JP2002309208A - 粘着剤組成物、偏光フィルム及び液晶表示装置 - Google Patents

粘着剤組成物、偏光フィルム及び液晶表示装置

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JP2002309208A
JP2002309208A JP2001113507A JP2001113507A JP2002309208A JP 2002309208 A JP2002309208 A JP 2002309208A JP 2001113507 A JP2001113507 A JP 2001113507A JP 2001113507 A JP2001113507 A JP 2001113507A JP 2002309208 A JP2002309208 A JP 2002309208A
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meth
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pressure
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acrylate
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Osamu Ichihara
理 市原
Shiko Kanisawa
士行 蟹澤
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Sony Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明で、良好な耐熱・耐湿性及び応力緩和性
を示し、良好な再剥離性を示す粘着剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 (メタ)アクリル系共重合体と架橋剤と
を含有する粘着剤組成物の当該(メタ)アクリル系共重
合体として、全モノマー重量に対し0.1〜20重量%
の、分子内に水酸基を有するポリアルキレングリコール
変性(メタ)アクリレート又はポリカプロラクトン変性
(メタ)アクリレートと、78.0〜99.9重量%
の、炭素数が4〜12のアルキル基を有する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルと、α,β−不飽和カルボン
酸とを共重合させたものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた応力緩和性
を示す粘着剤組成物に関する。特に、液晶セルに偏光フ
ィルムを貼着するために使用する粘着剤として有用な粘
着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルを構成する液晶セルの少なく
とも片面には、粘着剤により偏光フィルムが貼着されて
いる。そのような粘着剤としては、従来、ブチルアクリ
レート、アクリル酸(メタクリル酸)及び2−ヒドロキ
シエチルアクリレートからなる3元タイプのアクリル又
はメタクリル(本明細書において(メタ)アクリルと略
す)系共重合体等に架橋剤を配合した粘着剤組成物が広
く用いられていた。この粘着剤組成物は、透明であり、
良好な耐熱性と耐湿性とを示し、しかもリペア可能とな
るように再剥離性にも優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
液晶パネルの大画面化に伴い、偏光フィルムのサイズも
大型化し、偏光フィルムの熱変形量が増大するという状
況において、従来の粘着剤組成物を使用した場合、その
応力緩和性が十分とはいえないために、偏光フィルムの
ひずみに粘着剤組成物が十分に追随できず、その結果、
液晶パネルの耐熱・耐湿エージングテストの際に偏光フ
ィルムが液晶セルのガラス基板から剥がれるという問題
や、また、偏光フィルムに応力集中が生じ、液晶パネル
に光漏れが生ずるという問題もある。
【0004】以上のような問題は、液晶セルに偏光フィ
ルムを貼着するために使用する粘着剤組成物だけでな
く、良好な光学特性(透明性)、耐熱性及び耐湿性と、
良好な応力緩和性が求められる位相差フィルム用粘着剤
組成物や各種ディスプレイのカバーフィルム用粘着剤組
成物等においても生じている。
【0005】本発明は、良好な耐熱性、耐湿性及び応力
緩和性を示し、再剥離性にも優れ、透明な粘着剤組成物
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粘着剤組成
物に使用する(メタ)アクリル系共重合体として、ポリ
アルキレングリコール変性(メタ)アクリレート又はポ
