JP2002303973A - 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物 - Google Patents

厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物

Info

Publication number
JP2002303973A
JP2002303973A JP2001108336A JP2001108336A JP2002303973A JP 2002303973 A JP2002303973 A JP 2002303973A JP 2001108336 A JP2001108336 A JP 2001108336A JP 2001108336 A JP2001108336 A JP 2001108336A JP 2002303973 A JP2002303973 A JP 2002303973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive resin
resin composition
cooh
liquid photosensitive
dicarboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001108336A
Other languages
English (en)
Inventor
Eitetsu Kurita
英徹 栗田
Kozo Yoshida
耕造 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001108336A priority Critical patent/JP2002303973A/ja
Publication of JP2002303973A publication Critical patent/JP2002303973A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低収縮性で高解像度の厚膜導体回路用液状感
光性樹脂組成物の提供。 【解決手段】 エチレン性不飽和基を有するプレポリマ
ーと、重合性単量体と、光重合開始剤とを含む液状感光
性樹脂組成物において、該プレポリマーがジカルボン酸
成分とジオール成分との数平均分子量が500〜500
0の不飽和ポリエステルであって、該ジカルボン酸成分
が、該ジカルボン酸成分の全モル比を1として、下記化
学式(1)で示される化合物をモル比で0.1〜0.4
と、下記化学式(2)で示される化合物をモル比で0.
41〜0.75とを含むことを特徴とする厚膜導体回路
用液状感光性樹脂組成物。 (式中R1、R2は −COOH または −CH2
OOH を表す。) (式中R1、R2は −COOH または −CH2
OOH を、R3、R4は −Hまたは −CH3を表
す。もしくは、 R1、R3は −COOHまたは −
CH2COOH を、R2、R4は −Hまたは −C
3を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線回路、電子部
品等の製造時にレジストとして用いられる厚膜回路用液
状感光性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配線回路、電子部品分野では咋今ますま
す小型化、多機能化が進んでおり、超小型、かつ、高性
能な小型モーター用コイル、あるいは、コンパクトディ
スクやデジタルビデオディスクに見られるデータの読み
とり部品である光ピックアップといった部品の導体パタ
ーンの製造、LSIの細密な引き回し部分を含む回路基
板、ますます高精細化していく表示素子等の接続用回路
部品の製造に適した厚膜画像形成用感光性樹脂組成物、
更にはウエハーレベルチップサイズパッケージ(WL−
CSP)やチップインパッケージ技術において用いられ
る微細回路接続用フィルム、めっきバンプ製造用感光性
樹脂組成物、あるいは集積回路部品検査用異方導電性シ
ート製造用感光性樹脂組成物においては、狭ピッチ化へ
の対応すなわち高解像度が求められている。
【0003】特に、ますます高性能化していくLSI
(大規模集積回路)等は、高性能化の要求とともにます
ますピン数が増加し、また、そのピンのピッチもますま
す狭くなっている。また、液晶ディスプレイにみられる
ように、ますます高精細化の要求が高まる中、表示走査
線の本数が増加し、同時に配線間隔も極めて狭くなり、
表示を制御するICの実装が困難となってきている。こ
の様な技術趨勢の中、回路配線間隔の大きく異なる部品
同士、例えば、狭いピッチの接続パッドを有するベアチ
ップLSI等とマザーボード(製法上回路配線間隔が大
きい)を接続する高密度かつ低抵抗な異ピッチ接続配線
部品の要求が高まっている。
【0004】異ピッチ接続配線部品の要求性能などは、
第六回マイクロエレクトロニクスシンポジウム 頁43
〜46に記載されているように、CPUを高速動作クロ
ック数で作動させるとき、配線抵抗の増加に伴い信号パ
ルスの減衰が見られるとの報告があり、更に、高精細液
晶表示素子の制御用ICと液晶基板との接続の配線抵抗
