JP2018190666A - 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置 Download PDF

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拓 大野
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有希子 岩崎
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Takahisa Shimizu
貴央 清水
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弘彦 深川
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Abstract

【課題】スーパーハイビジョン規格の色域に対応可能であり、色度の視野角変化が少なく、かつ低コストに製造することが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子、およびこれを用いた表示装置、照明装置を提供する。【解決手段】第2電極層の他面側に接して形成された第1キャッピング層と、該第1キャッピング層に重ねて形成された第2キャッピング層とを備え、第1キャッピング層は、屈折率が2.1以上、2.7以下の材料から形成され、また、第2キャッピング層は、屈折率が1.6以上、1.9以下の材料から形成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、エレクトロルミネッセンス(電界発光)を「EL」と記す場合がある。)、およびこれを用いた表示装置、照明装置に関する。
有機EL素子は、自発光型、視野角が広い、視認性に優れる、低電圧駆動、面発光、薄型化・軽量化が可能、多色表示が可能、などの特徴を有しているため、ディスプレイや照明として用いることができる。
有機EL素子は、通常、透明基板上に、陽極層、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極層がこの順に積層されることにより構成されている。有機EL素子の発光は、以下に示す(i)〜(v)の過程を経て生じる。
(i)正孔および電子が電極から注入される。
(ii)注入された正孔および電子が輸送される。
(iii)発光層内で正孔と電子が再結合する。
(iv)発光材料が電子的励起状態を形成する。
(v)発光材料が電子的励起状態から光を放射する。
有機EL素子では、高効率化するために、リン光を示す発光材料とホスト材料とを組み合わせて発光層として用いるリン光有機EL素子が知られている。リン光発光材料としては、高い発光効率を示す材料としてイリジウム錯体が一般的に用いられている。イリジウム錯体を用いた有機EL素子は、発光スペクトルの半値幅が大きく色純度が低いという特徴がある。
しかし近年、超高精細度テレビジョン(UHDTV、以下、スーパーハイビジョンと記す場合がある。)において、三原色がスペクトル軌跡上に位置した広色域表色系を用いることがITU−R勧告(BT2020)に規定されるなど、ディスプレイに用いる発光デバイスとして高色純度発光のものが求められている(例えば、非特許文献1を参照)。イリジウム錯体のような発光スペクトルの半値幅が広い発光材料をディスプレイに用いる場合、カラーフィルターや非常に強いマイクロキャビティ構造を用いて発光スペクトルを先鋭化する必要があり、光透過率の低下によって光の利用効率が低くなるという課題がある。
このような課題に対応するために、発光スペクトル半値幅が狭い発光材料が開発されつつある。例えば、分子の振動を抑えるよう設計されたリン光材料である白金錯体は半値幅18nmの高色純度な緑色発光が得られることが報告されている(例えば、非特許文献2を参照)。
また、有機EL素子の発光効率を向上させるために、光学干渉距離の調整を行う手法が広く知られている。また、上面発光型有機EL素子(トップエミッション型有機EL素子)においては、発光効率の向上、発光スペクトルの先鋭化とピーク波長の調整を行う手段として、発光層を含む有機層を金属電極と半透明金属電極で挟持し、マイクロキャビティと呼ばれる光学的な共振器を構築することで発光スペクトルを調整する構成も知られている。
例えば、特許文献1に開示された発明では、トップエミッション型有機EL素子の上部電極(陰極層)上に、波長数nmから数100nmの光に対して屈折率1.7以上、膜厚600Åの有機キャッピング層を製膜し、光学距離の調整を行うことによって、赤色発光素子と緑色発光素子において色純度の増加及び1.5倍程度の発光光量の増強を実現できるとしている。
特開2006−156390号公報
Recommendation ITU-R BT.2020-2 (2015) T. Fleetham, Arizona State University, PhD thesis, pp. 116-122 (2014)
