JP2000015828A - 液体補充装置ならびに画像形成装置 - Google Patents

液体補充装置ならびに画像形成装置

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JP2000015828A
JP2000015828A JP18547098A JP18547098A JP2000015828A JP 2000015828 A JP2000015828 A JP 2000015828A JP 18547098 A JP18547098 A JP 18547098A JP 18547098 A JP18547098 A JP 18547098A JP 2000015828 A JP2000015828 A JP 2000015828A
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liquid
ink
tank
head
cartridge
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JP18547098A
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English (en)
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Tetsuji Kurata
哲治 倉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドカートリッジのインクタンク部に液体
を補充する場合、ごみなどの異物が混入する虞があり、
ヘッドカートリッジをコンパクト化し得ない。 【解決手段】 液体を吐出するための吐出口が形成され
た液体吐出ヘッド部18およびこの液体吐出ヘッド部1
8に供給する液体が貯溜された液体タンク部17を有す
るヘッドカートリッジ12を着脱可能に保持するカート
リッジ保持部45と、ヘッドカートリッジ12の液体タ
ンク部17に補充する液体が貯溜された補充タンク46
の保持部47と、この保持部47に保持された補充タン
ク46内の液体をカートリッジ保持部45に保持された
ヘッドカートリッジ12の液体タンク部17に補充する
ための液体補充手段と、外部の駆動源に連結される入力
部55を有し、液体補充手段を作動させるための吸引ポ
ンプ49とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドカートリッ
ジの液体吐出ヘッド部に供給される液体を貯溜した液体
タンク部に対し、液体を補充するための液体補充装置お
よびこの液体補充装置が組み込まれた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいては、紙
や布帛, プラスチックフィルムあるいは木材や金属など
のプリント媒体の表面にインクやプリント媒体に対する
インクのプリント性を調整するための処理液などの液体
(以下、これらを便宜的にインクと総称する)を吐出
し、画像情報をプリントするためのインクジェットヘッ
ドが用いられる。このインクジェットヘッドには、プリ
ント媒体に向けてインクを吐出する複数の吐出口が設け
られており、各々の吐出口に連通する液路の途中に設け
たヒータやピエゾ素子に電気信号を印加することで、液
路内の液体を各吐出口から液滴としてプリント媒体の表
面に吐出させるようにしている。
【0003】吐出口から吐出される液体の消費に伴っ
て、インクジェットヘッドに液体を供給する必要がある
が、一般的には、インクジェットヘッドとこのインクジ
ェットヘッドに供給されるインクを貯溜するインクタン
クとを可撓性のインク供給管を介して接続し、インクタ
ンク内のインクをインク供給管を介してインクジェット
ヘッドに随時供給するものや、インクジェットヘッドと
このインクジェットヘッドに供給されるインクを貯溜し
たインクタンクとをヘッドカートリッジとしてコンパク
トに一体化したものが知られている。このヘッドカート
リッジ型式のものにあっては、インクタンク内のインク
が無くなった場合、インクジェットヘッドと共にヘッド
カートリッジ全体を交換するものと、インクタンクのみ
ヘッドカートリッジに対して交換できるものとが知られ
ている。
【0004】以下、これらの構成について、より具体的
に説明する。
【0005】可撓性のインク供給管を介してインクジェ
ットヘッドとインクタンクとを接続した型式のインクジ
ェットプリンタの主要部の外観を図13に示し、そのイ
ンクジェットヘッドの内部構造を図14に示す。すなわ
ち、インクジェットヘッド101は無端の歯付きベルト
102に連結されてガイドロッド103に沿って走査す
るキャリッジ104に着脱可能に搭載され、このキャリ
ッジ104と共にプリント媒体としての図示しないプリ
ント用紙の搬送方向に対して直交方向に走査移動する。
このインクジェットヘッド101には、インクジェット
ヘッド101に供給するためのインクを貯溜したインク
タンク105(図示例では、4つのインクタンクが描か
れている)が可撓性のインク供給管106を介して連結
されている。
【0006】また、インクジェットヘッド101は、イ
ンク供給管106が連通する小容積のインク貯溜部10
7とこのインク貯溜部107にインク供給路108を介
してそれぞれ連通する複数のインク路109とを有し、
これらインク路109の末端が吐出口110としてそれ
ぞれ開口している。インク貯溜部107内には、このイ
ンク貯溜部107からインク路109に至るインクの供
給を安定させ、さらにインク貯溜部107内に貯溜され
るインク量によって吐出口110に対するインクの圧力
が変動しないように、多孔質のインク保持部材111が
収容されている。また、インク供給路108と各インク
路109との間には、吐出口110からのインク滴の吐
出に伴うインク路109内の圧力変動を緩和するため、
共通インク室112が形成されている。
【0007】プリント作業は、プリント用紙を間欠搬送
する間にキャリッジ104が走査移動することにより行
われ、各々のインク路109の途中に設けられた図示し
ないヒータにそれぞれ通電することにより、これと対応
したインク路109の吐出口110からインク滴が吐出
され、これに伴ってインク貯溜部107内のインクが毛
細管現象によりインク路109に補充され、さらにイン
クタンク105内のインクがインク供給管106を介し
てインク貯溜部107に供給される。そして、インクタ
ンク105内のインクが無くなった時のみ、インクタン
ク105をインク供給管106から外して新しいものと
交換するが、インクタンク105内のインクの容量はか
なりの容量のため、インクタンク105を頻繁に交換す
る必要はない。
【0008】なお、インクジェットヘッド101をキャ
リッジ104に対して着脱可能にしているのは、インク
ジェットヘッド101の吐出口110からインクが円滑
に吐出できなくなった場合、これを新たなインクジェッ
トヘッド101と交換するためである。
【0009】次に、ヘッドカートリッジを丸ごと交換す
る型式のインクジェットプリンタの主要部の外観を図1
5に示し、そのヘッドカートリッジの内部構造を図16
に示すが、上述した従来例と同一機能の部材にはこれと
同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものと
する。すなわち、キャリッジ104に対して着脱可能に
搭載されるヘッドカートリッジ113は、インクジェッ
トヘッド部114と、このインクジェットヘッド部11
4にインク供給路108を介して連通するインクタンク
部115とを有する。
【0010】このように、インクタンク部115がイン
クジェットヘッド部114と一体となってヘッドカート
