JP3483693B2 - 搬送装置,搬送方法及び処理システム - Google Patents

搬送装置,搬送方法及び処理システム

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JP3483693B2
JP3483693B2 JP04059296A JP4059296A JP3483693B2 JP 3483693 B2 JP3483693 B2 JP 3483693B2 JP 04059296 A JP04059296 A JP 04059296A JP 4059296 A JP4059296 A JP 4059296A JP 3483693 B2 JP3483693 B2 JP 3483693B2
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淳 大倉
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送装置搬送方
及び処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウ
エハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト膜を
形成するレジスト塗布処理と、レジスト塗布後のウエハ
に対して露光処理を行った後に当該ウエハに対して現像
処理を行う現像処理とが行われるが、従来からこれらレ
ジスト塗布処理と現像処理とは、例えば特公平2−30
194号公報によっても公知なように、対応する各種処
理ユニットが1つのシステム内に装備された複合処理シ
ステム内で、所定のシーケンスに従って行われている。
【0003】このような複合処理システムにおける各処
理ユニット間のウエハの搬送、移載は、今日では被処理
基板であるウエハを保持する保持部を備えた搬送装置に
よって行われている。これを例えば図22に示したレジ
スト塗布現像処理システム101に基づいて説明すれ
ば、このレジスト塗布現像処理システム101において
は、ウエハWをカセットに対して搬入・搬出するカセッ
トステーション102、ウエハWをブラシ洗浄するブラ
シ洗浄ユニット103、ウエハWを高圧ジェット水で洗
浄するジェット水洗浄装置104、レジストの定着を高
めるためウエハWの表面を疏水化処理するアドヒージョ
ン装置105、ウエハWを所定温度に冷却する冷却装置
106、ウエハWの表面にレジスト液を塗布するレジス
ト塗布装置107、レジスト塗布の前後でウエハWを加
熱処理する加熱装置108、ウエハWの周縁部のレジス
トを除去するための周辺露光装置109、隣接する露光
処理装置(図示せず)とウエハWの受け渡しを行うため
のウエハ受渡し台110、及び露光処理済みのウエハW
を現像液に晒してレジストの感光部又は非感光部を選択
的に現像液に溶解せしめる現像装置111等が集約的に
組み込まれている。
【0004】そして前記レジスト塗布現像処理システム
101の中央部には、長手方向(Y方向)に廊下状のウ
エハ搬送路112が設けられ、前記各処理装置は、この
ウエハ搬送路112に、各々の正面(ウエハ搬出入口の
ある面)を向けて配設されており、被処理基板であるウ
エハWは、前記ウエハ搬送路112を移動自在なウエハ
搬送装置113の保持部材114によって保持され、前
記各処理装置間で移載、搬送されるようになっている。
【0005】またウエハ搬送装置113は、前記したよ
うに前記各処理装置102〜111にアクセスするた
め、長手方向(Y方向)のみならず、垂直方向(Z方
向)にも昇降自在で、かつ水平方向に回転(θ方向)自
在であり、さらに前記各処理装置102〜111の各ウ
エハ搬出入口を通じてウエハWを搬出入するため、前記
保持部材114は、前記各処理装置102〜111の正
面方向と直角な方向(X方向)に進退自在となるように
構成されている。
【0006】このように従来のウエハ搬送装置113
は、ウエハ搬送装置113自体が3軸(Y、Z、θ)で
駆動され、その保持部材114が1軸(X)で駆動され
るようになっているが、これら各4つの方向の移動は全
て区々に行われ、ウエハ搬送装置113の長手方向(Y
方向)の所定移動が終了した後、次いで垂直方向(Z方
向)の昇降移動が行われ、その後θ方向に所定の角度回
転し、最後に保持部材114が該当する処理装置に対し
てX方向に進退するという搬送手順を経ていたのであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のレジ
スト塗布現像処理システム101においても、スループ
ットの向上は極めて重要な要素であり、そのため被処理
基板であるウエハWを各処理装置間で搬送、移載する前
記ウエハ搬送装置113の移動も可能な限り高速で行わ
れる必要がある。
【0008】しかしながら、前記したように従来のウエ
ハ搬送装置113は、4つの方向(X、Y、Z、θ)の
動きが区々であり、既述したように、Y方向の移動開始
→Y方向の移動完了→Z方向の移動開始→Z方向の移動
完了→θ方向の移動開始→θ方向の移動完了→X方向の
移動開始→X方向の移動完了という移動順序を経たので
は、移動速度の高速化について限界があった。しかもよ
り一層の高速化を実現するため各方向の駆動機構自体の
高速駆動を図ると、メカニズムに過大な負担がかかるお
それがあり、耐久性、信頼性の点で新たな問題が生ずる
おそれもある。さらに個々の方向の移動の高速化を図る
と、移動中のみならず起動時、停止時に、より多くのパ
ーティクルを発生させるおそれもある。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、そのように強いて各方向の駆動機構自体の高速駆
動を図らなくとも、全体としての搬送装置の高速搬送が
でき、メカニズムに過大な負担がかからず、パーティク
ルの発生を抑えた搬送装置を提供して、スループットの
向上を図ることを目的とする。またこの種の搬送装置で
被処理基板を搬送する際には、トラブルを未然に防止す
るため、被処理基板の有無を事前に検出しておくことが
必要であるが、本発明では、かかる検出動作も搬送、移
載途中で実施することが可能な搬出装置を提供して、ス
ループットの向上を図ることをも目的とする。さらに本
発明は、搬送動作においてスループットの向上が図れる
搬送方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1によれば、上下方向に昇降自在でかつ水平
方向にも回転自在に構成された搬送部材と、この搬送部
材に設けられて被処理基板を保持する保持部材とを有
し、前記保持部材が被処理基板に対して処理を行う処理
装置に対して進退自在となるように、前記保持部材が前
記搬送部材における水平方向前後に摺動自在に構成され
た搬送装置において、前記搬送部材は、筒状支持体の内
側に装備され,前記搬送部材の昇降中、前記筒状支持体
が水平方向に回転し,それによって前記搬送部材が水平
方向にも同時に回転するように構成されたことを特徴と
する、搬送装置が提供される。
【0011】また請求項2によれば、上下方向に昇降自
在でかつ水平方向にも回転自在に構成された搬送部材
と、この搬送部材に設けられて被処理基板を保持する保
持部材とを有し、前記保持部材が被処理基板に対して処
理を行う処理装置に対して進退自在となるように、前記
保持部材が前記搬送部材における水平方向前後に摺動自
在に構成された搬送装置において、前記搬送部材は筒状
支持体の内側に装備され,前記搬送部材の昇降中、前記
搬送部材が水平方向にも同時に回転するように構成さ
れ、さらに前記処理装置の干渉領域に入るまでは前記保
持部材が前記処理装置に対して同時に進退するように構
成されたことを特徴とする、搬送装置が提供される。こ
こで干渉領域とは、前記保持部材の存在によって処理装
置の機能、性能に支障をきたすエリアをいい、処理装置
と接触しないことはもちろんのこと、接触しなくとも、
例えば排気等に影響を与えるような領域なども指称す
る。
【0012】請求項3によれば、上下方向に昇降自在で
かつ水平方向にも回転自在に構成された搬送部材と、こ
の搬送部材に設けられて被処理基板を保持する保持部材
とを有し、前記保持部材が被処理基板に対して処理を行
う処理装置に対して進退自在となるように、前記保持部
材が前記搬送部材における水平方向前後に摺動自在に構
成された搬送装置において、前記被処理基板を保持して
いるかどうかを検出するセンサが、前記搬送部材におけ
る前記保持部材の進退方向に沿った前方に設けられ、前
記搬送部材が上下方向に昇降中に、前記保持部材が進退
して、前記被処理基板の有無が検出される如く構成され
たことを特徴とする、搬送装置が提供される。
【0013】さらに請求項4によれば、上下方向に昇降
自在でかつ水平方向にも回転自在に構成された搬送部材
と,この搬送部材に設けられて被処理基板を保持する保
持部材を上下に複数有し,前記保持部材は被処理基板を
保持する保持部及びこの保持部を水平方向に支持する支
持部とによって構成され,さらに被処理基板に対して処
理を行う処理装置に対して前記各保持部材が各々独立し
て進退自在となるように,前記各保持部材が前記搬送部
材における各々水平方向前後に摺動自在に構成された搬
送装置において,前記搬送部材は、筒状支持体の内側に
装備され,前記各保持部材は,一の保持部材の前進時期
と他の保持部材の後退時期とがオーバーラップする如く
制御可能に構成されたことを特徴とする,搬送装置が提
供される。
【0014】なお請求項3における前記保持部材が前記
被処理基板を保持しているかどうかを検出するセンサ
は,例えばレーザ光などを用いた光学系センサはもちろ
んのこと、超音波の反射波を利用したセンサ、若しくは
映像処理装置であってもよい。
【0015】請求項によれば,上下方向に昇降自在で
かつ水平方向にも回転自在に構成された搬送部材と、こ
の搬送部材に設けられて被処理基板を保持する保持部材
を上下に複数有し、前記保持部材は被処理基板を保持す
る保持部及びこの保持部を水平方向に支持する支持部と
によって構成され、さらに被処理基板に対して処理を行
う処理装置に対して前記各保持部材が各々独立して進退
自在となるように、前記各保持部材が前記搬送部材にお
