JP2002307713A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置

Info

Publication number
JP2002307713A
JP2002307713A JP2002032356A JP2002032356A JP2002307713A JP 2002307713 A JP2002307713 A JP 2002307713A JP 2002032356 A JP2002032356 A JP 2002032356A JP 2002032356 A JP2002032356 A JP 2002032356A JP 2002307713 A JP2002307713 A JP 2002307713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
needle
print cartridge
liquid ejecting
ejecting apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002032356A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Sasaki
俊博 佐々木
Yasushi Iijima
康 飯島
Hironori Tajima
裕基 但馬
Akihiro Yamanaka
昭弘 山中
Akira Goto
顕 後藤
Hiroshi Koizumi
寛 小泉
Hiroyuki Maeda
浩行 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002032356A priority Critical patent/JP2002307713A/ja
Priority to US10/067,880 priority patent/US6631982B2/en
Priority to KR10-2002-0007660A priority patent/KR100441237B1/ko
Priority to CNB021047316A priority patent/CN1144681C/zh
Publication of JP2002307713A publication Critical patent/JP2002307713A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/1752Mounting within the printer
    • B41J2/17523Ink connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17506Refilling of the cartridge
    • B41J2/17509Whilst mounted in the printer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジに対し着脱可能に搭載されるプリ
ントカートリッジにインクタンクからインクをチューブ
を介して供給する液体噴射装置において、チューブ側の
インクニードルとプリントカートリッジ側の相互接続部
材との接続を密閉性よく確実に行え、かつインク供給接
続手段を小型化することを可能にする。 【解決手段】 インクニードル31が挿入されるプリン
トカートリッジ3のインク流入突出部14内に嵌入され
た軟質材料の相互接続部材15の先端部に小孔15およ
び中央部にスリット16aが切り込まれた閉鎖薄膜16
を設ける。さらに、突出部14の先端下方部に切り欠き
状のニードル先端回避形状14bを設け、プリントカー
トリッジ3の脱着時にインクニードル31の先端部との
当接を回避することを可能にし、ニードル保持部材30
の移動量を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体噴射装置にお
けるインク供給システムに関し、特に、インクタンクか
らインクをチューブを介してプリントカートリッジの吐
出ヘッド部へ供給することができるようにチューブ側に
接続されるインクニードルとプリントカートリッジ側の
相互接続部材とを分離可能に接続連通するインク供給系
を備えた液体噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画
像記録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック
薄板等の記録媒体上に画像を形成するように構成されて
おり、これらの画像記録装置は、記録方式により、イン
クジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザー
ビーム式等に分類することができ、その中でも、インク
ジェット方式を採用した液体噴射装置は、吐出ヘッド
(液体噴射ヘッド)からインク等の液体を記録媒体に吐
出させて記録を行うように構成され、高精細な画像を記
録することができ、ノンインパクト方式であるため騒音
が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像
を記録することが容易であるなどの利点を有している。
【0003】この液体噴射装置は、記録媒体に沿って走
査方向に移動するキャリッジ上に着脱自在に搭載した吐
出ヘッドによって画像を記録し、1行分の記録を終了し
た後に記録媒体の所定量の送り(副走査方向)を行い、
その後に再び停止した記録媒体に対して、次の行の画像
を記録するという動作を繰り返すことにより、記録媒体
全体に対して記録を行うように構成されている。
【0004】このような従来の液体噴射装置において
は、内部にインクを貯留したインクタンクを液体吐出ヘ
ッドとともにキャリッジに搭載する型式と、インクタン
クをキャリッジとは別の適宜の場所に配置してインクタ
ンク内のインクを配管(チューブ)を通して液体吐出ヘ
ッドへ供給するインク供給系を備えた型式のものがあ
る。
【0005】前者の型式においては、インクタンクは液
体吐出ヘッドとともにキャリッジに搭載されているの
で、インク供給系は構成が比較的簡単であるが、インク
タンクの容量(重量)に制限が生じてしまう。特に、最
近のフォト画像に対応したプリンタでは、濃度を薄くし
たインクを追加し全部で6色にする場合が多く、なおさ
ら1色あたりのタンク容量が小さくなってしまう。その
ため、インクタンクを頻繁に交換しなければならないと
いう不都合があった。
【0006】一方、後者の型式においては、インクタン
クから液体吐出ヘッドへインクを供給するチューブを備
えたインク供給系が必要となり、インク供給系の構成が
複雑になるが、インクタンクを装置本体のいずれか適宜
な位置に配置できるので、インクタンクの容量(重量)
を大きくしてもなんら問題がなく、そのため、大型の液
体噴射装置には必須の要件となっている。さらに、単位
体積当たりのインク単価が下がり、ランニングコストが
下がるという利点もある。
【0007】このように液体吐出ヘッドを搭載するキャ
リッジの外にインクタンクを配置し、インクタンク内の
インクを液体供給系のチューブを通して液体吐出ヘッド
に供給する型式の液体噴射装置においては、液体吐出ヘ
ッドを交換可能として、一色分のみの吐出ヘッドとサブ
タンク(インク溜め)とを備えたプリントカートリッジ
を構成し、それをキャリッジに着脱自在に装填すること
によりインク供給系の接続を行うものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一色でプリントカート
リッジを構成した場合、キャリッジへの装填力は軽減さ
