JP3253199B2 - カラーインクジェット記録装置およびカラーインクジェット記録方法 - Google Patents

カラーインクジェット記録装置およびカラーインクジェット記録方法

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JP3253199B2 JP29682993A JP29682993A JP3253199B2 JP 3253199 B2 JP3253199 B2 JP 3253199B2 JP 29682993 A JP29682993 A JP 29682993A JP 29682993 A JP29682993 A JP 29682993A JP 3253199 B2 JP3253199 B2 JP 3253199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の記録ヘッドによ
り複数色のインクを記録媒体上に吐出してカラー画像を
記録するカラーインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、ノンインパ
クト方式で騒音が少なく、カラー化が比較的容易である
ため、カラー記録装置として広く使われている。
【0003】複数色のインクを用いてカラー画像を記録
するカラーインクジェット記録装置にあっては、シート
送りロータと平行に設置されたガイド軸に沿って走査移
動するキャリッジ上に、走査方向所定ピッチで複数個
(例えば4個)の記録ヘッドを搭載し、各記録ヘッドか
ら複数種(例えばシアン、イエロー、マゼンタ、ブラッ
ク)のインクを吐出させて記録シート上にカラー画像を
形成していくよう構成されている。
【0004】この種のカラーインクジェット記録装置で
使用される記録シートには、インク液滴を早く吸収する
性質が要求される。
【0005】最近、プレゼンテーション等の媒体として
カラーのOHPが盛んに進出している。この作成にもっ
とも適しているのがインクジェット記録装置で、電子写
真方式とは違った、印字部分が透明感のあるOHPの作
成が可能なシステムの一つである。このインクジェット
記録で用いられるOHPシートは透明プラスチックフィ
ルムのベース層にインク吸収層を接合した構造を有して
いる。
【0006】上記の透明なベース層としては、例えばポ
リエステル樹脂プラスチックなどであって透光性を有す
るものが使用されている。また、インク吸収層として
は、吸収するために樹脂層を有しているのが一般であ
る。このように、多くの記録シートに対してインクジェ
ット記録方式を用いて記録する場合、吸収層を有するの
が一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のカラー記録方法では、前述のOHPのようなインク
吸収層を有する記録シートに記録すると、インクの吸収
スピードが遅く表面上で溢れてしまい、にじみやブリー
ディングを生じやすくなり画質が悪化し、高品位画像を
得るのが難しい場合があった。
【0008】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点を解決でき、インク吸収層でのにじみやブリーディ
ングの発生を防止し軽減することが可能であり、安定し
た画質の記録を行なうことが出来るカラーインクジェッ
ト記録装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の問題点に
鑑みてなされたものであり、複数のそれぞれ異なる色の
インクを吐出するインクジェットヘッドを有し、前記複
数のインクジェットヘッドを記録媒体に対して相対的に
走査させ、記録データに応じてカラー画像を形成するカ
ラーインクジェット記録装置において、記録データの
内、所定の色に対応する記録データのみ抽出するデータ
抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出した所定の
色に対応する記録データに応じて一走査領域の記録を行
う記録制御手段とを有し、前記記録制御手段は、記録媒
体上の同一走査領域に対し前記複数の記録ヘッドを複数
回走査し、該複数回の走査の各走査において前記データ
抽出手段により異なる色に対応する記録データを抽出し
て記録を行うことにより、前記複数のそれぞれ異なる色
のインクによる前記同一走査領域への記録を行うととも
に、前記複数回の走査の各走査間の待機時間を可変に設
定可能とすることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、複数のそれぞれ異なる色
のインクを吐出するインクジェットヘッドを有し、前記
複数のインクジェットヘッドを記録媒体に対して相対的
に走査させ、記録データに応じてカラー画像を形成する
カラーインクジェット記録装置において、記録データの
内、所定の色に対応する記録データのみ抽出するデータ
抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出した所定の
色に対応する記録データに応じて一走査領域の記録を行
う記録制御手段と、記録媒体上の同一走査に領域に対し
前記複数の記録ヘッドを1回走査し、前記複数の記録ヘ
ッドにより複数のそれぞれ異なる色のインクを吐出して
前記同一走査領域へカラー画像を形成する第1の記録モ
ードと、前記記録制御手段により、記録媒体上の同一走
査領域に対し前記複数の記録ヘッドを複数回走査し、該
複数回の走査の各走査において前記データ抽出手段によ
り異なる色に対応する記録データを抽出して記録を行う
ことにより、前記複数のそれぞれ異なる色のインクによ
