JP2002302580A - ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いた気体透過性フィルム - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いた気体透過性フィルム

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JP2002302580A JP2001104626A JP2001104626A JP2002302580A JP 2002302580 A JP2002302580 A JP 2002302580A JP 2001104626 A JP2001104626 A JP 2001104626A JP 2001104626 A JP2001104626 A JP 2001104626A JP 2002302580 A JP2002302580 A JP 2002302580A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規なポリプロピレン系樹脂組成物、および
剛性を損なうことなく優れた気体透過性(水蒸気、酸素
およびエチレンガス)とともに十分な光学特性(透明
性、光沢性、透視性)を有する気体透過性フィルム、さ
らには該気体透過性フィルムを包装用フィルムとして使
用する青果物の鮮度を長期保持する方法を提供する。 【解決手段】 プロピレン重合体(A)40〜95重量
%と、ブテン含有量が3〜40重量%、エチレン含有量
が10〜30重量%であるエチレン/プロピレン/ブテ
ンランダム共重合体(B)5〜60重量%とからなるポ
リプロピレン系樹脂組成物であって、前記成分(B)の
極限粘度ηBと、前記成分(A)の極限粘度ηAとの比
(ηB/ηA)が、0.5〜1.3の範囲であり、かつ前記
ηBが0.5〜3.0dl/gの範囲であるポリプロピレン
系樹脂組成物からなるフィルムを少なくとも1層として
含み、厚みが10〜100μmである単層または多層フ
ィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なポリプロピレ
ン系樹脂組成物、およびそれからなる剛性を損なうこと
なく優れた気体透過性(水蒸気、酸素およびエチレンガ
ス)とともに十分な光学特性(透明性、光沢性、透視
性)を有する気体透過性フィルム、さらには該気体透過
性フィルムを包装用フィルムとして使用する青果物の鮮
度を長期保持する方法に関する。
【0002】
【従来技術】ポリプロピレンフィルムは、包装材料に必
要な剛性や優れた光学特性(透明性、光沢性等)を有す
ることから広く用いられてきた。しかしポリプロピレン
フィルムを青果物の包装材料として使用する場合には、
水蒸気、酸素又はエチレンガスに対する気体透過性(以
下「気体透過性」という場合がある)が十分でないため
に気体透過用の穴をあけて用いられていた。この場合内
包物たる青果物から発散されるエチレンガスの発散およ
び青果物の呼吸に必要な酸素の取り入れは十分に行える
が、青果物からの水蒸気の蒸散を防ぐことができず青果
物が乾燥しやすく、瑞々しさ(青果物の鮮度)が失われ
るという問題点があった。
【0003】かかる穴あけ加工を施さなくても気体透過
性を示し、青果物の鮮度を保持することができる樹脂組
成物によるフィルムも知られているが(国際公開WO9
9/51665)、実際の流通過程において必要とされ
るフィルムの透明性、光沢性、透視性(以下「光学的特
性」という場合がある)が十分でないという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、剛
性を損なうことなく優れた気体透過性(水蒸気、酸素お
よびエチレンガス)とともに十分な光学特性をも兼ね備
えた気体透過性フィルムを可能とする樹脂組成物を提供
し、さらには該気体透過性フィルムを包装用フィルムと
して使用する青果物の鮮度を長期保持する方法を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
達成するために鋭意検討を行った結果、プロピレン重合
体(A)と、特定量のブテンとエチレンを含むエチレン
/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)とからな
るポリプロピレン系樹脂組成物を用いて製造されるフィ
ルムが、剛性を損なうことなく優れた気体透過性(水蒸
気、酸素およびエチレンガス)を有するとともに、十分
な光学特性をも兼ね備えるものであることを見出し本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明にかかるポリプロピレン系
樹脂組成物は、成分(A)としてプロピレン重合体と、
成分(B)としてエチレン/プロピレン/ブテンランダ
ム共重合体からなることを特徴とする。より詳しくは、
成分(A)としてプロピレン重合体を40〜95重量%
と、成分(B)としてブテン含有量が3〜40重量%
と、エチレン含有量が10〜30重量%であるエチレン
/プロピレン/ブテンランダム共重合体を5〜60重量
%の割合で含むことを特徴とする。
【0007】さらに本発明にかかるポリプロピレン系樹
