JP2002308616A - 多結晶シリコンの製造方法 - Google Patents
多結晶シリコンの製造方法Info
- Publication number
- JP2002308616A JP2002308616A JP2001108633A JP2001108633A JP2002308616A JP 2002308616 A JP2002308616 A JP 2002308616A JP 2001108633 A JP2001108633 A JP 2001108633A JP 2001108633 A JP2001108633 A JP 2001108633A JP 2002308616 A JP2002308616 A JP 2002308616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon
- mold
- upper chamber
- temperature
- solidification
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Silicon Compounds (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋳型の底部からの抜熱によって鋳型内の溶融
シリコンを一方向凝固させる際、その凝固速度を適切に
制御する手法について提案する。 【解決手段】 ヒータによる加熱処理を行う上部室と、
冷却板による冷却処理を行う下部室とを、断熱材による
隔壁で仕切るとともに、該隔壁の一部を開口して設けた
上部室と下部室との連通口内に鋳型の置台を昇降可能に
配置した装置において、該置台上にシリコンを装入した
鋳型を載置し、上部室内の温度をシリコンの融点以上と
してシリコンを溶解した後、置台を下降して置台の側壁
を、冷却板によって冷却された下部室内に露出し、置台
の側壁からの抜熱によって鋳型底部を冷却し、溶融シリ
コンを鋳型底部から上方へ一方向凝固させるに当り、置
台の下降量を調節して溶融シリコンの凝固速度を制御す
る。
シリコンを一方向凝固させる際、その凝固速度を適切に
制御する手法について提案する。 【解決手段】 ヒータによる加熱処理を行う上部室と、
冷却板による冷却処理を行う下部室とを、断熱材による
隔壁で仕切るとともに、該隔壁の一部を開口して設けた
上部室と下部室との連通口内に鋳型の置台を昇降可能に
配置した装置において、該置台上にシリコンを装入した
鋳型を載置し、上部室内の温度をシリコンの融点以上と
してシリコンを溶解した後、置台を下降して置台の側壁
を、冷却板によって冷却された下部室内に露出し、置台
の側壁からの抜熱によって鋳型底部を冷却し、溶融シリ
コンを鋳型底部から上方へ一方向凝固させるに当り、置
台の下降量を調節して溶融シリコンの凝固速度を制御す
る。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、 太陽電池などに
用いられる多結晶シリコンの製造方法に関するものであ
る。
用いられる多結晶シリコンの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】主に太陽電池に用いられる多結晶シリコ
ンは、鋳型内で溶解したシリコンを鋳型の底部から徐々
に冷却して、鋳型底部から上方に一方向凝固する方法に
よって製造されるのが一般的である。
ンは、鋳型内で溶解したシリコンを鋳型の底部から徐々
に冷却して、鋳型底部から上方に一方向凝固する方法に
よって製造されるのが一般的である。
【0003】例えば、特開昭63−166711号公報には、底
部が開口した炉の下方に昇降可能に水冷チルプレートを
設け、炉内に配置した鋳型内にシリコンを装入して溶解
するとともに、水冷チルプレートを鋳型の底面まで上昇
させて、鋳型と水冷チルプレートとの接触を保持したま
ま両者を下降させて鋳型を炉外に移動し、ここでシリコ
ンの一方向凝固を行うことが、記載されている。
部が開口した炉の下方に昇降可能に水冷チルプレートを
設け、炉内に配置した鋳型内にシリコンを装入して溶解
するとともに、水冷チルプレートを鋳型の底面まで上昇
させて、鋳型と水冷チルプレートとの接触を保持したま
ま両者を下降させて鋳型を炉外に移動し、ここでシリコ
ンの一方向凝固を行うことが、記載されている。
【0004】ここで、太陽電池の変換効率を高めるに
は、大きな結晶粒径を有する多結晶シリコンを提供する
ことが有効であるため、その製造においては、鋳型底部
からの抜熱量の調整によって、特に凝固速度を適切に制
御することが望まれる。しかしながら、上記公報に記載
の技術は、主に鋳塊の凝固速度を速めるところに特徴が
あるから、抜熱量の調整によって凝固速度を微妙に制御
することが難しい。とりわけ、上記公報に記載の技術で
は、鋳型を下降した際に、発熱体のない炉内壁と鋳型側
壁とが向き合うため、ここで鋳型側壁からも抜熱が生じ
て熱バランスが崩れるため、凝固速度の制御は極めて難
しくなる。そのため、鋳型底部近傍に微細組織が多量に
生成するのを回避することが困難であった。
は、大きな結晶粒径を有する多結晶シリコンを提供する
ことが有効であるため、その製造においては、鋳型底部
からの抜熱量の調整によって、特に凝固速度を適切に制
御することが望まれる。しかしながら、上記公報に記載
の技術は、主に鋳塊の凝固速度を速めるところに特徴が
あるから、抜熱量の調整によって凝固速度を微妙に制御
することが難しい。とりわけ、上記公報に記載の技術で