が大きくなると、S/N比の低下が見られ画像が不安定
になると言われている。その結果、異ピッチ接続配線部
品には、低抵抗回路配線で配線ピッチが小さいことが要
求される。従って、回路配線は、その断面積が大きい、
すなわち、導体高さが高いことが要求される。
【0005】プリント基板等に見られる様に、従来、導
電性回路を形成する方法には、次の三法が挙げられる。
すなわち、導電性基板上に形成された感光性樹脂組成物
の硬化樹脂像(以下本発明では樹脂画像と呼称する)を
保護膜としてエッチング等により所望の回路を形成して
いくサブトラクティブ法(エッチング法とも呼称されて
いる)、また、絶縁基板上に樹脂画像を形成し、無電解
銅メッキなどを行い導体回路を形成していくアディティ
ブ法、および、両者の中間的な方法であるセミアディテ
ィブ法が挙げられる。
【0006】しかしながら、銅張り基板、フォトリソグ
ラフィーおよびエッチングを組み合わせるサブトラクテ
ィブ法で得られる回路配線導体は、銅箔のエッチング時
におけるサイドエッチ現象を抑制することが極めて困難
な為、配線の高密度化、低抵抗化を妨げている。さら
に、導体高さが大きくなるにつれて、この現象が顕著に
なるため、通常使用されている銅張り基板の銅箔の厚み
は18〜35μm程度ではあるが、配線密度が10本/
mm程度、つまり配線ピッチが100μm程度以下にな
ると十分に低抵抗にはできず、また技術的にも配線ピッ
チ50μm程度が限界である。それに対してフォトリソ
グラフィーおよびメッキを組み合わせるアディティブ法
では、フォトリソグラフィー工程で形成される樹脂画像
の厚みと同程度の高さの導体を形成することができるた
め、サブトラクティブ法に比べて比較的低抵抗の導体配
線を製造することはできる。
【0007】しかしながら、従来の紫外線架橋型レジス
トは、例えば幅が10〜40μmで高さが40〜200
μmというように樹脂画像のアスペクト比を大きくした
場合、樹脂の強度不足によって傾き、倒れ、が発生した
り、光の到達エネルギーが小さくなる導電性基板に近い
部分の樹脂からベースポリマー成分や未反応の重合性成
分が滲み出してメッキ付着不良を起こしたり、メッキ液
を汚染したり、あるいは基板との密着性が不足して樹脂
画像の剥離を起こしたりして産業上の利用価値を低下さ
せていた。また、これらの現象を防ぐために露光量を多
くすると未露光部にかぶりを生じ、解像度が低下してし
まう等の問題点を残していた。
【0008】これら微細パターン導体の形成技術に対
し、本出願人は、特公平5−81897号公報に高アス
ペクト比を有する厚膜ファインパターンの製造方法を、
さらに特開平6−283830号公報に導電性基板との
接着性を向上させた液状感光性樹脂を、特開平10−7
3920号公報に厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物
を、特開平11−305421号公報に高周波回路用感
光性樹脂組成物を開示した。
【0009】しかしながら、これらの公報に開示された
感光性樹脂組成物では、例えばレリーフ幅20μm 、
配線幅30μmであるピッチ50μmのパターンの場合
には、膜厚は100μmが限界であった。すなわちこれ
よりレジスト厚が大きいリソグラフィー工程では、例え
ば膜厚が140μmに達する場合には、図1に示すよう
に樹脂画像硬化物の強度が弱いためにレリーフ同士がく
っついたり、レリーフが基板から剥がれてめっきもぐり
が起こってショートしたり、未露光部の現像が完全では
なく断線したりして、パターンの形成が不可能であっ
た。また、膜厚100μmでパターンを形成した場合に
おいても、画像部のレリーフ幅の収縮が大きく、低収縮
性という点で十分でなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決するためになされたものであり、厚膜導体回路に
用いた場合、解像度を維持しつつ樹脂画像の強度を持た
せ、よりレリーフ幅の収縮率が小さいパターンを形成す
ることができる液状感光性樹脂組成物、および該液状感
光性樹脂組成物の製造方法を提供するものである。特開
平10―73920号公報記載の感光性樹脂組成物を上
回る解像度を発揮しつつ、かつレリーフ幅の収縮を抑え
ることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、エチレン性不飽和基を有するプレポリマー
と、重合性単量体と、光重合開始剤とを含む液状感光性
樹脂組成物において、該プレポリマーがジカルボン酸成
分とジオール成分との縮合によって得られる数平均分子
量が500〜5000の不飽和ポリエステルであって、
該ジカルボン酸成分の特定化合物の組成比を見直すこと
で、上記の問題点を解決できることを見いだし、本発明
をなすに至った。
【0012】すなわち、請求項1記載の厚膜導体回路用
液状感光性樹脂組成物は、エチレン性不飽和基を有する
プレポリマーと、重合性単量体と、光重合開始剤とを含
む液状感光性樹脂組成物において、前記プレポリマーが
ジカルボン酸成分とジオール成分との縮合によって得ら
れる数平均分子量が500〜5000の不飽和ポリエス
テルであって、下記ジカルボン酸成分が、該ジカルボン