れるものの、プリントカートリッジの各辺の長さが短く
キャリッジに対する位置決め精度を向上させるのが難し
く印刷品位が低いという問題や、一色ごとに個別の構造
体とするため液体吐出ヘッド間の距離を小さくすること
ができず、所定範囲を印刷するためにはキャリッジの移
動範囲を大きくする必要があった。そのため、装置本体
のサイズも大きくなるといった問題やスループットが低
下するという問題があった。
【0009】この問題を解決するためには、多色でプリ
ントカートリッジを構成することが好適な手段である。
しかしながら、多色でプリントカートリッジを構成する
構造では、各色のインクタンクからプリントカートリッ
ジの各液体吐出ヘッドへインクを供給する複数のインク
供給系のジョイント構造が必要で、プリントカートリッ
ジをキャリッジに搭載して固定する手段や固定されたプ
リントカートリッジにインクを供給できるように各ジョ
イント構造を連結させる手段が必要となる。そのため
に、プリントカートリッジをキャリッジに対して脱着す
る際に、プリントカートリッジの脱着の障害とならない
ようにインク供給系の各ジョイント構造を大きく退避さ
せることが必要となり、各ジョイント構造を移動させる
ための構造が大きくなり、その移動させるための構造や
部品のみならず装置本体が大きくなってしまうといった
問題があった。
【0010】また、このようなジョイント構造を有する
場合、プリントカートリッジをキャリッジに対して脱着
する際に、ジョイント部のインクが装置内部または外部
に飛散し、使用環境が汚れたり、装置本体の信頼性を低下
させるといった問題があった。
【0011】そこで、本発明は、前述した従来技術の有
する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、キャ
リッジに対し着脱可能に搭載されるプリントカートリッ
ジにインクタンクからインクをチューブを介して供給す
るインク供給系を有する液体噴射装置において、チュー
ブ側に接続されるインクニードルとプリントカートリッ
ジ側の相互接続部材の接続連通を密封性よく確実にかつ
精度よく行うことができるとともにインク供給接続手段
を小型化し装置本体の小型化も可能にする液体噴射装置
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体噴射装置は、液滴を吐出する吐出ヘッ
ド部を備えたプリントカートリッジを走査移動するキャ
リッジに対し着脱可能に搭載するとともに、前記プリン
トカートリッジにインクタンクからインクをチューブを
介して供給することができるようにチューブ側に接続さ
れたインクニードルとプリントカートリッジ側の相互接
続部材とを分離可能に接続連通するインク供給接続機構
を有する液体噴射装置において、前記プリントカートリ
ッジは、受信した電気信号に応じて液滴を吐出する吐出
ヘッド部と、該吐出ヘッド部へ供給するインクを一時的
に保持するサブタンクおよび該サブタンクを吐出ヘッド
部へ接続するインク流路を形成するカートリッジ本体部
と、前記チューブ側に接続されたインクニードルが挿入
されることにより前記インクタンクからのインクを受容
する軟質材料で作成された相互接続部材を嵌入する円筒
状突出部が形成されたインク流入部材とからなり、前記
相互接続部材の前記インクニードル挿入側先端部に小孔
およびスリットが切り込まれた閉鎖薄膜が形成されてい
ることを特徴とする。
【0013】本発明の液体噴射装置において、前記相互
接続部材の小孔は、前記インクニードルの外径より小さ
い内径をもって形成されていることが好ましく、また、
前記相互接続部材の小孔のインクニードル挿入方向の長
さは1mm以上で、前記閉鎖薄膜の厚さは0.2mm以
上1mm以下であることが好ましい。さらに、前記相互
接続部材の小孔のインクニードル挿入側の端部にはテー
パが付されていることが好ましい。
【0014】本発明の液体噴射装置において、前記イン
ク流入部材の円筒状突出部の先端部にニードル先端回避
形状が設けられていることが好ましく、また、前記イン
ク流入部材は、前記カートリッジ本体部に接合されて前
記サブタンクへのインク流路を構成する平板状部分を有
し、該平板状部分は振動溶着により前記カートリッジ本
体部に接合されていることが好ましい。
【0015】本発明の液体噴射装置において、前記イン
クニードルは、前記プリントカートリッジの相互接続部
材に挿入接続あるいは取り外しできるように、前記キャ
リッジ上で移動可能に設けられたニードル保持部材に保
持されていることが好ましく、そして、前記ニードル保
持部材は、前記キャリッジに回転可能に軸支されたニー
ドル移動レバーにより、前記プリントカートリッジに対
して接離可能に移動しうるように構成されていることが
好ましい。
【0016】本発明の液体噴射装置においては、前記イ
ンク流入部材には複数の相互接続部材が形成され、前記
インクニードルは各相互接続部材にそれぞれ対応するよ
うに複数形成されていることが好ましい。
【0017】本発明の液体噴射装置においては、前記イ
ンクニードルを前記プリントカートリッジの相互接続部
材に挿入接続する際、前記インクニードルが前記相互接
続部材の小孔により密閉された状態で前記薄膜のスリッ
トを貫通するステップを踏むことが好ましい。
【0018】本発明の液体噴射装置においては、前記イ
ンクニードルを前記プリントカートリッジの相互接続部
材から取り外す際、前記インクニードルが前記相互接続
部材の小孔により密閉された状態で前記薄膜のスリット
から離脱するステップを踏むことが好ましい。
【0019】(作用)本発明によれば、プリントカート
リッジに設けられたインク流入部材を構成する円筒状突
出部内に、先端部にインクニードルを受け入れる小孔お
よびスリットを切り込んだ閉鎖薄膜が形成されたゴムや
軟質樹脂等製の円筒状の相互接続部材を嵌合し、インク
流入部材をプリントカートリッジ本体に振動溶着(超音
波溶着)等により一体化することにより、簡単な構成で
インク供給系の接続手段を作製することができ、さら
に、インクニードルの外径より小さい内径をもった小孔
およびスリットが切り込まれた閉鎖薄膜を相互接続部材
に形成することにより、インクニードルの挿入時におい
ては、インクニードルの外側面と小孔の内側面との面接
触により密閉性が確保でき、インクニードルを離脱させ
た際には閉鎖薄膜によりプリントカートリッジ内のイン
クの流出や外部からの塵埃の侵入等を防止することがで
きる。このように、簡単な構成で、相互接続部材とイン
クニードルの接続によるインク供給系の連通を密閉性よ
く確実にかつ精度よく行うことを可能にする。
【0020】また、このときインクニードルが小孔によ
り密閉された状態で閉鎖薄膜のスリットの抜き差しが行
なわれるため、インクが装置内部または外部に飛散する
ことがない。
【0021】また、プリントカートリッジにおけるイン
ク流入部材の円筒状突出部の先端部に、インクニードル
の先端部との接触を回避する切り欠き状のインクニード
ル先端回避形状を設けることにより、プリントカートリ
ッジを脱着する際に必要であったニードル保持部材の移
動量を減らすことができ、ニードル保持部材を移動させ
るための構造の小型化や、プリンタ本体の小型化を可能
にする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明の液体噴射装置の概略的な
構成図であり、図2は、本発明の液体噴射装置のプリン
トカートリッジの構成を示す図であり、同(a)はプリ
ントカートリッジの断面図、同(b)は同じく右側面図
であり、図3は、本発明のプリントカートリッジにおけ
るインク流入部材の相互接続部材を説明する図であり、
同(a)はインク流入部材の拡大断面図、同(b)は相