る前記同一走査領域へのカラー画像の形成を行う第2の
記録モードと、前記第1の記録モードと前記第2の記録
モードとを切換える切換え手段と、を有することを特徴
とする。
【0011】また、本発明は、複数のそれぞれ異なる色
のインクを吐出するインクジェットヘッドを有し、前記
複数のインクジェットヘッドを記録媒体に対して相対的
に走査させ、記録データに応じてカラー画像を形成する
カラーインクジェット記録方法において、記録データの
内、所定の色の記録データを抽出する第1のデータ抽出
ステップと、前記第1のデータ抽出ステップにより抽出
した所定の色の記録データに応じて記録走査を行う第1
の記録ステップと、前記記録ステップの後、インクを記
録媒体に吸収させるための待ち時間を設けるステップ
と、前記第1のデータ抽出ステップにより抽出されなか
った他の色の記録データを抽出する第2のデータ抽出ス
テップと、前記第2のデータ抽出ステップにより抽出さ
れた記録データに応じて、前記第1の記録ステップと同
じ走査領域に対して記録走査を行う第2の記録ステップ
と、他の記録走査領域に移動するステップとからなるこ
とを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を具体的
に説明する。
【0013】(実施例1)図1は本発明を実施するのに
好適なカラーインクジェット記録装置及びその制御系を
示す模式的斜視図である。図1において記録シート40
は搬送ローラー41,42を経て対になって設けられる
給送ローラー43で挟まれ、給送ローラ43が回転する
ことにより矢印44方向に送られる。
【0014】この記録シート40の部分45を横切って
ガイド軸46が平行に設置されており、キャリッジ48
に搭載された複数の記録ヘッドから成るヘッドユニット
49が左右に往復動して記録走査が行われる。
【0015】本実施例のキャリッジ48は、4色分の記
録ヘッドを搭載している。キャリッジ48上の前記ヘッ
ドユニット49は、インクの色がシアンのヘッド49
C、インクの色がマゼンタのヘッド49M、インクの色
がイエローのヘッド49Y、インクの色がブラックのヘ
ッド49Bkから成り、各ヘッドには対応するインクの
インクタンクが接続されている。
【0016】記録シート45は記録ヘッド49の高さ分
ずつ間欠送りされ、記録シート45が停止してる間にキ
ャリッジ48は矢印P方向に走査され、キャリッジ48
の走査中に記録ヘッド49は画像信号に応じてインク滴
を吐出し、記録シート45上に画像を形成する。
【0017】前記キャリッジ48は、キャリッジモータ
ー(パルスモーター)51によりタイミングベルト47
を介して往復運動し、前記給送ローラー(シート送りロ
ーラー)43はシート送りモーター52により回転駆動
される。
【0018】記録動作を制御する制御回路53は、リー
ダー部(またはコンピューター)54に対してはリーダ
ー制御信号55を出力し、画像処理回路56に対して
は、画像処理制御信号57を出力し、前記各記録ヘッド
49C、49M、49Y、49Bkに対しては記録ヘッ
ド制御信号を送り込み、前記キャリッジモーター51を
駆動するキャリッジモータードライバー58に対しては
キャリッジモーター制御信号59を出力し、前記シート
送りモーター52を駆動するシート送りモータードライ
バ61に対してはシート送りモーター制御信号62を出
力する。
【0019】前記リーダー部54から各インク色ごとの
画像情報「C」「M」「Y」は前記画像処理回路56へ
入力され、ここで画像処理された後、画像信号C、M、
Y、Bkとして前記制御回路53へ送り込まれ、制御回
路53は該画像信号に基づいて各記録ヘッド49C、4
9M、49Y、49Bkへ制御信号を出力する。
【0020】こうして4個の記録ヘッド49C、49
M、49Y、49Bkを使用し、4色のインクをそれぞ
れの記録ヘッドから吐出して記録シート上に画像を形成
するカラーインクジェット記録装置が構成されている。
【0021】本発明のカラーインクジェット記録装置に
よれば、複数個の記録ヘッドによる記録シート上への記
録走査を複数色ごとに複数回に分けて記録するよう構成
されている。
【0022】図2は本発明の実施例1におけるカラー画
像の記録走査の状態を示す模式図である。図2におい
て、キャリッジ48の1回目の往時スキャン(図1中の
矢印P方向のスキャン)でシアン色、ブラック色のイン
ク(記録ヘッド49C、49B)の2つのヘッドで記録
し、キャリッジリターン後の2回目の往時スキャンでマ
ゼンタ色、イエロー色のインク(記録ヘッド49M、4
9Y)の2つのヘッドで記録する。以上のように、同じ
行を2つのインク色ごとに記録走査し、合計2回の往時
スキャンを繰り返すことによって1行分のカラー画像を
形成する。
【0023】こうして1行分の記録を完了すると、シー
ト送りモーター52を駆動して1行分のシート送りを実
行し、前述と同じく2色ごとスキャンを繰り返しその行
のカラー画像を形成し、以後同様にして次々とカラー記
録を行なっていく。
【0024】以上の構成により、インク吸収層でのにじ
みやブリーディングの発生を軽減した画像の形成が可能
となる。
【0025】(実施例2)実施例においては前述の実施
例1の構成に加えて画像処理を変えて記録を行うことに
よりさらに高画質の記録画像を得られるものである。本
発明の実施例2に好適なカラーインクジェット記録装置
及びその制御系については、実施例で示した図1の装
置、制御系の構成と同様である。
【0026】通常、1回の記録走査で記録を行うにじみ
やブリーディングを生じないような記録シートの場合に
