JP2002302700A - 衣料用洗浄剤 - Google Patents

衣料用洗浄剤

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JP2002302700A
JP2002302700A JP2001105056A JP2001105056A JP2002302700A JP 2002302700 A JP2002302700 A JP 2002302700A JP 2001105056 A JP2001105056 A JP 2001105056A JP 2001105056 A JP2001105056 A JP 2001105056A JP 2002302700 A JP2002302700 A JP 2002302700A
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zeolite
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water
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Kazuo Oki
一雄 隠岐
Takuya Sawada
拓也 澤田
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、汚れが付着した局所を重点的
に温度を高くすることにより、重度の汚れの洗浄力を顕
著に向上させた衣料用洗浄剤を提供することである。 【解決手段】脱水処理したゼオライトと界面活性剤とを
含有してなる実質的に無水な衣料用洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄力に優れる衣
料用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】衣類に付着した食べこぼし、しみ、皮脂
による襟汚れなど、局所に重度の汚れが付着している場
合、通常の洗浄剤および塗布型洗浄剤では洗浄力は不充
分である。洗浄力を向上させるのに洗浄温度を高くする
方法があり、特開平11−310797公報記載の洗浄
剤組成物では、脱水されたゼオライトと水との接触によ
る発熱を利用して温度を高くして洗浄力を高めている
が、「衣料用洗剤、身体用洗浄剤組成物、住居用洗剤等
すべての洗浄剤に適用でき、特に身体用洗浄剤組成物と
して好適である」という記載であり、衣料用洗剤に適用
できるというだけであって、衣料用洗剤として基本的な
配合組成であるアルカリ剤の配合について何ら記載がな
く、高い洗浄力を発現させることのできない配合であ
り、衣料用洗剤として優れた洗浄力が得られた実施例の
記載もない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、汚れ
が付着した局所を重点的に温度を高くすることにより、
重度の汚れの洗浄力を顕著に向上させた衣料用洗浄剤を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱水処理した
ゼオライトと界面活性剤とを含有してなる実質的に無水
な衣料用洗浄剤に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は重度の汚れに対する洗浄
力を向上させる手段として、水分と接触した場合の脱水
ゼオライトの自己発熱能に着目した。脱水ゼオライトを
配合した自己発熱性洗剤を用いて、汚れの付着している
部分を局所的に温度をあげることにより、重度の汚れに
対して高い洗浄力を発現できることを見出した。
【0006】本発明に用いられる脱水処理したゼオライ
トは、結晶水を有するゼオライトを脱水処理して該結晶
水を除去して得られたものであれば、いずれのものでも
よい。
【0007】なお、結晶水を有するゼオライトからの結
晶水の除去は、脱水処理したゼオライトが本発明の所望
の効果を発現し得る限り、必ずしも完全である必要はな
く、一部の結晶水が残存していてもよい。残存する結晶
水の量は、後述の実施例における含水率の測定方法に従
って測定することができ、本発明の所望の効果を得る観
点から、ゼオライト中の含水率としては8質量%以下が
好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下
が特に好ましい。
【0008】一般に、結晶水を有するゼオライトの基本
的な組成は、M2 O・ Al2 3 ・xSiO2 ・mH2
(式中のMはアルカリ金属)で表され、結晶構造中に水
分子が取り込まれている。これが結晶水と呼ばれてお
り、結晶水は大気圧下100℃を超える加熱によりゼオ
ライトから脱離する水であり、結晶に取り込まれていな
い自由水とは区別されている。
【0009】上式のxやmの値によってゼオライトの一
般的な名称が定められており、例えばx=2、m=4.