リッジ113を構成しているため、インクタンク部11
5内のインクが無くなった場合には、キャリッジ104
をヘッドカートリッジ113の交換位置まで移動させ、
新たなヘッドカートリッジ113と交換する。
【0011】ヘッドカートリッジ113のインクタンク
部115のみ交換する型式のインクジェットプリンタの
主要部の外観を図17に示し、そのヘッドカートリッジ
113の内部構造を図18に示すが、上述した2つの従
来例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止
め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、イ
ンクタンク部115(図示例では、4つのインクタンク
部が示されている)は、インクジェットヘッド部114
に対して着脱可能に連結され、これらの連結部分には、
Oリングなどのシール部材116と、インクタンク部1
15の交換時にインク供給路108からインクジェット
ヘッド部114内へのごみなどの異物の混入を阻止する
フィルタ117とが介装されている。
【0012】この他、図13〜図16にそれぞれ示す従
来例を断続的に接合するジョイントで組み合わせ、ヘッ
ドカートリッジ113のインクタンク部115と、この
インクタンク部115に補充するインクを貯溜したイン
クタンク105とをジョイント106を介して断続的に
連結してインクを供給できるピットインタイプのものも
提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図13および図14に
示した従来のものは、インクタンク105の容量を大き
くすることができるため、大量のプリント作業を行う場
合に有利であるが、キャリッジ104を走査移動させる
型式のインクジェットプリンタの場合、使用するインク
供給管106の数が増大するのに伴ってキャリッジ10
4に対する駆動負荷が増大する上、インク供給管106
の配置スペースをキャリッジ104の走査領域に沿って
確保する必要があり、インクジェットプリンタのコンパ
クト化を阻害する。
【0014】図15および図16に示した従来のもの
は、インクタンク部115の容量をそれほど大きく取る
ことができないので、少量のプリント作業を行う場合に
有利である。しかも、インクタンク部115がほぼ密閉
構造となっているため、インクジェットヘッド部114
とインクタンク部115との接続部分の構造が簡単であ
ることと相俟って、インクの漏れや蒸発を最小限に抑制
することができる。また、インクジェットヘッド部11
4の寿命も、インクタンク部115に貯溜されるインク
量に対応させることができるので、比較的安定したプリ
ント性能を維持することができる。
【0015】しかしながら、インクタンク部115内の
インクが無くなった場合には、ヘッドカートリッジ11
3全体を交換する必要があるため、ランニングコストは
多少割高となる不具合を生ずる。
【0016】図17および図18に示した従来のもの
は、先の2つの従来のものに対して中間的な利点を有
し、インクタンク部115内のインクが無くなった場合
には、インクタンク部115のみヘッドカートリッジ1
13に対して交換することができるため、ランニングコ
ストを比較的良好に保つことができる。
【0017】しかしながら、インクタンク部115の交
換時にインクジェットヘッド部114とインクタンク部
115との連絡部分が外気にさらされてしまうため、イ
ンクジェットヘッド部114内にごみなどの異物の混入
を防ぐ対策やインクの漏出あるいは固化などに対する対
策が必要であり、しかもインクジェットヘッド部114
のプリント寿命も比較的長期間に亙って保証する必要が
あるため、イニシャルコストが嵩む欠点を有する。
【0018】また、図13〜図16を組み合わせたピッ
トインタイプのものは、インクタンク105とインクカ
ートリッジ113のインクタンク部115と連結部分で
ごみなどの異物が混入したりインクが固着したりして連
結部分の構造が複雑化する問題があるため、現在のとこ
ろ実用化には至っていない。
【0019】
【発明の目的】本発明の目的は、ごみなどの異物の混入
を招くことなく、ヘッドカートリッジのインクタンク部
に液体を補充することでヘッドカートリッジの反復使用
を可能としたコンパクトな液体補充装置およびこの液体
補充装置を組み込んだ画像形成装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の形態
は、液体を吐出するための吐出口が形成された液体吐出
ヘッド部およびこの液体吐出ヘッド部に供給する液体が
貯溜された液体タンク部を有するヘッドカートリッジを
着脱可能に保持するカートリッジ保持部と、前記ヘッド
カートリッジの前記液体タンク部に補充する液体が貯溜
された補充タンクの保持部と、この保持部に保持された
前記補充タンク内の液体を前記カートリッジ保持部に保
持された前記ヘッドカートリッジの前記液体タンク部に
補充するための液体補充手段と、外部の駆動源に連結さ
れる入力部を有し、前記液体補充手段を作動させるため
の作動手段とを具えたことを特徴とする液体補充装置に
ある。
【0021】本発明によると、ヘッドカートリッジの液
体タンク部に液体を補充する必要が生じた場合、このヘ
ッドカートリッジをカートリッジ保持部に装着し、作動
手段の入力部を外部の駆動源に連結して作動手段を作動
させると、保持部に保持された補充タンク内の液体が液
体補充手段によってヘッドカートリッジの液体タンク部
に補充される。
【0022】本発明による第2の形態は、液体を吐出す
るための吐出口が形成された液体吐出ヘッド部およびこ
の液体吐出ヘッド部に供給する液体が貯溜された液体タ
ンク部を有するヘッドカートリッジが着脱可能に取り付
けられるカートリッジ取り付け部と、前記液体タンク部
に液体を補充するための液体補充装置とを具え、前記液
体吐出ヘッド部の前記吐出口から液体を吐出してプリン
ト媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記液
体補充装置は、前記ヘッドカートリッジを着脱可能に保
持するカートリッジ保持部と、前記ヘッドカートリッジ
の前記液体タンク部に補充する液体が貯溜された補充タ
ンクの保持部と、この保持部に保持された前記補充タン
ク内の液体を前記カートリッジ保持部に保持された前記
ヘッドカートリッジの前記液体タンク部に補充するため
の液体補充手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明によると、使用中のヘッドカートリ
ッジの液体タンク部に液体を補充する必要が生じた場
合、カートリッジ取り付け部からヘッドカートリッジを
取り外し、これを液体補充装置のカートリッジ保持部に
装着し、保持部に保持された補充タンク内の液体を液体
補充手段によってヘッドカートリッジの液体タンク部に
補充した後、これをカートリッジ保持部から取り外して
再びカートリッジ取り付け部に装着し、プリント作業を
再開する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による液体補
充装置において、前記液体補充手段は、前記ヘッドカー
トリッジの前記液体タンク部と前記補充タンクとを連通
させる液体補充路と、前記ヘッドカートリッジの前記液
体タンク部内を排気して減圧することにより前記補充タ
ンク内の液体を前記液体補充路から前記ヘッドカートリ
ッジの前記液体タンク部に吸引させる排気手段とを有す
るものであってもよく、前記カートリッジ保持部に保持
された前記ヘッドカートリッジの前記液体吐出ヘッド部
の前記吐出口からの液体の吐出状態を適正にするための
回復手段をさらに具え、前記作動手段は、この回復手段
の作動を兼ねているものであってもよい。