ける各々水平方向前後に摺動自在に構成された搬送装置
において、前記保持部材が前記被処理基板を保持してい
るかどうかを検出するセンサが、前記搬送部材における
前記保持部材の進退方向に沿った前方に設けられ、さら
に前記各保持部材は、一の保持部材の前進時期と他の保
持部材の後退時期とがオーバーラップする如く構成され
ると共に、前記保持部材の支持部には開口部が形成さ
れ、前記開口部を通して他の保持部材における被処理基
板の有無が検出される如く構成されたことを特徴とす
る、搬送装置が提供される。前記搬送部材は、筒状支持
体の内側に装備されていてもよい。また前記搬送部材
は,保持部材が被処理基板を保持しているかどうかを検
出するセンサを有していてもよい。また保持部材が被処
理基板を正しい位置に保持しているかどうかを検出する
センサをさらに有していてもよい。前記センサの検出動
作は,搬送部材の昇降中に行うようにしたり,搬送部材
の水平方向の回転中に行うようにしてもよい。そして請
求項11によれば,被処理基板を処理装置内へと搬送す
る搬送方法において,筒状支持体の内側に装備され,前
記筒状支持体の内側を上下方向に昇降自在でかつ前記筒
状支持体と共に水平方向にも回転自在に構成された搬送
部材と,この搬送部材に設けられて被処理基板を保持す
る保持部材とを有し,前記保持部材が被処理基板に対し
て処理を行う処理装置に対して進退自在となるように,
前記保持部材が前記搬送部材における水平方向前後に摺
動自在に構成された搬送装置を用い前記被処理基板を
前記保持部材によって保持した状態で,前記搬送部材を
前記筒状支持体の内側を昇降させながら同時に前記筒状
支持体と共に前記搬送部材を回転させる移動工程を有す
ることを特徴とする,搬送方法が提供される。かかる場
,前記移動工程において,前記保持部材に被処理基板
が保持されているかどうかを検出したり,前記移動工程
において,前記保持部材に被処理基板が所定位置に正し
く保持されているかどうかを検出するようにしてもよ
い。また前記処理装置の干渉領域を除いた領域において
は,前記保持部材が,前記搬送部材の昇降,回転動作と
同時に,前記処理装置に対して進退する移動工程を有す
るようにしてもよい。 さらにまた請求項15によれば,
被処理基板を処理装置内へと搬送する搬送方法におい
て,上下方向に昇降自在でかつ水平方向にも回転自在に
構成された搬送部材と,この搬送部材に設けられて被処
理基板を保持する保持部材とを有し,前記保持部材が被
処理基板に対して処理を行う処理装置に対して進退自在
となるように,前記保持部材が前記搬送部材における水
平方向前後に摺動自在に構成され,さらに前記搬送部材
は筒状支持体の内側に装備された搬送装置を用い,前記
各保持部材は,一の保持部材の前進時期と他の保持部材
の後退時期とがオーバーラップする如く制御される工程
を有することを特徴とする,搬送方法が提供される。そ
して本発明の処理システムは,請求項7,8,9又は1
0のいずれかに記載の搬送装置と,複数の処理装置を備
えた処理システムであって,前記センサによる検出の結
果,前記保持部材が基板を保持していない,又は前記保
持部材が基板を正しい位置に保持していない場合に,以
後の動作を停止させると共に,検出結果をモニタに表示
させる制御手段を有することを特徴とするものである。
【0016】(作用)請求項1の搬送装置の場合、搬送
部材が上下方向(Z方向)に沿って昇降している間に、
前記搬送部材は水平方向にも同時に回転するように構成
されているので、例えばZ方向・θ方向の移動開始→Z
方向・θ方向の移動完了という移動手順をとったり、Z
方向の移動開始→θ方向の移動開始→Z方向・θ方向の
移動完了や、θ方向の移動開始→Z方向の移動開始→Z
方向・θ方向の移動完了という移動手順を採ることが可
能になり、いずれにしても、従前のZ方向の移動開始→
Z方向の移動完了→θ方向の移動開始→θ方向の移動完
了という移動手順の場合よりも、移動に要する時間が短
くて済み、しかもZ方向の移動に要する時間又はθ方向
の移動に要する時間のいずれか長い方に移動時間を合わ
せることも可能になる。従って、各方向の移動自体の高
速化を強いて図ろうとしてメカニズムに過大な負担をか
ける必要はなく、定格の移動速度で従来よりも高速搬送
が可能になっている。それゆえパーティクルの発生も抑
えることができる。
【0017】請求項2の搬送装置においては、前記請求
項1の搬送装置よりもさらに一歩進んで、被処理基板が
処理される処理装置の干渉領域に入るまでは保持部材も
この処理装置に対して同時に進退するように構成されて
いるので、例えばZ方向・θ方向の移動開始→X方向の
移動開始→Z方向・θ方向の移動完了→X方向の移動完
了といった移動手順を採ることができ、処理装置内への
搬入、搬出までに要する搬送装置全体の移動時間をさら
に短縮することができる。
【0018】請求項3に記載の搬送装置によれば、搬送
部材が昇降中、即ちZ方向に移動しているときに、保持
部材が前進して、被処理基板が保持部材に保持されてい
るかどうか、あるいは保持されていたとしても正しい位
置に保持されているかどうかを検出することが可能にな
る。従って、次工程の処理装置へ搬入するまでの早い段
階で、これらのチェックが可能であり、その分トラブル
発生を早い時期に発見することができる。また従来搬送
装置が停止した状態でこの種の検出を行っていた場合と
比べて、検出に要する時間を省略でき、その分スループ
ットの向上に寄与する。
【0019】請求項4,5に記載の搬送装置によれば、
保持部材を上下に複数有する搬送装置において、一の保
持部材の前進時期と他の保持部材の後退時期とがオーバ
ーラップする如く構成されているので、例えば既に処理
装置内に収容されている処理済みの被処理基板と、保持
部材に保持されている未処理の被処理基板とを交換して
入れ替える際、いわば同時進行の形で速やかにこれをな
し得ることができる。しかもその際、請求項5の場合に
は,保持部材の支持部には、開口部が形成されているの
で、オーバーラップ状態のときに、この開口部を通して
他の保持部材の方が被処理基板を保持しているかどうか
を検出することが可能になっている。従って、前記オー
バーラップと相俟って迅速でかつ無駄のない被処理基板
の検出と、例えば処理室にあった処理済みの被処理基板
と、搬送してきた未処理の被処理基板との交換が速やか
に行える。
【0020】前記各請求項の搬送装置における搬送部材
に保持部材が基板を保持しているかどうか,保持部材が
正しい位置に保持しているかどうかを検出するセンサを
設ければ,基板の搬入,交換時のトラブルを防止するこ
とが可能である。またかかる検出動作を搬送部材の昇降
中や回転中に行うことで,基板搬送途中での無駄のない
検出作業が行え,トラブルを未然に防止することができ
る。しかも処理の均一性を確保できる。本発明の搬送方
法によれば、被処理基板を保持部材によって保持した状
態で、前記搬送部材を昇降させながら同時に回転させる
移動工程を有しているので、高低差とθ方向にずれた位
置にある処理装置内に、被処理基板を搬送するにあた
り、移動に要する時間を減少させることができる。従っ
て、搬送に伴うスループットを向上させることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明すれば、図1〜図3は、各々本発明の実施形
態が採用された半導体ウエハ(以下、「ウエハ」とい
う)の塗布現像処理システム1の全体構成の図であっ
て、図1は平面、図2は正面、図3は背面を夫々示して
いる。
【0022】この塗布現像処理システム1は、被処理基
板としてウエハWをウエハカセットCRで複数枚、例え
ば25枚単位で外部からシステムに搬入したり、あるい
はシステムから搬出したり、ウエハカセットCRに対し
てウエハWを搬入・搬出したりするためのカセットステ
ーション10と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハW
に所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位
置に多段配置してなる処理ステーション11と、この処
理ステーション11に隣接して設けられる露光装置(図
示せず)との間でウエハWを受け渡しするためのインタ
ーフェース部12とを一体に接続した構成を有してい
る。
【0023】前記カセットステーション10では、図1
に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起2
0aの位置に、複数個例えば4個までのウエハカセット
CRが、夫々のウエハ出入口を処理ステーション11側
に向けてX方向(図1中の上下方向)一列に載置され、
このカセット配列方向(X方向)およびウエハカセット
CR内に収納されたウエハのウエハ配列方向(Z方向;
垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカ
セットCRに選択的にアクセスするようになっている。
【0024】さらにこのウエハ搬送体21は、θ方向に
回転自在に構成されており、後述するように処理ステー
ション11側の第3の処理ユニット群G3の多段ユニッ
ト部に属するアライメントユニット(ALIM)および
イクステンションユニット(EXT)にもアクセスでき
るようになっている。
【0025】前記処理ステーション11には、図1に示
すように、その中心部に本実施形態にかかるウエハ搬送
装置を備えた垂直搬送型の主ウエハ搬送機構22が設け
られ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複数
の組に亙って多段に配置されている。この例では、5つ
の処理ユニット群G1、G2、G3、G4、G5が配置可能
な構成であり、第1および第2の処理ユニット群G1
2の多段ユニットは、システム正面(図1において手
前)側に配置され、第3の処理ユニット群G3の多段ユ
ニットはカセットステーション10に隣接して配置さ
れ、第4の処理ユニット群G4の多段ユニットはインタ
ーフェース部12に隣接して配置され、第5の処理ユニ
ット群G5の多段ユニットは背面側に配置されることが
可能である。
【0026】図2に示すように、第1の処理ユニット群
