JP2002302307A - 記録装置および記録方法 - Google Patents
記録装置および記録方法Info
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- JP2002302307A JP2002302307A JP2001108590A JP2001108590A JP2002302307A JP 2002302307 A JP2002302307 A JP 2002302307A JP 2001108590 A JP2001108590 A JP 2001108590A JP 2001108590 A JP2001108590 A JP 2001108590A JP 2002302307 A JP2002302307 A JP 2002302307A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像が記録され排紙された被記録材を、被記
録材が排紙されたことを検知して巻き取る巻取り機構に
よって良好に巻取り取らせることができるように記録動
作を行う。 【解決手段】 ステップ107,108において、画像
データに対応する画像が、画素を含まない非画像形成領
域を有するかどうかを判定し、非画像形成領域を含むこ
とが判定された場合には、ステップ115において、巻
取り機構が用いられているかどうかを判定する。ステッ
プ115において巻き取り機構が用いられていないこと
が判定された場合には、ステップ110において非画像
形成領域の幅だけの被記録材の搬送を行い、巻き取り機
構が用いられていることが判定された場合には、ステッ
プ112において所定幅ずつの間欠的な搬送を行う。
録材が排紙されたことを検知して巻き取る巻取り機構に
よって良好に巻取り取らせることができるように記録動
作を行う。 【解決手段】 ステップ107,108において、画像
データに対応する画像が、画素を含まない非画像形成領
域を有するかどうかを判定し、非画像形成領域を含むこ
とが判定された場合には、ステップ115において、巻
取り機構が用いられているかどうかを判定する。ステッ
プ115において巻き取り機構が用いられていないこと
が判定された場合には、ステップ110において非画像
形成領域の幅だけの被記録材の搬送を行い、巻き取り機
構が用いられていることが判定された場合には、ステッ
プ112において所定幅ずつの間欠的な搬送を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置および記録
方法に関し、特に、被記録材に液滴(インク滴)を吐出
して画像を記録するインクジェット方式の記録装置、お
よびそれによる記録方法に関する。また本発明は、特
に、大型サイズの記録用紙を被記録材として使用する、
画像が記録された記録用紙を巻き取る巻取り機構が接続
される記録装置、およびそれによる記録方法に関する。
方法に関し、特に、被記録材に液滴(インク滴)を吐出
して画像を記録するインクジェット方式の記録装置、お
よびそれによる記録方法に関する。また本発明は、特
に、大型サイズの記録用紙を被記録材として使用する、
画像が記録された記録用紙を巻き取る巻取り機構が接続
される記録装置、およびそれによる記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスオートメーション化が進
みパーソナルコンピュータなどが普及するのに伴い、パ
ーソナルコンピュータ上で扱われるディジタル画像を被
記録材上に記録する装置として、インクジェット方式の
記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置が急速に普
及している。インクジェット方式の記録ヘッドには、一
般的に、液体を吐出するための液体吐出口とそれに連通
する液体流路が複数設けられ、各液体流路内には各液体
吐出口から液体を吐出するためのエネルギーを液体に与
える記録素子が備えられている。
みパーソナルコンピュータなどが普及するのに伴い、パ
ーソナルコンピュータ上で扱われるディジタル画像を被
記録材上に記録する装置として、インクジェット方式の
記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置が急速に普
及している。インクジェット方式の記録ヘッドには、一
般的に、液体を吐出するための液体吐出口とそれに連通
する液体流路が複数設けられ、各液体流路内には各液体
吐出口から液体を吐出するためのエネルギーを液体に与
える記録素子が備えられている。
【0003】このインクジェット記録装置では、ディジ
タル画像の記録時間の短縮化や出力画像の高画質化が進
められている。そのために、インクジェット記録装置に
搭載される記録ヘッドとしては、複数の記録素子を集積
配列し、液体吐出口や液体流路を高密度に集積した記録
ヘッド(以下、マルチヘッドと称する)が主流となって
いる。
タル画像の記録時間の短縮化や出力画像の高画質化が進
められている。そのために、インクジェット記録装置に
搭載される記録ヘッドとしては、複数の記録素子を集積
配列し、液体吐出口や液体流路を高密度に集積した記録
ヘッド(以下、マルチヘッドと称する)が主流となって
いる。
【0004】一般にインクジェット記録装置は、記録ヘ
ッドおよびそれに供給する液体を貯溜する液体タンクを
搭載するキャリッジを有する記録手段と、被記録材を搬
送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを具備
する。そして、複数の液体吐出口から液滴を吐出させる
記録ヘッドを記録紙の搬送方向(以下、副走査方向と称
する)と交差(例えば直行)する方向(以下、主走査方
向と称する)にシリアル走査させ、一方で非記録時に1
回のシリアル走査での記録幅に等しい量だけ被記録材を
間欠的に搬送する。また、記録装置で用いられる最大の
サイズの被記録材の幅にほぼ等しい幅にわたって配列さ
れた液体吐出口を有するいわゆるフルラインヘッドが記
録手段として搭載される場合もあり、この場合には、被
記録材の搬送に合わせてフルラインヘッドを駆動するこ
とによって記録が行われる。
ッドおよびそれに供給する液体を貯溜する液体タンクを
搭載するキャリッジを有する記録手段と、被記録材を搬
送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを具備
する。そして、複数の液体吐出口から液滴を吐出させる
記録ヘッドを記録紙の搬送方向(以下、副走査方向と称
する)と交差(例えば直行)する方向(以下、主走査方
向と称する)にシリアル走査させ、一方で非記録時に1
回のシリアル走査での記録幅に等しい量だけ被記録材を
間欠的に搬送する。また、記録装置で用いられる最大の
サイズの被記録材の幅にほぼ等しい幅にわたって配列さ
れた液体吐出口を有するいわゆるフルラインヘッドが記
録手段として搭載される場合もあり、この場合には、被
記録材の搬送に合わせてフルラインヘッドを駆動するこ
とによって記録が行われる。
【0005】また、カラー画像を記録可能なカラー・イ
ンクジェット記録装置も普及しており、この装置では、
複数色のインクの各々に対応した複数の記録ヘッドから
吐出されるインク液滴を被記録材上で重ねあわせること
によってカラー画像が形成される。
ンクジェット記録装置も普及しており、この装置では、
複数色のインクの各々に対応した複数の記録ヘッドから
吐出されるインク液滴を被記録材上で重ねあわせること
によってカラー画像が形成される。
【0006】インクジェット記録装置において液体を吐
出する方法としては、吐出口近傍に記録素子として発熱
素子(電気/熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素
子に電気信号を印加することにより液体を局所的に加熱
して圧力変化を起こさせ、液体を吐出口から吐出させる
電気/熱エネルギー変換体を用いる方法や、記録素子と
して圧電素子などの電気/機械変換体を用いる方法があ
る。また、記録素子として、ピエゾ素子などの電気圧力
変換手段を用い、液体に機械的に圧力を付与して液体を
吐出する構成も従来から知られている。
出する方法としては、吐出口近傍に記録素子として発熱
素子(電気/熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素
子に電気信号を印加することにより液体を局所的に加熱
して圧力変化を起こさせ、液体を吐出口から吐出させる
電気/熱エネルギー変換体を用いる方法や、記録素子と
して圧電素子などの電気/機械変換体を用いる方法があ
る。また、記録素子として、ピエゾ素子などの電気圧力
変換手段を用い、液体に機械的に圧力を付与して液体を
吐出する構成も従来から知られている。
【0007】インクジェット記録方法では、記録データ
に応じて選択的に液体を微少な液滴として液体吐出口か
ら被記録材上に吐出することにより文字や図形などの記
録が行われる。インクジェット記録方法は、ノンインパ
クトであるため騒音が少ないこと、ランニング・コスト
が低いこと、装置を小型化しやすいこと、およびカラー
化が比較的容易であることなどの利点を有している。こ
のため、コンピュータやワードプロセッサーなどと併用
される記録装置として、また単独で使用される複写機、
プリンタ、ファクシミリなどに搭載する記録装置として
もインクジェット記録装置は広く用いられている。
に応じて選択的に液体を微少な液滴として液体吐出口か
ら被記録材上に吐出することにより文字や図形などの記
録が行われる。インクジェット記録方法は、ノンインパ
クトであるため騒音が少ないこと、ランニング・コスト
が低いこと、装置を小型化しやすいこと、およびカラー
化が比較的容易であることなどの利点を有している。こ
のため、コンピュータやワードプロセッサーなどと併用
される記録装置として、また単独で使用される複写機、
プリンタ、ファクシミリなどに搭載する記録装置として
もインクジェット記録装置は広く用いられている。
【0008】このようにインクジェット記録装置は、優
れた記録手段として幅広い産業分野で需要が高まってお
り、より一層高品位な画像を記録可能にすることが求め
られ、また、さらなる高速化への要求も一段と高まって
いる。
れた記録手段として幅広い産業分野で需要が高まってお
り、より一層高品位な画像を記録可能にすることが求め
られ、また、さらなる高速化への要求も一段と高まって
いる。
【0009】従来のインクジェット記録方法において
は、被記録材上でインクのにじみのない高発色のカラー
画像を得るためには、インク吸収層を有する専用コート
紙を使用する必要があった。しかし、近年ではインクの
改良などによって一般的なプリンタや複写機などで大量
に使用される普通紙への記録適性を持たせた方法も実用
化されている。また、OHPシートや布、プラスチック
・シートなどのインクの吸収特性が異なる様々な被記録
材への対応が望まれている。こうした要求に応えるた
め、被記録材の種類に係わりなく最良の記録が可能な記
録装置の開発および製品化が進められている。
は、被記録材上でインクのにじみのない高発色のカラー
画像を得るためには、インク吸収層を有する専用コート
紙を使用する必要があった。しかし、近年ではインクの
改良などによって一般的なプリンタや複写機などで大量
に使用される普通紙への記録適性を持たせた方法も実用
化されている。また、OHPシートや布、プラスチック
・シートなどのインクの吸収特性が異なる様々な被記録
材への対応が望まれている。こうした要求に応えるた
め、被記録材の種類に係わりなく最良の記録が可能な記
録装置の開発および製品化が進められている。
【0010】さらに、被記録材の大きさに関しても、イ
ベント展示用、宣伝広告用などのポスタや衣類などの織
布への記録を行うために求められるような、大サイズの
被記録材への記録を可能とすることも要求されてきてい
る。そこで最近では、例えば業務用などにおいて構成さ
れるプリントシステムとして、A0あるいはB0サイズ
といった大型サイズの記録用紙に対して記録を行うこと
ができるようなプリントシステムが構成され、大型のイ
ンクジェットプリンタが使用されるようになってきてい
る。
ベント展示用、宣伝広告用などのポスタや衣類などの織
布への記録を行うために求められるような、大サイズの
被記録材への記録を可能とすることも要求されてきてい
る。そこで最近では、例えば業務用などにおいて構成さ
れるプリントシステムとして、A0あるいはB0サイズ
といった大型サイズの記録用紙に対して記録を行うこと
ができるようなプリントシステムが構成され、大型のイ
ンクジェットプリンタが使用されるようになってきてい
る。
【0011】A0あるいはB0サイズ、またはさらに大
型の被記録材に対して記録を行う、このような業務用の
プリントシステムにおいては、用紙受けトレイを用意し
てプリント出力された被記録材をこのトレイに排出させ
る構成とする方法に加えて、プリント出力された大型の
被記録材を巻き取る機構を備える構成とする方法もすで
に普及しはじめている。
型の被記録材に対して記録を行う、このような業務用の
プリントシステムにおいては、用紙受けトレイを用意し
てプリント出力された被記録材をこのトレイに排出させ
る構成とする方法に加えて、プリント出力された大型の
被記録材を巻き取る機構を備える構成とする方法もすで
に普及しはじめている。
【0012】これは、近年、数mから数十m程度の長さ
寸法を有する極めて大きな被記録材に対しても記録を行
うことが要求されるようになってきているためである。
すなわち、このような極めて大きな被記録材に対して記
録を行った場合には、その出力を用紙受けトレイなどに
排出させた場合、被記録材が折り重なり、自重によって
被記録材にシワや折目などが生じてしまうという新たな
問題が生じていた。そこで、インクジェットプリンタに
被記録材の巻取り機構を設ける、または接続することに
よって、このような問題が回避されるようになってきた
のである。
寸法を有する極めて大きな被記録材に対しても記録を行
うことが要求されるようになってきているためである。
すなわち、このような極めて大きな被記録材に対して記
録を行った場合には、その出力を用紙受けトレイなどに
排出させた場合、被記録材が折り重なり、自重によって
被記録材にシワや折目などが生じてしまうという新たな
問題が生じていた。そこで、インクジェットプリンタに
被記録材の巻取り機構を設ける、または接続することに
よって、このような問題が回避されるようになってきた
のである。
【0013】この巻取り機構は、例えば、インクジェッ
トプリンタのフレームの両端部分に一対の支持体を設
け、これら各支持体によってプリンタの最大記録幅に対
応した長さ寸法を有する巻取り軸の両端部を着脱自在
に、かつ回転自在に軸支した構成を有している。そし
て、巻取り軸は被記録材の搬送動作に同期して回転駆動
され、記録後の被記録材を巻取るようになっている。こ
の構成では、記録後の被記録材が折り重ねられることは
なく、被記録材にしわや折目などが生じるのを防止する
ことができる。さらに、一般的には、この巻取り機構で
は、被記録材の巻取りが終了したら被記録材が巻取られ
た巻取り軸を支持体から取外し、出力された被記録材の
ロールのみを所定の場所に運搬することが可能になって
いる。
トプリンタのフレームの両端部分に一対の支持体を設
け、これら各支持体によってプリンタの最大記録幅に対
応した長さ寸法を有する巻取り軸の両端部を着脱自在
に、かつ回転自在に軸支した構成を有している。そし
て、巻取り軸は被記録材の搬送動作に同期して回転駆動
され、記録後の被記録材を巻取るようになっている。こ
の構成では、記録後の被記録材が折り重ねられることは
なく、被記録材にしわや折目などが生じるのを防止する
ことができる。さらに、一般的には、この巻取り機構で
は、被記録材の巻取りが終了したら被記録材が巻取られ
た巻取り軸を支持体から取外し、出力された被記録材の
ロールのみを所定の場所に運搬することが可能になって
いる。
【0014】このような巻取り機構に関しては、プリン
タ本体側の搬送ローラ軸と巻取り機構側の回転軸とを直
接連動させようとすると装置が大型化してしまうという
問題があった。そこで、プリントシステムの構成を簡素
化するために、プリンタ本体から排出された被記録材の
弛みを被記録材の重さから検知して、プリンタ本体側の
搬送機構とは独立して自動で巻取りを行うタイプの巻取
り機構が一般的になってきている。
タ本体側の搬送ローラ軸と巻取り機構側の回転軸とを直
接連動させようとすると装置が大型化してしまうという
問題があった。そこで、プリントシステムの構成を簡素
化するために、プリンタ本体から排出された被記録材の
弛みを被記録材の重さから検知して、プリンタ本体側の
搬送機構とは独立して自動で巻取りを行うタイプの巻取
り機構が一般的になってきている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような、プリンタ本体側の搬送機構と独立して巻取り
を行う巻取り機構を有する従来のプリントシステムにお
いては、プリンタ本体側の排紙ローラと巻取り機構側の
回転軸との同期をとることが必ずしも良好には行えない
場合があった。すなわち、巻取り機構側では被記録材の
弛み検知結果に基づいて記録が行われた被記録材が出力
されたことを検知して巻取り動作を行うように構成され
ているため、被記録材が一度に大量にフィードされる場
合に、排出された出力を巻取る動作が遅れて巻取りが間
に合わない場合があった。これは、例えば、記録に際し
て被記録材がプレフィードされる時や先端・末端で余白
フィードされる時、形成する画像に非画像形成部が、被
記録材の搬送方向に見て一定の幅だけあり、その幅だけ
被記録材が搬送される場合などに生じる。このように、
巻取り動作が遅れると、プリントアウトした被記録材が
床などに接触してしまい、ごみ付着などのためにせっか
くの画像が無駄になってしまう場合があった。
たような、プリンタ本体側の搬送機構と独立して巻取り
を行う巻取り機構を有する従来のプリントシステムにお
いては、プリンタ本体側の排紙ローラと巻取り機構側の
回転軸との同期をとることが必ずしも良好には行えない
場合があった。すなわち、巻取り機構側では被記録材の
弛み検知結果に基づいて記録が行われた被記録材が出力
されたことを検知して巻取り動作を行うように構成され
ているため、被記録材が一度に大量にフィードされる場
合に、排出された出力を巻取る動作が遅れて巻取りが間
に合わない場合があった。これは、例えば、記録に際し
て被記録材がプレフィードされる時や先端・末端で余白
フィードされる時、形成する画像に非画像形成部が、被
記録材の搬送方向に見て一定の幅だけあり、その幅だけ
被記録材が搬送される場合などに生じる。このように、
巻取り動作が遅れると、プリントアウトした被記録材が
床などに接触してしまい、ごみ付着などのためにせっか
くの画像が無駄になってしまう場合があった。
【0016】また逆に、巻取り動作が速すぎ、そのため
にまさに画像が記録されている最中の被記録材の端にテ
ンションが加わってしまう場合があった。この場合に
は、形成画像に白い筋が入ってしまうなどの悪影響が生
じてしまう場合があった。
