JP2002299429A - 半導体材料の搬送保管容器 - Google Patents

半導体材料の搬送保管容器

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JP2002299429A
JP2002299429A JP2001099099A JP2001099099A JP2002299429A JP 2002299429 A JP2002299429 A JP 2002299429A JP 2001099099 A JP2001099099 A JP 2001099099A JP 2001099099 A JP2001099099 A JP 2001099099A JP 2002299429 A JP2002299429 A JP 2002299429A
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JP2001099099A
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Makoto Hashida
誠 橋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時の変形を大幅に低減し、シール性能を
安定に確保できるとともに、搬送時の振動、衝撃が容器
本体に伝達されないようにした搬送管理容器を提供す
る。 【解決手段】 半導体材料収容空間121及び開口部1
22を有する容器本体12と、開口部122を閉塞する
蓋体14と、搬送用フランジ18とを備える半導体材料
搬送保管容器10において、容器本体12の上方に位置
する第1部分161及びこの第1部分161と容器本体
12の相対向する両側面12Aとの間を連結する一対の
第2部分162を有する吊り上げ部材16が設けられ、
搬送用フランジ18は第1部分161に取り付けられて
いる。したがって、容器本体12は、搬送用フランジ1
8により吊り上げ部材16を介して容器本体12の両側
面または下面で吊り上げるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
おいて、半導体ウェーハ等の半導体材料の運搬及び保管
時に使用される搬送保管容器に関し、特に、SEMI規
格によるトップロボティックハンドリングフランジを利
用して搬送を可能にする半導体材料の搬送保管容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造に使用される半導体ウ
ェーハの直径は200mmから300mmに移行してい
る。また、半導体製造環境のクリーン維持方法もクリー
ンルーム全体を高い清浄度に保つ方法から各種の工程に
対応する加工等の装置毎に、その環境を高清浄度に保つ
Mini/Enviroment方式に変わってきてい
る。これに伴い、各種の装置間でウェーハを運搬する際
しては、塵埃やパーティクル等のウェーハへの付着を防
止するための搬送保管容器が用いられ、この搬送保管容
器は搬送手段により搬送されるようにしている。
【0003】従来、このようなウェーハの運搬及び保管
に使用される搬送保管容器80としては、図8に示すよ
うに、図示省略した複数の半導体ウェーハ82を出し入
れ可能に、かつ上下方向に多段に収容する箱体84を備
え、この箱体84の天板86の上面には、SEMI規格
によるトップロボティックハンドリングフランジ(以
下、搬送用フランジという)88が設けられている。ま
た、箱体84の一側面は、半導体ウェーハの出し入れを
行うために開口され、この開口部は、図示省略した公知
の蓋体により閉塞される構成になっている。なお、SE
MI規格による搬送用フランジ88の規定は、フランジ
の外形寸法と天板86への取り付け位置のみである。ま
た、この種の搬送保管容器は、フロント・オープニング
・ユニファイド・ポット(FOUP)またはフロント・
オープニング・シッピング・ボックス(FOSB)とし
て知られているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送保管容
器内に収容されるウェーハの枚数は、一般に25枚また
はそれ以上である。したがって、例えば、直径が300
mmのウェーハを25枚搬送保管容器に収納した場合、
その全体の重量は10kg程度となる。また、このよう
な重量の搬送保管容器80は、箱体84の天板86に設
けた搬送用フランジ88を搬送手段により把持し、吊り
上げ状態で各装置に搬送される。その結果、上述する従
