚の調整が難しいといった不都合が
あった。
【0051】これに対して、本実施の形態に係るスピン
コーティング法では、上述のように、塗布中に第3の回
転速度に減速することにより、ウエハWの膜厚を調整す
ることができ、ウエハWの外周部の膜厚を厚くすること
ができる。そのため、塗布したレジスト液は、ウエハW
の外周部にも中央部と同様に溜まることになり、レジス
ト膜をウエハW全域にわたって均一で且つ所定の厚みに
分布させることができる。したがって、各ウエハWへの
レジスト液の滴下量を少なくした場合であっても、塗布
した膜の膜厚を均一でかつ所定の厚みに調整することが
できる。したがって、レジスト液の消費量の削減に極め
て有益である。
【0052】更に、レジスト液の供給に先立ちプリウエ
ット処理を行っているが、その際にウエハWをレジスト
液の供給時の回転速度(第1の回転速度)よりも遅い回
転速度(第4の回転速度)で回転させながらシンナーを
供給しているので、特に線速度が速いウエハWの外周に
おいてシンナーの乾きを抑制でき、これによりシンナー
を均一に伸展することができる。この結果、レジストを
均一に塗布することができることになる。
【0053】なお、上記実施形態のように、ウエハW上
で第2層目以降のエッチング処理を行う際には、ウエハ
W表面には凹凸が生じていることから上記工程によりレ
ジストを塗布することが好ましいが、ウエハW上で第1
層目のエッチング処理を行う際には、通常ウエハW表面
には凹凸が生じていないので、振り切り乾燥時にウエハ
Wをレジスト塗布時の回転速度(第5の回転速度)より
も速い回転速度(第6の回転速度)で回転させる方が好
ましい。これにより、ウエハWの表面にレジスト膜を均
一に形成することができ、しかも振り切り乾燥をより短
時間で終了させることができる、という効果がある。
【0054】ここで、第5の回転速度としては、100
0〜2000rpm、より好ましくは2000rpm程
度で、レジスト液を供給する期間として、例えば1秒程
度が好ましい。
【0055】また、第6の回転速度としては、2000
〜3500rpm、より好ましくは3000rpm程度
で、振り切り乾燥期間として、例えば30秒程度が好ま
しい。
【0056】上記実施の形態では、半導体ウエハにレジ
スト液を塗布する塗布装置について説明したが、半導体
ウエハ以外の他の被処理基板、例えばLCD基板にレジ
スト液を塗布する場合にも本発明を適用することができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
凹凸を有する基板表面にレジストを均一に塗布すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体ウエハの塗
布現像処理システムの全体構成の平面図である。
【図2】図1に示す塗布現像処理システムの正面図であ
る。
【図3】図1に示す塗布現像処理システムの背面図であ
る。
【図4】図1に示した塗布現像処理システムに装着した
レジスト塗布装置の全体構成の断面図である。
【図5】図4に示したレジスト塗布装置の平面図であ
る。
【図6】図4に示したレジスト塗布装置の制御系の構成
を示す図である。
【図7】図4に示したレジスト塗布装置の回転制御の状
態を示すグラフである。
【図8】レジスト液の振り切り乾燥時におけるウエハ表
面上のレジスト液の伸展状態を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
52 スピンチャック 54 駆動モータ 86 レジストノズル 101 溶剤ノズル 130 制御部 W 半導体ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/16 502 H01L 21/30 564D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1の回転速度で基板を回転させ
    つつ基板のほぼ回転中心にレジスト液を供給する工程
    と、 (b)前記工程(a)の後に、前記第1の回転速度より
    も遅い第2の回転速度で基板を回転させつつ前記基板上
    のレジスト液を振り切り乾燥する工程とを具備すること
    を特徴とするレジスト塗布方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレジスト塗布方法にあ
    って、 前記第1の回転速度が3000〜6000rpmであ
    り、前記第2の回転速度が1500〜4000rpmで
    あることを特徴とするレジスト塗布方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のレジスト塗布方法にあ
    って、 前記第1の回転速度がほぼ4000rpmであり、前記
    第2の回転速度がほぼ3000rpmであることを特徴
    とするレジスト塗布方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載のレジスト塗布方法にあって、 前記工程(a)と前記工程(b)との間に、レジスト液