5がA型ゼオライトの代表的な組成例で、x=2.5、
m=6がX型ゼオライトの、x=5、m=6がY型ゼオ
ライトの、x=1.8〜5、m=5がP型ゼオライトの
代表的な組成例である。結晶水を多く含むものを脱水処
理することが発熱量の観点から好ましい。洗剤に配合す
る場合、中でもA型ゼオライトが、理論カチオン交換容
量が大きいという観点から洗剤用ビルダーとして一般的
に用いられている。従って、本発明の衣料用洗浄剤にお
いても結晶水をもつA型ゼオライトを脱水処理したもの
がビルダー効果もあり、好適に用いられる。なお、M成
分としては、Naおよび/またはKが好ましい。また、
かかるA型ゼオライトは市販のものを用いることができ
る。
【0010】さらに、本発明に用いられる脱水処理した
ゼオライトとしてより好ましいものは、無水物の組成が
aM2 O・bSiO2 ・Al2 3 ・cMe2 3 (式
中、Mはアルカリ金属、Meはアルカリ土類金属を表
し、a=0.2〜2、b=0.5〜6、c=0.005
〜0.1)である結晶水を有するA型ゼオライトを脱水
処理したもので、無水物が上記組成を有するゼオライト
は脱水処理による自己発熱性の低下やゼオライトの性質
であるカチオン交換能(カチオン交換速度およびカチオ
ン交換容量)の低下が起こりにくいことから、本発明の
衣料用洗浄剤に用いるゼオライトとして好ましい。な
お、M成分としては、Naおよび/またはKが、Me成
分としては、Mgおよび/またはCaが好ましい。
【0011】かかる特定の無水物組成を有するゼオライ
トは、たとえば、Me成分を有さない公知のゼオライト
をMe成分を含む水溶液と接触させてMの一部とMeと
をイオン交換することによって得られ得るが、カチオン
交換能の低下が生じ得る。それゆえ、好ましくは、ゼオ
ライトの合成反応、すなわち、水ガラスのようなシリカ
源とアルミン酸ナトリウムのようなアルミ源との反応を
Me成分の存在下に行って得られ得るゼオライトが好ま
しい。かかるゼオライトでは、ゼオライト合成反応時に
Me成分がゼオライトのシリカネットワーク中に取り込
まれるため、カチオン交換能を低下させることなく、カ
チオン交換能の熱安定性を向上させることができる。た
とえば、特願平11−318604号明細書に記載のゼ
オライトの製造方法により得られ得る微粒子ゼオライト
が好適に用いられる。
【0012】以上のような結晶水を有するゼオライトの
平均一次粒子径および平均凝集粒径は特に限定されるも
のではないが、カチオン交換能の観点から、平均一次粒
子径としては0.03〜3μmのものが好ましく、一
方、平均凝集粒径としては0.1〜10μmのものが好
ましい。
【0013】また、カチオン交換速度は特に限定される
ものではないが、後述する実施例における測定方法にお
いて、130mgCaCO3 /g以上のものが好まし
い。一方、カチオン交換容量も特に限定されるものでは
ないが、後述する実施例における測定方法において、2
00mgCaCO3 /g以上のものが好ましい。
【0014】結晶水を有するゼオライトを脱水処理する
方法は、ゼオライトを加熱処理することにより行われ、
大気圧下で行う場合、加熱処理温度は結晶水の脱離を促
進させる観点から、450℃以上で行うのが好ましく、
500℃以上がより好ましい。また、高いカチオン交換
能のものを得る観点から、650℃以下が好ましく、6
00℃以下がより好ましい。例えば、450〜650℃
が好ましく、500〜600℃がより好ましい。また、
加熱処理を減圧下で行うことも可能であり、その際の好
適な加熱処理温度としては、特に限定されるものではな
いが、脱水効率の観点から、その圧力(減圧下における
圧力)下での水の沸点の2倍以上の温度が好ましく、4
倍以上の温度がより好ましい。また、高いカチオン交換
能のものを得る観点から、特に限定されるものではない
が、650℃以下が好ましく、600℃以下がより好ま
しく、550℃以下が特に好ましい。
【0015】加熱処理は、たとえば、大気圧下、所望の
温度に維持されている乾燥機や炉の中で後述の加熱処理
時間の間、結晶水を有するゼオライトを保持することに
より行ってもよいが、急加熱によるカチオン交換能の低
下を防ぐ観点からは、所望の温度まで昇温しながら加熱
することが好ましい。その際の昇温速度は特に限定され
るものではないが、熱処理効率の観点から、50℃/h
以上が好ましく、100℃/h以上がより好ましい。ま
た高いカチオン交換能のものを得る観点から、500℃
/h以下が好ましく、300℃/h以下がより好まし
い。
【0016】加熱処理時間は、脱水処理前の結晶水を有
するゼオライトに対する脱水処理後のゼオライトの無水
物の質量減少率が1%以下となるまで加熱処理時間をと