しかしながら、非特許文献1に示すような、スーパーハイビジョン規格の色域を達成するには、従来知られている有機EL発光素子では各色の色純度、特に緑色の色純度に大きな課題があり、高色純度発光材料だけでは限界がある。そのためマイクロキャビティ構造、キャッピング層、カラーフィルター等による発光スペクトルの先鋭化が必要である。
マイクロキャビティ構造の導入及びキャッピング層の導入は、有機EL発光素子の発光面における正面方向の発光効率及び色純度を向上させることが可能である。しかしながら、どちらも放射光が前方に集中するために、視野角が正面方向から斜め方向に変化すると、色度の変化が大きくなり、正確な色再現性が得られないという課題があった。
一方、カラーフィルターによるスペクトルの先鋭化では、色度の視野角変化が少ないが、スーパーハイビジョン規格の色域を達成するためには、高濃度かつ厚いカラーフィルター層が必要であり、光の透過効率が低下して損失が大きくなり、また、部材の製造コストが大きくなるという課題があった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、スーパーハイビジョン規格の色域に対応可能であり、色度の視野角変化が少なく、かつ低コストに製造することが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子、およびこれを用いた表示装置、照明装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた。その結果、陰極層に接するように、それぞれ所定の範囲の屈折率をもつ2層のキャッピング層を形成すればよいことを見出し、本発明を想到した。
すなわち、本発明は、以下の発明に関わる。
[1] 導電性を有する第1電極層と、導電性および光透過性を有する第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配された発光層と、を少なくとも有し、前記発光層で生じた光を前記第2電極層の一面側から他面側に向けて透過させ外部に出射させる有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記第2電極層の前記他面側に接して形成された第1キャッピング層と、該第1キャッピング層に重ねて形成された第2キャッピング層とを備え、前記第1キャッピング層は、屈折率が2.1以上、2.7以下の材料から形成され、また、前記第2キャッピング層は、屈折率が1.6以上、1.9以下の材料から形成されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
本発明によれば、トップエミッション型の有機EL素子20において、半透過反射膜である第2電極層と接するように屈折率が2.1以上2.7以下の第1キャッピング層を形成し、さらにこの第1キャッピング層に重ねて屈折率が1.6以上、1.9以下の第2キャッピング層を形成することにより、色度の視野角変化が少なく、かつ低コストに製造することが可能な、スーパーハイビジョン規格の色域に対応した有機EL素子を実現することができる。
[2] 前記第1キャッピング層の屈折率をN1、前記第1キャッピング層の膜厚をD1、前記第2キャッピング層の屈折率をN2、前記第2キャッピング層の膜厚をD2、前記発光層から放射される最大発光強度を持つ放射光の波長をλ、とそれぞれ定義した時に、下記の(1)式および(2)式を共に満たすことを特徴とする[1]に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
N1×D1/λ≦0.1・・・(1)
(N1×D1+N2×D2)/λ=m×4(但し、m=任意の整数)・・・(2)
[3] 前記第1キャッピング層を構成する材料は、窒化シリコン、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ビスマスのうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[4] [1]ないし[3]のいずれか1つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えることを特徴とする表示装置。
[5] [1]ないし[3]のいずれか1つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えることを特徴とする照明装置。
本発明の誘導結合プラズマ質量分析方法によれば、スーパーハイビジョン規格の色域に対応可能であり、色度の視野角変化が少なく、かつ低コストに製造することが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子、およびこれを用いた表示装置、照明装置を提供することが可能になる。