来の搬送保管容器では、下記のような不具合があった。
【0005】すなわち、搬送保管容器80の搬送に際
し、搬送用フランジ88を搬送手段で把持することによ
り搬送保管容器80が吊り上げ状態になると、箱体84
の天板86が、ウェーハを含めた搬送保管容器80の重
量によって、図9に示すように略アーチ状に湾曲される
とともに、これにつれて箱体84の側壁も変形するた
め、箱体84の開口部とこれを閉塞する蓋体との間に隙
間が生じてシール性能が低下し、パーティクル等が搬送
保管容器80に侵入してしまうほか、搬送時における天
板86を含めた箱体84の繰り返し変形により箱体84
の開口部と蓋体とのシール機能が早期に劣化されてしま
う。また、搬送用フランジ88を搬送手段により把持し
て搬送する場合、その搬送時に発生する振動、衝撃が直
接搬送保管容器80に伝達されるため、搬送保管容器8
0内の半導体ウェーハが損傷されたり、あるいは箱体8
4の開口部と蓋体とのシール性能を悪化させ、かつシー
ル機能の劣化を早めてしまう。
【0006】一方、オープンカセットと称される半導体
材料の搬送保管容器は、運搬を容易にし、かつパーティ
クル等の外部の影響を受けにくくするために、上面が開
口された箱体と、この箱体の開口を閉鎖する蓋部材との
上下に二分割できる構造に構成され、そして、複数の半
導体ウェーハを整列して収容したカセットを箱体に出し
入れ可能に収納できるようになっている。このような搬
送保管容器では、カセットの出し入れを容易かつ簡便に
するために、上下に二分割した箱体と蓋部材とは互いに
連結されない構造になっており、その結果、トップロボ
ティックハンドリングフランジを用いた搬送はできな
い。
【0007】本発明は、上述のような従来の問題を解決
するためになされたもので、搬送時の容器本体の変形を
大幅に低減し、シール性能を安定に確保できるととも
に、搬送時の振動、衝撃が容器本体に伝達されないよう
にし、併せてトップロボティックハンドリングフランジ
を適用できない容器に対しても搬送用フランジを用いた
搬送を可能にした半導体材料の搬送保管容器を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、半導体材料収容空間及び開口部を有する容
器本体と、前記開口部を閉塞する蓋体と、搬送用フラン
ジとを備える半導体材料の搬送保管容器において、前記
容器本体の上方に位置する第1部分及びこの第1部分と
前記容器本体の相対向する両側面との間を連結する一対
の第2部分を有する吊り上げ部材が設けられ、前記搬送
用フランジは前記第1部分に取り付けられていることを
特徴とする。
【0009】また本発明は、半導体材料収容空間及び開
口部を有する容器本体と、前記開口部を閉塞する蓋体
と、搬送用フランジとを備える半導体材料の搬送保管容
器において、前記容器本体の上方に位置する第1部分及
び前記容器本体の相対向する両側面から離れて上下に延
在しその上端が前記第1部分に連結される一対の第2部
分を有する吊り上げ部材が設けられ、前記各第2部分の
下端は前記容器本体の下面にそれぞれ連結され、前記搬
送用フランジは前記第1部分に取り付けられていること
を特徴とする。
【0010】また本発明は、半導体材料収容空間及び開
口部を有する容器本体と、前記開口部を閉塞する蓋体
と、搬送用フランジとを備える半導体材料の搬送保管容
器において、前記容器本体の上方に位置する第1部分及
び前記容器本体の相対向する両側面から離れて上下に延
在しその上端が前記第1部分に連結される一対の第2部
分を有する吊り上げ部材が設けられ、前記容器本体の下
面に前記相対向する両側面の方向に延在して支持部材が
設けられ、前記各第2部分の下端は前記支持部材の両端
にそれぞれ連結され、前記搬送用フランジは前記第1部
分に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】したがって、本発明の半導体材料搬送保管
容器によれば、容器本体は、搬送用フランジにより吊り
上げ部材を介して容器本体の両側面または下面で吊り上
げるから、搬送時の容器本体の変形を大幅に低減でき、
かつシール性能を安定に維持できるとともに、搬送時の
振動、衝撃が箱体に伝達されないようにすることができ
る。
【0012】また本発明は、半導体材料収容空間及び開
口部を上面に有する容器本体と、前記開口部を閉塞する
蓋体とを備える半導体材料の搬送保管容器において、前
記蓋体の上方に位置する第1部分及びこの第1部分と前
記容器本体の相対向する両側面との間を連結する一対の
第2部分を有する吊り上げ部材が設けられ、前記第1部
