JP3347218B2 - 非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法 - Google Patents
非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法Info
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Description
成物の製造方法に関する。更に詳しくは、非イオン性界
面活性剤を主基剤とする粉末状の洗浄剤において、洗濯
液の温度が高い場合においても、粉末の溶解性及び分散
性が低下しない非イオン性粉末洗浄剤組成物を製造する
方法に関する。
ン界面活性剤は、耐硬水性が良好であるうえ、洗浄力、
汚れ分散力が際立っており、且つ生分解性が非常に良好
であるなどの特徴を有しており、洗浄用界面活性剤とし
て重要視されている。
非イオン界面活性剤は、常温で液体のものが多いため、
粉末状の洗浄剤にする場合、炭酸塩やゼオライト等の粉
末に含浸させたり、また吸油能のある担体に吸蔵させた
りする方法がとられている。例えば、特開昭56−74198
号及び特開昭53−142411号公報にはトリポリリン酸ソー
ダ又はオルトリン酸水素2ソーダや炭酸カルシウム等の
炭酸塩に非イオン性界面活性剤を含浸させる方法が記載
されており、特開昭60−262897号公報、特開昭57−1730
00号及び特開昭61−26698 号公報には水溶性ビルダーや
ゼオライトを含むスラリーを噴霧乾燥して得られる粒子
に非イオン性界面活性剤を含浸させる方法が記載されて
いる。また、特開昭61−89300 号公報、特開昭51−4170
8 号公報にはシリカ系粒状に非イオン性界面活性剤を含
浸させてなる、液状の非イオン性界面活性剤のしみだし
がなく、且つ固化しにくい粉末洗浄剤が開示されてい
る。
活性剤含有洗剤の流動性を改良するための研究は多くな
されているが、非イオン性界面活性剤を主基剤とする洗
剤中にゼオライトやシリカ等の水不溶性物質を配合した
洗剤は、保存中に加湿条件で経時的に溶解性が低下する
傾向が認められ、更なる改良が必要とされた。
を主基剤とする粉末洗剤において、耐アルカリ性の優れ
たシリカ系物質を吸油担体として用いることにより、長
期保存後のケーキングが少なく、溶解性の低下も少なく
なることを見出した(特開平5−5100号公報)。これに
より保存後の溶解性の低下は改善されたが、洗濯液の温
度が比較的高い条件下、即ち高水温下において未だ溶解
性及び分散性が低下する傾向が認められ、更に改良が必
要とされている。
発明者らは、非イオン界面活性剤を主洗浄基剤とする洗
浄剤について鋭意研究を続けた結果、非イオン性界面活
性剤の水分を限定し、且つ水溶性ポリマーを非イオン性
界面活性剤と別々に添加することにより、ケーキングに
対してより耐性があり、且つ高温時における粉末の溶解
性、分散性が著しく改善されることを見出し、本発明を
完成するに至った。
における吸油能が80ml/100g以上である水不溶性シリカ
系物質を含有する粉末物質を攪拌しながら、当該粉末物
質に40℃以下で液状又はスラリー状の非イオン性界面活
性剤を添加し含浸させる工程を含む非イオン性粉末洗浄
剤組成物の製造方法において、前記非イオン性界面活性
剤が、次の一般式(I)で表される非イオン性界面活性
剤であって、エチレンオキサイドの平均付加モル数が5
〜12、n=0である非イオン性界面活性剤の含有量が全
非イオン性界面活性剤中0.1重量%未満、n=1及び2で
ある非イオン性界面活性剤の含有量が全非イオン性界面
活性剤中5重量%以下、且つ水分量が1重量%以下であ
り、 更に、何れかの工程において、水溶性ポリマーの水
溶液又は水性スラリーを前記粉末物質に滴下する工程を
含み、且つ当該水溶性ポリマーの水溶液又は水性スラリ
ーを、前記非イオン性界面活性剤と同時に滴下しないこ
とを特徴とする非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法
を提供するものである。 R1O−(CH2CH2O)n−H (I) (式中、R1は平均炭素数8〜18のアルキル基またはアル
ケニル基を示す。n はエチレンオキサイドの付加モル数
を示す。)。
は40℃以下の温度で液状又はスラリー状となるものであ
り、上記の一般式(I)で表されるポリオキシエチレン
アルキルエーテル型の非イオン性界面活性剤であって、
エチレンオキサイドの平均付加モル数が5〜12、n=0
である非イオン性界面活性剤の含有量が全非イオン性界
面活性剤中0.1重量%未満、n=1及び2である非イオン
性界面活性剤の含有量が全非イオン性界面活性剤中5重
量%以下、且つ水分量が1重量%以下であることを特徴
とする。
テル型の非イオン性界面活性剤は、汚れ落ち、泡立ち、
泡切れに優れており、衣料用の洗浄基剤として利用しや
すいものであるが、先に述べたように洗濯液の水温が高