【0025】また、前記補充タンクがその保持部に対し
て着脱可能であってもよい。
【0026】本発明の第2の形態による画像形成装置に
おいて、前記液体補充装置が取り外し可能であってもよ
く、前記補充タンクがその保持部に対して着脱可能であ
ってもよい。
【0027】前記カートリッジ取り付け部に取り付けら
れた前記ヘッドカートリッジの前記液体吐出ヘッド部の
前記吐出口からの液体の吐出状態を適正にするための第
1の回復手段と、前記カートリッジ保持部に保持された
前記ヘッドカートリッジの前記液体吐出ヘッド部の前記
吐出口からの液体の吐出状態を適正にするための第2の
回復手段と、これら2つの回復手段を駆動するための単
一の駆動源とをさらに有するものであってもよい。
【0028】また、前記カートリッジ取り付け部がキャ
リッジであり、前記液体補充手段が前記キャリッジを走
査移動させるための駆動モータによって駆動されるもの
であってもよく、あるいは前記液体供給手段がプリント
媒体を搬送するための駆動モータによって駆動されるも
のであってもよい。
【0029】さらに、前記液体がインクおよび/または
プリント媒体に対するインクのプリント性を調整するた
めの処理液であってもよく、前記液体吐出ヘッド部は、
液体を吐出するための吐出エネルギー発生部を有するも
のであってもよい。この場合、前記吐出エネルギー発生
部は、液体に膜沸勝を生じさせる熱エネルギーを発生す
る電気熱変換素子を有するものであることが好ましい。
【0030】
【実施例】本発明による画像形成装置をプリント媒体に
沿って走査移動するキャリッジを持ったインクジェット
プリンタに応用した一実施例について、図1〜図11を
参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実
施例に限らず、同様な課題を内包する他の分野の技術に
も応用することができる。
【0031】本実施例によるインクジェットプリンタの
概略構造を破断状態で図1に示す。すなわち、本実施例
のインクジェットプリンタ10は、プリント媒体として
のプリント用紙を搬送するための紙送り部11と、ヘッ
ドカートリッジ12を走査するためのキャリッジ走査部
13と、非プリント時にヘッドカートリッジ12の後述
するインクジェットヘッド部に形成された吐出口を保護
し、この吐出口からのインクの吐出状態を適正にするた
めのヘッド回復部14と、このインクジェットプリンタ
10の状態の表示などを行う表示部15とを具えてい
る。
【0032】キャリッジ走査部13の一部を構成するキ
ャリッジ16に対して着脱可能に搭載される本実施例に
よるヘッドカートリッジ12の外観を図2および図3に
示し、その内部構造を図4に示す。すなわち、本実施例
のヘッドカートリッジ12は、色相が異なる複数色(本
実施例ではブラック, イエロー, マゼンタ, シアンの4
色)のインクをそれぞれ貯溜する複数のインクタンク部
17と、これらインクタンク部17からのインクが供給
される複数のインクジェットヘッド部18とを一体的に
組み込んだものであり、インクタンク部17とインクジ
ェットヘッド部18の共通インク室19とはインク供給
路20を介してそれぞれ連通している。
【0033】ヘッドカートリッジ12には、各インクタ
ンク部17内に連通するインク補充孔21と排気孔22
とがそれぞれ形成され、これらインク補充孔21および
排気孔22にはゴム状の弾性部材にて形成された封止栓
23がそれぞれ嵌着され、後述するインク補充針および
排気針がそれぞれ抜き差し可能となっている。封止栓2
3からインク補充針および排気針をそれぞれ抜き外した
状態では、インク補充孔21および排気孔22は封止栓
23によってそれぞれ封止され、インクや空気の出入り
ができないようになっている。
【0034】各インクタンク部17には、インクジェッ
トヘッド部18に対するインクの供給に伴うインクタン
ク部17内の圧力変動を緩和するためのインク保持部材
24が収容されており、多孔質あるいは繊維質を材料に
て形成されたインク保持部材24は、インクジェットヘ
ッド部18側の毛細管力よりも弱い毛細管力によってイ
ンクタンク部17内のインクをそれぞれ保持している。
【0035】各インクジェットヘッド部18は、所定間
隔で配列する複数の吐出口25と、これら吐出口25と
共通インク室19とを連通する複数のインク路26とを
有し、各インクジェットヘッド部18の吐出口25群
は、これら吐出口25が開口する吐出口面27に対して
所定間隔で配列している。各インク路26の途中に形成
される図示しない吐出エネルギー発生部には、これらイ
ンク路26中のインクを沸騰させることによって、吐出
口25からインク滴を吐出させるための図示しない電気
熱変換体が設けられている。
【0036】上述した紙送り部11は、プリント用紙を
一枚ずつ引き出す給紙部と、引き出されたプリント用紙
をプリント位置に向けて搬送する搬送部と、プリント位
置にあるプリント用紙をプリント位置から排出する排紙
部とを具えている。
【0037】給紙部は、複数枚のプリント用紙が挿入さ
れる紙ホッパ28と、この紙ホッパ28に積載されたプ
リント用紙を紙ホッパ28から一枚ずつ引き出す図示し
ない給紙ローラとを有する。また、搬送部は、紙ホッパ
28から引き出されたプリント用紙をプリント位置に配
置された平板状をなすプラテン29上に間欠的に搬送す
るための紙送りローラ30と、この紙送りローラ30と
でプリント用紙を挟持するピンチローラ31とを有す
る。ここで、排紙部は、プリントを終えたプリント用紙
を受ける図示しない排紙トレイと、プリントを終えたプ
リント用紙を排紙トレイ上に排出するための図示しない
排紙ローラと、この排紙ローラとでプリント用紙を挟持
する図示しない拍車とを有する。
【0038】上述した給紙ローラや紙送りローラ30お
よび排紙ローラは、図示しない歯車やチェーンなどを用
いた動力伝達機構を介して紙送り用モータ32により回
転駆動される。
【0039】本実施例では、後述するインク補充器の吸
引ポンプに回転駆動力を与えるための出力継手部33が
紙送りローラ30の一端側に一体的に形成されており、
本実施例における出力継手部33は矩形の棒状をなして
いる。
【0040】ヘッドカートリッジ12をキャリッジ16
と共にプリント用紙の搬送方向に対して直交方向、すな
わちプリント用紙の幅方向に走査させ、プラテン29上
に搬送されるプリント用紙の表面にインクを吐出してプ
リントするためのキャリッジ走査部13は、ヘッドカー
トリッジ12が着脱可能に搭載されるキャリッジ16
と、このキャリッジ16が摺動自在に貫通し、紙送りロ
ーラ30などの回転軸線と平行にプラテン29に沿って
プリント用紙の幅方向に延在するガイド軸34と、この
ガイド軸34に沿って延在し、キャリッジ16が連結さ
れる無端の歯付きベルト35と、この歯付きベルト35
を駆動するキャリッジ走査用モータ36とを有する。そ
して、このキャリッジ走査用モータ36を正逆転駆動す
ることにより、歯付きベルト35を介してキャリッジ1
6がヘッドカートリッジ12と共にガイド軸34に沿っ
てプラテン29の直上を走査移動し、上述した紙送り部
11の動作と組み合わせてプリント用紙の所望の位置に
画像を形成することができる。
【0041】ヘッドカートリッジ12の待機時、つまり
インクジェットプリンタ10の非プリント時には、キャ
リッジ16はガイド軸34の他端側(図1中、右側)に
設定されたホームポジションに位置しており、前記ヘッ
ド回復部14は、このインクジェットプリンタ10のホ
ームポジションに配置されている。本実施例におけるヘ
ッド回復部14は、キャリッジ16に搭載されヘッドカ
ートリッジ12の吐出口面27と対向して各インクジェ
ットヘッド部18の吐出口25群をそれぞれ覆う複数の
キャップ部材37と、これらキャップ部材37をホーム