分に前記容器本体を吊り上げた状態で搬送するための搬
送用フランジが取り付けられていることを特徴とする。
【0013】また本発明は、半導体材料収容空間及び開
口部を上面に有する容器本体と、前記開口部を閉塞する
蓋体とを備える半導体材料の搬送保管容器において、前
記蓋体の上方に位置する第1部分及びこの第1部分と前
記容器本体の相対向する両側面から離れて上下に延在し
その上端が前記第1部分に連結される一対の第2部分を
有する吊り上げ部材が設けられ、前記容器本体の下面に
前記相対向する両側面の方向に延在して支持部材が設け
られ、前記各第2部分の下端は前記支持部材の両端にそ
れぞれ連結され、前記第1部分に前記容器本体を吊り上
げた状態で搬送するための搬送用フランジが取り付けら
れていることを特徴とする。
【0014】したがって、本発明の半導体材料搬送保管
容器によれば、容器本体は、搬送用フランジにより吊り
上げ部材を介して容器本体の両側面または下面で吊り上
げるから、搬送時の容器本体の変形を大幅に低減でき、
かつシール性能を安定に維持できるとともに、搬送時の
振動、衝撃が箱体に伝達されないようにすることがで
き、併せて搬送用フランジを用いることができない搬送
保管容器の搬送にも適用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかか
る半導体材料搬送保管容器の第1の実施の形態を示す概
略断面図、図2は図1の右側面図、図3は本実施の形態
における半導体材料搬送保管容器の動作説明図である。
【0016】図1及び図2において、半導体材料の搬送
保管容器10は、半導体ウェーハ等の半導体材料の運搬
及び保管に供されるもので、容器本体12と、蓋体14
と、吊り上げ部材16と、搬送用フランジ18などを備
える。前記容器本体12は、例えば複数の半導体ウェー
ハ20を上下方向に多段に整列して収容する収容空間1
21及び半導体ウェーハ20を出し入れする開口部12
2を有し、この開口部122は、略立方体形状を呈する
容器本体12の一側面に形成されている。また、この開
口部122は、これに対応して容器本体12に開閉可能
に設けた蓋体14により密閉状態に閉塞されるように構
成されている。
【0017】前記吊り上げ部材16は、容器本体12の
上方に位置して、容器本体12の相対向する左右の両側
面12A方向に延在する第1部分161及びこの第1部
分161の両端から容器本体12の相対向する左右の両
側面12Aに沿い下方へ延長された一対の第2部分16
2を有し、この両第2部分162の下端162Aは、こ
れと対向する容器本体12の左右両側面12Aにボルト
163等により固着されている。また、前記搬送用フラ
ンジ18は、容器本体12を吊り上げた状態で搬送する
ためのもので、この搬送用フランジ18は吊り上げ部材
16の第1部分161の中間箇所に一体に取り付けられ
ている。なお、前記吊り上げ部材16は、搬送時の振
動、衝撃を吸収する弾性変形可能な材料から構成されて
いる。
【0018】上記のように構成された搬送保管容器10
において、搬送保管容器10の搬送に際し、搬送用フラ
ンジ18を図示省略の搬送手段で把持して搬送保管容器
10が吊り上げると、吊り上げ部材16の第1部分16
1が、半導体ウェーハ20を含めた搬送保管容器10全
体の重量によって、図3に示すように略アーチ状に湾曲
される。この時、半導体ウェーハ20を含めた搬送保管
容器10全体の吊り上げ荷重は、容器本体12の左右両
側面12Aに連結した吊り上げ部材16にかかるため、
容器本体12には吊り上げ荷重による変形がほとんど生
じることがない。
【0019】したがって、この第1の実施の形態によれ
ば、容器本体12は、搬送用フランジ18により吊り上
げ部材16を介して容器本体12の両側面または下面で
吊り上げるようにしたから、搬送時における容器本体1
2の変形を大幅に低減することができ、これにより、容
器本体12の開口部122とこれを閉塞する蓋体14と
の間に隙間が生じることがなく、シール性能を安定に維
持できるとともに、パーティクル等の搬送保管容器10
への侵入を確実に防止できる。しかも、吊り上げ部材1
6は弾性変形できる材料から構成されているため、搬送
時の振動や衝撃を吊り上げ部材16で吸収することがで
き、これにより、搬送保管容器10内の半導体ウェーハ
が損傷されたり、あるいは開口部122と蓋体14間の
シール性能低下及びシール機能の劣化を未然に防止でき
る。
【0020】次に、図4により本発明にかかる半導体材
料搬送保管容器の第2の実施の形態について説明する。
