JP2002298580A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2002298580A
JP2002298580A JP2001092352A JP2001092352A JP2002298580A JP 2002298580 A JP2002298580 A JP 2002298580A JP 2001092352 A JP2001092352 A JP 2001092352A JP 2001092352 A JP2001092352 A JP 2001092352A JP 2002298580 A JP2002298580 A JP 2002298580A
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clock signal
circuit
data
output
signal
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Takeshi Hamamoto
武史 濱本
Takeo Miki
武夫 三木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作時においても内部データを正確かつ
確実に取込んで転送する。 【解決手段】 第1の回路(200)に対し、内部クロ
ック信号に対し動作周波数に応じた遅延時間を有する遅
延回路を利用して生成されるクロック信号(FCLK)
を与えて活性化し、第1の回路の出力信号を受ける第2
の回路(210)に対し、外部クロック信号に対し位相
調整されたクロック周波数に依存しない固定遅延を有す
るクロック信号(LCLK)を与えて動作させる。第2
の回路(210)の動作タイミングをできるだけ遅くす
ることができ、第1の回路の動作条件を緩和でき、高速
データ転送が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、特に外部からのクロック信号に同期して動作す
るクロック同期型半導体記憶装置のデータ出力部の構成
に関する。より特定的には、この発明は、クロック同期
型半導体記憶装置において高速で内部データを伝達する
ための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図37は、従来のクロック同期型半導体
記憶装置のデータ読出に関連する部分の構成を概略的に
示す図である。図37において、データ読出部は、外部
クロック信号CLKeをバッファ処理して内部クロック
信号CLKiを生成する内部クロック発生回路1と、内
部クロック信号CLKiとアドレス/コマンド制御回路
3からの動作モード指示(コマンド)とに従って各種制
御クロック信号CLKRおよびCLKOなどを生成する
クロック制御回路2と、アドレスおよびコマンドACG
を受け、内部アドレスおよび動作モード指示信号を生成
するアドレス/コマンド制御回路3と、アドレス/コマ
ンド制御回路3の制御の下にメモリセルの記憶データを
読出すメモリ回路4と、クロック制御回路2からの読出
クロック信号CLKRに従ってメモリ回路4の選択メモ
リセルから読出されたデータを転送する読出回路5と、
クロック制御回路2からの出力クロック信号CLKOに
従って読出回路5から転送されたデータを転送して外部
読出データQを生成する出力制御回路6を含む。
【0003】アドレス/コマンド制御回路3は、アドレ
スおよびコマンドACGに従って、データ読出時クロッ
ク制御回路2に対しデータ読出指示を指定するコマンド
を与える。このアドレス/コマンド制御回路3は、また
メモリ回路4に対しデータ読出を指示する読出指示信号
をアドレス信号とともに与える。
【0004】メモリ回路4は、行列状に配列されるメモ
リセルと、アドレス/コマンド制御回路3からの内部ア
ドレス信号に従ってメモリセルの行および列を選択する
メモリセル選択回路を含む。読出回路5は、その構成に
ついては後に説明するが、プリアンプおよびシフタを含
み、メモリ回路4の選択メモリセルのデータを増幅し、
次いで読出クロック信号CLKRに従って転送する。
【0005】出力制御回路6は、その構成は後に詳細に
説明するが、出力クロック信号CLKOに従って、読出
回路5から転送されたデータを取込み、バッファ処理し
て外部へ出力する。これらの読出クロック信号CLKR
および出力クロック信号CLKOはともに、内部クロッ
ク信号CLKiに基づいて遅延回路などを用いて生成さ
れる。
【0006】この図37に示す同期型半導体記憶装置に
おいては、外部クロック信号CLKeをバッファ処理し
て生成される内部クロック信号CLKiの立上がり/立
下がりエッジに同期して、アドレス/コマンドの取込が
行なわれ、次いで、読出クロック信号CLKRに従って
内部読出データの転送が行われる。次いで、出力クロッ
ク信号CLKOの立上がりまたは立下がりエッジに同期
して、出力制御回路6が、この内部読出データをバッフ
ァ処理して外部データQを生成する。この半導体記憶装
置が、シングルデータレートの記憶装置の場合、内部ク
ロックCLKiの立上がりおよび立下がりの一方のエッ
ジで、データの外部出力が行なわれる。一方、この半導
体記憶装置がダブルデータレートの半導体記憶装置の場
合には、内部クロック信号CLKiの立上がりエッジお
よび立下がりエッジ両者に同期してデータの出力が行な
われる。
【0007】図38は、図37に示す読出回路5の構成
を概略的に示す図である。読出回路5においては、メモ
リ回路4から並列に読出される複数ビットのデータを、
選択的に内部読出データ線10に転送する。この図38
においては、1ビットのデータに対する構成を概略的に
示す。
【0008】図38において、読出回路5は、メモリ回
路4から内部データ線対IOおよびZIO上に読出され
たデータを、プリアンプ活性化信号PAEjの活性化に
応答して増幅するプリアンプ5aと、プリアンプ5aの
増幅データを、シフトクロック信号CLKfに同期して
転送するシフタ5bを含む。このシフタ5bは、内部読
出データ伝達線10を駆動する出力ドライバを含む。内
部読出データ伝達線10に対し並列にプリアンプ5aが
配置され、プリアンプ活性化信号PAEjにより活性化
されたプリアンプの出力信号が、対応のシフタを介して
内部読出データ伝達線10に伝達される。
【0009】プリアンプ活性化信号PAEjは、メイン
プリアンプ活性化信号PAEとプリアンプ選択信号とに
基づいて生成され、複数個並列に設けられるプリアンプ
の1つが活性化される。シフタ5bは、コラムレイテン
シシフタであり、(コラムレイテンシ−2)サイクル期
間の転送動作を行ない、外部に対し、リードコマンドが
与えられてからコラムレイテンシ期間経過後に、有効デ
ータが出力されるように内部データの転送期間を調整す
る。シフトクロック信号CLKfは、内部クロック信号
CLKiとプリアンプ選択信号とに基づいて生成され、
選択プリアンプに対して配置されたシフタに対してシフ
トクロック信号が与えられる。
【0010】このシフタ5bの出力部にまたリードデー
タドライバが配置されていてもよい。内部読出データ伝
達線10においては、データ読出時、1ビットのデータ
Qiが内部クロック信号CLKiに従って転送される。
プリアンプ活性化信号PAEjおよび選択信号SELj
は、それぞれ、コラムアドレス信号に基づいて生成さ
れ、かつその活性化タイミングが、内部クロック信号C
LKiに基づいて決定される。
【0011】図39は、図37に示す出力制御回路6の
構成を概略的に示す図である。図39において、出力制
御回路6は、読出データ伝達線10上の内部読出データ
Qiをディテクタイネーブル信号DENの活性化に応答
して取込み増幅するリードデータディテクタaと、出力
クロック信号CLKQに従って、このリードデータディ
テクタ6aにより増幅されたデータを転送して外部出力
データQを生成する出力バッファ回路6bを含む。
【0012】リードデータディテクタ6aは、内部クロ
ック信号CLKiに同期して読出データQiをラッチ
し、次いで、このラッチしたデータを増幅して出力バッ
ファ回路bへ与える。図37に示す出力クロック信号C
LKOは、リードデータディテクタイネーブル信号DE
Nおよび出力信号CLKQの組に対応し、出力クロック
信号CLKQは、データ読出時、内部クロック信号CL
Kiを所定時間遅延して生成される。ディテクタイネー
ブル信号DENも、同様、内部クロック信号CLKiに
基づいて所定時間経過後、活性化される。
【0013】これらの信号DENおよびCLKQの有す
る遅延時間は、クロック信号CLKiの周波数に応じて
調整され、クロック信号CLKiの周波数に応じて変更
される。
【0014】したがって、この出力制御回路6において
も、内部クロック信号CLKiに同期してデータの増幅
および転送動作が行なわれ、出力データQが、内部クロ
ック信号CLKiに同期して出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図40は、図38に示
す読出回路5のデータ読出動作を示すタイミング図であ
る。図40に示すように、データ読出を指示するリード
コマンドが与えられると、内部クロック信号CLKiの
立上がりに同期して、読出活性化信号RPが所定期間活
性状態となる(バースト期間の間)。ここで、バースト
期間は、1つのリードコマンドが与えられるとき、連続
して1つのデータ端子から出力されるデータの数を示
す。
【0016】リード活性化信号RPが活性化されると、
内部クロック信号CLKiに従ってメインプリアンプ活
性化信号MPAEが活性化される。このメインプリアン
プ活性化信号MPAEとリードコマンド印加時に与えら
れたコラムアドレス信号により生成されるプリアンプ選
択信号とにより、図38に示すプリアンプ活性化信号P
AEjが活性化される。メインプリアンプ活性化信号M
PAE(プリアンプ活性化信号PAEj)が活性化され
ると、図38に示すプリアンプ5aが活性化され、内部
データ線IOおよびZIO上のデータを増幅して、増幅
データPDを生成してシフタ5bへ与える。
【0017】シフトクロック信号CLKfが、内部クロ
ック信号CLKiに従って生成され、シフタ5bは、シ
フトクロック信号CLKfがHとなるときにプリアンプ
5aの出力データPDを取込み、シフトクロック信号C
LKfがLレベルとなるとラッチ状態となる。したがっ
て、シフタ5bにおいては、このシフトクロック信号C
LKfの立上がりに同期して、その内部のデータが変化
する。
【0018】シフトクロックCLKfに従ってシフタ5
bが所定のクロックサイクル期間シフト動作を行なっ
て、内部読出データ伝達線10に、内部読出データQi
伝達する。ここで、図40において、シフタ5bが1ク
ロックサイクルのシフト動作を行なう場合が一例として
示される(コラムレイテンシが3に相当する)。
【0019】シフトクロック信号CLKfは、メインプ
リアンプ活性化信号MPAEと別の経路で、メインプリ
アンプ活性化信号MPAEと独立に、内部クロック信号
CLKiとリード活性化信号RPとに従って生成され
る。このシフトクロック信号CLKfは、したがって、
内部クロック信号CLKiに対し、遅延時間tdを有し
ている。この遅延時間tdは、クロック信号CLKiの
周波数が一定であれば一定であり、遅延時間がクロック
周波数に応じて調整される遅延回路等を用いて生成され
る。
【0020】したがって、このシフトクロック信号CL
Kfが、メインプリアンプ活性化信号MPAEの活性化
されて、プリアンプ5aの出力データPDが確定状態と
なった後に、Hレベルに立上がると、シフタ5bは、正
確に、プリアンプ5aの出力データPDを取込んで転送
を行なうことができる。
【0021】図41は、このシフトクロック信号CLK
fと、メインプリアンプ活性化信号MPAEの位相関係
を概略的に示す図である。リードコマンドが与えられて
から、内部データ線対IOP(IO,ZIO)に、選択
メモリのデータが転送される。この選択メモリセルが、
内部データ線対IOPに伝達されて、プリアンプ5aに
伝達されるまでに要する時間は、半導体記憶装置におい
て、配線遅延などにより、予め定められる。この時間を
考慮して、メインアンプ活性化信号MPAEが、リード
コマンドが与えられてから時間tA経過後に活性化され
る。メインプリアンプ活性化信号MPAEの活性化に従
って、プリアンプの出力データPDが変化する。
【0022】一方、シフトクロック信号CLKfは、リ
ードコマンドが与えられると、メインプリアンプ活性化
信号MPAEと別の経路で生成されて、内部クロック信
号CLKiに従って時間td後Hレベルに立上がる。シ
フトクロック信号CLKfは、一定のパルス幅を有して
いる。したがって、このシフトクロック信号CLKfの
Hレベル期間が、プリアンプの出力データPDの変化前
に完了した場合、誤データの読出が行なわれ、正確なデ
ータの読出を行なうことができなくなる。
【0023】シフトクロック信号CLKfの有する遅延
時間tdは、クロック信号CLKiの周波数に応じて設
計時に最適設定されるが、製造パラメータのばらつきな
どにより変化し、したがって、このメインプリアンプ活
性化信号MPAEおよびシフトクロック信号CLKfを
別々の経路で形成した場合、タイミングマージンを見込
む必要があり、高速動作を行なうことができなくなると
いう問題が生じる。
【0024】プリアンプ5aからシフタ5bへのデータ
の伝達時間は、高速アクセスの観点からできるだけ短く
するのが好ましい。このため、通常動作周波数に応じて
プリアンプ5aの活性化タイミングが変更され、高速動
作時においては、プリアンプ5aは、できるだけ速いタ
イミングで活性化される。このとき、シフタ5bも、応
じて、その活性化タイミングが速くされるが、このシフ
タ5bの活性化タイミングを速くするためには、同様、
内部クロック信号CLKiに従って、そのタイミングが
変更される。従って、プリアンプ5aおよびシフタ5b
の活性化タイミングをクロック信号の周波数に応じて変
更する必要があり、この変更時に上述のような、タイミ
ングのマージンなどの問題が生じる。
【0025】また、このプリアンプ5aにおいては、図
40に示すように、1クロックサイクル期間、その出力
データPDをラッチしている。したがって、この1クロ
ックサイクル期間プリアンプ5aが出力データPDをラ
ッチしている場合、図41において破線で示すように、
プリアンプの出力データPDの変化後に、シフトクロッ
ク信号CLKfが変化した場合、このシフトクロック信
号CLKfに対して、プリアンプ出力データのセットア
ップ時間およびホールド時間を保持する必要があり、サ
イクル時間を短くすることができず、高速動作を行なう
ことができなくなるという問題が生じる。
【0026】したがって、読出回路5において、シフタ
5bに対するシフトクロック信号CLKfを、プリアン
プ5aのプリアンプ活性化信号PAEj(メインプリア
ンプ活性化信号MPAE)と別の経路で、一定の遅延時
間を有して内部クロック信号CLKiに基づいて生成す
る場合、タイミングマージンを大きくする必要があり、
また、プリアンプ出力データPDのシフトクロック信号
CLKfに対するセットアップ/ホールド時間を保持す
る必要があり、高速でデータの読出を行なうことができ
なくなるという問題が生じる。
【0027】シフトクロック信号CLKfをプリアンプ
活性化信号MPAEの活性化に応答して発生することも
考えられる。しかしながら、この場合、プリアンプの活
性化からシフトクロック信号の発生までに固有の遅延時
間が生じることになり、高速動作に対する障害となる。
【0028】図42は、図39に示す出力制御回路6に
対する各信号を発生する部分の構成を概略的に示す図で
ある。この図42に示す制御クロック発生回路は、図3
7に示すクロック制御回路2に含まれる。
【0029】図42において、クロック制御回路2は、
リードコマンドREADに従ってリード活性化信号RP
を生成するリード制御回路2aと、リード制御回路2a
からのリード活性化信号RPの活性化に従って、内部ク
ロック信号CLKiを所定時間遅延して、ディテクタイ
ネーブル信号DENを生成するディテクタクロック発生
回路2bと、リード活性化信号RPの活性化時、内部ク
ロック信号CLKiに同期して、所定の遅延時間を持っ
て出力クロック信号CLKQを生成する出力クロック発
生回路2cを含む。これらのディテクタイネーブル信号
DENおよび出力クロック信号CLKQは、それぞれ、
内部クロック信号CLKiに対し周波数に応じて設定さ
れた遅延時間を有しており、またそれぞれ所定の時間幅
を有している。
【0030】この図42に示すように、ディテクタイネ
ーブル信号DENおよび出力クロック信号CLKQを別
々の経路で生成する。出力クロック信号CLKQは、デ
ータ出力時、内部で生成される出力イネーブル信号OE
の活性化に従ってバースト長期間、出力クロック信号C
LKQを生成する。この出力クロック信号CLKQの発
生開始タイミングは、コラムレイテンシCLにより決定
される。一方、ディテクタイネーブル信号DENは、出
力バッファ回路6bにおけるデータのラッチ転送動作を
考慮して、出力クロック信号CLKQよりも早いタイミ
ングで活性化する必要があり、これらのデータクロック
発生回路2bおよび出力クロック発生回路2cは、それ
ぞれ別々の回路により生成される。
【0031】したがって、図43に示すように、リード
コマンドが与えられてから時間tB経過後に、図39に
示すようにリードデータディテクタ6aに対し内部読出
データQiが伝達されて確定状態となる。トランジスタ
パラメータのばらつきなどに起因して、ディテクタイネ
ーブル信号DENの遅延時間が短くなり、時刻t0にお
いてディテクタイネーブル信号DENが活性化される
と、リードデータディテクタが、非確定状態の内部読出
データQiを内部に取込み増幅するため、正確なデータ
読出を行なうことができなくなる。
【0032】ここで、データディテクタは、ディテクタ
イネーブル信号DENが活性状態となるとラッチ状態と
なり、そのラッチしたデータを増幅する。したがって、
時刻t0において、このデータディテクタ6aがラッチ
状態となると、内部読出データQiの確定前に、ディテ
クタイネーブル信号DENが活性化され、正確なデータ
の読出を行なうことができなくなる。したがって、この
内部読出データQiが確定した後の時刻t1において、
ディテクタイネーブル信号DENを活性化する必要があ
り、このディテクタイネーブル信号DENの有する遅延
時間に対するマージンを見込む必要があり、高速動作を
行なうことができなくなる。
【0033】特に、選択メモリセルから、図38に示す
読出回路5を介して、リードデータディテクタ6aにデ
ータが内部読出データ伝達線を介して伝達されるまでに
要する時間は、この読出回路におけるマージンを見込ん
で、クロック信号の周波数に応じて予め定められる。し
たがって、プロセスパラメータの変動により、このディ
テクタイネーブル信号DENの遅延時間が変動した場
合、正確なデータを読出すことができなくなる。
【0034】特に、クロック信号の周波数に応じて時間
tBを変更する場合、この時間変更に応じてディテクタ
イネーブル信号DENの発生タイミングをも調整する必
要があり、上述のタイミングの問題により高速化するこ
とができないという問題が生じる。
【0035】このディテクタイネーブル信号DENのマ
ージンを見込む必要があるため、時刻t1においてディ
テクタイネーブル信号DENが活性化された後に、時刻
tcにおいて出力クロック信号CLKQを活性状態とし
て、出力バッファ回路bにおけるデータの転送動作を行
なわせる必要があり、高速のデータの読出を行なうこと
ができなくなる。また、このとき、出力クロック信号C
LKQとディテクタイネーブル信号DENが別々の経路
を介して形成されており、これらのディテクタイネーブ
ル信号DENと出力クロック信号CLKQのタイミング
マージンを考慮して、出力クロック信号CLKQを活性
化する必要があり、出力バッファ回路の活性化タイミン
グが遅くなり、さらに、高速でデータの出力を行なうこ
とができなくなる。
【0036】クロック同期型メモリの場合、出力バッフ
ァ回路6bは、クロック信号のエッジに同期してデータ
を出力することが要求される。したがって、出力クロッ
ク信号CLKQに応答して出力バッファ回路が動作する
とき、データディテクタ6aおよびバッファ回路の信号
伝播遅延を考慮して、出力バッファ回路6bを動作させ
る必要がある。この場合、これらの回路6aおよび6b
に対する制御信号DENおよびCLKQは、クロック信
号CLKiに従って生成されており、このタイミング調
整が困難となるという問題が生じる。
【0037】具体的に、データディテクタ6aおよび出
力バッファ6aにおける信号伝播遅延が2ns(ナノ秒)
であり、クロックサイクルが10nsとすると、ディテ
クタイネーブル信号DENがクロック信号CLKiのエ
ッジから8ns後に活性化される。このクロックサイク
ルが例えば8nsとなると、ディテクタイネーブル信号
DENをクロック信号のエッジから6ns経過後に活性
化する必要がある。したがって、クロック信号のサイク
ル時間、すなわち周波数に応じて、これらの出力回路に
対する活性制御信号DENおよびCLKiの活性化タイ
ミングを変更する必要があり、これらのタイミングマー
ジンを見込む必要があり、高速でデータを出力すること