ポジションに位置するヘッドカートリッジ12の吐出口
面27と対向する方向に移動させるキャップ部材昇降機
38と、このキャップ部材昇降機38に設けられてキャ
ップ部材37で覆われた吐出口25群からインク路26
内の増粘インクをそれぞれ吸引するための複数の吸引ポ
ンプ39と、これら吸引ポンプ39に連通してキャップ
部材37内に吸引された増粘インクを受容する廃インク
受け40とを有する。
【0042】プリント媒体に対してプリント作業を行う
ため、プリントデータがインクジェットヘッドの図示し
ないヘッドドライバに転送されてきた場合、キャップ部
材昇降機38を操作してホームポジションにあるヘッド
カートリッジ12からキャップ部材37を退避移動さ
せ、ヘッドカートリッジ12をプリント位置に移動して
プリント媒体に対するプリント作業を開始する。そし
て、ヘッドドライバに対するプリントデータの供給がな
くなった場合、ヘッドカートリッジ12はキャリッジ1
6と共にホームポジションに戻り、キャップ部材昇降機
38によってキャップ部材37がヘッドカートリッジ1
2の吐出口面27に押し当たり、吐出口25およびその
近傍に位置するインク路26内のインクの乾燥や固着な
どを抑制する。
【0043】しかしながら、インクの固着などが発生し
て吐出口25からのインクの吐出状態が不安定になった
場合、吸引ポンプ39を操作して吐出口25からインク
路26内の増粘インクを吸引して廃インク受け40に排
出し、吐出口25からのインクの吐出状態を適正に回復
させる。
【0044】本実施例では、後述するようにヘッドカー
トリッジ12のインクタンク部17に対するインク補充
を促すための表示が表示部15でなされた場合、使用者
がインク補充器を用いてインクを補充するように構成さ
れており、このインク補充器の外観を図5に示し、その
内部構造を図6に示す。すなわち、本実施例におけるイ
ンク補充器41はケーシング42をインクジェットプリ
ンタ10の筺体43に連結するための補充器連結部44
と、ヘッドカートリッジ12が着脱可能に装着されるカ
ートリッジ保持部45と、インク補充タンク46が着脱
可能に装着されるタンク保持部47と、カートリッジ保
持部45に収容されたヘッドカートリッジ12とタンク
保持部47に装着されたインク補充タンク46とを接続
するためのインク接続部48と、インク補充タンク46
内のインクをヘッドカートリッジ12のインクタンク部
17に補給するための吸引ポンプ49と、ヘッドカート
リッジ12のインクジェットヘッド部18のインク路2
6から排出される廃インクを受容する廃インクタンク5
0とを有する。
【0045】補充器連結部44は、ケーシング42から
突設されてインクジェットプリンタ10の筺体43の側
壁に形成された図示しない係止凹部に係合する一対の係
止爪51と、インクジェットプリンタ10の筺体43の
側壁に突設された後述するコネクタに対して電気的に接
続するコネクタ52と、吸引ポンプ49のロータ53に
突設された入力部54とを有する。この入力部54に
は、上述した出力継手部33が差し込まれる矩形断面の
入力継手部55が形成されている。
【0046】コネクタ52は、後述するセンサおよび電
磁アクチュエータに接続し、インクジェットプリンタ1
0側から電源が供給されるようになっている。
【0047】カートリッジ保持部45は、ヘッドカート
リッジ12の吐出口面27に開口する各インクジェット
ヘッド部18の吐出口25群をそれぞれ覆うための複数
のキャップ部材56と、ヘッドカートリッジ12をカー
トリッジ保持部45に対して所定の姿勢に位置決めする
ための位置決めブロック57と、ヘッドカートリッジ1
2をカートリッジ保持部45に対して固定するための固
定レバー58とを有する。
【0048】各キャップ部材56は、固定レバー58を
用いてヘッドカートリッジ12をカートリッジ保持部4
5に位置決め固定した場合、ヘッドカートリッジ12の
吐出口面27に当接して各吐出口25群を密封する。キ
ャップ部材56には、それぞれ廃インクチューブ59が
連結され、これら廃インクチューブ59は吸引ポンプ4
9を介して廃インクタンク50に連通している。
【0049】固定レバー58は、その基端部がケーシン
グ42に対して回動自在に枢着されており、カートリッ
ジ保持部45のカバーとしての機能を有する。この固定
レバー58を図5に示す開いた状態から閉じた状態に操
作することにより、カートリッジ保持部45に収容され
たヘッドカートリッジ12を位置決めブロック57に押
し当てると共にその吐出口面27をキャップ部材56に
適度な圧力で押し付け、吐出口25群を確実に密封する
ことができるようになっている。
【0050】タンク保持部47には、ヘッドカートリッ
ジ12のインクタンク部17に対応した複数種類のイン
ク補充タンク46が着脱可能に装着できるようになって
いる。タンク保持部47の底面は水平面に対して傾斜
し、その下端に形成されたドレンポート60は、廃イン
ク管61を介して廃インクタンク50に連通している。
タンク保持部47の底面にはリブ部62がその傾斜方向
に沿って突設され、タンク保持部47にインク補充タン
ク46を装着する際の摩擦抵抗を減少すると共に何らか
の原因でインク補充タンク46内のインクがタンク保持
部47に漏出した場合、漏出したインクがリブ部62に
沿って確実にドレンポート60へ導かれ、廃インク管6
1を介して廃インクタンク50に排出されるようにして
いる。
【0051】各々のインク補充タンク46は、ヘッドカ
ートリッジ12のインクタンク部17に対応したインク
を貯溜するインク袋63と、このインク袋63の開口部
を封止するゴム栓64とを有し、ゴム栓64の部分が重
力方向に対して最下端に位置するようにタンク保持部4
7に収容されている。本実施例におけるインク袋63
は、その内部に貯溜されるインクが蒸発しないようにア
ルミ蒸着がなされ、インクの消費に追従できるように可
撓性を有する。個々のインク補充タンク46の幅寸法
は、カートリッジ保持部45に装着されるヘッドカート
リッジ12の個々のインクタンク部17の幅寸法とほぼ
同じに設定されており、複数のインクタンク部が形成さ
れたヘッドカートリッジであっても、単一のインクタン
ク部が形成されたヘッドカートリッジを単に並列に並べ
た簡単な構造にすることができる。
【0052】インク接続部48は、カートリッジ保持部
45に装着されたヘッドカートリッジ12の個々のイン
クタンク部17に対して後述する退避位置と連結位置と
の間を昇降自在にケーシング42に取り付けられた複数
のスライダ65と、これらスライダ65を連結位置に固
定するためのスライダロック部66と、各スライダ65
に下向きに突設され、スライダ65の連結位置におい
て、カートリッジ保持部45に位置決めされたヘッドカ
ートリッジ12のインクタンク部17のインク補充孔2
1の封止栓23に突き刺され、その先端がインクタンク
部17内に入り込むインク補充用針67と、このインク
補充用針67と同様に、各スライダ65に下向きに突設
され、スライダ65の連結位置において、カートリッジ
保持部45に位置決めされたヘッドカートリッジ12の
インクタンク部17の排気孔22の封止栓23に突き刺
され、その先端がインクタンク部17内に入り込む排気
用針68と、タンク保持部47に装着されたインク補充
タンク46のゴム栓64に突き刺され、その先端がイン
ク補充タンク46内に連通するタンク接続用針69と、
このタンク接続用針69とインク補充用針67とに連結
された可撓性のインク補充チューブ70と、一端が排気
用針68に連結されると共に他端が廃インクタンク50
に連通する可撓性の排気チューブ71とを有し、排気チ
ューブ71はその途中で吸引ポンプ49に連結されてい
る。
【0053】各スライダ65内には、排気チューブ71