は、鋳型を下降した際に、発熱体のない炉内壁と鋳型側
壁とが向き合うため、ここで鋳型側壁からも抜熱が生じ
て熱バランスが崩れるため、凝固速度の制御は極めて難
しくなる。そのため、鋳型底部近傍に微細組織が多量に
生成するのを回避することが困難であった。
【0005】なお、鋳型からの抜熱量の調整として、水
冷チルプレートの材質を選択したり、鋳型と水冷チルプ
レートとの間に両者間の熱伝導を変化させるための断熱
材などの介在物を配置する、等の手段が考えられる。し
かし、前者は所期する凝固速度毎に材質を変更する必要
があるから極めて不経済であり、一方後者は鋳型の荷重
変動や複数回の使用に伴って、鋳型と水冷チルプレート
との間の熱伝導率が容易に変動するため、凝固速度を制
御することは難しい。
冷チルプレートの材質を選択したり、鋳型と水冷チルプ
レートとの間に両者間の熱伝導を変化させるための断熱
材などの介在物を配置する、等の手段が考えられる。し
かし、前者は所期する凝固速度毎に材質を変更する必要
があるから極めて不経済であり、一方後者は鋳型の荷重
変動や複数回の使用に伴って、鋳型と水冷チルプレート
との間の熱伝導率が容易に変動するため、凝固速度を制
御することは難しい。
【0006】また、特開平10−130088号公報には、イン
ゴット周囲の数カ所に熱電対を設置して凝固速度を制御
することが提案されているが、1ヒート毎に熱電対をセ
ットするという煩雑な作業が必要であり、さらに凝固時
の抜熱量は微少であるため、熱電対先端の接触状態や位
置によって測定誤差が大きくなる不利があり、熱電対の
損耗が激しいことも問題になる。
ゴット周囲の数カ所に熱電対を設置して凝固速度を制御
することが提案されているが、1ヒート毎に熱電対をセ
ットするという煩雑な作業が必要であり、さらに凝固時
の抜熱量は微少であるため、熱電対先端の接触状態や位
置によって測定誤差が大きくなる不利があり、熱電対の
損耗が激しいことも問題になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
上記した諸問題を解消し、鋳型の底部からの抜熱によっ
て鋳型内の溶融シリコンを一方向凝固させる際、その凝
固速度を適切に制御する手法について、提案することを
目的とする。
上記した諸問題を解消し、鋳型の底部からの抜熱によっ
て鋳型内の溶融シリコンを一方向凝固させる際、その凝
固速度を適切に制御する手法について、提案することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の要
旨構成は、次のとおりである。 (1) ヒータによる加熱処理を行う上部室と、冷却板によ
る冷却処理を行う下部室とを、断熱材による隔壁で仕切
るとともに、該隔壁の一部を開口して設けた上部室と下
部室との連通口内に鋳型の置台を昇降可能に配置した装
置において、該置台上にシリコンを装入した鋳型を載置
し、上部室内の温度をシリコンの融点以上としてシリコ
ンを溶解した後、置台を下降して置台の側壁を、冷却板
によって冷却された下部室内に露出し、置台の側壁から
の抜熱によって鋳型底部を冷却し、溶融シリコンを鋳型
底部から上方へ一方向凝固させるに当り、置台の下降量
を調節して溶融シリコンの凝固速度を制御することを特
徴とする多結晶シリコンの製造方法。
旨構成は、次のとおりである。 (1) ヒータによる加熱処理を行う上部室と、冷却板によ
る冷却処理を行う下部室とを、断熱材による隔壁で仕切
るとともに、該隔壁の一部を開口して設けた上部室と下
部室との連通口内に鋳型の置台を昇降可能に配置した装
置において、該置台上にシリコンを装入した鋳型を載置
し、上部室内の温度をシリコンの融点以上としてシリコ
ンを溶解した後、置台を下降して置台の側壁を、冷却板
によって冷却された下部室内に露出し、置台の側壁から
の抜熱によって鋳型底部を冷却し、溶融シリコンを鋳型
底部から上方へ一方向凝固させるに当り、置台の下降量
を調節して溶融シリコンの凝固速度を制御することを特
徴とする多結晶シリコンの製造方法。
【0009】(2) 上記(1) において、溶融シリコンの凝
固速度を2mm/min 以下に制御することを特徴とする多
結晶シリコンの製造方法。
固速度を2mm/min 以下に制御することを特徴とする多
結晶シリコンの製造方法。
【0010】(3) 上記(1) または(2) において、上部室
内の温度を1450〜1550℃の範囲としてシリコンを溶解
し、その後上部室内の温度を1420〜1440℃に調整、維持
して溶融シリコンを一方向凝固させることを特徴とする
多結晶シリコンの製造方法。
内の温度を1450〜1550℃の範囲としてシリコンを溶解
し、その後上部室内の温度を1420〜1440℃に調整、維持
して溶融シリコンを一方向凝固させることを特徴とする
多結晶シリコンの製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、 この発明の方法について、
図面を参照して詳細に説明する。まず、この発明の方法
に用いる多結晶シリコンの製造装置を、図1に示す。該
製造装置は、断熱材で区画された上下2室構造を有し、
その上部室1と下部室2とを断熱材による隔壁3で仕切
って成る。
図面を参照して詳細に説明する。まず、この発明の方法
に用いる多結晶シリコンの製造装置を、図1に示す。該
製造装置は、断熱材で区画された上下2室構造を有し、
その上部室1と下部室2とを断熱材による隔壁3で仕切
って成る。
【0012】上部室1は、その内壁面に沿って設置され
るヒータ4をそなえる。例えば、図示例の上部室1は直