は画像の入力信号と出力信号との関係は図4のグラフの
曲線70の関数をもとに画像処理が行われている。従来
の画像処理ではインクの吐出量が多く記録シート上でに
じみブリーディングを生じ高画質を得ることが困難であ
る。本実施例では、複数回の記録走査に分けて記録を行
わなければにじみやブリーディングを生じやすい記録シ
ートの場合には、前記制御回路53から画像制御記録信
号57が出力される。この場合ある各インク色ごとの画
像情報「C」「M」「Y」値は前記56の画像処理回路
に入力されると、ある値の以上の画像信号C、M、Y、
Bkを出力しないようなテーブルとして用意しておいた
曲線71に従い記録される。そうすることにより、その
記録シートに適したインク量で記録されるため数多くの
種類のにじみやブリーディングを生じやすい記録シート
でも、実施例1によりにじみやブリーディングを生じな
い高画質な画像を得ることが可能となる。
【0027】(実施例3)実施例3は本発明の実施例に
加えて、さらににじみを検知する手段を用いて、高画質
の画像を得ることが可能なカラーインクジェット記録装
置に関するものである。図5は本発明の実施例3を実施
するのに好適なカラーインクジェット記録装置及びその
制御系を示す模式的斜視図である。
【0028】図4に示した曲線70の関数に基づいて、
前記給送ローラー43によって送られた記録シートに予
め用意しておいた数種類の濃度でそれぞれ幅の異なる図
6に示すようなにじみパラメーターキャリブレーション
用記録パターン80を記録シート81に記録する。そし
てこの記録シートをリーダー部54に配置し、矢印8
2、83、84、85の方向に読み取り動作を行う。図
7は読み込んだにじみパラメーターキャリブレーション
用記録パターンのスキャン方向に対する入力信号の関係
を示したものである。91a、91b、91c、91d
はにみやブリーディングを生じやすい、OHPシート等
の記録シートに記録した場合の信号を示す。にじみやブ
リーディングを生じない記録シートの場合の信号91
e、91f、91g、91hと比較すると、非記録部と
記録部との境界線がブロードとなる。ここで、x1はに
じみのない記録シートに記録した場合、前記読み取り方
向82、83、84、85の方向に読み取った信号、x
2は同様な方法で、にじみやブリーディングを生じる記
録シートに記録した場合に読み取った信号である。この
出力信号をにじみパラメーター演算回路80に出力し、
このときのにじみパラメーターDを
【0029】
【外1】 と定義する。このにじみパラメーターによって適切な曲
線を前記にじみパラメーター演算回路80で演算しその
結果よりにじみやブリーディングを生じないような曲線
を算出し前記画像処理回路56へ信号82を出力し画像
信号C、M、Y、Bkを出力し記録を行う。
【0030】(実施例4)実施例4は、記録時間を可変
することで高画質を得るものである。
【0031】インクのにじみパラメーターの異なる記録
シートに対して各記録走査間の待機時間τを可変し、イ
ンクの吸収性の悪い記録シートに記録する場合には、複
数の記録ヘッドを複数回に分けて記録する際、図3での
待機時間τ1をτ2より長く(τ1>τ2)することに
よって、最初の走査で記録されたインクが十分記録シー
トに吸収された後に次の走査により記録シート上に記録
する。
【0032】以上のように、実施例1の構成に、記録シ
ートに応じて同一走査領域の複数の記録走査の時間を制
御することにより、一層、にじみやブリーディングを低
減した画像の形成が可能となる。
【0033】(実施例5)次に、本発明の好適な実施例
としてカラー複写機を例に説明する。
【0034】図8は、本実施例のデジタル・カラー複写
機、及びそれに接続されるコンピュータの外観図であ
る。
【0035】このデジタル・カラー複写機110は、大
別として2つの要素から構成されている。即ち、第1の
大別要素として、上方に位置するカラー・イメージ・ス
キャナ部(以下、「リーダ部」と略す)112がある。
このリーダ部112は原稿画像をカラーで読み取り、デ
ジタル・カラー画像データを出力している。尚、このリ
ーダ部112内には、デジタル・カラー画像データの各
種の画像処理を行うと共に、外部装置とのインターフェ
ース等の処理機能を有するコントローラ部114が内蔵
されている。また、第2の大別要素としてプリンタ部1
20があり、このプリンタ部120はリーダ部112の
下方に位置し、該リーダ部112のコントローラ部11
4より出力されるカラー・デジタル画像信号を記録紙に
記録している。
【0036】リーダ部112は、原稿押え板116の下
の図示しない原稿台上に下向きに置かれた、立体上又は
シート状若しくは大判サイズのシート状の原稿等の各種
形状、サイズの原稿より画像情報を読み取るための機構
も内蔵している。また、リーダ部112の上面の一側に
は、コントローラ部14に接続された操作部118が設
けられている。この操作部118は、複写機としての各
種情報や動作指示等を入力するためのものである。更
に、コントローラ部114は、操作部118を介して入
力された情報に応じて、リーダ部112やプリンタ部1
20に対する動作指示を行うよう構成されている。そし
て、複雑な編集処理等を行う必要のある場合には、原稿
押え板116に代えてデジタイザ等を取り付け、これを
コントローラ部114に接続することにより、より高度
な画像処理が可能になる。
【0037】一方、本実施例のプリンタ部120におい
ては、特開昭54−59936号公報に記載されたよう
な熱エネルギーを用いたインクジェット記録方式の記録
ヘッドを使用したフル・カラーのインク・ジェット・プ