脂組成物は、前記成分(B)の極限粘度ηBと前記成分
(A)の極限粘度ηAとの比ηB/ηAが0.5〜1.3の
範囲にあることを特徴とする。また、本発明にかかるポ
リプロピレン系樹脂組成物は、前記成分(B)の極限粘
度ηBが0.5〜3.0dl/gの範囲であることを特徴と
する。
【0008】また、本発明にかかる気体透過性フィルム
は、前記本発明にかかるポリプロピレン系樹脂組成物の
フィルムを少なくとも1層として含み、厚みが10〜1
00μmである単層または多層のフィルムとすること
で、以下の特性を有することを特徴とする。 (1)水蒸気の透過度TH2Oが9〜50g/m2・24h
(JIS Z 0208に準拠)、(2)酸素の透過度T
O2が600〜12500nmol/m2・s・100kPa(JI
SK 7126−Aに準拠)、(3)エチレンガスの透
過度Tエチレンが600〜22500nmol/m2・s・100kP
a(JIS K 7126−Aに準拠)。
【0009】また、本発明にかかる気体透過性フィルム
は、前記フィルムが少なくとも一軸方向に延伸されたも
のであることを特徴とし、少なくとも一軸方向に3〜6
0倍の延伸倍率で延伸されたフィルムをも含む。また、
本発明にかかる青果物鮮度長期保持方法は、前記本発明
にかかる気体透過性フィルムを青果物包装用フィルムと
して使用することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】ポリプロピレン系樹脂組成物 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、成分(A)と
してプロピレン単独重合体を含むことを特徴とする。プ
ロピレン単独重合体を含むことにより得られる気体透過
性フィルムの剛性が保持される。
【0011】ここで成分(A)であるプロピレン単独重
合体は特に制限はないが、剛性の面からアイソタクチッ
クペンタッド分率(P)は0.90以上であることが好
ましい。更に好ましくは、0.92以上である。(P)
が0.90未満の場合は、剛性が低下する。透明性の面
から極限粘度ηAについては0.5〜4.0dl/gが好ま
しい。更に好ましくは1.0〜4.0dl/gである。ηA
が大きい場合は、得られる気体透過性フィルムの透明性
が低下し、小さい場合はフィルムの成形性が低下する。
【0012】かかる成分(A)は市販品を使用すること
も可能であるが、通常公知の製造方法により容易に得る
ことができる。上記の特性を有すればいかなる方法でも
かまわないが、通常公知の製造方法より容易に得ること
ができる。
【0013】また、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物は、成分(B)としてエチレン/プロピレン/ブテン
ランダム共重合体を含むことを特徴とする。さらに成分
(B)は、エチレン重合単位を10〜30重量%、ブテ
ン重合単位を3〜40重量%の割合で含むことを特徴と
する。成分(B)のエチレン含有量が過小な場合には、
得られる気体透過性フィルムの気体透過量が小さくなる
傾向がある。またその含有量が多い場合には、フィルム
の透明性、透視性が低下する傾向がある。成分(B)の
ブテン含有量が少ない場合には、得られる気体透過性フ
ィルムの透視性が低下する傾向がある。その含有量が多
い場合には、得られる共重合体のパウダー性状が著しく
悪化し製造が難しくなる傾向がある。
【0014】また、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物は、成分(A)を40〜95重量%と、成分(B)を
5〜60重量%の割合とからなることを特徴とする。該
割合はより好ましくは成分(A)が50〜90重量%、
成分(B)が10〜50重量%である。プロピレン重合
体(A)が少ない場合には得られる気体透過性フィルム
の剛性が著しく低下する傾向があり、この結果重い内包
物の包装材としては十分でない。またプロピレン重合体
(A)が多い場合には、得られる気体透過性フィルムの
気体透過性が低下するという傾向がある。
【0015】また本発明にかかるポリプロピレン系樹脂
組成物は、成分(B)の極限粘度η Bと成分(A)の極
限粘度ηAとの比(ηB/ηA)が、0.5〜1.3の範囲
であることが好ましい。さらに好ましくは、0.5〜1.
1の範囲である。極限粘度比η B/ηAが大きい場合には
得られる気体透過性フィルムの透明性、透視性が大きく
低下する傾向がある。また極限粘度比ηB/ηAが小さい
場合には得られる気体透過性フィルムの剛性が低下する
傾向がある。
【0016】更に本発明にかかるポリプロピレン系樹脂
組成物は、成分(B)の極限粘度η Bが0.5〜3.0dl
/gの範囲にあることが好ましく、より好ましくは1.
0〜3.0dl/g、特に好ましくは1.3〜2.8dl/g
の範囲である。極限粘度ηBが大きい場合には、得られ
る気体透過性フィルムの透明性、透視性が十分でなく、
また、極限粘度ηBが小さい場合には、得られる気体透
過性フィルムの剛性が低下するという傾向がある。
【0017】また、本発明におけるポリプロピレン系樹
脂組成物は、フィルム成形時の成形のしやすさの点から
その極限粘度ηWHOLEが1.0〜3.6dl/gの範囲にあ
ることが好ましく、1.3〜3.0dl/gの範囲にあるこ
