JP2002294136A - 紫外線遮断コーティング、その製造方法およびその利用 - Google Patents

紫外線遮断コーティング、その製造方法およびその利用

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Kinya Shiraishi
欣也 白石
Shoichi Mochizuki
正一 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液状媒体中に分散されている金属酸化物粒子が
2次凝集を起こすことがなく安定性に優れ、かつ透明な
紫外線遮断コーティングおよびその製造方法、ならびに
食品、化粧品、医薬品等の包装材料として好適な、透明
性および紫外線遮断性能を有する包装材の提供。 【解決手段】平均粒子径が0.2μm以下の金属酸化物
粒子、セルロース硝酸エステルおよび液状媒体を含む紫
外線遮断コーティング、セルロース硝酸エステルの存在
下、平均粒子径が0.2μm以下の金属酸化物粒子を液
状媒体に分散する工程を有する紫外線遮断コーティング
の製造方法、およびプラスチックフィルムの少なくとも
片面に、前記紫外線遮断コーティングから構成される紫
外線遮断層を有する紫外線遮断包装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、化粧品、医
薬品等の包装材料として有用な紫外線遮断包装材、該包
装材の製造に好適に用いられる紫外線遮断コーティング
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オゾンホールの拡大等、紫外線の
及ぼす悪影響に関する懸念材料が増加しており、一般消
費者の関心も高いため、紫外線対策の施された包装材、
商品を数多く目にするようになってきた。従来から、食
品包装を始めとする各種包装材料では、透明プラスチッ
クフィルムの紫外線対策として、アルミ箔のラミネー
ト、アルミ蒸着あるいは全面印刷等を行うことにより紫
外線を遮断してきたが、これらは内容物が見えないとい
う欠点があった。また、ベンゾフェノン、ベンゾトリア
ゾール等の有機系紫外線吸収剤を使用した場合、透明で
はあるが吸収剤自体が劣化するという問題があり、また
使用量が少ないと紫外線遮断効果が不十分であり、多い
場合は内容物への紫外線吸収剤の移行という安全衛生上
の問題も避けて通ることができなかった。
【0003】そこで、無機系紫外線吸収剤である二酸化
チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物を液状媒体中に分散し
て紫外線遮断コーティングを調製し、プラスチックフィ
ルムに塗布する試みがなされている。しかし、通常の方
法によって得られる金属酸化物粒子の分散体は安定性が
低く、分散体の粘度上昇、ゲル化を招きやすい。一方、
安定性を重視し、金属酸化物粒子の分散体をゾル−ゲル
法等により得てプラスチックフィルムに塗布すると、濡
れ性の悪さから印刷不良を生じやすく、またヒートシー
ル性の樹脂をラミネート後に強度不足を招くといった問
題があった。従って、これらが実際に透明紫外線遮断材
料として使用されることはまれであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑み
てなされたものであって、液状媒体中に分散されている
金属酸化物粒子が2次凝集を起こすことがなく安定性に
優れ、かつ透明な紫外線遮断コーティングを提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、透明性および安定性
に優れた紫外線遮断コーティングを容易に製造する方法
を提供することを目的とする。さらに、本発明は、食
品、化粧品、医薬品等の包装材料として好適な、透明性
および紫外線遮断性能を有する包装材を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、セルロース硝酸エステ
ルの存在下、平均粒子径が0.2μm以下の金属酸化物
粒子を液状媒体に分散することにより、透明性および安
定性に優れた紫外線遮断コーティングが得られることを
見出し、本発明に至った。また、プラスチックフィルム
の少なくとも片面に、この紫外線遮断コーティングをコ
ートして紫外線遮断層を設けることにより、透明性に優
れた紫外線遮断包装材が得られることを見出し、本発明
に至った。
【0006】すなわち、本発明は、平均粒子径が0.2
μm以下の金属酸化物粒子、セルロース硝酸エステルお
よび液状媒体を含む紫外線遮断コーティングである。ま
た、本発明は、セルロース硝酸エステルの存在下、平均
粒子径が0.2μm以下の金属酸化物粒子を液状媒体に
分散する工程を有する紫外線遮断コーティングの製造方
法である。さらに、本発明は、プラスチックフィルムの
少なくとも片面に、上記紫外線遮断コーティングから構
成される紫外線遮断層を有する紫外線遮断包装材であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、実施の形
態に基づいて更に詳しく説明するが、本発明の技術的思
想を逸脱しない限り、本発明はこれらの実施の形態に限
定されるものではない。本発明の紫外線遮断コーティン
グ中に含まれる金属酸化物粒子は、紫外線を吸収する働
きをするものであり、透明性を確保するために、平均粒
子径が0.2μm以下であることが必要であり、0.1
μm以下であることが好ましい。金属酸化物の平均粒子
径が0.2μmを超えると、可視光線の散乱を起こし、
可視領域におけるコーティングの透明性が損なわれるた
めである。また、金属酸化物粒子の平均粒子径は、0.