方体状であるから、その底面となる隔壁3を除く5つの
内壁面をそれぞれヒータ4で覆って成る。これらヒータ
4によって、室内を所望の温度雰囲気に加熱、保持し
て、後述するシリコンの溶解をはかる。
るヒータ4をそなえる。例えば、図示例の上部室1は直
方体状であるから、その底面となる隔壁3を除く5つの
内壁面をそれぞれヒータ4で覆って成る。これらヒータ
4によって、室内を所望の温度雰囲気に加熱、保持し
て、後述するシリコンの溶解をはかる。
【0013】また、上部室1の底面を構成する隔壁3
は、その一部、図示例でほぼ中央部を、例えば矩形状に
開口して設けた、上部室1と下部室2との連通口5を有
する。この連通口5には、連通口5と平面形状がほぼ同
等でかつ隔壁3よりも厚みのある置台6を配置し、置台
6は装置外から下部室2内に延びる、モーターや油圧シ
リンダーを駆動源とする昇降機7によって、昇降可能に
支持されている。そして、置台6に鋳型8を載せて鋳型
8を上部室1内に配置し、鋳型8内に装入したシリコン
9の溶解を行う。なお、置台6は、熱伝導率の高い、カ
ーボン、SiC またはCrなどの材料から形成することが好
ましい。さらに、図示例のように、置台6と昇降機7と
の間に断熱材10を配置すれば、置台6が上部室1側まで
上昇している場合に、上部室1と下部室2との間の断熱
を強化することができる。
は、その一部、図示例でほぼ中央部を、例えば矩形状に
開口して設けた、上部室1と下部室2との連通口5を有
する。この連通口5には、連通口5と平面形状がほぼ同
等でかつ隔壁3よりも厚みのある置台6を配置し、置台
6は装置外から下部室2内に延びる、モーターや油圧シ
リンダーを駆動源とする昇降機7によって、昇降可能に
支持されている。そして、置台6に鋳型8を載せて鋳型
8を上部室1内に配置し、鋳型8内に装入したシリコン
9の溶解を行う。なお、置台6は、熱伝導率の高い、カ
ーボン、SiC またはCrなどの材料から形成することが好
ましい。さらに、図示例のように、置台6と昇降機7と
の間に断熱材10を配置すれば、置台6が上部室1側まで
上昇している場合に、上部室1と下部室2との間の断熱
を強化することができる。
【0014】一方、下部室2には、上記した置台6の昇
降経路を囲む位置に冷却板11を設置し、該昇降経路の冷
却を可能とする。ここで、図示例の場合は、置台6が矩
形であるから、その昇降経路を囲む冷却板11は、直方体
の側面を構成するように4面にわたって設ければよい。
従って、鋳型8や置台6が円筒状であれば、冷却板11を
円筒状に設けることが好ましい。なお、冷却板11として
は、例えば内部に冷却水の配管を敷設して冷却水12を循
環供給する構造が有利に適合する。
降経路を囲む位置に冷却板11を設置し、該昇降経路の冷
却を可能とする。ここで、図示例の場合は、置台6が矩
形であるから、その昇降経路を囲む冷却板11は、直方体
の側面を構成するように4面にわたって設ければよい。
従って、鋳型8や置台6が円筒状であれば、冷却板11を
円筒状に設けることが好ましい。なお、冷却板11として
は、例えば内部に冷却水の配管を敷設して冷却水12を循
環供給する構造が有利に適合する。
【0015】以上の構造の製造装置において、まず図1
に示すように、置台6上にシリコン9を装入した鋳型8
を載置し、上部室1内の温度をシリコンの融点(約1410
℃)よりも高い温度、好ましくは十分に高い1450〜1550
℃の範囲に制御してシリコン9を溶解する。
に示すように、置台6上にシリコン9を装入した鋳型8
を載置し、上部室1内の温度をシリコンの融点(約1410
℃)よりも高い温度、好ましくは十分に高い1450〜1550
℃の範囲に制御してシリコン9を溶解する。
【0016】次いで、上部室1内の温度を、好ましくは
1420〜1440℃に調整しつつ、もしくは調整してから、図
2に示すように、置台6を下降して置台6の側壁6aを
下部室1内に露出し、上部室1内の温度を、好ましくは
1420〜1440℃に保持したまま、該側壁6aからの抜熱
(図中白抜き矢印で示す)によって鋳型8底部を冷却
し、溶融シリコンを鋳型8底部から上方へ向かって一方
向凝固させる。
1420〜1440℃に調整しつつ、もしくは調整してから、図
2に示すように、置台6を下降して置台6の側壁6aを
下部室1内に露出し、上部室1内の温度を、好ましくは
1420〜1440℃に保持したまま、該側壁6aからの抜熱
(図中白抜き矢印で示す)によって鋳型8底部を冷却
し、溶融シリコンを鋳型8底部から上方へ向かって一方
向凝固させる。
【0017】この一方向凝固過程では、特に凝固速度を
適切に制御することが重要である。すなわち、溶融シリ
コンを一方向凝固させる際の凝固速度が速すぎると、一
方向凝固組織が微細になる。太陽電池用多結晶シリコン
では、結晶組織が微細になると、太陽電池特性が著しく
劣化するのが一般的であり、とりわけ径が5mm以下の微
細な結晶組織は有害である。かような有害な微細組織の
発生を回避するには、適切な凝固速度の下に一方向凝固
を進める必要があり、そのためには凝固速度を容易に制
御する手法を確立することが肝要である。
適切に制御することが重要である。すなわち、溶融シリ
コンを一方向凝固させる際の凝固速度が速すぎると、一
方向凝固組織が微細になる。太陽電池用多結晶シリコン
では、結晶組織が微細になると、太陽電池特性が著しく
劣化するのが一般的であり、とりわけ径が5mm以下の微
細な結晶組織は有害である。かような有害な微細組織の
発生を回避するには、適切な凝固速度の下に一方向凝固
