JP2002299057A - 有機発光装置 - Google Patents
有機発光装置Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
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- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
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-
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- H10K50/10—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
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Abstract
(100)は、陽極層(106)、陰極層(112)、
前記陽極層と前記陰極層との間に前記陽極層と前記陰極
層とに電気的に接続されて配置され、正孔と電子の再結
合により前記所定の波長を持つ光を含む光を発生する為
の有機発光化合物を含むエレクトロルミネッセンス層
(110)、第一の反射装置(104)、前記第一の反
射装置から光路長Dだけ離隔して配置され、部分的に反
射性である第二の反射装置(112)、波長λにおいて
透明な材料から成るスペーサ層(108)とを備える。
またNを正の整数としたとき、D=Nλ/2を満たす。
Description
ミネッセンス装置に関するものであり、より具体的には
より予測可能な色で発光する有機発光装置の組立に関す
る。
ンス装置(有機発光装置:OLED)は、英数字表示装
置やx−yアドレス可能な表示装置に代わる、より安価
な選択肢となる可能性を持っている。一般的にOLED
は、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電材料で
コーティングした透明な基板と、1層から5層の有機層
と、Ca又はMg等の低い仕事関数を持つ金属を蒸着又
はスパッタリングして形成した陰極とを含む。有機層の
選択は、電荷が両電極から、再結合により光を生じる有
機エレクトロルミネッセンス(EL)層へと注入及び輸
送されるように行われる。通常、ITOとELとの間に
1層又は2層の有機正孔輸送層(HTL)が設けられ、
陰極とELとの間に1層又は2層の電子注入・輸送層が
設けられる。
発生される出力スペクトルは、EL層に使用した材料の
化学構造から予測されるものと著しく異なることがしば
しばある。該装置の出力スペクトルが設計スペクトルと
異なる場合、設計者は通常、EL材料の組成を調整して
から再度実験する。このような行きあたりばったりの手
法では、設計コストが増大してしまう。
3色の画素を作らなければならず、よって予測出来ない
色の出力を生じる可能性はより高くなる。更に、このよ
うなカラー画素は所与の駆動電流が如何なるものでも同
様の光出力を提供するものでなければならない。
以下の目的の幾つかを達成することである。一つの目的
は、広義的には改良したOLEDを提供することであ
る。
OLEDを提供することである。
の詳細説明を読むことにより当事者に明らかとなる。
波長λの光を発光するOLEDである。このOLED
は、陽極層、陰極層とエレクトロルミネッセンス層から
構成される。エレクトロルミネッセンス層は正孔と電子
の再結合により波長がλ周辺の帯域にある光を発生する
有機発光化合物を有する。エレクトロルミネッセンス層
は、陽極層及び陰極層とに電気的に接続され、それら陽
極層及び陰極層の間に設けられている。OLEDは相互
に離隔配置された第一及び第二の反射装置を含む。陽極
又は陰極層は、該第一、第二の反射装置の一方の役割を
果たすことが出来る。波長λにおいて透明な材料から構
成されたスペーサ層が第一、第二の反射装置の間に設け
られるが、その厚さは第一及び第二の反射装置間の光路
長がNλ/2(Nは正の整数)に等しくなるように調節
されている。スペーサ層は、エレクトロルミネッセンス
層と陽極層との間に設けられた正孔輸送材料を含むもの
であっても良い。スペーサ層は、陽極又は陰極層と一方