ができなくなる。
【0038】また、クロック信号の周波数に応じて出力
制御信号の活性化タイミングを変更する場合、前段の回
路のデータ転送タイミングをも調整する必要がある。正
確なデータ転送のためには、前段の回路とのタイミング
調整のマージンを見込む必要があり、高速動作をするこ
とができなくなるという問題が生じる。
【0039】このディテクタイネーブル信号DENの遅
延時間の変動に対するマージンを見込むため高速動作性
が阻害されるという問題は、ダブルデータレートモード
で出力する場合、より顕著となる。すなわち、ダブルデ
ータレートでデータを出力する場合、出力回路内部で並
列に読出された複数ビットのデータを直列データに変換
する必要があり、並列/直列変換回路において早いタイ
ミングでデータをラッチして、出力回路へ転送する必要
があり、より高速動作性が要求されるため、ダブルデー
タレートに対するタイミング条件が厳しくなり、高速動
作性を保証することができなくなるという問題が生じ
る。
【0040】それゆえ、この発明の目的は、安定に、高
速でデータを出力することのできる同期型半導体記憶装
置を提供することである。
【0041】この発明の他の目的は、容易に、内部のデ
ータ読出タイミングを最適化することのできる同期型半
導体記憶装置を提供することである。
【0042】この発明のさらに他の目的は、高速で正確
にデータを読出すことのできる同期型半導体記憶装置を
提供することである。
【0043】この発明のさらに他の目的は、高速で正確
に内部データを転送することのできる半導体装置を提供
することである。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の観点に
従う半導体記憶装置は、基本クロック信号に従って出力
クロック信号を生成するクロック発生回路と、この基本
クロック信号から出力クロック信号と異なる態様で読出
クロック信号を生成する読出クロック生成回路と、読出
クロック信号に従ってメモリアレイの選択メモリセルの
データを内部データ線に伝達する内部読出回路と、出力
クロック信号に従って内部データ線のデータをラッチす
るラッチ回路と、出力クロック信号に従ってラッチ回路
のラッチデータを転送する出力回路を備える。
【0045】好ましくは、出力クロック信号に従ってラ
ッチデータを直列データに変換して出力回路に伝達する
並列/直列変換回路が設けられる。
【0046】好ましくは、さらに、出力クロック信号を
バッファ処理してラッチ回路および出力回路に伝達する
クロックリピータが設けられる。
【0047】この出力クロック信号をそれぞれタイミン
グ調整してラッチ回路および出力回路へ伝達するための
クロック調整回路がさらに設けられる。
【0048】また、これに代えて、好ましくは、出力ク
ロック信号を、それぞれタイミングを調整してラッチ回
路、前記並列/直列変換回路、および出力回路へ伝達す
るクロック調整回路が設けられる。
【0049】また、好ましくは、クロック発生回路は、
基本クロック信号に対して位相調整された位相調整クロ
ック信号と基本クロック信号に対して位相が非調整の内
部クロック信号を出力クロック信号として発生する。ラ
ッチ回路は、この位相調整クロック信号と内部クロック
信号との合成クロック信号とに従ってラッチ動作を実行
する。
【0050】また、好ましくは、クロック発生回路は、
基本クロック信号に対し位相調整された位相調整クロッ
ク信号と、位相非調整の内部クロック信号とを生成し、
ラッチ回路は、この位相非調整の内部クロック信号に応
答してラッチ状態となる閉込めゲートと、位相調整クロ
ック信号と位相非調整の内部クロック信号との合成クロ
ック信号に従って、閉込めゲートを介して伝達されたデ
ータを増幅するアンプ回路とを含む。
【0051】また、さらに、好ましくは、出力クロック
信号を受け、選択信号に従って出力クロック信号、出力
クロック信号の反転クロック信号、出力クロック信号の
立上がりエッジおよび出力クロック信号の立下がりエッ
ジのいずれかを選択してラッチ回路へラッチトリガクロ
ック信号として印加するクロック選択回路が設けられ
る。
【0052】また、好ましくは、並列/直列変換回路を
バイパスしてラッチ回路のデータを出力回路へ転送する
バイパス回路が設けられる。
【0053】クロック発生回路は、好ましくは、基本ク
ロック信号に位相同期した第1および第2の位相調整ク
ロック信号を生成しする。好ましくは、さらに、クロッ
ク選択信号に従って並列/直列変換回路に対し、これら
の第1および第2の位相調整クロック信号のいずれかを
選択しかつ選択クロック信号のトリガエッジを選択し
て、該選択クロック信号をトリガ信号として並列/直列
変換回路へ与えるクロック選択回路が設けられる。
【0054】この発明の第2の観点に係る半導体記憶装
置は、メモリアレイから転送されたデータを、外部クロ
ック信号に従って生成された第1のクロック信号に応答
して増幅するプリアンプ回路と、このプリアンプ回路か
らの出力データを第2のクロック信号に応答して転送す
るシフト回路とを含む。第2のクロック信号は、外部ク
ロック信号に対して位相調整されたクロック信号であ
る。
【0055】好ましくは、外部クロック信号から第2の
クロック信号と異なる態様で生成された第3のクロック
信号とこの第2のクロック信号の一方を選択して、シフ
ト回路へ転送クロック信号として印加するクロック選択
回路が設けられる。
【0056】また、好ましくは、プリアンプ回路は、3
値の相補信号を生成し、かつシフト回路は、このプリア
ンプ回路からの3値相補信号を転送して3値内部転送信
号として内部データを生成する。
【0057】好ましくは、さらに、第1のクロック信号
に応答してプリアンプ回路の活性化の前にプリアンプ回
路を初期状態にリセットする回路が設けられる。
【0058】この発明の第3の観点に係る半導体記憶装
置は、外部クロック信号から生成される第1のクロック
信号に従って、与えられたデータから第1のデータを生
成して出力する第1の回路と、この第1のクロック信号
と異なる態様で外部クロック信号から生成された第2の
クロック信号に従って第1の回路から生成されたデータ
に従って第2のデータを生成して出力する第2の回路と
を含む。
【0059】好ましくは、第1のクロック信号は外部ク
ロック信号を遅延して生成されるクロック信号であり、
第2のクロック信号は、外部クロック信号を位相調整し
て生成されるクロック信号である。
【0060】好ましくは、第2のクロック信号は、第1
のクロック信号に対して独立にタイミングが調整され
る。
【0061】また、外部クロック信号から第1のクロッ
ク信号と同一態様で第3のクロック信号を生成する回路
と、この第3のクロック信号と第2のクロック信号の一
方に従って第2の回路を動作させるためのクロック制御
回路が設けられる。
【0062】基本クロック信号または外部クロック信号
を位相調整して生成されるクロック信号を用いて、与え
られるデータのラッチまたは転送することにより、周波
数に応じて調整される固定遅延を利用する構成と異な
り、基本クロック信号または外部クロック信号の位相/
周波数が変化してもこれらのクロックエッジに対する内
部データの取込タイミングをデータ転送時間を考慮して
固定とすることができ、応じて、基本クロック信号の周
波数が変化しても正確なデータの取込を行なうことがで
きる。
【0063】固定的に取りこみタイミングを設定するこ
とにより、前段の回路の信号転送タイミングをクロック
信号の周波数に応じて柔軟に調整することができ、前段
の回路の動作タイミングをクロック信号の周波数に応じ
て最適化することができる。
【0064】また、出力回路または内部読出回路内にお
いて、同一のクロック信号から各トリガ信号を生成する
ことにより、タイミング調整が容易となり、タイミング
マージンを小さくすることができ、高速動作を保証する
ことができる。
【0065】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う同期型半導体記憶装置のデータ
出力に関連する部分の構成を概略的に示す図である。図
1において、同期型半導体記憶装置は、外部クロック信
号CLKeから内部クロック信号CLKiを生成するク
ロック入力回路1と、クロック入力回路1からの内部ク
ロック信号CLKiに対し、位相調整処理を施して出力
トリガクロック信号TRGCLKを生成する位相制御回
路22と、動作モードを指示するコマンドCMDに従っ
て、各種動作制御用クロック信号を内部クロック信号C
LKiに基づいて生成するタイミング制御回路20と、
タイミング制御回路20からの制御クロック信号に従っ
て動作し、アドレス信号ADDによりアドレス指定され
たメモリセルを選択し、該選択メモリセルのデータを読
出すメモリ回路4と、タイミング制御回路20からの読
出トリガクロック信号CLKRに従ってメモリ回路4か
ら読出された内部読出データMQを内部データバス(内
部読出データ伝達線)10に転送する読出回路5を含
む。
【0066】ここで、内部データバス10は、複数ビッ
ト(nビット)の内部読出データRDを転送するため、
内部読出データ線と同一参照番号を用いているが、内部
データバスと言う名称を用いる。
【0067】クロック入力回路1は、バッファ回路、ま
たは差動増幅回路で構成され、外部クロック信号CLK
eから、外部クロック信号CLKeに対応する内部クロ
ック信号CLKiを生成する。このクロック入力回路1
は、好ましくは、ワンショットパルス発生回路を含み、
内部クロック信号CLKiのパルス幅を一定とし、内部
クロック信号CLKiとして、パルス幅(Hレベル期
間)が外部クロック信号CLKeのHレベル期間に依存
しないクロック信号を生成する。
【0068】タイミング制御回路20は、コマンドCM
Dが指定する動作モードに従って、この動作モードに必
要な各種内部制御クロック信号を、内部クロック信号C
LKiに基づいて生成する。内部クロック信号CLKi
のHレベル期間が一定であると、内部クロック信号CL
Kiの立上がりエッジおよび立下がりエッジ両者に同期
して各種内部動作を開始させる場合、外部クロック信号
CLKiのパルス幅の変動にかかわらず、安定に内部動
作を所定のタイミングで行なわせることができる。タイ
ミング制御回路20からのデータ読出クロック信号CL
KRは、先のプリアンプ活性化信号およびシフトクロッ
ク信号両者を含む。
【0069】位相制御回路22は、位相ロックトループ
(PLL)または遅延ロックトループ(DLL)で構成
され、内部クロック信号CLKiに対し、クロック信号
の周波数に依存しない一定の位相差を有する出力トリガ
クロック信号TRGCKを生成する。この出力トリガク
ロック信号TRGCKは、内部クロック信号CLKiに
対し一定の位相差を有しており、常に、内部クロック信
号CLKiに位相同期した出力トリガ信号TRGCK
が、データ読出トリガクロック信号CLKRと独立に生
成される。
【0070】この出力トリガ信号TRGCKの有する遅
延時間は、クロック信号CLKiの周波数に依存するこ
となく、クロック信号CLKiに対して一定の遅延時間
を有しており(位相が進んでおり)、この遅延時間は固定
された遅延時間であるが、モード設定コマンドまたはア
ルミニウム配線等により電気的に切換えることはでき
る。クロック信号の周波数に依存しない遅延時間であ
り、固定遅延をクロック信号に対して有する。以下、こ
の出力トリガ信号TRGCKをクロック信号に対して固
定遅延の信号と称する。
【0071】この位相制御回路22における位相調整量
は、データ出力回路OKTでのデータ伝播遅延時間を考
慮して外部クロック信号CLKeの周波数と独立に設定
することにより、最適なタイミングで内部データバス1
0上に読出された内部読出データRDを取込むことがで
き、また、読出回路5の活性化時間を高速動作時におい
ても充分に確保することができる。
【0072】出力制御回路6は、内部データバス10上
のnビットのデータそれぞれに対応して設けられるデー
タ出力回路OKTを含む。図1においては、4ビットの
出力データDO<0>−DO<3>に対して設けられる
データ出力回路OKT0−OKT3を代表的に示す。
【0073】これらのデータ出力回路OKT0−OKT
3は、並列に動作し、それぞれ内部データバス10上の
対応のデータビットを転送する。データ出力回路OKT
0−OKT3…の各々は、位相制御回路22からの出力
トリガクロック信号TRGCKに同期して内部データバ
ス10上の対応の読出データをラッチしかつ増幅するデ
ータディテクタ16aと、この出力トリガクロック信号
TRGCKに同期して、データディテクタ16aの増幅
したデータをバッファ処理して外部へ出力する出力バッ
ファ16bを含む。
【0074】データ出力回路内部のデータディテクタ1
6aおよび出力バッファ16bを、同じ出力トリガクロ
ック信号TRGCKで動作させることにより、後に詳細
に説明するように、データ出力回路OKT内におけるデ
ータのラッチ、増幅および転送時間を最小時間とするこ
とができる。別々のクロック信号に同期してデータディ
テクタ16aおよび出力バッファ16bを動作させた場
合、これらの別々のクロック信号に対するタイミングマ
ージンを考慮する必要があり、このため、データ出力回
路内でのデータの転送に時間を要する。しかしながら、
同一の出力トリガクロック信号TRGCKを利用するこ
とにより、図2に示すように、データディテクタ16b
および出力バッファ16bをほぼ同じタイミングで動作
させることができ、このデータ出力回路OKT内の信号
伝搬遅延期間のみで、読出データRDに従って外部出力
データDOを生成することができ、高速データ出力が可
能となる。
【0075】図2は、図1に示す構成のデータ出力回路
の動作を示すタイミング図である。図2において、外部
クロック信号CLKeから、1例として、所定の時間幅
を有する内部クロック信号CLKiが、クロック入力回
路1により生成される。リードコマンドが与えられる
と、この内部クロック信号CLKiを基準として、所定
の時間tA経過後に、読出トリガクロック信号CLKR
が、Hレベルに駆動される。この読出トリガクロック信
号CLKRに従って読出回路5が動作し、内部読出デー
タMQを、内部データバス10上に伝達し、内部読出デ
ータRDが、読出回路5からのデータに従って変化す
る。この読出トリガクロック信号CKRは、遅延回路を
用いて生成され、クロック信号CLKiに対してクロッ
ク信号の周波数に応じて調整された一定の遅延時間を有
する。
【0076】一方、出力トリガクロック信号TRGCK
は、外部クロック信号CLKe(または内部クロック信
号CLKi)に対し、所定の位相差(固定遅延)TDP
をもって活性化される。この出力トリガクロック信号T
RGCKがHレベルとなると、データディテクタ16a
がラッチ状態となりかつラッチしたデータを増幅する。
したがって、この位相差TDPを、外部クロック信号C
LKeの周波数と独立に設定することにより、読出回路
5のデータ転送時間T1を充分に確保することができ、
内部データバス10上に読出されたデータが確定状態と
なったとき、確実に、データディテクタ16aにより、
データのラッチ、および増幅動作(データディテクタ動
作)を行なうことができる。
【0077】この位相差(時間差)TDPは、出力回路O
TKにおける信号伝播遅延時間TPと等しくすると、外
部クロック信号のエッジに同期してデータを出力するこ
とができる。すなわち、位相差TDPをクロック周波数
にかかわらず一定とすることにより、常に、データ出力
回路OTKは、その固有の伝播遅延時間TPを考慮した
タイミングでデータ転送動作を行なうため、常に、デー
タ出力回路OTKのデータ転送時間のアクセス時間TA
Cに占める割合を小さくすることができ、応じてメモリ
回路4から読出回路5を介して内部データバス10まで
のデータ転送時間tA+T1を充分に長くすることがで
き、高速動作時においても正確にデータの読出を行なっ
て、データを外部へ出力することができる。
【0078】すなわち、位相制御回路22により、外部
クロック信号CLKeに対し位相の進んだ出力トリガ信
号TRGCKを生成することにより、データ出力回路O
KTにおける信号伝播遅延時間TPを考慮してデータ出
力回路OKTを動作させて、クロック信号のエッジに同
期してデータを外部へ出力することができる。
【0079】データディテクタ16aおよび出力バッフ
ァ16bは、同じ出力トリガクロック信号TRGDKに
従って動作しており、したがって、この出力トリガクロ
ック信号TRGCKがHレベルとなると、データ出力回
路OKTにおける信号伝搬遅延(ゲート遅延および配線
遅延)TPの時間経過後に、出力データDOが確定状態
となる。したがって、このリードトリガクロック信号C
LKRに対し独立に、出力トリガクロック信号TRGC
Kを、外部クロック信号CLKeに同期して位相調整を
行なって生成しており、出力トリガクロック信号TRG
CKを最適タイミングで活性化することができ、またリ
ードトリガクロック信号CLKRを最適タイミングで活
性化することができる。
【0080】したがって、リードコマンドが与えられて
からリードトリガクロック信号CLKRが活性化される
までの時間tAおよびリードデータバス10上への読出
データRDの転送から、出力トリガクロック信号TRG
CKをHレベルに立上げてデータディテクタ16aによ
るラッチおよび増幅動作を行なうまでの時間T1を最大
とすることができる。すなわち、リードコマンドが与え
られてから外部にデータが出力されるまでに必要とされ
る時間TACを最小としても、正確に内部データを転送
することができ、高速アクセスが可能となる。また、外
部クロック信号CLKeの周波数が高くなっても、内部
データ転送時間は充分に確保することができ、安定にか
つ高速で、データを出力することができる。
【0081】ここで、出力トリガクロック信号TRGC
Kは、外部クロック信号CLKeに対して位相が調整さ
れているように図2においては示す。この位相制御回路
22は、内部クロック信号CLKiに従って位相調整を
しており、内部クロック信号CLKiが、外部クロック
信号CLKeに従って生成されており、したがって、出
力トリガクロック信号TRGCKは、内部クロック信号
CLKiに対して位相調整をすることにより、応じて、
外部クロック信号CLKeをベースとして、位相調整が
行なわれる。
【0082】また、クロック信号CLKeまたはCLK
iに対し位相調整されたクロック信号を出力トリガ信号
として用いることにより、遅延回路を利用する場合と異
なり、クロック信号の周波数が変化しても位相差が固定
であり、確定データが出力される前に出力トリガ信号が
活性化されて誤データの転送が生じることが無く、安定
にデータを読み出すことが出来る。
【0083】遅延回路を利用する場合、高速クロック信
号に同期してデータを出力する場合、この遅延回路の遅
延時間をクロック信号の周波数に応じて調整して、出力
トリガ信号の活性化タイミングを速くする必要があり、
内部読出データが出力される前にデータディテクタがラ
ッチおよび増幅する可能性がある。位相調整されたクロ
ック信号を出力トリガ信号として用いることにより、ク
ロック信号に対して位相調整することにより、外部クロ
ック信号(内部クロック信号)の周波数に係わらず、常に
外部クロック信号(内部クロック信号)に対し一定の位相
差を有する出力トリガ信号を生成することができ、デー
タディテクトタイミングをできるだけ遅くして、確定状
態の内部読出データが出力された時点でデータディテク
ト動作を実行することが出来る。
【0084】なお、この図2において実線で示すデータ
読出タイミングにおいては、リードコマンドが与えられ
ると、そのクロックサイクル内で外部にデータDOが出
力されているように示される。しかしながら、実際に
は、コラムレイテンシが存在し、そのコラムレイテンシ
経過後に、有効データが出力される。図2においては、
クロック信号のタイミングを示すために、実線で示すタ
イミングにおいては、このコラムレイテンシは無視して
示している。理想状態のデータ出力タイミングを示す破
線のタイミングは、コラムレイテンシが1の場合のデー
タ出力に相当する。コラムレイテンシは、通常、読出回
路5内においてカラムレイテンシシフタにより、調整さ
れる。このコラムレイテンシ調整の読出回路の構成につ
いては後に詳細に説明する。
【0085】図3は、図1に示す位相制御回路22の構
成の一例を概略的に示す図である。図3において、位相
制御回路22は、出力トリガクロック信号TRGCKを
所定時間遅延する遅延回路22bと、遅延回路22bの
出力遅延クロック信号を内部クロック信号CLKiに位
相同期させる位相同期回路22aを含む。この位相同期
回路22aから、出力トリガクロック信号TRGCKが
生成される。遅延回路22bは、図2に示す位相差TP
に相当する遅延時間を有し、その遅延時間はクロック信
号の周波数(動作周波数)に係わらず一定である。この遅
延回路22bは、遅延時間が、固定されていれば良い。
この遅延回路22bとしては、任意の構成の遅延回路を
利用することができ、また、この固定遅延時間は、マス
ク配線で設定されてもよくまたヒュウズ素子にトリミン
グ可能であってもよい。
【0086】位相同期回路22aは、PLLまたはDL
Lで構成され、内部クロック信号CLKiとフィードバ
ック信号との位相同期を確立して、出力トリガクロック