にまさに画像が記録されている最中の被記録材の端にテ
ンションが加わってしまう場合があった。この場合に
は、形成画像に白い筋が入ってしまうなどの悪影響が生
じてしまう場合があった。
【0017】プリンタ本体側の排紙ローラと巻取り機構
側の巻取り軸とを正確に連動させるためには、2つの駆
動系を直接連動させる構成とすることが考えられるが、
この構成は、コストがかかり、前述のように装置も大型
化してしまうという欠点がある。
側の巻取り軸とを正確に連動させるためには、2つの駆
動系を直接連動させる構成とすることが考えられるが、
この構成は、コストがかかり、前述のように装置も大型
化してしまうという欠点がある。
【0018】そこで、良好な巻取りを行わせるために、
巻取り機構の、被記録材の弛みを検知するセンサの感度
を調整する機構を設け、感度を適宜調整することが考え
られる。しかし、巻取り機構側のセンサの感度を鈍くし
過ぎた場合には、前述のように巻取り動作が間に合わな
くなってしまい、また一方で、センサの感度を敏感にし
すぎると被記録材にテンションが加わってしまう。ま
た、センサの感度を中庸の状態に設定した場合であって
も、巻取り動作が間に合わなかったり、速すぎたりする
ことを必ずしも回避できない場合があった。これは、被
記録材の一度に出力される量が必ずしも一定ではなく、
また、巻取り機構側においても、そのロール径がそれま
でに巻き取った被記録材の量に応じて変化していくた
め、巻取り軸を一定の速度で回転させると一定時間の間
に巻き取られる被記録材の量はかならずしも一定にはな
らないということに起因していることが分かっている。
巻取り機構の、被記録材の弛みを検知するセンサの感度
を調整する機構を設け、感度を適宜調整することが考え
られる。しかし、巻取り機構側のセンサの感度を鈍くし
過ぎた場合には、前述のように巻取り動作が間に合わな
くなってしまい、また一方で、センサの感度を敏感にし
すぎると被記録材にテンションが加わってしまう。ま
た、センサの感度を中庸の状態に設定した場合であって
も、巻取り動作が間に合わなかったり、速すぎたりする
ことを必ずしも回避できない場合があった。これは、被
記録材の一度に出力される量が必ずしも一定ではなく、
また、巻取り機構側においても、そのロール径がそれま
でに巻き取った被記録材の量に応じて変化していくた
め、巻取り軸を一定の速度で回転させると一定時間の間
に巻き取られる被記録材の量はかならずしも一定にはな
らないということに起因していることが分かっている。
【0019】本発明はこれらの従来技術における課題に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、記録され
排紙された被記録材を、記録時に被記録材を搬送する搬
送機構とは独立して巻き取る巻取り機構によって良好に
巻取り取らせることができるように記録動作を行う記録
装置および記録方法を提供することにある。
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、記録され
排紙された被記録材を、記録時に被記録材を搬送する搬
送機構とは独立して巻き取る巻取り機構によって良好に
巻取り取らせることができるように記録動作を行う記録
装置および記録方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による記録装置は、被記録材に画像を形成す
る記録手段と、被記録材を搬送する搬送手段と、記録手
段と搬送手段との動作を所望の画像データに応じて制御
して該画像データに対応する画像を形成させる制御手段
とを有し、記録手段によって画像が形成され、搬送手段
によって搬送されることによって排紙された被記録材を
巻き取って保持する、被記録材が排紙されたことを検知
して動作する少なくとも1つの巻取り機構が接続される
記録装置であって、記録手段は、1回の記録動作で所定
の記録幅の画像を記録し、搬送手段は、被記録材を記録
手段によって1回の記録動作で形成された画像の記録幅
の方向に搬送し、制御手段は、画像データに所定の演算
処理をして所定の記録幅の画像を形成するための形成画
像データを順次生成し、記録手段によって被記録材に形
成画像データに応じて所定の記録幅の画像を形成させる
ことと、搬送手段によって被記録材を所定の通常搬送量
だけ搬送させることとを繰り返して画像データに対応す
る全画像を形成させ、画像データに対応する画像が、被
記録材の搬送方向に見て所定の記録幅以上の、画素を含
まない非画像形成領域を有するかどうかを判定し、所定
の記録幅以上の非画像形成領域があることを判定した場
合には、その非画像形成領域の幅だけ搬送手段によって
被記録材を搬送させ、この際、非画像形成領域の幅だけ
の搬送を、巻取り機構が用いられているかどうか、また
は接続された複数の巻取り機構のうちのどの巻取り機構
が用いられているかを判定し、その判定結果に応じて、
一度に搬送する量が異なる複数の搬送方法のうち1つを
選択して行わせることを特徴とする。
め、本発明による記録装置は、被記録材に画像を形成す
る記録手段と、被記録材を搬送する搬送手段と、記録手
段と搬送手段との動作を所望の画像データに応じて制御
して該画像データに対応する画像を形成させる制御手段
とを有し、記録手段によって画像が形成され、搬送手段
によって搬送されることによって排紙された被記録材を
巻き取って保持する、被記録材が排紙されたことを検知
して動作する少なくとも1つの巻取り機構が接続される
記録装置であって、記録手段は、1回の記録動作で所定
の記録幅の画像を記録し、搬送手段は、被記録材を記録
手段によって1回の記録動作で形成された画像の記録幅
の方向に搬送し、制御手段は、画像データに所定の演算
処理をして所定の記録幅の画像を形成するための形成画
像データを順次生成し、記録手段によって被記録材に形
成画像データに応じて所定の記録幅の画像を形成させる
ことと、搬送手段によって被記録材を所定の通常搬送量
だけ搬送させることとを繰り返して画像データに対応す
る全画像を形成させ、画像データに対応する画像が、被
記録材の搬送方向に見て所定の記録幅以上の、画素を含
まない非画像形成領域を有するかどうかを判定し、所定
の記録幅以上の非画像形成領域があることを判定した場
合には、その非画像形成領域の幅だけ搬送手段によって
被記録材を搬送させ、この際、非画像形成領域の幅だけ
の搬送を、巻取り機構が用いられているかどうか、また
は接続された複数の巻取り機構のうちのどの巻取り機構
が用いられているかを判定し、その判定結果に応じて、
一度に搬送する量が異なる複数の搬送方法のうち1つを
選択して行わせることを特徴とする。
【0021】この構成によれば、巻取り機構が用いられ
ているかどうか、または接続された複数の巻取り機構の
うちのどの巻取り機構が用いられているかに応じて、巻
取り動作が間に合わないような事態を招くことなく、用
いられている巻取り機構によって良好に巻き取り動作を
行うことが可能な量ずつ被記録材を排紙するように記録
動作を行わせることができる。
ているかどうか、または接続された複数の巻取り機構の
うちのどの巻取り機構が用いられているかに応じて、巻
取り動作が間に合わないような事態を招くことなく、用
いられている巻取り機構によって良好に巻き取り動作を
行うことが可能な量ずつ被記録材を排紙するように記録
動作を行わせることができる。
【0022】複数の搬送方法としては、具体的には、被
記録材を非画像形成領域の幅だけ一度に搬送する第1の
搬送方法と、被記録材を通常搬送量ずつ間欠的に搬送す
る第2の搬送方法とを含ませることができる。この場
合、非画像形成領域の幅だけの搬送を、巻取り機構が用
いられていない場合には第1の搬送方法によって行わせ
ることによって効率的に記録動作を行わせることができ
る。また、巻取り機構が用いられている場合には第2の
搬送方法によって行わせることによって、巻取り機構に
良好に巻き取り動作を行わせることができる。
記録材を非画像形成領域の幅だけ一度に搬送する第1の
搬送方法と、被記録材を通常搬送量ずつ間欠的に搬送す
る第2の搬送方法とを含ませることができる。この場
合、非画像形成領域の幅だけの搬送を、巻取り機構が用
いられていない場合には第1の搬送方法によって行わせ
ることによって効率的に記録動作を行わせることができ
る。また、巻取り機構が用いられている場合には第2の
搬送方法によって行わせることによって、巻取り機構に
良好に巻き取り動作を行わせることができる。
【0023】この第1の搬送方法による搬送は、例え
ば、形成画像データが非画像形成領域に対応するデータ
であることが判定されるたび毎にスキップカウンタをイ
ンクリメントし、次に形成画像データが非画像形成領域
に対応するデータでないことが判定された時に、通常搬
送量をスキップカウンタのカウント数倍した量だけ被記
録材を搬送することによって行うことができる。また、
第2の搬送方法による搬送は、例えば、形成画像データ
が非画像形成領域に対応するデータであることが判定さ
れるたび毎に、被記録材を通常搬送量だけ搬送させるこ
とによって行うことができる。
ば、形成画像データが非画像形成領域に対応するデータ
であることが判定されるたび毎にスキップカウンタをイ
ンクリメントし、次に形成画像データが非画像形成領域
に対応するデータでないことが判定された時に、通常搬
送量をスキップカウンタのカウント数倍した量だけ被記
録材を搬送することによって行うことができる。また、
第2の搬送方法による搬送は、例えば、形成画像データ
が非画像形成領域に対応するデータであることが判定さ
れるたび毎に、被記録材を通常搬送量だけ搬送させるこ
とによって行うことができる。
【0024】被記録材としてはロール紙を用いてもよ
く、この場合、ロール紙から一定の長さの部分を切り離
す切断手段をさらに設けてもよい。この場合、巻取り機
構が用いられているかどうかの判定は、1ページ分の画
像データに応じた画像の形成が完了した後に、その画像
が形成された領域を含む部分を切り離すかどうかを指定
する切断動作指定値に基づいて行うことができる。すな
わち、切断動作指定値が、切り離すことを指定する値で
ある場合に巻取り機構が用いられていないと判定し、切
断動作指定値が、切り離さないことを指定する値である
場合に巻取り機構が用いられていると判定することがで
きる。
く、この場合、ロール紙から一定の長さの部分を切り離
す切断手段をさらに設けてもよい。この場合、巻取り機
構が用いられているかどうかの判定は、1ページ分の画
像データに応じた画像の形成が完了した後に、その画像
が形成された領域を含む部分を切り離すかどうかを指定
する切断動作指定値に基づいて行うことができる。すな
わち、切断動作指定値が、切り離すことを指定する値で
ある場合に巻取り機構が用いられていないと判定し、切
断動作指定値が、切り離さないことを指定する値である
場合に巻取り機構が用いられていると判定することがで
きる。
【0025】また、本発明による記録装置には、一度に
排紙される被記録材の量が通常搬送量以下である場合に
良好に巻取り動作を行うことができる第1の巻取り機構
と、一度に排紙される被記録材の量が通常搬送量より多
い一定量以下である場合に良好に巻取り動作を行うこと
ができる第2の巻取り機構とを接続してもよい。この場
合、複数の搬送方法としては、被記録材を通常搬送量ず
つ間欠的に搬送する第1の搬送方法と、被記録材を第2
の巻取り機構によって良好に巻取り動作を行うことがで
きる一定量ずつ間欠的に搬送する第2の搬送方法とを含
ませることが好ましい。そして、非画像形成領域の幅だ
けの搬送を、第1の巻取り機構が用いられていることが
判定された場合には第1の搬送方法によって行わせ、第
2の巻取り機構が用いられている場合には第2の搬送方
法によって行わせることによって、各巻取り機構の性能
に応じた適量ずつ被記録材が排紙されるように記録動作
を行わせることができる。
排紙される被記録材の量が通常搬送量以下である場合に
良好に巻取り動作を行うことができる第1の巻取り機構
と、一度に排紙される被記録材の量が通常搬送量より多
い一定量以下である場合に良好に巻取り動作を行うこと
ができる第2の巻取り機構とを接続してもよい。この場
合、複数の搬送方法としては、被記録材を通常搬送量ず
つ間欠的に搬送する第1の搬送方法と、被記録材を第2
の巻取り機構によって良好に巻取り動作を行うことがで
きる一定量ずつ間欠的に搬送する第2の搬送方法とを含
ませることが好ましい。そして、非画像形成領域の幅だ
けの搬送を、第1の巻取り機構が用いられていることが
判定された場合には第1の搬送方法によって行わせ、第
2の巻取り機構が用いられている場合には第2の搬送方
法によって行わせることによって、各巻取り機構の性能
に応じた適量ずつ被記録材が排紙されるように記録動作
を行わせることができる。
【0026】この第1の搬送方法による搬送は、例え
ば、形成画像データが非画像形成領域に対応するデータ
であることが判定されるたび毎に、被記録材を通常搬送
量だけ搬送させることによって行うことができる。ま
た、第2の搬送方法による搬送は、例えば、形成画像デ
ータが非画像形成領域に対応するデータであることが判
定されるたび毎にスキップカウンタをインクリメント
し、スキップカウンタのカウント数が所定の値以上にな
った時、または次に形成画像データが非画像形成領域に
対応するデータでないことが判定された時に、通常搬送
量をスキップカウンタのカウント数倍した量だけ被記録
材を搬送することによって行うことができる。
ば、形成画像データが非画像形成領域に対応するデータ
であることが判定されるたび毎に、被記録材を通常搬送
量だけ搬送させることによって行うことができる。ま
た、第2の搬送方法による搬送は、例えば、形成画像デ
ータが非画像形成領域に対応するデータであることが判
定されるたび毎にスキップカウンタをインクリメント
し、スキップカウンタのカウント数が所定の値以上にな
った時、または次に形成画像データが非画像形成領域に
対応するデータでないことが判定された時に、通常搬送
量をスキップカウンタのカウント数倍した量だけ被記録
材を搬送することによって行うことができる。
【0027】前述のように第2の巻取り機構は、第1の
巻取り機構に比べて多量に一度に被記録材が排紙されて
も良好に巻き取り動作を行うことができるように構成さ
れている。したがって第1の巻取り機構は、被記録材が
排紙されたことを検知するセンサの感度が比較的低く設
定され、または巻取り速度が比較的遅く設定されてい
る。そこで第2の巻取り機構に比べて第1の巻取り機構
は、比較的多量の被記録材が巻き付けられ、被記録材を
取り込む速度が比較的大きく変化しても、記録が行われ
ている被記録材にテンションを加えるような事態を招く
ことなく良好に巻取り動作を行うことができる。このこ
とから、第1の巻取り機構と第2の巻取り機構とは、例
えば、ロール紙を複数ページ分巻き取るのと、ロール紙
を1ページ分巻き取るのとにそれぞれ好適に用いること
ができる。
巻取り機構に比べて多量に一度に被記録材が排紙されて
も良好に巻き取り動作を行うことができるように構成さ
れている。したがって第1の巻取り機構は、被記録材が
排紙されたことを検知するセンサの感度が比較的低く設
定され、または巻取り速度が比較的遅く設定されてい
る。そこで第2の巻取り機構に比べて第1の巻取り機構
は、比較的多量の被記録材が巻き付けられ、被記録材を
取り込む速度が比較的大きく変化しても、記録が行われ
ている被記録材にテンションを加えるような事態を招く
ことなく良好に巻取り動作を行うことができる。このこ
とから、第1の巻取り機構と第2の巻取り機構とは、例
えば、ロール紙を複数ページ分巻き取るのと、ロール紙
を1ページ分巻き取るのとにそれぞれ好適に用いること
ができる。
【0028】この場合、第1の巻取り機構と第2の巻取
り機構とのどちらが用いられているかの判定は、1ペー
ジ分の画像データに応じた画像の形成が完了した後に、
画像が形成された領域を含む部分を切り離すかどうかを
指定する切断動作指定値に基づいて行うことができる。
すなわち、切断動作指定値が、切り離すことを指定する
値である場合に第2の巻取り機構が用いられていると判
定し、切断動作指定値が、切り離さないことを指定する
値である場合に第1の巻取り機構が用いられていると判
定することができる。
り機構とのどちらが用いられているかの判定は、1ペー
ジ分の画像データに応じた画像の形成が完了した後に、
画像が形成された領域を含む部分を切り離すかどうかを
指定する切断動作指定値に基づいて行うことができる。
すなわち、切断動作指定値が、切り離すことを指定する
値である場合に第2の巻取り機構が用いられていると判
定し、切断動作指定値が、切り離さないことを指定する
値である場合に第1の巻取り機構が用いられていると判
定することができる。
【0029】本発明は、通常搬送量が、記録手段によっ
て1回の記録動作で記録される画像の記録幅よりも短
く、被記録材の同一の領域に対して複数回の記録動作で
の形成画像を重ねて、最終的な画像を形成するマルチパ
ス記録を行う記録装置に対して特に好適に適用可能であ
る。すなわち、マルチパス記録を行う記録装置では、通
常搬送量が比較的短く、巻取り機構の巻取り動作を被記
録材の排紙に追従させやすい。マルチパス記録では、画
像データに応じた画像を構成する画素を、被記録材の同
一の領域に対して複数回行われる、記録手段による所定
の記録幅の画像形成に用いられる形成画像データに対応
する画像を構成する画素に振り分けて形成画像データが
生成される。
て1回の記録動作で記録される画像の記録幅よりも短
く、被記録材の同一の領域に対して複数回の記録動作で
の形成画像を重ねて、最終的な画像を形成するマルチパ
ス記録を行う記録装置に対して特に好適に適用可能であ
る。すなわち、マルチパス記録を行う記録装置では、通
常搬送量が比較的短く、巻取り機構の巻取り動作を被記
録材の排紙に追従させやすい。マルチパス記録では、画
像データに応じた画像を構成する画素を、被記録材の同
一の領域に対して複数回行われる、記録手段による所定
の記録幅の画像形成に用いられる形成画像データに対応
する画像を構成する画素に振り分けて形成画像データが
生成される。
【0030】また本発明は、記録手段が、被記録材に画
素を形成する記録ヘッドを搭載するキャリッジと、キャ
リッジを搬送手段による搬送方向に交差する方向に往復
移動させる手段とから構成され、キャリッジを往復移動
させ、その際に記録ヘッドに形成画像データに応じたタ
イミングで画素を形成させることによって、所定の記録
幅の画像を記録する1回の記録動作が行われる、いわゆ
るシリアル型の記録装置に対して特に好適に適用可能で
ある。すなわち、シリアル型の記録装置では、記録動作
時に被記録材は間欠的に搬送されて排紙される。そし
て、本発明の記録装置は、このように間欠的に排紙され
る被記録材を良好に巻き取ることができるように構成さ
れた巻取り機構によって、良好に巻取り動作を行うこと
ができるように記録動作を行うことができる。
素を形成する記録ヘッドを搭載するキャリッジと、キャ
リッジを搬送手段による搬送方向に交差する方向に往復
移動させる手段とから構成され、キャリッジを往復移動
させ、その際に記録ヘッドに形成画像データに応じたタ