図4は本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第2の
実施の形態を示す概略断面図である。この図4におい
て、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその説
明を省略し、図1と異なるところを重点に説明する。こ
の第2の実施の形態において、図1と異なる点は、吊り
上げ部材16を構成する一対の第2部分162を、容器
本体12の相対向する両側面12Aから離れて上下方向
に容器本体12の下面に達する長さに延在して形成し、
この第2部分162の上端は吊り上げ部材16を構成す
る第1部分161に連結され、そして、両第2部分16
2の下端部162Aを容器本体12の下面12Bにボル
ト22等によりそれぞれ連結したところにある。
【0021】上記のような第2の実施の形態によれば、
上記第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるほ
か、吊り上げ部材16の第2部分162の下端部162
Aを容器本体12の下面12Bに連結したので、搬送時
における容器本体12の変形を更に低減できる。
【0022】次に、図5により本発明にかかる半導体材
料搬送保管容器の第3の実施の形態について説明する。
図5(A)は本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の
第3の実施の形態を示す概略断面図、図5(B)は本実
施の形態における半導体材料搬送保管容器の動作説明図
である。
【0023】この図5において、図1と同一の構成要素
には同一符号を付してその説明を省略し、図1と異なる
ところを重点に説明する。この第3の実施の形態におい
て、図1と異なる点は、吊り上げ部材16を構成する一
対の第2部分162を、容器本体12の相対向する両側
面12Aから離れて上下方向に容器本体12の下面に達
する長さに延在して形成し、この第2部分162の上端
は吊り上げ部材16を構成する第1部分161に連結さ
れ、さらに、容器本体12の下面には、容器本体12の
相対向する両側面12Aの方向に延在して支持部材24
が設けられ、この支持部材24は容器本体12が安定し
て載置固定できる所望の幅を有し、そして、支持部材2
4の左右両端には各第2部分162の下端162Bをそ
れぞれ連結したところにある。
【0024】このような第3の実施の形態においては、
搬送保管容器10の搬送に際し、搬送用フランジ18を
図示省略の搬送手段で把持して搬送保管容器10が吊り
上げると、吊り上げ部材16の第1部分161が、半導
体ウェーハ20を含めた搬送保管容器10全体の重量に
よって、図5(B)に示すように略アーチ状に湾曲され
る。この時、半導体ウェーハ20を含めた搬送保管容器
10全体の吊り上げ荷重は、容器本体12の下面に支持
部材24を介して連結した吊り上げ部材16にかかるた
め、容器本体12には吊り上げ荷重による変形がほとん
ど生じることがない。
【0025】したがって、この第3の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる
ほか、吊り上げ部材16の第2部分162の下端部16
2Aを、容器本体12を下面から支持する支持部材24
に連結する構成にしたので、搬送時における容器本体1
2の変形を更に低減できる。
【0026】次に、図6により本発明にかかる半導体材
料搬送保管容器の第4の実施の形態について説明する。
図6は本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第4の
実施の形態を示す概略断面図である。この図6におい
て、半導体材料の搬送保管容器30は、容器本体32
と、蓋体34と、吊り上げ部材36と、搬送用フランジ
38などを備える。
【0027】前記容器本体32は、半導体ウェーハ20
を収容する収容空間321及び半導体ウェーハ20を出
し入れする開口部322を有し、この開口部322は、
略立方体形状を呈する容器本体32の上面に形成されて
いる。また、この開口部322は、下面が開放された蓋
体34により密閉状態に閉塞されるように構成されてい
る。また、複数の半導体ウェーハ20を整列して収容す
るオープンカセット40を備え、このオープンカセット
40は容器本体32の収容空間321に出し入れ可能に
収納される構成になっている。
【0028】前記吊り上げ部材36は、容器本体32の
上方に位置して、容器本体32の相対向する左右の両側