れば良く、具体的には1時間程度が好ましい。なお、加
熱処理時間とは、昇温開始後から前記質量減少率が所望
の値となるまでの時間をいう。
【0017】加熱処理に用い得る加熱装置は特に限定さ
れるものではないが、乾燥機、箱型炉、トンネル炉、ロ
ータリーキルンなどが好適に用いられる。
【0018】上記のような方法により脱水処理されたゼ
オライトは冷却する必要があるが、かかるゼオライト
は、その結晶水の一部または全部が除去されたものであ
り、冷却の際、水や水蒸気と接触すると水和してしま
い、自己発熱性ならびにカチオン交換能の低下が生ずる
ので、水分を除去した雰囲気中で冷却することが好まし
い。かかる条件下での冷却方法としては特に限定される
ものではないが、たとえば、シリカゲルなどを存在さ
せ、予め水分を除去したデシケーター中で室温にて冷却
すればよい。
【0019】以上の脱水処理により得られたゼオライト
のカチオン交換能は特に限定されるものではないが、後
述する実施例に記載した方法で測定した際のカチオン交
換速度が、洗浄性能の観点から、100mgCaCO3
/g以上が好ましく、130mgCaCO3 /g以上が
より好ましく、180mgCaCO3 /g以上が特に好
ましい。また、カチオン交換容量も特に限定されるもの
ではないが、後述する実施例に記載した方法で測定して
得られた値が190mgCaCO3 /g以上が好まし
く、200mgCaCO3 /g以上がより好ましく、2
10mgCaCO 3 /g以上が特に好ましい。
【0020】また、本発明の所望の効果を得る観点か
ら、脱水処理したゼオライトの自己発熱性としては、後
述する実施例に記載の最高発熱温度の測定方法における
最高発熱温度で、好ましくは30℃以上、より好ましく
は35℃以上を満たす発熱を示し得る程度であるのが好
ましい。
【0021】衣料用洗浄剤中の脱水処理したゼオライト
の配合割合は、発熱効果を十分に発現させる観点から5
質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好まし
く、20質量%以上が特に好ましい。また汚れに塗布す
るときの塗布性の観点から70質量%以下が好ましく、
60質量%以下がより好ましく、50質量%以下が特に
好ましい。すなわち、5〜70質量%が好ましく、10
〜60質量%がより好ましく、20〜50質量%が特に
好ましい。
【0022】本発明の衣料用洗浄剤は実質的に無水な衣
料用洗浄剤である。本発明において、「実質的に無水」
とは、実施例に示した含水率の測定方法に従って得られ
た含水率が5質量%以下、好ましくは3質量%以下、よ
り好ましくは1質量%以下であることをいう。
【0023】本発明の衣料用洗浄剤は洗浄力を付与する
ために界面活性剤を含有するが、その界面活性剤は衣料
用洗浄剤を製造中は含水している場合もあるが、製造完
了時には実質的に無水な界面活性剤である。
【0024】界面活性剤としては、特に限定されるもの
ではないが、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、カチオン活性剤、両性界面活性剤などが例示され
る。
【0025】ノニオン性界面活性剤としては日本国特許
庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)の3章の
1」記載の、公知のノニオン性界面活性剤を用いること
ができる。その他のノニオン性界面活性剤として、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ショ糖脂肪酸エステル類、
脂肪酸グリセリンモノエステル類、高級脂肪酸アルカノ
−ルアミド類、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノ
ールアミド類、アミンオキサイド類、アルキルグリコシ
ド類、アルキルグリセリルエーテル類及びNアルキルグ
ルコンアミド類なども使用することが出来る。
【0026】アニオン性界面活性剤としては例えば日本
国特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)の
3章の1」記載の、公知のアニオン性界面活性剤を用い
ることができる。これらアニオン性界面活性剤の対イオ
ンは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、エタノールアミン類等のアミンがプロトン化された
陽イオン、第4級アンモニウム塩およびそれらの混合物
からなる群から選択される。上記アニオン性界面活性剤
を用いる場合は、酸型で自己発熱性ビルダーと混合した
後に別途アルカリを添加するような方法を用いても良
い。