の排気用針68との接続部分におけるインクの有無を検
出するためのセンサ72がそれぞれ設けられており、こ
れらセンサ72が排気チューブ71内にインクがあるこ
とを検出すると、吸引ポンプ49の動作が停止するよう
になっている。本実施例では、フォトセンサをセンサ7
2として使用しており、これに伴って可撓性の排気チュ
ーブ71は透明樹脂にて形成されている。
【0054】各スライダ65は、手動操作にて図6, 図
7に示す退避位置と、図8, 図9に示す連結位置との間
をそれぞれ独立に昇降させることができるようになって
おり、図示しないばねによって常に退避位置に付勢され
ている。上述したスライダロック部66は、ケーシング
42に基端が回動自在に枢支されたロック爪73と、こ
のロック爪73が係止し得るスライダ65に形成された
係合部74と、ロック爪73を係合位置と退避位置とに
回動させる電磁アクチュエータ75とを有し、この電磁
アクチュエータ75は非通電時は図6〜図8に示す係合
位置に付勢され、作動信号を印加することによって図9
に示す退避位置に操作されるようになっている。
【0055】本実施例における吸引ポンプ49はチュー
ブポンプであり、ケーシング42外に突出する入力部5
4が設けられたロータ53は、ケーシング42に対して
回転自在に支持され、このロータ53の外周部には、廃
インクチューブ59および排気チューブ71をそれぞれ
押し潰すための複数対のローラ76が180°隔ててて
それぞれ設けられている。本実施例では廃インクチュー
ブ59がほぼ1/4円弧のチューブガイド77に保持さ
れているのに対し、排気チューブ71はその2倍のぼぼ
半円のチューブガイド78に保持されているので、吸引
ポンプ49によるインクタンク部17内の空気の排気操
作が連続的になされるのに対し、キャップ部材56から
のインクジェットヘッド部18内のインクの吸引操作
は、間欠的に行われ、インクジェットヘッド部18内か
らのインクの吸引量は相対的に少なくなっている。
【0056】従って、図6に示す初期状態から、図7に
示すようにカートリッジ保持部45にヘッドカートリッ
ジ12を装着して固定レバー58によりこれを位置決め
固定すると共にタンク保持部47にインク補充タンク4
6を装着し、タンク接続用針69をインク補充タンク4
6内に接続する。
【0057】この状態において、使用者はプリンタから
インク補充要求のあったヘッドカートリッジ12のイン
クタンク部17に対してインクを補充するため、図8に
示すように選択的にスライダ65を連結位置に押し下
げ、スライダロック部66のロック爪73によりスライ
ダ65を連結位置に固定し、インク補充用針67および
排気用針68をヘッドカートリッジ12のインクタンク
部17内に連通させる。
【0058】スライダ65がスライダロック部66によ
って連結位置に固定されると、コネクタ52を介してイ
ンクジェットプリンタ10の紙送り用モータ32に駆動
信号が出力され、これによって紙送り用モータ32が作
動すると、紙送りローラ30の出力継手部33に連結さ
れた入力部54の入力継手部55を介して吸引ポンプ4
9のロータ53が駆動され、インクタンク部17内を排
気すると共にインクジェットヘッド部18の吐出口25
から増粘インクを吸引することにより、インクタンク部
17内を負圧状態にしてインク補充タンク46内のイン
クをインク補充チューブ70からインクタンク部17内
に吸引する。この場合、吐出口25から吸引される廃イ
ンク量は、インク補充タンク46から補充されるインク
の量に比較して僅かであり、インクタンク部17には次
第にインクが溜められて行く。
【0059】吸引動作が開始されると、各排気チューブ
71の途中に設けられたセンサ72はインクが通ってき
たか否かの検出を始める。そして、図9に示すように排
気チューブ71にインクが入ってきた、すなわちインク
タンク部17内にインクが所定量補充されたことを検出
すると、検出されたインクに対応する電磁アクチュエー
タ75が通電され、スライダロック部66によるスライ
ダ65のロック状態が解除される。
【0060】このため、スライダロック部66によるロ
ック爪73の係止が解除されたスライダ65は、図示し
ないばねのばね力によって退避位置に上昇し、そのイン
ク補充用針67および排気用針68が対応するインクタ
ンク部17から引き抜かれ、インクの補充が終了する。
つまり、各インクタンク部17内のインク残量が異なっ
ていても、個々のインクタンク部17毎に補充作業を自
動的に終えることができる。ヘッドカートリッジ12
は、インクの補充が行なわれている間、インクジェット
ヘッド部18の吐出口25からインクを吸引しているた
め、インク路26に残っている古いインクが除去され、
吐出口25からの吐出状態を良好に維持することができ
る。
【0061】このようにして、補充が必要なヘッドカー
トリッジ12のインクタンク部17へのインクの補充を
すべて終了した時点でインクジェットプリンタ10の紙
送り用モータ32に対する停止信号を出力し、インク補
充作業を終了する。インクが補充されたヘッドカートリ
ッジ12は、インク補充器41のカートリッジ保持部4
5から取り出され、再びインクジェットプリンタ10の
キャリッジ16に搭載してプリント作業を行うことがで
きる。この場合、インク補充器41をインクジェットプ
リンタ10の筺体43に連結したままプリント作業を再
開しても問題はない。
【0062】上述した実施例では、インク補充器41の
駆動源として紙送り用モータ32を用いたが、キャリッ
ジ走査用モータ36をインク補充器41の駆動源として
利用することも可能である。この場合、インクジェット
プリンタ10によるプリント途中でプリント用紙を搬送
中であっても、そのままインク補充器41を接続してイ
ンクの補充作業を行うことができる。さらに、インク補
充器41の駆動源としてインクジェットプリンタ10の
ヘッド回復部14の吸引ポンプ39を利用することも可
能である。この場合、インク補充器41をインクジェッ
トプリンタ10の筺体43に連結することで、インクジ
ェットプリンタ10のキャップ部材37と吸引ポンプ3
9とのの接続が切り離され、この吸引ポンプ39がイン
ク補充器41の廃インクチューブ59と接続するように
すればよい。
【0063】本実施例におけるインクジェットプリンタ
10には、上述した紙送り部11やキャリッジ走査部1
3, ヘッド回復部14, 表示部15の作動をそれぞれ制
御するための回路も設けられている。この回路には、イ
ンク補充器41からの駆動制御信号を受け取って紙送り
用モータ32の作動を制御するモータ制御手段や、ヘッ
ドカートリッジ12のインクが無くなったか否かを判断
する判断手段が組み込まれている。
【0064】モータ制御手段は、インクジェットプリン
タ10単独の制御においてはプリント用紙の搬送シーケ
ンスに沿って紙送り用モータ32を制御するが、インク
ジェットプリンタ10にインク補充器41が接続された
場合のみ、インク補充器41からの信号によって紙送り
用モータ32の作動のオン/オフを制御するようになっ
ている。
【0065】判断手段は、ヘッドカートリッジ12が各
インクをそれぞれ何ドット吐出したかを計算するドット
カウント方式や、インクタンク部17内に貯溜されたイ
ンクの残量を光学的もしくは電気的に検出するセンサ方
式を採用することができるが、インクタンク部17内の
インクの残量がどの程度あるのかを検出できさえすれば
よい。本実施例の判断手段ではドットカウント方式を採
用している。
【0066】このドットカウント方式は、吐出口25か
ら吐出するインクの体積がほぼ一定であることに着目
し、電気熱変換体に与えられる電気信号のドット数を計
算してインクの消費量を算出する方式である。このた
め、インクジェットプリンタ10には、ドットカウント