リンタが用いられている。尚、上述した2つの大別要素
は互いに分離可能であり、接続ケーブルを延長すること
によって互いに離れた場所に設定することも可能であ
る。
【0038】リーダ部112は、GPIB、SCSI等
のI/Fの切口を持ち、I/Fケーブルを介してコンピ
ュータ125と接続されている。
【0039】図9は、図8に示したデジタル・カラー複
写機110の内部構成を概略的に示す側断面図である。
【0040】(リーダ部)まず、複写機110のリーダ
部112の構成を説明する。
【0041】リーダ部112においては、露光ランプ1
22、レンズ124、及びフルカラーでライン・イメー
ジの読み取りが可能なイメージ・センサ126(本実施
例ではCCDセンサを採用)によって原稿台ガラス12
8上に置かれた原稿の画像、プロジェクタによる投影
像、又は、シート送り機構130によるシート状原稿の
画像が読み取られる。次に、このようにしてリーダ部1
12で読み取られた画像情報に対する各種の画像処理
を、該リーダ112及びコントローラ部114で行い、
この後、読み取り、画像処理された情報はプリンタ部1
20に送られ、ここで記録紙に記録されることになる。
【0042】(プリンタ部)次に、プリンタ部120に
おいて、記録紙は小型定型サイズ(本実施例ではA4判
〜A3判サイズまで)のカット紙を収納する給紙カセッ
ト132と、大型サイズ(本実施例ではA2判〜A1判
サイズまで)の記録を行うためのロール紙134より選
択的に供給される。また、給紙はコントローラ部114
よりのプリント開始指示によって開始され、以下の経路
でまず給紙第1ローラ144位置まで搬送される。尚、
本実施例においては、給紙部カバー138に沿って記録
紙を手差し口134より記録紙を1枚ずつ手で入れるこ
とにより行う手差し給紙(装置外部よりの給紙)をも可
能にしている。
【0043】プリンタ部120に装着された給紙カセッ
ト132よりの記録紙給紙の場合には、給紙カセット1
32の記録紙カセット面給紙端部上面には、給紙カセッ
ト132よりカット紙を1枚ずつ取り出すためのピック
・アップ・ローラ140が配設されている。このため、
ピック・アップ。ローラ140を回転駆動することによ
り給紙カセット132にセットされた最上部の記録紙が
取り出され、カット紙送りローラ142に送られ、更に
そのローラ142により給紙第1ローラ144まで搬送
される。
【0044】一方、ロール紙134の場合には、ロール
紙給紙ローラ146により連続して送り出され、このロ
ール紙はカッタ148により定型長にカットされ、上述
した給紙第1ローラ144位置まで搬送される。
【0045】同様に、給紙が手差し口136よりの手差
し給紙である場合には、手差しされた記録紙手差しロー
ラ150によって給紙第1ローラ144まで搬送され
る。
【0046】ここで、ピック・アップ・ローラ140、
カット紙送りローラ142、ロール紙給紙ローラ14
6、給紙第1ローラ144、手差しローラ150は、不
図示の給紙モータ(本実施例ではDCサーボ・モータを
使用している)により駆動され、それぞれのローラに付
帯した電磁クラッチにより、随時、回転駆動のオン・オ
フ制御が行えるように構成されている。
【0047】このようにして上述の給紙経路のいずれか
より選択給紙された記録紙は、給紙第1ローラ144の
位置まで搬送される。尚、記録紙の斜行(スキュー)を
取り除くため、この給紙に際しては、記録紙に所定量の
紙ループを形成した後、給紙第1ローラ144をオンし
て回転駆動し、次に給紙第2ローラ152に記録紙が搬
送されることになる。これら給紙第1ローラ144と給
紙第2ローラ152との間には、記録ヘッド156の上
側に配設された紙送りローラ164と、下側に配設され
た給紙第2ローラ152との間で正確な紙送り動作を行
うために、記録紙を所定量たるませてバッファを作るよ
うに構成されている。そして、このバッファには、記録
紙のたるみ量としてのバッファ量を検出するためのバッ
ファ量検知センサ154が配設されている。このように
記録紙の搬送経路中に、常にバッファを作ることによ
り、特に大判サイズの記録紙を搬送する場合の紙送りロ
ーラ164及び給紙第2ローラ152にかかる負荷を低
減することができ、正確な紙送り動作が可能になる。
【0048】以上のように記録紙の搬送システムが構成
されたプリンタ部20において、記録ヘッド156によ
るプリントの際には、記録ヘッド56が装着されている
走査キャリッジ158がキャリッジ・レール160上を
走査モータ162により図面の表裏方向に往復移動し
て、記録紙の主走査方向への走査が行われるように構成
されている。そして、往路の走査では、記録ヘッド15
6により記録紙上に画像がプリントされ、復路の走査で
は、紙送りローラ164により記録紙を所定量だけ送る
副走査方向の送り動作が行われる。
【0049】ここで、この副走査方向への送り量は、後
述する定移動量として定義されており、ここでは、記録
ヘッド156の副走査方向の幅に相当する長さ、即ち、
図示していないが、プラテン174の記録ヘッド156
に対向する面部分に亙って形成されて吸引口の配設幅に
相当する長さに設定されている。この吸引口は、記録紙
をプラテン174に密着させた状態にするためのもので
ある。また、この復路の走査時における走査モータ16
2による記録紙の搬送駆動制御においては、バッファ量
検知センサ154を介して記録紙のバッファ量を検知し
ながら、常に記録紙が所定のバッファ量を有するように
制御されている。そして、こうしてプリントされた記録
紙は排紙トレイ166に排出され、上述した一連のプリ