とがより好ましい。
【0018】気体透過性フィルム 本発明にかかる気体透過性フィルムは、本発明にかかる
ポリプロピレン系樹脂組成物から製造されるフィルムを
少なくとも1層として含むものであり、厚みが10〜1
00μmである単層または多層のフィルムであることを
特徴とする。厚みが10〜100μmとすることで、フ
ィルムの成形性や作業性(包装性)等が向上し、厚みが
10μmより薄いと、均一な厚みに製膜することが困難
となる傾向がある。また、100μmより厚いと十分な
気体透過量が得られない。
【0019】さらに、本発明にかかる気体透過性フィル
ムは本発明にかかるポリプロピレン系樹脂組成物から製
造されるものであることから、以下の特性を兼ね備える
ことを特徴とする。すなわち、気体透過性として、
(1)水蒸気の透過度TH2Oが9〜50g/m2・24h
(JIS Z 0208に準拠)、(2)酸素の透過度T
O2が600〜12500nmol/m2・s・100kPa(JI
S K 7126−Aに準拠)、(3)エチレンガスの透
過度Tエチレンが600〜22500nmol/m2・s・100kP
a(JIS K 7126−Aに準拠)である。
【0020】気体透過性については、水蒸気の透過度T
H2Oが9〜50g/m2・24Hrのとき青果物包装に適した
気体透過性フィルムとなる。水蒸気の透過度が、9g/
m2・24Hrより小さいと、包装内の湿気が過剰となり腐
敗が促進されやすく、また、50g/m2・24Hrより大
きいと、青果物、特に野菜等が乾燥して枯れやすくな
る。水蒸気の透過度は、好ましくは10〜45g/m2
24Hrの範囲である。また酸素の透過度TO2が600〜
12500nmol/m2・s・100kPaのとき青果物包装に適
した気体透過性フィルムとなる。酸素の透過度が600
nmol/m2・s・100kPaより小さいと、青果物の呼吸量が
極端に低下し、その鮮度を失いやすく、12500nmol
/m2・s・100kPaより大きいと、青果物の呼吸量が増加
し、青果物自身が代謝することによる劣化が進行するた
め好ましくない。酸素ガスの透過度は、600〜125
00nmol/m2・s・100kPa 、好ましくは1000〜9
000nmol/m2・s・100kPaの範囲である。また、エチ
レンガスの透過度Tエチレンが600〜22500nmol/m2
・s・100kPaのとき青果物包装に適した気体透過性フィ
ルムとなる。エチレンガスの透過度が600nmol/m2・s
・100kPaより小さいと、青果物の追熟・腐敗が促進さ
れやすく、22500nmol/m2・s・100kPaより大きい
と、付随して水蒸気の透過度が大きくなりすぎる。エチ
レンガスの透過度は600〜22500nmol/m2・s・1
00kPa 、好ましくは600〜15000nmol/m2・s・
100kPa 、より好ましくは600〜9000nmol/m2
・s・100kPaの範囲である。
【0021】本発明の気体透過性フィルムが多層フィル
ムである場合、前記気体透過性の条件を満足すれば、本
発明のポリプロピレン系樹脂組成物からなるフィルムと
共に、該多層フィルムを構成する他のフィルム層として
は、プロピレン単独重合体、プロピレン/エチレン共重
合体、プロピレン/α−オレフィン共重合体、プロピレ
ン/エチレン/α−オレフィン共重合体、プロピレン/
エチレンブロック共重合体、プロピレン/α−オレフィ
ンブロック共重合体、エチレン/α−オレフィン共重合
体、エチレン単独重合体もしくはエチレン−酢酸ビニル
共重合体等のオレフィン系樹脂からなるフィルム層であ
ればいかなるものでも構わない。好ましくは、プロピレ
ン単独重合体、プロピレン/エチレン共重合体、プロピ
レン/α−オレフィン共重合体、プロピレン/エチレン
/α−オレフィン共重合体、エチレン/α−オレフィン
共重合体もしくはエチレン単独重合体を主成分とするフ
ィルム層である。
【0022】さらに本発明の気体透過性フィルムは前記
で説明したとおり、光学的特性である透明性、特に透視
性に優れており、単層構成においてさえ、優れたフィル
ム強度、溶断シール強度等を有する。また、成分(B)
の含有量、更にはフィルム厚みを調節することによって
気体の透過性の制御も可能となり、青果物包装用ポリプ
ロピレン系フィルムとして極めて好適な性能を有するも
のである。
【0023】また、本発明にかかる気体透過性フィルム
は、前記フィルムが少なくとも一軸方向に延伸されたも
のであることを特徴とし、少なくとも一軸方向に3〜6
0倍の延伸倍率で延伸されたフィルムをも含む。
【0024】ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、上記の諸条件
を満足するものを製造可能であればいかなる方法で製造
してもよいが、気相中における2段連続重合方法を採用
することにより好適に製造することができる。
【0025】この2段連続重合方法は、平均粒径が30
〜300μmのオレフィン重合触媒成分の存在下に、気
相中においてプロピレンを重合させて所定量のプロピレ
ン重合体(A)を生成させる第1重合工程、次いでプロ
ピレンとエチレン、ブテンとを共重合させて残部のエチ
レン/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)を生
