JP2002303321A - 直動装置 - Google Patents

直動装置

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JP2002303321A
JP2002303321A JP2001107901A JP2001107901A JP2002303321A JP 2002303321 A JP2002303321 A JP 2002303321A JP 2001107901 A JP2001107901 A JP 2001107901A JP 2001107901 A JP2001107901 A JP 2001107901A JP 2002303321 A JP2002303321 A JP 2002303321A
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JP
Japan
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rolling
rolling element
lubricant
sintered body
porous sintered
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Pending
Application number
JP2001107901A
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English (en)
Inventor
Eiji Hayashi
栄治 林
Hitoshi Sannomiya
仁志 三宮
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転動体が転動する表面に潤滑剤を常時供給し
て潤滑剤不足による弊害を防止することのできる直動装
置を提供する。 【解決手段】 外周面にねじ溝12を有するねじ軸11
は多孔質焼結体から形成される。また、ねじ溝12に多
数の転動体を介して係合するナット14も多孔質焼結体
から形成されており、ねじ軸11およびナット14を形
成する多孔質焼結体中には潤滑剤が含浸されている。多
孔質焼結体中に含浸された潤滑剤は、ねじ溝12の表面
などに滲み出て潤滑剤の膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールねじやリニ
アガイドなどの直動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の直動装置は、一般に、外面に転
動体転動溝を有する案内軸(ボールねじの場合はねじ
軸、リニアガイドの場合は案内レールに相当)と、この
案内軸の転動体転動溝に多数の転動体を介して係合する
可動体(ボールねじの場合はナット、リニアガイドの場
合はスライダに相当)とからなり、上記転動体が案内軸
の転動体転動溝に沿って転がり運動をすると可動体が案
内軸の軸方向に直線運動するようになっている。
【0003】このような直動装置は、転動体や転動体転
動溝が摩耗すると可動体を案内軸の軸方向に精度よく直
動させることが困難となることがあるため、転動体が転
動する表面(以下、転動面という)に鉱物油等の潤滑剤
を塗布し、潤滑剤の膜を転動面に形成して転動体や転動
面の摩耗を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、転動面を転動体が通過する度に潤滑剤
が転動体軌道から退けられる。このため、転動面に形成
された潤滑剤の膜が次第に薄くなり、最終的には転動面
に形成された潤滑剤の膜が消滅して転動体や転動面の早
期摩耗などを引き起こすという問題があった。また、転
動面に潤滑剤を定期的に塗布しなければならないため、
メンテナンスを頻繁に行う必要があり、メンテナンス性
が低いなどの問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、転動体が転動する表面に潤滑剤を常時供給して
潤滑剤不足による弊害を防止することのできる直動装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る直動装置は、転動体転動溝を有して直
線状に延びる案内軸と、この案内軸の前記転動体転動溝
に対向する転動体転動溝を有し、これらの転動体転動溝
間に配設された多数の転動体の転がり運動により前記案
内軸の軸方向に案内されて相対移動する可動体とを備え
た直動装置において、前記案内軸および/又は前記可動
体を多孔質焼結体から形成し、この多孔質焼結体中に潤
滑剤を含浸させたことを特徴とするものである。
【0007】本発明に係る直動装置では、多孔質焼結体
中に含浸された潤滑剤が転動体転動溝の表面などに滲み
出て潤滑剤の膜を転動体転動溝の表面などに形成するの
で、転動体が転動する表面に潤滑剤を常時供給すること
ができ、潤滑剤不足による弊害を防止することができ
る。また、案内軸または可動体の加工時には多孔質焼結
体の孔に加工液が溜まり易くなるため、加工能率を向上
せて低コスト化を図ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に
係るボールねじの断面図で、図2は図1のII−II線に沿
う断面図である。図1及び図2において、ボールねじ1
0は断面が円形のねじ軸11を備えており、このねじ軸
11の外周面には断面円弧状のねじ溝(転動体転動溝)
12がねじ軸11の一端部から他端部にわたって形成さ
れている。上記ねじ溝12には多数の球状転動体13が
係合しており、これらの球状転動体13がねじ溝12に
沿って転がり運動をするとナット14がねじ軸11の軸
方向に直線運動するようになっている。
【0009】ナット14はねじ軸11が貫通する円形の
貫通孔を有しており、この貫通孔の内面には、ねじ溝1
2との間に螺旋状の転動体通路を画成する転動体転動溝
16が形成されている。また、ナット14は上記転動体
通路の一端とそれぞれ連通する二つの循環チューブ挿入
孔18を有し、この循環チューブ挿入孔18に転動体循
環チューブ17の両端が差し込まれている。循環チュー
ブ挿入孔18は転動体循環チューブ17を介して互いに
連通しており、従って、ねじ溝12と転動体転動溝16
との間に画成された螺旋状の転動体通路を転動した転動
体13は、転動体循環チューブ17内を通って上記転動
体通路を繰り返し転動するようになっている。
【0010】転動体13は、ステンレス鋼等の鉄鋼材料
もしくはセラミックス等で形成されている。一方、ねじ
軸11およびナット14は多孔質焼結体を所定の形状に
切削及び研削加工して形成されており、この多孔質焼結
体中には鉱物油等の潤滑剤が多孔質焼結体に対し熱処理