イミングで画素を形成させることによって、所定の記録
幅の画像を記録する1回の記録動作が行われる、いわゆ
るシリアル型の記録装置に対して特に好適に適用可能で
ある。すなわち、シリアル型の記録装置では、記録動作
時に被記録材は間欠的に搬送されて排紙される。そし
て、本発明の記録装置は、このように間欠的に排紙され
る被記録材を良好に巻き取ることができるように構成さ
れた巻取り機構によって、良好に巻取り動作を行うこと
ができるように記録動作を行うことができる。
【0031】また本発明は、複数の液体吐出口と液体吐
出口のそれぞれに連通する液体流路と液体流路内に設け
られた、液体を液体吐出口から吐出させるためのエネル
ギーを液体に与える記録素子とを有するインクジェット
記録ヘッドが搭載されるインクジェット記録装置に対し
て特に好適に適用可能である。すなわち、インクジェッ
ト記録装置は、比較的大きいサイズの被記録材に対して
好適に記録動作を行うことができ、このために巻取り機
構が用いられる。
出口のそれぞれに連通する液体流路と液体流路内に設け
られた、液体を液体吐出口から吐出させるためのエネル
ギーを液体に与える記録素子とを有するインクジェット
記録ヘッドが搭載されるインクジェット記録装置に対し
て特に好適に適用可能である。すなわち、インクジェッ
ト記録装置は、比較的大きいサイズの被記録材に対して
好適に記録動作を行うことができ、このために巻取り機
構が用いられる。
【0032】本発明による記録方法は、所望の画像デー
タに所定の演算処理をして所定の記録幅の形成画像デー
タを生成し、被記録材に形成画像データに応じた所定の
記録幅の画像を形成する工程と、被記録材を、画像を形
成する工程で形成された画像の記録幅の方向に所定の通
常搬送量だけ搬送する工程とを有し、これらの工程を繰
り返して所望の画像データに応じた全画像を形成し、被
記録材が、画像が形成され、搬送されることによって排
紙されたことを検知する工程と、被記録材が排紙された
ことを検知した際に、該被記録材を巻き取って保持する
工程とを選択的に実行する記録方法であって、画像デー
タに対応する画像が、被記録材の搬送方向に見て記録幅
以上の、画素を含まない非画像形成領域を有するかどう
かを判定する工程と、巻取り工程が行われているかどう
か、または巻取り工程で選択的に用いられる複数の巻取
り機構のうちのどの巻取り機構を用いて巻取り工程が行
われているかを判定する工程と、記録幅以上の非画像形
成領域があることを判定した場合に、巻取り工程が行わ
れているかどうか、または複数の巻取り機構のうちのど
の巻取り機構を用いて巻取り工程が行われているかの判
定結果に応じて、一度に搬送する量が異なる複数の搬送
方法のうち1つを選択して、非画像形成領域の幅だけ被
記録材を搬送する工程とをさらに有することを特徴とす
る。
タに所定の演算処理をして所定の記録幅の形成画像デー
タを生成し、被記録材に形成画像データに応じた所定の
記録幅の画像を形成する工程と、被記録材を、画像を形
成する工程で形成された画像の記録幅の方向に所定の通
常搬送量だけ搬送する工程とを有し、これらの工程を繰
り返して所望の画像データに応じた全画像を形成し、被
記録材が、画像が形成され、搬送されることによって排
紙されたことを検知する工程と、被記録材が排紙された
ことを検知した際に、該被記録材を巻き取って保持する
工程とを選択的に実行する記録方法であって、画像デー
タに対応する画像が、被記録材の搬送方向に見て記録幅
以上の、画素を含まない非画像形成領域を有するかどう
かを判定する工程と、巻取り工程が行われているかどう
か、または巻取り工程で選択的に用いられる複数の巻取
り機構のうちのどの巻取り機構を用いて巻取り工程が行
われているかを判定する工程と、記録幅以上の非画像形
成領域があることを判定した場合に、巻取り工程が行わ
れているかどうか、または複数の巻取り機構のうちのど
の巻取り機構を用いて巻取り工程が行われているかの判
定結果に応じて、一度に搬送する量が異なる複数の搬送
方法のうち1つを選択して、非画像形成領域の幅だけ被
記録材を搬送する工程とをさらに有することを特徴とす
る。
【0033】そして、このような記録方法での記録動作
を行わせる指令信号を出力するようにコンピュータを動
作させるためのプログラム、およびそのプログラムが格
納された記憶媒体も本発明に含まれる。
を行わせる指令信号を出力するようにコンピュータを動
作させるためのプログラム、およびそのプログラムが格
納された記憶媒体も本発明に含まれる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
適な実施形態について詳細に説明する。
【0035】[第1の実施形態]まず、図2〜4を参照
して本実施形態の記録装置の概略構成について説明す
る。図2は、本実施形態の、インクジェット方式の画像
記録装置の概略構成を示す斜視図である。図3は、排紙
部に設けられる巻取り機構の概略構成を示す斜視図であ
る。図4は、本実施形態の記録装置の制御部の構成を示
すブロック図である。
して本実施形態の記録装置の概略構成について説明す
る。図2は、本実施形態の、インクジェット方式の画像
記録装置の概略構成を示す斜視図である。図3は、排紙
部に設けられる巻取り機構の概略構成を示す斜視図であ
る。図4は、本実施形態の記録装置の制御部の構成を示
すブロック図である。
【0036】図2に示すように、この記録装置は、液体
を吐出するための複数の液体吐出口、各液体吐出口に連
通する液体流路、各液体流路内に配置された記録素子を
備え、これらが高密度に集積されたマルチヘッド206
が搭載されるキャリッジ202を有している。キャリッ
ジ202は、主走査方向(X軸方向)に往復移動可能に
支持されており、CRモータ307(図4参照)の駆動
力によって往復運動する。
を吐出するための複数の液体吐出口、各液体吐出口に連
通する液体流路、各液体流路内に配置された記録素子を
備え、これらが高密度に集積されたマルチヘッド206
が搭載されるキャリッジ202を有している。キャリッ
ジ202は、主走査方向(X軸方向)に往復移動可能に
支持されており、CRモータ307(図4参照)の駆動
力によって往復運動する。
【0037】また、この記録装置は、主走査方向に交差
する副走査方向、ここでは特に主走査方向に直交するY
軸方向に被記録材204を搬送する搬送機構を有してい
る。この搬送機構は、被記録材204の搬送方向に見
て、マルチヘッド206が主走査される記録領域より上
流側に配置された搬送ローラ203と、下流側に配置さ
れた排出ローラ205を有している。搬送ローラ203
と排出ローラ205はLFモータ309(図4参照)に
よって回転駆動される。
する副走査方向、ここでは特に主走査方向に直交するY
軸方向に被記録材204を搬送する搬送機構を有してい
る。この搬送機構は、被記録材204の搬送方向に見
て、マルチヘッド206が主走査される記録領域より上
流側に配置された搬送ローラ203と、下流側に配置さ
れた排出ローラ205を有している。搬送ローラ203
と排出ローラ205はLFモータ309(図4参照)に
よって回転駆動される。
【0038】この記録装置による記録動作は概略的には
以下のように行われる。キャリッジ202は記録動作開
始前にはホームポジション201の位置にある。そし
て、記録装置が記録開始指令を受けると、CRモータ3
04が駆動されてキャリッジ202は往復運動される。
この際、往運動時にマルチヘッド206が駆動され液体
が吐出されて、被記録材204の搬送方向に見て所定の
幅(記録幅)の領域に記録画像が形成され、すなわち記
録スキャンが行われる。マルチヘッド206からの液体
吐出が終了した後、キャリッジ202はホームポジショ
ン201へ向かって復運動を開始する。キャリッジ20
2がホームポジション側のキャリッジ反転位置に達する
と、キャリッジ202は再び往運動を開始し、同様の動
作が繰り返される。
以下のように行われる。キャリッジ202は記録動作開
始前にはホームポジション201の位置にある。そし
て、記録装置が記録開始指令を受けると、CRモータ3
04が駆動されてキャリッジ202は往復運動される。
この際、往運動時にマルチヘッド206が駆動され液体
が吐出されて、被記録材204の搬送方向に見て所定の
幅(記録幅)の領域に記録画像が形成され、すなわち記
録スキャンが行われる。マルチヘッド206からの液体
吐出が終了した後、キャリッジ202はホームポジショ
ン201へ向かって復運動を開始する。キャリッジ20
2がホームポジション側のキャリッジ反転位置に達する
と、キャリッジ202は再び往運動を開始し、同様の動
作が繰り返される。
【0039】そして、このキャリッジ202の往復運動
時の1回目の記録スキャンが終了してから2回目の記録
スキャンが始まる前までに、被記録材搬送ローラ203
と被記録材排出ローラ205がLFモータ309によっ
て回転駆動され、被記録材204が所定の送り量(通常
搬送量)だけ搬送される。このようにして、キャリッジ
202の往復運動毎にマルチヘッド206による画像形
成と被記録材の搬送を繰り返し行うことによって所望の
領域への画像形成が完了する。
時の1回目の記録スキャンが終了してから2回目の記録
スキャンが始まる前までに、被記録材搬送ローラ203
と被記録材排出ローラ205がLFモータ309によっ
て回転駆動され、被記録材204が所定の送り量(通常
搬送量)だけ搬送される。このようにして、キャリッジ
202の往復運動毎にマルチヘッド206による画像形
成と被記録材の搬送を繰り返し行うことによって所望の
領域への画像形成が完了する。
【0040】ここで、本実施形態の記録装置では、ある
領域への画像記録を複数回の記録スキャンで完成させる
マルチパス記録が行われる。このマルチパス記録では、
1回の記録スキャンで形成される画像としては、ある領
域に最終的に形成される画像が、それを構成する画素を
複数回の記録スキャン用のそれぞれの画像を構成する画
素に分割され、すなわち間引かれる。そして、記録スキ
ャン毎に行われる、被記録材の搬送の送り量は、1回の
記録スキャンで形成される画像の幅よりも短い量に設定
される。これによって、ある記録スキャンでの画像形成
領域に、被記録材の搬送方向に見て所定の幅だけ重なっ
た領域に次の記録スキャンで画像を形成し、それぞれの
記録スキャンで形成される間引かれた画像を重ねて最終
的な画像を形成する。
領域への画像記録を複数回の記録スキャンで完成させる
マルチパス記録が行われる。このマルチパス記録では、
1回の記録スキャンで形成される画像としては、ある領
域に最終的に形成される画像が、それを構成する画素を
複数回の記録スキャン用のそれぞれの画像を構成する画
素に分割され、すなわち間引かれる。そして、記録スキ
ャン毎に行われる、被記録材の搬送の送り量は、1回の
記録スキャンで形成される画像の幅よりも短い量に設定
される。これによって、ある記録スキャンでの画像形成
領域に、被記録材の搬送方向に見て所定の幅だけ重なっ
た領域に次の記録スキャンで画像を形成し、それぞれの
記録スキャンで形成される間引かれた画像を重ねて最終
的な画像を形成する。
【0041】本実施形態の記録装置は、A0あるいはB
0サイズ、またはさらに大型の被記録材を含む様々なサ
イズの被記録材に記録を行うことが可能な構成になって
いる。そこで、被記録材204を搬送ローラ203まで
給紙する、不図示の給紙部には、被記録材204として
それぞれ異なるサイズのロール紙を給紙可能な複数の給
紙段が設けられている。
0サイズ、またはさらに大型の被記録材を含む様々なサ
イズの被記録材に記録を行うことが可能な構成になって
いる。そこで、被記録材204を搬送ローラ203まで
給紙する、不図示の給紙部には、被記録材204として
それぞれ異なるサイズのロール紙を給紙可能な複数の給
紙段が設けられている。
【0042】また、排出ローラ205によって排出され
た被記録材204が一時的に保持される不図示の排紙部
には、被記録材204として供給されるロール紙を、記
録動作終了後に、所定の位置で切断するカッター機構が
設けられている。また排出部には、カットされた被記録
材204を受けるトレイに加えて、被記録材204を巻
き取って保持する、図3に示すような、巻取り軸207
を有する巻取り機構が設けられている。この巻取り軸2
07は、記録装置の不図示のフレームに設けられた一対
の支持体によって着脱自在に、かつ回転自在に軸支され
ており、不図示の駆動機構によって回転駆動される。巻
取り軸207の回転駆動は、被記録材204が排出され
たことを、例えば被記録材204の排出され弛んだ部分
の重さを測ることによって検知し、それが検知された場
合に被記録材204を適宜巻き取るように制御される。
この巻取り機構は、記録装置とは独立した装置として構
成してもよい。
た被記録材204が一時的に保持される不図示の排紙部
には、被記録材204として供給されるロール紙を、記
録動作終了後に、所定の位置で切断するカッター機構が
設けられている。また排出部には、カットされた被記録
材204を受けるトレイに加えて、被記録材204を巻
き取って保持する、図3に示すような、巻取り軸207
を有する巻取り機構が設けられている。この巻取り軸2
07は、記録装置の不図示のフレームに設けられた一対
の支持体によって着脱自在に、かつ回転自在に軸支され
ており、不図示の駆動機構によって回転駆動される。巻
取り軸207の回転駆動は、被記録材204が排出され
たことを、例えば被記録材204の排出され弛んだ部分
の重さを測ることによって検知し、それが検知された場
合に被記録材204を適宜巻き取るように制御される。
この巻取り機構は、記録装置とは独立した装置として構
成してもよい。
【0043】次に、図4を参照して本実施形態の記録装
置の動作を制御する制御部の構成について説明する。
置の動作を制御する制御部の構成について説明する。
【0044】この制御部は、内部バスにROM302と
RAM303が接続されたCPU301を中心として構
成されている。CPU301はROM302からプログ
ラムを読み出し、必要に応じてRAM303に対してリ
ード/ライトを繰り返しつつプログラムに従って所定の
演算処理を実行する。RAM303は、このように処理
バッファとして使用される他、記録装置の動作設定を指
定するパラメータや、後述する記録パラメータなどが所
定のアドレスに記憶されている。
RAM303が接続されたCPU301を中心として構
成されている。CPU301はROM302からプログ
ラムを読み出し、必要に応じてRAM303に対してリ
ード/ライトを繰り返しつつプログラムに従って所定の
演算処理を実行する。RAM303は、このように処理
バッファとして使用される他、記録装置の動作設定を指
定するパラメータや、後述する記録パラメータなどが所
定のアドレスに記憶されている。
【0045】CPU301には、インタフェース(I/
F)304、操作・表示部305、CRモータドライバ
306、LFモータドライバ308などが接続されてい
る。インタフェース(I/F)304は、記録指令や記
録装置に記録させる画像データなどの信号を記録装置に
出力する不図示の外部ホスト装置に接続されている。ま
た、記録装置は、外部ホスト装置から、前述のRAM3
03に記憶された記録装置本体の動作設定を変更する信
号を送ることができるように構成してもよい。この場
合、動作設定を変更する信号はインタフェース304を
経由してCPU301に入力され、これによってCPU
301は、RAM303内の所定のアドレスのメモリ内
容を変更する。操作・表示部305には、ユーザが動作
指令や選択指令を記録装置に対して直接入力するための
各種キーと、記録装置の動作状態などを表示する表示部
が設けられている。CRモータドライバ306、LFモ
ータドライバ308は、それぞれCRモータ307、L
Fモータ309に接続されており、CPU301からの
指令信号に応じて各モータに駆動信号を出力する。
F)304、操作・表示部305、CRモータドライバ
306、LFモータドライバ308などが接続されてい
る。インタフェース(I/F)304は、記録指令や記
録装置に記録させる画像データなどの信号を記録装置に
出力する不図示の外部ホスト装置に接続されている。ま
た、記録装置は、外部ホスト装置から、前述のRAM3
03に記憶された記録装置本体の動作設定を変更する信
号を送ることができるように構成してもよい。この場
合、動作設定を変更する信号はインタフェース304を
経由してCPU301に入力され、これによってCPU
301は、RAM303内の所定のアドレスのメモリ内
容を変更する。操作・表示部305には、ユーザが動作
指令や選択指令を記録装置に対して直接入力するための
各種キーと、記録装置の動作状態などを表示する表示部
が設けられている。CRモータドライバ306、LFモ
ータドライバ308は、それぞれCRモータ307、L
Fモータ309に接続されており、CPU301からの
指令信号に応じて各モータに駆動信号を出力する。
【0046】また、インタフェース304には、外部ホ
スト装置から出力される画像データを一時的に蓄積する
バンドメモリ310が接続されている。バンドメモリ3
10には、1回の記録スキャンで形成される幅に相当す
る所定幅(バンド幅)分の画像データが、インタフェー
ス304を介して適宜転送されストアされる。バンドメ
モリ310にストアされたバンド幅単位の画像データ
は、キャリッジ202の駆動タイミングに合わせてマル
チパスデータ処理部311に適宜出力される。マルチパ
スデータ処理部311は、バンドメモリ310から入力
された画像データに対して、前述のようにマルチパス記
録において1回の記録スキャンで形成する画像のデータ
(形成画像データ)を作成するために所定の間引き処理
を実行する。そしてマルチパスデータ処理部311で作
成された、1回の記録スキャンでの形成画像データは、
ヘッドコントローラ312に出力される。ヘッドコント
ローラ312は、入力された形成画像データに応じて、
マルチヘッド206に所定のタイミングで複数の液体吐
出口から選択的に液体を吐出させる駆動信号を出力す
る。これらバンドメモリ310、マルチパスデータ処理
部311、ヘッドコントローラ312はそれぞれCPU
301に接続されており、適宜所定の処理を行うように
CPU301によって制御される。これによって、マル
チヘッド206は、キャリッジ202の往運動に合わせ
て駆動され、各記録スキャンの画像形成が行われる。
スト装置から出力される画像データを一時的に蓄積する
バンドメモリ310が接続されている。バンドメモリ3
10には、1回の記録スキャンで形成される幅に相当す
る所定幅(バンド幅)分の画像データが、インタフェー
ス304を介して適宜転送されストアされる。バンドメ
モリ310にストアされたバンド幅単位の画像データ
は、キャリッジ202の駆動タイミングに合わせてマル
チパスデータ処理部311に適宜出力される。マルチパ
スデータ処理部311は、バンドメモリ310から入力
された画像データに対して、前述のようにマルチパス記
録において1回の記録スキャンで形成する画像のデータ
(形成画像データ)を作成するために所定の間引き処理
を実行する。そしてマルチパスデータ処理部311で作