を各インクタンク部17毎に区別して行うドットカウン
タが設けられている。
【0067】このドットカウンタの制御ブロックを図1
0に示す。すなわち、79はCPU、80はデータを受
け取るインタフェースである。81はインク補充器41
のコネクタ52に接続するコネクタであり、インク補充
器41とインクジェットプリンタ10との連結に伴って
電気的に接続される。
【0068】プリントデータが入力されると、CPU7
9はヘッドカートリッジ12のインクジェットヘッド部
18の電気熱変換体82にパルス信号を印加してデータ
に対応した画像情報をプリント媒体にプリントする。そ
の際のパルス信号の印加数をドットカウント値として、
累積カウンタ83および積算カウンタ84で計算する。
累積カウンタ83は、初めて装着されるヘッドカートリ
ッジ12が使われた時からの累積カウント値CA を計算
する。積算カウンタ84は、インクタンク部17内にイ
ンクが完全充填されている状態を0とし、この状態から
吐出によって積算してゆく積算カウント値CI である。
このため、累積カウント値CA はヘッドカートリッジ1
2の吐出口25の寿命を判断し、積算カウント値CI
インクタンク部17内のインク残量を判断するためのパ
ラメータとなる。
【0069】なお、このドットカウントはプリント時だ
けでなくプリント前後の予備吐出動作の場合も積算す
る。
【0070】一方、ヘッドカートリッジ12に組み込ま
れた図示しない基板には、ヘッドカートリッジ12固有
のIDを記録したID記録回路85が設けられている。
このIDは、複数のヘッドカートリッジ12をキャリッ
ジ16に対して任意に交換した場合、このヘッドカート
リッジ12が過去に使われたものであるか否かの識別を
インクジェットプリンタ10側で行うためのものであ
る。ID記録回路85に記録されているIDがインクジ
ェットプリンタ10側で記憶しているIDと異なってい
る場合には、新たにドットカウンタ値の計算を行う。も
し、合致したIDが見つかれば、そのIDに対応したカ
ウント値CA , CI に加算して計算を行う。このため、
単色や多色あるいは濃度の異なるインクをそれぞれ収容
したヘッドカートリッジ12を使い分けても、それらの
インク残量を確実に推定することができる。
【0071】なお、メモリ86はプリント作業の終了後
にヘッドカートリッジ12のIDおよびこのIDに対応
した各カウント値CA , CI を記憶しておくためのもの
である。
【0072】このようなドットカウントの処理手順を図
11に示す。すなわち、インクジェットプリンタ10の
キャリッジ16に装着されたヘッドカートリッジ12の
IDをS1のステップにて読み出し、これが過去に使用
履歴のあるIDか否かをS2のステップにて判定する。
【0073】キャリッジ16に搭載されているヘッドカ
ートリッジ12のIDが過去に使用履歴のあるIDであ
ると判断した場合、S3のステップに移行してこのID
に対応したヘッドカートリッジ12の累積カウント値C
A および積算カウント値CIを呼び出し、まずS4のス
テップにてこの累積カウント値CA がヘッドカートリッ
ジ12の寿命に対応する所定値CAR以下であるか否かを
判定する。
【0074】S3のステップにて呼び出された累積カウ
ント値CA が所定値CAR以下である、すなわちキャリッ
ジ16に搭載されたヘッドカートリッジ12が交換寿命
に達していないと判断した場合には、S5のステップに
移行して今度は積算カウント値CI がインクタンク部1
7の最大インク容量に対応する所定値CIR以下であるか
否かを判定する。
【0075】S3のステップにて呼び出された積算カウ
ント値CI が所定値CIR以下である、すなわちインクタ
ンク部17内にプリント可能なインクがまだ充分あると
判断した場合には、S6のステップに移行してプリント
作業を開始すると共にS7のステップにてこのプリント
作業中のドットカウントを行い、S8のステップにて累
積カウント値CA および積算カウント値CI をメモリ8
6に記憶する。そして、S9のステップにてプリント作
業を終了したか否かを判定し、プリント作業が続く場合
にはS5以降のステップに戻って最新の累積カウント値
A および積算カウント値CI それぞれ所定値CAR, C
IR以下であるか否かを判定する。
【0076】一方、S2のステップにてキャリッジ16
に搭載されたヘッドカートリッジ12のIDが過去に使
用履歴のないIDであると判断した場合、以前に装着さ
れたことのない新しいヘッドカートリッジ12であるの
で、S10のステップに移行し、このヘッドカートリッ
ジ12に対応するIDを新たに登録し、その累積カウン
ト値CA および積算カウント値CI を共に0に設定した
後、S6のステップにてプリント作業を開始する。
【0077】また、S4のステップにて累積カウント値
A が所定値CARよりも小さい、すなわちヘッドカート
リッジ12が交換寿命に達していると判断した場合に
は、S11のステップに移行してヘッドカートリッジ1
2の交換を促すための表示を表示部15にて行ったの
ち、S12のステップにてインクジェットプリンタを停
止してS1のステップに戻る。
【0078】さらに、S5のステップにて積算カウント
値CI が所定値CIRよりも小さい、すなわちインクタン
ク部17内のインクが空であると判断した場合には、S
13のステップに移行してインクタンク部17に対する
インクの補充を促すための表示を表示部15で行ったの
ち、S14のステップにてプリント作業を停止する。作
業者は、この時点で表示部15に設けられたリセットボ
タン87を押すことにより、表示部15におけるインク
の補充を促すための表示が解除され、S15のステップ
にて積算カウント値CI が0にリセットされる。そし
て、キャリッジ16からヘッドカートリッジ12を取り
外してインク補充器41にセットし、空となったインク
タンク部17に対するインクの補充を行ったのち、この
ヘッドカートリッジ12を再びキャリッジ16に搭載す
ることにより、S1のステップに戻って上述した処理が
繰り返される。
【0079】上述した実施例では、インクジェットプリ
ンタ10とインク補充器41とを別体構造としてこれら
を着脱可能に連結できるようにしたが、インクジェット
プリンタ10の筺体43とインク補充器41のケーシン
グ42とを一体化することも可能である。
【0080】このような本発明の他の実施例を図12に
示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符
号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。
すなわち、インクジェットプリンタ10の筺体43に
は、インク補充器41のケーシング42が一体的に形成
されており、図示しない電磁クラッチなどのクラッチ機
構が紙送り用モータ32と入力部54との間に組み込ま
れており、必要に応じてクラッチ機構を働かせることに
より、非プリント時にインク補充器41を用いてインク
補充を行うことができる。
【0081】なお、吸引ポンプ39, 49の動作の切り
替えは、図示しない切換弁の切り換え操作によって行う
ことができる。
【0082】本発明は、液体の吐出を行わせるために利
用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段
(例えば、電気熱変換体やレーザ光など)を具え、この
熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させるインク
ジェット方式のヘッドカートリッジや画像形成装置にお
いて優れた効果をもたらすものである。かかる方式によ
れば、プリントの高密度化および高精細化が達成できる
からである。