1では、カップCP内でウエハWをスピンチャックに
載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニッ
ト、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像
ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられてい
る。第2の処理ユニット群G2でも、2台のスピンナ型
処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)
および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ね
られている。これらレジスト塗布ユニット(COT)
は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上で
も面倒であることから、このように下段に配置するのが
好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に配置するこ
とももちろん可能である。
【0027】図3に示すように、第3の処理ユニット群
3では、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を
行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う
クーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高
めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒージョンユ
ニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニッ
ト(ALIM)、イクステンションユニット(EX
T)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニ
ット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を
行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下
から順に例えば8段に重ねられている。第4の処理ユニ
ット群G4でも、オーブン型の処理ユニット、例えばク
ーリングユニット(COL)、イクステンション・クー
リングユニット(EXTCOL)、イクステンションユ
ニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、プ
リベーキングユニット(PREBAKE)およびポスト
ベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例
えば8段に重ねられている。
【0028】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベ
ーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキン
グユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニ
ット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱
的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ラ
ンダムな多段配置としてもよい。
【0029】前記インターフェース部12は、奥行方向
(X方向)については、前記処理ステーション11と同
じ寸法を有するが、幅方向についてはより小さなサイズ
に設定されている。そしてこのインターフェース部12
の正面部には、可搬性のピックアップカセットCRと、
定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、他方
背面部には周辺露光装置23が配設され、さらにまた中
央部にはウエハ搬送体24が設けられている。このウエ
ハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセット
CR、BRおよび周辺露光装置23にアクセスするよう
になっている。前記ウエハ搬送体24は、θ方向にも回
転自在となるように構成されており、前記処理ステーシ
ョン11側の第4の処理ユニット群G4の多段ユニット
に属するイクステンションユニット(EXT)や、さら
には隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)
にもアクセスできるようになっている。
【0030】また前記塗布現像処理システム1では、既
述の如く主ウエハ搬送機構22の背面側にも破線で示し
た第5の処理ユニット群G5の多段ユニットが配置でき
るようになっているが、この第5の処理ユニット群G5
の多段ユニットは、案内レール25に沿って主ウエハ搬
送機構22からみて、側方へシフトできるように構成さ
れている。従って、この第5の処理ユニット群G5の多
段ユニットを図示の如く設けた場合でも、前記案内レー
ル25に沿ってスライドすることにより、空間部が確保
されるので、主ウエハ搬送機構22に対して背後からメ
ンテナンス作業が容易に行えるようになっている。なお
第5の処理ユニット群G5の多段ユニットは、そのよう
に案内レール25に沿った直線状のスライドシフトに限
らず、図1中の一点鎖線の往復回動矢印で示したよう
に、システム外方へと回動シフトさせるように構成して
も、主ウエハ搬送機構22に対するメンテナンス作業の
スペース確保が容易である。
【0031】次に主ウエハ搬送機構22の詳細について
説明すると、図4は主ウエハ搬送機構22の要部の構成
を示した斜視図、図5は同じく縦断面説明図であり、こ
の主ウエハ搬送機構22は、上端及び下端で相互に接続
されて対向する一対の垂直壁部31、32からなる筒状
支持体33の内側に、ウエハ搬送装置34を上下方向
(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持体33
はモータ35の回転軸に接続されており、このモータ3
5の回転駆動力によって、前記回転軸を中心としてウエ
ハ搬送装置34と一体に回転し、それによりこのウエハ
搬送装置34は、θ方向に回転自在となっている。なお
筒状支持体33は前記モータ35によって回転される別
の回転軸(図示せず)に接続するように構成してもよ
い。
【0032】前記ウエハ搬送装置34は、搬送部材とな
る搬送基台40上に、この搬送基台40の前後方向、例
えば図4中のX方向に移動自在な複数本の保持部材、例
えば3本のピンセット41、42、43を備えている。
これら各ピンセット41、42、43はいずれも筒状支
持体33の両垂直壁部31、32間の側面開口部36を
通過自在な形態、大きさを有している。なおこれら各ピ
ンセット41、42、43は、搬送基台40に内蔵され
た駆動モータ(図示せず)及びベルト(図示せず)によ
って前記前後方向の移動が実現されている。
【0033】前記各ピンセット41、42、43は、基
本的に同一構成であり、例えば最上部に位置しているピ
ンセット41に基づいてその構成を説明すれば、このピ
ンセット41は、図4、図6、図7に示したように、被
処理基板であるウエハWの周縁部を3個の支持部材41
aで直接支持してこれを保持するための略3/4円環状
の保持部41bと、この保持部41bの中央部と一体的
に成形され、前記保持部41bを支持する支持部41c
とによって構成され、この支持部41cに設けられたス
テイ41dが前出駆動モータ(図示せず)によって摺動
することにより、ピンセット41全体が搬送基台40の
前後方向に移動する構成となっている。そして前記支持
部41cには、その長手方向、即ちピンセット41の移
動方向に沿って開口部を形成する略長方形の長孔41e
が穿設されている。この長孔41eの長手方向前方延長
線上には、後述のセンサ52の発光部52a、52bが
位置する。
【0034】またこれら各ピンセット41、42、43
の前進、後退動作は、例えばコンピュータ等から構成さ
れる制御装置(図示せず)によってコントロールされて
おり、一のピンセットの後退中に他のピンセットを前進
させたり、あるいはかかる前進動作においても、初期移
動は、後述するウエハの検出位置にまで前進させ、その
後当該検出結果に応じてさらに前進させたり、あるいは
そのまま停止させることが自在となっている。
【0035】前記各ピンセット41、42、43の上下
方向の配置間隔は、図4、図7に示したように、最上部
のピンセット41と2段目のピンセット42との間の間
隔が、この2段目のピンセット42と最下部のピンセッ
ト43との間の間隔よりも大きくとられている。これは
最上部のピンセット41と、2段目のピンセット42と
に夫々保持されたウエハWが相互に熱干渉することによ
る処理への悪影響を防止するためである。従って、最上
部のピンセット41は、通常、冷却工程からレジスト塗
布工程を実施するときに使用され、そのような熱干渉に
よる悪影響のおそれのないウエハWの搬送にあたって
は、2段目のピンセット42と最下部のピンセット43
とが使用される。なおかかる熱干渉防止効果をさらに高
めるため、例えば最上部のピンセット41と、2段目の
ピンセット42との間に、断熱板を配置してもよい。
【0036】前記搬送基台40には、図4、図6、図7
に示したように、センサスタンド51が設けられてお
り、このセンサスタンド51の略先端部に設けられたセ
ンサ52によって、ピンセット41、42、43が被処
理基板であるウエハWを保持しているか、また正しい位
置に保持しているかどうかが検出されるようになってい
る。このセンサ52は、保持部41b(42b、43
b)におけるウエハWの有無を検出する第1のセンサの
発光部52aと、当該発光部52aからさらに外方寄り
に配置されてウエハWが保持部41b(42b、43
b)の所定位置に保持されているどうか(所定位置から
はみ出しているかどうか)を検出する第2のセンサの発
光部52bからなり、搬送基台40の前縁部近傍に各々