成された、1回の記録スキャンでの形成画像データは、
ヘッドコントローラ312に出力される。ヘッドコント
ローラ312は、入力された形成画像データに応じて、
マルチヘッド206に所定のタイミングで複数の液体吐
出口から選択的に液体を吐出させる駆動信号を出力す
る。これらバンドメモリ310、マルチパスデータ処理
部311、ヘッドコントローラ312はそれぞれCPU
301に接続されており、適宜所定の処理を行うように
CPU301によって制御される。これによって、マル
チヘッド206は、キャリッジ202の往運動に合わせ
て駆動され、各記録スキャンの画像形成が行われる。
【0047】次に、図1を参照して、本実施形態の記録
装置による記録動作の流れについてより詳細に説明す
る。図1は本実施形態の記録装置の記録動作を示す動作
フロー図である。
装置による記録動作の流れについてより詳細に説明す
る。図1は本実施形態の記録装置の記録動作を示す動作
フロー図である。
【0048】まず、外部ホスト装置側から、記録開始コ
マンドが入力されて記録シーケンスが開始される。外部
ホスト装置からは、記録開始コマンドと共に、画像サイ
ズや先端・末端の余白量、記録に使用する給紙段や紙種
を指定するパラメータなど、記録動作に関係する記録パ
ラメータが入力され、これらの記録パラメータはステッ
プ101においてRAM303内の所定のアドレスに格
納される。
マンドが入力されて記録シーケンスが開始される。外部
ホスト装置からは、記録開始コマンドと共に、画像サイ
ズや先端・末端の余白量、記録に使用する給紙段や紙種
を指定するパラメータなど、記録動作に関係する記録パ
ラメータが入力され、これらの記録パラメータはステッ
プ101においてRAM303内の所定のアドレスに格
納される。
【0049】ここで、ステップ101において外部ホス
ト装置からインタフェース304を経由して入力され
る、これからの記録動作について設定する記録パラメー
タについて図5を参照して説明する。図5は、RAM3
03内に格納された記録パラメータ部分の一例のメモリ
マップ図である。これらの記録パラメータは、例えばそ
れぞれ4バイトの大きさを持つデータとして、RAM3
03内に順に配列される。
ト装置からインタフェース304を経由して入力され
る、これからの記録動作について設定する記録パラメー
タについて図5を参照して説明する。図5は、RAM3
03内に格納された記録パラメータ部分の一例のメモリ
マップ図である。これらの記録パラメータは、例えばそ
れぞれ4バイトの大きさを持つデータとして、RAM3
03内に順に配列される。
【0050】印刷トップマージン401は、記録画像を
形成する記録ページの先端の余白量を600dpi(4
2.3μm間隔)換算のドット単位で指定するパラメー
タである。印刷ボトムマージン402は、記録ページの
末端の余白量を600dpi換算のドット単位で指定す
るパラメータである。印刷レフトマージン403は、記
録ページの左端の余白量を600dpi換算のドット単
位で指定するパラメータである。画像先端オフセット4
04は、受信した記録画像データの内から実際の記録に
は使用しないで読み飛ばすべき、先端からの画像の量を
600dpi換算のライン単位で指定するパラメータで
ある。画像左端オフセット405は、受信した記録画像
データの内から実際の記録には使用しないで読み飛ばす
べき、左端からの画像の量を600dpi換算のドット
単位で指定するパラメータである。印刷横サイズ406
は、画像左端オフセット量405で指定された、形成画
像の左端位置からの、画像記録に使用する画像の横サイ
ズを600dpi換算のドット単位で指定するパラメー
タである。印刷縦サイズ407は、画像先端オフセット
量404で指定された、形成画像の先端位置からの、画
像記録に使用する画像の縦サイズを600dpi換算の
ドット単位で指定するパラメータである。画像横サイズ
408は、外部ホスト装置から転送される1ラインの画
像データの大きさを600dpi換算のドット単位で指
定するパラメータである。画像縦サイズ409は、外部
ホスト装置から転送される画像データの全ライン数を6
00dpi換算のライン単位で指定するパラメータであ
る。印刷品位410は、ドラフト印刷や高精細印刷な
ど、ユーザの所望する印刷モードを指定するパラメータ
である。搬送設定411は、これから印刷しようとして
いる被記録材204の用紙種別を指定するパラメータで
ある。この搬送設定411の設定値は、画像処理パラメ
ータやマルチパス記録での用紙搬送量、すなわちマルチ
パス記録モードなどを、用紙種別毎に最適化されている
値に設定するのに用いられる。カッター動作設定(切断
動作指定値)412は、1ページの印刷動作終了時に、
印刷された領域を、被記録材204として給紙されてい
るロール紙からカッターで切断する動作を行うか否かを
ユーザが指定するパラメータである。
形成する記録ページの先端の余白量を600dpi(4
2.3μm間隔)換算のドット単位で指定するパラメー
タである。印刷ボトムマージン402は、記録ページの
末端の余白量を600dpi換算のドット単位で指定す
るパラメータである。印刷レフトマージン403は、記
録ページの左端の余白量を600dpi換算のドット単
位で指定するパラメータである。画像先端オフセット4
04は、受信した記録画像データの内から実際の記録に
は使用しないで読み飛ばすべき、先端からの画像の量を
600dpi換算のライン単位で指定するパラメータで
ある。画像左端オフセット405は、受信した記録画像
データの内から実際の記録には使用しないで読み飛ばす
べき、左端からの画像の量を600dpi換算のドット
単位で指定するパラメータである。印刷横サイズ406
は、画像左端オフセット量405で指定された、形成画
像の左端位置からの、画像記録に使用する画像の横サイ
ズを600dpi換算のドット単位で指定するパラメー
タである。印刷縦サイズ407は、画像先端オフセット
量404で指定された、形成画像の先端位置からの、画
像記録に使用する画像の縦サイズを600dpi換算の
ドット単位で指定するパラメータである。画像横サイズ
408は、外部ホスト装置から転送される1ラインの画
像データの大きさを600dpi換算のドット単位で指
定するパラメータである。画像縦サイズ409は、外部
ホスト装置から転送される画像データの全ライン数を6
00dpi換算のライン単位で指定するパラメータであ
る。印刷品位410は、ドラフト印刷や高精細印刷な
ど、ユーザの所望する印刷モードを指定するパラメータ
である。搬送設定411は、これから印刷しようとして
いる被記録材204の用紙種別を指定するパラメータで
ある。この搬送設定411の設定値は、画像処理パラメ
ータやマルチパス記録での用紙搬送量、すなわちマルチ
パス記録モードなどを、用紙種別毎に最適化されている
値に設定するのに用いられる。カッター動作設定(切断
動作指定値)412は、1ページの印刷動作終了時に、
印刷された領域を、被記録材204として給紙されてい
るロール紙からカッターで切断する動作を行うか否かを
ユーザが指定するパラメータである。
【0051】ここで本実施形態の記録装置では、印刷済
みの被記録材204を巻き取って取り込むための巻取り
機構が用いられる場合には、通常、何ページかの記録を
行ってこれらのページを1つの巻取り軸207に巻取ら
せて取り込み、被記録材204のカットはその後必要に
応じて行われる。そこでこの場合、カッター動作指定値
412には、通常、ページ記録完了後にカッター動作を
実施しないことを意味するパラメータ(「カットな
し」)が設定され、印刷終了後のカッター動作を伴わな
い印刷動作が行われる。一方、巻取り機構が用いられな
い場合には、カッター動作指定値412には、通常、カ
ッター動作を実施することを意味するパラメータが設定
され、被記録材204として供給されるロール紙は、1
ページの印刷終了毎に所定の位置でカットされる。
みの被記録材204を巻き取って取り込むための巻取り
機構が用いられる場合には、通常、何ページかの記録を
行ってこれらのページを1つの巻取り軸207に巻取ら
せて取り込み、被記録材204のカットはその後必要に
応じて行われる。そこでこの場合、カッター動作指定値
412には、通常、ページ記録完了後にカッター動作を
実施しないことを意味するパラメータ(「カットな
し」)が設定され、印刷終了後のカッター動作を伴わな
い印刷動作が行われる。一方、巻取り機構が用いられな
い場合には、カッター動作指定値412には、通常、カ
ッター動作を実施することを意味するパラメータが設定
され、被記録材204として供給されるロール紙は、1
ページの印刷終了毎に所定の位置でカットされる。
【0052】次にステップ102において、CPU30
1は、ステップ101で受信したパラメータを読み出し
て、記録装置本体側で画像をメモリに格納するための領
域設定や、後述するスキップカウンタのクリア、および
記録スキャン回数の算出など、1ページの記録に関わる
動作パラメータを設定する記録設定動作を実行する。
1は、ステップ101で受信したパラメータを読み出し
て、記録装置本体側で画像をメモリに格納するための領
域設定や、後述するスキップカウンタのクリア、および
記録スキャン回数の算出など、1ページの記録に関わる
動作パラメータを設定する記録設定動作を実行する。
【0053】次にステップ103において、CPU30
1は、ステップ101で受信した記録パラメータに基づ
いて算出した駆動ステップ数をLFモータドライバ30
8に指示する。すると、LFモータドライバ308は、
指定された駆動ステップ数に応じて所定量だけLFモー
タ309を駆動し、これによって、被記録材204は記
録開始位置まで所定量だけ搬送される。この際、CPU
301は、搬送量が、記録パラメータによって指定され
た給紙段に応じて設定されたプレフィード量と指定され
た先端余白量に応じた余白フィード量とを足した量にな
るように駆動ステップ数を算出する。
1は、ステップ101で受信した記録パラメータに基づ
いて算出した駆動ステップ数をLFモータドライバ30
8に指示する。すると、LFモータドライバ308は、
指定された駆動ステップ数に応じて所定量だけLFモー
タ309を駆動し、これによって、被記録材204は記
録開始位置まで所定量だけ搬送される。この際、CPU
301は、搬送量が、記録パラメータによって指定され
た給紙段に応じて設定されたプレフィード量と指定され
た先端余白量に応じた余白フィード量とを足した量にな
るように駆動ステップ数を算出する。
【0054】次にステップ104において、CPU30
1は、記録スキャンを開始するための所定の位置までキ
ャリッジ202を移動させる指示信号をCRモータドラ
イバ306に出力する。すると、CRモータドライバ3
06はCRモータ307を駆動させ、記録スキャン開始
位置までキャリッジ202を移動させる。また、CPU
301は、記録スキャンを実行させるために、マルチパ
スデータ処理部311にデータ処理の動作設定を行い、
ヘッドコントローラ312にヘッド駆動制御に関係する
動作設定を行い、記録スキャン単位の記録動作に関する
動作設定を実行する。
1は、記録スキャンを開始するための所定の位置までキ
ャリッジ202を移動させる指示信号をCRモータドラ
イバ306に出力する。すると、CRモータドライバ3
06はCRモータ307を駆動させ、記録スキャン開始
位置までキャリッジ202を移動させる。また、CPU
301は、記録スキャンを実行させるために、マルチパ
スデータ処理部311にデータ処理の動作設定を行い、
ヘッドコントローラ312にヘッド駆動制御に関係する
動作設定を行い、記録スキャン単位の記録動作に関する
動作設定を実行する。
【0055】次にステップ105において、CPU30
1は、インタフェース304に対して画像データ受信の
開始を指示する。これによって、外部ホスト装置からイ
ンタフェース304を経由しての、バンドメモリ310
への画像データの転送が開始される。
1は、インタフェース304に対して画像データ受信の
開始を指示する。これによって、外部ホスト装置からイ
ンタフェース304を経由しての、バンドメモリ310
への画像データの転送が開始される。
【0056】バンドメモリ310への、1回の記録スキ
ャンで形成する画像幅に相当する所定量の画像データの
転送が完了すると、次にステップ106において、CP
U301は、バンドメモリ310に格納されている画像
データの中から、ゼロではない有意な画像データが格納
されているメモリアドレスの最大値と最小値を読み出し
て、これをRAM303に格納する。
ャンで形成する画像幅に相当する所定量の画像データの
転送が完了すると、次にステップ106において、CP
U301は、バンドメモリ310に格納されている画像
データの中から、ゼロではない有意な画像データが格納
されているメモリアドレスの最大値と最小値を読み出し
て、これをRAM303に格納する。
【0057】続いてステップ107において、CPU3
01は、RAM303に格納されている、有意なデータ
のメモリアドレスの最大値と最小値を読み出すことによ
って、これから実行する記録スキャンの開始位置と終了
位置を算出する。そしてステップ108において、CP
U301は、算出されたスキャン長がゼロであるかどう
かの判定を行う。
01は、RAM303に格納されている、有意なデータ
のメモリアドレスの最大値と最小値を読み出すことによ
って、これから実行する記録スキャンの開始位置と終了
位置を算出する。そしてステップ108において、CP
U301は、算出されたスキャン長がゼロであるかどう
かの判定を行う。
【0058】ステップ108において、もしも、算出さ
れたスキャン長がゼロでることが判定された場合には、
次にステップ115において、CPU301は、ページ
記録完了後に被記録材204のカットを実行しないこと
を意味するパラメータ「カットなし」が記録設定として
設定されているかどうかの判定を行う。そして、ステッ
プ115において、記録設定に「カットなし」が設定さ
れていることが判定された場合には、記録スキャンの実
行を伴わずにマルチパス記録時の所定幅の用紙送り動作
のみを実行させるために、CPU301は、ステップ1
12に処理を進める。一方、ステップ115において、
もしも、記録設定に「カットなし」が設定されていない
ことが判定された場合には、ステップ116において、
CPU301は、RAM303に格納されているスキッ
プカウンタに1を加算して、ステップ113に処理を進
める。
れたスキャン長がゼロでることが判定された場合には、
次にステップ115において、CPU301は、ページ
記録完了後に被記録材204のカットを実行しないこと
を意味するパラメータ「カットなし」が記録設定として
設定されているかどうかの判定を行う。そして、ステッ
プ115において、記録設定に「カットなし」が設定さ
れていることが判定された場合には、記録スキャンの実
行を伴わずにマルチパス記録時の所定幅の用紙送り動作
のみを実行させるために、CPU301は、ステップ1
12に処理を進める。一方、ステップ115において、
もしも、記録設定に「カットなし」が設定されていない
ことが判定された場合には、ステップ116において、
CPU301は、RAM303に格納されているスキッ
プカウンタに1を加算して、ステップ113に処理を進
める。
【0059】また一方、ステップ108において、算出
されたスキャン長がゼロではないことが判定された場合
には、次にステップ109において、CPU301は、
RAM303に格納されているスキップカウンタがゼロ
かどうかを判定する。そして、ステップ109におい
て、スキップカウンタがゼロではないことが判定された
場合には、次にCPU301はステップ110へと処理
を進める。ステップ110においては、CPU301
は、LFモータドライバ308に、ステップ116にお
いて順次カウントされたスキップカウンタの値に応じた
量だけの、LFモータ309の駆動を指示する。すると
LFモータドライバ308はLFモータ309を駆動
し、これによって、マルチパス記録時の1回の記録スキ
ャンにおける所定幅の搬送をスキップカウンタにカウン
トされた回数分だけ行った場合の全搬送幅に相当する幅
だけ被記録材204が搬送される。すなわちステップ1
10では、形成する画像に、被記録材の搬送方向に見て
一定の幅だけある非画像形成部の幅分だけ被記録材20
4を搬送する用紙まとめ送り動作が行われる。一方ステ
ップ109において、スキップカウンタが0であること
が判定された場合には、CPU301はステップ110
の動作をスキップしてステップ111に処理を進める。
されたスキャン長がゼロではないことが判定された場合
には、次にステップ109において、CPU301は、
RAM303に格納されているスキップカウンタがゼロ
かどうかを判定する。そして、ステップ109におい
て、スキップカウンタがゼロではないことが判定された
場合には、次にCPU301はステップ110へと処理
を進める。ステップ110においては、CPU301
は、LFモータドライバ308に、ステップ116にお
いて順次カウントされたスキップカウンタの値に応じた
量だけの、LFモータ309の駆動を指示する。すると
LFモータドライバ308はLFモータ309を駆動
し、これによって、マルチパス記録時の1回の記録スキ
ャンにおける所定幅の搬送をスキップカウンタにカウン
トされた回数分だけ行った場合の全搬送幅に相当する幅
だけ被記録材204が搬送される。すなわちステップ1
10では、形成する画像に、被記録材の搬送方向に見て
一定の幅だけある非画像形成部の幅分だけ被記録材20
4を搬送する用紙まとめ送り動作が行われる。一方ステ
ップ109において、スキップカウンタが0であること
が判定された場合には、CPU301はステップ110
の動作をスキップしてステップ111に処理を進める。
【0060】次にステップ111において、CPU30
1は、CRモータドライバ306、バンドメモリ31
0、マルチパスデータ処理部311、ヘッドコントロー
ラ312に記録スキャン時の動作を実行させる信号を出
力する。これによって、CRモータドライバ306はC
Rモータ307を駆動させる。この際、キャリッジ20
2の駆動に合わせて不図示のエンコーダの出力信号が変
化する。このエンコーダの出力信号の変化に合わせて、
画像データがバンドメモリ310からマルチパスデータ
処理部311に出力される。そして画像データが入力さ
れると、マルチパスデータ処理部311では、マルチパ
ス記録のための画像データの間引き処理が実行され、間
引き処理された画像データがヘッドコントローラ312
に出力される。そしてヘッドコントローラ312は、入
力された画像データに応じてマルチヘッド206を駆動
する駆動制御信号を出力する。マルチヘッド206は、
このように、キャリッジが駆動されることによって変化
するエンコーダ出力値に応じて、バンドメモリ310の
内部に格納されていた画像データが所定の処理をされて
ヘッドコントローラ312に入力され、それによってヘ
ッドコントローラ312から出力される駆動信号によっ
て、適宜選択的に駆動される。これによって、マルチヘ
ッド206から適宜選択的に液体が吐出され、被記録材