本発明の表示装置の一例を示す断面図である。 図1に示す表示装置の要部拡大断面図である。 本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子を示す模式断面図である。 本発明の検証例を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置について説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
「有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置」
図1は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた表示装置の一例を示す斜視図である。また、図2は、図1の要部拡大断面図である。
本実施形態の有機EL表示装置(表示装置)1は、不図示の駆動素子等が形成された基板10と、基板10上に形成された複数の有機EL素子(発光素子)20,20…と、有機EL素子20を覆い基板10と密着して設けられた保護層30と、保護層30に積層して形成された遮光層40と、を有している。なお、以下の説明では、遮光層40が形成された側を上面側と称することがある。
複数の有機EL素子20,20…は、それぞれの有機EL素子20ごとに設けられた画素電極(陽極層)21と、複数の有機EL素子20,20…に渡って形成された共通電極である陰極層22と、画素電極21の一面側21aと陰極層22の一面側22aとの間に設けられた発光部23と、陰極層22の他面側22bに接するように形成された第1キャッピング層24と、この第1キャッピング層24に重ねて形成された第2キャッピング層25とを備えている。それぞれの有機EL素子20のより詳しい構成は後ほど詳述する。
保護層30は、複数の有機EL素子20,20…を覆うように形成された第1封止層31と、第1封止層31に重ねて形成された平坦化層32と、平坦化層32の全面を覆うように形成された第2封止層33とを備えている。
遮光層40は、上面側から平面視した時に、互いに隣接する有機EL素子20,20どうしの間に設けられ、それぞれの有機EL素子20と平面的に重なる矩形の開口部41を有している。
また、互いに隣接する有機EL素子20,20…の画素電極21どうしの間の領域には絶縁層29が設けられ、隣接する画素電極21間の短絡を抑制している。
本実施形態の有機EL装置(表示装置)1では、それぞれの有機EL素子20を構成する発光部23で生じる光が、陰極層22側から外部へ出射されるトップエミッション型を採用している。また、有機EL装置(表示装置)1は、複数の有機EL素子20,20…がマトリクス状に配列形成されており、任意の有機EL素子20を駆動させることにより画像表示を行う。
第1封止層31は、有機EL素子20を構成する第1キャッピング層24や第2キャッピング層25の破損を抑制する機能を有する。また、有機EL素子20への水分の浸入を防ぐガスバリア層としての機能も兼ね備える。
第1封止層31はECRスパッタ法やイオンプレーティング法などの高密度プラズマ成膜法を用いて形成することができる。形成前には、形成表面に酸素プラズマ処理を行い、形成する膜の密着性を向上させることが好ましい。第1封止層31は、透明性や密着性、耐水性、絶縁性、更にはガスバリア性を考慮して、酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどのケイ素化合物で構成することが望ましい。
なお、本実施形態においては、第1封止層31を単層で形成しているが、複数層で積層してもよい。例えば、低弾性率の下層と高耐水性の上層とで第1封止層31を構成してもよい。
第1封止層31に重ねて形成される平坦化層32は、光透過性を有し、有機EL素子20の形状の影響により、凹凸状に形成された第1封止層31の凹凸部分を埋めるように配置され、平坦化層32の上面32aが略平坦面になるように形成される。
平坦化層32の形成材料としては、硬化性の樹脂材料が好適に用いられ、例えば、光硬化性のエポキシ樹脂を好適に用いることができる。光硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂と比べて硬化収縮が小さいため、残留応力が小さく、有機EL素子20の破損を抑制することができ好ましい。
平坦化層32の上には、平坦化層32の端部を含め全面を被覆し(図1参照)、且つ第1封止層31の全面を覆う第2封止層33が形成されている。第2封止層33は、酸素や水分が浸入するのを防止する機能をする。平坦化層32の上面が略平坦化されるので、第2封止層33の表面も平坦化されて形成されている。
第2封止層33は、上述の第1封止層31と同様の形成材料を用いて形成することができ、ECRスパッタ法やイオンプレーティング法などの高密度プラズマ成膜法を用いて形成することができる。形成前には、形成面の酸素プラズマ処理を行って形成した膜の密着性を向上させることが好ましい。なお、本実施形態においては、第2封止層33を単層で形成しているが、複数層で積層してもよい。