【0027】カチオン性界面活性剤は例えば日本国特許
庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)の3章の
1」記載の、公知のカチオン性界面活性剤を用いること
ができる。
【0028】両性界面活性剤は、例えば日本国特許庁公
報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)の3章の1」
記載の、公知の両性界面活性剤を用いることができる。
【0029】上記界面活性剤は単独あるいは混合して用
いることができる。界面活性剤として好適なものは、脱
水処理したゼオライトを湿気を持った空気から遮断する
ための被覆剤、すなわち脱水処理したゼオライト表面を
十分に覆うことの出来るものが好ましい。さらに局所に
塗布して使用する観点から25℃で液体のものが好まし
く、その観点からノニオン性界面活性剤が特に好まし
く、その中でも融点が25℃以下のものが好ましく、さ
らに22℃以下のものがより好ましい。本発明の衣料用
洗浄剤に含まれる界面活性剤の量は5〜95質量%が好
ましく、10〜90質量%がより好ましく、30〜80
質量%が特に好ましい。
【0030】またそれらを混合したものの粘度が、液飛
散抑制の観点からB 型粘度計で100〜30000mPa
・ sになるような範囲で液状かペースト状になるように
配合することが衣料用洗浄剤としての使用上好ましい。
【0031】本発明の衣料用洗浄剤には希釈剤を含有す
ることが好ましい。希釈剤は、さらに衣料用洗浄剤の粘
度調節、界面活性剤の溶媒および脱水処理したゼオライ
トの分散媒としての役割をはたすものである。また脱水
処理したゼオライトの発熱を保持させる役割をはたすも
のである。このような希釈剤としては、特に限定される
ものではないが、脱水処理したゼオライトの発熱効果が
阻害されない観点から実質的に無水なものであることが
好ましい。希釈剤として水溶性有機溶剤が好適に用いら
れ、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等の多価アルコール類;多価アルコール類
のモノ- 、ジ- もしくはトリ- アルキルエーテル、モノ
アリルエーテルまたはモノフェニルエーテル;ポリエー
テル;アルキルアミン;脂肪族アミン;脂肪族または芳
香族カルボン酸のアミドまたはアルキルエステル類;低
級アルキルエステル;ケトン;アルデヒド;グリセリド
等が挙げられる。これらの中で、保温効果に優れ、水と
接触し溶解する際に高い溶解熱を発生する希釈剤が特に
好ましく、そのような観点からポリエチレングリコール
やグリセリンが好適に用いられる。
【0032】衣料用洗浄剤中の希釈剤の配合割合は、衣
料用洗浄剤の流動性を良好にする観点から5質量%以上
が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また洗浄
性能の観点から60質量%以下がより好ましく、50質
量%以下が特に好ましい。すなわち、5〜70質量%が
好ましく、10〜60質量%がより好ましく、20〜5
0質量%が特に好ましい。
【0033】本発明の衣料用洗浄剤はさらに、アルカリ
剤を含有することが出来る。アルカリ剤として好適なも
のは特に限定されるものではないが、アルカリ剤として
好適なものは、特に限定されるものではないが、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、1号ケ
イ酸ナトリウム、2号ケイ酸ナトリウム、3号ケイ酸ナ
トリウム、結晶性シリケート、四ホウ酸ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムなどが
挙げられる。中でも高いカチオン交換能を有する結晶性
シリケートが好適に用いられ、その中でも、特に限定さ
れるわけではないが、特公平1−4116公報記載の結
晶性層状ケイ酸ナトリウムや特許第2525318号記
載の合成無機ビルダーが好適に用いられ、そのうち特に
水と接触した時の発熱が高い、組成が0.42Na2 O ・0.14K
2 O ・ SiO 2 ・0.03CaO・0.0005 MgOで表される結晶性
シリケートが好適に用いられる。
【0034】アルカリ剤の含水率は、脱水処理したゼオ
ライトの自己発熱性を阻害させない観点から、実施例に
示すアルカリ剤の含水率の測定方法により得られた値
が、5質量%以下が好ましく、3%質量以下がより好ま
しく、1%質量以下が特に好ましい。
【0035】衣料用洗浄剤中のアルカリ剤の配合割合
は、特に限定されるわけではないが、洗浄性能の観点か
ら3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好まし