204上に1回の記録スキャンによる画像が形成され
る。
1は、CRモータドライバ306、バンドメモリ31
0、マルチパスデータ処理部311、ヘッドコントロー
ラ312に記録スキャン時の動作を実行させる信号を出
力する。これによって、CRモータドライバ306はC
Rモータ307を駆動させる。この際、キャリッジ20
2の駆動に合わせて不図示のエンコーダの出力信号が変
化する。このエンコーダの出力信号の変化に合わせて、
画像データがバンドメモリ310からマルチパスデータ
処理部311に出力される。そして画像データが入力さ
れると、マルチパスデータ処理部311では、マルチパ
ス記録のための画像データの間引き処理が実行され、間
引き処理された画像データがヘッドコントローラ312
に出力される。そしてヘッドコントローラ312は、入
力された画像データに応じてマルチヘッド206を駆動
する駆動制御信号を出力する。マルチヘッド206は、
このように、キャリッジが駆動されることによって変化
するエンコーダ出力値に応じて、バンドメモリ310の
内部に格納されていた画像データが所定の処理をされて
ヘッドコントローラ312に入力され、それによってヘ
ッドコントローラ312から出力される駆動信号によっ
て、適宜選択的に駆動される。これによって、マルチヘ
ッド206から適宜選択的に液体が吐出され、被記録材
204上に1回の記録スキャンによる画像が形成され
る。
【0061】ステップ111において記録スキャンが完
了すると、次にステップ112において、CPU301
はモータドライバ308に、設定されているマルチパス
記録モードに応じた、モータの駆動ステップ数を指示す
る。すると、LFモータドライバ308はLFモータ3
09を駆動させ、マルチパス記録における所定量だけ被
記録材204を搬送する。
了すると、次にステップ112において、CPU301
はモータドライバ308に、設定されているマルチパス
記録モードに応じた、モータの駆動ステップ数を指示す
る。すると、LFモータドライバ308はLFモータ3
09を駆動させ、マルチパス記録における所定量だけ被
記録材204を搬送する。
【0062】このようにして、CPU301はマルチパ
ス記録の1回の記録スキャンを実行する。そして次にス
テップ113において、CPU301は、再び、ホスト
インタフェース304に対して画像データ受信開始を指
示し、これによって次回の記録スキャンのための画像デ
ータ転送が実行される。バンドメモリ310への所定量
の画像データ転送が完了すると、さらにステップ114
において、CPU301は、再び、バンドメモリ310
に格納されている画像データの中から、ゼロではない有
意な画像データが格納されているメモリアドレスの最大
値と最小値を読み出して、これをRAM303に格納す
る。
ス記録の1回の記録スキャンを実行する。そして次にス
テップ113において、CPU301は、再び、ホスト
インタフェース304に対して画像データ受信開始を指
示し、これによって次回の記録スキャンのための画像デ
ータ転送が実行される。バンドメモリ310への所定量
の画像データ転送が完了すると、さらにステップ114
において、CPU301は、再び、バンドメモリ310
に格納されている画像データの中から、ゼロではない有
意な画像データが格納されているメモリアドレスの最大
値と最小値を読み出して、これをRAM303に格納す
る。
【0063】次にステップ117において、CPU30
1は、ステップ102においてページ記録動作の開始時
に設定した所定スキャン数の記録スキャンの実行が終了
しているかどうかの判定を行う。そして、ステップ11
7において全ての記録スキャンの実行が終了していない
ことが判定された場合には、CPU301は、ステップ
107へと処理を進めて、2スキャン目以降の記録スキ
ャン動作を実行する。
1は、ステップ102においてページ記録動作の開始時
に設定した所定スキャン数の記録スキャンの実行が終了
しているかどうかの判定を行う。そして、ステップ11
7において全ての記録スキャンの実行が終了していない
ことが判定された場合には、CPU301は、ステップ
107へと処理を進めて、2スキャン目以降の記録スキ
ャン動作を実行する。
【0064】一方、ステップ117において、全ての記
録スキャンの実行が終了していることが判定された場合
には、次にステップ118において、CPU301は、
RAM303内に格納されているスキップカウンタがゼ
ロであるかどうかの判定を行う。そしてステップ118
においてスキップカウンタがゼロではないことが判定さ
れた場合には、ステップ110におけるのと同様にし
て、ステップ119においてスキップカウンタ回数分だ
けの用紙まとめ送り動作が実行され、次にステップ12
1へと処理が進められる。一方ステップ118におい
て、スキップカウンタがゼロであることが判定された場
合には、ステップ119の処理はスキップされ、次にス
テップ121へと処理が進められる。
録スキャンの実行が終了していることが判定された場合
には、次にステップ118において、CPU301は、
RAM303内に格納されているスキップカウンタがゼ
ロであるかどうかの判定を行う。そしてステップ118
においてスキップカウンタがゼロではないことが判定さ
れた場合には、ステップ110におけるのと同様にし
て、ステップ119においてスキップカウンタ回数分だ
けの用紙まとめ送り動作が実行され、次にステップ12
1へと処理が進められる。一方ステップ118におい
て、スキップカウンタがゼロであることが判定された場
合には、ステップ119の処理はスキップされ、次にス
テップ121へと処理が進められる。
【0065】次にステップ121において、CPU30
1は、RAM303から前述の記録設定を読み出して、
記録設定に「カットなし」が設定されているかどうかの
判定を行う。そしてステップ121において、記録設定
に「カットなし」が設定されていることが判定された場
合には、これで記録動作を終了する。一方ステップ12
1において、記録設定に「カットなし」が設定されてい
ないことが判定された場合には、ステップ120におい
て、まず、被記録材204をカッター動作位置まで送り
出す排紙動作が実行される。次にステップ122におい
て、CPU301からの指令によって用紙カッターを動
作させることによって用紙カット動作が実行され、記録
動作が終了する。
1は、RAM303から前述の記録設定を読み出して、
記録設定に「カットなし」が設定されているかどうかの
判定を行う。そしてステップ121において、記録設定
に「カットなし」が設定されていることが判定された場
合には、これで記録動作を終了する。一方ステップ12
1において、記録設定に「カットなし」が設定されてい
ないことが判定された場合には、ステップ120におい
て、まず、被記録材204をカッター動作位置まで送り
出す排紙動作が実行される。次にステップ122におい
て、CPU301からの指令によって用紙カッターを動
作させることによって用紙カット動作が実行され、記録
動作が終了する。
【0066】以上説明したように、本実施形態の記録装
置の記録動作では、記録する画像に非画像形成部が、被
記録材の搬送方向に見て一定の幅以上ある場合、この幅
分の被記録材204の搬送が、2つの搬送方法のうち1
つが選択されて行われる。この第1の搬送方法は、非画
像形成部の全幅分の搬送をまとめて行う方法である。第
2の搬送方法は、非画像形成部の全幅分の搬送を、記録
スキャン動作を行う時に行われる所定幅の搬送での搬送
幅分ずつに分けて、間欠的に行う方法である。
置の記録動作では、記録する画像に非画像形成部が、被
記録材の搬送方向に見て一定の幅以上ある場合、この幅
分の被記録材204の搬送が、2つの搬送方法のうち1
つが選択されて行われる。この第1の搬送方法は、非画
像形成部の全幅分の搬送をまとめて行う方法である。第
2の搬送方法は、非画像形成部の全幅分の搬送を、記録
スキャン動作を行う時に行われる所定幅の搬送での搬送
幅分ずつに分けて、間欠的に行う方法である。
【0067】第1の搬送方法は、被記録材204に非画
像形成部がある場合、まとめて搬送を行うので効率的で
あり、通常の記録動作として適している。しかし、一度
に大量に被記録材204の搬送が行われるため、巻取り
機構を用いている場合、巻取り動作が間に合わないこと
になりやすく、第1の搬送方法は、巻取り機構を用いて
いる場合の搬送方法としては必ずしも適していない。
像形成部がある場合、まとめて搬送を行うので効率的で
あり、通常の記録動作として適している。しかし、一度
に大量に被記録材204の搬送が行われるため、巻取り
機構を用いている場合、巻取り動作が間に合わないこと
になりやすく、第1の搬送方法は、巻取り機構を用いて
いる場合の搬送方法としては必ずしも適していない。
【0068】一方、第2の搬送方法では、被記録材20
4に大きな非画像形成部がある場合でも、一度に大量に
被記録材204の搬送が行われることはなく、記録スキ
ャン動作を行う時に行われる所定幅の搬送での搬送幅分
ずつ間欠的に搬送が行われるので、巻取り機構を用いて
いる場合の搬送方法として適している。すなわち、第2
の搬送方法での搬送が行われる際にも、記録スキャン動
作を行う時に行われる所定幅分ずつの間欠的な搬送に追
従して動作できるように構成された巻取り機構によっ
て、巻取り動作が間に合わないような事態を招くことな
く良好に巻取り動作を行うことができる。
4に大きな非画像形成部がある場合でも、一度に大量に
被記録材204の搬送が行われることはなく、記録スキ
ャン動作を行う時に行われる所定幅の搬送での搬送幅分
ずつ間欠的に搬送が行われるので、巻取り機構を用いて
いる場合の搬送方法として適している。すなわち、第2
の搬送方法での搬送が行われる際にも、記録スキャン動
作を行う時に行われる所定幅分ずつの間欠的な搬送に追
従して動作できるように構成された巻取り機構によっ
て、巻取り動作が間に合わないような事態を招くことな
く良好に巻取り動作を行うことができる。
【0069】この第1の搬送方法と第2の搬送方法の選
択は、本実施形態では、カッター動作設定412に「カ
ットなし」が設定されているかどうかに応じて行われて
おり、「カットなし」が選択されていない場合には第1
の搬送方法が選択され、「カットなし」が選択されてい
る場合には第2の搬送方法が選択される。このカッター
動作設定412には、前述のように、巻取り機構を用い
て排紙された被記録材204を巻取りつつ記録を行う場
合には、通常、「カットなし」が設定される。すなわ
ち、本実施形態の記録装置は、このカッター動作設定4
12に基づいて、巻取り機構を用いているか用いていな
いかを判定し、それぞれの場合に適した搬送方法を選択
するインテリジェントな記録動作制御を行う。
択は、本実施形態では、カッター動作設定412に「カ
ットなし」が設定されているかどうかに応じて行われて
おり、「カットなし」が選択されていない場合には第1
の搬送方法が選択され、「カットなし」が選択されてい
る場合には第2の搬送方法が選択される。このカッター
動作設定412には、前述のように、巻取り機構を用い
て排紙された被記録材204を巻取りつつ記録を行う場
合には、通常、「カットなし」が設定される。すなわ
ち、本実施形態の記録装置は、このカッター動作設定4
12に基づいて、巻取り機構を用いているか用いていな
いかを判定し、それぞれの場合に適した搬送方法を選択
するインテリジェントな記録動作制御を行う。
【0070】このように本実施形態によれば、巻取り機
構が用いられているかどうかを記録設定から判定し、そ
れに応じて適した搬送方法を選択して記録動作を行うイ
ンテリジェントな記録装置を提供できる。この記録装置
によれば、排紙される被記録材204を巻取り機構によ
って、巻取りが間に合わないような事態を招くことなく
良好に巻き取らせることができる。
構が用いられているかどうかを記録設定から判定し、そ
れに応じて適した搬送方法を選択して記録動作を行うイ
ンテリジェントな記録装置を提供できる。この記録装置
によれば、排紙される被記録材204を巻取り機構によ
って、巻取りが間に合わないような事態を招くことなく
良好に巻き取らせることができる。
【0071】なお、本実施形態では、巻取り機構が用い
られているかどうかの判定を、カッター動作設定を参照
して行う構成を示したが、この判定は、他の記録設定を
参照して行うようにしてもよい。また、巻取り機構を用
いるかどうかを直接示すパラメータを設け、それを参照
するようにしてもよい。また、常に巻取り機構を用いる
プリントシステムを構成する場合には、間欠的に搬送を
行う第2の搬送方法のみを行う記録装置としてもよい。
られているかどうかの判定を、カッター動作設定を参照
して行う構成を示したが、この判定は、他の記録設定を
参照して行うようにしてもよい。また、巻取り機構を用
いるかどうかを直接示すパラメータを設け、それを参照
するようにしてもよい。また、常に巻取り機構を用いる
プリントシステムを構成する場合には、間欠的に搬送を
行う第2の搬送方法のみを行う記録装置としてもよい。
【0072】また、本実施形態では、給紙動作時には、
被記録材204をまとめて搬送する通常の搬送を行う構
成を示した。そこで、巻取り機構が用いられる場合に
は、この給紙動作での被記録材204の搬送量は、巻取
り機構による巻取り動作に支障を来たさない程度の短い
長さに設定される。また、場合によっては、この給紙動
作についても被記録材204を間欠的に搬送する第2の
搬送方法によって搬送を行うようにしてもよい。この場
合、ステップ103の給紙動作を間欠的な搬送としても
よいし、プレフィードおよび先端の余白フィード分に相
当する大きさの非画像形成領域に相当する、ダミーの画
像データを生成して、ステップ107からステップ11
7までの動作によって間欠的な搬送を行うようにしても
よい。
被記録材204をまとめて搬送する通常の搬送を行う構
成を示した。そこで、巻取り機構が用いられる場合に
は、この給紙動作での被記録材204の搬送量は、巻取
り機構による巻取り動作に支障を来たさない程度の短い
長さに設定される。また、場合によっては、この給紙動
作についても被記録材204を間欠的に搬送する第2の
搬送方法によって搬送を行うようにしてもよい。この場
合、ステップ103の給紙動作を間欠的な搬送としても
よいし、プレフィードおよび先端の余白フィード分に相
当する大きさの非画像形成領域に相当する、ダミーの画
像データを生成して、ステップ107からステップ11
7までの動作によって間欠的な搬送を行うようにしても
よい。
【0073】[第2の実施形態]次に第2の実施形態に
ついて説明する。本実施形態の記録装置の構成は第1の
実施形態とほぼ同様であり詳細な説明は省略する。
ついて説明する。本実施形態の記録装置の構成は第1の
実施形態とほぼ同様であり詳細な説明は省略する。
【0074】本実施形態の記録装置の排紙部には、用
途、性能が異なる2つの巻取り機構が備えられ、または
接続されている。第1の巻取り機構は、第1の実施形態
の巻取り機構と同様に、何ページかの記録を行ってこれ
らのページを1つの巻取り軸に巻き取るのに用いられ
る。一方、第2の巻取り機構は、1ページ分のみの記録
を行ってそれを巻取り軸に巻き取るのに用いられる。第
2の巻取り機構では、記録が行われた1ページ分の被記
録材204は、記録後に巻取り軸を取り外して回収さ
れ、次回の記録時には、被記録材204が取り去られた
巻取り軸が再び取り付けられて用いられるか、または新
たな巻取り軸が取り付けられて用いられる。
途、性能が異なる2つの巻取り機構が備えられ、または
接続されている。第1の巻取り機構は、第1の実施形態
の巻取り機構と同様に、何ページかの記録を行ってこれ
らのページを1つの巻取り軸に巻き取るのに用いられ
る。一方、第2の巻取り機構は、1ページ分のみの記録
を行ってそれを巻取り軸に巻き取るのに用いられる。第
2の巻取り機構では、記録が行われた1ページ分の被記
録材204は、記録後に巻取り軸を取り外して回収さ
れ、次回の記録時には、被記録材204が取り去られた
巻取り軸が再び取り付けられて用いられるか、または新
たな巻取り軸が取り付けられて用いられる。
【0075】本実施形態の記録装置では、カッター動作
設定値412には、第1の巻取り機構が用いられる場合
には、通常、ページ記録完了後にカッター動作を実施し
ないことを意味するパラメータが設定され、第2の巻取
り機構が用いられる場合には、通常、ページ記録完了後
にカッター動作を実施することを意味するパラメータが
設定される。
設定値412には、第1の巻取り機構が用いられる場合
には、通常、ページ記録完了後にカッター動作を実施し
ないことを意味するパラメータが設定され、第2の巻取
り機構が用いられる場合には、通常、ページ記録完了後
にカッター動作を実施することを意味するパラメータが
設定される。
【0076】第1の巻取り機構では、巻取り軸の周りに
比較的大量の被記録材204が巻き付けられ、このため
に、巻取り機構による被記録材204の取り込み速度
は、巻き付けられた被記録材204の量に応じて比較的
大きく変化する。したがって、巻取り機構の、被記録材
204の排紙を検知するセンサの感度をあまり高くした
り、巻取り軸の回転速度をあまり速くしたりすると、記
録中の被記録材204にテンションを加えてしまうこと
になりやすい。そこで、第1の巻取り機構は、第1の実
施形態における巻取り機構と同様に、記録スキャン毎に
行われる所定幅分ずつの間欠的な搬送に追従して動作で
きる程度の性能を有するように構成されている。
比較的大量の被記録材204が巻き付けられ、このため
に、巻取り機構による被記録材204の取り込み速度
は、巻き付けられた被記録材204の量に応じて比較的
大きく変化する。したがって、巻取り機構の、被記録材
204の排紙を検知するセンサの感度をあまり高くした
り、巻取り軸の回転速度をあまり速くしたりすると、記
録中の被記録材204にテンションを加えてしまうこと
になりやすい。そこで、第1の巻取り機構は、第1の実
施形態における巻取り機構と同様に、記録スキャン毎に
行われる所定幅分ずつの間欠的な搬送に追従して動作で
きる程度の性能を有するように構成されている。
【0077】一方、第2の巻取り機構では、巻取り軸の
周りに巻き付けられるのは、1ページ分の被記録材20
4であり、巻取り機構による被記録材204の取り込み
速度は第1の巻取り機構ほど大きくは変化しない。そこ
で、第2の巻取り機構では、被記録材204の排紙を検
知するセンサの感度を比較的高く設定でき、または巻取
り軸の回転速度を比較的高く設定できる。このため、第
2の巻取り機構は、記録スキャン毎に行われる所定幅よ
りも多量の被記録材204が一度に排紙されても、巻取
り動作が間に合わないような事態を招くことなく良好に
巻取り動作を行うことができる。
周りに巻き付けられるのは、1ページ分の被記録材20
4であり、巻取り機構による被記録材204の取り込み
速度は第1の巻取り機構ほど大きくは変化しない。そこ
で、第2の巻取り機構では、被記録材204の排紙を検
知するセンサの感度を比較的高く設定でき、または巻取
り軸の回転速度を比較的高く設定できる。このため、第
2の巻取り機構は、記録スキャン毎に行われる所定幅よ