有機EL素子20,20…は、青色光を発光する第1有機EL素子20Bと、緑色光を発光する第2有機EL素子20Gと、赤色光を発光する第3有機EL素子20Rとからなり、これら3色の有機EL素子20がこの順で繰り返し配列されている。
これにより、各有機EL素子20B,20G,20Rから色純度が高い青色光LB、緑色光LG、赤色光LRとして観察者側に射出され、カラー表示が可能となっている。
なお、有機EL表示装置(表示装置)1のカラー化の方式は、本実施形態のように有機EL素子20のそれぞれから青色光、緑色光、および赤色光を出射する方式以外にも、それぞれの有機EL素子20の光の出射側にカラーフィルターを設けるフィルター方式や、有機EL素子20として青色発光素子を用い、青色光の一部を波長変換層を介して緑色光や赤色光に変換する色変換方式など、各種のカラー化方式を適用することができる。
遮光層40の形成材料としては、金属材料が好適に用いられ、例えば、アルミニウムやクロム(低反射クロムを含む)が挙げられる。遮光層40は、例えば、保護層30上に上述の金属材料の薄膜を形成した後、ドライエッチングなどの乾式工程で格子状にパターニングされた開口部41を形成することにより得られる。乾式工程を用いることにより、高精細な開口部41を有する遮光層40とすることができる。
図3は、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す模式断面図である。なお、この図3は、各層の実際の厚み比率を反映して表現しているものではなく、その層構成を明瞭に説明するためのものである。
図1に示す有機EL表示装置(表示装置)1を構成する本実施形態の有機EL素子20は、第1電極層である画素電極(陽極層:第1電極層)21と、共通電極である陰極層(第2電極層)22と、この画素電極(陽極層)21および陰極層22との間に形成された発光部23と、陰極層22の他面側22bに接するように形成された第1キャッピング層24と、この第1キャッピング層24に重ねて形成された第2キャッピング層25とを備えている。
発光部23は、画素電極(陽極層)21に接する正孔注入層23Aと、正孔輸送層23Bと、発光層23Cと、電子輸送層23Dと、陰極層22に接する電子注入層23Eとがこの順に形成されたものである。
(基板)
一面に有機EL素子20が形成される基板10の材料としては、本実施形態のようにトップエミッション型である場合、透明材料および不透明材料を用いることができる。例えば、樹脂材料、ガラス材料等が挙げられる。基板10の材料は、1種のみを用いてもよいし、2種以上組み合わせて使用してもよい。
基板10に用いられる樹脂材料の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等、各種のプラスチック基板を用いることができる。基板10の材料として、樹脂材料を用いた場合、柔軟性に優れた有機EL素子20が得られるため好ましい。
また、基板10に用いられるガラス材料の具体例としては、石英ガラス、ソーダガラス、パイレックス(登録商標)等が挙げられる。また、窒化ケイ素等の無機物基板を用いることもできる。
(陽極層:第1電極層)
画素電極(陽極層:第1電極層)21は、正孔注入層23Aまたは正孔輸送層23Bに正孔を注入する。このため、画素電極(陽極層)21の材料としては、仕事関数が比較的大きい各種金属材料や、各種合金等が用いられる。画素電極(陽極層)21は、本実施形態のようにトップエミッション型である場合、光の透過性、反射性に特に制限はないが、光反射性の電極が用いられる場合が多い。
画素電極(陽極層:第1電極層)21の構成材料の具体例としては、金、ヨウ化銅、酸化スズ、アルミニウムドープの酸化亜鉛(ZnO:Al)、インジウム酸化スズ(ITO)、インジウム酸化亜鉛(IZO)、フッ素酸化スズ(FTO)および上記材料の積層膜が挙げられる。これら画素電極(陽極層)21は、表面を鏡面にして光反射性を高めることも好ましい。
なお、本実施形態のようにトップエミッション型である場合において、画素電極(陽極層)21を光透過性の材料で構成する際には、基板10と画素電極(陽極層)21との間に、光反射層やこれを保護する保護層などを更に形成することが好ましい。
(正孔注入層)
正孔注入層23Aに用いられる材料は、画素電極(陽極層)21の仕事関数と正孔輸送層23Bのイオン化ポテンシャル(IP)との関係、電荷輸送特性等の観点に応じて選択される。正孔注入層23Aの材料は、適切なIPと電荷輸送特性を有する化合物であればよく、低分子、高分子問わず、各種の有機化合物、無機化合物を選択して用いることができる。正孔注入層8の材料は、1種のみであってもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