ント動作を完了する。
【0050】次に、図10を参照して走査キャリッジ1
58周辺の構成について詳細に説明する。図10におい
て、168は記録紙を副走査方向に沿って間欠送りする
ための駆動源としての紙送りモータである。この紙送り
モータ168は、その回転量を任意に設定・変更できる
ものであり、紙送りローラ164及び給紙第2ローラ用
クラッチ170を介して給紙第2ローラ152を駆動す
るよう構成されている。また、前述した走査モータ16
2は、走査キャリッジ158を走査ベルト172を介し
て矢印のA、Bで示す主走査方向に沿って往復走査させ
るための駆動源である。
【0051】尚、本実施例では、任意の送り量での正確
な紙送り制御が必要なことから、紙送りモータ168と
走査モータ162にパルス・モータが使用されている。
又本実施例においては、プラテン174の下端に対向し
た位置に不図示の紙押え部材が配設されており、走査キ
ャリッジ156の走査中に該紙押え部材をプラテンに固
定することにより記録紙の移動等が発生しないよう制御
されている。
【0052】ここで、記録紙が給紙第2ローラ152に
到達すると、給紙第2ローラ用クラッチ170及び紙送
りモータ168が夫々オンされ、記録紙の先端は一対の
紙送りローラ164に挟持されるまで、プラテン174
上を搬送される。そして、搬送された記録紙は、プラテ
ン174上に設けられた紙検知センサ176によってプ
ラテン174を通過して搬送されたことを検知される。
このセンサ情報は位置制御、ジャム制御等に利用され
る。こうして記録紙の先端が紙送りローラ164に到達
すると、給紙第2ローラ用クラッチ170、紙送りロー
ラ168が夫々オフされ、次にプラテン174の内側空
間は、不図示の吸引モータの起動により負圧となされ、
吸引動作が開始される。このような吸引動作により、記
録紙はプラテン174上に密着させられることになる。
この時、同時に上述した紙押え部材も記録紙をプラテン
に固定する。
【0053】ここで、記録紙への画像プリント動作に先
立って、走査キャリッジ158はホーム・ポジション・
センサ178が配設された位置まで移動され、次に矢印
Aの方向に沿って往路走査が行われる。この往路走査に
おいて、所定の位置よりシアン“C”、マゼンタ
“M”、イエロー“Y”、ブラック“K”、の夫々のイ
ンクを適宜記録ヘッド156より吐出して、画像の記録
(プリント)が行われる。そして、主走査方向への所定
の長さ分の画像記録動作を終了すると、走査モータ16
2の回転方向を逆転して走査キャリッジ158を逆方向
に、即ち、矢印Bで示す方向に移動させて復路走査を開
始する。この時、走査モータ162は、走査キャリッジ
158がホーム・ポジション・センサ178の配設位置
に戻るまで逆転駆動される。
【0054】また、この復路走査の間、紙送りモータ1
68を駆動させて紙送りローラ164を回転駆動するこ
とにより、矢印Cで示す記録ヘッド156で記録した副
走査方向への長さ分(記録ヘッド156の幅分)だけの
紙送り動作が行われる。尚、本実施例においては、この
紙送り量、即ち、副走査方向への移動量は、上述した記
録ヘッド156の幅分の定移動量のみが設定されるわけ
ではなく、最終ライン幅により規定される片移動量に設
定される場合がある。
【0055】本実施例では、記録ヘッド156はインク
・ジェット・ノズルであり、合計256本のノズルが
Y、M、C、Kの各色についてアセンブリされている。
1スキャンにおいて印字する色は任意に選択可能であ
る。
【0056】一方、走査キャリッジ158がホーム・ポ
ジション・センサで規定されるホーム・ポジションに停
止すると、記録ヘッド156の回復動作が行われる。こ
の回復動作は、安定した記録動作を行うための処理であ
り、記録ヘッド156のノズル内に残留しているインク
の粘度変化等から生じる吐出開始時のムラを防止するた
めの処理である。この処理では、給紙時間、装置内温
度、吐出時間等の予めプログラムされた条件に従って、
記録ヘッド156の各ノズルへの加圧動作を行い、各ノ
ズルからインクの空吐出動作を行う。
【0057】以上説明の動作を繰り返すことにより、記
録紙上の全面に渡り所望の画像記録が行われることにな
る。
【0058】次に、本実施例のデジタル・カラー複写機
110における制御システムの画像信号の処理及び制御
について、図11を参照して説明する。
【0059】図11において、参照符号200は装置全
体の制御を司るメインCPUであり、メインCPU20
0には、プリンタの制御動作を司るプリンタ制御CPU
202、読み取り制御動作を司るリーダ制御CPU20
4、画像表示動作を処理するメイン画像処理部206、
操作者による入力部としての走査部208、外部機器
(ここではコンピュータ125)との画像及び情報のや
り取りを行うためのI/F部223、I/Fを介して送
られてくる画像を蓄える画像メモリ部222が接続され
ている。ここで、プリンタ制御CPU202とリーダ制
御CPU204は、夫々プリンタ部、リーダ部の動作制
御を行うもので、メインCPU200とはマスタとスレ
ーブの関係に設定されている。
【0060】上述したメイン画像処理部206は、マス
キング、黒抽出、2値化、γ補正等の画像処理を行う。
又、プリンタ制御CPU202とメイン画像処理部20
6には同期メモリ210が接続されている。この同期メ
モリ210は、入力動作の時間バラツキの吸収及び前述
した記録ヘッドの機構上の並びによる遅延補正を行うた
めのものである。そして、この同期メモリ210の出力
は記録ヘッド156に接続されている。プリンタ制御C
PU202はプリンタ部の入力駆動の制御を行うプリン