信号TRGCKを生成する。この図3において、内部ク
ロック信号CLKiが位相同期回路22aに与えられて
いるが、外部クロック信号CLKeをバッファ処理した
クロック信号が位相同期回路22aへ与えられてもよ
い。この遅延回路22bを利用することにより、出力ト
リガクロック信号TRGCKの活性化(Hレベル駆動)
タイミングを、データ出力回路OKTの信号伝播遅延時
間に応じて設定することができる。応じて、内部データ
バス10上の読出データRDの確定タイミングを遅くす
ることができ、内部データ転送時間を充分に確保するこ
とができる。
【0087】この遅延回路22bの遅延時間は、モード
セットコマンドに従って設定されてもよく、また、マス
ク配線などにより変更されてもよい。クロック信号の周
波数に依存しない一定の遅延時間であればよい。
【0088】図4は、図1に示すデータディテクタ16
aおよび出力バッファ16bの構成の一例を示す図であ
る。この図4においては、内部読出データバス10上に
は、相補データビットRD<i>およびZRD<i>が伝達
される場合の構成を示す。
【0089】図4において、データディテクタ16a
は、インバータ25からの補の出力トリガクロック信号
TRGCKBに従って選択的に非導通状態となり、内部
ノードND1およびND2を内部読出データバスから分
離する閉込めゲート30と、補の出力トリガクロック信
号TRGCKBがLレベルのときに活性化され、内部ノ
ードND1およびND2の電位を差動増幅する差動増幅
回路31を含む。内部読出データバスの各内部読出デー
タ伝達線は、データ転送前、図示しないバスプリチャー
ジ回路により接地電圧レベルにプリチャージされかつイ
コライズされる。したがって、この差動増幅回路31
は、交差結合されるPチャネルMOSトランジスタ(絶
縁ゲート型電界効果トランジスタ)と、交差結合される
NチャネルMOSトランジスタと、出力トリガクロック
信号TRGCKBに従って交差結合されたPチャネルM
OSトランジスタを電源ノードに接続するディテクタ活
性化PチャネルMOSトランジスタを含む。
【0090】出力バッファ16bは、相補出力トリガク
ロック信号TRGCKおよびTRGCKBに従って活性
化され、活性化時内部ノードND1およびND2の電位
をバッファ処理して内部ノードND5およびND6にそ
れぞれ伝達するトライステートインバータバッファ35
aおよび35bと、内部ノードND5およびND6の信
号をそれぞれラッチするハーフラッチを構成するインバ
ータラッチ36aおよび36bと、ノードND5の電位
を反転するインバータ37aと、ノードND6の信号を
バッファ処理して伝達するバッファ回路37bと、イン
バータ回路37aおよびバッファ回路37bの出力信号
に従って出力ノードNDOを駆動する出力ドライバ38
を含む。
【0091】インバータラッチ36aおよび36bの各
々は、一例として、2段の縦続接続されるインバータを
含む。インバータラッチ36aおよび36bにより、内
部ノードND5およびND6を、それぞれ弱いラッチ力
でその信号をラッチする。
【0092】出力ドライバ38は、インバータ回路37
aの出力信号に従って出力ノードNDOをHレベルに駆
動するPチャネルMOSトランジスタと、バッファ回路
37bの出力信号に従って出力ノードNDOを接地電圧
レベルに駆動するNチャネルMOSトランジスタも含
む。この出力ノードNDOから出力データDO<i>が
出力される(i=0−(n−1))。
【0093】この図4に示すデータ出力回路において
は、相補な内部読出データビットRDB<i>およびR
DB<i>が伝達される。出力トリガクロック信号TR
GCKがHレベルとなると、補の出力トリガクロック信
号TRGCKBがLレベルとなり、閉込めゲート30が
非導通状態となり、内部ノードND1およびND2が、
内部データバスから分離される。この状態で、差動増幅
回路31が活性化され、内部ノードND1およびND2
の信号電位を差動増幅してCMOSレベルへ駆動する。
ノードND5およびND6の信号は、インバータラッチ
36aおよび36bによりそれぞれラッチされる。した
がって、データディテクタ16aにおいて、出力トリガ
クロック信号TRGCKがLレベルとなり、この差動増
幅動作が完了すると、再び閉込めゲート30が導通し、
内部ノードND1およびND2が内部データバスに結合
される。
【0094】出力バッファ16bにおいては、ディテク
ト動作が完了し、差動増幅回路31が非活性化される
と、トライステートインバータバッファ35aおよび3
5bが出力ハイインピーダンス状態となり、差動増幅回
路31が増幅したをデータをラッチし、次に新しいデー
タが与えられるまで、出力ノードNDOのデータビット
DO<i>をラッチする。
【0095】差動増幅回路31の増幅動作と、出力バッ
ファ16bのデータの取込は、同じ出力トリガクロック
信号に従って行なわれている。したがって、このデータ
ディテクタ16aにおいて、信号がラッチされて、増幅
動作が行なわれ、その出力ノードNDOに、データが伝
達されるまでの期間TPは、このデータ出力回路におけ
る信号伝播遅延時間のみを考慮するだけでよく、デ−タ
ディテクト動作および出力バッファ16bにおけるデー
タ取込のタイミングマージンを考慮する必要がないた
め、最小とすることができる。
【0096】一方、リードコマンドが与えられてから、
時間TA経過後に、このデータディテクタ16aにおい
てデータの検出動作が行なわれる。内部クロック信号C
LKiの周波数、すなわち外部クロック信号CLKeの
周波数が決定されている場合、その動作仕様に従ってリ
ードコマンドが与えられてから有効データが出力される
時間TA+TP=TACは、仕様値により設定される。
したがって、このデータ出力回路における信号伝搬に要
する時間TPを最小とすることができる場合、リードコ
マンドが与えられてからメモリセルデータを読出して、
このデータディテクタまで転送するのに必要とされる時
間TAを最大とすることかできる。これにより、クロッ
ク信号の周波数が高くなっても、内部読出に要する時間
TAを長くとることができ、高速クロック信号に同期し
て安定にデータの読出を行なうことができる。
【0097】また、この図4においては、出力バッファ
16bおよびデータディテクタ16aが、同一の出力ト
リガクロック信号TRGCKに基づいて、その動作が制
御されており、データ出力回路内部の閉じた領域での信
号伝搬遅延を考慮して、タイミング調整を容易に行なう
ことができる。データディテクタ16aにおける信号伝
搬遅延を考慮して、出力バッファ16bの活性化および
非活性化が行なわれるようにタイミングが調整されても
よい。
【0098】なお、この図4に示すデータディテクタ1
6aの構成においては、内部ノードND1およびND2
が、スタンバイ状態時Lレベルにプリチャージされてい
る。しかしながら、この内部データバス10のプリチャ
ージ電位に応じて、このデータディテクタ16aの内部
ノードのプリチャージ電圧レベルは適当に定められれば
よく、また差動増幅回路31の構成も、そのプリチャー
ジ電圧レベルに応じて適当に、定められればよい。たと
えば、内部データバスが、電源電圧Vccレベルにプリ
チャージされる場合には、この差動増幅回路31におい
ては、交差結合されたNチャネルMOSトランジスタに
対して、NチャネルMOSトランジスタで構成されるデ
ィテクタ活性化トランジスタを配置し、交差結合された
PチャネルMOSトランジスタは電源ノードに結合す
る。
【0099】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、データ出力回路を、外部クロック信号に対して
位相が調整された固定遅延の出力トリガクロック信号に
従ってその動作を制御しており、外部(内部)クロック信
号の周波数に係わらず常に内部読出データに対して最適
なタイミングで、データの取込、増幅、および転送を行
なうことができ、データ読出に対するタイミングマージ
ンを最適化することができ、高速でデータの読出を行な
うことができる。
【0100】また、データ出力回路において、同一の出
力トリガクロック信号に基づいてデータディテクタおよ
び出力バッファの動作を制御しており、これらの回路に
おける信号伝搬のタイミングマージンを考慮する必要が
なく、最短の時間でデータを転送することができる。応
じて、内部読出データ伝搬時間を最大にとることがで
き、高速のクロックサイクルにおいても、十分にメモリ
セルデータを内部転送する時間を十分大きくすることが
でき、読出時の周波数特性を改善することができる。
【0101】[実施の形態2]図5は、この発明の実施
の形態2に従う同期型半導体記憶装置のデータ出力部の
構成を概略的に示す図である。この図5に示す構成にお
いては、データ出力回路OKT0−OKT3…に対し
て、それぞれ、位相制御回路22からの出力トリガクロ
ック信号TRGCKを受けるクロックリピータKRP0
−KRP3…が設けられる。これらのクロックリピータ
KRP0−KRP3…は、それぞれ、与えられた出力ト
リガクロック信号TRGCKをバッファ処理(波形整
形)して、対応のデータ出力回路OKT0−OKT3…
へ与える。他の構成は、図1に示す構成と同じであり、
対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は
省略する。
【0102】この図5に示すように、データ出力回路O
KT0−OKT3…に対応して、クロックリピータKR
P0−KRP3…を配置することにより、位相制御回路
22が、これらのデータ出力回路OKT0−OKT3…
に対して、出力トリガクロック信号TRGCKを伝達す
る必要がなく、位相制御回路22の出力駆動負荷が軽減
され、高速で、出力トリガクロック信号TRGCKを伝
達することができる。また、クロックリピータKRP0
−KRP3…が、それぞれ与えられた出力トリガクロッ
ク信号TRGCKに従って対応のデータ出力回路OKT
0−OKT3…に対する出力トリガクロック信号を伝達
しており、高速でかつ急峻な立上がりおよび立下がりを
有する出力トリガクロック信号を各対応のデータ出力回
路OKT0−OKT3…へ伝達することができ、正確か
つ高速で、データ出力回路OKT0−OKT3を動作さ
せることができる。
【0103】特に、たとえば、ロジックと同一半導体基
板に集積化される混載メモリにおいては、そのデータ出
力ビット数は、例えば128ビットと大きく、また通常
の同期型半導体記憶装置においても、たとえば32ビッ
トとそのデータ出力ビットの幅は大きい。したがって、
このような、ビット幅の広い出力データを駆動する場
合、データ出力回路OKTの数が増大しても、データ出
力回路それぞれに対応して、クロックリピータKRPを
配置することにより、高速で、位相制御回路22からの
出力トリガクロック信号TRGCKを、データ出力回路
OKT0−OKT3、…各々に伝達することができる。
【0104】なお、図5に示す構成において、データ出
力回路それぞれに対応して、クロックリピータKRP
(KRP0−KRP3…)が配置されている。しかしな
がら、このクロックリピータKRPは、所定数の出力デ
ータ回路毎に配置してもよい。この構成の場合、クロッ
クリピータは、直列に接続されてもよい。
【0105】なお、クロックリピータKRP0−KRP
3…の構成は、単に与えられた信号を波形整形して、出
力する機能を有していればよく、クロックリピータとし
ては、バッファ回路、ドライブ回路などを利用すること
ができる。
【0106】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、データ出力回路に対応して出力トリガクロック
信号をバッファ処理(波形整形)して伝達するクロック
リピータを配置しており、出力トリガクロック信号を生
成する位相制御回路の出力負荷が軽減され、高速で、デ
ータ出力回路へ出力トリガクロック信号を伝達すること
ができ、正確なタイミングで、データの取込、転送およ
び出力を行なうことができる。
【0107】[実施の形態3]図6は、この発明の実施
の形態3に従う同期型半導体記憶装置のデータ出力部の
構成を概略的に示す図である。図6において、内部デー
タバス10に対し、並列に、データ出力回路OKT0−
OKT3、…が接続される。これらのデータ出力回路O
KT0−OKT3…は、それぞれ同時に2ビットのデー
タを位相制御回路22からの出力トリガクロック信号T
RGCKに従って取込み、内部で、直列データに変換し
て、対応のデータ出力ノードに転送する。すなわち、こ
れらのデータ出力回路OKT0−OKT3、…の各々
は、出力トリガクロック信号TRGCKの立上がりエッ
ジおよび立下がりエッジ両者に同期して外部にデータを
出力し、ダブルデータレートでデータを転送する。
【0108】データ出力回路OKT0−OKT3…の各
々は同一構成を有し、図6において、データ出力回路O
KT0の内部構成を具体的に示す。
【0109】データ出力回路OKT0は、内部データバ
ス10の対応の2ビットのデータを取込み増幅するデー
タディテクタ40と、データディテクタ40が増幅した
2ビットのデータを直列データに変換して出力する直列
/並列(P/S)変換回路42と、P/S変換回路42
からの直列データビットを、対応のデータ出力ノードに
出力する出力バッファ44と、出力トリガクロック信号
TRGCKに従ってこれらのデータディテクタ40、P
/S変換回路42および出力バッファ44の動作タイミ
ングを制御する各制御信号を生成するクロック調整回路
46を含む。
【0110】このクロック調整回路46へは、また、エ
ッジ選択信号EGSELが与えられ、データ取込のトリ
ガエッジが、出力トリガクロック信号TRGCKの立上
がりエッジおよび立下がりエッジのいずれであるかを指
定する。
【0111】この図6に示す構成において、クロック調
整回路46が、出力トリガクロック信号TRGCKに従
ってデータディテクタ40、P/S変換回路42および
出力バッファ44の動作タイミングを調整しており、し
たがって、1つのデータ出力回路OKT内部においてタ
イミング調整が行なわれているだけであり、個々のデー
タ出力回路において、容易にこれらのデータディテクタ
40、P/S変換回路42および出力バッファ44の動
作タイミングを調整することができる。このクロック調
整回路46を利用することにより、P/S変換回路42
における信号伝搬遅延を考慮して、データディテクタ4
0からのデータが、出力バッファ44へ到達するタイミ
ングを容易に調整することができ、このデータ出力回路
OKTにおける信号伝搬遅延時間を最小時間に設定する
ことができる。
【0112】また、このタイミング調整は、信号伝播経
路が閉じたデータ出力回路個々の内部で実行しているた
め、この伝播遅延は予測可能であり、正確なタイミング
調整を行なうことができる。
【0113】図7は、図6に示すデータ出力回路の具体
的構成の一例を示す図である。図7において、データデ
ィテクタ40は、ディテクタ活性化クロック信号DEC
LKBがHレベルのとき導通し、内部データバスRD0
およびRDB0上の信号を通過させる閉込めゲート50
と、ディテクタ活性化クロック信号DECLKBの活性
化時活性化され、この閉込めゲート50からノードND
10およびND11に転送されたデータを増幅する差動
増幅回路51と、相補ディテクタ活性化クロック信号D
ECLKBおよびDECLKの活性化時活性化され、ノ
ードND10およびノードND11それぞれの信号電位
を反転してノードND14およびノードND15に伝達
するトライステートインバータ52aおよび52bと、
ノードND14およびND15の信号をラッチするイン
バータラッチ53aおよび53bとを含む。これらの回
路部分により、内部データバス10の1ビットのデータ
が取込まれて増幅される(データディテクトが行なわれ
る)。インバータラッチ53aおよび53bは、それぞ
れ、2段の縦続接続されるインバータを含むハーフラッ
チの構成を有し、ノードND14およびND15の信号
をラッチする。
【0114】データ出力回路はさらに、ディテクタ活性
化クロック信号DECLKBに従って選択的に導通し、
内部データ線RD1およびRDB1の信号をノードND
12およびND13に伝達する閉込めゲート54と、相
補ディテクタ活性化クロック信号DECLKBおよびD
ECLKの活性化時活性化され、ノードND12および
ND13の電位を差動増幅する差動増幅回路55と、相
補ディテクタ活性化クロック信号DECLKBおよびD
ECLKの活性化時活性化され、ノードND12および
ND13の電位をぞれぞれ反転してノードND16およ
びND17へ伝達するトライステートインバータバッフ
ァ56aおよび56bと、ノードND16およびND1
7の電位をラッチするインバータラッチ57aおよび5
7bを含む。インバータラッチ57aおよび57bの各
々は、2段の縦続接続されるインバータを含み、それぞ
れ、ノードND16およびND17の信号をラッチする
ハーフラッチの構成を有する。
【0115】図7に示すデータディテクタ40の構成に
おいては、内部読出データ線RD0およびRDB0と内
部読出データ線RD1およびRDB1上に現われる2ビ
ットの内部読出データを、ディテクタ活性化クロック信
号DECLKBおよびDECLKに従って並列に取込み
増幅する。これらのディテクタ活性化クロック信号DE
CLKBおよびDECLKは、内部クロック信号CLK
iに従って位相調整された信号であり、さらにクロック
調整回路46により活性化タイミングが調整される。
【0116】P/S変換回路42は、相補クロック選択
信号SELおよびSELBの活性化時活性化され、ノー
ドND14およびND15の信号を反転してノードND
18およびND19へ伝達するトライステートインバー
タバッファ58aおよび58bと、相補クロック選択信
号SELおよびSELBに従って選択的に活性化され、
ノードND16およびND17上の信号を反転してノー
ドND18およびND19へ伝達するトライステートイ
ンバータバッファ60aおよび60bと、ノードND1
8およびND19の信号をラッチするインバータラッチ
59および61を含む。トライステートインバータバッ
ファ58aおよび58bは、トライステートインバータ
バッファ60aおよび60bと相補的に活性化される。
これにより、データディテクタ40により並列に検知さ
れた2ビットのデータが、1ビットの直列データに変換
されて、このP/S変換回路42から順次出力される。
【0117】クロック選択信号SELおよびSELB
は、コラムアドレス信号のたとえば最下位ビットに従っ
て、その発生順序が決定される。これらのクロック選択
信号SELおよびSELBも、また、内部クロック信号
CLKi(外部クロック信号CLKe)に対して位相が
調整されたクロック信号に基づいて生成されかつさらに
クロック調整回路46によりタイミングが調整される。
このクロック選択信号SELおよびSELBは、図6に
示すエッジ選択信号EGSELに従ってデータ読出時に
おいて位相調整された内部クロック信号に従ってトリガ
となるクロックエッジが選択されて生成される。
【0118】このエッジ選択信号EGSELにより、外
部クロック信号の半サイクル単位でレイテンシが調整さ
れる。シングルデータレートでのデータ転送時において
は、このエッジ選択信号に従ってデータをクロック信号
の立上がりエッジで転送するかまたはクロック信号の立
下がりエッジで転送するかを決定される。ダブルデータ
レートでのデータ転送時においては、データ転送開始の
タイミングがクロック信号CLKの立上りであるのか立
下りであるのかが決定される。次に、この図7に示すデ
ータ出力回路の動作を図8に示すタイミング図を参照し
て説明する。
【0119】データ読出時においては、内部クロック信
号CLKiに対し、クロック信号の周波数に応じた所定
の遅延時間をもって、読出トリガクロック信号CLKR
が発生され、この読出トリガクロック信号CLKRに従
って読出回路が動作し、内部データバス上に、複数ビッ
トの読出データRDが伝達される。内部データバスは、
データ読出サイクルごとに、接地電圧レベルにプリチャ
ージされるため、内部データ線の電位がメモリセルから
のデータに応じて、接地電圧レベルから上昇する。
【0120】次いで、内部クロック信号CLKiに対し
て位相が調整された固定遅延の出力トリガクロック信号
TRGCKが発生され、この出力トリガクロック信号T
RGCKに従って、ディテクタ活性化クロック信号DE
CLK(およびDECLKB)が発生される。ディテク
タ活性化クロック信号DECLKがLレベルの間、補の
ディテクタ活性化クロック信号DECLKBがHレベル
であり、図7に示す閉込めゲート50および54は導通
状態にあり、データディテクタ40の内部ノードND1
0−ND13が、読み出されたデータに従って、それぞ
れ変化する。ここで、内部読出データは、相補信号であ
り、ノードND10およびND11の電位が、相補的に
変化し、またノードND12およびND13の電位レベ
ルが相補的に変化する。
【0121】データディテクタ活性化クロック信号DE
CLKがHレベルとなると補のデータディテクタ活性化
クロック信号DECLKBがLレベルとなり、閉込めゲ
ート50および54が非導通状態となり、また差動増幅
回路51および55が活性化され、ノードND10−N
D13の電圧レベルが、CMOSレベルにまで変化す
る。この差動増幅回路51および55の増幅動作と並行