成させる第2重合工程、を順に連続的に実施することか
らなる。上記製造方法において、用いるオレフィン重合
触媒成分は特に限定されず、チタン系またはメタロセン
系触媒等公知のオレフィン重合用触媒を用いて製造する
ことができる。なかでもチタン系触媒成分はコストの面
で好適である。
【0026】オレフィン重合触媒成分は、平均粒径が3
0〜300μm、好ましくは30〜150μmのものを用
いる。オレフィン重合触媒成分の平均粒径が過小な場
合、得られるポリプロピレン系樹脂組成物のパウダーの
流動性が著しく損なわれ、重合器の器壁や攪拌翼等への
付着による重合系内の汚染や重合器から排出されたパウ
ダーの搬送が困難になる等、安定生産の大きな妨げとな
りやすい。
【0027】前記オレフィン重合触媒成分、有機アルミ
ニウム化合物および必要に応じて有機ケイ素化合物等を
組み合わせた立体規則性触媒を第1重合工程であるプロ
ピレンの重合に用いるが、オレフィン重合触媒成分に少
量のα−オレフィンを予め反応させて予備活性化処理し
て用いることが好ましい。
【0028】オレフィン重合触媒成分の予備活性化処理
は、本重合に用いる有機アルミニウム化合物と同様の有
機アルミニウム化合物の存在下または非存在下で実施で
きる。使用する有機アルミニウム化合物の添加量は、使
用するオレフィン重合触媒成分の種類によって異なる
が、通常オレフィン重合触媒成分中の遷移金属がチタン
の場合、チタン原子1モルに対して有機アルミニウム化
合物を0.1〜40モル、好ましくは0.3〜20モルの
範囲で用い、10〜80℃で10分〜48時間かけてオ
レフィン重合触媒成分1グラム当たり0.1〜100グ
ラム、好ましくは0.5〜50グラムのα−オレフィン
を不活性溶媒中で反応させる。
【0029】予備活性化処理においては、必要に応じて
本重合に用いる有機ケイ素化合物と同様の有機ケイ素化
合物を有機アルミニウム化合物1モルに対して0.01
〜10モルの範囲で用いてもよい。
【0030】オレフィン重合触媒成分の予備活性化処理
に用いられるα−オレフィンは、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコ
セン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペ
ンテン等であり、これらは単独のみならず、他のα−オ
レフィンとの2種以上の混合物であってもよい。また、
その重合に際して生成するポリマーの分子量を調節する
ために水素等の分子量調節剤を併用することもできる。
【0031】オレフィン重合触媒成分の予備活性化処理
に用いられる不活性溶媒は、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、デカン、ドデカンおよび流動パラフィン等の液状
飽和炭化水素やジメチルポリシロキサンの構造を持った
シリコンオイル等重合反応に著しく影響を及ぼさない不
活性溶媒である。これらの不活性溶媒は1種の単独溶媒
または2種以上の混合溶媒のいずれでもよい。
【0032】これらの不活性溶媒の使用に際しては重合
に悪影響を及ぼす水分、イオウ化合物等の不純物を取り
除いた後で使用することが好ましい。
【0033】本発明で用いるポリプロピレン系樹脂組成
物の製造方法において、上記の方法で予備活性化処理し
たオレフィン重合触媒成分の存在下に、気相中において
プロピレンを重合する第1重合工程、次いでプロピレン
とエチレン、ブテンとの共重合を行う第2重合工程を連
続実施する。
【0034】第1重合工程は気相重合には限定されずに
スラリー重合や塊状重合を採用することもできるが、そ
れに連続する第2重合工程が気相重合であることが好ま
しいことから、第1重合工程も気相重合を採用すること
が好ましい。第2重合工程としてスラリー重合や塊状重
合を採用した場合、共重合体が溶媒中に溶出し、安定運
転の継続が困難となりやすい。
【0035】プロピレン重合体(A)の重合条件は、一
定量のパウダーを混合攪拌しながらオレフィン重合触媒
成分、有機アルミニウム成分および必要に応じて有機ケ
イ素化合物等からなる立体規則性触媒の存在下、重合温
度20〜120℃、好ましくは40〜100℃、重合圧
力大気圧〜9.9MPa、好ましくは0.59〜5.0MPaの
条件下にプロピレンを供給してプロピレン重合体(A)
を重合する。有機アルミニウム化合物とオレフィン重合
触媒成分の使用率(モル比)は、使用するオレフィン重
合触媒成分の種類によって異なるが、チタン系触媒成分
を使用する場合、Al/Ti=1〜500、好ましくは
10〜300である。この場合チタン系触媒成分のモル
数は、チタン系触媒成分中に存在する実質的なTiグラ
ム原子数をいう。
【0036】必要に応じて使用する有機ケイ素化合物と
使用する有機アルミニウム化合物の使用率(モル比)
は、用いるオレフィン重合触媒成分の種類によって異な
るが、チタン系触媒成分の場合、Al/Si=1〜20
である。
【0037】プロピレン重合体(A)は、最終的に得ら
れる組成物中に、プロピレン重合体(A)が40〜95
重量%含まれるように製造される。プロピレン重合体
(A)の極限粘度ηAの調整には、重合時に水素のよう
な分子量調節剤の使用が可能である。プロピレン重合体