酸成分の全モル比を1として、下記化学式(1)で示さ
れる化合物(以下、化合物(a)とする。)をモル比で
0.1〜0.4と、前記化学式(2)で示される化合物
(以下、化合物(b)とする。)をモル比で0.41〜
0.75とを含むことを特徴とする。
【0013】
【化4】 (式中R1、R2は −COOH または −CH2
OOH を表す。)
【0014】
【化5】
【0015】(式中R1、R2は −COOH または
−CH2COOH を、R3、R4は −Hまたは
−CH3を表す。もしくは、 R1、R3は −COOH
または −CH2COOH を、R2、R4は −Hま
たは −CH3を表す。)また、請求項2記載の厚膜導
体回路用液状感光性樹脂組成物は、請求項1記載の厚膜
導体回路用液状感光性樹脂組成物であって、前記重合性
単量体が、一分子中にアクリロイル基もしくはメタクリ
ロイル基を少なくとも3個有し、かつ該アクリロイル基
もしくはメタクリロイル基が結合している炭素原子間に
15個以下の炭素原子または酸素原子を有して結合して
いる化合物の少なくとも一種であって、前記プレポリマ
ー100重量部に対して1〜50重量部含み、さらに、
300〜420nmの波長域で光吸収極大におけるモル
吸光係数が5〜1000リットル/mol・cmの光重
合開始剤を0.1〜10重量%と、光吸収剤を0.01
〜1重量%含んで該波長域での光透過率が15〜75%
であることを特徴とする。
【0016】また、請求項3記載の厚膜導体回路用液状
感光性樹脂組成物は、請求項1または2に記載の厚膜導
体回路用液状感光性樹脂組成物であって、前記化学式
(1)と前記化学式(2)で示される成分以外のジカル
ボン酸成分のうち、75モル%以上が下記化学式(3)
で示される化合物(以下、化合物(c)とする。)であ
ることを特徴とする。
【化6】 HOOC―(CH2n−COOH (n=3〜8) … (3)
【0017】
【発明の実施の形態】本発明はプレポリマー原料中の化
合物(a)、化合物(b)で示される不飽和ジカルボン
酸の濃度を特定の範囲に限定し、化合物(b)で示され
る不飽和ジカルボン酸の濃度を高くすることによって、
今まで全く予期されなかった、高解像度、良現像性、耐
めっき液性、画像部の低収縮性、高いアスペクト比を同
時に満足する感光性樹脂を発見したものである。特に化
合物(a)のエチレン性不飽和基を含むプレポリマーは
反応性が比較的高いため、従来のプレポリマーと比較し
て合成時にゲル化しやすく、一般に検討されなかったも
のであるが、その反応機構を解明して安定した合成条件
を見出し、かつ化合物(b)のエチレン性不飽和基を含
むプレポリマーの濃度を高くすることによって、厚膜導
体パターン作製用感光性樹脂として極めて有用な樹脂で
あることを見い出した。
【0018】すなわち、本発明の液状感光性樹脂中のプ
レポリマーは、重合反応速度の異なるエチレン性不飽和
基を有する化合物を特定の割合で組み合わせたものであ
り、樹脂パターン形成時には重合反応速度の速い化合物
(a)の不飽和基の架橋によりカブリの起こらない低露
光領域で露光部の強度を持たせ、次に重合反応速度の遅
い化合物(b)のエチレン性不飽和基の架橋により、更
に十分な樹脂レリーフ強度、基板との密着性を高めるも
のである。その結果、膜厚が120μmでも解像ピッチ
が46μmと狭ピッチで厚膜のパターン、アスペクト比
が大きい樹脂画像のパターンを形成するのに好適であ
る。
【0019】本発明の不飽和ポリエステルプレポリマー
組成物は次のような成分を用いて作製できる。すなわ
ち、イタコン酸のような末端にエチレン性不飽和基を持
つ化合物(a)で示されるジカルボン酸成分と、フマル
酸、マレイン酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコ
ン酸のような2つのカルボキシル基の間にエチレン性不
飽和基を持つ化合物(b)で示されるジカルボン酸成分
と、必要に応じてアジピン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸のようなエチレン性不飽和基をもたな
いジカルボン酸等の二塩基酸あるいはその無水物成分
と、アルキルジオールまたは、分子内に5個以下のエー
テル結合を有するジオールのいずれかのアルコール成
分、あるいはこれらの混合物からなる2価アルコール成
分とを窒素雰囲気、減圧下で脱水重縮合(エステル化)
して所望の不飽和結合濃度と数平均分子量をもつ不飽和
ポリエステルプレポリマー組成物を作製することができ
る。
【0020】本発明のエチレン性不飽和基を有するプレ
ポリマーの原料中の全ジカルボン酸成分のモル比を1と
して、化合物(a)の不飽和結合基成分のモル比は0.
1〜0.4であることが必要で、0.1より少ないとフ
ォトリソグラフィー工程での架橋が不十分で、樹脂強度
の低下による樹脂画像の傾き、倒れが起こり、また、そ
の後の工程で樹脂成分の滲み出しが起こる。また0.4
より多いと架橋点が多すぎるために樹脂画像の柔軟性が
低下し、収縮が大きくなりクラック等の発生を招くとと
もに、未露光部にかぶりを生じやすくなる。
【0021】また、化合物(b)の不飽和結合基成分の
モル比は0.41〜0.75であることが必要で、0.