リカプロラクトン変性(メタ)アクリレートと炭素数が
4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アル
キルエステルとを特定の量比で共重合させたものを使用
することにより、上述の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成させた。
【0007】即ち、本発明は、(メタ)アクリル系共重
合体と架橋剤とを含有する粘着剤組成物において、該
(メタ)アクリル系共重合体が、全モノマー重量に対し
0.1〜20重量%の、分子内に水酸基を有するポリア
ルキレングリコール変性(メタ)アクリレート又はポリ
カプロラクトン変性(メタ)アクリレートと、78.0
〜99.9重量%の、炭素数が4〜12のアルキル基を
有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを共重合
させたものであることを特徴とする粘着剤組成物を提供
する。
【0008】また、本発明は、この粘着剤組成物を、フ
ィルム状偏光子の少なくとも片面に塗布し、乾燥させる
ことにより形成された粘着層が設けられていることを特
徴とする偏光フィルムを提供する。
【0009】また、本発明は、この偏光フィルムがその
粘着層により、一対の基板の間に液晶が挟持された構造
の液晶セルの少なくとも片面に貼着されてなる液晶パネ
ルを有することを特徴とする液晶表示装置も提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、(メタ)アクリル系共
重合体と架橋剤とを含有する粘着剤組成物であり、該
(メタ)アクリル系共重合体として、分子内に水酸基を
有する、ポリアルキレングリコール変性(メタ)アクリ
レート又はポリカプロラクトン変性(メタ)アクリレー
トと、炭素数が4〜12のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸アルキルエステルとを共重合させたものを使
用する。このような共重合体は、主鎖に結合する側鎖の
先端に架橋点となる水酸基を有しており、しかも従来の
2−ヒドロキシエチルアクリレートを使用する共重合体
に比べ側鎖が長く、架橋点間の分子量が大きい。このた
め、再剥離性や高い耐熱・耐湿特性を保持しながらも、
側鎖が応力により変形しやすくなる。従って、このよう
な共重合体を使用する粘着剤組成物は応力緩和性に優れ
たものとなる。
【0011】(メタ)アクリル系重合体において、分子
内に水酸基を有する、ポリアルキレングリコール変性
(メタ)アクリレート又はポリカプロラクトン変性(メ
タ)アクリレートの使用量は、少なすぎると耐久性が低
下し、多すぎると光学特性が低下するので、全モノマー
重量に対し0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重
量%である。また、炭素数が4〜12のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量は、
全モノマー重量に対し78.0〜99.9重量%であ
る。
【0012】ポリアルキレングリコール変性(メタ)ア
クリレート及びポリカプロラクトン変性(メタ)アクリ
レートとしては、それぞれ式(1)及び式(2)
【0013】
【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはアル
キレン基であり、n及びmはそれぞれ3以上の整数であ
る。)で表される化合物が好ましく挙げられる。ここ
で、Rの好ましいアルキレン基としては、エチレン、
メチルエチレン、プロピレン等が挙げられる。また、n
及びmは好ましくはそれぞれ3以上の整数である。これ
は、3未満であると応力緩和性が乏しくなり、好ましく
ないためである。中でも、好ましい具体的なポリアルキ
レングリコール変性(メタ)アクリレート及びポリカプ
ロラクトン変性(メタ)アクリレートとしては、日本油
脂社製ブレンマーシリーズ、ダイセル化学工業社製プラ
クセルFAシリーズ及びFMシリーズのものが挙げられ
る。
【0014】炭素数が4〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオク
チル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。
【0015】なお、(メタ)アクリル系重合体として、
上記の2成分に加えて、全モノマー重量に対し好ましく
は5重量%まで、より好ましくは2重量%までのα,β
−不飽和カルボン酸を共重合させたものを使用すること
が、フィルム状偏光子の材料であるトリアセチルセルロ
ースの加水分解防止及び架橋剤であるイソシアネートの