互接続部材の左側から見た側面図、同(c)は相互接続
部材とインクニードルとの関係を示す図である。図4
は、本発明の液体噴射装置のキャリッジの概略的な構成
図であり、プリントカートリッジの着脱可能な状態を示
し、図5の(a)および(b)は本発明の液体噴射装置
のキャリッジに搭載されるニードル保持部材の縦断面図
と一部破断して示す平面図である。
【0024】図1に図示する本発明の液体噴射装置1に
おいて、複数組の液吐出口を備えた吐出ヘッド部(図1
には不図示)を有するプリントカートリッジ3は、キャ
リッジ2上に着脱自在に搭載され、キャリッジ2は、ガ
イドシャフト4にスライド自在に装着されて図示しない
駆動手段により駆動され、プリントカートリッジ3を主
走査方向に移動させる。プリントカートリッジ3に対向
する下方位置には、印刷用紙等の記録媒体Pを保持する
プラテンボード5が配置されており、このプラテンボー
ド5で保持される記録媒体Pは媒体搬送手段であるフィ
ードローラ等(不図示)により副走査方向に順次搬送さ
れる。また、フレームの一側には、複数のインクタンク
6が配置され、インク供給チューブ7を介してプリント
カートリッジ3に接続される。図1においては、4個の
インクタンク6が配置されており、各インクタンク6に
はそれぞれ色の異なるインク(例えば、ブラック、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの4色のインク)が収容されて
おり、それぞれのインクタンク6に接続されたインク供
給チューブ7を介してプリントカートリッジ3の吐出ヘ
ッド部の各液吐出口へそれぞれ供給される。
【0025】キャリッジ2に着脱自在に搭載されるプリ
ントカートリッジ3は、図2の(a)および(b)に図
示するように、複数組の液吐出口と液流路および記録素
子等(不図示)からなり記録データに応じて複数組の液
吐出口からそれぞれインク液滴を吐出するように構成さ
れた吐出ヘッド部10と、吐出ヘッド部10に連通して
液体を一時的に貯留するサブタンク12、該サブタンク
12に貯留されているインクを吐出ヘッド部10に供給
するためのインク流路12aおよびサブタンク12へイ
ンクを流入させるためのインク流入溝12b等が形成さ
れたカートリッジ本体部3aと、インクタンク6から供
給されるインクを受容してサブタンク12へ流入させる
ためのインク流入部材13と、外部からの電気信号を吐
出ヘッド部10へ入力する配線基板11等から構成さ
れ、サブタンク12とインク流路12aの間にはフィル
ター12cが配置されている。
【0026】インク流入部材13は、サブタンク12に
インクを流入させるインク流入溝12bの一面を覆って
インク流路を形成するための平板状部分13aと、一列
状に配置された複数(本実施例では4個)の円筒状の突
出部14とを有し、平板状部分13aがプリントカート
リッジ3の本体部3aの一面に振動溶着(超音波溶着)
等により接合されてプリントカートリッジ3と一体化さ
れている。複数の円筒状の突出部14は、それぞれ、そ
の先端部に後述するニードル保持部材30のインクニー
ドル31が挿入できるようにインクニードル31の外径
よりも大きい穴14aが形成され、その穴14aの周囲
の下方部分には一部切り欠いたニードル先端回避形状1
4bが形成されている。このニードル先端回避形状14
bを形成することにより、プリントカートリッジ3をキ
ャリッジ2に対し脱着するときに、突出部14の先端面
が、インクニードル31の先端に当接しないように回避
することができるようにし、これによりインクニードル
31を保持するニードル保持部材30(図4および図6
参照)の移動量(回避量)を小さくすることを可能に
し、キャリッジの小型化、ひいては装置の小型化に寄与
する(図6の(a)および(b)参照)。
【0027】また、各円筒状突出部14の内側には、ゴ
ムや軟質樹脂等で成形された円筒形状の相互接続部材1
5が嵌入されており、相互接続部材15は、図3の
(a)〜(c)に示すように、その一端にはインクニー
ドル31の外径(d)より小さい径(d)を有する小孔
15aが形成され、小孔15aのインクニードル31を
挿入する側にはテーパが設けられている。また、小孔1
5aのインクニードル31を挿入する方向から見て奥に
閉鎖薄膜16が配設され、この閉鎖薄膜16は、図3の
(b)に示すように、小孔15aの内径に相当する範囲
に一本または複数本のスリット16aが切り込まれてい
る。
【0028】このように相互接続部材15を構成するこ
とにより、インクニードル31が相互接続部材15に接
続される際には、インクニードル31は、相互接続部材
15の小孔15aを拡開しながら通過し、さらに閉鎖薄
膜16のスリット16aを押し広げて挿入される。イン
クニードル31が小孔15aに挿入される際にインクニ
ードル31の外側面と小孔15aの内側面との面接触に
より密閉が確保される。ここで、小孔15aの長さt
は、インクニードル31との面接触を保持できるように
1mm以上とすることが好ましい。さらに、スリット1
6aが切り込まれた閉鎖薄膜16を設けることにより、
インクニードル31を相互接続部材15から切り離した
際に、閉鎖薄膜16のスリット16aは弾性力によって
元の状態に復帰して閉鎖することにより、カートリッジ
本体部3a内のサブタンク12に一時的に貯留されてい
るインクが液吐出口においてメニスカスを保つことがで
き、液吐出口から流れ出ることを防止し、インクの流出
や乾燥、外部からの塵埃の侵入を防止することができ、
プリントカートリッジ3をキャリッジ2等から取り外し
た状態でもインクの漏洩を防止できる。ここで、閉鎖薄
膜16の厚さ(t)は、インクニードル31の挿入力
およびメニスカスを保つ信頼性に大きく影響するため、
本実施例では、この厚さ(t)を0.2mm以上、1
mm以下にすることで、両方の機能を満足することがで
きた。また、閉鎖薄膜16に切り込まれているスリット
16aにおいて、インクニードル31の挿入や取り外し
に際してスリット16aの端部の亀裂等が懸念される
が、スリット16aを切り込む範囲をインクニードル3
1の外径より小さい小孔15aの内径に相当する範囲と
することで亀裂等の懸念もない。
【0029】そして、小孔15aのインクニードル31
を挿入する側にテーパを設けることにより、インクニー
ドル31の挿入時にインクニードル31の先端を常に小
孔15a内に誘導することができ、インクニードル31
の挿入の位置ずれ等によって生じる相互接続部材15の
変形によるインクの漏れをなくすことができる。
【0030】次にインクニードル31の相互接続部材1
5に対する脱着に関し、図10を用いて説明する。
【0031】インクニードル31が相互接続部材15に
接続される際には(A)、(B)、(C)のステップを
踏む。(A)はインクニードル31が接続されていない
状態である。続いて(B)に示すとおり、インクニード
ル31は、相互接続部材15の小孔15aを拡開しなが
ら通過し、インクニードル31が小孔15aに挿入され
る際にインクニードル31の外側面と小孔15aの内側
面との面接触により密閉が確保される。
【0032】次に、(C)に示すように、閉鎖薄膜16
のスリット16aを押し広げて挿入される。このように
小孔15aが密閉された状態で、閉鎖薄膜16のスリッ
ト16aを押し広げるため、インクニードル31が相互
接続部材15に接続する際にインクの外部への飛び散り
を防止することができる。
【0033】また、インクニードル31が相互接続部材
15から取り外される際には、逆に(C)、(B)、
(A)のステップを踏む。(C)はこの場合、装着され
た状態である。(B)に示すとおり、インクニードル3
1が引き抜かれる過程で、まず閉鎖薄膜16のスリット