【0083】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことにより熱エネルギを発生させ、液体吐出ヘッドの熱
作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一
対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0084】また、液体吐出ヘッドの構成としては、上
述の各明細書に開示されているような吐出口と液路と電
気熱変換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿っ
て配置された直線状液流路または電気熱変換体が液路を
挟んで吐出口と正対する直角液流路)の他に、熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書や、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59−123670号公報や、熱エネルギの圧力波を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても、本
発明の効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によればプリ
ントを確実に効率良く行うことができるようになるから
である。
【0085】さらに、画像形成装置がプリントできるプ
リント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの液体吐出ヘッドに対しても本発明は有効に適用
できる。そのような液体吐出ヘッドとしては、複数の液
体吐出ヘッドの組合せによってその長さを満たす構成
や、一体的に形成された1個の液体吐出ヘッドとしての
構成の何れでもよい。
【0086】本発明の画像形成装置の構成として、予備
的な補助手段などを付加することは本発明の効果を一層
安定できるので、好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するクリーニング手
段, 加圧あるいは吸引手段, 電気熱変換体やこれとは別
の加熱素子あるいはこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。
【0087】また、搭載される液体吐出ヘッドの種類や
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を
異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるも
のであってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプ
リントモードとしては黒色などの主流色のみのプリント
モードだけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成す
るか、複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異
なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プ
リントモードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類や
プリントモードに応じてインクのプリント性を調整する
ための処理液を専用の液体吐出ヘッドからプリント媒体
に吐出することも有効である。
【0088】なお、本発明にかかる画像形成装置の形態
としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置や捺染装置の形態を採るものなどであっても良く、プ
リント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布
帛、あるいは板状をなす木材や石材, 樹脂, ガラス, 金
属などの他に、3次元立体構造物などを挙げることがで
きる。
【0089】
【発明の効果】本発明によると、ヘッドカートリッジの
液体タンク部に液体がなくなった場合には、新たに液体
を補充することができるので、ヘッドカートリッジを反
復使用することができる。しかも、外部の駆動源によっ
て液体の補充を行うようにしているため、液体補充装置
の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0090】液体補充手段がヘッドカートリッジの液体
タンク部と補充タンクとを連通させる液体補充路と、ヘ
ッドカートリッジの液体タンク部内を排気して減圧する
ことにより補充タンク内の液体を液体補充路からヘッド
カートリッジの液体タンク部に吸引させる排気手段とを
有する場合には、液体タンク部ヘの液体補充を効率良く
行うことができる。
【0091】キャリッジを走査移動させるための駆動モ
ータや、プリント媒体を搬送するための駆動モータによ
って液体補充手段を駆動するようにした場合には、独立
した駆動源を追加する必要がなくなり、そのためのコス
トアップを防止することができる。
【0092】カートリッジ保持部に保持されたヘッドカ
ートリッジの液体吐出ヘッド部の吐出口からの液体の吐
出状態を適正にするための回復手段を設け、この回復手
段を作動手段にて作動させるようにした場合には、液体
補充中の液体吐出ヘッド部に対する回復処理を容易に行
うことができ、しかも回復処理のための追加の部品点数
を削減して製造コストを抑制することができる。
【0093】特に、カートリッジ取り付け部に取り付け
られたヘッドカートリッジの液体吐出ヘッド部に対する
回復手段と、カートリッジ保持部に保持されたヘッドカ
ートリッジの液体吐出ヘッド部に対する回復手段とを設
け、これら2つの回復手段を単一の駆動源にて駆動する
ようにした場合には、より効果的に液体吐出ヘッド部の
回復処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をインクジェットプ
リンタに応用した一実施例の破断斜視図である。
【図2】図1に示した実施例におけるヘッドカートリッ
ジの外観を図3と共に表す斜視図であり、上面側を描い
ている。
【図3】図1に示した実施例におけるヘッドカートリッ
ジの外観を図2と共に表す斜視図であり、吐出口面側を
描いている。
【図4】図2, 図3に示したヘッドカートリッジの内部
構造を表す断面図である。
【図5】図1に示した実施例におけるインク補充器の外
観を表す斜視図である。
【図6】図5に示したインク補充器の内部構造を表す断
面図であり、ヘッドカートリッジを取り外した状態を描
いている。
【図7】図5に示したインク補充器の内部構造を表す断
面図であり、ヘッドカートリッジをその保持部に保持さ
せた状態を描いている。
【図8】図5に示したインク補充器の内部構造を表す断
面図であり、インクの補充状態を描いている。
【図9】図5に示したインク補充器の内部構造を表す断
面図であり、インクの補充を完了した状態を描いてい
る。
【図10】図1に示した実施例の制御ブロック図であ
る。
【図11】図1に示した実施例のドットカウントの処理
の流れを表すフローチャートである。
【図12】本発明による画像形成装置をインクジェット
プリンタに応用した他の実施例の概略構造を表す破断斜
視図である。
【図13】従来のインクジェットプリンタの一例におけ
る主要部の外観を表す斜視図である。
【図14】図13に示したインクジェットプリンタに搭
載されるヘッドカートリッジの内部構造を表す断面図で
ある。
【図15】従来のインクジェットプリンタの他の例にお
ける主要部の外観を表す斜視図である。
【図16】図15に示したインクジェットプリンタに搭
載されるヘッドカートリッジの内部構造を表す断面図で
ある。