反応性向上の点から好ましい。
【0016】α,β−不飽和カルボン酸の具体例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノエステル、クロト
ン酸等が挙げられる。
【0017】また、(メタ)アクリル系重合体として、
分子内に水酸基を有する、ポリアルキレングリコール変
性(メタ)アクリレート又はポリカプロラクトン変性
(メタ)アクリレート及び炭素数が4〜12のアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの2成
分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で他のモノ
マーを共重合させたものを使用してもよい。他のモノマ
ーの好ましい例としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレ
ン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン等
が挙げられる。これれは、水酸基、アミド基、カルボキ
シル基、エポキシ基等の官能基を有してもよい。
【0018】また、(メタ)アクリル系重合体の重量平
均分子量は、小さすぎると耐久性が十分でなく、大きす
ぎると光学特性が低下するので、好ましくは40〜25
0万、より好ましくは80〜180万である。
【0019】上述した(メタ)アクリル系重合体は、溶
液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合などの公知の重
合方法により製造することができる。重合反応様式に応
じて適切な重合開始剤を使用することができる。
【0020】本発明の粘着剤組成物は、以上説明した
(メタ)アクリル系共重合体の他に、粘着剤組成物の凝
集力を高めるために架橋剤を含有するが、少なすぎると
十分な凝集力が得られず、多すぎると粘着性が低下する
ので、上述の(メタ)アクリル系共重合体の樹脂分10
0重量部に対し、架橋剤を好ましくは0.001〜5重
量部、より好ましくは0.005〜1重量部含有する。
【0021】かかる架橋剤としては、(メタ)アクリル
系共重合体の架橋剤として従来より用いられているもの
を使用することができ、イソシアネート系架橋剤、メラ
ミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋
剤、アミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、有機過酸
化物系架橋剤等を挙げることができる。中でも、イソシ
アネート系架橋剤が、良好な反応性を有する点から好ま
しい。
【0022】本発明の粘着剤組成物は、上述の(メタ)
アクリル系共重合体に架橋剤を均一に混合することによ
り製造できる。
【0023】本発明の粘着剤組成物には、必要に応じて
公知の添加剤、例えば、可塑剤、界面活性剤、充填剤、
顔料、濡れ剤、カップリング剤等を添加することができ
る。
【0024】本発明の粘着剤組成物は、液晶セルに使用
する偏光フィルムの粘着層として好ましく使用できる。
即ち、この粘着剤組成物をフィルム状偏光子の少なくと
も片面に常法(例えば、アプリケーター)により塗布
し、乾燥硬化させて粘着層とすることにより偏光フィル
ムが得られる。得られた偏光フィルムは、良好な透明性
と耐熱性とを示し、しかもこの粘着層を備えた偏光フィ
ルムは再剥離性にも優れたものとなる。
【0025】この偏光フィルムを、一対のガラス基板や
プラスチック基板の間に液晶が挟持された構造の液晶セ
ルの少なくとも片面に、その粘着層により貼着し、他の
液晶パネル用部品と共に常法により組み上げれば液晶パ
ネルが得られる。この液晶パネルを液晶表示制御デバイ
ス等とともにアッセンブリーすれば液晶表示装置とな
る。得られる液晶表示装置は、フィルム状偏光子がその
熱ひずみを緩和可能な粘着層により液晶セルに貼着され
ているので、フィルム状偏光子に熱ひずみが生じても光
漏れなどの表示不良の発生が非常に抑制されたものとな
る。
【0026】
【実施例】実施例1〜4及び比較例1〜2 撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを備えた反応容器
に、表1の配合組成の全アクリルモノマー混合物40重
量部、アゾビスブチロニトリル0.04重量部、酢酸エ
チル50重量部及びアセトン2重量部を仕込み、滴下ロ
ートには表1の配合組成の全アクリルモノマー混合物6
0重量部、アゾビスブチロニトリル0.06重量部及び
酢酸エチル40重量部を仕込んだ。
【0027】この反応容器内の雰囲気を窒素ガスに置換