を進める必要があり、そのためには凝固速度を容易に制
御する手法を確立することが肝要である。
【0018】ここに、上記した製造方法、つまり鋳型8
を載置した置台6を下降して置台6の側壁6aからの抜
熱によって溶融シリコンを一方向凝固させる方法におい
ては、溶融シリコンの凝固速度を、置台6の下降量の調
節によって容易に制御することが可能である。以下に、
この発明に従う溶融シリコンの凝固速度の制御手法につ
いて詳述する。
を載置した置台6を下降して置台6の側壁6aからの抜
熱によって溶融シリコンを一方向凝固させる方法におい
ては、溶融シリコンの凝固速度を、置台6の下降量の調
節によって容易に制御することが可能である。以下に、
この発明に従う溶融シリコンの凝固速度の制御手法につ
いて詳述する。
【0019】さて、溶融シリコンの凝固速度Vsiは、次
式(A)にて表される。 Vsi=Qsi/(Ssi×ρsi×Esi)----(A) ただし、Qsi:シリコンからの抜熱量 Ssi:シリコン断面積 ρsi:シリコン密度 Esi:凝固潜熱 上式(A)において、シリコン断面積Ssiは鋳型の寸法
により決まる定数、シリコン密度ρsi及び凝固潜熱Esi
はシリコン固有の定数であるから、凝固速度V siはシリ
コンからの抜熱量Qsiに依存することになる。
式(A)にて表される。 Vsi=Qsi/(Ssi×ρsi×Esi)----(A) ただし、Qsi:シリコンからの抜熱量 Ssi:シリコン断面積 ρsi:シリコン密度 Esi:凝固潜熱 上式(A)において、シリコン断面積Ssiは鋳型の寸法
により決まる定数、シリコン密度ρsi及び凝固潜熱Esi
はシリコン固有の定数であるから、凝固速度V siはシリ
コンからの抜熱量Qsiに依存することになる。
【0020】そして、シリコンからの抜熱量Qsiは、次
式(B)にて表される。 Qsi=(Qw −Qwo)−(P−P0 )−Qc −Qp ----(B) ただし、Qw :置台下降後のシリコン凝固時の冷却板の
抜熱量 Qwo:シリコン溶解後かつ置台下降前の冷却板の抜熱量 P:置台下降後のシリコン凝固時におけるヒータ出力 P0 :シリコン溶解後かつ置台下降前におけるヒータ出
力 Qc :置台のエンタルピー変化量 Qp :上部室から置台を通過して下部室に侵入する熱量
式(B)にて表される。 Qsi=(Qw −Qwo)−(P−P0 )−Qc −Qp ----(B) ただし、Qw :置台下降後のシリコン凝固時の冷却板の
抜熱量 Qwo:シリコン溶解後かつ置台下降前の冷却板の抜熱量 P:置台下降後のシリコン凝固時におけるヒータ出力 P0 :シリコン溶解後かつ置台下降前におけるヒータ出
力 Qc :置台のエンタルピー変化量 Qp :上部室から置台を通過して下部室に侵入する熱量
【0021】上式(B)において、置台のエンタルピー
変化量Qc 及び上部室から置台を通過して下部室に侵入
する熱量Qp は操業毎に決まる定数であり、またシリコ
ン溶解後かつ置台下降前の冷却板の抜熱量Qwo、置台下
降後のシリコン凝固時におけるヒータ出力P及びシリコ
ン溶解後かつ置台下降前におけるヒータ出力P0 は操業
毎の設定値として変動させないことが、操業の簡素化や
安定化に有利であるから、シリコンからの抜熱量Qsiは
主に置台下降後のシリコン凝固時の冷却板の抜熱量Qw
に依存することになる。
変化量Qc 及び上部室から置台を通過して下部室に侵入
する熱量Qp は操業毎に決まる定数であり、またシリコ
ン溶解後かつ置台下降前の冷却板の抜熱量Qwo、置台下
降後のシリコン凝固時におけるヒータ出力P及びシリコ
ン溶解後かつ置台下降前におけるヒータ出力P0 は操業
毎の設定値として変動させないことが、操業の簡素化や
安定化に有利であるから、シリコンからの抜熱量Qsiは
主に置台下降後のシリコン凝固時の冷却板の抜熱量Qw
に依存することになる。
【0022】さらに、この抜熱量Qw は、Qwoが一定で
あることを前提にした場合、置台6の側壁6aの放熱面
積、つまり置台6の下降量に依存することになる。従っ
て、置台6の下降量を変化させれば、溶融シリコンの凝
固速度Vsiは変化するため、溶融シリコンの凝固速度V
siの制御は、置台6の下降量の調節によって達成される
のである。そして、この制御は、多結晶シリコンの製造
における、上記した他の様々の条件を考慮することな
く、溶融シリコンの凝固速度と置台6の下降量との間で
一義的に定められるため、シリコンの凝固速度の制御を
極めて簡素な手順で行うことができる。
あることを前提にした場合、置台6の側壁6aの放熱面
積、つまり置台6の下降量に依存することになる。従っ
て、置台6の下降量を変化させれば、溶融シリコンの凝
固速度Vsiは変化するため、溶融シリコンの凝固速度V
siの制御は、置台6の下降量の調節によって達成される
のである。そして、この制御は、多結晶シリコンの製造
における、上記した他の様々の条件を考慮することな
く、溶融シリコンの凝固速度と置台6の下降量との間で
一義的に定められるため、シリコンの凝固速度の制御を
極めて簡素な手順で行うことができる。
【0023】以上述べたところに従って、置台6の下降
量の調節によってシリコンの凝固速度は容易に制御され
るが、その際、凝固速度を2mm/min 以下に規制するこ
とが好ましい。なぜなら、シリコンの凝固速度が2mm/
min をこえると、一方向凝固組織が、上述した径が5mm
以下の微細組織となるからである。この径が5mm以下の
微細組織が一旦生じると、通常の大粒径組織となるまで
に、鋳型底部から数10mmの高さ範囲にまで微細組織が生