正孔注入層23Aに用いられる無機化合物としては、例えば、モリブデン酸化物(MoOx)、酸化バナジウム(V)等が挙げられる。無機化合物は、有機化合物と比較して安定である。このため、正孔注入層8に無機化合物を用いた場合、有機化合物を用いた場合と比較して、酸素や水に対する高い耐性が得られやすい。
正孔注入層8に用いられる有機化合物としては、例えば、下記一般式(1−1)〜(1−19)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2018190666
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これら正孔注入層23Aに用いる材料の具体例のうち、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリ(スチレンスルホネート)(PEDOT:PSS)、銅フタロシアニン(CuPc)、モリブデン酸化物(MoOx)、酸化バナジウム(V)等が好ましく、PEDOT:PSSについても好適に用いられることがある。
(正孔輸送層)
正孔輸送層23Bに用いられる材料としては、例えば、HTEB−2(関東化学株式会社製)、HTEB−4(関東化学株式会社製)及び下記一般式(2−1)〜(2−35)で示される化合物が挙げられる。一般式(2−1)〜(2−35)で示される化合物の中でも特に、一般式(2−1)で示されるα−NPDと、バンドギャップが大きく、電気的安定性・熱的安定性に優れる一般式(2−35)で示される化合物とを組み合わせて用いることが好ましい。
正孔輸送層23Bの材料は、1種のみであってもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、正孔輸送層23Bは、1層のみで形成されていてもよいし、2層以上積層して形成されたものであってもよい。
Figure 2018190666
Figure 2018190666
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(発光層)
本実施形態の有機EL素子20に含まれる発光層23Cは、電荷輸送および電荷再結合を行うホスト材料と、発光材料であるゲスト材料とを含む。発光層23Cの発光材料として、公知な各色の発光材料を用いることができる。特に、発光スペクトルの半値幅を小さくすることが可能な白金またはパラジウム錯体を用いることがより好ましい。
ホスト材料からのエネルギー移動を有効に行うために、ホスト材料の発光波長とゲスト材料の吸収波長が重なることが好ましい。また、ゲスト材料がリン光材料の場合には、ホスト材料のT1エネルギーが、ゲスト材料のT1エネルギーよりも大きいことが好ましい。
ホスト材料中のゲスト材料の含有量は、例えば、3〜10重量%であることが好ましい。ゲスト材料の含有量が上記範囲であると、ホスト材料からゲスト材料へのエネルギー移動が効率的になり、なおかつゲスト材料の濃度増加による三重項−三重項消滅(TTA)による効率低下を防ぐことができる。これにより、有機EL素子20の発光効率を向上させることができる。
(電子輸送層)
電子輸送層23Dに用いる材料としては、公知の電子輸送材料を使用することができる。例えば、下記一般式(3−1)〜(3−28)で示される化合物が挙げられる。一般式(3−1)〜(3−28)で示される化合物の中でも特に、一般式(3−4)で示されるTPBiが好ましい。適切なLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)レベルを有する電子輸送層23Dを、発光層23Cと電子注入層23Eとの間に設けることで、電子注入層23Eから電子輸送層23Dへの電子注入障壁を緩和し、さらに、電子輸送層23Dから発光層23Cへの電子注入障壁を緩和することができる。
また、この材料が適切なHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)レベルを有すると、発光層で再結合せずに対極へ流出する正孔を阻止し、発光層23C内に正孔を閉じ込め、発光層23C内での再結合効率を高めることができる。なお、電子注入障壁が問題とならず、さらに、発光層23Cの電子輸送能が十分に高い場合には、電子輸送層23Dを省略することもできる。
Figure 2018190666
Figure 2018190666
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(電子注入層)
電子注入層23Eに用いられる材料は、陰極層22の仕事関数と電子輸送層23DのLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)レベル等の観点から選ばれる。電子注入層23Eに用いられる材料は、電子輸送層23Dを設けない場合には、発光層23Cのゲスト材料およびホスト材料のLUMOレベルを考慮して選ばれる。