の反射装置との間に設けられた層から構成することも出
来る。スペーサ層を陽極層と陰極層の間に設ける場合、
スペーサ層は導電性材料から構成される。
の断面図である図1を参照するのがよい。OLED10
は電子注入電極12(陰極)と、電子輸送層14と、エ
レクトロルミネッセンス層16と、正孔輸送層18と、
そして正孔注入電極20とを含む。電子輸送層及び正孔
輸送層は通常、電荷の輸送を促し、エレクトロルミネッ
センス層内における電荷の再結合を最適化する為に電荷
のバランスをとるように設計されている。陽極は通常、
透明な支持体(ガラス又はプラスチック)上に設けられ
たインジウム錫酸化物(ITO)層等から成る透明電極
である。陰極は通常、望ましくは電子輸送層のエネルギ
ーレベルにほぼ一致する仕事関数を持つ金属を蒸着した
ものである。電子輸送層及び正孔輸送層の使用は随意選
択で必須ではない。エレクトロルミネッセンス層に最も
一般的に用いられるポリマー材料は、ポリ[2−ジコレ
スタノキシ−p−フェニレンビニレン](poly[2-dicho
lestanoxy-p-phenylene-vinylene]:BCHA−PPV)
やポリ(2−メトキシ−5−(2’−エチルヘキソーキ
シ)−1,4−フェニレン−ビニレン)(poly[2-metho
xy-5-(2'-ethyl-hexoxy)-1,4-phenylene-vinylen]:ME
HPPV)のようなp−フェニレンビニレンの誘導体で
ある。
ペクトルを歪ませる光共振器の反射端を形成する」とい
う観察に基づく。ITOのような透明電極を用いた場合
であっても、正孔注入層材料と陽極の屈折率の差、又は
透明基板と周囲空気の屈折率の差により、陽極はこれに
入射する光のうち、かなりの部分を陰極へ向かって反射
してしまう。陰極は一般的に金属で形成されている為、
これに入射する光は反射して陽極へ戻す。EL層による
光の吸収がある為に反射はわずかしか生じないものの、
以下に示す式(1)を満たす波長λにおいて強め合う干
渉を生じるに充分な反射がある。
Nは整数である。EL層の出力スペクトルが式(1)を
満たす波長を含んでいた場合、スペクトルのこの部分は
強調されてしまい、この結果スペクトルはEL層の化学
組成から予測されるものとは著しく異なることになる。
整する為にこの強め合う干渉を利用するものである。λ
にピークがある出力スペクトルを持つOLEDを提供す
る為には、波長λでかなりの出力がある広い出力スペク
トルを持つEL材料を選択し、式(1)を満たすように
共振器の反射端間の距離を設定する。一般的に、これを
するには、共振器の端部間距離を、OLEDに通常採用
されている電極間距離よりも広げることが必要である。
た場合、陽極下に反射性コーティング又は他の形態のミ
ラーを設けることにより反射回数が増える。反射性コー
ティング、即ち陰極としては、装置中で発生する光の一
部がこのコーティング即ち陰極を通過し得るものを選択
する。
距離は、1層以上の層の厚さを調整することにより調節
される。この場合、この為に選択する層は2つの特性を
持っていなければならない。第一には、その材料は他の
層と比べて導電性が高くなければならないという点であ
る。一般的に、対象となる層はEL層よりも大幅に厚
い。この層がEL層に匹敵する抵抗を持っていると、こ
の層を通じて電圧が降下してしまう為、装置の作動電圧
を高くしなければならなくなる。更に、この層を通じて
の電力損失は大きいであろうことから、装置の全体的な
効率は低くなることが予測される。EL層の抵抗値は、
一般的にこれを光路長の調節に用いるには高すぎる。
望の波長において透明なものでなければならない。一般
的に、EL層の透明度は高くない。従って、これに選択
される層は、この追加材料が光吸収による効率損失を生
じることが絶対にないようにEL層よりも透明度がはる
かに高いものでなければならない。
層(HTL)が調整層として選択されている。例えば、
HTL層はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェ
ン)(poly[3,4-ethylenedioxythiophene]:PEDOT)
で構成することが出来る。PEDOTは充分な透明度
と、EL層に一般的に用いられる化合物よりも大幅に低