成し、この範囲は不良部分として切除せざるを得なくな
る。なお、凝固速度があまりに遅いと生産性が阻害され
るため、好ましくは0.05mm/min 以上とする。
量の調節によってシリコンの凝固速度は容易に制御され
るが、その際、凝固速度を2mm/min 以下に規制するこ
とが好ましい。なぜなら、シリコンの凝固速度が2mm/
min をこえると、一方向凝固組織が、上述した径が5mm
以下の微細組織となるからである。この径が5mm以下の
微細組織が一旦生じると、通常の大粒径組織となるまで
に、鋳型底部から数10mmの高さ範囲にまで微細組織が生
成し、この範囲は不良部分として切除せざるを得なくな
る。なお、凝固速度があまりに遅いと生産性が阻害され
るため、好ましくは0.05mm/min 以上とする。
【0024】なお、上部室1内の温度は、シリコンの溶
解工程とその後の凝固工程とで変化させることが基本に
なるが、上述したように、上部室1内の温度を1450〜15
50℃の範囲に調整してシリコンを溶解し、次いで上部室
1内の温度を1420〜1440℃に調整しつつ、もしくは調整
してから置台6を下降して一方向凝固させることが有利
である。
解工程とその後の凝固工程とで変化させることが基本に
なるが、上述したように、上部室1内の温度を1450〜15
50℃の範囲に調整してシリコンを溶解し、次いで上部室
1内の温度を1420〜1440℃に調整しつつ、もしくは調整
してから置台6を下降して一方向凝固させることが有利
である。
【0025】ここに、上部室1内の温度を種々に変化し
た条件下でシリコンの溶解を行って、その後一定の条件
にて一方向凝固させて製造した、多結晶シリコンの結晶
組織について、有害な5mm以下の微細組織が占める領
域、ここでは鋳型底部からの高さに関して調査した。そ
の調査結果を表1に示すように、シリコン溶解時の上部
室1内温度を1450℃以上にすることによって、有害な微
細組織の生成を僅かな範囲に止めることができる。これ
は、シリコン溶解時の上部室1内温度が1450℃未満で
は、鋳型底部の冷却を開始した直後から凝固が始まり、
この初期の凝固速度の制御が難しくなるからである。
た条件下でシリコンの溶解を行って、その後一定の条件
にて一方向凝固させて製造した、多結晶シリコンの結晶
組織について、有害な5mm以下の微細組織が占める領
域、ここでは鋳型底部からの高さに関して調査した。そ
の調査結果を表1に示すように、シリコン溶解時の上部
室1内温度を1450℃以上にすることによって、有害な微
細組織の生成を僅かな範囲に止めることができる。これ
は、シリコン溶解時の上部室1内温度が1450℃未満で
は、鋳型底部の冷却を開始した直後から凝固が始まり、
この初期の凝固速度の制御が難しくなるからである。
【0026】
【表1】
【0027】一方、シリコン溶解時の上部室1内温度が
1550℃をこえると、まず鋳型内壁に剥離剤として窒化珪
素を塗布する場合に、この窒化珪素が炭化珪素となって
シリコンとの濡れ性が良好になる結果、剥離剤としての
機能が消失する、おそれがある。また、鋳型に石英を使
用した場合は、その変形が許容範囲をこえる、おそれが
あり、さらに省エネルギーの観点からも好ましくない。
なお、上部室1内の温度を上記の範囲に制御するには、
例えばヒータ4の近傍に差し込み配置した熱電対あるい
は放射温度計を利用して雰囲気温度を測定し、その測定
結果に基づいてヒータ4の出力調整を行えばよい。以下
の温度調整も同様である。
1550℃をこえると、まず鋳型内壁に剥離剤として窒化珪
素を塗布する場合に、この窒化珪素が炭化珪素となって
シリコンとの濡れ性が良好になる結果、剥離剤としての
機能が消失する、おそれがある。また、鋳型に石英を使
用した場合は、その変形が許容範囲をこえる、おそれが
あり、さらに省エネルギーの観点からも好ましくない。
なお、上部室1内の温度を上記の範囲に制御するには、
例えばヒータ4の近傍に差し込み配置した熱電対あるい
は放射温度計を利用して雰囲気温度を測定し、その測定
結果に基づいてヒータ4の出力調整を行えばよい。以下
の温度調整も同様である。
【0028】上記に従ってシリコン9を溶解したなら
ば、次いで上部室1内の温度を1420〜1440℃に調整して
から、図2に示すように、置台6を下降して置台6の側
壁6aを下部室1内に露出し、上部室1内の温度を1420
〜1440℃に保持したまま、該側壁6aからの抜熱(図中
白抜き矢印で示す)によって鋳型8底部を冷却し、溶融
シリコンを鋳型8底部から上方へ向かって一方向凝固さ
せる。すなわち、シリコンの溶解が終了したならば、上
部室1内の温度を1420〜1440℃の温度域まで下げる必要
がある。
ば、次いで上部室1内の温度を1420〜1440℃に調整して
から、図2に示すように、置台6を下降して置台6の側
壁6aを下部室1内に露出し、上部室1内の温度を1420
〜1440℃に保持したまま、該側壁6aからの抜熱(図中
白抜き矢印で示す)によって鋳型8底部を冷却し、溶融
シリコンを鋳型8底部から上方へ向かって一方向凝固さ
せる。すなわち、シリコンの溶解が終了したならば、上
部室1内の温度を1420〜1440℃の温度域まで下げる必要
がある。
【0029】ここに、上部室1内の温度を1450〜1550℃
の範囲にした条件下でシリコンの溶解を行って、その後
上部室1内の温度を種々に変化した条件下で一方向凝固
させて製造した、多結晶シリコンの結晶組織について、
有害な5mm以下の微細組織が占める領域、ここでは鋳型
底部からの高さに関して調査した。その結果を表2に示