面32A方向に延在する第1部分361及びこの第1部
分361の両端から容器本体32の相対向する左右の両
側面32Aに沿い下方へ延長された一対の第2部分36
2を有し、この両第2部分362の一方の下端362A
は、これと対向する容器本体32の側面12Aに設けた
蝶番等の連結部材42により揺動可能に連結され、第2
部分362の他方の下端362Aは、これと対向する容
器本体32の側面12Aに設けたボルトナット等の結合
機構44により脱着可能に連結されている。
【0029】また、前記搬送用フランジ38は、容器本
体32を吊り上げた状態で搬送するためのもので、この
搬送用フランジ38は吊り上げ部材36の第1部分36
1の中間箇所に一体に取り付けられている。なお、前記
吊り上げ部材36は、搬送時の振動、衝撃を吸収する弾
性変形可能な材料から構成されている。
【0030】上記のように構成された第4の実施の形態
において、半導体ウェーハ20を運搬及び保管する場合
は、半導体ウェーハ20をオープンカセット40に整列
して収容し、このオープンカセット40を容器本体32
内に開口部322から収納した後、蓋体34を閉める。
この時、結合機構44を弛めて第2部分362の他方の
下端362Aを容器本体32から離脱させ、この状態
で、蝶番等の連結部材42を支点にして吊り上げ部材3
6を図6の矢印A方向に回動させていおく。そして、オ
ープンカセット40が容器本体32内に収納され、かつ
蓋体34が閉められた後は、吊り上げ部材36を図6の
実線に示す状態に戻す。
【0031】このような第4の実施の形態においては、
容器本体32の上面に設けた開口部322が蓋体34で
閉塞される上下二分割構造で、しかも、トップロボティ
ックハンドリングフランジを利用できない搬送保管容器
30であっても、本発明の吊り上げ方式を利用して搬送
することができる。そして、半導体ウェーハ20を含め
た搬送保管容器30全体の吊り上げ荷重は、容器本体3
2の左右両側面32Aに連結した吊り上げ部材36にか
かるため、容器本体32には吊り上げ荷重による変形が
ほとんど生じることがない。このように容器本体32
は、搬送用フランジ38により吊り上げ部材36を介し
て容器本体32の両側面または下面で吊り上げるから、
搬送時における容器本体32の変形を大幅に低減するこ
とができ、容器本体32の開口部322とこれを閉塞す
る蓋体34との間に隙間が生じることがなく、シール性
能を維持できる。しかも、吊り上げ部材36は弾性変形
できる材料から構成されているため、搬送時の振動や衝
撃を吊り上げ部材36で吸収することができ、これによ
り、搬送保管容器30内の半導体ウェーハが損傷された
り、あるいは開口部322と蓋体34間のシール性能低
下及びシール機能の劣化を未然に防止できる。
【0032】次に、図7により本発明にかかる半導体材
料搬送保管容器の第5の実施の形態について説明する。
図7は本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第5の
実施の形態を示す概略断面図である。この図7におい
て、図6と同一の構成要素には同一符号を付してその説
明を省略し、図6と異なるところを重点に説明する。
【0033】この第5の実施の形態において、図6と異
なる点は、吊り上げ部材36を構成する一対の第2部分
362を、容器本体32の相対向する両側面32Aから
離れて上下方向に容器本体32の側面の中間に達する長
さに延在して形成し、さらに、容器本体32の下面に
は、容器本体32の相対向する両側面32Aの方向に延
在して支持部材46が設けられ、この支持部材46は容
器本体32が安定して載置固定できる所望の幅を有し、
そして、支持部材46の両端には、第2部分362に向
けて延在する一対の部分461を設け、この両部分46
1の一方の端部とこれに対向する第2部分362の下端
362Bとの間を蝶番等の連結部材48により揺動可能
に連結し、部分461の他方の端部とこれに対向する第
2部分162の下端362Bとの間をボルトナット等の
結合機構50により脱着可能に連結したところにある。
【0034】このような第5の実施の形態によれば、上
記第4の一実施の形態と同様な作用効果が得られるほ
か、吊り上げ部材36の第2部分362の下端を、容器
本体32を下面から支持する支持部材46に連結する構
成にしたので、搬送時における容器本体12の変形を更
に低減できる。
【0035】なお、上記第4及び第5の実施の形態にお
いては、蓋体34の開閉とオープンカセット40の出し
入れを可能にするために、吊り上げ部材36を容器本体