設けられた第1のセンサの受光部53aと、第2のセン
サの受光部53bと対向している。そして各発光部52
a、52bから発光される検出光、例えばレーザ光を受
光部53a、53bで受光するかどうかで判断するよう
に構成されている。
【0037】本実施形態においては、検出の際に、ピン
セット41、42、43が所定の検出位置、即ちウエハ
Wの前縁部が前記発光部52aと受光部53aとを結ぶ
光軸a、発光部53aと受光部53bとを結ぶ光軸bと
の間(図6、図7中の破線Mで示す位置)に位置するま
で前進、又は後退したときに、発光部52a、52bか
ら検出光が発光され、光軸aがウエハWによって遮断さ
れたときには、ウエハWが有り保持されていることが確
認され、同時に光軸bが遮断されていないときに、ウエ
ハWがはみ出さずに正しく保持されていることが確認さ
れる。
【0038】以上のような構成を有するピンセット4
1、42、43を備えたウエハ搬送装置34の上下方向
(Z方向)の昇降移動は、次のような構成に基づいてい
る。即ち、一方の垂直壁部31の内側の上端部近傍に従
動プーリ61が設けられ、下端部近傍には駆動プーリ6
2が設けられ、これら従動プーリ61と駆動プーリ62
間に垂直駆動用の無端ベルト63が掛け渡され、この無
端ベルト63にベルトクランプ64を介して、前記ウエ
ハW搬送装置34の搬送基台40が接続されている。そ
して筒状支持体33の底面に固定配置された駆動モータ
65の回転軸65aの回転力が駆動プーリ62に伝達さ
れるように構成されている。かかる構成により、垂直ベ
ルト駆動機構が実現されている。
【0039】他方、垂直壁部31の内側の左右端部には
一対のガイドレール66、67が垂直方向に配置されて
おり、搬送基台40の側面に突設された一対の水平支持
部材68、69の先端に夫々設けられたスライダ70、
71が、前記両ガイドレール66、67に対して摺動自
在となるように係合している。かかる構成により、垂直
スライド機構が実現されている。以上の垂直ベルト駆動
機構、垂直スライド機構の採用により、ウエハ搬送装置
34は、駆動モータ65の駆動力によって垂直方向(Z
方向)に昇降自在となっている。
【0040】また図8、図9に示したように、垂直壁部
31の内側の中央部と一方のガイドレール66との間に
は、ロッドレスシリンダ72が垂直方向に立設され、さ
らにこのロッドレスシリンダ72の外側にて摺動自在に
外嵌されている略円筒状の可動部72aが、前出水平支
持部材68を介してウエハ搬送装置34の搬送基台40
に接続されている。そして前記可動部72aはロッドレ
スシリンダ72の内部に可動自在に挿入されているピス
トン(図示せず)と磁気的に結合しており、可動部72
aを介してウエハ搬送装置34と前記ピストンとが同時
に移動自在なように作動接続されている。またロッドレ
スシリンダ72の下端のポート72bには、レギュレー
タ73から、ウエハ搬送装置34の重量とほぼ等しい力
がピストンに発生するような圧力で、圧縮空気が配管7
4を介して供給される。なおロッドレスシリンダ72の
上端のポート72cは大気に開放されている。
【0041】このようにウエハ搬送装置34の重量が、
前記ロッドレスシリンダ72の揚力によってキャンセル
されているため、ウエハ搬送装置34は重力の影響を受
けることなく高速度で上昇移動できるようになってい
る。さらに、万一駆動用の無端ベルト63が切断した場
合でも、ウエハ搬送装置34は前記ロッドレスシリンダ
72から受ける揚力によってその位置にて保持され、自
重で落下するおそれはない。従って、ウエハ搬送装置3
4自体や筒状支持体33も損傷するおそれはないもので
ある。
【0042】そして制御装置(図示せず)の制御によ
り、前記ウエハ搬送装置34のZ方向の昇降移動中に、
主ウエハ搬送機構22のθ方向の回転移動が自在となる
ように構成され、またさらに同時にウエハ搬送装置34
の各ピンセット41、42、43の進退も自在となるよ
うに構成されている。
【0043】本実施形態にかかるウエハ搬送装置34を
採用した塗布現像処理システム1は以上のように構成さ
れており、次にこの塗布現像処理システム1におけるウ
エハWの搬送動作について説明すると、まずカセットス
テーション10において、ウエハ搬送体21がカセット
載置台20上の処理前のウエハを収容しているカセット
CRにアクセスして、そのカセットCRから1枚のウエ
ハWを取り出す。その後ウエハ搬送体21は、まず処理
ステーンション11側の第3の処理ユニット群G3の多
段ユニット内に配置されているアライメントユニット
(ALIM)まで移動し、当該アライメントユニット
(ALIM)内にウエハWを移載する。
【0044】そして当該アライメントユニット(ALI
M)においてウエハWのオリフラ合わせおよびセンタリ
ングが終了すると、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送
装置34は、アライメントが完了したウエハWを受け取
り、第3の処理ユニット群G3において前記アライメン
トユニット(ALIM)の下段に位置するアドヒージョ
ンユニット(AD)の前まで移動して、ユニットに前記
ウエハWを搬入する。次いで、第3の処理ユニット群G
3又は第4の処理ユニット群G4の多段ユニットに属する
クーリングユニット(COL)へ搬入する。このクーリ
ングユニット(COL)内で前記ウエハWはレジスト塗
布処理前の設定温度例えば23℃まで冷却される。
【0045】冷却処理が終了すると、主ウエハ搬送機構
22は、ピンセット41によってウエハWをクーリング
ユニット(COL)から搬出し、ピンセット42に保持
された次のウエハWと交換し、冷却後のウエハWを次に
第1の処理ユニット群G1又は第2の処理ユニット群G2
の多段ユニットに属するレジスト塗布ユニット(CO
T)へ搬入する。このレジスト塗布ユニット(COT)
内で、ウエハWはスピンコート法によりウエハ表面に一
様な膜厚でレジスト液を塗布される。
【0046】レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ
搬送機構22は、ウエハWをレジスト塗布ユニット(C
OT)から搬出し、次にプリベークユニット(PREB
AKE)内へ搬入する。プリベークユニット(PREB
AKE)内でウエハWは所定温度、例えば100℃で所
定時間だけ加熱され、ウエハW上の塗布膜から残存溶剤
が蒸発除去される。
【0047】プリベークが終了すると、主ウエハ搬送機
構22は、ウエハWをプリベークユニット(PREBA
KE)から搬出し、次に第4の処理ユニット群G4の多
段ユニットに属するイクステンション・クーリングユニ
ット(EXTCOL)へ搬入する。このイクステンショ
ン・クーリングユニット(EXTCOL)内でウエハW
は、次工程つまり周辺露光装置23における周辺露光処
理に適した温度例えば24℃まで冷却される。この冷却
後に主ウエハ搬送機構22は、ウエハWを直ぐ上のイク
ステンションユニット(EXT)へ移送し、このイクス
テンションユニット(EXT)内の所定の載置台(図示
せず)にウエハWを載置する。
【0048】このイクステンションユニット(EXT)
の載置台上にウエハWが載置されると、インターフェー
ス部12のウエハ搬送体24が反対側からアクセスし
て、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送体24は
当該ウエハWをインターフェース部12内の周辺露光装
置23へ搬入する。ここで、ウエハWはその周縁部に露
光処理を受ける。
【0049】前記した周辺露光処理が終了すると、ウエ
ハ搬送体24は、ウエハWを周辺露光装置23から搬出
し、隣接する露光装置側のウエハ受取り台(図示せず)
へ移送する。この場合、ウエハWは、露光装置へ渡され
る前に、必要に応じてバッファカセットBRに一時的に
格納されることもある。
【0050】露光装置における全面パターン露光処理が
完了して、ウエハWが露光装置側のウエハ受取り台に戻
されると、インターフェース部12のウエハ搬送体24
はそのウエハ受取り台へアクセスして露光処理後のウエ
ハWを受け取り、処理ステーション11側の第4の処理
ユニット群G4の多段ユニットに属するイクステンショ
ンユニット(EXT)へ搬入し、所定のウエハ受取り台
上に載置する。なおこの場合、ウエハWを、処理ステー
ション11側へ渡される前に、必要に応じてインターフ
ェース部12内のバッファカセットBRに一時的に格納
するようにしてもよい。
【0051】前記イクステンションユニット(EXT)
にウエハWが搬入されると、反対側から主ウエハ搬送機
構22がアクセスしてウエハWを受け取り、第1の処理
ユニット群G1又は第2の処理ユニット群G2の多段ユニ
ットに属する現像ユニット(DEV)に搬入する。この
現像ユニット(DEV)内では、ウエハWはスピンチャ
ックの上に載せられ、例えばスプレー方式により、ウエ
ハ表面のレジストに現像液を均一にかけられる。そして
現像及び周辺露光されたウエハ周縁部のレジストの除去
が終了すると、ウエハ表面にリンス液をかけられ、前記
現像液が洗い落とされる。
【0052】かかる現像工程が終了すると、主ウエハ搬
送機構22は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から
搬出して、次に第3の処理ユニット群G3又は第4の処
理ユニット群G4の多段ユニットに属するポストベーキ
ングユニット(POBAKE)へ搬入する。このポスト
ベーキングユニット(POBAKE)において、ウエハ
W例えば100℃で所定時間だけ加熱される。これによ
って、現像で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向
上する。
【0053】かかるポストベーキングが終了すると、主
ウエハ搬送機構22は、ウエハWをポストベーキングユ
ニット(POBAKE)から搬出し、次にいずれかのク
ーリングユニット(COL)へ搬入する。ここでウエハ
Wが常温に戻った後、主ウエハ搬送機構22は、ウエハ
Wを第3の処理ユニット群G3に属するイクステンショ
ンユニット(EXT)へ移送する。
【0054】このイクステンションユニット(EXT)