すように、シリコン溶解後の上部室1内温度を1420℃以
上にすることによって、有害な微細組織の生成を僅かな
範囲に止めることができる。これは、シリコン溶解後の
上部室1内温度が1420℃未満では、溶融シリコンの鋳型
高さ方向の温度勾配が小さくなりすぎて、一方向凝固が
難しくなるからである。
の範囲にした条件下でシリコンの溶解を行って、その後
上部室1内の温度を種々に変化した条件下で一方向凝固
させて製造した、多結晶シリコンの結晶組織について、
有害な5mm以下の微細組織が占める領域、ここでは鋳型
底部からの高さに関して調査した。その結果を表2に示
すように、シリコン溶解後の上部室1内温度を1420℃以
上にすることによって、有害な微細組織の生成を僅かな
範囲に止めることができる。これは、シリコン溶解後の
上部室1内温度が1420℃未満では、溶融シリコンの鋳型
高さ方向の温度勾配が小さくなりすぎて、一方向凝固が
難しくなるからである。
【0030】
【表2】
【0031】一方、シリコン溶解後の上部室1内温度が
1440℃をこえると、鋳型側壁からの入熱が大きくなって
側壁側のシリコンの凝固が遅滞し、凝固界面が平滑でな
く鋳型中央で膨らむ凸型になる結果、インゴット端部で
の最終凝固が不均一となり、この部分でのシリコンの凝
固膨張により残留応力が生じ、切断後または鋳型からの
取り出し直後にクラックが発生する。
1440℃をこえると、鋳型側壁からの入熱が大きくなって
側壁側のシリコンの凝固が遅滞し、凝固界面が平滑でな
く鋳型中央で膨らむ凸型になる結果、インゴット端部で
の最終凝固が不均一となり、この部分でのシリコンの凝
固膨張により残留応力が生じ、切断後または鋳型からの
取り出し直後にクラックが発生する。
【0032】さらに、シリコンの溶解完了から上部室1
内の温度を1420〜1440℃の温度域まで下げるに当り、上
部室1内での温度降下速度を20℃/h以下に制限するこ
とが好ましい。ここに、上部室1内の温度を1450〜1550
℃の範囲にした条件下でシリコンの溶解を行って、その
後上部室1内の温度を1420〜1440℃の範囲まで種々の温
度降下速度で下げてから一方向凝固させて製造した、多
結晶シリコンの結晶組織について、有害な5mm以下の微
細組織が占める領域、ここでは鋳型底部からの高さに関
して調査した。その結果を表3に示すように、温度降下
速度を20℃/h以下にすることによって、有害な微細組
織の生成をより狭い範囲に止めることができる。
内の温度を1420〜1440℃の温度域まで下げるに当り、上
部室1内での温度降下速度を20℃/h以下に制限するこ
とが好ましい。ここに、上部室1内の温度を1450〜1550
℃の範囲にした条件下でシリコンの溶解を行って、その
後上部室1内の温度を1420〜1440℃の範囲まで種々の温
度降下速度で下げてから一方向凝固させて製造した、多
結晶シリコンの結晶組織について、有害な5mm以下の微
細組織が占める領域、ここでは鋳型底部からの高さに関
して調査した。その結果を表3に示すように、温度降下
速度を20℃/h以下にすることによって、有害な微細組
織の生成をより狭い範囲に止めることができる。
【0033】
【表3】
【0034】かくして上部室1内の温度を1420〜1440℃
の範囲に調整したのち、置台6を下降して置台6の側壁
6aを下部室1内に露出し、該側壁6aからの抜熱によ
って鋳型8底部を冷却することが重要である。すなわ
ち、側壁6aの露出面積の調整により、初期凝固の制御
を容易に行えるため、有害な微細組織の生成を抑制する
ことができる。
の範囲に調整したのち、置台6を下降して置台6の側壁
6aを下部室1内に露出し、該側壁6aからの抜熱によ
って鋳型8底部を冷却することが重要である。すなわ
ち、側壁6aの露出面積の調整により、初期凝固の制御
を容易に行えるため、有害な微細組織の生成を抑制する
ことができる。
【0035】なお、上記の実施形態では、上部室に1つ
の鋳型を配置して多結晶シリコンを製造する例を示した
が、複数の鋳型を上部室内に配置し、各鋳型毎に連通口
を介して昇降する置台を組み合わせて、上記した一方向
凝固を行うことも可能である。
の鋳型を配置して多結晶シリコンを製造する例を示した
が、複数の鋳型を上部室内に配置し、各鋳型毎に連通口
を介して昇降する置台を組み合わせて、上記した一方向
凝固を行うことも可能である。
【0036】
【実施例】図1及び図2に示したところに従って、設定
凝固速度を0.1 〜2.1mm/min の範囲で変更し、 前述の
(A),(B) 式に従い、鋳型の下降量を調節、制御しな
がらシリコンインゴットの作製を試みた。このとき、凝
固速度は鋳型上方より石英棒を溶融シリコン中に装入
し、凝固層厚の経時変化を測定することにより求めた。
これらの製造における凝固速度を測定するとともに、得
られた多結晶シリコンについて、太陽電池特性を劣化さ
せる5mm以下の微細組織の生成領域を調査した。その結
果を、表4に併記するように、この発明に従う制御方法
により凝固速度が制御され、良質な多結晶シリコンが得
られることがわかる。
凝固速度を0.1 〜2.1mm/min の範囲で変更し、 前述の
(A),(B) 式に従い、鋳型の下降量を調節、制御しな
がらシリコンインゴットの作製を試みた。このとき、凝
固速度は鋳型上方より石英棒を溶融シリコン中に装入
し、凝固層厚の経時変化を測定することにより求めた。
これらの製造における凝固速度を測定するとともに、得
られた多結晶シリコンについて、太陽電池特性を劣化さ
せる5mm以下の微細組織の生成領域を調査した。その結