い抵抗値を持っている。より透明度の高い層を必要とす
る場合、以下にも説明するようにPEDOTをより透明
度の高い粒子と混合することで、より透明度の高い層を
作ることが出来る。
ED100の断面図である図2を参照する。OLED1
00はアルミニウム層104が設けられた基板102上
に形成されている。アルミニウム層は、光共振器を構成
する反射装置であるミラーの一方となる。透明陽極10
6はこのアルミニウムミラー上に形成される。陽極はI
TOで形成することが好ましい。次に陽極上にHTL1
08が形成される。HTLはPEDOT層で形成される
ことが望ましい。その後HTL108上にEL層110
が形成される。そして最後にEL層上に半透明の陰極1
12が形成される。陰極層は、金薄膜で覆ったCa薄膜
で構成することが望ましい。OLEDの所望出力波長を
λとした場合、HTLの厚さは陽極−陰極間の光路長が
式(1)を満たす値に選らばれる。
配置されている必要はない。ここで本発明の第二の実施
例に基づくOLED200の断面を示す図3を参照す
る。OLED200は、好ましくはインジウム錫酸化物
(ITO)層である透明陽極206を使用しており、そ
してこの陽極206上にHTL208、EL層210及
び陰極12が順番に形成されているという点において上
述したOLED100と似ている。OLED200がO
LED100と異なる点は、陽極206を設ける位置が
である。陰極212と共に光共振器を構成する端部ミラ
ーとして作用し反射装置として機能する反射層202上
に形成したSiO2等から成る透明スペーサ層220上
に陽極206が設けられる。反射層202は金属層であ
っても、或いは異なる屈折率を持つ複数の層から構成さ
れたミラーであっても良い。このようなミラーはレーザ
ー技術の分野では周知であり、従って本願において詳細
の説明は行わない。いずれの場合においても、上部の反
射性電極とミラーである反射層202との間の距離は、
これら2つの反射面間の光路長がλ/2の整数倍となる
ように設定される。この場合、スペーサ層は導電性材料
層である必要は無い。なお、λはOLED200から発
生すべき光の波長である。
成分を混合したものから形成することが出来る。ここで
本発明の第三の実施例に基づくOLED300の断面を
示す図4を参照する。OLED300は図2に示したO
LED100に似ている。以下の説明をわかりやすくす
る為に、OLED300の構成要素のうち、OLED1
00の要素と同じ機能を持つものは同じ符号で示した。
OLED300においては、HTL層308がスペーサ
層である。スペーサ層308はガラスビーズ310とP
EDOTの混合物から形成することが出来る。PEDO
Tはビーズ間の領域312を埋めており、これにより必
要とされる導電性を得ている。PEDOTはビーズの屈
折率に充分一致した屈折率を持ち、これによりガラス製
のものに近い透光特性を持つ単一層であるかのように見
せている。ガラスビーズはPEDOTよりもはるかに高
い透明度を持っている為、この層の透明度は同じ厚さを
持つPEDOT層の透明度よりも著しく高いものとなる
のである。
発明の様々な変更形態が明らかである。従って本発明の
広汎な応用の可能性に鑑み、本発明の実施者の参考とし
て本発明の実施態様の一部を例示する。
る為の有機発光装置(100;200;300)であっ
て;陽極層(106;206)と;陰極層(112;2
12)と;前記陽極層と前記陰極層との間に前記陽極層
と前記陰極層とに電気的に接続されて配置され、正孔と
電子の再結合により前記所定の波長を持つ光を含む光を
発生する為の有機発光化合物を含むエレクトロルミネッ
センス層(110;210)と;第一の反射装置(10
4;202)と;前記第一の反射装置から光路長Dだけ
離隔して配置され、部分的に反射性である第二の反射装
置(112;212)と;前記所定の波長λにおいて透
明な材料から成るスペーサ層(108;208;22
0)とを備え、Nを正の整数としたとき、D=Nλ/2
を満たすことを特徴とする有機発光装置。
4;202)が、前記陽極層(106;206)又は前
記陰極層(112;212)のいずれか一方を含むこと
を特徴とする実施態様1に記載の有機発光装置(10
0;200;300)。