タ部駆動系214に接続されている。又、リーダ制御部
CPU204はシェーディング補正、色補正Y補正等の
読み取り系で必要な補正処理を行う入力系画像処理部2
16と、リーダの入力駆動の制御を行うリーダ部駆動系
218とに接続されている。更に、入力系画像処理部2
16にはCCDライトセンサ220が接続されており、
この入力系画像処理部216はメイン画像処理部206
に接続されている。ここで、リーダ部112はメインC
PU200、リーダ制御CPU204、メイン画像処理
部206、操作部208、入力系画像処理部215、リ
ーダ部駆動系218、並びに、イメージセンサとしての
CCDラインセンサ226とから構成されている。
【0061】又、プリンタ部120は、プリンタ制御C
PU202、同期メモリ210、記録ヘッド156、並
びにプリンタ部駆動系214とから構成されている。同
期メモリは入力動作の時間ばらつきの吸収、及び前述し
た記録ヘッドの機構上の並びによる遅延補正を行う為の
ものである。同期メモリは1バンド分の画像を蓄えるこ
とができ、蓄えられた画像は色毎に随時読み出しが可能
である。読み出して印字する色の選択はプリンタ制御C
PU202によって行われる。
【0062】以上の構成のデジタルカラー複写機におい
ても、カラー画像の記録の際に実施例1に示したよう
に、同じ行を2色のインク毎に2回の記録走査により1
行分のカラー画像を形成することで、にじみやブリーデ
ィングの発生を軽減することが可能である。
【0063】また、同様のデジタルカラー複写機におい
てリーダー部のイメージセンサを記録部と同様にスキャ
ンさせながらイメージを読み取るシリアルタイプのリー
ダー部を備える場合においても適用可能である。この場
合、イメージの読取り動作も同じ行を2色毎に2回の読
取り走査により一行分のイメージを読み取ることで、実
施例1の記録動作と同期させれば、読み取ったイメージ
のデータを蓄えるメモリが不要となり、装置のコストダ
ウンも可能である。
【0064】(その他の実施例)以上説明した実施例に
おいては、同じ行を2色のインク毎に2回の記録走査に
より1行分のカラー画像を形成し、一回目の走査におい
てはシアンとブラックのインク、2回目の走査において
はイエローとマゼンタのインクを用いて記録を行った
が、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の
実施例で示した各走査毎に記録する色の組合わせは一例
であり、他の組合わせも適用可能である。
【0065】本発明は、インクの吸収スピードが遅いO
HPシートのような記録媒体に対してにじみやブリーデ
ィングの発生を軽減可能なものであるが、本発明で用い
る記録媒体はOHPシート等に限らずインクの吸収スピ
ードの遅い普通紙であっても効果は得られるものであ
る。また、インク吸収性に優れた専用のコーティング紙
においても、さらににじみやブリーディングの発生を低
減できる。
【0066】また、同じ行を全色のインクを用いて1回
の走査で記録を行う通常の記録モードと、本発明に示し
た同じ行を複数回の走査で2色毎に記録を行う特殊用紙
用の記録モードを設ける構成であってもよい。また、そ
の記録モードは、ユーザーにより任意に切換える構成
や、記録媒体を判別する手段を設けて自動判別し、OH
Pシートなどの透過性の記録媒体に対しては特殊用紙用
の記録モードを選択するよう構成してもよい。
【0067】また、OHPシートのように光を透過させ
て視認するタイプの記録媒体への記録においては画像濃
度を高くする必要があるため、同じ行を2色のインクを
用いて2回記録走査し、同じ行に対して他の2色を用い
てさらに2回記録走査して画像を形成するように複数回
重複させて記録する構成を設けてもよい。
【0068】従来よりOHPシート等のインクの吸収性
の悪い記録媒体に対する記録において、記録データにマ
スク処理を施し、複数回の走査により補完的に記録を行
うことで画像を形成する構成が知られているが、本発明
はマスク処理を施すことなく同じ行に対して複数回の記
録走査により画像を形成するもので、各走査毎に記録す
る色を異ならせ1回の記録走査により複数の色の画像を
形成するものである。本発明は従来の記録動作に比べマ
スク処理等の作業を行う必要がなく、ソフト・ハード的
にも構成が簡略化できるものである。
【0069】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液的を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0070】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0071】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0072】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0073】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0074】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0075】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0076】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0077】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明により、複雑な装置構成を必要と