果を、表4に併記するように、この発明に従う制御方法
により凝固速度が制御され、良質な多結晶シリコンが得
られることがわかる。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、鋳型の底部からの抜
熱によって鋳型内の溶融シリコンを一方向凝固させる際
に、その凝固速度の適切な制御が簡便な手法によって実
現されるから、とりわけ太陽電池として供する場合に問
題となる、微細結晶組織の生成を最小限に抑制して優れ
た品質の多結晶シリコンを得ることができる。
熱によって鋳型内の溶融シリコンを一方向凝固させる際
に、その凝固速度の適切な制御が簡便な手法によって実
現されるから、とりわけ太陽電池として供する場合に問
題となる、微細結晶組織の生成を最小限に抑制して優れ
た品質の多結晶シリコンを得ることができる。
【図1】 この発明で用いる多結晶シリコンの製造装置
を示す図である。
を示す図である。
【図2】 多結晶シリコンの製造装置の動作を示す図で
ある。
ある。
1 上部室 2 下部室 3 隔壁 4 ヒータ 5 連通口 6 置台 7 昇降機 8 鋳型 9 シリコン 10 断熱材 11 冷却板 12 冷却水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花澤 和浩 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 日和佐 章一 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4G072 AA01 BB12 GG01 GG03 HH01 MM38 NN01 RR12 5F051 AA03 CB05 CB30
Claims (3)
- 【請求項1】 ヒータによる加熱処理を行う上部室と、
冷却板による冷却処理を行う下部室とを、断熱材による
隔壁で仕切るとともに、該隔壁の一部を開口して設けた
上部室と下部室との連通口内に鋳型の置台を昇降可能に
配置した装置において、該置台上にシリコンを装入した
鋳型を載置し、上部室内の温度をシリコンの融点以上と
してシリコンを溶解した後、置台を下降して置台の側壁
を、冷却板によって冷却された下部室内に露出し、置台
の側壁からの抜熱によって鋳型底部を冷却し、溶融シリ
コンを鋳型底部から上方へ一方向凝固させるに当り、置
台の下降量を調節して溶融シリコンの凝固速度を制御す
ることを特徴とする多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、溶融シリコンの凝固
速度を2mm/min 以下に制御することを特徴とする多結
晶シリコンの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、上部室内の
温度を1450〜1550℃の範囲としてシリコンを溶解し、そ
の後上部室内の温度を1420〜1440℃に調整、維持して溶
融シリコンを一方向凝固させることを特徴とする多結晶
シリコンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108633A JP2002308616A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 多結晶シリコンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108633A JP2002308616A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 多結晶シリコンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002308616A true JP2002308616A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18960733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001108633A Pending JP2002308616A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 多結晶シリコンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002308616A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006083024A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Kyocera Corp | 多結晶シリコンインゴットの鋳造方法、これを用いた多結晶シリコンインゴット、多結晶シリコン基板、並びに太陽電池素子 |
JP2008534414A (ja) * | 2005-03-23 | 2008-08-28 | ドイチェ ソーラー アクチェンゲゼルシャフト | 非鉄金属材料の結晶化の為の装置及び方法 |
JP2008303113A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 珪素の一方向凝固方法 |
JP2010235322A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Cosmo Oil Co Ltd | 多結晶シリコンインゴットの製造方法 |