く、10質量%以上が特に好ましい。また、洗濯液のp
Hの観点から25質量%以下が好ましく、20質量%以
下がより好ましい。すなわち、3〜25質量%が好まし
く、5〜20質量%がより好ましく、10〜20質量%
が特に好ましい。
【0036】本発明の衣料用洗浄剤はさらに活性酸素源
を含有することが出来る。活性酸素源としては、たとえ
ば、スーパーオキシドイオン(O2 - )や一重項酸素(
1 2 )、ヒドロキシルラジカル(・ OH)、過酸化水
素などの活性酸素、これらを含有するもの、または加熱
などによりこれらを発生するものなどが挙げられる。こ
れらは単独で、または2種以上混合して用いることがで
きる。また、それ自体では漂白作用を示し得ないが、活
性酸素源からの活性酸素の供給を促進する、あるいは活
性酸素による漂白作用に係る化学反応そのものに促進す
ることができる物質(以下、漂白作用促進物質という)
を前記活性酸素源と共に用いるのが好ましい。
【0037】実質的に無水な活性酸素源の使用は、本発
明の衣料用洗浄剤の保存安定性に大きく寄与する。活性
酸素源として用い得るものとしては、例えば、過炭酸ナ
トリウム、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩、過ホウ酸ナ
トリウムなどの過ホウ酸塩、過リン酸塩、その他ピロリ
ン酸塩、クエン酸塩、硫酸ナトリウム、尿素、ケイ酸ナ
トリウムなどの過酸化水素付加物などが挙げられ、過炭
酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、中でも過ホウ酸ナ
トリウム一水和物、過ホウ酸ナトリウム四水和物が好ま
しく、特に過炭酸ナトリウムが好ましい。これらは単独
でも、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0038】漂白作用促進物質としては、有機過酸を形
成する反応性アシル基を有する有機化合物が例示され、
具体的にはラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウロイルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息
香酸、オクタノイルオキシ安息香酸などが例示される。
その他、マンガン、コバルト、鉄錯体などの触媒が例示
される。
【0039】本発明では、脱水処理したゼオライトの温
熱効果が活性酸素と漂白作用促進物質の反応を助長する
働きをし、より高い漂白効果を発現させうる。活性酸素
の含有量は漂白効果の観点から0.1〜10質量%が好
ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量
%が特に好ましい。
【0040】かかる好適な衣料用洗浄剤は、液飛散抑制
および洗浄を所望する衣類の布などへの塗布および浸漬
の容易性の観点から、液状もしくはペースト状であるの
が好ましく、25℃での粘度がB型粘度計で100〜30
000mPa・sになるような範囲の液状であるのが好
ましく、当該粘度は適宜各成分の含有量を調節すること
により調整することができる。
【0041】本発明の衣料用洗浄剤は水と接触すること
により発熱し、それによって食品や皮脂などの汚れ成分
を軟化させ、衣類から除去されやすい状態にさせること
により、高い洗浄性能を発現させる。そのような観点か
ら、発熱量は特に限定されるわけではないが、実施例に
記載する発熱性試験により、好ましくは3℃以上、より
好ましくは5℃以上、さらに好ましくは8℃以上の発熱
温度を有することが好ましい。
【0042】本発明の衣料用洗浄剤には、その他衣料用
洗浄剤の発熱効果の阻害や、好適粘度(25℃で100〜
30000mPa・ s)範囲を逸脱させない範囲で、通
常、用いられる洗浄剤成分、例えば、洗剤ビルダー、分
散剤、酵素、酵素安定化剤、色移り防止剤、蛍光染料、
消泡剤、酸化防止剤、香料、染料、顔料等をさらに所望
により含有させることができる。それらの添加量は特に
限定されるわけではないが、20質量%以下が好まし
く、10質量%以下がより好ましい。
【0043】本発明の衣料用洗浄剤の製造方法として
は、脱水処理したゼオライトと、界面活性剤、希釈剤、
結晶性シリケートおよび活性酸素源さらに所望により前
記洗浄剤成分を適宜、混合機で混合して製造する方法が
好ましい。その際必要に応じて湿度を除去した雰囲気で
混合処理しても良いし、必要に応じて加熱しても良い。
また加熱しながら、減圧下で混合しても良い。また混合
機として粉砕機を用いて脱水処理したゼオライトや結晶
性シリケートを希釈剤中で粉砕混合しながら衣料用洗浄
剤を製造しても良い。