りも多量の被記録材204が一度に排紙されても、巻取
り動作が間に合わないような事態を招くことなく良好に
巻取り動作を行うことができる。
【0078】また本実施形態の記録装置は、第1の実施
形態と記録動作が異なる。そこで次に、図6に示す動作
フロー図を参照して本実施形態の記録装置の記録動作に
ついて説明する。
形態と記録動作が異なる。そこで次に、図6に示す動作
フロー図を参照して本実施形態の記録装置の記録動作に
ついて説明する。
【0079】まず、外部ホスト装置側から、記録開始コ
マンドと共に、画像サイズや先端・末端の余白量、記録
に使用する給紙段や紙種を指定するパラメータなど、記
録動作に関係する記録パラメータが入力され、これらの
記録パラメータはステップ501においてRAM303
内の所定のアドレスに格納される。
マンドと共に、画像サイズや先端・末端の余白量、記録
に使用する給紙段や紙種を指定するパラメータなど、記
録動作に関係する記録パラメータが入力され、これらの
記録パラメータはステップ501においてRAM303
内の所定のアドレスに格納される。
【0080】次にステップ502において、CPU30
1は、ステップ501で受信したパラメータを読み出し
て、記録装置本体側で画像をメモリに格納するための領
域設定やスキップカウンタのクリアおよび記録スキャン
回数の算出など、1ページの記録に関わる動作パラメー
タを設定する記録設定動作を実行する。
1は、ステップ501で受信したパラメータを読み出し
て、記録装置本体側で画像をメモリに格納するための領
域設定やスキップカウンタのクリアおよび記録スキャン
回数の算出など、1ページの記録に関わる動作パラメー
タを設定する記録設定動作を実行する。
【0081】次にステップ503において、CPU30
1は、ステップ501で受信した、給紙段と先端余白量
の記録パラメータに基づいてモータドライバ308に駆
動ステップ数を指示する。すると、LFモータドライバ
308はLFモータ309を駆動させ、被記録材204
は記録開始位置まで搬送される。
1は、ステップ501で受信した、給紙段と先端余白量
の記録パラメータに基づいてモータドライバ308に駆
動ステップ数を指示する。すると、LFモータドライバ
308はLFモータ309を駆動させ、被記録材204
は記録開始位置まで搬送される。
【0082】次にステップ504において、CPU30
1は、記録スキャンを開始するための所定の位置までキ
ャリッジ202を移動させる指示信号をCRモータドラ
イバ306に出力する。すると、CRモータドライバ3
06はCRモータ307を駆動させ、記録スキャン開始
位置までキャリッジ202を移動させる。また、CPU
301は、記録スキャンを実行させるために、マルチパ
スデータ処理部311にデータ処理の動作設定を行い、
ヘッドコントローラ312にはヘッド駆動制御に関係す
る動作設定を行い、記録スキャン単位の記録動作に関す
る動作設定を実行する。
1は、記録スキャンを開始するための所定の位置までキ
ャリッジ202を移動させる指示信号をCRモータドラ
イバ306に出力する。すると、CRモータドライバ3
06はCRモータ307を駆動させ、記録スキャン開始
位置までキャリッジ202を移動させる。また、CPU
301は、記録スキャンを実行させるために、マルチパ
スデータ処理部311にデータ処理の動作設定を行い、
ヘッドコントローラ312にはヘッド駆動制御に関係す
る動作設定を行い、記録スキャン単位の記録動作に関す
る動作設定を実行する。
【0083】次にステップ505において、CPU30
1は、インタフェース304に対して画像データ受信の
開始を指示する。これによって、外部ホスト装置からイ
ンタフェース304を経由しての、バンドメモリ310
への画像データの転送が開始される。
1は、インタフェース304に対して画像データ受信の
開始を指示する。これによって、外部ホスト装置からイ
ンタフェース304を経由しての、バンドメモリ310
への画像データの転送が開始される。
【0084】バンドメモリ310への、1回の記録スキ
ャンで形成する画像幅に相当する所定量の画像データの
転送が完了すると、次にステップ506において、CP
U301は、バンドメモリ310に格納されている画像
データの中から、ゼロではない有意な画像データが格納
されているメモリアドレスの最大値と最小値を読み出し
て、これをRAM303に格納する。
ャンで形成する画像幅に相当する所定量の画像データの
転送が完了すると、次にステップ506において、CP
U301は、バンドメモリ310に格納されている画像
データの中から、ゼロではない有意な画像データが格納
されているメモリアドレスの最大値と最小値を読み出し
て、これをRAM303に格納する。
【0085】続いてステップ507において、CPU3
01は、RAM303に格納されている、有意なデータ
のメモリアドレスの最大値と最小値を読み出すことによ
って、これから実行する記録スキャンの開始位置と終了
位置を算出する。そしてステップ508において、CP
U301は、算出されたスキャン長がゼロであるかどう
かの判定を行う。
01は、RAM303に格納されている、有意なデータ
のメモリアドレスの最大値と最小値を読み出すことによ
って、これから実行する記録スキャンの開始位置と終了
位置を算出する。そしてステップ508において、CP
U301は、算出されたスキャン長がゼロであるかどう
かの判定を行う。
【0086】ステップ508において、もしも、算出さ
れたスキャン長がゼロでることが判定された場合には、
次にステップ515において、CPU301は、ページ
記録完了後に被記録材204のカットを実行しないこと
を意味するパラメータ「カットなし」が記録設定として
設定されているかどうかの判定を行う。そして、ステッ
プ515において、記録設定に「カットなし」が設定さ
れていることが判定された場合には、記録スキャンの実
行を伴わずにマルチパス記録時の所定幅の用紙送り動作
のみを実行させるために、CPU301は、ステップ5
12に処理を進める。一方、ステップ515において、
もしも、記録設定に「カットなし」が設定されていない
ことが判定された場合には、ステップ516において、
CPU301は、RAM303に格納されているスキッ
プカウンタに1を加算して、ステップ523に処理を進
める。
れたスキャン長がゼロでることが判定された場合には、
次にステップ515において、CPU301は、ページ
記録完了後に被記録材204のカットを実行しないこと
を意味するパラメータ「カットなし」が記録設定として
設定されているかどうかの判定を行う。そして、ステッ
プ515において、記録設定に「カットなし」が設定さ
れていることが判定された場合には、記録スキャンの実
行を伴わずにマルチパス記録時の所定幅の用紙送り動作
のみを実行させるために、CPU301は、ステップ5
12に処理を進める。一方、ステップ515において、
もしも、記録設定に「カットなし」が設定されていない
ことが判定された場合には、ステップ516において、
CPU301は、RAM303に格納されているスキッ
プカウンタに1を加算して、ステップ523に処理を進
める。
【0087】ここでステップ523において、CPU3
01はRAM303の中からステップカウンタと、後述
する設定値Aとを読み出してこれらを比較する。ステッ
プ523において、ステップカウンタが設定値Aよりも
大きな値になっていることが判定された場合には、ステ
ップ524において、マルチパス記録時の1回の記録ス
キャンにおける所定幅の搬送を、スキップカウンタにカ
ウントされている回数分だけ行った場合の全搬送幅に相
当する幅だけ被記録材204が搬送される。そしてステ
ップ525において、CPU301は、スキップカウン
タの値をゼロにリセットしてこれをRAM303に格納
し、ステップ513へと処理を進める。一方、ステップ
523においてスキップカウンタの値が設定値Aよりも
大きくないことが判定された場合には、CPU301
は、ステップ524,525の処理をスキップしてステ
ップ513へと処理を進め、次の画像データの受信動作
を実行する。
01はRAM303の中からステップカウンタと、後述
する設定値Aとを読み出してこれらを比較する。ステッ
プ523において、ステップカウンタが設定値Aよりも
大きな値になっていることが判定された場合には、ステ
ップ524において、マルチパス記録時の1回の記録ス
キャンにおける所定幅の搬送を、スキップカウンタにカ
ウントされている回数分だけ行った場合の全搬送幅に相
当する幅だけ被記録材204が搬送される。そしてステ
ップ525において、CPU301は、スキップカウン
タの値をゼロにリセットしてこれをRAM303に格納
し、ステップ513へと処理を進める。一方、ステップ
523においてスキップカウンタの値が設定値Aよりも
大きくないことが判定された場合には、CPU301
は、ステップ524,525の処理をスキップしてステ
ップ513へと処理を進め、次の画像データの受信動作
を実行する。
【0088】ここで、ステップ523における比較に用
いられる設定値Aは、RAM303に予め格納しておい
た値であり、例えば操作・表示部305などを経由して
記録装置に入力設定される。この設定値Aは、ステップ
524における被記録材204の搬送量が、前述の第2
の巻取り機構における被記録材204の巻取り動作に支
障を与えない範囲で最大の値となるように経験的な数値
が設定される。
いられる設定値Aは、RAM303に予め格納しておい
た値であり、例えば操作・表示部305などを経由して
記録装置に入力設定される。この設定値Aは、ステップ
524における被記録材204の搬送量が、前述の第2
の巻取り機構における被記録材204の巻取り動作に支
障を与えない範囲で最大の値となるように経験的な数値
が設定される。
【0089】また一方、ステップ508において、算出
されたスキャン長がゼロではないことが判定された場合
には、次にステップ509において、CPU301は、
RAM303に格納されているスキップカウンタがゼロ
かどうかを判定する。そして、ステップ509におい
て、スキップカウンタがゼロではないことが判定された
場合には、次にCPU301はステップ510へと処理
を進める。ステップ510においては、CPU301
は、LFモータドライバ308に、ステップ516にお
いて順次カウントされたスキップカウンタの値に応じた
量だけの、LFモータ309の駆動を指示する。すると
LFモータドライバ308はLFモータ309を駆動
し、これによって、マルチパス記録時の1回の記録スキ
ャンにおける所定幅の搬送をスキップカウンタにカウン
トされている回数分だけ行った場合の全搬送幅に相当す
る幅だけ被記録材204が搬送される。ここで、本実施
形態では、このスキップカウンタの加算値は、ステップ
523〜525の処理のために設定値Aを超えることは
ない。したがってステップ510における搬送では、設
定値Aによって規定される量以上の搬送が行われること
はない。一方ステップ509において、スキップカウン
タが0であることが判定された場合には、CPU301
はステップ510の動作をスキップしてステップ511
に処理を進める。
されたスキャン長がゼロではないことが判定された場合
には、次にステップ509において、CPU301は、
RAM303に格納されているスキップカウンタがゼロ
かどうかを判定する。そして、ステップ509におい
て、スキップカウンタがゼロではないことが判定された
場合には、次にCPU301はステップ510へと処理
を進める。ステップ510においては、CPU301
は、LFモータドライバ308に、ステップ516にお
いて順次カウントされたスキップカウンタの値に応じた
量だけの、LFモータ309の駆動を指示する。すると
LFモータドライバ308はLFモータ309を駆動
し、これによって、マルチパス記録時の1回の記録スキ
ャンにおける所定幅の搬送をスキップカウンタにカウン
トされている回数分だけ行った場合の全搬送幅に相当す
る幅だけ被記録材204が搬送される。ここで、本実施
形態では、このスキップカウンタの加算値は、ステップ
523〜525の処理のために設定値Aを超えることは
ない。したがってステップ510における搬送では、設
定値Aによって規定される量以上の搬送が行われること
はない。一方ステップ509において、スキップカウン
タが0であることが判定された場合には、CPU301
はステップ510の動作をスキップしてステップ511
に処理を進める。
【0090】次にステップ511において、CPU30
1は、CRモータドライバ306、バンドメモリ31
0、マルチパスデータ処理部311、ヘッドコントロー
ラ312に記録スキャン時の動作を実行させる信号を出
力する。これによって、CRモータドライバ306はC
Rモータ307を駆動させる。この際、キャリッジ20
2の駆動に合わせて不図示のエンコーダの出力信号が変
化する。このエンコーダの出力信号の変化に合わせて、
画像データがバンドメモリ310からマルチパスデータ
処理部311に出力される。そして画像データが入力さ
れると、マルチパスデータ処理部311では、マルチパ
ス記録のための画像データの間引き処理が実行され、間
引き処理された画像データがヘッドコントローラ312
に出力される。そしてヘッドコントローラ312は、入
力された画像データに応じてマルチヘッド206を駆動
する駆動制御信号を出力する。マルチヘッド206は、
このように、キャリッジが駆動されることによって変化
するエンコーダ出力値に応じて、バンドメモリ310の
内部に格納されていた画像データが所定の処理をされて
ヘッドコントローラ312に入力され、それによってヘ
ッドコントローラ312から出力される駆動信号によっ
て、適宜選択的に駆動される。これによって、マルチヘ
ッド206から適宜選択的に液体が吐出され、被記録材
204上に1回の記録スキャンによる画像が形成され
る。
1は、CRモータドライバ306、バンドメモリ31
0、マルチパスデータ処理部311、ヘッドコントロー
ラ312に記録スキャン時の動作を実行させる信号を出
力する。これによって、CRモータドライバ306はC
Rモータ307を駆動させる。この際、キャリッジ20
2の駆動に合わせて不図示のエンコーダの出力信号が変
化する。このエンコーダの出力信号の変化に合わせて、
画像データがバンドメモリ310からマルチパスデータ
処理部311に出力される。そして画像データが入力さ
れると、マルチパスデータ処理部311では、マルチパ
ス記録のための画像データの間引き処理が実行され、間
引き処理された画像データがヘッドコントローラ312
に出力される。そしてヘッドコントローラ312は、入
力された画像データに応じてマルチヘッド206を駆動
する駆動制御信号を出力する。マルチヘッド206は、
このように、キャリッジが駆動されることによって変化
するエンコーダ出力値に応じて、バンドメモリ310の
内部に格納されていた画像データが所定の処理をされて
ヘッドコントローラ312に入力され、それによってヘ
ッドコントローラ312から出力される駆動信号によっ
て、適宜選択的に駆動される。これによって、マルチヘ
ッド206から適宜選択的に液体が吐出され、被記録材
204上に1回の記録スキャンによる画像が形成され
る。
【0091】ステップ511において記録スキャンが完
了すると、次にステップ512において、CPU301
はモータドライバ308に、設定されているマルチパス
記録モードに応じた、モータの駆動ステップ数を指示す
る。すると、LFモータドライバ308はLFモータ3
09を駆動させ、マルチパス記録における所定量だけ被
記録材204を搬送する。
了すると、次にステップ512において、CPU301
はモータドライバ308に、設定されているマルチパス
記録モードに応じた、モータの駆動ステップ数を指示す
る。すると、LFモータドライバ308はLFモータ3
09を駆動させ、マルチパス記録における所定量だけ被
記録材204を搬送する。
【0092】このようにして、CPU301はマルチパ
ス記録の1回の記録スキャンを実行する。そして次にス
テップ513において、CPU301は、再び、ホスト
インタフェース304に対して画像データ受信開始を指
示し、これによって次回の記録スキャンのための画像デ
ータ転送が実行される。バンドメモリ310への所定量
の画像データ転送が完了すると、さらにステップ514
において、CPU301は、再び、バンドメモリ310
に格納されている画像データの中から、ゼロではない有
意な画像データが格納されているメモリアドレスの最大
値と最小値を読み出して、これをRAM303に格納す
る。
ス記録の1回の記録スキャンを実行する。そして次にス
テップ513において、CPU301は、再び、ホスト
インタフェース304に対して画像データ受信開始を指
示し、これによって次回の記録スキャンのための画像デ
ータ転送が実行される。バンドメモリ310への所定量
の画像データ転送が完了すると、さらにステップ514
において、CPU301は、再び、バンドメモリ310
に格納されている画像データの中から、ゼロではない有
意な画像データが格納されているメモリアドレスの最大
値と最小値を読み出して、これをRAM303に格納す
る。
【0093】次にステップ517において、CPU30
1は、ステップ502においてページ記録動作の開始時
に設定した所定スキャン数の記録スキャンの実行が終了
しているかどうかの判定を行う。そして、ステップ51
7において全ての記録スキャンの実行が終了していない
ことが判定された場合には、CPU301は、ステップ
507へと処理を進めて、2スキャン目以降の記録スキ
ャン動作を実行する。
1は、ステップ502においてページ記録動作の開始時
に設定した所定スキャン数の記録スキャンの実行が終了
しているかどうかの判定を行う。そして、ステップ51
7において全ての記録スキャンの実行が終了していない
ことが判定された場合には、CPU301は、ステップ
507へと処理を進めて、2スキャン目以降の記録スキ
ャン動作を実行する。
【0094】一方、ステップ517において、全ての記
録スキャンの実行が終了していることが判定された場合
には、次にステップ518において、CPU301は、
RAM303内に格納されているスキップカウンタがゼ
ロであるかどうかの判定を行う。そしてステップ518
においてスキップカウンタがゼロではないことが判定さ
れた場合には、ステップ510におけるのと同様にし
て、ステップ519においてスキップカウンタのカウン
ト数に応じた用紙まとめ送り動作が実行され、次にステ
ップ521へと処理が進められる。一方ステップ518
において、スキップカウンタがゼロであることが判定さ
れた場合には、ステップ519の処理はスキップされ、
次にステップ521へと処理が進められる。
録スキャンの実行が終了していることが判定された場合
には、次にステップ518において、CPU301は、
RAM303内に格納されているスキップカウンタがゼ
ロであるかどうかの判定を行う。そしてステップ518
においてスキップカウンタがゼロではないことが判定さ
れた場合には、ステップ510におけるのと同様にし
て、ステップ519においてスキップカウンタのカウン
ト数に応じた用紙まとめ送り動作が実行され、次にステ