電子注入層23Eに用いられる材料は、有機化合物でもよいし、無機化合物でもよい。電子注入層23Eとして無機化合物を用いる場合、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、特にフッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、または炭酸セシウム等を用いることができ、フッ化リチウムを用いることが好ましい。
(陰極層:第2電極層)
陰極層(第2電極層)22は、電子注入層23Eまたは電子輸送層23Dに電子を注入する。このため、陰極層22の材料としては、仕事関数の比較的小さな各種金属材料、各種合金等が用いられる。陰極層22の材料の具体例としては、アルミニウム、銀、マグネシウム、カルシウム、金、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、マグネシウムインジウム合金(MgIn)、銀合金等が挙げられる。
本実施形態のように有機EL素子20がトップエミッション型である場合、陰極層22の材料として透明導電材料が用いられる。なお、陰極層22の材料としてITOを用いた場合、ITOの仕事関数が大きいため、電子注入が困難となる。また、ITO膜は、スパッタ法やイオンビーム蒸着法を用いて成膜するため、成膜時に電子注入層23Eにダメージが与えられる可能性がある。このため、陰極層22の材料としてITOを用いる場合には、電子注入層23EとITOとの間に、スパッタリングの保護層となるマグネシウム層や銅フタロシアニン層を設けることが好ましい。
このような陰極層22は、膜厚を制御することにより、半透過半反射性を有する。その結果、光反射性の画素電極(陽極層)21と陰極層22とは、発光部23から射出された光を共振させる光共振器を構成する。この光共振気では、画素電極(陽極層)21と陰極層22との間の光学距離に対応した共振波長の条件を満たす光のみが増幅され、陰極層22側から特定のピーク波長の色光が取り出されるマイクロキャビティ構造となっている。
マイクロキャビティを用いた有機EL素子20の光路長は、2つの対向する反射もしくは半透過電極間の各層毎に、屈折率(n)に厚さ(d)を乗算したものの和として定義される。マイクロキャビティを用いた本実施形態の有機EL素子20は、反射体となる画素電極(陽極層)21と半透過反射体となる陰極層22との間に形成される発光部23を構成する各層の総光路長(n)は、ほぼ下記の(3)式を満たすように設計される。
2Σ(n)/λ+(Q+Q)/2n=m・・・(3)
(3)式中、nはi番目の層の屈折率であり、dはi番目の層の厚さであり、Q及びQはそれぞれ反射体となる画素電極(陽極層)21の境界面及び半透過反射体となる陰極層22のラジアンを単位とする位相シフトであり、λは発光層23Cから放射される所定の1次波長であり、mは負でない整数である。屈折率と層の厚さとの積を光路長として定義する。本実施形態に係るマイクロキャビティの場合、この1次波長λは青色有機EL素子では430〜480nmが好適であり、緑色有機EL素子では500nm〜550nm、赤色有機EL素子では600〜650nmである。
このような構成の有機EL素子20では、例えば、画素電極(陽極層)21と陰極層22との離間距離を変更することで、複数の有機EL素子20,20…ごとに共振波長を変更し、射出される光の波長を制御することができる。
(第1キャッピング層)
第1キャッピング層24は、接触する陰極層22および発光層23Cよりも屈折率が高い高屈折率材料を用いて形成される。ここで、屈折率が高い層から屈折率が低い層へ臨界角以上の角度で光が入射すると光は全反射する。一方、屈折率が低い層から屈折率が高い層へ光が入射する場合には、入射角が大きい場合であっても光は全反射せず、少なくとも光の一部は屈折率が高い層に入射することができる。
このため、屈折率が低い陰極層22から屈折率が高い第1キャッピング層24へ入射する光は、半透明材料からなる陰極層22と第1キャッピング層24との界面で全反射することなく、少なくとも光の一部は第1キャッピング層24を透過することが可能となっているものと考えられる。
一方、第1キャッピング層24から後述する第2キャッピング層25へ光が入射する場合は、第2キャッピング層25との界面で反射を起こすため、適切な光学距離となるよう設計を行うことで正面に集中した放射パターンを緩和することが可能である。
第1キャッピング層24は、発光部23から出射される光の発光波長に対する屈折率が2.1以上2.7以下の材料から形成される。こうした屈折率の範囲内であれば無機化合物でも有機化合物でも用いることができる。第1キャッピング層24の材料の具体例としては、窒化シリコン(SiN)、酸化タングステン(WO)、酸化モリブデン(MoO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO,TiO,Ti)、酸化ジルコニウム(ZrO)のうち、少なくともいずれか1つを含む材料であればよい。
(第2キャッピング層)