【0044】本発明の衣料用洗浄剤は、その使用に際し
て、洗浄しようと思う箇所を濡らした後に衣料用洗浄剤
を塗布することで一層洗浄効果を発現させることができ
る。本発明の衣料用洗浄剤は、衣料用の局所洗浄剤つま
りポイント洗浄剤として特に好適に用いられるが、その
他通常の衣料用洗剤や全自動食器用洗剤などにも用いら
れる。
【0045】
【実施例】本実施例および比較例における測定値は次に
示す方法により測定した。なお、特段の記載のない限
り、「%」は「質量%」を表わす。
【0046】(1)カチオン交換能 a.カチオン交換速度 100mLビーカーに試料を0.04g精秤し、塩化カ
ルシウム水溶液(カルシウム濃度はCaCO3 換算で1
00ppm)を100mL加え、20℃で1分間攪拌し
たあと、0.2μmのメンブランフィルターでろ過を行
った。そのろ液10mLを採って、ろ液中のCa量をE
DTA滴定によって測定し、1分間で試料1g当たりが
イオン交換したCa量(CaCO3 換算)をカチオン交
換速度(mgCaCO3 /g)とした。
【0047】b.カチオン交換容量 100mLビーカーに試料を無水物換算で0.04g精
秤し、塩化カルシウム水溶液(カルシウム濃度はCaC
3 換算で100ppm)を100mL加え、20℃で
10分間攪拌したあと、0.2μmのメンブランフィル
ターでろ過を行った。そのろ液10mLを採って、ろ液
中のCa量をEDTA滴定によって測定し、10分間で
試料1g当たりがイオン交換したCa量(CaCO3
算)をカチオン交換容量(mgCaCO3 /g)とし
た。
【0048】(2)含水率 a.ゼオライトの含水率 ゼオライト2gを容量30mLのアルミナ製るつぼにい
れ、箱型電気炉(スーパーバーン、モトヤマ社製)によ
り200℃/hの昇温速度で650℃まで昇温した。1
時間保持後、るつぼをデシケータに移し20分間冷却し
た。冷却後質量を測定し、質量減少量から、含水率を次
式により求めた。 含水率(%)=質量減少量(g)/るつぼに入れたゼオ
ライトの質量(g)×100
【0049】b.アルカリ剤の含水率 アルカリ剤2gを容量30mLの磁性るつぼにいれ、箱
型箱型電気炉(スーパーバーン、モトヤマ社製)により
200℃/hの昇温速度で200℃まで昇温した。1時
間保持後、るつぼをデシケータに移し、20分間冷却し
た。冷却後質量を測定し、質量減少量から、含水率を次
式により求めた。 含水率(%)=質量減少量(g)/るつぼに入れたアル
カリ剤質量(g)×100
【0050】c.衣料用洗浄剤、界面活性剤、希釈剤等
の含水率 水分計(電量滴定式水分測定装置CA−06型(三菱化成
株式会社製))で試料0.05gを測定し、含水率を求
めた。
【0051】(3)最高発熱温度 100mLのビーカーに25℃のイオン交換水40gを
入れ、マグネチックスターラーにより攪拌した。そこに
脱水したゼオライトの試料10gを添加し、発熱に伴う
温度変化を測定して、最高到達温度を最高発熱温度
(℃)とした。
【0052】(4)発熱性試験 中央に幅5mm、長さ70mm、深さ2.5mmの溝を
彫った縦7cm×横7cm×高さ5mmの発泡スチロー
ル板2枚を用意し、その内の一枚を、溝を上側にして置
き、そこに20℃の水道水で濡らした縦7cm×横15
cmに裁断した布〔木綿金布♯2003(谷頭商店
製)〕の左半分側をのせた。次に発泡スチロール板にの
せた布の上に、おんどとり(テイアンドデイ社製)の熱
電対部分を中央の溝にそってセットし、その上を覆うよ
うに2mLの試料液を塗布した。濡らした布の右半分を
折返して、左半分の上に重ね、その上にもう一枚の発泡
スチロール板を重ねてサンドイッチ状にし、温度の変化
を記録した。得られたデータのうち最高温度から最初の
温度(20℃)を差し引いた値を発熱温度(℃)とし
た。
【0053】(5)洗浄力試験 人工汚染布の調製:下記組成の人工汚染液を布に付着し
て人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付着は、
特開平7−270395号公報に準じてグラビアロール
コーターを用いて人工汚染液を布に印刷することにより
行った。グラビアロールのセル容量58cm3 /cm 2 、塗
布速度1.0m/min で印刷し、乾燥温度100℃、乾燥
時間1分間で乾燥して、10cm×10cmの人工汚染
布を得、洗浄力試験に供した。布は木綿金巾2003布
(谷頭商店製)を使用した。
【0054】(人工汚染液の組成)ラウリン酸0.44
質量%、ミリスチン酸3.09質量%、ペンタデカン酸
2.31質量%、パルミチン酸6.18質量%、ヘプタ
デカン酸0.44質量%、ステアリン酸1.57質量
%、オレイン酸7.75質量%、トリオレイン酸13.