16aが弾性カによって元の閉じた状態に復帰してイン
クの出口を閉鎖しインクを外部から遮断する。このとき
インクニードル31の該側面は、小孔15aの内側面と
の面接触により密閉が確保されている。続いて(c)に
示すとおり閉鎖薄膜16が完全に閉鎖した後、インクニ
ードル31は、相互接続部材15から引き抜かれる。こ
のように小孔15aが密閉された状態で、閉鎖薄膜16
のス1ノット16aが弾性力によって閉鎖するため、イ
ンクニードル31が相互接続部材15から取り外す際に
インクの外部への飛び散りを防止することができる。
【0034】本実施例において、インクニードル31は
円筒形をしており、またインクニードル31の外径
(D)は、相互接続部材15の小孔15aの径(d)よ
りも大さく、小孔15aのインクニードル31を挿入す
る側にテーパが設けられている。本実施例においては、
この小孔15aの径(d)を2.3mm、インクニード
ル31の外径(d)を2.6mmとした。(d)が2.
2mmから2.4mm、(D)が2.5mmから2.7
mmの範囲で効果を確認したところ、いずれもインクが
飛び散ることなく脱着を繰り返すことが出来た。
【0035】インク流入部材13には、また、図2に示
すように、インクニードル31を相互接続部材15の挿
入する際のガイドおよび位置決めを行うための複数(本
実施例では2個)のガイド用ボス穴17が形成されてお
り、ニードル保持部材30に設けられているガイド用ボ
ス32に対応する。
【0036】プリントカートリッジ3の本体部3aの左
右両側壁の上面には、プリントカートリッジ3をキャリ
ッジ2に対して装着する際に後述するヘッドセットレバ
ー21の回動に応じてキャリッジ2上の所定の装着位置
に移動させて位置付けることができるようにヘッドセッ
トレバー21のセットプレート21a等と係合する任意
の傾斜角をもって形成された傾斜面18aやロック面1
8bが設けられている。
【0037】配線基板11には、複数の液吐出口と液流
路および記録素子等から構成される吐出ヘッド部10に
インクを吐出させるための電気信号を印加するための電
気配線11aと、この電気配線端部に位置し本体からの
電気信号を受け取るための外部信号入力端子11bがカ
ートリッジ本体部3aのインク流入部材13と反対側の
面に位置決め固定されている。
【0038】次に、キャリッジ2について図4および図
5を参照して説明する。
【0039】キャリッジ2は、ガイドシャフト4にスラ
イド可能に取り付けるための取付け部2Aと、プリント
カートリッジ3を搭載して位置決めしうるように形成さ
れたカートリッジ収容部2Bと、ニードル保持部材30
をスライド可能に搭載するニードル搭載部2Cとからな
り、プリントカートリッジ3をカートリッジ収容部2B
の所定の装着位置にセットするためのヘッドセットレバ
ー21がキャリッジ2の両側壁部の上部に軸21aを中
心にして回動可能に軸支され、また、ニードル搭載部2
Cの近傍にはニードル保持部材30をスライドさせるた
めのニードル移動レバー22がキャリッジ2に対して軸
22aを中心にして回動可能に軸支されている。また、
キャリッジ2のカートリッジ収容部2Bには、プリント
カートリッジ3をその装着位置に位置決めするために位
置決め部材20aや位置決め部片20bが設けられてお
り、これらに対応してプリントカートリッジ3には位置
決め部材20aに当接する位置決め面19aおよび位置
決め部片20bが係合する位置決め部19bがそれぞれ
形成されており、プリントカートリッジ3をキャリッジ
2のカートリッジ収容部2Bの所定の装着位置へより確
実にそして精度よく装着し位置付けることができるよう
になっている。
【0040】ヘッドセットレバー21は、軸21aを中
心に回動可能にキャリッジ2に取り付けられており、そ
の一部にロックプレート21dと押圧片21eが形成さ
れ、さらに、ばね21cにより付勢されたヘッドセット
プレート21bが組み込まれている。このヘッドセット
プレート21bは、プリントカートリッジ3に形成され
た傾斜面18aに当接係合してプリントカートリッジ3
を所定の装着位置に案内して固定する方向に力を加え
る。このように構成されるヘッドセットレバー21を軸
21aを中心に時計方向に回動させることにより、図8
の(a)〜(c)に示すように、プリントカートリッジ
3をキャリッジ2上の所定の装着位置へ案内して移動さ
せることができる。また、ヘッドセットレバー21の押
圧片21eは、プリントカートリッジ3をキャリッジ2
から取り外す際にプリントカートリッジ3の側壁上部に
当接して所定の装着位置から押し出す作用をする。
【0041】ニードル保持部材30をスライド可能に搭
載するニードル搭載部2Cは、図4においてカートリッ
ジ収容部2Bの右側に配設され、ニードル保持部材30
を左右方向にスライドしうるように一対のガイド体25
が設けられている。
【0042】ニードル保持部材30は、図5の(a)お
よび(b)に示すように、プリントカートリッジ3のイ
ンク流入部材13の相互接続部材15に挿入されインク
の供給を可能にする複数(本実施例では4個)の中空状
のインクニードル31がプリントカートリッジ3の相互
接続部材15に対応して配設され、他方の面には各イン
クタンク6に接続されているインク供給チューブ7がそ
れぞれ連結される複数の連結部材34が配設され、これ
らの連結部材34とインクニードル31はニードル保持
部材30の本体内部に設けられたインク流路(不図示)
を介して連通されている。このようにニードル保持部材
30の本体内部にインク流路を形成することにより、複
数のインクニードル31と複数の連結部材34をそれぞ
れ任意の位置に適宜配置することが可能となり、プリン
トカートリッジ3の複数の相互接続部材15に対する各
色毎のインクニードル31の接続を容易にすることがで
きるとともに複数の連結部材34にそれぞれ接続する複
数のインク供給チューブ7の屈曲領域を適宜確保するこ
とができ、装置本体のサイズを最小化に貢献できる。
【0043】また、ニードル保持部材30には、キャリ
ッジ2のニードル搭載部2Cに設けられた一対のガイド
体25に沿って左右方向に移動しうるようにガイド体2
5に係合する摺動部材35が設けられ、そして、ニード
ル保持部材30の両側面にはそれぞれ外方へ突出する軸
部36が設けられている。この軸部36には、図4に示
すように、ニードル移動レバー22に軸22bで回動自
在に取り付けられているリンク23の一端部が回動自在
に取り付けられる。さらに、プリントカートリッジ3の
インク流入部材13の複数(2本)のガイド用ボス穴1
7に対応して複数のガイド用ボス32が設けられてお
り、また、ガイドカバー33は、各インクニードル31
を保護するとともに、インクニードル31をインク流入
部材13の相互接続部材15に挿入する際に円筒状の突
出部14に沿って移動してインクニードル31の移動を
ガイドする。
【0044】図4は、ヘッドセットレバー21は開放位
置にあり、ニードル移動レバー22は退避位置にあっ
て、プリントカートリッジ3の着脱が可能な状態を示す
図であり、このとき、ニードル保持部材30は、ニード
ル移動レバー22によって、図において最も後退した位
置にあり、プリントカートリッジ3を搭載するための間
口を広くしている。この状態からニードル移動レバー2
2を軸22aを中心にして反時計方向に回動させると、
図7に示すように、ニードル保持部材30は、ニードル
移動レバー22の回動に伴いリンク23を介して左方向
にスライドし、図7の(c)に示す位置に移動する。こ
のとき、ニードル保持部材30のインクニードル31は
左方向に最も進出した状態となる。
【0045】次に、プリントカートリッジ3をキャリッ
ジ2に対して着脱する手順について、主に図8および図