41より少ないと樹脂画像強度が足りなくなって、ピッ
チ46μmで膜厚120μmといった高いアスペクト比
のパターンを形成することができない。また0.75よ
り多いと、液状樹脂組成物の粘度が著しくあがって感光
性樹脂として使用しにくくなり保存安定性が悪くなって
好ましくない。すなわち本発明の範囲内である適度な量
の架橋点によって樹脂画像の強度を保ちつつ収縮を抑
え、高いアスペクト比のパターンを高解像度で形成する
ことができる。
【0022】さらに、エチレン性不飽和基を持たないジ
カルボン酸成分としてはグルタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸のような直鎖アルキルジカルボン酸を主に用いる
と、現像性を改善することができるため好ましい。具体
的には全ジカルボン酸成分の化合物(a)、化合物
(b)以外の成分のうち、モル比で75%以上の成分は
前記化学式(3)で表される化合物(c)であることが
好ましい。例えば、化合物(a)がモル比で0.3、化
合物(b)がモル比で0.5の場合、残りの0.2のう
ち75%以上、つまりモル比で0.15以上を化合物
(c)の成分とするという意味である。
【0023】この不飽和ポリエステルプレポリマー組成
物の数平均分子量は500〜5000の範囲が好まし
い。分子量が500未満の場合、収縮が大きすぎたり感
度が低すぎたりして実用上好ましくない。また、500
0を超える場合粘度が高く現像不良を起こしやすい。こ
の不飽和ポリエステルプレポリマーを用いた感光性樹脂
組成物は通常溶剤等で希釈せずに液状感光性樹脂として
用いられるため、粘度、製膜性、現像性と言った実用上
の観点から分子量は800〜4000の範囲がより好ま
しい。数平均分子量は重縮合反応の温度、圧力、時間を
変えることでコントロールすることができる。数平均分
子量を測定するにはKOH標準溶液で滴定して酸価を求
め、未反応のカルボキシル基のモル濃度から割り出す方
法が便利である。
【0024】本発明で使用する重合性単量体としては公
知の種々の化合物を用いることが出来るが、好ましい例
を挙げればジエチレングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジメタクリレートをはじめとす
る、エチレングリコールまたはポリエチレングリコール
のモノまたはジアクリレートおよびメタクリレート、プ
ロピレングリコールまたはポリプロピレングリコールの
モノまたはジアクリレートおよびメタクリレート、グリ
セロールのモノ、ジまたはトリアクリレートおよびメタ
クリレート、シクロヘキサンジアクリレートおよびジメ
タクリレート、1,4−ブタンジオールのジアクリレー
トおよびジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオール
のジアクリレートおよびジメタクリレート、ネオペンチ
ルグリコールのジアクリレートおよびジメタクリレー
ト、ビスフェノールAのモノまたはジアクリレートおよ
びメタクリレート、ベンゼントリメタクリレート、イソ
ボルニルアクリレートおよびメタクリレート、アクリル
アミドおよびその誘導体、メタクリルアミドおよびその
誘導体、トリメチロールプロパントリアクリレートおよ
びメタクリレート、ペンタエリスリトールのジ、トリ、
またはテトラアクリレートおよびメタクリレート、およ
びこれら化合物のエチレンオキサイドまたはプロピレン
オキサイド付加物などの化合物を挙げることが出来る。
【0025】これら重合性単量体は単独で用いても2種
以上を組み合わせて用いてもよく、本発明のエチレン性
不飽和基を有するプレポリマーの100重量部に対して
10〜75重量部の範囲で用いるのがよい。本発明にお
ける単量体成分が、該一分子中にアクリロイル基もしく
はメタクリロイル基を少なくとも3個有し、かつ、該ア
クリロイル基もしくはメタクリロイル基が結合している
炭素原子間に15個以下の炭素または酸素原子を有して
結合している単量体は、ピッチ50μm以下といった高
密度で高アスペクト比の樹脂画像パターンを形成するた
めには好ましい成分である。すなわち樹脂画像が倒れた
り傾いたりするのを防ぐために、光重合時の架橋密度を
大きくしてパターンの強度を持たせることに有用であ
る。
【0026】その一方、導電性基板上の未露光部分には
メッキを施すために現像用液体によって感光性樹脂組成
物が完全に除去されなければならず、露光系の散乱や反
射による光の回り込みによって感光性樹脂組成物が現像
用液体によって除去できないほどに重合ないし架橋して
はならない。つまり画像部分と未露光部分の架橋密度の
差を大きくする必要があるために、単量体成分のうち少
なくとも一成分は、一分子中に少なくとも3個のアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基を有する重合性単量体
を用いることが好ましい。また、2個以下のアクリロイ
ル基またはメタクリロイル基を有する重合性単量体のみ
を用いる場合や、3個以上のアクリロイル基またはメタ
クリロイル基を有する重合性単量体であっても、アクリ
ロイル基またはメタクリロイル基が結合する炭素原子間
の炭素または酸素原子数が16個以上の単量体を用いて
も、本発明を実施するのに十分な樹脂硬化物パターンの
架橋密度が得られず、パターンが柔らかくなって倒れた
り、隣同士のパターンがよりかかってくっついたりする
ことがある。
【0027】以上の観点から、一分子中に少なくとも3
個のアクリロイル基またはメタクリロイル基を有し、か
つ、該アクリロイル基またはメタクリロイル基が結合し
ている炭素原子間に15個以下の原子を有して結合して
いる単量体は本発明においてより好ましい。この単量体
が有するアクリロイル基、またはメタクリロイル基の個
数は一分子中に少なくとも3個であるが、その個数が必
要以上に多くても光重合に携わる反応基個数は限られ硬
化反応に寄与する程度は少なく、かえって未露光部基板
表面上に「スカム」(半硬化樹脂成分残渣)として残
り、その後のメッキ工程でメッキ付着不良等の大きな問
題を引き起こす。この単量体が有するアクリロイル基ま
たはメタクリロイル基の個数の好ましい範囲は3ないし
10個である。
【0028】ここでいう、アクリロイル基またはメタク
リロイル基が結合している炭素原子間に15個以下の炭
素または酸素原子を有するという意味を以下に説明す