ップ521へと処理が進められる。一方ステップ518
において、スキップカウンタがゼロであることが判定さ
れた場合には、ステップ519の処理はスキップされ、
次にステップ521へと処理が進められる。
【0095】次にステップ521において、CPU30
1は、RAM303から前述の記録設定を読み出して、
記録設定に「カットなし」が設定されているかどうかの
判定を行う。そしてステップ521において、記録設定
に「カットなし」が設定されていることが判定された場
合には、これで記録動作を終了する。一方ステップ52
1において、記録設定に「カットなし」が設定されてい
ないことが判定された場合には、ステップ520におい
て、まず、被記録材204をカッター動作位置まで送り
出す排紙動作が実行される。次にステップ522におい
て、CPU301からの指令によって用紙カッターを動
作させることによって用紙カット動作が実行され、記録
動作が終了する。
1は、RAM303から前述の記録設定を読み出して、
記録設定に「カットなし」が設定されているかどうかの
判定を行う。そしてステップ521において、記録設定
に「カットなし」が設定されていることが判定された場
合には、これで記録動作を終了する。一方ステップ52
1において、記録設定に「カットなし」が設定されてい
ないことが判定された場合には、ステップ520におい
て、まず、被記録材204をカッター動作位置まで送り
出す排紙動作が実行される。次にステップ522におい
て、CPU301からの指令によって用紙カッターを動
作させることによって用紙カット動作が実行され、記録
動作が終了する。
【0096】以上説明したように、本実施形態の記録装
置の記録動作では、記録する画像に非画像形成部が、被
記録材の搬送方向に見て一定の幅以上ある場合、この幅
分の被記録材204の搬送が、2つの搬送方法のうち1
つが選択されて行われる。この第1の搬送方法は、非画
像形成部の全幅分の搬送を、記録スキャン動作を行う時
に行われる所定幅の搬送での搬送幅分ずつに分けて、間
欠的に行う方法である。第2の搬送方法は、非画像形成
部の全幅分の搬送を、記録スキャン動作を行う時に行わ
れる所定幅の搬送を設定値Aの回数分だけ行った場合の
全搬送幅に相当する幅ずつに分けて、間欠的に行う方法
である。
置の記録動作では、記録する画像に非画像形成部が、被
記録材の搬送方向に見て一定の幅以上ある場合、この幅
分の被記録材204の搬送が、2つの搬送方法のうち1
つが選択されて行われる。この第1の搬送方法は、非画
像形成部の全幅分の搬送を、記録スキャン動作を行う時
に行われる所定幅の搬送での搬送幅分ずつに分けて、間
欠的に行う方法である。第2の搬送方法は、非画像形成
部の全幅分の搬送を、記録スキャン動作を行う時に行わ
れる所定幅の搬送を設定値Aの回数分だけ行った場合の
全搬送幅に相当する幅ずつに分けて、間欠的に行う方法
である。
【0097】第1の搬送方法は、被記録材204が、第
1の巻取り機構によって良好に巻取り動作を行うことが
できる幅ずつ排紙される、第1の巻取り機構を用いてい
る場合のための搬送方法である。一方、第2の搬送方法
は、第1の搬送機構よりも多量に被記録材204が排紙
されても良好に巻取り動作を行うことができる第2の巻
取り機構によって良好に巻取り動作を行うことができる
幅ずつ被記録材204が排紙される、第2の巻取り機構
を用いている場合のための搬送方法である。
1の巻取り機構によって良好に巻取り動作を行うことが
できる幅ずつ排紙される、第1の巻取り機構を用いてい
る場合のための搬送方法である。一方、第2の搬送方法
は、第1の搬送機構よりも多量に被記録材204が排紙
されても良好に巻取り動作を行うことができる第2の巻
取り機構によって良好に巻取り動作を行うことができる
幅ずつ被記録材204が排紙される、第2の巻取り機構
を用いている場合のための搬送方法である。
【0098】この第1の搬送方法と第2の搬送方法の選
択は、本実施形態では、カッター動作設定412に「カ
ットなし」が設定されているかどうかに応じて行われて
おり、「カットなし」が選択されている場合には第1の
搬送方法が選択され、「カットなし」が選択されていな
い場合には第2の搬送方法が選択される。このカッター
動作設定412には、前述のように、通常、第1の巻取
り機構を用いている場合には、「カットなし」が設定さ
れ、第2の巻取り機構を用いている場合には、「カット
なし」が設定されない。すなわち、本実施形態の記録装
置は、このカッター動作設定412に基づいて、第1の
巻取り機構と第2の巻取り機構のどちらを用いているか
を判定し、それぞれの場合に適した搬送方法を選択する
インテリジェントな記録動作制御を行う。
択は、本実施形態では、カッター動作設定412に「カ
ットなし」が設定されているかどうかに応じて行われて
おり、「カットなし」が選択されている場合には第1の
搬送方法が選択され、「カットなし」が選択されていな
い場合には第2の搬送方法が選択される。このカッター
動作設定412には、前述のように、通常、第1の巻取
り機構を用いている場合には、「カットなし」が設定さ
れ、第2の巻取り機構を用いている場合には、「カット
なし」が設定されない。すなわち、本実施形態の記録装
置は、このカッター動作設定412に基づいて、第1の
巻取り機構と第2の巻取り機構のどちらを用いているか
を判定し、それぞれの場合に適した搬送方法を選択する
インテリジェントな記録動作制御を行う。
【0099】このように本実施形態によれば、用途、性
能の異なる第1の巻取り機構と第2の巻取り機構のどち
らが用いられているかを記録設定から判定し、それに応
じて各巻取り機構の性能に合った搬送方法を選択して記
録動作を行うインテリジェントな記録装置を提供でき
る。この記録装置によれば、各巻取り機構の性能に応じ
て決まる、巻取り動作に支障を与えない範囲で最大の幅
ずつ被記録材204を排紙し、排紙される被記録材20
4を各巻取り機構によって良好に、かつ効率的に巻き取
らせることができる。
能の異なる第1の巻取り機構と第2の巻取り機構のどち
らが用いられているかを記録設定から判定し、それに応
じて各巻取り機構の性能に合った搬送方法を選択して記
録動作を行うインテリジェントな記録装置を提供でき
る。この記録装置によれば、各巻取り機構の性能に応じ
て決まる、巻取り動作に支障を与えない範囲で最大の幅
ずつ被記録材204を排紙し、排紙される被記録材20
4を各巻取り機構によって良好に、かつ効率的に巻き取
らせることができる。
【0100】なお、本実施形態では、第1の巻取り機構
と第2の巻取り機構のどちらが用いられているかの判定
を、カッター動作設定を参照して行う構成を示したが、
この判定は、本記録装置を含むプリントシステムの構成
に応じて、他の記録設定を参照して行うようにしてもよ
い。また、第1の巻取り機構と第2の巻取り機構のどち
らが用いられているかを直接示すパラメータを設け、そ
れを参照するようにしてもよい。
と第2の巻取り機構のどちらが用いられているかの判定
を、カッター動作設定を参照して行う構成を示したが、
この判定は、本記録装置を含むプリントシステムの構成
に応じて、他の記録設定を参照して行うようにしてもよ
い。また、第1の巻取り機構と第2の巻取り機構のどち
らが用いられているかを直接示すパラメータを設け、そ
れを参照するようにしてもよい。
【0101】また、本実施形態では、給紙動作時には、
被記録材204をまとめて搬送する通常の搬送を行う構
成を示した。そこで、この給紙動作での被記録材204
の搬送量は、巻取り機構による巻取り動作に支障を来た
さない程度の短い長さに設定される。また、場合によっ
ては、この給紙動作についても、被記録材204を間欠
的に搬送する第1または第2の搬送方法によって搬送を
行うようにしてもよい。この場合、ステップ503の給
紙動作を第1または第2の搬送方法によって行うように
てもよいし、プレフィードおよび先端の余白フィード分
に相当する大きさの非画像形成領域に相当する、ダミー
の画像データを生成して、ステップ507からステップ
517までの動作によって間欠的な搬送を行うようにし
てもよい。
被記録材204をまとめて搬送する通常の搬送を行う構
成を示した。そこで、この給紙動作での被記録材204
の搬送量は、巻取り機構による巻取り動作に支障を来た
さない程度の短い長さに設定される。また、場合によっ
ては、この給紙動作についても、被記録材204を間欠
的に搬送する第1または第2の搬送方法によって搬送を
行うようにしてもよい。この場合、ステップ503の給
紙動作を第1または第2の搬送方法によって行うように
てもよいし、プレフィードおよび先端の余白フィード分
に相当する大きさの非画像形成領域に相当する、ダミー
の画像データを生成して、ステップ507からステップ
517までの動作によって間欠的な搬送を行うようにし
てもよい。
【0102】また、第1、第2の実施形態においては、
マルチパス記録を行う記録装置の例を示した。マルチパ
ス記録を行う記録装置は、間欠的に行われる搬送の、1
回の搬送幅が比較的短いため、巻取り機構の巻取り動作
を排紙に追従させるのが比較的容易であり、本発明には
より適している。しかし本発明は、記録スキャンの後、
1回の記録スキャンでの記録幅だけ被記録材を搬送する
通常の記録動作を行う記録装置に対しても適用可能であ
る。
マルチパス記録を行う記録装置の例を示した。マルチパ
ス記録を行う記録装置は、間欠的に行われる搬送の、1
回の搬送幅が比較的短いため、巻取り機構の巻取り動作
を排紙に追従させるのが比較的容易であり、本発明には
より適している。しかし本発明は、記録スキャンの後、
1回の記録スキャンでの記録幅だけ被記録材を搬送する
通常の記録動作を行う記録装置に対しても適用可能であ
る。
【0103】また、第1、第2の実施形態においては、
記録ヘッドがキャリッジに搭載されて往復運動させられ
る、いわゆるシリアル型の記録装置について示したが、
本発明は、図7に示すような、用いられる最大幅の被記
録材204の幅の長さにわたって液体吐出口が形成され
たフルラインヘッド506を搭載した記録装置に対して
も適用可能である。また、記録方式についても、本発明
は、大サイズの被記録材に対して好適に記録を行うこと
ができるインクジェット記録方式の記録装置に対して、
特に好適に適用可能であるが、これに限られるものでは
ない。
記録ヘッドがキャリッジに搭載されて往復運動させられ
る、いわゆるシリアル型の記録装置について示したが、
本発明は、図7に示すような、用いられる最大幅の被記
録材204の幅の長さにわたって液体吐出口が形成され
たフルラインヘッド506を搭載した記録装置に対して
も適用可能である。また、記録方式についても、本発明
は、大サイズの被記録材に対して好適に記録を行うこと
ができるインクジェット記録方式の記録装置に対して、
特に好適に適用可能であるが、これに限られるものでは
ない。
【0104】[その他の実施形態]本発明は、複数の機
器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、
リーダ、プリンタなど)から構成される記録システムに
適用しても、1つの機器からなる記録装置(例えば、複
写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、
リーダ、プリンタなど)から構成される記録システムに
適用しても、1つの機器からなる記録装置(例えば、複
写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0105】また、本発明は、前述した各実施形態の記
録動作工程を実行させるためのプログラムのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、種々の構成の一般的な記
録システムまたは記録装置に供給し、その記録システム
または記録装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が、供給された記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読出して実行することによっても、実現されるこ
とは言うまでもない。
録動作工程を実行させるためのプログラムのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、種々の構成の一般的な記
録システムまたは記録装置に供給し、その記録システム
または記録装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が、供給された記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読出して実行することによっても、実現されるこ
とは言うまでもない。
【0106】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明を実現することになり、そのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体、およびプログラム
そのものも本発明を構成することになる。
ラムコード自体が本発明を実現することになり、そのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体、およびプログラム
そのものも本発明を構成することになる。
【0107】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0108】また、コンピュータが、読出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した各実施形態の
記録動作が行われる場合だけでなく、そのプログラムコ
ードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているO
S(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した各実施
形態の記録動作が行われる場合も含まれることは言うま
でもない。
ムコードを実行することにより、前述した各実施形態の
記録動作が行われる場合だけでなく、そのプログラムコ
ードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているO
S(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した各実施
形態の記録動作が行われる場合も含まれることは言うま
でもない。
【0109】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに接続
されたCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した各実施形態の記録動作が
行われる場合も含まれることは言うまでもない。
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに接続
されたCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した各実施形態の記録動作が
行われる場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】本発明を記憶媒体によって実現する場合、
その記憶媒体には、先に説明したフロー図に対応するプ
ログラムコードを格納することになる。これは、例え
ば、各実施形態における各記録動作工程を実行させるた
めの各モジュールを記憶媒体に格納することによって実
施してもよい。この各モジュールとは、具体的には、例
えば、「所定のマスクパターンによって各走査における
間引き画像を形成する間引き画像モジュール」、「間引
き画像を記録する記録モジュール」、「間引き画像記録
後に被記録材を所定量だけ搬送する第1の搬送モジュー
ル」、「画像データに非画像形成部に対応する領域があ
るか否かを判定するモジュール」、「判定モジュールで
の判定結果に応じて、一度に搬送する被記録材の量が異
なる複数の搬送方法のいずれかを選択して搬送を行う第
2の搬送モジュール」などである。
その記憶媒体には、先に説明したフロー図に対応するプ
ログラムコードを格納することになる。これは、例え
ば、各実施形態における各記録動作工程を実行させるた
めの各モジュールを記憶媒体に格納することによって実
施してもよい。この各モジュールとは、具体的には、例
えば、「所定のマスクパターンによって各走査における
間引き画像を形成する間引き画像モジュール」、「間引
き画像を記録する記録モジュール」、「間引き画像記録
後に被記録材を所定量だけ搬送する第1の搬送モジュー
ル」、「画像データに非画像形成部に対応する領域があ
るか否かを判定するモジュール」、「判定モジュールで
の判定結果に応じて、一度に搬送する被記録材の量が異
なる複数の搬送方法のいずれかを選択して搬送を行う第
2の搬送モジュール」などである。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録装置または記録システムを比較的簡素で低コストな
構成にできる、排紙を自身で検知して巻取り動作を行う
巻取り機構によって、巻取り動作が間に合わないような
事態を招くことなく良好に巻取り動作を行わせることが
できるように記録動作を行う記録装置を提供できる。
記録装置または記録システムを比較的簡素で低コストな
構成にできる、排紙を自身で検知して巻取り動作を行う
巻取り機構によって、巻取り動作が間に合わないような
事態を招くことなく良好に巻取り動作を行わせることが
できるように記録動作を行う記録装置を提供できる。
【0112】本発明による記録装置は、一度に排紙され
る被記録材の量が、巻取り機構を用いているか用いてい
ないかに応じて、また使用される巻取り機構の性能に合
わせて調整されるインテリジェントな記録装置である。
る被記録材の量が、巻取り機構を用いているか用いてい
ないかに応じて、また使用される巻取り機構の性能に合
わせて調整されるインテリジェントな記録装置である。
【図1】本発明による第1の実施形態の記録装置の記録
動作を示す動作フロー図である。
動作を示す動作フロー図である。
【図2】本発明による第1の実施形態の記録装置の概略
的な構成を示す斜視図である。
的な構成を示す斜視図である。
【図3】図2の記録装置に備えられる、または接続され
る巻取り機構の概略構成を示す斜視図である。
る巻取り機構の概略構成を示す斜視図である。
【図4】図2の記録装置の制御部の概略的な構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】図2の記録装置のRAM内に格納される記録パ
ラメータの一例のメモリマップ図である。
ラメータの一例のメモリマップ図である。
【図6】本発明による第2の実施形態の記録装置の記録
動作を示す動作フロー図である。
動作を示す動作フロー図である。
【図7】本発明を適用可能な他の記録装置の概略的な構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