9を用いて説明する。
【0046】プリントカートリッジ3をキャリッジ2に
対して搭載する際には、キャリッジ2のヘッドセットレ
バー21およびニードル移動レバー22を図4および図
8の(a)に示す位置に位置付けられている。すなわ
ち、ニードル保持部材30はニードル移動レバー22に
よって右方向に最も後退した位置にあり、プリントカー
トリッジ3を搭載するための間口を広くしている。この
状態で、プリントカートリッジ3を図4に矢印で示すよ
うにキャリッジ2の上方からカートリッジ収容部2Bに
置く。そして、プリントカートリッジ3を所定の装着位
置まで移動させるべく、キャリッジ2に軸21aで軸支
されたヘッドセットレバー21を時計方向に回転させ
る。
【0047】ヘッドセットレバー21の所定の回転角度
より、図8の(b)に示すように、ヘッドセットレバー
21のヘッドセットプレート21bが、プリントカート
リッジ3の両側壁上面に形成された傾斜面18aに当接
し、さらに、ヘッドセットレバー21を回転させると、
ヘッドセットプレート21bは、付勢ばね21cの作用
によりプリントカートリッジ3の傾斜面18aを押し
て、プリントカートリッジ3をキャリッジ2上の所定の
装着位置へ案内して、プリントカートリッジ3の位置決
め面19aをキャリッジ3の位置決め部材20aに当接
させてプリントカートリッジ3を位置決めし、そして、
最終的にヘッドセットレバー21のロックプレート21
dをプリントカートリッジ3のロック面18bに係合さ
せるとともにキャリッジ3の位置決め部片20bをプリ
ントカートリッジ3の位置決め部片19bに係合させる
ことにより、プリントカートリッジ3を所定の装着位置
に位置決めし固定する。このとき、ロックプレート21
dはプリントカートリッジ3のロック面18bに係合す
るとともに、キャリッジ2側の位置決め部材20aや位
置決め部片20bがそれぞれプリントカートリッジ3側
の位置決め面19aや位置決め部19bに係合してプリ
ントカートリッジ3をキャリッジ2のカートリッジ収容
部2Bの装着位置へより確実にそして精度よく装着する
(図8の(c)参照)。
【0048】次いで、図9の(a)および(b)に示す
ように、キャリッジ2に軸22aで軸支されたニードル
移動レバー22を反時計方向に回転させることにより、
リンク23を介して、ニードル保持部材30をプリント
カートリッジ3に近接させていく(図7の(a)および
(b)も参照のこと)。さらに、ニードル移動レバー2
2の回転を進めると、ニードル保持部材30上のインク
ニードル31の先端がプリントカートリッジ3に設けら
れた相互接続部材15への挿入を開始する。同時にニー
ドル保持部材30は、ガイド用ボス32がインク流入部
13のガイド用ボス穴17に挿入されてガイドされ、イ
ンクニードル31の相互接続部材15への進入をスムー
ズにする。インクニードル31は、円筒状の相互接続部
材15の小孔15aを拡開しながら通過し、さらに閉鎖
薄膜16のスリット16aを押し広げて挿入する。そし
て、図9の(c)に示すように、ニードル移動レバー2
2を最大回転位置まで回転させると、相互接続部材15
とインクニードル31の接続が完了する。
【0049】以上のような手順により、ニードル保持部
材30の複数のインクニードル31がプリントカートリ
ッジ3の複数の相互接続部材15にそれぞれ接続される
と、各インクタンク6に収容されているインクは、それ
ぞれ、インク供給チューブ7を介してニードル保持部材
30内のインク流路からインクニードル31を経て、プ
リントカートリッジ3のインク流入部材13へ供給さ
れ、さらにプリントカートリッジ3内のサブタンク12
へ供給され、吐出ヘッド部10へ流れることができる。
【0050】次に、プリントカートリッジ3をキャリッ
ジ2から取り外すときには、前述した装着手順の逆の動
作により取り外すことができる。
【0051】すなわち、先ず、図9の(c)に示す状態
から、ニードル移動レバー22を時計回りに回転させ
て、プリントカートリッジ3の相互接続部材15に挿入
されていたインクニードル31をニードル保持部材30
とともに右方向に移動させて相互接続部材15から引く
抜き、ニードル保持部材30を所定の退避位置まで移動
させる(図8の(c)参照)。
【0052】次いで、ヘッドセットレバー21を反時計
方向に回転させると、図8の(a)に示すように、ヘッ
ドセットレバー21の押圧片21eがプリントカートリ
ッジ3の側壁上部に当接して離脱方向に押して、プリン
トカートリッジ3とキャリッジ2の係合関係を開放さ
せ、プリントカートリッジ3を取り外し可能な状態にす
る。
【0053】ここで、プリントカートリッジ3をキャリ
ッジ2に対し脱着するときにおいて、プリントカートリ
ッジ3のインク流入部材13における円筒状突出部14
の先端部にはその下方部分を一部切り欠いたニードル先
端回避形状14bが形成されているために、プリントカ
ートリッジ3の脱着作業時に、図6の(a)および
(b)に示すように、円筒状突出部14の先端部がイン
クニードル31の先端部に当接することなく移動させる
ことができる。これによりインクニードル31を保持す
るニードル保持部材30の移動量(回避量)を小さくす
ることを可能にし、キャリッジ2の小型化、ひいては装
置の小型化に寄与する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリントカートリッジに設けられたインク流入部材を構
成する複数の円筒状突出部内に、先端部にインクニード
ルを受け入れる小孔および中央部にスリットを切り込ん
だ閉鎖薄膜を設けたゴムや軟質樹脂等製の円筒状の相互
接続部材をそれぞれ嵌合し、前記インク流入部材をプリ
ントカートリッジ本体に振動溶着(超音波溶着)等によ
り一体化することにより、簡単な構成で複数のインク供
給系の接続手段を作製することができ、また、相互接続
部材とインクニードルの接続による複数のインク供給系
の連通を密閉性よく確実にかつ精度よく行うことができ
る。さらに、スリットを切り込んだ閉鎖薄膜を設けるこ
とにより、プリントカートリッジ内のインクが液吐出口
から垂れ出ることを防止でき、さらに、インクの乾燥や
流出、外部からの塵埃の侵入等を防止することができ、
インクニードルの挿入時においてはインクニードル先端
部の当接により変形してインクニードルの通過をスムー
ズに許容することができる。
【0055】また、このときインクニードルが小孔によ
り密閉された状態で閉鎖薄膜のスリットの抜き差しが行
なわれるため、インクが装置内部または外部に飛散する
ことがない。
【0056】また、プリントカートリッジにおけるイン
ク流入部材の円筒状突出部の先端部に、インクニードル
の先端部との接触を回避する切り欠き状のインクニード
ル先端回避形状を設けることにより、プリントカートリ
ッジを脱着する際に必要であるニードル保持部材の移動
量(回避量)を減らすことができ、ニードル保持部材を
移動させるための構造の小型化や、プリンタ本体の小型
化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体噴射装置の概略的な構成図であ
る。
【図2】本発明の液体噴射装置のプリントカートリッジ
の構成を示す図であり、(a)はプリントカートリッジ
の断面図、(b)は同じく右側面図である。
【図3】本発明のプリントカートリッジにおけるインク
流入部材の相互接続部材を説明する図であり、同(a)
はインク流入部材の拡大断面図、同(b)は相互接続部
材の左側から見た側面図、同(c)は相互接続部材とイ
ンクニードルとの関係を示す図である。
【図4】本発明の液体噴射装置のキャリッジの概略的な
構成図であり、プリントカートリッジの着脱可能な状態
を示す。