した後、この反応容器内の混合物の温度を80℃に昇温
させ、2時間、初期重合させた。その後、反応容器内
に、滴下ロートからその中の混合物を1時間に亘って滴
下し、更に重合させた。滴下終了後、更に5時間反応さ
せ、反応後に酢酸エチル及びトルエンで反応混合物を希
釈し、表1の分子量の(メタ)アクリル系共重合体溶液
を得た(粘度100mPa・S、樹脂固形分30%)。
【0028】室温まで冷却した(メタ)アクリル系共重
合体溶液に、イソシアネート系架橋剤(トリメチロール
プロパンのトリレンジイソシアネートアダクト:コロネ
ートL、日本ポリウレタン工業社製)1重量部を混合す
ることにより粘着剤組成物を調製した。
【0029】(評価)得られた粘着剤組成物を、フィル
ム状偏光子の片面に乾燥厚で25μmとなるように塗布
し、150℃で3分間乾燥硬化させて粘着層を形成する
ことにより偏光フィルムを作製した。
【0030】なお、実施例1〜4の粘着剤組成物の粘着
層の形成前のフィルム状偏光子と形成した後の偏光フィ
ルムとの間の光(可視光)透過性に関し、目視観察では
ほとんど差がなく、これらの粘着剤組成物は良好な透明
性を示した。
【0031】次に、得られた偏光フィルムを、対角14
インチのガラス基板の両面に直交ニコルとなるように貼
り付け、80℃、90%RHの雰囲気中に1000時間
放置し、加熱加湿エージング試験を行った。
【0032】エージング試験後に、粘着層の応力緩和性
を評価するために、ガラス基板に可視光を照射し、光漏
れ(色むら)の発生度合いを目視にて観察し、以下の評
価基準に従って評価した。得られた結果を表1に示す。
【0033】なお、粘着層の応力緩和性が良好な場合に
は光漏れが抑制される傾向がある。 ○: 光漏れなし △: 光漏れがやや目立つ ×: 光漏れが顕著に発生
【0034】また、エージング試験後に、粘着層の耐熱
・耐湿性を評価するために、偏光フィルムの発泡、エッ
ジ部の剥がれについて目視にて観察し、以下の評価基準
に従って評価した。得られた結果を表1に示す。
【0035】なお、粘着層の耐熱・耐湿性が良好な場合
には発泡や剥がれが生じない傾向がある。 ○: 発泡、剥がれなし △: 発泡、剥がれがわずかに発生 ×: 発泡、剥がれが顕著に発生
【0036】表1から、分子内に水酸基を有するポリア
ルキレングリコール変性(メタ)アクリレート又はポリ
カプロラクトン変性(メタ)アクリレートを使用する
と、粘着層の応力緩和性、耐熱性・耐湿性が比較例に比
べて向上したことがわかる。
【0037】
【表1】 実施例 比較例 成分 1 2 3 4 1 2 ブチルアクリレート 95 95 95 95 95 95 アクリル酸 2 2 2 2 2 2 2-ヒト゛ロキシエチルアクリレート - - - - 3 - 4-ヒト゛ロキシフ゛チルアクリレート - - - - - 3ホ゜リエチレンク゛リコールモノアクリレート *1 3 - - - - - ホ゜リフ゜ロヒ゜レンク゛リコールモノアクリレート *2 - 3 - - - -ホ゜リフ゜ロヒ゜レンク゛リコールモノメタクリレート *3 - - 3 - - -ホ゜リカフ゜ロラクトン変性モノアクリレート*4 - - - 3 - - 重量平均分子量(×104) 100 100 100 100 100 100 応力緩和性 ○ ○ ○ ○ × △耐熱・耐湿性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ (*1): エチレングリコール繰返し数約5、AE400、日本油脂社 (*2): プロピレングリコール繰返し数約8、AP550、日本油脂社 (*3): プロピレングリコール繰返し数約10、PP550、日本油脂社 (*4): カプロラクトン繰返し数約10、FA10、ダイセル化学工業社製
【0038】実施例5 粘着剤組成物における(メタ)アクリル系共重合体の分
子量の影響を調べるために、重合時間をコントロールす
ることにより表2に示す重量平均分子量とする以外は実
施例2と同様にして粘着剤組成物を調製し、偏光フィル
ムを作製した。得られた偏光フィルムについて、実施例
1と同様に評価した。得られた結果を表2に示す。表2
から、(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量の好
ましい範囲が40万〜250万であり、特に好ましい範
囲が80万〜180万であることがわかる。
【0039】
【表2】 実施例 5a 5b 5c 5d 5e 重量平均分子量(×104) 40 80 120 180 250 応力緩和性 ○ ○ ○ ○ △耐熱・耐湿性 △ ○ ○ ○ ○
【0040】実施例6 アクリル系モノマーの比率の影響を調べるために、アク
リル系モノマーの比率を表3に示す通りとする以外は、
実施例1と同様にして重量平均分子量100万の(メ