2;212)が、前記陽極層(106;206)又は前
記陰極層(112;212)のいずれか一方を含むこと
を特徴とする実施態様1に記載の有機発光装置(10
0;200;300)。
208;220)が、前記エレクトロルミネッセンス層
(110;210)と前記陽極層(106;206)と
の間に配置され、正孔輸送材料を含むことを特徴とする
実施態様1に記載の有機発光装置(100;200;3
00)。
DOTを含むことを特徴とする実施態様4に記載の有機
発光装置(100;200;300)。
208;220)が、更に前記正孔輸送材料に混合した
透明粒子(310)を含むことを特徴とする実施態様4
に記載の有機発光装置(100;200;300)。
ンス層(110;210)が、前記陽極層(106;2
06)と前記陰極層との間に配置され、前記スペーサ層
(108;208;220)が、前記陰極層と前記第一
又は第二の反射装置のいずれか一方との間に配置される
ことを特徴とする実施態様1に記載の有機発光装置(1
00;200;300)。
ンス層(110;210)が、前記陽極層(106;2
06)と前記陰極層(112;212)との間に配置さ
れ、前記スペーサ層(108;208;220)が、前
記陽極層(106;206)と前記第一の反射装置(1
04;202)又は第二の反射装置(112;212)
のいずれか一方との間に位置することを特徴とする実施
態様1に記載の有機発光装置(100;200;30
0)。
208;220)が、透明で電気的に絶縁性の材料を含
むことを特徴とする実施態様1に記載の有機発光装置
(100;200;300)。
面図である。
の断面図である。
の断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】所定の波長λの光を発光する為の有機発光
装置であって:陽極層と;陰極層と;前記陽極層と前記
陰極層との間に前記陽極層と前記陰極層とに電気的に接
続されて配置され、正孔と電子の再結合により前記所定
の波長を持つ光を含む光を発生する為の有機発光化合物
を含むエレクトロルミネッセンス層と;第一の反射装置
と;前記第一の反射装置から光路長Dだけ離隔して配置
され、部分的に反射性である第二の反射装置と;前記所
定の波長λにおいて透明な材料から成るスペーサ層とを
備え、 Nを正の整数としたとき、D=Nλ/2を満たすことを
特徴とする有機発光装置。 - 【請求項2】前記第一の反射装置が、前記陽極層又は前
記陰極層のいずれか一方を含むことを特徴とする請求項
1に記載の有機発光装置。 - 【請求項3】前記第二の反射装置が、前記陽極層又は前
記陰極層のいずれか一方を含むことを特徴とする請求項
1に記載の有機発光装置。 - 【請求項4】前記スペーサ層が、前記エレクトロルミネ
ッセンス層と前記陽極層との間に配置され、正孔輸送材
料を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発光装
置。 - 【請求項5】前記正孔輸送材料が、PEDOTを含むこ
とを特徴とする請求項4に記載の有機発光装置。 - 【請求項6】前記スペーサ層が、更に前記正孔輸送材料
に混合した透明粒子を含むことを特徴とする請求項4に
記載の有機発光装置。 - 【請求項7】前記エレクトロルミネッセンス層が、前記
陽極層と前記陰極層との間に配置され、前記スペーサ層
が、前記陰極層と前記第一又は第二の反射装置のいずれ
か一方との間に配置されることを特徴とする請求項1に
記載の有機発光装置。 - 【請求項8】前記エレクトロルミネッセンス層が、前記
陽極層と前記陰極層との間に配置され、前記スペーサ層
が、前記陽極層と前記第一の反射装置又は第二の反射装
置のいずれか一方との間に位置することを特徴とする請
求項1に記載の有機発光装置。 - 【請求項9】前記スペーサ層が、透明で電気的に絶縁性
の材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発
光装置。
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DE (1) | DE60139599D1 (ja) |
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