【図5】(a)および(b)は、本発明の液体噴射装置
のキャリッジに搭載されるニードル保持部材の縦断面図
と一部破断して示す平面図である。
【図6】(a)は、本発明の液体噴射装置において、キ
ャリッジに対するプリントカートリッジの脱着時のプリ
ントカートリッジの相互接続部材とインクニードルの位
置関係を示す図であり、(b)は、その一部を拡大して
示す図である。
【図7】本発明の液体噴射装置のキャリッジにおけるニ
ードル保持部材とニードル移動レバーとの関係を示す図
である。
【図8】本発明の液体噴射装置において、キャリッジに
対するプリントカートリッジの着脱手順におけるプリン
トカートリッジを装着する手順を示す概略図である。
【図9】本発明の液体噴射装置において、キャリッジに
対するプリントカートリッジの着脱手順におけるインク
ニードルを接続する手順を示す概略図である。
【図10】インクニードルの相互接続部材に対する脱着
動作を説明する説明図である。
【符号の説明】 1 液体噴射装置 2 キャリッジ 2A 取付け部 2B カートリッジ収容部 2C ニードル搭載部 3 プリントカートリッジ 4 ガイドシャフト 5 プラテンボード 6 インクタンク 7 インク供給チューブ 10 吐出ヘッド部 11 配線基板 12 サブタンク 13 インク流入部材 13a 平板状部分 14 (円筒状)突出部 14a 穴 14b ニードル先端回避形状(切り欠き) 15 相互接続部材 15a 小孔 16 閉鎖薄膜 16a スリット 17 ガイド用ボス穴 18a 傾斜面 18b ロック面 19a 位置決め面 19b 位置決め部 20a 位置決め部材 20b 位置決め部片 21 ヘッドセットレバー 21a 軸 21b ヘッドセットプレート 21c ばね 21d ロックプレート 21e 押圧片 22 ニードル移動レバー 22a 軸 23 リンク 25 ガイド体 30 ニードル保持部材 31 インクニードル 32 ガイド用ボス 34 連結部材 35 摺動部材 36 軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 但馬 裕基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山中 昭弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 後藤 顕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小泉 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 前田 浩行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 FA10 KB37 KC05 KC22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を吐出する吐出ヘッド部を備えたプ
    リントカートリッジを走査移動するキャリッジに対し着
    脱可能に搭載するとともに、前記プリントカートリッジ
    にインクタンクからインクをチューブを介して供給する
    ことができるようにチューブ側に接続されたインクニー
    ドルとプリントカートリッジ側の相互接続部材とを分離
    可能に接続連通するインク供給接続機構を有する液体噴
    射装置において、 前記プリントカートリッジは、受信した電気信号に応じ
    て液滴を吐出する吐出ヘッド部と、該吐出ヘッド部へ供
    給するインクを一時的に保持するサブタンクおよび該サ
    ブタンクを吐出ヘッド部へ接続するインク流路を形成す
    るカートリッジ本体部と、前記チューブ側に接続された
    インクニードルが挿入されることにより前記インクタン
    クからのインクを受容する軟質材料で作成された相互接
    続部材を嵌入する円筒状突出部が形成されたインク流入
    部材とからなり、前記相互接続部材の前記インクニード
    ル挿入側先端部に小孔およびスリットが切り込まれた閉
    鎖薄膜が形成されていることを特徴とする液体噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 前記相互接続部材の小孔は、前記インク
    ニードルの外径より小さい内径をもって形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記相互接続部材の小孔のインクニード
    ル挿入方向の長さは1mm以上で、前記閉鎖薄膜の厚さ
    は0.2mm以上1mm以下であることを特徴とする請
    求項1または2記載の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記相互接続部材の小孔のインクニード
    ル挿入側の端部にはテーパが付されていることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体噴射
    装置。
  5. 【請求項5】 前記インク流入部材の円筒状突出部の先
    端部にニードル先端回避形状が設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体
    噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記インク流入部材は、前記カートリッ
    ジ本体部に接合されて前記サブタンクへのインク流路を
    構成する平板状部分を有し、該平板状部分は振動溶着に
    より前記カートリッジ本体部に接合されていることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体
    噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記インクニードルは、前記プリントカ
    ートリッジの相互接続部材に挿入接続あるいは取り外し
    できるように、前記キャリッジ上で移動可能に設けられ
    たニードル保持部材に保持されていることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液体噴射装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ニードル保持部材は、前記キャリッ
    ジに回転可能に軸支されたニードル移動レバーにより、
    前記プリントカートリッジに対して接離可能に移動しう
    るように構成されていることを特徴とする請求項7記載
    の液体噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記インク流入部材には複数の相互接続
    部材が形成され、前記インクニードルは各相互接続部材
    にそれぞれ対応するように複数形成されていることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の液体
    噴射装置。
  10. 【請求項10】 前記インクニードルを前記プリントカ
    ートリッジの相互接続部材に挿入接続時、前記インクニ
    ードルが前記相互接続部材の小孔により密閉された状態
    で前記薄膜のスリットを貫通することを特徴とする請求
    項1ないし8のいずれか1項に記載の液体噴射装置。
  11. 【請求項11】 前記インクニードルを前記プリントカ
    ートリッジの相互接続部材から取り外し時、前記インク
    ニードルが前記相互接続部材の小孔により密閉された状