タ)アクリル系共重合体、更に粘着剤組成物を調製し、
更に偏光フィルムを作製した。得られた偏光フィルムに
ついて、実施例1と同様に評価した。得られた結果を表
3に示す。表3から、分子内に水酸基を有するポリアル
キレングリコール変性(メタ)アクリレートを、全モノ
マー重量に対し0.1〜20重量%、好ましくは1〜1
0重量%とし、炭素数が4〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを78.0〜9
9.9重量%、好ましくは88〜97重量%とすべきで
あることがわかる。
【0041】
【表3】 実施例 成分 6a 6b 6c 6d ブチルアクリレート 97.9 97 88 78.5 アクリル酸 2 2 2 2ホ゜リフ゜ロヒ゜レンク゛リコールモノアクリレート *2 0.1 1 10 20 応力緩和性 ○ ○ ○ △耐熱・耐湿性 △ ○ ○ ○
【0042】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、透明であり、
良好な耐熱・耐湿性及び応力緩和性を示し、良好な再剥
離性も示す。従って、本発明の粘着剤組成物は、液晶セ
ルに使用する偏光フィルム用の粘着剤として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 Fターム(参考) 2H049 BA02 BB51 BC22 2H091 FA08X FA08Z FB03 FD15 LA04 4J004 AA10 FA10 4J040 DF021 GA05 JA09 JB09 KA16 NA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル系共重合体と架橋剤と
    を含有する粘着剤組成物において、該(メタ)アクリル
    系共重合体が、全モノマー重量に対し0.1〜20重量
    %の、分子内に水酸基を有するポリアルキレングリコー
    ル変性(メタ)アクリレート又はポリカプロラクトン変
    性(メタ)アクリレートと、78.0〜99.9重量%
    の、炭素数が4〜12のアルキル基を有する(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステルとを共重合させたものである
    ことを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 該(メタ)アクリル系共重合体が、ポリ
    アルキレングリコール変性(メタ)アクリレート又はポ
    リカプロラクトン変性(メタ)アクリレートと、炭素数
    が4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸ア
    ルキルエステルとに加え、全モノマー重量に対し5重量
    %までのα,β−不飽和カルボン酸とを共重合させたも
    のである請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアルキレングリコール変性(メタ)
    アクリレート及びポリカプロラクトン変性(メタ)アク
    リレートがそれぞれ式(1)及び式(2) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはアル
    キレン基であり、n及びmはそれぞれ3以上の整数であ
    る。)で表される請求項1又は2記載の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 式(1)におけるRが、エチレン又は
    プロピレンである請求項1〜3のいずれかに記載の粘着
    剤組成物。
  5. 【請求項5】 (メタ)アクリル系共重合体の樹脂分1
    00重量部に対し、架橋剤を0.001〜5.0重量部
    含有する請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 架橋剤がイソシアネート系架橋剤である
    請求項5記載の粘着剤組成物。
  7. 【請求項7】 フィルム状偏光子の少なくとも片面に、
    請求項1〜6のいずれかに記載の粘着剤組成物を塗布
    し、乾燥させることにより形成された粘着層が設けられ
    ていることを特徴とする偏光フィルム。
  8. 【請求項8】 一対の基板の間に液晶が挟持された構造
    の液晶セルの少なくとも片面に、請求項7記載の偏光フ
    ィルムがその粘着層により貼着されてなる液晶パネルを
    有することを特徴とする液晶表示装置。
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