くなるような条件下では非常に分散性の低下を招きやす
いものであった。特に洗浄剤としてより効果的であるア
ルキル基の炭素数が12〜18、特に12〜14の直鎖又は分岐
鎖の1級又は2級のアルコールにエチレンオキサイド
(以下EOと表記する)を平均5〜12モル、特に6〜10モ
ル付加させたものが最も分散性の低下を招きやすいた
め、洗浄力の低下なしに分散性を改善することは困難で
あった。
剤組成物を製造する工程において、40℃以下で液状又は
スラリー状である非イオン性界面活性剤で水分量が1重
量%以下、好ましくは0.5 重量%以下であるものを用い
ることにより、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型
の非イオン性界面活性剤を主基剤とする場合においても
高水温時の分散性の低下が少なくなる。この理由は、造
粒時に、水分を多く含む非イオン性界面活性剤が粉末物
質粒子の細孔に入り込むと、洗濯液の温度が高い場合、
粒子の表面がゲル化して溶解性が低下し、水不溶物が発
生するが、本発明ではこのような機構を抑制しているた
めと思われる。
活性剤として、上記したような特定のエチレンオキサイ
ド付加モル数分布を有するポリオキシエチレンアルキル
エーテルを使用する必要があるが、EO付加モル数が0、
1或いは2であるようなEO付加モル数が低いポリオキシ
エチレンアルキルエーテルは、上述したゲル化を促進す
るので好ましくない。
エチレンアルキルエーテル型の非イオン性界面活性剤
は、粉末物質に対して10〜40重量%、好ましくは15〜36
重量%添加するのが効果的である。かかる添加量が40重
量%を超えるとしみだしやケーキングが起こりやすくな
り、分散性が低下する。
うな特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルを主成
分とするものであるが、そのほかに配合可能な非イオン
性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリ
ン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミド、ア
ルキルグリコシド、アルキルアミンオキサイドなどが挙
げられる。これらのその他の非イオン性界面活性剤は、
粉末物質に対して少量添加できる。
として機能し得る水溶性ポリマーを添加することによ
り、より優れた分散性を有する非イオン性粉末洗浄剤組
成物を得ることができる。水溶性ポリマーとしては分散
剤として知られている公知の水溶性ポリマーを用いるこ
とができ、特に重量平均分子量2000〜50000 、より好ま
しくは5000〜20000 のポリエチレングリコール及び/又
は重量平均分子量1000〜150000のポリアクリル酸系ポリ
マー及びその塩、より好ましくは重量平均分子量2000〜
15000 のアクリル酸、ヒドロキシアクリル酸もしくはメ
タクリル酸の重合体及びその塩、重量平均分子量10000
〜100000のアクリル酸系モノマー(例えばアクリル酸、
メタクリル酸、ヒドロキシアクリル酸、ヒドロキシメタ
クリル酸)と共重合可能なビニル化合物(マレイン酸、
イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニコット酸、
シトラコン酸等)の共重合体及びその塩である。これら
のうち最も好ましくは上記分子量を有するポリアクリル
酸ナトリウム又はアクリル酸−マレイン酸共重合体のナ
トリウム塩である。
知られており、分散剤としての効果も公知であるが、本
発明はその添加方法に特徴を有する。一般的に水溶性ポ
リマーを洗浄剤に配合する場合、洗剤成分を配合したス
ラリー組成物に水溶性ポリマーを配合し、噴霧乾燥する
方法か又は水溶液もしくは粉末で造粒時や粉末混合時に
添加する方法がある。
くは水性スラリーの形にして粉末物質の混合時(造粒も
含む)に添加するが、水溶液もしくは水性スラリーを添
加する際、前記の非イオン性界面活性剤の添加と同時に
行なわないことを必須とするものである。ここで「同
時」とは、粉末物質への添加時に、非イオン性界面活性
剤と水溶性ポリマーの水溶液もしくは水性スラリーが混
ざる状態のことであり、厳密には非イオン性界面活性剤
及び水溶性ポリマーの水溶液もしくは水性スラリーの一
方が粉末物質に吸蔵されるまでに他方と接触することで
ある。水溶性ポリマーの水溶液もしくは水性スラリーを
非イオン性界面活性剤と同時に添加すると得られた粉末
洗浄剤組成物の分散性が低下する傾向を示す。また、粉
末で水溶性ポリマーを添加する場合もまた粉末洗浄剤組
成物の分散性が低下し、ケーキングも起こりやすくな
る。水溶性ポリマーは、濃度35〜90重量%、好ましくは
50〜90重量%の水溶液もしくは水性スラリーとするのが
望ましく、かかる濃度が35重量%未満であると水溶性ポ
リマーの添加量が限られ、また90重量%を超えると粉末
物質との混合が均一になりにくい。また、かかる水溶性