    態で前記薄膜のスリットから離脱することを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載の液体噴射装
    置。
JP2002032356A 2001-02-09 2002-02-08 液体噴射装置 Withdrawn JP2002307713A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002032356A JP2002307713A (ja) 2001-02-09 2002-02-08 液体噴射装置
US10/067,880 US6631982B2 (en) 2001-02-09 2002-02-08 Liquid ejecting apparatus
KR10-2002-0007660A KR100441237B1 (ko) 2001-02-09 2002-02-09 액체 분사 장치
CNB021047316A CN1144681C (zh) 2001-02-09 2002-02-09 液体喷射装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001033608 2001-02-09
JP2001-33608 2001-02-09
JP2002032356A JP2002307713A (ja) 2001-02-09 2002-02-08 液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002307713A true JP2002307713A (ja) 2002-10-23

Family

ID=26609195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002032356A Withdrawn JP2002307713A (ja) 2001-02-09 2002-02-08 液体噴射装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6631982B2 (ja)
JP (1) JP2002307713A (ja)
KR (1) KR100441237B1 (ja)
CN (1) CN1144681C (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7192127B2 (en) * 2003-04-25 2007-03-20 Canon Kabushiki Kaisha Ink cartridge
WO2009142617A1 (en) * 2008-05-19 2009-11-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Supply tube connectors for connection with an ink container
US8636345B2 (en) 2008-05-19 2014-01-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Supply tube connectors for connection with an ink container
US9751318B2 (en) 2015-05-29 2017-09-05 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus and attachment assembly of liquid ejection apparatus
WO2023095731A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 ブラザー工業株式会社 ヘッドユニット

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3801003B2 (ja) * 2001-02-09 2006-07-26 キヤノン株式会社 液体供給システム、インクジェット記録ヘッド、および液体充填方法
JP4086515B2 (ja) * 2002-02-15 2008-05-14 キヤノン株式会社 シール部材とそれを用いた接続構造および液体噴射記録ヘッド
EP1604830B1 (en) * 2003-03-18 2010-07-07 Seiko Epson Corporation Liquid jetting device
CN101027187B (zh) * 2004-01-09 2011-07-06 录象射流技术公司 将墨盒连接到喷墨打印系统的储墨仓的系统和方法
JP4823038B2 (ja) * 2006-12-06 2011-11-24 キヤノン株式会社 インクジェットヘッドカートリッジ、記録ヘッド、インク収納容器及びインクジェットヘッドカートリッジの製造方法
JP5306140B2 (ja) * 2008-12-19 2013-10-02 キヤノン株式会社 液体吐出装置
JP2013248779A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Seiko Epson Corp インクカートリッジ及びプリンター
JP6065684B2 (ja) * 2013-03-22 2017-01-25 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
US9987849B2 (en) 2015-08-21 2018-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
FR3071767A1 (fr) * 2017-10-04 2019-04-05 Dover Europe Sarl Dispositif et procede d'introduction de cartouche
JP7246978B2 (ja) 2019-03-15 2023-03-28 キヤノン株式会社 液体吐出装置及び液体充填方法
JP7391637B2 (ja) 2019-12-03 2023-12-05 キヤノン株式会社 液体貯蔵装置および液体充填方法
JP2021194880A (ja) 2020-06-17 2021-12-27 キヤノン株式会社 画像記録装置
JP2021194876A (ja) 2020-06-17 2021-12-27 キヤノン株式会社 画像記録装置
JP7362701B2 (ja) * 2021-09-08 2023-10-17 キヤノン株式会社 インクタンク、液体収容体、液体吐出装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131837U (ja) * 1983-02-23 1984-09-04 シャープ株式会社 インクジエツトプリンタのインクカ−トリツジ装置
JPS6085962A (ja) * 1983-10-17 1985-05-15 Ricoh Co Ltd インクカセツトにおけるインク封止構造
JP3060555B2 (ja) * 1991-02-12 2000-07-10 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録システム
US5278584A (en) 1992-04-02 1994-01-11 Hewlett-Packard Company Ink delivery system for an inkjet printhead
DE69430345T2 (de) 1993-08-23 2002-10-10 Canon Kk Auswechselbare Tintenpatrone
JP3253206B2 (ja) 1994-01-14 2002-02-04 キヤノン株式会社 インク充填方法