(A)を重合後、生成したパウダーの一部を抜き出し、
極限粘度ηAならびに触媒単位重量当たりの重合収量の
測定に供する。
【0038】第1重合工程のプロピレン重合体(A)の
重合に引き続いて、重合温度20〜120℃、好ましく
は40〜100℃、重合圧力大気圧〜9.9MPa、好まし
くは0.59〜5.0MPaの条件下で、プロピレンとエチ
レン、ブテンとの混合モノマーを共重合させてエチレン
/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)を生成さ
せる第2重合工程を実施する。エチレン/プロピレン/
ブテンランダム共重合体(B)中のエチレン重合単位含
有量およびブテン重合単位含有量は、混合モノマーガス
中のエチレンとプロピレンのモル比およびブテンとプロ
ピレンのモル比を制御して、共重合体中のエチレン重合
単位含有量が10〜30重量%、ブテン重合単位含有量
が3〜40重量%になるように調整する。
【0039】一方、プロピレン重合体(A)に対するエ
チレン/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)の
重量は、重合時間の調節や、一酸化炭素や硫化水素等の
触媒の重合活性調節剤を使用して、最終的に得られる組
成物中のエチレン/プロピレン/ブテンランダム共重合
体(B)の重量を5〜60重量%に調節する。さらに、
エチレン/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)
の分子量は、エチレン/プロピレン/ブテンランダム共
重合体(B)の極限粘度ηBが好ましくは0.5〜3.0d
l/gとなるように水素のような分子量調節剤をエチレ
ン/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)の重合
時に加えて調節される。
【0040】エチレン/プロピレン/ブテンランダム共
重合体(B)の極限粘度ηBは直接測定できない場合に
は、プロピレン重合体(A)の極限粘度ηAおよび最終
生成物であるポリプロピレン系樹脂組成物の極限粘度η
WHOLE、ならびにエチレン/プロピレン/ブテンランダ
ム共重合体(B)の重量%WBから下記式により求め
る。 ηB ={ηWHOLE−(1−WB/100)ηA}/(WB/1
00)
【0041】重合方式は、回分式、半連続式あるいは連
続式のいずれでも採用できるが、工業的には連続式重合
が好ましい。
【0042】第2重合工程の終了後に、重合系からモノ
マーを除去して粒子状ポリマーを得ることができる。得
られたポリマーを極限粘度ηWHOLE、エチレンおよびブ
テン含有量の測定ならびに触媒単位重量当たりの重合収
量の測定に供する。
【0043】気体透過性フィルムの製造方法 本発明で用いるポリプロピレン系樹脂組成物には、本発
明の効果を阻害しない範囲内で、酸化防止剤、ブロッキ
ング防止剤、防曇剤、界面活性剤、抗菌剤、分子量降下
剤等の公知の添加剤を配合することができる。ポリプロ
ピレン系樹脂組成物に前記の添加剤を配合する方法とし
ては、これらを均一に混合できる方法であれば特に制約
されないが、例えばリボンブレンダー、ヘンシェルミキ
サー(商品名)で混合し、その混合物を押出機で溶融混
練し押し出す方法が好ましい。
【0044】本発明の気体透過性フィルムは、ポリプロ
ピレン系樹脂組成物を、通常のTダイ法またはインフレ
ーション法で成形した未延伸フィルムもしくは、これら
の方法で成形したシートを一軸または二軸方向に延伸し
た延伸フィルムである。延伸方法としては、例えば加熱
ロール及び加熱板を利用した一軸延伸法及びテンター方
式による逐次二軸延伸法および同時二軸延伸法、チュー
ブラー方式による同時二軸延伸法を挙げることができ
る。
【0045】また、延伸フィルムの場合、延伸倍率は3
〜60倍であることが、気体透過性フィルムの透明性、
強度、気体の透過量を保持する上で好ましい。延伸倍率
が3倍より小さいと、気体透過性フィルムの厚みが不均
一となりやすく、外観も悪くなる。一方延伸倍率が60
倍を越えると延伸が困難となる。好ましい延伸倍率は1
0〜60倍、更に好ましくは20〜50倍である。
【0046】本発明の気体透過性フィルムが多層フィル
ムである場合、その製造方法は特に限定されないが、多
層押出成形法、ドライラミネート法、もしくは押出ラミ
ネート法を例示することができる。
【0047】青果物鮮度長期保持方法 本発明における青果物鮮度長期保持方法は、本発明にか
かる気体透過性フィルムを青果物包装用フィルムとして
使用することを特徴とする。従って、上で説明した本発
明にかかる気体透過性フィルムが兼ね備える優れた気体
透過性と光学的特性により包装された青果物がその鮮度
を長期にわたって保持することができる。
【0048】ここで「青果物」とは、野菜、根菜、果
実、花卉、きのこ類を含む。そして、本発明の気体透過
性フィルムを用いて包装するのに適した青果物として
は、下記のものが例示できる。
【0049】アーティチョーク、浅葱、小豆、アスパラ
ガス、アボカド、アロエ、杏、苺、無花果、いよかん、
ウド、梅、エシャロット、枝豆、エノキ茸、オクラ、オ
リーブ、オレンジ、カイワレダイコン、柿、カブ、カボ
チャ、カリフラワー、キウイ、菊、キクラゲ、キャベ