JP2013018700A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Sino-American Silicon Products Inc | 結晶成長装置 |
CN105088330A (zh) * | 2005-06-10 | 2015-11-25 | 埃尔凯姆太阳能公司 | 用于提炼熔融材料的方法及装置 |
KR20210040993A (ko) | 2018-08-29 | 2021-04-14 | 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 | 단결정 육성방법 |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001108633A patent/JP2002308616A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006083024A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Kyocera Corp | 多結晶シリコンインゴットの鋳造方法、これを用いた多結晶シリコンインゴット、多結晶シリコン基板、並びに太陽電池素子 |
JP4726454B2 (ja) * | 2004-09-16 | 2011-07-20 | 京セラ株式会社 | 多結晶シリコンインゴットの鋳造方法、これを用いた多結晶シリコンインゴット、多結晶シリコン基板、並びに太陽電池素子 |
JP2008534414A (ja) * | 2005-03-23 | 2008-08-28 | ドイチェ ソーラー アクチェンゲゼルシャフト | 非鉄金属材料の結晶化の為の装置及び方法 |
CN105088330A (zh) * | 2005-06-10 | 2015-11-25 | 埃尔凯姆太阳能公司 | 用于提炼熔融材料的方法及装置 |
JP2008303113A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 珪素の一方向凝固方法 |
JP2010235322A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Cosmo Oil Co Ltd | 多結晶シリコンインゴットの製造方法 |
JP2013018700A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Sino-American Silicon Products Inc | 結晶成長装置 |
KR20210040993A (ko) | 2018-08-29 | 2021-04-14 | 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 | 단결정 육성방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4777880B2 (ja) | シリコン鋳造装置およびシリコンインゴットの製造方法 | |
JP3520957B2 (ja) | 多結晶半導体インゴットの製造方法および装置 | |
CN1115427C (zh) | 制造多晶半导体的方法和装置 | |
US7682472B2 (en) | Method for casting polycrystalline silicon | |
KR100861412B1 (ko) | 다결정 실리콘 잉곳 제조장치 | |
JP2007332022A (ja) | 多結晶シリコンインゴット製造装置 | |
JP3388664B2 (ja) | 多結晶半導体の製造方法および製造装置 | |
JPH11310496A (ja) | 一方向凝固組織を有するシリコンインゴットの製造方法およびその製造装置 | |
JP2011144106A (ja) | 単結晶シリコンリボンの連続鋳造装置および連続鋳造方法 | |
JP2002293526A (ja) | 多結晶シリコンの製造装置 | |
KR101474043B1 (ko) | 실리콘 단결정 인상용 석영유리 도가니 및 그 제조방법 | |
JP4863637B2 (ja) | シリコン鋳造装置及び多結晶シリコンインゴットの鋳造方法 | |
JP2002308616A (ja) | 多結晶シリコンの製造方法 | |
JP2005132671A (ja) | 高品質多結晶シリコンの製造方法 | |
JPS63166711A (ja) | 多結晶シリコン鋳塊の製造法 | |
JP2006273628A (ja) | 多結晶シリコンインゴットの製造方法 | |
JP2004196577A (ja) | 多結晶シリコンの製造方法 | |
JP2002080215A (ja) | 多結晶半導体インゴットの製造方法 | |
JP6401051B2 (ja) | 多結晶シリコンインゴットの製造方法 | |
KR100902859B1 (ko) | 태양전지용 실리콘 제조용 캐스팅 장치 | |
JP4976802B2 (ja) | ガラスの製造方法およびガラス成形装置 | |
JP2002293527A (ja) | 多結晶シリコンの製造方法 | |
JP2001278613A (ja) | シリコンの一方向凝固装置 | |
JP2004284892A (ja) | 多結晶シリコンの製造方法 | |
KR102443802B1 (ko) | 반도체 링 제조장치 및 그를 이용한 반도체 링 제조방법 |