して、トライステートインバータバッファ52a,52
b、56aおよび56bが活性化され、ノードND10
−ND13上の信号が、反転して内部ノードND14お
よびND17にそれぞれ伝達される。
【0122】ディテクタ活性化クロック信号DECLK
がLレベルに立下がると、このデータディテクタ40内
において、データディテクト動作が完了し(差動増幅回
路の動作が活性化され)、閉じ込めゲート50および5
4が導通し、ノードND10およびND13は、内部デ
ータバスに対して設けられたプリチャージ回路(図示せ
ず)により各内部読出データ線が、接地電圧レベルにプ
リチャージされる。
【0123】この状態において、トライステートインバ
ータバッファ52a,52b,56aおよび65bが、
出力ハイインピーダンス状態とされるため、データディ
テクタ40において、ノードND14−ND17に、増
幅されたデータがラッチされる。
【0124】このデータディテクタ40のデータ検出動
作と並行して、P/S変換回路42においては、トライ
ステートインバータバッファ58a,58b,60aお
よび60bが、クロック選択信号SELおよびSELB
に従って選択的に導通し、ノードND14およびND1
5またはノードND16およびND17の信号が、ノー
ドND18およびND19に反転して伝達される。クロ
ック選択信号SELおよびSELBの一方がデータディ
テクト動作前にHレベルとされて選択状態へ駆動され
る。
【0125】トライステートインバータバッファ58a
および58bまたは60aおよび60bをデータディテ
クト動作前に動作可能状態とすることにより、データデ
ィテクタ40の出力信号をトリガとして、このP/S変
換回路42のデータが変化する。これにより、データデ
ィテクタ40の信号伝播遅延時間のみでデータを出力バ
ッファ回路にまで伝達することができ、また、P/S変
換回路42を速いタイミングで動作させることが出来、
余裕をもってデータディテクタ40の出力データを並列
/直列変換することができ、高速で、データディテクタ
40により検出されたデータをP/S変換回路42に取
込むことが出来る。また、このデータ出力回路の信号伝
播時間を、より短くすることができる。
【0126】出力バッファ44は、出力クロック信号O
UTCKおよびOUTCKBに従って、このP/S変換
回路42においてラッチされたデータに従って、出力ノ
ードNDOを駆動する。したがって、この場合において
も、データディテクタ40における信号伝搬遅延とP/
S変換回路42における信号伝搬遅延を考慮して、この
出力クロック信号OUTCKおよびOUTCKBを変化
させることにより、高速で、最小の遅延時間をもって、
データDQを伝達することができる。また、出力トリガ
信号TRGCKが、このデータ出力回路の信号伝播時間
を考慮して定められた固定遅延の信号であり、外部クロ
ック信号のエッジに同期してデータを外部へ出力するこ
とができる。
【0127】ここで、後に詳細に説明するが、出力クロ
ック信号OUTCKおよびOUTCKBは、それぞれ、
出力トリガクロック信号TRGCKおよび補の出力トリ
ガクロック信号TRGCKBに対し所定の遅延時間をも
って発生される(Hレベルへ駆動される)。この相補出
力トリガクロック信号を利用することにより、外部クロ
ック信号CLKeの半サイクル毎に、クロックエッジに
同期してデータDOを出力することができる。
【0128】クロック調整回路46において、出力トリ
ガクロック信号TRGCKに対するディテクタ活性化ク
ロック信号DECLKの活性化タイミング、ディテクタ
活性化クロック信号DECLKとクロック選択信号SE
Lとのタイミング関係および出力クロック信号OUTC
Kの出力トリガクロック信号TRGCKに対する位相調
整(時間調整)を実行することにより、タイミングマー
ジンを大きくとる必要がなく、高速でデータ転送を行な
うことができる。
【0129】特に、出力クロック信号OUTCKの遅延
調整については、個々のデータ出力回路が、ディテクタ
40、P/S変換回路42および出力バッファ44によ
り限られた面積内において配置された構成要素で構成さ
れておりまた信号伝播経路も個々のデータ出力回路にお
いて閉じており、その内部の伝搬遅延を容易に測定する
ことができる。このデータ出力回路内部の信号伝搬遅延
に応じて、ゲート遅延を持って出力クロック信号OUT
CKの出力トリガクロック信号TRGCKおよびTRG
CKBに対する遅延時間を調整する。また、クロック選
択信号SELを、ディテクタ活性化クロック信号DEC
LKの活性化(Hレベル)よりも早いタイミングで活性
化することにより、P/S変換回路42における取込デ
ータは、データディテクタ40の出力データをトリガと
して生成されるため、このデータ転送タイミングの関係
を容易に調整することができる。また、このデータディ
テックタ40からP/S変換回路へのデータ転送時間を
短縮することができる。
【0130】図9は、図6に示すクロック調整回路46
の構成を概略的に示す図である。図9において、クロッ
ク調整回路46は、ディテクタ活性化クロック信号DE
CLKおよびDECLKBを生成するディテクタ活性制
御回路46aと、相補出力トリガクロック信号TRGC
KおよびTRGCKBと偶数/奇数クロック選択信号E
/Oとに従ってクロック選択信号SELおよびSELB
を生成するP/S活性制御回路46bと、相補出力クロ
ック信号TRGCKおよびTRGCKBに従って、出力
クロック信号OUTCKおよびOUTCKGを生成する
出力活性制御回路46cを含む。
【0131】これらの活性制御回路46a−46cの各
々へは、またレイテンシ調整のためのエッジ選択信号E
SELが与えられる。P/S活性制御回路46bに対し
ては、クロック選択信号SELおよびSELBの発生シ
ーケンスを決定するための偶数/奇数クロック選択信号
E/Oが与えられる。この偶数/奇数クロック選択信号
E/Oは、コラムアドレス信号のたとえば最下位ビット
により生成される。
【0132】エッジ選択信号EGSELに従って、デー
タ出力のトリガタイミングが、出力トリガクロック信号
TRGCKの立上がりエッジであるのか立下がりエッジ
であるのかが決定される。このエッジ選択信号EGSE
Lにより、外部クロック信号CLKeの半クロックサイ
クルでのレイテンシ調整が行なわれる。このエッジ選択
信号EGSELにより、出力トリガクロック信号TRG
CKが、外部クロック信号CLKeの立上がりエッジを
基準として生成されるのか、その立下がりエッジを基準
として生成されるのかが決定される。
【0133】偶数/奇数クロック選択信号E/Oによ
り、データディテクタ40における2ビットのデータの
うちいずれを先に選択するのかが決定される。この場
合、出力トリガ信号として、相補内部クロック信号CL
KiおよびCLKiBに対して固定遅延を有する相補出
力トリガ信号TRGCKおよびTRGCKBを生成し、
これらのトリガ信号をエッジ選択信号に従って選択して
もよい。
【0134】図10は、エッジ選択信号EGSELと出
力トリガクロック信号TRGCKとの対応関係を示す波
形図である。図10においては、外部クロック信号CL
Keの立上がりに同期して内部クロック信号CLKiが
生成され、この外部クロック信号CLKiの立下がりに
同期して内部クロック信号CLKiBが生成される。エ
ッジ選択信号EGSELが、Hレベルにたとえば設定さ
れた場合には、図10の(I)に示すように、出力トリ
ガクロック信号TRGCKとして、内部クロック信号C
LKiが選択される。一方、エッジ選択信号EGSEL
がたとえばLレベルに設定された場合、図10の(I
I)に示すように、出力トリガクロック信号TRGCK
として、補の内部クロック信号CLKiBが選択され
る。したがって、この出力トリガ信号TRGCKを、外
部クロック信号CLKeの立上がりエッジおよび立下が
りエッジの一方に同期して変化させることができ、デー
タ読出時に必要とされるコラムレイテンシを、外部クロ
ック信号CLKeの0.5サイクル単位で調整すること
ができる。
【0135】図11は、偶数/奇数クロック選択信号E
/Oとクロック選択信号SELとの対応関係を示す図で
ある。図11の(I)に示すように、偶数/奇数クロッ
ク選択信号E/OがたとえばHレベルに設定された場合
には、クロック選択信号SELが、出力トリガクロック
信号TRGCKに従って生成される。一方、この偶数/
奇数クロック選択信号E/OがLレベルに設定された場
合には、図11の(II)に示すように、クロック選択
信号SELが、補の出力トリガクロック信号TRGCK
Bに従って生成される。
【0136】出力クロック信号OUTCKは、出力活性
制御回路46cにより、出力トリガクロック信号TRG
CKおよびTRGCKBの合成クロック信号として生成
され、これらの出力トリガクロック信号TRGCKおよ
びTRGCKBの立上がりエッジに対して、その遅延時
間が調整されて発生される。また、補の出力トリガクロ
ック信号TRGCKBは、補の内部クロック信号CLK
iBに対し、位相調整して生成される(固定遅延を有す
る)。
【0137】この偶数/奇数クロック選択信号E/O
は、コラムアドレスのたとえば最下位ビットに基づいて
生成され、内部データバスのうち奇数データバス線およ
び偶数データバス線のうちいずれを先に選択するかを決
定する。データディテクタ40を、出力トリガクロック
信号TRGCKに従って動作させ、P/S変換回路42
において、クロック選択信号SELに従って2ビットの
データを交互に選択しても、出力バッファ44は、この
遅延調整された出力クロック信号OUTCKに従って、
外部クロック信号CLKeの立上がりおよび立下がりエ
ッジに同期して、データを出力することができる。
【0138】なお、図10および図11において、エッ
ジ選択信号EGSELのH/Lレベルと生成される出力
トリガクロック信号TRGCKの対応関係および、偶数
/奇数クロック選択信号E/OのHレベルおよびLレベ
ルと生成されるクロック選択信号SELの対応関係は、
例示的なものであり、これらのエッジ選択信号EGSE
Lおよび偶数/奇数クロック選択信号E/Oとそれぞれ
選択される出力トリガクロック信号TRGCKおよびク
ロック選択信号SELの対応関係が逆であってもよい。
【0139】図9に示すように、クロック調整回路46
において、同じ出力トリガクロック信号TRGCKおよ
びTRGCKBに基づいて、データディテクタに対する
ディテクタ活性化クロック信号DECLK、およびP/
S変換回路に対するクロック選択信号SELおよび出力
バッファに対する出力クロック信号OUTCKを生成し
ており、同一クロック信号に基づいてこれらのタイミン
グが決定されており、タイミング調整を容易に行なうこ
とができる。また、データディテクタがラッチ状態のと
きに、P/S変換回路に対するクロック選択信号SEL
を活性化して、選択動作を開始させることにより、この
データディテクタの検出データをトリガとして、P/S
変換回路のラッチデータが変化するため、このデータデ
ィテクタからP/S変換回路への信号伝搬遅延を最小と
することができ、応じて、データディテクタから出力バ
ッファへのデータ伝搬遅延時間を最小とすることができ
る。応じて、データ出力回路での信号伝播遅延時間を最
小とすることができ、周波数特性を改善することができ
る(固定遅延を短くすることができる)。
【0140】また、出力クロック信号OUTCKの活性
化については、このデータ出力回路内の信号伝搬遅延を
考慮するだけであり、この伝播遅延は、各データ出力回
路それぞれにおいて決定されるため、この遅延時間は予
想可能であり、出力クロック信号OUTCKの遅延時間
を正確に調整することができる。
【0141】[実施の形態4]図12は、この発明の実
施の形態4に従う同期型半導体記憶装置の要部の構成を
概略的に示す図である。この図12に示す構成において
は、タイミング制御回路20が、内部クロック信号CL
Kiに従って、それぞれ所定の遅延時間を有する読出ク
ロック信号CLKRと、ディテクト制御クロック信号D
CTLKを生成する。このディテクト制御クロック信号
DCTLKは、外部クロック信号CLKeまたは内部ク
ロック信号CLKiに追随する一定の遅延時間を有する
位相非調整のクロック信号であり、その遅延時間は、ク
ロック信号の周波数に応じて変更される。
【0142】位相制御回路70は、クロック入力回路1
からの内部クロック信号CLKiとディテクト制御クロ
ック信号DCTLKとに従って、ディテクトトリガクロ
ック信号DTRCKと出力トリガクロック信号TRGC
Kを生成する。
【0143】出力トリガクロック信号TRGCKは、内
部クロック信号CLKiに対して位相調整されたクロッ
ク信号であり、一方、ディテクトトリガクロック信号D
TRCKは、ディテクト制御信号DCTLKと出力トリ
ガクロック信号TRGCKの早い方のクロックエッジを
トリガとして生成される。すなわち、データ読出時、内
部データバス10上に読出データRDが伝達されたと
き、できるだけ早いタイミングで、データディテクト動
作を実行する。
【0144】データ出力回路OKT0−OKT3は、そ
れぞれ、先の実施の形態3と同様、2ビットのデータを
並列に検出するデータディテクタ40と、このデータデ
ィテクタ40の2ビットの並列データを直列データに変
換するP/S変換回路42と、このP/S変換回路42
の出力データを、バッファ処理して外部へ出力する出力
バッファ44を含む。データディテクタ40へは、ディ
テクトトリガクロック信号DTRCKが与えられ、一
方、出力トリガクロック信号TRGCKが、クロック調
整回路72へ与えられる。このクロック調整回路72
は、出力トリガクロック信号TRGCKのタイミングを
調整して、P/S変換回路42および出力バッファ44
の動作タイミングを設定する。クロック調整回路72に
よるP/S変換回路42および出力バッファ44の動作
タイミングの設定は、先の実施の形態3と同様である。
ディテクトトリガクロック信号DTRCKに従ってデー
タディテクタ40にできるだけ早いタイミングでデータ
ディテクト動作を行なわせることにより、データ出力回
路OKT(OKT0−OKT3、…)におけるデータ転
送時間が、データ読出時のアクセス時間全体に占める割
合をできるだけ小さくし、データ読出時の周波数特性を
改善する。
【0145】図13は、図12に示す位相制御回路70
およびタイミング制御回路20の構成を概略的に示す図
である。図13において、タイミング制御回路20は、
リードコマンドまたは読出指示信号READの活性化時
(リード活性化信号RPの活性化時)、内部クロック信
号CLKiを所定時間遅延して読出トリガクロック信号
CLKRを生成する遅延回路20aと、リードコマンド
または読出指示信号READの印加時、内部クロック信
号CLKiを所定時間遅延してディテクト制御クロック
信号DCTLKを生成する遅延回路20bを含む。遅延
回路20aの有する遅延時間は、遅延回路20bが有す
る遅延時間よりも小さくされる。したがって、読出トリ
ガクロック信号CLKRが発生されてから、ディテクト
制御クロック信号DCTLKが発生される。
【0146】位相制御回路70は、内部クロック信号C
LKiを受け、この内部クロック信号CLKiに対して
位相調整された出力トリガクロック信号TRGCKを生
成する位相調整回路70aと、位相調整回路70aから
の出力トリガクロック信号TRGCKとタイミング制御
回路20からのディテクト制御クロック信号DCTLK
とに従ってディテクトトリガクロック信号DTRCKを
生成するゲート回路70bを含む。位相調整回路70a
は、PLLまたはDLLで構成され、内部クロック信号
CLKiに対し周波数に依存しない一定の位相差を有す
る出力トリガクロック信号TRGCKを生成する。
【0147】ゲート回路70bは、出力トリガクロック
信号TRGCKがHレベルであるかまたはディテクト制
御クロック信号DCTLKがLレベルのときにLレベル
の信号を出力する。ゲート回路70bにおいて、出力ト
リガクロック信号TRGCKの立上がりエッジとディテ
クト制御クロック信号DCTLKの立下がりエッジの早
い方のエッジを検出し、この早いエッジに従って、ディ
テクトトリガクロック信号DTRCKをHレベルへ駆動
する。このディテクトトリガクロック信号DTRCKの
Hレベル期間の終了は、ディテクトトリガクロック信号
DCTLKにより規定される。次に、この図12および
図13に示す構成の動作について、図14に示すタイミ
ングチャート図を参照して説明する。
【0148】リードコマンド(読出指示信号)READ
が与えられると、内部クロック信号CLKiに従って、
読出トリガクロック信号CLKRがHレベルに駆動さ
れ、続いて期間Tb経過後、ディテクト制御クロック信
号DCTLKがHレベルへ駆動される。これらのクロッ
ク信号CLKRおよびDCTLKは、遅延回路20aお
よび20bにより生成されるため、内部クロック信号C
LKiに対してそれぞれ一定の遅延時間を有している。
【0149】一方、位相調整回路70aは、この内部ク
ロック信号CLKiに対し、位相の進んだ出力トリガク
ロック信号TRGCKを生成する。この出力トリガクロ
ック信号TRGCKとディテクト制御クロック信号DC
TLKの時間差が、Taであるとする。読出トリガクロ
ック信号CLKRに従って、図12に示すメモリ回路4
においてメモリセルが選択され、読出回路5を介して読
出データRDが伝達され、この内部データバス10上の
データの信号レベルが変化する。ここで、内部データバ
スが、接地電圧レベルにプリチャージされる状態を一例
として示す。
【0150】次に、この出力トリガクロック信号TRG
CKの立上がりおよびディテクト制御クロック信号DC
TLKの立下がりの早い方のタイミングに従って、ディ
テクトトリガクロック信号DTRCKがHレベルに立上
がる。図14においては、出力トリガクロック信号TR
GCKがディテクト制御クロック信号DCTLKの立下
がりよりも早いタイミングで立上がる状態を示す。した
がって、この場合には、出力トリガクロック信号TRG
CKに従ってディテクトトリガクロック信号DTRCK
が活性化され、図12に示すデータディテクタ40がデ
ィテクト動作を実行する。このディテクト動作が行なわ
れると、出力バッファ44により、データ転送動作が行
なわれ、クロック調整回路72の制御の下に、データが
順次転送される。
【0151】この図14に示すように、内部データバス
10上に読出データRDが伝達されたとき、ディテクト
制御クロック信号DTRCKをできるだけ早いタイミン
グで活性化する。ディテクト制御クロック信号DCTL
Kにより、内部読出データバス10上に読出データRD
が伝達されるタイミングが決定される。位相調整回路7
0aにおける位相調整時間(固定遅延)が短く、出力トリ
ガクロック信号TRGCKがディテクト制御クロック信
号DCTLKの立下がりよりも遅く立上がっても、この
ディテクト制御クロック信号DCTLKの立下がりに従
ってディテクト動作を行なうことができ、ディテクト開
始タイミングを最適化することができる。これにより、
データ出力回路OKTにおけるデータ取込みから外部出
力までの信号伝搬に要する時間TPを短くできる。逆
に、この内部メモリセルデータを内部読出データバスに
転送するのに要する時間を長くすることができる。これ
により、高速動作時においても安定に内部メモリセルデ
ータの読出を行なって外部クロック信号のエッジに同期
して出力することができ、データ読出の周波数特性を改
善することができる。
【0152】[変更例]図15は、この発明の実施の形
態4の変更例の構成を概略的に示す図である。図15に
おいては、図12に示す位相制御回路70の構成を示
す。図15において、この位相制御回路70は、与えら
れたクロック信号と内部クロック信号CLKiの位相同
期をとるためのロック・ループ70cと、ロック・ルー
プ70cの出力クロック信号DKを所定時間遅延してロ
ック・ループ70cへ与える遅延回路70dと、ロック
・ループ70cの出力クロック信号DKとディテクト制
御クロック信号DCTLKとを受けるゲート回路70e
と、ゲート回路70eの出力信号がHレベルとなるとき
セットされかつロック・ループ70cの出力クロック信
号DKがLレベルとなるとリセットされてディテクトト
リガクロック信号DTRCKを生成するセット/リセッ
トフリップフロップ70fを含む。
【0153】遅延回路70dにより出力クロック信号D
Kの内部クロック信号CLKiに対する固定遅延が設定
される。ロック・ループ70cは、PLLまたはDLL
で構成され、内部クロック信号CLKiと遅延回路70
dからのクロック信号との位相同期を確立する。
【0154】ゲート回路70eは、クロック信号DKが
Hレベルまたはディテクト制御クロック信号DCTLK
がLレベルのときにHレベルの信号を出力する。
【0155】この図15に示す位相制御回路70の構成
において、図16(A)に示すように、出力クロック信
号DKの立上がりエッジよりも、ディテクト制御クロッ
ク信号DCTLKの立下がりエッジが遅い場合には、ゲ
ート回路70eが、ロック・ループ70cの出力クロッ
ク信号DKの立上がりに従ってHレベルの信号を生成す
るため、セット/リセットフリップフロップ70fがク
ロック信号DKの立上りおよび立下がりに同期してセッ
トおよびリセットされるため、ディテクトトリガクロッ