ツ、キュウリ、金柑、銀杏、栗、グリーンピース、胡
桃、グレープフルーツ、クレソン、ゴギョウ、コケモ
モ、ごぼう、小松菜、コリアンサ、サクランボ、ザク
ロ、さつまいも、里芋、ザボン、サヤインゲン、サヤエ
ンドウ、サラダナ、椎茸、シソ、シメジ、ジャガイモ、
シャンツァイ、春菊、生姜、スイカ、スウィーティー、
スターフルーツ、ズッキーニ、スモモ、セリ、セロリ、
ゼンマイ、そら豆、ターサイ、大根、大豆、タカノツ
メ、筍、玉葱、タラノメ、チンゲンサイ、ツクシ、テコ
ポン、冬瓜、トウモロコシ、トマト、ドリアン、トリュ
フ、ナガイモ、長ネギ、ナス、ナズナ、夏ミカン、菜の
花、なめこ、ナガウリ、日本梨、ニラ、人参、大蒜、パ
イナップル、白菜、ハコベ、パセリ、ハッサク、バナ
ナ、パパイア、バンペイユ、ピーマン、びわ、フキ、フ
キノトウ、フクロタケ、ブドウ、プラム、ブルーベリ
ー、プルーン、ブロッコリー、ほうれん草、ホトケノ
ザ、ポンカン、マイタケ、マスカット、マッシュルー
ム、マツタケ、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミツ
バ、ミョウガ、メロン、桃、もやし、モロヘイヤ、ヤマ
トイモ、ユズ、洋ナシ、ヨモギ、ライチ、ラズベリー、
ラディッシュ、リンゴ、レタス、レモン、レンコン、ワ
ケギ、ワサビが挙げられる。
【0050】なお、衝撃緩衝用部材(例えば、発泡スチ
ロールトレイ、発泡ポリプロピレントレイなど)と本発
明の気体透過性フィルムとからなる青果物包装材を用い
れば本発明の気体透過性フィルムの特性により鮮度保持
効果が得られることに加え、青果物を衝撃から守り、そ
の結果青果物が傷まずより長く鮮度を保持することがで
きる。例えば、発泡スチロール製の受け皿に本発明の気
体透過性フィルムを組み合わせた青果物包装材に桃を入
れた場合、発泡スチロール製の受け皿により桃が衝撃か
ら守られ傷み難く、また、本発明の気体透過性フィルム
を一部に有するためその気体透過性のため鮮度保持効果
を発揮し、さらに透視性、透明性に優れるので内容物で
ある桃の状態を視認確認し易いという効果も有する。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により更
に具体的に説明する。なお、実施例、比較例中に示す物
性の測定方法および評価の基準は下記の通りである。
【0052】ポリプロピレン系樹脂組成物 1)各種物性測定法 a)極限粘度(dl/g):溶媒としてテトラリンを用
い、135℃の温度条件下、自動粘度測定装置(AVS
2型、三井東圧(株)製)を使用し測定した。 b)エチレン、ブテン重合単位含有率(重量%):赤外
線吸収スペクトル法により測定した。
【0053】2)オレフィン重合触媒成分の調整 窒素置換したガラスフラスコ中において、四塩化チタン
60mlおよびトルエン40mlを装入して混合溶液を形成
した。次いで、平均粒径42μmのジエトキシマグネシ
ウム20g、トルエン100mlおよびフタル酸ジ−n−
ブチル7.2mlを用いて形成された懸濁液を、10℃の
液温に保持した前記混合溶液中に添加した。その後、1
0℃から90℃まで80分かけて昇温し、2時間攪拌し
ながら反応させた。反応終了後、得られた固体生成物を
90℃のトルエン各200mlで4回洗浄して、新たに四
塩化チタン60mlおよびトルエン140mlを加え、11
2℃に昇温し、2時間攪拌させながら反応させた。反応
終了後、40℃のn−ヘプタン200mlで10回洗浄し
て、オレフィン重合触媒成分:A−1を得た。得られた
オレフィン重合触媒成分:A−1の平均粒径は42μm
であり、その組成は、Mg;18.9重量%、Ti;2.
2重量%、Cl;61.6重量%であった。
【0054】3)オレフィン重合触媒成分の予備活性化
処理 内容積20リットルの傾斜羽根付きステンレス製反応器
を窒素ガスで置換した後、ヘキサン17.7リットル、
トリエチルアルミニウム100.6mmol、ジイソプロピ
ルジメトキシシラン15.1mmol、前項で調整したオレ
フィン重合触媒成分(A−1)120.4gを室温で加
えた後、30℃まで加温した。次いで、攪拌しながらプ
ロピレン240.8gを3時間かけて供給し、予備活性
化処理を行った。分析の結果、ポリオレフィン重合触媒
成分1g当たりプロピレン1.9gが反応していた。
【0055】4)第1重合工程 図1に示すフローシートにおいて、攪拌羽根を有する横
形重合器(L/D=6、内容積100リットル)に上記
予備活性化処理したオレフィン重合触媒成分を0.4g
/hr、トリエチルアルミニウムおよびジイソプロピルジ
メトキシシランをモル比で、Al/Mgモル比6、Al
/Siモル比6となるよう連続的に供給した。プロピレ
ンガスを反応温度65℃、反応圧力2.0MPa、攪拌速度
35rpmの条件を維持しながら連続供給し、さらに反応
器の気相中の水素濃度を表1に示す水素/プロピレンモ
ル比に維持するように水素ガスを循環配管2より連続的
に供給し、プロピレン重合体(A)の極限粘度を制御し
た。反応熱は配管3から供給される原料液化プロピレン
の気化熱により除去した。重合器から排出される未反応
ガスは配管4を通して反応器系外で冷却、凝縮させて重
合器1に還流した。本重合で得られたプロピレン重合体
(A)は、重合体の保有レベルが反応容積の50容量%