内の載置台(図示せず)上にウエハWが載置されると、
カセットステーション10側のウエハ搬送体21が反対
側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そしてウエ
ハ搬送体21は、受け取ったウエハWをカセット載置台
20上の処理済みウエハ収容用のカセットCRの所定の
ウエハ収容溝に入れる。
【0055】以上のようなレジスト塗布現像処理プロセ
スにおいて、最も忙しく動作するのは処理ステーション
11における主ウエハ搬送機構22である。前記したよ
うなウエハの搬送動作は多数のウエハWについて次々と
連続して繰り返され、前記した各処理プロセスは、同時
に並行して実施されている。従って、主ウエハ搬送機構
22は、ほとんど間断なく処理ステーション11内の各
ユニット間を行き来してウエハWの搬送を行っている。
それゆえスループットを向上させるには、この主ウエハ
搬送機構22の迅速かつ円滑な動作が不可欠である。こ
の点、本実施形態にかかるウエハ搬送装置34を備えた
主ウエハ搬送機構22によれば、次のような搬送動作を
行っている。
【0056】まず各ユニット間の搬送に関し、ウエハ搬
送装置34は、水平方向については図1に示したよう
に、主ウエハ搬送機構22を取り巻く5つの処理ユニッ
ト群G1〜G5間で、被処理基板であるウエハWを搬送す
る必要がある。またこれら各処理ユニット群G1〜G5
例えば図2、図3にも示したように、いずれも上下方向
に処理ユニットが複数積層した多段ユニット構成である
から、既述の如く、ウエハ搬送装置34はθ方向の回転
移動、及び上下方向(Z方向)の昇降移動を行ってい
る。そして各処理ユニットのウエハの搬入・搬出口にお
いては、ピンセット41、42、43の前進、後退動作
を行い、ウエハWの移載、交換を行っている。
【0057】この場合、ウエハ搬送装置34のZ方向の
移動開始→ウエハ搬送装置34のZ方向の移動完了→主
ウエハ搬送機構22のθ方向の移動開始→主ウエハ搬送
機構22のθ方向の移動完了→所定の空のピンセットの
前進→処理ユニット内の処理済みウエハの受け取り→ピ
ンセットの後退→未処理ウエハを保持したピンセットの
前進→処理ユニット内への未処理ウエハの移載→ピンセ
ットの後退という、通常のシリーズ的な移動手順をとっ
ていたのでは、ウエハ保持の安全性に起因する搬送速度
の向上に限界が存在する以上、搬送に要する時間の短縮
にも限界があり、ウエハ搬送の点からのスループットの
向上は期待できない。また装置のメカニズムに過大な負
担がかかって好ましくない。
【0058】この点本実施形態にかかるウエハ搬送装置
34は、既述の如くウエハ搬送装置34のZ方向の移動
中に、当該ウエハ搬送装置34を装備した主ウエハ搬送
機構22のθ方向の回転移動が自在となるように構成さ
れているので、例えば次のような搬送過程を選択するこ
とができる。 (1)Z方向・θ方向の回転移動開始→Z方向・θ方向
の移動完了 (2)Z方向の移動開始→θ方向の回転移動開始→Z方
向・θ方向の移動完了 (3)θ方向の回転移動開始→Z方向の移動開始→Z方
向・θ方向の移動完了
【0059】もちろんこれらの移動プロセスにおいて、
Z方向・θ方向の移動完了は同時でなくともよく、先に
Z方向の移動が完了した後次いでθ方向の移動が完了し
たり、その逆にθ方向の回転移動完了後にZ方向の移動
が完了するといった停止手順を採ることも可能である。
いずれにしても、Z方向の移動距離、θ方向の回転移動
距離に応じて、各々の移動開始、移動完了を設定すれば
よい。
【0060】このような多軸同期運転を併用しZ方向、
θ方向の並行移動を採用することにより、メカニズムの
負担軽減に寄与し、また各方向の移動の際の駆動を担う
駆動モータ65、モータ35や、駆動プーリ62、従動
プーリ61の回転を必要以上に上げなくとも、従来より
も迅速かつ円滑な移動動作ができる。従ってその分、ウ
エハ搬送の点からのスループットの向上は実現できる。
【0061】さらに前記したZ方向、θ方向の所定の移
動が完了した後、所定の処理ユニットの前面にウエハ搬
送装置34が停止すると、今度はピンセット41、4
2、43を適宜当該処理ユニットのウエハ搬出入口に進
退させてウエハの移載動作、交換プロセスを行うのであ
るが、この場合、前記各ピンセット41、42、43の
うち、当該処理ユニット前での進退動作を行うピンセッ
トをそのようなZ方向の移動中に予め前進開始させるこ
とも可能である。即ち、Z方向及び/又はθ方向の回転
移動開始→ピンセットの前進移動開始→Z方向・θ方向
の移動完了→ピンセットの前進移動完了という手順を採
ることも可能である。
【0062】そうすることによって、Z方向・θ方向の
移動完了→ピンセットの前進移動開始→ピンセットの前
進移動完了という手順よりも、ウエハの移載に要する時
間を短縮することができる。もちろん当該処理ユニット
内の処理済みのウエハを取り出して、これを他の処理ユ
ニットへと搬送する場合、ウエハ搬送装置34における
受け取ったピンセットの後退移動も、ウエハ搬送装置3
4のZ方向の移動やθ方向の移動が開始した後、完了さ
せるようにしてもよい。
【0063】なおそのようにZ方向移動中に、ウエハ搬
送装置34のピンセッ41、42、43を処理ユニット
へ前進又は処理ユニットから後退させる場合、各ピンセ
ッ41、42、43が当該処理ユニットにおける各種機
器、装置例えば開閉シャッタの動作や当該処理ユニット
内に装備されてウエハを授受するために昇降する支持ピ
ンの動作に支障をきたさない必要がある。従ってそのよ
うなウエハ搬送装置34のZ方向の移動中に前進、後退
させるピンセッ41、42、43の移動許容範囲は、前
記した処理ユニットの各種機器、装置の動作に支障をき
たす範囲、即ち当該処理ユニットの干渉領域に入るまで
の範囲となる。換言すれば、物理的にあるいはプロセス
性能上、影響を与えない領域となる。
【0064】ところで処理ユニット内へのウエハの搬入
や、既に処理ユニット内にある処理済みのウエハと、こ
れから当該処理ユニットで処理を行う未処理のウエハと
を交換する場合に、搬入、交換時のトラブルを防止した
り、処理ユニット内の載置台の所定位置にウエハを正し
く移載するため、搬入、交換前にピンセットにウエハが
保持されているかどうか、また保持されていても所定位
置に正しく保持されているかどうかを事前に確認するこ
とが望ましい。
【0065】この点、本実施形態にかかるウエハ搬送装
置34では、搬送基台40の前縁近傍にセンサ52が設
けられており、しかも当該センサは52は、ピンセット
41、42、43が所定の検出位置(ウエハの前縁が光
軸a、光軸bの間に位置する地点)にあるときに、2つ
の発光部52a、52bからの検出光の発光及び当該検
出光の受光部53a、53bでの受光の有無によって、
ウエハの有無、及びウエハのはみ出しが同時に検出され
るので、かかる2つの確認が迅速に行える。
【0066】しかもこのような検出動作は、ウエハ搬送
装置34のZ方向の移動の途中で行うことが可能になっ
ている。即ち、ウエハ搬送装置34がZ方向に移動して
いるときに、例えばウエハを保持しているピンセットを
前記所定の検出位置まで前進させて、検出動作を実施す
るようにすればよい。このようなプロセスを経ることに
より、処理ユニットの前の所定の位置にウエハ搬送装置
34が到達した時点では、既にかかる検出動作を終了さ
せることができ、ウエハの搬送途中で無駄のない検出作
業が行え、トラブルを未然に防止でき、かつ当該処理ユ
ニットでの処理の均一性などを確保することができる。
【0067】もちろん前記したZ方向の移動中における
検出動作は、ウエハ搬送装置34のθ方向の移動と並行
しておこなってもよく、これによってウエハ搬送の点か
らスループットを大きく向上させることが可能になる。
【0068】ところで既に処理ユニット内にある処理済
みのウエハと、これから当該処理ユニットで処理を行う
未処理のウエハとを交換する場合、従来では、受け取り
にいく空のピンセットの前進開始→受け取りにいく空の
ピンセットの前進完了→処理済みウエハの受け取り→処
理済みウエハを受け取ったピンセットの後退開始→処理
済みウエハを受け取ったピンセットの後退完了→未処理
のウエハを保持したピンセットの前進開始→未処理のウ
エハを保持したピンセットの前進完了→未処理のウエハ
の受渡し→空になったピンセットの後退開始→空になっ
たピンセットの後退完了といったプロセスを経ていた。
【0069】この点本実施形態にかかるウエハ搬送装置
に34においては、例えば次のようなプロセスを採るこ
とができるように各ピンセット41、42、43が制御
されている。即ち、受け取りにいく空のピンセットの前
進開始→受け取りにいく空のピンセットの前進完了→処
理済みウエハの受け取り→処理済みウエハを受け取った
ピンセットの後退開始及び未処理のウエハを保持したピ
ンセットの前進開始→処理済みウエハを受け取ったピン
セットの後退完了及び未処理のウエハを保持したピンセ
ットの前進完了→未処理のウエハの受渡し→空になった
ピンセットの後退開始→空になったピンセットの後退完
了というプロセスを採ることができる。このプロセスに
おいては、処理済みウエハを受け取ったピンセットの後
退と未処理のウエハを保持したピンセットの前進とがオ
ーバーラップしている。従って、前記した従来の交換プ
ロセスよりも、交換に要する時間が短縮され、その分ス
ループットを向上させることが可能である。
【0070】以上に述べた処理ユニット内にある処理済
みのウエハとこれから当該処理ユニットで処理を行う未
処理のウエハとの交換プロセスに、さらにウエハの検出
動作を組み合わせて並行処理することも可能である。こ
れを例えば塗布現像処理システム1において採用された
第3の処理ユニット群G3に設けられているアドヒージ
ョンユニット(AD)におけるウエハの交換を例にとっ
て説明する。
【0071】図10はこのアドヒージョンユニット(A
D)の主要部の断面を示しており、このアドヒージョン
ユニット(AD)の処理容器81は、載置台SPとして
円盤状の熱板82を収容した筒状の熱板保持体83と熱
板82の上に隙間S1および空間S2を介して被される蓋
体84とから構成されている。この蓋体84の中心部に