ク信号DTRCKが、ロック・ループ70cからの出力
クロック信号DKに同期したクロック信号となる。
【0156】一方、図16(B)に示すように、ディテ
クト制御クロック信号DCTLKの立下がりエッジが、
ロック・ループ70cの出力クロック信号DKの立上が
りエッジよりも早い場合には、ゲート回路70eの出力
信号は、ディテクト制御クロック信号DCTLKの立下
がりに応答してHレベルへ立上がる。したがって、セッ
ト/リセットフリップフロップ70fは、ディテクト制
御クロック信号DCTLKの立下がりに応答してセット
されかつロック・ループ70cからの出力クロック信号
DKの立下がりに応答してリセットされる。
【0157】クロック信号DKは、ロック・ループ(P
LLまたはDLL)により、内部クロック信号CLKi
に対して周波数に依存しない所定の位相差を有してお
り、このディテクトトリガクロック信号DTRCKの前
縁が、ディテクト制御クロック信号DCTLKの立下が
りに応じて調整される。
【0158】したがって、この場合、ディテクトトリガ
クロック信号DTRCKは、基本的に内部クロック信号
CLKiに対して位相調整されたクロック信号であり、
さらに、ディテクト制御クロック信号DCTLKによ
り、そのエッジ(前縁)が微調整されており、位相調整
されたクロック信号を、位相非調整のクロック信号を用
いてタイミングを微調整することにより、内部データバ
スに読み出されるデータの状態に応じて、できるだけ速
いタイミングで正確なデータのディテクト動作を行なう
ことができる。
【0159】なお、この図15に示すロック・ループ7
0cからの出力クロック信号DKは、出力トリガクロッ
ク信号TRGCKであってもよく、また別のクロック信
号であってもよい。
【0160】[実施の形態5]図17は、この発明の実
施の形態5に従う同期型半導体記憶装置の主要部の構成
を概略的に示す図である。この図17に示す構成におい
ては、データ出力回路OKT(OKT0−OKT3、
…)に含まれるデータディテクタ40に対するディテク
トトリガクロック信号DTRCKが、位相制御回路22
からの出力トリガクロック信号TRGCKとタイミング
制御回路20からのディテクト制御クロック信号DCT
LKを受けるトリガクロック発生回路75から生成され
る。他の構成は、先の図12に示す構成と同じであり、
対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は
省略する。
【0161】この図17に示す構成において、トリガク
ロック発生回路75は、出力トリガクロック信号TRG
CKの位相を、ディテクト制御クロック信号DCTLK
の立下がりエッジに応じて調整して、ディテクトトリガ
クロック信号DTRCKを生成する。このトリガクロッ
ク発生回路75の構成は、図13または図15に示す構
成と同じである。位相制御回路22により位相調整され
た固定遅延の出力トリガクロック信号TRGCKを、タ
イミング制御回路20からの周波数に応じた遅延時間を
有するディテクト制御クロック信号DCTLKに従っ
て、その前縁を調整することにより、実施の形態4と同
様の効果を得ることができる。
【0162】また、このトリガクロック発生回路75
を、位相制御回路22と別に設けることにより、トリガ
クロック発生回路75をデータ出力回路OKT近傍に配
置させることができ、このディテクトトリガクロック信
号DCTLKの配線をより短くでき、高速で、ディテク
トトリガクロック信号DTRCKを駆動することができ
る。
【0163】なお、クロック調整回路72は、位相制御
回路22からの出力トリガクロック信号TRGCKに従
って、P/S変換回路42および出力バッファ44の動
作タイミングを調整する。
【0164】[実施の形態6]図18は、この発明の実
施の形態6に従う同期型半導体記憶装置の要部の構成を
概略的に示す図である。この図18に示す構成において
は、データ出力回路OKT0−OKT3、…に含まれる
クロック調整回路72に対し、位相制御回路22からの
位相調整された出力トリガクロック信号TRGCKとタ
イミング制御回路20からのディテクト制御クロック信
号DCTLKとが与えられる。クロック調整回路72
は、与えられた出力トリガクロック信号TRGCKとデ
ィテクト制御クロック信号DCTLKに従って、対応の
データディテクタ40、P/S変換回路、出力バッファ
44に対する動作タイミングを決定する各種制御(クロ
ック)信号を生成する。したがって、各データ出力回路
内で個々に、データのディテクト、P/S変換および出
力のタイミング調整を行なうことができ、正確なタイミ
ング調整を行なうことができ、データ出力回路の特性に
応じた最適タイミングでデータの転送を行なうことがで
きる。
【0165】[実施の形態7]図19は、この発明の実
施の形態7に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的
に示す図である。この図19に示す構成においては、外
部から、相補クロック信号CLKeおよびCLKeBが
それぞれクロック入力回路1および75へ与えられる。
クロック入力回路1から、内部クロック信号CLKiが
生成され、クロック入力回路75から補の内部クロック
信号CLKiBが生成される。タイミング制御回路20
は、クロック周波数に応じて遅延時間が調整される遅延
回路を含み、内部クロック信号CLKiに従って、周波
数に応じた遅延時間を有する読出トリガクロック信号C
LKRを生成して読出回路5へ与える。
【0166】一方、位相制御回路80は、クロック入力
回路1および75からの相補内部クロック信号CLKi
およびCLKiBに従って、それぞれに対して位相調整
された固定遅延の相補出力トリガクロック信号TRGC
KおよびTRGCKBを生成する。これらの位相制御回
路80からの相補出力トリガクロック信号TRGCKお
よびTRGCKBは、データ出力回路OKT0−OKT
3、…に含まれるクロック調整回路46へ与えられる。
クロック調整回路46は、相補出力トリガクロック信号
TRGCKおよびTRGCKBに従って、対応のデータ
ディテクタ40、P/S変換回路42および出力バッフ
ァ44に対する動作タイミングを決定する制御信号を生
成する。
【0167】相補出力トリガクロック信号TRGCKお
よびTRGCKBを利用して、データ出力回路それぞれ
において、動作タイミングを決定する場合、ダブルデー
タレートでデータの出力を行なう場合において、これら
の相補出力トリガクロック信号TRGCKおよびTRG
CKBを利用することにより、容易に外部クロック信号
の半クロックサイクルごとにデータ出力タイミングを調
整することができる(図8および図11参照)。これに
より、出力トリガクロック信号TRGCKおよびTRG
CKBを、それぞれ、デューティ50とは異なるパルス
幅が一定の内部信号として生成しても、正確に、データ
のディテクト、P/S変換および外部データ出力を行な
うことができる。
【0168】この図19に示す構成は、先の図6に示す
構成に対し、1つのトリガクロック信号TRGCKか
ら、補の出力トリガクロック信号TRGCKBを生成す
る構成に代えて、外部から、相補クロック信号CLKe
およびCLKeBを生成し、これらに基づいて、それぞ
れ位相調整された相補出力トリガクロック信号TRGC
KおよびTRGCKBを生成している点が異なり、その
動作内容は、図8および図11に示すタイミング図と同
じである。この場合、外部クロック信号CLKeおよび
CLKeBそれぞれに対して、位相調整された相補出力
トリガクロック信号TRGCKおよびTRGCKBを生
成しており、このクロック調整回路46において、正確
に、データのディテクトタイミング等を調整することが
でき、より精密なタイミング調整を行なうことができ
る。
【0169】[実施の形態8]図20は、この発明の実
施の形態8に従うクロック同期型半導体記憶装置の要部
の構成を概略的に示す図である。この図20に示す構成
においては、位相制御回路80が相補出力トリガクロッ
ク信号TRGCKおよびTRGCKBを生成して、デー
タ出力回路OKT0−OKT3、…に含まれるクロック
調整回路46へ共通に与える。また、タイミング制御回
路20が、内部クロック信号CLKiに基づいて位相非
調整のディテクト制御クロック信号DCTLKを生成し
て、このデータ出力回路OKT0−OKT3、…に含ま
れるクロック調整回路46へ与える。
【0170】データ出力回路OKT0−OKT3、…各
々においては、クロック調整回路46が、相補出力トリ
ガクロック信号TRGCKおよびTRGCKBとディテ
クト制御クロック信号DCTLKとに従って、対応のデ
ータディテクタ40、P/S変換回路42および出力バ
ッファ44の動作タイミングを調整する。
【0171】この図20に示す構成は、図18および図
19に示す構成を組合わせた構成に対応する。したがっ
て、個々のデータ出力回路において、データの取込およ
びディテクト、P/S変換、および出力タイミングを調
整することができ、また、タイミング調整は個々のデー
タ出力回路OKT0−OKT3、…において行なわれる
ため、タイミング調整後の調整制御信号は長距離にわた
って伝搬される必要はなく、正確なタイミング調整を行
なうことができる。
【0172】なお、この図20に示す構成においては、
クロック選択信号EOSELおよびEGSELが、デー
タ出力回路OKT0−OKT3、…のクロック調整回路
46へ共通に与えられている。偶数/奇数クロック選択
信号EOSELは、ダブルデータレートでデータの出力
を行なう場合に、各データ出力回路において転送された
2ビットのデータのうちいずれを先に選択するかを示す
ために用いられる。エッジ選択信号EGSELは、動作
開始をクロック信号CLKiの立上りおよび立下りのい
ずれで決定するかを指定する。
【0173】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、各データ出力回路内部で、位相調整されたクロ
ック信号および位相非調整のクロック信号を用いて、動
作タイミングを調整しており、データ出力回路の動作タ
イミングを最適化することが出来る。
【0174】[実施の形態9]図21は、この発明の実
施の形態9に従うデータ出力回路OKTの構成を概略的
に示す図である。この図21に示すデータ出力回路OK
Tは、内部読出データRD<0>およびRD<1>を並
列に受けて、1ビットの内部出力データQFに変換し
て、出力バッファを介して外部へ出力する。
【0175】このデータ出力回路OKTについては、先
の実施の形態1から8に示すように、複数のデータ出力
回路が設けられており、それぞれのデータ出力回路に対
し2ビットのデータが並列に与えられる。データビット
はそれぞれ、相補信号で表わされる。
【0176】図21において、データ出力回路OKT
は、閉込めクロック信号(ディテクトトリガクロック信
号)DTCLKに従って、与えられたデータを閉じ込め
かつアンプ活性化クロック信号AECLKおよびAEC
LKBに従って閉じ込めたデータを増幅するデータディ
テクタ40と、PS変換制御クロック信号(クロック選
択信号)SELおよびSELBに従って、このデータデ
ィテクタ40から並列に出力される2ビットを順次選択
して直列データQFを生成するP/S変換回路42と、
出力クロック信号OUTCKおよびOUTCKBに従っ
てP/S変換回路42からの内部出力データQFをバッ
ファ処理して外部へ出力データDOとして出力する出力
バッファ44を含む。これらのデータディテクタ40、
P/S変換回路42および出力バッファ44に対する各
クロック信号は、クロック調整回路46から生成され
る。
【0177】このクロック調整回路46は、ディテクト
制御クロック信号DCTLKとクロック(エッジ)選択信
号EGSELと相補出力トリガクロック信号TRGCK
およびTRGCKBに従って閉込めクロック信号DTC
LKおよびアンプ活性化クロック信号AECLKおよび
AECLKBを生成するディテクト制御クロック発生回
路90と、偶数/奇数クロック選択信号EOSELと相
補出力トリガクロック信号TRGCKおよびTRGCK
Bに従ってPS変換制御クロック信号SELおよびSE
LBを生成するPS変換制御クロック発生回路92と、
信号TRGCKBおよびTRGCKに従って出力タイミ
ングクロック信号OUTCKおよびOUTCKBを生成
する出力バッファ制御クロック発生回路94を含む。ク
ロック調整回路46へは、したがって、図20に示す位
相制御回路80からの位相調整された相補出力トリガク
ロック信号TRGCKBおよびTRGCKとタイミング
制御回路20からの位相非調整のディテクト制御クロッ
ク信号DCTLKと偶数/奇数クロック選択信号EOS
ELが与えられる。
【0178】図22は、データディテクタ40、P/S
変換回路42および出力バッファ44の構成の一例を具
体的に示す図である。この図22に示す構成は、図7に
示すデータ出力回路の構成と、データディテクタ40に
与えられるクロック信号が異なるだけであり、他の構成
要素は同一であり、対応する部分には同一参照番号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0179】このデータディテクタ40においては、閉
込めゲート50および54に対し、閉込めクロック信号
DTCLKが与えられる。差動増幅回路51に対し、ア
ンプ活性化信号AECLKBが与えられ、トライステー
トインバータバッファ52a,52b,56aおよび5
6bに対して相補アンプ活性化信号AECLKおよびA
ECLKBが与えられる。P/S変換回路42に対して
は、図7に示す構成と同様、PS変換制御クロック信号
SELおよびSELBが与えられ、出力バッファ44に
対しては、出力クロック信号OUTCKおよびOUTC
KBが与えられる。データディテクタ40のアンプ閉じ
込め動作およびデータディテクト動作のタイミングが互
いに異なる。
【0180】図23は、図21に示すクロック調整回路
46の構成の一例を具体的に示す図である。図23にお
いて、ディテクト制御クロック発生回路90は、クロッ
クエッジ選択信号EGSELに従って出力トリガクロッ
ク信号TRGCKおよびTRGCKBの一方を選択する
複合ゲート90aと、複合ゲート90aの出力信号とデ
ィテクト制御クロック信号DCTLKとを受けて閉込め
クロック信号DTCLKを生成するゲート回路90b
と、複合ゲート90aの出力信号とディテクト制御クロ
ック信号DCTLKとを受けるゲート回路90cと、ゲ
ート回路90cの出力信号と複合ゲート90aの出力信
号とに従ってセット/リセットされてアンプ活性化クロ
ック信号AECLKおよびAECLKBを生成するセッ
ト/リセットフリップフロップ90dとを含む。
【0181】複合ゲート90aは、等価的に、クロック
エッジ選択信号EGSELと出力トリガクロック信号T
RGCKとを受けるAND回路と、補の出力トリガクロ
ック信号TRGCKBとクロックエッジ選択信号EGS
ELを受けるゲート回路と、これらのAND回路とゲー
ト回路の出力を受けるOR回路とを含む。このゲート回
路は、補の出力トリガクロック信号TRGCCKBがL
レベルでありかつクロックエッジ選択信号EGSELが
HレベルのときにHレベルの信号を出力する。
【0182】クロックエッジ選択信号EGSELがHレ
ベルのときには、この複合ゲート90aは、出力トリガ
クロック信号TRGCKに従ってその出力信号を生成す
る。一方、クロックエッジ選択信号EGSELがLレベ
ルのときには、この複合ゲート90aは、補の出力トリ
ガクロック信号TRGCKBに従って出力信号を生成す
る。
【0183】ゲート回路90bは、ディテクト制御クロ
ック信号DCTLKがHレベルでありかつ複合ゲート9
0aの出力信号がLレベルのときにHレベルの信号を生
成する。ゲート回路90cは、ディテクト制御クロック
信号DCTLKがLレベルであるかまたは複合ゲート9
0aの出力信号がHレベルのときにHレベルの信号を出
力する。
【0184】セット/リセットフリップフロップ90d
は、ゲート回路90cの出力信号が立上がるとセットさ
れてアンプ活性化信号AECLKをHレベルに立ち上げ
かつ補のアンプ活性化信号AECLKBをLレベルに立
ち下げ、また、複合ゲート90aの出力信号がLレベル
に立ち下がるとリセットされてアンプ活性化信号AEC
LKおよびAECLKBを非活性化する。アンプ活性化
信号AECLKおよびAECLKBは、セット/リセッ
トフリップフロップ90dの出力Qおよび/Qからそれ
ぞれ出力される相補な信号である。
【0185】PS変換制御クロック発生回路92は、偶
数/奇数クロック選択信号EOSELを反転して補のP
S変換制御クロック信号SELBを生成するインバータ
回路92aと、インバータ回路92aの出力信号を反転
して、PS変換制御クロック信号SELを生成するイン
バータ回路92bを含む。偶数/奇数クロック選択信号
EOSELは、先に説明したように、コラムアドレスの
偶数/奇数に従って、内部クロック信号CLKiに従っ
て生成される。この偶数/奇数クロック選択信号EOS
ELは、内部クロック信号CLKiに対して位相調整さ
れたクロック信号であってもよく、また単に遅延回路に
より生成される位相非調整のクロック周波数に応じた遅
延を有するクロック信号であってもよい。データディテ
クタのディテクト動作時に、このP/S変換回路が導通
状態にあればよい。ディテクト動作時においては、ディ
テクトデータ確定前に、クロック選択信号SELがHレ
ベルとなり、データディテクト時に、P/S変換回路の
出力データが、ディテクトデータをトリガとして変化す
る。
【0186】出力バッファ制御クロック発生回路94
は、出力トリガクロック信号TRGCKおよびTRGC
KBをそれぞれ所定時間τ遅延する遅延調整用の遅延素
子94aおよび94bと、これらの遅延素子94aおよ
び94bの出力信号のパルス幅を調整するパルス幅調整
素子94cおよび94dと、パルス幅調整素子94cお
よび94dの出力信号を受けて出力クロック信号OUT
CKを生成するOR回路94eと、OR回路94eの出
力信号を反転して補の出力クロック信号OUTCKBを
生成するインバータ94fとを含む。
【0187】遅延素子94aおよび94bは、マスク配
線で遅延時間が設定可能であるかまたはプログラム可能
な可変遅延素子で構成され、その遅延時間τが調整さ
れ、データ出力回路内においてデータディテクタから出
力バッファに到達するデータの伝搬遅延に対する遅延を
最適化する。パルス幅調整素子94cおよび94dは、
たとえばワンショットのパルス発生回路を含み、そのパ
ルス幅を調整することにより、DDRモードでのデータ
出力時における高速のデータ出力を可能にする。遅延素
子94aおよび94bにより、出力バッファ44におけ
るデータ待ち時間を最小とし、高速でデータを外部へ出
力する。次に、この図21から図23に示すデータ出力
回路の動作を図24に示すタイミングチャート図を参照
して説明する。
【0188】まず、クロックエッジ選択信号(クロック
選択信号)EGSELがHレベルに設定され、図23に
示す複合ゲート90aは、出力トリガクロック信号TR
GCKを通過させる。リードコマンドが与えられて所定
期間が経過すると、ディテクト制御クロック信号DCT
LKがHレベルに立上がる。複合ゲート90aの出力信
号は、今Lレベルであるため、ゲート回路90bの出力
する閉込めクロック信号GTCLKがHレベルに立上が
り、図22に示す閉込めゲート50および54が導通
し、内部読出データバスRD(RD0,RDB0,RD
1,RDB1)上に読出されたデータを、データディテ
クタ40内の内部ノードND10−ND13にそれぞれ
伝達する。ゲート閉込めクロック信号GTCLKがHレ
ベルのとき、アンプ活性化クロック信号AECLKはL
レベルであり、データディテクタ40は、まだ、増幅動
作は行なわない。
【0189】出力トリガクロック信号TRGCKがHレ
ベルに立上がると、ゲート回路90bからの閉込めクロ
ック信号GTCLKがLレベルに立下がり、図22に示
す閉込めゲート50および54が非導通状態となる。一
方、この出力トリガクロック信号TRGCKがHレベル
に立上がると、応じてゲート回路90cの出力する補の
アンプ活性化クロック信号AECLKBがLレベルとな
り、一方、アンプ活性化信号AECLKがHレベルに立
上がり、データディテクタ40が、ディテクト動作を開
始する。
【0190】このとき、P/S変換回路42において
は、図23に示すPS変換制御クロック発生回路92か
らの偶数/奇数クロック選択信号EOSELに従ってク
ロック選択信号SELがHレベルに変化し、図22に示
すトライステートインバータバッファ58aおよび58
bががイネーブルされており、このデータディテクタ4
0のディテクト動作によりノードND14およびND1
5のデータDETが変化すると、このデータディテクタ
40の出力データDETに従って、P/S変換回路42
の出力データQFが変化する。このP/S変換回路42
の出力データQFが変化すると、次いで、図23に示す
出力バッファ制御クロック発生回路44からの出力タイ
ミングクロック信号OUTCKがHレベルとなり、この
P/S変換回路42からの出力データQFに従って出力
ノードNDOが駆動され、出力データDQ0が生成され
る。
【0191】このディテクト制御クロック信号DCTL
KがLレベルに立下がり、続いて、出力トリガクロック