る。まずアクリロイル基またはメタクリロイル基が結合
している炭素原子とは、アクリル酸あるいはメタクリル
酸とエステル結合を介してすぐとなりのヒドロキシル基
側の炭素原子である。このヒドロキシル基側の炭素原子
という意味は、エステルを加水分解したときに生じるヒ
ドロキシル基に結合している炭素原子と言う意味であ
る。つまり、この炭素原子同士の間に最短で数えてこの
炭素原子を含まず15個以下の炭素または酸素原子が結
合しているという意味である。この数が0の場合は当該
炭素原子同士が結合しているという意味である。また、
当該炭素原子が同一である場合は含まれない。また、当
該炭素原子間の原子数の数え方は、3個以上の当該炭素
原子のうち任意の一つの炭素原子について残りの2個以
上の当該炭素原子のうち、当該炭素原子間の原子数の最
も少ないものを選び、その原子数をもって当該炭素原子
間の原子数とする。
【0029】説明のために具体例を挙げると、この炭素
原子間の原子の数が1の例としてトリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、13の例としてトリ[アクリロ
イル−ジ(オキシエチル)]トリメチロールプロパン、
0の例としてグリセロールトリアクリレート、また1の
例としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等
となる。一分子中に3個以上のアクリロイル基、または
メタクリロイル基を有し、かつ、該アクリロイル基また
はメタクリロイル基が結合している炭素原子間に15個
以下の原子を有して結合している単量体としては、トリ
メチロールプロパントリアクリレートまたはメタクリレ
ート、トリアクリロイルまたはトリメタクリロイルエチ
ルトリメチロールプロパン、ジ(エチレンオキシ)トリ
メチロールプロパントリアクリレートまたはメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレートまたはメ
タクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
トまたはメタクリレート、ジペンタエリスリトールテト
ラ/ペンタ/ヘキサアクリレートまたはメタクリレー
ト、グリセロールトリアクリレートまたはメタクリレー
ト、あるいはこれら化合物のアクリレートまたはメタク
リレートのエステル基の隣にモノまたはポリ(オキシエ
チル)基やモノまたはポリ(オキシプロピル)基等を挿
入した構造を持つ化合物、3個以上の水酸基を有する化
合物を縮合して得られる多価アルコール類やビニルアル
コールオリゴマー等のアルキルポリオール類の3個以上
10個までの水酸基にアクリロイル基またはメタクリロ
イル基を導入した化合物などを具体例として挙げること
が出来る。
【0030】これら単量体は単独で用いてもよいし、2
種類以上の成分を組み合わせて用いてもよい。これら単
量体の含有量は少なすぎると樹脂画像パターンの強度が
低く本発明の効果が十分発揮できないし、多すぎるとパ
ターンにクラックが発生するなど不都合な点も生ずる。
本発明においてこれら単量体の好ましい含有量は感光性
樹脂組成物の100重量部のうち1〜30重量部、さら
に好ましくは3〜30重量部の範囲で用いるのがよい。
なお、単量体は液体クロマトグラフィーまたはガスク
ロマトグラフィーで検出することができる。
【0031】本発明における光吸収剤は、波長が300
〜420nmの間に吸収を持ち、液状感光性樹脂組成物
に均一に溶解もしくは分散することの出来るものであれ
ば色素、紫外線吸収剤等、何でもよい。この光吸収剤は
露光系の散乱や反射による光の回り込みを効率よく吸収
し、本来硬化してはならない部分の感光性樹脂組成物が
現像用液体によって除去できないほどに硬化するのを防
ぐ効果がある。本発明では光重合開始剤と光吸収剤の組
み合わせによって液状感光性樹脂組成物の光透過率を制
御することが重要である。例えば、膜厚を20〜400
μmの範囲の一定の厚みとし、波長が300〜420n
mの範囲の光を用いる場合、前記波長での光吸収極大に
おけるモル吸光係数が5〜1000リットル/mol・
cmの光重合開始剤を0.1〜10重量%含み、光透過
率が15〜75%になるように光吸収剤を0.01〜1
重量%の範囲で含むようにする。これによって未露光部
の液状感光性樹脂組成物の硬化を防ぐことができるた
め、例えば膜厚が120μmという厚膜でも解像ピッチ
50μm以下といった高解像度を発揮できる。
【0032】なおかつ、未露光部の現像性をも向上でき
るので導電性基板上にメッキ等で導体を形成したときに
断線したり、導体が細くなったりすることが極めて少な
く、信頼性の高い低抵抗の厚膜導体を形成できる。光重
合開始剤が0.1重量%より少ない場合には画像部の硬
化が不完全になって好ましくなく、10重量%より多い
場合には未露光部の現像性が悪くなって好ましくない。
より好ましい範囲を挙げれば、感光性樹脂組成物の光重
合開始剤は0.5〜5重量%の範囲、光透過率は20〜
60%の範囲である。すなわち、露光時間と取り扱い易
さの観点で液状感光性樹脂組成物の紫外線に対する感度
が実用上、より好ましい範囲となる。
【0033】このような光重合開始剤として、例えば、
ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル類、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン類、ベンゾフ
ェノン等を使用することができる。また、光重合開始剤
と光吸収剤の配合比は、光吸収剤によって液状感光性樹
脂組成物の光透過率を15%以上低くするように含ん
で、光透過率を15〜75%とすると実質的に効果があ
る。光透過率が15%より小さい場合には画像部の硬化
が不完全になって好ましくなく、75%より大きい場合
には未露光部の現像性が悪くなって好ましくない。
【0034】本発明における液状感光性樹脂組成物には
より良好な樹脂パターンを得る目的で、あるいは取り扱
い上の便宜を図るために必要に応じて種々の成分を添加
して用いることもできる。例えば導電性基板との密着力
をより向上せしめるためにリン酸基を持つ重合性単量
体、液状感光性樹脂組成物の保存性を向上させるために
熱重合禁止剤などを成分として含んでいてもよい。次
に、液状感光性樹脂組成物を用いた厚膜導体回路の製造
方法について説明する。即ち、導電性基板上に、本発明