01μm未満の場合には金属酸化物粒子が2次凝集を起
こしやすくなり、コーティングの粘度上昇を招き、その
安定性および作業性が低下するため、0.01μm以上
であることが好ましい。なお、本発明における平均粒子
径とは、BET法によるガス吸着量から算出される平均
粒子径をいう。
【0008】金属酸化物としては、酸化亜鉛、二酸化チ
タン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化鉛等を用いることが
できる。なかでも酸化亜鉛が無色、透明性の点から好ま
しい。また、コーティング中の金属酸化物粒子の含有量
は、コーティングの総固形分を基準として40〜80重
量%であることが好ましく、50〜70重量%であるこ
とがより好ましい。金属酸化物粒子の含有量が40重量
%未満であると紫外線遮断効果が劣り、80重量%を超
えるとコーティングの安定性および印刷・塗工適性が低
下する。
【0009】セルロース硝酸エステルは、セルロース中
の水酸基の一部または全部が硝酸によりエステル化され
た化合物であり、金属酸化物粒子を紫外線遮断層中に保
持するバインダー樹脂として働くものである。セルロー
ス硝酸エステルの硝化度(窒素分)および重合度は特に
限定されないが、コーティングとしての作業性を考える
と、重合度については35〜400程度が好ましい。
【0010】セルロース硝酸エステルは、金属酸化物粒
子100重量部に対して、5〜50重量部を用いること
が好ましく、5〜20重量部を用いることがより好まし
い。上記範囲でセルロース硝酸エステルを用いると、金
属酸化物粒子を効果的に微分散できるばかりでなく、分
散後の粒子の凝集もなく安定した分散体が得られるため
である。ここで、セルロース硝酸エステルの量が上記範
囲より少ないと、分散時の流動性が悪化し作業性を損な
うとともに、分散体の安定性も損なうため好ましくな
い。一方、セルロース硝酸エステル量が多いと、分散効
率が悪化するため透明な分散体を得ることが困難にな
る。
【0011】また、液状媒体は、セルロース硝酸エステ
ルを溶解する能力、または溶解を補助する能力を持つも
のであり、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、セロソルブ
系溶剤、芳香族系溶剤、アルコール系溶剤が好適に使用
される。エステル系溶剤としては、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸アミル、乳酸エチル
等が挙げられ、ケトン系溶剤としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチ
ルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン等
が挙げられる。また、セロソルブ系溶剤としては、エチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ等が挙げられ、芳香族
系としては、トルエンが挙げられ、アルコール系溶剤と
しては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール等が挙げられる。
【0012】本発明の透明紫外線遮断コーティングに
は、必要に応じて上記金属酸化物粒子の分散性、透明性
を損なわない範囲で、セルロース硝酸エステルとの相溶
性を有する他のバインダー樹脂を含ませることができ
る。他のバインダー樹脂としては、例えばウレタン樹
脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹
脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等から選ばれる1種
または2種以上を、包装材の用途に応じて、またコーテ
ィングするプラスチックフィルムの種類に応じて使用す
ることができる。また、必要に応じて可塑剤、滑剤、分
散剤、消泡剤、帯電防止剤、酸化防止剤、キレート剤等
の通常用いられる各種添加剤を含ませることができる。
さらに、本発明の目的に反しない範囲で、その他の通常
用いられている有機・無機充填剤を含ませてもよい。
【0013】本発明の透明紫外線遮断コーティングは、
セルロース硝酸エステルの存在下、平均粒子径が0.2