ポリマーの水溶液もしくは水性スラリーは、粉末物質に
対して1〜10重量%、好ましくは2〜7重量%添加され
る。10%以上添加すると高温溶解性が低下する。なお、
水性スラリーは水以外の溶媒を含んでいてもよい。
説明する。かかる粉末物質は、JISK 6220記載の方法に
おける吸油能が80ml/100g以上である水不溶性シリカ系
物質を必須として含有する。
で珪素をSiO2として30重量%以上、好ましくは40重量%
以上、更に好ましくは70重量%以上含有し、吸油能が80
ml/100 g以上、好ましくは 150ml/100 g以上のシリ
カ系吸油性担体である。なお、「無水換算で珪素をSiO2
として30重量%以上含有する」とは乾燥等により水分或
いは結合水を除いた無水状態の吸油性担体において珪素
をSiO2として30重量%以上含有することを意味する。吸
油能が80ml/100 g以上でないと非イオン界面活性剤を
充分吸蔵できない。本発明ではこのような吸油性担体の
うち、非晶質のものが製造上、造粒が容易であるため好
ましく、更に5%分散液のpHが9以上(試験方法 JIS K
6220 )の非晶質シリカ、非晶質アルミノ珪酸塩等が、
保存後の溶解性を低下させないという点で好ましい。こ
のような吸油性担体として平均粒子径が200 μm 程度ま
での非晶質シリカ、非晶質アルミノ珪酸塩が市販されて
おり、本発明においては、これらの中から担体を選択し
てよい。このような吸油性非晶質シリカの例として、ト
クシールNR〔徳山曹達 (株) 〕、ニップシールNA〔日本
シリカ (株) 〕、カープレックス#100〔塩野義製薬
(株) 〕、SIPERNAT D10(デグッサ)等が挙げられ、吸
油性非晶質アルミノ珪酸塩の例としてTIXOLEX 25(コフ
ラン・ケミカル)の商標名で市販されている吸油性担体
が挙げられる。
ほとんど有さない。陽イオン交換能を有する吸油性担体
は洗剤用ビルダーとしての働きもするので有利である。
高吸油性で且つ陽イオン交換能の高い吸油性担体として
下記一般式(1) で表される吸油性非晶質アルミノ珪酸塩
が例示される。 a(M2O)・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (1) 〔式中、M はアルカリ金属原子、a,b,c は各成分のモル
数を表し、0.7 ≦a ≦2.0 、 1.8≦b <5、c は任意の
正数である。〕 特に次の一般式(2) Na2O・Al2O3・m(SiO2)・c(H2O) (2) 〔ここで、m は 2.0〜3.2 、c は2〜8の数を表す。〕
で表されるものが好ましい。本発明で使用可能な高吸油
性且つ高イオン交換能を有する前記非晶質アルミノ珪酸
塩は、SiO2とM2O (Mはアルカリ金属を意味する) のモル
比がSiO2/M2O=1.0〜4.0 であり、H2O とM2O のモル比
が H2O/M2O =12〜200 である珪酸アルカリ金属塩水溶
液に、M2O とAl2O3 のモル比が M2O/Al2O3 =1.0〜2.0
であり、H2OとM2O のモル比が H2O/M2O = 6.0〜500
である低アルカリアルミン酸アルカリ金属塩水溶液を15
〜60℃、好ましくは30〜50℃の温度のもとで強攪拌下に
添加する。また、アルミン酸アルカリ金属塩水溶液に珪
酸アルカリ金属塩水溶液を添加してもよい。次いで生成
した白色沈澱物スラリーを70〜100℃、好ましくは90〜1
00℃の温度で10分以上10時間以下、好ましくは5時間以
下加熱処理し、その後濾過、洗浄、乾燥することにより
有利に得ることができる。この方法によりイオン交換能
100CaCO3 mg/g以上、吸油能 200ml/100 g以上の非
晶質アルミノ珪酸塩吸油性担体を容易に得ることができ
る(特開昭62−191417号公報、特開昭62−191419号公報
参照)。
に基づいて測定される。即ち、試料約5gを硬質三角フ
ラスコに量り採り、炭酸を含まない水 100mlを加え、栓
をして5分間振り混ぜる。振り混ぜた後の液を被検液と
してガラス電極方法(JIS Z8802の7.2.3 )によりpHを
測定する。5%分散液のpHが 9.0以上の吸油性担体を選
択することにより、貯蔵時の溶解性が劣化しないゼオラ
イト配合非イオン性粉末洗浄剤組成物を得ることができ
る。5%分散液のpHが 9.0未満で、無水換算で珪素をSi
O2として30重量%以上、特に70重量%以上含有する吸油
性担体は、高温多湿の条件下で保存された場合の洗剤の
溶解性を著しく低下させる。
いは貯蔵条件が非常に過酷な場合には更に厳しい2%Na
OH水溶液 100mlに対する溶解量が 0.5g以下であるとい
う条件を満たす吸油性担体を選択するとよい。即ち、吸
油性担体10gを2%NaOH水溶液 100mlに分散し、25℃恒
温条件で16時間攪拌し、濾液中のSiO2を比色定量(比色
定量は、油化学25巻、p156、1976年を参照)する方法