となる様に配管5を通して重合器1から連続的に抜き出
し第2重合工程の重合器10に供給した。この時、配管
5からプロピレン重合体(A)の一部を間欠的に抜き出
して、極限粘度および触媒単位重量当たりの重合体収量
を求める試料とした。触媒単位重量当たりの重合体収量
は、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP法)による
重合体中のMg分の含有量の測定値より算出した。
【0056】5)第2重合工程 攪拌羽根を有する横形重合器10(L/D=6、内容積
100リットル)に第1重合工程からのプロピレン重合
体(A)およびエチレン/プロピレン/ブテン混合ガス
を連続的に供給し、プロピレンとエチレン、ブテンの共
重合を行った。反応条件は攪拌速度25rpm、温度60
℃、圧力1.9MPaであり、気相のガス組成を表1に示す
エチレン/プロピレンモル比、ブテン/プロピレンモル
比および水素/エチレンモル比に調整した。エチレン/
プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)の重合量を
調節するための重合活性抑制剤として一酸化炭素、およ
びエチレン/プロピレン/ブテンランダム共重合体
(B)の分子量を調節するための水素ガスを配管7より
それぞれ供給した。反応熱は配管6から供給される原料
液化プロピレンの気化熱で除去した。重合器から排出さ
れる未反応ガスは配管8を通して反応器系外で冷却、凝
縮させて第2重合工程に還流させた。第2重合工程で生
成したポリプロピレン系樹脂組成物は、重合体の保有レ
ベルが反応容積の50容量%となる様に配管9を通して
重合器10から連続的に抜き出した。ポリプロピレン系
樹脂組成物の生産速度は8〜15kg/hrであった。抜き
出されたポリプロピレン系樹脂組成物は未反応モノマー
を除去し、一部は極限粘度ηWHOLEの測定、および赤外
線吸収スペクトル分析によるエチレン重合単位含有量お
よびブテン重合単位含有量の測定、ならびにICP法に
よる重合体中のMg分の測定によるコポリマー成分の重
合比率の測定に供した。このようにして得られたPP−
1〜PP−4のポリプロピレン系樹脂組成物およびPP
−5のプロピレン単独重合体の重合結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】気体透過性フィルム 1)各種物性測定法 a)透明性:ヘイズ値(単位:%) ASTM D 1003記載の方法に準拠して測定した。
数値が小さいものほど透明性は良い。 b)透視性(単位:%) 厚さ20μmのフィルムを密着させた状態で10枚重ね
た試料をSpectrophotometer(U−3210(日立製作所
(株)製))を用いて、測定波長200〜800nm、走査
速度300nm/分で測定し、得られたチャートより可視
光波長領域(360、570、780nm)の光透過率を
読みとり、透視性の指標とした。数値が高いものほど良
好な結果であり、更に長波長側の光透過率と短波長側の
光透過率の差(T780−T360)が小さいほど、透視性が
優れる。 c)光沢性:光沢度(単位:%) ASTM D 523記載の方法に準拠して測定した。数
値が高いほど光沢性が優れている。 d)剛性:ヤング率(単位:MPa) ASTM D 882記載の方法に準拠して測定した。数
値が大きいほど剛性が高い。 e)水蒸気の透過度:TH2O(単位:g/m2・24h) JIS Z−0208に準拠して測定した。温度40
℃、湿度90%RHの条件下で測定し、数値が高いほど
水蒸気の透過性が高いことを示す。 f)酸素の透過度:TO2(単位:nmol/m2・s・100kPa) JIS K−7126Aに準拠して測定した。数値が高
いほど酸素の透過性が高いことを示す。 g)エチレンガスの透過度:Tエチレン(単位:nmol/m2
s・100kPa) JIS K−7126Aに準拠して測定した。数値が高
いほどエチレンガスの透過性が高いことを示す。
【0059】2)フィルムの製造 PP−1〜PP−4のポリプロピレン系樹脂組成物およ
びPP−5のプロピレン単独重合体のそれぞれ100重
量部に対し、酸化防止剤としてテトラキス−[メチレン
−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタンを0.15重量
部、中和剤としてステアリン酸カルシウムを0.10重
量部の配合比で配合し、ヘンシェルミキサー(商品名)
によって均一に混合し、得られた混合物を押出機で溶融
混練した後にペレット状にした。
【0060】単層フィルムの製造 前記で得られたペレット状の各混合物を口径65mmの押
出機に供給し、250℃のTダイより押出し、30℃の
冷却ロールで冷却して、0.8mmのシートを得た。次に
該シートを、パンタグラフ式二軸延伸試験機を用いて逐
次二軸延伸し、単層の二軸延伸フィルムを得た。逐次二
軸延伸は、PP−1〜PP−4の混合物から得られたシ
ートについては、まず154〜158℃の温度で100
〜140秒間予熱した後、3m/minの延伸速度で縦方
向に4.2倍、横方向に8.2倍逐次延伸し、PP−5の
混合物から得られたシートについては、158℃で14
0秒間予熱した後、5m/minの延伸速度で縦方向に4.