の液状感光性樹脂組成物を塗布し、水銀ランプ等の高エ
ネルギー線によりフォトマスク等を介して露光し、次い
で、液状感光性樹脂組成物の未露光部分を1%ホウ酸ナ
トリウム水溶液等の弱アルカリ水溶液の現像液で溶解も
しくは分散除去して導電性基板上に所望の樹脂パターン
を形成した後、電解メッキ法により導体を形成し、しか
る後、導電性基板を除去することによって達成される。
【0035】導電性基板を除去する方法としては、例え
ば酸、アルカリ、塩の水溶液等でエッチングする方法、
研磨して削り取る方法、機械的に剥離する方法、あるい
はこれらの組み合わせ等の方法をとることが出来る。ま
た、厚膜導体回路の強度を向上させるために導電性基板
を除去する前、あるいは後に、厚膜導体回路の導電性基
板と反対側の面に絶縁材料を接着する等の方法をとって
もよい。また、絶縁材料を介して複数の厚膜導体回路を
積層した形態をとることもできる。
【0036】また、必要に応じて厚膜導体回路を絶縁基
板に転写する前に、または転写して導電性基板を除去し
た後に樹脂画像部分を除去しても良い。感光性樹脂組成
物の塗布厚みに特に制限はなく、電子部品、精密回路基
板等の必要導体厚みによって決定される。また、導電性
基板に特に制限はないが、アルミニウム、銅等の基板が
好適に用いられる。必要に応じて、例えば導電性基板と
感光性樹脂組成物あるいはメッキ皮膜との密着力を向上
させるために、導電性基板に物理的、化学的な表面処理
を施してもよい。
【0037】特に、アルミニウム基板にジンケート処理
(亜鉛の置換メッキ)した基板は、本発明の感光性樹脂
組成物との密着力が高く、また、表面の光拡散反射率が
20%以下と低いためにカブリのない良好な樹脂画像が
形成できる。以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、本発明は実施例により制限されるものではな
い。
【0038】
【実施例】表1に示すような種々の仕込み組成にて、次
のようにして脱水重縮合反応を行って不飽和ポリエステ
ルプレポリマーを作製した。すなわち、それぞれの仕込
み組成原材料を分留管、減圧装置を設けた2リットルの
セパラブルフラスコに仕込み、熱重合禁止剤として4−
メトキシフェノール0.25gおよびトリエタノールア
ミンリン酸塩2.5gを加え、攪拌、窒素導入を行いな
がら常圧で150℃に昇温して1時間保持し、次いで2
30℃に昇温して2時間保持し、その後300Torr
まで減圧して2時間保持し、表1に示すような酸価(数
平均分子量)の不飽和ポリエステルプレポリマー1、お
よび2を得た。
【0039】それぞれの不飽和ポリエステルプレポリマ
ーの100重量部に、テトラエチレングリコールジメタ
クリレート10.7部、ジエチレングリコールジメタク
リレート4.3部、ペンタエリスリトールトリメタクリ
レート15部、リン酸(モノメタクリロイルオキシエチ
ル)3.6部、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン2部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール0.04部、オリヱント化学製OPL
ASイエロー140を0.11部加えて攪拌混合し、そ
れぞれ感光性樹脂組成物5、および6を作製した。
【0040】得られた液状感光性樹脂組成物の365n
mにおける光透過率を日立製作所U−3210型分光光
度計で測定したところ、膜厚100μmで25〜35%
であった。東洋アルミニウム製の厚み100μmのアル
ミニウム基板をバフロール研磨(バフ材:3M、HDフ
ラップS−SF#600)し、奥野製薬工業(株)サブ
スターZN−2処理液を用いて30℃、60秒のジンケ
ート処理して一度15%硝酸で60秒エッチングしても
う一度ジンケート処理して導電性基板を作製した。
【0041】レリーフ幅が8μm〜18μm、ピッチが
レリーフ幅のおよそ2.5倍の配線部分を含むパターン
を有するフォトマスク上に、厚さ10μmのPETフィ
ルムを介して上記5および6の感光性樹脂組成物をそれ
ぞれ硬化後の厚みが30μm〜120μmの範囲内で一
定になるように塗布し、その上に上記導電性基板をラミ
ネートした。水銀ショートアークランプの平行光を用い
て露光し、1%ホウ酸ナトリウム水溶液で現像した後、
90℃の熱水で10分間リンスして後硬化を行った。次
に、(株)ムラタ製ピロリン酸銅メッキ液を用いて3A
/dm2 の電流密度で6分間のストライクメッキを施
し、その上に硫酸銅メッキして厚みが30〜120μm
の導体パターンを形成した。この導体パターンを接着剤
を用いてガラスエポキシ基板に転着し、アルミニウム基
板を塩酸でエッチングして除去して厚膜導体パターンを
作製した。この厚膜導体パターンについて次のような評
価を行い、その結果を表2に示した。一定のレリーフ幅
になるよう設計されているパターンをパターニングする
際、現像不良であったり、図1に示すように樹脂が傾い
てくっついていたりして、メッキがついていないものを
メッキ不良とした。樹脂にクラックを生じて配線に短絡
がある場合ショート発生とした。メッキ不良およびショ
ート発生を生じずに解像可能な最大のレリーフ高さを最
大解像膜厚とした。
【0042】
【比較例1】表1の比較例3に示すように仕込み組成だ
けを実施例と異なる比に変えて、実施例と同じようにし
て脱水重縮合反応を行って不飽和ポリエステルプレポリ
マー3を作製した。すなわち、化合物(b)の成分の含
有量が本発明の範囲外である。この不飽和ポリエステル
プレポリマーの100重量部に、テトラエチレングリコ
ールジメタクリレート10.7部、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート4.3部、ペンタエリスリトールト
リメタクリレート15部、リン酸(モノメタクリロイル
オキシエチル)3.6部、2,2−ジメトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノン2部、2,6−ジ−tert−ブ
チル−4−メチルフェノール0.04部、オリヱント化
学製OPLASイエロー140を0.11部加えて攪拌
混合し、感光性樹脂組成物7を作製した。
【0043】得られた液状感光性樹脂組成物の365n
mにおける光透過率を日立製作所U−3210型分光光
度計で測定したところ、膜厚100μmで25〜35%