は、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)ガス供給部
(図示せず)からガス供給管85を介してHMDSガス
を、処理容器81内に導入するためのガス導入口84a
が形成されている。
【0072】前記蓋体84はガス導入口84a付近から
半径方向外側に向かって次第に中空部S3を形成するよ
うに、上下2つに分岐した上側蓋部84bと下側蓋部8
4cによって構成された二重蓋構造になっており、上側
蓋部84bの外周縁部と下側蓋部84cの側壁内側面と
の間には、ほぼ全周にわたり隙間S4が形成されてい
る。また上側蓋部84bと下側蓋部84cとの間の連結
部にもほぼ全周にわたり通気部84dが形成され、また
上側蓋部84bと下側蓋部84cとの間の隙間84eは
蓋体84の外側面に設けられた排気口86に通じてい
る。これにより、ガス導入口84aから導入されたHM
DSガスは、周囲に向かって空間S2内で均一に拡散
し、隙間S4を通じて均一に排気されるようになってい
る。排気口86は、排気管87を介して排気ポンプ(図
示せず)に接続されている。
【0073】前記熱板82は、熱伝導率の高い金属、例
えばアルミニウムからなり、その上面に被処理基板であ
るウエハWが載置される。この熱板82の内側にはウエ
ハWを加熱処理するためのヒータ、例えば抵抗発熱体お
よび温度センサ等が内蔵され、熱板82の外側には前記
ヒータの発熱温度を制御するための温度制御機構(図示
せず)等も設けられている。また熱板82には複数箇
所、例えば3箇所に貫通孔82aが形成され、これらの
貫通孔82aにはウエハの受け渡しに用いられる上下移
動自在な支持ピン88が、夫々遊嵌状態で挿通されてい
る。そしてウエハWの搬入・搬出時には、これらの支持
ピン88が熱板82の上面よりも上に突出(上昇)して
ウエハWを担持し、主ウエハ搬送機構22におけるウエ
ハ搬送装置34のピンセット41、42、43との間で
ウエハWの受け渡しを行うようになっている。
【0074】かかる構成のアドヒージョンユニット(A
D)においては、処理容器81内を予め、HMDSガス
が導入可能なように、所定の減圧状態とせずに、排気ポ
ンプで排気口86から容器内のガスを排気しながら、H
MDSガス供給部からのHMDSガスをガス導入口84
aを通じて導入する。そして前記熱板82上のウエハW
は、所定温度で加熱されつつ、容器内に導入されて均一
に拡散するHMDSガスの雰囲気に晒されることによ
り、その表面が疏水化処理されて以後のレジストの定着
性、密着性が向上する。なお処理後のガスは、蓋体84
の隙間S4、および通気部84dを通って排気口86か
ら容器外へ排出され、その後一定時間が経過すると、H
MDSガスの代わりにガス供給管85からN2ガスが供
給され、このN2ガスによって処理容器81内が置換さ
れ、パージングが行われるようになっている。
【0075】このようにしてアドヒージョン処理された
ウエハと、これからアドヒージョン処理を行うウエハと
の交換プロセスは、例えば図11〜図19の過程を経て
実施される。まず未処理のウエハW0を最下段のピンセ
ット43に保持しているウエハ搬送装置34が、前処理
のユニット(図示せず)からアドヒージョンユニット
(AD)へと図11に示したように、上下方向(Z方
向)に移動する。このとき既述のように、当該前処理の
ユニットとアドヒージョンユニット(AD)が属する処
理ユニット群が、各々異なっている場合には、上下方向
に移動中に適宜θ方向にも回転移動させるようにしても
よい。なお最上段のピンセット41は、アドヒージョン
ユニット(AD)へのウエハWの搬入、搬出の際には使
用しないので、図12以下においては、当該ピンセット
41の図示は省略する。
【0076】ウエハ搬送装置34がかかる上下方向の移
動中、図12に示したように、処理済みのウエハをこれ
から受け取るピンセット42が、所定の検出位置まで前
進し、センサ52の2つの発光部52a、52bから検
出光が発光される。このときピンセット42が空であれ
ば、受光部53a、53bとも受光するので、そのこと
によってピンセット42が受け取り可能であることが事
前に確認される。もしいずれかの受光部53a、53b
で受光すれば、ピンセット42が受け取り可能状態には
ないと判断され、以後の動作は停止される。また同時に
そのことが外部、例えばモニタに表示されるようにして
もよい。
【0077】なおかかる検出動作の間、あるいはそれ検
出動作以前の段階で、アドヒージョンユニット(AD)
の容器内の熱板82から支持ピン88が上昇し、処理済
みのウエハW1を担持して受け取られるのを待機してい
る。
【0078】前記したピンセット42の受け取り可能状
態が確認され、ウエハ搬送装置34が所定の高さで停止
すると、図13に示したように、そのままピンセット4
2が前記検出位置からアドヒージョンユニット(AD)
内に前進して、ウエハW1の下面と熱板82との間に進
入する。
【0079】このとき少し遅れて、未処理のウエハW0
を保持したピンセット43も所定の検出位置まで前進
し、2つの発光部52a、52bから検出光が発光され
る。この場合、図13のように、ピンセット42の支持
部42cが最下段のピンセット43の保持部43bの上
方に位置してこれを覆っているが、既述したように、ピ
ンセット42には長孔42eが形成されているため、前
記検出光はこの長孔42eを通してピンセット43の前
縁部分、及び受光部53a、53bに到達可能である。
従って、検出に支障をきたさない。
【0080】そして受光部53bのみが検出光を受光
し、受光部53aが検出光を受光しない場合には、ピン
セット43がウエハWを保持し、かつ所定の位置に保
持していることが確認される。このときもし両方の受光
部53a、53bが受光すれば、ピンセット43がウエ
ハWを保持していないと判断される。また両方の受光
部53a、53bが受光しなければ、ウエハWの保持
位置が所定の位置より前にはみ出ていると判断される。
そのようにウエハWが保持されていなかったり、ある
いは正しい位置で保持されていない場合には、以後の動
作は停止され、また同時にそのことが外部、例えばモニ
タに表示されるようにしてもよい。
【0081】前記した検出動作によって、ピンセット4
3がウエハW0を正しく保持していることが確認される
と、図14に示したように、ピンセット42が所定の受
け取り位置まで前進し、次いでウエハ搬送装置34が所
定の位置まで上昇し、図15に示したように、ピンセッ
ト42が処理済みのウエハW1を受け取って保持する。
【0082】その後図16に示したように、処理済みの
ウエハW1を保持したピンセット42が後退し、それと
同時に、未処理のウエハW0を保持したピンセット43
が前進する。即ち2つのピンセット42、43がオーバ
ーラップ動作する。そして図17に示したように、未処
理のウエハW0を保持したピンセット43が、アドヒー
ジョンユニット(AD)の容器内の所定位置、即ち支持
ピン88の上方まで前進すると、図18に示したよう
に、ウエハ搬送装置34が所定位置まで下降し、支持ピ
ン88がウエハW0を担持する。次いで図19に示した
ように、空になったピンセット43が後退し、アドヒー
ジョンユニット(AD)の容器から待避する。
【0083】その後は支持ピン88が下降して、担持し
た未処理のウエハW0が熱板82上に載置され、所定の
アドヒージョンがこのウエハW0に対して施される。ま
た同時にウエハW搬送装置34はZ方向に移動し、次の
処理である冷却処理を行うクーリングユニット(CO
L)にまで移動する。このときもちろんウエハ搬送装置
34がθ方向に回転移動する必要がある場合には、適宜
同時にθ方向にも回転移動しながら昇降動作が行われ
る。
【0084】以上の搬送工程について、図20、図21
に示したフローチャートに基づき、より制御系に即した
説明を行うと、まず主ウエハ搬送機構22が所定のホー
ム位置から移動を開始すると共に、図12に示したよう
に、ピンセット42とピンセット43とを交互に前進さ
せてウエハ保持のチェックを行う(ステップS1)。そ
して既述した制御装置(図示せず)は、センサ52から
の検出信号に基づき、両ピンセット42、43ともウエ
ハWを保持していない空のピンセットであるか否かを判
定する(ステップS2)。
【0085】この判定結果がYESの場合は、主ウエハ
搬送機構22は処理前のウエハWをピンセット43で受
け取る(ステップS3)。また前記判定結果がNOの場
合には、後述のステップS5にジャンプする。ここで、
処理前のウエハWには、カセットステーション10にあ
る未処理のウエハだけでなく、他の処理ユニット内にあ
るウエハも含まれている。なおアドヒージョンユニット
(AD)の容器内の熱板82から支持ピン88が上昇
し、処理済みのウエハW1を担持して保持ピンセットに
より受け取られやすいようになっている。
【0086】次いで、主ウエハ搬送機構22は、目的地
であるアドヒージョンユニット(AD)に向けて移動し
ながら、ピンセット42とピンセット43とを交互に前
進させてウエハ保持の有無をチェックする(ステップS
4)。なお、前処理のユニットとアドヒージョンユニッ
ト(AD)が属する処理ユニット群が各々異なっている
場合には、ウエハ搬送装置34をZ軸方向に移動させて
いる間に主ウエハ搬送機構22をθ回転させる。
【0087】制御装置は、メモリに記憶されたウエハの
保持状態と、ピンセット42、43における実際のウエ
ハ保持状態とが一致するか否かを判定する(ステップS
5)。ウエハ搬送装置34がZ軸方向に移動中に、図1
2に示したように、ピンセット42が所定の検出位置ま
で前進し、センサ52の2つの発光部52a、52bか
ら検出光が発光される。このときピンセット42が空で
あれば、受光部53a、53bとも受光するので、その
ことによって保持ピンセット42が受け取り可能である
ことが事前に確認される。もしいずれかの受光部53
a、53bで受光すれば、保持ピンセット42が受け取
り可能状態にはないと判断され、以後の動作は停止され
る。また同時にそのことが外部、例えばモニタに表示さ
れるようにしてもよい。
【0088】このとき少し遅れて、未処理のウエハW0