で、その溶解量が吸油性担体として0.5g以下であるよ
うな吸油性担体である。この条件を満たす吸油性担体
は、前記一般式(2) で表される非晶質アルミノ珪酸塩の
中に見出すことができる。一方、吸油性担体の中には、
5%分散液のpHが9.0 未満であっても2%NaOH水溶液 1
00mlに対する溶解量が 0.5g以下であるものがあるが、
このような吸油性担体も本発明の範囲に含まれる。吸油
性担体は組成物中に非イオン界面活性剤がしみださない
程度に含有されるが、好ましくは5〜40重量%、更に好
ましくは10〜40重量%含有される。
な水不溶性シリカ系物質の他に、通常洗剤に配合される
下記のような無機ビルダー、有機ビルダーが配合され
る。
ム、亜硫酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、JIS 1
号珪酸ナトリウム等のアルカリ金属珪酸塩に代表される
アルカリ性塩。ただし、アルカリ金属珪酸塩の配合量
は、全組成物中に5重量%以下、好ましくは1重量%以
下であることが溶解性を低下させない点で望ましい。 2) 硫酸ナトリウムなどの中性塩。 3) オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩
などのリン酸塩(ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩)。 4) 更に以下の結晶性アルミノ珪酸塩又は上記のアルカ
リ金属珪酸塩とは異なる結晶性層状珪酸塩も挙げること
ができる。具体的には次式で示される結晶性アルミノ珪
酸塩が挙げられる。 x'(M2O)・Al2O3・y'(SiO2)・w'(H2O) (式中、M はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原
子、x',y',w'は各成分のモル数を表わし、一般的には、
0.7 ≦x'≦1.5 、0.8 ≦y'≦6、w'は任意の定数であ
る。) これらの中で、特に次の一般式で示されるものが好まし
い。 Na2O・Al2O3・ySiO2・wH2O (式中、yは1.8 〜3.0 、wは1〜6の数を表わす。) また、下式 M2SixO(2x+1)・ y(H2O) (式中、M はアルカリ金属を表わし、x ,y は1.5 ≦x
≦4、y ≦25、好ましくはy ≦20である。)で示される
結晶性層状珪酸塩も挙げられる。この化合物は、特開昭
60−227895号公報にその製法が記載されており、一般的
には無定形のガラス状珪酸ソーダを、200〜1000℃で焼
成して結晶性とすることによって得られる。合成方法の
詳細は、例えば Phys.Chem.Glasses.7,127-138(1966)、
Z.Kristallogr.,129, 396-404(1969) 等に記載されてい
る。また、この結晶性層状珪酸塩は例えばヘキスト社よ
り商品名「Na-SKS-6」(σ−Na2Si2O5) として微粉末
状、粉末状、顆粒状のものが入手でき、本発明では粒径
が10〜500 μm のものを使用できるが、好ましくは10〜
300 μm のものである。
リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、結晶性アルミノ珪
酸塩、結晶性層状珪酸塩がより好ましい。特に、結晶性
アルミノ珪酸塩(ゼオライト)としては、A型、X型ゼ
オライトに代表される平均一次平均粒子径 0.1〜10μm
の合成ゼオライトが好適に使用される。ゼオライトは粉
末及び/又はゼオライトスラリーを乾燥して得られるゼ
オライト凝集乾燥粒子として配合される。ゼオライト
は、通常、全組成物中に5〜60重量%配合してもよい。
ホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホスホ
ン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリ
ホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホ
スホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸
の塩 2) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸の塩 3) アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の塩 4) ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジ
エチレンジアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩 5) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、シクロペンタン−1,2,3,4 −テト
ラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,3,4−テトラ
カルボン酸、テトラヒドロフラン−2,2,5,5 −テトラカ
ルボン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、ショ糖、ラクトー
ス、ラフィノース等のカルボキシメチル化物、ペンタエ
リスリトールのカルボキシメチル化物、グルコン酸のカ
ルボキシメチル化物、多価アルコールあるいは糖類と無
水マレイン酸あるいは無水コハク酸との縮合物、オキシ
カルボン酸と無水マレイン酸あるいは無水コハク酸との
縮合物、メリット酸で代表されるベンゼンポリカルボン
酸、エタン−1,1,2,2 −テトラカルボン酸、エテン−1,
1,2,2 −テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4 −テトラ
カルボン酸、プロパン−1,2,3 −トリカルボン酸、ブタ
ン−1,4 −ジカルボン酸、シュウ酸、スルホコハク酸、
デカン−1,10−ジカルボン酸、スルホトリカルバリル
酸、スルホイタコン酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、
グルコン酸、CMOS、ビルダーM 等の有機酸塩。
塩、特にクエン酸3ナトリウムが好ましい。
ゼンスルホン酸塩や、アルキル硫酸塩、α−スルホ脂肪
酸メチルエステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩など
の合成アニオン界面活性剤や、その他界面活性剤を用い
てもよい。
末のまま使用する以外に噴霧乾燥粒子として用いること
ができる。ビルダーの噴霧乾燥粒子は、有機あるいは無
機のビルダーの水性スラリーを公知の噴霧乾燥法により
乾燥することにより得られる。水性スラリーの水分は30
〜80重量%が好ましく、更に好ましくは35〜60重量%で
ある。このビルダー噴霧乾燥粒子の製造に於ては、必要
に応じて1種或いは2種以上のアニオン、カチオン又は
非イオン界面活性剤を、ビルダー噴霧乾燥粒子中に40重
量%以下、その他の添加物を5重量%以下添加しても良
い。またビルダー噴霧乾燥粒子の平均粒子径は100 〜60
0 μm が好ましく、更に好ましくは 150〜400 μm であ
る。
て再汚染防止剤、蛍光染料、酵素、香料等が配合可能で
ある。以下に配合可能な成分を例示する。
ーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等を配合してよい。
る。
ンや特開昭59−22999号公報、特開昭63−258447号公
報、特開昭63−31566 号公報記載の有機過酸前駆体が使
用できる。
き、造粒物として使用する際には、例えば特開平3−18
6307号公報記載の方法にて造粒したものが使用できる。
蛍光染料等の任意成分を配合してもよい。
活性剤及び必要に応じて添加される水溶性ポリマーの水
溶液もしくはスラリーを、水不溶性シリカ系物質を必須
として含む粉末物質に滴下して非イオン性粉末洗浄剤組
成物を得るものであるが、非イオン性界面活性剤を滴下
した後に、粉末を更に造粒することが望ましい。具体的
には、特開平5−209200号公報記載の方法に準じて行な
うのが好ましい。
過炭酸塩、また漂白活性化剤を配合する場合は、非イオ
ン界面活性剤を主成分とする造粒物にアフターブレンド
することが好ましく、これらは予め造粒したものを用い
てもよい。
性粉末洗浄剤組成物は約 0.6〜1.0g/ml、好ましくは
0.7〜0.9 g/mlの嵩密度を有する。
性粉末洗浄剤組成物は、陰イオン界面活性剤を主洗浄基
剤とする粉末又は粒状の洗浄剤組成物と混合してもよ
い。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
の合成> アルミン酸ナトリウム水溶液〔Na2O:Al2O3 =21.3:3
0.2(重量比)のアルミン酸ナトリウム水溶液100 重量
部に更にイオン交換水を2000重量部を加えて調整したも
の〕800 重量部に、3号水ガラス溶液(市販3号水ガラ
ス100 重量部を加えて調製したもの)100 重量部を滴下
し、60℃で20分間加熱処理を行い、得られた湿潤ケーキ
を 150℃8時間乾燥し、解砕機で微粉化アルミノケイ酸
塩を得た。得られた非晶質アルミノケイ酸塩の吸油能は
210ml/100g、構造式はICP 発光分析の元素分析の結果
以下に示す構造式であることが確認された。1.1(Na2O)
・Al2O3・3.1SiO2・5.1H2O 。
攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入れ非イオン性
界面活性剤を徐々に導入し、攪拌1分後、水溶性ポリマ
ー溶液を添加し、さらに、酵素、香料を加え混合し表1
に示す組成の最終洗剤製品を得た。
攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入れ、水溶性ポ