することなく、記録媒体のインク吸収層でのにじみやブ
リーディングの発生を軽減でき、高品質のカラー画像を
形成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するのに好適なカラーインクジェ
ット記録装置の制御系の模式図である。
【図2】本発明の記録操作の一実施例を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の記録走査のタイミングチャートであ
る。
【図4】記録信号の画像処理の例を示す図である。
【図5】本発明を適用するのに好適なカラーインクジェ
ット記録装置の制御系の模式図である。
【図6】にじみパラメーターキャリブレーション用の記
録パターンを示す図である。
【図7】にじみパラメーターキャリブレーション用の記
録パターンを読込んだときの信号を示す図である。
【図8】本発明の実施に好適なカラー複写機の外観図で
ある。
【図9】図8に示したカラー複写機の内部構成を示す図
である。
【図10】図8に示したカラー複写機の走査キャリッジ
周辺の構成を示す図である。
【図11】図8に示したカラー複写機の制御システムの
ブロック図である。
【符号の説明】
45 記録シート 47 タイミングベルト 48 キャリッジ 49 記録ヘッドユニット 51 キャリッジモーター 52 シート送りモーター 53 制御回路 54 リーダー部 55 リーダー制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−8562(JP,A) 特開 平5−278232(JP,A) 特開 平5−167838(JP,A) 特開 平5−31919(JP,A) 特開 平2−3327(JP,A) 特開 昭62−269569(JP,A) 特開 平3−240541(JP,A) 特開 平1−114448(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 B41M 5/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のそれぞれ異なる色のインクを吐出
    するインクジェットヘッドを有し、前記複数のインクジ
    ェットヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させ、記
    録データに応じてカラー画像を形成するカラーインクジ
    ェット記録装置において、 記録データの内、所定の色に対応する記録データのみ抽
    出するデータ抽出手段と、 前記データ抽出手段により抽出した所定の色に対応する
    記録データに応じて一走査領域の記録を行う記録制御手
    段とを有し、前記記録制御手段は、記録媒体上の 同一走査領域に対し
    前記複数の記録ヘッドを複数回走査し、該複数回の走査
    の各走査において前記データ抽出手段により異なる色に
    対応する記録データを抽出して記録を行うことにより、
    前記複数のそれぞれ異なる色のインクによる前記同一走
    査領域への記録を行うとともに、前記複数回の走査の各
    走査間の待機時間を可変に設定可能とすることを特徴と
    するカラーインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を読み取る画像読取り手段を有
    することを特徴とする請求項1に記載のカラーインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のインクジェットヘッドにより
    記録される色は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
    クの4色であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のカラーインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録制御手段は、同一走査領域に対
    して前記複数の記録ヘッドを2回走査して記録を行うと
    ともに、同一走査領域への1回目の走査において、前記
    データ抽出手段によりシアン色とブラック色に対応する
    記録データを抽出して記録を行い、前記同一走査領域に
    対する2回目の走査では前記データ抽出手段によりイエ
    ロー色とマゼンタ色に対応する記録データを抽出して
    録を行い、前記複数の異なる色のインクによるカラー画
    像を形成することを特徴とする請求項に記載のカラー
    インクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 複数のそれぞれ異なる色のインクを吐出
    するインクジェットヘッドを有し、前記複数のインクジ
    ェットヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させ、記
    録データに応じてカラー画像を形成するカラーインクジ
    ェット記録装置において、 記録データの内、所定の色に対応する記録データのみ抽
    出するデータ抽出手段と、 前記データ抽出手段により抽出した所定の色に対応する
    記録データに応じて一走査領域の記録を行う記録制御手
    段と、記録媒体上の 同一走査に領域に対し前記複数の記録ヘッ
    ドを1回走査し、前記複数の記録ヘッドにより複数のそ
    れぞれ異なる色のインクを吐出して前記同一走査領域へ