信号TRGCKがLレベルに立下がると、セット/リセ
ットフリップフロップ90dがリセットされ、アンプ活
性化クロック信号AECLKがLレベルに立下がり、デ
ータディテクタ40が非活性化される。この状態におい
ては、図22に示すトライステートインバータバッファ
52a,52b,56a,56bは、出力ハイインピー
ダンス状態となり、このデータディテクタ40の出力デ
ータDETがラッチ回路53a,53b,57a,57
bによりラッチされる。
【0192】一方、閉込めゲート制御クロック信号GT
CLKは、ディテクト制御クロック信号GCTLKがL
レベルであるため、Lレベルを維持し、閉込めゲート5
0および55は非導通状態を維持する。
【0193】このデータディテクタ40によるディテク
ト動作時において、P/S変換回路42において、PS
変換制御クロック信号SELが、偶数/奇数クロック選
択信号EOSELに従ってHレベルにあり、データディ
テクタ40の出力信号に従って、このP/S変換回路4
2の出力データQFが変化する。したがって、P/S変
換回路42の活性化タイミングをデータディテクト動作
期間と重ね合わせることができ、データ転送時間を信号
伝播遅延時間にまで短縮することができる。
【0194】出力トリガクロック信号TRGCKの立上
がりエッジに対し、図23に示す遅延調整素子94aお
よび94bにより、その遅延時間が調整されて、出力制
御クロック信号OUTCKがHレベルに立上がり、出力
バッファ44がイネーブルされ、P/S変換回路42か
らの内部出力データQFに従って出力ノードNDOを駆
動する。
【0195】偶数/奇数クロック選択信号EOSELが
Lレベルとなると、PS変換制御クロック発生回路92
からのPS変換制御クロック信号SELがLレベルとな
り、このP/S変換回路42においてトライステートイ
ンバータバッファ60aおよび60bがイネーブルさ
れ、このデータディテクタ40のノードND16および
ND17にラッチされたデータが出力バッファ44に伝
達されかつラッチされる。再び補の出力トリガクロック
信号TRGCKBに従って出力制御クロック信号OUT
CKが生成され、P/S変換回路42から新たに与えら
れたデータQFに従って出力バッファ44が、データ出
力動作を実行する。
【0196】次のクロックサイクルにおいて、再び、デ
ータの読出動作が行なわれ(バースト動作)、同様のデ
ータ読出が実行される。ここで、データ読出時において
は、バーストモードに従ってデ−タ読出が行なわれても
よく、また各クロックサイクルごとに、リードコマンド
が与えられてもよい。
【0197】図25は、このデータ出力回路OKTにお
ける信号伝搬時間を概略的に示す図である。図25にお
いては、ディテクタ制御クロック信号DCTLKに従っ
て、データディテクタ40に内部読出データRDが取込
まれる。このデータディテクタ40に取込まれたデータ
は、アンプ活性化クロック信号AECLKに従って増幅
されて転送され、ディテクタ出力データDETが確定状
態となる。このアンプ活性化クロック信号AECLK
は、ディテクタ制御クロック信号DCTLKまたは出力
トリガクロック信号TRGCKによりトリガされる。デ
ィテクタデータ40の出力データDETは、P/S変換
回路42を介して出力バッファ44へ伝達される。この
データディテクタ40から出力バッファ44までの経路
における内部読出データRDの伝搬遅延(リード遅延)
が、時間tdであるとする。
【0198】出力バッファ44は、出力クロック信号O
UTCKに従ってデータを外部へ転送する。この出力ク
ロック信号OUTCKは、出力トリガクロック信号TR
GCKより、その活性化がトリガされる。この出力クロ
ック信号OUTCKは、出力トリガクロック信号TRG
CKに対し、遅延時間が遅延調整素子(図23参照)に
より調整される。したがって、この出力クロック信号O
UTCKの遅延時間τは、リード遅延時間tdと同等以
上とすることにより、データディテクタ40でディテク
トされたデータが、出力バッファ44に伝達された直後
に、出力バッファ44を活性化して外部へデータを出力
することができる。
【0199】したがって、高速クロックで動作時におい
て、この出力バッファ44の動作開始を決める出力クロ
ック信号OUTCKの活性化の直前で、出力トリガクロ
ック信号TRGCKに従ってデータのディテクト動作を
開始することができ、データディテクタ40のディテク
ト動作開始と、出力バッファ44のデータ転送開始の時
間差を最小値に設定することができ、高速動作が可能と
なる。
【0200】また、このリード遅延時間tdと出力制御
クロック信号OUTCKの遅延調整時間τを、同程度と
することにより、データディテクタ40からのデータD
ETが出力バッファ44に到達したときに、出力バッフ
ァ44を活性化することができ、これらのデータディテ
クタ40および出力バッファ44を、同一の出力トリガ
クロック信号TRGCKを用いて活性化することができ
る。また、出力バッファ44のデータ待ち時間を最小と
することができる。
【0201】このデータ出力回路におけるタイミング調
整が同一クロック信号を用いて個々の活性化タイミング
が設定されており、タイミングマージンを大きくとる必
要がなく、またタイミング設定も容易となる。
【0202】また、データ出力回路OKTは、図22に
示すように、その内部で生じるゲート遅延は、トライス
テートインバータバッファのゲート遅延であり、その遅
延段数は少なく、またデータ出力回路OKTは、個々の
データ出力ノードに設けられており、小占有面積であ
り、また回路規模も小さく、さらに、このデータの内部
読出データの転送経路は、データ出力回路それぞれにお
いて閉じている。したがって、これらの要因により、デ
ータ出力回路それぞれにおいて、このリード遅延を予め
予測することが可能であり、出力バッファ44の遅延調
整を最適値に設定することができ(td=τ)、これに
より、データの伝搬遅延時間に対して余分な待ち時間を
出力バッファ44に対して与える必要がなく、このデー
タ出力回路における伝搬を最小とすることができ、応じ
て内部の読出データに転送時間を最大可能時間に設定す
ることができ、データ読出時の周波数特性を改善でき、
動作周波数を高速化することができる。
【0203】なお、図25に示す構成において、P/S
変換回路42をバイパスするバイパス回路49が配置さ
れる。このバイパス回路49は、データ出力モードがD
DRモードであるかSDRモードであるかに従って選択
的に活性化され、活性化時出力トリガクロック信号に従
ってデータディテクタ40のディテクトデータを転送す
る。このバイパス回路49は、P/S変換回路42を駆
動するP/S変換制御クロック信号に従って活性化時動
作する。バイパス回路49は、非選択時においては、出
力ハイインピーダンス状態である。この場合、データデ
ィテクタ40の2ビットのデータがバイパス回路49に
よりバイパスされて、出力バッファ44に伝達されるた
め、出力バッファ44は、2ビットのデータを2つのデ
ータ出力ノードに並列に出力する2つの出力バッファ回
路を有する。
【0204】[実施の形態10]図26は、この発明の
実施の形態10に従う同期型半導体記憶装置の要部の構
成を概略的に示す図である。この図26に示す構成にお
いては、読出回路5において、メモリ回路4から読出さ
れたデータを増幅するプリアンプ5aと、このプリアン
プ5aの出力データを、所定期間シフトするレイテンシ
シフタ5bが設けられる。レイテンシシフタ5bの出力
データが、内部データバス10上に転送される。この内
部データバス10は、先の実施の形態1から9において
説明したデータ出力回路へ伝達されてもよく、また、位
相非調整の出力制御クロック信号に応答する従来のデー
タ出力回路が用いられてもよい。
【0205】プリアンプ5aに対しては、タイミング制
御回路100からのプリアンプ活性化クロック信号PA
ECKが与えられ、レイテンシシフタ5bに対しては、
位相制御回路110からのシフトクロック信号SHCL
Kが与えられる。タイミング制御回路100は、クロッ
ク入力回路1からの内部クロック信号CLKiをデータ
読出モード時所定時間遅延してプリアンプ活性化クロッ
ク信号PAECKを生成する。位相制御性回路110
は、クロック入力回路1および75からの相補内部クロ
ック信号CLKiおよびCLKiBに従って位相調整を
行なってシフトクロックSHCLKを生成する。
【0206】この位相制御回路110の内部構成は、先
の実施の形態3において示す構成と同じであり、生成さ
れるクロック信号として、出力トリガクロック信号TR
GCKに代えて、シフトクロック信号SHCLKが生成
される点が異なる。したがって、シフトクロック信号S
HCLKは、クロック周波数に依存しない固定遅延を外
部(内部)クロック信号に対して有する。一方、プリアン
プ活性化クロック信号PAECKは、遅延回路等を用い
て生成され、クロック信号の周波数およびレイテンシに
応じた遅延時間を有する。
【0207】タイミング制御回路100は、また、デー
タ読出時、データ読出に関連する回路(例えばコラムデ
コーダ、および内部データ線IOのイコライズ回路)を
活性化/非活性化するための読出活性化制御信号RCK
をメモリ回路4に与える。
【0208】この図26に示す構成においては、プリア
ンプ5aおよびレイテンシシフタ5bは、それぞれ別々
の経路で生成されたクロック信号に従ってその動作が制
御される。レイテンシシフタ5bは、シフトクロック信
号SHCLKに従って、コラムレイテンシCL−2のク
ロックサイクル期間シフト動作を行なう。次に、この図
26に示す読出回路5の動作を、図27に示すタイミン
グ図を参照して説明する。
【0209】外部クロック信号CLKeに従ってクロッ
ク入力回路1において、内部クロック信号CLKiが生
成される。データ読出時、タイミング制御回路100
は、図示しないリードコマンドに従って、内部クロック
信号CLKiの立上りまたは立下りに対し一定の時間の
後プリアンプ活性クロック信号PAECKを活性化す
る。図27においては、プリアンプ活性化クロック信号
PAECKが、内部クロック信号CLKiに立上りから
所定時間遅延して活性化される状態を示す。
【0210】プリアンプ活性化クロック信号PAECK
の活性化に従ってプリアンプ5aが増幅動作を行ない、
メモリ回路4から内部データ線I/Oに読出されたデー
タを増幅して出力データPDを生成する。次に、位相制
御回路110からのシフトクロック信号SHCLKが、
外部クロック信号CLKeまたは内部クロック信号CL
Kiに対して位相調整されて生成される。このシフトク
ロック信号SHCLKがHレベルに立上がると、プリア
ンプ5aから読出されたデータをシフトクロック信号S
HCLKに従って所定のクロックサイクル期間シフト動
作を行なう。図27においては、リードコマンド印加時
のサイクルでプリアンプ5aの出力データを内部データ
バス10上に読出データRDとして出力する場合の動作
を一例として示す。
【0211】このシフトクロック信号SHCLKがHレ
ベルとなってから、レイテンシシフタ5bにおける遅延
時間経過後、内部読出データバス10上に読出データR
Dが伝達される。
【0212】今、図28に示すように、リードコマンド
が与えられてから、メモリセルMCの記憶データがプリ
アンプ5aにまで到達するのに要する時間がTmdであ
るとする。プリアンプ5aは、プリアンプ活性化クロッ
ク信号PAECKの活性化に従って増幅動作を行なう。
このプリアンプ5aの増幅動作後、出力データPDがレ
イテンシシフタ5bに伝達され、その伝達信号が確定す
るまでに要する時間がTpdとする。レイテンシシフタ
5bは、シフトクロック信号SHCLKがHレベルとな
ると与えられたデータを取込み、かつリードデータRD
として出力する。レイテンシシフタ5bにおいて、プリ
アンプ5aの出力データPDの取込みと、そのシフトデ
ータRDの次段回路への転送に要する時間がTldとす
る。
【0213】次段回路が、位相制御回路110(または
22)からのクロック信号(DLL/PLLCLK)で
トリガされる場合を考える。レイテンシシフタ5bにお
ける等価的な遅延時間(プリアンプ5aの出力データP
Dの取込みに要する時間と、シフトクロック信号SHC
LKに同期してリードデータRDを次段回路へ転送する
のに要する時間)Tldが、プリアンプ5aの伝播遅延
時間Tpdとメモリセルデータがプリアンプ5aに伝達
されるのに要する時間Tmdの和より長い場合、レイテ
ンシシフタ5bを、シフトクロック信号SHCLKに従
ってできるだけ早いタイミングで動作させる。これによ
り、図27に示すプリアンプ出力データPDの確定から
シフトクロック信号SHCLKの立上がりまでの時間T
sを短くすることができ、高速動作時においてもレイテ
ンシシフタ5bにおける遅延時間Tldを十分に確保す
ることができる。
【0214】また、シフトクロック信号SHCLKを、
外部クロック信号CLKe(または内部クロック信号C
LKa)に対して位相調整して生成することにより、図
27に示す時間Tpd+Tsを十分に確保することがで
きる。内部クロック信号CLKiが高速のクロック信号
の場合、この内部クロック信号CLKiに対し周波数に
応じた遅延時間を持ってシフトクロック信号SHCLK
を生成した場合、内部クロック信号CLKiの動作周波
数は、シフトクロック信号SHCLKの遅延時間により
決定される。この場合、シフトクロック信号SHCLK
の遅延時間を短くした場合、正確なタイミングで、プリ
アンプ5aの出力データPDを取込み転送することがで
きなくなる。
【0215】したがって、この図27に示すように、外
部クロック信号CLKe(または内部クロック信号CL
Ki)に対し、位相調整したクロック信号をシフトクロ
ック信号SHCLKとして利用することにより、クロッ
ク信号の周波数に依存しない一定の遅延時間をシフトク
ロック信号SHCLKに与えることができる。このシフ
トクロック信号SHCLKの固定遅延時間を図28に示
す伝播遅延時間Tldに設定した場合、レイテンシシフ
タ5bにおける伝播遅延時間を最小とすることができ、
逆に、メモリセルデータをレイテンシシフタ5bに伝達
するまでに要する時間Tmd+Tpdを最大とすること
ができる。プリアンプ活性クロック信号PAECKの活
性化を、高速動作時においても、メモリセルデータが転
送された時点に設定することができ、正確にプリアンプ
5aで増幅されたデータをレイテンシシフタ5bにおい
て取込むことができる。プリアンプ活性化信号PAEC
Kの活性化を動作周波数に応じて調整しても、このメモ
リセルデータが転送されるまでの時間を充分に確保する
ことができ、内部データ読出の周波数特性を改善するこ
とができ、高速かつ安定に内部データを読出して次段回
路へ転送することができる。これにより、高速クロック
信号に同期してパイプライン的に内部データを転送する
ことができる。
【0216】ここで、シフトクロックSHCLKの位相
調整時間は、クロック信号CLKeの周波数と独立に信
号伝播遅延時間Tldを考慮して調整される。従って、
外部クロック信号CLKeの周波数に影響を及ぼすこと
なく、常に、最適タイミングでレイテンシシフタ5bを
動作させることが出来る。
【0217】図29は、レイテンシシフタ5bの1段の
構成を概略的に示す図である。図29において、レイテ
ンシシフタ5bは、相補シフトクロック信号SHCLK
およびSHCLKBに従ってプリアンプ5aの出力デー
タPDを伝達するトライステートバッファ115aと、
このトライステートバッファ115aの出力信号をラッ
チするインバータラッチ115bを含む。この図29に
示す構成が、入力段および出力段に設けられる。レイテ
ンシシフタ5bにおいて設けられるシフト段(図29に
示す構成)の数は、コラムレイテンシCLにより適当に
定められる。
【0218】このレイテンシシフタ5bにおいては、シ
フトクロック信号SHCLKの立上がりに応答して、プ
リアンプ5aの出力データPDを内部で取込んで転送
し、かつシフトクロック信号SHCLKの立上がりに同
期して、内部リードデータバス10上にリードデータR
Dを転送する。
【0219】以上のように、この発明の実施の形態10
に従えば、読出回路内において、プリアンプを、内部ク
ロック信号に対してその周波数に応じた遅延時間を持っ
てデータ読出時活性化し、次いで、このプリアンプのデ
ータを、外部クロック信号(または内部クロック信号)
に対し位相が調整された固定遅延を有するクロック信号
をシフトクロック信号として利用して転送しており、高
速動作時においても、正確に、プリアンプの出力データ
をシフトクロック信号SHCLKに従って転送して内部
読出データを生成することができる。また、パイプライ
ンステージが高速動作する場合であっても、次段回路の
動作開始タイミングとこのパイプラインステージでの信
号伝播遅延とを考慮してレイテンシシフタを動作させる
ことができ、常にプリアンプの活性化タイミングをでき
るだけ遅くすることができ、正確に高速クロックに従っ
てパイプライン的にデータを転送することができる。
【0220】[実施の形態11]図30は、この発明の
実施の形態11に従う同期型半導体記憶装置の要部の構
成を概略的に示す図である。この図30に示す構成にお
いては、シフトクロック信号SHCLKのタイミングを
モード選択信号MODEに従って変更するために、クロ
ックセレクタ120が設けられる。このクロックセレク
タ120は、位相制御回路110からの、外部クロック
信号(または内部クロック信号)に対して位相調整され
たクロック信号SCK1とタイミング制御回路100か
らの内部クロック信号CLKiに対して動作周波数に応
じた遅延時間を有するクロック信号SCK2の一方を選
択する。
【0221】このモード選択信号MODEは、CASレ
イテンシ、クロック信号の周波数またはデータ出力モー
ドがDDRおよびSDRのいずれであるかに応じて設定
される。モード選択信号MODEは、モードレジスタ内
にセットされてもよく、またメタル配線またはボンディ
ングワイヤなどにより固定的に設定されてもよい。高速
動作する場合には、クロックセレクタ120は、モード
選択信号MODEに従って、位相制御回路110からの
位相調整されたクロック信号SCK1を選択してシフト
クロック信号SHCLKを生成する。一方、クロックセ
レクタ120は、比較的低速動作またはシフト動作タイ
ミングに余裕がある場合には、モード選択信号MODE
に従って、タイミング制御回路100からの内部クロッ
ク信号CLKiに追随して変化する位相非調整のクロッ
ク信号SCK2を選択してシフトクロック信号SHCL
Kを生成する。
【0222】モード選択信号MODEを用いて、シフト
クロック信号SHCLKを位相調整されたクロック信号
および位相非調整のクロック周波数に応じた遅延を有す
るクロック信号の一方に従って生成することにより、半
導体記憶装置の動作環境に応じた最適タイミングで、レ
イテンシシフタ5bの動作タイミングを設定することが
できる。例えば、比較的低速で動作するまたは内部デー
タ転送に時間的余裕がある場合、位相非調整のクロック
周波数に応じた遅延時間を有するクロック信号SCK2
に従ってシフトクロック信号SHCLKを生成すること
により、プリアンプ5aの出力データPDが十分安定化
された後に、レイテンシシフタ5bを動作させてリード
データRDを生成する。動作条件に応じて、クロック信
号SHCLKの発生態様を切換えることにより、動作条
件に応じて安定にかつ確実に動作する半導体記憶装置を
実現することができる。
【0223】[変更例]図31は、この発明の実施の形
態11の変更例の構成を概略的に示す図である。図31
においては、クロックセレクタ120に対し、位相制御
回路110からの位相調整されたクロック信号SCK
と、この位相調整されたクロック信号SCKを所定時間
遅延する遅延回路125の出力信号とが与えられる。ク
ロックセレクタ120は、モード選択信号MODEに従
って、遅延回路125の出力する遅延クロック信号と位
相制御回路110からの位相調整されたクロック信号S
CKの一方を選択してシフトクロック信号SHCLKを
生成する。
【0224】この場合、先の図30に示す構成における
内部クロック信号CLKiに対し所定のクロック周波数
に応じた遅延時間を有するクロック信号SCK2に代え
て、遅延回路125からの遅延クロック信号が用いられ
る。この遅延クロック信号は、遅延回路125により位
相調整された固定遅延のクロック信号SCKを所定時間
遅延して生成されるため、この遅延クロック信号も、内
部クロック信号に対して固定遅延を有する。この場合、
位相調整クロック信号SCKは、外部クロック信号に対
し位相が進んだ信号であり、遅延回路125が、この位
相調整された固定遅延のクロック信号SCKを遅延して
おり、この遅延クロック信号は、外部クロック信号CL
Keに対する位相差が小さくなる。したがって、高速動
作する場合には、遅延クロック信号を用いてプリアンプ
5aの活性化タイミングをできるだけ遅くすることがで
きるようにする。ただし、遅延回路125の遅延時間
は、次段回路までの信号伝播時間を保証する値に設定さ
れる。
【0225】この図31に示す構成の場合においても、
モード選択信号MODEに従って高速動作が要求される
場合および内部データ伝達に余裕がある場合に応じて、
シフトクロック信号SHCLKの活性化タイミングを切
換えることができる。