06質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.18質
量%、スクアレン6.53質量%、卵黄レシチン液晶物
1.94質量%、鹿沼赤土8.11質量%、カーボンブ
ラック0.01質量%、水道水はバランス量。
【0055】(洗浄条件及び評価方法)評価に使用する
衣料用洗浄剤22gをポリビンにはかりとった。衣料
(肌着とY シャツ7:3の割合)2.2kgを用意した。
次に上記で作成した人工汚染布10枚を35cm×30
cmの木綿台布3枚に縫い付け、それを20℃の水道水
で濡らし、軽く絞った。10枚の人工汚染布表面全体に
衣料用洗浄剤を塗布して、濡れた汚染布表面に接触した
衣料用洗浄剤が十分発熱するよう2分間放置した後、松
下電器産業製洗濯機「愛妻号NA-F70AP」へ衣料と台布
を均一に入れ洗濯を行い、以下の評価方法に従って評価
した。洗濯条件は次の通りである。 洗浄コース:標準コース、洗浄剤濃度0.067質量
%、水の硬度4°DH、水温20℃、浴比20L/kg。
【0056】洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染
布の550nmにおける反射率を自記色彩計(島津製作所
製)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求め、1
0枚の測定平均値を洗浄率として示した。 洗浄率(%)=(洗浄後の反射率―洗浄前の反射率)/
(原布の反射率―洗浄前の反射率)×100
【0057】〔製造例1〕結晶水を有するA型ゼオライ
ト(VALFOR100(PQコーポレーション製)、
含水率:19.8%)60gを300mLのNi製蒸発
皿に入れ、箱型電気炉(スーパーバーン、モトヤマ社
製)で昇温速度200℃/hで昇温し、500℃で1時
間保持した後、取り出し、水分を除去したデシケーター
内で25℃まで冷却し、脱水処理したゼオライト48g
を得た。得られたゼオライトの含水率は0.3%、最高
発熱温度は39.5℃、カチオン交換速度は113mgCa
CO3 /g、カチオン交換容量は224mgCaCO3 /gであっ
た。
【0058】〔実施例1〕製造例1で得られたゼオライ
ト45gをノニオン性界面活性剤(エマルゲン108、
花王社製、含水率0.7%)20gと2種のポリエチレ
ングリコール[ PEG200(分子量200、和光純薬
製、商品名、含水率0.6%)とPEG400(分子量
400、和光純薬製、商品名、含水率0.5%)を質量
比1:1で混合したもの)25gの混合液の中に入れ、
ついで組成が0.42Na2 O ・ 0.14K 2 O ・ SiO 2
・0.03CaO ・ 0.0005MgO で表される結晶性シ
リケート10g(含水率0.1%)を加え、ディスパー
(特殊機化工業社製)で1000r/m)で攪拌し均一
に混合させ衣料用洗浄剤を得た。B型粘度計で粘度を測
定したところ、25℃で5000mPa・ sであった。
【0059】この衣料用洗浄剤の発熱性試験を行ったと
ころ、発熱温度は8.8 ℃であった。この衣料用洗浄剤2
2gを、20℃の濡らした人工汚染布10枚の表面にほ
ぼ均等(約2.2g/枚)に塗布し、濡れた汚染布表面
に接触した衣料用洗浄剤が十分発熱するよう2分間放置
した後、洗浄力試験を行ったところ、洗浄率は60%で
あった。
【0060】〔比較例1〕実施例1で用いた、製造例1
で得られた脱水処理したゼオライトの代りに、製造例1
で脱水処理する前のゼオライト(カチオン交換速度13
2mgCaCO3 /g、カチオン交換容量220mgCaCO3 /g)を
用いた以外は、実施例1と同様にして衣料用洗浄剤を調
製した。この衣料用洗浄剤の粘度は3200mPa・ s
であった。また発熱性試験を行ったところ、発熱温度は
2.5 ℃であった。この衣料用洗浄剤を実施例1と同様の
方法で洗浄力試験を行ったところ、洗浄率は52%であ
り、実施例1の60%に比べ低い洗浄率であった。
【0061】〔製造例2〕組成が1.02Na2 O・
2.05SiO2 ・Al2 3 ・0.02CaO・ 3.1
2 Oである結晶水を有するA型ゼオライト(含水率1
6.5%)50gを300mLのNi製蒸発皿に入れ、
箱型電気炉(スーパーバーン、モトヤマ社製)で昇温速
度200℃/hで昇温し、500℃で1時間保持したの
ち取り出し、水分を除去したデシケーター内で25℃ま
で冷却し、脱水処理したゼオライト41gを得た。得ら
れた脱水処理したゼオライトの含水率は0.3%、最高
発熱温度は39.8℃、カチオン交換速度は213mgCa
CO3 /g、カチオン交換容量235mgCaCO3 /gであった。
【0062】〔実施例2〕製造例2で得られたゼオライ
ト32gをノニオン性界面活性剤(エマルゲン108、
花王社製、含水率0.7%)29.7gとポリオキシエ
チレンフェニルエーテル(日本乳化剤社製、含水率0.
7%)17.8gおよびメタクリル酸/ポリエチレング
リコールメタクリレート系高分子型分散剤(日本触媒社
製、商品名:アクアロックFC600S、含水率0.7%)
0.5gの混合液の中にいれ混合した。次に直径1mm
のジルコニア製ビーズを500g充填した容量1Lのバ
ッチ式サンドミル(アイメックス社製)を用いて、ディ
スク回転数1500r/minで20分間粉砕し均一混
合し、ゼオライト分散液Aを得た。
【0063】次に組成が0.42Na2 O・ 0.14K
2 O・ SiO2 ・0.03CaO・0.0005MgOで
表される結晶性シリケート(含水率0.1%)40gと
エマルゲン108 (花王社製、含水率0.7%) 23.