    の供給を停止し、前記第1の回転速度及び前記第2の回
    転速度より遅い第3の回転速度に基板の回転を一旦減速
    する工程を有することを特徴とするレジスト塗布方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のレジスト塗布方法にあ
    って、 前記第3の回転速度が50〜2000rpmであること
    を特徴とするレジスト塗布方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のレジスト塗布方法にあ
    って、 前記第3の回転速度がほぼ100rpmであることを特
    徴とするレジスト塗布方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のうちいずれか1
    項に記載のレジスト塗布方法にあって、 前記工程(a)より前に、前記第1の回転速度及び前記
    第2の回転速度より遅い第4の回転速度で基板を回転さ
    せつつ基板のほぼ回転中心にシンナーを供給する工程を
    有することを特徴とするレジスト塗布方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレジスト塗布方法にあ
    って、 前記第4の回転速度が0〜2000rpmであることを
    特徴とするレジスト塗布方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のレジスト塗布方法にあ
    って、 前記第4の回転速度がほぼ1000rpmであることを
    特徴とするレジスト塗布方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のうちいずれ
    か1項に記載のレジスト塗布方法であって、 前記基板が少なくとも1度のエッチング処理が行われて
    いることを特徴とするレジスト塗布方法。
  11. 【請求項11】 基板上で第1層目のエッチング処理を
    行う際には、 (a)第5の回転速度で基板を回転させつつ基板のほぼ
    回転中心にレジスト液を供給する工程と、 (b)前記工程(a)の後に、前記第5の回転速度より
    も速い第6の回転速度で基板を回転させつつ前記基板上
    のレジスト液を振り切り乾燥する工程とを経てレジスト
    を塗布し、基板上で第2層目以降のエッチング処理を行
    う際には、 (c)第1の回転速度で基板を回転させつつ基板のほぼ
    回転中心にレジスト液を供給する工程と、 (d)前記工程(c)の後に、前記第1の回転速度より
    も遅い第2の回転速度で基板を回転させつつ前記基板上
    のレジスト液を振り切り乾燥する工程とを経てレジスト
    を塗布することを特徴とするレジスト塗布方法。
  12. 【請求項12】 回転する基板にレジスト液を供給して
    塗布するレジスト塗布装置であって、 基板を保持する基板保持部材と、 前記基板保持部材を回転する回転手段と、 前記基板保持部材に保持された基板のほぼ回転中心にレ
    ジスト液を供給するレジスト液供給ノズルと、 前記レジスト液供給時に基板を保持した前記基板保持部
    材を第1の回転速度で回転させ、振り切り乾燥時に基板
    を保持した前記基板保持部材を前記第1の回転速度より
    も遅い第2の回転速度で回転させるように、前記回転手
    段を制御する制御手段とを具備することを特徴とするレ
    ジスト塗布装置。
  13. 【請求項13】 回転する基板にレジスト液を供給して
    塗布するレジスト塗布装置であって、 基板を保持する基板保持部材と、 前記基板保持部材を回転する回転手段と、 前記基板保持部材に保持された基板のほぼ回転中心にレ
    ジスト液を供給するレジスト液供給ノズルと、 基板上で第1層目のエッチング処理を行う際の前記レジ
    スト液供給時には基板を保持した前記基板保持部材を第
    5の回転速度で回転させ、基板上で第1層目のエッチン
    グ処理を行う際の振り切り乾燥時には基板を保持した前
    記基板保持部材を前記第5の回転速度よりも速い第6の
    回転速度で回転させ、基板上で第2層目以降のエッチン
    グ処理を行う際の前記レジスト液供給時には基板を保持
    した前記基板保持部材を第1の回転速度で回転させ、基
    板上で第2層目以降のエッチング処理を行う際の振り切
    り乾燥時には基板を保持した前記基板保持部材を前記第
    1の回転速度よりも遅い第2の回転速度で回転させるよ
    うに、前記回転手段を制御する制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするレジスト塗布装置。
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