第2キャッピング層25は、透過した光が屈折率のより低い有機EL素子20の外部に出る際、全反射する光の成分が存在するため、陰極層22との間で弱いキャビティ構造を形成することを可能にする。これにより、第2キャッピング層25の膜厚を適切に制御することで色純度を向上させることが可能になる。色純度の向上のためには、第1キャッピング層24および第2キャッピング層25に関して、以下の膜厚条件を満たすことが好ましい。
即ち、第1キャッピング層24の屈折率をN1、第1キャッピング層24の膜厚をD1、第2キャッピング層25の屈折率をN2、第2キャッピング層25の膜厚をD2、発光層23Cから放射される最大発光強度を持つ放射光の波長をλ、とそれぞれ定義した時に、下記の(1)式および(2)式を共に満たすことが好ましい。
N1×D1/λ≦0.1・・・(1)
(N1×D1+N2×D2)/λ=m×4(但し、m=任意の整数)・・・(2)
第2キャッピング層25は、屈折率が1.6以上、1.9以下の一般的な有機材料が使用可能である。具体的には、1,3,5−トリス(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール)ベンゼン(TPBi)、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)、2−TNATA、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(MTDATA)、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニル(CBP)、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体(Alq3)などの材料が挙げられる。
有機EL素子20を製造する際には、基板10上に、画素電極(陽極層)21と、正孔注入層23Aと、正孔輸送層23Bと、発光層23Cと、電子輸送層23Dと、電子注入層23Eと、陰極層22と、第1キャッピング層24と、第2キャッピング層25とをこの順に形成することにより製造できる。これら各層の形成方法は、特に限定されず、各層に用いられる材料の特性に合わせて、従来公知の種々の形成方法を適宜用いて形成できる。
具体的には、例えば、画素電極(陽極層)21、陰極層22、第1キャッピング層24を形成する方法として、スパッタ法、真空蒸着法、ゾルゲル法、スプレー熱分解(SPD)法、原子層堆積(ALD)法、気相成膜法、液相成膜法等が挙げられる。
また、正孔注入層23A、正孔輸送層23B、発光層23C、電子輸送層23D、電子注入層23E、第2キャッピング層25の各層を形成する方法として、有機化合物を含む有機化合物溶液を塗布する塗布法、真空蒸着法、ESDUS(Evaporative Spray Deposition From Ultra-Dilute Solution)法などが挙げられる。
また、正孔注入層23A、正孔輸送層23B、電子輸送層23D、電子注入層23E、第1キャッピング層24のうちいずれかの層が無機材料からなるものである場合、無機材料からなる層は、例えば、スパッタ法、真空蒸着法等の方法を用いて形成できる。
以上のような構成の有機EL素子20およびこれを適用した有機EL表示装置(表示装置)1によれば、トップエミッション型の有機EL素子20において、半透過反射膜である陰極層22と接するように屈折率が2.1以上2.7以下の第1キャッピング層24を形成し、さらにこの第1キャッピング層24に重ねて屈折率が1.6以上、1.9以下の第2キャッピング層25を形成することにより、色度の視野角変化が少なく、かつ低コストに製造することが可能な、スーパーハイビジョン規格の色域に対応した有機EL素子を実現することができる。
なお、上述した実施形態に示した有機EL素子20の層構成を逆にすることもできる。例えば、基板10に重ねて第2電極層である陰極層22を形成する。そして、この陰極層22に重ねて電子注入層23E、電子輸送層23D、発光層23C、正孔輸送層23B、正孔注入層23Aの順に発光部23を形成し、更に発光部23に重ねて画素電極(陽極層)21、第1キャッピング層24、及び第2キャッピング層25を形成した構成であってもよい。
「照明装置」
本発明の照明装置は、例えば、図3に示す有機EL素子20と、この有機EL素子20の光の出射側に形成した光拡散板なとから構成することができる。こうした照明装置は、色純度が高く、特定の波長範囲の光を照射する光源としても好適に用いることができる。
「他の例」
本発明の有機EL素子は、上述した実施形態において説明した有機EL素子に限定されるものではない。
具体的には、図1に示す有機EL素子20においては、正孔注入層23A、正孔輸送層23B、電子輸送層23D、電子注入層23Eは、必要に応じて形成すればよく、設けられていなくてもよい。
また、画素電極(陽極層)21と、正孔注入層23Aと、正孔輸送層23Bと、発光層23Cと、電子輸送層23Dと、電子注入層23Eと、陰極層22の各層は、1層で形成されているものであってもよいし、2層以上からなるものであってもよい。