μm以下の金属酸化物粒子を液状媒体に分散することに
より製造することができる。具体的には、金属酸化物粒
子とセルロース硝酸エステルと液状媒体とを混合し、さ
らに必要に応じて分散剤、消泡剤、滑剤等を混合して従
来公知の方法で、例えばボールミル、アトライター、サ
ンドミル、ジェットミル、3本ロールミル、ペイントシ
ェーカー等を用いて分散する。
【0014】本発明の紫外線遮断コーティングは、プラ
スチックフィルムの少なくとも片面に、従来公知の方
法、例えばスプレーコート、スピンコート、ダイコー
ト、グラビアコート、ナイフコート、ディップコート、
ロールコート等で塗布され、プラスチックフィルムの少
なくとも片面に紫外線遮断層を有する紫外線遮断包装材
が得られる。プラスチックフィルムとしては、ポリエス
テル、延伸ポリプロピレン、延伸ナイロン等の通常包装
材として使用されるフィルムを使用することができ、厚
さは5〜100μmであることが好ましく、10〜30
μmであることがより好ましい。プラスチックフィルム
としては、コロナ放電処理等の表面処理を施したものを
使用してもよい。また、プラスチックフィルムとして、
可視領域における光線透過率が70%以上の透明なプラ
スチックフィルムを用いると、内容物を容易に視認でき
るため好ましい。
【0015】上記紫外線遮断包装材の紫外線遮断層上に
は、ヒートシール性を有する樹脂からなるヒートシール
層を積層することができる。ヒートシール層の積層は、
一般的な溶剤型または無溶剤型接着剤、例えばポリウレ
タン接着剤を使用してヒートシール性を有する樹脂フィ
ルムを貼り合わせるドライラミネーション、ポリオレフ
ィン樹脂等のヒートシール性を有する樹脂を溶融、押出
ししてラミネートする押出しラミネーション等の方法に
より行うことができる。特に、ドライラミネーションに
よりヒートシール層の積層を行うと、接着剤を塗布する
ことにより紫外線遮断層表面が平滑となり、より透明性
が向上した包装材を得ることができるため好ましい。
【0016】ドライラミネーションに使用される樹脂フ
ィルムは、一般的にシーラントと呼ばれている樹脂フィ
ルムであり、例えばポリエチレン(PE)、無延伸ポリ
プロピレン(CPP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)等の樹脂フィルムが使用できる。また、押出
しラミネーションには、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂が使用でき
る。紫外線遮断層上には、必要に応じてヒートシール層
の積層に先立って、ポリウレタン、有機チタネート、ポ
リエチレンイミン、ポリブタジエン等のアンカーコート
剤を塗布することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」は「重量部」を、「%」は
「重量%」を表すものとし、樹脂については全て固形分
換算値で示した。 [実施例1]表1に示した処方に従って、平均粒子径
0.2μmの酸化亜鉛粒子100部、セルロース硝酸エ
ステル(重合度200、硝化度2.2)5部、酢酸エチ
ル90部、および2−プロパノール30部を混合し、デ
ィスパーで10分間攪拌した後、サンドミルを使用して
これを分散、酸化亜鉛粒子分散体を得た。次に、この分
散体に重量平均分子量45,000のポリウレタン樹脂
20部を加え、再びディスパーで攪拌して紫外線遮断コ
ーティングを得た。このコーティングを、酢酸エチル/
2−プロパノール=7/3(重量比)の混合溶剤で希釈
して粘度をザーンカップNo.3(離合社製)で18秒
に調整し、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム
(東洋紡績製「パイレンP2161」、厚さ20μm)
の片面にグラビア印刷機でコートして紫外線遮断層を形
成し、紫外線遮断包装材を得た。
【0018】[実施例2]実施例1と同様にして紫外線
遮断包装材を作製した後、紫外線遮断層上に2液硬化型
ポリウレタン接着剤(東洋モートン製「TM−329」
/「CAT−8B」=1/1、固形分30%)を塗布
し、ドライラミネート機を使用して無延伸ポリプロピレ
ン(CPP)フィルム(「東セロ製「トーセロCP・G
HC」、厚さ30μm」を積層し、紫外線遮断包装材を
得た。