【0226】なお、図30および図31に示す構成にお
いて、クロックセレクタ120は、モード選択信号MO
DEに応答するゲート回路ではなく、たとえばマスク配
線により固定的にその選択経路が動作環境に応じて定め
られてもよい。
【0227】以上のように、この発明の実施の形態11
に従えば、動作環境に応じて、シフトクロック信号を切
換えるように構成しており、動作環境に応じて正確にか
つ確実に最適タイミングで内部読出データを転送するこ
とができる。
【0228】[実施の形態12]図32は、この発明の
実施の形態12に従う同期型半導体記憶装置の要部の構
成を概略的に示す図である。この図32においては、読
出回路5に含まれるプリアンプ135aは、メモリ回路
4からの相補内部データに従って、相補増幅データを生
成する。またレイテンシシフタ135bも、このプリア
ンプ135aからの相補データを相補データとして転送
し、内部リードデータバス10の対応の読出データ線対
DLPに伝達する。
【0229】レイテンシシフタ135bへは、クロック
セレクタ120からの選択クロック信号SHCLKが与
えられる。このクロックセレクタ120は、モード選択
信号MODEに従って、位相制御回路110からの位相
調整されたクロック信号SCK1とタイミング制御回路
100からの位相非調整のクロック信号SCK2の一方
を選択する。
【0230】プリアンプ135aおよびレイテンシシフ
タ135bが伝達する相補データは、3値信号であり、
“H”、“L”、および“Z”を有する。“Z”は、
「データなし」の状態であり、この相補データがともに
Lレベルのときに、データ“Z”が設定される。この状
態は、データがない状態であり、次段のデータ出力回路
において、このデータ“Z”が与えられて、データの取
込みが行なわれてもデータディテクト動作は行なわれな
い。内部データバス10のデータ線がプリチャージ状態
を維持しているためである。内部データバスのデータ線
のプリチャージ電圧に応じて、この“Z”状態が、相補
データ信号をともにHレベルに設定することにより指定
されてもよい。
【0231】また、プリアンプ135aに対し、タイミ
ング制御回路100からのプリアンプ制御クロック信号
PACTLに従ってプリアンプ活性化クロック信号PA
Eとプリアンプリセット信号PRSTを生成するプリア
ンプ制御回路130が設けられる。プリアンプ135a
は、プリアンプリセット信号PRSTに従って一旦リセ
ット状態(内部ノードがプリチャージ状態)に設定された
後に、増幅動作を実行する。プリアンプ135aは、プ
リアンプリセット信号PRSTによりリセット状態にさ
れたときに、データ“Z”を生成する。次に、この図3
2に示すデータ読出回路5の動作を、図33に示すタイ
ミング図を参照して説明する。この図33に示す動作波
形図においては、シフトクロック信号SHCLKとして
は、クロックセレクタ102により、位相制御回路11
0からの位相調整されたクロック信号SCK1が選択さ
れる。
【0232】外部クロック信号CLKeに従って内部ク
ロック信号CLKiが生成される。データ読出指示が与
えられると、この内部クロック信号CLKiに従って、
タイミング制御回路100が、プリアンプ制御クロック
信号PACTLを生成する。このプリアンプ制御クロッ
ク信号PACTLの立上がりに応答して、プリアンプ制
御回路130が、まずプリアンプ135aに対しプリア
ンプリセット信号PRSTを生成し、プリアンプ135
aの出力データPDを、データ“Z”の状態に設定す
る。このリセットの後、プリアンプ活性化クロック信号
PAEを活性化する。このプリアンプ活性化クロック信
号PAEは、図33においては、プリアンプ制御クロッ
ク信号PACTLの立下がりに応答してワンショットパ
ルスの形で発生されるように示される。しかしながら、
このプリアンプ活性化クロック信号PAEは、プリアン
プリセット信号PRSTの立下がりに応答して活性化さ
れてもよく、また、このプリアンプリセット信号PRS
Tをそのパルス幅だけ遅延してプリアンプ活性化クロッ
ク信号PAEが生成されてもよい。
【0233】プリアンプ活性化クロック信号PAEが活
性化されると、プリアンプ135aが活性化され、メモ
リ回路4から与えられるデータに従って、その出力デー
タPDを“1”(H)または“0”(L)に設定する。
【0234】シフトクロック信号SHCLKは、このプ
リアンプ活性化クロック信号PAEよりも早いタイミン
グでHレベルとなり、レイテンシシフタ135bが取込
みおよびシフト動作を実行する。この場合、レイテンシ
シフタ135bは、そのデータとして、プリチャージ状
態と同じ無効データ“Z”を取込んでおり、その出力デ
ータRDが、プリアンプ135aの出力するデータPD
をトリガとして変化する。したがって、プリアンプ13
5aの出力データPDの確定タイミングが、シフトクロ
ック信号SHCLKの立上りよりも遅い場合でも、この
レイテンシシフタ135bの出力する読出データRD
を、プリアンプ130aの出力データPDをトリガとし
て変化させることができ、レイテンシシフタ135bの
転送動作開始タイミングを、プリアンプ135aの活性
化タイミングよりも早くすることができ、信号のゲート
伝播遅延のみで読出回路から内部データバスにデータを
伝達することが出来、高速動作を実現することができ
る。
【0235】図34(A)は、図32に示すプリアンプ
135aおよびレイテンシシフタ135bの具体的構成
の一例を示す図である。図34(A)において、プリア
ンプ135aは、内部データ線イコライズ指示信号IO
EQBの活性化時(Lレベルのとき)導通し、内部デー
タ線IOおよびIOBを電源電圧Vccレベルにプリチ
ャージする内部データ線プリチャージ回路150と、プ
リアンプ活性化クロック信号PAEの活性化時非導通状
態となり、プリアンプ内部ノードND30およびND3
1を内部データ線IOおよびIOBから分離する閉込め
ゲート151と、プリアンプ活性化クロック信号PAE
の活性化時活性化され、内部ノードND30およびND
31のデータを差動増幅する差動増幅回路152と、補
のプリアンプ活性化クロック信号PAEBの活性化時
(Lレベルのとき)活性化され、内部ノードND30お
よびND31のデータを反転してノードND32および
ND33に伝達しかつプリアンプリセット信号PRST
の活性化時(Hレベルのとき)、ノードND32および
ND33を接地電圧レベルにリセットするリセット機能
付トライステートインバータバッファ153aおよび1
53bと、ノードND32およびND33の信号をラッ
チするインバータラッチ154aおよび154bを含
む。
【0236】差動増幅回路152は、交差結合されるP
チャネルMOSトランジスタと交差結合されるNチャネ
ルMOSトランジスタと、プリアンプ活性化クロック信
号PAEの活性化時、交差結合されたNチャネルMOS
トランジスタの共通ソースを接地ノードに結合するアン
プ活性化用のNチャネルMOSトランジスタとを含む。
閉込めゲート150は、MOSトランジスタで構成さ
れ、スタンバイ状態時メモリアレイからの内部読出デー
タを伝達する内部データ線IOおよびIOBを電源電圧
VCCレベルにプリチャージする。
【0237】図34(B)は、図34(A)に示すリセ
ット機能付トライステートインバータバッファ153a
および153bの具体的構成の一例を示す図である。こ
れらのリセット機能付トライステートインバータバッフ
ァ153aおよび153bは、同じ構成を有するため、
図34(B)においては、1つのトライステートインバ
タバッファ153の構成を代表的に示す。図34(B)
において、リセット機能付トライステートインバータバ
ッファ153は、電源ノードと出力ノードの間に直列に
接続されるPチャネルMOSトランジスタPQ1および
PQ2と、出力ノードと接地ノードの間に直列に接続さ
れるNチャネルMOSトランジスタNQ1およびNQ2
と、プリアンプリセット信号PRSTの活性化時導通し
出力ノードを接地電圧レベルに放電するリセット用のN
チャネルMOSトランジスタNQ3を含む。MOSトラ
ンジスタPQ1およびNQ2のゲートは入力ノードに結
合される。PチャネルMOSトランジスタPQ2のゲー
トへは、補のプリアンプ活性化クロック信号PAEBが
与えられ、NチャネルMOSトランジスタNQ1のゲー
トへは、インバータIVを介して補のプリアンプ活性化
クロック信号PAEBが与えられる。
【0238】この図34(B)に示す構成において、ノ
ードND32およびND33は、内部ノードであり負荷
容量は小さいため、リセット用のNチャネルMOSトラ
ンジスタNQ3の駆動能力は十分小さくされている。プ
リアンプリセット信号PRSTがHレベルのときには、
出力ノードからの出力信号OUTが、リセット用のMO
SトランジスタNQ3により接地電圧レベルに放電され
る。この状態において、補のプリアンプ活性化クロック
信号PAEBはHレベルであり、MOSトランジスタP
Q2およびNQ1が非導通状態にある。
【0239】プリアンプ活性化クロック信号PAEBが
Lレベルとなると、MOSトランジスタPQ2およびN
Q1が導通し、出力ノードが、入力信号INに従ってM
OSトランジスタPQ1またはNQ2により駆動され、
この入力信号INを反転した出力信号OUTが生成され
る。このMOSトランジスタPQ1,PQ2,NQ1お
よびNQ2の駆動力は、リセット用のMOSトランジス
タNQ3の駆動能力よりも大きくされている。したがっ
て、プリアンプリセット信号PRSTがHレベルのとき
に、補のプリアンプ活性化信号PAEBがLレベルの活
性状態へ駆動されても、出力信号OUTが入力信号IN
に従って変化する。
【0240】再び図34(A)に戻って、レイテンシシ
フタ135bは、相補シフトクロック信号SHCLKお
よびSHCLKBにノードND32およびND33の信
号をノードND34およびND35に伝達するトライス
テートインバータバッファ160aおよび160bと、
ノードND34およびND35の信号をラッチするイン
バータラッチ161aおよび16bを含む、ノードND
34およびND35から、対応の内部データバス線対に
データIRDおよびIRDBが出力される。これらの相
補データIRDおよびIRDBにより、1つの内部読出
データRDが生成される。次に、この図34(A)およ
び図34(B)に示すプリアンプ135aおよびレイテ
ンシシフタ135bの動作を、図35に示すタイミング
図を参照して説明する。
【0241】リードコマンドが与えられると、まず、メ
モリセルからのデータを伝達する内部データ線IOおよ
びIOBに対するイコライズ指示信号IOEQBが、L
レベルからHレベルとなり、内部データ線IOおよびI
OBに対するプリチャージ動作が完了する。
【0242】メモリセルが選択され、選択メモリセルデ
ータに従って内部データ線IOおよびIOBの電位レベ
ルが変化する。図35においては、内部データ線IOB
にLレベルデータが伝達された場合の信号波形を示す。
プリアンプ活性化クロック信号PAEはLレベルであ
り、閉込めゲート150が導通状態であるため、このメ
モリセルデータに従って、プリアンプの内部ノードND
30およびND31の電圧レベルが変化する。プリアン
プ135a内への内部データの転送と並行して、所定の
タイミングでプリアンプリセット信号PRSTをHレベ
ルに立上げ、リセット機能付トライステートインバータ
バッファ153aおよび153bをリセット状態とし、
ノードND32およびND33をともにLレベルとし、
プリアンプ135aの出力データPDを状態“Z”にセ
ットする。
【0243】このプリアンプリセット信号PRSTがH
レベルのときに、シフトクロック信号SHCLKが、H
レベルに立上がり、レイテンシシフタ135bのトライ
ステートインバータバッファ160aおよび160bが
動作する。このとき、レイテンシシフタ135bにおい
てノードND34およびND35は、ともにHレベルと
なる。内部データ線がともに電源電圧レベルにプリチャ
−ジされている状態に対応する。先の実施の形態のよう
に内部データバスの各データ線が接地電圧にプリチャー
ジされる場合には、この状態“Z”は、内部ノードND
32およびND33をともにHレベルにリセットするこ
とにより指定される。または、これに代えて、レイテン
シシフタ135b内に出力データを反転するインバータ
をさらに1段配置する。
【0244】プリアンプ活性化クロック信号PAEがH
レベルに立上がると、差動増幅回路152が活性化さ
れ、ノードND30およびND31の電位が差動増幅さ
れる。このとき閉込めゲート150は、プリアンプ活性
化クロック信号PAEの活性化に従って非導通状態とな
り、ノードND30およびND31が、内部データ線I
OおよびIOBから分離されている。プリアンプ活性化
クロック信号PAEが活性化されると、補のプリアンプ
活性化クロック信号PAEBも活性化され、リセット機
能付トライステートインバータバッファ153aおよび
153bが、差動増幅回路152により生成されたCM
OSレベルの信号に従って、リセット状態のノードND
32およびND33にメモリセルデータを伝達する。応
じて、ノードND32およびND33の電圧レベルに従
って、レイテンシシフタ135bの出力データRDが変
化する。シフトクロック信号SHCLKがLレベルとな
るとレイテンシシフタ135bがラッチ状態となる。
【0245】プリアンプリセット信号PRSTがLレベ
ルとなった後、1つのデータ読出動作が完了し、内部デ
ータ線イコライズ指示信号IOEQBが再びLレベルと
なり、内部データ線IOおよびIOBが電源電圧Vcc
レベルにプリチャージされる。このプリチャージ動作が
完了後、プリアンプ活性化クロック信号PAEが一旦L
レベルに非活性化され、ノードND30およびND31
が、導通状態となった閉込めゲート150を介して電源
電圧Vccレベルにプリチャージされる。このとき、ト
ライステートインバータバッファ153aおよび153
bが出力ハイインピーダンス状態となるため、このプリ
アンプ135aにおいて、内部ノードND30およびN
D31が、電源電圧Vccレベルにプリチャージされて
も、このプリアンプ135aの出力データPDは、先に
読出された状態を維持する。
【0246】次に再びデータ読出が始まると、まずプリ
アンプリセット信号PRSTが活性化されて、内部ノー
ドND32およびND33がリセットされ、このプリア
ンプ130aの保持データが状態“Z”にリセットされ
る。プリアンプ活性化クロック信号PAEが活性化され
て、以降、先に説明した動作と同じ動作が行なわれてデ
ータの読出が行なわれる。
【0247】したがって、この図35に示すように、プ
リアンプ135aがデータ“Z”を出力している状態の
ときに、レイテンシシフタ135bをスルー状態とする
ことにより、このプリアンプ活性化クロック信号PAE
に従って増幅されたデータが、このプリアンプ135a
およびレイテンシシフタ135bにおける信号伝搬遅延
のみで、内部データバス10上に伝達される。したがっ
て、これらのプリアンプ135aおよびレイテンシシフ
タ135bのタイミングのマージンを考慮する必要がな
く、最短時間で、プリアンプ135aの出力データが内
部データバス10に伝達される。また、プリアンプ13
5aの活性化タイミングをできるだけ遅くすることがで
き、高速動作時においても、プリアンプへのメモリセル
データ転送時間を考慮してプリアンプ135aを活性化
することができ、安定にデータを読み出して次段回路へ
転送することができる。
【0248】上述のように、プリアンプの活性化の前に
レイテンシシフタがイネーブルされており、このプリア
ンプの活性化とレイテンシシフタのイネーブルとの時間
差を、負の時間差とすることができる。選択メモリセル
からのデータを次段のデータ出力回路に転送するまでに
要する時間は、プリアンプ回路にメモリセルデータが到
達する時間が半導体装置固有の一定の遅延時間とすれ
ば、この一定の遅延時間とプリアンプおよびレイテンシ
シフタおよび内部読出データ線の信号伝搬遅延時間の合
計のみで表わされ、プリアンプの活性化とレイテンシシ
フタのイネーブルとの時間差のマージンを考慮する必要
なく、高速でデータを転送することができる。
【0249】なお、上述の構成においては、プリアンプ
の直後の回路段に、レイテンシシフタが設けられてい
る。しかしながら、このレイテンシシフタは、プリアン
プとデータ出力回路との間に設けられていればよく、プ
リアンプの直後の回路段に設けられる必要はない。
【0250】また、プリアンプおよびレイテンシシフタ
は、内部データビットそれぞれに対応して設けられてお
り、上述の構成において1ビットのデータ転送に対する
構成を示す。
【0251】また、プリアンプおよびレイテンシシフタ
の組が、複数個並列に1つの読出データ線対に結合さ
れ、このプリアンプ選択信号に従って1つのプリアンプ
およびレイテンシシフタの組が対応の読出データ線対に
結合されてもよい。またこれに代えて、混載DRAM
(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)のよう
に、内部データ線IOの数が多い場合、各内部データ線
対(IO,IOB)それぞれに対して設けられるプリア
ンプおよびレイテンシシフタが並行して同時に活性化さ
れてそれぞれ対応のデータビットをデータバスの対応の
読出データ線対に転送するように構成されてもよい。
【0252】以上のように、この発明の実施の形態12
に従えば、プリアンプおよびレイテンシシフタは相補デ
ータ信号を伝達するように構成しており、プリアンプの
活性化前にレイテンシシフタをイネーブルさせることが
でき、このタイミングマージンを考慮する必要がなく、
信号伝搬遅延時間のみで、プリアンプ出力データの転送
時間を決定することができ、高速でデータ転送を行なう
ことができる。また、相補信号を伝達することにより、
小振幅信号を伝達することが可能となり、高速で内部デ
ータを転送することができる。
【0253】[実施の形態13]図36は、この発明の
実施の形態13に従う半導体記憶装置の要部の構成を概
略的に示す図である。図36においては、内部データを
伝達する回路の構成を概略的に示す。図36において、
このデータ転送回路は、クロック周波数に応じた遅延時
間を内部クロック信号に対して有する位相非調整の遅延
クロック信号FCLKに従って動作し、内部読出データ
Q1を増幅または転送する第1の回路200と、外部ク
ロック信号に対して位相調整されたクロック周波数に依
存しない遅延時間(固定遅延)を有する位相調整クロック
信号LCLKに従って動作し、第1の回路200の出力
データを転送または増幅して次段回路へデータQ2を転
送する第2の回路210を含む。第1の回路200が第
2の回路にデータを転送するまでに要する時間teは、
動作周波数に応じて定められる。第1の回路200に対
しては、クロック信号の数は数に応じた遅延時間を有す
るたとえばバッファ回路または遅延回路で生成される遅
延クロック信号FCLKが与えれらる。この遅延クロッ
ク信号FCLKにより第1の回路の動作タイミングを動
作周波数に応じて最適化する。
【0254】一方、高速動作のためには、第2の回路2
10は、できるだけ短い時間で、次段回路(または外部
装置)へそのデータQ2を転送する必要があり、この第
2の回路210におけるデータ転送に要する時間tfを
できるだけ短くする。このため、第2の回路210に対
して、外部クロック信号(または内部クロック信号)に
対して位相調整された固定遅延を有するクロック信号C
LKが、動作タイミング信号として用いられる。この固
定遅延は、第2の回路の構成により定められる固有の時
間である。
【0255】動作周波数が決定されると、時間teおよ
びtfの和は、一意的に決定される。第2の回路210
における信号伝播に要する時間tfはクロック周波数に
係わらず一定の値とする。この第2の回路210におけ
る伝播遅延時間をできるだけ短くしてこの第2の回路構
成により定められる固有時間に設定し、第1の回路20
0を介しての信号伝播に要する時間teをできるだけ長
くする。これにより、第1の回路200の動作条件を緩
和しつつ高速でデータを転送することができる。これに
より、高速動作時においても、第1の回路200の動作
時間を十分保証しつつ、正確にデータの転送を行なうこ
とができる。
【0256】なお、第1および第2の回路200および
210は、3値データを転送するように構成されてもよ
い。
【0257】[他の実施の形態]上述の実施の形態にお
いて、内部データバスは、内部書込データと内部読出デ
ータを別々に転送してもよい。また、内部IO線も、メ
モリセルへの書込データとメモリセルからの読出データ
を別々の経路を介して伝達するIO分離構成であっても
よい。
【0258】また、半導体記憶装置としては、内部でデ
ータをクロック信号に同期して順次転送する回路を有す
る記憶装置であればよい。
【0259】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、たと
えば外部クロック信号である基本クロック信号に対し位
相非調整のクロック周波数に依存した遅延時間を有する
クロック信号と基本クロック信号に対し位相調整された
固定遅延のクロック信号とを用いて各回路を動作させて
おり、各回路を最適タイミングで動作させて高速でかつ
正確に信号の転送を行なうことができ、周波数特性に優