および研削加工を施した後に含浸されている。このよう
に構成されるボールねじ10では、多孔質焼結体中に含
浸されている潤滑剤がねじ溝12及び転動体転動溝16
の表面に滲み出て潤滑剤の膜を形成する。従って、ねじ
軸11およびナット14の転動体13が転動する表面に
潤滑剤を常時供給することができ、潤滑剤不足による弊
害を防止することができる。
【0011】また、ねじ軸11やナット14等の加工時
に多孔質焼結体の孔に加工液が溜まり易くなり、これに
より加工能率を向上せて低コスト化を図ることが可能と
なる。上述した第1の実施形態ではねじ軸11およびナ
ット14の両方を多孔質焼結体から形成したが、これに
限定されるものではなく、ねじ軸11またはナット14
のいずれか一方のみを多孔質焼結体から形成してもよ
い。
【0012】本発明の第2の実施形態を図3乃至図5に
示す。図3において、リニアガイド20は断面が矩形の
案内レール21を備えており、この案内レール21の両
側面には断面円弧状の転動体転動溝22が案内レール2
1に沿って形成されている。上記転動体転動溝22には
多数の球状転動体23が係合しており、これらの球状転
動体23が転動体転動溝22に沿って転がり運動をする
とスライダ24が案内レール21の長手方向に直線運動
するようになっている。
【0013】スライダ24はスライダ本体25と、この
スライダ本体25の前端と後端に設けられたエンドキャ
ップ26とからなり、スライダ本体25の両袖部25
a,25aには、転動体転動溝22との間に直線状の転
動体通路を画成する転動体転動溝27が形成されている
と共に円形の転動体通路孔28が転動体転動溝27と平
行に形成されている。
【0014】一方、エンドキャップ26には、図5に示
すように、U字状に湾曲した転動体通路孔29が形成さ
れている。この転動体通路孔29は転動体転動溝22と
転動体転動溝27との間に画成された転動体通路と転動
体通路孔28にそれぞれ連通しており、従って、転動体
転動溝22と転動体転動溝27との間に画成された直線
状の転動体通路を転動した球状転動体23は、転動体通
路孔29および転動体通路孔28を通って上記転動体通
路を繰り返し転動するようになっている。
【0015】転動体23は、ステンレス鋼等の鉄鋼材料
もしくはセラミックス等で形成されている。一方、案内
レール21およびスライダ24は多孔質焼結体を所定の
形状に切削及び研削加工して形成されており、この多孔
質焼結体中には鉱物油等の潤滑剤が多孔質焼結体に対し
熱処理および研削加工を施した後に含浸されている。こ
のように構成されるリニアガイド20では、多孔質焼結
体中に含浸されている潤滑剤が転動体転動溝22,27
の表面や転動体通路孔28の内面に滲み出し潤滑剤の膜
を形成する。従って、転動体23が転動する表面に潤滑
剤を常時供給でき、潤滑剤不足による弊害を防止するこ
とができる。
【0016】また、案内レール21やスライダ24等の
加工時に多孔質焼結体の孔に加工液が溜まり易くなり、
これにより加工能率を向上せて低コスト化を図ることが
可能となる。上述した第2の実施形態では案内レール2
1およびスライダ24の両方を多孔質焼結体から形成し
たが、これに限定されるものではなく、案内レール21
またはスライダ24のいずれか一方のみを多孔質焼結体
から形成してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、多孔質焼結体中に含浸された潤滑剤が転
動体転動溝の表面などに滲み出し潤滑剤の膜を形成する
ので、転動体が転動する表面に潤滑剤を常時供給でき、
潤滑剤不足による弊害を防止することができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、前記の効
果に加え、加工能率を向上せて低コスト化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るボールねじの断
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るリニアガイドの
斜視図である。
【図4】図3に示されるリニアガイドの断面図である。
【図5】図3に示されるスライダの一部分を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 ボールねじ 11 ねじ軸 12 ねじ溝 13 転動体 14 ナット 16 循環チューブ挿入孔 17 ボール循環チューブ 18 転動体通路孔 20 リニアガイド 21 案内レール 22 転動体転動溝 23 転動体 24 スライダ 25 スライダ本体 26 エンドキャップ 27 転動体転動溝 28 転動体通路孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J062 AA22 AB22 AC07 BA27 CD04 CD22 CD33 3J104 AA02 AA56 BA55 CA24 CA33 CA34 DA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動体転動溝を有して直線状に延びる案
    内軸と、この案内軸の前記転動体転動溝に対向する転動
    体転動溝を有し、これらの転動体転動溝間に配設された
    多数の転動体の転がり運動により前記案内軸の軸方向に
    案内されて相対移動する可動体とを備えた直動装置にお
    いて、 前記案内軸および/又は前記可動体を多孔質焼結体から
    形成し、この多孔質焼結体中に潤滑剤を含浸させたこと
    を特徴とする直動装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑剤は、前記多孔質焼結体に対し
    熱処理および研削加工を施した後に前記多孔質焼結体中
    に含浸されることを特徴とする請求項1記載の直動装
    置。
JP2001107901A 2001-04-06 2001-04-06 直動装置 Pending JP2002303321A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100908023B1 (ko) * 2005-02-25 2009-07-15 히윈 테크놀러지스 코포레이션 교체식 오일 저장 유닛을 갖는 볼 나사

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KR100908023B1 (ko) * 2005-02-25 2009-07-15 히윈 테크놀러지스 코포레이션 교체식 오일 저장 유닛을 갖는 볼 나사

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