    カラー画像を形成する第1の記録モードと、前記記録制御手段により、記録媒体上の同一走査領域に
    対し前記複数の記録ヘッドを複数回走査し、該複数回の
    走査の各走査において前記データ抽出手段により異なる
    色に対応する記録データを抽出して記録を行うことによ
    り、前記複数のそれぞれ異なる色のインクによる前記同
    一走査領域へのカラー画像の形成を行う 第2の記録モー
    ドと、前記第1の記録モードと前記第2の記録モードとを切換
    える切換え手段と、 を有することを特徴とするカラーインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 記録媒体を判別する判別手段をさらに有
    し、 前記切換え手段は、前記判別手段によって判別された記
    録媒体に応じて、前記第1の記録モードと前記第2の記
    録モードとの切換えを行う ことを特徴とする請求項
    記載のカラーインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記切換え手段は、前記第1の記録モー
    ドと前記第2の記録モードとをユーザにより任意に切換
    え可能であることを特徴とする請求項に記載のカラー
    インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 入力される記録データを処理して出力す
    ることにより形成される画像を制御する画像処理手段さ
    らに有することを特徴とする請求項5に記載のカラーイ
    ンクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 記録画像のにじみを検出する画像検出手
    段を有し、 前記画像検出手段によるにじみの検出出力に応じて、前
    記画像処理手段による出力を変更することを特徴とする
    請求項8に記載のカラーインクジェット記録装 置。
  10. 【請求項10】 前記画像処理手段は、入力される記録
    データを処理して出力するテーブルを用いることにより
    出力画像を制御することを特徴とする請求項3または4
    に記載のカラーインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理手段は、記録媒体に応じ
    て、所定の値以上の記録データの出力を抑えるよう処理
    するテーブルを用いること特徴とする請求項5に記載の
    カラーインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記インクジェットヘッドは、インク
    を吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換素
    子を備え、前記熱エネルギーによりインクに発泡を伴う
    状態変化を生起させ該状態変化に基づきインクを吐出す
    ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載
    のカラーインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 複数のそれぞれ異なる色のインクを吐
    出するインクジェットヘッドを有し、前記複数のインク
    ジェットヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させ、
    記録データに応じてカラー画像を形成するカラーインク
    ジェット記録方法において、 記録データの内、所定の色の記録データを抽出する第1
    のデータ抽出ステップと、 前記第1のデータ抽出ステップにより抽出した所定の色
    の記録データに応じて記録走査を行う第1の記録ステッ
    プと、 前記記録ステップの後、インクを記録媒体に吸収させる
    ための待ち時間を設けるステップと、 前記第1のデータ抽出ステップにより抽出されなかった
    他の色の記録データを抽出する第2のデータ抽出ステッ
    プと、 前記第2のデータ抽出ステップにより抽出された記録デ
    ータに応じて、前記第1の記録ステップと同じ走査領域
    に対して記録走査を行う第2の記録ステップと、 他の記録走査領域に移動するステップと、 からなることを特徴とするカラーインクジェット記録方
    法。
  14. 【請求項14】 前記複数のインクジェットヘッドによ
    り記録される色は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
    ックの4色であり、 前記第1のデータ抽出ステップにより抽出する所定の色
    はシアン色とブラック色であり、 前記第2のデータ抽出ステップにより抽出する色はイエ
    ロー色とマゼンタ色であることを特徴とする請求項13
    に記載のカラーインクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記インクジェットヘッドは、インク
    を吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換素
    子を備え、前記熱エネルギーによりインクに発泡を伴う
    状態変化を生起させ該状態変化に基づきインクを吐出す
    ることを特徴とする請求項13または14に記載のカラ
    ーインクジェット記録方法。
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