れた信号転送回路を実現することができる。
【0260】すなわち、基本クロック信号から互いに異
なる態様で出力クロック信号および読出クロック信号を
生成し、この読出クロック信号に従って選択メモリセル
のデータを内部データ線に伝達し、かつ出力クロック信
号に従って内部データ線のデータをラッチして転送する
ことにより、この読出回路およびラッチ回路を最適タイ
ミングで動作させることができ、高速動作する半導体記
憶装置を実現することができる。また、このラッチ回路
および出力回路を同一の出力クロック信号で動作性させ
ることにより、これらの回路のタイミング調整を容易に
行なうことができる。
【0261】また、このラッチデータをさらに出力クロ
ック信号に従って直列データに変換することにより、高
速で、余裕を持って並列データを直列データに変換する
ことができる。
【0262】また、ラッチ回路および出力回路に対し、
出力クロック信号をバッファ処理して伝達するクロック
リピータを設けることにより、この出力クロック信号発
生部の駆動負荷を軽減することができ、高速でかつ正確
に、出力クロック信号をラッチ回路および出力回路へ転
送することができる。
【0263】また、この出力クロック信号のタイミング
を調整してラッチ回路および出力回路へ伝達することに
より、このラッチ回路および出力回路の動作タイミング
を最適化することができ、高速かつ正確にデータの転送
を行なうことができる。
【0264】また、ラッチ回路および並列/直列変換回
路および出力回路へそれぞれ出力信号をタイミング調整
して伝達することにより、これらの回路を正確かつ最適
なタイミングで動作させることができ、高速かつ正確に
データ転送を行なうことができる。
【0265】また、ラッチ回路に対し、基本クロック信
号に対し位相調整されたクロック信号と位相が非調整の
内部クロック信号とを合成して出力クロック信号として
与えることにより、動作環境に応じて最適タイミングで
このラッチ回路を動作させることができる。
【0266】ラッチ回路を、位相非調整のクロック信号
に従ってラッチ状態となる閉込めゲートと、位相非調整
のクロック信号と位相調整のクロック信号との合成クロ
ック信号により、この閉込めゲートを介して与えられた
データを増幅するアンプ回路とで構成することにより、
外部クロック信号周波数が変化しても正確に内部データ
を外部クロック信号の周波数に関わらず、転送すること
が出来る。
【0267】また、この位相調整クロック信号を遅延し
て出力回路へ与えることにより、このラッチ回路から出
力回路へのデータ伝搬遅延時間を考慮して最適タイミン
グで出力回路を動作させることができる。
【0268】また、このラッチ回路内において、出力ク
ロック信号に従って内部データ線からのデータを増幅す
るアンプ回路をさらに設けることにより、小振幅の内部
データ線をCMOSレベルに変換して高速で次段回路へ
伝達することができる。
【0269】また、出力クロック信号、その反転クロッ
ク信号、およびエッジを選択してラッチトリガ信号とし
てラッチ回路に印加することにより、動作環境に応じて
最適タイミングで、データラッチを行なうことができ
る。
【0270】また、並列/直列変換回路を動作モードに
応じてバイパスすることにより、この半導体記憶装置
を、DDRモードおよびSDRモードいずれにおいても
動作させかつそのいずれの動作モード時においても、最
適タイミングでデータの転送を行なうことができる。
【0271】また、第1および第2の位相調整クロック
信号をクロック選択信号に従って選択して、並列/直列
変換回路へ与えることにより、最適タイミングで並列/
直列変換回路が変換動作を行なうことができる。
【0272】また、プリアンプからのデータを転送する
シフト回路とに対し、それぞれ別々の態様で発生される
クロック信号を与えることにより、それらの回路を最適
タイミングで動作させることができ、安定かつ高速で内
部読出データを転送する半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【0273】また、このシフト回路に対しては、互いに
異なる態様で生成されるクロック信号の一方を選択して
与えることにより、このシフト回路を動作環境に応じて
最適タイミングで動作させることができる。
【0274】またこのプリアンプおよびシフト回路を3
値相補信号を伝達する構成とすることにより、プリアン
プの無効データ出力時にシフト回路を動作させることが
でき、このシフト回路における活性化タイミングを要す
る遅延時間を考慮する必要がなく、信号伝搬遅延のみを
考慮するだけでよく、高速でデータの転送を行なうこと
ができる。
【0275】また、プリアンプ回路を活性化前に初期状
態にリセットすることにより、このリセット状態時にシ
フト回路を動作させることができ、プリアンプ回路活性
化期間とシフト回路の動作イネーブル期間とをオーバー
ラップさせることができ、信号伝搬時間を短縮すること
ができる。
【0276】また、第1の回路とこの第1の回路の出力
データを転送する第2の回路とに対し、それぞれ同一の
クロック信号から異なる態様で生成されるクロック信号
を与えることにより、これらの第1および第2の回路の
動作タイミングを最適化することができ、高速でデータ
転送を行なうことができる。
【0277】また、第1のクロック信号を、この外部ク
ロック信号を遅延して生成されるクロック信号と、かつ
第2のクロック信号を位相調整して生成するクロック信
号とで構成することにより、第2の回路の動作タイミン
グを周波数に応じた遅延とした場合の動作周波数の制限
要因をなくすことができ、最適タイミングで高速動作す
る半導体装置を実現することができる。
【0278】また、この第2のクロック信号を第1のク
ロック信号に対して独立にタイミングを調整することに
より、個々に、第1および第2の回路の活性化タイミン
グを最適化することができる。
【0279】また、この第1のクロック信号と同一態様
で第3のクロック信号を生成し、第2および第3のクロ
ック信号の一方を第2の回路へ与えることにより、この
第2の回路の動作環境において最適タイミングで動作さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示す半導体記憶装置の動作を示すタイ
ミング図である。
【図3】 図1に示す位相制御回路の構成を概略的に示
す図である。
【図4】 図1に示すデータディテクタおよび出力バッ
ファの具体的構成の一例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装
置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に従う半導体記憶装
置のデータ出力部の構成を概略的に示す図である。
【図7】 図6に示すデータ出力回路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図8】 図7に示すデータ出力回路の動作を示すタイ
ミング図である。
【図9】 図6に示すクロック調整回路の構成を概略的
に示す図である。
【図10】 図9に示すクロック調整回路のエッジ選択
信号と選択出力トリガクロック信号との対応関係を概略
的に示すタイミング図である。
【図11】 図9に示す動作を示すタイミング図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態4に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図13】 図12に示す位相制御回路の構成を概略的
に示す図である。
【図14】 図12に示す位相制御回路の動作を示すタ
イミング図である。
【図15】 図12に示す位相制御回路の変更例を示す
図である。
【図16】 (A)および(B)は、図15に示す位相
制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図17】 この発明の実施の形態5に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態6に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態7に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態8に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態9に従うデータ出力
回路の構成を示す図である。
【図22】 図21に示すデータ出力回路のデータ転送
部の具体的構成の1例を示す図である。
【図23】 図21に示すクロック調整回路の具体的構
成の一例を示す図である。
【図24】 図22および図23に示すデータ出力回路
の動作を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態9に従う半導体記憶
装置の動作を模式的に示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態10に従う半導体記
憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図27】 図26に示すデータ読出回路の動作を示す
タイミング図である。
【図28】 図26に示す読出回路のデータ伝搬遅延時
間を模式的に示す図である。
【図29】 図26に示すレイテンシシフタの構成の一
例を示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態11に従う半導体記
憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図31】 この発明の実施の形態11の変更例を概略
的に示す図である。
【図32】 この発明の実施の形態12に従う同期型半
導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図33】 図32に示す同期型半導体記憶装置の動作
を示すタイミング図である。
【図34】 (A)は、図32に示すプリアンプおよび
レイテンシシフタの具体的構成の一例を示す図であり、
(B)は、図34(A)に示すリセット機能付トライス
テートインバータバッファの具体的構成の一例を示す図
である。
【図35】 図34(A)および(B)に示す読出回路
の動作を示すタイミング図である。
【図36】 この発明の実施の形態13に従う半導体装
置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図37】 従来の同期型半導体記憶装置の要部の構成
を概略的に示す図である。
【図38】 図37に示す読出回路の構成を概略的に示
す図である。
【図39】 図37に示す出力制御回路の構成を概略的
に示す図である。
【図40】 図37に示す同期型半導体記憶装置のデー
タ読出動作を示すタイミング図である。
【図41】 図38に示す読出回路の動作を示すタイミ
ング図である。
【図42】 従来の同期型半導体記憶装置のデータ出力
制御クロック信号発生部の構成を概略的に示す図であ
る。
【図43】 図42に示すデータ出力制御回路の問題点
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 クロック入力回路、4 メモリ回路、5 読出回
路、6 出力制御回路、OKT0−OKT3 データ出
力回路、16a データディテクタ、16b 出力バッ
ファ、20 タイミング制御回路、22 位相制御回
路、30 閉込めゲート、31 差動増幅回路、KRP
0−KRP3 クロックリピータ、40 データディテ
クタ、42 P/S変換回路、44 出力バッファ、4
6 クロック調整回路、46a ディテクタ活性制御回
路、46b P/S活性制御回路、46c 出力活性制
御回路、70 位相制御回路、72 クロック調整回
路、75トリガクロック発生回路、80 位相制御回
路、90 ディテクタ制御クロック発生回路、92 P
S変換制御クロック発生回路、94 出力バッファ制御
クロック発生回路、49 バイパス回路、75 クロッ
ク入力回路、100 タイミング制御回路、110 位
相制御回路、5a プリアンプ、5b レイテンシシフ
タ、120 クロックセレクタ、125 遅延回路、1
30 プリアンプ制御回路、135a プリアンプ、1
35b レイテンシシフタ、153a,153b リセ
ット機能付トライステートインバータバッファ、200
第1の回路、210 第2の回路。
フロントページの続き Fターム(参考) 5M024 AA44 AA49 BB27 BB35 DD55 DD59 DD83 DD90 GG01 HH10 JJ02 JJ32 JJ34 JJ38 JJ53 PP01 PP03 PP07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本クロック信号に従って出力クロック
    信号を生成するクロック発生回路、 前記基本クロック信号から前記出力クロック信号と異な
    る態様で読出クロック信号を生成する読出クロック生成
    回路、 前記読出クロック信号に従ってメモリアレイの選択メモ
    リセルのデータを内部データ線に伝達する内部読出回
    路、 前記出力クロック信号に従って、前記内部データ線のデ
    ータをラッチするラッチ回路、および前記出力クロック
    信号に従って、前記ラッチ回路のラッチデータを転送す
    る出力回路を備える、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ回路は、前記内部データ線上
    の複数ビットのデータを並列に前記出力クロック信号に
    応答してラッチし、 前記半導体記憶装置は、さらに、前記出力クロック信号
    に従って、ラッチ回路によりラッチされたデータを直列
    データに変換して前記出力回路に伝達する並列/直列変
    換回路をさらに備える、請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出力クロック信号をバッファ処理し
    て前記ラッチ回路および出力回路に伝達するクロックリ
    ピータをさらに備える、請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出力クロック信号をそれぞれ、タイ
    ミングを調整して前記ラッチ回路および出力回路へ伝達
    するクロック調整回路をさらに備える、請求項1記載の
    半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記出力クロック信号のタイミングを調
    整して前記ラッチ回路、前記並列/直列変換回路および
    前記出力回路へ伝達するクロック調整回路をさらに備え
    る、請求項2記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記クロック発生回路は、前記基本クロ
    ック信号に対して位相調整された位相調整クロック信号
    と前記基本クロック信号に対して位相が非調整の内部ク
    ロック信号とを前記出力クロック信号として発生し、 前記ラッチ回路は、前記位相調整クロック信号と前記内
    部クロック信号との合成クロック信号に従ってラッチ動
    作を実行する、請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記クロック発生回路は、前記基本クロ
    ック信号に対して位相調整された位相調整クロック信号
    と前記基本クロック信号に対して位相が非調整の内部ク
    ロック信号とを生成し、前記ラッチ回路は、前記位相非
    調整クロック信号に応答してラッチ状態となる閉込めゲ
    ートと、前記位相調整クロック信号と前記位相非調整の
    内部クロック信号との合成クロック信号に応答して前記
    閉込めゲートを介して与えられたデータを増幅するアン
    プ回路と含む、請求項1記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記位相調整クロック信号を遅延して前
    記出力回路へ伝達するクロック調整回路をさらに備え
    る、請求項6または7記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ラッチ回路は、前記出力クロック信
    号に応答して活性化され、前記内部データ線のデータを
    増幅するアンプ回路をさらに備える、請求項1記載の半
    導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記出力クロック信号を受け、選択信
    号に従って、前記出力クロック信号、前記出力クロック
    信号の反転クロック信号、前記出力クロック信号の立上
    がりエッジおよび前記出力クロック信号の立下がりエッ
    ジのいずれかを選択して前記ラッチ回路へラッチトリガ
    クロック信号として印加するクロック選択回路をさらに
    備える、請求項1記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記並列/直列変換回路をバイパスし
    て前記ラッチ回路のデータを前記出力回路へ転送するバ
    イパス回路をさらに備える、請求項2記載の半導体記憶
    装置。
  12. 【請求項12】 前記クロック発生回路は、 前記基本クロック信号に位相同期した第1および第2の
    位相調整クロック信号を生成し、 前記半導体記憶装置は、さらに、クロック選択信号に従
    って、前記並列/直列変換回路に対し前記第1および第
    2の位相調整クロック信号のいずれかを選択しかつ選択
    クロック信号のトリガエッジを選択して選択クロック信
    号を前記並列/直列変換回路へ与えるクロック選択回路
    をさらに備える、請求項2記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 メモリアレイから転送されたデータを
    第1のクロック信号に応答して増幅するプリアンプ回路
    を備え、前記第1のクロック信号は、外部クロック信号
    に従って生成され、さらに前記プリアンプ回路からの出
    力データを第2のクロック信号に応答して転送するシフ
    ト回路を備え、前記第2のクロック信号は、前記外部ク
    ロック信号に対して位相調整されたクロック信号であ
    る、半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記外部クロック信号から前記第2の
    クロック信号と異なる態様で生成された第3のクロック
    信号と前記第2のクロック信号の一方を選択して、前記
    シフト回路へ転送クロック信号として印加する選択回路
    をさらに備える、請求項13記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記プリアンプ回路は、3値の相補信
    号を生成し、かつ前記シフト回路は、前記プリアンプ回
    路からの3値相補信号を転送して3値内部転送信号とし
    て内部データを生成する、請求項13記載の半導体記憶
    装置。
  16. 【請求項16】 前記第1のクロック信号に応答して前
    記プリアンプ回路の活性化の前に前記プリアンプ回路を
    初期状態にリセットする回路をさらに備える、請求項1
    5記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 外部クロック信号から生成される第1
    のクロック信号に従って、与えられたデータから第1の
    データを生成して出力する第1の回路、および前記第1
    のクロック信号と異なる態様で前記外部クロック信号か
    ら生成された第2のクロック信号に従って、前記第1の
    回路から生成されたデータに従って第2のデータを生成
    して出力する第2の回路を備える、半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記第1のクロック信号は、前記外部
    クロック信号を遅延して生成されるクロック信号であ
    り、前記第2のクロック信号は、前記外部クロック信号
    に対して位相調整されて生成されるクロック信号であ
    る、請求項17記載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記第2のクロック信号は、前記第1
    のクロック信号に対して独立にタイミングが調整され
    る、請求項17記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記外部クロック信号から前記第1の
    クロック信号と同一態様で第3のクロック信号を生成す
    る回路と、 前記第3のクロック信号と前記第2のクロック信号の一
    方に従って前記第2の回路を動作させるためのクロック
    制御回路をさらに備える、請求項17記載の半導体記憶
    装置。
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