US5777646A (en) 1995-12-04 1998-07-07 Hewlett-Packard Company Self-sealing fluid inerconnect with double sealing septum
PT745480E (pt) * 1995-05-16 2000-06-30 Dynamic Cassette Int Cartucho de tinta para impressora de jacto de tinta
JP3174252B2 (ja) * 1995-10-13 2001-06-11 キヤノン株式会社 インクタンクおよびその製造方法
US5815182A (en) 1995-12-04 1998-09-29 Hewlett-Packard Company Fluid interconnect for ink-jet pen
JP3343876B2 (ja) 1996-03-07 2002-11-11 キヤノン株式会社 弁体、弁、これらを備えたインクタンクおよび該インクタンクを有するインクジェットカートリッジ
GB2316037B (en) * 1996-08-02 2000-03-22 Seiko Epson Corp Ink cartridge and a printing device using the ink cartridge
US5975677A (en) * 1997-04-30 1999-11-02 Hewlett-Packard Co. Multiple cartridge printhead assembly for use in an inkjet printing system
US6079823A (en) * 1997-07-23 2000-06-27 Marconi Data Systems Inc. Ink bottle with puncturable diaphragm closure
JP2000015828A (ja) 1998-06-30 2000-01-18 Canon Inc 液体補充装置ならびに画像形成装置
JP3928312B2 (ja) 1999-09-21 2007-06-13 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7192127B2 (en) * 2003-04-25 2007-03-20 Canon Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7556366B2 (en) 2003-04-25 2009-07-07 Canon Kabushiki Kaisha Ink cartridge
WO2009142617A1 (en) * 2008-05-19 2009-11-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Supply tube connectors for connection with an ink container
US8636345B2 (en) 2008-05-19 2014-01-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Supply tube connectors for connection with an ink container
US9751318B2 (en) 2015-05-29 2017-09-05 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus and attachment assembly of liquid ejection apparatus
WO2023095731A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 ブラザー工業株式会社 ヘッドユニット

Also Published As

Publication number Publication date
US6631982B2 (en) 2003-10-14
CN1369373A (zh) 2002-09-18
CN1144681C (zh) 2004-04-07
KR20020066227A (ko) 2002-08-14
KR100441237B1 (ko) 2004-07-21
US20020113851A1 (en) 2002-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002307713A (ja) 液体噴射装置
EP0993954B1 (en) Inkjet printing system using a modular print cartridge assembly
US6997548B2 (en) Tank holder, liquid tank and tank attaching and detaching method
JP3422841B2 (ja) プライミング装置
US6494630B2 (en) Datum structure for compact print cartridge
TWI302123B (en) Ink jet printing apparatus and ink tank for the same
KR100510310B1 (ko) 인쇄 헤드 유닛 및 그것을 구비하는 프린터
JP2008213219A (ja) インクジェット記録装置
US6164771A (en) Compact print cartridge with oppositely located fluid and electrical interconnects
JP2007105883A (ja) インクジェット記録装置
JPH05318763A (ja) インクジェット記録装置およびそれに使用されるヘッドカートリッジ
CN116423986A (zh) 液体喷射装置和液体容器
JP4242655B2 (ja) 交換式インク容器およびシールを形成する方法
US7101027B2 (en) Inkjet printer
JP2002234179A (ja) 液体噴射装置
JP2001063084A (ja) インクタンク保持部材および該保持部材を備えたインクジェットカートリッジ
JPH06336019A (ja) インクジェット記録装置
US7465043B2 (en) Liquid distribution unit, ink-jet recording apparatus and image forming apparatus
JP2005329709A (ja) インク容器、インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置
US7121644B2 (en) Ink supply port sealing cap and inkjet recording apparatus
JP2007105882A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置に用いるインクジェットヘッドのインク充填方法
JP4411787B2 (ja) 印刷ヘッドユニット及びそれを備えたプリンタ
JP2001219571A (ja) インクジェットプリンタ
JP2756372B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2006021348A (ja) 液体収容容器、液体収容容器の液体供給機構、及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510