であった。実施例と同じように厚膜導体パターンを形成
して評価を行った。
【0044】
【比較例2】表1の比較例4に示すように仕込み組成だ
けを実施例と異なる比に変えて、実施例と同じようにし
て脱水重縮合反応を行って不飽和ポリエステルプレポリ
マー4を作製した。すなわち、化合物(a)および化合
物(b)の成分の含有量が本発明の範囲外である。この
不飽和ポリエステルプレポリマーの100重量部に、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート10.7部、
ジエチレングリコールジメタクリレート4.3部、ペン
タエリスリトールトリメタクリレート15部、リン酸
(モノメタクリロイルオキシエチル)3.6部、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン2部、2,
6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール0.
04部、オリヱント化学製OPLASイエロー140を
0.11部加えて攪拌混合し、感光性樹脂組成物8を作
製した。得られた液状感光性樹脂組成物の365nmに
おける光透過率を日立製作所U−3210型分光光度計
で測定したところ、膜厚100μmで25〜35%であ
った。実施例と同じように厚膜導体パターンを形成して
評価を行った。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】表2を見てもわかるように、本発明の実
施例の範囲ではどのレリーフ幅においても、高い膜厚す
なわち高アスペクト比のパターンを形成することが出来
る。また、パターン形成後のレリーフの収縮率も小さく
抑えられている。本発明の液状感光性樹脂組成物は現像
残渣が極めて少なく、メッキ時の断線が起こりにくいた
めに、またレジストパターンにクラックが入りにくく、
メッキ時のショート発生が起こりにくいために高解像度
ながら安定して厚膜導体回路を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液状感光性樹脂とメッキによって作製した厚膜
導体回路の断面図。
【符号の説明】
1 感光性樹脂硬化物 2 メッキ導体 3 ショート 4 断線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/004 506 G03F 7/004 506 7/028 7/028 H01L 21/027 H05K 3/18 D H05K 3/18 H01L 21/30 502R Fターム(参考) 2H025 AA02 AA13 AB15 AB17 AC01 AD01 BC13 BC63 BC82 BC83 BC92 BJ00 CC13 4J011 QA03 QA06 QA12 QA13 QA22 QA23 QA24 QA33 QA34 QA45 QA46 QB12 QB16 SA02 SA14 SA16 SA20 SA22 SA32 SA34 SA38 TA08 TA10 UA06 VA01 WA01 4J027 AB02 AB06 AB07 AB08 AB14 AB23 AB24 AB25 AC03 AC04 AC06 AJ01 AJ08 BA08 BA14 BA19 BA20 BA21 BA24 BA26 BA27 CB10 CC04 CD10 4J029 AA07 AD01 AE18 BA02 BA03 BA04 BA05 CA06 CB04A CB05A CB06A GA12 GA13 GA14 GA15 GA16 GA17 HA01 HB01 5E343 AA02 AA23 BB71 CC62 CC65 DD32 DD43 ER12 ER18 GG06 GG08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和基を有するプレポリマ
    ーと、重合性単量体と、光重合開始剤とを含む液状感光
    性樹脂組成物において、前記プレポリマーがジカルボン
    酸成分とジオール成分との縮合によって得られる数平均
    分子量が500〜5000の不飽和ポリエステルであっ
    て、前記ジカルボン酸成分が、該ジカルボン酸成分の全
    モル比を1として、下記化学式(1)で示される化合物
    をモル比で0.1〜0.4と、下記化学式(2)で示さ
    れる化合物をモル比で0.41〜0.75とを含むこと
    を特徴とする厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物。 【化1】 (式中R1、R2は −COOH または −CH2
    OOH を表す。) 【化2】 (式中R1、R2は −COOH または −CH2
    OOH を、R3、R4は −Hまたは −CH3を表
    す。もしくは、 R1、R3は −COOH または
    −CH2COOH を、R2、R4は −Hまたは −
    CH3を表す。)
  2. 【請求項2】 前記重合性単量体が、一分子中にアクリ
    ロイル基もしくはメタクリロイル基を少なくとも3個有
    し、かつ該アクリロイル基もしくはメタクリロイル基が
    結合している炭素原子間に15個以下の炭素原子または
    酸素原子を有して結合している化合物の少なくとも一種
    であって、前記プレポリマー100重量部に対して1〜
    50重量部含み、さらに、300〜420nmの波長域
    で光吸収極大におけるモル吸光係数が5〜1000リッ
    トル/mol・cmの光重合開始剤を0.1〜10重量
    %と、光吸収剤を0.01〜1重量%含んで該波長域で
    の光透過率が15〜75%であることを特徴とする請求
    項1記載の厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記化学式(1)と前記化学式(2)で
    示される成分以外のジカルボン酸成分のうち、75モル
    %以上が下記化学式(3)で示される化合物であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の厚膜導体回路用
    液状感光性樹脂組成物。 【化3】 HOOC―(CH2n−COOH (n=3〜8) … (3)