リマー溶液を添加し、攪拌1分後、非イオン性界面活性
剤を徐々に導入し、さらに、酵素、香料を加え混合し表
1に示す組成の最終洗剤製品を得た。
攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入れ、非イオン
性界面活性剤を徐々に導入し、さらに、酵素、香料を加
え混合し表1に示す組成の最終洗剤製品を得た。
攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入れ、非イオン
性界面活性剤を徐々に導入し、攪拌1分後、水溶性ポリ
マー溶液を添加し、さらに、酵素、香料を加え混合し表
2に示す組成の最終洗剤製品を得た。
攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入れ、非イオン
性界面活性剤と水溶性ポリマー溶液の混合物を徐々に導
入し、さらに、酵素、香料を加え混合し表2に示す組成
の最終洗剤製品を得た。
攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入れ、非イオン
性界面活性剤を徐々に導入し、さらに、酵素、香料を加
え混合し表2に示す組成の最終洗剤製品を得た。
下の方法により行った。表1にその結果を示した。
3日間放置する。放置後、1.0gをサンプリングし10℃、
30℃、40℃、1リットルの水道水に加え、マグネチック
スターラーにて10分攪拌後、200 メッシュの金網にて濾
過し、乾燥後の濾過残存率(%)を求める。
Claims (4)
- 【請求項1】 JIS K 6220記載の方法における吸油能が
80ml/100g以上である水不溶性シリカ系物質を含有する
粉末物質を攪拌しながら、当該粉末物質に40℃以下で液
状又はスラリー状となる非イオン性界面活性剤を添加し
含浸させる工程を含む非イオン性粉末洗浄剤組成物の製
造方法において、 前記非イオン性界面活性剤が、次の一般式(I)で表さ
れる非イオン性界面活性剤であって、エチレンオキサイ
ドの平均付加モル数が5〜12、n=0である非イオン性
界面活性剤の含有量が全非イオン性界面活性剤中0.1重
量%未満、n=1及び2である非イオン性界面活性剤の
含有量が全非イオン性界面活性剤中5重量%以下、且つ
水分量が1重量%以下であり、 更に、何れかの工程において、水溶性ポリマーの水溶液
又は水性スラリーを前記粉末物質に滴下する工程を含
み、且つ当該水溶性ポリマーの水溶液又は水性スラリー
を、前記非イオン性界面活性剤と同時に滴下しない こと
を特徴とする非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法。 R1O−(CH2CH2O)n−H (I) (式中、R1は平均炭素数8〜18のアルキル基またはアル
ケニル基を示す。n はエチレンオキサイドの付加モル数
を示す。) - 【請求項2】 前記水溶液又は水性スラリー中の水溶性
ポリマーの配合量が35〜90重量%である請求項1記載の
非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法。 - 【請求項3】 前記粉末物質が、炭酸塩、珪酸塩、硫酸
塩、金属酸化物、ポリカルボン酸塩及び界面活性剤から
選ばれる1種以上を含有する請求項1又は2記載の非イ
オン性粉末洗浄剤組成物の製造方法。 - 【請求項4】 前記非イオン性界面活性剤を前記粉末物
質の総量に対して10〜40重量%添加する請求項1〜3の
何れか1項記載の非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16148994A JP3347218B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP16148994A JP3347218B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0827492A JPH0827492A (ja) | 1996-01-30 |
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JPH1121599A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-26 | Lion Corp | ランドリー用粉末洗剤組成物 |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP16148994A patent/JP3347218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0827492A (ja) | 1996-01-30 |
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