【0019】[実施例3]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.2μmの酸化亜鉛粒子100部、セルロ
ース硝酸エステル(重合度40、硝化度2.2)50
部、酢酸エチル160部、および2−プロパノール50
部を混合し、実施例1と同様にして分散した後、重量平
均分子量45,000のポリウレタン樹脂70部を加
え、実施例1と同様にして紫外線遮断コーティングを得
た。このコーティングを、実施例1と同様にしてポリエ
ステル(PET)フィルム(東洋紡績製「エステルE5
100」、厚さ12μm)の片面にコートして紫外線遮
断層を形成し、紫外線遮断包装材を得た。
【0020】[実施例4]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.2μmの酸化亜鉛粒子100部、セルロ
ース硝酸エステル(重合度70、硝化度2.0)20
部、酢酸エチル120部、および2−プロパノール40
部を混合し、実施例1と同様にして分散した後、重量平
均分子量10,000のポリアミド樹脂25部を加え、
実施例1と同様にして紫外線遮断コーティングを得た。
このコーティングを、実施例1と同様にしてポリエステ
ル(PET)フィルム(東洋紡績製「エステルE510
0」、厚さ12μm)の片面にコートして紫外線遮断層
を形成した後、フィルムの反対面にも同様にコーティン
グをコートして紫外線遮断層を形成し、両面に紫外線遮
断層を有する紫外線遮断包装材を得た。
【0021】[実施例5]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.1μmのニ酸化チタン粒子100部、セ
ルロース硝酸エステル(重合度70、硝化度2.0)2
0部、酢酸エチル150部、および2−プロパノール5
0部を混合し、実施例1と同様にして分散した後、重量
平均分子量45,000のポリウレタン樹脂70部を加
え、実施例1と同様にして紫外線遮断コーティングを得
た。このコーティングを、実施例1と同様にして二軸延
伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(東洋紡績製「パ
イレンP2161」、厚さ20μm)の片面にコートし
て紫外線遮断層を形成した後、紫外線遮断層上に実施例
2と同様にして厚さ30μmのCPPフィルムを積層
し、紫外線遮断包装材を得た。
【0022】[実施例6]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.2μmの酸化亜鉛粒子100部、セルロ
ース硝酸エステル(重合度40、硝化度2.2)55
部、酢酸エチル160部、および2−プロパノール50
部を混合し、実施例1と同様にして分散した後、重量平
均分子量45,000のポリウレタン樹脂100部を加
え、実施例1と同様にして紫外線遮断コーティングを得
た。このコーティングを、実施例1と同様にして厚さ2
0μmのOPPフィルム「パイレンP2161」にコー
トして紫外線遮断層を形成し、紫外線遮断包装材を得
た。
【0023】[比較例1]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.2μmの酸化亜鉛粒子100部、重量平
均分子量45,000のポリウレタン樹脂20部、酢酸
エチル120部、および2−プロパノール40部を混合
し、実施例1と同様にして分散した後、上記ポリウレタ
ン樹脂20部を加え、実施例1と同様にして紫外線遮断
コーティングを得た。このコーティングを、実施例1と
同様にして厚さ20μmのOPPフィルム「パイレンP
2161」にコートして紫外線遮断層を形成し、紫外線
遮断包装材を得た。
【0024】[比較例2]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.2μmの酸化亜鉛粒子100部、エチル
セルロース(エーテル化度2.4、重合度50)20
部、酢酸エチル120部、および2−プロパノール40
部を混合し、実施例1と同様にして分散した後、重量平
均分子量45,000のポリウレタン樹脂20部を加
え、実施例1と同様にして紫外線遮断コーティングを得
た。このコーティングを、実施例1と同様にして厚さ2
0μmのOPPフィルム「パイレンP2161」にコー