JP2001108336A 2001-04-06 2001-04-06 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物 Withdrawn JP2002303973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108336A JP2002303973A (ja) 2001-04-06 2001-04-06 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108336A JP2002303973A (ja) 2001-04-06 2001-04-06 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002303973A true JP2002303973A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18960496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001108336A Withdrawn JP2002303973A (ja) 2001-04-06 2001-04-06 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002303973A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302389A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Jsr Corp 感光性樹脂膜およびこれからなる硬化膜
JP2013114008A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Nichigo Morton Co Ltd 感光性樹脂組成物、及びこれを用いたフォトレジストフィルム
JP2016122212A (ja) * 2016-03-04 2016-07-07 株式会社日本触媒 感光性樹脂組成物
JP2018095830A (ja) * 2016-07-15 2018-06-21 株式会社リコー 硬化型組成物、硬化型インク、2次元または3次元の像形成方法、2次元または3次元の像形成装置、硬化物、構造体および成形加工品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302389A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Jsr Corp 感光性樹脂膜およびこれからなる硬化膜
JP2013114008A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Nichigo Morton Co Ltd 感光性樹脂組成物、及びこれを用いたフォトレジストフィルム
JP2016122212A (ja) * 2016-03-04 2016-07-07 株式会社日本触媒 感光性樹脂組成物
JP2018095830A (ja) * 2016-07-15 2018-06-21 株式会社リコー 硬化型組成物、硬化型インク、2次元または3次元の像形成方法、2次元または3次元の像形成装置、硬化物、構造体および成形加工品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3148429B2 (ja) 光重合性不飽和化合物及びアルカリ現像型感光性樹脂組成物
WO2015178462A1 (ja) 感光性樹脂組成物及び回路パターンの形成方法
JPH0731399B2 (ja) 光重合性組成物
JP2604173B2 (ja) 耐熱性感光性樹脂組成物
JP2002303973A (ja) 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物
JP5205464B2 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性樹脂積層体、レジストパターン形成方法並びに導体パターン、プリント配線板、リードフレーム、基材及び半導体パッケージの製造方法
KR100298999B1 (ko) 후막도체회로및그제조방법_
JP3256139B2 (ja) 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物および厚膜導体回路の製造方法
JP2003057818A (ja) 厚膜導体回路用液状感光性樹脂組成物
JP2004184878A (ja) 感光性樹脂組成物及びその使用
JPH02308163A (ja) 感光性樹脂組成物
JPH0792603B2 (ja) ソルダーマスク用感光性樹脂組成物
EP0145347A2 (en) Dry film resists
JPH05202332A (ja) 液状フォトソルダーレジストインキ組成物
JP4261635B2 (ja) 紫外線硬化型スルーホール充填剤
JP3076741B2 (ja) 厚膜導電性回路用感光性樹脂組成物およびそれを用いた厚膜導電性回路の製造方法
JPH06263832A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
JP2002351060A (ja) 感光性樹脂組成物
JPH06192387A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂
TW390108B (en) A thick-film conductor circuit and manufactruing method thereof
JP2018155994A (ja) 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法、導体回路を有する構造体の製造方法及び配線板の製造方法
US6632372B1 (en) Method of forming via-holes in multilayer circuit boards
JPH11186736A (ja) ビルドアップ基板の製造方法
JPH01179935A (ja) 感光性樹脂組成物
JPS6236659A (ja) 光重合性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701