を保持したピンセット43も所定の検出位置まで前進
し、2つの発光部52a、52bから検出光が発光され
る。図13に示すように、ピンセット42の支持部42
cがピンセット43の保持部43bの上方に位置してこ
れを覆っているが、ピンセット42に長孔42cが形成
されているため、検出光はこの長孔42eを通って第3
保持ピンセット43の前縁部分、及び受光部53a、5
3bに到達可能である。従って、検出動作に支障をきた
さない。
【0089】そして、受光部53bのみが検出光を受光
し、受光部53aが検出光を受光しない場合には、ピン
セット43がウエハWを保持していると判定される。
このときもし両方の受光部53a、53bが受光すれ
、第3保持ピンセット43がウエハWを保持してい
ないと判定される。また両方の受光部53a、53bが
受光しなければ、ウエハWの保持位置が所定の位置よ
り前にはみ出ていると判定される。
【0090】ステップS5の判定結果がYESの場合
は、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送装置34を目的
地であるアドヒージョンユニット(AD)に到着させる
(ステップS6)。他方ステップS5の判定結果がNOの
場合は、異常が発生したものとして異常処理する(ステ
ップS13)。この異常処理では、先ず主ウエハ搬送機構
22をホーム位置にもどし、オペレータがピンセット4
2、43の実際の状態を確認し、異常原因を除去した後
にリセットボタンを押して復帰させる。
【0091】主ウエハ搬送機構22の移動を停止させ、
図14に示すように、空ピンセットであるピンセット4
2をアドヒージョンユニット(AD)内に装入する(ス
テップS7)。次いで、ウエハ搬送装置34を上昇させ
ると、図15に示すように、処理済みウエハW1はピン
セット42に移載される(ステップS8)。
【0092】図16、図17に示したように、ピンセッ
ト42をアドヒージョンユニット(AD)から退避させ
るとともに、ピンセット43をアドヒージョンユニット
(AD)内に装入する(ステップS9)。次いで、ウエ
ハ搬送装置34を下降させると、図18、図19に示し
たように、未処理のウエハW0はピンセット43から支
持ピン88に移載される(ステップS10)。
【0093】ピンセット43の退避中または退避後に、
ピンセット42とピンセット43とを交互に前進させて
ウエハ保持の有無をチェックする(ステップS11)。制
御装置は、ピンセット42が処理済みウエハW1を保持
し、かつピンセット43がウエハを保持していない空ピ
ンセットであるか否かを判定する(ステップS12)。そ
してステップS12の判定結果がYESの場合は、例えば
主ウエハ搬送機構22をホーム位置にもどすか、又は次
工程のクーリングユニット(COL)に向けて移動させ
る。そして前記したフローと同様な手順により、ウエハ
の交換等が行われる。なおステップS12の判定結果がN
Oの場合は、異常が発生したものとして異常処理する
(ステップS13)。
【0094】以上は、アドヒージョンユニット(AD)
における処理済みウエハW1と未処理ウエハW0との交換
プロセスについての動作説明であったが、もちろん他の
処理ユニット間のウエハWの搬送についても同様な手順
で、搬送、検出、交換の各動作が行われる。従って、極
めて迅速でかつ円滑な処理ユニット間の被処理基板の移
載が行われ、この点から塗布現像処理システム1のスル
ープットは極めて高いものとなっている。
【0095】なお前記した実施形態は半導体デバイスの
製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程で使用
されるレジスト塗布現像処理システムのウエハWの搬送
装置に適用した例であったが、本発明は処理ユニットを
複数有し、これら処理ユニット間で被処理基板を搬送す
る必要がある他の処理システムの搬送装置についても適
用可能である。また被処理基板も前記した半導体ウエハ
に限らず、LCD基板やCD基板、フォトマスク、各種
のプリント基板、セラミック基板であってもよい。
【0096】
【発明の効果】請求項1の搬送装置によれば、装置構成
に過大な負担をかけることなく、従来よりも高速搬送が
可能であり、パーティクルの発生を抑えつつスループッ
トの向上を図ることができる。
【0097】請求項2の搬送装置によれば、請求項1の
搬送装置よりもさらに一歩進んで、被処理基板が処理さ
れる処理装置の干渉領域に入るまでは保持部材もこの処
理装置に対して同時に進退するように構成されているの
で、処理装置内への搬入、搬出までに要する搬送装置全
体の移動時間をさらに短縮することができ、より一層の
スループットの向上を図ることが可能である。
【0098】請求項3の搬送装置によれば、被処理基板
を処理装置へ搬入するまでの早い段階で被処理基板の保
持、及び当該保持が正しい位置での保持かどうかを確認
することができ、被処理基板の保持に関係するトラブル
発生を早い時期に発見することができる。従って、従来
搬送装置が停止した状態でこの種の検出を行っていた場
合と比べて検出に要する時間を省略でき、その分スルー
プットが向上する。
【0099】請求項4の搬送装置によれば、既に処理装
置内に収容されている処理済みの被処理基板と、保持部
材に保持されている未処理の被処理基板とを交換して入
れ替える際の時間を、従来よりも短縮することができ、
スループットが向上する。また前記交換の際における被
処理基板の保持に関するトラブルを事前に発見すること
ができる。
【0100】また搬送部材にセンサを設けた場合には,
基板の搬入,交換時のトラブルを防止することが可能で
ある。またかかる検出動作を搬送部材の昇降中や回転中
に行うことで,基板搬送途中での無駄のない検出作業が
行え,トラブルを未然に防止することができる。しかも
処理の均一性を確保できる。本発明の搬送方法によれ
ば、高低差とθ方向にずれた位置にある処理装置内に被
処理基板を搬送するにあたり、移動に要する時間を減少
させて、搬送に伴うスループットを向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置を備
えた塗布現像処理システムの全体構成を示す平面説明図
である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面説明図であ
る。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面説明図であ
る。
【図4】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置を有
する主ウエハ搬送機構の要部の構成を示す略斜視図であ
る。
【図5】図4の主ウエハ搬送機構の縦断面の説明図であ
る。
【図6】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の平
面説明図である。
【図7】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の側
面説明図である。
【図8】図4の主ウエハ搬送機構の平面断面の説明図で
ある。
【図9】図4の主ウエハ搬送機構の側面断面の説明図で
ある。
【図10】図1の塗布現像処理システムに備えられたア
ドヒージョンユニットの正面断面の説明図である。
【図11】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、ウエハ搬送装置が上昇中の状態
を示す側面説明図である。
【図12】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、ウエハ搬送装置が上昇中に、上
段のピンセットのウエハの検出を行っている状態を示す
側面説明図である。
【図13】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、上段のピンセットが前進中に、
最下段のピンセットのウエハの検出を行っている状態を
示す側面説明図である。
【図14】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、上段のピンセットが処理済みウ
エハの受け取り位置まで前進した状態を示す側面説明図
である。
【図15】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、ウエハ搬送装置が上昇して上段
のピンセットが処理済みウエハを保持した態を示す側面
説明図である。
【図16】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、処理済みウエハを保持した上段
のピンセットが後退中に、未処理のウエハを保持した最
下段のピンセットが前進している状態を示す側面説明図
である。
【図17】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、未処理のウエハを保持した最下
段のピンセットがウエハを受け渡す位置まで前進した状
態を示す側面説明図である。
【図18】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、ウエハ搬送装置が下降して未処
理のウエハが支持ピンに担持された状態を示す側面説明
図である。
【図19】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置の
動作を示す図であって、未処理のウエハを渡した最下段
のピンセットが後退した状態を示す側面説明図である。
【図20】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置を
用いたウエハの搬送手順のフローを示す説明図である。
【図21】本発明の実施形態にかかるウエハ搬送装置を
用いたウエハの搬送手順のフローを示す説明図である。
【図22】従来技術のレジスト塗布現像処理システムの
斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 11 処理ステーション 22 主ウエハ搬送機構 33 筒状支持体 34 ウエハ搬送装置 35 モータ 40 搬送基台 41、42、43 ピンセット 41b 保持部 41c 支持部 41e 長孔 52 センサ 52a、52b 発光部 53a、53b 受光部 63 無端ベルト 65 駆動モータ 82 熱板 88 支持ピン AD アドヒージョンユニット G1〜G5 処理ユニット群 W ウエハ W0 ウエハ(未処理) W1 ウエハ(処理済み)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 博之 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東 京エレクトロン九州株式会社熊本事業所 内 (56)参考文献 特開 平4−56338(JP,A) 特開 平5−50388(JP,A) 特開 平6−226667(JP,A) 特開 平5−257520(JP,A) 特開 平3−128693(JP,A) 特開 平6−85035(JP,A) 特開 平5−29441(JP,A) 特開 昭64−48443(JP,A) 特開 平5−36815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 B65G 49/07 B25J 1/00 - 13/08 B25J 17/00 - 21/02

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に昇降自在でかつ水平方向にも
    回転自在に構成された搬送部材と、この搬送部材に設け
    られて被処理基板を保持する保持部材とを有し、前記保
    持部材が被処理基板に対して処理を行う処理装置に対し
    て進退自在となるように、前記保持部材が前記搬送部材
    における水平方向前後に摺動自在に構成された搬送装置
    において、前記搬送部材は、筒状支持体の内側に装備さ
    れ,前記搬送部材の昇降中、前記筒状支持体が水平方向
    に回転し,それによって前記搬送部材も水平方向にも同
    時に回転するように構成されたことを特徴とする、搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 上下方向に昇降自在でかつ水平方向にも
    回転自在に構成された搬送部材と,この搬送部材に設け
    られて被処理基板を保持する保持部材とを有し,前記保
    持部材が被処理基板に対して処理を行う処理装置に対し
    て進退自在となるように,前記保持部材が前記搬送部材
    における水平方向前後に摺動自在に構成された搬送装置
    において,前記搬送部材は,筒状支持体の内側に装備さ
    れ,前記搬送部材の昇降中,前記筒状支持体が水平方向
    に回転し,それによって前記搬送部材も水平方向にも同
    時に回転するように構成され,さらに前記処理装置の干
    渉領域に入るまでは前記保持部材が前記処理装置に対し
    て同時に進退するように構成されたことを特徴とする,
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 上下方向に昇降自在でかつ水平方向にも
    回転自在に構成された搬送部材と、この搬送部材に設け
    られて被処理基板を保持する保持部材とを有し、前記保
    持部材が被処理基板に対して処理を行う処理装置に対し
    て進退自在となるように、前記保持部材が前記搬送部材
    における水平方向前後に摺動自在に構成された搬送装置
    において、前記被処理基板を保持しているかどうかを検
    出するセンサが、前記搬送部材における前記保持部材の
    進退方向に沿った前方に設けられ、前記搬送部材が上下
    方向に昇降中に、前記保持部材が進退して、前記被処理
    基板の有無が検出される如く構成されたことを特徴とす
    る、搬送装置。
  4. 【請求項4】 上下方向に昇降自在でかつ水平方向にも
    回転自在に構成された搬送部材と,この搬送部材に設け
    られて被処理基板を保持する保持部材を上下に複数有
    し,前記保持部材は被処理基板を保持する保持部及びこ
    の保持部を水平方向に支持する支持部とによって構成さ
    れ,さらに被処理基板に対して処理を行う処理装置に対
    して前記各保持部材が各々独立して進退自在となるよう
    に,前記各保持部材が前記搬送部材における各々水平方
    向前後に摺動自在に構成された搬送装置において,前記
    搬送部材は、筒状支持体の内側に装備され,前記各保持
    部材は,一の保持部材の前進時期と他の保持部材の後退
    時期とがオーバーラップする如く制御可能に構成された
    ことを特徴とする,搬送装置。
  5. 【請求項5】 上下方向に昇降自在でかつ水平方向にも
    回転自在に構成された搬送部材と、この搬送部材に設け
    られて被処理基板を保持する保持部材を上下に複数有
    し、前記保持部材は被処理基板を保持する保持部及びこ
    の保持部を水平方向に支持する支持部とによって構成さ
    れ、さらに被処理基板に対して処理を行う処理装置に対
    して前記各保持部材が各々独立して進退自在となるよう
    に、前記各保持部材が前記搬送部材における各々水平方
    向前後に摺動自在に構成された搬送装置において、前記
    保持部材が前記被処理基板を保持しているかどうかを検
    出するセンサが、前記搬送部材における前記保持部材の
    進退方向に沿った前方に設けられ、さらに前記各保持部
    材は、一の保持部材の前進時期と他の保持部材の後退時
    期とがオーバーラップする如く構成されると共に、前記
    保持部材の支持部には開口部が形成され、前記開口部を
    通して他の保持部材における被処理基板の有無が検出さ
    れる如く構成されたことを特徴とする、搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送部材は、筒状支持体の内側に装
    備されていることを特徴とする、請求項3又は5のいず
    れかに記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送部材は,保持部材が被処理基板
    を保持しているかどうかを検出するセンサを有している
    ことを特徴とする,請求項1,2,4又は6のいずれか
    に記載の搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送部材は,保持部材が被処理基板
    を正しい位置に保持 しているかどうかを検出するセンサ
    をさらに有していることを特徴とする,請求項3,5又
    は7に記載の搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記センサの検出動作は,搬送部材の昇
    降中に行うことが可能であることを特徴とする,請求項
    7又は8に記載の搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記センサの検出動作は,搬送部材の
    水平方向の回転中に行うことが可能であることを特徴と
    する,請求項7,8又は9のいずれかに記載の搬送装
    置。
  11. 【請求項11】 被処理基板を処理装置内へと搬送する
    搬送方法において,筒状支持体の内側に装備され,前記
    筒状支持体の内側を上下方向に昇降自在でかつ前記筒状
    支持体と共に水平方向にも回転自在に構成された搬送部
    材と,この搬送部材に設けられて被処理基板を保持する
    保持部材とを有し,前記保持部材が被処理基板に対して
    処理を行う処理装置に対して進退自在となるように,前
    記保持部材が前記搬送部材における水平方向前後に摺動
    自在に構成された搬送装置を用い,前記被処理基板を前
    記保持部材によって保持した状態で,前記搬送部材を
    記筒状支持体の内側を昇降させながら同時に前記筒状支
    持体と共に前記搬送部材を回転させる移動工程を有する
    ことを特徴とする,搬送方法。
  12. 【請求項12】 前記移動工程において,前記保持部材
    に被処理基板が保持されているかどうかが検出されるこ
    とを特徴とする,請求項11に記載の搬送方法。
  13. 【請求項13】 前記移動工程において,前記保持部材
    に被処理基板が所定位置に正しく保持されているかどう
    かが検出されることを特徴とする,請求項11又は12
    に記載の搬送方法。
  14. 【請求項14】 前記処理装置の干渉領域を除いた領域
    においては,前記保持部材が,前記搬送部材の昇降,回
    転動作と同時に,前記処理装置に対して進退する移動工
    程を有することを特徴とする,請求項11に記載の搬送
    方法。
  15. 【請求項15】 被処理基板を処理装置内へと搬送する
    搬送方法において,上下方向に昇降自在でかつ水平方向
    にも回転自在に構成された搬送部材と,この搬送部材に
    設けられて被処理基板を保持する保持部材とを有し,前
    記保持部材が 被処理基板に対して処理を行う処理装置に
    対して進退自在となるように,前記保持部材が前記搬送
    部材における水平方向前後に摺動自在に構成され,さら
    に前記搬送部材は筒状支持体の内側に装備された搬送装
    置を用い,前記各保持部材は,一の保持部材の前進時期
    と他の保持部材の後退時期とがオーバーラップする如く
    制御される工程を有することを特徴とする,搬送方法。
  16. 【請求項16】 請求項7,8,9又は10のいずれか
    に記載の搬送装置と,複数の処理装置を備えた処理シス
    テムであって,前記センサによる検出の結果,前記保持
    部材が基板を保持していない,又は前記保持部材が基板
    を正しい位置に保持していない場合に,以後の動作を停
    止させると共に,検出結果をモニタに表示させる制御手
    段を有することを特徴とする,処理システム。
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