32に対して、または吊り上げ部材36を支持部材46
に対して揺動可能にかつ脱着可能に連結する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、容器本
体32の一側面を開閉できる構造にすれば、揺動機構及
び脱着機構を省略することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体材料搬送
保管容器によれば、搬送時における容器本体の変形を大
幅に低減でき、これに伴い、搬送保管容器のシール性能
を安定に維持でき、パーティクル等の搬送保管容器への
侵入を確実に防止できるほか,搬送時の振動や衝撃が容
器本体箱体に伝達されるのを防止でき、併せて搬送用フ
ランジを適用できない搬送保管容器に対してもトップロ
ボティックハンドリングフランジを用いた搬送ができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第1
の実施の形態を示す概略断面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における半導体材料
搬送保管容器の動作説明図である。
【図4】本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第2
の実施の形態を示す概略断面図である。
【図5】(A)は本発明にかかる半導体材料搬送保管容
器の第3の実施の形態を示す概略断面図、(B)は本実
施の形態における半導体材料搬送保管容器の動作説明図
である。
【図6】本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第4
の実施の形態を示す概略断面図である。
【図7】本発明にかかる半導体材料搬送保管容器の第5
の実施の形態を示す概略断面図である。
【図8】従来における半導体材料搬送保管容器の概略断
面図である。
【図9】従来における半導体材料搬送保管容器の動作説
明図である。
【符号の説明】
10,30……搬送保管容器、12,32……容器本
体、14,34……蓋体、16,36……吊り上げ部
材、18,38……搬送用フランジ、20……半導体ウ
ェーハ、121,321……収容空間、122,322
……開口部、12A……側面、161,361……第1
部分、162,362……第2部分、24……支持部
材、42,48……連結部材、44,50……結合機
構。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA80 FA01 GA11 JA04 KA20 LA30 NA43 3E096 BA08 BA16 BB04 CA08 CA09 DA03 DA30 DC02 FA03 FA20 FA22 FA31 GA11 GA20 5F031 CA02 DA08 DA09 EA01 EA14 EA20 FA03 GA19 PA18 PA23

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体材料収容空間及び開口部を有する
    容器本体と、 前記開口部を閉塞する蓋体と、 搬送用フランジとを備える半導体材料の搬送保管容器に
    おいて、 前記容器本体の上方に位置する第1部分及びこの第1部
    分と前記容器本体の相対向する両側面との間を連結する
    一対の第2部分を有する吊り上げ部材が設けられ、 前記搬送用フランジは前記第1部分に取り付けられてい
    る、 ことを特徴とする半導体材料の搬送保管容器。
  2. 【請求項2】 前記吊り上げ部材は、搬送時の振動、衝
    撃を吸収する弾性変形可能な部材から構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体材料の搬送保管容
    器。
  3. 【請求項3】 半導体材料収容空間及び開口部を有する
    容器本体と、 前記開口部を閉塞する蓋体と、 搬送用フランジとを備える半導体材料の搬送保管容器に
    おいて、 前記容器本体の上方に位置する第1部分及び前記容器本
    体の相対向する両側面から離れて上下に延在しその上端
    が前記第1部分に連結される一対の第2部分を有する吊
    り上げ部材が設けられ、 前記各第2部分の下端は前記容器本体の下面にそれぞれ
    連結され、 前記搬送用フランジは前記第1部分に取り付けられてい
    る、 ことを特徴とする半導体材料の搬送保管容器。
  4. 【請求項4】 前記吊り上げ部材は、搬送時の振動、衝