また、図1に示す有機EL素子20は、図1に示す画素電極(陽極層)21と、正孔注入層23Aと、正孔輸送層23Bと、発光層23Cと、電子輸送層23Dと、電子注入層23Eと、陰極層22との間に、他の層を有するものであってもよい。具体的には、有機EL素子の特性をさらに向上させる等の理由から、必要に応じて、電子阻止層などを有していてもよい。
以下、本発明の検証結果について説明する。
(実施例1)
基板上に、ITO(酸化インジウムスズ)とAg合金(フルヤ金属社製APC)からなる反射性の陽極層と、PEDOT:CH8000からなる厚さ23nmの正孔注入層と、HTEB−04(関東化学株式会社製)からなる厚さ17nmの正孔輸送層と、ゲスト材料として緑色発光材料であるPtN7Nを6重量%含み、ホスト材料としてBN−Ph2を用いた厚さ20nmの発光層と、TPBiからなる厚さ15nmの電子輸送層と、LiFからなる厚さ0.7nmの電子注入層と、MgAg合金3nm,Ag23nmからなる陰極層とを真空蒸着により順に形成し、その上に厚さ17nmのSiNからなる第1キャッピング層をミラートロンスパッタで形成し、60nmのTPBiからなる第2キャッピング層を真空蒸着により形成し、実施例1の有機EL素子作製した。ここで用いた材料の分子構造を下記一般式(4−1)〜(4−3)に示す。
Figure 2018190666
(比較例1)
第1キャッピング層を成膜しない以外は、実施例1と同様にして、比較例1の有機EL素子を作製した。
(比較例2)
第2キャッピング層を成膜しない以外は、実施例1と同様にして、比較例2の有機EL素子を作製した。
以上のようにして得られた実施例1および比較例1、比較例2の有機EL素子に対して、ケースレー社製の「2400型ソースメーター」を用いて電流密度1mA/cmに相当する電流を流し、コニカミノルタ社製の「スペクトロメーターCS−2000」を用いて色度―視野角の関係を調べた。この検証結果を表1および図4に示す。
Figure 2018190666
表1および図4に示す検証結果によれば、比較例1は実施例に近い高い色純度を示すものの、CIE色度の角度変化が大きく、高い色純度と広い視野角特性が両立できていない。比較例2はCIE色度の角度変化は小さいものの、色純度が実施例に大きく劣っている。以上により実施例1は0−60°の視野角変化に対し、有機EL素子の高色純度かつ広視野角特性が両立された、ディスプレイに適したデバイス構成であることが確認された。
1…有機EL表示装置(表示装置)
10…基板
20…有機EL素子(発光素子)
21…画素電極(陽極層:第1電極層)
22…陰極層(第2電極層)
23…発光部
23A…正孔注入層
23B…正孔輸送層
23C…発光層
23D…電子輸送層
23E…電子注入層
24…第1キャッピング層
25…第2キャッピング層
30…保護層

Claims (5)

  1. 導電性を有する第1電極層と、導電性および光透過性を有する第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配された発光層と、を少なくとも有し、前記発光層で生じた光を前記第2電極層の一面側から他面側に向けて透過させ外部に出射させる有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
    前記第2電極層の前記他面側に接して形成された第1キャッピング層と、該第1キャッピング層に重ねて形成された第2キャッピング層とを備え、
    前記第1キャッピング層は、屈折率が2.1以上、2.7以下の材料から形成され、また、前記第2キャッピング層は、屈折率が1.6以上、1.9以下の材料から形成されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記第1キャッピング層の屈折率をN1、前記第1キャッピング層の膜厚をD1、前記第2キャッピング層の屈折率をN2、前記第2キャッピング層の膜厚をD2、前記発光層から放射される最大発光強度を持つ放射光の波長をλ、とそれぞれ定義した時に、下記の(1)式および(2)式を共に満たすことを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
    N1×D1/λ≦0.1・・・(1)
    (N1×D1+N2×D2)/λ=m×4(但し、m=任意の整数)・・・(2)
  3. 前記第1キャッピング層を構成する材料は、窒化シリコン、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ビスマスのうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えることを特徴とする照明装置。
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