トして紫外線遮断層を形成し、紫外線遮断包装材を得
た。
【0025】[比較例3]表1に示した処方に従って、
平均粒子径0.5μmの酸化亜鉛粒子100部、セルロ
ース硝酸エステル(重合度70、硝化度2.0)20
部、酢酸エチル120部、および2−プロパノール40
部を混合し、実施例1と同様にして分散した後、重量平
均分子量45,000のポリウレタン樹脂20部を加
え、実施例1と同様にして紫外線遮断コーティングを得
た。このコーティングを、実施例1と同様にして厚さ2
0μmのOPPフィルム「パイレンP2161」にコー
トして紫外線遮断層を形成し、紫外線遮断包装材を得
た。
【0026】実施例および比較例で得られた紫外線遮断
コーティングの安定性および紫外線遮断包装材の光線透
過率を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。 [コーティング安定性]紫外線遮断コーティングをガラ
ス瓶に入れ密栓し、40℃の環境下に7日間保存した
後、コーティングの状態変化を目視により判定した。 ○:変化無し △:変化(粘度増減、分離、沈殿)あり ×:変化非常に大きい [光線透過率]日立製作所製のU−3300型分光光度
計を用いて、紫外線遮断包装材の各波長における透過率
を測定した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の紫外線遮断コーティングは、紫
外線遮断性、可視光線透過性に優れており、コーティン
グ自体の安定性も良好であるため、安定した性能を維持
することができ、塗加工時の品質管理が容易である。ま
た、グラビア印刷機等の通常の装置で容易にコーティン
グできるため、新たに設備投資することなく、高付加価
値を持った紫外線遮断包装材を提供することが可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/16 B65D 65/16 65/40 65/40 D 65/42 65/42 C C09D 5/32 C09D 5/32 C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z Fターム(参考) 3E086 AB01 BA04 BA15 BA24 BA35 BB23 BB51 CA01 CA28 DA08 4F100 AA17A AA25 AH02 AJ04A AK01B AK01C AK51 BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B BA10C CA07A CB01A EH46 GB15 JD09 JD09A JL12C JN01 YY00A 4J038 BA081 HA216 JA03 JA17 JA33 JA56 KA06 KA08 KA12 KA20 NA01 NA19 NA25 PB04 PC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が0.2μm以下の金属酸化物
    粒子、セルロース硝酸エステルおよび液状媒体を含む紫
    外線遮断コーティング。
  2. 【請求項2】金属酸化物粒子100重量部に対し、セル
    ロース硝酸エステル5〜50重量部を含む請求項1記載
    の紫外線遮断コーティング。
  3. 【請求項3】金属酸化物粒子の含有量が、コーティング
    の総固形分を基準として40〜80重量%である請求項
    1または2記載の紫外線遮断コーティング。
  4. 【請求項4】セルロース硝酸エステルの存在下、平均粒
    子径が0.2μm以下の金属酸化物粒子を液状媒体に分
    散する工程を有する紫外線遮断コーティングの製造方
    法。
  5. 【請求項5】プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、請求項1ないし3いずれか記載の紫外線遮断コーテ
    ィングから構成される紫外線遮断層を有する紫外線遮断
    包装材。
  6. 【請求項6】紫外線遮断層上に、ヒートシール性を有す
    る樹脂からなるヒートシール層を有する紫外線遮断包装
    材。
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