    撃を吸収する弾性変形可能な部材から構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の半導体材料の搬送保管容
    器。
  5. 【請求項5】 半導体材料収容空間及び開口部を有する
    容器本体と、 前記開口部を閉塞する蓋体と、 搬送用フランジとを備える半導体材料の搬送保管容器に
    おいて、 前記容器本体の上方に位置する第1部分及び前記容器本
    体の相対向する両側面から離れて上下に延在しその上端
    が前記第1部分に連結される一対の第2部分を有する吊
    り上げ部材が設けられ、 前記容器本体の下面に前記相対向する両側面の方向に延
    在して支持部材が設けられ、前記各第2部分の下端は前
    記支持部材の両端にそれぞれ連結され、 前記搬送用フランジは前記第1部分に取り付けられてい
    る、 ことを特徴とする半導体材料の搬送保管容器。
  6. 【請求項6】 前記吊り上げ部材は、搬送時の振動、衝
    撃を吸収する弾性変形可能な部材から構成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の半導体材料の搬送保管容
    器。
  7. 【請求項7】 半導体材料収容空間及び開口部を上面に
    有する容器本体と、 前記開口部を閉塞する蓋体とを備える半導体材料の搬送
    保管容器において、 前記蓋体の上方に位置する第1部分及びこの第1部分と
    前記容器本体の相対向する両側面との間を連結する一対
    の第2部分を有する吊り上げ部材が設けられ、 前記第1部分に前記容器本体を吊り上げた状態で搬送す
    るための搬送用フランジが取り付けられている、 ことを特徴とする半導体材料の搬送保管容器。
  8. 【請求項8】 前記一対の第2部分の一方の下部は前記
    容器本体の側面に対して脱着可能に連結され、他方の下
    部は揺動可能に連結されていることを特徴とする請求項
    7記載の半導体材料の搬送保管容器。
  9. 【請求項9】 前記吊り上げ部材は、搬送時の振動、衝
    撃を吸収する弾性変形可能な部材から構成されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の半導体材料の搬送保管容
    器。
  10. 【請求項10】 前記半導体材料を整列して収容するオ
    ープンカセットを備え、前記オープンカセットは前記容
    器本体の収容空間に出し入れ可能に収納されることを特
    徴とする請求項7記載の半導体材料の搬送保管容器。
  11. 【請求項11】 半導体材料収容空間及び開口部を上面
    に有する容器本体と、 前記開口部を閉塞する蓋体とを備える半導体材料の搬送
    保管容器において、 前記蓋体の上方に位置する第1部分及びこの第1部分と
    前記容器本体の相対向する両側面から離れて上下に延在
    しその上端が前記第1部分に連結される一対の第2部分
    を有する吊り上げ部材が設けられ、 前記容器本体の下面に前記相対向する両側面の方向に延
    在して支持部材が設けられ、 前記各第2部分の下端は前記支持部材の両端にそれぞれ
    連結され、 前記第1部分に前記容器本体を吊り上げた状態で搬送す
    るための搬送用フランジが取り付けられている、 ことを特徴とする半導体材料の搬送保管容器。
  12. 【請求項12】 前記一対の第2部分の一方の下部は前
    記容器本体の側面に対して脱着可能に連結され、他方の
    下部は揺動可能に連結されていることを特徴とする請求
    項11記載の半導体材料の搬送保管容器。
  13. 【請求項13】 前記吊り上げ部材は、搬送時の振動、
    衝撃を吸収する弾性変形可能な部材から構成されている
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体材料の搬送保
    管容器。
  14. 【請求項14】 前記半導体材料を整列して収容するオ
    ープンカセットを備え、前記オープンカセットは前記容
    器本体の収容空間に出し入れ可能に収納されることを特
    徴とする請求項11記載の半導体材料の搬送保管容器。
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Cited By (4)

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