【図17】従来のインクジェットプリンタの別な例にお
ける主要部の外観を表す斜視図である。
【図18】図17に示したインクジェットプリンタに搭
載されるヘッドカートリッジの内部構造を表す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ 11 紙送り部 12 ヘッドカートリッジ 13 キャリッジ走査部 14 ヘッド回復部 15 表示部 16 キャリッジ 17 インクタンク部 18 インクジェットヘッド部 19 共通インク室 20 インク供給路 21 インク補充孔 22 排気孔 23 封止栓 24 インク保持部材 25 吐出口 26 インク路 27 吐出口面 28 紙ホッパ 29 プラテン 30 紙送りローラ 31 ピンチローラ 32 紙送り用モータ 33 出力継手部 34 ガイド軸 35 歯付きベルト 36 キャリッジ走査用モータ 37 キャップ部材 38 キャップ部材昇降機 39 吸引ポンプ 40 廃インク受け 41 インク補充器 42 ケーシング 43 筺体 44 補充器連結部 45 カートリッジ保持部 46 インク補充タンク 47 タンク保持部 48 インク接続部 49 吸引ポンプ 50 廃インクタンク 51 係止爪 52 コネクタ 53 ロータ 54 入力部 55 入力継手部 56 キャップ部材 57 位置決めブロック 58 固定レバー 59 廃インクチューブ 60 ドレンポート 61 廃インク管 62 リブ部 63 インク袋 64 ゴム栓 65 スライダ 66 スライダロック部 67 インク補充用針 68 排気用針 69 タンク接続用針 70 インク補充チューブ 71 排気チューブ 72 センサ 73 ロック爪 74 係合部 75 電磁アクチュエータ 76 ローラ 77, 78 チューブガイド 79 CPU 80 インタフェース 81 コネクタ 82 電気熱変換体 83 累積カウンタ 84 積算カウンタ 85 ID記録回路 86 メモリ 87 リセットボタン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出するための吐出口が形成され
    た液体吐出ヘッド部およびこの液体吐出ヘッド部に供給
    する液体が貯溜された液体タンク部を有するヘッドカー
    トリッジを着脱可能に保持するカートリッジ保持部と、 前記ヘッドカートリッジの前記液体タンク部に補充する
    液体が貯溜された補充タンクの保持部と、 この保持部に保持された前記補充タンク内の液体を前記
    カートリッジ保持部に保持された前記ヘッドカートリッ
    ジの前記液体タンク部に補充するための液体補充手段
    と、 外部の駆動源に連結される入力部を有し、前記液体補充
    手段を作動させるための作動手段とを具えたことを特徴
    とする液体補充装置。
  2. 【請求項2】 前記液体補充手段は、前記ヘッドカート
    リッジの前記液体タンク部と前記補充タンクとを連通さ
    せる液体補充路と、前記ヘッドカートリッジの前記液体
    タンク部内を排気して減圧することにより前記補充タン
    ク内の液体を前記液体補充路から前記ヘッドカートリッ
    ジの前記液体タンク部に吸引させる排気手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体補充装置。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジ保持部に保持された前
    記ヘッドカートリッジの前記液体吐出ヘッド部の前記吐
    出口からの液体の吐出状態を適正にするための回復手段
    をさらに具え、前記作動手段は、この回復手段の作動を
    兼ねていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の液体補充装置。
  4. 【請求項4】 前記補充タンクがその保持部に対して着
    脱可能であることを特徴とする請求項1から請求項3の
    何れかに記載の液体補充装置。
  5. 【請求項5】 液体を吐出するための吐出口が形成され
    た液体吐出ヘッド部およびこの液体吐出ヘッド部に供給
    する液体が貯溜された液体タンク部を有するヘッドカー
    トリッジが着脱可能に取り付けられるカートリッジ取り
    付け部と、前記液体タンク部に液体を補充するための液
    体補充装置とを具え、前記液体吐出ヘッド部の前記吐出
    口から液体を吐出してプリント媒体に画像を形成する画
    像形成装置であって、 前記液体補充装置は、 前記ヘッドカートリッジを着脱可能に保持するカートリ
    ッジ保持部と、 前記ヘッドカートリッジの前記液体タンク部に補充する
    液体が貯溜された補充タンクの保持部と、 この保持部に保持された前記補充タンク内の液体を前記
    カートリッジ保持部に保持された前記ヘッドカートリッ
    ジの前記液体タンク部に補充するための液体補充手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記液体補充装置が取り外し可能である
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記補充タンクがその保持部に対して着
    脱可能であることを特徴とする請求項5または請求項6
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記カートリッジ取り付け部に取り付け
    られた前記ヘッドカートリッジの前記液体吐出ヘッド部
    の前記吐出口からの液体の吐出状態を適正にするための
    第1の回復手段と、前記カートリッジ保持部に保持され
    た前記ヘッドカートリッジの前記液体吐出ヘッド部の前
    記吐出口からの液体の吐出状態を適正にするための第2
    の回復手段と、これら2つの回復手段を駆動するための
    単一の駆動源とをさらに有することを特徴とする請求項
    5から請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記カートリッジ取り付け部がキャリッ
    ジであり、前記液体補充手段が前記キャリッジを走査移
    動させるための駆動モータによって駆動されることを特
    徴とする請求項5から請求項8の何れかに記載の画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記液体補充手段がプリント媒体を搬
    送するための駆動モータによって駆動されることを特徴
    とする請求項5から請求項8の何れかに記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 前記液体がインクおよび/またはプリ
    ント媒体に対するインクのプリント性を調整するための
    処理液であることを特徴とする請求項5から請求項10
    の何れかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記液体吐出ヘッド部は、液体を吐出
    するための吐出エネルギー発生部を有することを特徴と
    する請求項5から請求項11の何れかに記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 前記吐出エネルギー発生部は、液体に
    膜沸勝を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換
    素子を有することを特徴とする請求項12に記載の画像
    形成装置。
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