2倍、横方向に8.2倍に逐次延伸した。このようにし
て得られた各フィルムから所定の試験片を調製し、所定
の試験方法に準拠して透明性、透視性、光沢性、剛性、
各気体の透過度を測定した。その結果を表2に示した。
【0061】
【表2】
【0062】多層フィルムの製造 前記で得られたペレット状の各混合物を、多層フィルム
の中間層用の口径90mmの押出機に供給し、多層フィル
ムの両表層用の口径40mmの各押出機に融点が125℃
であるエチレン/プロピレン/ブテンランダム共重合体
を供給して、250℃のTダイより押出し、25℃の冷
却ロールで冷却してシートを得た。引き続き80℃〜1
20℃に加熱したロールで縦方向に5倍延伸し、次いで
155℃〜200℃に加熱したオーブン内で横方向に8
倍延伸し、2種3層の逐次二軸延伸フィルムを得た。こ
のようにして得られた各フィルムから所定の試験片を調
製し、所定の試験方法に準拠して透明性、透視性、光沢
性、剛性、各気体の透過度を測定した。その結果を表3
に示した。なお、表2に示したように、PP−1および
PP−2は実施例1および2に対応し、PP−3〜PP
−5はそれぞれ比較例1〜3に対応する。また、表3に
示したように、PP−1およびPP−2は実施例3およ
び4に対応し、PP−3〜PP−5はそれぞれ比較例4
〜6に対応する。
【0063】
【表3】
【0064】青果物の鮮度保持評価 前記で製造した各多層フィルムを用いて調製した25×
35cmのサイド溶断シール袋に、いずれも150gのほ
うれん草を入れ、上部をヒートシールした密閉包装品を
温度が10℃、湿度が80%で保存したときの保存状態
の観察例を表4に示した。また、表4には、比較例7と
して、比較例6の多層フィルムを用い、上部のヒートシ
ールを施さなかった例を併記した。更に、各多層フィル
ムを用いて包装機でレタスを包装したものを温度が15
℃、湿度が70%で保存したときの、保存状態の観察例
を表5に示した。表4、5のデータから、気体の透過度
が良好である本発明のポリプロピレン系フィルム(実施
例3、4)を用いた包装袋は、密閉包装した従来のポリ
プロピレン包装袋(比較例6)に比べ、鮮度の保持期間
が延びたことが分かる。
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を
用いて得られた気体透過性フィルムは、プロピレン重合
体(A)40〜95重量%と、ブテン含有量が3〜40
重量%、エチレン含有量が10〜30重量%であるエチ
レン/プロピレン/ブテンランダム共重合体(B)5〜
60重量%とからなるポリプロピレン系樹脂組成物であ
って、前記成分(B)の極限粘度ηBと、前記成分
(A)の極限粘度ηAとの比(ηB/ηA)が、0.5〜
1.3の範囲であり、かつ前記ηBが0.5〜3.0dl/g
の範囲であるポリプロピレン系樹脂組成物から製造され
るものであり、剛性を保持しつつ、優れた気体透過性
と、十分な光学的特性を兼ね備える物性バランスが良好
なポリプロピレン系フィルムである。
【0068】また、包装材料として要求されるフィルム
は強度、更にはストレートカット性を付与するため、ポ
リプロピレンフィルムは特に延伸されて用いられる。そ
のため、一般的にポリプロピレンフィルムは、延伸する
ことにより分子配向の規則性が高まり、フィルムの密度
が高くなることにより、水蒸気や酸素等の気体がフィル
ムを透過し難くなる性質がある。しかし、本発明で用い
られるポリプロピレン系樹脂組成物を使用した気体透過
性フィルムは、延伸しても気体透過性の低下が少ないと
いう特徴を有し、かつ透明性、透視性、光沢性、剛性の
包装材料に必要である物性バランスに優れている。ま
た、透視性良好であることから内容物の視認性が良い、
剛性が高いことから包装機械適性が良いといった特徴も
有している。これらの優れた特徴から、青果物包装用フ
ィルムとして好適に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例で用いた連続重合装置のフロー
シートを示す。
【符号の説明】
1、10…重合機、2…水素配管、3、6…原料混合ガ
ス配管、4、8…未反応ガス配管、5、9…重合体抜き
出し配管、7…活性抑制剤添加用配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES C08L 23/20 C08L 23/20 (72)発明者 白石 安弘 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社高分子研究所内 (72)発明者 中島 隆則 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社高分子研究所内 (72)発明者 秋田谷 真一 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社高分子研究所内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB08 AB09 BA17A BB16A BC04A CA03 CA10 CA30 EA06 FA01 FC01 GB03 GD01 3E086 AB01 AD01 BA01 BA15 BA33 BB02 BB04 BB05 BB85 BB90 CA13 CA18 4F071 AA15X AA20 AA20X AA21X AA76 AA88 AF08 AF09 AH04 BC01 4F100 AK04A AK04J AK06A AK06J AK09A AK09J AK64A AK66A AL03A AL05A AT00B BA02 EJ37 GB17 GB23 JA06A JD02 JD03 JD04 JK01 JN01 YY00 4J002 BB05X BB12W BB14X BB17X GG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン重合体(A)40〜95重量
    %と、ブテン含有量が3〜40重量%、エチレン含有量
    が10〜30重量%であるエチレン/プロピレン/ブテ
    ンランダム共重合体(B)5〜60重量%とからなるポ
    リプロピレン系樹脂組成物であって、前記成分(B)の
    極限粘度ηBと、前記成分(A)の極限粘度ηAとの比
    (ηB/ηA)が0.5〜1.3の範囲であり、かつ前記η
    Bが0.5〜3.0dl/gの範囲であるポリプロピレン系
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリプロピレン系樹脂組成物からな
    るフィルムを少なくとも1層として含み、厚みが10〜
    100μmである単層または多層フィルムであって、以
    下の特性を有する気体透過性フィルム。 (1)水蒸気の透過度TH2Oが9〜50g/m2・24h
    (JIS Z 0208に準拠)、(2)酸素の透過度T
    O2が600〜12500nmol/m2・s・100kPa(JI
    SK 7126−Aに準拠)、(3)エチレンガスの透
    過度Tエチレンが600〜22500nmol/m2・s・100kP
    a(JIS K 7126−Aに準拠)。
  3. 【請求項3】 前記フィルムが少なくとも一軸方向に延
    伸されたフィルムであることを特徴とする、請求項2に
    記載の気体透過性フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3のいずれかに記載の気体
    透過性フィルムを青果物包装用フィルムとして使用する
    ことを特徴とする、青果物鮮度長期保持方法。
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