201 ホームポジション 202 キャリッジ 203 搬送ローラ 204 被記録材 205 排出ローラ 206 マルチヘッド 207 巻取り軸 301 CPU 302 ROM 303 RAM 304 インタフェース 305 操作・表示部 306 CRモータドライバ 307 CRモータ 308 LFモータドライバ 309 LFモータ 310 バンドメモリ 311 マルチパスデータ処理部 312 ヘッドコントローラ 401 印刷トップマージン 402 印刷ボトムマージン 403 印刷レフトマージン 404 画像先端オフセット 405 画像左端オフセット 406 印刷横サイズ 407 印刷縦サイズ 408 画像横サイズ 409 画像縦サイズ 410 印刷品位 411 搬送設定 412 カッター動作設定 413 リザーブ 506 フルラインヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 20/04 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA24 EB58 EC12 EC34 FA10 HA28 2C058 AB16 AC07 AC17 AE04 AF06 AF20 AF23 AF51 LA03 LB06 LB35 LC11 2C060 BA01 BC03 BC04 BC12 BC15 BC84 CA13 3F055 AA03 BA11 DA01 DA24 3F103 AA02 BA04
Claims (22)
- 【請求項1】 被記録材に画像を形成する記録手段と、
前記被記録材を搬送する搬送手段と、前記記録手段と前
記搬送手段との動作を所望の画像データに応じて制御し
て該画像データに対応する画像を形成させる制御手段と
を有し、前記記録手段によって画像が形成され、前記搬
送手段によって搬送されることによって排紙された前記
被記録材を巻き取って保持する、前記被記録材が排紙さ
れたことを検知して動作する少なくとも1つの巻取り機
構が接続される記録装置であって、 前記記録手段は、1回の記録動作で所定の記録幅の画像
を記録し、 前記搬送手段は、前記被記録材を前記記録手段によって
1回の記録動作で形成された画像の前記記録幅の方向に
搬送し、 前記制御手段は、前記画像データに所定の演算処理をし
て前記記録幅の画像を形成するための形成画像データを
順次生成し、前記記録手段によって前記被記録材に前記
形成画像データに応じて前記記録幅の画像を形成させる
ことと、前記搬送手段によって前記被記録材を所定の通
常搬送量だけ搬送させることとを繰り返して前記画像デ
ータに対応する全画像を形成させ、 前記画像データに対応する画像が、前記被記録材の搬送
方向に見て前記記録幅以上の、画素を含まない非画像形
成領域を有するかどうかを判定し、前記記録幅以上の前
記非画像形成領域があることを判定した場合には、該非
画像形成領域の幅だけ前記搬送手段によって前記被記録
材を搬送させ、 この際、前記非画像形成領域の幅だけの搬送を、前記巻
取り機構が用いられているかどうか、または接続された
複数の前記巻取り機構のうちのどの巻取り機構が用いら
れているかを判定し、その判定結果に応じて、一度に搬
送する量が異なる複数の搬送方法のうち1つを選択して
行わせる記録装置。 - 【請求項2】 前記複数の搬送方法は、前記被記録材を
前記非画像形成領域の幅だけ一度に搬送する第1の搬送
方法と、前記被記録材を前記通常搬送量ずつ間欠的に搬
送する第2の搬送方法とを含み、 前記制御手段は、前記巻取り機構が用いられているかど
うかを判定し、前記非画像形成領域の幅だけの搬送を、
前記巻取り機構が用いられていないことが判定された場
合には前記第1の搬送方法によって行わせ、前記巻取り
機構が用いられていることが判定された場合には前記第
2の搬送方法によって行わせる、請求項1に記載の記録
装置。 - 【請求項3】 前記非画像形成領域があるかどうかの判
定は、前記形成画像データを生成するたび毎に、該形成
画像データが前記非画像形成領域に対応するデータであ
るかどうかを判定して行われ、 前記第1の搬送方法による搬送は、前記形成画像データ
が前記非画像形成領域に対応するデータであることが判
定されるたび毎にスキップカウンタをインクリメント
し、次に前記形成画像データが前記非画像形成領域に対
応するデータでないことが判定された時に、前記通常搬
送量を前記スキップカウンタのカウント数倍した量だけ
前記被記録材を搬送することによって行われ、 前記第2の搬送方法による搬送は、前記形成画像データ
が前記非画像形成領域に対応するデータであることが判
定されるたび毎に、前記被記録材を前記通常搬送量だけ
搬送させることによって行われる、請求項2に記載の記
録装置。 - 【請求項4】 前記被記録材としてロール紙が用いら
れ、該ロール紙から一定の長さの部分を切り離す切断手
段をさらに有し、 前記制御手段は、1ページ分の前記画像データに応じた
画像の形成が完了した後に、該画像が形成された領域を
含む部分を切り離すかどうかを指定する切断動作指定値
から、該切断動作指定値が、切り離すことを指定する値
である場合に前記巻取り機構が用いられていないことを
判定し、該切断動作指定値が、切り離さないことを指定
する値である場合に前記巻取り機構が用いられているこ
とを判定する、請求項2または3に記載の記録装置。 - 【請求項5】 一度に排紙される前記被記録材の量が前
記通常搬送量以下である場合に良好に巻取り動作を行う
ことができる第1の巻取り機構と、一度に排紙される前
記被記録材の量が前記通常搬送量より多い一定量以下で
ある場合に良好に巻取り動作を行うことができる第2の
巻取り機構とが接続され、 前記複数の搬送方法は、前記被記録材を前記通常搬送量
ずつ間欠的に搬送する第1の搬送方法と、前記被記録材
を前記第2の巻取り機構によって良好に巻取り動作を行
うことができる一定量ずつ間欠的に搬送する第2の搬送
方法とを含み、前記制御手段は、前記第1の巻取り機構
と前記第2の巻取り機構のうちのどちらが用いられてい
るかを判定し、前記非画像形成領域の幅だけの搬送を、
前記第1の巻取り機構が用いられていることが判定され
た場合には前記第1の搬送方法によって行わせ、前記第
2の巻取り機構が用いられている場合には前記第2の搬
送方法によって行わせる、請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項6】 前記非画像形成領域があるかどうかの判
定は、前記形成画像データを生成するたび毎に、該形成
画像データが前記非画像形成領域に対応するデータであ
るかどうかを判定して行われ、 前記第1の搬送方法による搬送は、前記形成画像データ
が前記非画像形成領域に対応するデータであることが判
定されるたび毎に、前記被記録材を前記通常搬送量だけ
搬送させることによって行われ、 前記第2の搬送方法による搬送は、前記形成画像データ
が前記非画像形成領域に対応するデータであることが判
定されるたび毎にスキップカウンタをインクリメント
し、前記スキップカウンタのカウント数が所定の値以上
になった時、または次に前記形成画像データが前記非画
像形成領域に対応するデータでないことが判定された時
に、前記通常搬送量を前記スキップカウンタのカウント
数倍した量だけ前記被記録材を搬送することによって行
われる、請求項5に記載の記録装置。 - 【請求項7】 前記被記録材としてロール紙が用いら
れ、該ロール紙から一定の長さの部分を切り離す切断手
段をさらに有し、 前記第1の巻取り機構は前記ロール紙を複数ページ分巻
き取るのに用いられ、 前記第2の巻取り機構は前記ロール紙を1ページ分だけ
巻き取るのに用いられ、 前記制御手段は、1ページ分の前記画像データに応じた
画像の形成が完了した後に、該画像が形成された領域を
含む部分を切り離すかどうかを指定する切断動作指定値
から、該切断動作指定値が、切り離すことを指定する値
である場合に前記第2の巻取り機構が用いられてること
を判定し、該切断動作指定値が、切り離さないことを指
定する値である場合に前記第1の巻取り機構が用いられ
ていることを判定する、請求項5または6に記載の記録
装置。 - 【請求項8】 前記通常搬送量は前記記録幅よりも短
く、 前記制御手段は、前記画像データに応じた画像を構成す
る画素を、前記被記録材の同一の領域に対して複数回行
われる、前記記録手段による前記記録幅の画像形成に用
いられる前記形成画像データに対応する画像を構成する
画素に振り分けて前記形成画像データを生成する、請求
項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。 - 【請求項9】 前記記録手段は、前記被記録材に画素を
形成する記録ヘッドを搭載するキャリッジと、該キャリ
ッジを前記搬送手段による搬送方向に交差する方向に往
復移動させる手段とから構成され、 前記記録幅の画像を記録する前記1回の記録動作は、前
記キャリッジを往復移動させ、その際に前記記録ヘッド
に前記形成画像データに応じたタイミングで画素を形成
させることによって行われる、請求項1から8のいずれ
か1項に記載の記録装置。 - 【請求項10】 前記記録手段には、複数の液体吐出口
と該液体吐出口のそれぞれに連通する液体流路と該液体
流路内に設けられた、前記液体を前記液体吐出口から吐
出させるためのエネルギーを前記液体に与える記録素子
とを有するインクジェット記録ヘッドが搭載される、請
求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。 - 【請求項11】 所望の画像データに所定の演算処理を
して所定の記録幅の形成画像データを生成し、被記録材
に前記形成画像データに応じた前記所定の記録幅の画像
を形成する工程と、 前記被記録材を、前記画像を形成する工程で形成された
画像の前記記録幅の方向に所定の通常搬送量だけ搬送す
る工程とを有し、これらの工程を繰り返して所望の画像
データに応じた全画像を形成し、 前記被記録材が、画像が形成され、搬送されることによ
って排紙されたことを検知する工程と、 前記被記録材が排紙されたことを検知した際に、該被記
録材を巻き取って保持する工程とを選択的に実行する記
録方法であって、 前記画像データに対応する画像が、前記被記録材の搬送
方向に見て前記記録幅以上の、画素を含まない非画像形
成領域を有するかどうかを判定する工程と、 前記巻取り工程が行われているかどうか、または前記巻
取り工程で選択的に用いられる複数の巻取り機構のうち
のどの巻取り機構を用いて前記巻取り工程が行われてい
るかを判定する工程と、 前記記録幅以上の前記非画像形成領域があることを判定
した場合に、前記巻取り工程が行われているかどうか、
または複数の前記巻取り機構のうちのどの巻取り機構を
用いて前記巻取り工程が行われているかの判定結果に応
じて、一度に搬送する量が異なる複数の搬送方法のうち
1つを選択して、前記非画像形成領域の幅だけ前記被記
録材を搬送する工程とをさらに有する記録方法。 - 【請求項12】 前記複数の搬送方法は、前記被記録材
を前記非画像形成領域の幅だけ一度に搬送する第1の搬
送方法と、前記被記録材を前記通常搬送量ずつ間欠的に
搬送する第2の搬送方法とを含み、 前記非画像形成領域の幅だけ前記被記録材を搬送する工
程では、前記巻取り工程が行われているかどうかの判定
結果に応じて、前記巻取り工程が行われていないことが
判定された場合には前記第1の搬送方法によって、前記
巻取り工程が行われていることが判定された場合には前
記第2の搬送方法によって前記被記録材を搬送する、請
求項11に記載の記録方法。 - 【請求項13】 前記非画像形成領域があるかどうかを
判定する工程は、前記形成画像データを生成するたび毎
に、該形成画像データが前記非画像形成領域に対応する
データであるかどうかを判定して行い、 前記第1の搬送方法による搬送工程は、前記形成画像デ
ータが前記非画像形成領域に対応するデータであること
が判定されるたび毎にスキップカウンタをインクリメン
トする工程と、次に前記形成画像データが前記非画像形
成領域に対応するデータでないことが判定された時に、
前記通常搬送量を前記スキップカウンタのカウント数倍
した量だけ前記被記録材を搬送する工程とによって行
い、 前記第2の搬送方法による搬送工程は、前記形成画像デ
ータが前記非画像形成領域に対応するデータであること
が判定されるたび毎に、前記被記録材を前記通常搬送量
だけ搬送させる工程によって行う、請求項12に記載の
記録方法。 - 【請求項14】 前記被記録材としてロール紙を用い、
該ロール紙から一定の長さの部分を切り離す工程をさら
に選択的に実行し、 前記巻取り工程が行われているかどうを判定する工程で
は、1ページ分の前記画像データに応じた画像の形成が
完了した後に、前記画像が形成された領域を含む部分を
切り離すかどうかを指定する切断動作指定値から、該切
断動作指定値が、切り離すことを指定する値である場合
に前記巻取り工程が行われていないと判定し、該切断動
作指定値が、切り離さないことを指定する値である場合
に前記巻取り工程が行われていると判定する、請求項1
2または13に記載の記録方法。 - 【請求項15】 前記被記録材を巻き取らせる工程は、
一度に排紙される前記被記録材の量が前記通常判定量以
下である場合に良好に巻取り動作を行うことができる第
1の巻取り機構と、一度に排紙される前記被記録材の量
が前記通常搬送量より多い一定量以下である場合に良好
に巻取り動作を行うことができる第2の巻取り機構との
いずれかを選択的に用いて行い、 前記複数の搬送方法は、前記被記録材を前記通常搬送量
ずつ間欠的に搬送する第1の搬送方法と、前記被記録材
を前記第2の巻取り機構によって良好に巻取り動作を行
うことができる一定量ずつ間欠的に搬送する第2の搬送
方法をと含み、 前記非画像形成領域の幅だけ前記被記録材を搬送する工
程では、前記第1の巻取り機構と前記第2の巻取り機構
のうちのどちらが用いられているかの判定結果に応じ
て、前記第1の巻取り機構が用いられていることが判定
された場合には前記第1の搬送方法によって、前記第2
の巻取り機構が用いられていることが判定された場合に
は前記第2の搬送方法によって前記被記録材を搬送す
る、請求項11に記載の記録方法。 - 【請求項16】 前記非画像形成領域があるかどうかを
判定する工程は、前記形成画像データを生成するたび毎
に、該形成画像データが前記非画像形成領域に対応する
データであるかどうかを判定して行い、 前記第1の搬送方法による搬送工程は、前記形成画像デ
ータが前記非画像形成領域に対応するデータであること
が判定されるたび毎に、前記被記録材を前記通常搬送量
だけ搬送させる工程によって行い、 前記第2の搬送方法による搬送工程は、前記形成画像デ
ータが前記非画像形成領域に対応するデータであること
が判定されるたび毎にスキップカウンタをインクリメン
トする工程と、前記スキップカウンタのカウント数が所
定の値以上になった時、または次に前記形成画像データ
が前記非画像形成領域に対応するデータでないことが判
定された時に、前記通常搬送量を前記スキップカウンタ
のカウント数倍した量だけ前記被記録材を搬送する工程
とによって行う、請求項15に記載の記録方法。 - 【請求項17】 前記被記録材としてロール紙を用い、
該ロール紙から一定の長さの部分を切り離す工程をさら
に選択的に実行し、 前記被記録材を巻取り機構によって巻き取らせる工程
は、前記ロール紙を複数ページ分巻き取る場合には前記
第1の巻取り機構を用いて、前記ロール紙を1ページ分
だけ巻き取る場合には前記第2の巻取り機構を用いて行
い、 前記第1の巻取り機構と前記第2の巻取り機構のうちの
どちらが用いられているかを判定する工程では、1ペー
ジ分の前記画像データに応じた画像の形成が完了した後
に、前記画像が形成された領域を含む部分を切り離すか
どうかを指定する切断動作指定値から、該切断動作指定
値が、切り離すことを指定する値である場合に前記第2
の巻取り機構が用いられてると判定し、該切断動作指定
値が、切り離さないことを指定する値である場合に前記
第1の巻取り機構が用いられていると判定する、請求項
15または16に記載の記録方法。 - 【請求項18】 前記通常搬送量は前記記録幅よりも短
く、 前記所定の記録幅の形成画像データを生成する工程で
は、前記画像データに応じた画像を構成する画素を、前
記被記録材の同一の領域に対して複数回行われる前記画
像形成工程での、前記記録幅の画像形成に用いられる前
記形成画像データに対応する画像を構成する画素に振り
分けて前記形成画像データを生成する、請求項11から
17のいずれか1項に記載の記録方法。 - 【請求項19】 前記所定の記録幅の画像を形成する工
程は、画素を形成する記録ヘッドを搭載するキャリッジ
を前記被記録材の搬送方向に交差する方向に往復移動さ
せる工程と、前記キャリッジを往復移動させている時に
前記形成画像データに応じたタイミングで前記記録ヘッ
ドを駆動して画素を形成させる工程とによって行う、請
求項11から18のいずれか1項に記載の記録方法。 - 【請求項20】 前記所定の記録幅の画像を形成する工
程は、画素を形成する記録ヘッドに備えられる液体吐出
口から選択的に液体を吐出させ、前記被記録材に付着さ
せて画素を形成する工程を含む、請求項11から19の
いずれか1項に記載の記録方法。 - 【請求項21】 請求項1から20のいずれか1項に記
載の記録方法での記録動作を行わせる指令信号を出力す
るようにコンピュータを動作させるためのプログラム。 - 【請求項22】 請求項21に記載のプログラムが格納
された記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108590A JP2002302307A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 記録装置および記録方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108590A JP2002302307A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 記録装置および記録方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002302307A true JP2002302307A (ja) | 2002-10-18 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001108590A Pending JP2002302307A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 記録装置および記録方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002302307A (ja) |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001108590A patent/JP2002302307A/ja active Pending
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