7g、ポリオキシエチレンフェニルエーテル(日本乳化
剤社製、商品名:PHG-30、含水率0.7%)15.8g
およびアクアロックFC600S(日本触媒社製、商品名、含
水率0.7%)0.5gを混合し直径0.8mmのジル
コニア製ビーズ500gを充填した容量1Lのバッチ式
サンドミルを用いて1時間粉砕混合を行い、結晶性シリ
ケート分散液Bを得た。
【0064】次にゼオライト分散液A 24gと結晶性
シリケート分散液B 6gを混合して衣料用洗浄剤を得
た。B型粘度計で粘度を測定したところ、25℃で90
0mPa・ sであった。この衣料用洗浄剤の発熱性試験
を行ったところ、発熱温度は9.3℃であった。この衣料
用洗浄剤を実施例1と同様の方法で洗浄力試験を行った
ところ、洗浄率は67%であった。
【0065】〔比較例2〕実施例2で用いた、製造例2
で得られた脱水処理したゼオライトの代りに、製造例2
で脱水処理する前のゼオライト(カチオン交換速度20
2mgCaCO3 /g、カチオン交換容量220mgCaCO3 /g)を
用いた以外は、実施例2と同様にして結晶水を有するゼ
オライト分散液Cを調製した。ゼオライト分散液C24
gと実施例2と同様の方法で得られた結晶性シリケート
分散液B 6gを混合して、衣料用洗浄剤を得た。
【0066】この衣料用洗浄剤の粘度は800mPa・
sであった。発熱性試験を行ったところ、発熱温度は
2.0℃であった。この衣料用洗浄剤を実施例1と同様
の方法で洗浄力試験を行ったところ、洗浄率は54%で
あり、実施例2の67%に比べ低い洗浄率であった。
【0067】〔実施例3〕実施例2の方法で得られた衣
料用洗浄剤80gを直径1mmのジルコニアビーズを5
00g充填した容量1Lのバッチ式サンドミル(アイメ
ックス社製)に添加し、次に活性酸素源として4.2g
の過炭酸ナトリウム(PC−TK、東海電化工業製、含
水率0.5%)を添加し、ディスク回転数1500r/
minで1分間粉砕し均一混合した。得られた衣料用洗
剤を用いて洗浄試験を行ったところ、洗浄率は72%と
高い洗浄率を示した。
【0068】〔実施例4〕製造例2で得られた脱水処理
したゼオライト(含水率0.3%)25.6gと、ノニオン
性界面活性剤(エマルゲン108、花王社製、含水率0.
7%)28.8gとポリオキシエチレンフェニルエーテル
(日本乳化剤社製、商品名:PHG-30、含水率0.7%)
17.0gおよびアクアロックFC600S(日本触媒社製、
含水率0.7%)0.6 g、炭酸ナトリウム(セントラル硝
子社製、含水率0.6%)8gを混合し、直径1mmのジル
コニア製ビーズを500g充填した容量1Lのバッチ式
サンドミル(アイメックス社製)に添加した。ディスク
回転数1500r/minで20分間粉砕し均一混合
し、衣料用洗浄剤を得た。B型粘度計で粘度を測定した
ところ、25℃で860mPa・ sであった。この衣料
用洗浄剤の発熱性試験を行ったところ、発熱温度は8.
7℃であった。
【0069】この衣料用洗浄剤22gを20℃の濡らし
た人工汚染布10枚の表面にほぼ均等(約2.2g/
枚)に塗布し、濡れた汚染布表面に接触した衣料用洗浄
剤が十分発熱するよう2分間放置したのち、皮脂洗浄試
験法に基づき洗浄評価した。その結果洗浄率は62%で
あった。
【0070】
【発明の効果】本発明の衣料用洗浄剤によれば、素早く
かつ優れた洗浄力が発揮されるので、たとえば、衣類の
布などの洗浄を所望する部分に塗布することで、優れた
洗浄効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AC08 BA23 DA01 DA03 DA19 EA15 EA20 EA28 EB36 ED29 EE05 FA04 FA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水処理したゼオライトと界面活性剤と
    を含有してなる実質的に無水な衣料用洗浄剤。
  2. 【請求項2】 さらに実質的に無水な希釈剤を含有して
    なる請求項1記載の衣料用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 希釈剤が水と接触時に発熱するものであ
    る請求項2記載の衣料用洗浄剤。
  4. 【請求項4】 さらにアルカリ剤を含有してなる請求項
    1〜3いずれかの項記載の衣料用洗浄剤。
  5. 【請求項5】 さらに活性酸素源を含有してなる請求項
    1〜4いずれかの項記載の衣料用洗浄剤。
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